JP7449155B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、スモールオーバーラップ衝突とフルラップ衝突或いはオフセット衝突との双方における衝撃荷重の吸収性能を保証することのできる車体前部構造に関する。
近年、自動車を代表とする車両の衝突安全性の向上に関する技術開発が進められている。例えば、オフセット衝突では、従来のオフセット衝突よりもラップ量の少ないスモールオーバーラップ衝突(微少ラップ衝突)に対する衝突安全性の関心も高い。
スモールオーバーラップ衝突は、左右一対のフロントフレームよりも車幅方向外側におけるオフセット衝突である。このスモールオーバーラップ衝突時の対策として、例えば、特許文献1には、フロントフレームの車幅方向外側にガセットを固設し、フロントフレームよりも車幅方向外側に延在するバンパビームの端部をガセットに連結した構成が開示されている。このような構成とすることにより、スモールオーバーラップ衝突時の衝撃荷重を、ガセットを介してフロントフレームに伝達させ、このフロントフレームを曲げ変形させる等して衝撃を吸収することが可能となる。
特開2015-189407号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示されているように、ガセットは、一般に細い剛性部材である。従って、上述の特許文献1に開示された構成では、スモールオーバーラップ衝突時に、フロントフレームを屈曲変形させたガセットが、当該フロントフレームの屈曲変形だけでは吸収しきれなかった衝撃荷重を、さらにエンジン等に対して局所的に伝達し、エンジン等を必要以上に損傷させる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、エンジン等を必要以上に損傷させることなく、スモールオーバーラップ衝突とフルラップ衝突或いはオフセット衝突との双方における衝撃荷重の吸収性能を保証することができる車体前部構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様による車体前部構造は、車体の前後方向に延在する左右一対のフロントフレームと、前記フロントフレームの前方に配置され、車幅方向に延在ずる第1のバンパビームと、左右の前記フロントフレームの下方にそれぞれ配置され、車体の前後方向に延在する左右一対のサブフレームと、前記サブフレームの前端部に連結され、左右の端部が前記第1のバンパビームよりも車幅方向の外側に突出するように延在する第2のバンパビームと、車幅方向に対して前後に傾斜した状態にて前記第2のバンパビームの車幅方向の端部と前記サブフレームの前後方向の中途部とを接続し、前記第2のバンパビームに入力された衝撃荷重の一部を車幅方向の成分に変換して前記サブフレームの中途部に伝達するガセットと、前記車体の上下方向に延在するように配置され、下側部分が前記ガセットの近傍において前記サブフレームに連結されるとともに、上側部分の前記フロントフレームに対する前後方向の相対移動が拘束されない状態にて前記フロントフレームの車幅方向外側の側面に配置された荷重伝達部材と、を備え、前記荷重伝達部材の前記上側部分は、前記サブフレームの車幅方向の外側から内側に作用する前記衝撃荷重を、前記フロントフレームの車幅方向外側の側面に伝達可能である。
本発明の車体前部構造によれば、エンジン等を必要以上に損傷させることなく、スモールオーバーラップ衝突とフルラップ衝突或いはオフセット衝突との双方における衝撃荷重の吸収性能を保証することができる。
車体前部の骨格構造の要部を示す斜視図 車体前部の骨格構造の要部を示す側面図 車体前部の骨格構造の要部を示す底面図 フルラップ衝突時の車体前部の骨格の挙動を示す説明図 スモールオフセット衝突時に車体前部の骨格に伝達される衝撃荷重を示す説明図 第1の変形例に係り、車体前部の骨格構造の要部を示す斜視図 同上、車体前部の骨格構造の要部を示す側面図 同上、車体前部の骨格構造の要部を示す底面図 同上、フルラップ衝突時の車体前部の骨格の挙動を示す説明図 同上、スモールオフセット衝突時に車体前部の骨格に伝達される衝撃荷重を示す説明図
図1~図5は本発明の一実施形態を示すものであり、図1は車体前部の骨格構造の要部を示す斜視図、図2は車体前部の骨格構造の要部を示す側面図、図3は車体前部の骨格構造の要部を示す底面図である。
図1~図3に示すように、車体1は、例えば、鋼板をプレス成形したパネル上の部材を集成し、スポット溶接等によって接合して構成されている。
