JP7494920B2 - マルチコア光ファイバ - Google Patents

マルチコア光ファイバ Download PDF

Info

Publication number
JP7494920B2
JP7494920B2 JP2022546826A JP2022546826A JP7494920B2 JP 7494920 B2 JP7494920 B2 JP 7494920B2 JP 2022546826 A JP2022546826 A JP 2022546826A JP 2022546826 A JP2022546826 A JP 2022546826A JP 7494920 B2 JP7494920 B2 JP 7494920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
less
core regions
center
cladding region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022546826A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022049735A1 (ja
Inventor
隆 松井
和秀 中島
泰志 坂本
悠途 寒河江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Publication of JPWO2022049735A1 publication Critical patent/JPWO2022049735A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7494920B2 publication Critical patent/JP7494920B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/028Optical fibres with cladding with or without a coating with core or cladding having graded refractive index
    • G02B6/0288Multimode fibre, e.g. graded index core for compensating modal dispersion
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02042Multicore optical fibres
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02395Glass optical fibre with a protective coating, e.g. two layer polymer coating deposited directly on a silica cladding surface during fibre manufacture
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/036Optical fibres with cladding with or without a coating core or cladding comprising multiple layers
    • G02B6/03616Optical fibres characterised both by the number of different refractive index layers around the central core segment, i.e. around the innermost high index core layer, and their relative refractive index difference
    • G02B6/03638Optical fibres characterised both by the number of different refractive index layers around the central core segment, i.e. around the innermost high index core layer, and their relative refractive index difference having 3 layers only
    • G02B6/0365Optical fibres characterised both by the number of different refractive index layers around the central core segment, i.e. around the innermost high index core layer, and their relative refractive index difference having 3 layers only arranged - - +

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本開示は、複数のコアを有するマルチコア光ファイバに関する。
光トランシーバの高速化、小型化が急速に進んでおり、複数の光チャネルを使った並列伝送が利用されている。一般的には、多心の光ファイバテープ心線が利用されるが、より高密度化のために細径の光ファイバを用いた狭ピッチテープ心線が検討されている。
