JP7482074B2 - 動作検出装置 - Google Patents
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Description
本発明の一態様に係る動作検出装置は、第1方向に延びるとともに、車両の被取付部に取り付けられるブラケットと、前記ブラケットのうち前記第1方向の一方側に位置する部分で互いに離されて保持され、静電容量を検出する第1静電センサ及び第2静電センサと、前記ブラケットのうち前記第1方向の他方側に位置する部分に保持され、前記第1静電センサ及び前記第2静電センサでの静電容量に基づき静電容量の変化を検出するコントローラと、前記第1静電センサ及び前記コントローラ間を接続する第1配線と、前記第2静電センサ及び前記コントローラ間を接続する第2配線と、を備え、前記第1配線及び前記第2配線は、互いに離された離間領域をもって前記ブラケット上を前記第1方向に引き回されている。
本態様によれば、車両走行時の振動等によって第1配線及び第2配線が接近するのを抑制でき、第1配線及び第2配線の相対位置を維持し易い。これにより、コントローラによる誤判定を長期に亘って抑制できる。
本態様によれば、第1配線及び第2配線がブラケットの同一面側に配置される。これにより、第1配線及び第2配線がブラケットの異なる面上(例えば、上面側及び下面側)に別々に配置される構成に比べ、配線の引き回しを容易に行うことができる。その結果、更なる簡素化を図ることができる。また、第1静電センサ及び第2静電センサを同一面側に配置し易くなるので、第1静電センサ及び第2静電センサによる検出精度にばらつきが生じるのも抑制できる。
本態様によれば、第1配線及び第2配線の双方がまとめて被水等するのを抑制できる。その結果、動作検出装置において、より高精度な検出が可能になる。
本態様によれば、静電センサから離れた部分においても、配線同士が所望の距離をもって引き回される。これにより、配線での静電容量の変化に伴う誤判定をより確実に抑制できる。
図1は、動作検出装置20を搭載した車両1の背面図である。図2は、動作検出装置20を搭載した車両1の側面図である。
図1、図2に示す車両1は、トレーラやキャリア等の被牽引対象を連結可能な車両1である。具体的に、車両1は、後方に開口する開口部2aが形成された車体本体2と、開口部2aを開閉するテールゲート3と、を備えている。
図3に示すように、ヒッチメンバ10は、リヤサイドメンバ(不図示)の後端部同士の間を架け渡すリヤバックビーム11と、リヤバックビーム11における車幅方向の中央部に設けられたヒッチステー(突出部)12と、を備えている。
ヒッチステー12は、リヤバンパ5に設けられた切欠き5a(図1参照)を通じてリヤバンパ5の後方に突出している。ヒッチステー12の後端部には、ボールジョイント13が設けられている。ヒッチメンバ10には、ボールジョイント13を介して被牽引対象が連結される。
車体本体2において、リヤバンパ5の内側には、動作検出装置20が設けられている。動作検出装置20は、ユーザのキック動作(例えば、リヤバンパ5の下方空間に足を進入させる動作)を検出することで、テールゲート3のアクチュエータを駆動させる。
図3、図4に示すように、動作検出装置20は、ブラケット21と、センサモジュール22(図4参照)と、コントローラ23(図3参照)と、を備えている。
ブラケット21は、樹脂材料等によって一体に形成されている。ブラケット21は、ブラケット本体31と、取付片32と、を備えている。
図3~図7に示すように、ブラケット本体31は、リヤバンパ5の内面に沿って車幅方向(第1方向)に延びている。ブラケット本体31は、下面側において、センサモジュール22を保持している。
センサ取付部31aは、ブラケット本体31のうち通過孔35に対して右側(車幅方向の一方側)に位置する部分である。センサ取付部31aは、車幅方向から見た側面視において、前方に向かうに従い下方に位置する階段形状に形成されている。具体的に、センサ取付部31aは、上段センサ保持部41と、下段センサ保持部42と、接続部43と、を備えている。
電極保持爪45は、前後方向に向かい合う一対の係合片45aにより構成されている。各係合片45aは、上段センサ保持部41から下方に向けて片持ちで延びている。各係合片45aは、前後方向に弾性変形可能に構成されている。図示の例において、電極保持爪45は、車幅方向に間隔をあけて複数設けられている。
下段センサ保持部42は、接続部43の下端から前方に延びている。したがって、下段センサ保持部42は、接続部43によって上段センサ保持部41に前後方向で遮られた状態で、上段センサ保持部41に対して前方、かつ下方に配置されている。図示の例において、下段センサ保持部42の前後方向の寸法は、上段センサ保持部41よりも長い。
