JP7490947B2 - 拡張モジュール、モジュールシステム、及びコンピュータシステム - Google Patents

拡張モジュール、モジュールシステム、及びコンピュータシステム Download PDF

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Description

本発明は、拡張モジュール、モジュールシステム、及びコンピュータシステムに関する。
近年、IoT(Internet of Things)を用いた技術が発達しつつある。IoTシステムでは、各種センサを搭載したIoT機器に組み込まれたエッジ端末より収集されたデータが、クラウドサーバに送信される。しかし、IoTシステムでは、エッジ端末により収集した全てのデータをクラウドサーバに送信すると、データトラフィックが膨大となり、ネットワークに遅延が発生する恐れがある。このようなデータトラフィックを軽減するために、エッジ端末側に情報処理機能を持たせ、必要最小限のデータのみをクラウドサーバへ送信する、いわゆるエッジコンピューティング方式が主流となりつつある。
IoT機器は大きさが様々であるので、エッジ端末は、各種のIoT機器に対応可能とするために、可能な限り小型であることが望ましい。しかし、エッジ端末を小型化すると、通信等のインターフェースの種類及び数が制限されてしまう。
そこで、インターフェースの種類及び数を必要最小限とした小型のベースモジュールと、必要に応じてベースモジュールに接続される1以上の拡張モジュールとで構成されるモジュールシステムをエッジ端末として使用することが考えられる。ベースモジュールに、各種の機能を有する拡張モジュールを接続することで、必要に応じて機能を追加することができる。
このようなモジュールシステムとして、ベースモジュールに搭載されるコントローラボードに、拡張ボード接続用のコネクタを複数設け、要求される機能に応じて拡張ボードを接続することを可能としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の装置のように、コントローラボードに拡張ボード接続用のコネクタを設ける方式では、コントローラボードに接続可能な拡張ボードの数は、コネクタの数に制限されてしまう。したがって、拡張ボードの接続可能数を増やすには、コントローラボードのコネクタの数を増やす必要があり、これに伴ってコントローラボードの基板サイズが大きくなる。このように、従来のモジュールシステムでは、小型化と拡張性との両立を図ることが難しい。
開示の技術は、上記事情に鑑みてこれを解決すべくなされたものであり、小型化及び拡張性を両立させることを可能とする拡張モジュール、モジュールシステム、及びコンピュータシステムを提供することを目的としている。
開示の技術は、上流側コネクタ及び下流側コネクタを有する拡張モジュールであって、1つの上流側ポートと、2以上の下流側ポートとを有し、前記上流側ポート及び前記2以上の下流側ポートの間で送受信されるデータを適切な接続先に振り替えるデータ分配部と、1以上のデバイスと、を備え、前記上流側ポートは前記上流側コネクタに接続されており、前記2以上の下流側ポートのうち1つは前記下流側コネクタに接続されており、他の下流側ポートは前記デバイスに接続されており、当該拡張モジュールは、さらに、前記上流側コネクタ、前記下流側コネクタ、前記データ分配部、及び前記デバイスが実装された基板と、前記基板を収容する筐体と、を備え、前記筐体は、前記上流側コネクタを露出させる第1開口部が形成された第1接続面と、前記第1接続面に対向し、前記下流側コネクタを露出させる第2開口部が形成された第2接続面と、を有し、前記第1接続面には、ネジ部材が挿通される第1貫通孔が形成されており、前記第2接続面には、他の拡張モジュールが備える前記ネジ部材が螺合するネジ孔が形成されており、前記基板は、前記第1接続面と前記第2接続面との間に配置されており、前記基板には、前記第1貫通孔と前記ネジ孔とを結ぶ直線上に、第2貫通孔が形成されており、前記ネジ部材は、ネジ頭が前記基板と前記筐体との間に位置し、全長が前記基板と前記筐体との間隔よりも長く、前記ネジ頭の径が前記第1貫通孔の径及び前記第2貫通孔の径よりも大きく、前記ネジ孔は、当該拡張モジュールを前記第1接続面側の他の拡張モジュールに接続する際に、該ネジ孔からドライバーを前記筐体の内部に挿入させ、前記第1貫通孔に挿通されて前記筐体の内部側に前記ネジ頭が配置されている前記ネジ部材の前記ネジ頭に前記ドライバーの先端部を当接させて、前記ドライバーにより前記ネジ部材を回転させることにより、前記ネジ部材を該他の拡張モジュールのネジ孔に螺合させるために用いられることを特徴とする拡張モジュールである。
本発明によれば、小型化及び拡張性を両立させることを可能とする拡張モジュール、モジュールシステム、及びコンピュータシステムを提供することができる。
一実施形態に係るモジュールシステムの全体構成を示す図である。 種々のモジュールシステムを例示する図である。 拡張モジュールの接続方法を説明する図である。 PCIeシステムの構成例を示す図である。 拡張モジュールの構成を示す分解斜視図である。 第1側面部材、第2側面部材、及び基板を接合した状態を示す斜視図である。 第1側面部材、第2側面部材、及び基板を接合した状態をY方向から見た図である。 図7の部分拡大図である。 第2側面部材のネジ孔及び基板の貫通孔にドライバを挿入した状態を示す図である。 ドライバが傾斜した状態を示す図である。 ベースモジュールの外観を示す斜視図である。 ヒートシンクの一例を示す斜視図である。 押出材の一例を示す斜視図である。 ベースモジュールの構成を示す分解斜視図である。 実施形態のモジュールシステムが適用されるコンピュータシステムの一例を示す図である。 インターフェースにUSBを用いた場合のシステム構成図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
以下に、本発明の一実施形態について説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るモジュールシステム1の全体構成を示す図である。モジュールシステム1は、例えば、IoT機器に組み込まれ、エッジコンピューティングを行うエッジ端末として用いられる。
