JP7470861B2 - パーキング機構 - Google Patents

パーキング機構 Download PDF

Info

Publication number
JP7470861B2
JP7470861B2 JP2023507511A JP2023507511A JP7470861B2 JP 7470861 B2 JP7470861 B2 JP 7470861B2 JP 2023507511 A JP2023507511 A JP 2023507511A JP 2023507511 A JP2023507511 A JP 2023507511A JP 7470861 B2 JP7470861 B2 JP 7470861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
teeth
sleeve
tooth
gear
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023507511A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2023026399A1 (ja
Inventor
忠彦 加藤
義弘 山内
泰雅 中條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Univance Corp
Original Assignee
Univance Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Univance Corp filed Critical Univance Corp
Publication of JPWO2023026399A1 publication Critical patent/JPWO2023026399A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7470861B2 publication Critical patent/JP7470861B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T1/00Arrangements of braking elements, i.e. of those parts where braking effect occurs specially for vehicles
    • B60T1/02Arrangements of braking elements, i.e. of those parts where braking effect occurs specially for vehicles acting by retarding wheels
    • B60T1/06Arrangements of braking elements, i.e. of those parts where braking effect occurs specially for vehicles acting by retarding wheels acting otherwise than on tread, e.g. employing rim, drum, disc, or transmission or on double wheels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

本発明は車両のパーキング機構に関する。
入力軸と出力軸との間に設けられる複数変速段のギヤ列と、シフトカムの変位に伴いギヤ列の選択的な確立を切替えるシフトフォークと、を有する変速機を備える車両のパーキング機構において、特許文献1には、複数のギヤ列を同時に確立するパーキングポジションをシフトカムに設ける先行技術が開示されている。
特開2011-196521号公報
先行技術において上り坂や下り坂に駐車したときにパーキング機構を作動すると、車両に働く重力によって車輪が回転し、その力がギヤ列に加わるので、ギヤ列間の循環トルクが大きくなり、シフトカムがシフトフォークに過大な力を加えないとパーキング機構の作動を解除できないという問題点がある。
本発明はこの問題点を解決するためになされたものであり、小さな力で解除できるパーキング機構を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明は、互いに平行に配置された軸と、軸に相対回転可能かつ軸方向に移動不能に配置され第1歯をそれぞれ有する第1及び第2の遊転ギヤと、軸に相対回転不能に配置され第1及び第2の遊転ギヤにそれぞれかみあう第1及び第2の固定ギヤと、軸に相対回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第1歯にかみあう第2歯をそれぞれ有する第1及び第2のスリーブと、第1及び第2のスリーブにそれぞれ配置された第1及び第2のフォークと、第1及び第2のフォークがそれぞれ配置された第1及び第2のロッドと、第1及び第2のロッドを軸方向に運動する第1及び第2のカムと、を有する変速機を備える車両のパーキング機構であって、第1及び第2のカムは、第1のスリーブの第2歯が第1の遊転ギヤの第1歯にかみあい、且つ、第2のスリーブの第2歯が第2の遊転ギヤの第1歯にかみあう状態にするロック位置と、第1のスリーブの第2歯と第1の遊転ギヤの第1歯とのかみあい、及び、第2のスリーブの第2歯と第2の遊転ギヤの第1歯とのかみあいの少なくとも一方を外すアンロック位置と、を備える。第1歯は、周方向の一方を向く第1面と、周方向の他方を向く第2面と、を備え、第2歯は、ロック位置において、第1面に対面する第3面と、第2面に対面する第4面と、を備える。第1面および第3面は、第1面と第3面とを押し付ける方向のトルクを伝え、第2面および第4面は、第2面と第4面とを押し付ける方向のトルクに応じて、第1歯と第2歯とを軸方向に離す推力を発生する。
