JP7452999B2 - サスペンション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サスペンション装置の改良に関する。
従来、自動車などの車両のサスペンション装置は、一般的に、車体と車輪との間に介装されて車体の振動を抑制するメインダンパと、メインダンパに並列して車体と車輪との間に介装されて車体を弾性支持する懸架ばねとを備えており、良好な乗り心地を実現している。
車両が旋回する際に車体に作用する遠心力で車体が旋回中心と反対側に傾くロールが生じるが、メインダンパと懸架ばねだけでは、充分に車体のロールを抑制できない場合がある。そのため、サスペンション装置は、前記構成に加えて、車体の左側に配置される左輪と車体の右側に配置される右輪とに架け渡されて左輪と右輪とが逆位相で車体に対して変位する際に当該変位を抑制するばね力を発揮するスタビライザを備える場合がある。
スタビライザを有するサスペンション装置では、スタビライザが発揮するばね力で車体のロールを抑制できるが、更なる乗心地の向上を目指し、スタビライザの一端にダンパを設けて車体のロールを抑制するサスペンション装置が開発されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許第3624759号公報
従来のサスペンション装置の場合、スタビライザの一端と車輪との間にダンパを介装しているので、左輪と右輪との間にスタビライザとダンパとが直列に介装される格好となる。
それゆえ、スタビライザにダンパを直列させたサスペンション装置が発揮する車体のロールを抑制する力(ロール抑制力)は、スタビライザのみを左輪と右輪との間に介装したサスペンション装置が発揮するロール抑制力よりも小さくなってしまう。
また、スタビライザとダンパを直列させると、ダンパが伸縮する分、スタビライザの捩れ量も小さくなる傾向となるので、ロール抑制力不足を助長させてしまう。このように、スタビライザとダンパを直列に左輪と右輪との間に介装したサスペンション装置では、ロール抑制力不足となって乗心地を充分に向上できない場合がある。
さらに、左輪と右輪との間にスタビライザとダンパとが直列に介装されているので、ダンパの特性を変更するとスタビライザが発揮するばね力に大きな影響を与え、スタビライザの特性を変更するとダンパが発揮する減衰力に影響を与える。よって、サスペンション装置のロール抑制力のチューニングが非常に煩雑となってしまう問題もある。
そこで、本発明は、車両における乗心地を向上できるとともに、ロール抑制力のチューニングが容易なサスペンション装置を提供することである。
前記した目的を解決するために、本発明のサスペンション装置は、車両の車体に対して車両の左輪と右輪の上下方向の変位に差がある場合に左輪と右輪に対して左輪と右輪の変位差を縮小する方向へばね力を発生するばね部材と、車両の車体に対して車両の左輪と右輪の上下方向の変位に差がある場合のみ左輪と右輪に対して左輪と右輪の変位差を縮小する方向へ減衰力をばね力に並列して作用させる減衰力発生装置とを備えている。よって、サスペンション装置では、車両の走行中に車体に対して左輪と右輪の上下方向の変位に差が生じると、ばね部材と減衰力発生装置が左輪と右輪に対して車体に対する左輪と右輪の変位差を縮小する方向へばね力と減衰力を別個独立に作用させる。
また、サスペンション装置は、ばね部材が一端が左輪に連結されるとともに他端が右輪に連結されるU字状のトーションバーでなるスタビライザであり、減衰力発生装置が、車体に対して横方向に沿って回転自在に装着されるU字状のロッドと、ロッドの一端を左輪と右輪の一方に連結する連結ロッドと、ロッドの他端を左輪と右輪の他方に連結するダンパとを有していてもよい。このように構成されたサスペンション装置によれば、既存のスタビライザを搭載した車両に対して、減衰力発生装置のみを追加することで、サスペンション装置を実現できる。
さらに、サスペンション装置は、減衰力発生装置が車体に対して横方向に沿って回転自在に装着されるU字状のロッドと、ロッドの一端を左輪に連結するダンパと、ロッドの他端を右輪に連結するダンパとを有し、ばね部材がロッドの一端と左輪との間に介装される左輪側ばねと、ロッドの他端と右輪との間に介装される右輪側ばねとで構成されてもよい。このようにサスペンション装置を構成すると、スタビライザが不要となるので、既存の車両に対してスタビライザにかえてばね部材と減衰力発生装置を組み込めばよく、車両への搭載性も良好となる。
また、サスペンション装置におけるダンパは、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されるピストンと、シリンダ内に移動自在に挿入されるとともにピストンの一端から延びてシリンダ外へ突出するピストンロッドと、シリンダ内の圧力によるピストンロッドをシリンダ外へ退出させるロッド反力に対抗してピストンロッドをシリンダ内へ侵入させる方向へ付勢力を発揮するバランスばねとを有し、シリンダに対してピストンがストローク中心に位置するとロッド反力とバランスばねの付勢力とが釣り合ってもよい。このようにサスペンション装置が構成されると、ダンパがストローク中心の近傍でストロークする場合に、ダンパがばねとして振る舞うのを抑制できるので、ばね部材でコントロールする車体のロール量に減衰力発生装置が影響を与えづらくなるので、より一層、チューニングが容易となる。また、バランスばねを設けるとダンパが伸長しても収縮してもピストンをシリンダに対してストローク中心へ戻すので、ダンパが常に左輪と右輪の一方を車体へ接近させる方向へ付勢するとともに左輪と右輪の他方を車体から離間させる方向へ付勢することが無くなり、左輪と右輪に偏荷重を与えにくいという利点もある。
そして、サスペンション装置におけるダンパは、シリンダと、シリンダ内に移動自在に挿入されるピストンと、シリンダ内に移動自在に挿入されるとともにピストンの両端から延びて両端がシリンダの両端から突出するピストンロッドとを備えていてもよい。このように構成されたサスペンション装置によれば、ダンパがばねとして一切機能しないので、ばね部材でコントロールする車体のロール量に減衰力発生装置が影響を全く与えなくなり、より一層、チューニングが容易となり、ダンパがどのようなストローク位置にあっても左輪と右輪に偏荷重を与えないという利点がある。
