JP7484194B2 - 液体吐出装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

液体吐出装置、その制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出装置、その制御方法及びプログラムに関する。
従来の液体吐出装置として、下記特許文献1のインクジェット記録装置が知られている。このインクジェット記録装置では、双方向印字時に帯状の画像データが2バンド分、蓄積された後に、記録ヘッドを待機位置から記録領域へ移動させて画像形成を行うこととしている。これにより、画像データが2バンド分蓄積される途中でデータの転送待ち状態等が生じた場合でも、この間、記録ヘッドは記録領域外にて待機している。このため、待機中に予備吐出を実行することで、ノズル内のインクの増粘を抑制して、記録ヘッドのインクの吐出不良を防いでいる。
特開2005-212232号公報
ところで、ノズル内のインクの増粘を抑制する手段として上記予備吐出は有効であるものの、予備吐出を行うには、記録ヘッドを記録領域外に移動させる必要がある。そのため、予備吐出の回数が増えると印刷時間が長くなってしまう。一方、近年では印刷の高速化の要望に伴い、乾燥時間がより短いインクが用いられてきているが、このようなインクの使用はインクの増粘を助長する傾向にある。
本発明はこのような事態に鑑み、液体の増粘による吐出不良を抑制しつつ、印刷の高速化を実現することができる液体吐出装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明のある態様に係る液体吐出装置は、液体を吐出するノズルを有するヘッドと、前記ヘッドを走査方向に往復移動させる走査機構と、フラッシング領域にて前記ヘッドから吐出された前記液体を受ける受け部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記受け部に前記液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動する吐出フラッシング駆動を含む第1フラッシング処理と、前記吐出フラッシング駆動、及び、前記液体を吐出させずに微振動させるように前記ヘッドを駆動する非吐出フラッシング駆動の少なくともいずれか1つの駆動を含む第2フラッシング処理と、印刷データに基づいて前記走査方向へ前記ヘッドを移動させながら印字領域にて前記液体を吐出させるように前記走査機構及び前記ヘッドを駆動する印字処理とを行い、前記第1フラッシング処理終了からの経過時間である第1カウント値が第1閾値以上であるときに前記第1フラッシング処理を実行し、前記印字処理終了からの経過時間である第2カウント値が第2閾値以上であるときに前記第2フラッシング処理を実行する。
本発明は、以上に説明した構成を有し、液体の増粘による吐出不良を抑制しつつ、印刷の高速化を実現することができる液体吐出装置、その制御方法及びプログラムを提供することができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の実施の形態に係る液体吐出装置を上方から視た概略図である。 図1の液体吐出装置の構成を示す機能ブロック図である。 図3(a)及び図3(b)は、図1の液体吐出装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例7に係る液体吐出装置による印刷方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
<画像記録装置の構成>
本発明の実施の形態に係る液体吐出装置10は、図1に示すように、インク等の液体を吐出する装置であって、例えば、インクジェットプリンタである。液体吐出装置10は、シリアルヘッド方式が採用され、筐体11、ヘッドユニット12、プラテン13、搬送機構14、走査機構15、貯留タンク16、受け部17、メンテナンスユニット18及び制御部20を備えている。
筐体11は、液体吐出装置10の各部を収容している。筐体11内において、走査方向にフラッシング領域A、印字領域B及びメンテナンス領域Cが設けられている。フラッシング領域Aは印字領域Bに対して走査方向の一方側に配置され、メンテナンス領域Cは印字領域Bに対して走査方向の他方側に配置されている。印字領域Bは、走査方向においてフラッシング領域A及びメンテナンス領域Cのそれぞれの領域に隣接し、フラッシング領域Aとメンテナンス領域Cとの間に配置されている。なお、搬送方向においてフラッシング領域Aからメンテナンス領域Cへ向かう側を往路側と称し、その反対側を復路側と称する。また、搬送方向は、走査方向に交差(例えば、直交)する方向である。
ヘッドユニット12は、キャリッジ12a及びヘッド30を有している。ヘッド30は、キャリッジ12aに搭載されており、キャリッジ12aと共に走査方向において往復移動する。
ヘッド30は、流路形成体及び駆動素子32(図2)を有している。流路形成体は、液体流路が内部に形成され、下面(吐出面)に液体流路のノズル31が開口している。複数のノズル31は、搬送方向に並んで、複数(例えば、4列)のノズル列を構成している。駆動素子32には、圧電素子、液体を加熱する発熱体等が用いられる。駆動素子32が駆動されて、液体流路の容積を変更することにより、ノズル31の開口(ノズル孔31a)のメニスカスが微振動し、液体の粒(液滴)が吐出される。これにより、記録媒体Dに画像が記録される。つまり、ヘッド30は、液体を吐出するためのノズル31を有している。
