JP7488822B2 - ガラス製造装置及び方法 - Google Patents

ガラス製造装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7488822B2
JP7488822B2 JP2021539629A JP2021539629A JP7488822B2 JP 7488822 B2 JP7488822 B2 JP 7488822B2 JP 2021539629 A JP2021539629 A JP 2021539629A JP 2021539629 A JP2021539629 A JP 2021539629A JP 7488822 B2 JP7488822 B2 JP 7488822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
conduit
wall
vessel
manufacturing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021539629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022516953A (ja
Inventor
セルゲイヴィッチ アモーソフ,アレクセイ
チャールズ ゲリッシュ,マイケル
ユリエヴィッチ ゴリアティン,ヴラディスラフ
コカテュラム,ビュレント
ハワード タルツァ,スティーヴン
アンソニー ウェドン,ウイリアム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2022516953A publication Critical patent/JP2022516953A/ja
Priority to JP2024077026A priority Critical patent/JP2024096428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7488822B2 publication Critical patent/JP7488822B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
    • C03B7/08Feeder spouts, e.g. gob feeders
    • C03B7/094Means for heating, cooling or insulation
    • C03B7/096Means for heating, cooling or insulation for heating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
    • C03B7/02Forehearths, i.e. feeder channels
    • C03B7/06Means for thermal conditioning or controlling the temperature of the glass
    • C03B7/07Electric means
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B17/00Forming molten glass by flowing-out, pushing-out, extruding or drawing downwardly or laterally from forming slits or by overflowing over lips
    • C03B17/06Forming glass sheets
    • C03B17/064Forming glass sheets by the overflow downdraw fusion process; Isopipes therefor

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年1月8日出願の米国仮特許出願第62/789,557号の優先権の利益を主張するものであり、上記仮特許出願の内容は依拠され、参照によりその全体が以下に完全に記載されているかのように本出願に援用される。
本開示は一般に、ガラスを製造する方法に関し、より詳細には、加熱用エンクロージャを備えるガラス製造装置を用いてガラスを製造する方法に関する。
ガラス製造装置を用いて溶融材料からガラスリボンを製造することが知られている。従来のガラス製造装置は、加熱された導管を通して溶融材料を成形用容器へと送達することが知られている。しかしながら、加熱された導管は、溶融ガラスの粘度及び温度の範囲を考慮に入れるための適応性に欠けている場合がある。
これより、本開示の簡潔な概要を提示することにより、「発明を実施するための形態」に記載されているいくつかの実施形態の基礎的な理解を提供する。
いくつかの実施形態によると、ガラス製造装置は、送達用容器と、成形用容器の流入口とに接続された、導管を備えることができる。上記導管は、上記導管の流れ方向に延在するチャネルを取り囲む、閉鎖側壁を備えることができる。上記閉鎖側壁は、上記送達用容器から上記成形用容器の上記流入口まで連続することによって、上記送達用容器から、上記導管を通り、また上記成形用容器の上記流入口を通る、閉鎖雰囲気を画定できる。上記ガラス製造装置は、加熱壁及び第1の加熱素子を備える、加熱用エンクロージャを備えることができる。上記加熱壁はチャンバを取り囲むことができ、上記チャンバ内には上記導管が延在する。上記第1の加熱素子は、上記チャネル内の温度を上昇させるために、上記チャンバ内の、上記加熱壁と上記導管との間に位置決めできる。
いくつかの実施形態では、上記流れ方向は重力の方向である。
いくつかの実施形態では、上記加熱壁は断熱材料を含む。
いくつかの実施形態では、上記加熱用エンクロージャは、上記チャンバを取り囲む周壁を備え、上記周壁は開口を備える。
いくつかの実施形態では、上記加熱用エンクロージャは、上記加熱壁及び上記第1の加熱素子を備える、第1の加熱装置を備え、上記第1の加熱装置は上記周壁の上記開口内に着脱可能に受承される。
いくつかの実施形態では、上記加熱用エンクロージャは複数の加熱装置を備える。
いくつかの実施形態では、上記チャネルは、上記送達用容器と上記成形用容器の上記流入口との間の上記流れ方向に対して垂直な、一定でない断面サイズを備える。
いくつかの実施形態では、上記第1の加熱素子は、上記加熱壁及び上記導管からある距離だけ離間している。
いくつかの実施形態では、上記ガラス製造装置は、上記チャンバ内に位置決めされた1つ以上の温度センサを備える。
いくつかの実施形態によると、ガラス製造装置は、送達用容器と成形用容器の流入口との間に位置決めされた、導管を備えることができる。上記導管は、上記導管の流れ方向に延在するチャネルを備えることができる。上記導管は、上記チャネルが第1の断面サイズを有している第1の部分と、上記チャネルが上記第1の断面サイズよりも小さな第2の断面サイズを有している、上記流れ方向に関して上記第1の部分の下流の、第2の部分とを備えることができる。上記ガラス製造装置は、加熱壁及び第1の加熱素子を備える、加熱用エンクロージャを備えることができる。上記加熱壁はチャンバを取り囲み、上記チャンバ内には上記導管の上記第2の部分が延在する。上記第1の加熱素子は、上記チャネル内の温度を上昇させるために、上記チャンバ内の、上記加熱壁と上記導管の上記第2の部分との間に位置決めされる。
いくつかの実施形態では、上記流れ方向は重力の方向である。
いくつかの実施形態では、上記加熱壁は断熱材料を含む。
いくつかの実施形態では、上記加熱用エンクロージャは、上記チャンバを取り囲む周壁を備え、上記周壁は開口を備える。
いくつかの実施形態では、上記加熱壁及び上記第1の加熱素子は、第1の加熱装置を構成し、上記第1の加熱装置は上記周壁の上記開口内に着脱可能に受承される。
いくつかの実施形態では、上記ガラス製造装置は、上記チャンバ内に位置決めされた1つ以上の温度センサを備える。
いくつかの実施形態によると、ガラス製造装置を用いてガラスリボンを製造する方法は、溶融材料を、導管のチャネル内において、上記導管の流れ方向に流すステップを含むことができる。方法は更に、上記チャネル内を流れる上記溶融材料を、上記導管を取り囲む加熱用エンクロージャによって加熱するステップを含むことができる。方法は更に、上記加熱用エンクロージャの一部分を取り外して、上記チャネル内を流れる上記溶融材料を冷却するステップを含むことができる。
いくつかの実施形態では、上記溶融材料を流す上記ステップは、上記溶融材料を重力の方向に流すステップを含む。
いくつかの実施形態では、上記溶融材料を上記加熱用エンクロージャによって加熱する上記ステップは、上記加熱用エンクロージャの第1の加熱素子を、上記加熱用エンクロージャの第2の加熱素子とは異なる温度に維持するステップを含む。
いくつかの実施形態では、上記加熱用エンクロージャの上記一部分を取り外す上記ステップは、上記第1の加熱素子及び上記第2の加熱素子のうちの1つ以上を、上記加熱用エンクロージャから取り外すステップを含む。
いくつかの実施形態では、方法は更に、上記チャネル内を流れる上記溶融材料を、上記流れ方向に関して上記加熱用エンクロージャの上流の第1のヒーター、及び上記流れ方向に関して上記加熱用エンクロージャの下流の第2のヒーターによって加熱するステップを含むことができる。
これらの及びその他の特徴、実施形態、及び利点は、添付の図面を参照して以下の「発明を実施するための形態」を読むと、よりよく理解される。
本開示の実施形態によるガラス製造装置の概略図 本開示の実施形態による、図1の線2‐2に沿ったガラス製造装置の断面斜視図 本開示の実施形態による、図1のビュー3において得られたガラス製造装置の一部分の拡大図 本開示の実施形態による、図3の線4‐4に沿った加熱用エンクロージャの断面図 本開示の実施形態による、加熱用エンクロージャの加熱装置の斜視図 本開示の実施形態による、図4の線6‐6に沿った加熱用エンクロージャの断面図 本開示の実施形態による、図6と同様であるものの加熱用エンクロージャの複数の部分が取り外された状態の、加熱用エンクロージャの断面図 本開示の実施形態による、図3と同様であるものの加熱用エンクロージャの複数の部分が取り外された状態の、ガラス製造装置の一部分の拡大図 本開示の実施形態によるガラス製造装置の概略図
これより、例示的実施形態を示す添付の図面を参照して、実施形態をより詳細に説明する。可能な場合は常に、図面全体を通して、同一又は同様の部品を指すために同一の参照番号を使用する。しかしながら、本開示は多数の異なる形態で実現してよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈してはならない。
本開示は、ある量の溶融材料からガラス物品(例えばガラスリボン)を製造するためのガラス製造装置及び方法に関する。スロットドロー装置、フロートバス装置、ダウンドロー装置、アップドロー装置、圧延装置、又は他のガラス製造装置を用いて、ある量の溶融材料からガラスリボンを成形できる。
これより、ガラスを製造する方法及び装置について、ある量の溶融材料からガラスリボンを成形するための例示的実施形態によって説明する。図1に概略図で示されているように、いくつかの実施形態では、例示的なガラス製造装置100は、ガラス溶融・送達装置102と、ある量の溶融材料121からガラスリボン103を製造するために設計された成形用容器140を備えるガラス成形装置101とを備えることができる。いくつかの実施形態では、ガラスリボン103は、ガラスリボン103の第1の外縁部153及び第2の外縁部155に沿って形成された対向する厚い縁部部分(例えば「ビード(bead)」)の間に位置決めされた、中央部分152を備えることができる。更にいくつかの実施形態では、分割済みガラスリボン104をガラスリボン103から、ガラス分割器149(例えばスクライブ、スコアホイール、ダイヤモンドチップ、レーザ等)によって、分割経路151に沿って分割できる。いくつかの実施形態では、ガラスリボン103から分割済みガラスリボン104を分割する前又は分割した後に、第1の外縁部153及び第2の外縁部155に沿って形成された厚い縁部ビードを除去して、均一な厚さを有する高品質の分割済みガラスリボン104として中央部分152を提供できる。
