JP7487946B2 - 電気的駆動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的駆動弁に係り、特に、電磁弁や電動弁において弁体を支持するプランジャ等の移動体が閉弁時に傾いた場合にも弁漏れを防ぐことが可能な弁体部の構造に関する。
ソレノイドや電動機のような電気的な駆動装置を使用して弁の開閉を行う電気的駆動弁が空気調和機や冷蔵装置、冷凍装置など冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置に使用されている。
かかる電気的駆動弁では、冷媒流路の開閉を行う弁体は弁の開閉方向(軸線方向)に摺動可能に備えられた移動体(例えばプランジャや弁棒)に支持される。例えば電磁弁にあってはプランジャをソレノイドや圧縮コイルばねによって移動させ、電動弁にあっては弁棒を電動機(モータ)を用いた昇降装置によって移動させることにより弁の開閉を行っている。
また、このような電気的駆動弁を開示する文献として下記特許文献1がある。
特開2017-160983号公報
ところで、弁体を支持する移動体は筒状の部材(スリーブ)に収容され、当該筒状部材により横ずれしないように案内されているが、摺動を可能とするため筒状部材の内周面との間に一定のクリアランスが設けられている。
一方、かかる駆動弁は、冷媒回路において必ずしも弁の軸線方向が鉛直方向となるように設置されるわけではなく、配管スペースや配管の引き回し方向等によっては、例えば斜めに、あるいは横倒し状態で設置されることもある。
このため、スリーブ内で摺動する移動体が閉弁動作時に傾いてしまうことがあり、この傾きに伴って移動体に支持されている弁体も傾くこととなって弁座と弁体との間に隙間が生じて弁漏れを起こすことがある。
他方、このような弁漏れを防ぐため、弁体に弾性材料を使用することで閉弁時の弁体の傾きを吸収できるようにすることも行われている。
ところが、弾性材料を使用すると弁体の耐久性が低下する難があり、更なる解決方法の提供が望まれる。
なお、前記特許文献1記載の発明は、上記のような弁漏れの問題を解決できるものではない。
したがって、本発明の目的は、弁体を支持する移動体に傾きが生じても弁漏れを生じさせない新たな弁体部の構造を提示することにある。
前記課題を解決し目的を達成するため、本願の第1の発明に係る電気的駆動弁は、主弁室およびパイロット弁室を内部に有する弁本体と、主弁室に冷媒を流入させる流入路と、主弁室から冷媒を流出させる流出路と、主弁座を有するとともに主弁室に開口するように流出路と主弁室との間に備えた弁口と、主弁座に対して進退動することにより弁口を開閉する主弁体と、主弁体を貫通してパイロット弁室と流出路とを選択的に連通させるパイロット通路と、主弁室とパイロット弁室とを連通させる均圧路と、パイロット通路のパイロット弁室側の端部に形成したパイロット弁座と、パイロット弁座に対して進退動してパイロット通路を開閉するパイロット弁体と、パイロット弁体を保持してパイロット弁体とともに移動する移動体と、パイロット弁体と移動体との間に介在され、パイロット弁体をパイロット弁座に押し付けてパイロット通路を閉鎖する押圧力をパイロット弁体に伝達する弁受け部材と、移動体を介してパイロット弁体を駆動する電気的駆動装置とを備えた電気的駆動弁であって、凸曲面と平面または凸曲面同士が接触する点接触部をパイロット弁体と弁受け部材との間に形成し、当該点接触部を介して前記押圧力が弁受け部材からパイロット弁体に伝達されるようにした。
なお、上記パイロット通路について「選択的に連通させる」とは、常に連通状態にあるわけではなく、パイロット弁体により開閉されることを意味し、電気的駆動弁の閉弁時には、パイロット弁体がパイロット弁座に着座してパイロット通路は閉鎖され、電気的駆動弁の開弁時には、パイロット弁体がパイロット弁座から離脱(離間)してパイロット通路は開放される(後述の第2の発明についても同様)。一方、上記均圧路は、常に開放されており、主弁室とパイロット弁室とを連通させている。また、均圧路は、パイロット通路より断面積(流路面積)が小さい。なお、当該電気的駆動弁の開閉動作については、後の実施形態の説明において詳しく述べる。
本願の第1の発明に係る電気的駆動弁は、電気的駆動装置によって駆動されるパイロット弁を介して主弁を制御するパイロット型駆動弁に関するもので、当該駆動弁では、パイロット弁体をパイロット弁座に押し付けてパイロット弁を閉じる押圧力をパイロット弁体に伝達する弁受け部材と、パイロット弁体との間に点接触部を形成し、この点接触部を介して閉弁時の押圧力がパイロット弁体に伝達されるようにした。
点接触部は、押圧力を伝達する弁受け部材側の面(パイロット弁体との接触面)と、押圧力が伝達されるパイロット弁体側の面(弁受け部材との接触面)とに形成するが、(1)弁受け部材側の面を凸曲面とし、パイロット弁体側の面を平面とする態様、(2)弁受け部材側の面を平面とし、パイロット弁体側の面を凸曲面とする態様、および(3)弁受け部材側の面とパイロット弁体側の面の双方を凸曲面とする態様のいずれの態様であっても良い。
