JP7492936B2 - 気液分離器 - Google Patents

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Description

本発明は、気液分離器に関し、より詳細には複数の燃料電池スタックに付設することができる気液分離器に関する。
周知の燃料電池は、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電を行う。アノードに供給された燃料ガスの一部が消費された場合、アノードから排出されるオフガスは、未反応の燃料ガスと、水分とを含む気液二相流となる。水分を燃料電池から排出し、未反応の燃料ガスをアノードに再供給するため、気液分離器が設けられる。
例えば、特許文献1には、ケーシングに気液二相流が個別に供給される入口ポートを複数備える気液分離器が記載されている。この気液分離器では、複数の入口ポートから流入した気液二相流を別個の気液分離室に供給し、複数の気液分離室の各々で気液分離を行うようにしている。
特許文献1の実施形態に示された気液分離器では、複数の気液分離室を区分する隔壁が、ケーシングの内室のうち、オフガスの流通方向上流側にのみ存在する。オフガスの流通方向下流側は、隔壁が存在しない空間であり、未反応の燃料ガスを合流させる集合室となっている。また、隔壁に複数の気液分離室を連通させる呼吸孔を設けた場合には、一方の気液分離室で水分が多く分離された場合に、他方の気液分離室に水分を移すことで、片方の気液分離室に多量の水分が貯留されることが回避される。また、引用文献1の実施形態には、複数の気液分離室に連通する貯留部の底部に液排出部としてドレインポートが設けられ、ドレインポート及びドレイン弁を介して水分がケーシング外に排出されることが記載されている。
特開2019-5690号公報
異なる燃料電池スタックから排出される気液二相流を異なる導入口に導入する場合、燃料電池スタックの運転圧力の差に応じて、気液二相流の圧力が異なる場合がある。従来の気液分離器では、気液二相流が個別に供給される複数の導入口を備える場合も、気液分離室に圧力差が生じることは示唆されていない。気液分離室に生じる圧力差は、圧力が高い側から圧力が低い側に水分が移動する駆動力となり得る。オフガスの流通方向とは逆方向に水分が逆流したり、圧力が低い気液分離室に多量の水分が貯留されたりすると、気液分離、排水等の機能が低下する可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、異なる導入口に導入される気液二相流の圧力に関係なく、異なる気液分離室から排水することが可能な気液分離器を提供することを課題とする。
第1の態様の気液分離器は、ケーシング(例えば、実施形態のケーシング20)内で気液二相流を気相と液相に分離する気液分離器(例えば、実施形態の気液分離器10,101,102,103)において、前記ケーシングは、気液二相流が個別に導入される第1導入口(例えば、実施形態の第1導入口23A)及び第2導入口(例えば、実施形態の第2導入口23B)と、前記第1導入口から導入された前記気液二相流を液相と気相とに分離する第1気液分離室(例えば、実施形態の第1気液分離室21A)と、隔壁(例えば、実施形態の隔壁22)によって前記第1気液分離室と区分され、且つ前記第2導入口から導入された前記気液二相流を液相と気相とに分離する第2気液分離室(例えば、実施形態の第2気液分離室21B)と、前記第1気液分離室及び前記第2気液分離室の液相を前記ケーシング外に排出する排出部(例えば、実施形態の排出部30)と、を備え、前記排出部は、前記第1気液分離室と前記ケーシング外とを開閉により連通可能な第1開閉部(例えば、実施形態の第1開閉部31A)と、前記第2気液分離室と前記第1気液分離室又は前記ケーシング外とを開閉により連通可能な第2開閉部(例えば、実施形態の第2開閉部31B)と、が設けられ、前記第2開閉部は、前記第1気液分離室側に変位させて開動作を行うことを特徴とする。
第2の態様の気液分離器は、第1の態様の気液分離器であって、前記第2開閉部は、前記第2気液分離室と前記第1気液分離室とを開閉により連通可能であり、且つ前記第1開閉部及び前記第2開閉部の開閉動作により発生する圧力変化は、前記第1気液分離室内の圧力変化が前記第2気液分離室内の圧力変化より大きくなることを特徴とする。
第3の態様の気液分離器は、第2の態様の気液分離器であって、前記第1開閉部の開動作及び前記第2開閉部の開動作を同じタイミングで行った場合に、前記第1気液分離室と前記ケーシング外とを連通する連通面積が、前記第2気液分離室と前記第1気液分離室とを連通する連通面積よりも大きくなることを特徴とする。
第4の態様の気液分離器は、第2の態様の気液分離器であって、前記第1開閉部は、前記第2開閉部よりも早いタイミングで開動作を行うことを特徴とする。
第5の態様の気液分離器は、第1~第4の態様の気液分離器であって、前記第2開閉部は、前記第1開閉部よりも高さ方向で高い位置に設けられることを特徴とする。
第6の態様の気液分離器は、第1~第5の態様の気液分離器であって、前記第1開閉部を開状態にして前記第1気液分離室と前記ケーシング外とを連通させ、前記第1開閉部の開状態を維持したまま、前記第2開閉部を開状態にして前記第2気液分離室と前記第1気液分離室又は前記ケーシング外とを連通させることを特徴とする。
第7の態様の気液分離器は、第1~第6の態様の気液分離器であって、前記第1開閉部及び前記第2開閉部は一体的に設けられ、前記第1開閉部と前記第2開閉部との間には弾性部材(例えば、実施形態の弾性部材36)が設けられることを特徴とする。
第8の態様の気液分離器は、第1の態様の気液分離器であって、前記第2気液分離室から前記第2開閉部を介して前記ケーシング外と連通する経路(例えば、実施形態の第2排液流路37B)が、前記第1気液分離室から前記第1開閉部を介して前記ケーシング外と連通する経路(例えば、実施形態の第1排液流路37A)と異なることを特徴とする。
第9の態様の気液分離器は、第1~第8の態様の気液分離器であって、前記第1開閉部及び前記第2開閉部が一体的に設けられることを特徴とする。
