JP7471551B2 - コネクタパネル - Google Patents

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Description

本開示は、内と外を遮蔽する構造体に装着され、複数のコネクタを有するコネクタパネルに関する。
特許文献1に、径の異なる雄雌のネジ構造を、その間をつなぐネジ構造の接続用アタッチメントにより、互いに螺合するネジ締め型コネクタが示されている。
一方、電波暗室など遮へいされた閉鎖空間の外と内を複数の信号ケーブル等により接続するために、遮へい用の壁面等の外と内を遮蔽する構造体に複数のコネクタを個々に装着するのではなく、構造体に開口部を設け、構造体の開口部に複数のコネクタを有するコネクタパネルを装着することにより、遮蔽性(シールド性能)を担保して、構造体の内外を複数の信号ケーブル等により接続することが考えられている。
特開平07-130427号公報
構造体の開口部に装着されるコネクタパネルにおける複数のコネクタを、特許文献1に示されたネジ締め型コネクタとしたとしても、コネクタとしての締め付けは向上するものの、コネクタパネルとしては次のような点が望まれている。
すなわち、コネクタパネルを構造体の開口部に装着した場合に遮蔽性を担保し、かつ、複数のコネクタに接続されるケーブル類のメンテナンスを行う場合に、コネクタパネルを構造体から取り外す作業、及び取り外したコネクタパネルを構造体に装着する作業が容易に行うことができることが望まれる。
本開示は、上記した点に鑑みてなされたものであり、遮蔽性(シールド性能)を担保し、複数のコネクタが装着されるパネル基体の取り外し作業、及び取り外したパネル基体の装着作業が容易に行うことができるコネクタパネルを得ることを目的とする。
本開示に係るコネクタパネルは、一方の面側に一方の端部が突出し、他方の面側に他方の端部が突出した複数のコネクタが装着され、外周面に第1のねじ部を有する円板状のパネル基体と、第1の円筒部及び第1の円筒部の他方の端部に第1の円筒部と一体に形成されたフランジを有し、フランジが内と外を遮蔽する構造体に設けられた開口部の縁部に固定され、第1の円筒部の外周面の一方の端部に第2のねじ部を有する装着体と、内周面の一方の端部にパネル基体の第1のねじ部が螺合される第3のねじ部、及び内周面の他方の端部に装着体の第2のねじ部が螺合される第4のねじ部を有し、中心軸が装着体の第1の円筒部の中心軸と一致する第2の円筒部を有する保持体を備える。
本開示によれば、複数のコネクタが装着されるパネル基体を、構造体の一面に固定される装着体に、保持体を介して取り付けるので、構造体に対するシールド性能を担保しつつ、パネル基体の装着体からの取り外し作業及び装着作業が容易である。
実施の形態1に係るコネクタパネルを示す斜視図である。 図1に示すA-A断面図である。 実施の形態1に係るコネクタパネルにおける保持体を示す斜視図である。 実施の形態1に係るコネクタパネルにおける螺合前の配置状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態1に係るコネクタパネルにおける螺合の途中段階の配置状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態1に係るコネクタパネルにおける螺合後の螺合状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態1に係るコネクタパネルにおける螺合後の押圧状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態2に係るコネクタパネルにおける螺合後の押圧状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態3に係るコネクタパネルにおける螺合後の押圧状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態4に係るコネクタパネルにおける螺合後の押圧状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態5に係るコネクタパネルにおける螺合後の押圧状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態6に係るコネクタパネルにおける螺合前の配置状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態6に係るコネクタパネルにおける螺合の途中段階の配置状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態6に係るコネクタパネルにおける螺合後の螺合状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態7に係るコネクタパネルにおける螺合後の螺合状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態8に係るコネクタパネルにおける螺合後の螺合状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態9に係るコネクタパネルにおける螺合後の螺合状態を示す要部拡大断面図である。 実施の形態10に係るコネクタパネルにおける螺合後の螺合状態を示す要部拡大断面図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係るコネクタパネルを図1から図7に基づいて説明する。
コネクタパネルは、図1及び図2に示すように、パネル基体1と装着体2と保持体3と複数のコネクタ4を備える。
コネクタパネルは、電波暗室などの遮へいされた閉鎖空間の内と外を遮蔽する壁である構造体(図示せず)に装着される。コネクタパネルが構造体である壁に設けられた円筒状の貫通孔に装着された場合、実施の形態1では表面側を電波暗室の外側とし、裏面側を電波暗室の内側とする。
パネル基体1は、外周面に形成された第1のねじ部1aを有する円板の導電性部材である。
第1のねじ部1aは雄の平行ねじである。
パネル基体1は、表面側である一方の面(以下、一面という)側に一方の端部が突出し、裏面側である他方の面(以下、他面という)側に他方の端部が突出した複数のコネクタ4が装着される。
また、図示はしていないが、パネル基体1の表面側と裏面側とを貫通する貫通管など電波暗室の内外を接続するポートがパネル基体1に実装される。
複数のコネクタ4それぞれは、外形部分がシールドのために導電性部材により構成され、4隅において、パネル基体1にねじ止めにより固定され、パネル基体1と同電位、つまり接地電位にされる。
また、複数のコネクタ4それぞれは、一方の端部に設けられた第1の端子に信号ケーブル等の第1のハーネスケーブル(図示せず)が接続され、他方の端部に設けられた第2の端子に信号ケーブル等の第2のハーネスケーブル(図示せず)が接続される。
複数のコネクタ4それぞれは、電波暗室を構成する構造体である壁の外と内に配置される第1のハーネスケーブルと第2のハーネスケーブルを電気的に接続するN型コネクタである。
コネクタ4の数は、一例として4個としているが、4個に限るものではない。
また、各コネクタ4をパネル基体1にねじ止めにより固定しているが、各コネクタ4の周囲をねじ構造にし、各コネクタ4をパネル基体1にねじ込み固定してもよい。
装着体2は、第1の円筒部2a及び第1の円筒部2aの他方の端部に第1の円筒部2aと一体に形成された第1のフランジ2bを有する。装着体2は導電性部材であり、接地される。
第1の円筒部2aは、構造体の内側から構造体に設けられた開口部に外周面が密着されて挿入される。
第1のフランジ2bは、周辺に沿って等間隔に複数のねじ用貫通孔2cが形成され、構造体に設けられた開口部の縁部、つまり、構造体である壁に設けられた開口部の内面側の縁部に、ねじ用貫通孔2cを貫通したねじにより多点で固定される。
なお、装着体2の構造体への装着は、第1の円筒部2aが構造体に設けられた開口部に外周面が密着されて挿入され、第1のフランジ2bが開口部の内面側の縁部に固定されるものに限られるものではない。
例えば、装着体2の構造体への装着は、第1の円筒部2aの内径が構造体に設けられた開口部の内径と同じにして、第1の円筒部2aが開口部と連通して構造体の外側に配置され、第1のフランジ2bが開口部の外面側の縁部に固定されるものでもよい。
第1の円筒部2aは、外周面の、第1のフランジ2bと反対側に位置する一方の端部に形成された第2のねじ部2dを有する。
第2のねじ部2dは雄の平行ねじである。
第1の円筒部2aは、一端にパネル基体1の他面と密着する一方の端面を有し、一方の端面と第2のねじ部2dとの間の外周面に平坦な円周面2eを有する。
平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位は第1の円筒部2aの一方の端面とパネル基体1の他面とを強固に密着させた場合の緩衝体となる。
すなわち、平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位は、第1の円筒部2aに対して中心軸に沿った他方の方向に押圧力を与え、パネル基体1に対して中心軸に沿った一方の方向に押圧力を与える緩衝体の役割を果たす。