モジュールシステム1は、ベースモジュール100と、1以上の拡張モジュール200とを含む。ベースモジュール100は、CPU(Central Processing Unit)を含むマスターユニットである。ベースモジュール100のインターフェース面110には、例えば、電源ケーブルを接続するための電源コネクタ101と、ディスプレイケーブルを接続するためのディスプレイコネクタ102と、USB(Universal Serial Bus)ケーブルを接続するためのUSBコネクタ103と、メモリカードを装着するためのメモリスロット104とが設けられている。
拡張モジュール200には、例えば、インターフェースの種類及び/又は数が異なる各種拡張モジュール200a~200cが含まれる。図1において、拡張モジュール200aはシリアルモジュールであり、拡張モジュール200bはLAN(Local Area Network)モジュールであり、拡張モジュール200cはUSBモジュールである。
拡張モジュール200aのインターフェース面210には、RS-232Cケーブルを接続するための2つのRS-232Cコネクタ201が設けられている。拡張モジュール200bのインターフェース面210には、LANケーブルを接続するための2つのLANコネクタ202が設けられている。拡張モジュール200cのインターフェース面210には、USBケーブルを接続するための3つのUSBコネクタ203が設けられている。
以下において、拡張モジュールの種類を区別しない場合には、単に拡張モジュール200という。
ベースモジュール100、及び各拡張モジュール200は、同一の形状及び大きさの筐体により構成されている。ベースモジュール100、及び各拡張モジュール200の接続面としての側面同士を接続することにより、スタック状のモジュールシステム1が構成される。
図2は、ベースモジュール100に、1以上の拡張モジュール200を接続したスタック状のモジュールシステム1を例示する図である。図2(A)は、ベースモジュール100に、3つの種類の異なる拡張モジュール200a~200cを順に接続することにより構成されたモジュールシステム1を示す。図2(B)は、ベースモジュール100に、3つの同種の拡張モジュール200aを順に接続することにより構成されたモジュールシステム1を示す。
このように、ベースモジュール100に接続する拡張モジュール200の種類及び/又は数は限定されず、ベースモジュール100に接続する拡張モジュール200の種類及び/又は数を必要に応じて選択することができる。
図3は、拡張モジュール200の接続方法を説明する図である。図3には、3つの拡張モジュール200cを互いに接続する例を示している。拡張モジュール200cの第1接続面211には、上流側のモジュール(拡張モジュール200又はベースモジュール100)と電気的な接続を行うための上流側コネクタ221が設けられている。
拡張モジュール200cの第1接続面211に対向する第2接続面212には、下流側のモジュール(拡張モジュール200)と電気的な接続を行うための下流側コネクタ222が設けられている。例えば、上流側コネクタ221がヘッダ(オス側)であり、下流側コネクタ222がレセプタクル(メス側)である。上流側コネクタ221及び下流側コネクタ222として、例えば、「ヒロセ電機製のFX20シリーズ」などのフローティングコネクタを用いることができる。
上流側コネクタ221及び下流側コネクタ222は、シリアルインターフェースである。このシリアルインターフェースは、例えば、PCI Express(登録商標)(以下「PCIe」という。)規格を用いた高速シリアルインターフェースである。高速シリアルバスとは、1本の伝送路を用いて直列伝送により高速にデータをやり取りするバスである。
図3に示すように、ある拡張モジュール200cの第1接続面211に設けられた上流側コネクタ221と、他の拡張モジュール200cの第2接続面212に設けられた下流側コネクタ222とを接続することにより、第1接続面211と第2接続面212とが接触した状態で、両者が電気的に接続される。
また、拡張モジュール200cの第1接続面211には、2つの第1ネジ部材231と、2つの第2ネジ部材232とが設けられている。第1ネジ部材231は、第1接続面211の左上部及び右下部に配置されている。第2ネジ部材232は、第1接続面211の右上部及び左下部に配置されている。
第1ネジ部材231は、第1接続面211に設けられた貫通孔255(図5参照)に、軸方向(第1接続面211に直交する方向)に移動可能に挿通されている。すなわち、第1ネジ部材231は貫通孔には螺合されていない。なお、本実施形態で用いる「螺合」とは、ねじにより嵌め合わせることを意味する。また、「挿通」とは、孔に刺し通すことを意味する。
第2ネジ部材232は、第1接続面211に設けられたネジ孔256(図5参照)に螺合されており、先端部が第1接続面211から突出している。この第2ネジ部材232の先端部は、位置決め用の突起部として機能する。
第2接続面212には、第1ネジ部材231に対応する位置に、第1ネジ部材231が螺合するネジ孔241が設けられている。すなわち、第2接続面212の右上部及び左下部にネジ孔241がそれぞれ設けられている。
また、第2接続面212には、第2ネジ部材232に対応する位置に、貫通孔242が形成されている。貫通孔242は、第2ネジ部材232の先端部が嵌入するように、径が突起部よりも僅かに大きい。貫通孔242は、突起部としての第2ネジ部材232が嵌入する嵌入部として機能する。なお、本実施形態で用いる「嵌入」とは、形が合った物どうしで一方を他方に嵌め入れることを意味する。
2つの拡張モジュール200cの上流側コネクタ221と下流側コネクタ222とを接続するように、第1接続面211と第2接続面212と当接させた場合に、第2ネジ部材232の先端部(突起部)が貫通孔242に嵌入する。これにより、2つの拡張モジュール200cを、上流側コネクタ221と下流側コネクタ222とが接続し、かつ第1接続面211と第2接続面212とが当接した状態で位置決めすることができる。このとき、第1ネジ部材231が、対応するネジ孔241上に位置する。
