JP7436350B2 - セパレータの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に用いられるセパレータの製造方法に関する。
例えば、特許文献1に示すように、一対の接合セパレータ(以下、単に「セパレータ」とも言う)で電解質膜を挟持してシール性を確保する燃料電池セルが知られている。セパレータは、凸状を呈するシール用ビード部をそれぞれ備えた第1金属セパレータと第2金属セパレータとを接合して形成されている。シール用ビード部の先端にはゴム等で形成されたシール部材が配置されている。セパレータのシール用ビード部同士が対向することで、ビードシール部が形成される。シール用ビード部の反力と、シール部材との追従性によりシール性を高めることができる。
例えば、特許文献1に係るビードシール部は、外部荷重に対する塑性変形の影響が大きいため、ビードシール部に予め予備荷重を付与している。予備荷重付与工程では、加圧装置を用いてセパレータを圧縮することで予備荷重を付与している。
ここで、図9は、特許文献1の燃料電池セルのセル厚みとシール圧力との関係を示すグラフである。荷重特性線L4(太点線)は、ビードシール部に予備荷重を付与して得られたセパレータの荷重特性を示している。荷重特性線L4から分かるように、燃料電池スタックに荷重変動が発生しても塑性変形することがなく、荷重を加えた場合と荷重を抜いた場合とで同一の荷重特性線L4上を移動することができる。また予備荷重が付与されていない場合には、運転時にシールビードが塑性変形を起こし、シール面圧が維持できなくなる。予備荷重を付与することにより、プレスによる寸法のばらつきによる荷重特性線La,LbおよびLcのばらつきも緩和することが可能になる。
特許第6368807号公報
しかし、荷重特性は、セパレータを構成するシール部材、第1金属セパレータ及び第2金属セパレータの材料特性によって変化する。材料特性としては、セパレータの厚さ寸法、硬度、シール部材のゴム硬度などが挙げられる。そのため、予備荷重付与工程において一定の圧縮量で圧縮しただけでは意図した荷重特性を得ることができないという問題がある(図10参照)。図10における太線で示す部分は、図9とは異なる材料特性を備えた第1金属セパレータ及び第2金属セパレータに、図9と同じ圧縮量で予備荷重を付与して得られたセパレータの荷重特性を示している。例えば、図10の所定の締結隙間αにおける締結圧力は、中央値よりも高くなってしまい、意図した締結圧力を得ることができない。
一方、第1金属セパレータ及び第2金属セパレータの初期のビード高さを調整(変更)し、荷重特性をシフトさせることで、意図した荷重特性を得ることができる(図11参照)。しかし、プレス成形時に、材料特性ごとにビード高さを調整しようとすると、高価なプレス成形型を複数用意しなければならず、設備コストが嵩むという問題がある。
本発明はかかる課題を解決するために発明されたものであり、材料特性の異なる材料を用いても所望の荷重特性を備えたセパレータを低コストで得ることができるセパレータの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、燃料電池に用いられるセパレータの製造方法であって、シール部材と第1金属セパレータと第2金属セパレータとで形成されたプレス・接合体の高さ方向に予備荷重を付与し、前記プレス・接合体を塑性変形させる予備荷重付与工程と、を含み、前記予備荷重付与工程では、シール部材、前記第1金属セパレータ及び前記第2金属セパレータの少なくとも一つの材料特性に基づいて予備荷重付与時の圧縮量を変化させ、予備荷重付与時の圧縮量は、予備荷重付与後、締結間隔αにおける締結圧力が締結圧力の中央値となるように設定されることを特徴とする。
かかる製造方法によれば、セパレータを構成するシール部材、第1金属セパレータ及び前記第2金属セパレータの材料特性ごとに予備荷重付与時の圧縮量を変化させるため、所望の荷重特性を備えたセパレータを低コストで得ることができる。
また、前記予備荷重付与工程を行う前に、シール部材、前記第1金属セパレータ及び前記第2金属セパレータの少なくとも一つの材料特性が記録された材料識別部を読み取る読取り工程を含むことが好ましい。
かかる製造方法によれば、シール部材、第1金属セパレータ及び第2金属セパレータの材料特性を容易に取得することができる。
また、前記予備荷重付与工程で用いられる予備荷重付与装置は、前記予備荷重付与時における隙間の高さ寸法がそれぞれ異なる複数の治具と、前記治具を介して前記プレス・接合体に前記予備荷重を付与する加圧部とを備えており、前記予備荷重付与工程を行う前に、前記読取り工程で読み取られた材料特性に基づいて、複数の前記治具の中から一の治具を選定する治具選定工程を含むことが好ましい。
