JP2021187469A - キャップ - Google Patents

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武尚 橋本
Takenao Hashimoto
達大 前田
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Abstract

【課題】打栓後において開封するために上蓋を回転させて持ち上げた際に、上蓋から切取体が脱落することを最小限に抑えることができるキャップを提供する。【解決手段】本体と上蓋とを備え、本体は、ねじ部と、弱化部と、弱化部の内側の切取体と、を有し、上蓋は、本体のねじ部に螺合可能なねじ部を有し、上蓋と切取体とに、回転することで互いに係合する係合部がそれぞれ設けられ、上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部34が設けられ、切取体に被保持当接部24が設けられる。上蓋を正規位置まで打栓した状態で、上蓋の保持部34と切取体の被保持当接部24との間に、軸心O方向の隙間(クリアランス)(寸法S)を有するように、上蓋の保持部34と切取体の被保持当接部24とが形成されている。【選択図】図13

Description

本発明は、容器に取り付けられるキャップに関する。
容器に取り付けられるキャップとして、容器の口部に取り付け可能な本体(中栓とも称せられる)と、キャップの使用時に本体に対してねじ部を介して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備えている構造が、既に知られている。また、この種のキャップの本体と上蓋とをそれぞれ製造した後に、本体に上蓋を打栓して組み付ける(本体に対して上蓋を上方から下方に、すなわち、本体および上蓋の軸心方向に沿った方向に、相対移動させて組み付ける)方法も既に知られている。
図15、図16に示すように、この種のキャップでは、本体70に、容器60の口部61に取り付け可能な容器取付部71と、容器内の内容物を注出可能な注出筒72と、上蓋90のねじ部91に螺合可能で径方向外側に突出するねじ部73と、注出筒72の内側に形成された弱化部74と、弱化部74の内側に設けられた切取体75と、が設けられている。上蓋90には、本体70のねじ部73に螺合可能で径方向内側に突出するねじ部91が設けられている。また、切取体75と上蓋90とに、上蓋90を本体70に打栓して装着した状態で回転することで互いに係合する係合部76、77、92、93がそれぞれ設けられている。さらに、上蓋90に、切り取られた切取体75を保持する保持部94が設けられ、切取体75に、上蓋90の保持部94に嵌合して保持される被保持部78が設けられている。
なお、本体70のねじ部73はねじ筒(段部)81に形成され、上蓋90のねじ部91はねじ筒96に形成されている。また、本体70の切取体75にはその底面部80から上方に筒状に延びる離脱筒79が設けられている。本体70の係合部(内係合部)76は、離脱筒79から周方向適当間隔毎に内側に突出するように形成され、本体70の係合部(外係合部)77は、離脱筒79から周方向適当間隔毎に外側に突出するように形成されている。また、上蓋90には上面部98から下方に筒状に延びる内係合筒95と外係合筒97とが設けられている。上蓋90の係合部(内係合部)92が、内係合筒95から周方向適当間隔毎に外側に突出するように形成されており、上蓋90の係合部(外係合部)93が、外係合筒97から周方向適当間隔毎に内側に突出するように形成されている。
そして、キャップの本体70と上蓋90とをそれぞれ製造した後に、図17に示すように、本体70に上蓋90を打栓して組み付ける。つまり、本体70に対して上蓋90を上方から下方に(本体70および上蓋90の軸心方向に沿った方向に)相対移動させて組み付ける。次に、上蓋90を本体70に装着した状態で軸心Oを中心に回転することで、
切取体75の係合部(内係合部)76と上蓋90の係合部(内係合部)92、および切取体75の係合部(外係合部)77と上蓋90の係合部(外係合部)93とが互いに係合して、本体70の弱化部74が切断される。また、同時に、上蓋90の保持部94に切取体75の被保持部78が嵌合して、図18に示すように、上蓋90に切取体75が保持され、本体70における切取体75が切除された箇所に開口部99が形成されるように構成されている。