第10の態様の気液分離器は、第1の態様の気液分離器であって、第1の燃料電池スタック(例えば、実施形態の第1燃料電池スタック41A)及び第2の燃料電池スタック(例えば、実施形態の第2燃料電池スタック41B)をさらに有し、前記第1導入口は前記第1の燃料電池スタックのアノードオフガス流路(例えば、実施形態のアノードオフガス流路44A)と接続され、前記第2導入口は前記第2の燃料電池スタックのアノードオフガス流路(例えば、実施形態のアノードオフガス流路44B)と接続されることを特徴とする。
第11の態様の気液分離器は、第10の態様の気液分離器であって、前記第1の燃料電池スタックの出力が前記第2の燃料電池スタックの出力よりも大きいことを特徴とする。
第1の態様の気液分離器によれば、第1気液分離室及び第2気液分離室の液相をケーシング外に排出する排出部において、第1気液分離室とケーシング外とを開閉により連通可能な第1開閉部と、第2気液分離室と第1気液分離室又はケーシング外とを開閉により連通可能な第2開閉部と、が設けられる。さらに、第2開閉部は、第1気液分離室側に変位させて開動作を行う。これにより、複数の導入口から導入される気液二相流を、1つの気液分離器で処理するときに、複数の気液二相流の圧力が異なる場合であっても、液相の排出を容易にすることができる。
第2の態様の気液分離器によれば、第2開閉部は、第2気液分離室と第1気液分離室とを開閉により連通可能であり、且つ開閉動作により発生する圧力変化は、第1気液分離室内の圧力変化が第2気液分離室内の圧力変化より大きくなる。このとき、排出部が閉状態の場合は、異なる導入口に導入される気液二相流の圧力に関係なく、各々の気液分離室において気液分離が可能である。開閉動作により、ケーシング外に近い側の第1気液分離室内に発生する圧力変化が、第2気液分離室内に発生する圧力変化より大きいことにより、第2気液分離室から第1気液分離室に向けた液相の排出をより確実にすることができる。
第3の態様の気液分離器によれば、第1気液分離室とケーシング外とを連通する連通面積が、第2気液分離室と第1気液分離室とを連通する連通面積よりも大きいため、第1開閉部の開動作及び第2開閉部の開動作を同じタイミングにしても、第1の態様を実施することができる。これにより、第1開閉部及び第2開閉部の構造、動作等の設計が、より容易になる。
第4の態様の気液分離器によれば、第1開閉部が、第2開閉部よりも早いタイミングで開動作を行うため、第1開閉部及び第2開閉部の構造等を同一にしても、第1の態様を実施することができる。これにより、第1開閉部及び第2開閉部の構造等の設計が、より容易になる。
第5の態様の気液分離器によれば、第2開閉部が、第1開閉部よりも高さ方向で高い位置に設けられるため、重力によるポテンシャルエネルギーを利用して、第2気液分離室から第1気液分離室へと向かう方向の液相の排出をより確実にすることができる。
第6の態様の気液分離器によれば、第1開閉部の開状態を維持したまま、第2開閉部を開状態にするため、第1気液分離室の圧力がケーシング外の圧力に従って低下した状態で、第2気液分離室を第1気液分離室又はケーシング外と連通させることができる。これにより、第1気液分離室から第2気液分離室へと向かう液相の移動を一層抑制して、第2気液分離室から第1気液分離室又はケーシング外へと向かう方向の液相の排出をより確実にすることができる。
第7の態様の気液分離器によれば、一体的に設けられた第1開閉部と第2開閉部との間に弾性部材が設けられる。このため、弾性部材の弾性力を利用して、開閉動作により第1気液分離室内に発生する圧力変化が、第2気液分離室内に発生する圧力変化より大きくなるための調整を簡易な構造で容易に実施することができる。例えば、弾性部材の弾性力を利用して、第2気液分離室と第1気液分離室とを連通する連通面積を、第1気液分離室とケーシング外とを連通する連通面積よりも小さくしてもよい。また、弾性部材の弾性力を利用して、第1開閉部よりも遅いタイミングで第2開閉部を開動作させてもよい。
第8の態様の気液分離器によれば、各々の気液分離室からケーシング外と連通する経路が互いに異なるので、排出部が開状態の場合及び閉状態の場合のいずれにおいても、異なる導入口に導入される気液二相流の圧力に関係なく、各々の気液分離室において気液分離が可能である。これにより、各々の気液分離室からケーシング外に向けた液相の排出をより確実にすることができる。
第9の態様の気液分離器によれば、第1開閉部及び第2開閉部が一体的に設けられるので、連動した開閉動作により、各々の気液分離室からケーシング外に向けた液相の排出を制御することができる。
第10の態様の気液分離器によれば、複数の導入口が各々異なる燃料電池スタックのアノードオフガス流路と接続される。これにより、複数の燃料電池スタックから排出される気液二相流を処理することが可能な気液分離器を実現することができ、気液分離器の小型化および部品点数の削減が可能になる。
第11の態様の気液分離器によれば、出力がより大きい燃料電池スタックのアノードオフガスが第1気液分離室に導入され、出力がより小さい燃料電池スタックのアノードオフガスが第2気液分離室に導入される。さらに、排出部において、第1気液分離室は、第2気液分離室よりもケーシング外に近い側に配置されている。このため、アノードオフガスから分離される液相の量が、燃料電池スタックの出力に応じて異なる場合、より多くの液相がアノードオフガスから分離され得る燃料電池スタックを第1気液分離室に接続することにより、液相の排出を一層確実にすることができる。
排出部が閉状態となっている第1実施形態の気液分離器を示す図である。 排出部が開状態となっている第1実施形態の気液分離器を示す図である。 排出部が閉状態となっている第2実施形態の気液分離器を示す図である。 排出部が半開状態となっている第2実施形態の気液分離器を示す図である。 排出部が開状態となっている第2実施形態の気液分離器を示す図である。 排出部が開状態となっている第3実施形態の気液分離器を示す図である。 排出部が閉状態となっている第4実施形態の気液分離器を示す図である。 排出部が開状態となっている第4実施形態の気液分離器を示す図である。
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1及び図2は、第1実施形態の気液分離器を示す。図1では、第1実施形態の気液分離器10において、排出部30が閉状態になっている。図2では、第1実施形態の気液分離器10において、排出部30が開状態になっている。
