JP7440310B2 - 温度検知用光ファイバ、温度検知用光ファイバの敷設方式および火災警報システム - Google Patents

温度検知用光ファイバ、温度検知用光ファイバの敷設方式および火災警報システム Download PDF

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Description

本発明は、温度検知用光ファイバ、温度検知用光ファイバの敷設方式および火災警報システムに関する。
従来、自動火災報知設備の感知器として光ファイバを使用したものが知られている。従来の自動火災報知設備では、光ファイバをステンレススチールの管材(SUS管)等の金属製の保護管で覆っている(たとえば特許文献1参照)。
特開2013-40881号公報
ところで、従来の、光ファイバの保護管としてSUS管を使用したものは、一般的な熱電対に比べ、温度測定センサとしての追従性が悪く(熱応答性が悪く)また高価である。
本発明は、光ファイバとこの光ファイバを覆っている保護材とを有する温度検知用光ファイバ、温度検知用光ファイバを用いた光ファイバの敷設方式および火災警報システムにおいて、上記光ファイバを温度検知センサとして使用した場合であっても熱応答性をよくすることを目的とする。
第1の発明は、コアとこのコアの外側のクラッドとがポリイミドの被覆層で被覆されている光ファイバと、筒状に形成され、内径の値が前記光ファイバの外径の値よりも大きく、内部に前記光ファイバが収容されている保護材とを有し、前記保護材の熱伝導率の値は、5W/m・Kから0.01W/m・Kの範囲のうちのいずれかの値になっており、前記保護材内であって前記光ファイバと前記保護材との間には、空間が形成されており、前記空間には、空気が存在しており、前記光ファイバは、第1の部位と、この第1の部位に接続されている第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位とがお互いに接続されている接続部位を覆っている保護部とを備えて構成されており、前記保護部が、スリーブと、このスリーブに設けられている補強材とを備えて構成されている温度検知用光ファイバである。
第2の発明は、第1の発明に係る温度検知用光ファイバであって、前記光ファイバはシングルモードの光ファイバであり、前記光ファイバの外径の値に対する前記保護材の外径の値は、4から20の範囲のうちのいずれかの値になっており、前記光ファイバの外径の値に対する前記保護材の肉厚の値は、前記保護材の内周面と前記光ファイバの外周面との間に間隙が形成されることを条件として、1から5の範囲のうちのいずれかの値になっている温度検知用光ファイバである。
第3の発明は、第1の発明もしくは第2の発明に係る温度検知用光ファイバであって、前記保護材は、フッ素樹脂もしくはガラス網組チューブで筒状に形成されている温度検知用光ファイバである。
第4の発明は、第1の発明~第3の発明のいずれか1の発明に係る温度検知用光ファイバを敷設するための温度検知用光ファイバの敷設方式であって、前記温度検知用光ファイバを支持する光ファイバ支持部と、火災検知対象の形状を維持しつつ前記火災検知対象に係合する火災検知対象係合部とを具備する光ファイバ支持体を有し、前記温度検知用光ファイバが前記光ファイバ支持部で支持され、前記火災検知対象係合部が前記火災検知対象に係合することで、前記温度検知用光ファイバが前記火災検知対象に敷設される温度検知用光ファイバの敷設方式である。
第5の発明は、第1の発明~第4の発明のいずれか1の発明に係る温度検知用光ファイバもしくは温度検知用光ファイバの敷設方式と、前記温度検知用光ファイバの光ファイバに所定のパルス光を送り、前記光ファイバからの反射光であるブリルアン散乱光によって前記温度検知用光ファイバの各所の温度を検知する受信機とを有する火災警報システムである。
第6の発明は、第5の発明に係る火災警報システムであって、前記受信機が前記温度検知用光ファイバへ送る所定のパルス光の光源として波長1.55μm帯の光源を使用している火災警報システムである。
本発明によれば、光ファイバとこの光ファイバを覆っている保護材とを有する温度検知用光ファイバ、温度検知用光ファイバを用いた光ファイバの敷設方式および火災警報システムにおいて、上記光ファイバを温度検知センサとして使用した場合であっても熱応答性をよくできるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る火災警報システムの概略構成を示す図である。 (a)は本発明の実施形態に係る温度検知用光ファイバを示す図であり、(b)は(a)におけるIIB-IIB断面を示す図である。 (a)は本発明の実施形態に係る温度検知用光ファイバの接合部を示す断面図であり、(b)は(a)におけるIIIB-IIIB断面を示す図である。 変形例に係る温度検知用光ファイバの接合部を示す断面図である。 本発明の実施形態および比較例に係る温度検知用光ファイバの試験について説明する図である。 比較例に係る温度検知用光ファイバの試験結果を示す図である。 (a)は比較例に係る温度検知用光ファイバの試験結果を示す図であり、(b)は本発明の実施形態に係る温度検知用光ファイバの試験結果を示す図である。 (a)は比較例に係る温度検知用光ファイバの試験結果を示す図であり、(b)は本発明の実施形態に係る温度検知用光ファイバの試験結果を示す図である。 本発明の実施形態に係る温度検知用光ファイバの敷設方式を示す図である。
