JP7470256B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、内燃機関制御装置に関する。
近年、自動車等の車両においては、燃費や排気ガス有害成分に関する規制が強化されており、エンジン(内燃機関)の高効率化及び低排気化が求められている。
このような状況下において、エンジン燃焼室内の燃焼状態を推定し、その推定結果に基づいてエンジンを制御する技術が知られている。推定した燃焼状態に応じて点火時期や燃料噴射時期などを適切に制御することによって、エンジンの熱効率を向上させることができると考えられていた。このような燃焼状態の推定技術の例が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1には、「内燃機関のクランク回転速度を算出する回転速度算出部と、回転速度算出部により算出されたクランク回転速度の極値タイミングを算出する極値タイミング算出部と、極値タイミング算出部により算出されたクランク速度の極値タイミングに基づいて燃焼状態を推定する燃焼状態推定部と、を備えた内燃機関制御装置」が記載されている。
特許文献1に記載された内燃機関制御装置においては、クランク回転速度を算出する際に所定サイクル数で平均化することで、サイクルばらつきが除去されたクランク回転速度を算出している。しかし、エンジンの燃焼は様々な理由でサイクル変動を伴い、クランク回転速度や燃焼状態は厳密にはサイクル毎に異なる値を取る。
平均サイクル数を十分に大きくすれば(例えば100サイクル)、サイクルばらつきをほぼ除去できるが、平均を取るまでの間は燃焼状態の推定を待つ必要があるので、燃焼状態の推定及び推定に基づく点火制御等の応答性が悪化する恐れがある。一方で、平均サイクル数を小さくすると(例えば10サイクル)、推定の応答性は改善するが、サイクルばらつきを除去しきれずに燃焼状態の推定精度が悪化する。このように、従来技術においては、燃焼状態の推定精度と推定の応答性がトレードオフの関係にある。
ここで、燃焼状態の推定精度と推定の応答性がトレードオフの関係にあることについて、図1を参照して説明する。
図1は、従来の内燃機関制御装置が推定する燃焼重心の推定結果と、推定誤差との関係を示す図である。
図1は、従来の内燃機関制御装置が推定する燃焼重心の推定結果と、推定誤差との関係を示す図である。
図1の左上に配置したグラフ(1)は、平均サイクル数が小さい場合における燃焼重心の推定値の例を示すグラフである。
図1の右上に配置したグラフ(2)は、平均サイクル数が大きい場合における燃焼重心の推定値の例を示すグラフである。
グラフ(1)、(2)の横軸は燃焼重心の実測値を示し、縦軸は燃焼重心の推定値を示す。
図1の右上に配置したグラフ(2)は、平均サイクル数が大きい場合における燃焼重心の推定値の例を示すグラフである。
グラフ(1)、(2)の横軸は燃焼重心の実測値を示し、縦軸は燃焼重心の推定値を示す。
ここでは、内燃機関制御装置が燃焼状態として燃焼重心MFB50を推定し、筒内圧から算出した燃焼重心MFB50の実測値と比較した例が示される。質量燃焼割合(MFB:Mass Fraction Burned)は、混合気全体の質量に対する燃焼した部分の質量の割合のことで、燃焼重心MFB50とは燃焼質量割合が50%となる時の燃焼位相(クランク角)を示す。
グラフ(1)、(2)に示す原点から右斜め上に延びる直線は、燃焼重心の実測値と推定値とが一致する理想的な状態を示す。
図1の下に配置したグラフ(3)は、平均サイクル数と、燃焼重心の推定誤差との関係を示す図である。グラフ(3)の横軸は平均サイクル数を示し、縦軸は燃焼重心の推定誤差を示す。
図1の下に配置したグラフ(3)は、平均サイクル数と、燃焼重心の推定誤差との関係を示す図である。グラフ(3)の横軸は平均サイクル数を示し、縦軸は燃焼重心の推定誤差を示す。
グラフ(1)に示すように平均サイクル数が小さい場合、燃焼重心の推定処理の応答性が良好である。しかし、燃焼重心の実測値と推定値の交点がグラフ(1)の直線の周りに多数プロットされる。つまり、平均サイクル数が小さい場合は、燃焼重心の推定精度が低くなる。
一方、グラフ(2)に示すように平均サイクル数が大きい場合、燃焼重心の推定処理の応答性が悪くなる。しかし、燃焼重心の実測値と推定値の交点がグラフ(2)の直線上にプロットされる。つまり、平均サイクル数が大きい場合は、燃焼重心の推定精度が高くなる。