気液分離器10は、ケーシング20内で気液二相流11を気相と液相に分離するため、気液二相流11が個別に導入される第1導入口23A及び第2導入口23Bを有するケーシング20を備えている。以下の説明では、第1導入口23A及び第2導入口23Bを総称して、導入口23A,23Bという場合がある。
ケーシング20は、第1導入口23Aから導入された気液二相流11を液相と気相とに分離する第1気液分離室21Aと、第2導入口23Bから導入された気液二相流11を液相と気相とに分離する第2気液分離室21Bとを有する。第2気液分離室21Bは、隔壁22によって第1気液分離室21Aと区分されている。以下の説明では、第1気液分離室21A及び第2気液分離室21Bを総称して、気液分離室21A,21Bという場合がある。
気液二相流11は、気相と液相とを含む。気相としては、例えば水素等のガス成分が挙げられる。液相12としては、例えば水分等の液体成分が挙げられる。気液分離室21A,21B内では、気液二相流11から液相12が分離されて滞留する。気液二相流11の気相は、水蒸気のように液相12となり得る凝縮性成分を含む場合もある。気相中の凝縮性成分が気液分離室21A,21Bの内壁等に接触して液化すると、凝縮性成分が液相12になる。
ケーシング20は、気液分離室21A,21Bの液相12をケーシング20外に排出する排出部30を備えている。排出部30は、第1気液分離室21Aとケーシング20外とを開閉により連通可能な第1開閉部31Aと、第2気液分離室21Bと第1気液分離室21Aを開閉により連通可能な第2開閉部31Bとを備えている。以下の説明では、第1開閉部31A及び第2開閉部31Bを総称して、開閉部31A,31Bという場合がある。
液相12をケーシング20外に排出するため、排出部30は排液流路37を有する。第1気液分離室21Aは、第1開閉部31Aが開状態となったとき、排液流路37と連通する。排出部30における気液分離室21A,21Bの配置は、第1気液分離室21Aが第2気液分離室21Bよりも、ケーシング20外に近い側になっている。図示例のケーシング20は、第1気液分離室21Aと排液流路37との間を連通する空間として、第1開口部24Aを有する。
第2気液分離室21Bは、第2開閉部31Bが開状態となったとき、第1気液分離室21Aと連通する。したがって、第2気液分離室21Bは、開閉部31A,31Bの両方が開状態となったとき、第1気液分離室21Aを介して、ケーシング20外の排液流路37と連通する。図示例のケーシング20は、第2気液分離室21Bと第1気液分離室21Aとの間を連通する空間として、第2開口部24Bを有する。第2開口部24Bは、隔壁22に形成されている。
第1開閉部31Aが閉状態となっているとき、第1気液分離室21Aと排液流路37との間を連通する空間として、第1開口部24Aが閉鎖される。第2開閉部31Bが閉状態となっているとき、第2気液分離室21Bと第1気液分離室21Aとの間を連通する空間として、第2開口部24Bが閉鎖される。以下の説明では、第1開口部24A及び第2開口部24Bを総称して、開口部24A,24Bという場合がある。
少なくとも第2開閉部31Bが閉状態となっている場合は、第1気液分離室21Aと第2気液分離室21Bとの連通が阻止される。特に、開閉部31A,31Bの両方が閉状態となっているときは、各々の気液分離室21A,21Bの内部の圧力が異なっていても、気液分離室21A,21Bの間が連通せず、互いに独立している。このため、異なる導入口23A,23Bに導入される気液二相流11の圧力に関係なく、各々の気液分離室21A,21Bにおいて気液分離が可能である。
異なる導入口23A,23Bに導入される気液二相流11の圧力は、略等しい場合もあれば、異なっている場合もある。第1導入口23Aに導入される気液二相流11の圧力が、第2導入口23Bに導入される気液二相流11の圧力より高い場合もある。第1導入口23Aに導入される気液二相流11の圧力が、第2導入口23Bに導入される気液二相流11の圧力より低い場合もある。
開閉部31A,31Bの開閉動作により、ケーシング20内に圧力変化が発生する。第1開閉部31Aが開状態になったとき、第1気液分離室21Aは排液流路37と連通して、第1気液分離室21A内の液相12が排液流路37に向けて排出される。さらに第2開閉部31Bが開状態になったとき、第2気液分離室21Bは、第1気液分離室21Aを介して排液流路37と連通される。このとき、気液分離室21A,21B内の液相12が排液流路37に向けて排出されることが望ましい。
しかし、排液流路37に向けた液相12の排出は、気液分離室21A,21Bの内部の圧力差に影響を受ける可能性がある。例えば、第1気液分離室21Aの内部が第2気液分離室21Bの内部より高圧の場合、液相12が第1気液分離室21Aから第2気液分離室21Bへと移動する可能性がある。このときの液相12の移動方向は、気液分離室21A,21Bから排液流路37に向けた液相12の排出方向とは逆向きである。
第1実施形態の気液分離器10では、第2開閉部31Bが閉状態となるとき、第2開閉部31Bを第1気液分離室21Aに変位させて開動作を行うので、第2気液分離室21Bの液相12の排出を許容すると同時に、第1気液分離室21Aの液相12の排出を促進することができる。さらに、開閉部31A,31Bの開閉動作により発生する第1気液分離室21A内の圧力変化が、開閉部31A,31Bの開閉動作により発生する第2気液分離室21B内の圧力変化より大きくなっていることが好ましい。これにより、液相12が排液流路37に向けた排出方向とは逆方向に移動することを抑制することができる。
開閉部31A,31Bの開閉動作により発生する第1気液分離室21A内の圧力変化が大きいことにより、少なくとも第1開閉部31Aが開状態となると、排液流路37に向けた排出により、第1気液分離室21Aの内部の圧力が低下しやすくなる。このため、開閉部31A,31Bが閉状態のときに、第1気液分離室21Aの内部が第2気液分離室21Bの内部より高圧の場合でも、開閉部31A,31Bが開状態になると、第1気液分離室21Aの内部が第2気液分離室21Bの内部より低圧になりやすい。
したがって、ケーシング20外に近い側である第1気液分離室21A内の圧力変化が大きい場合は、第2気液分離室21Bから第1気液分離室21Aを介して排液流路37に向けた液流13により、液相12の排出が促進される。すなわち、第1気液分離室21Aが第2気液分離室21Bより低圧となるような圧力差を発生させることにより、気液分離室21A,21Bからケーシング20外への液相12の排出をより確実にすることができる。