第3配線保持爪103は、上段配線保持部61の右側端部において、架け渡し部31bと前後方向で同等の位置に設けられている。第3配線保持爪103は、上段配線保持部61から下方に突出した後、後方に向けてL字状に延びている。なお、第3配線保持爪103は、架け渡し部31bに設けられていてもよい。
下段配線保持部62は、接続部63の下端から前方に延びている。下段配線保持部62は、下段センサ保持部42と側面視で重なり合っている。
第5配線保持爪105は、下段配線保持部62の右側端部において、第3配線保持爪103よりも左側に位置する部分に設けられている。第5配線保持爪105は、下段配線保持部62から下方に突出した後、右斜め前方に向けてL字状に延びている。
第8配線保持爪108は、コントローラ取付部31dの前端部に設けられている。第8配線保持爪108は、コントローラ取付部31dから下方に突出した後、後方に向けてL字状に延びている。
センサモジュール22は、上段センサユニット110と、下段センサユニット111と、を備えている。センサモジュール22は、ユーザのキック動作等に応じた静電容量を検出する。
上段センサユニット110は、上段静電センサ(第1静電センサ)110aと、上段配線(第1配線)110bと、を備えている。
下段静電センサ111aは、上段静電センサ110aと同様に、車幅方向に延びる棒状に形成されている。下段静電センサ111aは、下段センサ保持部42の下面側において、電極保持爪45に保持されている。
このように、本実施形態の上段静電センサ110aと下段静電センサ111aは、ブラケット本体31の下面とリヤバンパ5の内面との間において、前後方向及び上下方向に間隔をあけた状態で配置されている。ブラケット本体31の下面とは、ブラケット本体31における厚さ方向を向く表裏面のうち、下方に露呈する面である。本実施形態では、接続部43のうち、上段センサ保持部41の下面及び下段センサ保持部42の下面に連なる面についても、ブラケット本体31の下面を構成する。
この構成によれば、離間領域Pにおいて、上段配線110b及び下段配線111bが離されて配置されることで、動作検出装置20が例えば被水等した際に、上段配線110b及び下段配線111bの双方にまとめて水が接触するのを抑制できる。これにより、上段配線110b及び下段配線111bの双方について、静電容量が変化するような事象が生じるのを抑制し、コントローラ23による誤判定を抑制できる。その結果、簡素な構成で、高精度な検出を行うことができる。
この構成によれば、車両走行時の振動等によって上段配線110b及び下段配線111bが相対移動するのを抑制でき、上段配線110b及び下段配線111bの相対位置を維持し易い。これにより、コントローラによる誤判定を長期に亘って抑制できる。
この構成によれば、上段配線110b及び下段配線111bがブラケット21の同一面側に配置される。これにより、上段配線110b及び下段配線111bがブラケット21の異なる面上(例えば、上面側及び下面側)に別々に配置される構成に比べ、配線の引き回しを容易に行うことができる。その結果、更なる簡素化を図ることができる。また、上段静電センサ110a及び下段静電センサ111aを同一面側に配置し易くなるので、上段静電センサ110a及び下段静電センサ111aによる検出精度にばらつきが生じるのも抑制できる。
この構成によれば、上段配線110b及び下段配線111bの双方がまとめて被水するのを抑制できる。その結果、動作検出装置20において、より高精度な検出が可能になる。
この構成によれば、静電センサ110a,111aから離れた部分においても、配線110b,111b同士が所望の距離をもって引き回される。これにより、配線110b,111bでの静電容量の変化に伴う誤判定をより確実に抑制できる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
上述した実施形態では、動作検出装置20が被取付部材であるリヤバンパ5に取り付けられた構成について説明したが、この構成に限られない。動作検出装置20は、リヤバンパ5に限らずフロントバンパやサイドシル等に取り付けられていてもよい。
上述した実施形態では、動作検出装置20が、テールゲート3を開閉する際のキック動作を検出する構成について説明したが、この構成に限られない。動作検出装置20は、テールゲート3以外の開閉体を開閉する際の動作を検出してもよく、開閉体以外の車載装置を駆動させる際の非接触動作を検出する構成であってもよい。
上述した実施形態では、上段配線110b及び下段配線111bが、第1~第8配線保持爪101~108にそれぞれ保持される構成について説明したが、この構成に限られない。上段配線110b及び下段配線111bは、互いに離されて引き回された離間領域Pを備えていれば、配線ガイドに保持されていなくてもよい。また、配線ガイドは、爪状に限らず、溝や孔等であってもよい。
