JP7444916B2 - コンクリート打設管理装置、コンクリート打設管理方法およびコンクリート打設管理プログラム - Google Patents

コンクリート打設管理装置、コンクリート打設管理方法およびコンクリート打設管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート打設管理装置、コンクリート打設管理方法およびコンクリート打設管理プログラムに関する。
上記技術分野において、特許文献1には、生コンクリート搬送車の運転者にICカードを所持させ、運転者が、生コンクリートの出荷時、現場到着時、打設完了時にICカードをカードリーダにかざすと、搬送車の識別情報等が管理サーバに送信される。管理サーバは、搬送車の識別情報とその受信時刻とに基づいて、出荷時刻、運搬・待機時間、打込時間、打込終了までの時間を自動計算して生コンクリートの搬送時間を管理することが開示されている(同文献段落[0041]、図2等)。
特開2011-46086号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ICカードなどの情報通信媒体をコンクリート車に積載し、ICカードリーダで情報を読み取ることにより、生コンクリートの搬送時間を管理していた。そのため、情報通信媒体などの新たな機器を取り付けなければならず、コストが嵩み、簡易にコンクリートの打設を管理できなかった。
上記課題を解決するため、本発明に係るコンクリート打設管理装置は、
生コンクリート製造工場で製造された生コンクリートをコンクリートの打設場所へ運搬する際に利用される伝票を、前記生コンクリートの出荷時に、第1撮像機器を用いて読み込んで生成された前記伝票の第1画像データを取得する第1取得部と、
前記第1画像データから前記伝票に記載された、運搬車両の車両番号、前記生コンクリートの積載量および前記生コンクリートの出荷時刻を読み取る第1読取部と、
読み取られた、前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻を紐付けて記録する第1記録部と、
前記伝票を、前記打設場所への前記運搬車両の到着時に、前記打設場所の作業者が所持する携帯端末が有する第2撮像機器を用いて、読み込んで生成された前記伝票の第2画像データを取得する第2取得部と、
前記第2画像データから前記伝票に記載された、前記車両番号を読み取る第2読取部と、
前記伝票を前記第2撮像機器で読み込んだ時刻を前記打設場所への前記運搬車両の到着時刻として、前記第2読取部で読み取られた前記車両番号に紐付けて記録する第2記録部と、
記録された、前記車両番号、前記積載量、前記出荷時刻および前記到着時刻の少なくともいずれかを携帯端末のディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備えた。
上記課題を解決するため、本発明に係るコンクリート打設管理方法は、
生コンクリート製造工場で製造された生コンクリートをコンクリートの施工現場へ運搬する際に利用される伝票を、前記生コンクリートの出荷時に、第1撮像機器を用いて、読み込んで生成された前記伝票の第1画像データを取得する第1取得ステップと、
前記第1画像データから前記伝票に記載された、運搬車両の車両番号、前記生コンクリートの積載量および前記生コンクリートの出荷時刻を読み取る第1読取ステップと、
読み取られた、前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻を紐付けて記録する第1記録ステップと、
前記伝票を、前記施工現場への前記運搬車両の到着時に、前記施工現場の作業者が所持する携帯端末が有する第2撮像機器を用いて、読み込んで生成された前記伝票の第2画像データを取得する第2取得ステップと、
前記第2画像データから前記伝票に記載された、前記車両番号を読み取る第2読取ステップと、
前記伝票を前記第2撮像機器で読み込んだ時刻を前記施工現場への前記運搬車両の到着時刻として、前記第2読取ステップにおいて読み取られた前記車両番号に紐付けて記録する第2記録ステップと、
記録された、前記車両番号、前記積載量、前記出荷時刻および前記到着時刻の少なくともいずれかを携帯端末のディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
を含む。
上記課題を解決するため、本発明に係るコンクリート打設管理プログラムは、
生コンクリート製造工場で製造された生コンクリートをコンクリートの施工現場へ運搬する際に利用される伝票を、前記生コンクリートの出荷時に、第1撮像機器を用いて、読み込んで生成された前記伝票の第1画像データを取得する第1取得ステップと、
前記第1画像データから前記伝票に記載された、運搬車両の車両番号、前記生コンクリートの積載量および前記生コンクリートの出荷時刻を読み取る第1読取ステップと、
読み取られた、前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻を紐付けて記録する第1記録ステップと、
前記伝票を、前記施工現場への前記運搬車両の到着時に、前記施工現場の作業者が所持する携帯端末が有する第2撮像機器を用いて、読み込んで生成された前記伝票の第2画像データを取得する第2取得ステップと、
前記第2画像データから前記伝票に記載された、前記車両番号を読み取る第2読取ステップと、
前記伝票を前記第2撮像機器で読み込んだ時刻を前記施工現場への前記運搬車両の到着時刻として、前記第2読取ステップにおいて読み取られた前記車両番号に紐付けて記録する第2記録ステップと、