第1の態様によれば、ロック位置において、第1のスリーブの第2歯が第1の遊転ギヤの第1歯にかみあい、且つ、第2のスリーブの第2歯が第2の遊転ギヤの第1歯にかみあう。第2歯は、ロック位置において、第1歯の第1面に対面する第3面と、第1歯の第2面に対面する第4面と、を備える。第1面および第3面は、第1面と第3面とを押し付ける方向のトルクを伝える。アンロック位置において第2面と第4面とが押し付けられると、第2面と第4面とを押し付ける方向のトルクに応じて第1歯と第2歯とを軸方向に離す推力を発生するので、第2歯と第1歯とのかみあいが小さい力で外れる。従って小さな力でパーキング機構の作動を解除できる。
第2の態様によれば、第1の態様に加え、軸を含む平面と第2面および第4面とのなす角θ2は、軸を含む平面と第1面および第3面とのなす角θ1よりも大きい。これにより第2面と第4面とが押し付けられている歯のかみあいを、第1面と第3面とが押し付けられている歯のかみあいよりも先に外すことができる。よって車両の状態(登坂や降坂)に関わらずパーキング機構をスムーズに解除できる。
第3の態様によれば、第1又は第2の態様において、アンロック位置は、第1のスリーブの第2歯と第1の遊転ギヤの第1歯とのかみあいを外す第1位置と、第2のスリーブの第2歯と第2の遊転ギヤの第1歯とのかみあいを外す第2位置と、を含む。第1位置および第2位置は、ロック位置に対して第1及び第2のカムの変位方向の両側に位置するので、第1及び第2のカムをアンロック位置から第1位置に変位して解除できないときは、第1及び第2のカムを第2位置に変位して解除できる。同様に、第2位置で解除できないときは第1位置で解除できる。よって機構を簡易にできる。
第4の態様によれば、第1又は第2の態様において、第1のロッドと第1のフォークとの間に第1のばねが介在し、第2のロッドと第2のフォークとの間に第2のばねが介在する。第1又は第2のばねは、ロック位置からアンロック位置への変位に伴い、ロック位置において蓄積した弾性エネルギーを解放し、第1のスリーブの第2歯と第1の遊転ギヤの第1歯とのかみあいを外す、又は、第2のスリーブの第2歯と第2の遊転ギヤの第1歯とのかみあいを外すので、ばねの復元力によって機構を解除できる。
一実施の形態における変速機のスケルトン図である。 第1実施の形態におけるカムの模式図である。 パーキング機構の模式図である。 (a)は作動中のパーキング機構の模式図であり、(b)は作動を解除する間のパーキング機構の模式図であり、(c)は解除されたパーキング機構の模式図である。 (a)は作動中のパーキング機構の模式図であり、(b)は作動を解除する間のパーキング機構の模式図であり、(c)は解除されたパーキング機構の模式図である。 (a)は作動中のパーキング機構の模式図であり、(b)は作動を解除する間のパーキング機構の模式図であり、(c)は解除されたパーキング機構の模式図である。 (a)は作動中のパーキング機構の模式図であり、(b)は作動を解除する間のパーキング機構の模式図であり、(c)は解除されたパーキング機構の模式図である。 第2実施の形態におけるカムの模式図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず図1を参照して変速機1を説明する。図1は一実施の形態における変速機1のスケルトン図である。変速機1は、エンジンやモータの動力が入力される入力軸2と、入力軸2と平行に配置された出力軸3と、を備え、出力軸3に出力ギヤ4が配置されている。出力軸3は出力ギヤ4を介して自動車などの車両114(図4参照)の車輪115にトルクを出力する。中間軸5は入力軸2と平行に配置されている。入力軸2及び出力軸3は、複数の変速段を構成する1速ギヤ10、2速ギヤ20、3速ギヤ30、4速ギヤ40及び5速ギヤ50を支持する。入力軸2、中間軸5及び出力軸3は、後進段を構成する後進ギヤ60を支持する。
1速ギヤ10は、入力軸2に相対回転不能に固定された固定ギヤ11と、固定ギヤ11と常にかみあいつつ出力軸3に相対回転可能に固定された遊転ギヤ12と、を備える。2速ギヤ20は、入力軸2に相対回転可能に固定された遊転ギヤ21と、遊転ギヤ21と常にかみあいつつ出力軸3に相対回転不能に固定された固定ギヤ22と、を備える。3速ギヤ30は、入力軸2に相対回転不能に固定された固定ギヤ31と、固定ギヤ31と常にかみあいつつ出力軸3に相対回転可能に固定された遊転ギヤ32と、を備える。
4速ギヤ40は、入力軸2に相対回転可能に固定された遊転ギヤ41と、遊転ギヤ41と常にかみあいつつ出力軸3に相対回転不能に固定された固定ギヤ42と、を備える。5速ギヤ50は、入力軸2に相対回転可能に固定された遊転ギヤ51と、遊転ギヤ51と常にかみあいつつ出力軸3に相対回転不能に固定された固定ギヤ52と、を備える。後進ギヤ60は、入力軸2に相対回転可能に固定された遊転ギヤ61と、遊転ギヤ61と常にかみあいつつ中間軸5に相対回転不能に固定された固定ギヤ62と、固定ギヤ62と常にかみあいつつ出力軸3に相対回転不能に固定された固定ギヤ63と、を備える。
変速機1は、入力軸2や出力軸3にギヤを選択的に結合するシフト装置70をさらに備えている。シフト装置70は、出力軸3と一体に回転するスリーブ71、入力軸2と一体に回転するスリーブ72,73、スリーブ71,72,73にそれぞれ配置されたフォーク74,75,76、フォーク74,75,76がそれぞれ配置されたロッド77,78,79、ロッド77,78,79をそれぞれ軸方向に運動するカム80,81,82を備えている。
スリーブ71は、遊転ギヤ12,32の間に配置された円環状の部材である。遊転ギヤ12,32の軸方向の端面には、それぞれ周方向に互いに間隔をあけて第1歯13,33が設けられている。スリーブ71の軸方向の端面には、第1歯13,33にそれぞれかみあう第2歯(後述する)が設けられている。
スリーブ72は、遊転ギヤ21,51の間に配置された円環状の部材である。遊転ギヤ21,51の軸方向の端面には、それぞれ周方向に互いに間隔をあけて第1歯23,53が設けられている。スリーブ72の軸方向の端面には、第1歯23,53にそれぞれかみあう第2歯(後述する)が設けられている。
スリーブ73は、遊転ギヤ41,61の間に配置された円環状の部材である。遊転ギヤ41,61の軸方向の端面には、それぞれ周方向に互いに間隔をあけて第1歯43,64が設けられている。スリーブ73の軸方向の端面には、第1歯43,64にそれぞれかみあう第2歯(後述する)が設けられている。