車体1は、車両の前部において車体1の前後方向に延びる左右一対のフロントフレーム2L,2Rを有する。これら左右一対のフロントフレーム2L,2Rの間には、車両のパワーユニット3が配置されている(図2,3参照)。なお、本実施形態のパワーユニット3は、縦置き型のパワーユニットであり、エンジン3aとトランスミッション3bとが車体1の前後方向に沿って配置されている。
各フロントフレーム2L,2Rは、中途部の一部が車幅方向の内側に屈曲され(図3参照)、さらに、後部が下方に屈曲されてフロアパネル4に接続されている(図2参照)。
一方、各フロントフレーム2L,2Rの前端部には、ラジエータコアサポート7が取り付けられている。ラジエータコアサポート7は、図示しないラジエータを囲むように配置される枠状部材である。
すなわち、ラジエータコアサポート7は、左右一対のラジエータコアサポートサイド8L,8Rと、左右のラジエータコアサポートサイド8L,8Rの上端部に接続されたラジエータコアサポートアッパ9と、左右のラジエータコアサポートサイド8L,8Rの下端部に接続されたラジエータコアサポートロア10と、を有して構成されている。
各ラジエータコアサポートサイド8L,8Rには、車幅方向の外側に突出する板状のフレーム取付部8La,8Raが設けられている。各フレーム取付部8La,8Raの後面には、各フロントフレーム2L,2Rの前端部が溶接等によって接続されている。
一方、各フレーム取付部8La,8Raの前面には、クラッシュボックス11L,11Rの後端部がそれぞれ接続されている。さらに、各クラッシュボックス11L,11Rの前端部には、車幅方向に延在する第1のバンパビーム12が接続されている。
各クラッシュボックス11L,11Rは、例えば、ハット断面状に形成された2つの薄鋼板をスポット溶接等によって接合することにより、筒状に形成されている。これら各クラッシュボックス11L,11Rは、衝突の際、第1のバンパビーム12を介して入力される衝撃荷重によって軸方向へ蛇腹状に圧潰されることにより、衝撃エネルギーの一部を吸収する。
第1のバンパビーム12は、例えば、矩形の閉断面、或いは前部を開口するハット形断面を有する金属材で形成されている。この第1のバンパビーム12は、車幅方向中央がやや突出された状態にて湾曲されている。この第1のバンパビーム12は、フルラップ衝突時の衝撃のみならず、オフセット衝突時の衝撃についても入力可能となっている。
本実施形態において、ラジエータコアサポートロア10は、スモールオフセット衝突時の衝撃を入力可能な第2のバンパビームとしての機能を有する。このため、ラジエータコアサポートロア10の左右の端部は、第1のバンパビーム12の左右の端部よりも車幅方向の外側に突出するように延在されている。なお、ラジエータコアサポートロア10の左右の端部は、第1のバンパビーム12の左右の端部よりも車幅方向の内側に突出していても良く、また、略同程度突出していても良い。また、ラジエータコアサポートロア10の車幅方向の外側に突出された部分は、車体1の後方に所定角度屈曲されている。
ラジエータコアサポートロア10の後面には、左右一対のサブフレーム15L,15Rの前端部が接続されている。
これら左右のサブフレーム15L,15Rは、例えば、矩形の筒状断面に形成されている。そして左右のサブフレーム15L,15Rは、左右のフロントフレーム2L,2Rの下方において、パワーユニット3の下部を挟み込むように、車体1の前後方向に延在されている。
また、左右のサブフレーム15L,15Rは、前後2箇所が、車幅方向に延在するクロスメンバ16a,16bによって連結されている。
さらに、左右のサブフレーム15L,15Rには、前側のクロスメンバ16aよりも後方の位置の上面に、例えば、ビードからなる脆弱部15La,15Raが設けられている。この脆弱部15La,15Raは、サブフレーム15L,15Rに対して前後方向の所定以上の衝撃荷重が伝達された際に、当該サブフレーム15L,15Rを下方に屈曲させるための起点として作用する。
また、左右のサブフレーム15L,15Rの車幅方向の外側には、ガセット17L,17Rがそれぞれ配設されている。これらのガセット17L,17Rは、例えば、矩形の筒状断面に形成され、スモールオーバーラップ衝突時の衝撃荷重をサブフレーム15L,15Rの前部寄りの中途部に直接伝達させるものである。
これら各ガセット17L,17Rは、内側端部から外側端部にかけて前方に傾斜するように配置されている。