例えば、図示例の気液分離器10では、第1開口部24Aが第2開口部24Bよりも大きな断面積で開口している。両方の開閉部31A,31Bの開動作を同じタイミングで行った場合にも、第1気液分離室21Aとケーシング20外とを連通する連通面積が、第2気液分離室21Bと第1気液分離室21Aとを連通する連通面積よりも大きくなる。この場合、ケーシング20外への排出による第1気液分離室21Aの圧力の低下が一層促進される。これにより、気液分離室21A,21B間で、液相12が排出方向とは逆向きに移動することを抑制することができる。
第1実施形態の気液分離器10において、各々の導入口23A,23Bから各々の気液分離室21A,21Bに導入される気液二相流11は、同一の起源から発生した気液二相流11でもよく、異なる起源から発生した気液二相流11でもよい。
第1気液分離室21Aの液相12は、第1開口部24Aを介してケーシング20外に排出されるのに対し、第2気液分離室21Bの液相12は、第2開口部24Bから第1気液分離室21A及び第1開口部24Aを経てケーシング20外に排出される。このため、気液分離室21A,21Bに導入される気液二相流11に含まれる液相12の量が異なる場合には、液相12がより多く分離され得る気液二相流11を第1導入口23Aに導入することが好ましい。このとき、液相12がより少なく分離され得る気液二相流11は、第2導入口23Bに導入される。
図示例の排出部30において、第1開閉部31Aは、第1開口部24Aの壁面と接触し得る第1閉鎖体32Aを有する。第2開閉部31Bは、第2開口部24Bの壁面と接触し得る第2閉鎖体32Bを有する。以下の説明では、第1閉鎖体32A及び第2閉鎖体32Bを総称して、閉鎖体32A,32Bという場合がある。
閉鎖体32A,32Bが開口部24A,24Bと接触したとき、開閉部31A,31Bは閉状態となる。閉鎖体32A,32Bが開口部24A,24Bから離れたとき、開閉部31A,31Bは開状態となる。開閉部31A,31Bが閉状態となったときに、閉鎖体32A,32Bまたは開口部24A,24Bの壁面が密着することが好ましい。例えば、開閉部31A,31Bの少なくとも一部に、ゴムシート等の変形可能な材質を用いてもよい。
排出部30は、第1閉鎖体32Aと第2閉鎖体32Bとを一体的に形成した弁部材33を有してもよい。これにより、開閉部31A,31Bが一体的に設けられる。図示例の弁部材33は、第1閉鎖体32Aを駆動する駆動部材34と、閉鎖体32A,32Bを互いに連結する連結部材35とを有する。この場合、駆動部材34の変位により、両方の閉鎖体32A,32Bを連動的に変位させることができる。
図示例の開閉部31A,31Bは、各々、液相12の排出方向に沿った閉鎖体32A,32Bの変位によって、開閉を切り替えることにより、液相12の排出を促進することができる。排出部30に設けられる開閉部31A,31Bの構造は、図示例に限定されるものではない。例えば、第1開閉部31Aが、液相12の排出方向とは異なる方向における閉鎖体の変位、開口部に対する閉鎖体の回転運動、開口部の変形等によって、開閉動作をしてもよい。開閉動作により発生する第1気液分離室21A内の圧力変化により液相12の排出を促進する場合、第2開閉部31Bが、液相12の排出方向とは異なる方向における閉鎖体の変位、開口部に対する閉鎖体の回転運動、開口部の変形等によって、開閉動作をしてもよい。
図示例の気液分離器10において、開閉部31A,31Bの開閉動作は、同じタイミングでもよく、タイミングにずれが生じても構わない。第1開閉部31Aの開動作及び第2開閉部31Bの開動作が同じタイミングになってもよい。開閉部31A,31Bの開動作を同じタイミングとする場合は、開閉部31A,31Bの構造、動作等をより簡易にすることができ、設計が容易になる。
第2閉鎖体32Bは、連結部材35及び第1閉鎖体32Aを介して駆動部材34に連結されている。第2閉鎖体32Bには、第1気液分離室21Aの内部の圧力による第1の荷重F1と、第2気液分離室21Bの内部の圧力による第2の荷重F2とが作用する。第1の荷重F1と第2の荷重F2とは反対方向に作用するため、第2閉鎖体32Bに作用する荷重を相殺することができる。
例えば、開閉部31A,31Bが閉状態のとき、第2気液分離室21Bの内部が第1気液分離室21Aの内部より低圧なら、第1の荷重F1が第2の荷重F2より大きくなる。この場合、第1の荷重F1から第2の荷重F2を相殺して残る荷重は、開閉部31A,31Bの開動作に抵抗する方向に作用するが、第2の荷重F2が相殺されていることにより、荷重の大きさは、より低減される。このため、弁部材33が2段分の開閉部31A,31Bを有していても、駆動部材34を駆動させる作動力は、1段分の開閉部に対するのと遜色ない作動力で済ませることができる。このため、駆動部材34を駆動させる動力源の大型化、高出力化を抑制することができる。
気液分離器10は、複数の燃料電池スタックを備えてもよい。図示例の気液分離器10は、第1燃料電池スタック41A及び第2燃料電池スタック41Bをさらに有する。第1導入口23Aは、第1燃料電池スタック41Aのアノードオフガス流路44Aと接続されている。第2導入口23Bは、第2燃料電池スタック41Bのアノードオフガス流路44Bと接続されている。以下の説明では、第1燃料電池スタック41A及び第2燃料電池スタック41Bを総称して、燃料電池スタック41A,41Bという場合がある。
燃料電池スタック41A,41Bは、図示しない燃料電池セルが複数個積層された燃料電池積層体を有する。燃料電池セルは、電解質電極構造体が一対のセパレータを備える。電解質電極構造体は、例えば、固体高分子電解質膜と、固体高分子電解質膜を挟み込むアノード(燃料極)及びカソード(酸素極)を有する。固体高分子電解質膜は、陽イオン交換膜等を備える。
燃料電池システム40は、燃料電池スタック41A,41Bに付設されて、図示しない燃料ガス供給流路及び酸化剤ガス供給流路を有する。燃料ガスとしては、例えば、水素ガス等の気体が挙げられる。酸化剤ガスとしては、例えば、酸素を含む空気等の気体が挙げられる。燃料ガスはアノードに供給され、酸化剤ガスはカソードに供給される。アノードに供給された燃料ガスと、カソードに供給された酸化剤ガス中の酸素とが、電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