スリーブ71,72,73の外周にフォーク74,75,76がそれぞれ配置されている。フォーク74,75,76が配置されたロッド77,78,79は、入力軸2と平行に配置されている。ロッド77,78,79にそれぞれ設けられた突起83,84,85は、カム80,81,82にそれぞれ接している。本実施形態では、カム80,81,82はシフトドラム86の外周に設けられている。シフトドラム86は、モータ(図示せず)により入力軸2と平行な中心軸87の周りを回転する。
シフトドラム86は、シフトレバー(図示せず)の操作信号に基づき、或いはアクセルペダル(図示せず)の操作によるアクセル開度および車速信号等に基づき回転する。シフトドラム86が回転すると、カム80,81,82にそれぞれ突起83,84,85が接するロッド77,78,79を介して、フォーク74,75,76が軸方向に移動する。フォーク74,75,76の移動に伴い、スリーブ71,72,73は軸方向に移動する。スリーブ71,72,73の第2歯(後述する)が第1歯13,23,33,43,53,64のいずれかにかみあうと、遊転ギヤ12,21,32,41,51,61は選択的に入力軸2又は出力軸3に結合する。
図2は第1実施の形態におけるカム80,81,82の模式図である。図2は中心軸87(図1参照)と平行な直線でシフトドラム86の外周を切り開いた展開図の一部である。シフトドラム86には駐車位置P、後進位置R、中立位置N、1速位置(1st)、2速位置(2nd)が設定されている。図2では3速以上の位置の図示は省略されている。
2速位置では遊転ギヤ21(図1参照)をスリーブ72が入力軸2に結合する。1速位置では遊転ギヤ12(図1参照)をスリーブ71が出力軸3に結合する。中立位置Nでは遊転ギヤ12,21,32,41,51,61は軸を空転する。後進位置Rでは遊転ギヤ61(図1参照)をスリーブ73が入力軸2に結合する。駐車位置Pでは遊転ギヤ12(図1参照)をスリーブ71が出力軸3に結合し、且つ、遊転ギヤ21(図1参照)をスリーブ72が入力軸2に結合する。カム80,81は、遊転ギヤ12,21が共に軸に結合するロック位置L(駐車位置Pと同じ)、及び、遊転ギヤ12,21が軸を空転するアンロック位置Uが、カム80,81の変位方向に隣接している。
図3はパーキング機構90の模式図である。スリーブ71の端面には軸方向に突出する第2歯91,94が設けられている。第2歯91は遊転ギヤ12の第1歯13とかみあい、第2歯94は遊転ギヤ32の第1歯33とかみあう。第1歯13は、周方向の一方を向く第1面95と、周方向の他方を向く第2面96と、を備えている。第2歯91は、周方向の他方を向く第3面92と、周方向の一方を向く第4面93と、を備えている。第1歯13と第2歯91とがかみあうと、第1面95は少なくとも一部が第3面92と対面し、第2面96は少なくとも一部が第4面93と対面する。
スリーブ72の端面には軸方向に突出する第2歯97,100が設けられている。第2歯97は遊転ギヤ21の第1歯23とかみあい、第2歯100は遊転ギヤ51の第1歯53とかみあう。第1歯23は、周方向の一方を向く第1面101と、周方向の他方を向く第2面102と、を備えている。第2歯97は、周方向の他方を向く第3面98と、周方向の一方を向く第4面99と、を備えている。第1歯23と第2歯97とがかみあうと、第1面101は少なくとも一部が第3面98と対面し、第2面102は少なくとも一部が第4面99と対面する。
第1面95及び第3面92は、スリーブ71の中心軸を含む平面とほぼ平行である。第2面96及び第4面93は、スリーブ71の中心軸を含む平面に対して傾斜している。第2面96は、歯先へ向かうにつれて第1面95へ近づくように傾斜している。第4面93は、歯先へ向かうにつれて第3面92へ近づくように傾斜している。スリーブ71の中心軸を含む平面と第2面96及び第4面93とのなす角θ2は、スリーブ71の中心軸を含む平面と第1面95及び第3面92とのなす角θ1(本実施形態ではほぼ0°)よりも大きい。角θ1,θ2は、各面のうち第1歯13と第2歯91とがかみあうときに接する部分と中心軸を含む平面との角度をいう。
第2面96及び第4面93は、第2面96と第4面93とを押し付ける方向のトルクに応じて遊転ギヤ12とスリーブ71とを軸方向に離す推力を発生する。第1面95及び第3面92は、第1面95と第3面92とを押し付けてトルクを伝達するときに、遊転ギヤ12とスリーブ71とを軸方向に離す推力を発生しない。第1面95及び第3面92は、第1面95と第3面92とを押し付ける方向のトルクを伝達する。
同様に第1面101及び第3面98は、スリーブ72の中心軸を含む平面とほぼ平行である。第2面102及び第4面99は、スリーブ72の中心軸を含む平面に対して傾斜している。第2面102は、歯先へ向かうにつれて第1面101へ近づくように傾斜している。第4面99は、歯先へ向かうにつれて第3面98へ近づくように傾斜している。スリーブ72の中心軸を含む平面と第2面102及び第4面99とのなす角θ2は、スリーブ72の中心軸を含む平面と第1面101及び第3面98とのなす角θ1(本実施形態ではほぼ0°のため図示せず)よりも大きい。角θ1,θ2は、各面のうち第1歯23と第2歯97とがかみあうときに接する部分と中心軸を含む平面との角度をいう。
第2面102及び第4面99は、第2面102と第4面99とを押し付ける方向のトルクに応じて遊転ギヤ21とスリーブ72とを軸方向に離す推力を発生する。第1面101及び第3面98は、第1面101と第3面98とを押し付けてトルクを伝達するときに、遊転ギヤ21とスリーブ72とを軸方向に離す推力を発生しない。第1面101及び第3面98は、第1面101と第3面98とを押し付ける方向のトルクを伝達する。
フォーク74とロッド77との間には、遊転ギヤ12から離れる方向へ弾性力によってフォーク74を運動するばね112が配置されている。同様に、フォーク75とロッド78との間にも、遊転ギヤ21から離れる方向へ弾性力によってフォーク75を運動するばね113が配置されている。フォーク75とロッド78との間にばね113を配置する構造は、フォーク74とロッド77との間にばね112を配置する構造と同様なので、同じ符号を付して説明を省略する。
ロッド77には、ロッド77を囲む筒103が配置されている。筒103の軸方向に延びる長穴104が、筒103を厚さ方向に貫通している。ロッド77の外周と筒103の内周との間には隙間が設けられている。筒103の片方の端部には、径方向の内側へ向かって突出する凸部105(ストッパ)が設けられている。ロッド77の径方向の外側へ突出するピン106が、ロッド77に配置されている。ピン106は長穴104の中に入っている。ピン106の太さは、長穴104の軸方向の長さよりも小さい。