一方、グラフ(2)に示すように平均サイクル数が大きい場合、燃焼重心の推定処理の応答性が悪くなる。しかし、燃焼重心の実測値と推定値の交点がグラフ(2)の直線上にプロットされる。つまり、平均サイクル数が大きい場合は、燃焼重心の推定精度が高くなる。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、燃焼状態の推定精度と推定の応答性を両立できる内燃機関制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関制御装置は、内燃機関のクランク回転速度を算出する回転速度算出部と、クランク回転速度の極値タイミングを算出する極値タイミング算出部と、クランク回転速度の平均回転速度を算出する平均回転速度算出部と、極値タイミング及び平均回転速度に基づいて内燃機関の燃焼状態を推定する燃焼状態推定部と、を備える。
本発明によれば、燃焼状態の推定精度と推定の応答性を両立して内燃機関を制御する内燃機関制御装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
<第1の実施形態>
[内燃機関の構成例]
始めに、本発明の第1の実施形態に係る内燃機関の構成例について説明する。
図2は、エンジン100(内燃機関の一例)の全体構成例を示す概要図である。
[内燃機関の構成例]
始めに、本発明の第1の実施形態に係る内燃機関の構成例について説明する。
図2は、エンジン100(内燃機関の一例)の全体構成例を示す概要図である。
エンジン100の燃焼室は、エンジンヘッドとシリンダ5、ピストン10、吸気弁7、排気弁8によって形成される。エンジンヘッドには点火プラグ6が併設されている。エンジン100の外部から取り込んだ空気は、コンプレッサ2、インタークーラー3、スロットル弁4、及び吸気ポート18を通り、吸気弁7が開くと、燃焼室に取り込まれる。
燃料は、吸気ポート18に設けられた燃料噴射弁9によって噴射され、吸気弁7が開くと、外部から取り込まれた空気と共に燃焼室に取り込まれる。そして、燃焼室では、所定の燃焼タイミングで点火プラグ6が点火され、空気と燃料とが混合した混合気が燃焼する。燃焼室で燃焼後の混合気は排気ガスとして、排気弁8が開くと燃焼室から排気される。
この排気ガスは、排気ポート19、タービン14、及び触媒15を通ってエンジン100の外部に排出される。
この排気ガスは、排気ポート19、タービン14、及び触媒15を通ってエンジン100の外部に排出される。
エンジン100には、燃焼室に取り込まれる空気の量を測定するエアフローセンサ1、スロットル弁4の開度を検出するためのスロットルセンサ17、冷却水温を測定する水温センサ12、及び空燃比センサ16が設けられる。
さらに、クランクシャフト20の軸部には、シグナルロータ13が設けられている。シグナルロータ13に配置されたクランク角センサ11は、シグナルロータ13の信号を検出する。
図3は、クランク角センサ11とシグナルロータ13を用いてクランク回転速度を算出する原理を示した図である。図3には、クランク角センサ11とシグナルロータ13の設置位置を示す図と、シグナルロータ13の部分拡大図とが示される。
エンジンのクランクシャフト20に取り付けられたシグナルロータ13の円周上には、図3上部の部分拡大図に示すように一定の角度間隔Δθで信号歯13aが設けられている。クランク角センサ11は、隣り合った信号歯13aがクランク角センサ11の検出部を通過する時間差Δtを検出する。そして、クランク角センサ11は、クランク回転速度ω=Δθ/Δt(rad/s)を求める。このような回転速度の算出原理により、クランク角センサ11は、回転角Δθ毎にクランク回転速度を算出する。
[制御装置の構成例]
図4は、内燃機関制御装置200の構成例を示すブロック図である。
図4は、内燃機関制御装置200の構成例を示すブロック図である。
内燃機関制御装置200は入力回路201、入出力ポート202、RAM(Random Access Memory)203、ROM(Read Only Memory)204、CPU(Central Processing Unit)205、スロットル弁駆動回路206、燃焼噴射弁駆動回路207、及び点火出力回路208を備える。