本発明の実施形態に係る火災警報システム1は、火災警報を行うもので、図1で示すように、温度検知用光ファイバ3と受信機5とを有している。温度検知用光ファイバ3は火災検知対象となるビル等の建物に敷設される。
受信機5には、温度検知用光ファイバ3の長手方向の一端が接続される。受信機5は、温度検知用光ファイバ3へ所定のパルス光を送り、温度検知用光ファイバ3よりの反射光から各所の温度を検知し、その検知された各所の温度に基づいて火災警報等の情報を発信する。
温度検知用光ファイバ3の長手方向の他端には、終端箱7が接続されている。そして、温度検知用光ファイバ3には、ブリルアン散乱光の測定領域が設定される。
温度検知用光ファイバ3としてシングルモードのSIファイバ(ステップインデックスファイバ)が使用される。温度検知用光ファイバ3がシングルモードのSIファイバであることで、監視距離を5Kmとすることができる。また、温度検知用光ファイバ3のコア9やクラッド11(図2(b)参照)は石英系光ファイバからなる。
受信機5は操作部13での操作に基づき、温度検知用光ファイバ3よりのブリルアン散乱光を検知して温度情報を得て、警報等を表示部15に表示する。なお、受信機5は、温度検知用光ファイバ3へ送る所定のパルス光の光源として波長1.55μm帯の光源を使用する。
図1で示す受信機5はすべての機能を持たせる構成となっているが、温度検知用光ファイバ3より温度情報を得る機能、温度情報より警報を発する機能、警報を表示する機能を個別の装置に持たせて、複数の装置より受信機5を構成してもよい。また、図1で示す温度検知用光ファイバ3の長手方向の他端には、終端箱7が接続されているが、光ファイバ3の他端が不要反射を起こさないように処理することで、終端箱7を削除した構成にしてもよい。
温度検知用光ファイバ(火災を検知する熱式の感知器)3について詳しく説明すると、温度検知用光ファイバ3は、図2で示すように、光ファイバ(光ファイバ心線)17と保護材(被覆材)19と備えて構成される。光ファイバ17は、コア9とこのコア9の外側のクラッド11とがポリイミドの被覆層25で被覆されている。
光ファイバ17の断面(長手方向に対して直交する平面による断面形状)は、一定形状になっており、円形状に形成されている。さらに説明すると、光ファイバ17の断面は、外周が円形になっているポリイミドの被覆層25の内側に、外周が円形になっているクラッド11が配置され、クラッド11の内側に外周が円形になっているコア9が配置されている。さらに、光ファイバ17の断面では、ポリイミドの被覆層25の中心とクラッド11の中心とコア9の中心とがお互いに一致している。
保護材19は、フッ素樹脂(たとえば、完全フッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレン;PTFE;4フッ素化樹脂)もしくはガラス網組チューブで筒状(たとえば円筒状)に形成されている。保護材19の内径の値は光ファイバ17の外径の値よりも大きくなっており、保護材19の内部に光ファイバ17が収容される。
保護材19の断面(長手方向に対して直交する平面による断面形状)は、一定形状になっており、環状(たとえば、所定の幅寸法を円環状;所定の肉厚の円環状)に形成されている。保護材19の内部に光ファイバ17が収容されている状態では、光ファイバ17の長手方向と保護材19の長手方向とがお互いにほぼ一致しているとともに、光ファイバ17と保護材19との間には、空間27が形成されている。この空間27には空気が存在する。
保護材19内で光ファイバ17が保護材19とまったく同じ態様で延伸しているわけではなく、保護材19の延伸の態様と光ファイバ17の延伸の態様とはお互いが僅かに異なる。たとえば、細長い円筒状の保護材19の中心軸と、細長い円柱状の光ファイバ17の中心軸とはお互いが一致しておらず、保護材19の中心軸と光ファイバ17の中心軸とはお互いが僅かにずれている。