ロッド77には軸方向に間隔をあけて2つの溝が設けられており、その溝に止め輪107,108がそれぞれ固定されている。ロッド77には、止め輪107,108の軸方向の内側に、止め輪107,108の外径よりも外径が大きなワッシャ109,110がそれぞれ配置されている。ワッシャ109,110は軸方向に間隔をあけて筒103の内側に配置されている。ワッシャ109は凸部105の軸方向の内側に位置する。ワッシャ110とピン106との間に筒状のスペーサ111が介在する。
ワッシャ109とワッシャ110との間にばね112が配置されている。本実施形態ではばね112は圧縮コイルばねである。ワッシャ109とワッシャ110との間の距離は、ばね112の自由長の長さよりも短いので、ばね112に予荷重が加えられている。予荷重が加えられたばね112の復元力により、ワッシャ109,110は止め輪107,108にそれぞれ押し付けられている。シフトドラム86の中立位置において、ばね112は、復元力によって、長穴104の軸方向の片側の縁104aにピン106を押し付け、凸部105にワッシャ109を押し付けている。中立位置から、遊転ギヤ12にスリーブ71が近づく軸方向へロッド77が変位すると、ロッド77に取り付けられたピン106が長穴104の縁104aを押すので、筒103に取り付けられたフォーク74を介してスリーブ71が軸方向に変位する。
車両114を発進するときは、スリーブ71を中立位置から遊転ギヤ12に近づけ、遊転ギヤ12の第1歯13にスリーブ71の第2歯91をかみあわせる。これにより1速が確立する。入力軸2に動力を入力して第1面95と第3面92とを押し付けると、遊転ギヤ12からスリーブ71へ第1面95と第3面92とを押し付ける方向のトルク(ドライブトルク)が伝達され、出力軸3が回転する。
1速から2速へのシフトアップのときは、スリーブ72を中立位置から遊転ギヤ21に近づけ、遊転ギヤ21の第1歯23にスリーブ72の第2歯97をかみあわせる。スリーブ72の回転により第1面101と第3面98とが押し付けられると、遊転ギヤ21は遊転ギヤ12より速く回転するので、1速ギヤ10はコースト状態、2速ギヤ20はドライブ状態となる。
2速ギヤ20では第1面101と第3面98とが押し付けられ、ドライブトルクを伝達する。1速ギヤ10では第2面96と第4面93とが押し付けられ、コースティングトルクに応じて遊転ギヤ12とスリーブ71とが軸方向に離れる推力が生じる。遊転ギヤ12の第1歯13とスリーブ71の第2歯91とのかみあいが外れると2速が確立する。変速機1は、シフトアップのときの出力軸3のトルクの途切れを低減した、いわゆるシームレスシフトを実現できる。
次にパーキング機構90の動作を説明する。まず図4及び図5を参照して、下り坂に車両114を駐車したときのパーキング機構90を説明する。図4(a)及び図5(a)は作動中のパーキング機構90の模式図であり、図4(b)及び図5(b)は作動を解除する間のパーキング機構90の模式図であり、図4(c)及び図5(c)は作動が解除されたパーキング機構90の模式図である。
パーキング機構90を作動するときは、カム80,81を回転し突起83,84をロック位置Lに設定する。これにより図4(a)に示すようにスリーブ71の第2歯91は遊転ギヤ12の第1歯13にかみあい、図5(a)に示すようにスリーブ72の第2歯97は遊転ギヤ21の第1歯23にかみあう。車両114に働く重力によって車輪115が回転すると、第2歯97の第3面98は第1歯23の第1面101を押し付け、第2歯91の第4面93は第1歯13の第2面96を押し付ける。
第4面93と第2面96とが押し付けられると、遊転ギヤ12とスリーブ71とを軸方向に離す推力が発生するが、スリーブ71に配置されたフォーク74は筒103に取り付けられており、筒103の長穴104の縁104aがロッド77のピン106に当たるので、ロッド77が動かない限り、スリーブ71は遊転ギヤ12から離れられない。従って1速ギヤ10と2速ギヤ20との二重かみあいにより車輪115は回転できない。
パーキング機構90の作動を解除するときは、図4(b)に示すように、カム80,81を回転し突起83,84をロック位置Lからアンロック位置Uへ移す。第4面93と第2面96とが押し付けられて生じる、遊転ギヤ12とスリーブ71とを軸方向に離す推力は、カム80の回転に伴う突起83及びフォーク74の変位を補助する。よってスリーブ71は、ロッド77の変位に伴い、遊転ギヤ12の第1歯13と第2歯91とのかみあいが外れる方向に移動する。
図5(b)に示すように、スリーブ72の第2歯97の第3面98と遊転ギヤ21の第1歯23の第1面101とは押し付けられているので、第3面98と第1面101とに働く摩擦力が大きく、カム81が回転してもスリーブ72は移動できない。フォーク75とロッド78との間に介在するばね113の弾性力は、第3面98と第1面101とに働く摩擦力より小さいので、カム81の回転によるロッド78の変位に伴い、ばね113は圧縮し弾性エネルギーを蓄積する。
図4(c)に示すように、カム80,81を回転し突起83,84がアンロック位置Uへ近づくと、スリーブ71の移動に伴い遊転ギヤ12の第1歯13と第2歯91とのかみあいが外れる。出力軸3を遊転ギヤ12が空転するので、遊転ギヤ12にかみあう固定ギヤ11に拘束されていた入力軸2が自由になる。そうするとスリーブ72の第2歯97の第3面98と遊転ギヤ21の第1歯23の第1面101とに働く摩擦力は小さくなる。このときの摩擦力は、ばね113が蓄積した弾性エネルギーが解放するときの復元力より小さいので、ばね113の復元力によってスリーブ72は移動し、遊転ギヤ21の第1歯23と第2歯97とのかみあいが外れる(図5(c)参照)。これによりパーキング機構90は解除される。長穴104の縁104aにピン206が当たり、ばね113の伸びは止まる。
図6及び図7を参照して、上り坂に車両114を駐車したときのパーキング機構90を説明する。図6(a)及び図7(a)は作動中のパーキング機構90の模式図であり、図6(b)及び図7(b)は作動を解除する間のパーキング機構90の模式図であり、図6(c)及び図7(c)は作動が解除されたパーキング機構90の模式図である。