このような点接触部を介して弁受け部材とパイロット弁体(以下単に「弁体」と言うことがある)とを接触させれば、平面同士が接触している場合と異なり、移動体が傾いてもその傾き変動が弁受け部材を介してパイロット弁体に伝わることが無く、閉弁時に移動体および弁受け部材と一緒にパイロット弁体が傾くことを回避して、弁漏れが生じる(パイロット通路を通じて流出路へ冷媒が漏れ出る)ことを防ぐことが出来る。
なお、「凸曲面」とは、典型的には球面であるが、これに限られず、例えば放物面や他の凸状曲面であっても良い。
また、本発明(上記第1の発明および後述の第2から第4の発明/「本発明」と言う場合は第1から第4の総ての発明を指すものとする)によれば、従来のように弁漏れを回避するために弁体(パイロット弁体)に弾性材料を使用する必要がなくなるから、硬質の材料でパイロット弁体を形成することにより耐久性を向上させることが可能となる。
本発明において、「電気的駆動装置」は、典型的には、ソレノイドが発生する磁力によって移動体(プランジャ)を移動させる電磁アクチュエータである。但し、電動機(モータ)で移動体を移動させても良く、電気的駆動装置には電動機も含まれる。
また本発明において「押圧力」は、電気的駆動装置(例えば電磁アクチュエータや電動機)によって発生される力(例えばソレノイドによって発生される磁力や、電動機で発生された回転力を直線運動に変換した直線的な力)の場合もあるし、電気的駆動装置ではない他の機械的な部品(例えばコイルばね)によって発生される力(例えば圧縮コイルばねの弾発力)の場合もある。上記第1の発明(後述する第3の発明も同様)では、これらの力を弁受け部材が受け、これを押圧力としてパイロット弁体に伝達する。
また上記弁受け部材は、例えば、移動体に接触する側の面が平面で、パイロット弁体に接触する側の面が凸曲面となった、板状部材とすることが出来る。
また上記弁受け部材を、中心部を前記パイロット弁体側へ凹ませることによりパイロット弁体側に突出する凸曲面部を形成した板状部材(薄板部材)としても良い。このような弁受け部材は、プレス加工で製作することができ、当該弁受け部材を使用することは電気的駆動弁の製造コストを低減できる利点がある。
さらに上記弁受け部材を、球状部材とすることも可能である。
本願の第2の発明に係る電気的駆動弁は、前記第1の発明と同様のパイロット型駆動弁であるが、弁受け部材を備えず、移動体とパイロット弁体との間に点接触部を形成したものである。
具体的には当該電気的駆動弁は、主弁室およびパイロット弁室を内部に有する弁本体と、主弁室に冷媒を流入させる流入路と、主弁室から冷媒を流出させる流出路と、主弁座を有するとともに主弁室に開口するように流出路と主弁室との間に備えた弁口と、主弁座に対して進退動することにより弁口を開閉する主弁体と、主弁体を貫通してパイロット弁室と流出路とを選択的に連通させるパイロット通路と、主弁室とパイロット弁室とを連通させる均圧路と、パイロット通路のパイロット弁室側の端部に形成したパイロット弁座と、パイロット弁座に対して進退動してパイロット通路を開閉するパイロット弁体と、パイロット弁体を保持してパイロット弁体とともに移動し、パイロット弁体をパイロット弁座に押し付けてパイロット通路を閉鎖する押圧力をパイロット弁体に伝達する移動体と、移動体を介してパイロット弁体を駆動する電気的駆動装置とを備えた電気的駆動弁であって、凸曲面と平面または凸曲面同士が接触する点接触部をパイロット弁体と移動体との間に形成し、当該点接触部を介して前記押圧力が移動体からパイロット弁体に伝達されるようにした。
本願の第2の発明に係る電気的駆動弁では、前記押圧力が弁受け部材を介さず移動体からパイロット弁体に直接伝達されるが、移動体とパイロット弁体との間に点接触部を形成することにより、前記第1の発明と同様に閉弁時に移動体が傾いてもパイロット弁体が傾くことを回避し、弁漏れが生じることを防ぐことが出来る。
上記第2の発明では、点接触部は、押圧力を伝達する移動体側の面(パイロット弁体との接触面)と、押圧力が伝達されるパイロット弁体側の面(移動体との接触面)とに形成するが、(1)移動体側の面を凸曲面とし、パイロット弁体側の面を平面とする態様、(2)移動体側の面を平面とし、パイロット弁体側の面を凸曲面とする態様、および(3)移動体側の面とパイロット弁体側の面の双方を凸曲面とする態様のいずれを採用しても良い。
さらに、本発明は直動型の弁にも適用することが可能で、本願の第3の発明に係る電気的駆動弁は、弁受け部材を備えた直動型の駆動弁である。