なお、打栓した状態で、上蓋90の保持部94と切取体75の被保持部78とは、図20に示すように、上下方向(軸心O方向)に隙間(いわゆるクリアランス)がない状態で密接するように形成されている。また、打栓した状態で、被保持部78が形成されている離脱筒79の上端部が上蓋90の上面部98の下面に当接するように(隙間がないように)形成されている。そして、打栓する前に、本体70に対して上蓋90が所定位置となるように予め位置決めされ、打栓した際に、上蓋90の保持部94に切取体75の被保持部78が良好に嵌合して、上蓋90により切取体75を良好に保持できるよう図られている。一方、図19に拡大して示すように、本体70のねじ部73と上蓋90のねじ部91とは、製造誤差があっても、確実に噛み合うように、互いに噛み合った状態で上下方向(軸心O方向)に移動できる隙間(クリアランスとも称せられ、軸心O方向の隙間の寸法h)が設けられている。
なお、図15〜図21に示すキャップと同様な構成のキャップが、例えば特許文献1等に開示されている。
特開2019−6431号公報
しかしながら、従来のキャップで、打栓する際の本体70に対する上蓋90の位置が若干ずれていると、打栓した状態で、本体70のねじ部73と上蓋90のねじ部91とが当接して、本体70から上蓋90が少し浮き上がった状態で装着されることがある。
この場合、打栓した状態で、図21に示すように、上蓋90の保持部94が、切取体75の被保持部78に嵌り込むまで、上蓋90が軸心O方向の下方位置まで移動されず、その結果、上蓋90を回転して切取体75が切断された際に、上蓋90の保持部94が切取体75の被保持部78から離脱して、切取体75が上蓋90から脱落するおそれがあった。
また、打栓する際の上蓋90の本体70に対する位置がずれていない場合でも、打栓後に上蓋90を開封(開栓)する際に、本体70に対して上蓋90を、本体70のねじ部73と上蓋90のねじ部91とが上下方向(軸心O方向)に移動可能な隙間(クリアランス)の寸法hの範囲内で持ち上げた状態で、上蓋90を回転させることがある。この場合でも、切取体75が破断される前に上蓋90の保持部94が切取体75の被保持部78から離脱して、切取体75を上蓋90が保持できないおそれがあった。
本発明は上記課題を解決するもので、打栓後において開封するために上蓋を回転させて持ち上げた際に、上蓋から切取体が脱落することを最小限に抑えることができるキャップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、容器に取り付け可能な本体と、本体に対して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備え、本体に対して上蓋を軸心方向に沿って打栓することで上蓋を本体に組み付けるキャップであって、本体は、容器に取り付け可能な容器取付部と、容器内の内容物を注出可能な注出筒と、上蓋のねじ部に螺合可能で径方向外側に突出するねじ部と、注出筒の内側に形成された弱化部と、弱化部の内側に設けられた切取体と、を有し、上蓋は、本体のねじ部に螺合可能で径方向内側に突出するねじ部を有し、上蓋と切取体とに、上蓋を本体に装着した状態で回転することで互いに係合する係合部がそれぞれ設けられ、上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部が設けられ、切取体に、上蓋の保持部に軸心方向に対して当接して保持される被保持当接部が設けられ、正規位置まで打栓した状態で、上蓋の保持部が切取体の被保持当接部に軸心方向に当接する位置を越えて、上蓋の保持部と切取体の被保持当接部との間に、軸心方向の隙間を有するように、上蓋の保持部と切取体の被保持当接部とが形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、打栓した状態で、打栓する際の本体に対する位置が若干ずれているなどして、本体から上蓋が少し浮き上がった状態で装着されたり、本体のねじ部と上蓋のねじ部とが上下方向(軸心方向)に移動可能な隙間の寸法範囲内で、本体から上蓋が少しだけ浮き上がった状態で装着されたりした場合でも、この浮き上がり寸法が、正規位置まで打栓した状態での上蓋の保持部と切取体の被保持当接部との間の軸心方向の隙間の寸法以下であれば、上蓋を開ける際に、上蓋の保持部が切取体の被保持当接部に対して軸心方向に当接し、上蓋から切取体が脱落することを阻止することができる。