さらに、サスペンション装置におけるダンパは、ダンパ速度が第一ダンパ速度以上になると減衰力が飽和する減衰力特性を備えていてもよい。このように構成されたサスペンション装置によれば、車体が高いロールレートでロールするような場合に、減衰力発生装置が発生する減衰力が高くなりすぎて、車体のロール剛性が急激に高くなって却って車両の搭乗者に違和感や不快感を抱かせて乗心地を損なってしまう心配もなくなる。
また、サスペンション装置は、車体と左輪との間に介装される左輪側メインダンパと、車体と右輪との間に介装される右輪側メインダンパとを備え、左輪側メインダンパと右輪側メインダンパは、ダンパ速度が第一ダンパ速度よりも高い第二ダンパ速度で減衰力が変化する折れ点をもつ減衰力特性を有し、第一ダンパ速度で伸縮する際のダンパの減衰力は、第一ダンパ速度で伸縮する際の左輪側メインダンパと右輪側メインダンパの減衰力より大きくなるように設定されてもよい。このように構成されたサスペンション装置によれば、左輪と右輪との間で変位差が生じる場面で、左輪側メインダンパおよび右輪側メインダンパではカバーしきれない微低速域の車体の振動を抑制できるようになり、車両における乗心地をより一層向上できる。
よって、本発明のサスペンション装置によれば、車両における乗心地を向上できるとともに、ロール抑制力のチューニングが容易となる。
本発明の第一の実施の形態におけるサスペンション装置の斜視図である。 車両の車体と車輪とを接続するサスペンションアームの側面図である。 第一例におけるダンパの断面図である。 ダンパの減衰力特性を説明する図である。 ダンパとメインダンパの減衰力特性を説明する図である。 第二例におけるダンパの断面図である。 本発明の第二の実施の形態におけるサスペンション装置の斜視図である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。なお、以下に説明する各実施の形態のサスペンション装置S1,S2において共通する構成については同じ符号を付し、説明の重複を避けるために、一の実施の形態のサスペンション装置S1の説明において説明した構成については他の実施の形態のサスペンション装置S2における説明では詳細な説明を省略する。
<第一の実施の形態>
第一の実施の形態におけるサスペンション装置S1は、図1に示すように、車両の車体Bに対して車両の左輪WLと右輪WRが上下方向の変位に差がある場合に左輪WLと右輪WRに対して左輪WLと右輪WRの変位差を縮小する方向へばね力を発生するばね部材としてのスタビライザ1と、車体Bに対して車両の左輪WLと右輪WRが上下方向の変位に差がある場合のみ左輪WLと右輪WRに対して左輪WLと右輪WRの変位差を縮小する方向の減衰力をばね力に並列して作用させる減衰力発生装置F1とを備えている。
また、本実施の形態では、サスペンション装置S1は、前記構成に加えて、車体Bと左輪WLとの間に介装される左輪側メインダンパMDLおよび左輪側懸架ばねSPLと、車体Bと右輪WRとの間に介装される右輪側メインダンパMDRおよび右輪側懸架ばねSPRとを備えている。
以下、サスペンション装置S1の各部について詳細に説明する。左輪WLは、図2に示すように、車体Bの左側に上下方向へ揺動可能に取り付けられたサスペンションアーム2の先端に連結されるナックル2aに回転自在に装着されている。右輪WRは、左輪WLと同様に、車体Bの右側に上下方向へ揺動可能に取り付けられたサスペンションアーム3の先端に連結されるナックル3aに回転自在に装着されている。よって、左輪WLおよび右輪WRは、車体Bに対して上下方向へ移動可能に取り付けられている。
左輪側メインダンパMDLは、ナックル2aに連結されるシリンダ4と、車体Bに連結されてシリンダ4内に出入りするピストンロッド5とを備えたテレスコピック型のダンパとされており、シリンダ4に対してピストンロッド5が軸方向へ相対移動する伸縮の際に減衰力を発揮して車体Bの振動を抑制する。左輪側懸架ばねSPLは、コイルばねとされていて、左輪側メインダンパMDLの外周に装着されてシリンダ4とピストンロッド5との間に介装されて左輪側メインダンパMDLを伸長方向へ付勢している。左輪側メインダンパMDLを車体Bと左輪WLとの間に介装すると、左輪側懸架ばねSPLも車体Bと左輪WLとの間に介装されるので、左輪側懸架ばねSPLのばね力で車体Bが弾性支持される。
右輪側メインダンパMDRも左輪側メインダンパMDLと同様に、ナックル3aに連結されるシリンダ4と、車体Bに連結されてシリンダ4内に出入りするピストンロッド5とを備えたテレスコピック型のダンパとされており、シリンダ4に対してピストンロッド5が軸方向へ相対移動する伸縮の際に減衰力を発揮して車体Bの振動を抑制する。右輪側懸架ばねSPRもまたコイルばねとされていて、右輪側メインダンパMDRの外周に装着されてシリンダ4とピストンロッド5との間に介装されて右輪側メインダンパMDRを伸長方向へ付勢する。右輪側メインダンパMDRを車体Bと右輪WRとの間に介装すると、右輪側懸架ばねSPRも車体Bと右輪WRとの間に介装されるので、右輪側懸架ばねSPRのばね力で車体Bが弾性支持される。
ばね部材は、前述のようにスタビライザ1とされている。スタビライザ1は、車体Bの横方向に沿って配置されるU字状のトーションバーで構成されており、一端が左側メインダンパMDLを介して左輪WLを回転自在に保持するナックル2aに連結され、他端が右側メインダンパMDRを介して右輪WRを回転自在に保持するナックル3aに連結されている。そして、スタビライザ1の中央は、車体Bに車体Bの横方向を軸として軸周りに回転自在に装着されている。そして、スタビライザ1は、左輪WLと右輪WRが車体Bに対して逆位相で上下方向へ変位すると捩じられて、左輪WLと右輪WRの変位を抑制するばね力を発揮する。たとえば、車両が左旋回して遠心力で車体Bが右方へ傾いて、車体Bに対して左輪WLが離間するとともに右輪WRが接近すると、スタビライザ1が捩じられるので、左輪WLに対して車体Bへ接近させる方向のばね力を作用させるとともに、右輪WRに対して車体Bから離間させる方向のばね力を作用させる。このように、スタビライザ1は、車両の旋回などで車体Bが傾くロール時に車体Bのロールを抑制するばね力を発揮する。また、車体Bに対する左輪WLと右輪WRの変位方向が同じであっても、変位量に差がある場合には、スタビライザ1が捩じられるので、左輪WLと右輪WRの変位差を縮小するように左輪WLと右輪WRへばね力を作用させる。他方、スタビライザ1は、左輪WLと右輪WRとが車体Bに対して同位相で上下方向へ変位する場合、捩じられないので左輪WLと右輪WRの変位を抑制するばね力を発揮しない。このようにスタビライザ1は、車体Bに対する左輪WLと右輪WRの上下方向の変位に差がある場合にのみ、左輪WLと右輪WRに対して前記変位差を縮小する方向へばね力を作用させる。