これにより、光ファイバ17の長手方向と保護材19の長手方向とがお互いにほぼ一致していることになる。保護材19の中心軸と光ファイバ17の中心軸とがお互いに僅かにずれていることで、光ファイバ17が保護材19内で若干曲がりつつ延伸している。これにより、光ファイバ17の外面が保護材19の内面に接することがあり、この接する箇所が、光ファイバ17や保護材19の長手方向で変化している。
光ファイバ17は、上述したように、シングルモードの光ファイバであり、光ファイバ17(ポリイミドの被覆層25)の外径の値に対する保護材19の外径の値は、4から20の範囲のうちのいずれかの値になっている。
なお、光ファイバ17(ポリイミドの被覆層25)の外径の値に対する保護材19の外径の値は、好ましくは、4から10の範囲のうちのいずれかの値になっており、より好ましくは、5.5~8.0の範囲のうちのいずれかの値になっており、さらに好ましくは、6.0~7.0の範囲のうちのいずれかの値になっており、特に好ましくは、6.5になっている。
光ファイバ17の外径の値に対する保護材19の肉厚(厚さ)の値は、保護材19の内周面と光ファイバ17の外周面との間に間隙(空間)27が形成されることを条件として、1から5の範囲のうちのいずれかの値になっている。
なお、光ファイバ17の外径の値に対する保護材19の肉厚の値は、好ましくは、1から2.5の範囲のうちのいずれかの値になっており、より好ましくは、1.2~2.0の範囲のうちのいずれかの値になっており、さらに好ましくは、1.4~1.8の範囲のうちのいずれかの値になっており、特に好ましくは、1.6になっている。具体例を掲げると、保護材19の外径はたとえば、1mmになっており、厚みは0.25mmになっており、光ファイバ17(ポリイミドの被覆層25)の外径は、155μmになっている。
次に、温度検知用光ファイバ3の接続形式について図3を参照しつつ説明する。なお、図3(b)では、保護材19の表示を省略している。
温度検知用光ファイバ3は、たとえば、第1の部位29とこの第1の部位29に接続されている第2の部位31とを備えて構成されている。第1の部位29や第2の部位31は、図2(b)で説明したように、光ファイバ17で構成される。
第1の部位29の長手方向の一端に第2の部位31の長手方向の一端が接続されていることで、接続部位33が形成されている。接続部位33は保護部34で覆われている。接続部位33や保護部34が形成されている光ファイバ17は、保護材19内で保護材19に挿通される。
保護部34は、たとえば、インナーチューブ35と補強材37とアウターチューブ36と帯状部材39とを備えて構成されている。インナーチューブ35とアウターチューブ36とは熱収縮性の樹脂で構成されている。補強材37は剛性の高い金属やセラミックス等の材料で細長い棒状に構成されている。補強材37はインナーチューブ35の外周の一部の箇所に配置されている。アウターチューブ36は、インナーチューブ35と補強材37とを覆っている。なお、アウターチューブ36とインナーチューブ35とで構成されているものをスリーブ38とも言う。帯状部材39は、たとえば、フッ素樹脂製の粘着テープで構成されており、アウターチューブ36と第1の部位29と第2の部位31とに巻き付くことで、アウターチューブ36と第1の部位29と第2の部位31とを覆っている。
さらに詳しく説明すると、第1の部位29では、長手方向の端部で所定の長さにわたって、光ファイバ17の被覆層25のポリイミドが除去されている。第2の部位31でも、長手方向の端部で所定の長さにわたって、光ファイバ17の被覆層25のポリイミドが除去されている。そして、第1の部位29の長手方向の端と第2の部位31の長手方向の端とがお互いに融着され接合されている。この接合によって、第1の部位29のコア9と第2の部位31のコア9とがお互いに接続されており、第1の部位29のクラッド11と第2の部位31のクラッド11とがお互いに接続されている。
第1の部位29の長手方向の端と第2の部位31の長手方向の端とがお互いに融着され接合されていることで、所定の長さにわたり、ポリイミドが除去されているポリイミド除去部41が形成されている。インナーチューブ35は筒状に形成されており、インナーチューブ35の筒の長さ寸法の値は、ポリイミド除去部41の長さ寸法(筒状のポリイミド除去部41の中心軸の延伸方向の寸法)の値よりも大きくなっている。
そして、熱収縮性樹脂で構成されているインナーチューブ35が、第1の部位29と第2の部位31とがお互いに接合されている部位を覆っている。また、インナーチューブ35は、ポリイミド除去部41に面接触しているとともに、ポリイミド除去部41の両端で、ポリイミド除去部41近傍のポリイミドの被覆層25にも面接触している。そして、インナーチューブ35が、第1の部位29と第2の部位31とに一体的に設置される。