第1ネジ部材231は、当該第1ネジ部材231が設けられた拡張モジュール200cの第2接続面212に設けられたネジ孔241からドライバを挿入することにより、他の拡張モジュール200cの第2接続面212に設けられたネジ孔241に対する締結操作が行われる。第1ネジ部材231が対応するネジ孔241に螺合することにより、2つの拡張モジュール200cが接続されて固定される。
なお、他の拡張モジュール200a,200bの第1接続面211及び第2接続面212についても同様の構成である。したがって、種類の異なる拡張モジュール200を、図3に示す方法で同様に接続することができる。
また、ベースモジュール100の第1接続面111(図1参照)に対向する第2接続面120(図11参照)は、拡張モジュール200cの第2接続面212と同様の構成であり、下流側コネクタと、第1ネジ部材231が螺合するネジ孔と、第2ネジ部材232の先端部(突起部)が嵌入する位置決め用の貫通孔とが形成されている。したがって、各種の拡張モジュール200を、図3に示す方法で、ベースモジュール100に接続することができる。
<内部構成>
次に、モジュールシステム1の内部構成を概略的に説明する。
図4は、モジュールシステム1内に構成されるPCIeシステムの構成例を示す図である。PCIeシステムには、要素として、ルートコンプレックス、スイッチ、エンドポイント(I/Oデバイス)が存在し、これらがツリー型の接続形態をとされている。
図4に示すように、ベースモジュール100には、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)により構成されたルートコンプレックス10が設けられている。ルートコンプレックス10にはCPU(Central Processing Unit)11が接続され、CPU11にはメモリ12が接続されている。CPU11は、ルートコンプレックス10及び伝送路を介してコネクタ121に接続されている。
ルートコンプレックス10は、PCIeポート(ルートポート)10aを有している。ルートポート10aは、伝送路を介してコネクタ121に接続されている。コネクタ121は、前述のベースモジュール100の第2接続面120(図11参照)に設けられたコネクタであり、拡張モジュール200の上流側コネクタ221に接続される。
拡張モジュール200には、IC(Integrated Circuit)により構成されたパケットスイッチ20が設けられている。パケットスイッチ20は、複数のポートを有し、ポート間においてパケットルーティングを行う。ポートとは、物理的には同一のIC内にあり、リンクを形成するトランスミッタ/レシーバの集合であり、論理的にはコンポーネント・リンク間を1対1で接続(ポイント・ツー・ポイント)するインターフェースである。
具体的には、パケットスイッチ20は、1つの上流側ポート20aと、2以上の下流側ポート20bとを有している。上流側ポート20aは、上流側コネクタ221に接続されている。2以上の下流側ポート20bのうち1つは、下流側コネクタ222に接続されており、その他の下流側ポート20bは、その拡張モジュール200を特徴付けるデバイス21が有するポート21aに接続されている。
デバイス21は、上述した各種コネクタの機能を有するI/Oデバイスである。拡張モジュール200aは、デバイス21としてRS-232Cコネクタ201の機能を有する。拡張モジュール200bは、デバイス21としてLANコネクタ202の機能を有する。拡張モジュール200cは、デバイス21としてUSBコネクタ203の機能を有する。なお、拡張モジュール200内に設けられるデバイス21の数は、1以上であればよい。
このように、各拡張モジュール200にパケットスイッチ20を設け、上流側コネクタ221と下流側コネクタ222との間を、パケットスイッチ20を介して接続しているので、隣接する2つの拡張モジュール200は、1組の上流側コネクタ221及び下流側コネクタ222を介して接続される。
このように、本実施形態に係るモジュールシステム1では、複数の拡張モジュール200が1組の上流側コネクタ221及び下流側コネクタ222を介して直接接続されるので、伝送される高速シリアル信号の品質劣化が抑制される。また、本実施形態に係るモジュールシステム1では、伝送線をPCIeの1レーンのみで実現することが可能であるので、フレキシブルに拡張モジュール200を追加することができる。なお、レーンとは、差動信号ペアのセットであり、送信側の信号ペア(2本)、受信側の信号ペア(2本)からなる。リンクは、2つのポートとその間を結ぶレーンの集まりである。
また、各拡張モジュール200内の上流側コネクタ221及び下流側コネクタ222と、パケットスイッチ20とのレイアウトが同一であるので、各拡張モジュール200で生じる信号品質の劣化の程度は同一である。このため、モジュールシステム1全体における信号品質に関する評価が容易となる。
また、特許文献1に記載の装置のように、ベースモジュールに複数のコネクタを設け、ベースモジュールの各コネクタに拡張モジュールを接続する構成では、ベースモジュールのサイズが大型化し、また、拡張モジュールの接続可能数がベースモジュールのコネクタの数に制限されてしまう。これに対して、本実施形態に係るモジュールシステム1では、ベースモジュール100に、必要最小数の拡張モジュール200を接続することにより構成されるので、システムサイズが最小限に抑えられる。ベースモジュール100に接続する拡張モジュール200の数は任意であり、要求される機能を必要に応じて追加することができる。
なお、本実施形態では、ベースモジュール100及び1以上の拡張モジュール200を接続するインターフェースをPCIeとしているが、このインターフェースはPCIeには限定されず、USB等のシリアルインターフェースを用いることも可能である。
図16は、インターフェースにUSBを用いた場合のシステム構成図である。図16は、インターフェースにPCIeを用いた場合の図4のシステム構成図と対応する。
図16に示すように、ベースモジュール100及び1以上の拡張モジュール200を接続するインターフェースにUSBを用いた場合には、モジュールシステム1内のベースモジュール100には、USBホストコントローラ310が設けられる。USBホストコントローラ310にはCPU11が接続され、CPU11にはメモリ12が接続されている。CPU11は、USBホストコントローラ310及び伝送路を介してコネクタ121に接続されている。