かかる製造方法によれば、複数の治具の中から、そのプレス・接合体の材料特性に適した治具(圧縮量)を選定できるため、セパレータの荷重特性を容易に調整することができる。
また、前記治具は、下治具と、上治具と、前記下治具と前記上治具の間の前記隙間に配置されるとともに治具ごとに厚さ寸法が異なるスペーサーと、を有することが好ましい。
かかる製造方法によれば、各治具の隙間の高さ寸法をスペーサーで調整することができるため、設備コストを低減することができる。
本発明のセパレータの製造方法によれば、材料特性の異なる材料を用いても所望の荷重特性を備えたセパレータを低コストで得ることができる。
実施例1に係るセパレータの断面図である。 実施例1に係る燃料電池セルの断面図である。 実施例1に係るセパレータの製造方法のプレス成形工程及び識別情報付与工程を示す断面図である。 実施例1に係るセパレータの製造方法の接合工程を示す断面図である。 実施例1に係るセパレータの製造方法の読取り工程を示す概略図である。 実施例1に係るセパレータの製造方法の治具選定工程及び載置工程を示す概略図である。 実施例1に係るセパレータの製造方法の予備荷重付与工程を示す概略図である。 実施例1に係るセパレータのセル厚みとシール圧力との関係を示すグラフである。 特許文献1に係るセパレータのセル厚みとシール圧力との関係を示すグラフである。 図9とは異なる材料特性を備えたセパレータのセル厚みとシール圧力との関係を示すグラフである。 図9に対して荷重特性をシフトさせたセパレータのセル厚みとシール圧力との関係を示すグラフである。
実施形態に係るセパレータの製造方法及びセパレータについて図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、第1セパレータ3(第2セパレータ4)は、燃料電池に用いられる板状の部材であって、第1金属セパレータ21と、第2金属セパレータ22と、複数のシール部材51とで構成されている。第1セパレータ3(第2セパレータ4)は、燃料電池スタックとして組付けられる前に、予備荷重が付与される。
本実施形態に係るセパレータの製造方法の予備荷重付与工程では、シール部材51、第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22の少なくとも一つの材料特性ごとに予備荷重付与時の圧縮量を変化させている。シール部材51、第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22の少なくとも一つの材料特性ごとに予備荷重付与時の圧縮量を変化させるため、所望の荷重特性を備えた第1セパレータ3(第2セパレータ4)を低コストで得ることができる。以下、実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
燃料電池スタックは、複数個の燃料電池セル1を積層させ、燃料電池セル1の積層方向に所定の圧縮荷重を付与したものである。図2では、所定の圧縮荷重を付与して締結した状態の燃料電池セル1を描画している。
電解質膜・電極構造体(MEA:Membrane Electrode Assembly)2は、電解質膜11と、電極触媒層12,12と、ガス拡散層13,13とを含んで構成されている。電解質膜11は、ガス拡散層13よりも外側に張り出している。なお、ガス拡散層13よりも外側に張り出す部分は、樹脂フィルム(樹脂枠部材)である場合もある。
第1セパレータ3は、電解質膜・電極構造体2の一方側(図2では下側)に配置される板状部材である。第2セパレータ4は、電解質膜・電極構造体2の他方側(図2では上側)に配置される板状部材である。第1セパレータ3及び第2セパレータ4は、本実施例では同じ構成になっているため、第2セパレータ4については第1セパレータ3と同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
ビードシール部41は、電解質膜11(又は樹脂フィルム)に向けて突出しており、例えば、無端状態となるように燃料電池セル1の外周縁の全周に亘って形成されている。ビードシール部41の先端部には、ビードシール部41の延在方向に沿ってシール部材51が配置されている。
シール部材51は、弾性材料で形成されている。本実施例のシール部材51は、断面矩形のガスケットである。シール部材51は、例えば、液体状態の材料をビードシール部41に塗布して形成してもよいし、帯状の材料をビードシール部41に張り付けて形成してもよい。シール部材51は、弾性を有する材料で形成すればよいが、例えば、ゴム硬度Hs45~55のエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、シリコーンゴム(VMQ)、フッ素ゴム(FKM)、ポリイソブチレン(PIB)、SIFEL(登録商標:信越化学工業株式会社)、樹脂等を用いることができる。