具体的には、当該第3の発明に係る電気的駆動弁は、弁室を内部に有する弁本体と、弁室に冷媒を流入させる流入路および弁室から冷媒を流出させる流出路のうちの一方となる第1流路と、弁室に冷媒を流入させる流入路および弁室から冷媒を流出させる流出路のうちの他方となる第2流路と、弁座を有するとともに弁室に開口するように第1流路または第2流路と弁室との間に備えた弁口と、閉弁方向への押圧力を受けることにより弁座に押し付けられて弁口を閉鎖する閉弁位置と弁座から離間して弁口を開放する開弁位置との間で弁座に対して進退動する弁体と、弁体を保持して弁体とともに移動する移動体と、移動体と弁体との間に介在されて弁体に前記押圧力を伝達する弁受け部材と、移動体を介して弁体を駆動する電気的駆動装置とを備えた電気的駆動弁であって、凸曲面と平面または凸曲面同士が接触する点接触部を弁体と弁受け部材との間に形成し、当該点接触部を介して前記押圧力が弁受け部材から弁体に伝達されるようにした。
このような直動型の弁においても前記パイロット型駆動弁と同様に移動体の傾きが弁体に伝わることを回避することができ、弁漏れが生じる(冷媒が弁室から流出路への漏れ出る)ことを防止することが出来る。
また上記第3の発明においても前記第1の発明と同様に、弁受け部材を、(1)移動体に接触する側の面が平面で弁体に接触する側の面が凸曲面となった板状部材としても良いし、(2)中心部を弁体側へ凹ませることにより弁体側に突出する凸曲面部を形成した板状部材としても良いし、(3)球状部材としても良い。
さらに本願の第4の発明に係る電気的駆動弁は、前記第3の発明と同様に直動型の駆動弁であるが、弁受け部材を備えないものである。
具体的には、当該第4の発明に係る電気的駆動弁は、弁室を内部に有する弁本体と、弁室に冷媒を流入させる流入路および弁室から冷媒を流出させる流出路のうちの一方となる第1流路と、弁室に冷媒を流入させる流入路および弁室から冷媒を流出させる流出路のうちの他方となる第2流路と、弁座を有するとともに弁室に開口するように第1流路または第2流路と弁室との間に備えた弁口と、閉弁方向への押圧力を受けることにより弁座に押し付けられて弁口を閉鎖する閉弁位置と弁座から離間して弁口を開放する開弁位置との間で弁座に対して進退動する弁体と、弁体を保持して弁体とともに移動する移動体と、移動体を介して弁体を駆動する電気的駆動装置とを備えた電気的駆動弁であって、曲面同士が接触する点接触部を弁体と移動体との間に形成し、当該点接触部を介して前記押圧力が移動体から弁体に伝達されるようにした。
本発明によれば、閉弁動作時に弁体を支持する移動体に傾きが生じても弁体が傾くことを回避することができ、弁漏れが生じることを防ぐことが出来る。
本発明の他の目的、特徴および利点は、図面に基いて述べる以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。なお、各図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電磁弁(閉弁状態)を示す縦断面図である。 図2は、前記第1実施形態に係る電磁弁(閉弁状態)の要部(プランジャ及びパイロット弁部)を拡大して示す縦断面図である。 図3は、前記第1実施形態に係る電磁弁において閉弁時にプランジャが傾いた場合の要部(プランジャ及びパイロット弁部)の状態を示す縦断面図である。 図4は、前記第1実施形態に係る電磁弁と比較するため、従来の電磁弁において閉弁時にプランジャが傾いた場合の要部(プランジャ及びパイロット弁部)の状態を示す縦断面図である。 図5は、前記第1実施形態に係る電磁弁(閉弁状態)の要部(プランジャ及びパイロット弁部)の変形例を示す縦断面図である。 図6は、前記第1実施形態に係る電磁弁(閉弁状態)の要部(プランジャ及びパイロット弁部)の別の構成例を示す縦断面図である。 図7は、前記第1実施形態に係る電磁弁(閉弁状態)の要部(プランジャ及びパイロット弁部)のさらに別の構成例を示す縦断面図である。 図8は、前記第1実施形態に係る電磁弁(閉弁状態)の要部(プランジャ及びパイロット弁部)のさらに別の構成例を示す縦断面図である。 図9は、前記第1実施形態に係る電磁弁(閉弁状態)の要部(プランジャ及びパイロット弁部)のさらに別の構成例を示す縦断面図である。 図10は、前記第1実施形態に係る電磁弁(閉弁状態)の要部(プランジャ及びパイロット弁部)のさらに別の構成例を示す縦断面図である。 図11は、本発明の第2の実施形態に係る電磁弁(閉弁状態)を示す縦断面図である。
〔第1実施形態〕
図1から図2に示すように本発明の第1の実施形態に係る電気的駆動弁11は、冷媒の流路を開閉する弁部12と、弁部12を駆動する電磁アクチュエータ13とを備え、例えばヒートポンプ式冷暖房システムのような冷凍サイクル装置において冷媒の流れを制御する電磁弁である。また当該電磁弁11は、冷媒流路の開閉を行う主弁をパイロット弁で制御するパイロット型電磁弁であり、電磁アクチュエータ13に電力を供給していないときには閉弁状態となるノーマルクローズタイプ(常時閉型)の弁である。