いくつかの実施形態では、ガラス溶融・送達装置102は、貯蔵用蓋付き容器109からバッチ材料107を受承するよう配向された溶融用容器105を備えることができる。バッチ材料107は、モータ113によって動力供給されるバッチ送達デバイス111によって導入できる。いくつかの実施形態では、任意のコントローラ115を用いてモータ113を起動し、矢印117で示すように、所望量のバッチ材料107を溶融用容器105に導入できる。溶融用容器105はバッチ材料107を加熱して、溶融材料121を提供できる。いくつかの実施形態では、溶融プローブ119を用いて、スタンドパイプ123内の溶融材料121の液位を測定し、測定した情報を、通信ライン125によってコントローラ115に通信できる。
更にいくつかの実施形態では、ガラス溶融・送達装置102は第1の調質ステーションを備えることができ、上記第1の調質ステーションは、溶融用容器105の下流に配置され、第1の接続導管129によって溶融用容器105に連結された、清澄用容器127を備える。いくつかの実施形態では、溶融材料121は、第1の接続導管129によって、溶融用容器105から清澄用容器127へと重力によって供給できる。例えばいくつかの実施形態では、重力は溶融材料121を、溶融用容器105から清澄用容器127へと第1の接続導管129の内部通路を通して推進できる。更にいくつかの実施形態では、様々な技法によって、清澄用容器127内の溶融材料121から気泡を除去できる。
いくつかの実施形態では、ガラス溶融・送達装置102は更に第2の調質ステーションを備えることができ、上記第2の調質ステーションは、清澄用容器127から下流に配置できる混合用チャンバ131を備える。混合用チャンバ131を用いて、溶融材料121の均質な組成物を提供でき、これによって、清澄用容器127を出る溶融材料121内に存在することになり得る不均質性を低減又は排除する。図示されているように、清澄用容器127は、第2の接続導管135によって混合用チャンバ131に連結できる。いくつかの実施形態では、溶融材料121は、第2の接続導管135によって、清澄用容器127から混合用チャンバ131へと重力によって供給できる。例えばいくつかの実施形態では、重力は溶融材料121を、清澄用容器127から混合用チャンバ131へと第2の接続導管135の内部通路を通して推進できる。
更にいくつかの実施形態では、ガラス溶融・送達装置102は第3の調質ステーションを備えることができ、上記第3の調質ステーションは、混合用チャンバ131から下流に配置できる送達用容器133を備える。いくつかの実施形態では、送達用容器133は溶融材料121を、流入導管141内へと供給するために調質できる。例えば送達用容器133は、溶融材料121の一貫した流れを調整して流入導管141へと提供するための、アキュムレータ及び/又は流れコントローラとして機能できる。図示されているように、混合用チャンバ131は、第3の接続導管137によって送達用容器133に連結できる。いくつかの実施形態では、溶融材料121は、第3の接続導管137によって、混合用チャンバ131から送達用容器133へと重力によって供給できる。例えばいくつかの実施形態では、重力は溶融材料121を、混合用チャンバ131から送達用容器133へと第3の接続導管137の内部通路を通して推進できる。更に図示されているように、いくつかの実施形態では、導管139を、成形装置101へと、例えば成形用容器140の流入導管141へと、溶融材料121を送達するように位置決めできる。
成形装置101は、ガラスリボンをフュージョンドロー加工するためのウェッジを備える成形用容器、ガラスリボンをスロットドローするためのスロットを備える成形用容器、又はガラスリボンを成形用容器から圧延成形するためのプレスロールを備える成形用容器を含む、本開示の特徴に従った様々な実施形態を含むことができる。例として、以下で図示及び開示されている成形用容器140は、成形用ウェッジ209の、基部145として画定された下縁部から、溶融材料121をフュージョンドロー加工して溶融材料121のリボンを製造するために提供でき、上記リボンをドロー加工及び冷却してガラスリボン103とすることができる。例えばいくつかの実施形態では、溶融材料121を流入導管141から成形用容器140へと送達できる。次に、成形用容器140の構造を部分的にベースとして、溶融材料121をガラスリボン103へと成形できる。例えば図示されているように、溶融材料121を、ガラス製造装置100のドロー方向154に沿って延在するドロー経路に沿って、成形用容器140の下縁部(例えば基部145)から、溶融材料のリボンとしてドロー加工できる。いくつかの実施形態では、縁部方向決定器163、164は、溶融材料のリボンを、成形用容器140から離れるように配向して、ガラスリボン103の幅「W」を部分的に画定できる。いくつかの実施形態では、ガラスリボン103の幅「W」は、ガラスリボン103の第1の外縁部153と、ガラスリボン103の第2の外縁部155との間に延在していてよい。
いくつかの実施形態では、ドロー方向154に対して垂直な方向におけるガラスリボン103の第1の外縁部153とガラスリボン103の第2の外縁部155との間の寸法である、ガラスリボン103の幅「W」は、約mm以上、例えば約50mm以上、例えば約100mm以上、例えば約500mm以上、例えば約1000mm以上、例えば約2000mm以上、例えば約3000mm以上、例えば約4000mm以上とすることができるが、更なる実施形態では、上述の幅未満の、又は上述の幅より大きな他の幅を提供することもできる。例えばいくつかの実施形態では、ガラスリボン103の幅「W」は、約20mm~約4000mm、例えば約50mm~約4000mm、例えば約100mm~約4000mm、例えば約500mm~約4000mm、例えば約1000mm~約4000mm、例えば約2000mm~約4000mm、例えば約3000mm~約4000mm、例えば約20mm~約3000mm、例えば約50mm~約3000mm、例えば約100mm~約3000mm、例えば約500mm~約3000mm、例えば約1000mm~約3000mm、例えば約2000mm~約3000mm、例えば約2000mm~約2500mm、並びにこれらの間の全ての範囲及び部分範囲内とすることができる。
図2は、図1の線2‐2に沿った成形装置101(例えば成形用容器140)の断面斜視図を示す。いくつかの実施形態では、成形用容器140は、流入導管141から溶融材料121を受承するように配向された、トラフ201を備えることができる。例示を目的として、溶融材料121の網掛け部分は、分かりやすくするために図2から削除されている。成形用容器140は更に成形用ウェッジ209を備えることができ、これは、成形用ウェッジ209の対向する端部210、211の間に延在する、下向きに傾斜して集束する表面部分207、208のペア(図1を参照)を備える。成形用ウェッジ209の、下向きに傾斜して集束する表面部分207、208のペアは、ドロー方向154に沿って集束して、成形用容器140の基部145に沿って交差できる。ガラス製造装置100のドロー平面213は、基部145を通って、ドロー方向154に沿って延在できる。いくつかの実施形態では、ガラスリボン103を、ドロー平面213に沿ってドロー方向154にドロー加工できる。図示されているように、ドロー平面213は、基部145を通って成形用ウェッジ209を二等分できるが、いくつかの実施形態では、ドロー平面213は、基部145に対して他の配向で延在することもできる。
更にいくつかの実施形態では、溶融材料121は、成形用容器140のトラフ201内へ、及びトラフ201に沿って、方向156に流れることができる。続いて溶融材料121は、対応する堰203、204を同時に越えて、対応する堰203、204の外面205、206上を下向きに流れることによって、トラフ201からあふれることができる。次に、溶融材料121の流れはそれぞれ、成形用ウェッジ209の、下向きに傾斜して集束する表面部分207、208に沿って流れることができ、これにより、上記流れが集束して溶融材料のリボンへと融合する成形用容器140の基部145から、ドロー加工できる。その後、溶融材料のリボンを基部145から、ドロー方向154に沿ってドロー平面213内でドロー加工し、冷却して、ガラスリボン103とすることができる。
いくつかの実施形態では、成形用容器140はスロット231を備えることができ、溶融材料121は、対応する堰203、204を越えて流れることによって、このスロット231を通ってトラフ201からあふれることができる。例えばトラフ201は、ドロー方向154の反対の方向に沿って、ドロー平面213に対して垂直な、一定でない幅を有することができる。トラフ201を画定する壁は、ドロー方向154の反対の方向に、成形用容器140の上部に向かって集束でき、ここで、成形用容器140の上部において、上記壁の間にスロット231を画定できる。いくつかの実施形態では、(例えばドロー平面213に対して垂直な方向に測定される)スロット231の幅は、トラフ201の中央位置(例えばトラフ201の上部と底部との間)におけるトラフ201の幅より小さくてよい。いくつかの実施形態では、スロット231は、方向156に沿って(例えば成形用容器140の長さに沿って)一定の幅を備えてよい。しかしながら他の実施形態では、スロット231は、方向156に沿って一定でない幅を有してよい。例えばスロット231の端部は、スロット231の中央領域よりも広い幅を有してよく、又はスロット231は、成形用容器140の一方の端部から成形用容器140の他方の端部に向かって、方向156に沿って増大する若しくは減少する幅を有することもできる。本明細書中に記載されるように、成形用容器140にスロット231を設けることにより、溶融材料121が導管139を通って流れる際に圧力を形成できる。この圧力の形成により、成形用容器140を通る溶融材料121の流れを均等化して、スロット231を通って流れる溶融材料121の、より一貫した分布を保証できる。しかしながら、いくつかの実施形態では、成形用容器140はスロット231を備えるものに限定されず、成形用容器140の上部の開口をより大きくしてもよいことが理解されるだろう。
ガラスリボン103は第1の大面215及び第2の大面216を備え、これらは対向する方向を向いており、ガラスリボン103の厚さ「T」(例えば平均厚さ)を画定する。いくつかの実施形態では、ガラスリボン103の厚さ「T」(例えば平均厚さ)は、約2ミリメートル(mm)以下、約1ミリメートル以下、約0.5ミリメートル以下、例えば約300マイクロメートル(μm)以下、約200マイクロメートル以下、又は約100マイクロメートル以下とすることができるが、更なる実施形態では他の厚さを提供することもできる。例えばいくつかの実施形態では、ガラスリボン103の厚さ「T」は、約50μm~約750μm、約100μm~約700μm、約200μm~約600μm、約300μm~約500μm、約50μm~約500μm、約50μm~約700μm、約50μm~約600μm、約50μm~約500μm、約50μm~約400μm、約50μm~約300μm、約50μm~約200μm、約50μm~約100μm(これらの間の全ての厚さの範囲及び部分範囲を含む)とすることができる。更にガラスリボン103は、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス、アルミノボロシリケートガラス、アルカリ含有ガラス、又はアルカリ非含有ガラスを含むがこれらに限定されない、多様な組成物を含むことができる。
いくつかの実施形態では、ガラス分割器149(図1を参照)は続いて、ガラスリボン103が成形用容器140によって成形されるに従って、分割済みガラスリボン104をリボン103から分割経路151に沿って分割できる。図示されているように、いくつかの実施形態では、分割経路151は、例えばドロー方向154に対して垂直となることによって、第1の外縁部153と第2の外縁部155との間のガラスリボン103の幅「W」に沿って延在できる。更にいくつかの実施形態では、ドロー方向154は、ガラスリボン103を成形用容器140からドロー加工できる方向を画定できる。