第1セパレータ3及び第2セパレータ4のビードシール部41には予備荷重が付与されている。予備荷重については後記する。
次に、本実施例のセパレータの製造方法について説明する。本実施例のセパレータの製造方法では、プレス成形工程と、識別情報付与工程と、接合工程と、読取り工程と、治具選定工程と、載置工程と、予備荷重付与工程と、を行う。
プレス成形工程は、図3に示すように、素材をプレス成形して第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22を形成する工程である。第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22は、例えば、厚さ0.03~0.5mm程度で、硬度がHv300以下金属薄板である。
第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22は、本実施例では同じ材料特性を備えた素材を用いている。成形された第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22は、それぞれ単数又は複数のシール用ビード部31と、単数又は複数の凸部32とを備えている。なお、シール用ビード部31及び凸部32の個数、ビード高さ、配置はあくまで例示であって、適宜設定すればよい。
識別情報付与工程は、第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22にこれらの材料特性を付与する工程である。図3に示すように、識別情報付与工程では、第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22の一部に材料識別部20aを設ける。材料識別部20aは、例えば、マトリクス型2次元コード(QRコード(登録商標:株式会社デンソーウェーブ))、1次元コード(バーコード)又はRFID(radio frequency identifier)を用いることができる。材料識別部20aには、シール部材51、第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22の少なくとも一つの材料特性が含まれている。材料特性は、例えば、シール部材51のゴム硬度や、第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータの厚さ寸法、硬度(ビッカーズ硬さ、ブリネル硬さ等)である。また、材料識別部20aには、製造番号、ロットナンバー等の製造段階における識別情報が含まれていてもよい。なお、識別情報付与工程は、読取り工程の前であればどのタイミングで行ってもよい。
接合工程は、図4に示すように、第1金属セパレータ21と第2金属セパレータ22とを接合するとともに、シール部材51を設置する工程である。接合工程では、第1金属セパレータ21と第2金属セパレータ22とを、シール用ビード部31が突出する側の面とは反対側の面同士を接合する。第1金属セパレータ21と第2金属セパレータ22とはロウ付け、かしめ、溶接等で一体化する。さらに、シール用ビード部31,31の先端部にシール部材51,51を設置する。
接合工程を経ると、シール用ビード部31,31と、シール部材51,51とでビードシール部41が形成され、ビードシール部41の内部に中空部が形成される。また、凸部32,32で結合凸部42が形成され、結合凸部42の内部に中空部が形成される。なお、接合工程で形成された第1金属セパレータ21、第2金属セパレータ22及び複数のシール部材51で構成された構造物を「プレス・接合体X」とも言う。
読取り工程は、図5に示すように、プレス・接合体Xの材料特性を取得する工程である。読取り工程では、読み取り部80を用いて材料識別部20aを読み取る。読み取り部80で読み取られた検出データは、例えば、当該プレス・接合体X(プレス・接合体Xを構成する素材)の製造番号、ロットナンバー等の識別情報と関連付けて後記する加圧装置70の制御部(図示省略)に送信される。
治具選定工程は、図6に示すように、読み取り部80で読み取られた材料特性に基づいて、複数の治具72の中から一の治具72を選定する工程である。ここで、予備荷重付与工程で用いる加圧装置70について説明する。図6及び図7に示すように、加圧装置70は、プレス・接合体Xに予備荷重を付与する装置である。加圧装置70は、土台71と、複数の治具72と、加圧部76と、制御装置(図示省略)と、搬送部(図示省略)とを備えている。