プラテン13は、印字領域Bに配置され、平板部材であり、その上面に記録媒体Dが配置される。プラテン13は、記録媒体Dと、これに対向して設けられるヘッド30の吐出面との間の距離を決める。なお、プラテン13に対してヘッド30側を上側と称し、その反対側を下側と称するが、液体吐出装置10の配置はこれに限定されない。
搬送機構14は、例えば、2つの搬送ローラ14a、及び、搬送モータ14b(図2)を有する。2つの搬送ローラ14aは、搬送方向においてプラテン13を挟み、回転軸が走査方向に延びるように互いに平行に配置されている。搬送ローラ14aは、搬送モータ14bに連結されており、搬送モータ14bの駆動によって回転し、記録媒体Dをプラテン13上において搬送方向に搬送する。
走査機構15は、ヘッド30を走査方向に往復移動させる機構であって、例えば、2本のガイドレール15a、走査モータ15b(図2)、無端ベルト等を有している。ヘッドユニット12のキャリッジ12aは、2本のガイドレール15aに支持され、無端ベルトに固定されている。走査モータ15bが駆動されると、走査モータ15bに連結された無端ベルトが走行する。これにより、キャリッジ12aは、ガイドレール15aに沿って、走査方向に所定の走査範囲以内で往復移動する。ガイドレール15aは、フラッシング領域Aとメンテナンス領域Cとの間に亘って延びており、ヘッド30は印字領域Bを介してフラッシング領域Aとメンテナンス領域Cとの間を移動可能である。
貯留タンク16は、例えば、脱着可能なカートリッジであり、液体の種類ごとに設けられている。例えば、4つの貯留タンク16があり、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの液体をそれぞれ貯留している。各貯留タンク16は、ヘッド30の液体流路に接続され、対応するノズル列のノズル31に液体を供給する。
受け部17は、フラッシング領域Aに配置されており、例えば、凹部を有し上側に開口した直方体形状の容器である。この開口は、フラッシング領域Aに配置されたヘッド30の吐出面と対向し、受け部17はフラッシング領域Aにてヘッド30から吐出された液体を受ける。凹部には、液体を吸収する吸収体が設けられていてもよい。
メンテナンスユニット18は、メンテナンス領域Cに配置されており、ヘッド30をメンテナンスするためのキャップ等を有している。キャップは、例えば、凹部を有し上側に開口した直方体形状である。この開口は、メンテナンス領域Cに配置されたヘッド30の吐出面と対向し、吐出面に対して進退可能である。このため、キャップは吐出面に接近して吐出面を覆い、吐出面のノズル孔31aから液体が乾燥することを防止することができる。また、キャップは、吐出面から離れて吐出面を露出し、ノズル孔31aから液体を吐出させて印刷することができる。
<制御装置の構成>
制御部20は、図2に示すように、インターフェース(I/F21)、CPU22、ROM23、RAM24、ASIC25(Application Specific Integrated Circuit)を備えている。I/F21は、コンピュータ、カメラ、ネットワーク及び記憶媒体等の外部装置Eから印刷データ等の各種データを受信する。印刷データは、記憶媒体に印刷される画像を示すデータ、及び、画像を形成する(印刷する)条件を示すデータを含んでいる。
RAM24は、各種データを一時的に記憶する。この各種データとしては、印刷データ、及び、制御部20により変換されたデータが例示される。ROM23は、コンピュータプログラム及び各種データ処理を行うための制御プログラムを記憶している。なお、コンピュータプログラムは、I/F21を介して外部装置Eから取得されたものであってもよく、また、他の記憶媒体に記憶されていてもよい。
ASIC25は、各部を駆動する各駆動回路26~28を有し、ヘッドドライバIC40、走査ドライバIC41及び搬送ドライバIC42に電気的に接続されている。CPU22は、ROM23に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、CPU22及びASIC25の少なくともいずれか一方がヘッド30、搬送モータ14b及び走査モータ15bを制御して、各種処理を行う。例えば、制御部20は、第1フラッシング処理、第2フラッシング処理及び印字処理を実行する。なお、これらの処理については後述する。
ヘッド駆動回路26は波形生成部26aを有している。波形生成部26aは、駆動素子32に出力される駆動信号の波形を規定する各波形信号を生成する。波形信号には、印字用波形信号、吐出フラッシング用波形信号及び非吐出フラッシング用波形信号が含まれる。ヘッド駆動回路26は、例えば、3種類の波形信号から1種類の波形信号を、第1及び第2フラッシング処理並びに印字処理に応じてノズル31毎に選択し、選択データを生成する。なお、印字用波形信号は、吐出される液体の量が異なる複数種類の波形信号を含んでいる。このため、ヘッド駆動回路26は、印字用波形信号を選択する場合には、印刷データに基づいた1滴ごとの液体量に応じて複数種類の印字用波形信号から1種類の印字用波形信号を選択する。
ヘッド駆動回路26はヘッドドライバIC40に接続されており、ヘッドドライバIC40は駆動素子32に接続されている。これにより、ヘッド駆動回路26はヘッドドライバIC40により駆動素子32を制御する。ヘッド駆動回路26は、波形信号及びその選択データをヘッドドライバIC40に出力する。なお、印字処理では、制御部20は印刷データをラスタデータ等の印字用データに変換し、このデータに基づいて選択データをノズル31毎及び吐出周期毎に生成し出力する。