パーキング機構90を作動するときは、カム80,81を回転し突起83,84をロック位置Lに設定する。これにより図6(a)に示すようにスリーブ72の第2歯97は遊転ギヤ21の第1歯23にかみあい、図7(a)に示すようにスリーブ71の第2歯91は遊転ギヤ12の第1歯13にかみあう。車両114に働く重力によって車輪115が回転すると、第2歯91の第3面92は第1歯13の第1面95を押し付け、第2歯97の第4面99は第1歯23の第2面102を押し付ける。
第4面99と第2面102とが押し付けられると、遊転ギヤ21とスリーブ72とを軸方向に離す推力が発生するが、スリーブ72に配置されたフォーク75は筒103に取り付けられており、筒103の長穴104の縁104aがロッド78のピン106に当たるので、ロッド78が動かない限り、スリーブ72は遊転ギヤ21から離れられない。従って1速ギヤ10と2速ギヤ20との二重かみあいにより車輪115は回転できない。
パーキング機構90の作動を解除するときは、図6(b)に示すように、カム80,81を回転し突起83,84をロック位置Lからアンロック位置Uへ移す。第4面99と第2面102とが押し付けられて生じる、遊転ギヤ21とスリーブ72とを軸方向に離す推力は、カム81の回転に伴う突起84及びフォーク75の変位を補助する。よってスリーブ72は、ロッド78の変位に伴い、遊転ギヤ21の第1歯23と第2歯97とのかみあいが外れる方向に移動する。
図7(b)に示すように、スリーブ71の第2歯91の第3面92と遊転ギヤ12の第1歯13の第1面95とは押し付けられているので、第3面92と第1面95とに働く摩擦力が大きく、カム80が回転してもスリーブ71は移動できない。フォーク74とロッド77との間に介在するばね112の弾性力は、第3面92と第1面95とに働く摩擦力より小さいので、カム80の回転によるロッド77の変位に伴い、ばね112は圧縮し弾性エネルギーを蓄積する。
図6(c)に示すように、カム80,81を回転し突起83,84がアンロック位置Uへ近づくと、スリーブ72の移動に伴い遊転ギヤ21の第1歯23と第2歯97とのかみあいが外れる。入力軸2を遊転ギヤ21が空転するので、遊転ギヤ21にかみあう固定ギヤ22に拘束されていた出力軸3が自由になる。そうするとスリーブ71の第2歯91の第3面92と遊転ギヤ12の第1歯13の第1面95とに働く摩擦力は小さくなる。このときの摩擦力は、ばね112が蓄積した弾性エネルギーが解放するときの復元力より小さいので、ばね112の復元力によってスリーブ71は移動し、遊転ギヤ12の第1歯13と第2歯91とのかみあいが外れる(図7(c)参照)。これによりパーキング機構90は解除される。
パーキング機構90は、遊転ギヤ12,21とスリーブ71,72とを軸方向に離す推力を発生する第2面96,102及び第4面93,99があるので、上り坂や下り坂に車両114を駐車したときも、パーキング機構90の作動を小さな力で解除できる。従ってカム80,81を回転するモータ(図示せず)を小型化できる。また、カム80,81を回転してパーキング機構90を解除するときにモータが消費するエネルギーを低減できる。
角θ1よりも角θ2が大きいので、パーキング機構90を解除するときに、第1面95,101と第3面92,98とに働く摩擦力によってかみあいを維持しながら、第2面96,102と第4面93,99とが押し付けられている2つの歯のかみあいを先に外すことができる。よってパーキング機構90を解除するときにカム80,81がフォーク74,75に加える力が分散しないようにできる。片方の歯のかみあいが外れると、第1面95,101と第3面92,98とが押し付けられているもう片方の歯のかみあいは簡単に外れる。よって車両114の状態(登坂や降坂)に関わらずパーキング機構90をスムーズに解除できる。
カム80,81はシフトドラム86に設けられているので、シフトドラム86とは別にパーキング機構90のためのカムを設ける場合に比べ、部品点数を低減し、変速機1を小型化できる。
パーキング機構90は、ロッド77,78とフォーク74,75との間にばね112,113が介在するので、カム80,81の一方向の回転によるロック位置Lからアンロック位置Uへの変位によって、ロック位置Lにおいて蓄積した弾性エネルギーを解放し2つの歯のかみあいを外すことができる。パーキング機構90を解除するときの操作を簡易にできる。
図8を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施形態では、ロッド77,78とフォーク74,75との間にばね112,113が介在し、ばね112,113の弾性変形によってロッド77,78とフォーク74,75とが軸方向に相対変位する場合について説明した。これに対し第2実施形態では、ばね112,113が無く、ロッド77,78にフォーク74,75がそれぞれ結合されている場合について説明する。第2実施形態では、ロッド77,78の軸方向の変位がフォーク74,75の軸方向の変位に直結する。第2実施形態において、第1実施形態で説明した部分と同一の部分は、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図8は第2実施の形態におけるカム120,121,122の模式図である。カム120,121,122はシフトドラム123の外周に設けられている。シフトドラム123は、第1実施形態におけるパーキング機構90のシフトドラム86に代えて配置される。シフトドラム123は、モータ(図示せず)により入力軸2(図1参照)と平行な中心軸87の周りを回転する。図8は中心軸87と平行な直線でシフトドラム123の外周を切り開いた展開図の一部である。シフトドラム123を回転するモータの回路には、回路を流れている電流を検出する電流センサ(図示せず)が配置されている。
モータが作動してシフトドラム123が回転すると、カム120,121,122にそれぞれ突起83,84,85が接するロッド77,78,79(図1参照)を介して、フォーク74,75,76が軸方向に移動する。シフトドラム123には駐車位置P、後進位置R、中立位置N、1速位置(1st)、2速位置(2nd)が設定されている。図8では3速以上の位置の図示は省略されている。
