JP7440354B2 - パターン検査装置及びパターン検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パターン検査装置及びパターン検査方法に関する。例えば、半導体製造に用いる露光用マスクのパターン欠陥を検査する装置及び方法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。
そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査手法としては、例えば、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die(ダイ-ダイ)検査」や、パターン設計されたCADデータをマスクにパターンを描画する時に描画装置が入力するための装置入力フォーマットに変換した描画データ(設計データ)を検査装置に入力して、これをベースに参照画像を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる光学画像とを比較する「die to database(ダイ-データベース)検査」がある。
上述した比較処理を複数の処理回路により並列的に実施することで検査時間の短縮化を図ることができる。
検査の結果、欠陥が多発した場合、被検査マスク自体に問題があるケースと、検査装置が故障しているケースとが挙げられる。例えば休日や夜間に欠陥が多発した場合、検査装置の長期ダウンを回避すべく、装置メーカーには緊急の対応が求められることになる。そのため、欠陥が多発した場合に、装置自体でその原因を診断し、検査装置が故障しているケースであっても長期ダウンを回避する手法が求められる。
ここで、検査装置の故障診断ではないが、基板に対して、通常条件、安全条件、加速条件の3条件で描画を行う。そして、安全条件で描画した領域と加速条件で描画した領域の領域間で欠陥数に差がある欠陥については、電子ビーム描画装置に起因するものと推測するといった手法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、かかる手法は検査装置が正常に稼働していることが前提であり、検査装置の故障には対応することが困難である。
特開2011-129624号公報
そこで、本発明の一態様は、欠陥が多発する場合に、検査装置が故障しているケースであっても長期ダウンを回避可能な検査装置及び方法を提供する。
本発明の一態様のパターン検査装置は、
パターンが形成された被検査基板の複数の領域の光学画像を取得する光学画像取得機構と、
光学画像と光学画像に対応する参照画像とを比較する比較処理を行う複数の比較回路と、
複数の比較回路での比較結果に基づいて、複数の領域の中から検査異常の領域の有無を判定する異常判定部と、
複数の領域のうち他とは異なり検査異常と判定された領域の比較処理を実施した比較回路の故障の有無を診断する故障診断回路と、
複数の比較回路のうち、故障と診断されていない比較回路に比較処理を行う領域を割り当てると共に、故障と診断された比較回路を領域の割り当て対象から除外する割当処理部と、
を備えたことを特徴とする。
また、故障診断回路は、検査異常と判定された領域の比較処理を実施した比較回路を故障候補として、故障候補を含む2以上の比較回路に、検査異常と判定された領域の比較処理を並列的に行わせ、2以上の比較回路での比較結果に基づいて、故障候補となった比較回路の故障の有無を診断すると好適である。
或いは、故障診断回路は、検査異常と判定された領域の比較処理を実施した比較回路を故障候補として、故障候補に検査異常と判定された領域が再度割り当てられることが無いように、割り当て先をずらして、検査異常と判定された領域を含む複数の領域のそれぞれ1つを複数の比較回路に割り当て直し、複数の比較回路での比較結果に基づいて、故障候補となった比較回路の故障の有無を診断するように構成しても好適である。
或いは、故障診断回路は、検査異常と判定された領域の比較処理を実施した比較回路を故障と診断するように構成しても好適である。
本発明の一態様のパターン検査方法は、
パターンが形成された被検査基板の複数の領域の光学画像を取得する工程と、
複数の比較回路を用いて、光学画像と光学画像に対応する参照画像とを比較する比較処理を行い、結果を出力する工程と、
複数の比較回路での比較結果に基づいて、複数の領域の中から検査異常の領域の有無を判定する工程と、
複数の領域のうち他とは異なり検査異常と判定された領域の比較処理を実施した比較回路の故障の有無を診断する工程と、
複数の比較回路のうち、故障と診断された比較回路を領域の割り当て対象から除外し、故障と診断されていない比較回路に、比較処理がまだ実施されていない領域を割り当てる工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、欠陥が多発する場合に、検査装置が故障しているケースであっても長期ダウンを回避できる。よって、例えば休日や夜間における緊急対応を低減できる。
