JP7489908B2 - 吸収性物品の個装構造 - Google Patents

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本発明は、吸収性物品の個装構造に関する。
生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収性物品は、一般に、着用者の肌に近い位置に配される表面シートと、着用者の肌から遠い位置に配される裏面シートと、両シート間に介在する吸収体とを含んで構成される。このような吸収性物品は、店頭で販売されている状態等の未使用状態においては、コンパクトに折り畳まれて個装構造とされる場合が多い。例えば、特許文献1及び2には、吸収性物品の幅方向に沿って延びる2本の折り目によって三つ折りに折り畳まれる吸収性物品が記載されている。これらの特許文献に記載の吸収性物品においては、2本の折り目それぞれの位置に、該折り目に沿って延びる圧搾溝が形成されている。
特開2010-178932号公報 特開2018-164627号公報
ところで、折り畳まれた個装構造の状態の吸収性物品を展開すると、折り目の位置に皺が残ってしまい、該吸収性物品の着用者が皺に起因する違和感を覚える場合がある。この違和感は上述した特許文献1及び2に記載の吸収性物品においても同様に生じる。このことに加えて、特許文献1及び2に記載の吸収性物品においては、折り目の位置に圧搾部が形成されているので、該折り目の位置において該吸収性物品の厚みが薄くなってしまい、このことに起因して折り目の位置から尿等の***液が漏れ出しやすくなってしまうという不都合がある。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品の個装構造を提供することにある。
本発明は、縦方向の一端に第1端部を有するとともに他端に第2端部を有する吸収性物品が、横方向に延びる少なくとも2本の折り線に沿って折り畳まれている吸収性物品の個装構造であって、
前記吸収性物品は、その肌対向面側に、表面シート及び吸収体が裏面シート側に向けて一体的に凹陥した圧搾部を有し、
前記圧搾部は、横方向に延びる横圧搾部と、縦方向に延びる一対の縦圧搾部とを含み、
前記各縦圧搾部は、横方向内方へ向けて突出した突出部を縦方向の同位置に有し、
前記折り線のうち、最も第1端部寄りに位置する第1折り線と、前記横圧搾部との位置が一致しており、
第1折り線よりも第2端部寄りに位置する第2折り線と、前記突出部との位置が一致しており、
前記突出部間に、横方向に延びる圧搾部が不存在である、吸収性物品の個装構造を提供するものである。
本発明によれば、皺が生じにくく装着感に優れるとともに、***液の横漏れが生じにくい吸収性物品の個装構造が提供される。
図1は、本発明に係る個装構造を構成する吸収性物品の一実施形態を模式的に表す平面図である。 図2は、図1のII-II線断面図である。 図3は、図1のIII-III線断面図である。 図4は、図1のIV-IV線断面図である。 図5は、図1に示す吸収性物品の三つ折り状態を模式的に表す斜視図である。 図6は、本発明に係る個装構造の他の実施形態を構成する吸収性物品の縦方向断面を模式的に表す断面図である。 図7は、本発明に係る個装構造の更に他の実施形態を構成する吸収性物品を模式的に表す平面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の吸収性物品の個装構造を構成する吸収性物品の一実施形態が示されている。
個装構造を構成する吸収性物品としては、当該技術分野において知られているものを特に制限なく用いることができる。そのような吸収性物品としては、例えば生理用ナプキン、失禁パッド及びおりものシートなどが挙げられる。
図1に示す吸収性物品1は、縦方向X及び該縦方向Xに直交する横方向Yを有する。縦方向Xは、着用者の前後方向に対応する方向である。吸収性物品1は、縦方向Xに長い形状を有する。
吸収性物品1は、図1に示すとおり、縦方向Xの一端に第1端部1aを有し、縦方向Xの多端に第2端部1bを有する。また吸収性物品1は、吸収性物品1の着用状態において着用者の股間部に位置する股下部Cと、該股下部Cから縦方向X前方に延在する腹側部Aと、該股下部Cから縦方向X後方に延在する背側部Bとを備える。腹側部Aは、吸収性物品1の着用状態において着用者の腹側に位置する。背側部Bは、吸収性物品1の着用状態において着用者の背側に位置する。図1に示す実施形態においては、第1端部1aが腹側部Aに位置し、第2端部1bが背側部Bに位置する。