装着体2は、構造体に設けられた開口部に固定されて接地されるため、遮蔽性が担保され、第1の円筒部2aにより内部を挿通する第2のハーネスケーブルに対してシールドする。
保持体3は、パネル基体1と装着体2との間に、パネル基体1及び装着体2それぞれと螺合されてパネル基体1を装着体2に取り付けられる。
保持体3は導電性部材であり、装着体2により接地され、パネル基体1を接地させる。
その結果、パネル基体1と装着体2と保持体3は電気的に接続されて接地されるため、シールド性能を満足する。
保持体3は、図2及び図3に示すように、装着体2の第1の円筒部2aと連通する第2の円筒部3a、及び第2の円筒部3aの一端に第2の円筒部3aと一体に形成された第2のフランジ3bを有する。
保持体3の第2の円筒部3aの中心軸が装着体2の第1の円筒部2aの中心軸と一致する。
保持体3は、内周面の一方の端部にパネル基体1の第1のねじ部1aが螺合される第3のねじ部3c、及び内周面の他方の端部に装着体2の第2のねじ部2dが螺合される第4のねじ部3dを有する

保持体3は、内周面に第3のねじ部3cと第4のねじ部3dとの間に平坦な円周面3eを有する。
平坦な円周面3eを有する保持体3の部位は、第3のねじ部3cと第4のねじ部3dとの境目となる。
保持体3における第3のねじ部3cは一方の端面から平坦な円周面3eの一端に至る雌の平行ねじである。
保持体3における第4のねじ部3dは、平坦な円周面3eの他端から他方の端面に至る雌の平行ねじである。
第3のねじ部3cはパネル基体1の第1のねじ部1aと同じねじサイズである。
第4のねじ部3dは装着体2の第2のねじ部2dと同じねじサイズである。
パネル基体1における第1のねじ部1aと保持体3における第3のねじ部3cの螺合が装着体2における第2のねじ部2dと保持体3における第4のねじ部3dの螺合と逆向きである。
すなわち、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cの螺合と、第2のねじ部2dと第4のねじ部3dの螺合は、左ねじと右ねじの関係になっている。
第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじ径と第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじ径は同じである。
第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチが第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチより短い。
第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチが第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチと同じでもよく、長くてもよい。
第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチが第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチより短いのが、好ましいので以下の説明では短い例に基づいて説明する。
次に、実施の形態1に係るコネクタパネルを、構造体である電波暗室における壁の貫通孔である開口部への取り付け方について、図4から図6を用いて説明する。
まず、装着体2を壁に設けられた開口部に固定する。
すなわち、装着体2の第1の円筒部2aを、壁の内側から開口部に外周面を密着させて挿入し、第1のフランジ2bを、開口部の縁部である壁の内面に、ねじをねじ用貫通孔2cに貫通させてねじ止めして固定する。
次に、図4に示すように、保持体3の他端側の開口端と装着体2の一端側の開放端とを中心軸を一致させて対向させ、保持体3の第4のねじ部3dを装着体2の第2のねじ部2dに押し当て、保持体3を時計廻りに回転させる。
すると、第4のねじ部3dが第2のねじ部2dに螺合し、保持体3が装着体2に仮装着される。
この状態において、パネル基体1の他端側である裏面と保持体3の一端側の開口端とを中心軸を一致させて対向させ、パネル基体1の第1のねじ部1aを保持体3の第3のねじ部3cに押し当て、保持体3を時計廻りに回転させる。
すると、第3のねじ部3cが第1のねじ部1aに螺合し、パネル基体1が保持体3に仮装着される。
図4には図示していないが、パネル基体1に装着された複数のコネクタ4それぞれには、他方の端部に設けられた第2の端子に第2のハーネスケーブルが接続されている。
この状態において、パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させる。
保持体3を時計廻りに回転させた途中段階の、パネル基体1、装着体2、及び保持体3の配置状態を図5に示す。
保持体3は、第4のねじ部3dと第2のねじ部2dが右ねじの構造であるため、装着体2の他端側に移動する。言い換えれば、装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面が、パネル基体1の他面の方向、つまり、図5図示矢印X方向に相対的に進む。
一方、パネル基体1は、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cが左ねじの構造であるため、装着体2の一端側、つまり、図5図示矢印Y方向に進む。
要するに、パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させると、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面が近づく方向に、保持体3及びパネル基体1が装着体2の他端側に移動する。
この時、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチが第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチより短くしてあると、パネル基体1の保持体3に対する移動距離が保持体3の装着体2に対する移動距離より短くて済み、パネル基体1が保持体3の内部深くまで移動させずに、パネル基体1の他面が装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面に密着させることができる。
また、パネル基体1の装着に際してパネル基体1を回転させないので、複数のコネクタ4それぞれに接続された第2のハーネスケーブルが捻じられることはない。
図6は、パネル基体1が保持体3を介して装着体2に取り付けられた最終段階を示す。
図6に示すように、パネル基体1の他面が装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面に密着する。
密着した状態で、保持体3のみを時計廻りにさらに若干回転させると、平坦な円周面2eを有する装着体2における第1の円筒部2aの部位が、その反発力により、図7に示すように、第1の円筒部2aに対して中心軸に沿った他方の方向、図7図示矢印A1方向に押圧力を与え、パネル基体1に対して中心軸に沿った一方の方向、図7図示矢印B1方向に押圧力を与える。
その結果、装着体2における第1の円筒部2aの第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図7図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図7図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
保持体3のみを時計廻りに回転させることにより、保持体3及びパネル基体1両者が装着体2の他端側に移動し、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面が相対的に近づく方向に進むのは、パネル基体1における第1のねじ部1aと保持体3における第3のねじ部3cの螺合が装着体2における第2のねじ部2dと保持体3における第4のねじ部3dの螺合と逆向き、つまり、左ねじと右ねじの関係になっているためである。
従って、保持体3のみを回転させることにより、パネル基体1が保持体3を介して装着体2に取り付けられるため、取り付け作業が容易である。
このようにして、パネル基体1を、保持体3を介して装着体2に取り付けた後、パネル基体1に装着された複数のコネクタ4それぞれに、一端側に設けられた第1の端子に第1のハーネスケーブルを接続する。
次に、第2のハーネスケーブルの点検又は修理、あるいは、複数のコネクタ4などの点検又は修理などのメンテナンス作業、第2のハーネスケーブルの接続変更、コネクタ4の変更、新規の第2のハーネスケーブルの敷設、第2のハーネスケーブルの撤去などの作業を行う際の、パネル基体1の装着体2からの取り外し方について説明する。
パネル基体1の装着体2からの取り外し方は、基本的には、上記で説明した装着体2へのパネル基体1の取り付け方と逆になる。
まず、複数のコネクタ4それぞれの第1の端子に接続された第1のハーネスケーブルを取り外す。
パネル基体1の一端側である表面は露出された面になっているため、第1のハーネスケーブルのコネクタ4の第1の端子からの取り外しは容易である。