複数の治具72は、板状の土台71の上に間隔をあけて並設されている。治具72は、本実施例では例えば4つ(治具72A,72B,72C,72D)設けている。治具72は、下治具73と、上治具75と、下治具73と上治具75との間に配置される一対のスペーサー74とで構成されている。下治具73は、プレス・接合体Xが載置される部材であって、各治具72とも同じ高さ寸法になっている。上治具75は、プレス・接合体Xと加圧部76との間に配置される部材である。スペーサー74は、スペーサー74A,74B,74C,74の順番で厚さ寸法が徐々に大きくなるように設定されている。換言すると、予備荷重付与時における下治具73と上治具75との隙間の高さ寸法は、治具72A,72B,72C,72Dの順番で徐々に大きくなるように設定されている。
加圧部76は、図7に示すように、上治具75(プレス・接合体X)を押圧する部位であり、上治具75が各スペーサー74に当接するまで降下するように構成されている。つまり、治具72のうち、スペーサー74の高さ寸法が最も小さい治具72Aを使用した場合にプレス・接合体Xの圧縮量が最も大きくなり(予備荷重が最も大きい)、スペーサー74の高さ寸法が最も大きい治具72Dを使用した場合にプレス・接合体Xの圧縮量が最も小さくなる(予備荷重が最も小さい)。
制御装置(図示省略)は、加圧装置70の全体を制御する装置である。制御装置は、制御部、入力部、表示部、記憶部等を含んで構成されている。制御部は、読み取り部80から送信された検出データに基づいて、プレス・接合体Xが何れの治具72に対応するかを選定する「治具選定部」を備えている。
記憶部は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成されている。治具選定部で選定された選定結果は、プレス・接合体Xと関連付けて記憶部に記憶される。また、記憶部には、治具72を選定する際の基準となる治具選定データファイル等が記憶されている。
治具選定データファイルは、例えば、読み取り部80から送信された検出データが、何れの治具72に対応するかを規定したファイルである。第1金属セパレータ21、第2金属セパレータ22の厚さ寸法及び硬度や、シール部材51の硬度(ゴム硬度)によって圧縮復元特性が異なるため、治具選定データファイルには、これらの厚さ寸法及び硬度と、予備荷重を付与する際の適切な圧縮量(下治具73と上治具75との隙間の高さ寸法)との関係が記憶されている。治具選定データファイルは、事前に取得された複数の素材の厚さ寸法、硬度及びその素材の圧縮復元特性に基づいて適宜生成される。
治具選定データファイルは、本実施例では、厚さ寸法及び硬度に閾値を設けて規定している。厚さ寸法及び硬度がいずれも閾値以上である場合、治具72Aを選定するように規定されている。厚さ寸法が閾値以上で、硬度が閾値より小さい場合、治具72Bを選定するように規定されている。厚さ寸法が閾値より小さく、硬度が閾値以上である場合、治具72Cを選定するように規定されている。厚さ寸法及び硬度がいずれも閾値より小さい場合、治具72Dを選定するように規定されている。なお、治具選定データファイルは、素材の材種や、要求されるセパレータの性能に応じて適宜設定すればよい。
搬送部は、制御部の治具選定部で選定された一の治具72に、その選定結果に対応するプレス・接合体Xを搬送し、下治具73に載置する装置である。搬送部は例えば、搬送ロボットを用いることができる。
治具選定工程では、制御部の治具選定部が、治具選定データファイルに基づいて、読み取り部80から送信された検出データに適した治具72を選定する。
載置工程では、図6に示すように、治具選定工程で選定された一の治具72(ここでは治具72B)にプレス・接合体Xを載置する工程である。搬送部は、制御部から送信された搬送信号に基づいて、選定された一の治具72にそのプレス・接合体Xを搬送する。
予備荷重付与工程は、図7に示すように、プレス・接合体Xを圧縮して予備荷重を付与する工程である。予備荷重付与工程では、制御部から送信された予備荷重付与信号に基づいて、上治具75がスペーサー74B,74Bに当接するまで加圧部76を降下させてプレス・接合体Xを圧縮し、予備荷重を付与する。以上の工程により、第1セパレータ3(第2セパレータ4)が形成される。
図8は、実施例1に係るセパレータのセル厚みとシール圧力との関係を示すグラフである。図8に示す太線部分が、本実施例で形成された第1セパレータ3(第2セパレータ4)の荷重特性線となる。図8に示すように、従来は、予備荷重付与時の位置(圧縮量)を一定寸法による予備荷重位置N1としていた。これに対し、本実施例では、材料特性に応じて予備荷重位置N2に調整することで、素材の材料特性が異なる場合であっても締結隙間α時の締結圧力を締結圧力の中央値とすることができる。つまり、本実施例では、材料特性が異なる場合であっても、締結隙間α時の締結圧力を締結圧力の中央値とすることができ、所望の荷重特性を備えたセパレータを得ることができる。