つづいて、減衰力発生装置F1は、本実施の形態では、車体Bに対して横方向に沿って回転自在に装着されるU字状のロッド6と、ロッド6の一端を左輪WLに連結する連結ロッド7と、ロッド6の他端を右輪WRの他方に連結するダンパ8とを備えている。
ロッド6は、U字状であって、中央が車体Bに車体Bの横方向を軸として軸周りに回転自在に装着されている。ロッド6は、高剛性であってスタビライザ1に比較してトルクの負荷に対して捩じれが極少なくなるように、断面二次モーメントの設定および材料が選定される。
連結ロッド7は、一端が左輪側メインダンパMDLのシリンダ4の途中に設けたブラケット4aに回転自在に連結されるとともに、他端がロッド6の一端に固定的に連結されている。また、連結ロッド7は、高剛性であって軸力の負荷に対して撓みが極少なくなるように、断面二次モーメントの設定および材料が選定される。また、ダンパ8は、一端が右輪側メインダンパMDRのシリンダの途中に設けたブラケット4aに回転自在に連結されるとともに、他端がロッド6の他端に固定的に連結されている。左輪側メインダンパMDLのシリンダ4が左輪WLを回転自在に保持するナックル2aに連結されており、連結ロッド7は、左輪側メインダンパMDLのシリンダ4を介して左輪WLに連結されているが、左輪WLを保持するナックル2aに直接連結されてもよい。また、右輪側メインダンパMDRのシリンダ4は、右輪WRを回転自在に保持するナックル2aに連結されており、ダンパ8は、右輪側メインダンパMDRのシリンダ4を介して右輪WRに連結されているが、右輪WRを保持するナックル2aに直接連結されてもよい。なお、連結ロッド7でロッド6の一端を右輪WRに連結して、ダンパ8でロッド6の他端を左輪WLに連結してもよい。さらに、ダンパ8については、シリンダ10を左輪WL或いは右輪WR側に連結し、ピストンロッド12をロッド6側に連結してもよい。
ダンパ8は、本実施の形態では、図3に示すように、シリンダ10と、シリンダ10内に移動自在に挿入されるピストン11と、シリンダ10内に移動自在に挿入されるとともにピストン11の一端から延びてシリンダ10外へ突出するピストンロッド12と、バランスばね13とを備えている。
シリンダ10の一端は、ロッド6に連結される連結金具14aを備えたキャップ14によって閉塞されており、シリンダ10の他端は、環状であって内周に挿通されるピストンロッド12の外周に摺接するロッドガイド15によって閉塞されている。そして、シリンダ10内には、フリーピストン16が摺動自在に挿入されており、シリンダ10内は、フリーピストン16によってキャップ14側に気体が封入される気室Gとロッドガイド15側に作動油が充填される液室とに区画されている。また、シリンダ10内には、ピストン11が摺動自在に挿入されており、シリンダ10内の液室がピストン11によって伸側室R1と圧側室R2とに区画されている。なお、気室Gには、ダンパ8が最伸長しても気室G内が大気圧以上の予め決められた設定圧となるように気体が充填されており、収縮時にも減衰力を発揮できるようになっている。また、液室には、作動油以外の液体を充填してもよい。
ピストン11には、伸側室R1と圧側室R2とを連通する伸側通路11aと圧側通路11bが設けられている。そして、伸側通路11aには、本実施の形態ではオリフィス11cおよびチェック弁11dと、リリーフバルブ11eとが並列に設けられており、圧側通路11bには、オリフィス11fおよびチェック弁11gと、リリーフバルブ11hとが設けられている。リリーフバルブ11eは、伸側室R1の圧力圧側室R2の圧力両者の差圧が開弁圧に達すると開弁して、伸側室R1の作動油が圧側室R2へ移動するのを許容する。チェック弁11dは、伸側室R1の作動油が圧側室R2へ移動するのを許容し、作動油の逆方向へ移動を阻止する。他方のリリーフバルブ11hは、圧側室R2の圧力伸側室R1の圧力両者の差圧が開弁圧に達すると開弁して、圧側室R2の作動油が伸側室R1へ移動するのを許容する。チェック弁11gは、圧側室R2の作動油が伸側室R1へ移動するのを許容し、作動油の逆方向へ移動を阻止する。
ダンパ8が伸長してシリンダ10に対してピストン11が図3中上方へ移動すると、伸側室R1が圧縮されて圧側室R2が拡大されるので、伸側室R1内の圧力が上昇し、圧側室R2の圧力が減少する。この場合、ダンパ8の伸縮速度であるダンパ速度が低い場合、伸側室R1の圧力と圧側室R2の圧力の差圧がリリーフバルブ11eの開弁圧に達しないために、作動油はオリフィス11cのみを通過して伸側室R1から圧側室R2へ移動する。よって、この場合、ダンパ8は、図4中の線X1で示しように、オリフィス11cが作動油の流れに抵抗を与えて減衰力を発揮する。他方、ダンパ8の伸長時のダンパ速度が第一ダンパ速度V1以上となると、伸側室R1の圧力と圧側室R2の圧力の差圧がリリーフバルブ11eの開弁圧に達してリリーフバルブ11eが開弁し、作動油は、オリフィス11cだけでなくリリーフバルブ11eをも通過して伸側室R1から圧側室R2へ移動する。よって、ダンパ8の伸長時において、ダンパ速度が第一ダンパ速度V1以上となるとリリーフバルブ11eが開弁するために、図4中の線Y1で示したように、ダンパ速度が上昇しても減衰力が上昇しにくくなり、ダンパ8の減衰力特性は、ダンパ速度が第一ダンパ速度V1以上となると減衰力が頭打ちとなって飽和する特性を示す。
ダンパ8の伸長時には、シリンダ10からピストンロッド12が退出するが、このピストンロッド12の退出分の体積は、フリーピストン16がシリンダ10内で図3中上方へ移動して気室Gが拡大されて補償される。