実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1における検査領域を説明するための概念図である。 実施の形態1における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1におけるフィルタ処理を説明するための図である。 実施の形態1における割当処理回路の内部構成の一例を示す図である。 実施の形態1における領域割当の一例を示す図である。 実施の形態1における各比較回路の内部構成の一例を示す図である。 実施の形態1における検査異常判定回路の内部構成の一例を示す図である。 実施の形態1における故障診断の手法を説明するための図である。 実施の形態1における故障診断後の割当処理の一例を示す図である。 実施の形態2における故障診断の手法を説明するための図である。 各実施の形態の変形例における各比較回路の内部構成の一例を示す図である。 各実施の形態の変形例における故障診断の手法を説明するための図である。 各実施の形態の変形例における故障診断後の割当処理の一例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図1において、検査対象基板、例えばマスクに形成されたパターンの欠陥を検査する検査装置100は、光学画像取得機構150、及び制御系回路160を備えている。
光学画像取得機構150は、光源103、照明光学系170、移動可能に配置されたXYθテーブル102、拡大光学系104、TDI(時間遅延積分)センサ105、センサ回路106、ストライプパターンメモリ123、レーザ測長システム122、及びオートローダ130を有している。XYθテーブル102上には、オートローダ130から搬送された基板101が配置されている。基板101として、例えば、ウェハ等の半導体基板にパターンを転写する露光用のフォトマスクが含まれる。また、このフォトマスクには、検査対象となる複数の図形パターンが形成されている。基板101は、例えば、パターン形成面を下側に向けてXYθテーブル102に配置される。
制御系回路160では、検査装置100全体を制御する制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、複数の比較回路108(a,b,c,・・・)、参照画像作成回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、検査異常判定回路132、故障診断回路134、割当処理回路136、磁気ディスク装置109、メモリ111、磁気テープ装置115、フレシキブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、及びプリンタ119に接続されている。また、センサ回路106は、ストライプパターンメモリ123に接続され、ストライプパターンメモリ123は、複数の比較回路108に接続されている。また、XYθテーブル102は、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータにより駆動される。XYθテーブル102は、ステージの一例となる。また、参照画像作成回路112は、複数の比較回路108に接続される。また、バス120は、例えば、10Gbit-イーサネットのケーブルが用いられる。
なお、位置回路107、複数の比較回路108(a,b,c,・・・)、参照画像作成回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、検査異常判定回路132、故障診断回路134、及び割当処理回路136といった一連の「~回路」は、処理回路を有する。かかる処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。例えば、位置回路107、複数の比較回路108(a,b,c,・・・)、参照画像作成回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、検査異常判定回路132、故障診断回路134、及び割当処理回路136といった一連の「~回路」は、制御計算機110によって構成され、実行されても良い。位置回路107、複数の比較回路108(a,b,c,・・・)、参照画像作成回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、検査異常判定回路132、故障診断回路134、及び割当処理回路136に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度各回路内の図示しないメモリ若しくはメモリ111に記憶される。プロセッサ等を実行させるプログラムは、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、FD116、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。
検査装置100では、光源103、XYθテーブル102、照明光学系170、拡大光学系104、TDIセンサ105、及びセンサ回路106により高倍率の検査光学系が構成されている。また、XYθテーブル102は、制御計算機110の制御の下にテーブル制御回路114により駆動される。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X-Y-θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、Xモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。XYθテーブル102は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、XYθテーブル102上に配置された基板101の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。また、オートローダ130からXYθテーブル102への基板101の搬送、及びXYθテーブル102からオートローダ130への基板101の搬送処理は、オートローダ制御回路113によって制御される。