いくつかの実施形態では、複数の分割済みガラスリボン104を積層して、分割済みガラスリボン104の積層体を形成できる。いくつかの実施形態では、分割済みガラスリボン104の隣接するペアの間に介在材料を配置することにより、分割済みガラスリボン104の上記ペアの無傷の表面が接触するのを防止して、これらを維持するのを補助できる。
更なる実施形態では、図示されていないが、ガラス製造装置からのガラスリボン103を保管用ロールに巻きつけてよい。所望の長さの巻かれたガラスリボンを保管用ロール上で保管すると、分割済みガラスリボンが保管用ロール上で保管されるように、ガラスリボン103をガラス分割器149で分割できる。更なる実施形態では、分割済みガラスリボンを、別の分割済みガラスリボンへと分割できる。例えば、(例えばガラスリボンの積層体からの)分割済みガラスリボン104を、別の分割済みガラスリボンへと更に分割できる。更なる実施形態では、保管用ロール上で保管された分割済みガラスリボンを、ロールから引き出して、別の分割済みガラスリボンへと更に分割できる。
次に、分割済みガラスリボンを、例えばディスプレイ用途である所望の用途に加工できる。例えば分割済みガラスリボンは、液晶ディスプレイ(LCD)、電気泳動ディスプレイ(EPD)、有機発光ダイオードディス(OLED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、及び他の電子ディスプレイを含む、広範なディスプレイ用途に使用できる。
図3は、いくつかの実施形態による、図1のビュー3において得られるガラス製造装置100の一部分の拡大図を示す。いくつかの実施形態では、ガラス製造装置100は、送達用容器133と成形用容器140の流入口301との間に位置決めされた導管139を備え、この導管139は、溶融材料121を送達用容器133から成形用容器140へと送達できる。例えば導管139は中空であり、導管139の流れ方向305に延在するチャネル303を備える。溶融材料121は、成形用容器140の流入口301に向かって、流れ方向305に沿ってチャネル303を通って流れることができる。いくつかの実施形態では、導管139は、送達用容器133と成形用容器140の流入口301との間に、略垂直に延在でき、従って流れ方向305は重力の方向となることができる。例えば導管139はある軸に沿って延在でき、上記軸は重力の方向である。
いくつかの実施形態では、導管139は、導管139の流れ方向305に延在するチャネル303を取り囲む閉鎖側壁307を備えることができる。閉鎖側壁307は、送達用容器133と成形用容器140の流入口301との間に、開口(例えば空隙、間隙、空間等)を有しないものとすることができる。例えば、閉鎖側壁307は、閉鎖されて開口を有しないものとすることにより、導管の内部と導管139の外部との間に自由経路を画定しないものとすることができる。これにより閉鎖側壁307は、空気又は望ましくない汚染物質が閉鎖側壁307を通過してチャネル303に入るのを制限しながら、チャネル303を取り囲むことができる。溶融材料121が閉鎖側壁307を介して空気又は汚染物質に曝露されないことにより、チャネル303内での濃縮物の形成、溶融材料121内での水素の浸透、及び/又は溶融材料121内への汚染物質の包有といった、望ましくない影響を低減できる。閉鎖側壁307は例えば金属材料(例えば白金)を含んでよい。
いくつかの実施形態では、導管139は、送達用容器133、及び成形用容器140の流入口301に接続できる。送達用容器133、及び成形用容器140の流入口301への接続により、閉鎖側壁307は、送達用容器133から成形用容器140の流入口301まで連続したものとなり、送達用容器133から導管139を通り、そして成形用容器140の流入口301を通る、閉鎖雰囲気を画定できる。例えば導管139は、閉鎖側壁307を送達用容器133の流出口に接続すること等によって、送達用容器133に接続できる。これにより、送達用容器133の流出口と、送達用容器133の流出口に接続された導管139とは、溶融材料121が流れる(例えば送達用容器133の流出口及び送達用容器133の流出口に接続された導管139の)内部と外部との間に、開口を有しないものとすることができる。同様に、導管139は、閉鎖側壁307を成形用容器140の流入口301に接続すること等によって、成形用容器140の流入口301に接続できる。例えば1つ以上の壁が成形用容器140の流入口301を画定してよく、これらの壁は導管139に接続される。これにより、成形用容器140の流入口301と、成形用容器140の流入口301に接続された導管139とは、溶融材料121が流れる(例えば成形用容器140の流入口301及び成形用容器140の流入口301に接続された導管139の)内部と外部との間に、開口を有しないものとすることができる。従って、溶融材料121が送達用容器133から、導管139を通り、そして流入口301を通って、成形用容器140へと流れる際、溶融材料121を、開口を介して外部に曝露されない閉鎖雰囲気内に内包できる。
導管139に閉鎖側壁307を設け、送達用容器133、及び成形用容器140の流入口301と接続することにより、送達用容器から導管139を通って成形用容器140の流入口301内へと流れる溶融材料121に対する外部からのアクセスが限定される。これにより、空気又は望ましくない汚染物質が溶融材料121と接触する、又は溶融材料121を汚染するのが防止される。更に、溶融材料121が導管139内を流れる際に、導管139内の圧力を形成できる。この圧力により、溶融材料121を成形用容器140内へと流し、(例えば図2に示されている)スロット231を通して成形用容器140から出すことができる。成形用容器のジオメトリ、及びスロット231の削減された幅により、導管139内で生成される圧力は、成形用容器140の長さに沿った、スロット231を通る溶融材料121のより均一な流れを促進できる。例えば、スロット231を出る溶融材料121の分布は、スロット231(例えばスロットの削減された幅)と、送達用容器133及び成形用容器140の流入口301に接続されてこれらと連続している閉鎖側壁307を備える導管139とによって、より均一にすることができる。導管139内のいずれの開口、空隙等を除去することにより、導管139内の圧力を維持できる(例えば仮に開口が存在すると、導管139内の圧力は低下し得る)。
いくつかの実施形態では、チャネル303は、送達用容器133と成形用容器140の流入口301との間の流れ方向305に対して垂直な、一定でない断面サイズを有することができる。例えばチャネル303の断面サイズは、導管139がそれに沿って延在する軸に対して垂直な方向において、測定してよい。いくつかの実施形態では、導管139は円形状を有してよく、この場合、チャネル303の断面サイズは、送達用容器133と成形用容器140の流入口301との間で一定でない直径を有することができる。いくつかの実施形態では、導管139は、チャネル303が第1の断面サイズ311を有する第1の部分309と、チャネル303が第1の断面サイズ311より小さな第2の断面サイズ315(例えば直径)を有する、流れ方向305に関して第1の部分309の下流の第2の部分313とを備える。チャネル303の断面サイズがこのように減少することにより、溶融材料121の流れの抵抗を導管139の第2の部分313に集中させるのを支援できる。例えばガラス製造装置100は、溶融材料121が導管139を通って流れる際に、(例えば加熱用エンクロージャ327によって)溶融材料121の加熱の増大を提供できる。溶融材料121に提供される熱の増大により、溶融材料121の粘度の低下等によって、導管139を通る溶融材料121の流量が増大し得る。溶融材料121の流量の増大を補償するために、導管139の断面サイズを第2の部分313において削減でき、これにより、溶融材料121の流量を削減して、粘度の低下を補償できる。いくつかの実施形態では、第1の断面サイズ311は、約26センチメートル(cm)~約34cmであってよい。いくつかの実施形態では、第2の断面サイズ315は約17cm~約23cmであってよい。いくつかの実施形態では、第2の断面サイズ315は、第1の断面サイズ311の約25%~約75%であってよい。
ガラス製造装置100は、チャネル303内の溶融材料121を加熱できる1つ以上の加熱装置321を備えることができる。例えば、ガラス製造装置100の1つ以上の加熱装置321は、第1のヒーター323、第2のヒーター325、及び加熱用エンクロージャ327を備えることができる。第1のヒーター323は第1の加熱された通路329を画定でき、導管139はこれを通って延在できる。いくつかの実施形態では、導管139の第1の部分309は第1の加熱された通路329を通って延在でき、従って第1のヒーター323は、導管139の第1の部分309を通って流れる溶融材料121を加熱できる。第1のヒーター323は、流れ方向305に関して加熱用エンクロージャ327の上流に位置決めできる。第2のヒーター325は第2の加熱された通路331を画定でき、導管139はこれを通って延在できる。いくつかの実施形態では、導管139の第2の部分313は第2の加熱された通路331を通って延在でき、従って第2のヒーター325は、導管139の第2の部分313を通って流れる溶融材料121を加熱できる。いくつかの実施形態では、第2のヒーター325は、流れ方向305に関して加熱用エンクロージャ327の下流に位置決めできる。
加熱用エンクロージャ327は、第1のヒーター323の下流に位置決めできる。図示されているように第2のヒーター325を含む更なる実施形態では、加熱用エンクロージャ327は、第1のヒーター323と第2のヒーター325との間に位置決めできる。図示されているように、加熱用エンクロージャ327は、導管139の一部分を取り囲むことができる。いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327は、加熱壁335及び第1の加熱素子337を備えることができる。第1の加熱素子337は例えば抵抗加熱素子337を備えてよく、ここで第1の加熱素子337を通る電流は熱を生成できる。加熱壁335は、その中に導管139が延在するチャンバ339を取り囲むことができる。例えばいくつかの実施形態では、導管139の第2の部分313はチャンバ339を通って延在でき、従って導管139の第2の部分313を、加熱用エンクロージャ327及び第2のヒーター325の中に受承できる。第1の加熱素子337は、チャンバ339内の加熱壁335と導管139との間に位置決めでき、チャンバ339内、そしてチャネル303内の温度を上昇させることができる。例えば第1の加熱素子337をオンにすると、第1の加熱素子337は熱を生成でき、この熱はチャンバ339内の温度を上昇させることができる。チャンバ339内での温度上昇は同様に、チャネル303内を流れる溶融材料121の温度を上昇させることができる。いくつかの実施形態では、第1の加熱素子337は、導管139がそれに沿って延在する軸に対して略平行に延在でき、ここで第1の加熱素子は加熱壁335及び導管139からある距離だけ離間している。加熱用エンクロージャ327は、単一の加熱素子(例えば第1の加熱素子337)を備えるものに限定されず、いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327は、複数の加熱素子、例えば第2の加熱素子338、第3の加熱素子340等を備えてよい。
いくつかの実施形態では、加熱素子337、338、340は二ケイ化モリブデン加熱素子で構成でき、その一方で第1のヒーター323及び第2のヒーター325は白金加熱素子を含むことができる。いくつかの実施形態では、加熱素子337、338、340は、第1のヒーター323及び第2のヒーター325の白金加熱素子よりも高いパワー出力を生成できる。例えばいくつかの実施形態では、第1のヒーター323及び第2のヒーター325の白金加熱素子はそれぞれ、約300ワット~約400ワットのパワー出力を生成できる。いくつかの実施形態では、二ケイ化モリブデン加熱素子で構成されていてよい加熱素子337、338、340はそれぞれ、約1000キロワット~約2000キロワットのパワー出力を生成できる。従って、加熱用エンクロージャ327が4つの加熱素子を備える場合、加熱用エンクロージャ327は約4000キロワット~約8000キロワットのパワー出力を生成できる。従って、加熱用エンクロージャ327の加熱素子337、338、340の上記パワー密度により、第1のヒーター323と第2のヒーター325との間の比較的小さな空間に対応しながら、温度出力の上昇を達成できる。