ダンパ8が収縮してシリンダ10に対してピストン11が図3中下方へ移動すると、圧側室R2が圧縮されて伸側室R1が拡大されるので、圧側室R2内の圧力が上昇し、伸側室R1の圧力が減少する。この場合、ダンパ速度が低い場合、圧側室R2の圧力と伸側室R1の圧力の差圧がリリーフバルブ11hの開弁圧に達しないために、作動油はオリフィス11fのみを通過して圧側室R2から伸側室R1へ移動する。よって、この場合、ダンパ8は、図4中の線X2で示したように、オリフィス11fが作動油の流れに抵抗を与えて減衰力を発揮する。他方、ダンパ8の収縮時のダンパ速度が第一ダンパ速度V1以上となると、圧側室R2の圧力と伸側室R1の圧力の差圧がリリーフバルブ11hの開弁圧に達してリリーフバルブ11hが開弁し、作動油は、オリフィス11fだけでなくリリーフバルブ11hをも通過して圧側室R2から伸側室R1へ移動する。よって、ダンパ8の収縮時において、ダンパ速度が第一ダンパ速度V1以上となるとリリーフバルブ11hが開弁するために、図4中の線Y2で示したように、ダンパ速度が上昇しても減衰力が上昇しにくくなり、ダンパ8の減衰力特性は、ダンパ速度が第一ダンパ速度V1以上となると減衰力が頭打ちとなって飽和する特性を示す。
ダンパ8の収縮時には、シリンダ10内にピストンロッド12が侵入するが、このピストンロッド12の侵入分の体積は、フリーピストン16がシリンダ10内で図3中下方へ移動して気室Gが縮小されて補償される。なお、本実施の形態のダンパ8では、気室Gの拡縮によってシリンダ10内に出入りするピストンロッド12の体積を補償するが、ダンパ8は、気室Gの代わりにシリンダ10の外方に体積補償を行うリザーバを備える所謂復筒型のダンパに設定されてもよい。
そして、このように構成されたダンパ8では、ピストンロッド12が伸側室R1内にのみに配置される片ロッド型となっており、ピストン11の伸側室R1の圧力を受ける受圧面積はピストン11の圧側室R2の圧力を受ける受圧面積よりも小さい。よって、ダンパ8の伸長行程時ではオリフィス11cとリリーフバルブ11eで減衰力を発生し、ダンパ8の収縮行程時ではオリフィス11fとリリーフバルブ11hで減衰力を発生するようにして、ダンパ8の伸側減衰力と圧側の減衰力を独立して設定できるようにし、ダンパ8が伸長しても収縮しても減衰力特性が同じとなるようにしている。
また、シリンダ10内に形成された気室Gによってシリンダ10内が大気圧以上に加圧されている。そして、前述のように、ピストン11の伸側室R1の圧力を受ける受圧面積はピストン11の圧側室R2の圧力を受ける受圧面積よりも小さい。よって、ピストン11には、常に、シリンダ10内の圧力によってピストンロッド12をシリンダ10内から押し出そうとするロッド反力が作用している。
バランスばね13は、コイルばねであって一端がロッドガイド15に固定されていて、他端をピストン11に対向させている。バランスばね13は、ピストン11がシリンダ10に対してストローク中心に配置される状態では、ピストン11に当接して前述のロッド反力と対向してロッド反力と釣り合う付勢力を発揮する。このようにバランスばね13を設けると、ピストン11がシリンダ10に対してストローク中心に配置されると、ロッド反力とバランスばね13の付勢力とが釣り合って、ダンパ8は伸長も収縮もしない状態となる。
このように構成された減衰力発生装置F1は、左輪WLと右輪WRが車体Bに対して逆位相で上下方向へ変位すると、左輪WLと右輪WRの上下方向の相対変位がロッド6と連結ロッド7を介してダンパ8に伝達されて、ダンパ8が伸縮して減衰力を発揮する。よって、減衰力発生装置F1は、左輪WLと右輪WRが車体Bに対して逆位相で上下方向へ変位すると、左輪WLと右輪WRの車体Bに対する変位を抑制する減衰力を発揮する。なお、ロッド6と連結ロッド7は、力の負荷に対して捩じれや撓みが少ない高い剛性を備えているので、左輪WLと右輪WRの上下方向の相対変位を然程減衰させずにダンパ8へ伝達できる。
また、減衰力発生装置F1は、車体Bに対する左輪WLと右輪WRの変位方向が同じであっても、変位量に差がある場合にはダンパ8が伸縮するので、左輪WLと右輪WRに対して両車の変位差を縮小する方向へ減衰力を作用させる。他方、減衰力発生装置F1は、左輪WLと右輪WRとが車体Bに対して同位相で上下方向へ変位する場合、左輪WLと右輪WRが相対変位せずダンパ8が伸縮しないので、左輪WLと右輪WRの変位差を縮小する方向の減衰力を発揮しない。このように減衰力発生装置F1は、車体Bに対する左輪WLと右輪WRの上下方向の変位に差がある場合にのみ、左輪WLと右輪WRに対して前記変位差を縮小する方向へ減衰力を作用させる。また、減衰力発生装置F1は、左輪WLと右輪WRとの間にスタビライザ1と並列に介装されているので、左輪WLと右輪WRに対してスタビライザ1のばね力に並列して減衰力を作用させる。
以上のように、本発明のサスペンション装置S1は、車両の車体Bに対して車両の左輪WLと右輪WRの上下方向の変位に差がある場合に左輪WLと右輪WRに対して左輪WLと右輪WRの変位差を縮小する方向へばね力を発生するスタビライザ(ばね部材)1と、車両の車体Bに対して車両の左輪WLと右輪WRの上下方向の変位に差がある場合のみ左輪WLと右輪WRに対して左輪WLと右輪WRの変位差を縮小する方向へ減衰力をばね力に並列して作用させる減衰力発生装置F1とを備えている。よって、サスペンション装置S1では、車両の走行中に車体Bに対して左輪WLと右輪WRの上下方向の変位に差が生じると、ばね部材としてのスタビライザ1と減衰力発生装置F1が左輪WLと右輪WRに対して車体Bに対する左輪WLと右輪WRの変位差を縮小する方向へばね力と減衰力を別個独立に作用させる。
ばね部材としてのスタビライザ1は、車体Bに対する左輪WLと右輪WRの上下方向の変位差に応じたばね力を発生し、減衰力発生装置F1は、車体Bに対する左輪WLと右輪WRの上下方向の変位差が生じると、左輪WLと右輪WRの相対速度に応じて上記変位差を縮小する方向の減衰力を発生する。
よって、このように構成されたサスペンション装置S1では、車体Bのロール量に対してスタビライザ(ばね部材)1が発揮するばね力でロール抑制力を発揮し、車体Bのロールレートに依存して減衰力発生装置F1が減衰力を発揮して車体Bのロールを抑制できる。そして、サスペンション装置S1では、ばね部材としてのスタビライザ1と減衰力発生装置F1が左輪WLと右輪WRとの間に並列して介装されているから、スタビライザ(ばね部材)1が発揮するロール抑制力を減衰力発生装置F1が減じず、ロール抑制力が不十分となる心配がなく、車両における乗心地を向上できる。
