JP7492216B1 - モータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄損を抑制してトルクを継続的に出力することが可能なモータ装置を提供する。【解決手段】回転軸を中心に回転可能に配置された回転子(11)と、内周に複数のティース部(13)が形成された固定子(12)を有し、回転子(11)が強磁性体で構成されたスイッチトリラクタンスモータであるモータ装置であって、複数のティース部(13)には、A相、B相、C相、D相、E相およびF相の巻線が巻回されており、回転子(11)の極数Pと、ティース部(13)のスロット数Sの比は、P:S=5:12であることを特徴とするモータ装置。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ装置に関し、特に、回転子に強磁性体を用いるスイッチトリラクタンスモータのモータ装置に関する。
従来から様々な技術分野において、交流の周波数を変化させることで回転数を制御でき、安定した回転数を得られる三相モータが動力源として用いられている。また、回転子に強磁性体を用いるスイッチトリラクタンスモータも提案されている(例えば特許文献1を参照)。また、複数の相を備えた多相巻線を複数系統備えたモータ装置も提案されている。
従来の三相巻線を2系統備えたモータ装置では、第1系統の三相巻線としてA相コイル、E相コイル、C相コイルを有し、第2系統の三相巻線としてD相コイル、B相コイル、F相コイルを有している。このような従来のモータ装置では、各相に対応したスイッチを用いて、各相の巻線に電流が流れるタイミングを交互に切替えることで、各相のコイルに適切に電流が流れて、スイッチトリラクタンスモータを回転させることができる。
特開2016-103957号公報
このような従来のモータ装置では、モータ装置の大型化を図る場合には、12突極10スロットから24突極20スロットのように突極数Pとスロット数Sを増加させる手法が用いられている。しかし、突極数Pとスロット数Sとの比率P:Sを固定して、モータ装置の大型化を図る場合には、コイルエンド高さやバックヨーク厚みの増加を抑制することはできるが、鉄損が増加するという問題があった。また、モータ装置の小型化を図る場合にも、突極やスロットの間隔が小さくなり、隣接するスロットと突極との間で磁束の短絡が発生しやすくトルクが低下するという問題があった。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、鉄損を抑制してトルクを継続的に出力することが可能なモータ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のモータ装置は、回転軸を中心に回転可能に配置された回転子と、内周に複数のティース部が形成された固定子を有し、前記回転子が強磁性体で構成されたスイッチトリラクタンスモータであるモータ装置であって、前記複数のティース部には、A相、B相、C相、D相、E相およびF相の巻線が巻回されており、前記回転子の極数Pと、前記ティース部のスロット数Sの比は、P:S=5:12であり、前記ティース部には前記巻線が、前記固定子の周方向に沿ってA相、D相、F相、C相、E相、B相、D相、A相、C相、F相、B相、E相の順で巻回されており、前記A相と前記F相、前記F相と前記E相、前記E相と前記D相、前記D相と前記C相、前記C相と前記B相、前記B相と前記A相は、それぞれ電気角で60度の位相差で配置されていることを特徴とするモータ装置。
このような本発明のモータ装置では、スロット数Sが12に対して突極数Pが5の割合であり、鉄損を抑制してトルクを継続的に出力することができる。
また、本発明の一態様では、前記A相、前記E相、前記C相、前記D相、前記B相および前記F相は、それぞれ第1部分巻線と第2部分巻線が直列接続されており、前記第1部分巻線と前記第2部分巻線は、それぞれ電気角で30度の位相差で配置されている。
また、本発明の一態様では、前記A相、前記E相、前記C相、前記D相、前記B相および前記F相は、一端が中性点に接続されて、スター結線されている。
また、本発明の一態様では、前記A相、前記B相、前記C相、前記D相、前記E相および前記F相は、この順に環状に直列接続されて、ヘキサゴン結線されている。
また、本発明の一態様では、前記巻線は、前記ティース部の複数にまとめて巻回された分布巻きとして構成されている。
また、本発明の一態様では、前記巻線は、個々の前記ティース部に巻回された集中巻きとして構成されている。
本発明では、鉄損を抑制することが可能なモータ装置を提供することができる。
