JP7447707B2 - ドリル - Google Patents

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Description

本発明は、軸線回りにドリル回転方向に回転させられるドリル本体の先端部外周に、上記ドリル本体の先端逃げ面に開口して後端側に向かうに従い上記ドリル回転方向とは反対側に捩れるように延びる切屑排出溝が形成されて、この切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面のドリル本体の先端側辺稜部に主切刃が形成されるとともに、切屑排出溝の先端内周部にはドリル本体の先端側に向かうに従い内周側に延びる凹溝状のシンニング部が形成されて、このシンニング部のドリル回転方向を向くシンニングすくい面のドリル本体の先端側辺稜部には主切刃の内周側に連なるシンニング刃が形成されたドリルに関する。
このようなシンニング刃が形成されたドリルとして、例えば特許文献1には、2箇所のランド部に、リーディングエッジに沿った主マージンとヒール近傍に配置される副マージンをそれぞれ有する2枚刃ダブルマージンドリルであって、各ランド部の主マージンと副マージン間の間隔が80°~100°に設定され、さらに、先端の逃げ面は、逃げ角α1が5°~12°の平面の2番逃げ面と、逃げ角α2が15°~23°の平面の3番逃げ面とで構成されたものが記載されている。
また、この特許文献1に記載されたドリルでは、先端中心部に、ドリル正面視においてドリルの回転方向前方に向かってその全面が凸の円弧面であるシンニング面を有するシンニング部が形成され、シンニング面の径方向外端は副マージンの先端よりもドリル回転方向後方に配置されてランド部の外周に至っており、さらに、副マージンの幅が主マージンの幅よりも広い。
特許第6108264号公報
しかしながら、この特許文献1に記載されたドリルでは、シンニング部のシンニング面がドリル本体の正面視においてドリル回転方向に向かってその全面が凸の円弧面であり、このシンニング面の径方向外端が副マージンの先端よりもドリル回転方向後方に配置されてランド部の外周に至っているので、特許文献1の図2や図5に示されるようにシンニング面がなす凸円弧面の半径は、切屑排出溝のドリル本体外周側を向く底面に内接する円の半径よりも大きくなる。
このため、シンニング刃によって生成された切屑を小さくカールさせて分断することが困難となり、切屑が切屑排出溝内で詰まりを生じて抵抗の増大を招き、特に小径の深穴加工においてドリル本体の折損を生じるおそれがある。また、シンニング刃によって生成された切屑は、シンニング部の底面のうち最も軸線側に凹んだ点を繋いだシンニング方向に延び易いのに対し、主切刃によって生成された切屑は主切刃に垂直な法線方向に延び易いので、これらの切屑が干渉し合って、やはり切屑を小さくカールさせて分断することが困難となるおそれもある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、シンニング刃によって生成された切屑をシンニング部によって小さくカールさせるとともに、シンニング刃によって生成される切屑の延びる方向も、主切刃によって生成された切屑が延びる方向に向かうように切屑の流れを整流化することができ、たとえ小径の深穴加工においても切屑を確実に分断して切屑詰まりによるドリル本体の折損等を防ぐことが可能なドリルを提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、軸線回りにドリル回転方向に回転させられるドリル本体の先端部外周に、上記ドリル本体の先端逃げ面に開口して後端側に向かうに従い上記ドリル回転方向とは反対側に捩れるように延びる切屑排出溝が形成されており、この切屑排出溝の上記ドリル回転方向を向く壁面の上記ドリル本体の先端側辺稜部に主切刃が形成されるとともに、上記切屑排出溝の先端内周部には上記ドリル本体の先端側に向かうに従い内周側に延びる凹溝状のシンニング部が形成されて、このシンニング部の上記ドリル回転方向を向くシンニングすくい面の上記ドリル本体の先端側辺稜部には上記主切刃の内周側に連なるシンニング刃が形成される。