入力回路201には、各種センサからの出力信号が入力される。図4では、スロットルセンサ17、エアフローセンサ1、クランク角センサ11、水温センサ12、及び空燃比センサ16の出力信号が、内燃機関制御装置200の入力回路201に入力される例が示される。入力回路201に入力された信号は入出力ポート202に送信される。
入出力ポート202に送信された信号はRAM203に記憶され、CPU205で演算処理される。演算処理の内容を記述した制御プログラムは、ROM204に予め書き込まれており、CPU205により実行される。ROM204は、CPU205が動作するために必要なプログラムやデータ等を記録しており、内燃機関制御装置200によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶媒体の一例として用いられる。
CPU205が制御プログラムに従い演算した制御信号は、スロットル弁駆動回路206、燃焼噴射弁駆動回路207、点火出力回路208などの各回路へ出力される。
スロットル弁駆動回路206は、スロットル弁4の開閉駆動を制御するための駆動信号をスロットル弁4に出力する。
燃焼噴射弁駆動回路207は、燃料噴射タイミングでの燃料噴射弁9の開閉駆動を制御するための駆動信号を燃料噴射弁9に出力する。
点火出力回路208は、点火タイミングでの点火プラグ6の点火を制御するための駆動信号を点火出力回路208に出力する。
スロットル弁駆動回路206は、スロットル弁4の開閉駆動を制御するための駆動信号をスロットル弁4に出力する。
燃焼噴射弁駆動回路207は、燃料噴射タイミングでの燃料噴射弁9の開閉駆動を制御するための駆動信号を燃料噴射弁9に出力する。
点火出力回路208は、点火タイミングでの点火プラグ6の点火を制御するための駆動信号を点火出力回路208に出力する。
[燃焼制御部の構成例]
図5は、燃焼制御部300の構成例を示すブロック図である。
図5は、燃焼制御部300の構成例を示すブロック図である。
燃焼制御部300は、CPU205に実装される機能部の一つであり、燃焼状態を推定する機能と、推定した燃焼状態に基づき点火時期を制御する機能を有する。
燃焼制御部300は、回転速度算出部301、極値タイミング算出部302、平均回転速度算出部303、燃焼状態推定部304、点火時期演算部305を備える。
回転速度算出部(回転速度算出部301)は、内燃機関(エンジン100)のクランク回転速度を算出する。
極値タイミング算出部(極値タイミング算出部302)は、クランク回転速度の極値タイミングを算出する。
平均回転速度算出部(平均回転速度算出部303)は、クランク回転速度の平均回転速度を算出する。
回転速度算出部(回転速度算出部301)は、内燃機関(エンジン100)のクランク回転速度を算出する。
極値タイミング算出部(極値タイミング算出部302)は、クランク回転速度の極値タイミングを算出する。
平均回転速度算出部(平均回転速度算出部303)は、クランク回転速度の平均回転速度を算出する。
燃焼状態推定部(燃焼状態推定部304)は、極値タイミング及び平均回転速度に基づいて内燃機関(エンジン100)の燃焼状態を推定する。燃焼状態推定部(燃焼状態推定部304)が推定する内燃機関(エンジン100)の燃焼状態は、燃焼質量割合が50%となる時の燃焼位相である。
点火時期演算部(点火時期演算部305)は、燃焼状態推定部(燃焼状態推定部304)で推定された燃焼状態に基づいて演算した点火時期により、内燃機関(エンジン100)の燃焼制御を行う。
以下、燃焼制御部300の各部の詳細な機能について、図面を参照して説明する。
始めに、回転速度算出部301の処理について説明する。
図6は、回転速度算出部301による処理の手順例を示すフローチャートである。
始めに、回転速度算出部301の処理について説明する。
図6は、回転速度算出部301による処理の手順例を示すフローチャートである。
回転速度算出部301は、クランク角センサ11が検出したシグナルロータ13の信号(クランク角センサ信号)をRAM203から読み出し、図3に示した算出原理に基づいて回転角Δθ毎のクランク回転速度を算出する(S1)。回転速度算出部301は、回転角Δθ毎に得られたクランク回転速度列を、エンジン100の1サイクル分(クランク角720°期間)の回転速度データとして取り込む。例えば、Δθ=10°の場合、回転速度算出部301は、クランク角0°から710°までの合計72点から成るクランク回転速度列を取り込む。