ヘッドドライバIC40は、波形信号及び選択データから駆動素子32の駆動信号に変換し、駆動素子32に出力する。これにより、駆動素子32が駆動して、液体流路の圧力室の容積が変更し、圧力室の液体に圧力が付与される。これにより、非吐出フラッシング用波形信号に基づいた非吐出フラッシング用駆動信号によって、圧力室に連通するノズル孔31aのメニスカスが微振動する。また、吐出フラッシング用波形信号に基づいた吐出フラッシング用駆動信号によって、所定量の液滴がノズル孔31aから吐出される。更に、印字用波形信号に基づいた印字用駆動信号によって、印刷データに応じた量の液滴がノズル孔31aから吐出される。
走査駆動回路27は、各処理に応じた制御データを走査ドライバIC41に出力する。走査ドライバIC41は制御データに応じた駆動信号を走査モータ15bに出力し、走査モータ15bの駆動を制御する。また、搬送駆動回路28は、各処理に応じた制御データを搬送ドライバIC42に出力する。搬送ドライバIC42は制御データに応じた駆動信号を搬送モータ14bに出力し、搬送モータ14bの駆動を制御する。これにより、走査モータ15b及び搬送モータ14bの駆動タイミング、回転速度、回転量等が制御される。
<第1フラッシング処理、第2フラッシング処理及び印字処理>
制御部20は、第1フラッシング処理、第2フラッシング処理及び印字処理を行う。第1フラッシング処理は吐出フラッシング駆動を含み、第2フラッシング処理は吐出フラッシング及び非吐出フラッシング駆動の少なくともいずれか1つの駆動を含んでいる。
吐出フラッシング駆動では、制御部20が、受け部17に液体を吐出させるようにヘッド30を駆動する。ここでは、制御部20は、走査モータ15bを制御して、ヘッド30の吐出面が受け部17の上側開口に対向するように、ヘッド30を受け部17上に至るまで走査方向に移動させる。そして、制御部20は、吐出フラッシング用駆動信号により駆動素子32を制御して、所定量の液体をノズル31から吐出させる。吐出された液体が受け部17に収容される。このように、ノズル31から液体が排出されるため、ノズル31の液体の増粘を抑制することができる。
非吐出フラッシング駆動では、制御部20が、液体を吐出させずに微振動させるようにヘッド30を駆動する。ここで、制御部20は、非吐出フラッシング用駆動信号により駆動素子32を制御して、ノズル31から液体を吐出しないように、液体に圧力を付与してノズル孔31aのメニスカスを微振動させる。これにより、ノズル31の液体が攪拌し、液体の増粘を低減することができる。
印字処理では、制御部20が、印刷データに基づいて走査方向へヘッド30を移動させながら、印字領域Bにて液体を吐出させるように、走査機構15及びヘッド30を駆動する。ここでは、制御部20は、走査モータ15bを制御して、ヘッド30を印字領域Bにおいて走査方向に移動させる。また、制御部20は、印字用駆動信号により駆動素子32を制御して、印刷データに応じた量の液体をノズル31から吐出させる。この吐出された液体により、印字領域Bに配置された記録媒体Dにドット(画像)を形成する。
このように、印字処理は走査動作及び液体吐出動作を含む。この印字処理と、記録媒体Dを搬送方向に所定量、搬送する搬送動作とを、1パスとして、交互に繰り返し、印刷を進めていく。印刷は、ヘッド30が走査方向の一方側及び他方側のそれぞれに移動するときに印字処理が行われる双方向印刷である。
例えば、所定量(例えば、1パス分)の印刷データ毎に印刷が実行される。この場合、ヘッド30は、印刷データに基づいて印字領域Bを走査方向の往路側及び復路側の一方側に移動しながら液体を吐出する。これにより、印刷データ毎に吐出された液体により走査方向にドットが形成されていき、画像(パス画像)が記録媒体Dに形成される。続いて、搬送動作によってヘッド30に対して記録媒体Dが搬送方向に移動する。これを交互に繰り返すことにより、パス画像が搬送方向に並んで、印刷データに対応した画像が形成される。
<液体吐出装置の制御方法>
例えば、印刷開始前には、ヘッド30はメンテナンス領域Cに配置されており、吐出面がメンテナンスユニット18のキャップにより覆われている。これにより、吐出面に開口するノズル31内の液体が乾燥することが防止されている。
制御部20は、印刷データを取得すると、印刷を開始する。このため、制御部20は、印刷を実行する前に、ヘッド30からキャップを取り外して、吐出面を露出させる。そして、制御部20は、搬送方向においてメンテナンス領域Cからフラッシング領域Aに向かって、復路側にヘッド30を移動させる。このフラッシング領域Aにて、制御部20は第1フラッシング処理を実行する。なお、ここでは、キャップを取り外した後に第1フラッシング処理を実行してから印刷を行っているが、キャップを取り外した後に第1フラッシング処理を実行せずに印刷を行ってもよい。
印刷では、制御部20は、所定量(例えば、1パス分)の印刷データをRAM24に記憶し、印刷データに基づいた印字処理を実行する。印字処理では、制御部20は印刷データ毎に駆動素子32に液体吐出動作を実行させ、液体をノズル31から吐出させる。そして、記憶した1パス分の印刷データにより、ヘッド30は印字領域Bを走査方向の往路側及び復路側の一方側に移動しながら液体を吐出して、パス画像を記録媒体Dに形成する。この印字処理を実行している間において、制御部20は図3(a)に示す第1フラッシング処理及び図3(b)に示す第2フラッシング処理を実行する。