上記切屑排出溝は、該切屑排出溝の捩れに沿った切屑排出溝捩れ方向から見たとき、上記ドリル本体の外周側を向く切屑排出溝底面が凹曲線状に形成されるとともに、上記軸線上に中心を有して上記ドリル本体の心厚dと等しい直径で上記切屑排出溝底面に内接する第1の円と該切屑排出溝底面との接点と、上記第1の円と同心で上記心厚dと上記主切刃の直径Dとの和d+Dの1/2の直径D2を有する第2の円と上記切屑排出溝底面との2つ交点とを通る切屑排出溝内接円の半径R1が、上記第2の円の直径D2に対して0.3×D2~0.7×D2の範囲内とされる。
また、上記シンニング部は、該シンニング部の上記ドリル本体の外周側を向くシンニング底面のうち最も上記軸線側に凹んだ点を繋いだシンニング方向から見たとき、上記軸線と上記先端逃げ面との交点に中心を有して上記心厚dと等しい直径を有する第3の円と上記シンニング底面との交点と、上記第3の円と同心で上記心厚dの1/2の直径を有する第4の円と上記シンニング底面または上記シンニング刃あるいは該シンニング刃の延長線との2つの交点とを通るシンニング内接円の半径R2が、上記心厚dに対して0.3×d~0.7×dの範囲内とされる。
さらに上記切屑排出溝内接円の半径R1と上記第2の円の直径D2との比A=R1/D2と、上記シンニング内接円の半径R2と上記心厚dとの比B=R2/dとの比A/Bが0.8~1.25の範囲内とされていることを特徴とするドリルが提供される。
このように構成されたドリルでは、まずシンニング部のドリル本体の外周側を向くシンニング底面のうち最もドリル本体の軸線側に凹んだ点を繋いだシンニング方向から見たとき、上記軸線上に中心を有して上記心厚dと等しい直径で上記切屑排出溝底面に内接する第3の円と上記シンニング底面との交点と、上記第3の円と同心で上記心厚dの1/2の直径を有する第4の円と上記シンニング底面または上記シンニング刃あるいは該シンニング刃の延長線との2つの交点とを通るシンニング内接円の半径R2が上記心厚dに対して0.3×d~0.7×dの範囲内とされている。このため、特許文献1に記載されたドリルのようにシンニング面がなす凸円弧面の半径が切屑排出溝のドリル本体外周側を向く底面に内接する円の半径よりも大きくなるようなことがなく、シンニング刃によって生成された切屑をシンニング底面に摺接させることによって小さくカールさせることができる。
そして、さらに上記構成のドリルでは、切屑排出溝内接円の半径R1と上記第2の円の直径D2との比A=R1/D2と、シンニング内接円の半径R2と心厚dとの比B=R2/dとの比A/Bが0.8~1.25の範囲内とされていて、この比A/Bが1に近くされている。
このため、軸線を中心とした半径が小さいシンニング刃によって生成される切屑のシンニング底面に対するカール半径の割合と、軸線を中心とした半径が大きい主切刃によって生成される切屑の切屑排出溝底面に対するカール半径との割合とを略等しくすることができる。
従って、これらシンニング刃と主切刃によって生成される切屑を、上記シンニング方向から上記切屑排出溝捩れ方向に母線を有する円錐状にカールさせて、シンニング刃によって生成される切屑も主切刃に垂直な法線方向に向かって延びるように切屑の流れを整流化することができる。このため、シンニング刃によって生成された切屑が小さくカールされることとも相俟って切屑分断性の向上を図ることができ、小径の深穴加工であっても切屑詰まりによるドリル本体の折損等を防止することができる。
ここで、上記切屑排出溝内接円の半径R1が上記第2の円の直径D2に対して0.3×D2を下回ると、切屑排出溝の断面積が小さくなって、上記比A/Bが0.8~1.25の範囲内とされていても切屑詰まりを生じるおそれがあり、上記切屑排出溝内接円の半径R1が上記第2の円の直径D2に対して0.7×D2を上回ると、切屑排出溝の断面積が大きくなりすぎてドリル本体の強度が損なわれるおそれがある。なお、上記切屑排出溝内接円の半径R1は、第2の円の直径D2に対して、0.3×D2~0.6×D2の範囲内とされていてもよく、0.3×D2~0.5×D2の範囲内とされていてもよい。
また、上記シンニング内接円の半径R2が心厚dに対して0.3×dを下回ると、シンニング刃によって生成された切屑がシンニング底面によってカールさせられる際の抵抗が大きくなるおそれがあり、上記シンニング内接円の半径R2が心厚dに対して0.7×dを上回ると、シンニング刃によって生成された切屑を小さいカール径にカールして分断することができなくなるおそれがある。なお、上記シンニング内接円の半径R2は、上記心厚dに対して、0.3×d~0.6×dの範囲内とされていてもよく、0.3×d~0.5×dの範囲内とされていてもよい。