吸収性物品1は、図2ないし図4に示すとおり、吸収体5と、該吸収体5の肌対向面側に配された表面シート2と、該吸収体5の非肌対向面側に配された裏面シート3とを有する。吸収性物品1は更に、図2ないし図4に示すとおり、表面シート2と吸収体5との間に配された中間シート4を有していてもよい。吸収性物品1は、中間シート4を有していなくてもよい。
「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体)に着目したときに、吸収性物品の着用時に着用者の肌に向けられる面であり、「非肌対向面」は、吸収性物品の着用時に着用者の肌とは反対側に向けられる面である。また「着用時」及び「着用状態」は、吸収性物品の適正な着用位置が維持されて着用された状態を指す。
吸収性物品1は、図1に示すとおり、肌対向面側における側部域に、縦方向Xに沿って延びる一対の防漏カフ7,7を有している。防漏カフ7は、その自由端部7aに該自由端部7aに沿って弾性部材(図示せず)が配されて、伸縮性を発現するように構成されていてもよい。あるいは、弾性部材が配されていなくてもよい。
吸収性物品1は、その肌対向面側に、表面シート2及び吸収体5が裏面シート3側に向けて一体的に凹陥した圧搾部6を有する。圧搾部6は、吸収体5を厚み方向に貫通しておらず、表面シート2の肌対向面に開口を有するとともに、吸収体5の内部における該開口とは反対側に底部を有する。図1に示す実施形態に係る圧搾部6においては、図2ないし図4に示すとおり、表面シート2及び吸収体5とともに、中間シート4も裏面シート3側に向けて一体的に凹陥している。
圧搾部6は、吸収性物品1に対しその肌対向面すなわち表面シート2側から圧搾加工を施すことによって形成されている。このような形成方法から、圧搾部6は吸収体5の厚みが他の部分に比して薄くなっている。圧搾部6は、***された液を該圧搾部に沿って誘導し、該液が表面シートを伝って流れることを阻止する機能を有する。
圧搾部6は、横方向Yに延びる第1横圧搾部61a、第2横圧搾部61bと、縦方向Xに延びる一対の縦圧搾部62,62とを含む。
縦圧搾部62は、腹側部Aから背側部Bにわたって縦方向Xに沿って延びている。縦圧搾部62は、吸収性物品1の横方向Yの中央域に形成されている。縦圧搾部62は、第1端部1a側の端部どうしが離間している一方、第2端部1b側の端部どうしが連結している。すなわち一対の縦圧搾部62,62は、全体として、第1端部1a側が開いた形状を有し、第2端部1b側が閉じた形状を有している。
なお、一対の縦圧搾部62,62は、第1端部1a側の端部どうしが連続していてもよい。また、一対の縦圧搾部62,62は、第2端部1b側の端部どうしが離間していてもよい。
図1に示すとおり、各縦圧搾部62は、緩やかな曲線を描きながら縦方向Xに沿って延びており、その一部に、横方向Y内方へ向けて突出した第1突出部62a及び第2突出部62bの2箇所の突出部を有している。また、各縦圧搾部62は、縦方向Xの同位置に突出部を有している。つまり、一方の縦圧搾部62が有している第1突出部62a及び第2突出部62bと、他方の縦圧搾部62が有している第1突出部62a及び第2突出部62bとは、縦方向Xの同位置に存在している。したがって、一対の縦圧搾部62,62は、その全体の形状が、第1突出部62aの位置及び第2突出部62bの位置において横方向Yの内方に向けて括れた形状となっている。なお、図1に示す実施形態においては、各縦圧搾部62は突出部を2つ有しているが、突出部の数はこれに限られず、1つであってもよく、あるいは3つ以上であってもよい。
吸収性物品1においては、一方の縦圧搾部62における第2突出部62bと、他方の縦圧搾部62における第2突出部62bとの間に、横方向Yに延びる圧搾部が不存在である。これによって、***液を第2端部1b側に向けて拡散させやすくなり、吸収性物品全体の液吸収能を有効に活用できる。本実施形態においては、第2突出部62bよりも第2端部1b側の位置に第2横圧搾部61bが位置しているので、第2端部1b側に向けて拡散した***液は、第2横圧搾部61bによってそれ以上の拡散が阻止される。