被検査基板101のパターン形成の基となる描画データ(設計データ)が検査装置100の外部から入力され、磁気ディスク装置109に格納される。描画データには、複数の図形パターンが定義され、各図形パターンは、通常、複数の要素図形の組合せにより構成される。なお、1つの図形で構成される図形パターンがあっても構わない。被検査基板101上には、かかる描画データに定義された各図形パターンに基づいて、それぞれ対応するパターンが形成されている。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
図2は、実施の形態1における検査領域を説明するための概念図である。基板101の検査領域10(検査領域全体)は、図2に示すように、例えばY方向に向かって、TDIセンサ105のスキャン幅Wの短冊状の複数の検査ストライプ20に仮想的に分割される。そして、検査装置100では、検査ストライプ20毎に画像(ストライプ領域画像)を取得していく。検査ストライプ20の各々に対して、レーザ光(検査光)を用いて、当該ストライプ領域の長手方向(X方向)に向かって当該検査ストライプ20内に配置される図形パターンの画像を撮像する。なお、画像の取りこぼしを防ぐために、複数の検査ストライプ20は、隣接する検査ストライプ20同士間が所定のマージン幅でオーバーラップするように設定されると好適である。
XYθテーブル102の移動によってTDIセンサ105が相対的にX方向に連続移動しながら光学画像が取得される。TDIセンサ105では、図2に示されるようなスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。言い換えれば、TDIセンサ105は、TDIセンサ105の積分方向に相対的に移動しながら複数の図形パターンが形成された基板101面上の光学画像を撮像する。実施の形態1では、1つの検査ストライプ20における光学画像を撮像した後、Y方向に次の検査ストライプ20の位置まで移動して今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。すなわち、往路と復路で逆方向に向かうフォワード(FWD)-バックフォワード(BWD)の方向で撮像を繰り返す。
また、実際の検査にあたって、各検査ストライプ20のストライプ領域画像は、図2に示すように、矩形の複数のフレーム領域30の画像に分割される。そして、フレーム領域30の画像毎に検査を行っていく。例えば、512×512画素のサイズに分割される。よって、フレーム領域30のフレーム画像31と比較される参照画像も同様にフレーム領域30毎に作成されることになる。
ここで、撮像の方向は、フォワード(FWD)-バックフォワード(BWD)の繰り返しに限るものではない。一方の方向から撮像してもよい。例えば、FWD-FWDの繰り返しでもよい。或いは、BWD-BWDの繰り返しでもよい。
図3は、実施の形態1における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。図3において、実施の形態1における検査方法は、スキャン工程(S102)と、参照画像作成工程(S104)と、領域割当工程(S106)と、並列実施される複数の比較処理工程(S110)と、検査異常判定工程(S120)と、故障診断工程(S122)と、比較回路除外処理工程(S140)と、いう一連の工程を実施する。
スキャン工程(S102)として、光学画像取得機構150は、パターンが形成された被検査基板の複数の領域の光学画像を取得する。そのために、まず、光学画像取得機構150は、検査ストライプ20上をレーザ光(検査光)でスキャンして、検査ストライプ20毎に、TDIセンサ105によりストライプ領域画像を撮像する。具体的には、以下のように動作する。対象となる検査ストライプ20が撮像可能な位置にXYθテーブル102を移動させる。基板101に形成されたパターンには、適切な光源103から、検査光となる紫外域以下の波長のレーザ光(例えば、DUV光)が照明光学系170を介して照射される。基板101を透過した光は拡大光学系104を介して、TDIセンサ105(センサの一例)に光学像として結像し、入射する。
TDIセンサ105上に結像されたパターンの像は、TDIセンサ105の各フォトダイオードによって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ123に、測定対象の検査ストライプ20の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、TDIセンサ105のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いる。測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。
参照画像作成工程(S104)として、参照画像作成回路112は、図形パターンデータ(設計データ)を用いて、リファレンスとなる参照画像を作成する。具体的には、以下のように動作する。参照画像作成回路112は、対象となる検査ストライプ20の各フレーム領域30について、図形パターンデータ(設計データ)を入力し、図形パターンデータに定義された各図形パターンを2値ないしは多値のイメージデータに変換する。
図形パターンデータに定義される図形は、例えば長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。