燃料電池スタック41A,41Bは、それぞれ特定の側にデバイス42A,42Bを有する。燃料電池スタック41A,41Bは、例えば積層方向に結合部43を有して一体化されてもよい。デバイス42A,42Bには、アノードオフガス流路44A,44Bが接続されている。発電時において未反応の燃料ガスは、アノードオフガスとして、アノードオフガス流路44A,44Bから排出される。発電時、カソードでは水分が生成する。発電時に生成した水分の少なくとも一部が電解質膜を浸透してアノードに到達する。アノードオフガスは、水分を含む気液二相流11となっている。
気液分離器10は、気液分離室21A,21Bにおいて、未反応の燃料ガスから水分を液相12として分離し、液相12を排出部30からケーシング20外に排出することができる。気液分離室21A,21Bにおいて液相12から分離された未反応の燃料ガス等の気相は、上述の燃料ガス供給流路を通じて、燃料電池スタック41A,41Bに再び供給することができる。
図示例の気液分離器10では、複数の導入口23A,23Bが、各々異なる燃料電池スタック41A,41Bのアノードオフガス流路44A,44Bと接続される。これにより、気液分離器10は、複数の燃料電池スタック41A,41Bから排出される気液二相流11を処理することができる。燃料電池スタック41A,41Bごとに異なる気液分離器を接続する場合と比較して、気液分離器10の小型化および部品点数の削減が可能になる。
複数の燃料電池スタック41A,41Bの出力は、互いに同等でも異なってもよい。燃料電池スタック41A,41Bの出力が大きい場合は、気液二相流11に含まれる水分の量も多くなる傾向がある。燃料電池スタック41A,41Bの出力に差がある場合は、第1燃料電池スタック41Aの出力が第2燃料電池スタック41Bの出力よりも大きいことが好ましい。
上述したように、液相12がより多く分離され得る気液二相流11を第1導入口23Aに導入し、液相12がより少なく分離され得る気液二相流11を第2導入口23Bに導入することが好ましいことから、より多くの液相12がアノードオフガスから分離され得る第1燃料電池スタック41Aを第1気液分離室21Aに接続することにより、ケーシング20外に向けた液相12の排出を一層確実にすることができる。
次に、第2実施形態の気液分離器101について、図3~図5を参照して説明する。図3では、気液分離器101の排出部30が閉状態になっている。すなわち、両方の開閉部31A,31Bが閉じている。図4では、気液分離器101の排出部30が半開状態になっている。この場合、第1開閉部31Aが開状態となり、第2開閉部31Bが閉状態となっている。図5では、気液分離器101の排出部30が開状態になっている。すなわち、両方の開閉部31A,31Bが開いている。
第2実施形態の気液分離器101において、ケーシング20、排出部30、燃料電池システム40等の主要な構成は、第1実施形態の気液分離器10と同様にすることができる。このため、第2実施形態が第1実施形態と共通する事項については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
気液分離器101の排出部30において、第1開閉部31Aは、第2開閉部31Bよりも早いタイミングで開動作を行うことができる。第2実施形態の弁部材33では、第1実施形態と同様に、開閉部31A,31Bが一体的に設けられている。さらに第2実施形態の弁部材33は、開閉部31A,31Bの間に弾性部材36を備える。図示例では、閉鎖体32A,32Bを互いに連結する連結部材35の少なくとも一部が、弾性部材36を含んでいる。
第1実施形態の気液分離器10と同様に、第2実施形態の気液分離器101では、開閉部31A,31Bの開閉動作により発生する第1気液分離室21A内の圧力変化が、開閉部31A,31Bの開閉動作により発生する第2気液分離室21B内の圧力変化より大きくなっている。これにより、液相12が排液流路37に向けた排出方向とは逆方向に移動することを抑制することができる。
第2実施形態の気液分離器101では、第1開閉部31Aが、第2開閉部31Bよりも早く、開状態となる。第2開閉部31Bが閉状態のまま、第1開閉部31Aが開状態になると、第1気液分離室21Aの液相12が排液流路37に向けて排出されて、第1気液分離室21Aの内部の圧力が低下する。このため、開閉部31A,31Bが閉状態のときに、第1気液分離室21Aの内部が第2気液分離室21Bの内部より高圧の場合でも、第1開閉部31Aが早く開状態になると、第1気液分離室21Aの内部が第2気液分離室21Bの内部より低圧になりやすい。
さらに第2開閉部31Bが開状態になると、図5に示すように、第2気液分離室21Bから第1気液分離室21Aを介して排液流路37に向けた液流13により、液相12の排出が促進される。すなわち、第1気液分離室21Aが第2気液分離室21Bより低圧となるような圧力差を発生させることにより、気液分離室21A,21Bからケーシング20外への液相12の排出をより確実にすることができる。
例えば、図示例の気液分離器101では、第1開口部24Aが第2開口部24Bと同等の断面積を有する。これにより、開閉部31A,31Bの構造等の設計がより容易になる。第1開閉部31Aの開動作が第2開閉部31Bの開動作より早いタイミングで行うことにより、第1気液分離室21Aとケーシング20外とを連通する連通面積が、第2気液分離室21Bと第1気液分離室21Aとを連通する連通面積よりも、開動作の早い段階から大きくなる。
さらに、第2開閉部31Bが開状態になった後も、第1開閉部31Aが先に開状態になっているため、第1気液分離室21Aとケーシング20外とを連通する連通面積が、第2気液分離室21Bと第1気液分離室21Aとを連通する連通面積よりも、大きくなっている。これにより、ケーシング20外への排出による第1気液分離室21Aの圧力の低下が一層促進される。
第2実施形態の気液分離器101は、第1開閉部31Aを開状態にして第1気液分離室21Aとケーシング20外とを連通させ、第1開閉部31Aの開状態を維持したまま、第2開閉部31Bを開状態にして第2気液分離室21Bと第1気液分離室21Aとを連通させる。これにより、第2開閉部31Bが遅れて開状態になったとき、気液分離室21A,21B間で液相12が排出方向とは逆向きに移動することを抑制することができる。これにより、第2気液分離室21Bから第1気液分離室21Aへと向かう方向の液相12の排出をより確実にすることができる。
