JP7432449B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、例えば、STT-MARM(Spin Transfer Torque - Magnetoresistive Random Access Memory)を含む半導体装置に関する。
STT-MARMのエンデュランスを向上される技術として、非特許文献1が知られている。非特許文献1では、まず、書き込み対象のメモリセルに、低いパルス電圧を持つパルス信号を用いてライト動作が行われる。続いて、ベリファイ動作によってライト動作が完了したメモリセルが除外され、残りのメモリセルに、中程度のパルス電圧を持つパルス信号を用いてライト動作が行われる。同様にして、最後に、高いパルス電圧を持つパルス信号を用いてライト動作が行われる。
近年、MCU(Micro Controller Unit)やSoC(System on a Chip)等の半導体装置における内蔵メモリとして、STT-MRAMが注目されている。STT-MRAMは、例えば、従来型のMRAMやフラッシュメモリと比較して、微細化(スケーリング)等の観点でメリットが得られる。また、STT-MRAMは、例えば、SRAM等の代替えとしての役割が期待されている。この場合、頻繁にアクセスが行わるため、書き換え耐性(書き換え可能回数)を表すエンデュランスを高めることが求められる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態の半導体装置は、メモリユニットを有する。メモリユニットは、ワード線と、ワード線に交差して配置されるビット線と、ビット線に並んで配置されるソース線と、ワード線とビット線またはソース線との交点に配置されるメモリセルと、ライト回路と、基準信号生成回路と、を有する。ライト回路は、メモリセルに外部からのライトデータをライトする。メモリセルは、ビット線に接続され、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)を構成要素として低抵抗状態か高抵抗状態かによって異なるデータを記憶する記憶素子と、ソース線と記憶素子との間に接続され、ワード線によってオン・オフが制御される選択トランジスタと、を有する。基準信号生成回路は、時間と共に振幅が増加する基準信号を生成する。ライト回路は、ライトドライバと、状態監視回路と、ライト停止回路と、を有する。ライトドライバは、基準信号に比例するライト信号を、ソース線を基準としてビット線に、または、ビット線を基準としてソース線に印加する。状態監視回路は、ライト信号の印加時間の中で記憶素子の抵抗状態を監視し、低抵抗状態および高抵抗状態の一方から他方への状態変化を検出した際に検出信号を出力する。ライト停止回路は、検出信号に応じて、ライトドライバにおけるライト信号の印加を停止させる。
一実施の形態の半導体装置を用いることで、エンデュランスを高めることが可能になる。
図1は、本発明の実施の形態1による半導体装置において、主要部の構成例を示すブロック図である。 図2Aは、図1におけるメモリユニットの主要部の構成例を示すブロック図である。 図2Bは、図2Aにおけるメモリセルの構成例を示す回路図である。 図3は、図2におけるメモリセルの電気的特性の一例を示す図である。 図4は、図2Aにおけるライト回路周りの主要部の詳細な構成例を示す回路図である。 図5は、図4におけるランプ信号生成回路の動作例を示す波形図である。 図6は、図4におけるライト回路のPライト動作時の動作例を示す波形図である。 図7は、図4におけるライト回路のAPライト動作時の動作例を示す波形図である。 図8は、図4において、Pライト動作用の状態監視回路の構成例を示す回路図である。 図9は、図8の状態監視回路の動作例を示す波形図である。 図10は、図4において、APライト動作用の状態監視回路の構成例を示す回路図である。 図11は、図10の状態監視回路の動作例を示す波形図である。 図12は、図4を変形したライト回路周りの主要部の詳細な構成例を示す回路図である。 図13は、図12における状態監視回路の構成例を示す回路図である。 図14は、図4における基準信号回路の変形例を説明する模式図である。 図15は、図4における基準信号回路の変形例を説明する模式図である。 図16は、本発明の実施の形態2による半導体装置において、図4における状態監視回路のPライト動作用の構成例を示す回路図である。 図17は、図16の状態監視回路の動作例を示す波形図である。 図18は、図16の状態監視回路をAPライト動作に適用した場合の動作例を示す波形図である。 図19は、本発明の実施の形態2による半導体装置において、図2Aにおけるライト回路周りの主要部の詳細な構成例を示す回路図である。 図20は、図19のライト回路のAPライト動作時の動作例を示す波形図である。 図21は、図19におけるバイアス信号生成回路の構成例を示す回路図である。 図22は、図21のバイアス信号生成回路の動作例を示す波形図である。 図23は、本発明の実施の形態3による半導体装置において、Pライト動作時のシーケンスの一例を説明する概略図である。 図24は、本発明の実施の形態3による半導体装置において、APライト動作時のシーケンスの一例を説明する概略図である。 図25は、本発明の実施の形態4による半導体装置において、状態監視回路のPライト動作時の動作例を説明する概略図である。 図26は、本発明の実施の形態4による半導体装置において、状態監視回路のAPライト動作時の動作例を説明する概略図である。 図27は、図25のPライト動作において、比較用電流源周りの詳細な構成例を示す回路図である。 図28は、図26のAPライト動作において、比較用電圧源の詳細な構成例を示す回路図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
(実施の形態1)
《半導体装置およびメモリユニットの概略》
図1は、本発明の実施の形態1による半導体装置において、主要部の構成例を示すブロック図である。図1の半導体装置DEVは、一つの半導体チップで構成され、例えば、MCUや、SoC等である。半導体装置DEVは、例えば、車両のECU(Electronic Control Unit)等に搭載可能である。
半導体装置DEVは、CPU(Central Processing Unit)およびメモリユニットMEMUと、各種周辺ユニットとを備える。これらは、互いにバスBSで接続される。各種周辺ユニットには、例えば、タイマTMR、アナログディジタル変換器ADC、ディジタルアナログ変換器DAC、通信インタフェースCIF等が含まれる。通信インタフェースCIFは、CAN(Controller Area Network)インタフェース等であってよい。
メモリユニットMEMUは、例えば、STT-MRAM等である。STT-MRAMは、CPUのワーク用メモリとして用いることも可能な不揮発性メモリである。この場合、メモリユニットMEMUには、特に、エンデュランスを高めることが求められる。そこで、後述するメモリユニットMEMUを用いることが有益となる。
図2Aは、図1におけるメモリユニットの主要部の構成例を示すブロック図である。図2Bは、図2Aにおけるメモリセルの構成例を示す回路図である。図2Aに示すメモリユニットMEMUは、メモリアレイMARYと、ワードドライバWDと、複数(k個)のリードライト回路RWC1~RWCkと、アドレスデコーダADECと、シーケンス制御回路SQCTLとを備える。