さらに、サスペンション装置S1では、ばね部材としてのスタビライザ1と減衰力発生装置F1が左輪WLと右輪WRとの間に並列して介装されているから、スタビライザ(ばね部材)1と減衰力発生装置F1とが互いに相手方の特性に与える影響が少なくないので、スタビライザ(ばね部材)1と減衰力発生装置F1のチューニングが非常に容易となる。
以上より、本発明のサスペンション装置S1によれば、車両における乗心地を向上できるとともに、ロール抑制力のチューニングが容易となる。
前述したところから理解できるように、サスペンション装置S1は、スタビライザ(ばね部材)1と減衰力発生装置F1が左輪WLと右輪WRとの間に並列して介装されればよいことになる。よって、サスペンション装置S1の具体的な構成は、前述した具体的な構成に限定されないが、本実施の形態のサスペンション装置S1は、一端が左輪WLに連結されるとともに他端が右輪WRに連結されるU字状のトーションバーでなるスタビライザ1であって、減衰力発生装置F1が車体に対して横方向に沿って回転自在に装着されるU字状のロッド6と、ロッド6の一端を左輪WLと右輪WRの一方に連結する連結ロッド7と、ロッド6の他端を左輪WLと右輪WRの他方に連結するダンパ8とを有している。このようにサスペンション装置S1を構成すると、既存のスタビライザを搭載した車両に対して、減衰力発生装置F1のみを追加することで、サスペンション装置S1を実現できる。
また、本実施の形態におけるサスペンション装置S1にあっては、減衰力発生装置F1におけるダンパ8は、シリンダ10と、シリンダ10内に移動自在に挿入されるピストン11と、シリンダ10内に移動自在に挿入されるとともにピストン11の一端から延びてシリンダ10外へ突出するピストンロッド12と、シリンダ10内の圧力によるピストンロッド12をシリンダ10外へ退出させるロッド反力に対抗してピストンロッド12をシリンダ10内へ侵入させる方向へ付勢力を発揮するバランスばね13とを有し、シリンダ10に対してピストン11がストローク中心に位置するとロッド反力とバランスばね13の付勢力とが釣り合うようになっている。このようにサスペンション装置S1が構成されると、ダンパ8がストローク中心の近傍でストロークする場合に、ダンパ8がばねとして振る舞うのを抑制できるので、スタビライザ(ばね部材)1でコントロールする車体Bのロール量に減衰力発生装置F1が影響を与えづらくなるので、より一層、チューニングが容易となる。また、バランスばね13を設けるとダンパ8が伸長しても収縮してもピストン11をシリンダ10に対してストローク中心へ戻すので、ダンパ8が常に左輪WLと右輪WRの一方を車体Bへ接近させる方向へ付勢するとともに左輪WLと右輪WRの他方を車体Bから離間させる方向へ付勢することが無くなり、左輪WLと右輪WRに偏荷重を与えにくいという利点もある。
また、本実施の形態のサスペンション装置S1では、ダンパ8は、ダンパ速度が第一ダンパ速度V1以上になると減衰力が飽和する減衰力特性を備えている。ダンパ8がこのように減衰力が飽和する減衰力特性を備えていると、車体Bが高いロールレートでロールするような場合に、減衰力発生装置F1が発生する減衰力が高くなりすぎて、車体Bのロール剛性が急激に高くなって却って車両の搭乗者に違和感や不快感を抱かせて乗心地を損なってしまう心配もなくなる。ダンパ8の減衰力特性は、前述したように、ダンパ速度が第一ダンパ速度V1以上になると減衰力が飽和する減衰力特性となっているのが好ましいが、本発明のサスペンション装置S1は、スタビライザ(ばね部材)1と減衰力発生装置F1が左輪WLと右輪WRとの間に並列して介装されることで所期の効果を達成できるので、ダンパ8の減衰力特性は、これに限定されないのは当然である。
なお、発明者らは、研究の結果、第一ダンパ速度V1は、0.02m/sec以下に設定されると車両における乗心地を向上できるとの知見を得た。左輪側メインダンパMDLおよび右輪側メインダンパMDRは、0.02m/sec以下の微低速で伸縮する際に大きな減衰力を発揮すると乗心地が硬くなって車両の搭乗者にハーシュネスやビジー感を知覚させるので、減衰力をごく小さくする必要がある。
したがって、ダンパ8のダンパ速度が0.02m/sec以下に設定される第一ダンパ速度V1に達すると最大減衰力に近い減衰力を発揮するようになっていると、左輪WLと右輪WRとの間で変位差が生じる場面で、左輪側メインダンパMDLおよび右輪側メインダンパMDRではカバーしきれない微低速域の車体Bの振動を抑制できるようになり、車両における乗心地をより一層向上できる。
また、ダンパ8が発生する最大減衰力の最適値は、車重に応じて変化し、質量が大きければ大きい程大きな値に設定されるが、100N以下に設定されるとよく、たとえば、車重が1.5t程度の車両であれば40N-60N程度に設定すれば車両における乗心地を向上できる。左輪側メインダンパMDLおよび右輪側メインダンパMDRが発生する最大減衰力よりも小さい方が乗心地向上の点では好ましいことが分かっている。
さらに、発明者らは、研究の結果、左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRの減衰力特性とダンパ8の減衰力特性との間に、図5に示すような関係となれば乗心地を向上できるとの知見を得た。具体的には、左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRは、ダンパ速度が第一ダンパ速度よりも高い第二ダンパ速度V2で減衰力が変化する折れ点をもつ減衰力特性を有している。第一ダンパ速度V1で伸縮する際のダンパ8の減衰力は、第一ダンパ速度V1で伸縮する際の左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRの減衰力より大きくなるように設定されている。