気液分離器101は、一体的に設けられた開閉部31A,31Bの間に弾性部材36を有する。弾性部材36の弾性力を利用することにより、開閉部31A,31Bの開閉動作により発生する圧力変化が、第2気液分離室21B内よりも第1気液分離室21A内で大きくなるような調整が容易になる。図示例では、駆動部材34による第1開閉部31Aの開動作に対して、弾性部材36が伸びることにより、第2開閉部31Bの開動作が遅延する。このため、第1開閉部31Aよりも遅いタイミングで第2開閉部31Bの開動作を行うことができる。
開閉部31A,31Bの開動作に際して、第2開閉部31Bにおける第2開口部24Bと第2閉鎖体32Bとの間隔が、第1開閉部31Aにおける第1開口部24Aと第1閉鎖体32Aとの間隔よりも狭くなる。これにより、第2気液分離室21Bと第1気液分離室21Aとを連通する連通面積を、第1気液分離室21Aとケーシング20外とを連通する連通面積よりも小さくすることができる。
第1実施形態の気液分離器10と同様に、第2実施形態の気液分離器101においても、各々の導入口23A,23Bから各々の気液分離室21A,21Bに導入される気液二相流11は、同一の起源から発生した気液二相流11でもよく、異なる起源から発生した気液二相流11でもよい。図示例の気液分離器101では、複数の導入口23A,23Bが、各々異なる燃料電池スタック41A,41Bのアノードオフガス流路44A,44Bと接続される。複数の燃料電池スタック41A,41Bの出力は、互いに同等でも異なってもよい。燃料電池スタック41A,41Bの出力に差がある場合は、第1燃料電池スタック41Aの出力が第2燃料電池スタック41Bの出力よりも大きいことが好ましい。
次に、第3実施形態の気液分離器102について、図6を参照して説明する。気液分離器102は、第2開閉部31Bが、第1開閉部31Aよりも高さ方向で高い位置に設けられる改変例である。図示例の気液分離器102では、第2気液分離室21Bの底面が、第1気液分離室21Aの底面よりも高さ方向で高い位置に設けられる。これにより、重力によるポテンシャルエネルギーを利用して、第2気液分離室21Bから第1気液分離室21Aへと向かう方向の液相12の排出をより確実にすることができる。
第3実施形態の気液分離器102において、ケーシング20、排出部30、燃料電池システム40等の主要な構成は、第1実施形態の気液分離器10と同様にすることができる。このため、第3実施形態が第1実施形態と共通する事項については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
図6に示す気液分離器102は、図2に示す気液分離器10と同様に、第1開口部24Aが第2開口部24Bよりも大きな断面積を有する。この場合、第1実施形態の気液分離器10と同様に、開閉部31A,31Bの開動作が同じタイミングで行われてもよい。
特に図示しないが、第2実施形態の気液分離器101においても、気液分離器102と同様に、第2開閉部31Bが、第1開閉部31Aよりも高さ方向で高い位置に設けられる改変を行うことが可能である。第1開閉部31Aが第2開閉部31Bよりも早く開状態となる気液分離器101において、第2開閉部31Bが、第1開閉部31Aよりも高さ方向で高い位置に設けられてもよい。この場合において、第1開口部24Aが第2開口部24Bと同等の断面積を有してもよい。
次に、第4実施形態の気液分離器103について、図7~図8を参照して説明する。図7では、気液分離器103の排出部30が閉状態になっている。すなわち、両方の開閉部31A,31Bが閉じている。図8では、気液分離器103の排出部30が開状態になっている。すなわち、両方の開閉部31A,31Bが開いている。
第4実施形態の気液分離器103において、ケーシング20、排出部30、燃料電池システム40等の主要な構成は、第1実施形態の気液分離器10と同様にすることができる。このため、第4実施形態が第1実施形態と共通する事項については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
排出部30は、第1気液分離室21Aとケーシング20外とを開閉により連通可能な第1開閉部31Aと、第2気液分離室21Bとケーシング20外とを開閉により連通可能な第2開閉部31Bと、を備える。排出部30は、第1気液分離室21Aから第1開閉部31Aを介してケーシング20外と連通する経路として、第1排液流路37Aを有する。また、排出部30は、第2気液分離室21Bから第2開閉部31Bを介してケーシング20外と連通する経路として、第2排液流路37Bを有する。第4実施形態の気液分離器103では、第2排液流路37Bが、第1排液流路37Aと異なる排出経路とされている。
気液分離器103の開閉部31A,31Bの開動作は、同じタイミングでもよく、開動作のタイミングにずれが生じても構わない。図示例の弁部材33は、閉鎖体32A,32Bが開口部24A,24Bと接触したとき、開閉部31A,31Bは閉状態となる。また、弁部材33は、第1開閉部31Aに第1隔壁部38Aを有し、第2開閉部31Bに第2隔壁部38Bを有する。これらの隔壁部38A,38Bは、例えばダイヤフラムである。
隔壁部38A,38Bは、開閉部31A,31Bが開状態のときであっても、気液分離室21A,21B間の連通を阻止することができる。第2隔壁部38Bと第2開口部24Bとの間の空間は、隔壁22に対して第1気液分離室21A側と共通する空間の一部である。第1導入口23Aと第2開口部24Bとの間では、常に第2隔壁部38Bがケーシング20の内壁に接している。このため、第1導入口23Aから導入された気液二相流11は、第2隔壁部38Bと第2開口部24Bとの間の空間への到達が阻止されている。
第4実施形態では、第2開閉部31Bが閉状態であるか、開状態であるかによらず、第2隔壁部38Bにより、第1気液分離室21Aと第2気液分離室21Bとの間の連通が阻止されている。このため、各々の気液分離室21A,21Bから排液流路37A,37Bに向けた液相12の排出は、気液分離室21A,21Bの内部の圧力差の影響を回避することができる。これにより、液相12が排液流路37A,37Bに向けた排出方向とは逆方向に移動することを抑制することができる。第2開閉部31Bが閉状態となるとき、第2開閉部31Bを第1気液分離室21Aに変位させて開動作を行うので、第2気液分離室21Bの液相12の排出を許容すると同時に、第1気液分離室21Aの液相12の排出を促進することができる。