メモリアレイMARYは、複数(n本)のワード線WL1~WLnを備える。また、メモリアレイMARYは、1個のリードライト回路(この例ではRWC1)に対応して、複数(m本)のビット線BL1~BLmおよびソース線SL1~SLmと、複数(n×m個)のメモリセルMC11~MCnmとを備える。すなわち、図示は省略されるが、詳細には、k個のリードライト回路RWC1~RWCkに対応して、ビット線およびソース線は、m×k本設けられ、メモリセルは、n×m×k個設けられる。
明細書では、複数のワード線WL1~WLnを総称してワード線WLと呼ぶ。また、複数のビット線BL1~BLmおよびソース線SL1~SLmを総称して、それぞれ、ビット線BLおよびソース線SLと呼ぶ。さらに、複数のメモリセルMC11~MCnmを総称してメモリセルMCと呼ぶ。
複数のワード線WL1~WLnは、ロウ方向に並んで配置され、ロウ方向と交差(例えば直交)するカラム方向に向けて延伸する。一方、複数のビット線BL1~BLmおよびソース線SL1~SLmは、カラム方向に並んで配置され、ロウ方向に向けて延伸する。すなわち、ビット線BLは、ワード線WLに交差して配置され、ソース線SLは、ビット線BLに並んで配置され、ビット線BLとペアを構成する。複数のメモリセルMCは、複数のワード線WLと、複数のビット線BL(またはソース線SL)との交点にそれぞれ配置される。例えば、メモリセルMCnmは、ワード線WLnと、ビット線BLm(ソース線SLm)との交点に配置される。なお、ここでは、1本のソース線に対して1本のビット線が設けられる構成を示したが、1本のソース線に対して複数本のビット線が設けられる構成であってもよい。
メモリセルMCは、図2Bに示されるように、ビット線BLと、ソース線SLとの間に直列に接続される記憶素子MEおよび選択トランジスタSTを備える。記憶素子MEは、ビット線BLに接続され、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)を構成要素として低抵抗状態か高抵抗状態かによって異なるデータを記憶する。具体的には、MTJでは、トンネルバリア膜を挟んで固定層とフリー層とが設けられ、ライト動作時に流す電流の方向に応じて、フリー層の磁化の向きが変化する。固定層とフリー層とで磁化の向きが同じ状態は、P状態と呼ばれ、磁化の向きが反対の状態は、AP状態と呼ばれる。P状態は低抵抗状態であり、AP状態は高抵抗状態である。
選択トランジスタSTは、例えば、MOSトランジスタであり、ソース線SLと記憶素子MEとの間に接続される。また、選択トランジスタSTは、制御ノード(ゲート)がワード線WLに接続され、ワード線WLによってオン・オフが制御される。明細書では、ワード線WL、ビット線BLおよびソース線SLの各電圧を、それぞれ、ワード線電圧Vwl、ビット線電圧Vblおよびソース線電圧Vslと呼ぶ。
例えば、記憶素子MEをAP状態(高抵抗状態)からP状態(低抵抗状態)に変化させる場合、選択トランジスタSTがオンの状態で、ソース線電圧Vslを基準に正極のビット線電圧Vbl(すなわちライト電圧)を印加する。または、ビット線BLからソース線SLへ記憶素子MEを介してビット線電流Ibl(すなわちライト電流)を流す。明細書では、このようなAP状態からP状態へのライト動作をPライト動作と呼ぶ。
一方、記憶素子MEをP状態(低抵抗状態)からAP状態(高抵抗状態)に変化させる場合、選択トランジスタSTがオンの状態で、ソース線電圧Vslを基準に負極のビット線電圧Vbl(すなわちライト電圧)を印加する。または、ソース線SLからビット線BLへ記憶素子MEを介してソース線電流Isl(すなわちライト電流)を流す。明細書では、このようなP状態からAP状態へのライト動作をAPライト動作と呼ぶ。
なお、リード動作時には、ソース線SLとビット線BLとの間に、ライト電圧よりも十分に小さいリード電圧を印加するか、または、ライト電流よりも十分に小さいリード電流を流す。そして、これに伴う記憶素子MEのメモリセル電流またはメモリセル電圧に基づいて、記憶素子MEがP状態かAP状態かが判別される。
図2Aに戻り、ワードドライバWDは、アドレスデコーダADECからの制御信号に基づいて、複数のワード線WL1~WLnの中から選択されたワード線WLに、選択トランジスタSTをオンに制御するためのワード線電圧Vwlを印加する。複数のリードライト回路RWC1~RWCkのそれぞれ(代表としてRWC1)は、カラムセレクタCSEL1と、リード回路RDC1と、ライト回路WTC1と、プログラムラッチPLT1とを備える。
カラムセレクタCSEL1は、m対のビット線BLおよびソース線SLの中のいずれか1対をアドレスデコーダADECからの制御信号に基づいて選択する。そして、カラムセレクタCSEL1は、選択された1対のビット線BLおよびソース線SLを、それぞれ、グローバルビット線GBL1およびグローバルソース線GSL1に接続する。
リード回路RDC1は、グローバルビット線GBL1およびグローバルソース線GSL1と、カラムセレクタCSEL1とを介して、選択されたビット線BLとソース線SLとの間に図2Bで述べたリード電圧(またはリード電流)を印加する。これによって、リード回路RDC1は、選択されたメモリセルMCのデータを判別し、判別したデータをリードデータDO1として外部へ出力する。または、リード回路RDC1は、リードデータDO1を外部へ出力する代わりに、ベリファイデータVD1として、プラグラムラッチPLT1へ出力する。
プラグラムラッチPLT1は、外部からのライトデータDI1と、リード回路RDC1からのベリファイデータVD1との一致・不一致を判定する。そして、プラグラムラッチPLT1は、ライト回路WTC1へのライトイネーブル信号WENを、判定結果が不一致の場合にはアサートし、判定結果が一致の場合にはネゲートする。このように、プラグラムラッチPLT1は、リード回路RDC1と共に、記憶素子MEからのリードデータと、外部からのライトデータDIとの一致・不一致を判定するベリファイ回路として機能する。
ライト回路WTC1は、ライトイネーブル信号WENのアサート時に、グローバルビット線GBL1およびグローバルソース線GSL1と、カラムセレクタCSEL1とを介して、選択されたメモリセルMCにライトデータDI1をライトする。具体的には、ライト回路WTC1は、Pライト動作かAPライト動作かに応じて、選択されたビット線BLとソース線SLとの間に図2Bで述べたライト電圧(またはライト電流)を印加する。
リードライト回路RWC2~RWCkも、リードライト回路RWC1と同様の構成を備え、同様の動作を行う。その結果、リードライト回路RWC2~RWCkは、それぞれ、外部へリードデータDO2~DOkを出力するか、または、プラグラムラッチPLT2~PLTk(図示省略)へベリファイデータVD2~VDk(図示省略)を出力する。また、リードライト回路RWC2~RWCkには、それぞれ、外部からのライトデータDI2~DIkが入力される。
明細書では、各リードライト回路RWC1~RWCkを総称してリードライト回路RWCと呼ぶ。また、各リードライト回路RWCが備えるカラムセレクタ、リード回路、ライト回路およびプログラムラッチを総称して、それぞれ、カラムセレクタCSEL、リード回路RDC、ライト回路WTCおよびプログラムラッチPLTと呼ぶ。さらに、リードデータDO1~DOkを総称してリードデータDOと呼び、ベリファイデータVD1~VDkを総称してベリファイデータVDと呼び、ライトデータDI1~DIkを総称してライトデータDIと呼ぶ。
シーケンス制御回路SQCTLは、モード選択信号MSr,MSwを用いて、リード回路RDCおよびライト回路WTCのシーケンスを制御する。具体的には、シーケンス制御回路SQCTLは、外部からのリード命令に応じてリード回路RDCにリード動作を行わせる。また、シーケンス制御回路SQCTLは、外部からのライト命令に応じて、リード回路RDCおよびプラグラムラッチPLTにベリファイ動作を行わせ、ライト回路WTCにライト動作を行わせる。
