JP7441087B2 - ラベル - Google Patents

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Description

本開示は、ラベルに関する。
従来より、飲料容器、食品容器または化粧品容器等の各種容器の容器本体に、加飾等を目的として様々なラベルが装着されている。このようなラベルは、ラベル基材に様々なデザインを印刷することによって加飾されている。
たとえば特許文献1には、ポリエステル等から成るフィルムに真空蒸着により透光可能な厚みである0.01~0.04μmのアルミニウム薄膜層を積層形成してラベル基材を形成し、ラベル基材の一方の面側に所定の表示を有する表示印刷層を形成し、ラベル基材の他方の面側に透明な接着剤層を介して表示印刷層と重ならない位置に部分的に隠し表示層を形成し、接着剤層によってこのラベルを透明な容器本体に接着することが記載されている。
特許文献1に記載のラベルによれば、金属光沢を有し、見る角度や光の条件によって接着剤層に形成した隠し表示を表または裏のどちら側からでも見ることができる全く新しいラベルを提供できるとされている。
特開平9-311632号公報
ところで、特許文献1に記載のラベルを容器本体の外表面に装着した場合には、容器本体の外表面からラベルが浮き上がり、ラベルの加飾性が損なわれることがある。
かかる問題について本発明の発明者らが鋭意検討した結果、容器本体の内部のガスが容器本体の内部から容器本体の外表面に透過してきた際に、たとえば特許文献1に記載のラベルのようにガス不透過性のアルミニウム薄膜層を備えている場合、その進行が阻まれる。これにより、容器本体の外表面とラベルとの間で微細な気泡が発生して、ラベルの加飾性が損なわれることがわかった。また、気泡は、容器本体の内部のガスから生じるものだけでなく、ラベルを容器本体の外表面に装着する際に取り込んでしまった空気によっても生じ得る。このようにして生じた微細な気泡が高温環境下で行き場をなくして徐々に大きな集合体となることで、容器本体の外表面からラベルが浮き上がって容器本体の外表面とラベルとの間に大きな気泡が形成されて、ラベルの加飾性が大きく損なわれることもあった。
したがって、本発明の目的は、金属光沢を有しつつ、加飾性に優れ、ガス透過性を向上させることによって気泡による加飾性が損なわれることを抑制することが可能なラベルを提供することにある。
ここで開示された実施形態によれば、ラベル基材と、ラベル基材の第1面上の接着層と、ラベル基材の第2面上またはラベル基材と接着層との間の金属膜層と、金属膜層の一部の表面上の隠蔽層と、隠蔽層上のインキ層と、インキ層上の表面保護層と、を備え、金属膜層が海島構造を有するラベルを提供することができる。
ここで開示された実施形態によれば、金属光沢を有しつつ、加飾性に優れ、ガス透過性を向上させることによって気泡による加飾性が損なわれることを抑制することが可能なラベルを提供することができる。
実施形態のラベルの模式的な断面図である。 実施形態のラベルの製造方法の一例の製造工程の一部の模式的な断面図である。 倍率30000倍の錫蒸着膜のSEM写真である。 倍率60000倍の錫蒸着膜のSEM写真である。 倍率85000倍の錫蒸着膜のSEM写真である。 倍率30000倍のアルミウム蒸着膜のSEM写真である。 倍率60000倍のアルミウム蒸着膜のSEM写真である。 倍率85000倍のアルミウム蒸着膜のSEM写真である。 PETフィルム側から金属膜に光を照射したときの照射光の波長(nm)と透過率(%)との関係を示す図である。 実施形態の他の一例のラベルの模式的な断面図である。 実施形態のさらに他の一例のラベルの模式的な断面図である。 実施形態のさらに他の一例のラベルの模式的な平面透視図である。
以下、実施形態について説明する。なお、実施形態の説明に用いられる図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
<ラベル>
図1に、実施形態のラベル100の模式的な断面図を示す。図1において、ラベル100は、ボトル容器等の被着体1の外表面に装着されている。
ラベル100は、ラベル基材13と、ラベル基材13の第1面13a上の接着層11と、ラベル基材13の第2面13b上のUV硬化樹脂層12と、UV硬化樹脂層12上の保護層21と、保護層21上の金属膜層22と、金属膜層22上の剥離層23と、剥離層23の一部の表面上の隠蔽層24と、隠蔽層24上のインキ層25と、インキ層25上の表面保護層26とを備えている。したがって、ラベル100は、金属膜層22の一部の表面上の隠蔽層24を備えている。また、ラベル基材13の第1面13aとラベル基材13の第2面13bとは互いに向かい合っている。
