JP7454131B2 - 大型精米工場 - Google Patents

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Description

本発明は、大型精米工場に関する。
穀物共同乾燥調製施設(カントリーエレベータ)では、各農家が収穫した籾の持ち分を決定するための自主検定装置が設けられている。この自主検定装置は、テスト用のもみすり機(籾から籾殻を脱離して玄米にする機械)や粒選別機(粒の大きさを選別する機械)や計量機(粒の重さを計量する機械)などにより構成され、各農家のサンプル(約1kg程度)を大粒・中粒・小粒・屑(くず)粒・夾雑物に選別(分類)し、その割合を計算して高精度に各農家の持ち分を決定し、収穫シーズンが終わった後、持ち分に応じて払い戻しが行われている(特許文献1など)。
このような自主検定装置は、通常、検定対象物としては米や麦や大豆である。設置場所としては圃場の近くで乾燥調製加工を行う、カントリーエレベータやライスセンタなどに設けられる。つまり、カントリーエレベータやライスセンタでは、各農家から持ち込まれる籾が同じ品種であれば全部一括して処理されるから、各農家に籾の持ち分を明確にし、払い戻し精算の際の重要な基礎データを得ておくという必要性があるためである。一方、圃場から離れた都市部で搗精加工を行う大型精米工場では、あらかじめ原料となる玄米を検査するための特別な検査装置は設置されていない。大型精米工場に入荷する原料は業者を指定して納入されているから、業者を信用することとすれば原料の品質検査は簡易的に行えば足りるということになる。
一方、大型精米工場における搗精加工にかかる経費内訳は、人件費、事務費、工場経費(電気料金、修繕費、動力・消耗品費)などがある。そして、精米機本体の稼働率(操業率)を上げたり、歩留まり率を上げたりして、加工経費を安く抑えると、大型精米工場の収益を向上させることに繋がる。
特開2014-210247号公報
本発明は上記問題点にかんがみ、加工経費を安く抑えて収益を向上することができる大型精米工場を提供することを技術的課題とする。
上記課題を解決するため本発明は、 搬入される原料玄米を荷受けする荷受部と、該荷受部で荷受された原料玄米を精米する精米部と、を備えた大型精米工場において、前記荷受部と前記精米部との間には、搬入された原料玄米を自主検査する自主検査機を設け、前記自主検査機の検査結果に基づいて、前記精米部で処理する運転パラメータを算出する制御部を備え、前記自主検査機は、精米前の原料である玄米の品質や性状を検査する第一の穀粒判別機と、該第一の穀粒判別機で検定した玄米を供試原料として試験的に精米を行うテスト精米機と、該テスト精米機により精米された穀粒表面の除糠を行うためのクリーニング装置と、精米後の精米の品質や性状を検査する第二の穀粒判別機と、を備える、という技術的手段を講じた。
これにより、第一の穀粒判別機により、精米前の原料玄米の整粒サンプルの品位や品質を測定し、第二の穀粒判別機により、精米後の整粒サンプルの品位や品質を測定することができ、精米時における精米要素や品質悪化の原因を知ることができる。また、クリーニング装置を設けることで、精米作用により穀温が上昇した穀粒を攪拌しながら冷却するとともに、除糠を行うことができる。また、穀粒表面を乾燥して結露水を排除することもできる。したがって、第二穀粒判別機による測定に際し支障が生じることがない。
請求項記載の発明によれば、前記自主検機には、さらに、精米後の精米の食味を検査する食味測定機を備えたことを特徴とする。これにより、精米後の精米の食味を検査することができる。
請求項記載の発明によれば、前記クリーニング装置は、外筒と、該外筒内に回転可能に横設され、周面に多数の孔を形成した多孔筒体と、該多孔筒体内に通風し精米後の穀粒の冷却と穀粒の表面の乾燥とを行う冷却ファンとを備えたことを特徴とする。これにより、簡易な部材でクリーニング装置を構成することができ、精米後の穀粒を攪拌しながら冷却するとともに、除糠を行い、さらには、結露水を排除することも可能となる。
請求項4記載の発明によれば、前記制御部は、前記大型精米工場の各部の情報を収集するとともに、これら情報に基づいて各部の制御を行い、前記自主検機の結果から、原料玄米の特性と、あらかじめ蓄積された情報と、に基づいて、前記精米部で米粒を処理する際に使用する条件が最適となる値を算出することを特徴とする。これにより、搗精加工にかかる工場経費(電気料金、動力・消耗品費)が最安となる最適条件を探すことができる。