第1実施形態に係るモータ装置におけるモータ部10の構造例を示す図であり、図1(a)はモータ部10の模式図であり、図1(b)は複数のA相を直列接続した場合を示し、図1(c)は複数のA相を並列接続した場合を示す図である。 第1実施形態に係るモータ装置のモータ部10とスイッチインバータ部20の接続を示す等価回路図である。 第1実施形態に係るモータ装置におけるスイッチインバータ部20の制御を示すタイミングチャートであり、スイッチインバータ部20の各相スイッチに印加される信号を示している。 第1実施形態に係るモータ装置の駆動状態を示すシミュレーション結果であり、図4(a)は出力されるトルクを示し、図4(b)は各相の巻線を流れるコイル電流を示している。 20突極24スロット、14突極24スロット、10突極24スロットのモータ装置を比較したシミュレーション結果であり、図5(a)は鉄損の比較であり、図5(b)はモータ効率の比較であり、図5(c)は相電流の比較であり、図5(d)はトルク波形の比較である。 第2実施形態に係るモータ装置におけるモータ部10の構造例を示す図であり、図6(a)はモータ部10の模式図であり、図6(b)は巻線A1と巻線A2を直列接続した状態を示している。 A相巻線~F相巻線の接続方法を示す回路図であり、図7(a)はスター結線を示し、図7(b)はヘキサゴン結線を示している。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態に係るモータ装置におけるモータ部10の構造例を示す図であり、図1(a)はモータ部10の模式図であり、図1(b)は複数のA相を直列接続した場合を示し、図1(c)は複数のA相を並列接続した場合を示す図である。
図1(a)に示すように本実施形態のモータ部10は、回転子(ロータ)11と、回転子11の周囲に配置された固定子(ステータ)12を備えている。また、回転子11には、外周に沿って強磁性体からなるロータティース(突極)が配置されている。また固定子12は、コアバック部とその内周に突出して形成された複数のティース部13を備えている。また、各ティース部13に巻線(コイル)14が、A1相巻線~F1相巻線、A2相巻線~F2相巻線として巻回されている。図1(a)に示した例では、モータ装置は10突極24スロットのスイッチトリラクタンスモータを構成している。モータ部10の突極数Pとスロット数Sは、10突極24スロットには限定されず、突極数5nに対してスロット数12n(nは自然数)で表現される5突極12スロットや15突極36スロット、20突極48スロット等であってもよく、P:S=5:12の比率となっている。また、ティース部13への各相の巻回方法も集中巻きに限定されず分布巻きであってもよい。
コアバック部は、回転子11の外側に回転子11の外周を円周状に取り囲むように配置された部分であり、内周に複数のティース部13が等間隔に突出して形成されている。コアバック部には公知のものを用いることができ、構成する材料や構造は限定されない。また、コアバック部よりも外周には別途モータハウジング等の部材が設けられている。
ティース部13は、コアバック部の内周面から回転子11に向かって突出して形成された突起状部分であり、各ティース部13は同じ長さと形状で形成されると共に等間隔に配置されており、各ティース部13の間には間隔が設けられてスロットを構成している。各ティース部13およびスロットには、巻線14が巻回されており、巻線14に電流が流れることでティース部13に磁界が発生する。
図1(a)に示したように、各巻線14は固定子12の円周に沿って順にA1相、D2相、F1相、C2相、E1相、B2相、D1相、A2相、C1相、F2相、B1相、E2相として12スロットが配置されており、第1系統の12スロットと第2系統の12スロットが同じ順番で配列されて合計24スロットが構成されている。ここで、A1相巻線~F1相巻線とA2相巻線~F2相巻線は、対応する相を合わせてA相巻線~F相巻線を構成している。換言すると、A相巻線~F相巻線のうち第1部分巻線がA1相巻線~F1相巻線であり、第2部分巻線がA2相巻線~F2相巻線である。
上述したようにA1相巻線~F1相巻線およびA2相巻線~F2相巻線が1周期12スロットを構成している。また、A相とF相、F相とE相、E相とD相、D相とC相、C相とB相、B相とA相は、それぞれ電気角で60度の位相差で配置されており、各相の第1部分巻線と第2部分巻線は、それぞれ電気角で30度の位相差で配置されている。したがって第1部分巻線の6相のうち、A1相とE1相とC1相の3相の組み合わせ、およびD1相とB1相とF1相の3相の組み合わせは、それぞれ電気角の位相差が120度の3相交流を構成している。同様に、第2部分巻線の6相のうち、A2相とE2相とC2相の3相の組み合わせ、およびD2相とB2相とF2相の3相の組み合わせは、それぞれ電気角の位相差が120度の3相交流を構成している。また、同じ相での第1部分巻線と第2部分巻線は、機械角で105度の位相差となっている。