カム120,121は、遊転ギヤ12,21(図3参照)が共に軸に結合するロック位置L(駐車位置Pと同じ)と、スリーブ71の第2歯91と遊転ギヤ12の第1歯13とのかみあいを外す第1位置U1と、が隣接しており、ロック位置Lと、スリーブ72の第2歯97と遊転ギヤ21の第1歯23とのかみあいを外す第2位置U2と、が隣接している。第1位置U1及び第2位置U2は、ロック位置Lに対してカム120,121の変位方向の両側に位置する。カム120,121は、ロック位置Lの付近のカム曲線が、互いにカム120,121の変位方向にずれている。
パーキング機構90は、作動を解除するときに、まず突起83,84がロック位置Lから第1位置U1へ移るようにカム120,121を変位する。スリーブ71の第2歯91と遊転ギヤ12の第1歯13とのかみあいが外れなければ、突起83,84がロック位置Lを経て第2位置U2へ移るようにカム120,121を反対方向に変位する。これと反対に、突起83,84がロック位置Lを経て第2位置U2へ移るようにカム120,121を変位した後、突起83,84がロック位置Lから第1位置U1へ移るようにカム120,121を変位しても良い。
下り坂に駐車した車両114では(図4(a)から図4(c)参照)、突起83,84がロック位置Lから第1位置U1へ移るようにカム120,121が変位すると、ロッド77が変位してスリーブ71の第2歯91と遊転ギヤ12の第1歯13とのかみあいを外そうとする。第1歯13の第2面96と第2歯91の第4面93とが押し付けられているので、遊転ギヤ12とスリーブ71とを軸方向に離す推力が働き、カム120の回転に伴う突起83及びフォーク74の変位を補助する。ロッド77の変位に伴いスリーブ71も変位し、遊転ギヤ12の第1歯13と第2歯91とのかみあいが外れる。同じ方向にさらにカム120,121が変位すると、遊転ギヤ21の第1歯23と第2歯97とのかみあいも外れる。
上り坂に駐車した車両114では(図7(a)参照)、突起83,84がロック位置Lから第1位置U1へ移るようにカム120,121が変位すると、ロッド77が変位してスリーブ71の第2歯91と遊転ギヤ12の第1歯13とのかみあいを外そうとする。第1歯13の第1面95と第2歯91の第3面92とが押し付けられているので、第1面95と第3面92とに働く大きな摩擦力によってカム120,121は変位できない。モータを回してカム120,121を変位しようとして、モータの回路に多くの電流が流れる。
パーキング機構90は、モータの回路に配置された電流センサが検出する電流値が所定の値を超えると、突起83,84がロック位置Lを経て第2位置U2へ移るようにカム120,121を反対方向に変位する。そうするとロッド78が変位してスリーブ72の第2歯97と遊転ギヤ21の第1歯23とのかみあいを外そうとする。第1歯23の第2面102と第2歯97の第4面99とが押し付けられているので、遊転ギヤ21とスリーブ72とを軸方向に離す推力が働き、カム121の回転に伴う突起84及びフォーク75の変位を補助する。ロッド78の変位に伴いスリーブ72も変位し、遊転ギヤ21の第1歯23と第2歯97とのかみあいが外れる。同じ方向にさらにカム120,121が変位すると、遊転ギヤ12の第1歯13と第2歯91とのかみあいも外れる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、カム120,121を変位するモータを小型化できる。さらにパーキング機構90を解除するための、ロッド77,78とフォーク74,75との間に介在するばね112,113等が必要ないので、機構を簡易にできる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明はこの実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、変速機1のギヤ段の数や配置、遊転ギヤ及び固定ギヤが配置される軸、カム80,81,120,121の形などは適宜設定できる。
実施形態で説明した変速機1は一例である。他の変速機としては、入力軸と同軸上に配置される第1及び第2のクラッチを備え、第1のクラッチを奇数段用、第2のクラッチを偶数段用とする、いわゆるデュアルクラッチトランスミッションが例示される。
実施形態では、駐車位置Pにおいて1速ギヤ10と2速ギヤ20とが同時に確立する場合を説明したが、これに限られるものではない。例えば1速ギヤ10と4速ギヤ40、2速ギヤ20と3速ギヤ30等、変速比が互いに異なる2つの任意のギヤ列が確立する位置を駐車位置Pに設定することは当然可能である。実施形態と同様に、二重かみあいによって車輪115が回転できないからである。
実施形態では、第1歯13,23の第1面95,101及び第2歯91,97の第3面92,98が、スリーブ71,72の中心軸を含む平面に平行な面である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1歯13,23の第1面95,101と第2歯91,97の第3面92,98とが押し付け合ってトルクを伝達しているときに、そのトルクによる力の軸方向の成分と、第1面95,101と第3面92,98とに働く摩擦力のうちの軸方向の成分と、の合力が、スリーブ71,72を遊転ギヤ12,21から離す方向に作用しなければ良い。この関係を満たせば、第1面95,101や第3面92,98が、スリーブ71,72の中心軸を含む平面に対して傾斜していても良い。
実施形態では、カム80,81,120,121がシフトドラム86,123に設けられている場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。シフトドラム86,123とは別に、パーキング機構90のためのカム80,81,120,121を設けても良い。
実施形態では、モータによってカム80,81,120,121を変位する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。カム80,81,120,121を変位するレバーを設け、手動でレバーを操作してカム80,81,120,121を変位することは当然可能である。