また更なる高密度化に向け、1心の光ファイバの中に複数のコアを持つマルチコア光ファイバ(MCF)の適用も検討されている。光トランシーバ―のレーザーアレイ、フォトディテクタアレイはシリコンフォトニクス等の先進技術により数十μmオーダーの高密度化が進んでいるが、光ファイバの細径化には限界があり、光ファイバとの接続に光学変換器が必要となる。一方、マルチコア光ファイバは数十μm間隔でコアを配置できるため、高密度なレーザーアレイやフォトディテクタアレイとの直接接続が可能となり、高密度・低損失な光配線ができる。
特許6560806号公報 特開2020-115191公開公報
T.Matsui、et al.、"Design of multi-core fiber in 125μm cladding diameter with full compliance to conventional SMF"、in Proc. ECOC、 Valencia、Spain、Sep.2015、We.4.3. M.-J., Li、et al.、"Multicore Fiber for Optical Interconnect Applications"、in Proc.OECC、Busan、Korea、July 2012、5E4-2. T.Hayashi et al.、 "End-to-End Multi-Core Fibre Transmission Link Enabled by Silicon Photonics Transceiver with Grating Coupler Array"、in Proc.ECOC、Gothenburg、Sweden、Sep.2017. https://www.fujikura.co.jp/rd/gihou/backnumber/pages/__icsFiles/afieldfile/2017/06/06/130_R2.pdf
しかしながら、特許文献1、2、非特許文献1で開示されているように、一般的なマルチコア光ファイバは六方細密状にコアが配置され、光トランシーバ―内のレーザーやフォトディテクタアレイと配置が異なり、光学変換器が必要となるといった課題があった。非特許文献2のマルチコア光ファイバは、十分なコア間隔を有するためにクラッド領域の直径が非常に大きくなり、既存のケーブル等の周辺技術が流用できないという課題があった。非特許文献3のマルチコア光ファイバは波長1.31μmでの利用に最適化されており、特に長波長側では損失が増大するなど、既存の光ファイバとの互換性に乏しく使用波長帯に制限があるといった課題があった。
さらにレーザーアレイとの直接結合を考慮する場合、非特許文献4に示されるようにビーム径が十分小さいことが好ましい。しかし、特許文献1、2、非特許文献1、2、3に記載のマルチコア光ファイバはレーザーのビーム径に対してモードフィールド径が大きく、良好な結合特性を得るためにスポットサイズ変換器が必要となり、損失低減や高密度化において課題があった。
そこで、本開示は、レーザーアレイやフォトディテクタアレイとの接続性に優れ、高密度なマルチコア光ファイバを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示は、
断面内に直線状に配置されたN個(Nは2以上の正整数)のコア領域の群をM個(Mは1以上の正整数)と、
前記複数のコア領域を取り囲み、屈折率が前記複数のコア領域よりも低いクラッド領域と、
前記クラッド領域を取り囲む被覆領域と、
を備えるマルチコア光ファイバであって、
前記クラッド領域の中心で直交する2本の仮想線に対して、前記複数のコア領域がそれぞれ線対称に配置され、
前記クラッド領域の直径が180μm以下であり、
前記被覆領域の直径が235μm以上、265μm以下であることを特徴とするマルチコア光ファイバである。
本開示によれば、レーザーアレイやフォトディテクタアレイとの接続性に優れ、高密度なマルチコア光ファイバを提供することができる。
マルチコア光ファイバの断面構造を表す模式図である。 マルチコア光ファイバの断面構造を表す模式図である。 マルチコア光ファイバのコア領域の屈折率分布を示す図である。 マルチコア光ファイバのコア領域の屈折率分布を示す図である。 マルチコア光ファイバのMFDとコア領域の関係を示す図である。 マルチコア光ファイバのコア間隔とXTの関係を示す図である。 マルチコア光ファイバのMFDとコア領域の関係を示す図である。 マルチコア光ファイバのコア間隔とXTの関係を示す図である。 マルチコア光ファイバのコア構造を説明する図である。 マルチコア光ファイバのクラッド厚と閉込め損失の関係を表す図である。 マルチコア光ファイバのコア間隔とXTの関係を示す図である。 マルチコア光ファイバのコア領域の群の数Mに対する最小のクラッドの直径を示す図である。 マルチコア光ファイバの直線状に配置されたコアの数Nに対する最小のクラッドの直径を示す図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本開示は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
本開示のマルチコア光ファイバの断面構造を表す模式図を図1A及び図1Bに示す。図1A、図1Bにおいて、11はコア領域、12はクラッド領域、13は被覆領域である。
図1A、図1Bにおいて、マルチコア光ファイバは、コア領域11、クラッド領域12、被覆領域13を備える。クラッド領域12は、コア領域11を取り囲み、屈折率がコア領域11よりも低い。被覆領域13は、クラッド領域12を取り囲む。