また、図1(b)(c)に示したように、1周期の12スロットに含まれるA相巻線~F相巻線は、第1部分巻線と第2部分巻線とが直列接続されている。各周期のA相巻線~F相巻線は、直列接続されてもよく、並列接続されてもよい。図1(b)には、2周期のA相巻線を直列接続した例を示している。図1(c)には、2周期のA相巻線を並列接続した例を示している。
図2は、本実施形態に係るモータ装置のモータ部10とスイッチインバータ部20の接続を示す等価回路図である。図2に示すように、本実施形態のスイッチインバータ部20は、電源電圧(+V)と接地電圧(0V)の間に6つのスイッチA相~F相が並列に接続されている。スイッチA相,C相,E相は、下流側に還流ダイオードが直列接続され、スイッチB相,D相,F相は、上流側に還流ダイオードが直列接続されている。これにより、合計6個のスイッチ(スイッチA相~スイッチF相)と6個の還流ダイオードで三相非対称型のスイッチインバータ部が構成されている。各スイッチは、それぞれドレインが電源電圧側(上流側)に接続され、ソースが接地電圧側(下流側)に接続されている。また、各スイッチとしてMOSFETを用いる場合には、ソースとドレインの間に寄生ダイオードが並列に逆接続された等価回路となる。また、各スイッチはスイッチ制御部(図示省略)によって動作が制御される。
図2ではスイッチインバータ部20として三相非対称型の6スイッチインバータを示したが、スイッチインバータ部20の具体的な構成は限定されない。一例としては、電源電圧(+V)と接地電圧(0V)の間に3つのスイッチ群(AD群、EB群、CF群)が並列に接続され、2つのスイッチとその間に逆接続された還流ダイオードが直列接続されて、合計6個のスイッチ(スイッチA相~スイッチF相)と3個の還流ダイオードによる改良型9スイッチインバータを用いるとしてもよい。
巻線14におけるA相、E相、C相、D相、B相およびF相は、それぞれ第1部分巻線と第2部分巻線が直列接続されており、一端が共通の中性点に接続されたスター結線を構成している。また、A相、E相、C相、D相、B相およびF相の他端は、それぞれスイッチインバータ部20に接続されている。より詳細には、A1相とA2相、B1相とB2相、C1相とC2相、D1相とD2相、E1相とE2相、F1相とF2相がそれぞれ直列に接続されている。また、A2相、B2相、C2相、D2相、E2相、F2相の一端が中性点に接続されている。また、2周期のA相巻線~F相巻線は直列接続されている。ここでは2周期のA相巻線~F相巻線を直列接続した例を示したが、図1(c)のように並列接続するとしてもよい。
図2に示したように、A相の他端は、スイッチA相と還流ダイオードの間に接続されている。また、B相の他端は、スイッチB相還流とダイオードの間に接続されている。C相の他端は、スイッチC相と還流ダイオードの間に接続されている。D相の他端は、スイッチD相と還流ダイオードの間に接続されている。E相の他端は、スイッチE相と還流ダイオードの間に接続されている。F相の他端は、スイッチF相と還流ダイオードの間に接続されている。つまり、第1系統および第2系統の各系統において、互いに対応する巻線A1~巻線F1と巻線A2~巻線F2の各相は、それぞれスイッチインバータ部20における同じ相に電気的に接続される。
したがってA相巻線の他端には、スイッチA相のソース側電位Vaが印加される。同様に、B相巻線の他端には、スイッチB相のドレイン側電位Vbが印加される。同様に、C相巻線の他端には、スイッチC相のソース側電位Vcが印加される。同様に、D相巻線の他端には、スイッチD相のドレイン側電位Vdが印加される。同様に、E相巻線の他端には、スイッチE相のソース側電位Veが印加される。同様に、F相巻線の他端には、スイッチF相のドレイン側電位Vfが印加される。
図3は、本実施形態に係るモータ装置におけるスイッチインバータ部20の制御を示すタイミングチャートであり、スイッチインバータ部20の各相スイッチに印加される信号を示している。図3の横軸は電気角(度)を示し、縦軸は各スイッチに印加されるオン信号とオフ信号を示している。図3に示したように、A相~F相の各スイッチには、オン信号とオフ信号が180度(π)ずつ交互に印加される。また、A相~F相のオン信号とオフ信号は、それぞれ60度(π/3)ずつ位相がずれている。また、A相とD相、B相とE相、C相とF相は位相が180度(π)異なって互いに反転した信号が印加されている。