記録された、前記車両番号、前記積載量、前記出荷時刻および前記到着時刻の少なくともいずれかを携帯端末のディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、工場出荷時に使用する伝票を利用するので、より簡易にコンクリート打設を管理することができる。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置の動作の概要を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置による伝票の記載内容の読み取りの概要を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置が有する画像データテーブルの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置のハードウェア構成を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るコンクリート打設管理装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るコンクリート打設管理装置が管理する帳票の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るコンクリート打設管理装置が有する画像データテーブルの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るコンクリート打設管理装置のハードウェア構成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るコンクリート打設管理装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としてのコンクリート打設管理装置100について、図1A~図5を用いて説明する。コンクリート打設管理装置100は、生コンクリートの運搬や打設の作業を行う際に使用されている伝票の画像データを用いて、コンクリートの運搬管理や打設管理を行うための装置である。
図1Aおよび図1Bを参照して、コンクリート打設管理装置100の動作の概要などについて説明する。まず、図1Aに示したように、製造工場130で製造した生コンクリートを製造工場130から出荷して、施工現場160へ運搬する場合を考える。この場合、製造工場130からの出荷時に製造工場130の従業員などが、紙製の伝票120に生コンクリートの出荷時刻などを含む必要項目をそれぞれの該当項目欄に記入する。そして、従業員は、必要項目を記入した伝票120を、生コンクリートを運搬する運搬車両であるアジテータ車140の運転手に渡し、運転手は、伝票120を持って、施工現場160へ向けて出発する。
アジテータ車140が施工現場160へ到着すると、運転手は、伝票120を施工現場160の作業者などに渡し、作業者は、伝票120にアジテータ車140の到着時刻などを記入する。このように、コンクリートの運搬や打設の作業においては、従来から、紙製の伝票120の受け渡しにより、運搬管理や生コンクリートの品質証明などの様々な管理が行われている。
そこで、コンクリート打設管理装置100においては、従来から広く使用されている紙製の伝票120に注目し、紙製の伝票120(アナログデータ)に所定処理を施して、伝票120の記載内容をデジタルデータとして記録して利用することにより、コンクリートの運搬に加えて打設の管理を行う。
まず、製造工場130からアジテータ車140が出発する際に、アジテータ車140の運転手や製造工場130の従業員等が、タブレット端末などの携帯端末に設けられたカメラ190で伝票120を撮像する。伝票120の撮像が完了したら、運転手等は、伝票120の画像データ191をコンクリート打設管理装置100へ無線通信または有線通信を介して送信する。
なお、製造工場130における伝票120の撮像は、アジテータ車140の運転手または製造工場130の従業員が所持する携帯端末に設けられたカメラ190を用いても、製造工場130に備え付けられた伝票読取用のカメラを用いてもよい。
そして、コンクリート打設管理装置100は、送信された伝票120の画像データ191を取得する。コンクリート打設管理装置100は、取得した伝票120の画像データ191をOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)処理して、伝票120の記載内容を読み取る。伝票120から読み取られる記載内容は、例えば、アジテータ車140の車両番号、生コンクリートの積載量および生コンクリートの出荷時刻である。記載内容の読み取りが完了したら、コンクリート打設管理装置100は、伝票120から読み取った車両番号、積載量および出荷時刻などを紐付けて記録する。
その後、アジテータ車140は、積載した生コンクリートを施工現場160へと運搬する。アジテータ車140が、施工現場160へ到着すると、アジテータ車140の運転手または施工現場160の作業者が、所持するタブレット端末などの携帯端末に設けられたカメラ195で伝票120を撮像する。伝票120の撮像が完了したら、運転手等は、撮像された伝票120の画像データ196をコンクリート打設管理装置100へ無線通信または有線通信を介して送信する。
なお、施工現場160における伝票120の撮像は、アジテータ車140の運転手または施工現場160の作業者が所持する携帯端末に設けられたカメラ195を用いて行われるが、施工現場160に備え付けられた伝票読取用のカメラを用いてもよい。あるいは、コンクリート打設管理装置100に設けられたカメラを用いてもよい。
そして、コンクリート打設管理装置100は、送信された伝票120の画像データ196を取得する。コンクリート打設管理装置100は、取得した伝票120の画像データ196をOCR処理して、伝票120の記載内容を読み取る。コンクリート打設管理装置100は、伝票120の画像データ196からアジテータ車140の車両番号を読み取る。コンクリート打設管理装置100は、伝票120をカメラ195で読み込んだ時刻を、施工現場160へのアジテータ車140の到着時刻として、読み取った車両番号に紐付けて記録する。コンクリート打設管理装置100は、記録された車両番号、積載量、出荷時刻および到着時刻の少なくともいずれかを携帯端末のディスプレイに表示させる。
ここで、図1Bを参照して伝票120の記載内容の読み取りについて説明する。図1Bには、撮像した伝票120の画像データ191(または画像データ196)である伝票画像171が、画面170の左側に表示され、読み取られた内容である読取画像181が、画面170の右側に表示されている。
伝票画像171には、伝票120の記載内容が表示されている。伝票画像171における記載内容には、伝票タイトル172、日付173、宛先174、製造工場名175、納入場所176、運搬車番号177、納入時刻178、納入容積179および種類180などが含まれている。なお、運搬車番号177は、上述した車両番号に相当する。
そして、コンクリート打設管理装置100は、ここに列挙したような記載内容を読み取る。コンクリート打設管理装置100が、主に読み取る記載内容は、アジテータ車140の車両番号(運搬車番号177)や生コンクリートの積載量(納入容積179)および生コンクリートの出荷時刻(納入時刻178)であるが、これらには限定されない。