さらに、上記比A/Bが0.8~1.25の範囲内を上回ったり、下回ったりすると、シンニング刃によって生成される切屑のシンニング底面に対するカール半径の割合と、軸線を中心とした半径が大きい主切刃によって生成される切屑の切屑排出溝底面に対するカール半径との割合とを略等しくすることができなくなるおそれがある。このため、シンニング刃によって生成された切屑を主切刃に垂直な法線方向に向かって延びるように切屑の流れを整流化することができなくなり、良好な切屑分断性を得ることができなくなるおそれがある。なお、上記比A/Bは、0.8~1.1の範囲内であってもよく、0.8~1.0の範囲内であってもよい。
さらにまた、上記シンニングすくい面は平面状である場合には、このシンニングすくい面に垂直な方向から見たときに、上記シンニング方向は上記軸線に対して10°~55°の範囲内の傾斜角で上記ドリル本体の後端側に向かうに従い外周側に向かうように傾斜していてもよい。この傾斜角が10°を下回ったり、55°を上回ったりすると、上述のようにシンニング刃と主切刃によって生成される切屑の流れを整流化することが困難となるおそれがある。
以上説明したように、本発明によれば、シンニング刃によって生成される切屑を小さくカールさせることができるとともに、主切刃によって生成される切屑と同じく主切刃に垂直な法線方向に向かって延びるように切屑の流れを整流化することができる。このため、これらシンニング刃と主切刃によって生成された切屑の分断性を向上させて、小径の深穴加工であっても切屑詰まりによるドリル本体の折損等を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態における先端面を示す軸線方向先端側から見た拡大正面図である。 図1における矢線W方向視のドリル本体全体の側面図である。 図2に示すドリル本体全体を軸線方向先端側から見た拡大正面図である。 図1における矢線X方向視のドリル本体全体の側面図である。 図1に示す実施形態のドリル本体先端部の拡大斜視図である。 図1における矢線Y方向視のドリル本体先端部の拡大側面図である。 図1における矢線Z方向視のドリル本体先端部の拡大側面図である。 図2に示したドリル本体の先端部の拡大側面図である。 図1に示す実施形態をドリル本体の先端側から切屑排出溝捩れ方向に沿って見た斜視図である。 図1に示す実施形態をドリル本体の先端側からシンニング方向に沿って見た斜視図である。 図1に示す実施形態の先端面の軸線周辺の拡大正面図である。 図1~図11に示した実施形態の第1の変形例を示すドリル本体全体の側面図である。 図1~図11に示した実施形態の第2の変形例を示すドリル本体全体の側面図である。
図1~図11は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態において、ドリル本体1は、超硬合金等の硬質金属材料により軸線Oを中心とした多段の円柱状に一体に形成されている。このドリル本体1の大径の後端部(図2および図4、図6~図10において左側部分。図5においては右上側部分)は円柱状のままのシャンク部2とされるとともに、小径の先端部(図2および図4において右側部分、図6~図10において右側部分。図5においては左下側部分)は切刃部3とされている。
このようなドリルは、シャンク部2が工作機械の主軸に把持されてドリル本体1が軸線O回りにドリル回転方向Tに回転させられつつ軸線O方向先端側に送り出され、切刃部3によって被削材に穴明け加工を行う。なお、シャンク部2と切刃部3と間は、ドリル本体1の先端側に向かうに従い漸次縮径する軸線Oを中心とした円錐台状のテーパー部4によって連結されている。
切刃部3の外周には、ドリル本体1の先端面である先端逃げ面5に開口して後端側に向かうに従い軸線O回りにドリル回転方向Tとは反対側に一定の捩れ角で捩れる複数条(本実施形態では2条)の切屑排出溝6が軸線Oに関して対称に形成されて、テーパー部4の手前にまで延びている。なお、先端逃げ面5は、本実施形態ではドリル回転方向Tとは反対側に向けて逃げ角が一段大きくなる2段の先端逃げ面5とされている。
これらの切屑排出溝6は、上記捩れ角の方向である切屑排出溝捩れ方向から見たときには、ドリル本体1の外周側を向く切屑排出溝底面6aが図9に示すように凹曲線状をなすように形成されており、この凹曲線は本実施形態では略凹円弧状である。なお、この切屑排出溝6の捩れ角は、本実施形態では10°~50°の範囲内とされ、望ましくは25°~30°の範囲内とされている。
