JP7441599B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
従来、パンツ型吸収性物品として、両側端部は、一の側端部に沿った長手方向の所定の所定位置に腹側部と背側部とが融着されておらず、空間部を形成することが可能な非融着部と、非融着部に対して腰周り開口部側の腹側部と背側部とが融着された上側融着部と、非融着部に対して脚開口部側の腹側部と背側部とが融着された下側融着部とを有し、非融着部は、指を挿入することができる程度の大きさを有し、上側融着部及び下側融着部は、引き裂き時に引き裂き方向を長手方向に沿うように誘導する誘導部を備えるものが提案されている(下記の特許文献1参照)。
上記のような特許文献1に記載のパンツ型吸収性物品によれば、非融着部及び誘導部を設けることで、引き裂き時に引き裂き方向が非融着部から長手方向に沿うように誘導されるので、廃棄時にサイドシール部が引き裂きやすく、容易に取り外すことができる。
しかしながら、上記のような特許文献1に記載のパンツ型吸収性物品では、廃棄時に指をサイドシール部の外縁側から非融着部に挿入してサイドシール部を引き裂くことを想到している。パンツ型吸収性物品を構成する外装体は、複数の不織布が重なっており、重なった不織布の中から腹側不織布と背側不織布との境目である非融着部を見つけることが困難であるといった不具合があった。また、サイドシール部の外側端部は、製品製造時に不織布が重なった状態でカットされて圧着された状態となるため、非融着部に指を挿入しにくいといった不具合があった。
特開2013-135718号公報
ここで、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、着用時に十分な強度が得られるとともに、廃棄時に非接合部に指を挿入しやすく、サイドシール部が引き裂きやすく、容易に取り外すことが可能なパンツ型吸収性物品を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る吸収性物品は、吸収性本体と、前記吸収性本体が内面側に設けられ、着用時に着用者の腹側に配置される腹側部と、着用時に着用者の背側に配置される背側部とを有する外装体とを備え、前記腹側部と前記背側部の両側縁部が接合されることにより腰周り開口部及び左右一対の脚周り開口部が形成されるパンツ型吸収性物品であって、前記腹側部及び前記背側部は、いずれも、前記腰周り開口部の端部側に配置されるとともに第1弾性部材が配置される第1弾性部材領域と、前記第1弾性部材領域よりも前記脚周り開口部側に配置されるとともに第2弾性部材が配置される第2弾性部材領域と、前記第1弾性部材領域及び前記第2弾性部材領域の間に配置される非弾性部材領域とを備え、前記両側縁部は、前記非弾性部材領域の長手方向における領域内に配置される非接合部と、前記非接合部よりも前記腰周り開口部側に配置される第1サイドシール部と、前記非接合部よりも前記脚周り開口部側に配置される第2サイドシール部と前記非接合部よりも幅方向の外縁側に配置されるとともに長手方向に沿って前記第1サイドシール部と前記第2サイドシール部とを接続する第3サイドシール部とを有するものである。
(2)上記構成(1)において、前記非接合部は、前記非弾性部材領域及び前記第3サイドシール部と接続されるように、幅方向に沿って前記非弾性部材領域と前記第3サイドシール部との間に配置されることが好ましい。
(3)上記構成(1)又は(2)において、前記第1サイドシール部及び前記第2サイドシール部は、幅方向の寸法がほぼ同じであり、前記第1サイドシール部又は前記第2サイドシール部の幅方向の寸法は、4mm以上7mm以下の範囲であることが好ましい。
(4)上記構成(3)において、前記非接合部の幅方向の寸法は、前記第1サイドシール部又は前記第2サイドシール部の幅方向の寸法の45%以上55%以下であることが好ましい。
本発明によれば、着用時に十分な強度が得られるとともに、廃棄時に非接合部に指を挿入しやすく、サイドシール部が引き裂きやすく、容易に取り外すことが可能なパンツ型吸収性物品を提供することができる。