以上説明した本実施例によれば、シール部材51、第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22の少なくとも一つの材料特性ごとに予備荷重付与時の圧縮量を変化させるため、第1セパレータ3(第2セパレータ4)の所望の荷重特性を低コストで得ることができる。
また、予備荷重付与工程を行う前に、材料識別部20aを読み取る読取り工程を含むことで、シール部材51、第1金属セパレータ21及び第2金属セパレータ22の少なくとも一つの材料特性を容易に取得することができる。
また、本実施例によれば、予備荷重付与工程を行う前に、読取り工程で読み取られた材料特性に基づいて、複数の治具72の中から一の治具を選定する治具選定工程を行うため、そのプレス・接合体Xの材料特性に適した治具72(圧縮量)を選定できるため、第1セパレータ3(第2セパレータ4)の荷重特性を容易に調整することができる。
また、プレス成形工程では、材料特性に応じてシール用ビード部31の高さ寸法を変える必要が無いため、複数種類のプレス成形型を用意する必要がなく、設備コストを低減することができる。また、予備荷重付与工程では、厚さの異なるスペーサー74(74A,74B,74C,74D)を下治具73の上に載置するだけで、各治具72の圧縮量(下治具73と上治具75との隙間の高さ寸法)を低コストで容易に変更することができる。また、上治具75がスペーサー74に当接するまで加圧部76を降下させるだけでよいため、加圧装置70の設定作業を簡易に行うことができる。
また、治具選定工程では、読み取り部80から送信された検出データと、予め設定された治具選定データファイルに基づいて、隙間の高さ寸法が異なる治具72の中から、素材の材料特性に適した治具72を容易に選定することができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、読取り工程は、予備荷重付与工程の前であればいつ行ってもよい。また、本実施例ではスペーサー74で圧縮量(下治具73と上治具75との隙間の高さ寸法)を調整したが、他の方法で調整してもよい。例えば、各下治具73及び各上治具75の高さ寸法はそれぞれ一定とし、加圧部76の降下量をそれぞれ変更することで圧縮量を調整してもよい。また、素材(シール部材51、第1金属セパレータ21、第2金属セパレータ22)の材料特性は、厚さ寸法、硬度だけでなく、他の要素を含むようにしてもよい。
1 燃料電池セル
2 電解質膜・電極構造体
3 第1セパレータ(セパレータ)
4 第2セパレータ(セパレータ)
11 電解質膜(フィルム)
20a 材料識別部
21 第1金属セパレータ
22 第2金属セパレータ
31 シール用ビード部
41 ビードシール部
51 シール部材
72 治具
73 下治具
74 スペーサー
75 上治具
80 読み取り部
X プレス・接合体

Claims (4)

  1. 燃料電池に用いられるセパレータの製造方法であって、
    シール部材と第1金属セパレータと第2金属セパレータとで形成されたプレス・接合体の高さ方向に予備荷重を付与し、前記プレス・接合体を塑性変形させる予備荷重付与工程と、を含み、
    前記予備荷重付与工程では、シール部材、前記第1金属セパレータ及び前記第2金属セパレータの少なくとも一つの材料特性に基づいて予備荷重付与時の圧縮量を変化させ、予備荷重付与時の圧縮量は、予備荷重付与後、締結間隔αにおける締結圧力が締結圧力の中央値となるように設定されることを特徴とするセパレータの製造方法。
  2. 前記予備荷重付与工程を行う前に、シール部材、前記第1金属セパレータ及び前記第2金属セパレータの少なくとも一つの材料特性が記録された材料識別部を読み取る読取り工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のセパレータの製造方法。
  3. 前記予備荷重付与工程で用いられる予備荷重付与装置は、前記予備荷重付与時における隙間の高さ寸法がそれぞれ異なる複数の治具と、前記治具を介して前記プレス・接合体に前記予備荷重を付与する加圧部とを備えており、
    前記予備荷重付与工程を行う前に、前記読取り工程で読み取られた材料特性に基づいて、複数の前記治具の中から一の治具を選定する治具選定工程を含むことを特徴とする請求項2に記載のセパレータの製造方法。
  4. 前記治具は、下治具と、上治具と、前記下治具と前記上治具の間の前記隙間に配置されるとともに治具ごとに厚さ寸法が異なるスペーサーと、を有することを特徴とする請求項3に記載のセパレータの製造方法。
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