なお、各図には上下および左右方向を表す互いに直交する二次元座標を適宜表示してこれらの方向に基いて以下の説明を行うが、本発明並びに各実施形態の電磁弁は様々な向きで使用することが可能であり、各方向は説明の便宜上のものであって本発明の各部構成について何ら限定を加えるものではない。
弁部12は、冷媒の流入路15と流出路16を備えたハウジング部材14に設置される弁本体21と、弁本体21内の主弁室22に備えられる主弁(主弁体23及び主弁座18等)と、主弁を制御するため弁本体21内のパイロット弁室27に備えられるパイロット弁(パイロット弁体31及びパイロット弁座25等)とを備えている。
弁本体21は、上面と下面にそれぞれ開口(上面開口21a及び下面開口21b)を有する円筒状の部材で、ハウジング部材14の弁装着穴14aに嵌挿した後、当該弁装着穴14aの周縁部をかしめ、さらにロウ付け(図1の符号19参照)することによりハウジング部材14に固定される。
弁本体21内の下部空間は主弁室22とし、この主弁室22にハウジング部材14の流入路15と流出路16とを連通させる。すなわち、流出路16の弁本体21側の端部には、垂直上方に起立して弁本体21の下面開口21bから主弁室22内に突出するように弁口17を備え、この弁口17の上面部を、主弁室22から流出路16へ冷媒を流出させる流出口とするとともに、主弁体23が接離(当接および離脱)する主弁座18とする。また、弁本体21の下面開口21bのうち、弁口17の周囲の開口部分は、流入路15からの冷媒を主弁室22に流入させる流入口とする。
また、主弁室22内には、円柱状の全体形状を有して弁本体21に摺動可能に嵌挿した(主弁座18に対して進退動可能に配置した)主弁体23を備える。また主弁体23は、主弁室22内に備えた開弁ばね26によって上方に付勢されている。開弁ばね26は、弁本体21の底面周縁部と主弁体23の下部外周面に形成した段部23aとの間に圧縮した状態で設置した圧縮コイルばねである。
さらに主弁体23は、軸線Aの方向(上下方向)に主弁体23の中心部を貫通して主弁室22とパイロット弁室27とを連通させるパイロット通路24を備えるとともに、同じく主弁室22とパイロット弁室27とを連通させるが、パイロット通路24より径が細い均圧路(図示せず)を備えている。なお、均圧路は開閉されることなく常に主弁室22とパイロット弁室27とを連通させているが、パイロット通路24は次に述べるパイロット弁体31によって開閉される。なお、本実施形態の均圧路は、主弁体23と弁本体21の内周面との隙間である。また、本実施形態の主弁室22は、主弁体23と主弁座18の間の空間および流入路15に面した空間であり、本実施形態のパイロット弁室27は、主弁体23の上側に形成される空間である。
主弁体23の上面部には、パイロット弁室27を形成し、パイロット弁を備える。具体的には、パイロット通路24がパイロット弁室27に開口する主弁体23の上面中心部(パイロット通路24の上端部)にパイロット弁座25を形成し、このパイロット弁座25に対して接離可能にパイロット弁体31を備える。パイロット弁体31は、後述するように移動体としてのプランジャ44の下端に保持され、プランジャ44と一緒に上下動することによりパイロット通路24を開閉する。
一方、電磁アクチュエータ13は、ボビン42に巻線を施したコイル41と、コイル41の内側に配置した吸引子43と、コイル41により発生される磁力によって吸引子43に引き付けられるプランジャ44とを有する。ボビン42は、中心部に筒状部を備え、この筒状部内に、吸引子43とプランジャ44をスリーブ51に収容された状態で配置してある。
スリーブ51は、無底無蓋の(上面と下面が共に開放された)筒状部材で、吸引子43によって上面が閉塞されるように上端部を吸引子43の外周面に固定する一方、下端部を弁本体21の上面開口21aから弁本体21内に嵌挿させることにより弁本体21の上部に固定してある。
プランジャ44は上下方向へ摺動可能にスリーブ51の内部(吸引子43の下方)に収容する。また、吸引子43とプランジャ44との間には、圧縮コイルばねからなる閉弁ばね45を備え、この閉弁ばね45によってプランジャ44を閉弁方向である下方へ付勢する。
プランジャ44の下端部には、パイロット弁体31を弁受け部材32とともに保持する弁体保持穴44aを形成し、この弁体保持穴44a内に、弁受け部材32が上側で、パイロット弁体31が下側となるように弁受け部材32とパイロット弁体31を上下に重ねて収容する。そして、パイロット弁体31の下面周縁部に当接するリング状の留め輪34をパイロット弁体31の下面に配置した後、弁体保持穴44aの下端周縁部44b(図2参照)をかしめて当該留め輪34を固定する。留め輪34は、パイロット弁体31のパイロット弁座25への接離を阻害することがないようにパイロット弁体31の下面周縁部を下方から支持して、パイロット弁体31と弁受け部材32が下方へ(弁体保持穴44aの外へ)脱落することを防ぐ。