次に図2Aを参照してコンクリート打設管理装置100の構成について説明する。コンクリート打設管理装置100は、第1取得部201、第1読取部202、第1記録部203、第2取得部204、第2読取部205、第2記録部206および表示制御部207を有する。
第1取得部201は、生コンクリート製造工場で製造された生コンクリートをコンクリートの打設場所へ運搬する際に利用される伝票を、生コンクリートの出荷時に第1撮像機器を用いて読み込で生成された伝票120の第1画像データを取得する。つまり、コンクリート打設管理装置100においては、生コンクリートの製造工場130で製造された生コンクリートを施工現場160へアジテータ車140により運搬する際に利用される紙製の伝票120の画像データ191を利用する。そのため、コンクリート打設管理装置100において、紙製の伝票120を利用することができるように、アジテータ車140の運転手などが所持する携帯端末のカメラ190(第1撮像機器)を用いて紙製の伝票120を読み込んで(撮像して)、画像データ191を生成する。
このように、紙製の伝票120をカメラ190で読み込んで、画像データ191を生成することにより、コンクリート打設管理装置100において、伝票120を取り扱うことができるようになる。生成された画像データ191は、コンクリート打設管理装置100に対して送信される。ここで、コンクリート打設管理装置100と、アジテータ車140の運転手などが所持する携帯端末とは、無線通信または有線通信を介して接続されている。
そして、第1取得部201は、アジテータ車140の運転手などが所持する携帯端末から送信された画像データ191(第1画像データ)を取得する。なお、送信される画像データ191には、撮像条件や撮像時刻などの情報も含まれている。
第1読取部202は、第1画像データ(画像データ191)から伝票120に記載された、運搬車両(アジテータ車140)の車両番号、生コンクリートの積載量および生コンクリートの出荷時刻を読み取る。第1読取部202は、取得した画像データ191について、OCR処理を実行することにより、伝票120の記載内容を読み取る。なお、第1読取部202が読み取る伝票120の内容は、車両番号、積載量および出荷時刻には限定されない。
ここで、アジテータ車140の車両番号は、例えば、アジテータ車140の車体の側面のドア部分や車体の前面などに表示されている1桁~4桁で表示される数字であり、ドアナンバーと呼ばれるものである。ドアナンバーは、自動車登録番号(ナンバープレート)と比べると、見易い位置に表示されているため、製造工場130などにおいて、監視カメラを用いた監視がし易く、広く利用されている。また、見易い位置に表示されているため、生コンクリートの積み込みの車両管理や、待機車両の把握なども容易に行え、ドアナンバーは、アジテータ車140の管理番号として広く利用されている番号である。
第1記録部203は、読み取られた車両番号、積載量および出荷時刻を紐付けて記録する。なお、伝票120の記載内容が不鮮明であったり、記載位置がすれていたりして、第1読取部202により、出荷時刻が読み取れない場合、第1記録部203は、次のような処理を行う。つまり、第1記録部203は、カメラ190により伝票120を読み込んだ時刻を出荷時刻として記録する。これにより、伝票120において、所定記載位置に出荷時刻が記載されていなかったり、所定記載位置からずれた位置に記載されていたりする場合などであっても、生コンクリートの運搬時間(出荷時刻)や打込み時間の管理を行うことができる。以上により、生コンクリートの出荷時の一連の処理が完了し、生コンクリートの運搬管理が開始される。
第2取得部204は、伝票120を、施工現場160への運搬車両の到着時に、施工現場160の作業者が所持する携帯端末が有する第2撮像機器を用いて、読み込んで生成された伝票120の画像データ196を取得する。すなわち、アジテータ車140が運搬した生コンクリートが施工現場160へ到着すると、アジテータ車140の運転手は、伝票120を施工現場160の作業者へ渡す。伝票を受け取った施工現場160の作業者は、受け取った伝票120にアジテータ車140の到着時刻やその他の必要事項を記入する。
そして、施工現場160の作業者は、到着時刻などが記入された伝票120を、自身が所持するタブレット端末等の携帯端末に設けられたカメラ195(第2撮像機器)により読み込んで、伝票120の画像データ196を生成する。生成された画像データ196は、作業者の携帯端末からコンクリート打設管理装置100へ無線通信または有線通信を介して送信される。
そして、第2取得部204は、作業者の携帯端末から送信された画像データ196を受信して、取得する。なお、ここでは、施工現場160の作業者が所持する携帯端末のカメラ195により伝票120の画像データ196を生成する例で説明をしたが、アジテータ車140の運転手が所持する携帯端末のカメラにより画像データ196を生成してもよい。また、作業者や運転手が所持する携帯端末の代わりに、例えば、施工現場160に備え付けられたカメラを用いて、伝票120を読み込んで、画像データ196を生成してもよい。
第2読取部205は、画像データ196から伝票120に記載された車両番号を読み取る。第2読取部205は、取得した画像データ196について、OCR処理を実行することにより、アジテータ車140の車両番号を読み取る。つまり、第1読取部202で読み取った積載量などは、製造工場130の出発時と施工現場160への到着時とで変化はないので、このような伝票120の記載内容は読み取る必要がない。
すなわち、アジテータ車140の施工現場160への到着時には、伝票120に記載された車両番号が判別できれば、生コンクリートの出荷時刻や積載量などは、容易に引き出すことができる。つまり、生コンクリートの出荷時刻や積載量などの情報は、既に、第1記録部203において、紐付けられて記録されており、これらの情報は、コンクリートの打設中において、変化することがないからである。したがって、第2読取部205は、アジテータ車140の車両番号を読み取る。なお、第2読取部205は、車両番号以外の伝票120の記載内容(到着時刻など)を読み取ることもできるが、読取内容を限定することにより、第2読取部205における処理時間を短縮することができる。