図1Aにおいて、マルチコア光ファイバは、断面内に、クラッド領域の中心を通る直線上にN個(Nは2以上の正整数)のコア領域の群を1個備えている。図1Bはマルチコア光ファイバの断面内に直線状に配置されたN個のコア領域の群をM個(Mは1以上の正整数)備えている。図1A、図1Bにおいて、2本の1点鎖線は、クラッド領域の中心で直交する2本の仮想線である。いずれの複数のコア領域も、2本の仮想線に対して線対称に配置されている。
レーザーアレイやフォトディテクタアレイは直線状に配置され、又は、直線状のアレイが層状に配置される。図1Aや図1Bのコア配置とすることで、本開示のマルチコア光ファイバをレーザーアレイやフォトディテクタアレイと直接接続することができる。
被覆領域の直径は235μm以上、265μm以下であり、クラッドの直径は180μm以下である。被覆領域の直径を235μm以上、265μm以下とすることにより、既存の光ファイバと同じ規格となり、本開示のマルチコア光ファイバを既存の光ケーブルに適用することができる。また、クラッド領域の直径125μmに対し、被覆領域の直径が180μm以上、220μm以下の光ファイバがあることを考慮すると、被覆の厚さは少なくとも27.5μm以上あればよい。一方、本開示の光ファイバの被覆領域の直径の下限が235μmであることを考慮すると、被覆の厚さを27.5μm以上とするためには、クラッド領域の直径を180μm以下とすればよい。
また、クラッド領域の直径が125±1μmであれば、既存の光ファイバのクラッド領域の直径と同等となり、より好ましい。このとき被覆領域の直径は一般的な235μm以上、265μm以下に加え、上述のとおり180μm以上、220μm以下であってもよい。
以上説明したように、本開示のマルチコア光ファイバは、レーザーアレイやフォトディテクタアレイとの接続性に優れ、高密度なマルチコア光ファイバを提供することができる。
(実施形態2)
本開示のマルチコア光ファイバのコア領域の屈折率分布を図2A、図2Bに示す。図2Aはステップインデックス型の屈折率分布であり、半径a、比屈折率差Δの中心コアを有する。図2Aに示すマルチコア光ファイバの構造は、光ファイバの製造性、安定性に優れる。図2Bはトレンチ型の屈折率分布であり、半径aの中心コアの周囲に中心からa1離れた位置に、幅d、クラッド領域よりも比屈折率差Δt低いトレンチを有する。図2Bに示すマルチコア光ファイバの構造は、光の閉込め効果に優れ、マルチコア光ファイバにおけるXT(CrossTalk)低減や高密度なコア配置が可能となる。
図2A、図2Bに示すような、各コアの光学特性が既存の光ファイバと互換であれば、本開示のマルチコア光ファイバを従来の光ファイバと同じように配線することができる。
本開示のマルチコア光ファイバのモードフィールド径(MFD:Mode Field Diameter)とコア領域の関係を図3に示す。図3において、横軸は波長1.31μmにおけるMFDであり、縦軸はクラッド厚(OCT:Outer Cladding Thickness)、又は、コア領域の中心間距離(コア間隔Λ)である。OCTは、最もクラッド領域に近いコア領域の中心からクラッド領域までの最短距離をいう。ここで、各コアの屈折率分布はステップインデックス型とし、カットオフ波長が1.26μm以下となるようにコア構造を設定している。実線は各MFDに対する、閉込め損失が波長1.625μmで0.01dB/km以下となるOCTである。
OCTが実線以上の値であれば、通信波長帯全域で過剰損失を十分抑制できる。破線および点線はOCTの条件を満たすときのN=4に対し、それぞれM=1及びM=2のコア配置をクラッド領域の直径180μm以下で実現するために必要なコア間隔である。汎用的なシングルモード光ファイバのMFDが波長1.31μmで8.6μmから9.2μmであることから、シングルモード光ファイバとの接続性を考慮し、MFDを8.6μm以上とすると、図3より、M=1に対して、コア領域の中心間距離が36.2μm以下、M=2に対してコア領域の中心間距離が34.5μm以下である必要があることが分かる。
本開示のマルチコア光ファイバのコア間隔とXTの関係を図4に示す。図4において、横軸はコア領域の中心間距離(コア間隔Λ)、縦軸はXTを表す。ここで、コア構造はステップインデックス型とし、波長1.31μmにおいてMFDを8.6μm、カットオフ波長1.26μm以下とした。図の実線、破線、点線はそれぞれ波長1.625、1.55、1.31μmである。
図3よりコア領域の中心間距離を36.2μm、34.5μmm以下とする場合、XTは波長1.625μmでそれぞれ-11dB/km以上、-6dB/km以上となる。IM-DD(Intensity Modulation-Direct Detection)方式で、-15dB程度のXTが許容されることを考慮すると、フルバンドでM=1、2に対してそれぞれ最大300m、100m程度の伝送距離に適用できることが分かる。ここで、図4に示したように1.625μmより短波長側では、より低いXTが得られ、例えば、波長1.31、1.55μmでは数km以上の伝送距離でもXTの影響を無視できる。
本開示のマルチコア光ファイバのMFDとコア領域の関係を図5に示す。図5において、横軸は波長1.31μmにおけるMFDであり、縦軸はクラッド厚(OCT)、又は、コア領域の中心間距離(コア間隔Λ)である。ここで、各コアの屈折率分布はトレンチ型とし、カットオフ波長が1.26μm以下となるようにコア構造を設定している。図2Bにおけるa1/aを2.5、d/aを1、Δtを-0.7%とした。実線は各MFDに対する、閉込め損失が波長1.625μmで0.01dB/km以下となるクラッド厚(OCT)である。