また、上記構成において、正規位置で打栓した状態における上蓋の保持部と切取体の被保持当接部との間の軸心方向の隙間が、本体のねじ部と上蓋のねじ部とが互いに噛み合った状態で軸心方向に移動可能な隙間の寸法以上となるように、上蓋の保持部と切取体の被保持当接部とが形成されていると好適である。
この構成により、本体のねじ部と上蓋のねじ部とが互いに噛み合った状態で軸心方向(上下方向)に移動可能な隙間の寸法範囲内で、本体から上蓋が少しだけ浮き上がった状態で装着された場合でも、上蓋を開ける際には、上蓋の保持部が切取体の被保持当接部に軸心方向に当接し、上蓋から切取体が脱落することを阻止することができる。
また、切取体は、係合部および被保持当接部が形成されている離脱筒を有し、上蓋は、打栓時に離脱筒に対して上方から臨む上面部を有し、正規位置まで打栓した時に、離脱筒の上端と上蓋の上面部との間に軸心方向の隙間を有するように、離脱筒および上蓋が形成されていると好適である。すなわち、正規位置まで打栓した時に、離脱筒の上端と上蓋の上面部とが密接し、これらの間に隙間が無い場合には、打栓時に離脱筒の上端と上蓋の上面部とが当接して、上蓋が正規の位置よりも上方に移動し、その結果、上蓋の保持部が切取体の被保持当接部から離脱するおそれがあるが、上記のように、正規位置まで打栓した時に、離脱筒の上端と上蓋の上面部との間に隙間を有するように、離脱筒および上蓋を形成することで、打栓時に上蓋から切取体が脱落することをより確実に阻止することができる。
本発明のキャップによれば、正規位置まで打栓した状態で、上蓋の保持部が切取体の被保持当接部に嵌合する位置を越えて、上蓋の保持部と切取体の被保持当接部との間に、軸心方向の隙間を有するように、上蓋の保持部と切取体の被保持当接部とを形成することにより、上蓋から切取体が脱落することを最小限に抑えることができて、信頼性を向上させることができる。
また、打栓した状態における上蓋の保持部と切取体の被保持当接部との間の軸心方向の隙間が、本体のねじ部と上蓋のねじ部とが互いに噛み合った状態で上下に移動可能な隙間の寸法(いわゆるねじ部のクリアランス)以上となるように、上蓋の保持部と切取体の被保持当接部とを形成することにより、本体のねじ部と上蓋のねじ部とが上下方向(軸心方向)に移動可能な隙間の寸法範囲内で、本体から上蓋が少しだけ浮き上がった状態で装着された場合でも、上蓋を開ける際に、上蓋から切取体が脱落することを阻止することができて、信頼性を向上させることができる。
また、切取体は、係合部および被保持当接部が形成されている離脱筒を有し、上蓋は、打栓時に離脱筒に対して上方から臨む上面部を有し、正規位置まで打栓した時に、離脱筒の上端と上蓋の上面部との間に軸心方向の隙間を有するように、離脱筒および上蓋を形成することにより、打栓時に離脱筒の上端と上蓋の上面部とが当接して、その衝撃により、上蓋が正規の位置よりも上方に移動して、上蓋の保持部が切取体の被保持当接部から離脱することをより確実に阻止することができ、信頼性が向上する。
本発明の実施の形態に係るキャップの縦断面図である。 同キャップを斜め上方から見た斜視図である。 同キャップの本体の正面図である。 同キャップの本体の正面縦断面図である。 同キャップの本体を斜め上方から見た斜視図である。 同キャップの本体の平面図である。 同キャップの上蓋の正面縦断面図である。 同キャップの上蓋の底面図である。 同キャップの上蓋を斜め下方から見た斜視図である。 同キャップの打栓時の状態を示す縦断面図である。 同キャップの開封(開栓)時の状態を示す縦断面図である。 同キャップの本体のねじ部と上蓋のねじ部とが噛み合う箇所を示す要部拡大断面図である。 同キャップの保持部およびこの近傍箇所の要部拡大縦断面図である。 