かかる図形データとなる設計パターンデータが参照画像作成回路112に入力されると図形ごとのデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の設計パターン画像データに展開し、出力する。言い換えれば、設計データを読み込み、フレーム領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできたマス目毎に設計パターンにおける図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データ(設計画像データ)を出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとして作成する。かかるマス目(検査画素)は、測定データの画素に合わせればよい。
次に、参照画像作成回路112は、図形のイメージデータである設計パターンの設計画像データに、フィルタ関数を使ってフィルタ処理を施す。
図4は、実施の形態1におけるフィルタ処理を説明するための図である。基板101から撮像される光学画像の画素データは、撮像に使用される光学系の解像特性等によってフィルタが作用した状態、言い換えれば連続変化するアナログ状態にあるため、例えば、図4に示すように、画像強度(濃淡値)がデジタル値の展開画像(設計画像)とは異なっている。一方、輪郭線データから変換される図形パターンデータでは、上述したように、図形コード等により定義されるので、展開された設計画像では、画像強度(濃淡値)がデジタル値になる場合があり得る。そのため、参照画像作成回路112は、展開画像に画像加工(フィルタ処理)を施して光学画像に近づけた参照画像を作成する。これにより、画像強度(濃淡値)がデジタル値の設計側のイメージデータである設計画像データを測定データ(光学画像)の像生成特性に合わせることができる。
図5は、実施の形態1における割当処理回路の内部構成の一例を示す図である。図5において、割当処理回路136内には、磁気ディスク装置等の記憶装置57、割当処理部56、及び故障判定部58が配置される。割当処理部56、及び故障判定部58といった一連の「~部」は、処理回路を有する。かかる処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各部は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。割当処理部56、及び故障判定部58に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度割当処理回路136内の図示しないメモリ若しくはメモリ111に記憶される。
領域割当工程(S106)として、割当処理部56は、複数の比較回路108のうち、故障と診断されていない比較回路108に比較処理を行う検査ストライプ20(領域)を割り当てる。
図6は、実施の形態1における領域割当の一例を示す図である。図6の例では、10個の比較回路108が検査装置100に搭載されている場合を示している。図6において、各比較回路108に、例えば1つずつ検査ストライプ20を割り当てる。例えば、比較回路1に検査ストライプ1を割り当てる。比較回路2に検査ストライプ2を割り当てる。比較回路3に検査ストライプ3を割り当てる。以降、同様に、比較回路4~10に検査ストライプ4~10を割り当てる。
制御計算機110による制御のもと、スキャン工程で取得されたストライプ領域画像(ストライプデータ)は、順次、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上における基板101の位置を示すデータと共にストライプ領域画像を取得した検査ストライプ20が割り当てられた比較回路108に送られる。スキャン工程は検査ストライプ20毎に実施されるので、1つの検査ストライプ20分のスキャンが実施される毎に、当該検査ストライプ20のストライプ領域画像が、当該検査ストライプ20が割り当てられた比較回路108に送られる。同様に、作成された各フレーム領域30の参照画像のデータは、順次、当該フレーム領域が位置する検査ストライプ20が割り当てられた比較回路108に送られる。例えば、1つの検査ストライプ20分の参照画像が作成される毎に、当該検査ストライプ20内の参照画像のデータが、当該検査ストライプ20が割り当てられた比較回路108に送られる。
複数の比較処理工程(S110)として、複数の比較回路108は、複数の検査ストライプ20(領域)のうち他とは異なる1つ以上の検査ストライプ20について、光学画像と光学画像に対応する参照画像とを比較する比較処理を行う。
図7は、実施の形態1における各比較回路の内部構成の一例を示す図である。図7において、各比較回路108内には、磁気ディスク装置等の記憶装置70,71,72,76、フレーム画像作成部74、位置合わせ部78、及び比較処理部79が配置されている。フレーム画像作成部74、位置合わせ部78、及び比較処理部79といった一連の「~部」は、処理回路を有する。かかる処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「~部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。フレーム画像作成部74、位置合わせ部78、及び比較処理部79に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度比較回路108内の図示しないメモリ若しくはメモリ111に記憶される。
各比較回路108に入力されたストライプデータ(ストライプ領域画像)は、担当する比較回路108内の記憶装置70に格納される。各比較回路108に入力された参照画像データは、担当する比較回路108内の記憶装置72に格納される。