<接着層>
接着層11は、ラベル100を被着体1に装着することができれば特に限定されず、たとえば従来から公知の接着剤または粘着剤を含む層を用いることができる。接着剤又は粘着剤としては特に限定されず、たとえば、従来から公知の感熱接着剤、感熱粘着剤、感圧接着剤、または感圧粘着剤等が挙げられる。感熱接着剤または感熱粘着剤は、室温下で粘着性を示さず、加熱することによって粘着性を生じるタイプの接着剤または粘着剤のことをいう。感圧接着剤または感圧粘着剤は、室温下で粘着性を示し、そのままで被着体に接着できるタイプの接着剤または粘着剤のことをいう。また、接着層は、たとえば、シーラント性を有するシーラント層であってもよい。シーラント層を構成する樹脂層としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン-プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、エチレン-オレフィン共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)またはエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上のフィルムや押出ラミネートされた樹脂等が挙げられる。
<ラベル基材>
ラベル基材13としては、従来から公知の合成樹脂フィルムが挙げられ、たとえば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン等のオレフィン系樹脂、スチレン-ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂を主成分として含む樹脂フィルム、またはこれらの1層構造または2層以上の樹脂層が積層された積層フィルム等が挙げられる。ラベル基材13の厚みは、特に限定されず、たとえば20μm以上120μm以下の厚みとすることができる。ラベル基材13としては、たとえば厚さ50μmのOPP(延伸ポリプロピレン)等を用いることができる。
<UV硬化樹脂層>
UV硬化樹脂層12としては、UV光(紫外光)の照射により硬化して、ラベル基材13と接着層21とを接着可能な樹脂を含む層であれば特に限定されない。UV硬化樹脂層12としては、たとえば従来から公知のUV硬化樹脂を含む層を用いることができる。
<保護層>
保護層21としては、UV硬化樹脂層12と金属膜層22とを接着可能な層を特に限定なく用いることができる。
<金属膜層>
金属膜層22は、海島構造を有する。海島構造とは、所定の基材上に金属膜が互いに間隔を空けて島状に配置されている構造である。互いに間隔を空けて配置されている島状の金属膜が海島構造の島部分に相当し、島部分の金属膜の間の金属膜が形成されていない箇所が海部分に相当する。
海島構造を有する金属膜層22は、島部分の金属膜がラベル100に金属光沢を付与するとともに、海部分がラベル100にガス透過性を付与する。ラベル100に金属光沢を付与するとともにガス透過性を付与する観点からは、波長360nmの紫外光に対する金属膜層22の透過率を5%以上20%以下とすることが好ましく、8%以上18%以下とすることがより好ましく、9%以上17%以下とすることが最も好ましい。波長360nmの紫外光に対する金属膜層22の透過率が5%より低い場合には、海島構造を良好にできず気泡が抜けにくく、また紫外光が透過しにくくインキの硬化不良が生じる。また、波長360nmの紫外光に対する金属膜層22の透過率が17%より高い場合、海島構造により気泡は抜けやすいが、金属光沢感が損なわれる。
海島構造を有する金属膜層22は、たとえば錫またはインジウムなどの海島構造を形成することが可能な金属を含む層を用いることができる。海島構造を有する金属膜層22は、たとえば、錫またはインジウムなどの金属を適切な量、蒸着することにより形成することができる。
<剥離層>
剥離層23としては、金属膜層22を担持することができ、剥離層23を通して金属膜層22を可視可能とし、後述する図2の模式的断面図に示される剥離基材34から剥離可能な層を用いることができる。
<隠蔽層>