具体的には、図3(a)に示すように、制御部20は、第1フラッシング処理の吐出フラッシング駆動を実行すると、吐出フラッシング駆動を実行して第1フラッシング処理終了からの経過時間を第1カウント値としてカウントする(ステップS1)。続いて、制御部20は、第1カウント値が第1閾値以上か否かを判定する(ステップS2)。第1閾値は、液体の特性及び印字処理により吐出される液体の量等に基づいてシミュレーション及び実験等により予め定められ、例えば、60秒である。
第1カウント値が第1閾値未満であれば(ステップS2:NO)、制御部20は、ステップS1の処理に戻り、第1カウント値のカウントを継続する。一方、第1カウント値が第1閾値以上であれば(ステップS2:YES)、制御部20は、ヘッド30をフラッシング領域Aに移動させて、第1フラッシング処理を実行する(ステップS3)。そして、制御部20は、第1カウント値をリセットしてからステップS1の処理に戻る。
また、図3(b)に示すように、制御部20は、印字処理において印刷データ毎に液体吐出動作を実行し、印刷データに応じた量の液体をノズル31から吐出させる。制御部20は、液体吐出動作を実行して印字処理終了からの経過時間を第2カウント値としてカウントし(ステップS4)、第2カウント値が第2閾値以上か否かを判定する(ステップS5)。第2閾値は、ヘッド30の移動速度及び吐出周期等に基づいてシミュレーション及び実験等により予め定められ、例えば、6秒である。
ここで、中断されることなく連続的に印刷データを制御部20が取得できる状態であれば、制御部20は先の液体吐出動作から第2閾値未満の間に次の印刷データを取得し、この印刷データに基づいて次の液体吐出動作を実行することができる。このため、第2カウント値が第2閾値未満になり(ステップS5:NO)、制御部20は、ステップS4の処理に戻り、液体吐出動作毎に第2カウント値のカウントを継続する。
一方、例えば、無線通信の障害等により制御部20が印刷データを取得することができない場合、印刷データに基づく液体吐出動作が中断され、第2カウント値が第2閾値以上になる(ステップS5:YES)。この場合、液体がノズル31から吐出されない状態が続き、ノズル孔31aにて露出している液体から乾燥が進み、ノズル31の液体が増粘してしまう。このような増粘の発生を抑制するため、制御部20は、第2フラッシング処理を実行する(ステップS6)。
ここで、第2フラッシング処理として吐出フラッシング駆動を行う場合には、制御部20は、ヘッド30をフラッシング領域Aに移動させて、ヘッド30から液体を吐出させる。また、第2フラッシング処理として非吐出フラッシング駆動を行う場合には、制御部20は、第2カウント値が第2閾値以上になったと判定した際に、ヘッド30から液体を吐出させないように微振動させる。
このように、制御部20は、第1フラッシング処理終了からの経過時間である第1カウント値が第1閾値以上であるときに、第1フラッシング処理を実行する。また、制御部20は、印字処理終了からの経過時間である第2カウント値が第2閾値以上であるときに、第2フラッシング処理を実行する。
これによれば、印字処理による液体の吐出を吐出フラッシングの一種と考え、印字処理が連続的に実行されることを前提とした第1閾値をより長く設定することができる。これにより、第1フラッシング処理の回数及び時間を減らせ、印刷の高速化を実現することができる。
また、印字処理が中断され、第2カウント値が第2閾値以上になれば、第2フラッシング処理を実行する。これにより、ノズル31の液体の増粘が低減され、増粘に起因する吐出不良を抑制することができる。
また、第1閾値は第2閾値よりも大きい。このため、第1フラッシング処理の間隔が長くなるため、印刷の高速化を実現することができる。しかも、この間隔において印字処理により液体が吐出されて、液体の増粘による吐出不良を抑制することができる。
なお、ステップS2及びS5の判定は、1パス分の印刷データに基づいた印字処理が終了する毎に行ってもよい。又は、この判定は、次の1パス分の印刷データを取得し、次のパスの印字処理の開始前に行ってもよい。このような1パス分の印刷データによる印字処理は、ヘッド30が印字領域Bの端、メンテナンス領域C又はメンテナンス領域Cにあるときに終了し、次のパスの印字処理はここから開始する。このため、ヘッド30が印字領域Bの端、メンテナンス領域C又はメンテナンス領域Cに停止しているときに、判定が行われる。
但し、判定のタイミングはこれに限定されない。判定は、印刷中、常に行われてもよい。また、判定は、フラッシング領域Aにヘッド30が位置する度に行われてもよい。この場合、第1カウント値が第1閾値以上であると判定したとき、ヘッド30をフラッシング領域Aに移動させることなく、吐出フラッシング駆動を実行することができる。
<変形例1>
変形例1に係る液体吐出装置10では、制御部20は、第1カウント値が第1閾値以上であって第1フラッシング処理を行った場合は、第1カウント値及び第2カウント値をリセットし、第2カウント値が第2閾値以上であって第2フラッシング処理を行った場合は、第1カウント値をリセットせずに第2カウント値をリセットする。
例えば、図3(a)のフローチャートにおいて、第1カウント値が第1閾値以上であれば(ステップS2:YES)、制御部20が第1フラッシング処理を実行する(ステップS3)。そして、制御部20は、第1カウント値及び第2カウント値をリセットしてからステップS1及び図3(b)のS4に戻り、各カウント値をカウントする。