本実施形態に係るパンツ型吸収性物品の製品状態外観図である。 本実施形態に係るパンツ型吸収性物品の展開図である。 図2のI-I線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を詳細に説明する。また、実施形態の説明の全体を通して同じ要素に同じ符号を付する。なお、本明細書の説明において、パンツ型吸収性物品1の長手方向とは、パンツ型吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、パンツ型吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、本明細書の説明において、身体側とは、着用時に着用者の肌側に配される側を指し、衣類側とは、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる側を指す。
<パンツ型吸収性物品>
以下、図1及び図2を参照しながら本実施形態に係るパンツ型吸収性物品1を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るパンツ型吸収性物品1の製品状態外観図である。図2は、本実施形態に係るパンツ型吸収性物品1の展開図である。
図1に示すように、本実施形態に係るパンツ型吸収性物品1は、長手方向に沿って延在するように設けられる矩形状のシート材からなる吸収性本体2と、吸収性本体2が内面側に設けられ、着用時に着用者の腹側に配置される腹側部31と、着用時に着用者の背側に配置される背側部32とを有する外装体3とを備えている。
また、パンツ型吸収性物品1は、外装体3の腹側部31と背側部32との両側縁部312,322が融着などで接合されることにより腰周り開口部4及び左右一対の脚周り開口部5が形成されるとともに、左右一対の脚周り開口部5の間に股下部33が形成されるようになっている。
さらに、パンツ型吸収性物品1は、外装体3のパンツ型吸収性物品1着用時の身体側となる内面側に、吸収性本体2のパンツ型吸収性物品1着用時の衣類側となる外面側がホットメルトなどの接着剤によって接着されて、吸収性本体2と外装体3とが一体化されている。そして、外装体3の股下部33を吸収性本体2とともに折り曲げて外装体3の腹側部31と背側部32とを折り重ねたうえ、両側縁部312,322をヒートシール又は超音波シールで融着することにより、図1に示すようなパンツ型吸収性物品1に組み立てられる。
(吸収性本体)
つぎに、図2及び図3を参照しながらパンツ型吸収性物品1に用いられる吸収性本体2を詳細に説明する。
図3は、図2のI-I線に沿う断面図である。
図2及び図3に示すように、吸収性本体2は、最も身体側に配置された液透過性のトップシート21と、トップシート21に対向し、最も衣類側に配置された液不透過性のバックシート22と、トップシート21及びバックシート22の間に配置された吸収体23とを備えている。これにより、吸収体23は、トップシート21とバックシート22との間に挟まれた構造となっている。
トップシート21は、吸収体23に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体23を挟んで、バックシート22に対向して配置される。トップシート21は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、親水性不織布、開口ポリエチレンフィルムなどの開口性フィルム、ウレタンフォームなどの発泡フィルム又はこれらを積層した複合シートから形成される。なお、トップシート21は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
また、上記のような性質を有する親水性不織布としては、ポリプロピレンやポリエチレンなどの合成繊維や、レーヨンなどの再生繊維、綿などの天然繊維を用いて、サーマルボンド法、エアスルー法、スパンレース法、スパンボンド法などの公知の加工法によって得られたものを用いることができる。なお、トップシート21には、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤などを塗布してもよい。
バックシート22としては、液不透過性を有し、かつ、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート22の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布などの厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。