また本実施形態では、弁受け部材32とプランジャ44との間に介在されるように弁受け部材32の上面部に弁受けばね46を備える。この弁受けばね46は、閉弁時(パイロット弁体31がパイロット弁座25に着座するとき)の衝撃を和らげるもので、弁体保持穴44aの奥(上面中心部)に形成した穴44c内に圧縮された状態で収容されて弁受け部材32とパイロット弁体31を下方へ付勢する圧縮コイルばねである。
パイロット弁体31は上面31aと下面31bが共に平坦な(平面である)円盤状の形状を有するが、パイロット弁体31の上面31aに接触した状態で配置される弁受け部材32は、上面32aが平坦(平面)で下面32bが下方へ(パイロット弁体31に向けて)突出する球面となった円盤状部材である。したがって、弁受け部材32とパイロット弁体31とは、球面(弁受け部材32の下面32b)と平面(パイロット弁体31の上面31a)とが接触することとなり、本発明に言う点接触部33が弁受け部材32とパイロット弁体31との間に形成されている。なお、弁受け部材下面32bの球面は、例えば切削加工により形成することが出来る。点接触部33による作用効果については、後に詳しく述べる。
本実施形態に係る電磁弁11の動作を説明すれば次のとおりである。
図1に示す閉弁状態では、パイロット弁体31がパイロット弁座25に着座してパイロット通路24が閉鎖されているため、均圧路を介して主弁室22と連通しているパイロット弁室27の内部圧力が主弁室22と等しくなる一方、主弁室22よりも弁口17内の圧力が低くなっており、この差圧(正確には、パイロット弁室27内の圧力と弁口17内の圧力の差)によって主弁体23が主弁座18に着座し、閉弁状態が維持されている。
ここで、電磁アクチュエータ13のコイル41に通電するとプランジャ44が吸引子43に吸引されることにより閉弁ばね45の付勢力に抗して上昇し、パイロット弁体31がパイロット弁座25から離れてパイロット通路24が開放される。これにより、均圧路を通じてパイロット弁室27に導入される冷媒がパイロット通路24を通じて流出路16へ放出されることとなり、パイロット弁室27内の圧力が低下して主弁室22(流入路15)の圧力より低くなる。すると、このパイロット弁室27と主弁室22間の差圧と、開弁ばね26の上方への付勢力とによって主弁体23が持ち上げられ、弁口17が開放された開弁状態となり、流入路15から主弁室22内に流入した冷媒(矢印F1参照)は主弁室22から弁口17を通って流出路16へと流れ出る(矢印F2参照)。
なお、押し上げられた主弁体23は、弁本体21の上面開口21aの下端周縁部21cに突き当たって停止されるため、主弁体上面中心部のパイロット弁座25がパイロット弁体31の下面に当接してパイロット通路24が閉じられることはなく、パイロット通路24は開放されたままである。
一方、この開弁状態からコイル41への通電を停止すると、吸引子43の吸引力が消失してプランジャ44が吸引子43から解放されるから、プランジャ44は閉弁ばね45によって下方に押し戻され、パイロット弁体31がパイロット弁座25に着座してパイロット通路24が閉鎖される。すると、均圧路を通じてパイロット弁室27内に流入する冷媒がパイロット弁室27内に蓄積されてパイロット弁室27内の圧力が高まり、パイロット弁室27と主弁室22間の差圧によって開弁ばね26の付勢力に抗して主弁体23が押し下げられ、主弁座18に着座して弁口17が閉鎖された閉弁状態(図1参照)となる。
ここで、図3から図4を参照して点接触部33による作用効果について述べると、図4に示すように従来の電磁弁では、閉弁時にパイロット弁体31とプランジャ44とが平面同士で接触する(当該接触部を符号33aで示す)ことからプランジャ44(プランジャの中心軸線を符号A1で示す)が傾くとパイロット弁体31も一緒に傾くこととなる。このため従来の電磁弁では、パイロット弁座25とパイロット弁体31との間に隙間Sが生じ、弁漏れが生じる。
これに対し本実施形態の電磁弁によれば、図3に示すようにプランジャ44とパイロット弁体31との間に弁受け部材32が介在され、弁受け部材32とパイロット弁体31とが点接触部33を介して接触しているため、プランジャ44が傾いてもその傾きがパイロット弁体31に伝わらず、パイロット弁体31が水平にパイロット弁座25に着座する。したがって、パイロット弁座25とパイロット弁体31の間に隙間が生じることがなく、弁漏れを防ぐことが出来る。
本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、図5に示すように弁受け部材32の上面から上方に突出して弁受けばね46の下部に嵌入する突出部32cを弁受け部材32に備えても良い。このような突出部32cを備えれば、弁受け部材32が横ずれすることを防ぎ、より安定してパイロット弁体31に対して弁受け部材32を接触させることが可能となる。一方、図6に示すようにプランジャ44に弁受けばねを備えない構成とすることも可能である。