同キャップにおいて上蓋が浮き上がった状態で装着された場合を示す要部拡大縦断面図である。 従来のキャップの縦断面図である。 図11のXVI−XVI線矢視断面図(同従来のキャップの平面断面図)である。 同従来のキャップの打栓時の状態を示す縦断面図である。 同従来のキャップの開封(開栓)時の状態を示す縦断面図である。 同従来のキャップの本体のねじ部と上蓋のねじ部とが噛み合う箇所を示す要部拡大断面図である。 同従来のキャップの保持部およびこの近傍箇所の要部拡大縦断面図である。 同従来のキャップにおいて上蓋が浮き上がった状態で装着された場合を示す要部拡大縦断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態のキャップを、図面に基づき説明する。
図1、図2において、1は、内部に内容物(内容液)が収容されている容器2に取付けられるキャップである。図1、図2などに示すように、キャップ1は、容器2に取り付け可能な本体(中栓と称せられることもある)10と、本体10に対して回転することにより着脱自在な上蓋30と、を備えている。本体10と上蓋30とはそれぞれ、例えば合成樹脂により射出成形されるなどして製造される。そして、開封時には後述するように弱化部14が切断可能とされている一方で、本体10と上蓋30とは弾性変形可能な性質も有する。また、容器2の上部には、キャップ1を装着するための取付孔が形成された口部3が形成されており、この口部3にキャップ1の本体10が取り付けられる。
図3〜図6などに示すように、キャップ1の本体10は、容器2の口部3に取り付け可能な容器取付部11と、容器2内の内容物を注出可能な注出筒(ノズル)12と、上蓋30のねじ部(雌ねじ)38に螺合可能なねじ部(雄ねじ)13と、注出筒12の内側に形成された弱化部14と、弱化部14の内側に設けられた切取体15と、などを有する。そして、製造工程では、これらの容器取付部11、注出筒12、ねじ部13、弱化部14、切取体15などを有する本体10が射出成形などにより一体形成される。
図1、図4などに示すように、本体10の容器取付部11は、その下部が容器2の口部3に外側から嵌り込む円筒状の外取付部11aと、外取付部11aの内周に隙間を有する状態で設けられてその下部が容器2の口部3に内側から嵌り込む円筒状の内取付部11bなどを有する。また、本体10には、外取付部11aおよび内取付部11bのそれぞれ上端部箇所で径方向内側に延びる上面部16が形成され、この上面部16により外取付部11aと内取付部11bとが接続されている。
なお、この実施の形態では、図1、図4〜図6などに示すように、キャップ1を使い終わった後、容器2から本体10を分別する際に、容器2から本体10を容易に分離できるように、外取付部11aの下部11gが径方向外側に鍔状に突出しているとともに、この下部11gに下方に延びて開口する溝部11dや溝部11dの上方の薄肉部11eが周方向にわたって形成されている。そして、外取付部11aの下部11gの端部11g’(図2、図5、図6参照)を持って外側に引張り、外取付部11aの下部11gにおける外側部分(溝部11dより外側の部分)や内側部分(溝部11dより内側の部分)を切断することで、容器2から本体10を外し易くなるよう図られているが、これに限るものではない。
本体10には、上面部16の内周端より上方に段付きの円筒形状に突出する段部19も形成され、段部19の外周にねじ部13が形成されている。なお、この実施の形態では、周方向に対して2つのねじ部13(いわゆる2条ねじ)が形成されている(後述する上蓋30のねじ部38も2条ねじとされている)が、これに限るものではない。また、段部19の上部内周側部分で、略円筒形状の注出筒12の高さ方向略中央箇所に全周で接続されている。そして、注出筒12の下端部内側に薄肉の弱化部14が形成され、弱化部14の内側に、弱化部14が切断されることにより切取可能な状態で切取体15が設けられている。
切取体15は、弱化部14の内側をその中央側が若干下方に窪んだ状態で閉鎖する底面壁21と、底面壁21の外周寄り箇所(弱化部14よりも少し内周側箇所)から軸心Oを中心として上方に円筒状に延びる筒部としての離脱筒22と、を有している。