《メモリセルの特性》
図3は、図2におけるメモリセルの電気的特性の一例を示す図である。図2には、メモリセルMCのライト動作に必要なライト電圧Vwtと、メモリセルMCの抵抗値Rとの関係例が示される。Pライト動作において、ソース線SLを基準としてビット線BLにPライト閾値電圧VtP以上のライト電圧Vwtを所定時間印加すると、メモリセルMCは、AP状態(高抵抗状態)からP状態(低抵抗状態)に変化する。一方、APライト動作において、ビット線BLを基準としてソース線SLにAPライト閾値電圧VtAP以上のライト電圧Vwtを所定時間印加すると、メモリセルMCは、P状態からAP状態に変化する。
しかし、Pライト閾値電圧VtPには、環境温度や、製造ばらつき等によって複数のメモリセルMC間でばらつき成分ΔVwtが発生する。例えば、Pライト閾値電圧VtPは、ティピカルのメモリセルMC(T)では0.8V等であり、ベストのメモリセルMC(B)ではティピカル値よりも小さくなり、ワーストのメモリセルMC(W)ではティピカル値よりも大きくなる。図示は省略されるが、APライト閾値電圧VtAPに関しても同様であり、例えば、|0.4V|(-0.4V)等のティピカル値を基準にばらつく。
ここで、複数のメモリセルMCに対して個々に最適なライト電圧Vwtを印加することが理想的であるが、個々の最適なライト電圧Vwtは不明である。このため、通常、ワーストのメモリセルMC(W)を基準にライト電圧Vwtが定められ、当該ライト電圧Vwtがライト対象の全メモリセルMCに印加される。例えば、Pライト動作時のライト電圧Vwtは、1.0V程度等に定められる。
しかし、この場合、例えば、ベストのメモリセルMC(B)は、ライト電圧Vwtの印加時間(例えば200ns等)の中の最も早いタイミングでAP状態からP状態へ変化する。その後、ベストのメモリセルMC(B)には、当該印加時間が終了するまで(すなわち、ワーストのメモリセルMC(W)のライトが完了するまで)、P状態(低抵抗状態)に伴う大きなメモリセル電流が流れ続ける。すなわち、当該メモリセルMCに、本来不必要なストレスが印加される。その結果、各メモリセルMC(特に、MC(B)寄りに分類されるメモリセル)において、劣化が進み、結果として、エンデュランスが低下する。
一方、エンデュランスを高めるため、非特許文献1のように、それぞれ異なるライト電圧を持つ3通りのライトパルス信号で3回のライト動作(およびベリファイ動作)を行う方式が考えられる。しかし、この方式では、ライト時間が増加する。例えば、ライトパルス信号の印加時間を300nsと仮定した場合、3回のライト動作およびベリファイ動作に伴い、ライト時間は、1μs程度に到達し得る。
さらに、非特許文献1の方式では、エンデュランスを高められるとは言え、その効果が不十分となる恐れがある。具体的には、ベストのメモリセルMC(B)では、1回目のライトパルス信号でライト動作が完了するため、残りの2回のライトパルス信号が印加されずに済む。ただし、ベストのメモリセルMC(B)のライト動作は、この1回目のライトパルス信号の印加時間の中の最も早いタイミングで完了する。このため、その後に当該1回目のライトパルス信号の印加時間が終了するまでの期間で、依然として、ストレスが印加される。
すなわち、1回のライトパルス信号を用いた方式に比べると、ストレスを1/3程度に低減できるが、依然として、この1/3程度のストレスが残存する。特に、SRAM等の代替えとしての役割を考慮すると、ストレスを更に低減させ、エンデュランスを更に高めことが望まれる。
《ライト回路回りの詳細》
図4は、図2Aにおけるライト回路周りの主要部の詳細な構成例を示す回路図である。図5は、図4におけるランプ信号生成回路の動作例を示す波形図である。図6は、図4におけるライト回路のPライト動作時の動作例を示す波形図である。まずは、Pライト動作を行う場合の構成例について説明する。
図4には、複数のライト回路WTC1~WTCkと、基準信号生成回路の一例であるランプ信号生成回路RMPGとが示される。複数のライト回路WTC1~WTCkは、それぞれ、図2Aにおける複数のリードライト回路RWC1~RWCk内に設けられる。ランプ信号生成回路RMPGは、複数のライト回路WTC1~WTCkに対して共通に設けられる。
ランプ信号生成回路RMPGは、時間と共に振幅が増加する基準信号を生成し、基準信号の一例として、ここではランプ信号Vrmpを生成する。ランプ信号生成回路RMPGは、リファレンス電流Irfを生成するリファレンス電流源RCSと、pMOSトランジスタMP5およびnMOSトランジスタMN5と、容量素子C1,C2とを備える。
イネーブル信号ENBがアサートされると(“1”レベルから“0”レベルに遷移すると)、pMOSトランジスタMP5がオンとなる。pMOSトランジスタMP5がオンとなった直後、ランプ信号Vrmpの電圧は、容量素子C1と、電源電圧VDDの電荷が蓄えられた容量素子C2とのチャージシェアにより、後述するクランプ用MOSトランジスタMclpのしきい値電圧Vthn近くまで上昇する。
その後、容量素子C1は、時間と共に、pMOSトランジスタMP5を介したリファレンス電流Irfによって充電される。例えば、容量素子C1の容量値を1pF、リファレンス電流Irfの大きさを5μAとすると、ランプ信号Vrmpの電圧は、しきい値電圧Vthn近くから、1V/200nsの勾配で増加する。その結果、図5に示されるようなランプ信号Vrmpが生成される。
複数のライト回路WTC1~WTCkのそれぞれ(代表としてWTC1)は、ライトドライバWTDaと、状態監視回路SMNと、ライト停止回路STPCとを備える。ライトドライバWTDaは、ランプ信号(基準信号)Vrmpに比例するライト信号(この例では電圧信号)を、ソース線SLを基準としてビット線BLに印加する。具体的には、ライトドライバWTDaは、クランプ用MOSトランジスタMclpと、スイッチ用MOSトランジスタMswと、pMOSトランジスタMP1,MP2からなるカレントミラー回路とを備える。
クランプ用MOSトランジスタMclpは、例えば、ソースフォロワで動作するnMOSトランジスタであり、ゲートにランプ信号Vrmpが入力され、ソースからライト信号(電圧信号)となるビット線電圧Vblを出力する。当該ライト信号(ビット線電圧Vbl)は、グローバルビット線GBL1を介してライト対象のビット線BLに印加される。なお、この際に、図示は省略するが、当該ビット線BLと対をなすソース線SLには接地電源電圧GNDが印加される。
pMOSトランジスタMP1は、クランプ用MOSトランジスタMclpに流れるビット線電流IblをpMOSトランジスタMP2に転写する。これにより、pMOSトランジスタMP2には、ビット線電流Iblに比例する検出用ビット線電流Ibl’が流れる。スイッチ用MOSトランジスタMswは、例えば、nMOSトランジスタであり、pMOSトランジスタMP1とクランプ用MOSトランジスタMclpとの間の電流経路上に挿入される。
クランプ用MOSトランジスタMclpは、スイッチ用MOSトランジスタMswがオンの場合には、ソースフォロワとして動作するため、ライト信号(Vbl)の印加を行うことができる。一方、クランプ用MOSトランジスタMclpは、スイッチ用MOSトランジスタMswがオフの場合には、ドレインのオープンに伴いオフとなり、結果としてライト信号(Vbl)の印加を停止する。