次に、回転速度算出部301は、クランク回転速度列から高調波成分を取り除いたクランク回転速度列を求める(S2)。この処理は、クランク回転速度から、燃焼が関係していない高調波の変動成分を取り除くために行われる。
次に、回転速度算出部(回転速度算出部301)は、クランク角が720°の期間におけるクランク回転速度列を気筒数で分割する(S3)。そして、回転速度算出部(回転速度算出部301)は、各気筒の膨張行程を含む期間のクランク回転速度列を当該気筒におけるクランク回転速度列として割り当てる。
ここで、回転速度算出部301が行うクランク回転速度列の分割処理について、図7と図8を用いて説明する。
図7は、4気筒4サイクルエンジンの各行程のシーケンスを示す図である。
図7は、4気筒4サイクルエンジンの各行程のシーケンスを示す図である。
4サイクルエンジンでは、吸気、圧縮、膨張、排気の4つの行程が順番に行われる。また、4気筒エンジンでは、気筒間の行程がクランク角180°ずつずれる。エンジンへの点火が第1気筒、第3気筒、第4気筒、第2気筒の順序で行われるとすると、第3気筒の行程は第1気筒に対して180°遅れ、第4気筒の行程は第1気筒に対して360°遅れ、第2気筒の行程は第1気筒に対して540°遅れる。
膨張行程では、各気筒の燃焼によって生じた燃焼トルクが当該気筒のピストン10を押し下げ、ピストン10がクランクシャフトを回転させる。そこで、ステップS3の処理では、回転速度算出部301が、サイクル全体(クランク角0~720°)のクランク回転速度列を各気筒の膨張行程を含むクランク角180°のウィンドウで分割する。
図8は、クランク回転速度列に対して、各気筒の膨張行程の中央を中心として幅180°のウィンドウを設定した例を示す図である。図8の横軸はクランク角を示し、縦軸は回転速度を示す。第4気筒の回転速度のグラフに沿って付加した複数の丸印は、クランク角Δθ=10°ごとに取得されたクランク回転速度を表す。
第4気筒の膨張行程の中央はクランク角90°であり、膨張行程の中央を中心とした幅180°の区間(クランク角0~180°の区間)を第4気筒のウィンドウとして割り当てる。上述したようにクランク角0°から710°までの合計72点から成るクランク回転速度列が設けられるので、幅180°の区間には、18点から成るクランク回転速度列が含まれる。図8の第4気筒には、18点のクランク回転速度列が含まれることが丸印で表現されている。
回転速度算出部301は、第4気筒と同様にクランク角180~360°の区間を第2気筒のウィンドウ、クランク角360~540°の区間を第1気筒のウィンドウ、クランク角540~720°の区間を第3気筒のウィンドウとして割り当てる。
次に、極値タイミング算出部302の処理について説明する。
図9は、極値タイミング算出部302による処理例を示すフローチャートである。
図9は、極値タイミング算出部302による処理例を示すフローチャートである。
始めに、極値タイミング算出部302は、各気筒に割り当てられたクランク回転速度列から、当該気筒のクランク回転速度が極値となるクランク角(「極値タイミング」と呼ぶ)を算出する(S11)。
次に、極値タイミング算出部302は、極値タイミングのサイクル平均を算出する(S12)。
次に、平均回転速度算出部303の処理について説明する。
図10は、平均回転速度算出部303による処理例を示すフローチャートである。
図10は、平均回転速度算出部303による処理例を示すフローチャートである。
平均回転速度算出部(平均回転速度算出部303)は、各気筒に割り当てられたクランク回転速度列の平均値を当該気筒の平均回転速度とする。例えば、平均回転速度算出部303は、膨張行程の中央にて、各気筒に割り当てられたクランク回転速度列から、当該気筒のクランク回転速度の平均値を平均回転速度として算出する(S21)。平均回転速度は、サイクル全体(クランク角0~720°)のクランク回転速度列の、当該気筒のウィンドウにおける平均値である。つまり、気筒ごとに検出される18個分の回転速度から各クランク回転速度列における平均回転速度が算出される。
次に、平均回転速度算出部303は、平均回転速度のサイクル平均を算出する(S22)。