図1、図4〜図6などに示すように、離脱筒22には、離脱筒22から径方向外側に突出する状態で上下に延びる係合部(切取体係合リブ)23が周方向所定角度毎に形成されている。この実施の形態では、係合部23がそれぞれ周方向60度毎に形成されているがこれに限るものではない。係合部23は、後述するように、上蓋30の係合筒32の内周に周方向所定角度毎(この実施の形態では周方向60度毎)に形成された係合部(上蓋係合リブ)33(図7〜図9など参照)に、上蓋30が本体10に対して周方向に回転された際に係合可能とされている。
また、図1、図4、図5などに示すように、離脱筒22の先端部外周には径方向外側に突出して、後述する保持部34に軸心O方向当接可能とされた被保持当接部24が形成されている。また、図1、図7、図10、図11、図13などに示すように、上蓋30の係合筒32の基部内周には径方向内側に突出する保持部34が形成され、本体10に対して上蓋30が打栓されると、被保持当接部24が上蓋30の保持部34に下方から(軸心O方向に)当接するように構成されている。なお、この被保持当接部24の下方は径方向内側に窪む凹状部25(図4、図10、図13など参照)が形成されており、この径方向内側に窪む凹状部25が従来のキャップの場合よりも上方まで長く延ばされている。
図1、図7〜図9などに示すように、上蓋30は、平面視して略円板形状(この実施の形態では、平面視して円形に近い正十角形)の上面部35と、この上面部35の外周縁から円筒状に下方に延びる(垂下する)外周壁36と、上面部35における外周壁36の上端との接続部分よりも内側から円筒状に下方に延びるねじ筒(インナー部)37と、ねじ筒37の下部内周に形成されて本体10のねじ部13に螺合可能とされたねじ部(雌ねじ)38と、上面部35におけるねじ筒37の上端との接続部分よりも内側から円筒状に下方に延びて本体10の注出筒12に内側から接触可能な円筒状の密閉筒39と、密閉筒39よりもさらに上面部35の内周側箇所から円筒状に下方に延びる係合筒32などが形成されている。
なお、外周壁36の外周にはいわゆるローレット加工により凹凸面が設けられており、上蓋30を回す際に、指が滑り難くなって指からの回転力が上蓋30に良好に伝達されるよう図られている。また、この実施の形態では、外周壁36の下方に、薄肉接続部41を介して、タンパーエビデントバンドとも称せられるリング状の封印帯42が設けられている。そして、開封時に、封印帯42の内側に多数形成されている突条部42aが、本体10の外取付部11aの外周部に形成されている鋸刃状突起11fに引っ掛かって封印帯42の回転が阻止され、上蓋30の外周壁36と封印帯42とを接続する薄肉接続部41が切断されるようになっている。これにより、上蓋30を回しながら開封作業を行う人が、回転する際の力が急に小さくて済むようになったことと、切断時に発生する音を聞くことにより、開封したことを認識できる。しかし、これに限るものではなく、これらの封印帯42や薄肉接続部41が設けられていなくてもよい。
また、図1に示すように、上蓋30を正規の位置で本体10に被せて打栓した際には、上蓋30のねじ筒37の下端が本体10の上面部16に上方から当接して位置規制される。
図1、図7〜図9などに示すように、上蓋30の係合筒32には、係合筒32から径方向内側に突出する係合部(上蓋係合リブ)33が、上述したように、周方向所定角度毎に形成されている(すなわち、複数の係合部33が形成されている)。この実施の形態では、係合部33が周方向60度毎に形成されている。
そして、図1、図10に示すように、打栓時に上蓋30を本体10の上方から下降させるなどして本体10に被せると、切取体15の離脱筒22が上蓋30の係合筒32の内側に挿入される。また、本体10の切取体15に形成された被保持当接部24に上蓋30の係合筒32の基部に形成された保持部34が嵌合する。さらに、打栓した後に、上蓋30を本体10に被せて軸心Oを中心として回転することで、上蓋30の係合部33が切取体15(本体10の切取体15)の係合部23に周方向に当接して係合し、弱化部14が切断される。また、この際、本体10の被保持当接部24の近傍箇所に上蓋30の保持部34が嵌り込んで当接し、切取体15が上蓋30に保持されて、図11に示すように、本体10における切取体15が切除された箇所に開口部50が形成されるように構成されている。