状態監視回路SMNは、ライト信号(Vbl)の印加時間の中で、記憶素子MEの抵抗状態を、検出用ビット線電流Ibl’に基づいて監視する。そして、状態監視回路SMNは、AP状態(高抵抗状態)からP状態(低抵抗状態)への状態変化を検出した際に検出信号SDETを出力する。ライト停止回路STPCは、状態監視回路SMNaからの検出信号SDETに応じて、停止信号STPを用いてスイッチ用MOSトランジスタMswをオフに制御する。これによって、ライト停止回路STPCは、ライトドライバWTDaにおけるライト信号(Vbl)の印加を停止させる。
このような構成を用いると、まず、図5に示されるように、グローバルビット線GBL1(ひいてはライト対象のビット線BL)に印加されるライト信号(Vbl)は、クランプ用MOSトランジスタMclpに伴い、ランプ信号Vrmpから当該トランジスタのしきい値電圧Vthn分低下した電圧となる。すなわち、ライト信号(Vbl)は、時間と共にゼロから所定の勾配で増加することになる。
そして、図6において、ワード線電圧Vwlによって選択されたメモリセルMCのビット線BLに、図5に示したランプ波形状のライト信号(Vbl)が印加されることで、Pライト動作が行われる。この際に、ライト信号(Vbl)が当該メモリセルMCのPライト閾値電圧VtPに到達すると、記憶素子MEは、AP状態(高抵抗状態)からP状態(低抵抗状態)へ変化する。
そして、このような高抵抗状態から低抵抗状態への状態変化に応じて、メモリセル電流(ひいてはビット線電流Ibl)は、急激に増加する。状態監視回路SMNは、このビット線電流Iblの急激な増加を検出することで、AP状態からP状態への状態変化が生じたことを検出し、検出信号SDETを出力する。ライト停止回路STPCは、この検出信号SDETに応じて、停止信号STPを用いてライト信号(Vbl)の印加を停止させる。
図7は、図4におけるライト回路のAPライト動作時の動作例を示す波形図である。APライト動作時には、図4のライトドライバWTDaは、グローバルビット線GBL1の代わりにグローバルソース線GSL1(ひいてはライト対象のソース線SL)にライト信号(この場合は、ソース線電圧Vsl)を印加する。この際に、当該ソース線SLと対をなすビット線BLには接地電源電圧GNDが印加される。
図7において、図6の場合と同様に、ワード線電圧Vwlによって選択されたメモリセルMCのソース線SLに、図5のビット線電圧Vblと同様のランプ波形状のライト信号(ソース線電圧Vsl)が印加されることで、APライト動作が行われる。この際に、ライト信号(Vsl)が、当該メモリセルMCのAPライト閾値電圧VtAPに到達すると、記憶素子MEは、P状態(低抵抗状態)からAP状態(高抵抗状態)に変化する。
そして、このような低抵抗状態から高抵抗状態への状態変化に応じて、メモリセル電流(ひいてはソース線電流Isl)は、急激に減少する。状態監視回路SMNは、このソース線電流Islの急激な減少を検出することで、P状態からAP状態への状態変化が生じたことを検出し、検出信号SDETを出力する。ライト停止回路STPCは、この検出信号SDETに応じて、停止信号STPを用いてライト信号(Vsl)の印加を停止させる。
このようなライト動作方式を用いることで、各メモリセルMCは、P状態(またはAP状態)へ変化する個々のタイミングでライト信号の印加が行われなくなる。これにより、図3で述べたように、Pライト閾値電圧VtP(またはAPライト閾値電圧VtAP)にばらつき成分ΔVwtが存在する場合であっても、各メモリセルMCに印加されるストレスを低減(理想的には、ほぼゼロ)にすることができる。その結果、エンデュランスを高めることが可能になる。
また、非特許文献1のような複数回のライト動作を行わずに、1回のライト動作で済むため、ライト時間を短縮することが可能である。さらに、図4に示したように、ランプ信号生成回路(基準信号生成回路)RMPGを、複数のライト回路WTC1~WTCk内のライトドライバWTDaで共通化することで、回路面積の増大を抑制することができる。図4の例では、ライトドライバWTDa内にクランプ用MOSトランジスタMclpを設けることで、このような共通化を実現している。
《状態監視回路の詳細》
図8は、図4において、Pライト動作用の状態監視回路の構成例を示す回路図である。図9は、図8の状態監視回路の動作例を示す波形図である。図8に示す状態監視回路SMNaは、抵抗素子Rdetと、微分回路DFCと、コンパレータCMP1とを備える。抵抗素子Rdetは、図4のライトドライバWTDaからの検出用ビット線電流Ibl’を検出電圧値に変換する。
微分回路DFCは、ライト信号(Vbl)の印加時間の中で、抵抗素子Rdetからの検出電圧値(すなわち、検出用ビット線電流Ibl’、ひいては記憶素子MEに流れるメモリセル電流)の変化率を検出する。具体的には、微分回路DFCは、負帰還回路を構成する帰還用抵抗素子RfおよびアンプAMPと、当該負帰還回路の(-)入力に挿入される入力用容量素子Cinとを備える。
図9に示されるように、検出用ビット線電流Ibl’の変化率がゼロの場合、微分回路DFCの出力信号(電圧信号)DFO1は、アンプAMPの(+)入力に印加されるリファレンス電圧Vrf1に等しくなる。一方、ライト信号(Vbl)の印加が開始されると、検出用ビット線電流Ibl’は一定の変化率で増加し、この変化率は、負帰還回路の(-)入力に反映される。このため、微分回路DFCの出力信号DFO1は、リファレンス電圧Vrf1よりも低い一定値となる。
その後、AP状態からP状態への状態変化が生じると、検出用ビット線電流Ibl’の変化率が上昇し、これに伴い、微分回路DFCの出力信号DFO1は、一定値から更に低い電圧に変化する。コンパレータCMP1は、出力信号DFO1を(-)入力、リファレンス電圧Vrf1よりも低いリファレンス電圧Vrf2を(+)入力として比較動作を行う。これにより、コンパレータCMP1は、出力信号DFO1が一定値から更に低い電圧に変化したことを、リファレンス電圧Vrf2を用いて検出し、検出信号SDET1を出力する。言い換えれば、コンパレータCMP1は、検出用ビット線電流Ibl’(ひいてはメモリセル電流)の変化率の変化を検出する。
図10は、図4において、APライト動作用の状態監視回路の構成例を示す回路図である。図11は、図10の状態監視回路の動作例を示す波形図である。図10に示す状態監視回路SMNbは、図8の場合と同様の抵抗素子Rdetおよび微分回路DFCと、図8とは入力極性が異なるコンパレータCMP2とを備える。ただし、抵抗素子Rdetは、図8の場合と異なり、ライトドライバWTDaからの検出用ソース線電流Isl’を検出電圧値に変換する。
図11において、ライト信号(Vsl)の印加が開始されると、検出用ソース線電流Isl’は一定の変化率で増加する。このため、図9の場合と同様に、微分回路DFCの出力信号(電圧信号)DFO2は、リファレンス電圧Vrf1よりも低い一定値となる。その後、P状態からAP状態への状態変化が生じると、検出用ソース線電流Isl’の変化率が低下し、これに伴い、微分回路DFCの出力信号DFO2は、一定値から高い電圧に変化する。
コンパレータCMP2は、図8の場合とは逆に、出力信号DFO2を(+)入力、リファレンス電圧Vrf1よりも高いリファレンス電圧Vrf3を(-)入力として比較動作を行う。これにより、コンパレータCMP2は、出力信号DFO2が一定値から高い電圧に変化したことを、リファレンス電圧Vrf3を用いて検出し、検出信号SDET2を出力する。言い換えれば、コンパレータCMP2は、検出用ソース線電流Isl’(ひいてはメモリセル電流)の変化率の変化を検出する。
《ライト回路回りの詳細(変形例)》
図12は、図4を変形したライト回路周りの主要部の詳細な構成例を示す回路図である。図13は、図12における状態監視回路の構成例を示す回路図である。図12では、図4の構成例と比較して、複数のライト回路WTC1~WTCkのそれぞれ(代表的にWTC1)の中に、セレクタSELa,SELbが追加されている。セレクタSELa,SELbは、ライトドライバWTDaからのライト信号をビット線BLまたはソース線SLのいずれに印加するかを選択する。