燃焼状態推定部304は、各気筒の極値タイミングと平均回転速度に基づいて、燃焼状態を推定する。燃焼状態は、当該気筒の燃焼位相(例えば、燃焼重心MFB50)を算出することで推定される。燃焼状態推定部304における燃焼位相の算出方法について、図11から図15を用いて説明する。
図11は、平均サイクル数Nを大きい値(N~100)とした時のクランク回転速度の極値タイミングと燃焼重心MFB50の相関を示した図である。図11の横軸は燃焼重心MFB50(図中では「燃焼重心」と記載)を表し、縦軸は極値タイミングを表す。ここで、N~100とは、平均サイクル数Nの数をほぼ「100」としたことを表す。図11では、図中に黒点で表す8通りの点火時期について、燃焼重心MFB50とクランク回転速度の極値タイミングとの比較結果が示される。
そして、極値タイミング算出部302は、極値タイミングのサイクル平均処理(図9のS12)を、サイクルばらつきを十分に除去できる程度に大きい平均サイクル数N(N~100)で行う。図11に示されるように、平均サイクル数Nを大きい値(N~100)とした時、燃焼重心MFB50とクランク回転速度の極値タイミングとに強い相関があることが示される。そこで、燃焼状態推定部304は、極値タイミングと燃焼重心MFB50の相関を表す式を予め記憶している。
従来の制御装置では、図11に直線で表される極値タイミングと燃焼重心MFB50の相関式を予めキャリブレーション等で求めておき、現在のクランク回転速度の極値タイミングと相関式とに基づいて、現在の燃焼重心を求めていた。図11に示す燃焼重心MFB50は、例えば、筒内圧センサ等を用いて測定された実測値である。そして、図11に点火時期A,Bで示す極値タイミングは、ほぼ直線上にあるため、ばらつきが少ないことが示される。
上述したように、従来の制御装置が燃焼重心を算出するには、サイクル平均処理が終わるまで、燃焼重心の算出処理を待つ必要がある。図11では、従来の制御装置が、平均サイクル数Nとしてサイクルばらつきを十分に除去できる程度に大きい値(N~100)を選んでいるため、従来の制御装置が燃焼重心を算出するまでの待ち時間が長くなってしまう。これは、燃焼重心の推定の応答性の悪化を意味する。
一方、従来の制御装置が、平均サイクル数Nとして小さい値(N~10)を選ぶと、燃焼重心の推定の応答性は改善するものの、今度は燃焼重心の推定精度が悪化する。ここで、N~10とは、平均サイクル数Nの数をほぼ「10」としたことを表す。
図12は、図11における平均サイクル数Nを小さい値(N~10)に変更した場合の、クランク回転速度の極値タイミングと燃焼重心の相関を示した図である。図12の横軸は燃焼重心MFB50(図中では「燃焼重心」と記載)を表し、縦軸は極値タイミングを表す。また、図12に示す点火時期の数は、図11と同様に8通りである。
図12に示されるように、平均サイクル数が小さい場合には、同一点火時期(例えば、点火時期A,B)においても燃焼重心MFB50とクランク回転速度の極値タイミングがばらつき、図12の直線の周囲に多数プロットされる。このため、従来の制御装置は、サイクルばらつきを除去しきれず、クランク回転速度の極値タイミングと燃焼重心の相関が悪化する。これは、燃焼重心の推定精度の悪化を意味する。
以上の通り、クランク回転速度の極値タイミングを用いて燃焼重心を推定する従来の制御装置では、燃焼状態の推定精度と推定の応答性がトレードオフの関係にある。このことは、図1を参照して説明した通りである。
そこで、第1の実施形態に係る燃焼状態推定部(燃焼状態推定部304)は、クランク回転速度が極値になる極値タイミングと平均回転速度に基づいて、内燃機関(エンジン100)の燃焼質量割合が設定値となる燃焼位相(燃焼重心MFB50)を推定する。この設定値とは、例えば、50%である。燃焼状態推定部304が燃焼重心を推定する処理について、図13と図14を参照して説明する。
図13は、同一点火時期におけるクランク回転速度の平均回転速度と燃焼重心の相関を示した図である。図13の横軸は燃焼重心を示し、縦軸は平均回転速度を示す。図13には、点火時期を同一とした時における燃焼重心と平均回転速度との交点が示される。
図13より、燃焼重心が遅角すると平均回転速度が遅くなり、燃焼重心が進角すると平均回転速度が速くなることが示される。図13に示すように、同一点火時期においては、サイクルばらつきが小さければ燃焼重心はほぼ一定値を取る。
同一点火時期とすると、クランク回転速度の平均回転速度と、燃焼重心との間に相関がある。この理由について以下に説明する。