減衰力が変化する折れ点をもつ減衰力特性を実現するには、一般的には、左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRにオリフィスとリーフバルブを設けてオリフィス特性からバルブ特性へ折れ点で切換わるように設定すればよい。このような左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRの減衰力特性は、図5に示すように、第二ダンパ速度V2に到るまでは、ダンパ速度の二乗に比例して減衰力が大きくなるオリフィス特性となり、第二ダンパ速度V2以上になるとダンパ速度に比例して減衰力が大きくなるバルブ特性となって、図中の折れ点Zで特性が変化する。このような減衰力特性を持つ左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRは、車両のサスペンションに組み込まれるものとしては一般的であるが、第二ダンパ速度V2より低い第一ダンパ速度V1以上のダンパ速度で飽和する減衰力特性を持ち、第一ダンパ速度V1で伸縮する際に同じ速度で伸縮する左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRよりも大きな減衰力を発揮するダンパ8と組み合わせて使用されることで、左輪WLと右輪WRとの間で変位差が生じる場面で、左輪側メインダンパMDLおよび右輪側メインダンパMDRではカバーしきれない微低速域の車体Bの振動を抑制できるようになり、車両における乗心地をより一層向上できる。なお、第二ダンパ速度V2で減衰力が変化する折れ点をもつ減衰力特性の実現には、左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRにオリフィスとリーフバルブを設けると簡単であるが、これに限られず、オリフィスに代えてチョークを利用してもよいし、リーフバルブの代わりにリリーフバルブを用いてもよいし、また、可変減衰バルブを設けて前記減衰力特性を実現してもよい。
なお、ダンパ8は、前述したところでは、片ロッド型のダンパとされているが、図6に示したダンパ19のように、シリンダ20と、シリンダ20内に移動自在に挿入されるピストン21と、シリンダ20内に移動自在に挿入されるとともにピストン21の両端から延びて両端がシリンダ20の両端から突出するピストンロッド22とを備えた両ロッド型のダンパとされてもよい。
このダンパ19は、ピストンロッド22がピストン21の両側に延びており、伸側室R3と圧側室R4にも挿通されている点でダンパ8と異なるほか、気室Gを備えない代わりにシリンダ20内を加圧するアキュムレータ23をピストンロッド22内に備えている。
シリンダ20の両端は、ピストンロッド22が挿入される環状のロッドガイド24,25によって閉塞されていて、シリンダ20内はダンパ8と同様に伸側室R3と圧側室R4とに区画されている。なお、ピストン21には、伸側室R3と圧側室R4とを連通するとともに、伸側室R3から圧側室R4へ移動する作動油の流れに対して抵抗を与えるリリーフバルブ21aと、圧側室R4から伸側室R3へ移動する作動油の流れに対して抵抗を与えるリリーフバルブ21bと、伸側室R3と圧側室R4とを行き来する作動油の流れに抵抗を与えるオリフィス21cとを備えている。
そして、ダンパ19は、シリンダ20がロッド6に固定的に連結され、ピストンロッド22の先端が回転自在に右輪側メインダンパMDRのシリンダ4のブラケット4aに連結されており、ロッド6を右輪側メインダンパMDRを介して右輪WRに連結している。なお、ダンパ19は、シリンダ20を右輪WR側に、ピストンロッド22をロッド6側に連結されてもよい。
このように構成されたダンパ19は、ピストン21が伸側室R3の圧力を受ける受圧面積と圧側室R4の圧力を受ける受圧面積が等しいので、外力が作用しない状態では伸長も収縮もしない。このダンパ19の場合、伸縮時にシリンダ20内に存在するピストンロッド22の体積は常に一定であるので体積補償の必要もなく、アキュムレータ23は、シリンダ20内が大気圧以下となるのを防止するとともに、温度変化による作動油の体積変化を補償している。
このようにダンパ19を両ロッド型のダンパとすると、ダンパ19はばねとしては一切機能しないので、スタビライザ(ばね部材)1でコントロールする車体Bのロール量に減衰力発生装置F1が影響を全く与えなくなり、より一層、チューニングが容易となる。また、ダンパ19を両ロッド型のダンパとすると、ダンパ19がどのようなストローク位置にあっても左輪WLと右輪WRに偏荷重を与えないという利点がある。
また、ダンパ19が伸長する場合、ダンパ19は、オリフィス21cとリリーフバルブ21aとで減衰力を発揮し、収縮する場合にはダンパ19は、オリフィス21cとリリーフバルブ21bとで減衰力を発揮する。そして、ダンパ19の減衰力特性は、ダンパ8と同様に、図4に示したように、第一ダンパ速度V1で減衰力が頭打ちとなって飽和する特性となっている。それゆえ、このダンパ8に代えてダンパ19を減衰力発生装置F1に利用しても、同様の作用効果を奏することができ、車体Bが高いロールレートでロールするような場合に、減衰力発生装置F1が発生する減衰力が高くなりすぎて、車体Bのロール剛性が急激に高くなって却って車両の搭乗者に違和感や不快感を抱かせて乗心地を損なってしまう心配もな
くなる。
このダンパ19もダンパ8と同様に、ダンパ速度が0.02m/sec以下に設定される第一ダンパ速度V1に達すると最大減衰力に近い減衰力を発揮するようになっていると、左輪WLと右輪WRとの間で変位差が生じる場面で、左輪側メインダンパMDLおよび右輪側メインダンパMDRではカバーしきれない微低速域の車体Bの振動を抑制できるようになり、車両における乗心地をより一層向上できる。さらに、ダンパ19の減衰力特性が左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRの減衰力特性との関係で前述した図5に示す特性となっていれば、左輪WLと右輪WRとの間で変位差が生じる場面で、左輪側メインダンパMDLおよび右輪側メインダンパMDRではカバーしきれない微低速域の車体Bの振動を抑制できるようになり、車両における乗心地をより一層向上できる。
<第二の実施の形態>
第二の実施の形態におけるサスペンション装置S2は、図7に示すように、車両の車体Bに対して車両の左輪WLと右輪WRが上下方向の変位に差がある場合に左輪WLと右輪WRに対して左輪WLと右輪WRの変位差を縮小する方向へばね力を発生するばね部材30と、と、車体Bに対して車両の左輪WLと右輪WRが上下方向の変位に差がある場合のみ左輪WLと右輪WRに対して左輪WLと右輪WRの変位差を縮小する方向の減衰力をばね力に並列して作用させる減衰力発生装置F2とを備えている。
また、第二の実施の形態のサスペンション装置S2は、サスペンション装置S1と同様に、前記構成に加えて、車体Bと左輪WLとの間に介装される左輪側メインダンパMDLおよび左輪側懸架ばねSPLと、車体Bと右輪WRとの間に介装される右輪側メインダンパMDRおよび右輪側懸架ばねSPRとを備えている。