この時、全ての第1のハーネスケーブルをコネクタ4の第1の端子から取り外してもよく、また、メンテナンス作業などを行う際に必要最小限とされる第1のハーネスケーブルを取り外すだけでもよい。
第1のハーネスケーブルの必要最小限の取り外しでも、後の作業に支障をきたすことはない。
次に、パネル基体1を回転させず、保持体3のみを、取り付け時とは逆回転である反時計廻りに回転させる。
すると、図6に示す状態から、保持体3及びパネル基体1両者が装着体2の他端側に移動し、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cとの螺合が解かれ、パネル基体1は保持体3から取り外せる。
従って、第2のハーネスケーブルのコネクタ4の第2の端子からの取り外しが可能になり、第2のハーネスケーブル及び複数のコネクタ4のメンテナンス作業が行える。
保持体3は、装着体2に仮装着されたままでもよく、また、保持体3を反時計廻りに回転させて装着体2から取り外してもよい。
保持体3のみを回転させることにより、パネル基体1を保持体3から取り外すことができ、装着体2の第1のフランジ2b側からパネル基体1の裏面まで多少距離があろうとも、パネル基体1の取り外し作業が容易であり、メンテナンス作業前の作業が容易になる。
メンテナンス作業終了後は、取り付け時と同じ取り付け方で、パネル基体1を、保持体3を介して装着体2に取り付ければよい。
なお、上記に示した実施の形態1では、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cが左ねじの構造、第2のねじ部2dと第4のねじ部3dが右ねじの構造としたが、逆に、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cが右ねじの構造、第2のねじ部2dと第4のねじ部3dが左ねじの構造としも良い。要は、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cの螺合と、第2のねじ部2dと第4のねじ部3dの螺合は、左ねじと右ねじの関係になっていれば良い。
以上に述べたように、実施の形態1に係るコネクタパネルは、外周面に形成された第1のねじ部1aを有する円板状のパネル基体1を、内周面に第1のねじ部1aが螺合される第3のねじ部3cを有し、内周面に装着体2の第2のねじ部2dが螺合される第4のねじ部3dを有する保持体3を介して、装着体2に取り付けた構成としたので、保持体3を回転させるという単純操作により、パネル基体1の装着体2からの取り外し及びパネル基体1の装着体2への取り付けができ、取り外し及び取り付けの作業が容易である。
しかも、パネル基体1を回転させずにパネル基体1の装着体2からの取り外しが行えるため、パネル基体1の露出していない側に配置される第2のハーネスケーブルをコネクタ4から外さずにパネル基体1の装着体2からの取り外しが行える。
パネル基体1、装着体2、及び保持体3それぞれを導電性部材としたので、シールド性能を担保できる。
装着体2における第1の円筒部2aが、一端にパネル基体1の他面と密着する一方の端面を有し、一方の端面と第2のねじ部2dとの間の外周面に平坦な円周面2eを有する構造としたので、平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位が第1の円筒部2aの一方の端面とパネル基体1の他面とを強固に密着させた場合の緩衝体となり、第1の円筒部2aに対して中心軸に沿った他方の方向に押圧力を与え、パネル基体1に対して中心軸に沿った一方の方向に押圧力を与える緩衝体の役割を果たす。
その結果、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
また、パネル基体1の第1のねじ部1aと保持体3の第3のねじ部3cのねじピッチが装着体2の第2のねじ部2dと保持体3の第4のねじ部3dのねじピッチより短くしてあると、パネル基体1の移動距離が保持体3の移動距離より短くて済み、パネル基体1が保持体3の内部深くまで移動させずに済み、パネル基体1に装着された複数のコネクタ4それぞれに、一端側に設けられた第1の端子に第1のハーネスケーブルを接続する作業が容易に行うことができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係るコネクタパネルを図8に基づいて説明する。
実施の形態2に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルが、装着体2における第1の円筒部2aにおいて、一端にパネル基体1の他面と密着する一方の端面を有し、一方の端面と第2のねじ部2dとの間の外周面に平坦な円周面2eを有する部位を設け、平坦な円周面2eを有する部位に緩衝体としての機能を持たせたのに対して、緩衝体としての機能を、パネル基体1の他方の面側に他方の面から突出し、端面が装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面と密着する第3の円筒部に持たせたものである。
その他の点については、実施の形態2に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルと同じもしくは同様の構成である。
なお図8中、図1から図7に付した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
パネル基体1は、図8に示すように、中心軸が装着体2における第1の円筒部2aの中心軸と一致し、厚みが第1の円筒部2aの厚みと同じである第3の円筒部1bを有する。
第3の円筒部1bは、パネル基体1の他方の面側に他方の面から突出し、端面が装着体2における第1の円筒部2aの一端面と密着する。
第1の円筒部2aにおける第2のねじ部2dは第1の円筒部2aの一端面まで延在している。
パネル基体1における第3の円筒部1bは、第3の円筒部1bの端面を第1の円筒部2aの一方の端面と強固に密着させた場合の緩衝体となる。
すなわち、第3の円筒部1bは、第1の円筒部2aに対して中心軸に沿った他方の方向、図8図示矢印A1方向に押圧力を与え、パネル基体1に対して中心軸に沿った一方の方向、図8図示矢印B1方向に押圧力を与える緩衝体の役割を果たす。
その結果、パネル基体1における第3の円筒部1bの反発力により、装着体2の第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図8図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図8図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1における第3の円筒部1bの端面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
次に、実施の形態2に係るコネクタパネルを、構造体である電波暗室における壁の貫通孔である開口部への取り付け方は、基本的に、実施の形態1に係るコネクタパネルの取り付け方と同じである。
すなわち、次の要領に行われる。
装着体2を壁に設けられた開口部に固定する。
保持体3を装着体2に仮装着する。
パネル基体1を保持体3に仮装着する。
この状態において、パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させる。
パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させると、パネル基体1における第3の円筒部1bの端面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが近づく方向に、保持体3及びパネル基体1が装着体2の他端側に移動する。
パネル基体1における第3の円筒部1bの端面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが密着した状態で、保持体3のみを時計廻りにさらに若干回転させると、第3の円筒部1bの反発力により、図8に示すように、装着体2における第1の円筒部2aの第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図8図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図8図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1における第3の円筒部1bの端面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
一方、第2のハーネスケーブルの点検、修理、又は変更、あるいは、複数のコネクタ4などの点検、修理、又は変更などのメンテナンス作業を行う際の、パネル基体1の装着体2からの取り外しは、基本的には、上記で説明した装着体2へのパネル基体1の取り付け方と逆になり、しかも、実施の形態1に係るコネクタパネルにおけるパネル基体1の装着体2からの取り外しと基本的に同じであるので説明を省略する。
以上に述べたように、実施の形態2に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルと緩衝体が異なるものの、同様の効果を有する。
実施の形態3.