この第1フラッシング処理により吐出フラッシング駆動が実行され、ノズル31から液体が吐出される。よって、ノズル31内の液体の増粘が低減され、印字可能な状態となる。このため、第1カウント値だけでなく、第2カウント値もリセットする。これにより、第1フラッシング処理の直後に第2カウント値が第2閾値に達することがなく、無駄な第2フラッシング処理の実施を低減することができる。
また、図3(b)のフローチャートにおいて、第2カウント値が第2閾値以上であれば(ステップS5:YES)、制御部20が第2フラッシング処理を実行する(ステップS6)。そして、制御部20は、第1カウント値をリセットせずに、第2カウント値をリセットしてからステップS4に戻り、第2カウント値をカウントする。
例えば、第2フラッシング処理で非吐出フラッシング駆動を実行すれば、ノズル31の液体が拡散されその増粘が低減されるが、吐出フラッシング駆動の場合よりも増粘低減量が小さい。このため、第1フラッシング処理からの経過時間のカウントを継続することにより、適切なタイミングで第1フラッシング処理の吐出フラッシング駆動を行い、液体の粘度を低く維持することができる。
<変形例2>
変形例2に係る液体吐出装置10では、吐出フラッシング駆動により液体が吐出される量及び回数の少なくともいずれか一方は、第2フラッシング処理の場合の方が第1フラッシング処理の場合よりも多い。なお、第2フラッシング処理では、吐出フラッシング駆動を含み、更に吐出フラッシング駆動に加えて非吐出フラッシング駆動を含んでいてもよい。
具体的には、1回の吐出フラッシング駆動において、1回又は複数回、液体をノズル31から吐出させる。この液体吐出動作の回数は、第2フラッシング処理で第1フラッシング処理よりも多くてもよい。これにより、第1フラッシング処理の吐出フラッシング駆動よりも、第2フラッシング処理の吐出フラッシング駆動より多くの液体吐出動作が行われる。
また、1回の吐出フラッシング駆動において各ノズル31から吐出される液体の量は、第2フラッシング処理で第1フラッシング処理よりも多くてもよい。この場合、1回の液体吐出動作で吐出される液体の量が第2フラッシング処理で第1フラッシング処理よりも多くてもよい。また、1回の吐出フラッシング駆動で複数回の液体吐出動作が行われる場合、各ノズル31において複数回の液体吐出動作で吐出された液体の合計量が、第2フラッシング処理で第1フラッシング処理よりも多くてもよい。
このような第1フラッシング処理の前には印字処理が連続的に実行されており、この印字処理によりノズル31から液体が吐出されている。これに対し、第2フラッシング処理の前には第2閾値以上の間、ノズル31から液体が吐出されず、第1フラッシング処理前の状態よりも粘度が高い。このため、第2フラッシング処理の吐出量及び/又は吐出回数を第1フラッシング処理よりも多くすることにより、液体の粘度を低く維持することができる。
<変形例3>
変形例3に係る液体吐出装置10では、制御部20は、第1カウント値が第1閾値以上であり且つ第2カウント値が第2閾値以上であるとき、第1フラッシング処理を実行せずに第2フラッシング処理を実行する。
例えば、第2フラッシング処理では、吐出フラッシング駆動を行う。なお、第2フラッシング処理では、吐出フラッシング駆動に加えて非吐出フラッシング駆動も実行してもよい。この第2フラッシング処理の液体の吐出量及び/又が吐出回数は、第1フラッシング処理よりも多い。この場合、第1フラッシング処理によりも、第2フラッシング処理によってノズル31内の液体の増粘が一層、低減される。これにより、第1フラッシング処理を行わずに、印字可能な状態となるため、無駄な第1フラッシング処理の実施を低減することができる。
<変形例4>
変形例4に係る液体吐出装置10では、第1フラッシング処理は非吐出フラッシング駆動を含む。制御部20は、第1カウント値が第1閾値に達したときに、第1フラッシング処理にて非吐出フラッシング駆動を実行する。
具体的には、制御部20は、第1カウント値が第1閾値以上であるか否かの判定を、印刷中、常に行っている。第1フラッシング処理は吐出フラッシング駆動及び非吐出フラッシング駆動を含む。非吐出フラッシング駆動は、実行する場所が制限されないため、制御部20は第1カウント値が第1閾値に達したときに非吐出フラッシング駆動を実行する。また、吐出フラッシング駆動はフラッシング領域Aで実行されるため、制御部20は非吐出フラッシング駆動の実行後に第1カウント値が第1閾値を超えたときに実行する。そして、吐出フラッシング駆動が実行されると、制御部20は、第1カウント値をリセットしてから、吐出フラッシング駆動からの経過時間を第1カウント値としてカウントする。
このように、印字領域B又はメンテナンス領域C等、フラッシング領域A以外の場所にヘッド30が位置していても、制御部20は第1フラッシング処理の非吐出フラッシング駆動を適切なタイミングで実行することができる。このような非吐出フラッシング駆動によって、ノズル31の増粘を抑制することができる。更に、制御部20は、吐出フラッシング駆動を実行することにより、ノズル31の増粘を低減することができる。
<変形例5>
変形例5に係る液体吐出装置10では、制御部20は、第2カウント値が第2閾値に達したときに、第2フラッシング処理にて非吐出フラッシング駆動を実行する。
具体的には、第2フラッシング処理は非吐出フラッシング駆動を含んでいる。制御部20は、第2カウント値が第2閾値以上であるか否かの判定を、印刷中、常に行っている。非吐出フラッシング駆動は、実行する場所が制限されないため、制御部20は第2カウント値が第2閾値に達したときに非吐出フラッシング駆動を実行する。