補強材37は細長い円柱状に形成されている。補強材37の長手寸法(中心軸の延伸方向の寸法)の値は、ポリイミド除去部41の長手方向の寸法の値よりも大きくなっている。そして、補強材37がインナーチューブ35の外周にたとえば接している状態で、インナーチューブ35の外周と補強材37の外側とに、筒状のアウターチューブ36が一体的に設置されている。なお、インナーチューブと35とアウターチューブ36は同時に熱を加えられて熱収縮している。
補強材37の長手方向とインナーチューブ35の筒の長さ方向とアウターチューブ36の筒の長さ方向とはお互いが一致している。また、アウターチューブ36は、補強材37とインナーチューブ35とを覆っているとともに、ポリイミド除去部41(インナーチューブ35)の両端で、ポリイミド除去部41近傍のポリイミドの被覆層25にも面接触して第1の部位29や第2の部位31と一体化している。
フッ素樹脂製の粘着テープ39は、アウターチューブ36と、アウターチューブ36近傍の第1の部位29の部位および第2の部位31に巻き付けられて、アウターチューブ36と、アウターチューブ36近傍の第1の部位29の部位および第2の部位31とを覆っているともに、アウターチューブ36や第1の部位29や第2の部位31に一体的に設けられている。
なお、図3で示す構成では、補強材37が円柱状に形成されているが補強材37が半円柱状等の柱状に形成されていてもよい。補強材37が半円柱状に形成されている態様では、補強材37の側面のうちの平面で構成されている側面が、たとえば光ファイバ17の中心側を向いている(中心側に位置している)。
なお、図3(a)で示す態様では、第1の部位29と第2の部位31とインナーチューブ35と補強材37とアウターチューブ36と帯状部材39とが、接続部位33(第1の部位29の円形状の端面および第2の部位31の円形状の端面)に対してたとえば対称になっている。
また、図3(a)で示す態様では、補強材37の長さ寸法の値<インナーチューブ35の長さ寸法の値<アウターチューブ36の長さ寸法の値<フッ素樹脂製の粘着テープ39の長さ寸法の値になっているが、補強材37の長さ寸法の値、インナーチューブ35の長さ寸法の値、アウターチューブ36の長さ寸法の値、フッ素樹脂製の粘着テープ39の長さ寸法を適宜変えてもよい。
たとえば、補強材37の長さ寸法の値=インナーチューブ35の長さ寸法の値=アウターチューブ36の長さ寸法の値<フッ素樹脂製の粘着テープ39の長さ寸法の値としてもよい。
次に、図3で示す温度検知用光ファイバ3の接続形式と、保護材19とについて説明すする。図3(a)では、上側の保護材19(19A)と下側の保護材19(19B)とが、温度検知用光ファイバ3の長手方向(図3(a)の上下方向)でお互いに離れている。保護材19の内径の値が、保護部34(帯状部材39)の外径の値よりも小さくなっている。また、温度検知用光ファイバ3の長手方向における保護材19Aと保護材19Bとの間の距離の値が、温度検知用光ファイバ3の長手方向における保護部34の寸法の値よりも大きくなっている。そして、温度検知用光ファイバ3の長手方向で上側の保護材19Aと下側の保護材19Bとの間に保護部34が位置している。
なお、図3(a)で示す態様において、帯状部材39の上端を上側に伸ばして保護材19Aの下側の端部を帯状部材39で覆い、帯状部材39の下端を下側に伸ばして保護材19Bの上側の端部を帯状部材39で覆ってもよい。そして、保護材19Aと保護部34と保護材19Bを一体化してもよい。
また、図3(a)で示す態様において、保護部34を保護材19の内側に配置してもよい。すなわち、保護部34(帯状部材39)の外径の値を保護材19の内径の値をよりも小さくし、たとえば上側の保護材19Aを下側の保護材19Bのところでまで伸ばして保護材19Aと保護材19Bとが一体化した態様にしてもよい。すなわち、保護部34とこの保護部34の両端から延びている第1の部位29と第2の部位31とが、1本の保護材19の内部に収まって挿通するようにしてもよい。
さらに、保護部34と第1の部位29と第2の部位31とが、1本の保護材19の内部に収まっている態様において、帯状部材39を削除してもよい。この場合、アウターチューブ36の外径の値が保護材19の内径の値よりも小さくなっている。
次に、変形例に係る温度検知用光ファイバ3の接続形式について図4を参照しつつ説明する。
図4で示す温度検知用光ファイバ3の接続形式は、チューブ38(インナーチューブ35、アウターチューブ36)が保護材19の端部を覆っている点が、図3で示す温度検知用光ファイバ3の接続形式と異なり、その他の点は、図3で示す温度検知用光ファイバ3の接続形式と同様に構成されている。