ここで、上蓋30の保持部34と、切取体15の被保持当接部24とは、図13に示すように、正規位置まで打栓した時に(詳しくは、軸心O方向に沿って上蓋30を本体10に対して相対的に下方に移動させて上蓋30を正規位置まで打栓した際に)、上蓋30の保持部34が切取体15の被保持当接部24に嵌合する位置を越えて、上蓋30の保持部34と切取体15の被保持当接部24との間に、軸心O方向の隙間(クリアランスとも称し、隙間の寸法がS)を有するように(すなわち、上蓋30の保持部34が切取体15の被保持当接部24より下方の凹状部25(図4、図10、図13、図14参照)に嵌合する状態から、切取体15の被保持当接部24が上方に、隙間の寸法Sだけずれるように)形成されている。
さらに、この実施の形態では、正規位置で打栓した状態における上蓋30の保持部34と切取体15の被保持当接部24との間の軸心O方向の隙間の寸法Sが、図13に示すような、本体10のねじ部13と上蓋30のねじ部38とが互いに噛み合った状態で上下に移動可能な隙間(クリアランス)の寸法H以上となるように、上蓋30の保持部34と切取体15の被保持当接部24が形成されている。つまり、図12に示すように、本体10のねじ部13と上蓋30のねじ部38とは、製造誤差があっても確実に噛み合うように、互いに噛み合った状態で上下方向(軸心O方向)に移動できる隙間(クリアランスとも称せられ、隙間の寸法H)が設けられているが、正規位置で打栓した状態における上蓋30の保持部34と切取体15の被保持当接部24との間の軸心O方向の隙間の寸法Sが、前記ねじ部13、38同士の上下に移動できる隙間の寸法H以上とされている。また、正規位置まで打栓した時に、離脱筒22の上端と、上蓋30の上面部35との間に隙間A(図13参照)を有するように、離脱筒22や上面部35が形成されている。
すなわち、従来のキャップでは、正規位置まで打栓した状態で、径方向内側に突出する保持部94と径方向内側に窪む被保持部78とが軸心O方向に対して隙間なく密着し、上蓋90の保持部94が切取体75の被保持部78に対して軸心O方向にずれる(移動する)ことなく、嵌合して保持する構成とされていた。これに対して、本実施の形態のキャップ1では、正規位置まで打栓した状態では、上蓋30の保持部34が、被保持当接部24より下方の凹状部25から軸心Oに沿って上方に移動可能とされて、移動した際に、上蓋30の保持部34が、切取体15の被保持当接部24に下方から(軸心O方向に沿って)当接することにより保持できるよう構成されている。
上記構成によれば、打栓した状態で、打栓する際の本体10に対する位置が若干ずれているなどして、本体10から上蓋30が少し浮き上がった状態で装着されたり、本体10のねじ部13と上蓋30のねじ部38とが上下に移動可能な隙間の寸法H範囲内で、本体10から上蓋30が少しだけ浮き上がった状態で装着されたりした場合でも、この浮き上がり寸法が、正規位置まで打栓した状態での上蓋30の保持部34と切取体15の被保持当接部24との間の軸心方向の隙間(クリアランス)の寸法H以下であれば、上蓋30を開ける際に、上蓋30の保持部34が切取体15の被保持当接部24に嵌合し、上蓋30から切取体15が脱落することを阻止することができる。
すなわち、図14では、本体10のねじ部13と上蓋30とが互いに噛み合った状態で上下に移動可能な最大隙間の寸法Hで、本体10から上蓋30が浮き上がった状態で上蓋30が装着された場合を示している。図14に示すように、この場合でも、上蓋30を開ける際に、上蓋30の保持部34が切取体15の被保持当接部24に良好に嵌合し、上蓋30から切取体15が脱落することを阻止することができる。これにより、上蓋30から切取体15が脱落することを防止したり、最小限に抑えたりすることができて、キャップ1としての信頼性を向上させることができる。