具体的には、Pライトイネーブル信号PWEが“1”レベルの場合、ライトドライバWTDaからのライト信号は、セレクタSELbを介してグローバルビット線GBL1(ひいてはライト対象のビット線BL)に印加される。この際に、グローバルソース線GSL1(ひいてはライト対象のソース線SL)には、セレクタSELaを介して接地電源電圧GNDが印加される。
一方、Pライトイネーブル信号PWEが“0”レベルの場合、ライトドライバWTDaからのライト信号は、セレクタSELaを介してグローバルソース線GSL1(ひいてはライト対象のソース線SL)に印加される。この際に、グローバルビット線GBL1(ひいてはライト対象のビット線BL)には、セレクタSELbを介して接地電源電圧GNDが印加される。
このようなセレクタSELa,SELbを設けることで、ライトドライバWTDaは、ライト信号を、ソース線SLを基準としてビット線BLに、または、ビット線BLを基準としてソース線SLに選択的に印加することが可能になる。すなわち、Pライト動作とAPライト動作とで、ライトドライバWTDaを共通化することができる。その結果、回路面積の増大を抑制することが可能になる。
なお、図3に示したように、Pライト動作とAPライト動作では、通常、Pライト動作の方が高いライト電圧Vwtが必要とされ得る。この場合、図12のランプ信号生成回路RMPGをPライト動作に合わせて設計し、それをAPライト動作でも用いればよい。ただし、場合によっては、Pライト動作とAPライト動作とで、それぞれに最適なランプ信号生成回路を設け、各ライト回路WTC1~WTCkが、Pライト動作かAPライト動作かに応じて、使用するランプ信号生成回路を選択できるように構成してもよい。
図13に示す状態監視回路SMNcは、図8(または図10)の場合と同様の抵抗素子Rdetおよび微分回路DFCに加えて、セレクタSELc,SELdと、コンパレータCMPとを備える。セレクタSELc,SELdは、微分回路DFCの出力信号DFOを、Pライトイネーブル信号PWEに応じてコンパレータCMPの(+)入力または(-)入力の一方に伝送する。
また、セレクタSELc,SELdは、Pライトイネーブル信号PWEに応じてコンパレータCMPの(+)入力または(-)入力の他方にリファレンス電圧(Vrf2またはVrf3)を伝送する。その結果、コンパレータCMPは、Pライトイネーブル信号PWEが“1”レベルの場合には、図8のコンパレータCMP1と等価になり、Pライトイネーブル信号PWEが“0”レベルの場合には、図10のコンパレータCMP2と等価になる。
このようなセレクタSELc,SELdを設けることで、状態監視回路SMNcは、ライト信号の印加時間の中で記憶素子MEの抵抗状態を監視し、P状態(低抵抗状態)およびAP状態(高抵抗状態)の一方から他方への状態変化を検出した際に検出信号SDETcを出力することが可能になる。すなわち、Pライト動作とAPライト動作とで、抵抗素子Rdet、微分回路DFCおよびコンパレータCMPを共通化することができる。その結果、回路面積の増大を抑制することが可能になる。
《基準信号生成回路の変形例》
図14および図15は、図4における基準信号回路の変形例を説明する模式図である。図4の示したランプ信号生成回路(基準信号回路)RMPGは、基準信号として時間と共に単調増加するランプ信号Vrmpを生成した。ただし、基準信号は、このようなランプ信号Vrmpに限らない。
例えば、図14のケース1~ケース3に示されるように、複数のメモリセルMCのPライト閾値電圧VtPに、偏った分布が生じる場合がある。分布に偏りが無いケース2を基準として、ケース1ではPライト閾値電圧VtPが高い側に分布が偏っており、ケース3ではPライト閾値電圧VtPが低い側に分布が偏っている。
例えば、ケース2の場合には、ランプ信号Vrmpを用いればよい。一方、ケース1の場合には、例えば、時間tと共にeを底とする指数関数“e”で増加するような基準信号を用いてもよい。また、ケース3の場合には、例えば、時間tと共に“1-e-t”で増加するような基準信号を用いてもよい。
図15には、基準信号回路を構成する各種回路方式が示される。図15のタイプ1は、容量素子Cを電流源CSからの定電流で充電する方式である。この場合、ランプ波形状の基準信号(電圧信号)Voが得られる。図15のタイプ2は、RC回路で容量素子Cを充電する方式である。この場合、時間tと共に“1-e-t”で増加するような基準信号(電圧信号)Voが得られる。図15のタイプ3は、容量素子Cを、定電圧で充電する方式である。この場合、時間tと共に“1-e-t”で増加するような基準信号(電流信号)Ioが得られる。
《実施の形態1の主要な効果》
以上、実施の形態1の半導体装置を用いることで、代表的には、MRAM(特にSTT-MRAM)におけるエンデュランスを高めることが可能になる。また、ライト時間の増大を抑制しつつ、エンデュランスを高めることが可能になる。
(実施の形態2)
前述した実施の形態1では、図8等に示したように、微分回路DFCを用いて状態変化を検出した。一方、図2のメモリユニットMEMUを大容量化する場合、例えば、ワード線WLの本数(n)が増加し、これに応じて、ビット線BLおよびソース線SLの寄生抵抗・寄生容量も増加し得る。その結果、状態変化に伴う波形が鈍化し、微分回路DFCの検出精度が低下する恐れがある。その対策として、例えば、図8の微分回路DFCの応答性を高める(具体的にはアンプAMPの駆動能力を高める)ことが考えられる。ただし、この場合、消費電力の増加が生じ得る。そこで、以下の実施の形態2の方式を用いることが有益となる。
《状態監視回路の詳細》
図16は、本発明の実施の形態2による半導体装置において、図4における状態監視回路のPライト動作用の構成例を示す回路図である。図17は、図16の状態監視回路の動作例を示す波形図である。図16に示す状態監視回路SMNdは、比較用電流源CCSと、コンパレータCMP3とを備える。比較用電流源CCSは、予め定めた一定の比較用電流Icpを生成する。
具体的には、比較用電流Icpは、図17の状態変化時におけるAP状態での検出用ビット線電流Ibl’と、P状態での検出用ビット線電流Ibl’の中間電流に定められる。この状態変化時におけるメモリセル電圧は、例えば、ティピカルのメモリセルMC(T)におけるPライト閾値電圧VtPであると仮定する。この場合、AP状態での電流(Ibl’)は、ティピカルのPライト閾値電圧VtPと、AP状態での既知の抵抗値(Rap’)とに基づいて、“VtP/Rap’”で定められる。同様に、P状態での電流(Ibl’)は、ティピカルのPライト閾値電圧VtPと、P状態での既知の抵抗値(Rp’)とに基づいて、“VtP/Rp’”で定められる。
コンパレータCMP3は、検出用ビット線電流Ibl’から比較用電流Icpを減算した電流を(+)入力に受け、当該電流(すなわち充電電流または放電電流)により定まる電圧INcp3と、(-)入力に印加されるリファレンス電圧Vrf4とを比較する。これにより、コンパレータCMP3は、図17に示されるように、ライト信号の印加時間の中で、検出用ビット線電流Ibl’(ひいてはメモリセル電流)が比較用電流Icpを超えた際(すなわち、充電電流となった際)に検出信号SDET3を出力する。
このように、実施の形態2では、実施の形態1における微分回路DFCを用いたAC的な検出方式と異なり、DC的な検出方式を用いるため、状態変化の検出精度を高めることが可能になる。また、微分回路DFCが不要となるため、回路面積を低減でき、消費電力も低減できる。さらに、メモリユニットMEMUの大容量化にも対応可能である。