また、切屑排出溝6の先端内周部には、上記切屑排出溝底面6aをドリル本体1の先端側に向かうに従い内周側に切り欠くように延びる凹溝状のシンニング部7が形成されている。このシンニング部7のドリル本体1の外周側を向くシンニング底面7aは、該シンニング底面7aのうち最も軸線O側に凹んだ点を繋いだシンニング方向(図8に矢線Sで示す方向)から見たときに凹曲線状をなすように形成されており、この凹曲線も本実施形態では略凹円弧状である。
さらに、切屑排出溝6のドリル回転方向Tを向く壁面のドリル本体1の先端側辺稜部である上記先端逃げ面5との交差稜線部には、この壁面をすくい面とする主切刃8が形成されている。さらにまた、シンニング部7のドリル回転方向Tを向く壁面はシンニングすくい面7bとされ、このシンニングすくい面7bのドリル本体1の先端側辺稜部である上記先端逃げ面5との交差稜線部には、主切刃8の内周側に連なるシンニング刃9が形成されている。これら主切刃8とシンニング刃9には、ドリル本体1の外周側に向かうに従い後端側に向かうように先端角が与えられている。
なお、本実施形態では、主切刃8のすくい面である切屑排出溝6のドリル回転方向Tを向く壁面は、主切刃8の周辺では平面状に形成され、これにより主切刃8は軸線O方向先端側から見て図11に示すように直線状に形成される。また、シンニングすくい面7bも本実施形態では平面状に形成されており、従ってシンニング刃9も軸線O方向先端側から見て図11に示すように直線状に形成され、シンニング刃9と主切刃8とはドリル回転方向Tに凸となる凸曲線部を介して連なっている。
さらに、図9に示すように、上記切屑排出溝底面6aは、上記切屑排出溝捩れ方向から見たときに、軸線O上に中心を有してドリル本体1の切刃部3の心厚d(図1に示す心厚円Cの直径)と等しい直径dで切屑排出溝底面6aに内接する第1の円C1と切屑排出溝底面6aとの接点P1と、上記第1の円C1と同心で上記心厚dと上記主切刃8の直径D(図9には主切刃8の直径Dの円D1を示す)との和d+Dの1/2の直径D2を有する第2の円C2と上記切屑排出溝底面との2つ交点P2、P3とを通る切屑排出溝内接円C3の半径R1が、上記第2の円C2の直径D2に対して0.3×D2~0.7×D2の範囲内とされている。
また、図10に示すように、上記シンニング部7は、上記シンニング方向Sから見たときに、軸線Oと先端逃げ面5との交点に中心を有して上記心厚dと等しい直径dを有する第3の円C4とシンニング底面7aとの交点P4と、上記第3の円C4と同心で上記心厚dの1/2の直径を有する第4の円C5と上記シンニング底面7aまたはシンニング刃9あるいは該シンニング刃9の延長線との2つの交点P5、P6とを通るシンニング内接円C6の半径R2が上記心厚dに対して0.3×d~0.7×dの範囲内とされている。
そして、さらに、上記切屑排出溝内接円C3の半径R1と上記第2の円C2の直径D2との比A=R1/D2と、上記シンニング内接円C6の半径R2と心厚dとの比B=R2/dとの比A/Bは、0.8~1.25の範囲内とされている。なお、本実施形態では、図8に示すように上記シンニングすくい面7bに垂直な方向から見たときに、上記シンニング方向Sは軸線Oに対して10°~55°の範囲内の傾斜角θでドリル本体1の後端側に向かうに従い外周側に向かうように傾斜している。
このように構成されたドリルでは、上記シンニング方向Sから見たときに、上記シンニング内接円C6の半径R2が心厚dに対して0.3×d~0.7×dの範囲内とされているので、シンニング刃9によって生成された切屑を、このようなシンニング内接円C6に沿った小さな曲率半径のシンニング底面7aに摺接させることによって小さくカールさせることができる。このため、シンニング刃9によって生成された切屑が延びて詰まりを生じるのを防ぐことができる。
そして、さらに上記構成のドリルにおいては、切屑排出溝底面6aの半径と略等しい上記切屑排出溝内接円C3の半径R1と上記第2の円C2の直径D2との比A=R1/D2と、シンニング底面7aの半径と略等しい上記シンニング内接円C6の半径R2と心厚dとの比B=R2/dとの比A/Bが0.8~1.25の範囲内とされていて、この比A/Bが1に近い値とされており、すなわち上記比Aと上記比Bとが略等しい大きさとされている。
このため、軸線Oを中心とした半径が小さいシンニング刃9によって生成される切屑が摺接するシンニング底面7aに対する該切屑のカール半径の割合と、軸線Oを中心とした半径が大きい主切刃8によって生成される切屑が摺接する切屑排出溝底面6aに対する該切屑のカール半径との割合とを略等しくすることができる。