さらに、前記点接触部33に関する変形例について述べると、図7に示すように金属板をプレス加工して弁受け部材32を作製することも可能である。この弁受け部材32は、金属製の円板(円形の平面形状を有する金属薄板)の中心部をプレス加工により下方へ凹ませることによりパイロット弁体31側に突出する凸曲面部を形成したものである。このような弁受け部材32によれば、前述のように切削加工によって弁受け部材32を形成する場合に比べ、短時間且つ低廉なコストで弁受け部材32を作製することができ、電磁弁11の製造コストを低減することが可能となる。
また、図8に示すように、弁受け部材を備えずにプランジャ44の下面、すなわち、パイロット弁体31の上面への接触面となる弁体保持穴44aの天面(上面)を下方に突出する球面として、この球面をパイロット弁体31の上面に接触させても同様の点接触部33を形成することが出来る。
また逆に、図9に示すようにプランジャ44側は平面でパイロット弁体31側に球面を形成すること、より具体的には、弁体保持穴44aの天面は平坦な面であるが、パイロット弁体31の上面31aを上方に向け突出する球面としてプランジャ44(弁保持穴44aの天面)とパイロット弁体31の上面とを接触させて点接触部33を形成するようにしても良い。
さらに、図10に示すように弁体保持穴44aの上部に球体状の弁受け部材32を配置し、この球体状の弁受け部材32の下にパイロット弁体31の上面31aが接触するようにプランジャ44の弁体保持穴44aにパイロット弁体31を備えても同様に点接触部33を形成することが出来る。
〔第2実施形態〕
図11を参照して本発明の第2実施形態に係る電磁弁について説明する。
図11に示すように本発明の第2実施形態に係る電磁弁61は、前記第1実施形態と同様に冷媒の流路を開閉する弁部12を電磁アクチュエータ13で駆動するノーマルクローズタイプ(常時閉型)の電磁弁であるが、第1実施形態と異なり、冷媒流路を開閉する弁体62を直接(パイロット弁を介さずに)駆動する直動型の電磁弁である。
具体的には、本実施形態の電磁弁61は、冷媒の流路を開閉する弁部12として、弁室22を内部に有する弁本体21と、弁室22内に冷媒を流入させる流入路15と、弁室22から冷媒を流出させる流出路16と、流出路16と弁室22との間に形成した弁口17と、弁口17の上面部に形成した弁座18と、弁座18に対して進退動(上下動)することにより弁口17を開閉する弁体62とを有する。
上記流入路15は、弁室22に連通するように弁本体21の側面に接続する。一方、流出路16は、弁本体21の底面(下面)に接続し、弁本体21の底面部から弁室22内に垂直上方に立ち上がるように形成した弁口17を介して弁室22に連通させる。
また当該電磁弁61は、上記弁部12を駆動する電磁アクチュエータ13として、ボビン42に巻線を施したコイル41と、コイル41の内側に配置した吸引子43と、コイル41により発生される磁力によって吸引子43に引き付けられるプランジャ44とを有する。ボビン42は、中心部に筒状部を備え、この筒状部内に、吸引子43とプランジャ44をスリーブ51に収容された状態で配置する。
スリーブ51は、無底無蓋の筒状部材で、吸引子43によって上面が閉塞されるように上端部を吸引子43の外周面に固定する一方、下端部を弁本体21の上面開口21aから弁本体21内に嵌挿させることにより弁本体21の上部に固定してある。
プランジャ44は上下方向へ摺動可能にスリーブ51内(吸引子43の下方)に収容する。また、プランジャ44は、中心部を上下方向に貫通してプランジャ下端部の弁体保持穴44aに連通するばね収容孔44dを有しており、このばね収容孔44d内に閉弁ばね45を備える。閉弁ばね45は、弁体保持穴44a内に収容される弁受け部材32と、吸引子43との間に圧縮状態で配置される圧縮コイルばねであり、弁体保持穴44a内に配置される弁体62を、弁受け部材32を介して下方へ(閉弁方向へ)付勢する。
プランジャ44に対する弁体62と弁受け部材32の保持構造は、前記第1実施形態と同様である。すなわち、プランジャ下端部の弁体保持穴44a内に、弁受け部材32が上側で弁体62が下側となるように弁受け部材32と弁体62とを上下に重ねて収容し、弁体保持穴44aの下端周縁部をかしめて留め輪34を固定することにより弁体62と弁受け部材32を弁体保持穴44a内に保持する。
また本実施形態においても、弁体62は、前記第1実施形態のパイロット弁体31と同様に上面と下面が共に平坦な(平面である)円盤状の形状を有し、弁体62の上面に接触した状態で配置される弁受け部材32は、上面が平坦(平面)で下面が下方へ(弁体62に向けて)突出する球面となった円盤状部材である。したがって、弁受け部材32と弁体62との間に、球面(弁受け部材32の下面)と平面(弁体62の上面)とが接触する点接触部33が形成される。
なお、本実施形態においても、弁受け部材、ならびに弁受け部材と弁体との間の点接触部について前記第1実施形態で述べた各変形例(図5並びに図6から図10)を同様に適用することが可能である。