OCTが実線以上の値であれば、通信波長帯全域で過剰損失を十分抑制できる。破線および点線はOCTの条件を満たすときの、N=4に対し、それぞれM=1及びM=2のコア配置をクラッド領域の直径180μm以下で実現するために必要なコア領域の中心間距離(コア間隔Λ)である。図5より、M=1に対して、コア領域の中心間距離(コア間隔Λ)が38.5μm以下、M=2に対して、コア領域の中心間距離(コア間隔Λ)が36.5μm以下である必要があることが分かる。
本開示のマルチコア光ファイバのコア間隔とXTの関係を図6に示す。図6において、横軸はコア領域の中心間距離(コア間隔Λ)、縦軸はXTを表す。ここでコア構造は、トレンチ型とし、波長1.31μmにおいてMFD8.6μm、カットオフ波長を1.26μm以下とした。
図5よりコア領域の中心間距離を38.5μm以下、36.5μm以下とする場合、XTは波長1.625μmで、それぞれ-45dB/km以上、-39dB/km以上となる。波長1.625μmより短波長側では、より低いXTが得られることを考慮すると、トレンチ型を用いる場合、10km以上の伝送距離でもXTの影響が無視できる。
以上説明したように、本開示のマルチコア光ファイバは、レーザーアレイやフォトディテクタアレイとの接続性に優れ、高密度なマルチコア光ファイバを提供することができる。また、本開示のマルチコア光ファイバを利用すると、低損失な光インターコネクションが実現できる。
(実施形態3)
本開示のマルチコア光ファイバのコア構造を図7で説明する。図7において、横軸はコア半径a、縦軸はコアとクラッド領域の比屈折率差Δである。実施形態3に示す本開示のマルチコア光ファイバのコア領域の屈折率分布はステップインデックス型である。
ボード内など数十cm程度の比較的短尺な光インターコネクションでは、レーザーアレイと配線用光ファイバとを直接接続し、配線することが想定される。非特許文献4によれば、光ファイバのMFDが4μm程度、またはそれ以下であれば、レーザーアレイと高効率な結合が可能となる。
図7において、実線は波長1.31μmでMFDが4μmとなるコア構造であり、実線より左上の領域で、MFDは4μm以下となる。破線はカットオフ波長が1.26μmとなるコア構造であり、破線より左下の領域で通信波長帯(波長1.26μm以上、1.625μm以下)においてシングルモード動作が得られる。したがって、実線と破線で囲まれる左上の領域でMFDを4μm以下にでき、かつ上記通信波長帯におけるシングルモード動作が得られる。詳細には図7の●印(黒丸印)で囲まれる多角形の内側の領域となる。
つまり、コア構造を図7の実線及び破線で囲まれる図中左上の領域、特に、aが1.9μm以下、Δが1.8%以上とすると、レーザーアレイとの結合効率を高めることができる。
本開示のマルチコア光ファイバのクラッド厚と閉込め損失の関係を図8に表す。横軸はクラッド厚(OCT)、縦軸は閉込め損失である。コア構造はMFDが4μmとなるa=1.9μm、Δ=1.8%とし、波長は1.625μmとした。図8より、OCTの増加に応じて閉込め損失が減少することがわかる。ここで閉込め損失が0.01dB/km以下であれば、光ファイバ固有の損失に比べて十分小さいと考えられる。従って、図8よりOCTが18μm以上である必要がある。ここで閉込め損失は短波長ほど小さくなるため、上記の条件により全通信波長帯で低い閉込め損失が得られる。また、MFDが小さいほど、閉込め損失が小さくなるため、OCTを18μm以上とすることで、MFDが4μm未満のとき、図8と同等以下の閉込め損失が得られる。
本開示のマルチコア光ファイバのコア間隔とXTの関係を図9に示す。図9において、横軸はコア領域の中心間距離(コア間隔Λ)、縦軸はXTを表す。コア構造および波長は図8と同様とした。
XTはコア間隔の拡大によって線形に減少する。ここで本開示の光ファイバを用いた光インターコネクションの伝送距離は、ボード内で数十cm程度を想定すると、XTは-30dB/km以下であることが好ましく、図9よりコア間隔は約16μm以上であることが必要となる。ここでXTは短波長ほど減少するため、通信波長帯ではより小さいXTが要求される。また、MFDが小さいほど、コア間の干渉が小さくなりXTも小さくなるため、コア間隔を16μm以上とすれば、MFDが4μm以下のとき、図9と同等以下のXT特性が得られる。また、コア間隔を20μm以上とすれば、1km以下でもXTの影響を無視できる。
本開示のマルチコア光ファイバのコア領域の群の数Mに対する最小のクラッド領域の直径を図10に示す。図8および図9より、OCTとコア間隔Λをそれぞれ18μm、20μmとした。ここで、コア間隔Λ、OCTとクラッド領域の直径Dは、図1A、図1Bのコア領域の数Nとコア領域の群の数Mに対して、以下の関係となる。
Figure 0007494920000001
N及びMを任意の数としたとき、OCT及びΛをそれぞれ18μm、20μm以上の範囲で、Dが180μm以下である必要がある。なお、Dが125±1μmであれば、既存の光ファイバと同じクラッド領域の直径となり、より好ましい。ここで図10ではN=4とした。このときMは7以下でクラッド領域の直径が180μm以下となることがわかる。さらにMが4以下であれば、クラッド領域の直径125μmでN=4のコア領域を配置できることが分かる。
本開示のマルチコア光ファイバの直線状に配置されたコアの数Nに対する最小のクラッド領域の直径を図11に示す。図11において、横軸は、直線状に配置されたコアの数Nであり、縦軸は最小となる必要クラッド領域の直径である。