各比較回路108では、まず、フレーム画像作成部74は、所定の幅でストライプ領域画像(光学画像)が分割された複数のフレーム画像31を生成する。具体的には、図2に示すように、ストライプ領域画像は、矩形の複数のフレーム領域30のフレーム画像に分割される。例えば、512×512画素のサイズに分割される。各フレーム領域30のデータは、記憶装置76に格納される。
次に、位置合わせ部78は、フレーム領域30毎に、対応するフレーム画像31と、対応する参照画像とを記憶装置72,76から読み出し、所定のアルゴリズムでフレーム画像31と、対応する参照画像との位置合わせを行う。例えば、最小2乗法を用いて位置合わせを行う。
そして、比較処理部79(比較部)は、フレーム画像31と、当該フレーム画像31に対応する参照画像とを比較する。例えば画素毎に比較する。ここでは、所定の判定条件に従って画素毎に両者を比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。判定条件としては、例えば、所定のアルゴリズムに従って画素毎に両者を比較し、欠陥の有無を判定する。例えば、画素毎に両画像の画素値の差分値を演算し、差分値が閾値Thより大きい場合を欠陥と判定する。そして、比較結果が記憶装置71に出力される。また、比較結果は、例えば、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレキシブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118に出力される、或いはプリンタ119から出力されればよい。
上述した例では、ダイ-データベース検査の場合を説明したが、ダイ-ダイ検査であっても構わない。かかる場合、比較回路108は、複数のフレーム領域30のうち、ダイ-ダイ検査を行うフレーム領域同士については、フレーム領域同士の一方の領域について取得されたダイ2のフレーム画像(光学画像)をリファレンス(参照画像)として用いる。まず、位置合わせ部78は、ダイ-ダイ検査を行うフレーム領域30毎に、対応するダイ1のフレーム画像31と、ダイ2のフレーム画像とを記憶装置76から読み出し、所定のアルゴリズムでダイ1のフレーム画像31とダイ2のフレーム画像との位置合わせを行う。例えば、最小2乗法を用いて位置合わせを行う。そして、比較処理部79(比較部)は、ダイ-ダイ検査を行うフレーム領域30毎に、対応するダイ1のフレーム画像31と、ダイ2のフレーム画像とを画素毎に比較する。
複数の比較回路108は、割り当てられた検査ストライプ20のストライプ画像と参照画像の入力が完了した時点で、それぞれ比較処理を開始する。よって、複数の比較回路108のうち、2以上の比較回路にて並列に比較処理が行われる場合がある。
検査異常判定工程(S120)として、検査異常判定回路132(異常判定部)は、複数の比較回路108での比較結果に基づいて、複数の検査ストライプ20の中から検査異常の検査ストライプ20の有無を判定する。
図8は、実施の形態1における検査異常判定回路の内部構成の一例を示す図である。図8において、検査異常判定回路132内には、フレーム欠陥数算出部50、ストライプ欠陥数算出部52、及び検査異常判定処理部54が配置される。フレーム欠陥数算出部50、ストライプ欠陥数算出部52、及び検査異常判定処理部54といった一連の「~部」は、処理回路を有する。かかる処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各部は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。フレーム欠陥数算出部50、ストライプ欠陥数算出部52、及び検査異常判定処理部54に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度検査異常判定回路132内の図示しないメモリ若しくはメモリ111に記憶される。
フレーム欠陥数算出部50は、検査ストライプ20毎、かつフレーム領域30毎に、比較処理の結果を参照して、フレーム単位の欠陥数を算出する。また、ストライプ欠陥数算出部52は、検査ストライプ20毎に、フレーム単位の欠陥数を合計して、検査ストライプ単位の欠陥数を算出する。
そして、検査異常判定処理部54は、検査ストライプ20毎に、しきい値Tth1以上の欠陥数の欠陥の有無を判定する。また、検査異常判定処理部54は、検査ストライプ20毎、かつフレーム領域30毎に、しきい値Tth2以上の欠陥数となるの欠陥の有無を判定する。これにより、しきい値Tth1以上の欠陥数の欠陥が存在する検査ストライプ20が、検査異常の検査ストライプ20として検出されることになる。同様に、しきい値Tth2以上の欠陥数の欠陥が偏って存在するフレーム領域30が、検査異常のフレーム領域30として検出されることになる。
検査異常の検査ストライプ20若しくは検査異常のフレーム領域30が検出された場合、制御計算機110は、直ちに、すべての比較回路108での比較処理を中断する。或いは、検査処理を実行中の検査ストライプ20の検査処理が終了した時点で次の検査ストライプ20の検査処理を行わずに待機する。
故障診断工程(S122)として、故障診断回路134は、検査異常と判定された検査ストライプ20の比較処理を実施した比較回路108の故障の有無を診断する。