本発明によれば、搬入される原料玄米を荷受けする荷受部と、該荷受部で荷受された原料玄米を精米する精米部と、を備えた大型精米工場において、前記荷受部と前記精米部との間には、搬入された原料玄米を自主検査する自主検査機を設け、前記自主検査機の検査結果に基づいて、前記精米部で処理する運転パラメータを算出する制御部を備え、前記自主検査機は、精米前の原料である玄米の品質や性状を検査する第一の穀粒判別機と、該第一の穀粒判別機で検定した玄米を供試原料として試験的に精米を行うテスト精米機と、該テスト精米機により精米された穀粒表面の除糠を行うためのクリーニング装置と、精米後の精米の品質や性状を検査する第二の穀粒判別機と、を備えたので、自主検機の結果から、原料玄米の特性と、あらかじめ蓄積された情報と、に基づいて、精米部で米粒を処理する際に使用する条件(運転パラメータ)が最適となる値を算出することができる。すなわち、製品品質が悪化せず、製品単価が向上する条件や、搗精加工にかかる工場経費(電気料金、動力・消耗品費)最安となる最適条件を探索する。これにより、大型精米工場において加工経費を安く抑えて収益を向上することができるようになる。
大型精米工場の概略構成を示すフロー図である。 自主検査機の内部構造を示す概略説明図である。 原料とテスト精米後の製品の品質比較表である。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、大型精米工場1の概略構成を示すフロー図である。大型精米工場1では、搬入された玄米が精米され、その後、選別・計量を経て袋詰めされ、出荷されることとなる。図1の大型精米工場1では、荷受部2と、精米部3と、精選部4と、計量包装部5と、を備えている。荷受部2は、大型精米工場1に搬入される玄米を受ける荷受ホッパー6と、粗選機7と、荷受計量機8と、を備えている。
荷受計量機8の排出部には、計量した後に排出される米粒(玄米)の一部を、自主検定用サンプルとして採取するサンプル採取機構9が備えられる。このサンプル採取機構9からは、搬送路10を介して、荷受計量後のサンプル粒(玄米)の品質検査を行う自主検査機11が設けられる。
精米部3は、複数の精米機12,13,14と、石抜き機15と、を備えている。複数の精米機12,13,14は、竪型研削式精穀機12,竪型摩擦式精穀機13,竪型摩擦式精穀機14という具合に三台を連座して設けると、ムラ搗きを防ぎ、目的に応じた最適な精米を実現することができる。また、石抜き機15は、第三の精米機14の後工程に配置され、製品となる精米から石屑を選別する方式となっているが、第一の精米機12の前工程に配置させ、原料となる玄米から石屑を選別する方式を採用することもできる。
精選部4は、色彩選別機16と篩分け機17とを備えている。計量包装部5は、計量・包装機18を備えている。
そして、図1に示す大型精米工場1には、データ保管装置(ストレージ)101により大型精米工場1の各部の情報を収集するとともに、これら情報に基づいて各部の制御を行う制御部100が設けられている。データ保管装置(ストレージ)101は、色彩選別機16の選別データ(不良粒除去率(選別率)、色彩選別機のイジェクタ作動回数、最高電流値、平均電流値、最低電流値、総電力量など)を取得して収録する。また、篩分け機17の篩分けデータ(篩分け機回転数、破砕粒割合、整粒割合、総電力量など)を取得して収録する。計量・包装機18の計量・包装データ(計量回数、累計(出荷済)計量値、累計(出荷済)包袋数、総電力量など)を取得して収録する。これらのデータ保管装置(ストレージ)101に保管された各種データを参照することで、精米部3における複数の精米機12,13,14の稼働率(操業率)を算出したり、歩留まり率を算出したりすることができ、加工経費の算出が可能となる。さらに、制御部100は、自主検査機11の中央制御部21とも電気的に接続して連携をとっている。