本実施形態の吸収性本体2に用いる吸収体23は、平面視において、略正方形又は略長方形に形成されるものであり、尿などの体液を吸収するための吸収性コア231と、この吸収性コア231を包むように覆うキャリアシート232とを有している。
吸収性コア231は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマーとを含有している。吸収性繊維は、一般にパンツ型吸収性物品1に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。
高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物などの材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
キャリアシート232は、吸収性コア231の全体を包むように覆っていてもよいし、上下から挟持するように覆っていてもよい。キャリアシート232が吸収性コア231を覆うことにより、吸収性コア231の形状を維持することができ、くわえて、高吸収性ポリマーが吸収体23の外へ漏れることを防止することができる。キャリアシート232としては、ティシュ、吸収紙、スパンボンド不織布やエアレイド不織布などの親水性不織布を挙げることができ、液拡散性、保水性、コストの観点からティシュを用いることが好ましい。
吸収性本体2の身体側表面には、立体ギャザーが設けられていることが好ましい(図示しない)。この立体ギャザーは、トップシート21とともに体液の閉じ込め空間を形成し、体液の漏れを防止できるようになっている。
(外装体)
つぎに、図1から図3を参照しながらパンツ型吸収性物品1に用いられる外装体3を詳細に説明する。
図1から図3ように、外装体3は、パンツ型吸収性物品1着用時の身体側となる内層シート34とパンツ型吸収性物品1着用時の衣類側となる外層シート35とを貼着して構成されるものである。なお、内層シート34及び外層シート35は、これらの厚み方向の寸法が0.3mm以上0.6mm以下の範囲であり、繊維の配向が幅方向となるように形成される不織布シートからなっている。さらに、内層シート34及び外層シート35の間には、後述する糸状の弾性部材が配置されて、伸縮性が付与されるようなっている。
また、外装体3は、平面視(展開視)で略砂時計形状に形成されるものであり、着用時に着用者の股間を覆う股下部33と、股下部33の前方側に位置付けられ着用時に着用者の腹部を覆う腹側部31と、股下部33の後方側に位置付けられ着用時に着用者の背部を覆う背側部32と、腹側部31及び背側部32の幅方向の両側に長手方向に沿って延在するように腹側部31及び背側部32と一体に形成される長尺状の両側縁部38とを有している。すなわち、股下部33は、腹側部31と背側部32とを接続するように設けられている。なお、吸収性本体2は、少なくとも股下部33を覆うように設けられている。
腹側部31は、腰周り開口部4の端部側に配置される第1弾性部材領域31a(ウェストギャザー)と、長手方向に沿って第1弾性部材領域31aよりも脚周り開口部5(股下部33)側に配置される第2弾性部材領域31b(フィットギャザー)と、第1弾性部材領域31a及び第2弾性部材領域31bの間に配置される非弾性部材領域31cとを有している。すなわち、第1弾性部材領域31a、非弾性部材領域31c及び第2弾性部材領域31bは、順に腰周り開口部4の端部側から脚周り開口部5(股下部33)側に向かって配置されるようになっている。
第1弾性部材領域31aには、幅方向に沿って延在する複数の糸状のウェスト弾性部材36(第1弾性部材)が長手方向に沿って所定の第1間隔を空けるように配置されている。これらのウェスト弾性部材36は、着用者のウェスト部周りを締め付けるように伸縮性が付与されるものである。なお、第1弾性部材領域31a及びウェスト弾性部材36は、ウェストギャザーを構成している。
第2弾性部材領域31bには、幅方向に沿って延在する複数の糸状の腰周り弾性部材37(第2弾性部材)が長手方向に沿って所定の第2間隔を空けるように配置されている。これらの腰周り弾性部材37は、着用者の腰周りを締め付けるように伸縮性が付与されるものである。なお、第2弾性部材領域31b及び腰周り弾性部材37は、フィットギャザーを構成している。