実施の形態3に係るコネクタパネルを図9に基づいて説明する。
実施の形態3に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルが、パネル基体1の第1のねじ部1aと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径が装着体2の第2のねじ部2dと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径と同じものであったものに対して、パネル基体1の第1のねじ部1aと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径が装着体2の第2のねじ部2dと保持体3の第4のねじ部3dのねじ径より大きくしたものである点において相違し、その他の点は同じもしくは同様の構成である。
なお、図9中、図1から図7に示した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
図9に示すように、パネル基体1における第1のねじ部1aを含んだ外周円の直径が装着体2における第1の円筒部2aの第2のねじ部2dを含んだ外周円の直径より大きい。
装着体2の第1の円筒部2aにおける第2のねじ部2dは第1の円筒部2aの一端面まで延在している。
装着体2の第1の円筒部2aの一端面がパネル基体1の他面と密着する。
装着体2の第1の円筒部2aの一端面とパネル基体1の他面とが密着状態において、装着体2の第1の円筒部2aにおける保持体3の第4のねじ部3dと螺合していない一方の端部は緩衝体となる。
すなわち、装着体2の第1の円筒部2aにおける一方の端部は、第1の円筒部2aに対して中心軸に沿った他方の方向、図9図示矢印A1方向に押圧力を与え、パネル基体1に対して中心軸に沿った一方の方向、図9図示矢印B1方向に押圧力を与える緩衝体の役割を果たす。
その結果、装着体2の第1の円筒部2aにおける一方の端部の反発力により、第1の円筒部2aの第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図9図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図9図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
実施の形態3に係るコネクタパネルも、コネクタパネルの取り付け方及びパネル基体1の装着体2からの取り外しは、実施の形態1に係るコネクタパネルの取り付け方及びパネル基体1の装着体2からの取り外しと基本的に同じであるので説明を省略する。
実施の形態3に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルと同様の効果を有する。
実施の形態4.
実施の形態4に係るコネクタパネルを図10に基づいて説明する。
実施の形態4に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルが、パネル基体1の第1のねじ部1aと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径が装着体2の第2のねじ部2dと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径と同じものであったものに対して、装着体2の第2のねじ部2dと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径がパネル基体1の第1のねじ部1aと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径より大きくしたものである点において相違し、その他の点は同じもしくは同様の構成である。
なお、図10中、図1から図7に示した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
図10に示すように、装着体2における第1の円筒部2aの第2のねじ部2dを含んだ外周円の直径がパネル基体1における第1のねじ部1aを含んだ外周円の直径より大きい。
装着体2の第1の円筒部2aにおいて、平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位内方に直角に延在する延在部2fを設け、延在部2fの一方側の端面の下部がパネル基体1の他面と密着する。
平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位及び延在部2fは延在部2fの一方側の端面とパネル基体1の他面とを強固に密着させた場合の緩衝体となる。
すなわち、平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位及び延在部2fは、第1の円筒部2aに対して中心軸に沿った他方の方向、図10図示矢印A1方向に押圧力を与え、パネル基体1に対して中心軸に沿った一方の方向、図10図示矢印B1方向に押圧力を与える緩衝体の役割を果たす。
その結果、平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位の反発力により、第1の円筒部2aの第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図10図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図10図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1の他端面と装着体2における第1の円筒部2aの延在部2fの一方側の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
実施の形態4に係るコネクタパネルも、コネクタパネルの取り付け方及びパネル基体1の装着体2からの取り外しは、実施の形態1に係るコネクタパネルの取り付け方及びパネル基体1の装着体2からの取り外しと基本的に同じであるので説明を省略する。
実施の形態3に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルと同様の効果を有する。
実施の形態5.
実施の形態5に係るコネクタパネルを図11に基づいて説明する。
実施の形態5に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルが、装着体2における第1の円筒部2aにおいて、一端にパネル基体1の他面と密着する一方の端面を有し、一方の端面と第2のねじ部2dとの間の外周面に平坦な円周面2eを有する部位を設け、平坦な円周面2eを有する部位に緩衝体としての機能を持たせたのに対して、緩衝体としての機能を、パネル基体1の他面と第1の円筒部2aの一方の端面との間に両面に密着配置される円筒状の弾性体に持たせたものである。
その他の点については、実施の形態5に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルと同じである。
なお、図11中、図1から図7に示した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
図11に示すように、弾性体5は、一方の端面がパネル基体1の他面に強固に密着し、他方の端面が装着体2の第1の円筒部2aの一方の端面に強固に密着する。
弾性体5は柔軟性があり反発力を有する弾性構造体であり、好ましくは導電性弾性体である。導電性弾性体は一般的に知られているものでよく、例えば、シリコーンゴムにカーボンブラック又は金属粉末などの導体を配合した導電性弾性体である。
弾性体5を導電性弾性体とすることにより、パネル基体1は弾性体5を介して電気的に接続されて接地されるため、シールド性能が向上する。
第1の円筒部2aにおける第2のねじ部2dは第1の円筒部2aの一端面まで延在している。
保持体3は、内周面に第3のねじ部3cと第4のねじ部3dとの間に平坦な円周面3eを有する。
平坦な円周面3eの幅は弾性体5の幅より広く、パネル基体1の他面と第1の円筒部2aの一方の端面とが弾性体5を介して密着された状態において、弾性体5は円周面3eの軸方向の中央部に位置する。
保持体3の第3のねじ部3cとパネル基体1の第1のねじ部1aの螺合が保持体3の第4のねじ部3dと装着体2の第1の円筒部2aの第2のねじ部2dの螺合と逆向きであり、第3のねじ部3cと第4のねじ部3dは左ねじと右ねじの関係になっている。
第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチが第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチより短い。
なお、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチが第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチと同じでもよく、長くてもよい。
図11では、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチが第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチより短い場合を示している。
第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじ径と第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじ径は同じである。
なお、実施の形態3に示したように、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじ径が第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじ径より大きくしたものでよい。
また、実施の形態4に示したように、第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじ径が第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじ径より大きくしたものでよい。
次に、実施の形態5に係るコネクタパネルを、構造体である電波暗室における壁の貫通孔である開口部への取り付け方は、基本的に、実施の形態1に係るコネクタパネルの取り付け方と同じである。
すなわち、次の要領に行われる。
装着体2を壁に設けられた開口部に固定する。
装着体2の第1の円筒部2aの一方の端面と弾性体5の他方の端面との間に接着剤を介して、弾性体5を第1の円筒部2aに固定する。
なお、弾性体5は一方の端面とパネル基体1の他面との間に接着剤を介してパネル基体1の他面に固定してもよい。
この状態において、実施の形態1に係るコネクタパネルの取り付け方と同様に、保持体3を装着体2に仮装着する。
パネル基体1を保持体3に仮装着する。
この状態において、パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させる。
パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させると、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが近づく方向に、保持体3及びパネル基体1が装着体2の他端側に移動する。
パネル基体1の他面が弾性体5の一方の端面に密着し、装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面が弾性体5の一方の端面に密着した状態で、保持体3のみを時計廻りにさらに若干回転させると、弾性体5の反発力により、図11に示すように、装着体2における第1の円筒部2aの第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図11図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図11図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが弾性体5を介して強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
一方、第2のハーネスケーブルの点検、修理、又は変更、あるいは、複数のコネクタ4などの点検、修理、又は変更などのメンテナンス作業を行う際の、パネル基体1の装着体2からの取り外しは、基本的には、上記で説明した装着体2へのパネル基体1の取り付け方と逆になり、しかも、実施の形態1に係るコネクタパネルにおけるパネル基体1の装着体2からの取り外しと基本的に同じであるので説明を省略する。
以上に述べたように、実施の形態5に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルと緩衝体が異なるものの、同様の効果を有する。
実施の形態6.