図4を参照すると、図3の線4‐4に沿った加熱用エンクロージャ327の断面図が示されている。加熱用エンクロージャ327の複数の部分をより明瞭に図示するために、導管139は図4から省略されている。しかしながら、導管139を、図3に示されているものと同様の様式で加熱用エンクロージャ327を通過するように位置決めできることが理解されるだろう。いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327は、上壁401及び底部壁403を備える。上壁401は第1のヒーター323の底面に隣接して位置決めでき、底部壁403は第2のヒーター325の上面に隣接して位置決めできる。いくつかの実施形態では、上壁401は上壁開口405を画定し、これを通して導管139を受承できる。上壁401を底部壁403から離間させることによって、これらの間にチャンバ339を画定できる。いくつかの実施形態では、底部壁403は上底部壁開口407を画定し、これを通して導管139を受承できる。従って、導管139の第2の部分313は、上壁開口405、チャンバ339、及び底部壁開口407を通って延在できる。
加熱用エンクロージャ327は、チャンバ339を取り囲む周壁411を備えることができる。いくつかの実施形態では、周壁411は、上壁401と底部壁403との間、及び導管139の周りに延在して、チャンバ339を画定できる。例えば導管139がチャンバ339内に受承されると、周壁411は導管139と同軸に延在できる。周壁411は導管139からある距離だけ離間させることができ、従ってチャンバ339は、周壁411と導管139との間に存在する。いくつかの実施形態では、周壁411は開口413(例えば図6~7にも示されている開口413)を備えることができる。開口413は図7において、開口413内にいかなる構造又は構成部品(例えば第1の加熱装置501)も伴わずに図示されているが、図4及び6の開口413は、開口413内に位置決めされた構造(例えば第1の加熱装置501)を有する。いくつかの実施形態では、開口413を、周壁411、上壁401、及び底部壁403の間に画定できる。いくつかの実施形態では、第1の加熱素子337の一部分を、周壁411の開口413内に受承できる。
図5を参照すると、加熱用エンクロージャ327は、加熱壁335及び第1の加熱素子337を備える第1の加熱装置501を備えてよい。いくつかの実施形態では、加熱壁335は、例えばセラミック材料である断熱材料で構成される。加熱壁335は、第1の壁部分503及び第2の壁部分505を備えることができる。いくつかの実施形態では、第1の壁部分503は加熱壁335の下側部分を形成でき、第2の壁部分505は加熱壁335の上側部分を形成できる。第1の壁部分503は、前面507、背面509、及び1つ以上の側面511を備えてよい。いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327が導管139を取り囲むと、前面507は導管139及びチャンバ339に対面して位置決めされる。背面509は、導管139及びチャンバ339から反対を向いて(例えば前面507の反対方向に)位置決めでき、ここで背面509は加熱用エンクロージャ327の外面の境界を画定する。いくつかの実施形態では、前面507は背面509に対して略平行に延在する。第1の壁部分503の1つ以上の側面511は、前面507と背面509との間に延在できる。第1の側面513は背面509に対して略垂直に延在でき、また背面509に隣接して位置決めできる。第2の側面515は、第1の側面513と前面507との間に延在できる。いくつかの実施形態では、第2の側面515は、第1の側面513及び前面507に対して角度を付けられていてもよい。例えば第2の側面515は、第1の側面513に対して垂直でなく、また前面507に対して垂直でないものであってよい。第1の加熱装置501は、図示されている第1の側面513及び第2の側面515の反対側の、(例えば図5のビューからは遮られている)追加の第1の側面513及び第2の側面515を備えてよい。
第2の壁部分505は、第1の壁部分503に取り付けることができ、又は第1の壁部分503と共に形成できる。例えばいくつかの実施形態では、第1の壁部分503及び第2の壁部分505はモノリシックなブロックで構成できる。いくつかの実施形態では、第2の壁部分505は、前面521と背面523との間の第2の壁部分505を通って延在する、1つ以上のヒーター開口519を画定できる。いくつかの実施形態では、第1の加熱素子337の一部分を、チャンバ339の外部から制御しながらチャンバ339内に位置決めできるように、第1の加熱素子337を、ヒーター開口519を通して受承できる。第2の壁部分505の背面523は、第1の壁部分503の背面509と略共面とすることができる。いくつかの実施形態では、第2の壁部分505の前面521は、第1の壁部分503の前面507に対して平行に延在してよいが、前面507に対して共面ではない。例えば第2の壁部分505は、第1の壁部分503の前面507をある距離だけ越えて延在でき、従って第2の壁部分505の前面521は、第1の壁部分503の前面507に比べて導管139により近接できる。いくつかの実施形態では、前面521及び背面523に対して垂直な方向における、第2の壁部分505の前面521と背面523との間の距離は、前面507及び背面509に対して垂直な方向における、第1の壁部分503の前面507と背面509との間の距離よりも大きくてよい。従っていくつかの実施形態では、第2の壁部分505が第1の壁部分503を越えて導管139に向かって突出することにより、第1の加熱素子337は、第1の壁部分503の前面507からある距離だけ離間させることができる。
第1の加熱素子337は、加熱用エンクロージャ327のチャンバ339内に位置決めされていてよい、U字型部分を備えることができる。いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327は、直列に接続された複数の加熱素子を備えてよい。加熱用エンクロージャ327の加熱素子337、338、340は、約4キロワット(kW)~約8kWのパワー出力を達成でき、2000℃以下の温度を出力できる。いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327の加熱素子337、338、340は略同一であってよく、各加熱素子(例えば337、338、又は340)は、約1kW~約2kWのパワー出力を生成できる。加熱用エンクロージャ327の加熱素子337、338、340は、直列動作するものに限定されず、いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327の加熱素子337、338、340は互いに独立して動作できる。例えば上記加熱素子のうちの1つ以上をオンにして、第1の温度に維持しながら、1つ以上の他の加熱素子をオフにする、又は上記第1の温度とは異なる第2の温度に維持することができる。従って加熱用エンクロージャ327は、導管139を通って流れる溶融材料121内に温度勾配を生成できる。いくつかの実施形態では、例えば溶融材料121の不均一な半径方向温度分布に適応するために、溶融材料121の片側に沿って温度を変化させることが望ましい場合がある。
図6を参照すると、図4の線6‐6に沿った加熱用エンクロージャ327の断面図が示されている。いくつかの実施形態では、周壁411は、1つ以上の壁、例えば内側周壁601及び外側周壁603を含むことができる。内側周壁601は、チャンバ339の境界を画定でき、また外側周壁603に比べて導管139により近接して位置決めできる。内側周壁601は、チャンバ339に対面する前面と、外側周壁603に対面する、上記前面の反対側に位置する背面とを備えてよい。外側周壁603は内側周壁601の背面に隣接して位置決めでき、また内側周壁601に接触していてよい。いくつかの実施形態では、チャンバ339を取り囲む断熱材料の厚さを削減するために、外側周壁603は(例えば図7に示されているように)加熱用エンクロージャ327から着脱可能であってよい。例えば内側周壁601及び外側周壁603は、断熱材料(例えばセラミック材料)で構成されていてよい。外側周壁603を加熱用エンクロージャ327から取り外すことにより、周壁411の厚さ(及び例えばチャンバ339を取り囲む断熱材料の厚さ)が削減され、これにより、周壁411を通してチャンバ339からより多くの熱を逃がすことができる。いくつかの実施形態では、(例えば図4に示されている)上壁401は、内側周壁601によって支持でき、ここで上壁401は内側周壁601上に静置される。従っていくつかの実施形態では、上壁401を内側周壁601によって支持したまま、外側周壁603を取り外すことができる。
内側周壁601及び外側周壁603は開口413を備えることができ、第1の加熱装置501はこの開口413内に受承されてよい。周壁411は単一の開口に限定されずいくつかの実施形態では、周壁411は複数の開口、例えば第2の開口605、第3の開口607、及び第4の開口609を備えることができる。第2の開口605、第3の開口607、及び/又は第4の開口609は、開口413と同様の形状及び寸法を有してよい。いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327は四辺形状であり、開口(例えば開口413、第2の開口605、第3の開口607、及び第4の開口609)が隅に位置し、周壁411が辺を形成する。
いくつかの実施形態では、開口413、605、607、609のうちの1つ以上は、加熱装置を開口413、605、607、609から取り外すことができる(例えば図7の、開口413、605、607、609から取り外された加熱装置)ようにしたまま、加熱装置を受承するように(例えば図6に示されている、開口413、605、607、609内に受承された加熱装置)、サイズ設定及び成形されていてよい。例えば加熱用エンクロージャ327は、第1の加熱装置501、第2の加熱装置613、第3の加熱装置615、及び第4の加熱装置617といった複数の加熱装置を備えてよい。いくつかの実施形態では、加熱装置501、613、615、617は、開口413、605、607、609内に着脱可能に受承できる。例えば第1の加熱装置501は、周壁411の開口413内に着脱可能に受承できる。いくつかの実施形態では、第2の加熱装置613は、第2の開口605内に着脱可能に受承できる。いくつかの実施形態では、第3の加熱装置615は、第3の開口607内に着脱可能に受承できる。いくつかの実施形態では、第4の加熱装置617は、第4の開口609内に着脱可能に受承できる。着脱可能な受承により、加熱装置501、613、615、617は、加熱用エンクロージャ327を破壊又は損傷することなく、加熱用エンクロージャ327から取り外すことができる。例えば加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上を、加熱用エンクロージャ327から取り外した後、(開口413内へと摺動させて受承させることによって)加熱用エンクロージャ327内に再挿入できる。
いくつかの実施形態では、内側周壁601及び外側周壁603は角度付きの面を備えてよく、これらは開口413、605、607、609の境界を画定し、第1の加熱装置501の第1の側面513と第2の側面515との配向を一致させる。例えば内側周壁601は内側面621を備えてよく、外側周壁603は、開口413の境界を画定する外側面623を備えてよい。いくつかの実施形態では、内側面621と外側面623との間に画定される角度は、第1の加熱装置501の第1の側面513と第2の側面515との間に画定される角度と略同様であってよい。いくつかの実施形態では、開口413の対向する側部の内側面621を隔てる距離は、加熱用エンクロージャ327の外側から導管139に向かう方向において減少していてよい。開口413の対向する側部の外側面623を隔てる距離は、加熱用エンクロージャ327の外側から導管139に向かう方向において一定とすることができる。これにより、第1の加熱装置501を開口413内に受承でき、ここで第1の側面513は内側周壁601の内側面621に係合(例えば接触、当接等)し、第2の側面515は外側周壁603の外側面623に係合する。従って第1の加熱装置501を、導管139から固定された距離において、開口413内に保持でき、第1の加熱装置501は、周壁411に対する偶発的な運動を制限される。例えば開口413は、チャンバ339に向かう方向において内側面621が互いに向かって集束していることにより、先細になっている。同様に第1の加熱装置501もまた、第2の側面515が前面521に向かって集束していることにより、先細となっていてよい。従って、第2の側面515と内側面621との係合により、第1の加熱装置501が開口413に挿入されすぎること、及びチャンバ339内へと延在しすぎることを制限できる。これにより、第1の加熱装置501と導管139との間の最小距離を維持できる。