次に、第2記録部206は、伝票120を第2撮像機器で読み込んだ時刻を施工現場160への運搬車両の到着時刻として、第2読取部205で読み取られた車両番号に紐付けて記録する。例えば、アジテータ車140(運搬車両)の運転手は、施工現場160へ到着すると、施工現場160の作業者へ伝票120を渡し、到着時刻を記入してもらう。そのため、第2記録部206においては、到着時刻を記入した伝票120をOCR処理することで、伝票120に記入された到着時刻を読み取るようにしてもよい。
しかしながら、生コンクリートは、製造後から打設完了までの時間が限られているため、アジテータ車140が施工現場160へ到着して、すぐに荷卸しを開始して、コンクリートの打設を完了させることが望ましい。また、例えば、到着時刻が伝票120の正しい位置に記入されていないような場合には、OCR処理できなかったり、処理に時間がかかったりすることとなり、OCR処理が完了するまでは、荷卸し作業を開始できなくなり、時間のロスが大きくなる。
そのため、第2記録部206部においては、伝票120から読み取った到着時刻を記録するのではなく、カメラ195(第2撮像機器)で伝票120を読み込んだ時刻をアジテータ車140の到着時刻として記録している。なお、アジテータ車140の施工現場160への到着から、伝票120のカメラ195による読み込みは、比較的短時間の間に行われるため、このように処理することができる。これにより、伝票120の記載内容の読み取りによる、打設場所到着時の時間のロスを減らし、アジテータ車140の運転手や施工現場160の作業者が、スムーズに次の作業へと移行できるようになる。
さらに、第2記録部206は、記録した到着時刻を、生コンクリートの荷卸し開始時刻として記録してもよい。つまり、アジテータ車140が施工現場160へ到着すると、アジテータ車140の運転手および施工現場160の作業者により、運搬されてきた生コンクリートの荷卸し作業が開始される。例えば、アジテータ車140の生コンクリートの貯蔵用ドラムをシュートによりポンプ車150と接続して、アジテータ車140からポンプ車150へと生コンクリートを流し込む。この生コンクリートの移し替えの開始時刻として、アジテータ車140の施工現場160への到着時刻を生コンクリートの荷卸し開始時刻として記録してもよい。
なお、コンクリートの荷卸し開始時刻は、ポンプ車150を識別するための識別番号とともに記録されてもよい。例えば、施工現場160の出入り口に第2読取部205が1つ設置されている場合であって、施工現場160にポンプ車150が1台配置されている場合には、アジテータ車140と荷卸しするポンプ車150とは、一対一で対応するので、対応関係は明確である。
しかしながら、施工現場160に複数台のポンプ車150が配置されている場合には、コンクリートを荷卸しするポンプ車150の打設場所で、タブレット端末などの携帯端末を用いてポンプ車150を記録する。これにより、生コンクリートを運搬してきたアジテータ車140と、運搬された生コンクリートが荷卸しされたポンプ車150とを紐付けて記録することができるようになり、アジテータ車140とポンプ車150とを一対一対応させることができる。
したがって、どのアジテータ車140が、どのポンプ車150にコンクリートの荷卸し作業を行ったかを確認することができる。また、荷卸し終了時刻も合わせて記録してもよい。荷卸し終了時刻は、施工現場160内の打設場所付近にいる作業員が、タブレット端末などの携帯端末を操作した時刻を基準に記録してもよい。
また、コンクリート打設管理装置100は、記録された出荷時刻および到着時刻から算出される生コンクリートの運搬時間が、運搬基準時間を超えた場合に、アラートを報知する報知部を有してもよい。このアラートが報知されることで、運搬管理時間の接近を警告し、作業者等に対して注意喚起を促すことができる。ここで、運搬基準時間は、運搬管理時間よりも所定時間手前に設定された、アジテータ車140が、当該時間までに施工現場160へ到着しなければならない時間である。また、運搬管理時間は、製造工場130で製造された生コンクリートが施工現場160に運搬されるまでに許された時間であり、この時間を超えて施工現場160へ運搬されてきた生コンクリートを打ち込むことができなくなる時間である。すなわち、運搬管理時間は、日本産業規格(JIS)やコンクリート標準示方書などにより、定められた、コンクリートの品質を保つための1つの基準となる時間である。運搬時間が、運搬管理時間を超えた場合には、コンクリートを荷卸しせずに、返却しなければならない。そして、運搬基準時間は、運搬管理時間よりも短い時間として設定されているが、これは、コンクリート打込みに要する時間を考慮して設定された時間となっている。すなわち、運搬基準時間は、この時間までに生コンクリートが運搬されれば、コンクリートの打込み終了までの時間が、運搬管理時間以内に収まるように計算された時間となっている。運搬基準時間は、例えば、運搬管理時間よりも10分~15分短く設定された時間となっている。
さらに、コンクリート打設管理装置100は、記録された到着時刻から推定される打込み終了時刻(荷卸し終了時刻)が、打込み基準時間を超えた場合に、アラートを報知する報知部を有してもよい。つまり、このアラートが報知された場合には、運搬されてきた生コンクリートを製造工場130へ返却しなければならない。ここで、打込み基準時間は、打込み管理時間よりも所定時間手前に設定された、運搬された生コンクリートが、当該時間までに打込みが終了しなければならない時間である。所定時間は、コンクリートの打ち込みに要する時間に基づいて決定される時間である。また、打込み管理時間は、製造工場130で製造された生コンクリートが、施工現場160において、打ち込みが終了するまでに許された時間であり、この時間を超えて打ち込みが終了すると、硬化後のコンクリートの品質が保てなくなる時間である。すなわち、打込み管理時間は、日本産業規格やコンクリート標準示方書などにより、定められた、打込み後のコンクリートの品質を保つための1つの基準となる時間である。そして、打込み基準時間は、打込み管理時間よりも短い時間として設定されているが、打ち込まれたコンクリートの安全を確保するために、設定された時間となっている。打込み基準時間は、例えば、打込み管理時間から、打ち込みに要する想定時間を引いた時間となっている。
表示制御部207は、記録された、車両番号、積載量、出荷時刻および到着時刻の少なくともいずれかを携帯端末のディスプレイに表示させる。表示制御部207は、例えば、施工現場160の作業者が所持するタブレット端末などの携帯端末のディスプレイに記録されたデータを表示させる。これにより、施工現場160の作業者は、施工現場160での打設作業と、記録された運搬や打込のデータとを見比べながら、作業の進捗具合や計画の達成度合いなどを確認することができる。
