JP7468283B2 - 収容箱移載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、収容箱移載装置に関する。
特許文献1には、収容箱を移載するための収容箱移載装置が開示されている。収容箱は、半導体ウェハが収容されたキャリアと、該キャリアに被せられてキャリアの側方及び上方を覆う蓋体とを有する。蓋体の側壁には開口としての窓部が形成されており、窓部は弾性体からなるシートによって覆われている。特許文献1に記載の収容箱移載装置は、シートを変形させつつ窓部内へ爪部を挿通することで、蓋体と蓋体の内部にあるキャリアとに爪部を係止させる。そして、この状態で持ち上げることにより、収容箱を移載する。また、収容箱の移載後には、窓部内への爪部の挿通量を減少させて爪部を蓋体のみに係止させた状態とする。そして、この状態で蓋体を持ち上げることにより、キャリアから蓋体を取り外すようにしている。
特開平11-204614号公報
ところで、収容箱には、蓋体が外れないようにロックするロック機構を備えるものがある。上記特許文献1に記載の収容箱移載装置によってこうした収容箱を移載するときには、収容箱を移載した後、蓋体を取り外す前に、ロック機構を操作してロックを解除する必要が生じる。収容箱を移載した後に収容箱のロックを解除する装置と、収容箱を移載する装置との別々の装置を備える場合、設備が大型化する虞がある。
本発明の目的は、設備の大型化を抑制できる収容箱移載装置を提供することにある。
上記課題を解決するための収容箱移載装置は、一端が開口したケースと、該ケースに組付けられて前記開口を塞ぐ蓋体とを有し、前記蓋体には、前記ケースと前記蓋体との組付け状態を保持する第1位置と、前記ケースと前記蓋体との組付け状態を解除可能な第2位置との間でスライド移動することで、前記ケース及び前記蓋体のロック状態を切り替えるロック機構が設けられている収容箱の移載装置であって、前記ロック機構をスライド移動させて前記第1位置と前記第2位置とを切り替えるロック操作部と、前記ロック操作部によって前記ロック機構が前記第1位置に切り替えられた状態で前記収容箱を持ち上げる第1把持部と、前記ロック操作部によって前記ロック機構が前記第2位置に切り替えられた状態で前記蓋体を持ち上げる第2把持部とを備える。
上記構成では、収容箱のロック機構を操作するロック操作部を備えている。そのため、収容箱のロックを解除して蓋体のみを持ち上げる動作や、蓋体をケースに組付けた後にロックして収容箱を移載する動作等を1つの装置で行うことが可能になる。したがって、上記構成によれば、収容箱のロック機構を操作する装置と収容箱を移載する装置とを別々に備える場合に比して、装置数を減少させることができ、設備の大型化を抑制できる。
一実施形態の収容箱移載装置と収容箱との概略構成を示す斜視図。 収容箱移載装置を拡大して示す斜視図。 収容箱移載装置の正面図。 収容箱移載装置の一部を省略して示す斜視図。 収容箱の断面図。 収容箱の平面図。 収容箱移載装置が収容箱の上方に配置された状態を示す断面図。 収容箱移載装置の爪部が収容箱の上方に配置された状態を示す断面図。 収容箱移載装置の爪部がロック機構に係止された状態を示す断面図。 収容箱移載装置が収容箱のロックを解除した状態を示す断面図。 収容箱移載装置が収容箱の蓋体を持ち上げた状態を示す断面図。 収容箱移載装置が収容箱のケース上方から退避した状態を示す断面図。 収容箱にワークを収容している状態を示す断面図。 収容箱移載装置が収容箱のケース上方に戻ってきた状態を示す断面図。 収容箱移載装置が収容箱のケースに蓋体を組付けた状態を示す断面図。 収容箱移載装置が収容箱をロックした状態を示す断面図。 収容箱移載装置が収容箱を持ち上げた状態を示す断面図。 収容箱移載装置が収容箱を移載した後の状態を示す断面図。
収容箱移載装置の一実施形態について、図1~図18を参照して説明する。
図1に示すように、収容箱移載装置10は、例えばベルトコンベアなどの搬送台D1上に載置されている収容箱100の上方に移動可能に設けられており、該収容箱100を持ち上げて他の搬送台D2上に移送するものである。以下では、水平面上における一方向をX方向といい、水平面上においてX方向と直交する方向をY方向という。また、X方向及びY方向と直交する鉛直方向、すなわち高さ方向をZ方向という。
収容箱100は、略直方体状に構成されている。本実施形態では、収容箱100は、幅方向がX方向と同じ方向となるように、且つ長さ方向がY方向と同じ方向となるように配置されている。
図2に示すように、収容箱移載装置10は、四角板状の基台11を有している。基台11はX方向の長さよりもY方向の長さが長い長方形状に形成されている。基台11の上面には、4本の懸架柱12が連結されている。懸架柱12は、基台11においてY方向における一端部に2本設けられており、他端部に2本設けられている。各懸架柱12の上端部は、図示しない駆動装置に連結されている。駆動装置は、例えばボールねじとサーボモータとを組み合わせた直動装置や、エアシリンダ等の駆動装置等を多軸組み合わせた公知の構成であり、懸架柱12を3次元方向に移動可能に構成されている。駆動装置によって懸架柱12を移動させることにより、基台11を3次元方向に移動させる。
基台11には、Y方向において各懸架柱12よりも中央側に、一対のレール15が設けられている。一対のレール15は、X方向に沿って平行に延びている。一対のレール15は、基台11のX方向における一端から他端まで連続して延びている。一対のレール15のうち、Y方向における一端側に設けられているレール15を第1レール15Aといい、Y方向における他端側に設けられているレール15を第2レール15Bという。