そして、各ガセット17L,17Rの内側端部は、前側のクロスメンバ16aに対応する位置において、各サブフレーム15L,15Rの車幅方向外側に、溶接等によりそれぞれ接続されている。
一方、各ガセット17L,17Rの外側端部は、ラジエータコアサポートロア10の左右の端部後面に、溶接等によりそれぞれ接続されている。なお、各ガセット17L,17Rの外側端部とラジエータコアサポートロア10の左右の端部後面との接続は、溶接等によるものに限定されない。例えば、これらの接続は、ラジエータコアサポートロア10に所定以上の衝撃荷重が加わった際にガセット17L,17Rが離脱可能となるように、ボルト等を用いて締結することも可能である。
さらに、左右のサブフレーム15L,15Rには、当該サブフレーム15L,15Rの車幅方向の外側から内側に作用する衝撃荷重を、フロントフレーム2L,2Rの外側の側面に伝達するための荷重伝達部材18L,18Rがそれぞれ設けられている。
これらの各荷重伝達部材18L,18Rは、例えば、矩形の筒状断面に形成され、車体1の上下方向に延在するように配置されている。そして、各荷重伝達部材18L,18Rの下側部分は、各ガセット17L,17Rの内側端部に隣接する位置において、各サブフレーム15L,15Rの外側の側面に、溶接等によりそれぞれ強固に接続されている。
また、各荷重伝達部材18L,18Rの上側部分は、各フロントフレーム2L,2Rの車幅方向外側の側面に当接する位置に配置されている。すなわち、各荷重伝達部材18L,18Rの上側部分は、各フロントフレーム2L,2Rに対して前後方向の相対移動が拘束されない状態にて、各フロントフレーム2L,2Rの車幅方向外側の側面に配置されている。すなわち、各荷重伝達部材18L,18Rの上側部分は、各フロントフレーム2L,2Rに対して前後方向の相対移動が拘束されない状態にて、各フロントフレーム2L,2Rの車幅方向外側の側面に当接または近接するように配置されている。
ここで、各荷重伝達部材18L,18Rは、少なくともスモールオフセット衝突時に各フロントフレーム2L,2Rに当接可能な板状の当接板18La,18Raを、上端部分にそれぞれ有する。すなわち、これら当接板18La,18Raは、各フロントフレーム2L,2Rの車幅方向外側の側面に当接または近接するように配置されている。そして、当接板18La,18Raは、少なくともスモールオフセット衝突時に、各フロントフレーム2L,2Rの車幅方向外側の側面に対し、所定以上の接触面積にて当接(面接触)可能となっている。これにより、各荷重伝達部材18L,18Rは、各当接板18La,18Raを通じて、衝撃荷重を各フロントフレーム2L,2Rの側面に対して広範囲に亘り伝達することが可能となっている。
<スモールオフセット衝突>
このような構成において、例えば、図5に示すように、車体1の左側部がスモールオフセット衝突すると、衝突による衝撃荷重は、第2のバンパビームとしての機能を有するラジエータコアサポートロア10の左側部に入力される。すなわち、スモールオフセット衝突時には、第1のバンパビーム12に衝撃荷重が入力されることなく、ラジエータコアサポートロア10のみに衝撃荷重が入力される。
ラジエータコアサポートロア10の左側部に入力された衝撃荷重は、ガセット17Lを圧潰させながら、サブフレーム15Lに伝達される。このとき、ガセット17Lの傾斜により、衝撃荷重の多くは、車幅方向の成分に変換されてサブフレーム15Lに伝達される。
さらに、サブフレーム15Lに伝達された車幅方向の衝撃荷重は、荷重伝達部材18Lを介して、フロントフレーム2Lの外側の側面に伝達される(図5中の破線矢印参照)。
この場合において、フロントフレーム2Lの側面には当接板18Laが当接されているため、フロントフレーム2Lには、衝撃荷重が局所的に伝達されることなく、所定範囲に分散された状態にて伝達される。これにより、フロントフレーム2Lは、伝達された衝撃荷重によって局所的に変形することなく、車幅方向の内側に変位し、パワーユニット3を移動させる。
すなわち、フロントフレーム2Lに伝達された衝撃荷重は、重量物であるパワーユニット3を車幅方向に移動させる運動エネルギーに変換されて分散される。
これにより、スモールオーバーラップ衝突時においては、エンジン3a等を必要以上に損傷させることなく、衝撃荷重を的確に吸収することができる。
<フルラップ衝突等>
一方、例えば、図4に示すように、車体1がフルラップ衝突(或いはオフセット衝突)すると、衝撃荷重は、第1のバンパビーム12に入力される。第1のバンパビーム12に入力された衝撃荷重の一部は、クラッシュボックス11L,11Rを圧潰させることにより吸収される。