次に図3を参照して、コンクリート打設管理装置100が有する画像データテーブル301の一例について説明する。画像データテーブル301は、画像データID(Identifier)311に関連付けて、画像データ情報312、読取内容データ313および読取時刻314を記憶する。画像データID311は、カメラ190,195で撮像した伝票120の画像データを識別するための識別子である。画像データ情報312は、例えば、伝票120の撮像条件や撮像時刻などについての情報である。読取内容データ313は、伝票120の画像データ191および画像データ196からOCR処理により読み取った内容についてのデータであり、車両番号や、出荷時刻、積載量などを含む。読取時刻314は、画像データ196をカメラ195で読み込んだ時刻である。
図4を参照して、コンクリート打設管理装置100のハードウェア構成について説明する。CPU(Central Processing Unit)410は、演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図2のコンクリート打設管理装置100の各機能構成を実現する。CPU410は複数のプロセッサを有し、異なるプログラムやモジュール、タスク、スレッドなどを並行して実行してもよい。ROM(Read Only Memory)420は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびその他のプログラムを記憶する。また、ネットワークインタフェース430は、ネットワークを介して他の装置などと通信する。なお、CPU410は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPU(Graphics Processing Unit)を含んでもよい。また、ネットワークインタフェース430は、CPU410とは独立したCPUを有して、RAM(Random Access Memory)440の領域に送受信データを書き込みあるいは読み出しするのが望ましい。また、RAM440とストレージ450との間でデータを転送するDMAC(Direct Memory Access Controller)を設けるのが望ましい(図示なし)。さらに、CPU410は、RAM440にデータが受信あるいは転送されたことを認識してデータを処理する。また、CPU410は、処理結果をRAM440に準備し、後の送信あるいは転送はネットワークインタフェース430やDMACに任せる。
RAM440は、CPU410が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM440には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する記憶領域が確保されている。伝票画像データ441は、伝票120を撮像機器で撮像した画像データであり、製造工場130からの出荷時と、施工現場160への到着時とに撮像された伝票120の画像データである。画像データ情報442は、伝票120を撮像した際の撮像条件や撮像時刻などを含む情報である。読取データ443は、画像データ191から読み取った伝票120の記載内容に関するデータである。紐付けデータ444は、アジテータ車140の車両番号と、当該車両番号に紐付けられた出荷時刻などとのデータである。
送受信データ445は、ネットワークインタフェース430を介して送受信されるデータである。また、RAM440は、各種アプリケーションモジュールを実行するためのアプリケーション実行領域446を有する。
ストレージ450には、データベースや各種パラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ストレージ450は、画像データテーブル301を格納する。画像データテーブル301は、図3に示した、画像データID311と画像データ情報312などとの関係を管理するテーブルである。
ストレージ450は、さらに、第1取得モジュール451、第1読取モジュール452、第1記録モジュール453、第2取得モジュール454、第2読取モジュール455、第2記録モジュール456および表示制御モジュール457を格納する。第1取得モジュール451は、伝票120の画像データ191を取得するモジュールである。第1読取モジュール452は、画像データ191から伝票120に記載された、車両番号、積載量および出荷時刻を読み取るモジュールである。第1記録モジュール453は、読み取られた、車両番号、積載量および出荷時刻を紐付けて記録するモジュールである。第2取得モジュール454は、アジテータ車140が施工現場160へ到着した際に、撮像される伝票120の画像データ196を取得するモジュールである。第2読取モジュール455は、画像データ196から伝票120に記載された車両番号を読み取るモジュールである。第2記録モジュール456は、車両番号を読み取った時刻をアジテータ車140の施工現場160への到着時刻として、読み取った車両番号に紐づけて記録するモジュールである。表示制御モジュール457は、車両番号、積載量、出荷時刻および到着時刻を携帯端末のディスプレイに表示させるモジュールである。これらのモジュール451~457は、CPU410によりRAM440のアプリケーション実行領域446に読み出され、実行される。制御プログラム458は、コンクリート打設管理装置100の全体を制御するためのプログラムである。
入出力インタフェース460は、入出力機器との入出力データをインタフェースする。入出力インタフェース460には、表示部461、操作部462、が接続される。また、入出力インタフェース460には、さらに、記憶媒体464が接続されてもよい。さらに、音声出力部であるスピーカ463や、音声入力部であるマイク(図示せず)、あるいは、GPS位置判定部が接続されてもよい。なお、図4に示したRAM440やストレージ450には、コンクリート打設管理装置100が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関するプログラムやデータは図示されていない。
次に図5に示したフローチャートを参照して、コンクリート打設管理装置100の処理手順について説明する。このフローチャートは、図4のCPU410がRAM440を使用して実行し、図2のコンクリート打設管理装置100の各機能構成を実現する。