第1レール15Aと第2レール15Bとの間には、第1サーボ機構20及び第2サーボ機構50が設けられている。第1サーボ機構20は、第2サーボ機構50に対して第1レール15A側に設けられている。第1サーボ機構20は、直方体状の第1ハウジング20Aと、該第1ハウジング20AからX方向の一方側に突出している第1連結ロッド20Bとを有している。第1ハウジング20Aの内部には、第1連結ロッド20Bを軸方向、すなわち、X方向の両方向に移動させることにより、第1ハウジング20Aに対して第1連結ロッド20Bを出没させる駆動装置が設けられている。本実施形態では、駆動装置としてサーボモータとボールねじとを組み合わせた直動装置を採用している。第1連結ロッド20Bの先端には、第1連結板21が連結されている。第1連結板21は、四角板状であって、Y方向に延びている。第1連結板21には、Y方向における一端部に第1スライド部30が連結されており、Y方向における他端部に第2スライド部40が連結されている。
また、第2サーボ機構50は、直方体状の第2ハウジング50Aと、該第2ハウジング50AからX方向の他方側に突出している第2連結ロッド50Bとを有している。第2ハウジング50Aの内部には、第2連結ロッド50Bを軸方向、すなわち、X方向の両方向に移動させることにより、第2ハウジング50Aに対して第2連結ロッド50Bを出没させる駆動装置が設けられている。本実施形態では、駆動装置としてサーボモータとボールねじとを組み合わせた直動装置を採用している。第2連結ロッド50Bの先端には、第2連結板51が連結されている。第2連結板51は、四角板状であって、Y方向に延びている。第2連結板51には、Y方向における一端部に第3スライド部55が連結されており、Y方向における他端部に第4スライド部60が連結されている。
第1スライド部30の構成と第3スライド部55の構成とは左右対称であり、第2スライド部40の構成と第4スライド部60の構成とは左右対称である。そのため、以下では第1スライド部30及び第2スライド部40の構成について説明する。第3スライド部55については、第1スライド部30と共通の符号を付し、第4スライド部60については第2スライド部40と共通の符号を付すことで、それらの詳細な説明は省略する。
第1スライド部30は、第1連結板21に連結されていて、X方向に延びている第1肩部31と、第1肩部31のX方向における一端から下方に延びる第1腕部32とを有している。また、第1スライド部30は、第1肩部31のX方向における他端部の下面に固定された第1摺動部33を有している。第1摺動部33は、第1レール15Aに摺動可能に組付けられている。
図3に示すように、第1腕部32は、基台11の側方に配置されていて、該基台11よりも下方に延びている。第1腕部32のZ方向における中央部には、第1凹部32Aが設けられている。第1凹部32Aは、基台11側の面から切り欠かれた形状に形成されている。第1凹部32Aには、爪部65が連結されている。爪部65は、第1腕部32の第1凹部32Aに組付けられた平板部66を有している。平板部66の下端には、X方向における他端側、すなわち基台11側に屈曲して延びる屈曲部67が設けられている。屈曲部67の先端には、下方に屈曲して延びる当接部68が設けられている。なお、第1腕部32の第1凹部32Aに爪部65の平板部66を組付けることで、第1腕部32に対して爪部65が位置決めされる。
図2に示すように、第2スライド部40は、第1連結板21に連結されていて、X方向に延びている第2肩部41と、第2肩部41のX方向における一端から下方に延びる第2腕部42とを有している。また、第2スライド部40は、第1肩部31のX方向における他端部の下面に固定された第2摺動部43を有している。第2摺動部43は、第2レール15Bに摺動可能に組付けられている。第2腕部42は、基台11の側方に配置されていて、該基台11よりも下方に延びている。第2腕部42のZ方向における中央部には、第2凹部42Aが設けられている。第2凹部42Aは、基台11側の面から切り欠かれた形状に形成されている。第2凹部42Aには、爪部65が連結されている。第2腕部42に連結されている爪部65の構成は、第1腕部32に連結されている爪部65の構成と同様である。そのため、共通の符号を付してその詳細な説明は省略する。なお、第2腕部42の第2凹部42Aに爪部65の平板部66を組付けることで、第2腕部42に対して爪部65が位置決めされている。
図2及び図3に示すように、第1腕部32の下端部には、第1連結凹部32Bが形成されている。また、第2腕部42の下端部には、第2連結凹部42Bが形成されている。第1連結凹部32B及び第2連結凹部42Bは、基台11側の面及び下端面から切り欠かれた形状に形成されている。第1連結凹部32B及び第2連結凹部42Bには、第1腕部32の下端と第2腕部42の下端とを繋ぐように第1係止板70が連結されている。また、同様に、第3スライド部55における第1腕部32と、第4スライド部60における第2腕部42とには、これらの下端部を繋ぐように第1連結凹部32B及び第2連結凹部42Bに第2係止板75が連結されている。第1係止板70の構成と、第2係止板75の構成とは左右対称である。そのため、以下では第2係止板75の構成について説明し、第1係止板70の構成については共通の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図3に示すように、第2係止板75は、爪部65の下方に位置している。第2係止板75は、Z方向に延びていて第1連結凹部32B及び第2連結凹部42Bに組付けられている縦壁75Aと、縦壁75Aの下端からX方向の一方側(図3の右側)へ延びる下壁75Bとを有している。下壁75Bは、爪部65の屈曲部67と対向している。図3に破線で示すように、下壁75Bの先端は、爪部65の屈曲部67の先端と同じ位置まで延びている。