実施の形態6に係るコネクタパネルを図12から図14に基づいて説明する。
実施の形態6に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルが、パネル基体1における第1のねじ部1aと保持体3における第3のねじ部3cの螺合が装着体2における第2のねじ部2dと保持体3における第4のねじ部3dの螺合と逆向きであるのに対して同じ向き、つまり、左ねじか右ねじの一方のねじ構造にした点が異なり、その他の点は同じである。
なお、図12から図14中、図1から図7に示した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
実施の形態6に係るコネクタパネルを、構造体である電波暗室における壁の貫通孔である開口部への取り付け方について、図12から図14に基づいて説明する。
まず、装着体2を構造体である壁に設けられた開口部に固定する。固定の仕方は、実施の形態1に係るコネクタパネルと同じである。
一方、パネル基体1を保持体3における平坦な円周面3eを有する中空部まで挿入し、パネル基体1の第1のねじ部1aの他方の端部の一部と保持体3の第3のねじ部3cの一方の端部の一部が螺合した状態でパネル基体1を保持体3に仮装着させる。
この仮装着は、パネル基体1の他面と保持体3の一端側の開口端とを中心軸を一致させて対向させ、パネル基体1の第1のねじ部1aを保持体3の第3のねじ部3cに押し当て、パネル基体1を回転させずに保持体3を反時計廻りに回転させる。
保持体3を反時計廻りに回転させることにより、パネル基体1が保持体3における円周面3e方向に移動し、仮装着される。
この状態において、図12に示すように、保持体3の他端側の開口端と装着体2の一端側の開放端とを中心軸を一致させて対向させる。
次に、保持体3の第4のねじ部3dを装着体2の第2のねじ部2dに押し当て、パネル基体1を回転させずに保持体3を時計廻りに回転させる。
すると、図13に示すように、保持体3は、第4のねじ部3dと第2のねじ部2dが右ねじの構造であるため、装着体2の他端側に移動する。言い換えれば、装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面が、パネル基体1の他面の方向、つまり、図13図示矢印X1方向に相対的に進む。
一方、パネル基体1は、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cが右ねじの構造であるため、装着体2の一端から遠ざかる方向、つまり、X1方向と同じ方向である図13図示矢印X2方向に進む。
第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチが第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチより短い。
そのため、保持体3に対するパネル基体1のX2方向の1回転当たりの移動距離は、保持体3に対する装着体2のX1方向の1回転当たりの移動距離より短い。
その結果、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面が徐々に近づき、図14に示すように、パネル基体1の他面が第1の円筒部2aの一方の端面に密着させることができる。
また、パネル基体1の装着に際してパネル基体1を回転させないので、複数のコネクタ4それぞれに接続された第2のハーネスケーブルが捻じられることはない。
密着した状態で、保持体3のみを時計廻りにさらに若干回転させると、平坦な円周面2eを有する装着体2における第1の円筒部2aの部位の反発力により、図14に示すように、装着体2における第1の円筒部2aの第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図14図示A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図14図示B2方向に押圧力を与える。
従って、保持体3のみを回転させることにより、パネル基体1が保持体3を介して装着体2に取り付けられ、取り付け作業が容易である。
しかも、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
一方、第2のハーネスケーブルの点検、修理、又は変更、あるいは、複数のコネクタ4などの点検、修理、又は変更などのメンテナンス作業を行う際の、パネル基体1の装着体2からの取り外しは、基本的には、上記で説明した装着体2へのパネル基体1の取り付け方と逆になる。
まず、複数のコネクタ4それぞれの第1の端子に接続された第1のハーネスケーブルを取り外す。
次に、パネル基体1は回転させず、保持体3のみを、取り付け時とは逆回転である反時計廻りに回転させる。
すると、パネル基体1が取り付け時と逆方向に進み、同時に、保持体3も取り付け時とは逆方向に進む。
すなわち、保持体3は装着体2から抜ける方向に移動し、パネル基体1は保持体3における平坦な円周面3eを有する中空部の方向に移動する。
保持体3の第4のねじ部3dが装着体2の第2のねじ部2dとの螺合が解かれ、保持体3が装着体2から取り外せる。
従って、第2のハーネスケーブルのコネクタ4の第2の端子からの取り外しが可能になり、第2のハーネスケーブル及び複数のコネクタ4のメンテナンス作業が行える。
パネル基体1は保持体3における平坦な円周面3eを有する中空部に仮装着されたままでもよく、また、パネル基体1を回転させずに、保持体3のみを時計廻りに回転させ、パネル基体1を保持体3の一方の端部方向に移動させて、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cとの螺合を解き、パネル基体1を保持体3から取り外してもよい。
メンテナンス作業終了後は、取り付け時と同じ取り付け方で、パネル基体1を、保持体3を介して装着体2に取り付ければよい。
実施の形態6に係るコネクタパネルは、実施の形態1に係るコネクタパネルと同様の効果を有する。
なお、上記に示した実施の形態6では、第1のねじ部1aと第3のねじ部3c、及び第2のねじ部2dと第4のねじ部3dを全て右ねじの構造としたが、逆に、第1のねじ部1aと第3のねじ部3c、及び第2のねじ部2dと第4のねじ部3dを全て左ねじの構造としも良い。要は、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cの螺合と、第2のねじ部2dと第4のねじ部3dの螺合は、右ねじか左ねじのどちらか一方の同じねじ構造であればよい。
また、上記に示した実施の形態6では、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチが第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチより短いものとしたが、逆に、第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチが第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチより短いものとしてもよい。
この場合は、保持体3の第4のねじ部3dを装着体2の第2のねじ部2dに押し当て、保持体3を時計廻りに回転させることにより、保持体3の第3のねじ部3cの他方側の端面が装着体2の第1の円筒部2aの一方の端面に位置するまで、保持体3を移動させて装着体2に仮装着する。
この状態において、パネル基体1の他面と保持体3の一端側の開口端とを中心軸を一致させて対向させ、パネル基体1の第1のねじ部1aを保持体3の第3のねじ部3cに押し当て、パネル基体1を回転させずに保持体3を反時計廻りに回転させる。
保持体3に対するパネル基体1の1回転当たりの移動距離が保持体3に対する装着体2の1回転当たりの移動距離より長いため、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面が徐々に近づき、パネル基体1の他面が第1の円筒部2aの一方の端面に密着させることができる。
実施の形態7.