図11において、OCTとコア間隔Λは図10と同様とし、M=1とした。図11より、M=1のとき、Dが180μm以下で、最大8個のコアが直線上に配置できることが分かる。また、Dが125μmの場合、最大5個のコアを直線上に配置できることが分かる。
以上説明したように、本開示のマルチコア光ファイバは、レーザーアレイやフォトディテクタアレイとの接続性に優れ、高密度なマルチコア光ファイバを提供することができる。また、本開示のマルチコア光ファイバを利用すると、低損失な光インターコネクションが実現できる。
本開示は情報通信産業に適用することができる。
11:コア領域
12:クラッド領域
13:被覆領域

Claims (4)

  1. 断面内に直線状に配置されたN個(Nは2以上の正整数)のコア領域の群をM個(Mは1以上の正整数)と、
    前記複数のコア領域を取り囲み、屈折率が前記複数のコア領域よりも低いクラッド領域と、
    前記クラッド領域を取り囲む被覆領域と、
    を備えるマルチコア光ファイバであって、
    前記クラッド領域の中心で直交する2本の仮想線に対して、前記複数のコア領域がそれぞれ線対称に配置され、
    前記クラッド領域の直径が180μm以下であり、
    前記被覆領域の直径が235μm以上、265μm以下であり、
    前記複数のコア領域の屈折率分布がステップインデックス型であり、
    前記Nが4、かつ前記Mが1であり、
    前記複数のコア領域の中心間距離が36.2μm以下であり、
    波長1.31μmにおけるモードフィールド径が8.6μm以上、9.2μm以下であり、
    カットオフ波長が1.26μm以下であり
    閉じ込め損失が波長1.625μmで0.01dB/kmとなるように、前記複数のコア領域の中で前記クラッド領域の端に最も近いコア領域の中心から前記クラッド領域の端までの最短距離(OCT)が35.5μm以上であり、
    クロストーク(XT)が波長1.625μmで0dB/km以下となるように隣接するコアの中心間距離が32.5μm以上、かつ36.2μm以下となるように前記複数のコア領域が配置されることを特徴とするマルチコア光ファイバ。
  2. 断面内に直線状に配置されたN個(Nは2以上の正整数)のコア領域の群をM個(Mは1以上の正整数)と、
    前記複数のコア領域を取り囲み、屈折率が前記複数のコア領域よりも低いクラッド領域と、
    前記クラッド領域を取り囲む被覆領域と、
    を備えるマルチコア光ファイバであって、
    前記クラッド領域の中心で直交する2本の仮想線に対して、前記複数のコア領域がそれぞれ線対称に配置され、
    前記クラッド領域の直径が180μm以下であり、
    前記被覆領域の直径が235μm以上、265μm以下であり、
    前記複数のコア領域の屈折率分布がステップインデックス型であり、
    前記Nが4、かつ前記Mが2であり、
    前記複数のコア領域の中心間距離が34.5μm以下であり、
    波長1.31μmにおけるモードフィールド径が8.6μm以上、9.2μm以下であり、
    カットオフ波長が1.26μm以下であり
    閉じ込め損失が波長1.625μmで0.01dB/kmとなるように、前記複数のコア領域の中で前記クラッド領域の端に最も近いコア領域の中心から前記クラッド領域の端までの最短距離(OCT)が35.5μm以上であり、
    クロストーク(XT)が波長1.625μmで0dB/km以下となるように隣接するコアの中心間距離が32.5μm以上、かつ34.5μm以下となるように前記複数のコア領域が配置されることを特徴とするマルチコア光ファイバ。
  3. 断面内に直線状に配置されたN個(Nは2以上の正整数)のコア領域の群をM個(Mは1以上の正整数)と、
    前記複数のコア領域を取り囲み、屈折率が前記複数のコア領域よりも低いクラッド領域と、
    前記クラッド領域を取り囲む被覆領域と、
    を備えるマルチコア光ファイバであって、
    前記クラッド領域の中心で直交する2本の仮想線に対して、前記複数のコア領域がそれぞれ線対称に配置され、
    前記クラッド領域の直径が180μm以下であり、
    前記被覆領域の直径が235μm以上、265μm以下であり、
    前記複数のコア領域の屈折率分布がトレンチ型であり、
    前記Nが4、かつ前記Mが1であり、
    前記複数のコア領域の中心間距離が38.5μm以下であり、
    波長1.31μmにおけるモードフィールド径が8.6μm以上、9.2μm以下であり、
    カットオフ波長が1.26μm以下であり
    閉じ込め損失が波長1.625μmで0.01dB/kmとなるように、前記複数のコア領域の中で前記クラッド領域の端に最も近いコア領域の中心から前記クラッド領域の端までの最短距離(OCT)が32μm以上であり、
    クロストーク(XT)が波長1.625μmで-15dB/km以下となるように隣接するコアの中心間距離が30μm以上、かつ38.5μm以下となるように前記複数のコア領域が配置されることを特徴とするマルチコア光ファイバ。
  4. 断面内に直線状に配置されたN個(Nは2以上の正整数)のコア領域の群をM個(Mは1以上の正整数)と、
    前記複数のコア領域を取り囲み、屈折率が前記複数のコア領域よりも低いクラッド領域と、
    前記クラッド領域を取り囲む被覆領域と、
    を備えるマルチコア光ファイバであって、