第1実施形態では、ばね112,113が圧縮コイルばねの場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。コイルばね以外の弾性体をばね112,113に採用することは当然可能である。
第1実施形態では、筒103に長穴104を設け、ロッド77,78にピン106を設ける場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。これと反対に、ロッド77,78に長穴を設け、筒103にピンを設けることは当然可能である。
第2実施形態では、カム120,121を作動するモータの回路に流れる電流を検出する電流センサを配置し、電流センサの検出結果に基づいて、スリーブ71の第2歯91と遊転ギヤ12の第1歯13とのかみあいが外れたか否かを判定する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。他のセンサの検出結果に基づいて、スリーブ71の第2歯91と遊転ギヤ12の第1歯13とのかみあいが外れたか否かを判定することは当然可能である。他のセンサは、カム120,121の回転センサ、スリーブ71の軸方向の位置を検出する位置センサが例示される。
第2実施形態において、車両に搭載されている加速度センサで下り坂と上り坂のどちらに駐車したのかを判別し、パーキング機構90を早く解除するため、以下の(1)又は(2)を選択しても良い。(1)突起83,84が第1位置U1へ移るようにカム120,121を変位してから、突起83,84が第2位置U2へ移るようにカム120,121を変位する。(2)突起83,84が第2位置U2へ移るようにカム120,121を変位してから、突起83,84が第1位置U1へ移るようにカム120,121を変位する。
1 変速機
2 入力軸(軸)
3 出力軸(軸)
11 固定ギヤ(第1の固定ギヤ)
12 遊転ギヤ(第1の遊転ギヤ)
13 第1歯
21 遊転ギヤ(第1の遊転ギヤ)
22 固定ギヤ(第2の固定ギヤ)
23 第1歯
71 スリーブ(第1のスリーブ)
72 スリーブ(第2のスリーブ)
74 フォーク(第1のフォーク)
75 フォーク(第2のフォーク)
80,120 カム(第1のカム)
81,121 カム(第2のカム)
90 パーキング機構
91,97 第2歯
92,98 第3面
93,99 第4面
95,101 第1面
96,102 第2面
112 ばね(第1のばね)
113 ばね(第2のばね)
114 車両
115 車輪
L ロック位置
U アンロック位置
U1 第1位置
U2 第2位置

Claims (3)

  1. 互いに平行に配置された軸と、
    前記軸に相対回転可能かつ軸方向に移動不能に配置され第1歯をそれぞれ有する第1及び第2の遊転ギヤと、
    前記軸に相対回転不能に配置され前記第1及び前記第2の遊転ギヤにそれぞれかみあう第1及び第2の固定ギヤと、
    前記軸に相対回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され前記第1歯にかみあう第2歯をそれぞれ有する第1及び第2のスリーブと、
    前記第1及び前記第2のスリーブにそれぞれ配置された第1及び第2のフォークと、
    前記第1及び前記第2のフォークがそれぞれ配置された第1及び第2のロッドと、
    前記第1及び前記第2のロッドを軸方向に運動する第1及び第2のカムと、を有する変速機を備える車両のパーキング機構であって、
    前記第1及び前記第2のカムは、前記第1のスリーブの前記第2歯が前記第1の遊転ギヤの前記第1歯にかみあい、且つ、前記第2のスリーブの前記第2歯が前記第2の遊転ギヤの前記第1歯にかみあう状態にするロック位置と、
    前記第1のスリーブの前記第2歯と前記第1の遊転ギヤの前記第1歯とのかみあい、及び、前記第2のスリーブの前記第2歯と前記第2の遊転ギヤの前記第1歯とのかみあいの少なくとも一方を外すアンロック位置と、を備え、
    前記第1歯は、周方向の一方を向く第1面と、周方向の他方を向く第2面と、を備え、
    前記第2歯は、前記ロック位置において、前記第1面に対面する第3面と、前記第2面に対面する第4面と、を備え、
    前記第1面および前記第3面は、前記第1面と前記第3面とを押し付ける方向のトルクを伝え、
    前記第2面および前記第4面は、前記第2面と前記第4面とを押し付ける方向のトルクに応じて、前記第1歯と前記第2歯とを軸方向に離す推力を発生し、
    前記アンロック位置は、前記第1のスリーブの前記第2歯と前記第1の遊転ギヤの前記第1歯とのかみあいを外す第1位置と、
    前記第2のスリーブの前記第2歯と前記第2の遊転ギヤの前記第1歯とのかみあいを外す第2位置と、を含み、
    前記第1位置および前記第2位置は、前記ロック位置に対して前記第1及び前記第2のカムの変位方向の両側に位置するパーキング機構。
  2. 互いに平行に配置された軸と、
    前記軸に相対回転可能かつ軸方向に移動不能に配置され第1歯をそれぞれ有する第1及び第2の遊転ギヤと、
    前記軸に相対回転不能に配置され前記第1及び前記第2の遊転ギヤにそれぞれかみあう第1及び第2の固定ギヤと、
    前記軸に相対回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され前記第1歯にかみあう第2歯をそれぞれ有する第1及び第2のスリーブと、
    前記第1及び前記第2のスリーブにそれぞれ配置された第1及び第2のフォークと、
    前記第1及び前記第2のフォークがそれぞれ配置された第1及び第2のロッドと、
    前記第1及び前記第2のロッドを軸方向に運動する第1及び第2のカムと、を有する変速機を備える車両のパーキング機構であって、
    前記第1のロッドと前記第1のフォークとの間に介在する第1のばねと、
    前記第2のロッドと前記第2のフォークとの間に介在する第2のばねと、を備え、
    前記第1及び前記第2のカムは、前記第1のスリーブの前記第2歯が前記第1の遊転ギヤの前記第1歯にかみあい、且つ、前記第2のスリーブの前記第2歯が前記第2の遊転ギヤの前記第1歯にかみあう状態にするロック位置と、
    前記第1のスリーブの前記第2歯と前記第1の遊転ギヤの前記第1歯とのかみあい、及び、前記第2のスリーブの前記第2歯と前記第2の遊転ギヤの前記第1歯とのかみあいの少なくとも一方を外すアンロック位置と、を備え、