実施の形態7に係るコネクタパネルを図15に基づいて説明する。
実施の形態7に係るコネクタパネルは、実施の形態6に係るコネクタパネルが、装着体2における第1の円筒部2aにおいて、一端にパネル基体1の他面と密着する一方の端面を有し、一方の端面と第2のねじ部2dとの間の外周面に平坦な円周面2eを有する部位を設け、平坦な円周面2eを有する部位に緩衝体としての機能を持たせたのに対して、緩衝体としての機能を、パネル基体1の他方の面側に他方の面から突出し、端面が装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面と密着する第3の円筒部に持たせたものである。
その他の点については、実施の形態7に係るコネクタパネルは、実施の形態6に係るコネクタパネルと同じもしくは同様の構成である。
なお、図15中、図12から図14に付した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
パネル基体1は、図15に示すように、中心軸が装着体2における第1の円筒部2aの中心軸と一致し、厚みが第1の円筒部2aの厚みと同じである第3の円筒部1bを有する。
第3の円筒部1bは、パネル基体1の他方の面側に他方の面から突出し、端面が装着体2における第1の円筒部2aの一端面と密着する。
第1の円筒部2aにおける第2のねじ部2dは第1の円筒部2aの一端面まで延在している。
パネル基体1における第3の円筒部1bは、第3の円筒部1bの端面を第1の円筒部2aの一方の端面と強固に密着させた場合の緩衝体となる。
すなわち、第3の円筒部1bは、第1の円筒部2aに対して中心軸に沿った他方の方向、図15図示矢印A1方向に押圧力を与え、パネル基体1に対して中心軸に沿った一方の方向、図15図示矢印B1方向に押圧力を与える緩衝体の役割を果たす。
その結果、パネル基体1における第3の円筒部1bの反発力により、装着体2の第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図15図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図15図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1における第3の円筒部1bの端面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
次に、実施の形態7に係るコネクタパネルを、構造体である電波暗室における壁の貫通孔である開口部への取り付け方は、基本的に、実施の形態6に係るコネクタパネルの取り付け方と同じである。
すなわち、次の要領に行われる。
装着体2を壁に設けられた開口部に固定する。
パネル基体1を保持体3における平坦な円周面3eを有する中空部まで挿入し、仮装着させる。
この状態において、保持体3の他端側の開口端と装着体2の一端側の開放端とを中心軸を一致させて対向させ、パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させる。
パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させると、保持体3は装着体2の他端側に移動し、パネル基体1は装着体2の一端から遠ざかる方向に進むものの、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面が徐々に近づき、パネル基体1の他面が第1の円筒部2aの一方の端面に密着する。
密着した状態で、保持体3のみを時計廻りにさらに若干回転させると、第3の円筒部1bの反発力により、図15に示すように、装着体2における第1の円筒部2aの第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図15図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図15図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1における第3の円筒部1bの端面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
一方、第2のハーネスケーブルの点検、修理、又は変更、あるいは、複数のコネクタ4などの点検、修理、又は変更などのメンテナンス作業を行う際の、パネル基体1の装着体2からの取り外しは、基本的には、上記で説明した装着体2へのパネル基体1の取り付け方と逆になり、しかも、実施の形態6に係るコネクタパネルにおけるパネル基体1の装着体2からの取り外しと基本的に同じであるので説明を省略する。
以上に述べたように、実施の形態7に係るコネクタパネルは、実施の形態6に係るコネクタパネルと緩衝体が異なるものの、同様の効果を有する。
実施の形態8.
実施の形態8に係るコネクタパネルを図16に基づいて説明する。
実施の形態8に係るコネクタパネルは、実施の形態6に係るコネクタパネルが、パネル基体1の第1のねじ部1aと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径が装着体2の第2のねじ部2dと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径と同じものであったものに対して、パネル基体1の第1のねじ部1aと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径が装着体2の第2のねじ部2dと保持体3の第4のねじ部3dのねじ径より大きくしたものである点において相違し、その他の点は同じもしくは同様の構成である。
なお、図16中、図12から図14に示した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
図16に示すように、パネル基体1における第1のねじ部1aを含んだ外周円の直径が装着体2における第1の円筒部2aの第2のねじ部2dを含んだ外周円の直径より大きい。
装着体2の第1の円筒部2aにおける第2のねじ部2dは第1の円筒部2aの一端面まで延在している。
装着体2の第1の円筒部2aの一端面がパネル基体1の他面と密着する。
装着体2の第1の円筒部2aの一端面とパネル基体1の他面とが密着状態において、装着体2の第1の円筒部2aにおける保持体3の第4のねじ部3dと螺合していない一方の端部は緩衝体となる。
すなわち、装着体2の第1の円筒部2aにおける一方の端部は、第1の円筒部2aに対して中心軸に沿った他方の方向、図16図示矢印A1方向に押圧力を与え、パネル基体1に対して中心軸に沿った一方の方向、図16図示矢印B1方向に押圧力を与える緩衝体の役割を果たす。
その結果、装着体2の第1の円筒部2aにおける一方の端部の反発力により、第1の円筒部2aの第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図16図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図16図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
実施の形態8に係るコネクタパネルも、コネクタパネルの取り付け方及びパネル基体1の装着体2からの取り外しは、実施の形態6に係るコネクタパネルの取り付け方及びパネル基体1の装着体2からの取り外しと基本的に同じであるので説明を省略する。
実施の形態8に係るコネクタパネルは、実施の形態6に係るコネクタパネルと同様の効果を有する。
実施の形態9.