本実施形態では、第1間隔は、第2間隔よりも小さくなるように形成されている(すなわち、ウェスト弾性部材36の配置密度は、腰周り弾性部材37の配置密度よりも大きくなるように形成されている)が、これに限定されるものではなく、必要に応じて、第2間隔と等しくなるように形成されてもよく、第2間隔よりも大きくなるように形成されてもよい。
非弾性部材領域31cは、平面視で幅方向に沿って延在するように設けられる長尺状のものであり、弾性部材などが一切設けられていない。また、非弾性部材領域31cは、その長手方向の寸法が、20mm以上であることが好ましく、25mm以上40mm以下であることがより好ましい。なお、非弾性部材領域31cの長手方向の寸法は、第1間隔及び第2間隔のいずれよりも大幅に大きくなることは言うまでもない。
第2弾性部材領域31bの長手方向の寸法は、第1弾性部材領域31aの長手方向の寸法よりも大きくなるように形成されている。
背側部32は、腰周り開口部4の端部側に配置される第1弾性部材領域32a(ウェストギャザー)と、長手方向に沿って第1弾性部材領域32aよりも脚周り開口部5(股下部33)側に配置される第2弾性部材領域32b(フィットギャザー)と、第1弾性部材領域32a及び第2弾性部材領域32bの間に配置される非弾性部材領域32cとを有している。すなわち、第1弾性部材領域32a、非弾性部材領域32c及び第2弾性部材領域32bは、順に腰周り開口部4の端部側から脚周り開口部5(股下部33)側に向かって配置されるようになっている。
第1弾性部材領域32aには、幅方向に沿って延在する複数の糸状のウェスト弾性部材36(第1弾性部材)が長手方向に沿って所定の第1間隔を空けるように配置されている。これらのウェスト弾性部材36は、着用者のウェスト部周りを締め付けるように伸縮性が付与されるものである。なお、第1弾性部材領域32a及びウェスト弾性部材36は、ウェストギャザーを構成している。
第2弾性部材領域32bには、幅方向に沿って延在する複数の糸状の腰周り弾性部材37(第2弾性部材)が長手方向に沿って所定の第2間隔を空けるように配置されている。これらの腰周り弾性部材37は、着用者の腰周りを締め付けるように伸縮性が付与されるものである。なお、第2弾性部材領域32b及び腰周り弾性部材37は、フィットギャザーを構成している。
本実施形態では、第1間隔は、第2間隔よりも小さくなるように形成されている(すなわち、ウェスト弾性部材36の配置密度は、腰周り弾性部材37の配置密度よりも大きくなるように形成されている)が、これに限定されるものではなく、必要に応じて、第2間隔と等しくなるように形成されてもよく、第2間隔よりも大きくなるように形成されてもよい。
非弾性部材領域32cは、平面視で幅方向に沿って延在するように設けられる長尺状のものであり、弾性部材などが一切設けられていない。また、非弾性部材領域32cは、その長手方向の寸法が、20mm以上であることが好ましく、25mm以上40mm以下であることがより好ましい。なお、非弾性部材領域32cの長手方向の寸法は、第1間隔及び第2間隔のいずれよりも大幅に大きくなることは言うまでもない。
第2弾性部材領域32bの長手方向の寸法は、第1弾性部材領域32aの長手方向の寸法よりも大きくなるように形成されている。
図1及び図2に示すように、両側縁部38は、非弾性部材領域31c,32cの長手方向における領域内に配置される非接合部38aと、非接合部38aよりも腰周り開口部4側に配置される第1サイドシール部38bと、非接合部38aよりも脚周り開口部5側に配置される第2サイドシール部38cと、非接合部38aよりも幅方向の外縁側に配置される第3サイドシール部38dとを有している。
図2に示すように、非接合部38a、第1サイドシール部38bの幅方向における身体側及び第2サイドシール部38cの幅方向における身体側は、長手方向に沿って延在する第1直線上に設けられるとともに、第3サイドシール部38d、第1サイドシール部38bの幅方向における外縁側及び第2サイドシール部38cの幅方向における外縁側も、第1直線と平行になる第2直線上に設けられている。
非接合部38aは、長手方向に沿って第1サイドシール部38bの幅方向における身体側と第2サイドシール部38cの幅方向における身体側とを接続するためのものであり、非弾性部材領域31c,32cの幅方向の端部及び第3サイドシール部38dの幅方向の端部と接続されるように、幅方向に沿って非弾性部材領域31c,32cと第3サイドシール部38dとの間に配置されている。また、非接合部38aは、非弾性部材領域31c,32cの長手方向における領域内に配置されるため、その長手方向の寸法が20mm以上であることが好ましく、25mm以上40mm以下であることがより好ましい。