また、上記構成によれば、正規位置まで打栓した時に、離脱筒22の上端と上蓋30の上面部35との間に隙間Aを有するように、離脱筒22および上面部35が形成されている。ここで、従来のキャップのように、正規位置まで打栓した時に、離脱筒79の上端と上蓋90の上面部98との間に隙間がなく、密接するように離脱筒79や上蓋90の上面部98が形成されていると、打栓時に離脱筒79の上端と上蓋90の上面部98とが当接して、その際の衝撃により上蓋30が正規の位置よりも上方に移動し、その結果、上蓋90の保持部94が切取体75の被保持部78から離脱するおそれがある。しかし、本実施の形態では、上記のように、正規位置まで打栓した時に、離脱筒22の上端と上蓋30の上面部35との間に隙間を有するように、離脱筒22および上蓋30の上面部35が形成されているので、打栓時に離脱筒22の上端と上蓋30の上面部35とが当接して、その際の衝撃により上蓋30が正規の位置よりも上方に移動し、上蓋30の保持部34が切取体15の被保持当接部24から離脱することがなくなる。したがって、上蓋30の保持部34が切取体15の被保持当接部24から離脱することをより確実に阻止することができ、信頼性が向上する。
また、上記実施の形態では、切取体15の係合部23が離脱筒22から外側に突出して形成され、これに対応して、打栓時に離脱筒22の外側に嵌合される係合筒32の内側に、切取体15の係合部23に係合可能な係合部33を形成した場合を述べたが、これに限るものではない。例えば、切取体15の係合部23を離脱筒22から内側に突出して形成し、これに対応して、打栓時に、離脱筒22の内側に嵌合される係合筒の外側に、切取体15の係合部23に係合可能な係合部を形成してもよい。また、係合部を離脱筒22の外側および内側に突出するように形成し、打栓時に離脱筒22の外側に嵌合される外係合筒の内側に係合部を形成するとともに、打栓時に離脱筒22の内側に嵌合される内係合筒の外側に係合部を形成してもよい。
1 キャップ
2 容器
10 中栓
11 容器取付部
12 注出筒
13 ねじ部(雄ねじ)
14 弱化部
15 切取体
16 上面部
19 段部
22 離脱筒
23 係合部(切取体係合リブ)
24 被保持当接部
30 上蓋
32 係合筒
33 係合部(上蓋係合リブ)
34 保持部
35 天板
36 外周壁
37 ねじ筒
38 ねじ部(雌ねじ)

Claims (3)

  1. 容器に取り付け可能な本体と、本体に対して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備え、本体に対して上蓋を軸心方向に沿って打栓することで上蓋を本体に組み付けるキャップであって、
    本体は、容器に取り付け可能な容器取付部と、容器内の内容物を注出可能な注出筒と、上蓋のねじ部に螺合可能で径方向外側に突出するねじ部と、注出筒の内側に形成された弱化部と、弱化部の内側に設けられた切取体と、を有し、
    上蓋は、本体のねじ部に螺合可能で径方向内側に突出するねじ部を有し、
    上蓋と切取体とに、上蓋を本体に装着した状態で回転することで互いに係合する係合部がそれぞれ設けられ、
    上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部が設けられ、
    切取体に、上蓋の保持部に軸心方向に対して当接して保持される被保持当接部が設けられ、
    正規位置まで打栓した状態で、上蓋の保持部が切取体の被保持当接部に軸心方向に当接する位置を越えて、上蓋の保持部と切取体の被保持当接部との間に、軸心方向の隙間を有するように、上蓋の保持部と切取体の被保持当接部とが形成されていることを特徴とするキャップ。
  2. 正規位置で打栓した状態における上蓋の保持部と切取体の被保持当接部との間の軸心方向の隙間の寸法が、本体のねじ部と上蓋のねじ部とが互いに噛み合った状態で軸心方向に移動可能な隙間の寸法以上となるように、上蓋の保持部と切取体の被保持当接部とが形成されている請求項1に記載のキャップ。
  3. 切取体は、係合部および被保持当接部が形成されている離脱筒を有し、上蓋は、打栓時に離脱筒に対して上方から臨む上面部を有し、正規位置まで打栓した時に、離脱筒の上端と、上蓋の上面部との間に軸心方向の隙間を有するように、離脱筒および上蓋が形成されている請求項1または2に記載のキャップ。
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