隠蔽層24としては、ラベル100を表面保護層26側から視認したときに金属膜層22の金属光沢を隠蔽することが可能な層を用いることができる。隠蔽層24としては、たとえば従来から公知の白ベタ印刷層または黒ベタ印刷層等の不透明ベタ印刷層を用いることができる。
<インキ層>
インキ層25としては、たとえば従来から公知のUV硬化インキ樹脂を含む層を用いることができる。インキ層25を設けることによって、ラベル100の加飾性を向上させることが可能となる。ラベル100の加飾性をより向上させる観点からは、インキ層25は着色剤を含んでいてもよい。インキ層25はそれ自体でデザインが表されていてもよく、金属膜層22と協働してさらなるデザインが表されていてもよい。
<表面保護層>
表面保護層26は、インキ層25を外傷等から保護可能であるとともに、表面保護層26を通して金属膜層22およびインキ層25を可視可能とする層であれば特に限定されない。表面保護層26としては、たとえば厚さ20μmのポリプロピレンフィルムなどの合成樹脂フィルムを用いることができる。なお、表面保護層26はインキにより形成してもよい。
<ラベルの製造方法>
図2に、実施形態のラベル100の製造方法の一例の製造工程の一部の模式的な断面図を示す。まず、図2に示すように、ラベル基材13を形成するフィルムが接着層11によってセパレータ10に貼り付けられた第1の積層構造体200を準備する。
次に、図2に示すように、たとえば厚さ約12μmのPET(ポリエステル)フィルム等の剥離基材34の上に剥離層23、金属膜層22および保護層21をこの順に備えた第2の積層構造体300(転写シート)を準備する。第2の積層構造体300は、たとえば、以下のように作製することができる。
まず、剥離層23が形成された剥離基材34上に錫またはインジウム等の金属を適切な量蒸着することにより海島構造を有する金属膜層22を形成する。図3~図5に、PETフィルム上に錫を適切な量蒸着することによって形成された錫蒸着膜のSEM写真を示す。図3は倍率30000倍の錫蒸着膜のSEM写真である。図4は倍率60000倍の錫蒸着膜のSEM写真である。図5は倍率85000倍の錫蒸着膜のSEM写真である。
参考のため、図6~図8に、PETフィルム上にアルミウムを蒸着することによって形成された従来のアルミウム蒸着膜のSEM写真を示す。図6は倍率30000倍のアルミウム蒸着膜のSEM写真である。図7は倍率60000倍のアルミウム蒸着膜のSEM写真である。図8は倍率85000倍のアルミウム蒸着膜のSEM写真である。図3~図8のSEM写真は、それぞれ、日本電子株式会社製のFE-SEM(JSM-7610F)により撮影されている。
図3~図5の記載から明らかなように、図3~図5に示されている錫蒸着膜は、比較的白く示されている島状の錫蒸着膜からなる島部分と、当該島部分の間の比較的黒い領域の錫蒸着膜の非形成部分である海部分との海島構造を有していることが確認できる。
一方、図6~図8に示されているアルミニウム蒸着膜は、図3~図5に示されている錫蒸着膜のような島部分および海部分を確認することができない。したがって、図6~図8に示されているアルミニウム蒸着膜は、図3~図5に示されている錫蒸着膜のような海島構造を有していないことがわかる。
図9に、PETフィルム上に錫を比較的高濃度に蒸着した高濃度錫蒸着膜、錫を比較的低濃度に蒸着した低濃度錫蒸着膜、および銀蒸着膜の3種類のそれぞれの金属膜に対して、PETフィルム側から様々な波長の光を照射したときの照射光の波長(nm)と透過率(%)との関係を示す。図9の横軸が照射光の波長(nm)を示し、図9の縦軸が照射光の透過率(%)を示している。
図9に示すように、波長360nmの紫外光(UV光)に対する低濃度錫蒸着膜および銀蒸着膜のUV光の透過率は17%であった。また、波長360nmのUV光に対する高濃度錫蒸着膜のUV光の透過率は9%であった。
波長360nmのUV光に対するUV光の透過率が9%以上17%以下の海島構造を有する金属膜層22をラベル100に用いた場合には、ラベル100の金属光沢とガス透過性とをともに向上させることができることが確認された。この結果から、波長360nmのUV光に対するUV光の透過率が少なくとも5%以上20%以下の範囲内にある場合には、ラベル100の金属光沢とガス透過性とをともに向上させることができると考えられる。
次に、金属膜層22上に保護層21を設置して第2の積層構造体300を作製する。