上述した第1横圧搾部61a及び第2横圧搾部61bはいずれも、吸収性物品1の横方向Yの中央域に形成されている。
2つの横圧搾部61a,61bのうち第1横圧搾部61aは、腹側部A及び股下部Cの境界付近に位置している。第1横圧搾部61aは、一対の縦圧搾部62,62間に位置している。また第1横圧搾部61aは、第1突出部62aよりも第1端部1a側に位置している。第1横圧搾部61aは、第1端部1a側に向けて凸に湾曲している。第1横圧搾部61aを設けることで、***液が横方向Yに案内され、***液が第1端部1a側へ拡散することが抑制できるので、第1端部1a側からの液漏れを防止することができる。
第2横圧搾部61bは、背側部Bに形成されている。第2横圧搾部61bは、一対の縦圧搾部62,62間に位置している。第2横圧搾部61bは、第2突出部62bよりも第2端部1b側に位置している。第2横圧搾部61bは、第2端部1b側に向けて凸に湾曲している。第2横圧搾部61bは、後述する第2折り線L2(図1参照)よりも第2端部1b側に位置している。これに加えて第2横圧搾部61bは、一対の縦圧搾部62どうしが連結した部位よりも股下部C側に位置している。第2横圧搾部61bを設けることで、***液は横方向Yへ案内され、***液が。第2横圧搾部61bを越えて第2端部1b側へ拡散することが抑制できるので、第2端部1b側からの液漏れを防止することができる。
吸収性物品1は、横方向Yに延びる少なくとも2本の折り線Lに沿って折り畳まれて個装構造となる。図1に示すとおり、吸収性物品1は2本の折り線Lに沿って折り畳まれる。2本の折り線Lは、最も第1端部1a寄りに位置する第1折り線L1と、第1折り線L1よりも第2端部1b寄りに位置する第2折り線L2とからなる。したがって吸収性物品1は、図5に示すように、折り線Lに沿って折り畳まれることで三つ折りの個装構造となる。
個装構造を構成する吸収性物品1においては、第1折り線L1と第1横圧搾部61aとの位置が一致している。第1折り線L1と第1横圧搾部61aとの位置が一致しているとは、吸収性物品1を縦方向Xに沿って見たときに両者の位置が一致していることを意味する。図1に示すように、第1横圧搾部61aが湾曲していることによって縦方向Xに幅を有する場合には、第1横圧搾部61aの該幅内に第1折り線L1が位置している場合に、第1折り線L1と第1横圧搾部61aとの位置が一致しているという。
第1折り線L1と第1横圧搾部61aとがこのような位置関係にあることにより、吸収性物品1を折り畳みやすくなり容易に個装構造を形成できるので、折り目の位置に皺が生じにくくなり、吸収性物品1の装着感を向上させることができる。この理由は、第1横圧搾部61aはその厚みが、第1横圧搾部61aの近傍の位置(例えば縦方向X前後の位置)に比して吸収体5の厚みが薄いことに起因するものである。また、第1横圧搾部61aは、その近傍の位置(例えば縦方向X前後の位置)に比して硬く形成されているので、そのことに起因しても皺が発生しづらい。更に、第1横圧搾部61aが硬く形成されていることは、吸収性物品1を折り畳むときの折り曲げの起点となりやすい点からも有利である。
吸収性物品1が横圧搾部を複数の位置に有する場合には、いずれかの横圧搾部61a,61bの位置が第1折り線L1の位置と一致していればよいが、最も第1端部1a側に位置する横圧搾部の位置が第1折り線L1の位置と一致していることが、***液を背側部B側に拡散させやすくする点から好ましい。***液を背側部B側に拡散させることは、吸収性物品全体の液吸収能を有効活用する観点から望ましい。図1に示す実施形態においては、2つの横圧搾部61a,61bのうち、最も第1端部1a側に位置する横圧搾部である第1横圧搾部61aの位置が、第1折り線L1の位置と一致している。
以上の説明は第1折り線L1に関してのものであるところ、第2折り線L2に関しては、図1に示すとおり、第2折り線L2と第2突出部62bとの位置が一致している。第2折り線L2と第2突出部62bとの位置が一致しているとは、吸収性物品1を縦方向Xに沿って見たときに両者の位置が一致していることを意味する。第2折り線L2と第2突出部62bとがこのような位置関係にあることで、吸収性物品1を折り畳みやすくなり、折り目の位置に皺が生じにくくなる。その結果、吸収性物品1の装着感を向上させることができる。以下、この点について詳述する。