図2及び図3に示すように、下壁75Bには、第1腕部32及び第2腕部42に対応する位置に切欠きが形成されている。切欠きは、X方向における一端側、すなわち基台11側の面から切り欠かれた形状に形成されている。下壁75Bは、切欠きを下方から覆う補助壁75Cを含む。これにより、第2係止板75には、第1腕部32及び第2腕部42に対応する位置に、段差形状に構成された段差部75Dが設けられている。
こうした構成を有する収容箱移載装置10では、第1サーボ機構20が第1連結ロッド20BをX方向に移動させると、第1連結板21、第1スライド部30、第2スライド部40、爪部65、第1係止板70が基台11に対してX方向に相対移動する。すなわち、第1サーボ機構20が第1連結ロッド20Bを第1ハウジング20Aに対して没入するように移動させると、第1連結板21は、基台11に近づくようにスライド移動する。こうしてスライド移動するときには、第1レール15Aに対して第1摺動部33が摺動し、第2レール15Bに対して第2摺動部43が摺動する。このように、第1レール15A及び第2レール15Bによって案内されてX方向にスライド移動することで、爪部65及び第1係止板70がX方向において他方側、すなわち基台11に近づく方向へ平行移動する。
また、第1サーボ機構20が第1連結ロッド20Bを第1ハウジング20Aに対して突出するように移動させると、第1連結板21は、基台11から離間するようにスライド移動する。こうしてスライド移動するときには、第1レール15Aに対して第1摺動部33が摺動し、第2レール15Bに対して第2摺動部43が摺動する。このように、第1レール15A及び第2レール15Bによって案内されてX方向にスライド移動することで、爪部65及び第1係止板70がX方向において一方側、すなわち基台11から離間する方向へ平行移動する。
また、同様に、第2サーボ機構50が第2連結ロッド50BをX方向に移動させることで、第2連結板51、第3スライド部55、第4スライド部60、爪部65、及び第2係止板75が基台11に対してX方向の両方向へ相対移動する。
なお、図3に示すように、基台11の下面には、X方向における両端部に、押さえ部80が設けられている。押さえ部80は、各爪部65に対応して4つ設けられている。すなわち、第1腕部32に連結された爪部65に対応して設けられた2つの押さえ部80は、Y方向における位置が第1腕部32に連結された爪部65と同じ位置に配置されている。また、第2腕部42に連結された爪部65に対応して設けられた2つの押さえ部80は、Y方向における位置が第2腕部42に連結された爪部65と同じ位置に配置されている。図3に一点鎖線で示すように、押さえ部80の下面は、爪部65における屈曲部67の上面と同じ高さに調整されている。そのため、第1サーボ機構20や第2サーボ機構50の駆動によって爪部65がX方向にスライド移動して、基台11の下方に配置されたときには、押さえ部80と爪部65とが当接する。この状態では、爪部65のZ方向における上方への移動が規制されることとなる。
図4に示すように、収容箱移載装置10は、Y方向に並んで基台11に固定された第1センサ部90及び第2センサ部99を有している。第1センサ部90の構成と第2センサ部99の構成とは同様である。そのため、以下では、第1センサ部90の構成について説明し、第2センサ部99の構成については共通の符号を付して説明を省略する。
第1センサ部90は、第1スライド部30に近接して配置された発光部91と、第3スライド部55に近接して配置された受光部95とからなる。発光部91は、基台11の上面に固定された第1保持板92と、該第1保持板92に取り付けられた発光素子93とからなる。第1保持板92は、基台11の上面に固定されてX方向に延びる第1横延設部92Aを有している。第1横延設部92AにおけるX方向の一端には、下方に屈曲して延びる第1縦延設部92Bが設けられている。第1縦延設部92Bの下端には、X方向における他方側に屈曲して延びる第2横延設部92Cが設けられている。このように、第1保持板92は、X方向に折り返されたようなU字形状に形成されている。発光素子93は、第2横延設部92Cの下面に取り付けられている。
図3に示すように、発光素子93は、Z方向において、爪部65と第1係止板70との間に配置されている。より詳しくは、発光素子93は、Z方向において、第1係止板70の縦壁75Aよりも少し上方に設けられている。発光素子93は、X方向における他方側、すなわち、受光部95側に対向して設けられている。発光素子93は、例えば半導体からなり、受光部95側に光を放射可能に構成されている。
図3及び図4に示すように、受光部95は、基台11の上面に固定された第2保持板96と、該第2保持板96に取り付けられた受光素子97とからなる。第2保持板96は、基台11の上面に固定されてX方向に延びる第3横延設部96Aを有している。第3横延設部96AにおけるX方向の他端には、下方に屈曲して延びる第2縦延設部96Bが設けられている。第2縦延設部96Bの下端には、X方向における一方側に屈曲して延びる第4横延設部96Cが設けられている。このように、第2保持板96は、X方向において第1保持板92とは反対方向に折り返されたようなU字形状に形成されている。受光素子97は、第4横延設部96Cの下面に取り付けられている。
受光素子97は、Z方向において、爪部65と第2係止板75との間に配置されている。より詳しくは、受光素子97は、Z方向において、第2係止板75の縦壁75Aよりも少し上方であって、発光素子93と同じ高さとなるように設けられている。受光素子97は、X方向における一方側、すなわち、発光部91側に対向して設けられている。受光素子97は、例えば半導体からなり、発光素子93から放射された光を受光して電気信号に変換可能に構成されている。
次に、収容箱移載装置10によって移載される収容箱100の構成について説明する。