実施の形態9に係るコネクタパネルを図17に基づいて説明する。
実施の形態9に係るコネクタパネルは、実施の形態6に係るコネクタパネルが、パネル基体1の第1のねじ部1aと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径が装着体2の第2のねじ部2dと保持体3の第4のねじ部3dのねじ径と同じものであったものに対して、装着体2の第2のねじ部2dと保持体3の第4のねじ部3dのねじ径がパネル基体1の第1のねじ部1aと保持体3の第3のねじ部3cのねじ径より大きくしたものである点において相違し、その他の点は同じもしくは同様の構成である。
なお、図17中、図12から図14に示した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
図17に示すように、装着体2における第1の円筒部2aの第2のねじ部2dを含んだ外周円の直径がパネル基体1における第1のねじ部1aを含んだ外周円の直径より大きい。
装着体2の第1の円筒部2aにおいて、平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位内方に直角に延在する延在部2fを設け、延在部2fの一方側の端面の下部がパネル基体1の他面と密着する。
平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位及び延在部2fは延在部2fの一方側の端面とパネル基体1の他面とを強固に密着させた場合の緩衝体となる。
すなわち、平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位及び延在部2fは、第1の円筒部2aに対して中心軸に沿った他方の方向、図17図示矢印A1方向に押圧力を与え、パネル基体1に対して中心軸に沿った一方の方向、図17図示矢印B1方向に押圧力を与える緩衝体の役割を果たす。
その結果、平坦な円周面2eを有する第1の円筒部2aの部位の反発力により、第1の円筒部2aの第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図17図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図17図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1の他端面と装着体2における第1の円筒部2aの延在部2fの一方側の端面とが強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
また、保持体3の第4のねじ部3dのねじ径が第3のねじ部3cのねじ径より大きいので、パネル基体1を保持体3に仮装着させる時、第3のねじ部3c側から行えるため、パネル基体1の保持体3への仮装着が容易である。
実施の形態9に係るコネクタパネルにおいて、パネル基体1の保持体3への仮装着後のコネクタパネルの取り付け方は、実施の形態6に係るコネクタパネルの取り付け方と基本的に同じであるので、パネル基体1の保持体3への仮装着後のコネクタパネルの取り付け方の説明を省略する。
また、実施の形態9に係るコネクタパネルにおいて、パネル基体1の装着体2からの取り外しは、実施の形態6に係るコネクタパネルの、パネル基体1の装着体2からの取り外しと基本的に同じであるので、パネル基体1の装着体2からの取り外し説明を省略する。
実施の形態9に係るコネクタパネルは、実施の形態6に係るコネクタパネルと同様の効果を有する他、パネル基体1の保持体3への仮装着が容易である。
実施の形態10.
実施の形態10に係るコネクタパネルを図18に基づいて説明する。
実施の形態10に係るコネクタパネルは、実施の形態6に係るコネクタパネルが、装着体2における第1の円筒部2aにおいて、一端にパネル基体1の他面と密着する一方の端面を有し、一方の端面と第2のねじ部2dとの間の外周面に平坦な円周面2eを有する部位を設け、平坦な円周面2eを有する部位に緩衝体としての機能を持たせたのに対して、緩衝体としての機能を、パネル基体1の他面と第1の円筒部2aの一方の端面との間に両面に密着配置される円筒状の弾性体に持たせたものである。
その他の点については、実施の形態10に係るコネクタパネルは、実施の形態6に係るコネクタパネルと同じである。
なお、図18中、図12から図14に付した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
図18に示すように、弾性体5は、一方の端面がパネル基体1の他面に強固に密着し、他方の端面が装着体2の第1の円筒部2aの一方の端面に強固に密着する。
弾性体5は柔軟性があり反発力を有する弾性構造体であり、好ましくは導電性弾性体である。導電性弾性体は一般的に知られているものでよく、例えば、シリコーンゴムにカーボンブラック又は金属粉末などの導体を配合した導電性弾性体である。
弾性体5を導電性弾性体とすることにより、パネル基体1は弾性体5を介して電気的に接続されて接地されるため、シールド性能が向上する。
第1の円筒部2aにおける第2のねじ部2dは第1の円筒部2aの一端面まで延在している。
保持体3は、内周面に第3のねじ部3cと第4のねじ部3dとの間に平坦な円周面3eを有する。
平坦な円周面3eの幅は弾性体5の幅より広く、また、実施の形態6に係るコネクタパネルと同様にパネル基体1を保持体3に仮装着させるに必要な幅を有する。
パネル基体1の他面と第1の円筒部2aの一方の端面とが弾性体5を介して密着された状態において、弾性体5は円周面3eの軸方向の中央部に位置する。
保持体3の第3のねじ部3cとパネル基体1の第1のねじ部1aの螺合が保持体3の第4のねじ部3dと装着体2の第1の円筒部2aの第2のねじ部2dの螺合と同じ向きであり、第3のねじ部3cと第4のねじ部3dは右ねじの構造になっている。
なお、第3のねじ部3cと第4のねじ部3dを左ねじの構造としてもよく、この場合は回転方向が右ねじの構造に対して反対方向になる。
第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじピッチが第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじピッチより短い。
第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじ径と第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじ径は同じである。
なお、実施の形態8に示したように、第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじ径が第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじ径より大きくしたものでよい。
また、実施の形態9に示したように、第2のねじ部2dと第4のねじ部3dのねじ径が第1のねじ部1aと第3のねじ部3cのねじ径より大きくしたものでよい。
次に、実施の形態10に係るコネクタパネルを、構造体である電波暗室における壁の貫通孔である開口部への取り付け方は、基本的に、実施の形態6に係るコネクタパネルの取り付け方と同じである。
すなわち、次の要領に行われる。
装着体2を壁に設けられた開口部に固定する。
装着体2の第1の円筒部2aの一方の端面と弾性体5の他方の端面との間に接着剤を介して、弾性体5を第1の円筒部2aに固定する。
なお、弾性体5は一方の端面とパネル基体1の他面との間に接着剤を介してパネル基体1の他面に固定してもよい。
パネル基体1を保持体3における平坦な円周面3eを有する中空部まで挿入し、仮装着させる。