従って、これらシンニング刃9と主切刃8によって生成される切屑を、上記シンニング方向Sから上記切屑排出溝捩れ方向に母線を有する円錐状にカールさせることができ、シンニング刃9によって生成される切屑も主切刃8に垂直な法線方向に向かって延びるように、図5に矢線Fで示すように切屑の流れを整流化することができる。このため、上述のようにシンニング刃9によって生成された切屑が小さくカールされることとも相俟って切屑分断性の向上を図ることができる。従って、小径の深穴加工であっても切屑詰まりによるドリル本体1の折損等を防止することが可能となる。
ここで、上記切屑排出溝内接円C3の半径R1が第2の円C2の直径D2に対して0.3×D2を下回ると、切屑排出溝6の断面積が小さくなり、上記比A/Bが0.8~1.25の範囲内とされていても切屑詰まりを生じるおそれがある。一方、上記切屑排出溝内接円C3の半径R1が第2の円C2の直径D2に対して0.7×D2を上回ると、切屑排出溝6の断面積が大きくなりすぎ、ドリル本体1の肉厚は小さくなるので強度が損なわれて折損等を生じ易くなるおそれがある。
なお、上記切屑排出溝内接円C3の半径R1と上記主切刃8の直径Dとの関係では、上記切屑排出溝内接円C3の半径R1は上記主切刃8の直径Dに対して0.1×D~0.5×Dの範囲内とされていてもよく、シンニング内接円C6の半径R2が上記心厚dに対して0.3×d~0.7×dの範囲内とされている場合に、上記切屑排出溝内接円C3の半径R1と上記主切刃8の直径Dとの比X=R1/Dと、上記シンニング内接円C6の半径R2と上記心厚dとの比B=R2/dとの比X/Bが0.3~0.9の範囲内とされていてもよい。
また、上記シンニング内接円C6の半径R2が心厚dに対して0.3×dを下回ると、シンニング刃9によって生成された切屑がシンニング底面7aによってカールさせられる際の抵抗が大きくなるおそれがある。一方、上記シンニング内接円C6の半径R2が心厚dに対して0.7×dを上回ると、シンニング刃9によって生成されてシンニング底面7aに摺接させられる切屑を小さいカール径にカールして分断することができなくなるおそれがある。
さらに、上記比A/Bが0.8~1.25の範囲内を上回ったり、下回ったりすると、シンニング刃9によって生成される切屑のシンニング底面7aに対するカール半径の割合と、軸線Oを中心とした半径が大きい主切刃8によって生成される切屑の切屑排出溝底面6aに対するカール半径との割合とを略等しくすることができなくなるおそれがある。このため、シンニング刃9によって生成された切屑を主切刃8に垂直な法線方向に向かって延びるように切屑の流れを整流化することができなくなり、良好な切屑分断性を得ることができなくなるおそれがある。
なお、本実施形態のように上記シンニングすくい面7bが平面状である場合には、このシンニングすくい面7bに垂直な方向から見たときに、上記シンニング方向Sは上記軸線Oに対して10°~55°の範囲内の傾斜角θでドリル本体1の後端側に向かうに従い外周側に向かうように傾斜していることが望ましい。この傾斜角が10°を下回ったり、55°を上回ったりすると、上述のようにシンニング刃9と主切刃8によって生成される切屑の流れを整流化することが困難となるおそれがある。
次に、図12および図13は、図1~図11に示した実施形態の第1、第2の変形例を示すものであり、図1~図11に示した実施形態と共通する部分には同一の符号を配してある。これら第1、第2の実施形態では共通して、ドリル本体1のシャンク部2の後端面から切刃部3にかけて切屑排出溝6と同数のクーラント孔10が周方向において切屑排出溝6の間を通るように形成されて先端逃げ面5に開口している。穴明け加工時にはこのクーラント孔10を通して切削油剤や圧縮空気等のクーラントが供給されて主切刃8やシンニング刃9および被削材の切削部位に吐出される。
また、図12に示す第1の変形例では、シャンク部2および切刃部3を含むドリル本体1の全長が図1~図11に示した実施形態よりも短くされており、図12に示す第2の変形例では、図1~図11に示した実施形態よりも切刃部3の切屑排出溝6の長さが長いとともに、シャンク部2の直径が小さい。このような第1、第2の変形例においても、上述した本発明の構成を採ることにより、図1~図11に示した実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態や上述した第1、第2の変形例では、主切刃8およびシンニング刃9が2つの2枚刃のツイストドリルに本発明を適用した場合について説明したが、主切刃8およびシンニング刃9は1つでもよく、また3つ以上の3枚刃以上のツイストドリルに本発明を適用することも可能である。