図5に示すように、収容箱100は、ケース110と蓋体120とを有している。ケース110は、長方形状の底壁111と、底壁111の周縁から立設された側壁112とを有しており、Z方向における上端が開口している。側壁112の上端部は、ケース110の開口110Aを構成する開口部112Aに相当する。側壁112の上端には、側方に突出した形状のフランジ部113が設けられている。換言すれば、ケース110の開口部112Aには、フランジ部113が設けられている。
蓋体120は、ケース110の開口110Aと略同形状の本体壁部121を有している。本体壁部121の周縁には、上方に屈曲して延びる位置決め壁122が設けられている。位置決め壁122の上端には、側方に屈曲して延びるフランジ覆壁123が設けられている。フランジ覆壁123の長さは、フランジ部113の長さよりも若干長い。フランジ覆壁123の先端には、下方に屈曲して延びる目隠し壁124が設けられている。こうした収容箱100では、本体壁部121が開口110Aを塞ぐように蓋体120をケース110に組付けたときには、フランジ覆壁123がフランジ部113に被さるとともに、フランジ部113は位置決め壁122と目隠し壁124との間に位置決めされる。そのため、蓋体120はケース110に対するずれがある程度抑えられた状態となる。
また、ケース110と蓋体120とを組付けた状態において、目隠し壁124は、フランジ部113よりも下方に延びている。そのため、蓋体120とケース110との組付け部分、すなわち、フランジ部113とフランジ覆壁123との境界部分は、目隠し壁124によって隠された状態となる。なお、目隠し壁124には、次に説明するロック機構130が設けられている位置に、挿入孔124Aが設けられている。挿入孔124Aは、フランジ部113よりも若干下方の位置に設けられている。
図6に示すように、蓋体120には、ロック機構130が設けられている。ロック機構130は、蓋体120においてX方向における両端部に2つずつの計4つ設けられている。なお、図6には、X方向における一方側(図6の下側)に設けられたロック機構130をケース110と蓋体120との組付け状態を保持する第1位置とし、X方向における他方側(図6の上側)に設けられたロック機構130をケース110と蓋体120との組付け状態を解除可能な第2位置としたときの状態を例示している。第1位置にあるか第2位置にあるかの違いはあるものの、図6に示す各ロック機構130の構成は同様である。
ロック機構130は、蓋体120のフランジ覆壁123の上面に設けられた係止枠131と、該係止枠131に支持されている係止片140とからなる。係止枠131は、フランジ覆壁123の上面に立設された一対の対向壁132と、一対の対向壁132の上端同士を連結する上壁133とを有している。上壁133には、図6に示す平面視において、幅方向の外側から円弧状に切り欠かれた形状の切欠部133Aが形成されている。係止枠131とフランジ覆壁123とによって支持孔131Aが構成されている。
係止片140は、支持孔131Aに挿通されている。係止片140は、支持孔131Aの外側方に配置されているロック部141と、ロック部141から突出するように延びていて支持孔131Aに挿通されている挿通部146とを有している。
図5及び図6に示すように、ロック部141は、四角板状の第1板部142を有している。第1板部142の上面には、Y方向に延びる凸壁部143が設けられている。第1板部142の一端部には、下方に湾曲した湾曲部144が設けられている。湾曲部144の下端には、第1板部142側に折り返されて該第1板部142と平行に延びる第2板部145が設けられている。第1板部142と第2板部145との間隔は、フランジ覆壁123の板厚とフランジ部113の板厚との和よりも若干短い。また、第2板部145は、ケース110の側壁112側に位置する先端部が、該側壁112側ほど下方に位置するように傾斜している。
図6に示すように、挿通部146は、ロック部141に連結されている中央部147を有している。中央部147の先端には、上面に立設された凸部148が設けられている。凸部148は、挿通部146が支持孔131Aから抜け出ることを抑制する。中央部147の先端には、Y方向において互いに反対方向に延びる一対の支点部149が設けられている。一方の支点部149にはロック部141側に延びる第1撓み部150が連結されており、他方の支点部149にはロック部141側に延びる第2撓み部151が連結されている。第1撓み部150及び第2撓み部151と中央部147との間には隙間が形成されている。
第1撓み部150及び第2撓み部151の側面には、X方向におけるロック部141側の部分に、中央部147から離間する方向に突出した山形状の係止爪152が設けられている。挿通部146において、支点部149が設けられている部分のY方向における長さは、支持孔131AのY方向における長さと略等しい。一方で、挿通部146において、第1撓み部150の係止爪152の頂点から第2撓み部151の係止爪152の頂点までのY方向における長さは、支持孔131AのY方向における長さよりも長い。
そのため、挿通部146を支持孔131Aに挿通するときには、係止片140が対向壁132によって挟まれる状態となる。これにより、第1撓み部150及び第2撓み部151が支点部149を支点として互いに中央部147側に近接するように弾性変形する。こうした状態でさらに挿通すると、係止爪152が支持孔131Aを抜けることで、第1撓み部150及び第2撓み部151が弾性変形した状態から復帰する。これにより、両係止爪152の間の長さが支持孔131Aの長さよりも長くなり対向壁132の内側面に係止された状態となる。こうした状態では、図5の右側に示すロック機構130のように、ロック部141の第2板部145は、目隠し壁124の挿入孔124Aに挿通された状態となる。この状態では、第1板部142と第2板部145とによってフランジ覆壁123及びフランジ部113が挟まれて保持される。