さらに説明すると、図4で示す温度検知用光ファイバ3の接続形式では、インナーチューブ35の筒の長さ寸法の値が、保護材19Aと保護材19Bとの間の距離の値よりも大きくなっている。また、インナーチューブ35の外径の値が、保護材19Aや保護材19Bの外径の値よりも大きくなっている。そして、インナーチューブ35が、ポリイミド除去部41と一対の光ファイバ17の部位(ポリイミドの被覆層25が除去されておらず保護材19で覆われていない部位)と、上側の保護材19Aの下側の端部と下側の保護材19Bの上側の端部とを覆っている。
また、図4で示す温度検知用光ファイバ3の接続形式では、補強材37が、インナーチューブ35の外周に接している状態で、インナーチューブ35の外周と補強材37の外側とに、筒状のアウターチューブ36が一体的に設置されている。すなわち、補強材37とインナーチューブ35とが、アウターチューブ36とで覆われている。
なお、図4で示す温度検知用光ファイバ3の接続形式において、帯状部材39をアウターチューブ36の外側に巻き付けてもよい。そして、帯状部材39が、たとえばアウターチューブ36と第1の部位29と第2の部位31を超えて保護材19に巻き付くことで、保護部材19とアウターチューブ36と第1の部位29と第2の部位31とを覆っていてもよい。
次に、温度検知用光ファイバの敷設方式(温度検知用光ファイバの火災検知対象への敷設方式)43について図9を参照しつつ説明する。
温度検知用光ファイバの敷設方式43は、温度検知用光ファイバ3を、建屋等の火災検知対象45に敷設するときの方式であり、温度検知用光ファイバ3の火災検知対象45への敷設は、図9(a)で示すような光ファイバ支持体47が用いられる。
光ファイバ支持体47は、光ファイバ支持部49と火災検知対象係合部51とを備えて構成される。光ファイバ支持部49は、光ファイバ支持体47に設けられている貫通孔53と、光ファイバ支持体47とは別体である結束バンド55とで、温度検知用光ファイバ3(温度検知用光ファイバ3の長手方向の中間部)を支持している。
さらに説明すると、光ファイバ支持体47の貫通孔53は、結束バンド55の挿通孔であり、結束バンド55は、環状に形成されているとともに光ファイバ支持体47の貫通孔53を通り抜けている。また、環状に形成されている結束バンド55を温度検知用光ファイバ3が通り抜けているとともに、結束バンド55が温度検知用光ファイバ3を締め付けている。これにより、温度検知用光ファイバ3の長手方向の中間部が光ファイバ支持体47に一体的に設置される。
なお、図9(a)に参照符号57で示す円筒状ものは、光ファイバ支持部49で支持される温度検知用光ファイバ3の部位を覆って温度検知用光ファイバ3を保護している温度検知用光ファイバ保護部材である。
火災検知対象係合部51は、火災検知対象45の形状を維持しつつ(火災検知対象45に傷等の痕跡をつけることなく)火災検知対象45に係合する部位である。火災検知対象係合部51が火災検知対象45に係合することで、光ファイバ支持体47が火災検知対象45に一体的に設置される。たとえば、火災検知対象係合部51は矩形な平板状に形成されており、厚さ方向の一方には、平面状の部位59が形成されている。火災検知対象係合部51は、平面状の部位59に貼り付けられている両面テープ61によって、火災検知対象係合部51が火災検知対象45に貼り付けられる。この態様では光ファイバ支持体47を、両面テープ付きのマウントベースといえる。
温度検知用光ファイバの敷設方式43では、温度検知用光ファイバ3が光ファイバ支持部49で支持され、火災検知対象係合部51が火災検知対象45に係合することで、温度検知用光ファイバ3が火災検知対象45に敷設される。
温度検知用光ファイバの敷設方式43の変形例について図9(b)を参照しつつ説明する。
図9(b)で示す光ファイバ支持体47は、光ファイバ支持部49と火災検知対象係合部51とを備えて構成されている。火災検知対象係合部51は、図9(a)で示すものと同様に構成されている。
図9(b)で示す光ファイバ支持体47の光ファイバ支持部49は、矩形な平板状の火災検知対象係合部51から延出しているアーム部63を備えて構成されている。温度検知用光ファイバ3の中間部は、火災検知対象係合部51とアーム部63とで挟まれることで、光ファイバ支持体47で支持される。
次に、比較例に係る温度検知用光ファイバ65と本発明の実施形態に係る温度検知用光ファイバ3との試験結果について説明する。
図5で示す評価装置75によって試験がされる。図5で示す評価装置75では、比較例に係る温度検知用光ファイバ65や本発明の実施形態に係る温度検知用光ファイバ3の長手方向の一端が光ファイバ装置77に設置される。温度検知用光ファイバ65や温度検知用光ファイバ3の長手方向の一部(たとえば先端部)が加熱室67内に入っている。加熱室67内の温度は、ヒートガン69から送られる高温の空気によって上昇する。