換言すると、A相~F相の各スイッチには、A相、C相、E相と、B相、D相、F相の2つの三相電圧信号が印加されている。したがって、巻線A1~巻線F1と巻線A2~巻線F2は、スイッチA相~F相で制御されることで、それぞれ2つの三相モータを備えた合計6相を有するモータとして機能する。図3に示した信号を図2に示したスイッチインバータ部20に印加することで、図1(a)に示したモータ部10が時計回りに回転駆動される。
次に、有限要素法を用いたシミュレーションで、電気回路との連成解析を実施した。シミュレーション条件は、スイッチインバータ部20およびモータ部10の構成を図2に示したスイッチインバータとスター結線の組み合わせとした。また、回転子11の直径を200mmとし、回転子11の長さを60mmとし、巻線A1~巻線F1と巻線A2~巻線F2の巻き数は10とした。また、電源電圧を680Vとし、最大電流330Aのヒステリシス制御を行い、回転速度を5000rpmとした。
図4は、本実施形態に係るモータ装置の駆動状態を示すシミュレーション結果であり、図4(a)は出力されるトルクを示し、図4(b)は各相の巻線を流れるコイル電流を示している。図4において、横軸は経過時間(秒)を示し、図4(a)の縦軸はトルク(Nm)を示し、図4(b)の縦軸は巻線14を流れる相電流(A)を示している。図3に示したような信号をスイッチインバータ部20に印加することで、図4(a)(b)に示したように、僅かにトルク脈動があるものの回転子11を回転させて、継続的にモータ装置からトルクを出力できる。
図5は、20突極24スロット、14突極24スロット、10突極24スロットのモータ装置を比較したシミュレーション結果であり、図5(a)は鉄損の比較であり、図5(b)はモータ効率の比較であり、図5(c)は相電流の比較であり、図5(d)はトルク波形の比較である。図5(d)のグラフ中では、実線が0突極24スロットを示し、破線が14突極24スロットを示し、一点鎖線が10突極24スロットを示している。シミュレーションの条件は図4と同様である。また、固定子12とティース部13の構成は20突極24スロット、14突極24スロット、10突極24スロットで共通とした。
図5(a)に示したように、20突極24スロットおよび14突極24スロットよりも10突極24スロットのほうが鉄損が大幅に小さくなっている。また、図5(b)に示したように、モータ効率は20突極24スロットおよび14突極24スロットよりも10突極24スロットのほうが大きく、高効率でモータ駆動が可能である。また、図5(c)に示したように、相電流の電流実効値も20突極24スロットおよび14突極24スロットよりも10突極24スロットのほうが大きくなっている。また、図5(d)に示したように、10突極24スロットでは20突極24スロットおよび14突極24スロットよりもトルク脈動の周期が長く(周波数が小さく)なっている。また、トルク脈動の大きさも、10突極24スロットは20突極24スロットと同程度となっている。
上述したように本実施形態のモータ装置では、固定子12のスロット数Sが12に対して回転子11の突極数Pが5の割合であり、鉄損を抑制してトルクを継続的に出力することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図6は、本実施形態に係るモータ装置におけるモータ部10の構造例を示す図であり、図6(a)はモータ部10の模式図であり、図6(b)は巻線A1と巻線A2を直列接続した状態を示している。
図6(a)に示したように、各巻線14は固定子12の円周に沿って順にA1相、D2相、F1相、C2相、E1相、B2相、D1相、A2相、C1相、F2相、B1相、E2相として12スロットが配置されている。図6(a)に示した例では、モータ装置は5突極12スロットのスイッチトリラクタンスモータを構成しており、P:S=5:12の比率となっている。また、ティース部13への各相の巻回方法も集中巻きに限定されず分布巻きであってもよい。また、図6(b)に示したように、12スロットに含まれるA相巻線~F相巻線は、第1部分巻線と第2部分巻線とが直列接続されている。本実施形態では、同じ相での第1部分巻線と第2部分巻線は、機械角で210度の位相差となっている。
本実施形態のモータ装置でも、図2に示したスイッチインバータ部20を用いて、図3に示した信号を印加することで、回転子11を時計回りに回転させて、鉄損を抑制してトルクを継続的に出力することができる。
(変形例)