図9は、実施の形態1における故障診断の手法を説明するための図である。図9(a)の例では、比較回路1で実施した検査ストライプ1にて検査異常が発生した場合を示している。実施の形態1において、故障診断回路134は、検査異常と判定された検査ストライプ20(ここでは、例えば検査ストライプ1)の比較処理を実施した比較回路108(ここでは例えば比較回路1)を故障候補として、故障候補を含む2以上の比較回路108に、検査異常と判定された検査ストライプ20の比較処理を並列的に行わせる。図9(b)では、例えば、比較回路1~10のすべての比較回路108に、同じ検査ストライプ1の比較処理を実施させる。但し、これに限るものではない。故障候補を含む2以上の比較回路108に同じ検査ストライプ1の比較処理を実施させる場合であっても構わない。ストライプ画像のデータは、すでに取得済のデータを流用すればよい。同様に、参照画像のデータは、作成済のデータを流用すればよい。但し、これに限るものではない。時間はかかるが、再度、スキャンし直しても構わない。同様に、再度、参照画像を作成し直しても構わない。
そして並列に処理を実施した2以上の比較回路での比較結果に基づいて、故障候補となった比較回路(ここでは例えば比較回路1)の故障の有無を診断する。具体的には、故障候補となった比較回路(ここでは例えば比較回路1)での比較処理では検査異常が検出されながら、他の比較回路108での比較処理では、検査異常が検出されなかった場合、故障診断回路134は、故障候補となった比較回路(ここでは例えば比較回路1)の故障と診断する。なお、故障候補となった比較回路(ここでは例えば比較回路1)での比較処理では検査異常とは判定されない場合でも、他の比較回路108での比較処理の結果よりも欠陥数が多い場合、故障候補となった比較回路(ここでは例えば比較回路1)の故障と診断しても構わない。他の比較回路108での比較処理でも、検査異常が検出された場合、故障診断回路134は、装置故障ではなく、基板101自体の欠陥と判定する。故障と判定された比較回路108の情報は、割当処理回路136に出力される。割当処理回路136内に入力された故障と判定された比較回路108の情報(例えば識別情報)は、記憶装置57に格納される。そして、制御計算機110は、検査処理を再開するように制御する。
比較回路除外処理工程(S140)として、割当処理部56は、故障と診断された比較回路108(例えば、比較回路1)を検査ストライプ20の割り当て対象から除外する。そして、割当処理部56は、複数の比較回路108のうち、故障と診断されていない比較回路108(例えば、比較回路2~10)に比較処理を行う検査ストライプ20を割り当てる。
図10は、実施の形態1における故障診断後の割当処理の一例を示す図である。図10の例では、例えば、比較回路1が故障と診断された場合を示している。例えば、検査異常と判定された時点で直ちに検査処理が中断された場合、検査ストライプ1だけではなく、検査ストライプ2~10についても検査が完了していない。そのため、割当処理部56は、記憶装置57に格納された故障した比較回路の識別情報を参照して、比較回路2~10に検査ストライプ1~9を割り当て直す。
例えば、検査異常と判定された時点で実行中の検査ストライプの検査処理が完了してから待機した場合、検査ストライプ2~10については検査が完了している。かかる場合、重複して検査する必要はないので、割当処理部56は、比較回路2に検査ストライプ1を割り当て直し、比較回路3~10にまだ検査前の検査ストライプ11~18を割り当てる。
比較回路2~10は、以降の割り当てられる各検査ストライプ20の検査処理を実施する。
以上のように、故障した比較回路108を検出して、検査ストライプ20を割り当てる対象から除外することで、残りの比較回路108で検査処理を続行できる。
以上のように、実施の形態1によれば、欠陥が多発する場合に、検査装置100が故障しているケースであっても長期ダウンを回避できる。よって、例えば休日や夜間における緊急対応を低減できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、検査異常と判定された検査ストライプ20の比較処理を故障候補の比較回路を含む2以上の比較回路で実施する構成について説明したがこれに限るものではない。実施の形態2では、比較処理を行う領域をずらして比較処理をやり直す構成について説明する。検査装置100の構成は図1と同様である。また、検査方法のフローチャート図は図3と同様である。実施の形態2において、故障診断工程(S122)以外の各工程の内容は、実施の形態1と同様である。
図11は、実施の形態2における故障診断の手法を説明するための図である。図11(a)の例では、図9(a)と同様、比較回路1で実施した検査ストライプ1にて検査異常が発生した場合を示している。
故障診断工程(S122)として、実施の形態2における故障診断回路134は、検査異常と判定された検査ストライプ20(ここでは、例えば検査ストライプ1)の比較処理を実施した比較回路108(ここでは例えば比較回路1)を故障候補として、故障候補に検査異常と判定された検査ストライプ20(ここでは、例えば検査ストライプ1)が再度割り当てられることが無いように、割り当て先をずらして、検査異常と判定された検査ストライプ20を含む複数の検査ストライプ20のそれぞれ1つを複数の比較回路108に割り当て直す。そして、複数の比較回路108にずらして割り当てられた検査ストライプ20の比較処理を並列的に行わせる。図11(b)では、例えば、比較回路1~9に、検査ストライプ2~10の検査処理を実施させ、比較回路10に、検査異常と判定された検査ストライプ1の検査処理を実施させる。各検査ストライプ20のストライプ画像のデータは、すでに取得済のデータを流用すればよい。同様に、参照画像のデータは、作成済のデータを流用すればよい。