USBホストコントローラ310は、USBポート(ルートポート)310aを有している。ルートポート310aは、伝送路を介してコネクタ121に接続されている。コネクタ121は、拡張モジュール200の上流側コネクタ221に接続される。
拡張モジュール200には、USBハブ320が設けられる。USBハブ320は、複数のポートを有し、ポート間においてパケットルーティングを行う。USBハブ320は、1つの上流側ポート320aと、2以上の下流側ポート320bとを有している。上流側ポート320aは、上流側コネクタ221に接続されている。2以上の下流側ポート320bのうち1つは、下流側コネクタ222に接続されており、その他の下流側ポート320bは、その拡張モジュール200を特徴付けるデバイス21が有するポート21aに接続されている。
図4のルートコンプレックス10と、図16のUSBホストコントローラ310とが対応しており、両者の上位概念は例えば「Peer to Peerで接続されるバスを制御するコントローラ」と表現できる。また、図4のパケットスイッチ20と、図16のUSBハブ320とが対応しており、両者の上位概念は例えば「コントローラによって上流側ポート及び前記2以上の下流側ポートの間で送受信されるデータを適切な接続先に振り替えるデータ分配部」と表現できる。
<拡張モジュールの構成>
次に、拡張モジュール200の構成について説明する。
図5は、USBモジュールとしての拡張モジュール200cの構成を示す分解斜視図である。図5に示すように、拡張モジュール200cは、第1側面部材250と、第2側面部材260と、前面部材270と、背面部材280とを組み合わせてなる箱状の筐体を有している。この筐体内には、基板290が収容されている。筐体は、X方向、Y方向、及びZ方向に平行な辺を有する直方体形状である。なお、X方向、Y方向、及びZ方向は互いに直交する。
第1側面部材250は、押出形成により形成された押出材をベースとして形成されている。押出材は、アルミニウム材をY方向に押し出すことにより形成されたものである。第1側面部材250は、平板状の平板部251と、平板部251のX方向(長手方向)の一端に形成された第1端部252と、他端に形成された第2端部253とを有する。第1端部252及び第2端部253は、放熱性を高めるためのフィン構造を有し、Y方向に垂直な断面形状が同一である。第1端部252及び第2端部253は、筐体の上面及び下面の一部を構成する。
平板部251は、平面形状が矩形状であって、外表面が上述の第1接続面211を構成する。平板部251には、上述の上流側コネクタ221を露出させるための開口部(第1開口部)254と、前述の第1ネジ部材231が挿通される貫通孔(第1貫通孔)255と、前述の第2ネジ部材232が螺合されるネジ孔256とが形成されている。また、平板部251には、内面側(第1接続面211とは反対側)に、基板290を取り付けるための取り付け部257が設けられている。
また、第1端部252及び第2端部253には、前面部材270及び背面部材280を取り付けるためのネジ孔252a,253aが、フィン構造の断面がほぼ円形の溝を利用して形成されている。
第2側面部材260は、第1側面部材250と同様に、押出形成により形成された押出材をベースとして形成されている。第2側面部材260は、第1側面部材250とほぼ同一の形状及び大きさであって、平板状の平板部261と、平板部261のX方向(長手方向)の一端に形成された第1端部262と、他端に形成された第2端部263とを有する。第1端部262及び第2端部263は、放熱性を高めるためのフィン構造を有し、Y方向に垂直な断面形状が同一である。第1端部262及び第2端部263は、筐体の上面及び下面の一部を構成する。
平板部261は、平面形状が矩形状であって、外表面が上述の第2接続面212を構成する。平板部261には、上述の下流側コネクタ222を露出させるための開口部(第2開口部)264と、前述の第1ネジ部材231が螺合するネジ孔241と、第2ネジ部材232の先端部が嵌入する貫通孔242とが形成されている。ネジ孔241は、内面にネジ溝が形成された筒状の雌ネジ部材であるクリンチングスペーサ241aにより構成されている。クリンチングスペーサ241aは、平板部261に形成された孔に挿入された状態で平板部261に固定されており、全長が基板290に向かって伸びている。
また、第1端部262及び第2端部263には、前面部材270及び背面部材280を取り付けるためのネジ孔262a,263aが、フィン構造の断面がほぼ円形の溝を利用して形成されている。
第1側面部材250の第1端部252と、第2側面部材260の第1端部262とは互いに嵌合して筐体の上面を構成する。第1側面部材250の第2端部253と、第2側面部材260の第2端部263とは互いに嵌合して筐体の下面を構成する。
前面部材270は、矩形平板状の部材であって、4つの貫通孔271が設けられている。ネジ部材272を、各貫通孔271を介して第1側面部材250及び第2側面部材260のネジ孔252a,253a,262a,263aに螺合させることにより、前面部材270が第1側面部材250及び第2側面部材260に結合される。
また、前面部材270には、基板290に設けられたUSBコネクタ203を露出させるための開口部273が形成されている。前面部材270の外表面は、上述のインターフェース面210を構成する。
背面部材280は、前面部材270とほぼ同一の形状及び大きさであって、4つの貫通孔281が設けられている。ネジ部材282を、各貫通孔281を介して第1側面部材250及び第2側面部材260のネジ孔262a,263a、252a、253aに螺合させることにより、背面部材280が第1側面部材250及び第2側面部材260に結合される。
また、背面部材280には、拡張モジュール200cをDINレール等に取り付け可能とする部品を取り付けるためのネジ孔283が形成されている。
基板290は、例えば矩形状のプリント基板であって、上流側コネクタ221と、下流側コネクタ222と、パケットスイッチ20と、デバイス21と、USBコネクタ203とが実装されている。なお、図5では、デバイス21を、1つのICチップとして表している。