図18は、図16の状態監視回路をAPライト動作に適用した場合の動作例を示す波形図である。この場合、比較用電流Icpは、図16の場合と同様に、状態変化時におけるAP状態での電流(Isl’)と、P状態での電流(Isl’)の中間電流に定められる。ただし、AP状態およびP状態での各電流値(Isl’)は、図16の場合と異なり、例えば、ティピカルのPライト閾値電圧VtPの代わりにティピカルのAPライト閾値電圧VtAPに基づいて定められる。
また、コンパレータCMP3は、図16の場合と同様に、検出用ソース線電流Isl’から比較用電流Icpを減算した電流を(+)入力に受け、当該電流(すなわち充電電流または放電電流)に伴う電圧INcp3と、(-)入力に印加されるリファレンス電圧Vrf4とを比較する。ただし、図18に示されるように、APライト動作時には、図17のPライト動作時と異なり、時間と共に増加している検出用ソース線電流Isl’が急減に減少したことを検出する必要がある。このため、単純に検出用ソース線電流Isl’と比較用電流Icpとを比較する方式では、状態変化を高精度に検出できない場合がある。
《ライト回路回りの詳細》
図19は、本発明の実施の形態2による半導体装置において、図2Aにおけるライト回路周りの主要部の詳細な構成例を示す回路図である。図20は、図19のライト回路のAPライト動作時の動作例を示す波形図である。図18で述べたような問題を解決するため、図19に示すライト回路は、P状態(低抵抗状態)からAP状態(高抵抗状態)へのライト信号として電流信号を用いる。すなわち、Pライト動作時には、図4のライトドライバWTDaを用いて、電圧信号であるライト信号の印加が行われる。一方、APライト動作時には、図19の構成例を用いて、電流信号であるライト信号の印加が行われる。
図19には、複数のライト回路WTC1~WTCkと、バイアス信号生成回路VBSGとが示される。複数のライト回路WTC1~WTCkは、それぞれ、図2Aにおける複数のリードライト回路RWC1~RWCk内に設けられる。バイアス信号生成回路VBSGは、複数のライト回路WTC1~WTCkに対して共通に設けられる。詳細は後述するが、バイアス信号生成回路VBSGは、図4に示したランプ信号生成回路RMPGからのランプ信号(基準信号)Vrmpを利用して、ランプ信号Vrmpとは逆の特性で変化するバイアス信号Vbsを生成する。
複数のライト回路WTC1~WTCkのそれぞれ(代表的にWTC1)は、ライトドライバWTDbと、状態監視回路SMNeと、ライト停止回路STPCとを備える。ライトドライバWTDbは、ランプ信号(基準信号)Vrmpに比例するライト信号(この例では電流信号)を、ビット線BLを基準としてソース線SLに印加する。具体的には、ライトドライバWTDbは、電流源用MOSトランジスタMcsと、スイッチ用MOSトランジスタMswとを備える。
電流源用MOSトランジスタMcsは、例えば、可変電流源として機能するpMOSトランジスタであり、ゲートにバイアス信号生成回路VBSGからのバイアス信号Vbsが入力され、ドレインからライト信号(電流信号)となるソース線電流Islを出力する。当該ライト信号(ソース線電流Isl)は、グローバルソース線GSL1を介してライト対象のソース線SLに印加される。なお、この際に、図示は省略するが、当該ソース線SLと対をなすビット線BLには、接地電源電圧GNDが印加される。
スイッチ用MOSトランジスタMswは、例えば、pMOSトランジスタであり、電流源用MOSトランジスタMcsの電流経路上に挿入される。このため、電流源用MOSトランジスタMcsは、スイッチ用MOSトランジスタMswがオンの場合には、ライト信号(Isl)の印加を行うことができる。一方、電流源用MOSトランジスタMcsは、スイッチ用MOSトランジスタMswがオフの場合には、ライト信号(Isl)の印加を停止する。スイッチ用MOSトランジスタMswのオン・オフは、図4の場合と同様に、ライト停止回路STPCからの停止信号STPで制御される。
状態監視回路SMNeは、比較用電圧源CVSと、コンパレータCMP4とを備える。比較用電圧源CVSは、予め定めた一定の比較用電圧Vcpを生成する。比較用電圧Vcpは、図20の状態変化時におけるAP状態でのソース線電圧Vslと、P状態でのソース線電圧Vslの中間電圧に定められる。この際に、例えば、AP状態での電圧(Vsl)は、ティピカルのAPライト閾値電圧(|VtAP|)であると仮定し、P状態での電圧(Vsl)は、ティピカルのPライト閾値電圧VtPであると仮定する。
コンパレータCMP4は、ライト信号(Isl)の印加時間の中で、ソース線電圧Vsl(ひいては記憶素子MEに生じたメモリセル電圧)が比較用電圧Vcpを超えた際に検出信号SDET4を出力する。ライト停止回路STPCは、状態監視回路SMNeからの検出信号SDET4に応じて、停止信号STPを用いてスイッチ用MOSトランジスタMswをオフに制御する。これによって、ライト停止回路STPCは、ライトドライバWTDbにおけるライト信号(Isl)の印加を停止させる。なお、図19のスイッチ用MOSトランジスタMswは、図4の場合と異なりpMOSトランジスタであるため、図20の停止信号STPは、図6等とは極性が異なる。
このように、APライト動作時には、電流信号でライトし、かつメモリセル電圧を検出する方式を用いることで、図20に示されるように、検出対象となるメモリセル電圧(ソース線電圧Vsl)は、図17のメモリセル電流(検出用ビット線電流Ibl’)と同様に、状態変化時に急激に増加する波形形状となる。その結果、APライト動作においても、状態変化を高精度に検出可能になる。
なお、このように、Pライト動作とAPライト動作とで、ライト方式および検出方式を切り替える場合、ライト回路WTC1~WTCkを、例えば、図12に示したようなセレクタSELa,SELbを用いて構成すればよい。具体的には、セレクタSELbの“1”入力の先に、図4のライトドライバWTDaおよび図16の状態監視回路SMNd等を接続し、セレクタSELaの“0”入力の先に、図19のライトドライバWTDbおよび状態監視回路SMNe等を接続すればよい。
図21は、図19におけるバイアス信号生成回路の構成例を示す回路図である。図22は、図21のバイアス信号生成回路の動作例を示す波形図である。図21に示すバイアス信号生成回路VBSGは、図4に示したランプ信号生成回路RMPGと、nMOSトランジスタMN6と、pMOSトランジスタMP6とを備える。nMOSトランジスタMN6は、ゲートにランプ信号生成回路RMPGからのランプ信号Vrmpが入力されることで、ランプ信号Vrmpに比例する電流I6を流す。pMOSトランジスタMP6は、ダイオード接続で構成され、この電流I6をバイアス信号(電圧信号)Vbsに変換する。
その結果、図22に示されるように、バイアス信号Vbsは、ランプ信号Vrmpとは逆の特性で変化する。すなわち、バイアス信号Vbsは、時間と共に振幅が減少する。また、図19の電流源用MOSトランジスタMcsは、pMOSトランジスタMP6とカレントミラー回路を構成するため、ランプ信号Vrmpに比例する(すなわち時間と共に増加する)ライト信号(ソース線電流Isl)を生成し、グローバルソース線GSL1に印加することになる。
このように、バイアス信号生成回路VBSGを、ランプ信号生成回路RMPGを利用する形で構成することで、回路面積の増大を抑制することができる。また、バイアス信号生成回路VBSGを、複数のライト回路WTC1~WTCk内のライトドライバWTDbで共通化することで、回路面積の増大を抑制することができる。図19の例では、ライトドライバWTDb内に電流源用MOSトランジスタMcsを設けることで、このような共通化を実現している。