次に、図2を参照して前記自主検査機11の構成を詳述する。自主検機11は、受入れホッパー部19と、装置本体20とにより構成されている。装置本体20は、自主検機11への穀粒の受け入れ可能や受け入れ停止の指示や、各機器の連携や各機器の制御を行う中央制御部21と、精米前の原料である玄米の品質や性状を検査する第一の穀粒判別機22と、該第一の穀粒判別機22で検定した玄米を供試原料として試験的に精米を行うテスト精米機23と、該テスト精米機23により精米された穀粒表面の除糠を行うためのクリーニング装置24と、精米後の精米の品質や性状を検査する第二の穀粒判別機25と、精米後の精米の食味を検査する食味測定機26とを備えて構成されている。
前記テスト精米機23は、筐体27と、周面に多数の孔を形成した除糠金網筒28と、除糠金網筒28内に回転可能に設けて穀粒を攪拌する精米ロール29と、精米作用により除糠金網筒28から漏出した糠を回収する糠吸引ファン30とを備えて構成されている。
前記クリーニング装置24は、外筒31と、該外筒31内に回転可能に横設され、周面に多数の孔を形成した多孔筒体32と、該多孔筒体32内に通風し精米後の穀粒の冷却と穀粒の表面の乾燥とを行う冷却ファン(図示せず)とを備えて構成される。このクリーニング装置24は、多孔筒体32を回転させながら冷却ファンから通風を行うことで、精米作用により穀温が上昇した精米後の穀粒を攪拌しながら冷却するとともに、除糠を行うことができる。また、穀粒表面に結露が生じたとしても攪拌しながら冷却するという作用によって、穀粒表面を乾燥して結露水を排除することができる。そして、クリーニング装置24からは穀粒表面が完全に乾いた状態で排出されるため、後工程の第二穀粒判別機25及び食味測定機26による測定に際し支障が生じることがない。
前記クリーニング装置24と前記第二穀粒判別機25との間は、流路33により連絡され、前記クリーニング装置24と前記食味値測定機26との間は、流路34により連絡される。
以下、上記構成における作用を図面を参照しながら説明する。
荷受部2(図1参照)にて荷受された玄米は、荷受ホッパー6から粗選機7に供給されて粗選別が行われ、本ライン上にある整粒が荷受計量機8により計量される。荷受計量機8にて計量された整粒の一部は、サンプル採取機構9により採取され、搬送路10を経て自主検査機11に供給される。
そして、自主検査機11(図2参照)では、内部の中央制御部21において、荷受部2の荷受ホッパー6及び粗選機7により得られた荷受データ(穀粒の重量値、荷受水分値、品種、農家の所有者コード、生産地(圃場の場所)など)や、粗選データ(紐状物など異物の混入の割合、整粒重量など)が取得され、整粒サンプルと関連づけが行われる。
上記荷受データ及び粗選データに関連づけられた整粒サンプルは、自主検査機11の受入れホッパー部19に投入される。次いで、整粒サンプルは第一の穀粒判別機22に投入される。第一の穀粒判別機22では、整粒サンプルの米温、水分、白度などの物性値のほか、整粒(良品)の割合(%)、粉状質粒(不良粒)の割合(%)、砕粒(不良粒)の割合(%)、着色粒(不良粒)の割合(%)、胚芽残存(不良粒)の割合(%)などの品位や品質が測定されることとなる。
整粒サンプルの米温、水分、白度などの物性値及び整粒割合などの品位・品質が測定されると、次に、整粒サンプルはテスト精米機23に投入され、テスト精米が行われることとなる。テスト精米機23によるテスト精米により生じた糠は糠吸引ファン30により機外に排出される一方、テスト精米により生成した精白米は、次のクリーニング装置24に投入される。このとき、テスト精米機23から排出された直後の米温を測定することにより、テスト精米機23に投入前の米温とテスト精米機23から排出後の米温とを比較し、テスト精米による温度上昇値を算出することができる。
テスト精米が終了すると、精白米サンプルはクリーニング装置24に投入され、前述のような穀粒の冷却と、穀粒表面の乾燥が行われる。そして、クリーニング装置24から排出された精白米サンプルは、流路33を介して第二の穀粒判別機25に供給されるとともに、流路34を介して食味測定機26に供給される。
前記第二の穀粒判別機25では、精白米サンプルの米温、水分、白度などの物性値のほか、整粒(良品)の割合(%)、粉状質粒(不良粒)の割合(%)、砕粒(不良粒)の割合(%)、着色粒(不良粒)の割合(%)、胚芽残存(不良粒)の割合(%)の品位・品質が測定され、前記食味測定機26では、水分やタンパク量などの成分の物性値から推定した食味値が算出される。
図3は、受入れホッパー部19で受け入れた原料玄米を、第一の穀粒判別機25により測定した結果と、テスト精米機23及びクリーニング装置24を経た精白米を、第二の穀粒判別機25及び食味測定機26により測定した結果を示す比較表である。