上述のように、第2突出部62bの位置は、一対の縦圧搾部62,62を全体として見たときに、横方向Y内方に括れた部分に対応する。吸収性物品1を折り畳むときに、前記括れた部分、すなわち第2突出部62bの位置は折り畳みの起点となりやすいので、折り目の位置に皺が生じにくい。その結果、吸収性物品1は装着感が優れたものとなる。
また、第2折り線L2と第2突出部62bとの位置が一致していることに加えて、第2突出部62bが横方向Yの内方へ向けて突出していることで、吸収性物品1は、折り目の位置において***液の横漏れが生じにくくなるという利点もある。この理由は以下に述べるとおりである。
第2突出部62bが、横方向Yの外方へ突出する場合に比べ、横方向Yの内方へ向けて突出している場合には、第2突出部62bの形成位置において、縦圧搾部62よりも外方に、圧搾されていない厚みの大きな吸収体5a(図4参照)が多く存在することになる。したがって、仮に***液が縦圧搾部62を越えて横方向Yの外方に流れ出たとしても、その位置に存在する圧搾されていない厚みの大きな吸収体5aによって***液が吸収される。その結果、***液の横漏れが生じにくくなる。
第2突出部62bが横方向Yの内方へ向けて突出していることには以下に述べる利点もある。
一般に吸収性物品を折り畳んで個装構造にした場合、折り線の位置において吸収性物品が圧密化されてその厚みが小さくなる傾向にある。そのことに起因して、吸収性物品の装着状態において、厚みが小さくなった折り線の部分から***液が漏れる場合がある。ところで、吸収性物品に防漏カフが設けられている場合には、吸収性物品を折り畳んで個装構造とした場合、折り線の位置において、防漏カフも折られることになる。この位置は、上述のとおり吸収性物品の厚みが小さくなっているので、防漏カフによる***液の堰き止め効果が十分に発揮されない可能性がある。
これに対して本実施形態によれば、上述のとおり、第2突出部62bの形成位置において、縦圧搾部62よりも外方に、圧搾されていない厚みの大きな吸収体5a(図4参照)が存在しているので、吸収性物品1が折り畳まれてもその厚みが過度に小さくならず、防漏カフ7による***液の堰き止め効果が発揮されやすいという利点がある。この利点は、防漏カフ7の自由端部7aが例えば伸縮性を有していない場合であっても発揮される、したがって第2突出部62bが横方向Yの内方へ向けて突出していることは、防漏カフ7の自由端部7aが伸縮性を有していない場合に特に有効な構成である。
次に、本発明の別の実施形態について図6及び図7を参照しながら説明する。図6及び図7に示す実施形態については、図1ないし図5に示す実施形態と異なる点についてのみ説明する。図6及び図7に示す実施形態について特に説明しない点は、図1ないし図5に示す実施形態と同様であり、同実施形態についての説明が適宜適用される。
図6に示す実施形態の吸収性物品1においては、吸収体5が、高坪量領域51と、該高坪量領域よりも坪量が低い低坪量領域52とを有している。高坪量領域51は、吸収体5の縦方向Xの中央域に位置している。低坪量領域52は、高坪量領域51の縦方向前後に位置している。低坪量領域52は、第1端部1a側に位置する低坪量領域(以下「第1低坪量領域」と言う。)52aと、第2端部1b側に位置する低坪量領域(以下「第2低坪量領域」と言う。)52bとを含む。
吸収体5は、上層吸収体54と該上層吸収体54の非肌対向面側に配された下層吸収体55とからなる。下層吸収体55は、上層吸収体54よりも縦方向Xの長さが短い。下層吸収体55は、上層吸収体54の縦方向中央域に配されている。吸収体5においては、上層吸収体54と下層吸収体55とが重なる領域が高坪量領域51となっている。また、上層吸収体54のうち下層吸収体55から前後方向に延出した部分が低坪量領域52となっている。したがって、縦方向Xにおける下層吸収体55の端部55a,55bの位置が、高坪量領域51と低坪量領域52との境界となっている。