本実施形態に係る電磁弁61の動作を説明すれば次のとおりである。
図11に示す閉弁状態では、閉弁ばね45が弁受け部材32を介して弁体62をプランジャ44とともに押し下げ、弁体62が弁座18に押し付けられて弁口17を閉鎖している。
ここで、電磁アクチュエータ13のコイル41に通電するとプランジャ44が吸引子43に吸引されることにより閉弁ばね45の付勢力に抗して上昇し、弁体62が持ち上げられて弁座18から離れ、弁口17が開放された開弁状態となる。すると、流入路15から弁室22内に流入した冷媒(矢印F1参照)は、弁室22から弁口17を通って流出路16へと流れ出る(矢印F2参照)。
一方、この開弁状態からコイル41への通電を停止すると、吸引子43の吸引力が失われてプランジャ44が吸引子43から解放されるから、弁受け部材32を介して弁体62がプランジャ44とともに閉弁ばね45によって下方に押し戻され、弁体62が弁座18に着座して弁口17が閉鎖された閉弁状態(図11参照)となる。
そして、本実施形態の電磁弁61においても前記第1実施形態の電磁弁11と同様に、上記閉弁動作時にプランジャ44が傾いたとして、弁受け部材32と弁体62との間に点接触部33が形成されているからプランジャ44の傾きが弁体62に伝わることが無く、弁体62が水平な状態で弁座18に着座して弁漏れが生じることを防ぐことが出来る。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。
例えば、前記実施形態はいずれもノーマルクローズタイプ(常時閉型)の弁であるが、本発明はノーマルオープンタイプ(常時開型)の弁にも同様に適用することが可能である。また、既に述べたように本発明は電磁弁に限らず、電動機により駆動する電動弁にも適用することが出来る。電動弁に適用する場合には、ねじ送り機構を用いた昇降装置で上下動させる移動体としての昇降部材(例えば弁軸や弁棒)の先端に弁受け部材32と弁体62を設け、弁体62によってパイロット通路24を開閉するようにすると良い。
また、本発明に係る電気的駆動弁は、典型的にはエアコン(空気調和機)や冷凍庫・冷蔵庫など冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置に好ましく使用することが出来るが、これらに限らず、他にも様々な用途に本発明に係る電気的駆動弁を用いることが可能である。
A 電磁弁の中心軸線
A1 プランジャの中心軸線
F1,F2 冷媒の流れ
1,61 電気的駆動弁(電磁弁)
12 弁部
13 電磁アクチュエータ
14 ハウジング部材
14a 弁装着穴
15 流入路
16 流出路
17 弁口
18 弁座(主弁座)
19 ロウ付け部
21 弁本体
21a 弁本体の上面開口
21b 弁本体の下面開口
21c 弁本体上面開口の下端周縁部
22 弁室(主弁室)
23 主弁体
23a 段部
24 パイロット通路
25 パイロット弁座
26 開弁ばね
27 パイロット弁室
31 パイロット弁体
31a パイロット弁体の上面
31b パイロット弁体の下面
32 弁受け部材
32a 弁受け部材の上面
32b 弁受け部材の下面
33 点接触部
34 留め輪
41 コイル
42 ボビン
43 吸引子
44 プランジャ
44a 弁体保持穴
44b 弁体保持穴の下端周縁部
44c 弁受けばねを収容するための穴
44d ばね収容孔
45 閉弁ばね
46 弁受けばね
51 スリーブ
62 弁体

Claims (10)

  1. 主弁室およびパイロット弁室を内部に有する弁本体と、
    前記主弁室に冷媒を流入させる流入路と、
    前記主弁室から冷媒を流出させる流出路と、
    主弁座を有するとともに前記主弁室に開口するように前記流出路と前記主弁室との間に備えた弁口と、
    前記主弁座に対して進退動することにより前記弁口を開閉する主弁体と、
    前記主弁体を貫通して前記パイロット弁室と前記流出路とを選択的に連通させるパイロット通路と、
    前記主弁室と前記パイロット弁室とを連通させる均圧路と、
    前記パイロット通路の前記パイロット弁室側の端部に形成したパイロット弁座と、
    前記パイロット弁座に対して進退動して前記パイロット通路を開閉するパイロット弁体と、
    前記パイロット弁体を保持して前記パイロット弁体とともに移動する移動体と、
    前記パイロット弁体と前記移動体との間に介在され、前記パイロット弁体を前記パイロット弁座に押し付けて前記パイロット通路を閉鎖する押圧力を前記パイロット弁体に伝達する弁受け部材と、
    前記移動体を介して前記パイロット弁体を駆動する電気的駆動装置と
    を備えた電気的駆動弁であって、
    凸曲面と平面または凸曲面同士が接触する点接触部を前記パイロット弁体と前記弁受け部材との間に形成し、