    前記クラッド領域の中心で直交する2本の仮想線に対して、前記複数のコア領域がそれぞれ線対称に配置され、
    前記クラッド領域の直径が180μm以下であり、
    前記被覆領域の直径が235μm以上、265μm以下であり、
    前記複数のコア領域の屈折率分布がトレンチ型であり、
    前記Nが4、かつ前記Mが2であり、
    前記複数のコア領域の中心間距離が36.5μm以下であり、
    波長1.31μmにおけるモードフィールド径が8.6μm以上、9.2μm以下であり、
    カットオフ波長が1.26μm以下であり
    閉じ込め損失が波長1.625μmで0.01dB/kmとなるように、前記複数のコア領域の中で前記クラッド領域の端に最も近いコア領域の中心から前記クラッド領域の端までの最短距離(OCT)が32μm以上であり、
    クロストーク(XT)が波長1.625μmで-15dB/km以下となるように隣接するコアの中心間距離が30μm以上、かつ36.5μm以下となるように前記複数のコア領域が配置されることを特徴とするマルチコア光ファイバ。
JP2022546826A 2020-09-04 2020-09-04 マルチコア光ファイバ Active JP7494920B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/033643 WO2022049735A1 (ja) 2020-09-04 2020-09-04 マルチコア光ファイバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022049735A1 JPWO2022049735A1 (ja) 2022-03-10
JP7494920B2 true JP7494920B2 (ja) 2024-06-04

Family

ID=80491892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022546826A Active JP7494920B2 (ja) 2020-09-04 2020-09-04 マルチコア光ファイバ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20230280525A1 (ja)
EP (1) EP4209810A1 (ja)
JP (1) JP7494920B2 (ja)
CN (1) CN116034299A (ja)
WO (1) WO2022049735A1 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010119930A1 (ja) 2009-04-16 2010-10-21 古河電気工業株式会社 マルチコア光ファイバ
US20130039627A1 (en) 2011-08-12 2013-02-14 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Systems And Methods For Optical Transmission Using Supermodes
WO2013051655A1 (ja) 2011-10-04 2013-04-11 古河電気工業株式会社 マルチコア増幅光ファイバおよびマルチコア光ファイバ増幅器
JP2013097173A (ja) 2011-11-01 2013-05-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 並列光伝送システムおよびこれに用いる光ファイバ
WO2014087974A1 (ja) 2012-12-05 2014-06-12 住友電気工業株式会社 光導波路および光ファイバ伝送系
JP2015212791A (ja) 2014-05-07 2015-11-26 株式会社フジクラ マルチコアファイバ
JP2019152865A (ja) 2018-03-02 2019-09-12 株式会社フジクラ マルチコアファイバ、光コネクタ、ファンイン/ファンアウトデバイス
JP6715372B1 (ja) 2019-04-25 2020-07-01 日本電信電話株式会社 マルチコア光ファイバ及び設計方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57169122A (en) 1981-04-11 1982-10-18 Hokoku Kogyo Kk Taitner gate
JP7172634B2 (ja) 2019-01-18 2022-11-16 日本電信電話株式会社 マルチコア光ファイバ及び設計方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010119930A1 (ja) 2009-04-16 2010-10-21 古河電気工業株式会社 マルチコア光ファイバ
US20130039627A1 (en) 2011-08-12 2013-02-14 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Systems And Methods For Optical Transmission Using Supermodes
WO2013051655A1 (ja) 2011-10-04 2013-04-11 古河電気工業株式会社 マルチコア増幅光ファイバおよびマルチコア光ファイバ増幅器