吸収性物品1においては、高坪量領域51と一方の低坪量領域52である第1低坪量領域52aとの境界55aに第1折り線L1が位置していることが好ましい。また、高坪量領域51と他方の低坪量領域52である第2低坪量領域52bとの境界55bに第2折り線L2が位置していることが好ましい。このように第1折り線L1及び第2折り線L2が位置していることで、吸収体5の剛性の相違に起因して、高坪量領域51と低坪量領域52との境界55a,55bにおいて吸収性物品1を首尾よく折り畳むことができるようになる。その結果、折り線L1,L2の位置に皺が生じにくくなる。したがって本実施形態の個装構造を構成する吸収性物品1は装着感が優れたものとなる。
また本実施形態によれば、折り線L1,L2の位置で折り曲げられた防漏カフ7に皺が生じにくくなるという利点もある。その結果、防漏カフ7による液の堰き止め効果が十分に発揮され、横漏れが効果的に防止される。この利点は、防漏カフ7の自由端部7aが伸縮性を有していない場合であっても十分に奏される。この観点から、本実施形態は、防漏カフ7の自由端部7aが伸縮性を有していない場合に有効な構成である。
図7に示す実施形態は四つ折りの個装構造に係るものである。本実施形態の個装構造を構成する吸収性物品1は、3本の折り線Lの位置で折り畳まれる。3本の折り線は、最も第1端部1a寄りに位置する第1折り線L1と、最も第2端部1b寄りにする折り線(以下「後側折り線」と言う。)Lbと、第1折り線L1と後側折り線Lbとの間に位置する折り線(以下「前側折り線」と言う。)Laとからなる。
図7に示す実施形態において、各縦圧搾部62は、突出部を3つ有している。詳細には、各縦圧搾部62は、最も第1端部1a側に位置する第1突出部62a、最も第2端部1b側に位置する第2突出部62b、及び第1突出部62aと第2突出部62bとの間に位置する第3突出部62cを有する。一方の縦圧搾部62に形成されている3つの突出部62a,62b,62cと、他方の縦圧搾部62に形成されている3つの突出部62a,62b,62cとは、縦方向Xの同位置に存在している。3つの突出部62a,62b,62cのうち、第2突出部62b及び第3突出部62cの位置は、前側折り線La及び後側折り線Lbの位置と一致している。そして、吸収性物品1は、第1折り線L1の位置、前側折り線Laの位置、及び後側折り線Lbの位置で折り畳まれて四つ折り構造となっている。なお、吸収性物品1の折り畳み方の順序に特に制限はない。
図7に示す実施形態は四つ折りの個装構造に係るものであるところ、四つ折りに代えて三つ折りの個装構造となしてもよい。この場合には、前側折り線La及び後側折り線Lbのうち、いずれの折り線を、本発明にいう「第2折り線」としてもよい。つまり、前側折り線La及び後側折り線Lbのうち、いずれか一方のみを第2折り線とすることができる。つまり第1折り線L1の位置、及び前側折り線Laの位置で折り畳んで三つ折り構造としてもよい。あるいは、第1折り線L1の位置、後側折り線Lbの位置で折り畳んで三つ折り構造としてもよい。
以上のとおり、図7に示す実施形態の個装構造を構成する吸収性物品1は、折り線Lを選択することにより、複数の個装構造をとることができる。したがって、図7に示す実施形態の個装構造によれば、例えば吸収性物品1の縦方向Xの全長に応じて折り線Lを選択し、所望の個装構造とすることができる。
次に、上述した各実施形態について共有する事項について説明する。
表面シート2としては、液透過性を有するシート、例えば不織布や穿孔フィルムなどを用いることができる。表面シート2は、その肌対向面側が凹凸形状になっていてもよい。例えば表面シート2の肌対向面側に、散点状に複数の凸部を形成することができる。あるいは、表面シート2の肌対向面側に、一方向に延びる畝部と溝部とを交互に形成することができる。そのような目的のために、2枚以上の不織布を用いて表面シート2を形成することもできる。
中間シート4としては、セカンドシート、サブレイヤーシートなどとも呼ばれる、紙や各種不織布からなる液透過性シートを用いることができる。
裏面シート3としては、例えば液難透過性のフィルムやスパンボンド・メルトブローン・スパンボンド積層不織布などを用いることができる。液難透過性のフィルムに、複数の微細孔を設け、該フィルムに水蒸気透過性を付与してもよい。吸収性物品の肌触り等を一層良好にする目的で、裏面シート3の外面に不織布等の風合いの良好なシートを積層してもよい。