このように、印字領域B又はメンテナンス領域C等、フラッシング領域A以外の場所にヘッド30が位置していても、制御部20は第2フラッシング処理の非吐出フラッシング駆動を適切なタイミングで実行することができる。このような非吐出フラッシング駆動によって、ノズル31の液体粘度を低く維持することができる。
なお、第2フラッシング処理は、非吐出フラッシング駆動に加えて非吐出フラッシング駆動を含んでいてもよい。この場合、吐出フラッシング駆動は、非吐出フラッシング駆動の実行後に、第2カウント値が第2閾値を超えてから実行される。これにより、液体がノズル31から除去されて、ノズル31の増粘を低減することができる。
また、制御部20は、第2フラッシング処理の実行後に、第2カウント値をリセットしてから、吐出フラッシング駆動からの経過時間を第2カウント値としてカウントする。
<変形例6>
変形例6に係る液体吐出装置10では、第1フラッシング処理及び第2フラッシング処理は、吐出フラッシング駆動及び非吐出フラッシング駆動を含む。制御部20は、印刷画質を印刷効率よりも優先するモードにおいて、第1フラッシング処理及び第2フラッシング処理にて吐出フラッシング駆動及び非吐出フラッシング駆動を実行する。制御部20は、印刷効率を印刷画質よりも優先するモードにおいて、第2フラッシング処理にて非吐出フラッシング駆動又は非吐出フラッシング駆動を実行する。
具体的には、印刷データは、印刷画質優先モードで印刷を実行する第1コマンド、及び、印刷効率優先モードで印刷を実行する第2コマンドを含んでいる。印刷効率優先モードは、記録媒体Dに印刷される画像の質(画質)よりも、記録媒体Dに印刷する速度及び画像を形成するためにノズル31から吐出される液体の量の少なくともいずれか一方の印刷効率を優先するモードである。印刷画質優先モードは、印刷効率よりも画質を優先するモードである。このため、印刷画質優先モードの画質は印刷効率優先モードよりも良い。印刷効率優先モードの印刷速度は印刷画質優先モードよりも速く、印刷効率優先モードの液体吐出量は印刷画質優先モードよりも少ない。
制御部20は、印刷データを取得し、印刷データが第1コマンド又は第2コマンドを含んでいるか否かを判定する。印刷データが第1コマンドを含んでいる場合、制御部20は、印刷画質優先モードにて印刷データに基づいて印字処理を実行する。ここで、制御部20は、第1カウント値が第1閾値以上であるときに第1フラッシング処理を実行し、第2カウント値が第2閾値以上であるときに第2フラッシング処理を実行する。この第1フラッシング処理及び第2フラッシング処理のいずれにおいても、吐出フラッシング駆動及び非吐出フラッシング駆動の両方を行う。この場合、制御部20は、各カウント値が各閾値に達したときに非吐出フラッシング駆動を実行し、非吐出フラッシング駆動の実行後、フラッシング領域Aにヘッド30を移動してから吐出フラッシング駆動を実行してもよい。
また、印刷データが第2コマンドを含んでいる場合、制御部20は、印刷効率優先モードにて印刷データに基づいて印字処理を実行する。ここで、制御部20は、第1カウント値が第1閾値以上であるときに第1フラッシング処理を実行し、第2カウント値が第2閾値以上であるときに第2フラッシング処理を実行する。この第2フラッシング処理において、吐出フラッシング駆動及び非吐出フラッシング駆動のいずれか一方を行う。
このように、印刷効率優先モードでは、非吐出フラッシング駆動及び吐出フラッシング駆動のいずれか一方を実行することにより、増粘を低減しながら、駆動電力を低減して印刷効率の向上を図ることができる。これに対し、印刷画質の優先モードでは、非吐出フラッシング駆動及び吐出フラッシング駆動によってノズル31の液体粘度を一層低減し、増粘による吐出不良を抑制し、高画質で印刷を行うことができる。
更に、第2フラッシング処理では、吐出フラッシング駆動を行わずに、非吐出フラッシング駆動を行ってもよい。これにより、ヘッド30をフラッシング領域Aに移動させ、液体を吐出させなくてもよく、印刷速度の高速化を更に図ることができる。また、液体を吐出しないため、消費される液体の量を抑えることができる。
なお、制御部20は、モードに応じて第1閾値及び第2閾値を変化させてもよい。例えば、印刷画質優先モードの各閾値を、他のモードに比べて短くしてもよい。これにより、印刷画質優先モードではノズル31の液体の粘度をより低く抑え、増粘による吐出不良を低減し、画質の低下を抑制することができる。また、印刷効率優先モードでは、吐出フラッシング駆動の回数を低減し、吐出液体の低減及び印刷時間の短縮化を図ることができる。
<変形例7>
変形例7に係る液体吐出装置10では、ヘッド30をメンテナンスするためのメンテナンスユニット18をさらに備える。制御部20は、パス毎に取得した印刷データに基づいて印字処理し、ヘッド30が受け部17よりもメンテナンスユニット18に近い位置に位置するときに、第2カウント値が第2閾値に以上である場合、印字処理を実行せずにヘッド30を受け部17へ移動させ、第2フラッシング処理にて吐出フラッシング駆動を実行させる。
具体的には、メンテナンスユニット18は、例えば、吐出面を覆うキャップであり、メンテナンス領域Cに配置されている。例えば、ヘッド30がフラッシング領域Aからメンテナンス領域Cに往路側へ移動しながら、液体を吐出して、印字処理を実行する。この印字処理の実行後、図4(a)に示すように、ヘッド30がメンテナンス領域Cに位置し、ここで、制御部20は次のパスの印刷情報を受信する。しかしながら、通信不良等により印刷情報を受信できずに、第2カウント値が第2閾値以上になることがある。