図14は、クランク角に対する筒内圧と回転速度の関係を示した図である。図14の横軸はクランク角を示し、縦軸は筒内圧と回転速度を示す。
図14は、クランク角に対する筒内圧と回転速度の関係を示した図である。図14の横軸はクランク角を示し、縦軸は筒内圧と回転速度を示す。
図14の破線は、平均回転速度が変化する前の筒内圧と回転速度の変化を表し、図中の実線は、平均回転速度が変化した後の筒内圧と回転速度の変化を表す。
サイクルばらつきによる燃焼重心の遅角化は、燃焼速度の低下を意味しており、筒内圧の低下と燃焼トルクの低下を招く。燃焼トルクが低下すると、当該気筒のピストン10を押し下げる力が低下し、当該気筒のクランク回転速度が低下する。従って、同一点火時期においては、クランク回転速度の平均回転速度と燃焼重心に相関が現れる。図14より、クランク回転速度の平均回転速度が低下することと、燃焼重心のサイクルばらつきが多くなることには、大きい相関があることが分かる。
サイクルばらつきによる燃焼重心の遅角化は、燃焼速度の低下を意味しており、筒内圧の低下と燃焼トルクの低下を招く。燃焼トルクが低下すると、当該気筒のピストン10を押し下げる力が低下し、当該気筒のクランク回転速度が低下する。従って、同一点火時期においては、クランク回転速度の平均回転速度と燃焼重心に相関が現れる。図14より、クランク回転速度の平均回転速度が低下することと、燃焼重心のサイクルばらつきが多くなることには、大きい相関があることが分かる。
図15は、同一点火時期において第1気筒のみ燃焼重心が遅角化した場合に、第1気筒のクランク回転速度の平均回転速度が低下することを示した図である。図15の横軸はクランク角を示し、縦軸は平均回転速度を示す。図中の破線は燃焼重心が安定している時のクランク回転速度の平均回転速度を表し、実線は第1気筒の燃焼重心が遅角化して、低下したクランク回転速度の平均回転速度を表す。
全ての気筒がサイクルばらつきに対して平均的な燃焼重心を取るサイクル(破線)に対して、第1気筒の燃焼重心が遅角化したサイクル(実線)では、第1気筒のウィンドウにおけるクランク回転速度が全体的に低下するので平均回転速度が低下する。
燃焼状態推定部304は、クランク回転速度の極値タイミングと燃焼重心の相関、及びクランク回転速度の平均回転速度と燃焼重心の相関を用いることで、燃焼重心の推定の応答性を悪化させることなく、燃焼重心の推定精度を向上させることができる。
ここで、燃焼状態推定部304がクランク回転速度の極値タイミングと平均回転速度に基づいて燃焼質量割合が設定値となる燃焼位相を算出する式は、予めキャリブレーション等で求められる。そして、燃焼位相を算出する式は、多項式又は参照マップの形で内燃機関制御装置200のROM204に記憶されている。
燃焼状態推定部304は、極値タイミング算出部302より引き渡されたクランク回転速度の極値タイミングと、平均回転速度算出部303より引き渡されたクランク回転速度の平均回転速度とに基づき、ROM204から読み出した相関式を用いて燃焼位相を求める。各気筒について同様の手順で燃焼位相を求め、それらを点火時期演算部305に引き渡す。
なお、燃焼状態推定部304がクランク回転速度の極値タイミングと平均回転速度から燃焼位相を算出する手段として、ニューラルネットワークを使用してもよい。その場合、内燃機関制御装置200のROM204には、ニューラルネットワークにおける各ノードの重みやバイアスが記憶される。
燃焼制御部300における回転速度算出部301から点火時期演算部305までの処理は、規定のサイクル数ごとに実行される。例えば、サイクル数が10サイクルと規定されていれば、燃焼制御部300は、10サイクル分のクランク角センサ信号に基づいて、算出した回転速度から極値タイミング及び平均回転速度を算出した後、燃焼状態を推定して点火時期を演算する。その後、燃焼制御部300は、次の10サイクル分の処理を行う。
図16は、第1の実施形態の適用結果と、従来技術の適用結果とを比較した図である。
既に図1を参照して説明したように、従来技術では推定精度と推定の応答性がトレードオフの関係にある。
図16の左上に配置した従来技術の適用結果1のグラフ(1)に示すように、平均サイクル数が小さい場合は燃焼重心の推定の応答性に優れる一方で推定精度が悪い。