そして、第二の実施の形態のサスペンション装置S2における減衰力発生装置F2は、車体Bに対して横方向に沿って回転自在に装着されるU字状のロッド31と、ロッド31の一端を左輪WLに連結するダンパ32Lと、ロッド31の他端を右輪WRに連結するダンパ32Rとを有し、ばね部材30は、ロッド31の一端と左輪WLとの間に介装される左輪側ばね30Lと、ロッド31の他端と右輪WRとの間に介装される右輪側ばね30Rとで構成されている。
ロッド31は、U字状とされており中央が車体Bに車体Bの横方向を軸として軸周りに回転自在に装着されている。ロッド31は、高剛性であってトルクの負荷に対して捩じれが極少なくなるように、断面二次モーメントの設定および材料が選定される。
ダンパ32L,32Rは、ダンパ8と同様の構成とされており、図7に示すように、各々のシリンダ10がロッド31の対応する端部に連結され、それぞれ、ピストンロッド12が対応する左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRのシリンダ4に設けたブラケット4aに回転自在に連結されている。なお、ダンパ32Lは、左輪WLとロッド31を直接連結してもよいし、ダンパ32Rは、右輪WRとロッド31を直接連結してもよい。また、ダンパ32L,32R、シリンダ10を車輪側にピストンロッド12をロッド31側に連結されてもよい。なお、ダンパ32L,32Rは、ダンパ19の用に両ロッド型のダンパとされてもよい。
また、ダンパ32L,32Rは、シリンダ10の外周設けた環状のばね受け10aと、ピストンロッド12の先端側外周に設けた環状のばね受け12aとを備えている。そして、ダンパ32Lにおけるばね受け10a,12a間には、コイルばねでなる左輪側ばね30Lが介装されており、ダンパ32Lを伸長方向に付勢している。ダンパ32Rにおけるばね受け10a,12a間には、コイルばねでなる右輪側ばね30Rが介装されており、ダンパ32Rを伸長方向に付勢している。なお、左輪側ばね30Lは、ロッド31と左輪WLとの間に直接介装されてもよいが、ダンパ32Lの外周に装着されてダンパ32Lにアッセンブリ化されるとダンパ32Lとともにロッド31と左輪WLとの間へ装着でき、組付けが容易となる。同様に、右輪側ばね30Rは、ロッド31と右輪WRとの間に直接介装されてもよいが、ダンパ32Rの外周に装着されてダンパ32Rにアッセンブリ化されるとダンパ32Rとともにロッド31と右輪WRとの間へ装着でき、組付けが容易となる。
このように構成されたサスペンション装置S2は、車体Bに対して左輪WLおよび右輪WRが接近或いは離間する場合、左輪WLと右輪WRに変位差がないために、ダンパ32L,32Rは伸縮せず、左輪側ばね30Lと右輪側ばね30Rも同様に伸縮しない。このように左輪WLと右輪WRとが車体Bに対して同位相で上下方向に変位する場合には、左輪WLと右輪WRに対してばね部材30はばね力を作用させず、減衰力発生装置F2も減衰力を作用させない。
他方、車体Bがへ傾いて車体Bに対して左輪WLが離間し右輪WRが接近する場合、ダンパ32Lおよび左輪側ばね30Lが伸長して、ダンパ32Rおよび右輪側ばね30Rが収縮する。このような状況では、車体Bのロールレートに応じて、左輪WL側のダンパ32Lが左輪WLの車体Bから離間を抑制する減衰力を発揮するとともに右輪WRのダンパ32Rが右輪WRの車体B接近を抑制する減衰力を発揮する。また、左輪側ばね30Lは、伸長するので車体Bのロール量に応じて発揮するばね力を減少させ、右輪側ばね30Rは、収縮するので車体Bのロール量に応じて右輪WRの車体B接近を抑制するばね力を発揮する。
反対に、車体Bがへ傾いて車体Bに対して左輪WLが接近し右輪WRが離間する場合、ダンパ32Lおよび左輪側ばね30Lが収縮して、ダンパ32Rおよび右輪側ばね30Rが伸長する。このような状況では、車体Bのロールレートに応じて、左輪WL側のダンパ32Lが左輪WLの車体B接近を抑制する減衰力を発揮するとともに右輪WRのダンパ32Rが右輪WRの車体Bから離間を抑制する減衰力を発揮する。また、左輪側ばね30Lは、収縮するので車体Bのロール量に応じて左輪WLの車体B接近を抑制するばね力を発揮し、右輪側ばね30Rは伸長するので車体Bのロール量に応じて発揮するばね力を減少させる。
このようにサスペンション装置S2は、ばね部材30が車体Bのロール量に応じて左輪WLと右輪WRの相対変位を抑制するばね力をロール抑制力として発揮しつつ、減衰力発生装置F2が車体Bのロールレートに応じて左輪WLと右輪WRの相対変位を抑制する減衰力を発揮する。
このように第二の実施の形態のサスペンション装置S2は、第二の実施の形態におけるサスペンション装置S2は、図7に示すように、車両の車体Bに対して車両の左輪WLと右輪WRが上下方向の変位に差がある場合に左輪WLと右輪WRに対して左輪WLと右輪WRの変位差を縮小する方向へばね力を発生するばね部材30と、と、車体Bに対して車両の左輪WLと右輪WRが上下方向の変位に差がある場合のみ左輪WLと右輪WRに対して左輪WLと右輪WRの変位差を縮小する方向の減衰力をばね力に並列して作用させる減衰力発生装置F2とを備え、減衰力発生装置F2は、車体Bに対して横方向に沿って回転自在に装着されるU字状のロッド31と、ロッド31の一端を左輪WLに連結するダンパ32Lと、ロッド31の他端を右輪WRに連結するダンパ32Rとを有し、ばね部材30は、ロッド31の一端と左輪WLとの間に介装される左輪側ばね30Lと、ロッド31の他端と右輪WRとの間に介装される右輪側ばね30Rとで構成されている。
このように構成されたサスペンション装置S2にあっても、第一の実施の形態のサスペンション装置S1と同様に、車体Bのロール量に対してばね部材30が発揮するばね力でロール抑制力を発揮し、車体Bのロールレートに依存して減衰力発生装置F2が減衰力を発揮して車体Bのロールを抑制できる。そして、サスペンション装置S2では、ばね部材30と減衰力発生装置F2が左輪WLと右輪WRとの間に並列して介装されているから、ばね部材30が発揮するロール抑制力を減衰力発生装置F2が減じず、ロール抑制力が不十分となる心配がなく、車両における乗心地を向上できる。