図3を参照すると、図3の1.に示す表は、高品質の原料玄米を供試サンプルに用いた事例を記載し、図3の2.に示す表は、中品質の原料玄米を供試サンプルに用いた事例を記載している。図3の1.に示す表のように、原料玄米Aは、第一の穀粒判別機22に供給され、その結果、一等級の品質の原料玄米であることが分かった。そのときの白度値は20であった。
この原料玄米Aを、A条件(運転パラメータ)のもとでテスト精米した。精米後の品質は、一等級の品質の精白米に仕上がった(歩留まりは90%程度)。そのときの白度値は38、食味値は98であった。
同様の原料玄米Aを、B条件(運転パラメータ)のもとでテスト精米した。精米後の品質は、二等級の品質の精白米に仕上がった(歩留まりは89%程度)。これは、精米時に砕米が多くなったのが原因と思われる。そのときの白度値は42、食味値は83であった。
上述のような、原料玄米Aという同原料を使用しながら、品質に違いが生じたのは、一般的に精米機により玄米を搗精する際は、精米機のロール回転数、抵抗蓋の抵抗のかけ方、原料の供給流量、噴風、米温などが関係してくるためであると思われる。これらの要素は、搗精後の精白米の品質を決定する重要な要素である。上述の例であれば、B条件(運転パラメータ)でテスト精米するよりも、A条件(運転パラメータ)でテスト精米する方が、精白米の品質を最良化することができると思われる。したがって、大型精米工場1における本ライン上の搗精においても、精米部3には、A条件の要素を設定して搗精の制御をするのがよい。
図3の2.に示す表の中品質の原料玄米についても、同様に原料玄米BをA条件か又はB条件のもとでテスト精米を行う。原料玄米Bは、第一の穀粒判別機22に供給され、その結果、二等級の品質の原料玄米であることが分かった。そのときの白度値は20であった。
この原料玄米Bを、A条件(運転パラメータ)のもとでテスト精米した。精米後の品質は、二等級の品質の精白米に仕上がった(歩留まりは90%程度)。そのときの白度値は38、食味値は83であった。
同様の原料玄米Bを、B条件(運転パラメータ)のもとでテスト精米した。精米後の品質は、三等級の品質の精白米に仕上がった(歩留まりは89%程度)。これは、精米時に砕米が多くなったのが原因と思われる。そのときの白度値は42、食味値は65であった。
上記のように、原料玄米Aであっても、原料玄米Bであっても(精米前の玄米の産地や銘柄を異ならせた場合であっても)、B条件(運転パラメータ)のもとでテスト精米するときは、品質が大きく低下してしまうことが分かった。これは、精米機側の要素が大きく作用し(例えば、ロール回転数、抵抗蓋への抵抗のかけ方、流量、噴風、米温)、B条件の要素は品質が悪い方向へシフトしていることが分かった。つまり、ロール回転数、抵抗蓋への抵抗圧力および流量の各設定が基準よりも極端に大きい場合には、砕米が多く発生することとなり、品質悪化の原因となってしまうこととなる。
すなわち、大型精米工場11では、搬入された玄米の一部を自主検定用サンプルとして採取し、自主検査機11で検査を行った後、精米条件を決定し、本ライン上で本格的に精米処理することとすれば、加工経費を安く抑えて収益を向上することができるのである。
また、大型精米工場1のデータ保管装置101及び制御部100は、精米部3の、一番精米機12の搗精データ(電流値、歩留り、白度、総駆動時間、総電力量など)、二番精米機13の搗精データ、三番精米機14の搗精データをそれぞれ取得する。さらに、石抜き機15の、石抜きデータ(石粒の重量、整粒の重量、石の混入率、総電力量など)を取得する。
同様に、データ保管装置101及び制御部100は、精選部4の、色彩選別機16の選別データ(不良粒除去率(選別率)、色彩選別機のイジェクタ作動回数、最高電流値、平均電流値、最低電流値、総電力量など)を取得し、篩分け機17の篩分けデータ(篩分け機回転数、破砕粒割合、整粒割合、総電力量など)を取得する。さらに、データ保管装置101及び制御部100は、計量包装部5の、計量・包装データ(計量回数、累計(出荷済)計量値、累計(出荷済)包袋数、総電力量など)を取得する。
上記精米部3、精選部4及び計量・包装部5から取得した情報は、データ保管装置101及び制御部100において、前述の荷受データ及び自主検査データと各々対応付けられ、原料玄米の識別情報とともに、蓄積される。