第4実施形態では、各々の気液分離室21A,21Bの液相12が、独立して異なる排液流路37A,37Bからケーシング20外に排出される。このため、開閉部31A,31Bの開閉動作により発生する第1気液分離室21A内の圧力変化が、開閉部31A,31Bの開閉動作により発生する第2気液分離室21B内の圧力変化より大きくなくてもよい。気液分離室21A,21Bに導入される気液二相流11に含まれる液相12の量が異なる場合も、液相12がより多く分離され得る気液二相流11を第1導入口23Aに導入するか、第2導入口23Bに導入するかは、特に限定されない。
第1~第3実施形態と同様に、第4実施形態の排出部30が閉鎖体32A,32Bを一体的に形成した弁部材33を有する場合、両方の閉鎖体32A,32Bを連動的に変位させることができる。上述したように、第1の荷重F1と第2の荷重F2とが相殺されるため、2段の開閉部31A,31Bを有する弁部材33を駆動させる作動力は、1段分の開閉部に対するのと遜色ない作動力で済ませることができる。このため、開閉部31A,31Bを駆動させる動力源の大型化、高出力化を抑制することができる。
第4実施形態において、各々の導入口23A,23Bから各々の気液分離室21A,21Bに導入される気液二相流11は、同一の起源から発生した気液二相流11でもよく、異なる起源から発生した気液二相流11でもよい。図示例の気液分離器103では、複数の導入口23A,23Bが、各々異なる燃料電池スタック41A,41Bのアノードオフガス流路44A,44Bと接続される。複数の燃料電池スタック41A,41Bの出力は、互いに同等でも異なってもよく、いずれが大きくても小さくてもよい。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。改変としては、各々の実施形態における構成要素の追加、置換、省略、その他の変更が挙げられる。また、2以上の実施形態に用いられた構成要素を適宜組み合わせることも可能である。
上述の実施形態の気液分離器10,101,102,103では、ケーシング20が2つの気液分離室21A,21Bを備えた場合を説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。気液分離器のケーシングが、3つ以上の気液分離室を備えてもよい。また、上述の実施形態の気液分離器10,101,102,103では、排出部30が2つの開閉部31A,31Bを備えた例を説明しているが、気液分離器の排出部が3つ以上の開閉部を備えてもよい。
また、上述の実施形態の気液分離器10,101,102,103では、燃料電池システム40が2つの燃料電池スタック41A,41Bを備えた例を説明しているが、燃料電池システムが3つ以上の燃料電池スタックを備えてもよい。気液分離室及び燃料電池スタックが各々3つ以上の場合にも、異なる気液分離室の導入口が、各々異なる燃料電池スタックのアノードオフガス流路と接続することが可能である。
第1~第3実施形態と同様に、ケーシングが各々の気液分離室に共通の排液流路を有する場合に、排出部が3つ以上(例えばN個)の開閉部を備えてもよい。ケーシングには、共通の排液流路に近い側から遠い側に向けて、第1開閉部、第1気液分離室、第2開閉部、第2気液分離室、・・・、第(N-1)開閉部、第(N-1)気液分離室、第N開閉部、第N気液分離室を、順に配置することができる。
第1~第4実施形態と同様に、ケーシングが3つ以上(例えばN個)の開閉部に共通の駆動部材を有してもよい。ケーシングには、共通の駆動部材に近い側から遠い側に向けて、第1開閉部、第1気液分離室、第2開閉部、第2気液分離室、・・・、第(N-1)開閉部、第(N-1)気液分離室、第N開閉部、第N気液分離室を、順に配置することができる。第1から第Nの開閉部の間は、連結部材により一体的に連結することができる。少なくとも1つの連結部材が、弾性部材を有してもよい。
ケーシングが各々の気液分離室に共通の排液流路を有する場合、または、ケーシングが各々の開閉部に共通の駆動部材を有する場合において、第1から第Nの気液分離室には、各々第1から第Nの導入口を通じて、気液二相流が個別に導入される。第1から第Nの気液分離室の間は、それぞれ隔壁によって区分される。各々の気液分離室は、各々の導入口から導入された気液二相流を液相と気相とに分離する。各々の開閉部が少なくとも閉状態の場合、各々の気液分離室における気液分離は、互いに独立して動作することができる。
第4実施形態と同様に、ケーシングが気液分離室ごとに異なる排液流路を有する場合において、気液分離室間に配置される開閉部が、気液分離室間の連通を阻止する隔壁部(ダイヤフラム)を有してもよい。この場合は、該当する開閉部が開状態でも、隣接する気液分離室における気液分離を互いに独立して動作させることができる。この場合において、排出部は、3つ以上の気液分離室と同数の排液流路を有してもよく、3つ以上の気液分離室と異なる数の排液流路を有してもよい。
第1~第3実施形態と同様に、ケーシングが各々の気液分離室に共通の排液流路を有する場合は、N個の開閉部のうち少なくとも2つ以上の開閉部において、共通の排液流路に近い側の開閉部が実施形態の第1開閉部31Aに相当し、共通の排液流路から遠い側の開閉部が実施形態の第2開閉部31Bに相当するように構成することで、排液流路に向けた液相の排出をより確実にすることができる。すなわち、開閉動作により排液流路に近い側の気液分離室内に発生する圧力変化が、開閉動作により排液流路から遠い側の気液分離室内に発生する圧力変化より大きくなることにより、液相がケーシング外に向けた排出方向とは逆方向に移動することを抑制することができる。
ケーシングが各々の気液分離室に共通の排液流路を有するか、異なる排液流路を有するかを問わず、例えば、ケーシングが3つの気液分離室を備え、排出部が3つの開閉部を備える場合には、ケーシングは、気液二相流が個別に導入される第1導入口、第2導入口及び第3導入口を備えてもよい。第1気液分離室は、第1導入口から導入された気液二相流を液相と気相とに分離することができる。第2気液分離室は、第1の隔壁によって第1気液分離室と区分され、且つ第2導入口から導入された気液二相流を液相と気相とに分離することができる。第3気液分離室は、第2の隔壁によって第2気液分離室と区分され、且つ第3導入口から導入された気液二相流を液相と気相とに分離することができる。そして、3つの開閉部を備える排出部は、第1気液分離室、第2気液分離室及び第3気液分離室の液相をケーシング外に排出することができる。