吸収体5は、吸収性コアを備えている。吸収性コアは例えばパルプを初めとするセルロース等の親水性繊維の積繊体、該親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合積繊体、吸収性ポリマーの堆積体などから構成される。吸収性コアは、少なくともその肌対向面が液透過性のコアラップシートで覆われていてもよく、肌対向面及び非肌対向面を含む表面の全域がコアラップシートで覆われていてもよい。コアラップシートとしては、例えば親水性繊維からなる薄葉紙や、液透過性を有する不織布などを用いることができる。
また、吸収体5は、シート状の吸収体である吸収性シートを主体とするものであってもよい。吸収性シートは、典型的には、木材パルプ等の繊維材料を主体とする繊維シートと、該繊維シートの内部又は表面に固定された吸収性ポリマー等の吸水性材料とを含んで構成されている。吸収性シートは、相対向する2枚のシート間に吸収性ポリマーの粒子が介在配置された構成を有するものであり得る。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明の範囲は前記実施形態に制限されない。
例えば、前記の各実施形態においては防漏カフ7の自由端部7aに、糸状又は帯状の弾性部材が縦方向Xに伸長状態で配置されていてもよい。
1 吸収性物品
1a 第1端部
1b 第2端部
2 表面シート
3 裏面シート
4 中間シート
5 吸収体
51 高坪量領域
52 低坪量領域
6 圧搾部
61a 第1横圧搾部
61b 第2横圧搾部
62 縦圧搾部
62a 第1突出部
62b 第2突出部
62c 第3突出部
7 防漏カフ
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
L1 第1折り線
L2 第2折り線
X 縦方向
Y 横方向

Claims (5)

  1. 縦方向の一端に第1端部を有するとともに他端に第2端部を有する吸収性物品が、横方向に延びる少なくとも2本の折り線に沿って折り畳まれている吸収性物品の個装構造であって、
    前記吸収性物品は、その肌対向面側に、表面シート及び吸収体が裏面シート側に向けて一体的に凹陥した圧搾部を有し、
    前記圧搾部は、横方向に延びる横圧搾部と、縦方向に延びる一対の縦圧搾部とを含み、
    前記各縦圧搾部は、横方向内方へ向けて突出した突出部を縦方向の同位置に有し、
    前記折り線のうち、最も第1端部寄りに位置する第1折り線と、前記横圧搾部との位置が一致しており、
    第1折り線よりも第2端部寄りに位置する第2折り線と、前記突出部との位置が一致しており、
    前記突出部間に、横方向に延びる圧搾部が不存在である、吸収性物品の個装構造。
  2. 第2折り線よりも第2端部寄りの位置に、横方向に延びる圧搾部が形成されている、請求項1に記載の個装構造。
  3. 前記吸収体は、縦方向の中央域に高坪量領域を有するとともに、該高坪量領域の縦方向前後に位置し且つ該高坪量領域よりも坪量が低い低坪量領域を有し、
    前記高坪量領域と一方の前記低坪量領域との境界に第1折り線が位置しており、
    前記高坪量領域と他方の前記低坪量領域との境界に第2折り線が位置している、請求項1又は2に記載の個装構造。
  4. 肌対向面側における側部域に、縦方向に沿って延びる一対の防漏カフが設けられており、
    前記防漏カフの自由端部が伸縮性を有していない、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の個装構造。
  5. 着用状態において着用者の股間部に位置する股下部と、該股下部から縦方向前方に延在し且つ着用状態において着用者の腹側に位置する腹側部と、該股下部から縦方向後方に延在し且つ着用状態において着用者の背側に位置する背側部とを備え、
    第1端部が前記腹側部に位置するとともに、第2端部が前記背側部に位置する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の個装構造。
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