《実施の形態2の主要な効果》
以上、実施の形態2の半導体装置を用いることで、実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。また、実施の形態1と比較して、微分回路を用いる必要がないため、回路面積を低減できる。さらに、DC的な方式で状態変化を検出するため、メモリユニットMEMUの大容量化への対応が容易となる。
(実施の形態3)
実施の形態2の方式は、Pライト閾値電圧VtPおよびAPライト閾値電圧VtAPのばらつきがある程度小さい場合には有益である。一方、このばらつきが大きくなると、図16における比較用電流Icpや、図19における比較用電圧Vcpを最適値に設定することが困難となる恐れがある。
例えば、図16における比較用電流Icpの値をベストのメモリセルMC(B)に合わせて低めに設定すると、ワーストのメモリセルMC(W)において、状態変化が生じる前にライト信号の印加が停止され得る。逆に、比較用電流Icpの値をワーストのメモリセルMC(W)に合わせて高めに設定すると、ベストのメモリセルMC(B)において、状態変化後のある程度の時間でストレスが印加され得る。そこで、以下の実施の形態3の方式を用いることが有益となる。
《ライト動作のシーケンス》
図23は、本発明の実施の形態3による半導体装置において、Pライト動作時のシーケンスの一例を説明する概略図である。半導体装置の構成は、実施の形態2で述べた構成とほぼ同様である。ただし、図16における比較用電流源CCSは、図23に示されるように、比較用電流Icpとして、比較用電流IcpAと、比較用電流IcpAよりも大きい比較用電流IcpBとを生成する。
また、ライト回路WTC1~WTCkのそれぞれは、図4に示したライトドライバWTDaを用いて、ライト信号(ビット線電圧Vbl)の印加を2回行う。さらに、図2Aのシーケンス制御回路SQCTLは、1回目のライト信号(Vbl)の印加時間Tp1の前の時間Tv1に加えて、当該印加時間Tp1の後の時間Tv2でも、ベリファイ回路(RDC,PLT)にベリファイ動作を行わせる。
時間Tv1において、各ライト回路WTC1~WTCk内のベリファイ回路(RDC,PLT)は、Pライト動作の対象であると判定した場合に、ライトイネーブル信号WENをアサートする。具体的には、ベリファイ回路は、ライトデータDIがP状態に対応し、かつ、ライト対象のメモリセルMCがAP状態を保持している場合に、Pライト動作の対象であると判定する。
Pライト動作の対象であるライト回路WTCは、ライトドライバWTDaを用いて1回目のライト信号(Vbl)の印加を行う。当該ライト回路WTC内の状態監視回路(図16のSMNd)は、当該1回目のライト信号(Vbl)の印加時間Tp1の中で、コンパレータCMP3に、検出用ビット線電流Ibl’(ひいてはメモリセル電流)と比較用電流IcpAとの比較を行わせる。この際に、状態監視回路SMNdは、比較用電流源CCSに比較用電流IcpAを生成させる。比較用電流IcpAは、例えば、ベストのメモリセルMC(B)とティピカルのメモリセル(T)の中間に分布されるメモリセルMCの特性に基づいて定められる。
続いて、時間Tv2において、ベリファイ回路(RDC,PLT)は、1回目のライト信号(Vbl)を印加したメモリセルMCからのリードデータとライトデータDIとの一致・不一致を判定する。すなわち、ベリファイ回路は、Pライト動作が完了したか否かを判定する。その後、Pライト動作の対象であるライト回路WTCは、ベリファイ回路での判定結果が不一致であるメモリセルMCのみを対象に、ライトドライバWTDaを用いて2回目のライト信号(Vbl)の印加を行う(図23の印加時間Tp2)。
すなわち、印加時間Tp2では、Pライト動作が完了していないメモリセルMCに対応するライト回路WTCのみが、2回目のライト信号(Vbl)の印加を行う。当該ライト回路WTC内の状態監視回路SMNdは、印加時間Tp2の中で、コンパレータCMP3に、検出用ビット線電流Ibl’(メモリセル電流)と比較用電流IcpBとの比較を行わせる。この際に、状態監視回路SMNdは、比較用電流源CCSに比較用電流IcpBを生成させる。比較用電流IcpBは、例えば、ワーストのメモリセルMC(W)の特性に基づいて定められる。
このようなシーケンスを用いることで、例えば、ベストのメモリセルMC(B)では、1回目のライト信号(Vbl)の印加時に状態変化が検出され、2回目のライト信号(Vbl)の印加は行われない。さらに、ベストのメモリセルMC(B)では、この1回目のライト信号(Vbl)の印加時間Tp1の中で、最も早いタイミングで状態変化が検出され、以降、印加時間Tp1が終了するまでの時間で、ライト信号(Vbl)の印加は行われない。
図24は、本発明の実施の形態3による半導体装置において、APライト動作時のシーケンスの一例を説明する概略図である。半導体装置の構成は、実施の形態2で述べた構成とほぼ同様である。ただし、図19における比較用電圧源CVSは、図24に示されるように、比較用電圧Vcpとして、比較用電圧VcpAと、比較用電圧VcpAよりも大きい比較用電圧VcpBとを生成する。
また、ライト回路WTC1~WTCkのそれぞれは、図19に示したライトドライバWTDbを用いて、ライト信号(ソース線電流Isl)の印加を2回行う。さらに、図2Aのシーケンス制御回路SQCTLは、図23の場合と同様に、1回目のライト信号(Isl)の印加時間Tap1の前の時間Tv1に加えて、当該印加時間Tap1の後の時間Tv2でも、ベリファイ回路(RDC,PLT)にベリファイ動作を行わせる。
動作に関しては、図23の場合と同様である。簡単に説明すると、時間Tv1において、ベリファイ回路(RDC,PLT)は、APライト動作の対象であると判定した場合に、ライトイネーブル信号WENをアサートする。具体的には、ベリファイ回路は、ライトデータDIがAP状態に対応し、かつ、ライト対象のメモリセルMCがP状態を保持している場合に、APライト動作の対象であると判定する。
APライト動作の対象であるライト回路WTCは、ライトドライバWTDbを用いて1回目のライト信号(Isl)の印加を行う。状態監視回路(図19のSMNe)は、その印加時間Tap1の中で、コンパレータCMP4に、メモリセル電圧と比較用電圧VcpAとの比較を行わせる。続いて、時間Tv2において、ベリファイ回路は、メモリセルMCからのリードデータとライトデータDIとの一致・不一致を判定する。
その後、APライト動作の対象であるライト回路WTCは、ベリファイ回路での判定結果が不一致であるメモリセルMCのみを対象に、ライトドライバWTDbを用いて2回目のライト信号(Isl)の印加を行う(図24の印加時間Tap2)。状態監視回路SMNeは、印加時間Tap2の中で、コンパレータCMP4に、メモリセル電圧と比較用電圧VcpBとの比較を行わせる。
《実施の形態3の主要な効果》
以上、実施の形態3の半導体装置を用いることで、実施の形態2の場合と同様の効果が得られる。さらに、このような効果を、メモリセルMCの特性ばらつきが大きい場合であっても得ることが可能になる。
(実施の形態4)
実施の形態3の方式では、ライト信号の印加が2回行われるため、ライト時間が増大し得る。また、比較用電流IcpA,IcpBおよび比較用電圧VcpA,VcpBの定め方によっては、若干のストレスが残存する恐れがある。そこで、以下の実施の形態4の方式を用いることが有益となる。
《状態監視回路の概略動作》