さらに、サスペンション装置S2では、ばね部材30と減衰力発生装置F2が左輪WLと右輪WRとの間に並列して介装されているから、ばね部材30と減衰力発生装置F2とが互いに相手方の特性に与える影響が少ないので、ばね部材30と減衰力発生装置F2のチューニングが非常に容易となる。以上より、本発明のサスペンション装置S2によれば、車両における乗心地を向上できるとともに、ロール抑制力のチューニングが容易となる。
また、第二の実施の形態のサスペンション装置S2は、減衰力発生装置F2が車体Bに対して横方向に沿って回転自在に装着されるU字状のロッド31と、ロッド31の一端を左輪WLに連結するダンパ32Lと、ロッド31の他端を右輪WRに連結するダンパ32Rとを有し、ばね部材30がロッド31の一端と左輪WLとの間に介装される左輪側ばね30Lと、ロッド31の他端と右輪WRとの間に介装される右輪側ばね30Rとで構成されている。このようにサスペンション装置S2を構成すると、スタビライザが不要となるので、既存の車両に対してスタビライザにかえてばね部材30と減衰力発生装置F2を組み込めばよく、車両への搭載性も良好となる。
なお、ダンパ32L,32Rの減衰力特性は、ダンパ8と同様にダンパ速度が第一ダンパ速度V1以上となると減衰力が飽和する特性とされたり、第一ダンパ速度V1を0.02m/sec以下に設定すれば、第一の実施の形態のサスペンション装置S1と同様の作用効果を奏することができ、左輪側メインダンパMDLと右輪側メインダンパMDRの減衰力特性との関係で前述した図5に示す特性となっていれば、左輪WLと右輪WRとの間で変位差が生じる場面で、左輪側メインダンパMDLおよび右輪側メインダンパMDRではカバーしきれない微低速域の車体Bの振動を抑制できるようになり、車両における乗心地をより一層向上できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、および変更が可能である。
1・・・スタビライザ(ばね部材)、6,31・・・ロッド、7・・・連結ロッド、8,19,32L,32R・・・ダンパ、10,20・・・シリンダ、11,21・・・ピストン、12,22・・・ピストンロッド、13・・・バランスばね、30L・・・左輪側ばね、30R・・・右輪側ばね、30・・・ばね部材、B・・・車体、F1,F2・・・減衰力発生装置、MDL・・・左輪側メインダンパ、MDR・・・右輪側メインダンパ、S1,S2・・・サスペンション装置、V1・・・第一ダンパ速度、V2・・・第二ダンパ速度、WL・・・左輪、WR・・・右輪

Claims (7)

  1. 車両の車体に対して前記車両の左輪と右輪の上下方向の変位に差がある場合に前記左輪と前記右輪に対して前記左輪と前記右輪の変位差を縮小する方向へばね力を発生するばね部材と、
    車両の車体に対して前記車両の左輪と右輪の上下方向の変位に差がある場合のみ前記左輪と前記右輪に対して前記左輪と前記右輪の変位差を縮小する方向へ減衰力を前記ばね力に並列して作用させる減衰力発生装置とを備えた
    ことを特徴とするサスペンション装置。
  2. 前記ばね部材は、一端が前記左輪に連結されるとともに他端が前記右輪に連結されるU字状のトーションバーでなるスタビライザであり、
    前記減衰力発生装置は、前記車体に対して横方向に沿って回転自在に装着されるU字状のロッドと、前記ロッドの一端を前記左輪と前記右輪の一方に連結する連結ロッドと、前記ロッドの他端を前記左輪と前記右輪の他方に連結するダンパとを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。
  3. 前記減衰力発生装置は、車体に対して横方向に沿って回転自在に装着されるU字状のロッドと、前記ロッドの一端を前記左輪と前記右輪の一方に連結するダンパと、前記ロッドの他端を前記左輪と前記右輪の他方に連結するダンパとを有し、
    前記ばね部材は、前記ロッドの一端と前記左輪との間に介装される左輪側ばねと、前記ロッドの他端と前記右輪との間に介装される右輪側ばねとを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。
  4. 前記ダンパは、
    シリンダと、
    前記シリンダ内に移動自在に挿入されるピストンと、
    前記シリンダ内に移動自在に挿入されるとともに前記ピストンの一端から延びて前記シリンダ外へ突出するピストンロッドと、
    前記シリンダ内の圧力による前記ピストンロッドを前記シリンダ外へ退出させるロッド反力に対抗して前記ピストンロッドを前記シリンダ内へ侵入させる方向へ付勢力を発揮するバランスばねとを有し、
    前記シリンダに対して前記ピストンがストローク中心に位置すると、前記ロッド反力と前記バランスばねの付勢力とが釣り合う
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のサスペンション装置。
  5. 前記ダンパは、
    シリンダと、
    前記シリンダ内に移動自在に挿入されるピストンと、
    前記シリンダ内に移動自在に挿入されるとともに前記ピストンの両端から延びて両端が前記シリンダの両端から突出するピストンロッドとを有する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のサスペンション装置。
  6. 前記ダンパは、ダンパ速度が第一ダンパ速度以上になると減衰力が飽和する減衰力特性を有する
    ことを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載のサスペンション装置。
  7. 前記車体と前記左輪との間に介装されて前記車体に対して前記左輪の上下方向の振動を抑制する左輪側メインダンパと、
    前記車体と前記右輪との間に介装されて前記車体に対して前記右輪の上下方向の振動を抑制する右輪側メインダンパとを備え、
    前記左輪側メインダンパと前記右輪側メインダンパは、ダンパ速度が前記第一ダンパ速度よりも高い第二ダンパ速度で減衰力が変化する折れ点をもつ減衰力特性を有し、
    前記第一ダンパ速度で伸縮する際の前記ダンパの減衰力は、前記第一ダンパ速度で伸縮する際の前記左輪側メインダンパと前記右輪側メインダンパの減衰力より大きい
    ことを特徴とする請求項6に記載のサスペンション装置。
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