ケーシングが、3つの気液分離室と、3つの開閉部と、各々の気液分離室に共通の排液流路とを有する場合、排出部には、第1気液分離室とケーシング外とを開閉により連通可能な第1開閉部と、第2気液分離室と第1気液分離室を開閉により連通可能な第2開閉部と、第3気液分離室と第2気液分離室を開閉により連通可能な第3開閉部と、が設けられる。第1開閉部は、第1気液分離室とケーシング外に通じる排液流路との間に設けてもよい。第2開閉部は、第1気液分離室と第2気液分離室とを区分する第1の隔壁に設けてもよい。第3開閉部は、第2気液分離室と第3気液分離室とを区分する第2の隔壁に設けてもよい。
ケーシングが、3つの気液分離室と、3つの開閉部と、気液分離室ごとに異なる排液流路とを有する場合、排出部には、第1気液分離室とケーシング外とを開閉により連通可能な第1開閉部と、第2気液分離室とケーシング外とを開閉により連通可能な第2開閉部と、第3気液分離室とケーシング外とを開閉により連通可能な第3開閉部と、が設けられる。第1気液分離室から第1開閉部を介してケーシング外と連通する経路と、第2気液分離室から第2開閉部を介してケーシング外と連通する経路と、第3気液分離室から第3開閉部を介してケーシング外と連通する経路とを、互いに異ならせることができる。
10,101,102,103…気液分離器、11…気液二相流、12…液相、13…液流、20…ケーシング、21A…第1気液分離室、21B…第2気液分離室、22…隔壁、23A…第1導入口、23B…第2導入口、24A…第1開口部、24B…第2開口部、30…排出部、31A…第1開閉部、31B…第2開閉部、32A…第1閉鎖体、32B…第2閉鎖体、33…弁部材、34…駆動部材、35…連結部材、36…弾性部材、37…排液流路、37A…第1排液流路、37B…第2排液流路、38A…第1隔壁部、38B…第2隔壁部、40…燃料電池システム、41A…第1燃料電池スタック、41B…第2燃料電池スタック、42A…第1燃料電池スタックのデバイス、42B…第2燃料電池スタックのデバイス、43…結合部、44A…第1燃料電池スタックのアノードオフガス流路、44B…第2燃料電池スタックのアノードオフガス流路。

Claims (11)

  1. ケーシング内で気液二相流を気相と液相に分離する気液分離器において、
    前記ケーシングは、気液二相流が個別に導入される第1導入口及び第2導入口と、
    前記第1導入口から導入された前記気液二相流を液相と気相とに分離する第1気液分離室と、
    隔壁によって前記第1気液分離室と区分され、且つ前記第2導入口から導入された前記気液二相流を液相と気相とに分離する第2気液分離室と、
    前記第1気液分離室及び前記第2気液分離室の液相を前記ケーシング外に排出する排出部と、を備え、
    前記排出部は、前記第1気液分離室と前記ケーシング外とを開閉により連通可能な第1開閉部と、前記第2気液分離室と前記第1気液分離室又は前記ケーシング外とを開閉により連通可能な第2開閉部と、が設けられ、前記第2開閉部は、前記第1気液分離室側に変位させて開動作を行うことを特徴とする気液分離器。
  2. 請求項1に記載の気液分離器であって、
    前記第2開閉部は、前記第2気液分離室と前記第1気液分離室とを開閉により連通可能であり、且つ前記第1開閉部及び前記第2開閉部の開閉動作により発生する圧力変化は、前記第1気液分離室内の圧力変化が前記第2気液分離室内の圧力変化より大きくなることを特徴とする気液分離器。
  3. 請求項2に記載の気液分離器であって、
    前記第1開閉部の開動作及び前記第2開閉部の開動作を同じタイミングで行った場合に、前記第1気液分離室と前記ケーシング外とを連通する連通面積が、前記第2気液分離室と前記第1気液分離室とを連通する連通面積よりも大きくなることを特徴とする気液分離器。
  4. 請求項2に記載の気液分離器であって、
    前記第1開閉部は、前記第2開閉部よりも早いタイミングで開動作を行うことを特徴とする気液分離器。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の気液分離器であって、
    前記第2開閉部は、前記第1開閉部よりも高さ方向で高い位置に設けられることを特徴とする気液分離器。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の気液分離器であって、
    前記第1開閉部を開状態にして前記第1気液分離室と前記ケーシング外とを連通させ、前記第1開閉部の開状態を維持したまま、前記第2開閉部を開状態にして前記第2気液分離室と前記第1気液分離室又は前記ケーシング外とを連通させることを特徴とする気液分離器。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の気液分離器であって、
    前記第1開閉部及び前記第2開閉部は一体的に設けられ、
    前記第1開閉部と前記第2開閉部との間には弾性部材が設けられることを特徴とする気液分離器。
  8. 請求項1に記載の気液分離器であって、
    前記第2気液分離室から前記第2開閉部を介して前記ケーシング外と連通する経路が、前記第1気液分離室から前記第1開閉部を介して前記ケーシング外と連通する経路と異なることを特徴とする気液分離器。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の気液分離器であって、
    前記第1開閉部及び前記第2開閉部が一体的に設けられることを特徴とする気液分離器。
  10. 請求項1に記載の気液分離器であって、
    第1の燃料電池スタック及び第2の燃料電池スタックをさらに有し、
    前記第1導入口は前記第1の燃料電池スタックのアノードオフガス流路と接続され、
    前記第2導入口は前記第2の燃料電池スタックのアノードオフガス流路と接続されることを特徴とする気液分離器。
  11. 請求項10に記載の気液分離器であって、
    前記第1の燃料電池スタックの出力が前記第2の燃料電池スタックの出力よりも大きいことを特徴とする気液分離器。
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