また、図16の右上に配置した従来技術の適用結果2のグラフ(2)に示すように、平均サイクル数が大きい場合は燃焼重心の推定精度が良い一方で推定の応答性が悪い。
図16の左上に配置した従来技術の適用結果1のグラフ(1)に示すように、平均サイクル数が小さい場合は燃焼重心の推定の応答性に優れる一方で推定精度が悪い。
また、図16の右上に配置した従来技術の適用結果2のグラフ(2)に示すように、平均サイクル数が大きい場合は燃焼重心の推定精度が良い一方で推定の応答性が悪い。
図16の下に配置した第1の実施形態の適用結果のグラフ(3)には、平均サイクル数が小さい場合における燃焼重心実測値と燃焼重心推定値との関係が示される。このグラフ(3)では、平均サイクル数が小さくても、図1に示したグラフ(1)に比べて、燃焼重心実測値と燃焼重心推定値のばらつきが少なくなったことが示される。つまり、平均サイクル数が小さい場合でも推定精度を良くすることができる。
図16の真ん中に配置した第1の実施形態の適用結果を、従来技術の適用結果と比較したグラフ(4)には、2つのグラフが示される。従来技術の適用結果は、図1のグラフ(3)と同じであるが、第1の実施形態の適用結果は、平均サイクル数の多寡によらず、燃焼重心の推定誤差が従来技術による燃焼重心の推定誤差より少なくなったことが分かる。
すなわち、第1の実施形態に係る燃焼状態推定部304は、推定精度と推定の応答性を両立させることが可能となっている。
すなわち、第1の実施形態に係る燃焼状態推定部304は、推定精度と推定の応答性を両立させることが可能となっている。
点火時期演算部(点火時期演算部305)は、燃焼状態推定部304が推定した燃焼位相(燃焼重心)が目標燃焼位相となるように点火時期を演算し、内燃機関(エンジン100)の燃焼制御を行う。目標燃焼位相は、例えば、ROM204に記憶される特定の値であり、点火時期演算部305により読み出される。エンジンの熱効率を高めるためには、燃焼位相を適切に制御する必要がある。燃焼位相が早すぎると圧縮行程でガスを圧縮する仕事が増えるため損失が増える。
また、燃焼位相が遅すぎると排気温度が上昇し、排気による熱損失が増大する。熱効率が最大となる燃焼位相は予め目標燃焼位相として内燃機関制御装置200のROM204に記憶されている。点火時期演算部305は、推定した燃焼位相と目標燃焼位相との偏差が小さくなるように点火時期を調整する。
以上説明した第1の実施形態に係る内燃機関制御装置200では、平均サイクル数の変化によらず、第1の実施形態に係る手法で算出した燃焼重心の推定誤差を、従来行われた手法で算出される燃焼重心の推定誤差よりも小さくすることができる。このため、燃焼状態推定部304は、燃焼状態の推定精度と推定の応答性を両立してエンジン100の燃焼状態を推定し、点火時期演算部305が推定された燃焼状態に基づいて演算した点火時期を点火出力回路208に出力することで、エンジン100を制御できる。
ここで、応答性が良好な平均サイクル数(例えば、10サイクル)でありながら、燃焼重心を精度よく推定できるので、エンジン100の制御も良好に行うことが可能となる。
もちろん応答性が悪化する平均サイクル数(例えば、100サイクル)であっても、燃焼重心を精度よく推定し、エンジン100の制御を良好に行うことが可能である。
もちろん応答性が悪化する平均サイクル数(例えば、100サイクル)であっても、燃焼重心を精度よく推定し、エンジン100の制御を良好に行うことが可能である。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る内燃機関制御装置について、図17を参照して説明する。
図17は、第2の実施形態に係る内燃機関制御装置200が備える燃焼制御部300Aの内部構成例を示すブロック図である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る内燃機関制御装置について、図17を参照して説明する。
図17は、第2の実施形態に係る内燃機関制御装置200が備える燃焼制御部300Aの内部構成例を示すブロック図である。
燃焼制御部300Aは、第1の実施形態に係る燃焼制御部300の平均回転速度算出部303を、最大回転速度算出部306に置き換えた構成としている。図15に示したように、同一点火時期においてサイクルばらつきにより燃焼重心が遅角した時、当該気筒のウィンドウにおいてクランク回転速度が全体的に低下する。したがって、第1の実施形態に係るクランク回転速度の平均回転速度を、クランク回転速度の最大回転速度に代替している。