また、基板290には、各取り付け部257に対応する位置に、貫通孔291が形成されている。ネジ部材292を、各貫通孔291を介して取り付け部257に形成されたネジ溝に螺合させることにより、基板290が第1側面部材250に結合される。
また、基板290には、第1ネジ部材231が挿通される貫通孔255に対応する位置に貫通孔(第2貫通孔)293が形成されている。貫通孔293は、上述のようにドライバで第1ネジ部材231を操作する際に、クリンチングスペーサ241aのネジ孔241から挿入したドライバを挿入するための孔である。
図6は、第1側面部材250、第2側面部材260、及び基板290を接合した状態を示す斜視図である。図7は、第1側面部材250、第2側面部材260、及び基板290を接合した状態をY方向から見た図である。図8は、図7の部分拡大図である。
図6及び図7に示すように、基板290は、第1側面部材250上に、取り付け部257を介して平板部251にほぼ平行に取り付けられる。このように基板290が第1側面部材250に取り付けられると、ネジ孔241、貫通孔293、貫通孔255(図5参照)が直線上に並ぶ。基板290と平板部251との間隔Sは、取り付け部257の長さに依存して決まる。
第1ネジ部材231は、例えば、「M5」規格の低頭ネジ(以下、M5ネジという。)である。第1ネジ部材231の全長Lは、間隔Sよりも長い。このため、第1ネジ部材231は、図8に示すように筐体の内部へ押し込まれたとしても、貫通孔255(図5参照)から抜け出ることはない。また、第1ネジ部材231として、ネジ頭の厚みが小さい低頭ネジを用いることで、第1ネジ部材231を貫通孔255に押し込んだ際の第1接続面211からの突出量を可能な限り大きくしている。
なお、平板部251の厚みをTとした場合、第1ネジ部材231の全長Lは、「S<L≦S+T」の範囲内であることが好ましい。全長Lがこの範囲内である場合には、第1ネジ部材231は貫通孔255から抜け出ることはなく、また、第1ネジ部材231は、図8に示すように筐体の内部へ押し込また場合に、第1接続面211から突出することはない。理想的には、「L=S+T」である。
また、第1ネジ部材231のネジ頭はほぼ円盤状であり、そのネジ頭の直径Dは、基板290の貫通孔293の直径W(図10参照)よりも大きい。これにより、第1ネジ部材231が貫通孔293に入り込むことが防止される。
図9は、第2側面部材260のネジ孔241及び基板290の貫通孔293にドライバ300を挿入した状態を示す図である。ネジ孔241は、例えば上述のM5ネジが螺合するものであり、第1ネジ部材231のネジ径とほぼ同一の径を有する。ドライバ300は、例えば「No.1」規格のドライバである。ドライバ300は、軸径がネジ孔241の径よりも小さく、ネジ孔241に挿通可能である。基板290の貫通孔293の直径W(図10参照)は、ネジ孔241の径よりも大きいことが好ましい。
拡張モジュール200cを、他の拡張モジュール200又はベースモジュール100に接続する際には、ドライバ300をクリンチングスペーサ241aから挿入し、ドライバ300の先端部を第1ネジ部材231のネジ頭に当接させ、第1ネジ部材231を第1接続面211から突出させる。第1ネジ部材231の突出部分を、他の拡張モジュール200のネジ孔241やベースモジュール100のネジ孔122(図11参照)に螺合させるように、ドライバ300で第1ネジ部材231を回転させることにより、拡張モジュール200cが他の拡張モジュール200又はベースモジュール100に接続される。
図10は、ドライバ300が傾斜した状態を示す図である。ドライバ300をクリンチングスペーサ241aに挿入した際のドライバ300の最大傾斜角は、ネジ孔241の径と、ドライバ300の径とに加えて、クリンチングスペーサ241aの全長Hに依存する。クリンチングスペーサ241aの全長Hは、ドライバ300の最大傾斜角を小さくするように、平板部261の厚みより大きく、かつクリンチングスペーサ241aの端部が基板290に接触することのない範囲で設定されている。
貫通孔293の直径Wは、ドライバ300が最大限傾斜した状態において、ドライバ300が基板290に接触することのない大きさに設定することが好ましい。
以上、拡張モジュール200cの構成について説明を行ったが、他の拡張モジュール200は、基板290に実装されるデバイス21及びコネクタの種類及び/又は数が異なり、開口部273の形状及び/又は数が異なること以外、拡張モジュール200cと同様の構成である。
このように、拡張モジュール200を種類によらず同様の構成とすることにより、複数の拡張モジュール200を種類や数に依らずフレキシブルに接続することができる。複数のモジュールを互いに接続可能とする構成は、特許文献2でも知られているが、本実施形態の接続構造は、特許文献2に記載の構造よりも単純であって、かつより強固に接続可能である。
なお、モジュールシステム1の最下流に位置する拡張モジュール200は、第2接続面212に他の拡張モジュール200が接続されないため、開口部264が開いた状態となる。このため、開口部264からゴミ等が入ることが懸念されるが、ネジ孔241を用いてプレート等の部材を第2接続面212に接続することにより、開口部264を塞ぐことが可能である。
<ベースモジュールの構成>
次に、ベースモジュール100の構成について説明する。
図11は、ベースモジュール100の構成を示す斜視図である。図14は、ベースモジュール100の構成を示す分解斜視図である。図11、図14に示すように、拡張モジュール200と同様の箱状の筐体を有する。
図11、図14に示すように、第2接続面120を構成する第2側面部材160は、拡張モジュール200の第2側面部材260と同様の構成であり、コネクタ121(図4参照)を露出させるための開口部124と、前述の第1ネジ部材231が螺合するネジ孔122と、第2ネジ部材232の先端部が嵌入する貫通孔123とが形成されている。
また、インターフェース面110を構成する前面部材170には、電源コネクタ101を露出させるための開口部131と、ディスプレイコネクタ102を露出させるための開口部132と、USBコネクタ103を露出させるための開口部133と、メモリスロット104を露出させるための開口部134とが形成されている。