そして、非接合部38aの長手方向の寸法を、上記のような範囲に設定することにより、着用時に腰周り開口部4から指を確実にこの非接合部38aに挿入することができる。非接合部38aの長手方向の寸法が40mmを上回ると、着用時にパンツ型吸収性物品1の強度が十分に得られず、剥がれてしまうおそれがある。また、非接合部38aの長手方向の寸法が20mmを下回ると、指を上手く非接合部38aに挿入できなくなるおそれがある。
第1サイドシール部38bは、腰周り開口部4の端部から非接合部38aの一端(図2の上端)まで長手方向に沿って延在するように設けられるものであり、その幅方向の寸法が4mm以上7mm以下の範囲であることが好ましい。
第2サイドシール部38cは、脚周り開口部5の端部から非接合部38aの他端(図2の下端)まで長手方向に沿って延在するよう設けられるものであり、その幅方向の寸法が第1サイドシール部38bの幅方向の寸法とほぼ同じで、4mm以上7mm以下の範囲であることが好ましい。
第1サイドシール部38b又は第2サイドシール部38cの幅方向の寸法を、上記のような範囲に設定することにより、着用時に十分な強度が得られるとともに、廃棄時に両側縁部38が引き裂きやすく、パンツ型吸収性物品1を容易に取り外すことができる。
第1サイドシール部38b又は第2サイドシール部38cの幅方向の寸法が7mmを上回ると、外装体3を構成する内層シート34及び外層シート35の繊維の配向が幅方向となるため、接合部としての第1サイドシール部38b又は第2サイドシール部38cの幅方向の寸法が長すぎて、廃棄時に繊維が切れにくくなり、両側縁部38が引き裂きにくくなる。また、第1サイドシール部38b又は第2サイドシール部38cの幅方向の寸法が4mmを下回ると、着用時に十分な強度が得られないとともに第1サイドシール部38b又は第2サイドシール部38cと非接合部38aとの相違が認識しにくくなる。
第3サイドシール部38dは、長手方向に沿って第1サイドシール部38bの幅方向における外縁側と第2サイドシール部38cの幅方向における外縁側とを接続するためのものであり、その幅方向の寸法が45%以上55%以下の範囲であることが好ましい。
また、非接合部38aの幅方向の寸法は、第1サイドシール部38b又は第2サイドシール部38cの幅方向の寸法の45%以上55%以下の範囲であることが好ましい。そして、非接合部38aの幅方向の寸法を、上記のような範囲に設定することにより、非接合部38aの位置が認識しやすくなるとともに第3サイドシール部38dの融着が行いやすくなる。
非接合部38aの幅方向の寸法が第1サイドシール部38b又は第2サイドシール部38cの幅方向の寸法の55%を上回ると、第3サイドシール部38dの幅方向の寸法が小さくなりすぎて、第3サイドシール部38dの融着が行いにくくなる。また、非接合部38aの幅方向の寸法が第1サイドシール部38b又は第2サイドシール部38cの幅方向の寸法の45%を下回ると、第1サイドシール部38b又は第2サイドシール部38cと非接合部38aとの相違が分からなくなり、非接合部38aの位置が認識しにくくなる。
そして、腹側部31の両側縁部38と背側部32の両側縁部38とは、ヒートシール又は超音波シールなどの公知の方法を用いて融着されている。このとき、腹側部31の非接合部38a及び背側部32の非接合部38aは、融着されないようになっている。
(本実施形態の効果)
このように構成される、本実施形態に係るパンツ型吸収性物品1は、吸収性本体2と、吸収性本体2が内面側に設けられ、着用時に着用者の腹側に配置される腹側部31と、着用時に着用者の背側に配置される背側部32とを有する外装体3とを備え、腹側部31及び背側部32の両側縁部38が接合されることにより腰周り開口部4及び左右一対の脚周り開口部5が形成されるものであって、腹側部31及び背側部32は、いずれも、腰周り開口部4の端部側に配置されるとともにウェスト弾性部材36が配置される第1弾性部材領域31a,32aと、第1弾性部材領域31a,32aよりも脚周り開口部5側に配置されるとともに腰周り弾性部材37が配置される第2弾性部材領域31b,32bと、第1弾性部材領域31a,32a及び第2弾性部材領域31b,32bの間に配置される非弾性部材領域31c,32cとを備え、両側縁部38は、非弾性部材領域31c,32cの長手方向における領域内に配置される非接合部38aと、非接合部38aよりも腰周り開口部4側に配置される第1サイドシール部38bと、非接合部38aよりも脚周り開口部5側に配置される第2サイドシール部38cと、非接合部38aよりも幅方向の外縁側に配置されるとともに長手方向に沿って第1サイドシール部38bと第2サイドシール部38cとを接続する第3サイドシール部38dとを有するものである。