    前記第1歯は、周方向の一方を向く第1面と、周方向の他方を向く第2面と、を備え、
    前記第2歯は、前記ロック位置において、前記第1面に対面する第3面と、前記第2面に対面する第4面と、を備え、
    前記第1面および前記第3面は、前記第1面と前記第3面とを押し付ける方向のトルクを伝え、
    前記第2面および前記第4面は、前記第2面と前記第4面とを押し付ける方向のトルクに応じて、前記第1歯と前記第2歯とを軸方向に離す推力を発生し、
    前記第1又は前記第2のばねは、前記ロック位置から前記アンロック位置への変位に伴い、蓄積した弾性エネルギーを解放し、前記第1のスリーブの前記第2歯と前記第1の遊転ギヤの前記第1歯とのかみあいを外す、又は、前記第2のスリーブの前記第2歯と前記第2の遊転ギヤの前記第1歯とのかみあいを外すパーキング機構。
  3. 前記第1歯および前記第2歯が設けられている軸の中心軸を含む平面と前記第2面および前記第4面とのなす角θ2(鋭角側)は、前記平面と前記第1面および前記第3面とのなす角θ1(鋭角側)よりも大きい請求項1又は2に記載のパーキング機構。
JP2023507511A 2021-08-25 2021-08-25 パーキング機構 Active JP7470861B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/031167 WO2023026399A1 (ja) 2021-08-25 2021-08-25 パーキング機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2023026399A1 JPWO2023026399A1 (ja) 2023-03-02
JP7470861B2 true JP7470861B2 (ja) 2024-04-18

Family

ID=85321844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023507511A Active JP7470861B2 (ja) 2021-08-25 2021-08-25 パーキング機構

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7470861B2 (ja)
WO (1) WO2023026399A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039380A (ja) 2000-07-31 2002-02-06 Aichi Mach Ind Co Ltd パークロック装置
JP2011099555A (ja) 2009-10-02 2011-05-19 Oerlikon Graziano Spa 電動車両用2速変速機
JP2017026056A (ja) 2015-07-23 2017-02-02 トヨタ車体株式会社 電気自動車、2段変速機構及びインホイールモータ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3306985B2 (ja) * 1993-03-22 2002-07-24 トヨタ自動車株式会社 電気自動車の駆動力制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039380A (ja) 2000-07-31 2002-02-06 Aichi Mach Ind Co Ltd パークロック装置
JP2011099555A (ja) 2009-10-02 2011-05-19 Oerlikon Graziano Spa 電動車両用2速変速機
JP2017026056A (ja) 2015-07-23 2017-02-02 トヨタ車体株式会社 電気自動車、2段変速機構及びインホイールモータ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023026399A1 (ja) 2023-03-02
JPWO2023026399A1 (ja) 2023-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2662256B1 (en) Vehicle motor drive device and automobile
WO2011030670A1 (ja) 車両用モータ駆動装置および自動車
JP4501986B2 (ja) 手動変速機のギヤ鳴り防止装置
US20120090428A1 (en) Dual Clutch Transmission And Dual Clutch Accuators Thereof
JP5387967B2 (ja) 車両用モータ駆動装置および自動車
JP4596015B2 (ja) 手動変速機のギヤ鳴り防止装置
JP5909135B2 (ja) 変速機
JP6116280B2 (ja) 自動変速機のシフト操作装置
JP2017133617A (ja) 動力伝達装置
JP7470861B2 (ja) パーキング機構
JP5860330B2 (ja) 変速機
JP2010101460A (ja) 変速機の後退防止装置
KR900009134B1 (ko) 치차식 변속기의 후진구조
JP3185063B2 (ja) アップシフトブレーキ
JP4623121B2 (ja) 手動変速機のギヤ鳴り防止装置
WO2014129329A1 (ja) 自動変速機のシフト操作装置
JPH051059U (ja) 変速機のギヤ鳴り防止装置
JP2006105221A (ja) 自動変速機のパーキング構造
JP7413604B2 (ja) パーキング機構
JP6224482B2 (ja) 自動変速機のシフト操作装置
JPH06337048A (ja) 車両用遊星歯車変速装置
JP7422934B2 (ja) 変速機
WO2023026400A1 (ja) 変速機
JP2014035026A (ja) 変速機
WO2023175742A1 (ja) ドッグクラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7470861

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150