さらに、クラッシュボックス11L,11Rによって吸収されなかった衝撃荷重は、フロントフレーム2L,2Rを圧潰させる。その際、荷重伝達部材18L,18Rはフロントフレーム2L,2Rの側面に配置されているだけの構成であるため、荷重伝達部材18L,18Rがフロントフレーム2L,2Rの側面に溶接等により離脱不能に固定されている場合に比べ、ラジエータコアサポートロア10に所定の時間差を持って衝撃荷重が入力される前に、荷重伝達部材18L,18Rがフロントフレーム2L,2Rの後方変位を阻害することも無く、また潰れ残りとなることも無い。このため、フロントフレーム2L,2Rは、荷重伝達部材18L,18Rに前後方向への変位、及び圧潰を阻害されることなく圧潰され、衝撃荷重を吸収する。
なお、フルラップ衝突時においては、所定の時間差を持ってラジエータコアサポートロア10にも衝撃荷重が入力され、サブフレーム15L,15Rに伝達される。但し、サブフレーム15L,15Rは、所定以上の衝撃荷重が入力されると、圧潰の過程において、脆弱部15La,15Raを起点として下方に屈曲される。従って、圧潰されたサブフレーム15L,15Rによってエンジン3a等が損傷することが防止される。
このように、フルラップ衝突時等においても、エンジン3a等を必要以上に損傷させることなく、衝撃荷重を的確に吸収することができる。
このような実施形態によれば、左右のフロントフレーム2L,2Rの下方にそれぞれ配置され、車体1の前後方向に延在する左右一対のサブフレーム15L,15Rと、サブフレーム15L,15Rの前端部に連結され、左右の端部が第1のバンパビーム12よりも車幅方向の外側に突出するように延在するラジエータコアサポートロア10(第2のバンパビーム)と、ラジエータコアサポートロア10の端部とサブフレーム15L,15Rの中途部とに連設され、ラジエータコアサポートロア10に入力された衝撃荷重をサブフレーム15L,15Rの中途部に伝達するガセット17L,17Rと、ガセット17L,17Rの近傍においてサブフレーム15L,15Rに連結されるとともに、フロントフレーム2L,2Rの車幅方向外側の側面に配置される荷重伝達部材18L,18Rと、を備えたことにより、エンジン3a等を必要以上に損傷させることなく、スモールオーバーラップ衝突とフルラップ衝突或いはオフセット衝突との双方における衝撃荷重の吸収性能を保証することができる。
この場合において、車体1は、サブフレーム15L,15Rを有することにより、フルラップ衝突時における衝突吸収エネルギーを増加させることができる。従って、フロントフレーム2L,2Rの断面を縮小することができ、エンジン3a等のメンテナンス性を向上することができる。
ここで、例えば、図6~図8に示すように、各フロントフレーム2L,2Rと各荷重伝達部材18L,18Rとを、車体前後方向への相対移動を許容した状態にて、仮接続することも可能である。
このような仮接続を実現するため、例えば、図6,7に示すように、当接板18La,18Raは、車体1の前後方向に延在するスリット18Lb,18Rbを有する。これら各スリット18Lb,18Rbは、車体1の前後方向の前端が開放され、且つ、後端部が閉塞されている。
さらに、各スリット18Lb,18Rbには、挿通部材としてのボルト19が挿通されている。そして、このボルト19がフロントフレーム2L,2Rの車幅方向外側の側部に螺合されることにより、各荷重伝達部材18L,18Rは各フロントフレーム2L,2Rに仮接続されている。
なお、上述の実施形態においては、各荷重伝達部材18L,18Rが各サブフレーム15L,15Rの側面に接続された構成について説明したが、本変形例では、各荷重伝達部材18L,18Rが各サブフレーム15L,15Rの上面に溶接等によって接続されている。
<スモールオフセット衝突>
このような構成において、例えば、図10に示すように、車体1の左側部がスモールオフセット衝突すると、衝突による衝撃荷重は、第2のバンパビームとしての機能を有するラジエータコアサポートロア10の左側部に入力される。そして、この衝撃荷重により、車体1は、上述の実施形態と同様の挙動により、衝撃を吸収する。但し、フロントフレーム2Lに荷重伝達部材18Lが仮接続されているため、車体1の各部が変形等した場合にも、常に荷重伝達部材18L(当接板18La)をフロントフレーム2Lの側面に配置させておくことができ、サブフレーム15Lに伝達された衝撃荷重を的確にフロントフレーム2Lに伝達することが可能となる。
<フルラップ衝突等>