これにより、非接合部38aを、非弾性部材領域31c,32cの長手方向における領域内において両側縁部38の内縁側に設けることにより、廃棄時に手を腰周り開口部4から入れて、指で両側縁部38の内縁側を触ることで非接合部38aを簡単に見つけることができ、それから指を容易に非接合部38aに挿入することができ、長手方向に沿って第1サイドシール部38b、第2サイドシール部38c及び第3サイドシール部38dを容易に引き裂くことができ、その後、引き裂くことによって生じた開口を腰周り開口部4の外側から広げることにより、サイドシール部の溶着パターンを特別な形状にしなくても、軽い力で長手方向に沿ってサイドシール部を剥離することができるため、パンツ型吸収性物品1を容易に取り外すことができる。
また、第3サイドシール部38dは、第1サイドシール部38bと第2サイドシール部8cとを接続するので、非接合部38aが第3サイドシール部38dにより覆われるので、パンツ型吸収性物品1の外観上の美観性を保つことができる。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 パンツ型吸収性物品
2 吸収性本体
21 トップシート
22 バックシート
23 吸収体
231 吸収性コア
232 キャリアシート
3 外装体
31 腹側部
31a 第1弾性部材領域
31b 第2弾性部材領域
31c 非弾性部材領域
32 背側部
32a 第1弾性部材領域
32b 第2弾性部材領域
32c 非弾性部材領域
33 股下部
34 内層シート
35 外側シート
36 ウェスト弾性部材(第1弾性部材)
37 腰周り弾性部材(第2弾性部材)
38 両側縁部
38a 非接合部
38b 第1サイドシール部
38c 第2サイドシール部
38d 第3サイドシール部
4 腰周り開口部
5 脚周り開口部

Claims (1)

  1. 吸収性本体と、
    前記吸収性本体が内面側に設けられ、着用時に着用者の腹側に配置される腹側部と、着用時に着用者の背側に配置される背側部とを有する外装体とを備え、
    前記腹側部及び前記背側部の両側縁部が接合されることにより腰周り開口部及び左右一対の脚周り開口部が形成されるパンツ型吸収性物品であって、
    前記腹側部及び前記背側部は、いずれも、
    前記腰周り開口部の端部側に配置されるとともに第1弾性部材が配置される第1弾性部材領域と、
    前記第1弾性部材領域よりも前記脚周り開口部側に配置されるとともに第2弾性部材が配置される第2弾性部材領域と、
    前記第1弾性部材領域及び前記第2弾性部材領域の間に配置される非弾性部材領域とを備え、
    前記両側縁部は、
    前記非弾性部材領域の長手方向における領域内に配置される非接合部と、
    前記非接合部よりも前記腰周り開口部側に配置される第1サイドシール部と、
    前記非接合部よりも前記脚周り開口部側に配置される第2サイドシール部と、
    前記非接合部よりも幅方向の外縁側に配置されるとともに長手方向に沿って前記第1サイドシール部と前記第2サイドシール部とを接続する第3サイドシール部とを有し、
    前記非接合部は、前記非弾性部材領域及び前記第3サイドシール部と接続されるように、幅方向に沿って前記非弾性部材領域と前記第3サイドシール部との間に配置され、
    前記第1サイドシール部及び前記第2サイドシール部の幅方向の寸法は、4mm以上7mm以下の範囲であり、
    前記非接合部の幅方向の寸法は、前記第1サイドシール部又は前記第2サイドシール部の幅方向の寸法の45%以上55%以下であり、
    前記非接合部の長手方向の寸法は、20mm以上40mm以下である
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
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