また、図1、図14に示すように、第1接続面111を構成する第1側面部材150には、開口部は設けられていないが、図12、図14に示すヒートシンク400を接続するために、4つのネジ孔112が形成されている。図12に示すように、ヒートシンク400には、4つの貫通孔401が設けられている。図14に示すように、ネジ部材402を貫通孔401に通してネジ孔112に螺合させることにより、ヒートシンク400を第1接続面111に接続することができる。
このように、ベースモジュール100にヒートシンク400を接続可能とすることで、高温環境下における使用に対応することができる。
なお、ベースモジュール100の筐体のその他の構成は、拡張モジュール200の筐体と同様である。また、ベースモジュール100の筐体内には、コネクタ121、CPU11、ルートコンプレックス10等が実装された基板が設けられている。図14を参照してベースモジュール100の内部構成の一例を説明する。
図14に示すように、ベースモジュール100は、第1側面部材150と、第2側面部材160と、前面部材170と、背面部材180とを組み合わせてなる箱状の筐体を有している。この筐体内には、第1基板190と第2基板195とが収容されている。筐体は、X方向、Y方向、及びZ方向に平行な辺を有する直方体形状である。なお、X方向、Y方向、及びZ方向は互いに直交する。X方向、Y方向、及びZ方向は、図4のものと同様であり、図1などに示すベースモジュール100と拡張モジュール200との連結時の状態で統一している。
第1基板190と第2基板195とは、Z方向に沿って積層配置され、互いの主面同士がZ方向に沿って対向するよう配置されている。第1基板190のほうが、第2基板195よりも第1側面部材150側に配置されている。言い換えると、ベースモジュール100と拡張モジュール200との連結時において、第1基板190のほうが、第2基板195よりも拡張モジュール200から遠い位置に配置される。また、第1基板190のほうが、第2基板195よりもヒートシンク400に近い位置に配置される。
第1側面部材150は、押出形成により形成された押出材をベースとして形成されている。押出材は、アルミニウム材をY方向に押し出すことにより形成されたものである。第1側面部材150は、平板状の平板部151と、平板部151のX方向(長手方向)の一端に形成された第1端部152と、他端に形成された第2端部153とを有する。第1端部152及び第2端部153は、放熱性を高めるためのフィン構造を有し、Y方向に垂直な断面形状が同一である。第1端部152及び第2端部153は、筐体の上面及び下面の一部を構成する。
平板部151は、平面形状が矩形状であって、外表面が上述の第1接続面111を構成する。また、平板部151には、内面側(第1接続面111とは反対側)に、基板190を取り付けるための取り付け部154が設けられている。また、平板部151には、内面側に放熱部材197を取り付けるために外表面側から固定用ねじ156を挿通するための貫通孔155が設けられている。
また、第1端部152及び第2端部153には、前面部材170及び背面部材180を取り付けるためのネジ孔152a,153aが、フィン構造の断面がほぼ円形の溝を利用して形成されている。
第2側面部材160は、第1側面部材150と同様に、押出形成により形成された押出材をベースとして形成されている。第2側面部材160は、第1側面部材150とほぼ同一の形状及び大きさであって、平板状の平板部161と、平板部161のX方向(長手方向)の一端に形成された第1端部162と、他端に形成された第2端部163とを有する。第1端部162及び第2端部163は、放熱性を高めるためのフィン構造を有し、Y方向に垂直な断面形状が同一である。第1端部162及び第2端部163は、筐体の上面及び下面の一部を構成する。
平板部161は、平面形状が矩形状であって、外表面が上述の第2接続面120を構成する。また、第1端部162及び第2端部163には、前面部材170及び背面部材180を取り付けるためのネジ孔162a,163aが、フィン構造の断面がほぼ円形の溝を利用して形成されている。
第1側面部材150の第1端部152と、第2側面部材160の第1端部162とは互いに嵌合して筐体の上面を構成する。第1側面部材150の第2端部153と、第2側面部材160の第2端部163とは互いに嵌合して筐体の下面を構成する。
前面部材170は、矩形平板状の部材であって、4つの貫通孔171が設けられている。ネジ部材172を、各貫通孔171を介して第1側面部材150及び第2側面部材160のネジ孔152a,153a,162a,163aに螺合させることにより、前面部材170が第1側面部材150及び第2側面部材160に結合される。前面部材170の外表面は、上述のインターフェース面110を構成する。
背面部材180は、前面部材170とほぼ同一の形状及び大きさであって、4つの貫通孔181が設けられている。ネジ部材182を、各貫通孔181を介して第1側面部材150及び第2側面部材160のネジ孔152a、153a、162a,163aに螺合させることにより、背面部材180が第1側面部材150及び第2側面部材160に結合される。
また、背面部材180には、ベースモジュール100をDINレール等に取り付け可能とする部品を取り付けるためのネジ孔183が形成されている。
第1基板190は、例えば矩形状のプリント基板であって、図4を参照して説明したルートコンプレックス10と、CPU11と、メモリ12とが実装されている。なお、図14では、ルートコンプレックス10は、CPU11を含むICチップの一部として表されている。
第2基板195も、第1基板190と同様に、例えば矩形状のプリント基板であって、電源コネクタ101と、ディスプレイコネクタ102と、USBコネクタ103と、メモリスロット104とが実装されている。
また、第1基板190には、各取り付け部154に対応する位置に、貫通孔191が形成され、第2基板195にも、各取り付け部154に対応する位置に、貫通孔196が形成されている。第1基板190と第2基板195との対向方向(Z方向)の間隙には矩形状の四隅にスペーサ192が配置される。スペーサ192は、Z方向に沿って貫通孔192aが設けられ、この貫通孔192aが、第1基板190の貫通孔191と、第2基板195の貫通孔196と重なって連通するよう配置される。