    当該点接触部を介して前記押圧力が前記弁受け部材から前記パイロット弁体に伝達されるようにした
    ことを特徴とする電気的駆動弁。
  2. 前記弁受け部材は、
    前記移動体に接触する側の面が平面で、前記パイロット弁体に接触する側の面が凸曲面となった、板状部材である
    請求項1に記載の電気的駆動弁。
  3. 前記弁受け部材は、
    中心部を前記パイロット弁体側へ凹ませることにより前記パイロット弁体側に突出する凸曲面部を形成した板状部材である
    請求項1に記載の電気的駆動弁。
  4. 前記弁受け部材は、球状部材である
    請求項1に記載の電気的駆動弁。
  5. 主弁室およびパイロット弁室を内部に有する弁本体と、
    前記主弁室に冷媒を流入させる流入路と、
    前記主弁室から冷媒を流出させる流出路と、
    主弁座を有するとともに前記主弁室に開口するように前記流出路と前記主弁室との間に備えた弁口と、
    前記主弁座に対して進退動することにより前記弁口を開閉する主弁体と、
    前記主弁体を貫通して前記パイロット弁室と前記流出路とを選択的に連通させるパイロット通路と、
    前記主弁室と前記パイロット弁室とを連通させる均圧路と、
    前記パイロット通路の前記パイロット弁室側の端部に形成したパイロット弁座と、
    前記パイロット弁座に対して進退動して前記パイロット通路を開閉するパイロット弁体と、
    前記パイロット弁体を保持して前記パイロット弁体とともに移動し、前記パイロット弁体を前記パイロット弁座に押し付けて前記パイロット通路を閉鎖する押圧力を前記パイロット弁体に伝達する移動体と、
    前記移動体を介して前記パイロット弁体を駆動する電気的駆動装置と
    を備えた電気的駆動弁であって、
    凸曲面と平面または凸曲面同士が接触する点接触部を前記パイロット弁体と前記移動体との間に形成し、
    当該点接触部を介して前記押圧力が前記移動体から前記パイロット弁体に伝達されるようにした
    ことを特徴とする電気的駆動弁。
  6. 弁室を内部に有する弁本体と、
    前記弁室に冷媒を流入させる流入路および前記弁室から冷媒を流出させる流出路のうちの一方となる第1流路と、
    前記弁室に冷媒を流入させる流入路および前記弁室から冷媒を流出させる流出路のうちの他方となる第2流路と、
    弁座を有するとともに前記弁室に開口するように前記第1流路または前記第2流路と前記弁室との間に備えた弁口と、
    閉弁方向への押圧力を受けることにより前記弁座に押し付けられて前記弁口を閉鎖する閉弁位置と前記弁座から離間して前記弁口を開放する開弁位置との間で前記弁座に対して進退動する弁体と、
    前記弁体を保持して前記弁体とともに移動する移動体と、
    前記移動体と前記弁体との間に介在されて前記弁体に前記押圧力を伝達する弁受け部材と、
    前記移動体を介して前記弁体を駆動する電気的駆動装置と
    を備えた電気的駆動弁であって、
    凸曲面と平面または凸曲面同士が接触する点接触部を前記弁体と前記弁受け部材との間に形成し、
    当該点接触部を介して前記押圧力が前記弁受け部材から前記弁体に伝達されるようにした
    ことを特徴とする電気的駆動弁。
  7. 前記弁受け部材は、
    前記移動体に接触する側の面が平面で、前記弁体に接触する側の面が凸曲面となった、板状部材である
    請求項6に記載の電気的駆動弁。
  8. 前記弁受け部材は、
    中心部を前記弁体側へ凹ませることにより前記弁体側に突出する凸曲面部を形成した板状部材である
    請求項6に記載の電気的駆動弁。
  9. 前記弁受け部材は、球状部材である
    請求項6に記載の電気的駆動弁。
  10. 弁室を内部に有する弁本体と、
    前記弁室に冷媒を流入させる流入路および前記弁室から冷媒を流出させる流出路のうちの一方となる第1流路と、
    前記弁室に冷媒を流入させる流入路および前記弁室から冷媒を流出させる流出路のうちの他方となる第2流路と、
    弁座を有するとともに前記弁室に開口するように前記第1流路または前記第2流路と前記弁室との間に備えた弁口と、
    閉弁方向への押圧力を受けることにより前記弁座に押し付けられて前記弁口を閉鎖する閉弁位置と前記弁座から離間して前記弁口を開放する開弁位置との間で前記弁座に対して進退動する弁体と、
    前記弁体を保持して前記弁体とともに移動する移動体と、
    前記移動体を介して前記弁体を駆動する電気的駆動装置と
    を備えた電気的駆動弁であって、
    曲面同士が接触する点接触部を前記弁体と前記移動体との間に形成し、
    当該点接触部を介して前記押圧力が前記移動体から前記弁体に伝達されるようにした
    ことを特徴とする電気的駆動弁。
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