加熱装置を開口内に受承させるという上述の記述は、第1の加熱装置501及び開口413に関してなされたものであるが、他の加熱装置613、615、617を同様の様式で他の開口605、607、609内に受承させることができることが理解されるだろう。例えば、第2の加熱装置613、第3の加熱装置615、及び第4の加熱装置617は、第1の加熱装置501と略同様のサイズ、形状、及び機能を有してよい。第2の加熱装置613、第3の加熱装置615、及び第4の加熱装置617は、(例えば加熱壁335と同様の)加熱壁、(例えば第1の加熱素子337と同様の)加熱素子等を備えることができる。同様にいくつかの実施形態では、第2の開口605、第3の開口607、及び第4の開口609は、開口413と略同様のサイズ、形状、及び機能を有してよい。従っていくつかの実施形態では、第1の加熱装置501を開口413内に受承するのと同様の様式で、第2の加熱装置613を第2の開口605内に受承できる。同様にいくつかの実施形態では、第1の加熱装置501を開口413内に受承するのと同様の様式で、第3の加熱装置615を第3の開口607内に受承できる。いくつかの実施形態では、第1の加熱装置501を開口413内に受承するのと同様の様式で、第4の加熱装置617を第4の開口609内に受承できる。
いくつかの実施形態では、ガラス製造装置100は、温度を検出できる、チャンバ339内に位置決めされた1つ以上の温度センサを備えることができる。例えば、上記1つ以上の温度センサは、第1の温度センサ622及び第2の温度センサ624を含むことができる。第1の温度センサ622は導管139の付近に位置決めできる。いくつかの実施形態では、第1の温度センサ622は、導管139の付近に位置決めすることによって、導管139に取り付けることができるが、他の実施形態では、第1の温度センサ622は、導管139に隣接する加熱用エンクロージャ327の壁、例えば上壁401又は底部壁403に取り付けることもできる。第1の温度センサ622を導管139の付近に位置決めすることによって、第1の温度センサ622は導管139の温度を検出でき、この温度は、導管139のチャネル303内を流れる溶融材料121の温度の指標となり得る。いくつかの実施形態では、第2の温度センサ624は、例えば第1の加熱素子337と隣接する加熱素子との間に位置決めすることによって、第1の加熱素子337に隣接させることができる。例えば第2の温度センサ624は、第1の加熱素子337の付近の加熱用エンクロージャ327の壁、例えば上壁401又は底部壁403に取り付けることができる。従って、第2の温度センサ624は、第1の加熱素子337の付近におけるチャンバ339内の温度を検出でき、これにより、第1の加熱素子337が所望量の熱をチャンバ339に供給していることを保証できる。
加熱用エンクロージャ327は、導管139を通って流れる溶融材料121を加熱できるが、いくつかの実施形態では、溶融材料121を冷却したい場合もあり得る。例えばいくつかの実施形態では、第1の温度センサ622、及び/又は第2の温度センサ624が、チャンバ339内の温度が高すぎることを検知する場合がある。チャンバ339内の温度を低下させるために、加熱用エンクロージャ327を1つ以上の方法で適合させることができる。例えばいくつかの実施形態では、第1の加熱装置501、第2の加熱装置613、第3の加熱装置615、及び第4の加熱装置617のうちの1つ以上をオフにすることができる。いくつかの実施形態では、第1の加熱装置501をオンにしたまま、第2の加熱装置613、第3の加熱装置615、及び第4の加熱装置617のうちの1つ以上をオフにすることができる。加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上をオフにすることによって、チャンバ339内の温度を低下させることができる。いくつかの実施形態では、加熱装置501、613、615、617をオフにすることなく、チャンバ339を冷却できる。例えば、加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上に供給されるパワーを低減することによって、加熱装置501、613、615、617によって生成される熱の量を同様に低減でき、これによってチャンバ339内の温度を低下させることができる。しかしながらいくつかの実施形態では、加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上をオフにする、又は加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上のパワーを低減することによって達成できるよりも急速に、チャンバ339内の温度を低下させたい場合もある。
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、チャンバ339の、従って導管139内の溶融材料121の、より迅速な冷却を達成するために、加熱用エンクロージャ327の1つ以上の部分を取り外すことができる。例えばいくつかの実施形態では、加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上を、加熱用エンクロージャ327から取り外すことができる。加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上を取り外すことによって、開口413、605、607、609のうちの1つ以上を通して、チャンバ339を加熱用エンクロージャ327の外部に曝露できる。いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327の外部の温度はチャンバ339内の温度より低い。従って、加熱装置501、613、615、617を取り外すことにより、開口413、605、607、609を通る空気流、及びチャンバ339から加熱用エンクロージャ327の外部への熱損失によって、チャンバ339内の温度を冷却できる。更に、又はあるいは、加熱装置501、613、615、617を取り外すことにより、加熱用エンクロージャ327の保守を容易にすることができる。例えば動作中に、加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上の保守又は修理を実施することが望ましい場合がある。加熱用エンクロージャ327全体を取り外して交換するのではなく、いくつかの実施形態では、加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上を加熱用エンクロージャ327から取り外して、修理又は交換できる。従って、加熱装置501、613、615、617のうちの1つが適切に動作しない場合に加熱用エンクロージャ327全体を交換するのを回避でき、これによりコスト及びダウンタイムを削減できる。
チャンバ339の冷却を更に促進するために、周壁411の一部分を取り外すことができる。例えば、断熱材料で構成されていてよい外側周壁603を、内側周壁601から切り離す、及び/又は取り外すことができる。外側周壁603を取り外すことにより、チャンバ339を内側周壁601で取り囲むことができ、従って周壁411の厚さを削減できる。このようにすると、加熱用エンクロージャ327が有する断熱材料の量(例えば外側周壁603)が削減されるため、内側周壁601を通した熱損失によってチャンバ339を冷却できる。図7の加熱用エンクロージャ327は、外側周壁603を全く備えないものとして図示されているが、いくつかの実施形態では、外側周壁603の全体ではなく一部を取り外してよい。例えば、内側周壁601の1つ以上の部分は外側周壁603によって裏張りされていなくてよく、内側周壁601の他の部分は外側周壁603によって裏張りされていてよい。これにより、外側周壁603が取り外されている場所においては比較的迅速な熱損失を達成でき、外側周壁603が内側周壁601の背後に残っている場所においては比較的ゆっくりとした熱損失を達成できる。いくつかの実施形態では、チャンバ339の最大の冷却を達成するために、加熱装置501、613、615、617の全てを、外側周壁603全体と共に取り外すことができる。これにより、開口413、605、607、609及び内側周壁601の両方を通して、熱をチャンバ339から放散させることができる。
図8を参照すると、ガラス製造装置100の概略側面図が示されており、ここでは加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上と、これに伴って加熱素子337、338、340とが取り外されている。いくつかの実施形態では、ガラス製造装置100を用いてガラスリボン103を製造する方法は、溶融材料121を、導管139のチャネル303内において、導管139の流れ方向305に流すステップを含むことができる。例えば溶融材料121は、送達用容器133から導管139へと流れることができる。導管139は実質的に中空であってよく、これによってチャネル303を画定できる。従って溶融材料121は、導管139のチャネル303を通って、成形用容器140の流入口301へと流れることができる。いくつかの実施形態では、溶融材料121を流す上記ステップは、溶融材料121を重力の方向に流すステップを含むことができる。例えば導管139を、送達用容器133と成形用容器140の流入口301との間に垂直に配向してよい。導管139を垂直に配向すると、溶融材料121は成形用容器140の流入口301に向かって重力の方向に下向きに流れることができる。
いくつかの実施形態では、ガラス製造装置100を用いてガラスリボン103を製造する方法は、チャネル303内を流れる溶融材料121を、流れ方向305に関して加熱用エンクロージャ327の上流の第1のヒーター323、及び流れ方向305に関して加熱用エンクロージャ327の下流の第2のヒーター325によって加熱するステップを含むことができる。例えば溶融材料121が導管139を通って流れるとき、溶融材料121をまず、送達用容器133のすぐ下流に位置する第1のヒーター323によって加熱できる。次に溶融材料121を加熱用エンクロージャ327によって加熱でき、その後、第2のヒーター325によって加熱できる。いくつかの実施形態では、導管139の第1の部分309を、第1のヒーター323によって加熱でき、その一方で導管139の第2の部分313を、第2のヒーター325によって加熱できる。
いくつかの実施形態では、ガラス製造装置100を用いてガラスリボン103を製造する方法は、チャネル303内を流れる溶融材料を、導管139を取り囲む加熱用エンクロージャ327によって加熱するステップを含むことができる。例えば図3を参照すると、加熱用エンクロージャ327は、加熱壁335、周壁411等といった1つ以上の壁に取り囲まれた、第1の加熱素子337を備えてよい。加熱用エンクロージャ327はチャンバ339を備えることができ、その中に導管139が延在する。第1の加熱素子337は、チャンバ339内において、導管139と加熱用エンクロージャ327の壁(例えば加熱壁335、周壁411等)との間に延在できる。第1の加熱素子337をオンにすると、第1の加熱素子337は熱を生成でき、この熱がチャンバ339内の温度を上昇させることができる。いくつかの実施形態では、チャンバ339内の上昇した温度によって、導管139のチャネル303内を流れる溶融材料121を加熱できる。