ネジ部材193を、第2基板195の貫通孔196、スペーサ192の貫通孔192a、第1基板190の貫通孔191を介して取り付け部154に形成されたネジ溝に螺合させることにより、第1基板190と第2基板195が第1側面部材150に結合される。
上述のように、第1側面部材150の平板部151には、内面側に放熱部材197が取り付けられている。放熱部材197は例えばアルミ製である。放熱部材197は、略矩形状の板材であり、第1基板190が第1側面部材150に固定されたときに第1基板190と第1側面部材150の内面との間隙に収容可能な厚さで形成されている。また、放熱部材197は、第1基板190が第1側面部材150に固定されたときに、第1基板190上のCPU11(及びルートコンプレックス10)と対向し、好ましくはCPU11の表面全域と面接触するよう配置される。
この構成により、放熱部材197は、CPU11やルートコンプレックス10からの発せられた熱を、第1側面部材150の平板部151を介してヒートシンク400まで伝導させて、ヒートシンク400から外部に放熱させることができるので、CPU11やルートコンプレックス10の温度上昇を抑制できる。
なお、放熱部材197と、第1基板190上のCPU11との間に、シートタイプの放熱材である放熱シートをさらに配置してもよい。これにより、放熱部材197とCPU11との間の空気溜まりを除去でき、CPU11から放熱部材197へ確実に熱伝導させることが可能となり、放熱効果を向上できる。
図13は、押出材の一例を示す斜視図である。押出材は、押出方向に直交する断面形状が同一である。第2側面部材260は、図13に示す押出材500を適切なサイズに切断し、開口部や貫通孔等を形成するための加工を施すことにより形成することができる。第1側面部材250についても同様の押出材を用いて形成することができる。このように、押出材を用いて筐体を形成することにより、様々なサイズに対応可能であって、かつ筐体を低コストに作成することができる。
<モジュールシステムの適用分野>
図15を参照して、実施形態に係るモジュールシステム1が適用される分野について説明する。図15は、実施形態のモジュールシステム1が適用されるコンピュータシステム50の一例を示す図である。
図15に示すように、モジュールシステム1は、典型的には、コンピュータシステム50に組み込まれて用いられる。コンピュータシステム50は、モジュールシステム1を一要素として含み、モジュールシステム1の演算機能を利用して、例えば情報処理や数値計算やデータ処理を行う情報システムや、制御対象機器の制御を行う制御システムなどとして機能するものであり、例えば産業用や農業用である。コンピュータシステム50は、例えば、モジュールシステム1にそれぞれ通信可能に接続される入力装置51と、表示装置52と、サーバ53と、外部機器54とを備える。
入力装置51は、例えばキーボード、マウス等、情報をモジュールシステム1に入力する装置である。
表示装置52は、例えばモニタ等、モジュールシステム1から出力された情報を表示する装置である。
サーバ53は、モジュールシステム1とインターネットなどのネットワーク回線を介して接続され、モジュールシステム1との間で情報の送受信を行う。
外部機器54は、例えば各種センサやバーコードリーダなど、外部から何らかの情報を取得してモジュールシステム1に提供する機器類を含む。また、外部機器54は、例えばロボット、工作機械、プリンタなど、モジュールシステム1によって動作を制御される機器類も含む。コンピュータシステム50が外部機器54としてロボットを備える場合、実施形態に係るモジュールシステム1はロボットの動作を制御するためのロボットコントローラとして機能する。
なお、入力装置51、表示装置52、サーバ53、外部機器54は、コンピュータシステム50の要素の一例である。コンピュータシステム50は、少なくともモジュールシステム1を備えていればよく、入力装置51、表示装置52、サーバ53、外部機器54の少なくとも一部を備える構成でもよいし、別の要素を備える構成でもよい。また、コンピュータシステム50は、複数のモジュールシステム1を備える構成でもよい。
また、上記各実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
例えば上記実施形態では、モジュールシステム1において、複数の拡張モジュール200が1組の上流側コネクタ221及び下流側コネクタ222を介して直接接続され、さらにベースモジュール100と拡張モジュール200とがコネクタ121及び上流側コネクタ221を介して直接接続される構成を例示した。しかしながら、モジュールシステム1は、ベースモジュール100及び1以上の拡張モジュール200が必ずしも一体的に連結される構成でなくてもよく、例えば各モジュールの用途に応じた設置個所の制約などに応じて、一部のモジュールがケーブル等を介して離れて配置される構成でもよい。ただし、上記実施形態のように全モジュールを一体的に連結する構成とすれば、例えばモジュール間の連結部分に異物が入り難くできる、モジュール間の通信を安定化できる、などの顕著な効果を奏することができる。
また、ベースモジュール100や拡張モジュール200の筐体は、例えば金属材料を用いて押し出し成形などで作成してもよいし、樹脂材料を用いてモールド成形などで作成してもよい。
1 モジュールシステム
10 ルートコンプレックス(コントローラ)
10a ルートポート
20 パケットスイッチ(データ分配部)
20a 上流側ポート
20b 下流側ポート
21 デバイス
21a ポート
100 ベースモジュール
101 電源コネクタ
102 ディスプレイコネクタ
103 USBコネクタ
104 メモリスロット
110 インターフェース面
111 第1接続面
112 ネジ孔
120 第2接続面
121 コネクタ
122 ネジ孔
123 貫通孔
124,131,132,133,134 開口部
200,200a,200b,200c 拡張モジュール
210 インターフェース面