この場合、制御部20は、印字処理を中断して、ヘッド30をメンテナンス領域Cからフラッシング領域Aに向かって復路側に移動させる。そして、図4(b)に示すように、制御部20は、フラッシング領域Aにて、ヘッド30を受け部17上に配置し、第2フラッシング処理の吐出フラッシング駆動を実行する。
そして、制御部20は、次のパスの印刷情報を受信すると、図4(c)に示すように、ヘッド30を往路側にメンテナンス領域Cに移動させる。図4(d)に示すように、制御部20は、受信したパス情報に基づいて、ヘッド30をフラッシング領域Aからメンテナンス領域Cに往路側へ移動させながら、液体を吐出させて、印字処理を実行する。これにより、記録媒体Dに画像Fが形成される。
このように、第2フラッシング処理の吐出フラッシング駆動後に、次のパスの印字処理を行う。これにより、ノズル31の液体が増粘した状態で次のパスを印刷しないため、画質の低下を抑制することができる。
なお、上記では、図4(c)及び図4(d)に示すように、制御部20はヘッド30をメンテナンス領域Cに戻した後、次のパスで本来の方向(復路側)にヘッド30を移動させながら、次のパス画像を形成した。しかしながら、次のパス画像の形成方法はこれに限定されない。
例えば、制御部20は、ヘッド30が受け部17よりもメンテナンスユニット18に近い位置に位置するときに第2カウント値が前記第2閾値以上となって吐出フラッシング駆動を実行した場合は、受け部17からメンテナンスユニット18へヘッド30を移動しながら、印字処理を実行せずに残っている印刷データに基づいて印字処理を実行してもよい。
これにより、図4(b)で吐出フラッシング駆動を実行した後、図4(e)に示すように受信した次のパス情報に基づいて、制御部20は、ヘッド30をフラッシング領域Aからメンテナンス領域Cに往路側へ移動させながら、液体を吐出させて、印字処理を実行する。これにより、図4(f)に示すように、本来、復路側に移動する際に印刷する画像Fを、往路側に移動する際に印刷する。このように、図4(b)~図4(c)に示すように、ヘッド30をメンテナンス領域Cに戻さないため、この戻す時間を省略でき、印刷効率の向上を図ることができる。
なお、上記ではヘッド30がメンテナンス領域Cに位置しているときに、第2カウント値が第2閾値に以上であるか否かの判定を行った。これに対し、受け部17よりもメンテナンスユニット18に近い位置に位置するときに、第2カウント値が第2閾値に以上であるか否かの判定を行ってもよい。
例えば、制御部20は、印刷データを逐次、取得し、この判定を行う。このため、ヘッド30が印字領域Bにおいて印字処理中に第2カウント値が第2閾値に達すると、制御部20は印字処理を中断してヘッド30を受け部17に移動させ、吐出フラッシング駆動を実行する。そして、制御部20は、受け部17から往路側に移動する際に、中断後に印字処理せずに残った印刷処理データに基づいて印字処理を実行する。
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。例えば、変形例3は変形例2に、変形例4は変形例1~3に、変形例5は変形例1~4に、変形例6は変形例1~5に、変形例7は変形例1~6に適用してもよい。
また、上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の液体吐出装置、その制御方法及びプログラムは、液体の増粘による吐出不良を抑制しつつ、印刷の高速化を実現することができる液体吐出装置、その制御方法及びプログラム等として有用である。
10 :液体吐出装置
15 :走査機構
17 :受け部
18 :メンテナンスユニット
20 :制御部
30 :ヘッド
31 :ノズル
A :フラッシング領域
B :印字領域

Claims (11)

  1. 液体を吐出するノズルを有するヘッドと、
    前記ヘッドを走査方向に往復移動させる走査機構と、
    フラッシング領域にて前記ヘッドから吐出された前記液体を受ける受け部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記受け部に前記液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動する吐出フラッシング駆動を含む第1フラッシング処理と、前記吐出フラッシング駆動、及び、前記液体を吐出させずに微振動させるように前記ヘッドを駆動する非吐出フラッシング駆動の少なくともいずれか1つの駆動を含む第2フラッシング処理と、印刷データに基づいて前記走査方向へ前記ヘッドを移動させながら印字領域にて前記液体を吐出させるように前記走査機構及び前記ヘッドを駆動する印字処理とを行い、
    前記第1フラッシング処理終了からの経過時間である第1カウント値が第1閾値以上であるときに前記第1フラッシング処理を実行し、
    前記印字処理終了からの経過時間である第2カウント値が第2閾値以上であるときに前記第2フラッシング処理を実行し、
    前記第1閾値は、前記第2閾値よりも大きい、液体吐出装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1カウント値が前記第1閾値以上であって前記第1フラッシング処理を行った場合は、前記第1カウント値及び前記第2カウント値をリセットし、
    前記第2カウント値が前記第2閾値以上であって前記第2フラッシング処理を行った場合は、前記第1カウント値をリセットせずに前記第2カウント値をリセットする、請求項に記載の液体吐出装置。