ステップS501において、第1取得部201は、製造工場130の出荷時にカメラ190を用いて読み込んで生成された伝票120の画像データ191を取得する。ステップS503において、第1読取部202は、画像データ191から伝票120に記載された、アジテータ車140の車両番号、生コンクリートの積載量、生コンクリートの出荷時刻などを読み取る。
ステップS505において、第1記録部203は、出荷時刻が読み取れるか否かを判定する。出荷時刻が読み取れると判定した場合(ステップS505のYES)、第1記録部203は、ステップS507へ進む。ステップS507において、第1記録部203は、読み取られた、車両番号、積載量および出荷時刻を紐付けて記録する。
出荷時刻が読み取れないと判定した場合(ステップS505のNO)、第1記録部203は、ステップS509へ進む。ステップS509において、第1記録部203は、カメラ190で伝票120を読み込んだ時刻を、生コンクリートの出荷時刻として、車両番号などと紐付けて記録する。
ステップS511において、第2取得部204は、施工現場160への到着時に、カメラ195を用いて読み込んで生成された伝票120の画像データ196を取得する。ステップS513において、第2読取部205は、画像データ196から伝票120に記載された車両番号を読み取る。ステップS515において、第2記録部206は、伝票120をカメラ195で読み込んだ時刻を施工現場160へのアジテータ車140の到着時刻および荷卸し開始時刻として、ステップS513で読み取った車両番号に紐付けて記録する。ステップS517において、表示制御部207は、記録された、車両番号、積載量、出荷時刻および到着時刻の少なくともいずれかを携帯端末のディスプレイに表示させる。
本実施形態によれば、伝票に記入された記載内容をそのまま利用するので、記入ミスや入力ミスなどの人為的ミスが発生する余地がなく、迅速かつ正確にコンクリート打設を管理することができる。また、コンクリートの運搬時間およびコンクリートの打込み時間の管理を容易に行うことができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係るコンクリート打設管理装置について、図6A~図9を用いて説明する。図6Aは、本実施形態に係るコンクリート打設管理装置600の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係るコンクリート打設管理装置600は、上記第1実施形態と比べると、第3記録部601を有する点で異なる。その他の構成および動作は第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
第3記録部601は、携帯端末のディスプレイに表示された、生コンクリートの荷卸し終了時刻を記録するためのボタンを施工現場160の作業者が押下した時刻を、生コンクリートの荷卸し終了時刻として、車両番号に紐付けて記録する。上記第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置100においては、生コンクリートを施工現場160まで運搬し、荷卸し開始のタイミングまでの管理を行っていた。ここで、さらに、荷卸し終了のタイミングの管理も合わせて行うことで、生コンクリートの運搬開始から荷卸し終了までの、一連の作業を管理することができるようになる。
そこで、第3記録部601は、施工現場160の作業者が、作業者が有する携帯端末のディスプレイに表示された荷卸し終了時刻を記録するためのボタンを押下した場合、ボタン押下を示す信号を受信する。そして、第3記録部601は、当該信号に含まれるボタン押下時刻を、生コンクリートの荷卸し終了時刻として、アジテータ車140の車両番号に紐付けて記録する。これにより、コンクリートの荷卸しが終了するまでの一連の作業を管理することができるようになる。
また、第3記録部601は、構造物の3次元設計情報であって、3次元設計情報を所定サイズの大ブロックに区分して、区分された前記大ブロックのそれぞれを、所定サイズの小ブロックに分割した分割データを有する3次元設計情報における、コンクリートが打設された小ブロックの情報を車両番号に紐付けて記録する。コンクリートが打設された小ブロックの情報をアジテータ車140の車両番号に紐付けて記録しておくことにより、車両番号を基にして、コンクリートを打設した場所も管理することが可能となる。また、これとは反対に、小ブロックの情報から遡る形で、当該小ブロックに打ち込まれたコンクリートが、どの製造工場で製造され、どのように運搬されてきたかなどを確認することができる。そして、どの車両番号を有するアジテータ車140が、どのポンプ車150にコンクリートを荷卸しし、荷卸しされたコンクリートが打ち込まれた小ブロックの情報や、運搬時間の情報、打込み時間の情報などは、例えば、図6Bに示したような帳票の形で記録される。なお、アジテータ車140の車両番号の他にも、ナンバープレートのナンバーなどの識別番号なども帳票に記録してもよい。
構造物のコンクリート打込みを行う場合、アジテータ車140で未硬化のコンクリートを運搬し、例えば、1日の施工領域に組み立てられた型枠内に、順次、未硬化のコンクリートを打ち込む。そして、先に打ち込まれたコンクリートが硬化する前に、次のコンクリートを打ち重ね、バイブレータなどによりコンクリートを締め固め、打ち重ねたコンクリートと打ち重ねられたコンクリートとの両方のコンクリートを一体化させる。この打込みから一体化までの作業を繰り返すことで、施工領域へのコンクリートの打込みが完了する。コンクリートの打込み完了後は、一定期間養生して硬化させ、組み立てた型枠の脱型を行う。
この場合、構造物にコンクリートを順次打ち込むときに、先行して打込んだコンクリートが硬化する前に、打ち重ねられたコンクリートと打ち重ねたコンクリートとをバイブレータなどによって一体化させる必要がある。このとき、コンクリートの打重ね時間が管理時間を超過すると、コンクリートの打重ね部分にコールドジョイントなどが発生し、弱部となるおそれがある。そのため、構造物のコンクリート打込みにおいては、材料練り混ぜからの時間管理や、コンクリートの打込み順序、打重ね時間の管理などが重要となる。