加熱室67内には、熱電対71等の温度検知部が設けられており、この熱電対71とデータロガー73によって、加熱室67内の温度が測定される。また、温度検知用光ファイバ65や温度検知用光ファイバ3によっても、熱電対71やデータロガー73とは別個に加熱室67内の温度が測定される。
図6~図8は、温度検知用光ファイバ65や温度検知用光ファイバ3の試験結果を示している。図6~図8で示しているグラフの横軸は時間(時刻の経過)を示しており、縦軸は温度を示す。図6~図8で示す線図Gaは、温度検知用光ファイバ65や温度検知用光ファイバ3による温度の測定値を示しており、線図Gbは、熱電対71とデータロガー73による温度の測定値を示す。
図6(a)では、比較例に係る温度検知用光ファイバ65として、図2(b)で示すものから保護材19を取り除いたものを使用している。
図6(a)で示す試験の結果、加熱室67内の温度が加熱開始から所定の閾値になるまでの時間が、熱電対71とデータロガー73の測定結果では14秒になっており、比較例に係る温度検知用光ファイバ65の測定結果では29秒になっている。熱電対71とデータロガー73を用いた場合のほうが、応答性が良いので、上記29秒と上記14秒との差の値が小さいほど、温度検知用光ファイバ65を好適に採用することができる。また、温度検知用光ファイバ65の立ち上がり時間が4秒になっているが、この時間が短いほうが、温度検知用光ファイバ65を好適に採用することができる。
なお、温度検知用光ファイバ65は、被覆層25としてポリイミドを用い、クラッド径125μm、被覆外径155μm、コア径9.3μm、使用波長1310/1550μm、使用温度範囲-65℃~+300℃のシングルモード光ファイバである。
図6(a)で示す試験結果からすると、温度の測定に関しては、比較例に係る温度検知用光ファイバ65の応答性がある程度良くなっており、この点では温度検知用光ファイバとして採用することができる。しかし、保護材19が存在しないので、風速が大きいとその影響を受けて放熱量が増加してしまい、風速が大きい箇所での温度測定には適さない。また、保護材19が無いため温度検知用光ファイバとして、敷設時の断線や、敷設後の機械的ストレスによる断線のおそれがある。
図6(b)の比較例に係る温度検知用光ファイバ65では、保護材19としてステンレススチール製の太径のフレキシブルチューブを用いたものを使用している。ステンレススチール製の太径のフレキシブルチューブは外径2.9mm、内径1.8mm、熱伝導率15W/m・Kである。
図6(b)で示す試験の結果、加熱室67内の温度が加熱開始から所定の閾値になるまでの時間が、熱電対71とデータロガー73の測定結果では13秒になっており、比較例に係る温度検知用光ファイバ65の測定結果では43秒になっている。温度検知用光ファイバ65の立ち上がり時間が14秒になっており、温度検知用光ファイバ65の採用は不適である。
図7(a)の比較例に係る温度検知用光ファイバ65では、保護材19としてステンレススチール製の細径のフレキシブルチューブを用いたものを採用している。ステンレススチール製の細径のフレキシブルチューブは外径2.3mm、内径1.2mm、熱伝導率15W/m・Kである。
図7(a)で示す試験の結果では、加熱室67内の温度が加熱開始から所定の閾値になるまでの時間が、熱電対71とデータロガー73の測定結果では17秒になっており、比較例に係る温度検知用光ファイバ65の測定結果では36秒になっている。温度検知用光ファイバ65の立ち上がり時間が13秒になっており、温度検知用光ファイバ65の採用は不適である。
図7(b)では、本発明の実施形態に係る温度検知用光ファイバ3を使用している。なお、図7(b)では、保護材19としてガラス網組チューブを採用している。ガラス網組チューブは外径2.0mm、内径1.5mm、熱伝導率1W/m・Kである。
図7(b)で示す試験の結果、加熱室67内の温度が加熱開始から所定の閾値になるまでの時間が、熱電対71とデータロガー73の測定結果では12秒になっており、比較例に係る温度検知用光ファイバ65の測定結果では23秒になっている。温度検知用光ファイバ65の立ち上がり時間が5秒になっている。これにより、温度検知用光ファイバ3を好適に採用することができる。
図8(a)では、比較例に係る温度検知用光ファイバ3を採用している。なお、図8(b)では、保護材19として外径が2mmであり内径が1.0mmであるポリテトラフルオロエチレンを採用している。この保護材19の熱伝導率は0.25W/m・Kである。
図8(a)で示す試験の結果、加熱室67内の温度が加熱開始から所定の閾値になるまでの時間が、熱電対71とデータロガー73の測定結果では15秒になっており、比較例に係る温度検知用光ファイバ65の測定結果では39秒になっている。温度検知用光ファイバ65の立ち上がり時間が15秒になっている。これにより、温度検知用光ファイバ65の採用は不適である。