本発明によれば、シンニング刃によって生成される切屑を小さくカールさせることができるとともに、主切刃によって生成される切屑と同じく主切刃に垂直な法線方向に向かって延びるように切屑の流れを整流化することができる。このため、これらシンニング刃と主切刃によって生成された切屑の分断性を向上させて、小径の深穴加工であっても切屑詰まりによるドリル本体の折損等を防止することが可能となる。
1 ドリル本体
2 シャンク部
3 切刃部
4 テーパー部
5 先端逃げ面
6 切屑排出溝
6a 切屑排出溝底面
7 シンニング部
7a シンニング底面
7b シンニングすくい面
8 主切刃
9 シンニング刃
10 クーラント孔
O ドリル本体1の軸線
T ドリル回転方向
D 主切刃8の直径
C 心厚円
d 心厚
C1 第1の円
C2 第2の円
C3 切屑排出溝内接円
C4 第3の円
C5 第4の円
C6 シンニング内接円
D1 切屑排出溝捩れ方向から見たときに第1の円C1と同心で主切刃8の直径Dを有する円
D2 第2の円の直径(心厚dと主切刃8の直径Dとの和d+Dの1/2の直径)
P1 切屑排出溝捩れ方向から見たときの第1の円C1と切屑排出溝底面6aとの接点
P2、P3 第2の円C2と切屑排出溝底面6aとの交点
P4 シンニング方向Sから見たときのシンニング底面7aと第3の円C4との交点
P5、P6 第3の円C4とシンニング底面7aまたはシンニング刃の延長線あるいは該シンニング刃との交点
R1 切屑排出溝内接円C3の半径
R2 シンニング内接円C6の半径
S シンニング方向

Claims (2)

  1. 軸線回りにドリル回転方向に回転させられるドリル本体の先端部外周に、上記ドリル本体の先端逃げ面に開口して後端側に向かうに従い上記ドリル回転方向とは反対側に捩れるように延びる切屑排出溝が形成されており、この切屑排出溝の上記ドリル回転方向を向く壁面の上記ドリル本体の先端側辺稜部に主切刃が形成されるとともに、上記切屑排出溝の先端内周部には上記ドリル本体の先端側に向かうに従い内周側に延びる凹溝状のシンニング部が形成されて、このシンニング部の上記ドリル回転方向を向くシンニングすくい面の上記ドリル本体の先端側辺稜部には上記主切刃の内周側に連なるシンニング刃が形成されたドリルであって、
    上記切屑排出溝は、該切屑排出溝の捩れに沿った切屑排出溝捩れ方向から見たとき、上記ドリル本体の外周側を向く切屑排出溝底面が凹曲線状に形成されるとともに、上記軸線上に中心を有して上記ドリル本体の心厚dと等しい直径で上記切屑排出溝底面に内接する第1の円と該切屑排出溝底面との接点と、上記第1の円と同心で上記心厚dと上記主切刃の直径Dとの和d+Dの1/2の直径D2を有する第2の円と上記切屑排出溝底面との2つ交点とを通る切屑排出溝内接円の半径R1が、上記第2の円の直径D2に対して0.3×D2~0.7×D2の範囲内とされ、
    上記シンニング部は、該シンニング部の上記ドリル本体の外周側を向くシンニング底面のうち最も上記軸線側に凹んだ点を繋いだシンニング方向から見たとき、上記軸線と上記先端逃げ面との交点に中心を有して上記心厚dと等しい直径を有する第3の円と上記シンニング底面との交点と、上記第3の円と同心で上記心厚dの1/2の直径を有する第4の円と上記シンニング底面または上記シンニング刃あるいは該シンニング刃の延長線との2つの交点とを通るシンニング内接円の半径R2が、上記心厚dに対して0.3×d~0.7×dの範囲内とされ、
    さらに上記切屑排出溝内接円の半径R1と上記第2の円の直径D2との比A=R1/D2と、上記シンニング内接円の半径R2と上記心厚dとの比B=R2/dとの比A/Bが0.8~1.25の範囲内とされていることを特徴とするドリル。
  2. 上記シンニングすくい面は平面状であり、このシンニングすくい面に垂直な方向から見たときに、上記シンニング方向は上記軸線に対して10°~55°の範囲内の傾斜角で上記ドリル本体の後端側に向かうに従い外周側に向かうように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のドリル。
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