一方、例えば、図4に示すように、車体1がフルラップ衝突(或いはオフセット衝突)すると、衝撃荷重は、第1のバンパビーム12に入力される。第1のバンパビーム12に入力された衝撃荷重の一部は、クラッシュボックス11L,11Rを圧潰させることにより吸収される。
さらに、クラッシュボックス11L,11Rによって吸収されなかった衝撃荷重は、フロントフレーム2L,2Rを圧潰させる。
この圧潰の過程において、ラジエータコアサポートロア10に入力された衝撃荷重によって、サブフレーム15L,15Rは、圧潰された後、脆弱部15La,15Raを起点として下方に屈曲される。このサブフレーム15L,15Rの屈曲により荷重伝達部材18L,18Rが車体1の後方に傾動されると、各スリット18Lb,18Rbが各ボルト19に対して相対移動し、各ボルト19は、開放された各スリット18Lb,18Rbの前端から離脱する。
これにより、フルラップ衝突時等においては、フロントフレーム2L、2Rは、荷重伝達部材18L,18Rによって圧潰を阻害されることなく、的確に衝撃荷重を吸収することができる。
以上の実施の形態に記載した発明は、それらの形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば、例えば、上述の実施形態においては、第2のバンパビームをラジエータコアサポートロアと兼用した構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2のバンパビームをラジエータコアサポートロアと別体の構成とすることも可能である。さらに、このような構成においては、第2のバンパビームを、ラジエータコアサポートよりも前方に配置することも可能である。
1 … 車体
2L,2R … フロントフレーム
3 … パワーユニット
3a … エンジン
3b … トランスミッション
4 … フロアパネル
7 … ラジエータコアサポート
8L,8R … ラジエータコアサポートサイド
8La,8Ra … フレーム取付部
9 … ラジエータコアサポートアッパ
10 … ラジエータコアサポートロア(第2のバンパビーム)
11L,11R … クラッシュボックス
12 … 第1のバンパビーム
15L,15R … サブフレーム
15La,15Ra … 脆弱部
16a,16b … クロスメンバ
17L,17R … ガセット
18L,18R … 荷重伝達部材
18La … 当接板
18Lb,18Rb … スリット
19 … ボルト

Claims (3)

  1. 車体の前後方向に延在する左右一対のフロントフレームと、
    前記フロントフレームの前方に配置され、車幅方向に延在ずる第1のバンパビームと、
    左右の前記フロントフレームの下方にそれぞれ配置され、車体の前後方向に延在する左右一対のサブフレームと、
    前記サブフレームの前端部に連結され、左右の端部が前記第1のバンパビームよりも車幅方向の外側に突出するように延在する第2のバンパビームと、
    車幅方向に対して前後に傾斜した状態にて前記第2のバンパビームの車幅方向の端部と前記サブフレームの前後方向の中途部とを接続し、前記第2のバンパビームに入力された衝撃荷重の一部を車幅方向の成分に変換して前記サブフレームの中途部に伝達するガセットと、
    前記車体の上下方向に延在するように配置され、下側部分が前記ガセットの近傍において前記サブフレームに連結されるとともに、上側部分の前記フロントフレームに対する前後方向の相対移動が拘束されない状態にて前記フロントフレームの車幅方向外側の側面に配置された荷重伝達部材と、を備え
    前記荷重伝達部材の前記上側部分は、前記サブフレームの車幅方向の外側から内側に作用する前記衝撃荷重を、前記フロントフレームの車幅方向外側の側面に伝達可能であることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記荷重伝達部材は、前記サブフレームの車幅方向の外側の面に面接触可能な当接板を有することを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記当接板は、車体の前後方向に延在し、且つ、前端が開放されたスリットを有し、前記スリットに挿通された挿通部材によって前記フロントフレームに接続され
    前記挿通部材は、前記フロントフレームの圧潰時に、前記スリットの前端から離脱可能であることを特徴とする請求項2に記載の車体前部構造。
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