このように、係止片140をX方向にスライド移動させることで挿通部146を支持孔131Aに挿通して係止枠131に係止した状態では、ロック機構130は第1位置となり、ロック部141によってケース110と蓋体120との組付け状態が保持された状態となる。
また、第1位置にある状態から、係止片140をX方向における反対側にスライド移動させることで、第1撓み部150及び第2撓み部151を弾性変形させつつ挿通部146を支持孔131Aから引き抜く方向へ移動させる。挿通部146の凸部148が係止枠131の上壁133に当接するまで移動させることにより、ロック機構130は第2位置となり、ロック部141の第2板部145が目隠し壁124の挿入孔124Aから引き出された状態となる。この状態では、係止爪152は、係止枠131よりも外側方に配置されて対向壁132の外側面に係止される。このように、ロック機構130は、係止枠131と係止片140とがスナップフィットによって係止可能に構成されている。
次に、収容箱移載装置10によって収容箱100を移載するときの動作について説明する。
図7に示すように、収容箱移載装置10は、駆動装置を駆動して基台11を収容箱100の上方に配置した後、基台11を下降させることで、搬送台D1上の収容箱100を第1腕部32の間、及び第2腕部42の間に配置する。この状態では、第1腕部32及び第2腕部42に連結されている各爪部65は、蓋体120よりも上方に位置しており、第1係止板70及び第2係止板75は、ケース110のフランジ部113よりも下方に位置している。なお、図7に示す収容箱100では、全てのロック機構130が第1位置の状態であり、ケース110と蓋体120とがロックされている。
次に、図8に示すように、第1サーボ機構20及び第2サーボ機構50を駆動して、第1腕部32及び第2腕部42を基台11に近づける方向に移動させる。これにより、第1腕部32同士は互いに近づき、第2腕部42同士は互いに近づく。このとき、収容箱移載装置10では、収容箱100がロックされている状態において、ロック機構130における係止枠131の切欠部133Aの上方に爪部65の当接部68が位置するように第1サーボ機構20及び第2サーボ機構50の駆動量を設定している。そのため、爪部65の当接部68は、係止枠131の切欠部133Aの上方に位置するまでX方向に移動する。これにより、爪部65の当接部68は、ロック機構130における係止片140の凸壁部143よりも内側に配置される。また、この状態では、爪部65は、屈曲部67の上面が押さえ部80の下面に当接している。第1係止板70及び第2係止板75は、下壁75Bがケース110のフランジ部113の下方に配置される。
そして、図9に示すように、収容箱移載装置10は、基台11を下降させることで、爪部65の当接部68をロック機構130の係止片140に当接させる。この状態では、爪部65は、屈曲部67の上面が押さえ部80に当接し、当接部68の下面が係止片140と当接している。このように、爪部65は、押さえ部80と係止片140とに挟まれた状態となる。
図10に示すように、こうして爪部65と係止片140とを当接させた状態で、第1サーボ機構20及び第2サーボ機構50を駆動して、第1腕部32及び第2腕部42を基台11から離間させる方向に移動させる。これにより、第1腕部32同士は互いに離れ、第2腕部42同士は互いに離れる。第1腕部32及び第2腕部42の移動に伴って、爪部65は係止片140の凸壁部143に係止される。そしてこの状態で第1腕部32及び第2腕部42の移動が進むと、爪部65は、凸壁部143を介して係止片140をスライド移動させることで、ロック機構130を第1位置から第2位置へ切り替える。爪部65がロック機構130に係止されて移動する過程において、爪部65は、押さえ部80によってスライド方向と直交する上方向への移動が規制された状態となる。
本実施形態では、第1サーボ機構20及び第2サーボ機構50は、係止片140の凸部148が係止枠131の上壁133に当接するまで第1腕部32及び第2腕部42を移動させることで、ロック機構130を第1位置から第2位置へ切り替える。ロック機構130を第1位置から第2位置に切り替えた状態では、係止片140は目隠し壁124よりも側方に引き出された状態となる。この状態において、第1係止板70及び第2係止板75の下壁75Bは、係止片140、すなわち蓋体120の下方に配置されている。
そのため、図11に示すように、収容箱移載装置10は、基台11を上昇させることで、第1係止板70及び第2係止板75の下壁75Bに係止片140を引っ掛けて、蓋体120をケース110から持ち上げる。なお、この状態では、段差部75Dに係止片140が載置される。段差部75Dは、係止片140のY方向(図11の奥行き方向)の移動を抑える。これにより、蓋体120の第1係止板70及び第2係止板75に対する蓋体120の滑りが抑えられている。
蓋体120がケース110から持ち上げられた状態では、収容箱移載装置10に設けられた第1センサ部90及び第2センサ部99における発光素子93と受光素子97との間に蓋体120が配置される。そのため、発光素子93から放射された光が遮られ、受光素子97によって発光素子93から放射された光が検出できなくなる。そのため、受光素子97における放射光の検出態様に基づいて、蓋体120の存在を判断する。本実施形態では、第1センサ部90及び第2センサ部99の双方において、受光素子97における放射光の検出ができない状態となっているときに、蓋体120の持ち上げ動作が正常であると判断し、後の動作を実行することとしている。一方で、蓋体120を持ち上げる動作を行った後に、第1センサ部90及び第2センサ部99のいずれか一方において、受光素子97が放射光を未だ検出できている状態である場合、蓋体120の持ち上げ動作が異常であると判断する。この場合、後の動作を実行せずに、警報ランプを点灯させて作業者に異常を報知する。