  3. 前記吐出フラッシング駆動により前記液体が吐出される量及び回数の少なくともいずれか一方は、前記第2フラッシング処理の場合の方が前記第1フラッシング処理の場合よりも多い、請求項に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御部は、前記第1カウント値が前記第1閾値以上であり且つ前記第2カウント値が前記第2閾値以上であるとき、前記第1フラッシング処理を実行せずに前記第2フラッシング処理を実行する、請求項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第1フラッシング処理は前記非吐出フラッシング駆動を含み、
    前記制御部は、前記第1カウント値が前記第1閾値に達したときに、前記第1フラッシング処理にて前記非吐出フラッシング駆動を実行する、請求項1~のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御部は、前記第2カウント値が前記第2閾値に達したときに、前記第2フラッシング処理にて前記非吐出フラッシング駆動を実行する、請求項1~のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記第1フラッシング処理及び前記第2フラッシング処理は、前記吐出フラッシング駆動及び前記非吐出フラッシング駆動を含み、
    前記制御部は、
    印刷画質を印刷効率よりも優先するモードにおいて、前記第1フラッシング処理及び前記第2フラッシング処理にて前記吐出フラッシング駆動及び前記非吐出フラッシング駆動を実行し、
    前記印刷効率を前記印刷画質よりも優先するモードにおいて、前記第2フラッシング処理にて前記吐出フラッシング駆動又は前記非吐出フラッシング駆動を実行する、請求項1~のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記ヘッドをメンテナンスするためのメンテナンスユニットをさらに備え、
    前記制御部は、
    パス毎に取得した前記印刷データに基づいて前記印字処理し、
    前記ヘッドが前記受け部よりも前記メンテナンスユニットに近い位置に位置するときに、前記第2カウント値が前記第2閾値に以上である場合、前記印字処理を実行せずに前記ヘッドを前記受け部へ移動させ、前記第2フラッシング処理にて前記吐出フラッシング駆動を実行させる、請求項1~のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記制御部は、前記ヘッドが前記受け部よりも前記メンテナンスユニットに近い位置に位置するときに前記第2カウント値が前記第2閾値以上となって前記吐出フラッシング駆動を実行した場合は、前記受け部から前記メンテナンスユニットへ前記ヘッドを移動しながら、前記印字処理を実行せずに残っている前記印刷データに基づいて前記印字処理を実行する、請求項に記載の液体吐出装置。
  10. 液体を吐出するノズルを有するヘッドと、
    前記ヘッドを走査方向に往復移動させる走査機構と、
    フラッシング領域にて前記ヘッドから吐出された前記液体を受ける受け部と、
    制御部と、を備える液体吐出装置の制御方法であって、
    前記制御部は、
    前記受け部に前記液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動する吐出フラッシング駆動を含む第1フラッシング処理と、前記吐出フラッシング駆動、及び、前記液体を吐出させずに微振動させるように前記ヘッドを駆動する非吐出フラッシング駆動の少なくともいずれか1つの駆動を含む第2フラッシング処理と、印刷データに基づいて前記走査方向へ前記ヘッドを移動させながら印字領域にて前記液体を吐出させるように前記走査機構及び前記ヘッドを駆動する印字処理とを行い、
    前記第1フラッシング処理終了からの経過時間である第1カウント値が第1閾値以上であるときに前記第1フラッシング処理を実行し、
    前記印字処理終了からの経過時間である第2カウント値が第2閾値以上であるときに前記第2フラッシング処理を実行し、
    前記第1閾値は、前記第2閾値よりも大きい、液体吐出装置の制御方法。
  11. 液体を吐出するノズルを有するヘッドと、
    前記ヘッドを走査方向に往復移動させる走査機構と、
    フラッシング領域にて前記ヘッドから吐出された前記液体を受ける受け部と、
    制御部と、を備える液体吐出装置に、
    前記受け部に前記液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動する吐出フラッシング駆動を含む第1フラッシング処理と、前記吐出フラッシング駆動、及び、前記液体を吐出させずに微振動させるように前記ヘッドを駆動する非吐出フラッシング駆動の少なくともいずれか1つの駆動を含む第2フラッシング処理と、印刷データに基づいて前記走査方向へ前記ヘッドを移動させながら印字領域にて前記液体を吐出させるように前記走査機構及び前記ヘッドを駆動する印字処理とを行わせ、
    前記第1フラッシング処理終了からの経過時間である第1カウント値が第1閾値以上であるときに前記第1フラッシング処理を実行させ、
    前記印字処理終了からの経過時間である第2カウント値が第2閾値以上であるときに前記第2フラッシング処理を実行させ
    前記第1閾値は、前記第2閾値よりも大きい、プログラム。
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