そして、複数の比較回路108での比較結果に基づいて、故障候補となった比較回路(ここでは例えば比較回路1)の故障の有無を診断する。例えば、比較回路10で実施した、検査異常と判定された検査ストライプ1の検査処理において検査異常が検出されず、故障候補となった比較回路1で実施した検査ストライプ2の検査処理において、検査異常が検出された場合、故障候補となった比較回路(ここでは例えば比較回路1)の故障と診断する。故障候補となった比較回路1で実施した検査ストライプ2の検査処理において、検査異常が検出されず、比較回路10で実施した検査ストライプ1の検査処理において検査異常が検出された場合、装置故障ではなく、基板101自体の欠陥と判定する。故障と判定された比較回路108の情報は、割当処理回路136に出力される。
以上のように、故障した比較回路108を検出し、その後、実施の形態1と同様、検査ストライプ20を割り当てる対象から除外することで、残りの比較回路108で検査処理を続行できる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、故障候補となった比較回路について本当に故障かどうかのテストを行った上で故障の有無を診断する構成について説明したが、これに限るものではない。実施の形態3では、本当に故障かどうかのテストを省略する構成について説明する。検査装置100の構成は図1と同様である。また、検査方法のフローチャート図は図3と同様である。実施の形態3において、故障診断工程(S122)以外の各工程の内容は、実施の形態1と同様である。
故障診断工程(S122)として、実施の形態3における故障診断回路134は、検査異常と判定された検査ストライプ20の比較処理を実施した比較回路を直ちに故障と診断する。故障と判定された比較回路108の情報は、割当処理回路136に出力される。
以上のように、故障の疑いのある比較回路108を故障と診断し、その後、実施の形態1,2と同様、検査ストライプ20を割り当てる対象から除外することで、残りの比較回路108で検査処理を続行できる。実施の形態3では、本当に故障かどうかのテストを行わないので、検査処理の再開までの時間を短縮できる。
ここで、上述した各実施の形態では、比較回路108単位で故障の有無を診断する構成について説明したが、これに限るものではない。
図12は、各実施の形態の変形例における各比較回路の内部構成の一例を示す図である。図12において、複数の比較回路108の各比較回路108内には、磁気ディスク装置等の記憶装置70,72,76、フレーム画像作成部74、及び複数のサブ比較回路1~10が配置される。各サブ比較回路1~10内には、図7に示した、記憶装置71、位置合わせ部78、及び比較処理部79が配置される。
比較回路108が割り当てられた検査ストライプ20内の各フレーム領域30の検査処理を各サブ比較回路1~10で分散して並列に処理する。これにより、検査処理時間を短縮できる。
図13は、各実施の形態の変形例における故障診断の手法を説明するための図である。図13(a)の例では、k番目の検査ストライプ20の検査処理を比較回路kで実施する場合を示している。比較回路k内の複数のサブ比較回路1~10には、k番目の検査ストライプ20のフレーム領域1~10のうちそれぞれ1つが割り当てられる。そして、各サブ比較回路1~10は、割り当てられたフレーム領域30の検査処理を実施する。
図13(a)の例では、サブ比較回路1で実施したフレーム領域1にて検査異常が発生した場合を示している。検査異常は、フレーム欠陥数算出部50にて算出された欠陥数を基に、検査異常判定処理部54が判定すればよい。
故障診断の手法は、実施の形態1~3のいずれかを比較回路をサブ比較回路と置き換えて流用できる。例えば、実施の形態1を流用する場合を説明する。実施の形態1において、故障診断回路134は、検査異常と判定されたフレーム領域30(ここでは、例えばフレーム1)の比較処理を実施したサブ比較回路1を故障候補として、故障候補を含む2以上のサブ比較回路2~10に、検査異常と判定されたフレーム領域30の比較処理を並列的に行わせる。図13(b)では、例えば、サブ比較回路1~10のすべてのサブ比較回路108に、同じフレーム1の比較処理を実施させる。
そして並列に処理を実施した2以上のサブ比較回路での比較結果に基づいて、故障候補となったサブ比較回路(ここでは例えばサブ比較回路1)の故障の有無を診断する。具体的には、故障候補となったサブ比較回路(ここでは例えばサブ比較回路1)での比較処理では検査異常が検出されながら、他のサブ比較回路での比較処理では、検査異常が検出されなかった場合、故障診断回路134は、故障候補となったサブ比較回路(ここでは例えばサブ比較回路1)の故障と診断する。なお、故障候補となったサブ比較回路(ここでは例えばサブ比較回路1)での比較処理では検査異常とは判定されない場合でも、他のサブ比較回路での比較処理の結果よりも欠陥数が多い場合、故障候補となったサブ比較回路(ここでは例えばサブ比較回路1)の故障と診断しても構わない。他のサブ比較回路での比較処理でも、検査異常が検出された場合、故障診断回路134は、装置故障ではなく、基板101自体の欠陥と判定する。故障と判定されたサブ比較回路の情報は、割当処理回路136に出力される。割当処理回路136内に入力された故障と判定されたサブ比較回路の情報(例えば識別情報)は、記憶装置57に格納される。そして、制御計算機110は、検査処理を再開するように制御する。