図12に示すように、蓋体120の持ち上げ動作が正常に行われた場合、収容箱移載装置10は、水平方向に移動することでケース110の上方から退避し、ケース110を開口させた状態とする。
その後、図13に示すように、公知のワーク収容装置Sによって、ケース110内にワークWが収容される。
図14に示すように、ケース110内にワークWが収容されると、収容箱移載装置10は、水平方向に移動してケース110の上方へと戻る。
その後、図15に示すように、収容箱移載装置10は、基台11を下降させてケース110に蓋体120を組付ける。この状態では、ケース110に蓋体120が組付けられてはいるものの、ロック機構130によるロックはされていない。
そのため、図16に示すように、収容箱移載装置10は、第1サーボ機構20及び第2サーボ機構50を駆動して、第1腕部32及び第2腕部42を基台11に近づける方向に移動させる。第1腕部32及び第2腕部42は、ロック機構130の係止片140の側方に対応する位置に配置されている。そのため、第1腕部32及び第2腕部42を基台11に近づける方向、すなわち、係止片140に近づける方向に移動させることにより、第1腕部32及び第2腕部42が係止片140に当接する。そしてこの状態からさらに第1腕部32及び第2腕部42を移動させることで、係止片140を支持孔131A内に挿通し、ロック機構130を第1位置に切り替える。この状態では、第1係止板70及び第2係止板75の下壁75Bがフランジ部113の下方に配置されている。
そのため、図17に示すように、収容箱移載装置10は、基台11を上昇させることで、第1係止板70及び第2係止板75の下壁75Bに収容箱100を引っ掛けて持ち上げる。なお、本実施形態では、蓋体120の目隠し壁124がフランジ部113よりも下方に延びていることから、収容箱100を持ち上げたときには、第1係止板70及び第2係止板75の下壁75Bと、目隠し壁124の下端部とが当接する。
その後、図18に示すように、収容箱移載装置10は、他の搬送台D2の上方に移動して、該搬送台D2に収容箱100を載置した後、第1サーボ機構20及び第2サーボ機構50を駆動して、第1腕部32及び第2腕部42を基台11から離間する方向に移動させることで、収容箱100を解放して移載を完了する。その後は、元の搬送台D1の上方へと戻り、図7~図18の処理を行うことで収容箱100の移載動作を繰り返す。
このように、本実施形態では、第1サーボ機構20、第1連結板21、第1スライド部30、第2スライド部40、第2サーボ機構50、第2連結板51、第3スライド部55、第4スライド部60、爪部65、及び押さえ部80がロック機構130をスライド移動させて第1位置と第2位置とを切り替えるロック操作部を構成している。なお、第1サーボ機構20、第1連結板21、第1スライド部30、第2スライド部40、第2サーボ機構50、第2連結板51、第3スライド部55、及び第4スライド部60が、爪部65をスライド移動させる移動部に相当する。
また、第1スライド部30、第2スライド部40、第3スライド部55、第4スライド部60、第1係止板70、及び第2係止板75がロック操作部によってロック機構130が第1位置に切り替えられた状態で収容箱100を持ち上げる第1把持部に相当する。また、これらは、ロック操作部によってロック機構130が第2位置に切り替えられた状態で蓋体120を持ち上げる第2把持部としても機能する。
なお、第1係止板70及び第2係止板75は、ロック操作部によってロック機構130が第1位置に切り替えられたときに、フランジ部113の下方に配置される箱係止部に相当する。また、第1係止板70及び第2係止板75は、ロック操作部によってロック機構130が第2位置に切り替えられたときに、蓋体120の下方に配置される蓋係止部にも相当する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態では、上述したロック操作部によって、ロック機構130をスライド移動させて第1位置と第2位置とを切り替えるようにした。そして、ロック操作部によってロック機構130が第1位置に切り替えられた状態で、収容箱100を持ち上げる上述した第1把持部と、ロック操作部によってロック機構130が第2位置に切り替えられた状態で蓋体120を持ち上げる上述した第2把持部とを備えている。そのため、収容箱100のロックを解除して蓋体120のみを持ち上げる動作や、蓋体120をケース110に組付けた後にロックして収容箱100を移載する動作等を1つの装置で行うことができる。したがって、収容箱100のロック機構130を操作する装置と収容箱100を移載する装置とを別々に備える場合に比して、装置数を減少させることができ、設備の大型化を抑制できる。
(2)本実施形態では、第1係止板70及び第2係止板75における下壁75Bの先端位置と爪部65における屈曲部67の先端位置とを同じ位置に設定した。そしてこれにより、ロック操作部の爪部65によってロック機構130の係止片140をスライド移動させて第2位置に切り替えたときに、第1係止板70及び第2係止板75を蓋体120の下方に配置されるようにした。そのため、ロック操作部によってロックを解除する動作を行った後、第1係止板70及び第2係止板75を上昇させることで、第2把持部によって蓋体120を持ち上げることができる。したがって、ロックを解除して蓋体120をケース110から取り外すときの作業時間の短縮に貢献できる。
(3)第1腕部32及び第2腕部42の下端部に第1係止板70及び第2係止板75を連結し、ロック操作部の第1腕部32及び第2腕部42によってロック機構130の係止片140をスライド移動させて第1位置に切り替えるようにした。そしてこれにより、ロック操作部によってロック機構130が第1位置に切り替えられたときに、第1係止板70及び第2係止板75をフランジ部113の下方に配置するようにした。そのため、ロック操作部がロック機構130を操作して収容箱100をロックした後、第1係止板70及び第2係止板75を上昇させることで、第1把持部によって収容箱100を持ち上げることができる。したがって、収容箱100をロックして収容箱100を移載するときの作業時間の短縮に貢献できる。