次に、上記のようにして作製した第2の積層構造体300を、図2に示すように、矢印31の方向に導入して、第1の積層構造体200のラベル基材13の表面上に塗工したUV硬化樹脂層12上に第2の積層構造体300の接着層21が接触するように設置して、第1の積層構造体200上に第2の積層構造体300を重ね合わせる。
次に、第2の積層構造体300の剥離基材34の上方から第2の積層構造体300を通してUV硬化樹脂層12にUV光を照射する。これにより、UV硬化樹脂層12が硬化して第1の積層構造体200と第2の積層構造体300とが接着する。
次に、第1の積層構造体200と第2の積層構造体300とが接着した状態で図2の矢印32の方向に進行しながら第2の積層構造体300を引き剥がすことにより、UV硬化樹脂層12によって第1の積層構造体200と接着した第2の積層構造体300の一部が剥離基材34から剥離される。
次に、剥離基材34から剥離した後の剥離層23の一部の表面上に遮蔽層24を形成する。遮蔽層24は、たとえば従来から公知の白ベタ印刷または黒ベタ印刷等の不透明ベタ印刷によって形成することができる。
次に、遮蔽層24上にインキ層25を形成する。インキ層25の形成は、たとえばUV硬化インキ樹脂を塗布し、UV光を当該UV硬化インキ樹脂に照射することで形成される。インキ層25としては、たとえばデザイン(表示、ロゴまたは模様等)が挙げられる。
次に、表面保護層26をインキ層25を含むフィルム表面の全面に形成する。その後、セパレータ10上に順次積層された、接着層11と、ラベル基材13と、UV硬化樹脂層12と、保護層21と、金属膜層22と、剥離層23と、隠蔽層24と、インキ層25と、表面保護層26とを含む積層構造体をラベル100の形状に打ち抜いて、不要部分をセパレータ10から除去する。これにより、セパレータ10上に実施形態のラベル100を形成することができる。
上記のように、実施形態のラベル100は海島構造を有する金属膜層22を備えている。したがって、実施形態のラベル100は、金属光沢を有しつつ、従来の海島構造を有しないアルミニウム蒸着膜を用いたラベルと比べて、ガス透過性を向上させることによって気泡による加飾性が損なわれることを抑制することが可能となる。また、実施形態のラベル100を表面保護層26側から見たときに、金属膜層22の一部の表面上の隠蔽層24およびインキ層25によってデザインを表現することができるとともに、金属膜層22の他の一部の表面によって金属光沢を表現することができる。そのため、実施形態のラベル100は、加飾性に優れている。
また、実施形態のラベル100は、たとえば図10の模式的断面図に示すように、金属膜層22の他の一部の表面上に透明着色インキ層27をさらに備えていてもよい。この場合には、実施形態のラベル100を表面保護層26側から見たときの金属膜層22の他の一部の表面上における金属光沢を着色することができるため、実施形態のラベル100の加飾性をさらに向上させることが可能になる。たとえば、透明着色インキ層27の色を透明黄色とした場合には、金属膜層22の金属光沢と相まって、金属膜層22の他の一部の表面上に表示される色を金色とすることができる。
透明着色インキ層27は、たとえば、従来から公知の有色透明インキ(カラーインキ)を比較的薄く印刷することにより形成することができる。
また、実施形態のラベル100は、たとえば図11の模式的断面図に示すように、透明なラベル基材13と接着層11との間に金属膜層22を備えていてもよい。この場合にも実施形態のラベル100は、金属膜層22の一部の表面上に隠蔽層24を備えていることに該当する。すなわち、隠蔽層24は、金属膜層22の一部の表面に接していなくてもよく、金属膜層22の一部の表面から上方に離れていてもよい。隠蔽層24が金属膜層22の一部の表面に対応する領域(金属膜層22の一部の表面上または金属膜層22の一部の表面上方)に存在していれば、実施形態のラベル100を表面保護層26側から目視したときの金属膜層22の金属光沢を隠蔽層24により隠蔽することができる。
なお、金属膜層22は、実施形態のラベル100の全面に設けられていてもよく、実施形態のラベル100に部分的に設けられていてもよい。図12に、金属膜層22を部分的に設けた実施形態のラベル100の模式的な平面透視図を示す。図12に示す例においては、実施形態のラベル100の周縁に金属膜層22が設けられていない。このような構成とすることによって、抜き刃を用いてラベル100の形状に打ち抜く際に金属膜層22が割れて実施形態のラベル100の加飾性が損なわれるのを抑制することが可能となる。