211 第1接続面
212 第2接続面
221 上流側コネクタ
222 下流側コネクタ
231 第1ネジ部材
232 第2ネジ部材
241 ネジ孔
241a クリンチングスペーサ
242 貫通孔
250 第1側面部材
251 平板部
252 第1端部
252a ネジ孔
253 第2端部
253a ネジ孔
254 開口部(第1開口部)
255 貫通孔(第1貫通孔)
256 ネジ孔
257 取り付け部
260 第2側面部材
261 平板部
262 第1端部
262a ネジ孔
263 第2端部
263a ネジ孔
264 開口部(第2開口部)
270 前面部材
271 貫通孔
272 ネジ部材
273 開口部
280 背面部材
281 貫通孔
282 ネジ部材
283 ネジ孔
290 基板
291 貫通孔
292 ネジ部材
293 貫通孔(第2貫通孔)
300 ドライバ 400 ヒートシンク
401 貫通孔
500 押出材
310 USBホストコントローラ(コントローラ)
310a ルートポート
320 USBハブ(データ分配部)
320a 上流側ポート
320b 下流側ポート
50 コンピュータシステム
特開2017-004487号公報 特開2005-116872号公報

Claims (11)

  1. 上流側コネクタ及び下流側コネクタを有する拡張モジュールであって、
    1つの上流側ポートと、2以上の下流側ポートとを有し、前記上流側ポート及び前記2以上の下流側ポートの間で送受信されるデータを適切な接続先に振り替えるデータ分配部と、
    1以上のデバイスと、
    を備え、
    前記上流側ポートは前記上流側コネクタに接続されており、
    前記2以上の下流側ポートのうち1つは前記下流側コネクタに接続されており、他の下流側ポートは前記デバイスに接続されており、
    当該拡張モジュールは、さらに、
    前記上流側コネクタ、前記下流側コネクタ、前記データ分配部、及び前記デバイスが実装された基板と、
    前記基板を収容する筐体と、
    を備え、
    前記筐体は、
    前記上流側コネクタを露出させる第1開口部が形成された第1接続面と、
    前記第1接続面に対向し、前記下流側コネクタを露出させる第2開口部が形成された第2接続面と、
    を有し、
    前記第1接続面には、ネジ部材が挿通される第1貫通孔が形成されており、
    前記第2接続面には、他の拡張モジュールが備える前記ネジ部材が螺合するネジ孔が形成されており、
    前記基板は、前記第1接続面と前記第2接続面との間に配置されており、
    前記基板には、前記第1貫通孔と前記ネジ孔とを結ぶ直線上に、第2貫通孔が形成されており、
    前記ネジ部材は、ネジ頭が前記基板と前記筐体との間に位置し、全長が前記基板と前記筐体との間隔よりも長く、前記ネジ頭の径が前記第1貫通孔の径及び前記第2貫通孔の径よりも大きく、
    前記ネジ孔は、当該拡張モジュールを前記第1接続面側の他の拡張モジュールに接続する際に、該ネジ孔からドライバーを前記筐体の内部に挿入させ、前記第1貫通孔に挿通されて前記筐体の内部側に前記ネジ頭が配置されている前記ネジ部材の前記ネジ頭に前記ドライバーの先端部を当接させて、前記ドライバーにより前記ネジ部材を回転させることにより、前記ネジ部材を該他の拡張モジュールのネジ孔に螺合させるために用いられる、
    ことを特徴とする拡張モジュール。
  2. 前記ネジ孔は、前記第2接続面から前記基板に向かって伸びた筒状の雌ネジ部材により構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の拡張モジュール。
  3. 前記第2貫通孔の径は、前記第1貫通孔の径及び前記ネジ孔の径よりも大きい
    ことを特徴とする請求項2に記載の拡張モジュール。
  4. 前記第1接続面は、押出材により形成された第1側面部材の外表面であり、
    前記第2接続面は、押出材により形成された第2側面部材の外表面である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の拡張モジュール。
  5. 前記第1側面部材の端部と、前記第2側面部材の端部とは、互いに接続することにより前記筐体の上面及び下面を構成し、
    前記端部はフィン構造である
    ことを特徴とする請求項4に記載の拡張モジュール。
  6. 前記第1接続面には突起部が形成されており、
    前記第2接続面には、前記他の拡張モジュールが備える前記突起部が嵌入する嵌入部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の拡張モジュール。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の拡張モジュールと、Peer to Peerで接続されるバスを制御するコントローラが接続されたコネクタを有するベースモジュールとを備えるモジュールシステムであって、
    前記ベースモジュールには、1以上の拡張モジュールが順に接続されている
    ことを特徴とするモジュールシステム。
  8. 前記ベースモジュールの前記拡張モジュールが接続される接続面とは反対側の面に、ヒートシンクが接続されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のモジュールシステム。
  9. 前記ベースモジュール及び前記1以上の拡張モジュールを接続するインターフェースがPCIeであり、
    前記コントローラはルートコンプレックスであり、
    前記データ分配部はパケットスイッチである、
    請求項7または8に記載のモジュールシステム。
  10. 前記ベースモジュール及び前記1以上の拡張モジュールを接続するインターフェースがUSBであり、
    前記コントローラはUSBホストコントローラであり、
    前記データ分配部はUSBハブである、
    請求項7または8に記載のモジュールシステム。
  11. 請求項7から10のいずれか1項に記載のモジュールシステムを備えるコンピュータシステム。
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