上述した実施形態では、ブラケット21のうち通過孔35が形成された部分において、上段配線110b及び下段配線111bを架け渡し部31b上でまとめて引き回す構成について説明したが、この構成に限られない。架け渡し部31b上においても、上段配線110b及び下段配線111bを離して引き回してもよい。この場合、例えば下段配線111bは、通過孔35を横断するように引き回してもよい。
上述した実施形態では、配線110b,111b同士がまとめて被水する場合を例にして説明したが、これに限らず、配線110b,111bがまとめられて引き回された状態において、配線110b,111bの双方の静電容量が変化する種々の事象に本発明を適用可能である。また、ブラケット21において、上段配線110b及び下段配線111b間に位置する部分に、水抜き孔や遮蔽壁等が設けられていてもよい。
5:リヤバンパ(被取付部)
20:動作検出装置
21:ブラケット
23:コントローラ
35:通過孔(逃げ部)
104:第4配線保持爪(第1配線ガイド)
107:第7配線保持爪(第1配線ガイド)
105:第5配線保持爪(第2配線ガイド)
106:第6配線保持爪(第2配線ガイド)
108:第8配線保持爪(第2配線ガイド)
110a:上段静電センサ(第1静電センサ)
110b:上段配線(第1配線)
111a:下段静電センサ(第2静電センサ)
111b:下段配線(第2配線)
D1:距離
P:離間領域
Claims (4)
- 第1方向に延びるとともに、車両の被取付部に取り付けられるブラケットと、
前記ブラケットのうち前記第1方向の一方側に位置する部分で互いに離されて保持され、静電容量を検出する第1静電センサ及び第2静電センサと、
前記ブラケットのうち前記第1方向の他方側に位置する部分に保持され、前記第1静電センサ及び前記第2静電センサでの静電容量に基づき静電容量の変化を検出するコントローラと、
前記第1静電センサ及び前記コントローラ間を接続する第1配線と、
前記第2静電センサ及び前記コントローラ間を接続する第2配線と、を備え、
前記第1配線及び前記第2配線は、互いに離された離間領域をもって前記ブラケット上を前記第1方向に引き回され、
前記ブラケットは、
前記第1配線を保持して、前記第1配線を前記第1方向に沿って案内する第1配線ガイドと、
前記第1配線ガイドに対して離れた位置に設けられ、前記第2配線を保持して、前記第2配線を前記第1方向に沿って案内する第2配線ガイドと、を備えている動作検出装置。 - 前記第1配線ガイド及び前記第2配線ガイドは、前記第1方向に交差する第2方向において、前記ブラケットに対して一方側に配置されている請求項1に記載の動作検出装置。
- 第1方向に延びるとともに、車両の被取付部に取り付けられるブラケットと、
前記ブラケットのうち前記第1方向の一方側に位置する部分で互いに離されて保持され、静電容量を検出する第1静電センサ及び第2静電センサと、
前記ブラケットのうち前記第1方向の他方側に位置する部分に保持され、前記第1静電センサ及び前記第2静電センサでの静電容量に基づき静電容量の変化を検出するコントローラと、
前記第1静電センサ及び前記コントローラ間を接続する第1配線と、
前記第2静電センサ及び前記コントローラ間を接続する第2配線と、を備え、
前記第1配線及び前記第2配線は、互いに離された離間領域をもって前記ブラケット上を前記第1方向に引き回され、
前記離間領域において、前記第1配線及び前記第2配線間の最小距離は30mmに設定されている動作検出装置。 - 第1方向に延びるとともに、車両の被取付部に取り付けられるブラケットと、
前記ブラケットのうち前記第1方向の一方側に位置する部分で互いに離されて保持され、静電容量を検出する第1静電センサ及び第2静電センサと、
前記ブラケットのうち前記第1方向の他方側に位置する部分に保持され、前記第1静電センサ及び前記第2静電センサでの静電容量に基づき静電容量の変化を検出するコントローラと、
前記第1静電センサ及び前記コントローラ間を接続する第1配線と、
前記第2静電センサ及び前記コントローラ間を接続する第2配線と、を備え、
前記第1配線及び前記第2配線は、互いに離された離間領域をもって前記ブラケット上を前記第1方向に引き回され、
前記ブラケットのうち、前記第1方向の一方側と他方側との間に位置する部分には、車両の突出部が貫通する逃げ部が形成され、
前記離間領域は、前記逃げ部に対して前記第1方向の他方側に設けられている動作検出装置。
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