<実施例1>
まず、厚さ約50μmのOPPフィルムが従来から公知の粘着剤を含む接着層によってセパレータに貼り付けられた第1の積層構造体を準備した。
次に、厚さ約12μmのPETフィルムからなる剥離基材上に剥離層、錫蒸着膜からなる金属膜層および保護層をこの順に備えた第2の積層構造体を準備した。ここで、錫蒸着膜からなる金属膜層は、図3~図5に示す錫蒸着膜と同一の形成方法および形成条件で海島構造を有するように剥離層上に形成した。したがって、当該錫蒸着膜からなる金属膜層の波長360nmのUV光に対するUV光の透過率は5%以上20%以下、特に9%以上17%以下であると考えられる。
次に、第1の積層構造体のラベル基材の表面にUV硬化樹脂層を塗工し、第1の積層構造体上に第2の積層構造体を重ね合わせた。
次に、第2の積層構造体の剥離基材の上方から第2の積層構造体を通してUV硬化樹脂層にUV光を照射することによって、第1の積層構造体と第2の積層構造体とを接着した。
次に、第1の積層構造体と第2の積層構造体とが接着した状態で第2の積層構造体から剥離基材を剥離した。
次に、第1の積層構造体の表面の剥離層の一部の表面上に不透明ベタ印刷により遮蔽層を形成した後に、遮蔽層上にUV硬化インキ樹脂を塗布・硬化してインキ層を形成した。
次に、インキ層上に厚さ約20μmのポリプロピレン(PP)フィルムからなる表面保護層を接着し、その後、セパレータ上の積層構造体をラベルの形状に打ち抜いて当該不要部分をセパレータから除去した。これにより、セパレータ上に実施例1のラベルを作製した。
上記のようにして作製した実施例1のラベルを所定のプラスチック容器本体の外表面に貼り付けた実施例1のサンプルを6個用意し(n数:6)、それぞれ、45℃の恒温槽中に10日間保管した。そして、実施例1の各サンプルの容器本体の表面における気泡の発生について24時間おきに以下の表1に示すA~Cの基準で評価した。その結果を表2に示す。
<参考例>
参考例においては、錫蒸着膜からなる金属膜層の代わりに、図6~図8に示すアルミニウム蒸着膜と同一の形成方法および形成条件で形成した海島構造を有しないアルミニウム蒸着膜からなる金属膜層を用いたこと以外は実施例1と同一の方法および同一の条件で参考例のラベルおよびサンプルを作製し、実施例1と同一の方法および同一の条件で参考例の各サンプルの気泡の発生について以下の表1に示すA~Cの基準で評価した。その結果を表2に示す。
表1および表2の記載から明らかなように、実施例1のラベルは、参考例のラベルと比較して、容器本体の表面とラベルとの間の気泡の発生を抑制できることが確認された。したがって、実施例1のラベルは、参考例のラベルと比較して、ガス透過性に優れ、容器本体の表面とラベルとの間の気泡の発生により加飾性が損なわれるのを抑制することができると考えられる。
また、実施例1のラベルの金属光沢と参考例のラベルの金属光沢とを比較したところ、実施例1のラベルは参考例のラベルと同等の金属光沢を有しており、加飾性にも優れていることが確認された。
以上のように実施形態および実施例について説明を行なったが、上述の実施形態および実施例の各構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 被着体、10 セパレータ、11 接着層、12 UV硬化樹脂層、13 ラベル基材、13a 第1面、13b 第2面、21 保護層、22 金属膜層、23 剥離層、24 遮蔽層、25 インキ層、26 表面保護層、27 透明着色インキ層、31,32 矢印、100 ラベル、200 第1の積層構造体、300 第2の積層構造体。

Claims (3)

  1. ラベル基材と、
    前記ラベル基材の第1面上の接着層と、
    前記ラベル基材の第2面上または前記ラベル基材と前記接着層との間の金属膜層と、
    前記金属膜層の一部の表面上の隠蔽層と、
    前記隠蔽層上のインキ層と、
    前記インキ層上の表面保護層と、を備え、
    前記金属膜層が海島構造を有し、
    前記金属膜層の波長360nmの紫外光に対する透過率が5%以上20%以下である、ラベル。
  2. 前記金属膜層の他の一部の表面上の透明着色インキ層をさらに備える、請求項1に記載のラベル。
  3. 前記金属膜層は錫を含む、請求項1または請求項2に記載のラベル。
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