(4)ロック操作部は、爪部65をロック機構130の係止片140に係止した状態でスライド移動させるときに、爪部65の上方向への移動を規制する押さえ部80を有している。そのため、爪部65がロック機構130と係止している状態において、スライド方向と直交する上方向への爪部65の移動が抑えられる。そのため、ロック操作部によってロック機構130を操作しているときに、爪部65とロック機構130との係合が外れてしまうことを抑えることができる。したがって、ロック操作部によるロック機構130の操作精度を向上させることができる。
(5)本実施形態では、第2把持部によって蓋体120を持ち上げたときの該蓋体120の有無を検出する第1センサ部90及び第2センサ部99を備えるようにした。そのため、第2把持部によって蓋体120を持ち上げたときに、蓋体120の有無を検出できる。したがって、蓋体120をケース110から取り外す動作の確実性を担保することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、センサ部として、蓋体120を挟んで発光部91及び受光部95を配置した第1センサ部90及び第2センサ部99を例示した。センサ部の構成はこうした構成に限らない。例えば、蓋体120の一方のみに発光部91及び受光部95を配置し、発光部91から照射した光の蓋体120からの反射光を受光部95によって検出することで蓋体120の有無を検出してもよい。また、例えば、磁気センサ等の他の形式のセンサ部を採用することも可能である。また、第1センサ部90及び第2センサ部99を必ずしも備える必要はなく、少なくとも一方を省略してもよい。
・上記実施形態では、押さえ部80の下面に爪部65の屈曲部67の上面を当接させて爪部65の上方への移動を規制するようにした。こうした構成は適宜変更が可能である。例えば、押さえ部80の下面と爪部65の屈曲部67の上面との間に隙間を設けてもよい。また、押さえ部80を省略することも可能である。
・上記実施形態では、ロック機構130におけるロックを解除するときに、爪部65の当接部68の下面を係止片140に当接させた。こうした構成は変更が可能である。例えば、ロック機構130を第1位置から第2位置に切り替えるときに、爪部65の当接部68における下面を係止片140から浮かせつつも、当接部68が凸壁部143と係止可能な高さに配置する。そしてこの状態で、爪部65をスライド移動させることで、当接部68を凸壁部143の側面に当接させつつ係止片140をスライド移動させて第2位置に切り替える。こうした構成であっても、ロック機構130におけるロックの解除は可能である。
・上記実施形態では、爪部65によって係止片140をスライド移動させることでロック機構130を第1位置から第2位置へ切り替えるとともに、第1腕部32及び第2腕部42によって押圧して係止片140をスライド移動させることでロック機構130を第2位置から第1位置へ切り替えるロック操作部を例示した。ロック操作部の構成はこれに限らない。例えば、係止片140を上下方向から挟んで把持可能な係止片把持部を設けて、該係止片把持部によって係止片140を把持した状態でスライド移動させることで、ロック機構130を第1位置と第2位置とで切り替えるロック操作部を採用してもよい。
・上記実施形態では、ロック機構130が第1位置に切り替えられたときに、第1係止板70及び第2係止板75をフランジ部113の下方に配置するようにした。こうした構成は適宜変更が可能である。例えば、爪部65の当接部68の側面によって係止片140の湾曲部144の側面を押圧して該係止片140をスライド移動させることで、ロック機構130を第1位置に切り替える構成を採用することができる。この場合、ロック機構130が第1位置に切り替えられたときに、第1係止板70及び第2係止板75の下壁75Bはフランジ部113の下方には配置されない。そのため、こうした場合には、第1位置に切り替えた後、少し基台11を上昇させて爪部65と係止片140との係合を解除した後、第1サーボ機構20及び第2サーボ機構50を駆動して、第1係止板70及び第2係止板75を収容箱100に近づけることで、ロック機構130を第1位置としたまま下壁75Bをフランジ部113の下方に配置させる。そして、基台11を上昇させて下壁75Bに収容箱100を引っ掛けることで、収容箱100を第2把持部によって持ち上げるようにすればよい。
・上記実施形態では、ロック機構130が第2位置に切り替えられたときに、下壁75Bを蓋体120の下方に配置するようにした。こうした構成は適宜変更が可能である。例えば、第1係止板70及び第2係止板75における下壁75Bを爪部65における屈曲部67よりも短くして、ロック機構130が第2位置に切り替えられたときに、下壁75Bを蓋体120の下方に配置しない構成としてもよい。こうした場合には、ロック機構130を第2位置に切り替えた後、第1サーボ機構20及び第2サーボ機構50を駆動して、第1係止板70及び第2係止板75を収容箱100に近づけることで、ロック機構130を第2位置としたまま下壁75Bを蓋体120の下方に配置させる。そして、基台11を上昇させて下壁75Bに蓋体120を引っ掛けることで、蓋体120を第2把持部によって持ち上げるようにすればよい。
・第1係止板70を第1腕部32及び第2腕部42の下端をつなぐように設けたが、第1係止板70を2つに分割して、第1腕部32の下端に連結された係止板と、第2腕部42の下端に連結された係止板とを備える構成としてもよい。また、第1係止板70及び第2係止板75に段差部75Dを設けたが、こうした構成を省略してもよい。この構成では、第1係止板70及び第2係止板75の下壁75Bに切欠きを形成しない構成とすることができる。