次に、巻線14の接続方法の変形例について説明する。図7は、A相巻線~F相巻線の接続方法を示す回路図であり、図7(a)はスター結線を示し、図7(b)はヘキサゴン結線を示している。ここで、A相巻線~F相巻線は、図1(b)に示したように複数系統が直列に接続されているとしてもよく、図1(c)に示したように複数系統が並列に接続されているとしてもよい。
図7(a)に示した接続方法はスター結線であり、図2に示した例と同様に、巻線14におけるA相、E相、C相、D相、B相およびF相は、一端が共通の中性点に接続される。また、A相、E相、C相、D相、B相およびF相の他端は、それぞれスイッチインバータ部20に接続される。
図7(b)に示した接続方法はヘキサゴン結線であり、巻線14におけるA相、B相、C相、D相、E相およびF相は、順に環状に直列接続されている。また、A相巻線とB相巻線の間はスイッチインバータ部20のB相スイッチに接続される。また、B相巻線とC相巻線の間はスイッチインバータ部20のC相スイッチに接続される。また、C相巻線とD相巻線の間はスイッチインバータ部20のD相スイッチに接続される。また、D相巻線とE相巻線の間はスイッチインバータ部20のE相スイッチに接続される。また、E相巻線とF相巻線の間はスイッチインバータ部20のF相スイッチに接続される。また、F相巻線とA相巻線の間はスイッチインバータ部20のA相スイッチに接続される。
したがって、A相巻線の両端には、スイッチF相の電位VfとスイッチA相の電位Vaが印加される。同様に、B相巻線の両端には、スイッチB相の電位VbとスイッチC相の電位Vcとが印加される。同様に、C相巻線の両端には、スイッチC相の電位VcとスイッチD相の電位Vdが印加される。同様に、D相巻線の両端には、スイッチD相の電位VdとスイッチE相の電位Veが印加される。同様に、E相巻線の両端には、スイッチE相の電位VeとスイッチF相の電位Vfが印加される。同様に、F相巻線の両端には、スイッチF相の電位Vfと、スイッチA相の電位Vaが印加される。
図7(b)に示したヘキサゴン結線のモータ部10でも、図2に示したスイッチインバータ部20を用いて、図3に示した信号を印加することで、回転子11を時計回りに回転させて、鉄損を抑制してトルクを継続的に出力することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
10…モータ部
11…回転子
12…固定子
13…ティース部
14…巻線
20…スイッチインバータ部

Claims (6)

  1. 回転軸を中心に回転可能に配置された回転子と、内周に複数のティース部が形成された固定子を有し、前記回転子が強磁性体で構成されたスイッチトリラクタンスモータであるモータ装置であって、
    前記複数のティース部には、A相、B相、C相、D相、E相およびF相の巻線が巻回されており、
    前記回転子の極数Pと、前記ティース部のスロット数Sの比は、P:S=5:12であり、
    前記ティース部には前記巻線が、前記固定子の周方向に沿ってA相、D相、F相、C相、E相、B相、D相、A相、C相、F相、B相、E相の順で巻回されており、
    前記A相と前記F相、前記F相と前記E相、前記E相と前記D相、前記D相と前記C相、前記C相と前記B相、前記B相と前記A相は、それぞれ電気角で60度の位相差で配置されていることを特徴とするモータ装置。
  2. 請求項1に記載のモータ装置であって、
    前記A相、前記E相、前記C相、前記D相、前記B相および前記F相は、それぞれ第1部分巻線と第2部分巻線が直列接続されており、
    前記第1部分巻線と前記第2部分巻線は、それぞれ電気角で30度の位相差で配置されていることを特徴とするモータ装置。
  3. 請求項1に記載のモータ装置であって、
    前記A相、前記B相、前記C相、前記D相、前記E相および前記F相は、一端が中性点に接続されて、スター結線されていることを特徴とするモータ装置。
  4. 請求項1に記載のモータ装置であって、
    前記A相、前記B相、前記C相、前記D相、前記E相および前記F相は、この順に環状に直列接続されて、ヘキサゴン結線されていることを特徴とするモータ装置。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載のモータ装置であって、
    前記巻線は、前記ティース部の複数にまとめて巻回された分布巻きとして構成されていることを特徴とするモータ装置。
  6. 請求項1から4の何れか一つに記載のモータ装置であって、
    前記巻線は、個々の前記ティース部に巻回された集中巻きとして構成されていることを特徴とするモータ装置。
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