この状態において、パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させる。
この状態において、保持体3の他端側の開口端と装着体2の一端側の開放端とを中心軸を一致させて対向させ、パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させる。
パネル基体1は回転させず、保持体3のみを時計廻りに回転させると、保持体3は装着体2の他端側に移動し、パネル基体1は装着体2の一端から遠ざかる方向に進むものの、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面が徐々に近づき、パネル基体1の他面が第1の円筒部2aの一方の端面に密着する。
密着した状態で、保持体3のみを時計廻りにさらに若干回転させると、弾性体5の反発力により、図18に示すように、装着体2における第1の円筒部2aの第2のねじ部2dが保持体3の第4のねじ部3dに対して他方の方向、図18図示矢印A2方向に押圧力を与え、パネル基体1の第1のねじ部1aが保持体3の第3のねじ部3cに対して一方の方向、図18図示矢印B2方向に押圧力を与える。
従って、パネル基体1の他面と装着体2における第1の円筒部2aの一方の端面とが弾性体5を介して強固に密着し、かつ、パネル基体1と保持体3とのシールド性能、及び装着体2と保持体3とのシールド性能が高く、結果として、パネル基体1と装着体2とのシールド性能が高い。
一方、第2のハーネスケーブルの点検、修理、又は変更、あるいは、複数のコネクタ4などの点検、修理、又は変更などのメンテナンス作業を行う際の、パネル基体1の装着体2からの取り外しは、基本的には、上記で説明した装着体2へのパネル基体1の取り付け方と逆になり、しかも、実施の形態6に係るコネクタパネルにおけるパネル基体1の装着体2からの取り外しと基本的に同じであるので説明を省略する。
以上に述べたように、実施の形態10に係るコネクタパネルは、実施の形態6に係るコネクタパネルと緩衝体が異なるものの、同様の効果を有する。
なお、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係るコネクタパネルは、内と外を遮蔽する構造体、特に、電波暗室など遮へいされた閉鎖空間の内外を遮蔽する壁に設けられた開口部に装着され、閉鎖空間の内外を複数の信号ケーブル等により電気的に接続するためのコネクタパネルに好適である。
1 パネル基体、1a 第1のねじ部、1b 第3の円筒部、2 装着体、2a 第1の円筒部、2b フランジ、2c ねじ用貫通孔、2d 第2のねじ部、2e 平坦な円周面、2f 延在部、3 保持体、3a 第2の円筒部、3b 第2のフランジ、3c 第3のねじ部、3d 第4のねじ部、3e 平坦な円周面、4 コネクタ、5 弾性体。

Claims (19)

  1. 一方の面側に一方の端部が突出し、他方の面側に他方の端部が突出した複数のコネクタが装着され、外周面に第1のねじ部を有する円板状のパネル基体と、
    第1の円筒部及び前記第1の円筒部の他方の端部に前記第1の円筒部と一体に形成されたフランジを有し、前記フランジが内と外を遮蔽する構造体に設けられた開口部の縁部に固定され、前記第1の円筒部の外周面の一方の端部に第2のねじ部を有する装着体と、
    内周面の一方の端部に前記パネル基体の第1のねじ部が螺合される第3のねじ部、及び内周面の他方の端部に前記装着体の第2のねじ部が螺合される第4のねじ部を有し、中心軸が前記装着体の第1の円筒部の中心軸と一致する第2の円筒部を有する保持体と、
    を備えたコネクタパネル。
  2. 前記パネル基体、前記装着体、及び前記保持体それぞれは導電性部材である請求項1に記載のコネクタパネル。
  3. 前記パネル基体における第1のねじ部は雄の平行ねじであり、
    前記装着体における第2のねじ部は雄の平行ねじであり、
    前記保持体における第3のねじ部は雌の平行ねじであり、第4のねじ部は雌の平行ねじであり、
    前記第1のねじ部と前記第3のねじ部の螺合が前記第2のねじ部と前記第4のねじ部の螺合と逆向きである請求項2に記載のコネクタパネル。
  4. 前記第1のねじ部と前記第3のねじ部のねじピッチが前記第2のねじ部と前記第4のねじ部のねじピッチより短い請求項3に記載のコネクタパネル。
  5. 前記第1のねじ部と前記第3のねじ部のねじ径が前記第2のねじ部と前記第4のねじ部のねじ径より大きい請求項3に記載のコネクタパネル。
  6. 前記第1のねじ部と前記第3のねじ部のねじ径が前記第2のねじ部と前記第4のねじ部のねじ径より大きい請求項4に記載のコネクタパネル。
  7. 前記第2のねじ部と前記第4のねじ部のねじ径が前記第1のねじ部と前記第3のねじ部のねじ径より大きい請求項3に記載のコネクタパネル。
  8. 前記第2のねじ部と前記第4のねじ部のねじ径が前記第1のねじ部と前記第3のねじ部のねじ径より大きい請求項4に記載のコネクタパネル。
  9. 一方の端面が前記パネル基体の他方の面に密着し、他方の端面が前記装着体の前記第1の円筒部の一方の端面に密着する、円筒状の弾性体を有する請求項3に記載のコネクタパネル。
  10. 前記保持体は、内周面に前記第3のねじ部と前記第4のねじ部との間に境目となる平坦な円周面を有する請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のコネクタパネル。
  11. 前記装着体の前記第1の円筒部は、一端に前記パネル基体の他面と密着する端面を有し、前記密着する端面と第2のねじ部の間の外周面に平坦な円周面を有する請求項10に記載のコネクタパネル。
  12. 前記パネル基体は、他方の面側に他方の面から突出し、端面が前記装着体の前記第1の円筒部の一端面と密着する第3の円筒部を有する請求項10に記載のコネクタパネル。
  13. 前記パネル基体における第1のねじ部は雄の平行ねじであり、
    前記装着体における第2のねじ部は雄の平行ねじであり、
    前記保持体における第3のねじ部は雌の平行ねじであり、第4のねじ部は雌の平行ねじであり、
    前記第1のねじ部と前記第3のねじ部の螺合が前記第2のねじ部と前記第4のねじ部の螺合と同じ向きであり、
    前記第1のねじ部と前記第3のねじ部のねじピッチと前記第2のねじ部と前記第4のねじ部のねじピッチとは異なるねじピッチである、
    請求項2に記載のコネクタパネル。
  14. 前記第1のねじ部と前記第3のねじ部のねじ径が前記第2のねじ部と前記第4のねじ部のねじ径より大きい請求項13に記載のコネクタパネル。
  15. 前記第1のねじ部と前記第3のねじ部のねじ径が前記第2のねじ部と前記第4のねじ部のねじ径より小さい請求項13に記載のコネクタパネル。
  16. 一方の端面が前記パネル基体の他方の面に密着し、他方の端面が前記装着体の前記第1の円筒部の一方の端面に密着する、円筒状の弾性体を有する請求項13に記載のコネクタパネル。
  17. 前記保持体は、内周面に前記第3のねじ部と前記第4のねじ部との間に境目となる平坦な円周面を有する請求項13から請求項16のいずれかに記載のコネクタパネル。
  18. 前記装着体の前記第1の円筒部は、一端に前記パネル基体の他面と密着する端面を有し、前記端面と第2のねじ部の間の外周面に平坦な円周面を有する請求項17に記載のコネクタパネル。
  19. 前記パネル基体は、他面側に突出し、端面が前記装着体の前記第1の円筒部の一端面と密着する第3の円筒部を有する請求項17に記載のコネクタパネル。
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