いくつかの実施形態では、チャネル303内を流れる溶融材料121を加熱用エンクロージャ327によって加熱する上記ステップは、加熱用エンクロージャ327の第1の加熱素子337を、加熱用エンクロージャ327の第2の加熱素子338とは異なる温度に維持するステップを含むことができる。例えば、第1の加熱素子337及び第2の加熱素子338を異なる温度に維持することによって、導管139を通って流れる溶融材料121の1つ以上の特性を変化させることができる。例えば、第1の加熱素子337及び第2の加熱素子338を異なる温度に維持することによって、導管139の片側に沿って溶融材料121の流量を、導管139のもう片側に沿った溶融材料121の流量に比べて変化させることができる。従って、加熱用エンクロージャ327の加熱素子337、338、340を異なる温度に維持することにより、溶融材料121内に温度勾配を誘発でき、従って成形用容器140による溶融材料121に対する何らかの下流での影響を補償できる。例えば、経時的な成形用容器140の変形の潜在的な影響により、溶融材料121内に半径方向の温度勾配を誘発することが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327の片側を、加熱用エンクロージャ327の反対側よりも高いパワーで動作させることができる。これにより、溶融材料121内に温度勾配を生成でき、この温度勾配は、溶融材料121が成形用容器140に到達する時点まで溶融材料121内に維持される。この温度勾配により、成形用容器140からの溶融材料121の流れを変化させることができる。
図7~8を参照すると、いくつかの実施形態では、ガラス製造装置100を用いてガラスリボン103を製造する方法は、加熱用エンクロージャ327の一部分を取り外すことによって、チャネル303内を流れる溶融材料121を冷却するステップを含むことができる。例えば、導管139を通って流れる溶融材料121を、加熱用エンクロージャ327によって冷却したい場合がある。この冷却は複数の方法で達成できる。いくつかの実施形態では、加熱用エンクロージャ327がチャンバ339内に熱を供給できないように、加熱素子337、338、340をオフにすることができる。いくつかの実施形態では、更なる冷却を達成するために、加熱用エンクロージャ327の1つ以上の部分を取り外すことによって、加熱用エンクロージャ327のチャンバ339と加熱用エンクロージャ327の外部との間に空気流を提供できる。例えば、加熱用エンクロージャ327の上記一部分を取り外す上記ステップは、第1の加熱素子337及び第2の加熱素子338のうちの1つ以上を加熱用エンクロージャ327から取り外すステップを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の加熱素子337は、第1の加熱装置501を開口413から取り外すことによって取り外すことができる。第1の加熱装置501の(そして例えばこれに伴う第1の加熱素子337の)取り外しにより、開口413を通る経路を提供でき、これを通してチャンバ339内の熱を放散させることができる。更に、又はあるいは、いくつかの実施形態では、第3の加熱装置615を第3の開口607から取り外すことによって、第2の加熱素子338を取り外すことができる。第3の加熱装置615の(そして例えばこれに伴う第3の加熱装置615の第2の加熱素子338の)取り外しにより、第3の開口607を通る経路を提供でき、これを通してチャンバ339内の熱を放散させることができる。いくつかの実施形態では、溶融材料121の更なる冷却を提供するために、加熱用エンクロージャ327の外側周壁603に加えて、4つの加熱装置501、613、615、617全てを加熱用エンクロージャ327から取り外すことができる。
図9を参照すると、ガラス製造装置900の更なる実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、送達用容器133は混合用チャンバ131の下方に位置決めでき、従って第3の接続導管137は設けても設けなくてもよい。いくつかの実施形態では、溶融材料121は、重力によって混合用チャンバ131から送達用容器133へと流れることができる。例えば溶融材料121は、混合用チャンバ131から送達用容器133へと下向きに流れることができ、その後、溶融材料121は導管139内へ、そして導管139を通って流れることができる。いくつかの実施形態では、導管139はある軸に沿って延在でき(ここで例えば上記軸は導管139と同軸であり)、上記軸は、送達用容器133及び混合用チャンバ131と交差できる。これにより、送達用容器133は混合用チャンバ131の横に位置決めされるように限定されなくなる。そうではなく、いくつかの実施形態では、送達用容器133は混合用チャンバ131の下側に位置決めでき、混合用チャンバ131の底部と送達用容器133の上部とが接続されて流体連通する。
いくつかの実施形態では、ガラス製造装置100は、導管139を通って流れる溶融材料121の加熱及び/又は冷却に関連する複数の利益を提供できる。例えば導管139は、開口を有しない閉鎖側壁307を備えることができる。従って、空気、汚染物質等が閉鎖側壁307を通過してチャネル303に入るのを制限できる。これにより、溶融材料121が空気又は汚染物質に曝露されて生じる結果、例えばチャネル303内での濃縮物の形成、溶融材料121の水素の浸透等を低減できる。更に、加熱用エンクロージャ327は、様々なレベルの溶融材料121の加熱及び冷却を提供できる。例えば、加熱用エンクロージャ327の複数の部分、例えば加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上、外側周壁603の一部又は全体等を取り外すことができる。従って、加熱用エンクロージャ327の複数の部分、例えば加熱装置501、613、615、617のうちの1つ以上、外側周壁603の一部又は全体等を取り外すことにより、チャンバ339の冷却を迅速に達成できる。同様に、例えば加熱装置501、613、615、617のうちのいくつかをオンにして他をオフにすることによって、及び/又は外側周壁603のいくつかの部分を取り外すことによって、チャンバ339内の温度勾配を達成できる。従って、チャンバ339からの熱損失を、加熱用エンクロージャ327の特定の側部に沿って加速させることができ、その一方で加熱用エンクロージャ327の他の側部に沿って最小限に抑えることができる。更に、導管139のチャネル303は、送達用容器133と成形用容器140の流入口301との間の流れ方向305に対して垂直な、一定でない断面サイズを備える。チャネル303のサイズが加熱用エンクロージャ327の付近で削減されることにより、加熱用エンクロージャ327によって取り囲まれた溶融材料121の流れ抵抗は増大する。このようにして、溶融材料121が加熱用エンクロージャ327を通過するチャネル303内で費やす時間を長くすることにより、溶融材料121に対する加熱装置501、613、615、617の影響を増大させることができる。例えば、ある一定の流れの体積において、溶融材料121の流速を上昇させることができ、これによって、溶融材料121が、加熱用エンクロージャ327によって取り囲まれた導管139の一部分の中で費やす時間の量が削減される。溶融材料121が加熱用エンクロージャ327の影響にさらされる時間のこのような削減に適応するために、加熱用エンクロージャ327は、第1のヒーター323及び第2のヒーター325よりも高温で動作でき、これによって溶融材料121により多くの熱を提供できる。あるいは、加熱用エンクロージャ327の複数の部分を取り外すことによって、第1のヒーター323又は第2のヒーター325を用いる場合よりも大きな、溶融材料121の冷却を提要できる。
従って、以下の非限定的な実施形態は本開示の例示である。
実施形態1.ガラス製造装置は、送達用容器と、成形用容器の流入口とに接続された、導管を備えることができる。上記導管は、上記導管の流れ方向に延在するチャネルを取り囲む、閉鎖側壁を備えることができる。上記閉鎖側壁は、上記送達用容器から上記成形用容器の上記流入口まで連続することによって、上記送達用容器から、上記導管を通り、また上記成形用容器の上記流入口を通る、閉鎖雰囲気を画定できる。上記ガラス製造装置は、加熱壁及び第1の加熱素子を備える、加熱用エンクロージャを備えることができる。上記加熱壁はチャンバを取り囲むことができ、上記チャンバ内には上記導管が延在する。上記第1の加熱素子は、上記チャネル内の温度を上昇させるために、上記チャンバ内の、上記加熱壁と上記導管との間に位置決めできる。
実施形態2.上記流れ方向は重力の方向である、実施形態1に記載のガラス製造装置。
実施形態3.上記加熱壁は断熱材料を含む、実施形態1又は2に記載のガラス製造装置。
実施形態4.上記加熱用エンクロージャは、上記チャンバを取り囲む周壁を備え、上記周壁は開口を備える、実施形態1~3のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
実施形態5.上記加熱用エンクロージャは、上記加熱壁及び上記第1の加熱素子を備える、第1の加熱装置を備え、上記第1の加熱装置は上記周壁の上記開口内に着脱可能に受承される、実施形態4に記載のガラス製造装置。
実施形態6.上記加熱用エンクロージャは複数の加熱装置を備える、実施形態5に記載のガラス製造装置。
実施形態7.上記チャネルは、上記送達用容器と上記成形用容器の上記流入口との間の上記流れ方向に対して垂直な、一定でない断面サイズを備える、実施形態1~6のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
実施形態8.上記第1の加熱素子は、上記加熱壁及び上記導管からある距離だけ離間している、実施形態1~7のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
実施形態9.上記チャンバ内に位置決めされた1つ以上の温度センサを更に備える、実施形態1~8のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
実施形態10.ガラス製造装置は、送達用容器と成形用容器の流入口との間に位置決めされた、導管を備えることができる。上記導管は、上記導管の流れ方向に延在するチャネルを備えることができる。上記導管は、上記チャネルが第1の断面サイズを有している第1の部分と、上記チャネルが上記第1の断面サイズよりも小さな第2の断面サイズを有している、上記流れ方向に関して上記第1の部分の下流の、第2の部分とを備えることができる。上記ガラス製造装置は、加熱壁及び第1の加熱素子を備える、加熱用エンクロージャを備えることができる。上記加熱壁はチャンバを取り囲み、上記チャンバ内には上記導管の上記第2の部分が延在する。上記第1の加熱素子は、上記チャネル内の温度を上昇させるために、上記チャンバ内の、上記加熱壁と上記導管の上記第2の部分との間に位置決めされる。
実施形態11.上記流れ方向は重力の方向である、実施形態10に記載のガラス製造装置。
実施形態12.上記加熱壁は断熱材料を含む、実施形態10又は11に記載のガラス製造装置。
実施形態13.上記加熱用エンクロージャは、上記チャンバを取り囲む周壁を備え、上記周壁は開口を備える、実施形態10~12のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
実施形態14.上記加熱壁及び上記第1の加熱素子は、第1の加熱装置を構成し、上記第1の加熱装置は上記周壁の上記開口内に着脱可能に受承される、実施形態13に記載のガラス製造装置。
実施形態15.上記チャンバ内に位置決めされた1つ以上の温度センサを更に備える、実施形態10~14のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
実施形態16.ガラス製造装置を用いてガラスリボンを製造する方法は、溶融材料を、導管のチャネル内において、上記導管の流れ方向に流すステップを含むことができる。上記方法は、上記チャネル内を流れる上記溶融材料を、上記導管を取り囲む加熱用エンクロージャによって加熱するステップを含むことができる。上記方法は、上記加熱用エンクロージャの一部分を取り外して、上記チャネル内を流れる上記溶融材料を冷却するステップを含むことができる。