比較回路除外処理工程(S140)として、割当処理部56は、故障と診断されたサブ比較回路(例えば、サブ比較回路1)をフレーム領域30の割り当て対象から除外する。そして、割当処理部56は、複数のサブ比較回路1~10のうち、故障と診断されていないサブ比較回路(例えば、サブ比較回路2~10)に比較処理を行うフレーム領域30を割り当てる。
図14は、各実施の形態の変形例における故障診断後の割当処理の一例を示す図である。図14の例では、例えば、サブ比較回路1が故障と診断された場合を示している。例えば、検査異常と判定された時点で直ちに検査処理が中断された場合、フレーム1だけではなく、フレーム2~10についても検査が完了していない。そのため、割当処理部56は、記憶装置57に格納された故障した比較回路の識別情報を参照して、サブ比較回路2~10にフレーム1~9を割り当て直す。
サブ比較回路2~10は、以降の割り当てられる各フレーム領域30の検査処理を実施する。
以上のように、故障したサブ比較回路を検出し、その後、フレーム領域30を割り当てる対象から除外することで、残りのサブ比較回路で検査処理を続行できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、実施の形態では、照明光学系170として、透過光を用いた透過照明光学系を示したが、これに限るものではない。例えば、反射光を用いた反射照明光学系であってもよい。或いは、透過照明光学系と反射照明光学系とを組み合わせて、透過光と反射光を同時に用いてもよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、検査装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのパターン検査装置及びパターン検査方法は、本発明の範囲に包含される。
20 検査ストライプ
30 フレーム領域
31 フレーム画像
50 フレーム欠陥数算出部
52 ストライプ欠陥数算出部
54 検査異常判定処理部
56 割当処理部
57 記憶装置
58 故障判定部
70,71,72,76 記憶装置
74 フレーム画像生成部
78 位置合わせ部
79 比較処理部
100 検査装置
101 基板
102 XYθテーブル
103 光源
104 拡大光学系
105 TDIセンサ
106 センサ回路
107 位置回路
108 比較回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
111 メモリ
112 参照画像作成回路
113 オートローダ制御回路
114 テーブル制御回路
115 磁気テープ装置
116 FD
117 CRT
118 パターンモニタ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
123 ストライプパターンメモリ
130 オートローダ
132 検査異常判定回路
134 故障診断回路
136 割当処理回路
150 光学画像取得機構
160 制御系回路
170 照明光学系

Claims (5)

  1. パターンが形成された被検査基板の複数の領域の光学画像を取得する光学画像取得機構と、
    前記光学画像と前記光学画像に対応する参照画像とを比較する比較処理を行う複数の比較回路と、
    前記複数の比較回路での比較結果に基づいて、前記複数の領域の中から検査異常の領域の有無を判定する異常判定部と、
    前記複数の領域のうち他とは異なり検査異常と判定された領域の比較処理を実施した比較回路の故障の有無を診断する故障診断回路と、
    前記複数の比較回路のうち、故障と診断されていない比較回路に比較処理を行う領域を割り当てると共に、故障と診断された比較回路を領域の割り当て対象から除外する割当処理部と、
    を備えたことを特徴とするパターン検査装置。
  2. 前記故障診断回路は、検査異常と判定された領域の比較処理を実施した比較回路を故障候補として、前記故障候補を含む2以上の比較回路に、検査異常と判定された領域の比較処理を並列的に行わせ、前記2以上の比較回路での比較結果に基づいて、前記故障候補となった比較回路の故障の有無を診断することを特徴とする請求項1記載のパターン検査装置。
  3. 前記故障診断回路は、検査異常と判定された領域の比較処理を実施した比較回路を故障候補として、前記故障候補に前記検査異常と判定された領域が再度割り当てられることが無いように、割り当て先をずらして、前記検査異常と判定された領域を含む前記複数の領域のそれぞれ1つを前記複数の比較回路に割り当て直し、前記複数の比較回路での比較結果に基づいて、前記故障候補となった比較回路の故障の有無を診断することを特徴とする請求項1記載のパターン検査装置。
  4. 前記故障診断回路は、検査異常と判定された領域の比較処理を実施した比較回路を故障と診断することを特徴とする請求項1記載のパターン検査装置。
  5. パターンが形成された被検査基板の複数の領域の光学画像を取得する工程と、
    複数の比較回路を用いて、前記光学画像と前記光学画像に対応する参照画像とを比較する比較処理を行い、結果を出力する工程と、
    前記複数の比較回路での比較結果に基づいて、前記複数の領域の中から検査異常の領域の有無を判定する工程と、
    前記複数の領域のうち他とは異なり検査異常と判定された領域の比較処理を実施した比較回路の故障の有無を診断する工程と、
    前記複数の比較回路のうち、故障と診断された比較回路を領域の割り当て対象から除外し、故障と診断されていない比較回路に、比較処理がまだ実施されていない領域を割り当てる工程と、
    を備えたことを特徴とするパターン検査方法。
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