図8(b)では、本発明の実施形態に係る温度検知用光ファイバ3を使用している。なお、図8(b)では、保護材19として外径が1.0mmであり内径が0.5mmであるポリテトラフルオロエチレンを採用している。この保護材19の熱伝導率は0.25W/m・Kである。
図8(b)で示す試験の結果、加熱室67内の温度が加熱開始から所定の閾値になるまでの時間が、熱電対71とデータロガー73の測定結果では11秒になっており、比較例に係る温度検知用光ファイバ65の測定結果では20秒になっている。温度検知用光ファイバ65の立ち上がり時間が2秒になっている。これにより、温度検知用光ファイバ3を最も好適に採用することができる。
温度検知用光ファイバ3によれば、コア9とクラッド11とがポリイミドの被覆層25で被覆されている光ファイバ17と、フッ素樹脂等で筒状に形成され内径の値が光ファイバ17の外径の値よりも大きく内部に光ファイバ17が収容されている保護材19とを備えているので、熱応答性がよく安価になっている。
すなわち、コア9とクラッド11とをポリイミドの被覆層25で被覆した光ファイバ17を、フッ素樹脂で筒状に形成され内径の値が光ファイバ17の外径の値よりも大きい保護材19の挿通させたことで、温度検知用光ファイバ3が適度の熱伝達率と熱容量とを備えたものになり、熱応答性をよくすることができる。
たとえば、保護材19をSUS等の金属で構成すると、保護材19の熱伝導率が良すぎて、熱が保護材19の長手方向で逃げてしまうが、保護材19をフッ素樹脂で構成することで、保護材19が適度の熱伝達率を有していることになり、熱が保護材19の長手方向で逃げにくくなり、熱応答性をよくすることができる。
光ファイバ17ではポリイミドの被覆層25とすることで、光ファイバ心線の機械的強度と熱応答性とを両立することができる。また、類似の材料として被覆層25としてポリアミド樹脂、オレフィン樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ナイロンなどから選択してもよい。
火災警報システム1(温度検知用光ファイバ3)では、上述したように、ブリルアン方式で温度測定をする。ブリルアン方式で保護材19を光ファイバ17に密着させると、屈曲等によるストレスにより歪が生じ、正確な温度を測定することができない。
しかし、温度検知用光ファイバ3では、内径の値が光ファイバ17の外径の値よりも大きい中空の保護材19に光ファイバ17を通線しているので、保護材19と光ファイバ17との間に空間27が形成されている。これにより、光ファイバ17に屈曲等によるストレスによって歪が生じることがなく、正確な温度を高速に測定することができる。また、保護材19としてフッ素樹脂を用いたことで、耐薬品性、耐熱性、難燃性、施工性が向上している。
ここで、保護材19としてのフッ素樹脂としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE;4フッ素化樹脂)を例に挙げたが、類似の材料としてPFA、FEP、ETFE、PVDF、PCTFE、ECTFE、PVC、FRPなどから選択しても良く、他に、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、ハイトレルエラストマーなどを選択してもよい。
温度検知用光ファイバ3では、正確な温度でかつ熱応答の立ち上がりが良い範囲として、光ファイバ17の外径の値に対する保護材19の外径の値が4から20の範囲のうちのいずれかの値になっており、光ファイバ17の外径の値に対する保護材19の肉厚の値が、保護材19の内周面と光ファイバ17の外周面との間に間隙が形成されることを条件として、1から5の範囲のうちのいずれかの値になっている。
保護材19を構成しているフッ素樹脂は金属と比べ熱伝導率は悪いが、保護材19の肉厚を上述したように調整することで、保護材19で適度な熱伝導率が確保される。また、保護材19の外径を上述したように調整することで、保護材19内の空気層(空間27)の厚みが小さくなり、良好な機械的強度と適度な熱容量を確保でき、温度検知用光ファイバ3による正確な温度での温度測定をすることができ、温度検知用光ファイバ3の熱応答の立ち上がりが改善する。
保護材19での正確な温度でかつ熱応答の立ち上がりが良い範囲として、保護材19の熱伝導率は5W/m・K~0.01W/m・Kの範囲の値になっており、2W/m・K~0.05W/m・Kの範囲の値が好適であり、1.2W/m・K~0.1W/m・Kの範囲の値が特に好適であり、0.5W/m・K~0.1W/m・Kの範囲の値が特により好適である。
また、温度検知用光ファイバ3によれば、光ファイバが第1の部位29と第2の部位31と接続部位33を覆っている保護部34とを備えて構成されており、保護部34がスリーブ38とこのスリーブ38に設けられている補強材37とを備えて構成されているので、光ファイバ17に接続部位33があっても、この接続部位33での接続強度を高めることができ、長い温度検知用光ファイバ3を得ることが容易になる。