そして、燃焼制御部300Aは、内燃機関(エンジン100)のクランク回転速度を算出する回転速度算出部(回転速度算出部301)と、クランク回転速度の極値タイミングを算出する極値タイミング算出部(極値タイミング算出部302)と、クランク回転速度の最大回転速度を算出する最大回転速度算出部(最大回転速度算出部306)と、極値タイミングと、最大回転速度とに基づいて内燃機関(エンジン100)の燃焼状態を推定する燃焼状態推定部(燃焼状態推定部304)と、を備える。
燃焼状態推定部(燃焼状態推定部304)は、クランク回転速度が極値になる極値タイミングと最大回転速度に基づいて、内燃機関(エンジン100)の燃焼質量割合が設定値となる燃焼位相を推定し、点火時期演算部(点火時期演算部305)は、推定した燃焼位相が目標燃焼位相となるように内燃機関(エンジン100)の燃焼制御を行う。ここで、最大回転速度算出部(最大回転速度算出部306)は、各気筒に割り当てられたクランク回転速度列の最大値を当該気筒の最大回転速度とする。
[変形例]
なお、上述した各実施の形態では、燃焼状態推定部304が推定する燃焼状態として、燃焼重心MFB50としたが、燃焼重心MFB50以外の値(例えば、燃焼質量割合が60%となる時の燃焼位相)のように変えてもよい。
なお、上述した各実施の形態では、燃焼状態推定部304が推定する燃焼状態として、燃焼重心MFB50としたが、燃焼重心MFB50以外の値(例えば、燃焼質量割合が60%となる時の燃焼位相)のように変えてもよい。
本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するためにシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するためにシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10…ピストン、11…クランク角センサ、13…シグナルロータ、20…クランクシャフト、100…エンジン、200…内燃機関制御装置、300…燃焼制御部、301…回転速度算出部、302…極値タイミング算出部、303…平均回転速度算出部、304…燃焼状態推定部、305…点火時期演算部
Claims (7)
- 内燃機関のクランク回転速度を算出する回転速度算出部と、
前記クランク回転速度の極値タイミングを算出する極値タイミング算出部と、
前記クランク回転速度の平均回転速度を算出する平均回転速度算出部と、
前記極値タイミング及び前記平均回転速度に基づいて前記内燃機関の燃焼状態を推定する燃焼状態推定部と、を備える
内燃機関制御装置。 - 前記燃焼状態推定部で推定された前記燃焼状態に基づいて演算した点火時期により、前記内燃機関の燃焼制御を行う点火時期演算部を備える
請求項1に記載の内燃機関制御装置。 - 前記燃焼状態推定部は、前記クランク回転速度が極値になる前記極値タイミングと前記平均回転速度に基づいて、前記内燃機関の燃焼質量割合が設定値となる燃焼位相を推定し、
前記点火時期演算部は、前記燃焼状態推定部が推定した前記燃焼位相が目標燃焼位相となるように前記内燃機関の燃焼制御を行う
請求項2に記載の内燃機関制御装置。 - 前記回転速度算出部は、クランク角が720°の期間におけるクランク回転速度列を気筒数で分割し、各気筒の膨張行程を含む期間の前記クランク回転速度列を当該気筒における前記クランク回転速度列として割り当てる
請求項1に記載の内燃機関制御装置。 - 前記平均回転速度算出部は、各気筒に割り当てられたクランク回転速度列の平均値を当該気筒の平均回転速度とする
請求項1に記載の内燃機関制御装置。 - 前記内燃機関の燃焼状態は、燃焼質量割合が50%となる時の前記燃焼位相である
請求項3に記載の内燃機関制御装置。 - 内燃機関のクランク回転速度を算出する回転速度算出部と、
前記クランク回転速度の極値タイミングを算出する極値タイミング算出部と、
前記クランク回転速度の最大回転速度を算出する最大回転速度算出部と、
前記極値タイミング及び前記最大回転速度に基づいて前記内燃機関の燃焼状態を推定する燃焼状態推定部と、を備える
内燃機関制御装置。
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