実施形態17.上記溶融材料を流す上記ステップは、上記溶融材料を重力の方向に流すステップを含む、実施形態16に記載の方法。
実施形態18.上記溶融材料を上記加熱用エンクロージャによって加熱する上記ステップは、上記加熱用エンクロージャの第1の加熱素子を、上記加熱用エンクロージャの第2の加熱素子とは異なる温度に維持するステップを含む、実施形態16又は17に記載の方法。
実施形態19.上記加熱用エンクロージャの上記一部分を取り外す上記ステップは、上記第1の加熱素子及び上記第2の加熱素子のうちの1つ以上を、上記加熱用エンクロージャから取り外すステップを含む、実施形態18に記載の方法。
実施形態20.上記チャネル内を流れる上記溶融材料を、上記流れ方向に関して上記加熱用エンクロージャの上流の第1のヒーター、及び上記流れ方向に関して上記加熱用エンクロージャの下流の第2のヒーターによって加熱するステップを更に含む、実施形態16~19に記載の方法。
本明細書で使用される場合、用語「上記(the)」、「ある(a又はan)」は、「少なくとも1つ(at least one)」を意味しており、文脈によってそうでないことが明示されていない限り、「唯一の(only one)」に限定されないものとする。よって例えば「ある構成部品(a component)」に関する言及は、文脈によってそうでないことが明示されていない限り、2つ以上のこのような構成部品を有する実施形態を含む。
本明細書中で使用される場合、用語「約(about)」は、量、サイズ、処方、パラメータ、並びに他の量及び特徴が、正確ではなくかつ正確である必要がないものの、必要に応じて許容誤差、換算係数、丸め、測定誤差等、及び当業者に公知のその他の因子を反映した、おおよそのもの、及び/又は大きい若しくは小さいものであってよいことを意味している。一般に、量、サイズ、処方、パラメータ、又は他の量若しくは特徴は、そのように明記されているかいないかにかかわらず、「約」又は「おおよそ(approximate)」のものである。用語「約」がある値又はある範囲のある端点を記述する際に使用される場合、本開示は、言及された具体的な値又は端点を含むことを理解されたい。本明細書中の数値又は範囲の端点が「約」として記載されているかどうかにかかわらず、上記数値又は範囲の端点は、2つの実施形態、即ち:「約」で修飾された実施形態、及び「約」で修飾されていない実施形態を含むことを目的としている。更に、各範囲の端点は、他の端点との関連においても、他の端点とは独立したものとしても、重要であることが理解されるだろう。
本明細書中で使用される場合、用語「実質的な(substantial)」、「実質的に(substantially)」、及びその変化形は、記載されている特徴が、ある値又は記述に等しい又はおおよそ等しいことを述べることを意図したものである。例えば、「実質的に平面状の(substantially planar)」表面は、平面状又はおおよそ平面状の表面を示すことを意図したものである。更に、「実質的に(substantially)」は、2つの値が等しい又はおおよそ等しいことを示すことを意図したものである。いくつかの実施形態では、「実質的に」は、互いの約10%以内、例えば互いの約5%以内、又は互いの約2%以内の値を示してよい。
本明細書中で使用される場合、用語「…を備える(comprising)」及び「…を含む(including)」、並びにこれらの変化形は、特段の記載がない限り、同義、かつ非制限的なものとして解釈されるものとする。
様々な実施形態を、その特定の例示的かつ具体的な実施形態を参照して詳細に説明したが、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、本開示の特徴の多数の修正及び組み合わせが可能であるため、本開示はこのように限定されるものとみなしてはならないことを理解されたい。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス製造装置であって、
上記ガラス製造装置は:
送達用容器と、成形用容器の流入口とに接続された、導管であって、上記導管は、上記導管の流れ方向に延在するチャネルを取り囲む閉鎖側壁を備え、上記閉鎖側壁は、上記送達用容器から上記成形用容器の上記流入口まで連続することによって、上記送達用容器から、上記導管を通り、また上記成形用容器の上記流入口を通る、閉鎖雰囲気を画定する、導管;並びに
加熱壁及び第1の加熱素子を備える、加熱用エンクロージャであって、上記加熱壁はチャンバを取り囲み、上記チャンバ内には上記導管が延在し、上記第1の加熱素子は、上記チャネル内の温度を上昇させるために、上記チャンバ内の、上記加熱壁と上記導管との間に位置決めされる、加熱用エンクロージャ
を備える、ガラス製造装置。
実施形態2
上記流れ方向は重力の方向である、実施形態1に記載のガラス製造装置。
実施形態3
上記加熱壁は断熱材料を含む、実施形態1又は2に記載のガラス製造装置。
実施形態4
上記加熱用エンクロージャは、上記チャンバを取り囲む周壁を備え、上記周壁は開口を備える、実施形態1~3のいずれか1つに記載のガラス製造装置。
実施形態5
上記加熱用エンクロージャは、上記加熱壁及び上記第1の加熱素子を備える、第1の加熱装置を備え、上記第1の加熱装置は上記周壁の上記開口内に着脱可能に受承される、実施形態4に記載のガラス製造装置。
実施形態6
上記加熱用エンクロージャは複数の加熱装置を備える、実施形態5に記載のガラス製造装置。
実施形態7
上記チャネルは、上記送達用容器と上記成形用容器の上記流入口との間の上記流れ方向に対して垂直な、一定でない断面サイズを備える、実施形態1~6のいずれか1つに記載のガラス製造装置。
実施形態8
上記第1の加熱素子は、上記加熱壁及び上記導管からある距離だけ離間している、実施形態1~7のいずれか1つに記載のガラス製造装置。
実施形態9
上記チャンバ内に位置決めされた1つ以上の温度センサを更に備える、実施形態1~8のいずれか1つに記載のガラス製造装置。
実施形態10
ガラス製造装置であって、
上記ガラス製造装置は:
送達用容器と成形用容器の流入口との間に位置決めされた、導管であって、上記導管は、上記導管の流れ方向に延在するチャネルを備え、上記導管は、上記チャネルが第1の断面サイズを有している第1の部分と、上記チャネルが上記第1の断面サイズよりも小さな第2の断面サイズを有している、上記流れ方向に関して上記第1の部分の下流の、第2の部分とを備える、導管;並びに
加熱壁及び第1の加熱素子を備える、加熱用エンクロージャであって、上記加熱壁はチャンバを取り囲み、上記チャンバ内には上記導管の上記第2の部分が延在し、上記第1の加熱素子は、上記チャネル内の温度を上昇させるために、上記チャンバ内の、上記加熱壁と上記導管の上記第2の部分との間に位置決めされる、加熱用エンクロージャ
を備える、ガラス製造装置。
実施形態11
上記流れ方向は重力の方向である、実施形態10に記載のガラス製造装置。
実施形態12
上記加熱壁は断熱材料を含む、実施形態10又は11に記載のガラス製造装置。
実施形態13
上記加熱用エンクロージャは、上記チャンバを取り囲む周壁を備え、上記周壁は開口を備える、実施形態10~12のいずれか1つに記載のガラス製造装置。
実施形態14
上記加熱壁及び上記第1の加熱素子は、第1の加熱装置を構成し、上記第1の加熱装置は上記周壁の上記開口内に着脱可能に受承される、実施形態13に記載のガラス製造装置。
実施形態15
上記チャンバ内に位置決めされた1つ以上の温度センサを更に備える、実施形態10~14のいずれか1つに記載のガラス製造装置。
実施形態16
ガラス製造装置を用いてガラスリボンを製造する方法であって、
上記方法は:
溶融材料を、導管のチャネル内において、上記導管の流れ方向に流すステップ;
上記チャネル内を流れる上記溶融材料を、上記導管を取り囲む加熱用エンクロージャによって加熱するステップ;及び
上記加熱用エンクロージャの一部分を取り外して、上記チャネル内を流れる上記溶融材料を冷却するステップ
を含む、方法。
実施形態17
上記溶融材料を流す上記ステップは、上記溶融材料を重力の方向に流すステップを含む、実施形態16に記載の方法。
実施形態18
上記溶融材料を上記加熱用エンクロージャによって加熱する上記ステップは、上記加熱用エンクロージャの第1の加熱素子を、上記加熱用エンクロージャの第2の加熱素子とは異なる温度に維持するステップを含む、実施形態16又は17に記載の方法。
実施形態19
上記加熱用エンクロージャの上記一部分を取り外す上記ステップは、上記第1の加熱素子及び上記第2の加熱素子のうちの1つ以上を、上記加熱用エンクロージャから取り外すステップを含む、実施形態18に記載の方法。
実施形態20
上記加熱用エンクロージャの上記一部分を取り外す上記ステップは、上記エンクロージャから断熱材料を取り外すステップを含む、実施形態16に記載の方法。
実施形態21
上記チャネル内を流れる上記溶融材料を、上記流れ方向に関して上記加熱用エンクロージャの上流の第1のヒーター、及び上記流れ方向に関して上記加熱用エンクロージャの下流の第2のヒーターによって加熱するステップを更に含む、実施形態16~20のいずれか1つに記載の方法。
100、900 ガラス製造装置
101 ガラス成形装置
102 ガラス溶融・送達装置
103 ガラスリボン
104 分割済みガラスリボン
105 溶融用容器
107 バッチ材料
109 貯蔵用蓋付き容器
111 バッチ送達デバイス
113 モータ
115 コントローラ
117 矢印
119 溶融プローブ
121 溶融材料
123 スタンドパイプ
125 通信ライン
127 清澄用容器
129 第1の接続導管
131 混合用チャンバ
133 送達用容器
135 第2の接続導管
137 第3の接続導管
139 導管
140 成形用容器
141 流入導管
145 基部
149 ガラス分割器
151 分割経路
152 中央部分
153 第1の外縁部
154 ドロー方向
155 第2の外縁部
156 方向
163、164 縁部方向決定器
201 トラフ
203、204 堰
205 堰203の外面
206 堰206の外面
207、208 下向きに傾斜して集束する表面部分
209 成形用ウェッジ
210、211 成形用ウェッジ209の端部
213 ドロー平面
215 第1の大面
216 第2の大面
231 スロット
301 流入口
303 チャネル
305 流れ方向
307 閉鎖側壁
309 導管139の第1の部分
311 第1の断面サイズ
313 導管139の第2の部分
315 第2の断面サイズ
321 加熱装置
323 第1のヒーター
325 第2のヒーター
327 加熱用エンクロージャ
329 第1の加熱された通路
331 第2の加熱された通路
335 加熱壁
337 第1の加熱素子
338 第2の加熱素子
339 チャンバ
340 第3の加熱素子
401 上壁
403 底部壁
405 上壁開口
407 底部壁開口
411 周壁
413 開口
501 第1の加熱装置
503 加熱壁335の第1の壁部分
505 加熱壁335の第2の壁部分
507 第1の壁部分503の前面
509 第1の壁部分503の背面
511 第1の壁部分503の側面
513 第1の側面
515 第2の側面
519 ヒーター開口
521 第2の壁部分505の前面
523 第2の壁部分505の背面
601 内側周壁
603 外側周壁
605 第2の開口
607 第3の開口
609 第4の開口
613 第2の加熱装置
615 第3の加熱装置
617 第4の加熱装置
621 内側面
622 第1の温度センサ
623 外側面
624 第2の温度センサ

Claims (7)

  1. ガラス製造装置であって、
    前記ガラス製造装置は:
    送達用容器と、成形用容器の流入口とに接続された、導管であって、前記導管は、前記導管の流れ方向に延在するチャネルを取り囲む閉鎖側壁を備え、前記閉鎖側壁は、前記送達用容器から前記成形用容器の前記流入口まで連続することによって、前記送達用容器から、前記導管を通り、また前記成形用容器の前記流入口を通る、閉鎖雰囲気を画定する、導管;並びに
    熱素子及び内部に前記導管が延在するチャンバを取り囲む複数の壁を備える、加熱用エンクロージャであって、前記加熱素子は、前記チャネル内の温度を上昇させるために、前記複数の壁の加熱壁と前記導管との間で前記チャンバ内に位置決めされ、前記加熱壁および前記加熱素子が、前記加熱用エンクロージャの外部に前記チャンバを露出するよう着脱可能に構成されてなる加熱用エンクロージャ