JP2013097173A (ja) 2011-11-01 2013-05-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 並列光伝送システムおよびこれに用いる光ファイバ
WO2014087974A1 (ja) 2012-12-05 2014-06-12 住友電気工業株式会社 光導波路および光ファイバ伝送系
JP2015212791A (ja) 2014-05-07 2015-11-26 株式会社フジクラ マルチコアファイバ
JP2019152865A (ja) 2018-03-02 2019-09-12 株式会社フジクラ マルチコアファイバ、光コネクタ、ファンイン/ファンアウトデバイス
JP6715372B1 (ja) 2019-04-25 2020-07-01 日本電信電話株式会社 マルチコア光ファイバ及び設計方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2022049735A1 (ja) 2022-03-10
US20230280525A1 (en) 2023-09-07
WO2022049735A1 (ja) 2022-03-10
CN116034299A (zh) 2023-04-28
EP4209810A1 (en) 2023-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11480727B2 (en) Multi-core optical fiber
US10094974B2 (en) Multicore optical fiber with a randomized core structure
US7295741B2 (en) Optical fiber, optical fiber ribbon, and optical interconnection system
US8755659B2 (en) Optical transmission system and multi-core optical fiber
EP3432041B1 (en) Multicore fiber
JP5855351B2 (ja) マルチコアファイバ
WO2017179352A1 (ja) 光学モジュール
WO2017130426A1 (ja) 光デバイス
JP7494920B2 (ja) マルチコア光ファイバ
US20030228104A1 (en) Arrayed waveguide grating type wavelength division demultiplexer
KR20020038781A (ko) 넓은 유효면적과 낮은 분산 기울기를 가진 해저용 광섬유
KR20030026340A (ko) 넓은 유효 면적, 낮은 분산 및 낮은 분산 기울기를 갖는광섬유
US20230185017A1 (en) Multi-core optical fiber and multi-core optical fiber cable
US20240126014A1 (en) Compact dual polarization couplers for multi-core optical fibers
JP6096268B2 (ja) マルチコアファイバ
US20230152513A1 (en) Reduced clad dual-core optical fibers for optical fiber cables and optical fiber interconnects
US20040190840A1 (en) Lightwave guide cable and process for carrying an optical signal, especially with respect to multiple waveguide techniques
Bickham et al. Fiber array unit with reduced clad fibers for high-density fiber-chip coupling
Ponchua et al. Design of Four-Core Uncoupled Multicore Fiber for Next-Generation Inter-Data Center Networks
HAYASHI et al. 125-µm-Cladding 8-Core Fiber for Short-Reach Optical Interconnects
Du et al. Optimization Design of Arrayed Waveguide Grating Using Dual-Etched Multimode Interference Aperture
Nakajima et al. How can we consider multi‐core fibre standard?
JP2022078865A (ja) モード変換器及びその製造方法
Hirobe et al. Four-channel polymer optical waveguide with W-shaped index profile cores and its low inter-channel crosstalk property
JP4696521B2 (ja) デマルチプレクサ、光導波路、及び波長多重光伝送モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7494920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150