また、温度検知用光ファイバ3によれば、光ファイバ支持体47が火災検知対象45の形状を維持して火災検知対象45に設置されるので、火災検知対象45が文化財等であっても、ストレスフリーで温度検知用光ファイバ3を火災検知対象45に設置することができる。これにより、光ファイバ17に不要なテンションが掛かることを防止して延伸できるため、機械的ストレスによる歪を生じることなく、正確な温度を高速に測定することができる。
また、受信機5が温度検知用光ファイバ3へ送る所定のパルス光の光源として波長1.55μm帯の光源を使用しているので、光ファイバの損失の最も少ない波長帯を利用することになっており、温度検知用光ファイバ3における損失を低くでき、温度検知用光ファイバ3の監視距離を長くでき、正確な温度を高速に測定することができる。
1 火災警報システム
3 温度検知用光ファイバ
5 受信機
9 コア
11 クラッド
17 光ファイバ
19 保護材
25 ポリイミドの被覆層
29 第1の部位
31 第2の部位
33 接続部位
34 保護部
35 インナーチューブ
36 アウターチューブ
37 補強材
38 スリーブ
43 温度検知用光ファイバの敷設方式
47 光ファイバ支持体
49 光ファイバ支持部
51 火災検知対象係合部

Claims (6)

  1. コアとこのコアの外側のクラッドとがポリイミドの被覆層で被覆されている光ファイバと、
    筒状に形成され、内径の値が前記光ファイバの外径の値よりも大きく、内部に前記光ファイバが収容されている保護材と、
    を有し、前記保護材の熱伝導率の値は、5W/m・Kから0.01W/m・Kの範囲のうちのいずれかの値になっており、
    前記保護材内であって前記光ファイバと前記保護材との間には、空間が形成されており、前記空間には、空気が存在しており、
    前記光ファイバは、第1の部位と、この第1の部位に接続されている第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位とがお互いに接続されている接続部位を覆っている保護部とを備えて構成されており、
    前記保護部が、スリーブと、このスリーブに設けられている補強材とを備えて構成されていることを特徴とする温度検知用光ファイバ。
  2. 請求項1に記載の温度検知用光ファイバであって、
    前記光ファイバはシングルモードの光ファイバであり、
    前記光ファイバの外径の値に対する前記保護材の外径の値は、4から20の範囲のうちのいずれかの値になっており、
    前記光ファイバの外径の値に対する前記保護材の肉厚の値は、前記保護材の内周面と前記光ファイバの外周面との間に間隙が形成されることを条件として、1から5の範囲のうちのいずれかの値になっていることを特徴とする温度検知用光ファイバ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の温度検知用光ファイバであって、
    前記保護材は、フッ素樹脂もしくはガラス網組チューブで筒状に形成されていることを特徴とする温度検知用光ファイバ。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の温度検知用光ファイバを敷設するための温度検知用光ファイバの敷設方式であって、
    前記温度検知用光ファイバを支持する光ファイバ支持部と、火災検知対象の形状を維持しつつ前記火災検知対象に係合する火災検知対象係合部とを具備する光ファイバ支持体を有し、
    前記温度検知用光ファイバが前記光ファイバ支持部で支持され、前記火災検知対象係合部が前記火災検知対象に係合することで、前記温度検知用光ファイバが前記火災検知対象に敷設されることを特徴とする温度検知用光ファイバの敷設方式。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の温度検知用光ファイバもしくは温度検知用光ファイバの敷設方式と、
    前記温度検知用光ファイバの光ファイバに所定のパルス光を送り、前記光ファイバからの反射光であるブリルアン散乱光によって前記温度検知用光ファイバの各所の温度を検知する受信機と、
    を有することを特徴とする火災警報システム。
  6. 請求項5に記載の火災警報システムであって、
    前記受信機が前記温度検知用光ファイバへ送る所定のパルス光の光源として波長1.55μm帯の光源を使用していることを特徴とする火災警報システム。
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