ここで、コンクリートの施工領域の規模が大きくなると、多量のコンクリートが必要となり、コンクリートを運搬するために必要となるアジテータ車140の台数が多くなる。さらに、大規模構造物のコンクリートを打ち込むためには、アジテータ車140の運搬可能量などに応じて、当該構造物を複数の層に分けるなどして、順序立ててコンクリートを打ち込まなければならず、コンクリートの層数も多くなる傾向にある。そのため、打ち継ぎ部も多くなるので、コールドジョイントなどの弱部が発生することがないように、コンクリートの打重ね時間などを考慮した上で、打込み順序や打込み層厚などを決めてコンクリートの打設計画を立てる必要があった。
打設計画の立案は、例えば、3次元CAD(Computer-Aided Design)などを用いて設計した構造物の3次元データ等を含む3次元設計情報を用いて行われる。3次元設計情報には、例えば、工区や工期などの情報も含まれている。3次元設計情報は、所定期間に打設可能なコンクリートの量に応じて設定された施工領域であり、複数の大ブロックに分けられている。すなわち、構造物は、複数の大ブロックを含んでいる。そして、複数の大ブロックを、アジテータ車140の運搬可能量に応じて、いくつかの小ブロックに分割する。このように、3次元設計情報は、構造物を複数の小ブロックに分割した分割データを有しており、コンクリートの打込みは、小ブロック単位で行われることとなる。
次に図7を参照して、コンクリート打設管理装置600が有する画像データテーブル701の一例について説明する。画像データテーブル701は、画像データID311に関連付けて押下時刻711および打設場所712を記憶する。押下時刻711は、施工現場160の作業者が、携帯端末のディスプレイに表示されたコンクリートの荷卸し終了時刻を記録するためのボタンを押下した時刻であり、アジテータ車140の車両番号とともに記録される。打設場所712は、アジテータ車140で運搬した生コンクリートを打設する場所である。
図8を参照して、コンクリート打設管理装置600のハードウェア構成について説明する。RAM840は、CPU410が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM840には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する記憶領域が確保されている。押下時刻データ841は、施工現場160の作業者が、携帯端末のディスプレイに表示された荷卸し終了時刻を記録するためのボタンを押下した時刻である。打設場所データ842は、製造工場130からアジテータ車140で運搬したコンクリートを打設する場所について出のデータである。
ストレージ850には、データベースや各種パラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ストレージ850は、画像データテーブル701を格納する。画像データテーブル701は、画像データID311と押下時刻711および打設場所712との関係を管理するテーブルである。
ストレージ850は、さらに、第3記録モジュール851を格納する。第3記録モジュール851は、施工現場160の作業者が、携帯端末のディスプレイに表示された荷卸し終了時刻を記録するためのボタンを押下した時刻を、荷卸し終了時刻として車両番号に紐付けて記録するモジュールである。このモジュール851は、CPU410によりRAM840のアプリケーション実行領域446に読み出され、実行される。
次に図9のフローチャートを参照して、コンクリート打設管理装置600の処理手順について説明する。このフローチャートは、図8のCPU410がRAM840を使用して実行し、図6のコンクリート打設管理装置600の各機能構成を実現する。
ステップS901において、第3記録部601は、施工現場160の作業者が、携帯端末のディスプレイに表示された荷卸し終了時刻を記録するためのボタンを押下した時刻を、荷卸し終了時刻として車両番号に紐付けて記録する。ステップS903において、第3記録部601は、コンクリートを打ち込んだ小ブロックの情報をアジテータ車140の車両番号に紐付けて記録する。
本実施形態によれば、荷卸し終了時刻を車両番号に紐付けて記録するので、コンクリートに関する全ての情報を、小ブロックに紐付けて管理することができ、製造工場からの生コンクリートの出荷から、施工現場160における生コンクリートの荷卸しの終了まで、そして、それに続いて、コンクリートを打設する一連の作業を確実に管理することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に供給され、内蔵されたプロセッサによって実行される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、プログラムを実行するプロセッサも本発明の技術的範囲に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の技術的範囲に含まれる。

Claims (8)

  1. 生コンクリート製造工場で製造された生コンクリートをコンクリートの施工現場へ運搬する際に利用される伝票を、前記生コンクリートの出荷時に、第1撮像機器を用いて読み込んで生成された前記伝票の第1画像データを取得する第1取得部と、
    前記第1画像データから前記伝票に記載された、運搬車両の車両番号、前記生コンクリートの積載量および前記生コンクリートの出荷時刻を読み取る第1読取部と、
    読み取られた、前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻を紐付けて記録する第1記録部と、
    前記伝票を、前記施工現場への前記運搬車両の到着時に、前記施工現場の作業者が所持する携帯端末が有する第2撮像機器を用いて、読み込んで生成された前記伝票の第2画像データを取得する第2取得部と、
    前記第2画像データから前記伝票に記載された、前記車両番号のみを読み取る第2読取部と、
    前記伝票を前記第2撮像機器で読み込んだ時刻を前記打設場所への前記運搬車両の到着時刻として、前記第2読取部で読み取られた前記車両番号並びに前記第2読取部により読み取られた前記車両番号に基づいて、前記第1記録部により記録された前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻に紐付けて記録し、さらに、前記施工現場において複数台のポンプ車が配置されている場合、前記生コンクリートを荷卸しするポンプ車の打設場所において、前記荷卸しするポンプ車を、前記第2読取部で読み取られた前記車両番号、前記第1記録部により記録された前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻に紐付けて記録する第2記録部と、