    を備える、ガラス製造装置。
  2. 前記加熱壁は断熱材料を含む、請求項1に記載のガラス製造装置。
  3. 前記加熱用エンクロージャは、上壁及び該上壁から離隔してその間にチャンバを有する底部壁を備え、前記上壁は第1のヒーターの底面に隣接して位置し、前記底部壁は第2のヒーターの上面に隣接して位置する、請求項1又は2に記載のガラス製造装置。
  4. 前記加熱用エンクロージャは、前記チャンバ内に位置する複数の加熱素子を備え該複数の加熱素子は互いに独立して動作可能である、請求項3に記載のガラス製造装置。
  5. 前記チャネルは、前記送達用容器と前記成形用容器の前記流入口との間の前記流れ方向に対して垂直な、一定でない断面サイズを備える、請求項1~4のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
  6. 記加熱素子は、前記加熱壁及び前記導管からある距離だけ離間しており前記加熱素子は、前記導管がそれに沿って延在する軸線にほぼ平行に延在するU字型部分を備える、請求項1~5のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
  7. 前記加熱用エンクロージャは、前記加熱壁および前記加熱素子を有する少なくとも1つの加熱装置を備え、前記加熱用エンクロージャは、少なくとも1つの開口を有する周壁を備え、前記加熱装置は前記周壁の前記開口に着脱可能に受承される、請求項1記載のガラス製造装置
JP2021539629A 2019-01-08 2019-12-19 ガラス製造装置及び方法 Active JP7488822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2024077026A JP2024096428A (ja) 2019-01-08 2024-05-10 ガラス製造装置及び方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962789557P 2019-01-08 2019-01-08
US62/789,557 2019-01-08
PCT/US2019/067305 WO2020146112A1 (en) 2019-01-08 2019-12-19 Glass manufacturing apparatus and methods

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024077026A Division JP2024096428A (ja) 2019-01-08 2024-05-10 ガラス製造装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022516953A JP2022516953A (ja) 2022-03-03
JP7488822B2 true JP7488822B2 (ja) 2024-05-22

Family

ID=71521817

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021539629A Active JP7488822B2 (ja) 2019-01-08 2019-12-19 ガラス製造装置及び方法
JP2024077026A Pending JP2024096428A (ja) 2019-01-08 2024-05-10 ガラス製造装置及び方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024077026A Pending JP2024096428A (ja) 2019-01-08 2024-05-10 ガラス製造装置及び方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20220081340A1 (ja)
JP (2) JP7488822B2 (ja)
KR (1) KR20210102477A (ja)
CN (1) CN113412241B (ja)
WO (1) WO2020146112A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN216918999U (zh) * 2021-04-21 2022-07-08 康宁公司 具有泄漏缓解特征结构的玻璃制造设备
CN115010349B (zh) * 2022-04-13 2024-07-23 咸宁南玻光电玻璃有限公司 玻璃成型装置
WO2024091384A1 (en) * 2022-10-25 2024-05-02 Corning Incorporated Apparatus and method for manufacturing a glass article
CN116903226B (zh) * 2023-08-22 2024-02-23 山东瑞泰玻璃绝缘子有限公司 一种玻璃绝缘子熔制用的分段控温装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168482A (ja) 2010-02-22 2011-09-01 Corning Inc 溶融ガラスを搬送する槽間の結合部を封止する装置
JP2014009125A (ja) 2012-06-29 2014-01-20 Avanstrate Inc ガラス基板の製造方法
JP2017533878A (ja) 2014-09-29 2017-11-16 コーニング インコーポレイテッド ガラス導入管の環境制御
WO2018052869A1 (en) 2016-09-13 2018-03-22 Corning Incorporated Glass manufacturing apparatus and methods
WO2018111951A1 (en) 2016-12-15 2018-06-21 Corning Incorporated Methods and apparatuses for controlling glass flow into glass forming machines

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8042361B2 (en) * 2004-07-20 2011-10-25 Corning Incorporated Overflow downdraw glass forming method and apparatus
JP4711171B2 (ja) * 2004-12-28 2011-06-29 日本電気硝子株式会社 板ガラス製造装置及び板ガラス製造方法
US9725349B2 (en) * 2012-11-28 2017-08-08 Corning Incorporated Glass manufacturing apparatus and methods
EP3036202B1 (en) * 2013-08-22 2018-11-21 Corning Incorporated Apparatus and method for processing molten glass
US20170066673A1 (en) * 2015-09-09 2017-03-09 Corning Incorporated Glass manufacturing apparatuses and methods for operating the same
JP2018538227A (ja) * 2015-11-19 2018-12-27 コーニング インコーポレイテッド 冷却デバイスを備えたガラス製造装置及びその使用方法
KR102290968B1 (ko) * 2016-05-06 2021-08-19 코닝 인코포레이티드 유리 튜브 제조 장치 및 방법
TW201902839A (zh) * 2017-06-02 2019-01-16 美商康寧公司 玻璃製造設備及方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168482A (ja) 2010-02-22 2011-09-01 Corning Inc 溶融ガラスを搬送する槽間の結合部を封止する装置
JP2014009125A (ja) 2012-06-29 2014-01-20 Avanstrate Inc ガラス基板の製造方法
JP2017533878A (ja) 2014-09-29 2017-11-16 コーニング インコーポレイテッド ガラス導入管の環境制御
WO2018052869A1 (en) 2016-09-13 2018-03-22 Corning Incorporated Glass manufacturing apparatus and methods
WO2018111951A1 (en) 2016-12-15 2018-06-21 Corning Incorporated Methods and apparatuses for controlling glass flow into glass forming machines

Also Published As

Publication number Publication date
TW202028131A (zh) 2020-08-01
CN113412241B (zh) 2023-05-05
JP2022516953A (ja) 2022-03-03
CN113412241A (zh) 2021-09-17
US20220081340A1 (en) 2022-03-17
KR20210102477A (ko) 2021-08-19
WO2020146112A1 (en) 2020-07-16
JP2024096428A (ja) 2024-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7488822B2 (ja) ガラス製造装置及び方法
TWI238149B (en) Method and apparatus for manufacturing thin glass panes
KR102110322B1 (ko) 백금-함유 용기의 직접 저항 가열에 사용하기 위한 장치
WO2012132473A1 (ja) ガラス基板の製造方法
JP6364021B2 (ja) 誘導加熱を用いてエッジ誘導部材上の失透を最小限に抑える方法および装置
KR101972254B1 (ko) 유리 기판의 제조 방법
JP6448038B2 (ja) ガラス・リボンを製造する方法及び装置
KR101798292B1 (ko) 디스플레이용 글래스 기판의 제조 방법
CN110291048B (zh) 玻璃制造方法以及玻璃供给管的预热方法
US10221085B2 (en) Apparatus and methods for processing molten material
TW201833044A (zh) 用於玻璃帶熱控制的方法和設備
JP7085546B2 (ja) 成形本体の寸法変動を補償するための方法および装置
KR101661062B1 (ko) 유리판의 제조 방법 및 유리판의 제조 장치
JP7138843B2 (ja) ガラス物品の製造方法
JP6489783B2 (ja) ガラス基板の製造方法、および、ガラス基板の製造装置
KR20210068582A (ko) 유리 성형 장치들 및 방법들
TWI840469B (zh) 玻璃製造設備及方法
JP2019094245A (ja) フロートガラス製造方法、およびフロートガラス
JP6405236B2 (ja) ガラス基板の製造方法
JP2016124749A (ja) ガラス基板の製造方法
TWI454435B (zh) Glass plate manufacturing method
US11261118B2 (en) Apparatus and method for rapid cooling of a glass ribbon in a glass making process

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7488822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150