・第1係止板70及び第2係止板75によって第1把持部及び第2把持部の双方を構成するようにした。こうした構成は変更が可能である。例えば、第1係止板70及び第2係止板75によって収容箱100を持ち上げる第1把持部を構成するとともに、別の引き掛け部を設けて、該引き掛け部によって蓋体120を持ち上げる第2把持部を構成するようにしてもよい。なお、こうした構成では、第1係止板70及び第2係止板75を移動させる機構と、引き掛け部を移動させる機構とを共通化してもよいし、別々に備えるようにしてもよい。
・上記実施形態において、第1サーボ機構20によって第1スライド部30及び第2スライド部40を移動させ、第2サーボ機構50によって第3スライド部55及び第4スライド部60を移動させるようにした。収容箱移載装置10における各部の駆動態様はこうしたものに限らない。例えば、各スライド部を移動させるためのサーボ機構を各々設けるようにしてもよい。また、第1スライド部30、第2スライド部40、第3スライド部55、及び第4スライド部60を同時に駆動させる1つのサーボ機構を設けるようにしてもよい。また、各スライド部を移動させる機構は、サーボ機構に限らず、例えば、エアシリンダ等の公知の駆動機構を用いてもよい。
・上記実施形態では、蓋体120に目隠し壁124が設けられている収容箱100の移載装置を例に説明したが、適用可能な収容箱の構成は、これに限らない。例えば、目隠し壁124がない収容箱であっても上記実施形態と同様の構成を適用できる。この場合、収容箱を持ち上げるときに、第1係止板70及び第2係止板75をケース110のフランジ部113に引っ掛ける等すればよい。また、ロック機構130の数や位置も限定されず、蓋体120に設けられたロック機構130の数や位置が異なる場合には、これに合わせてロック操作部を配置するなどすればよい。
10…収容箱移載装置
11…基台
12…懸架柱
15…レール
15A…第1レール
15B…第2レール
20…第1サーボ機構
20A…第1ハウジング
20B…第1連結ロッド
21…第1連結板
30…第1スライド部
31…第1肩部
32…第1腕部
32A…第1凹部
32B…第1連結凹部
33…第1摺動部
40…第2スライド部
41…第2肩部
42…第2腕部
42A…第2凹部
42B…第2連結凹部
43…第2摺動部
50…第2サーボ機構
50A…第2ハウジング
50B…第2連結ロッド
51…第2連結板
55…第3スライド部
60…第4スライド部
65…爪部
66…平板部
67…屈曲部
68…当接部
70…第1係止板
75…第2係止板
75A…縦壁
75B…下壁
75C…補助壁
75D…段差部
80…押さえ部
90…第1センサ部
91…発光部
92…第1保持板
92A…第1横延設部
92B…第1縦延設部
92C…第2横延設部
93…発光素子
95…受光部
96…第2保持板
96A…第3横延設部
96B…第2縦延設部
96C…第4横延設部
97…受光素子
99…第2センサ部
100…収容箱
110…ケース
110A…開口
111…底壁
112…側壁
112A…開口部
113…フランジ部
120…蓋体
121…本体壁部
122…位置決め壁
123…フランジ覆壁
124…目隠し壁
124A…挿入孔
130…ロック機構
131…係止枠
131A…支持孔
132…対向壁
133…上壁
133A…切欠部
140…係止片
141…ロック部
142…第1板部
143…凸壁部
144…湾曲部
145…第2板部
146…挿通部
147…中央部
148…凸部
149…支点部
150…第1撓み部
151…第2撓み部
152…係止爪
D1,D2…搬送台
S…ワーク収容装置
W…ワーク

Claims (5)

  1. 一端が開口したケースと、該ケースに組付けられて前記開口を塞ぐ蓋体とを有し、前記蓋体には、前記ケースと前記蓋体との組付け状態を保持する第1位置と、前記ケースと前記蓋体との組付け状態を解除可能な第2位置との間でスライド移動することで、前記ケース及び前記蓋体のロック状態を切り替えるロック機構が設けられている収容箱の移載装置であって、
    前記ロック機構をスライド移動させて前記第1位置と前記第2位置とを切り替えるロック操作部と、
    前記ロック操作部によって前記ロック機構が前記第1位置に切り替えられた状態で前記収容箱を持ち上げる第1把持部と、
    前記ロック操作部によって前記ロック機構が前記第2位置に切り替えられた状態で前記蓋体を持ち上げる第2把持部と
    を備える収容箱移載装置。
  2. 前記第2把持部には、前記ロック操作部によって前記ロック機構が前記第2位置に切り替えられたときに、前記蓋体の下方に配置される蓋係止部が設けられている
    請求項1に記載の収容箱移載装置。
  3. 前記ケースの開口部には、側方に突出した形状のフランジ部が設けられており、
    前記第1把持部には、前記ロック操作部によって前記ロック機構が前記第1位置に切り替えられたときに、前記フランジ部の下方に配置される箱係止部が設けられている
    請求項1または2に記載の収容箱移載装置。
  4. 前記ロック操作部は、前記ロック機構に係止される爪部と、前記爪部をスライド移動させる移動部と、前記爪部が前記ロック機構に係止されている状態で該爪部のスライド方向と直交する直交方向への移動を規制する押さえ部とを有する
    請求項1~3のいずれか一項に記載の収容箱移載装置。
  5. 前記第2把持部によって前記蓋体を持ち上げたときの該蓋体の有無を検出するセンサ部を備える
    請求項1~4のいずれか一項に記載の収容箱移載装置。
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