そして、制御部100は、自主検機11の結果から、原料玄米の特性と、データ保管装置101に蓄積された情報と、に基づいて、精米部3で米粒を処理する際に使用する条件(運転パラメータ)が最適となる値を算出する。すなわち、製品品質が悪化せず、製品単価が向上する条件や、搗精加工にかかる工場経費(電気料金、動力・消耗品費)最安となる最適条件を探索することになる。これにより、大型精米工場において加工経費を安く抑えて収益を向上することができるようになる。
上記制御部100の最適条件の探索は、図3のデータに示すようなデータを基礎とした論理的な推論や、過去の経験から学習する人工知能(Artificial Intelligence、「AI」)が利用されてもよい。また、例えば、実験計画法、ニューラルネットワーク、ディープラーニング、ファジィ推論、多変量解析(マハラノビス距離、重回帰分析ほか)、スパースモデリング、サポートベクターマシンなど、種々の既知の手法及びアルゴリズムが使用されてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、搬入される原料玄米を荷受けする荷受部2と、該荷受部2で荷受された原料玄米を精米する精米部3と、を備えた大型精米工場1において、前記荷受部2と前記精米部3との間には、搬入された原料玄米を自主検査する自主検査機11を設け、前記大型精米工場1には、前記自主検査機の検査結果に基づいて、前記精米部で処理する運転パラメータを算出する制御部を備えたので、自主検機11の結果から、原料玄米の特性と、あらかじめ蓄積された情報と、に基づいて、精米部3で米粒を処理する際に使用する条件(運転パラメータ)が最適となる値を算出することができる。すなわち、製品品質が悪化せず、製品単価が向上する条件や、搗精加工にかかる工場経費(電気料金、動力・消耗品費)最安となる最適条件を探索する。これにより、大型精米工場において加工経費を安く抑えて収益を向上することができるようになる。
本発明は、大型精米工場に適用することができる。
1 大型精米工場
2 荷受部
3 精米部
4 精選部
5 計量包装部
6 荷受ホッパー
7 粗選機
8 荷受計量機
9 サンプル採取機構
10 搬送路
11 自主検査機
12 精米機
13 精米機
14 精米機
15 石抜き機
16 色彩選別機
17 篩分け機
18 計量・包装機
19 受入れホッパー部
20 装置本体
21 中央制御部
22 第一穀粒判別機
23 テスト精米機
24 クリーニング装置
25 第二穀粒判別機
26 食味測定機
27 筐体
28 除糠金網筒
29 精米ロール
30 糠吸引ファン
31 外筒
32 多孔筒体
33 流路
34 流路
100 制御部
101 データ保管装置

Claims (4)

  1. 搬入される原料玄米を荷受けする荷受部と、該荷受部で荷受された原料玄米を精米する精米部と、を備えた大型精米工場において、
    前記荷受部と前記精米部との間には、搬入された原料玄米を自主検査する自主検査機を設け、前記自主検査機の検査結果に基づいて、前記精米部で処理する運転パラメータを算出する制御部を備え
    前記自主検査機は、精米前の原料である玄米の品質や性状を検査する第一の穀粒判別機と、該第一の穀粒判別機で検定した玄米を供試原料として試験的に精米を行うテスト精米機と、該テスト精米機により精米された穀粒表面の除糠を行うためのクリーニング装置と、精米後の精米の品質や性状を検査する第二の穀粒判別機と、を備えていることを特徴とする大型精米工場。
  2. 前記自主検機には、さらに、精米後の精米の食味を検査する食味測定機を備えてる請求項記載の大型精米工場。
  3. 前記クリーニング装置は、外筒と、該外筒内に回転可能に横設され、周面に多数の孔を形成した多孔筒体と、該多孔筒体内に通風し精米後の穀粒の冷却と穀粒の表面の乾燥とを行う冷却ファンとを備えて構成される請求項記載の大型精米工場。
  4. 前記制御部は、前記大型精米工場の各部の情報を収集するとともに、これら情報に基づいて各部の制御を行い、前記自主検機の結果から、原料玄米の特性と、あらかじめ蓄積された情報と、に基づいて、前記精米部で米粒を処理する際に使用する条件が最適となる値を算出してなる請求項1記載の大型精米工場。
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