    記録された、前記車両番号、前記積載量、前記出荷時刻および前記到着時刻の少なくともいずれかを携帯端末のディスプレイに表示させる表示制御部と、
    を備えたコンクリート打設管理装置。
  2. 前記出荷時刻および前記到着時刻から算出される生コンクリートの運搬時間が、運搬基準時間を超えた場合にアラートを報知し、
    前記到着時刻から推定されるコンクリートの打設終了時刻が、打設基準時間を超えた場合にアラートを報知する、報知部を備えた請求項1に記載のコンクリート打設管理装置。
  3. 前記携帯端末の前記ディスプレイに表示された、前記生コンクリートの荷卸し終了時刻を記録するためのボタンを前記作業者が押下した時刻を、前記コンクリートの打設終了時刻として、前記車両番号に紐付けて記録する第3記録部をさらに有する請求項1または2に記載のコンクリート打設管理装置。
  4. 前記第1読取部により前記出荷時刻が読み取れない場合、前記第1記録部は、前記第1撮像機器により前記伝票を読み込んだ時刻を前記出荷時刻として記録する請求項1~3のいずれか1項に記載のコンクリート打設管理装置。
  5. 前記第3記録部は、構造物の3次元設計情報であって、前記3次元設計情報を所定サイズの大ブロックに区分して、区分された前記大ブロックのそれぞれを、所定サイズの小ブロックに分割した分割データを有する3次元設計情報における、前記生コンクリートが打設された小ブロックの情報を前記車両番号に紐付けて記録する請求項3に記載のコンクリート打設管理装置。
  6. 前記車両番号は、前記運搬車両のドアナンバーおよび自動車登録番号の少なくともいずれかである請求項1~5のいずれか1項に記載のコンクリート打設管理装置。
  7. 第1取得部、第1読取部、第1記録部、第2取得部、第2読取部、第2記録部および表示制御部を備えたコンクリート打設管理装置によるコンクリート打設管理方法であって、
    前記第1取得部が、生コンクリート製造工場で製造された生コンクリートをコンクリートの施工現場へ運搬する際に利用される伝票を、前記生コンクリートの出荷時に、第1撮像機器を用いて、読み込んで生成された前記伝票の第1画像データを取得する第1取得ステップと、
    前記第1読取部が、前記第1画像データから前記伝票に記載された、運搬車両の車両番号、前記生コンクリートの積載量および前記生コンクリートの出荷時刻を読み取る第1読取ステップと、
    前記第1記録部が、読み取られた、前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻を紐付けて記録する第1記録ステップと、
    前記第2取得部が、前記伝票を、前記施工現場への前記運搬車両の到着時に、前記施工現場の作業者が所持する携帯端末が有する第2撮像機器を用いて、読み込んで生成された前記伝票の第2画像データを取得する第2取得ステップと、
    前記第2読取部が、前記第2画像データから前記伝票に記載された、前記車両番号のみを読み取る第2読取ステップと、
    前記第2記録部が、前記伝票を前記第2撮像機器で読み込んだ時刻を前記施工現場への前記運搬車両の到着時刻として、前記第2読取ステップにおいて読み取られた前記車両番号並びに前記第2読取部により読み取られた前記車両番号に基づいて、前記第1記録部により記録された前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻に紐付けて記録し、さらに、前記施工現場において複数台のポンプ車が配置されている場合、前記生コンクリートを荷卸しするポンプ車の打設場所において、前記荷卸しするポンプ車を、前記第2読取部で読み取られた前記車両番号、前記第1記録部により記録された前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻に紐付けて記録する第2記録ステップと、
    前記表示制御部が、記録された、前記車両番号、前記積載量、前記出荷時刻および前記到着時刻の少なくともいずれかを携帯端末のディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
    を含むコンクリート打設管理方法。
  8. 生コンクリート製造工場で製造された生コンクリートをコンクリートの施工現場へ運搬する際に利用される伝票を、前記生コンクリートの出荷時に、第1撮像機器を用いて、読み込んで生成された前記伝票の第1画像データを取得する第1取得ステップと、
    前記第1画像データから前記伝票に記載された、運搬車両の車両番号、前記生コンクリートの積載量および前記生コンクリートの出荷時刻を読み取る第1読取ステップと、
    読み取られた、前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻を紐付けて記録する第1記録ステップと、
    前記伝票を、前記施工現場への前記運搬車両の到着時に、前記施工現場の作業者が所持する携帯端末が有する第2撮像機器を用いて、読み込んで生成された前記伝票の第2画像データを取得する第2取得ステップと、
    前記第2画像データから前記伝票に記載された、前記車両番号のみを読み取る第2読取ステップと、
    前記伝票を前記第2撮像機器で読み込んだ時刻を前記施工現場への前記運搬車両の到着時刻として、前記第2読取ステップにおいて読み取られた前記車両番号並びに前記第2読取部により読み取られた前記車両番号に基づいて、前記第1記録部により記録された前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻に紐付けて記録し、さらに、前記施工現場において複数台のポンプ車が配置されている場合、前記生コンクリートを荷卸しするポンプ車の打設場所において、前記荷卸しするポンプ車を、前記第2読取部で読み取られた前記車両番号、前記第1記録部により記録された前記車両番号、前記積載量および前記出荷時刻に紐付けて記録する第2記録ステップと、
    記録された、前記車両番号、前記積載量、前記出荷時刻および前記到着時刻の少なくともいずれかを携帯端末のディスプレイに表示させる表示制御ステップと、
    をコンピュータに実行させるコンクリート打設管理プログラム。
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