図25は、本発明の実施の形態4による半導体装置において、状態監視回路のPライト動作時の動作例を説明する概略図である。図26は、本発明の実施の形態4による半導体装置において、状態監視回路のAPライト動作時の動作例を説明する概略図である。半導体装置の構成は、実施の形態2の場合とほぼ同様である。すなわち、Pライト動作時は、図4のライトドライバWTDaと、図16の状態監視回路SMNdが用いられる。また、APライト動作時は、図19のライトドライバWTDbおよび状態監視回路SMNeが用いられる。
ただし、図16の状態監視回路SMNdにおいて、比較用電流源CCSは、図25に示されるように、時間と共に増加する比較用電流IcpCを生成する。そして、図16のコンパレータCMP3は、ライト信号(ビット線電圧Vbl)の印加時間の中で、検出用ビット線電流Ibl’(ひいてはメモリセル電流)が当該比較用電流IcpCを超えた際に検出信号SDET3を出力する。
同様に、図19の状態監視回路SMNeにおいて、比較用電圧源CVSは、図26に示されるように、時間と共に増加する比較用電圧VcpCを生成する。そして、図19のコンパレータCMP4は、ライト信号(ソース線電流Isl)の印加時間の中で、ソース線電圧Vsl(ひいてはメモリセル電圧)が当該比較用電圧VcpCを超えた際に検出信号SDET4を出力する。
また、図25では、図23の場合と異なり、ベリファイ動作(時間Tv1)の後に、ライト信号(Vbl)の印加が2回ではなく1回行われる(印加時間Tp1)。この際に、比較用電流IcpCは、ライト信号(Vbl)に同期して変化する。同様に、図26では、図24の場合と異なり、ベリファイ動作(時間Tv1)の後に、ライト信号(Isl)の印加が2回ではなく1回行われる(印加時間Tap1)。この際に、比較用電圧VcpCは、ライト信号(Isl)に同期して変化する。
このような状態監視回路を用いると、ライト信号の印加時間Tp1,Tap1で比較用電流IcpCおよび比較用電圧VcpCを、常時、最適値に保つことができる。これにより、実施の形態3の場合のように、複数の比較用電流IcpA,IcpBおよび比較用電圧VcpA,VcpBを用いる必要がなく、また、ライト信号の印加を複数回行う必要もない。その結果、エンデュランスを高めつつ、ライト時間を短縮できる。
《比較用電流源および比較用電圧源の詳細》
図27は、図25のPライト動作において、比較用電流源周りの詳細な構成例を示す回路図である。図27には、AP電流生成回路IAPGと、電流加算回路IADDと、リターン回路RTCとが示される。AP電流生成回路IAPGは、レプリカ用抵抗素子RapRと、レプリカ用トランジスタMclpRと、レプリカ用カレントミラー回路(MP11,MP12)とを備える。レプリカ用抵抗素子RapRは、AP状態の記憶素子MEのレプリカとして機能し、AP状態での抵抗値(既知)を有する。
レプリカ用トランジスタMclpRおよびレプリカ用カレントミラー回路(MP11,MP12)は、それぞれ、図4におけるクランプ用MOSトランジスタMclpおよびカレントミラー回路(MP1,MP2)のレプリカとして機能する。これにより、レプリカ用カレントミラー回路(MP11,MP12)は、レプリカ用抵抗素子RapRに流れる電流を、AP電流Iapとして出力する。
電流加算回路IADDは、オフセット電流ΔI1を生成するオフセット電流源OCS1を備える。電流加算回路IADDは、AP電流生成回路IAPGからのAP電流Iapにオフセット電流ΔI1を加算する。リターン回路RTCは、nMOSトランジスタMN11を備える。nMOSトランジスタMN11は、比較用電流源CCSを構成するnMOSトランジスタMNcとカレントミラー回路を構成する。リターン回路RTCは、電流加算回路IADDからの電流(Iap+ΔI1)を、比較用電流IcpCとして比較用電流源CCSに折り返す。これにより、比較用電流IcpCは、図25に示されるように、AP状態の記憶素子MEに流れるメモリセル電流よりも、オフセット電流ΔIだけ高い値に設定される。
図28は、図26のAPライト動作において、比較用電圧源の詳細な構成例を示す回路図である。図28に示す比較用電圧源CVSは、レプリカ用トランジスタMP13と、オフセット電流源OCS2と、レプリカ用抵抗素子RpRとを備える。レプリカ用抵抗素子RpRは、P状態の記憶素子MEのレプリカとして機能し、P状態での抵抗値(既知)を有する。
レプリカ用トランジスタMP13は、図19の電流源用MOSトランジスタMcsのレプリカとして機能し、レプリカ用抵抗素子RpRにP電流Ipを流す。オフセット電流源OCS2は、レプリカ用抵抗素子RpRに、P電流Ipに加算する形でオフセット電流ΔI2を流す。これにより、レプリカ用抵抗素子RpRには、比較用電圧VcpCが生成される。比較用電圧VcpCは、図26に示されるように、P状態の記憶素子MEで生じるメモリセル電圧よりも、オフセット電流ΔI2に基づくオフセット電圧(ΔI2×RpR)だけ高い値に設定される。
なお、このような構成を用いると、AP電流Iapとオフセット電流ΔI1の加算比率(またはP電流Ipとオフセット電流ΔI2の加算比率)によって、比較用電流IcpC(または比較用電圧VcpC)の傾きを容易に調整することも可能である。例えば、傾きを小さくしたい場合には、オフセット電流ΔI1を増やし、AP電流Iapを減らせばよい。具体的には、例えば、オフセット電流源OCS1を構成するトランジスタのサイズ調整や、pMOSトランジスタMP12のサイズ調整(カレントミラー比の調整)等を行えばよい。
また、ここでは、レプリカ用抵抗素子RapR,RpRを設けたが、これに対して、さらに、図2AのカラムセレクタCSELや、図2Bの選択トランジスタST等の各レプリカを追加してもよい。これにより、レプリカとしての精度(ひいては、比較用電流IcpCおよび比較用電圧VcpCの精度)をより高めることが可能になる。
《実施の形態4の主要な効果》
以上、実施の形態4の半導体装置を用いることで、実施の形態3の場合と同様の効果が得られる。さらに、実施の形態3の場合と比較して、ライト時間を短縮することが可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
BL ビット線
CCS 比較用電流源
CMP コンパレータ
CVS 比較用電圧源
DEV 半導体装置
MC メモリセル
ME 記憶素子
MEMU メモリユニット
Mclp クランプ用MOSトランジスタ
Mcs 電流源用MOSトランジスタ
RMPG ランプ信号生成回路(基準信号生成回路)
SEL セレクタ
SL ソース線
SMN 状態監視回路
ST 選択トランジスタ
STPC ライト停止回路
WL ワード線
WTC ライト回路
WTD ライトドライバ

Claims (10)

  1. メモリユニットを有する半導体装置であって、
    前記メモリユニットは、
    ワード線と、
    前記ワード線に交差して配置されるビット線と、
    前記ビット線に並んで配置されるソース線と、
    前記ワード線と、前記ビット線または前記ソース線との交点に配置されるメモリセルと、
    前記メモリセルに外部からのライトデータをライトするライト回路と、
    基準信号生成回路と、
    を有し、
    前記メモリセルは、
    前記ビット線に接続され、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)を構成要素として低抵抗状態か高抵抗状態かによって異なるデータを記憶する記憶素子と、
    前記ソース線と前記記憶素子との間に接続され、前記ワード線によってオン・オフが制御される選択トランジスタと、
    を有し、
    前記基準信号生成回路は、時間と共に振幅が増加する基準信号を生成し、
    前記ライト回路は、
    前記基準信号に比例するライト信号を、前記ソース線を基準として前記ビット線に、または、前記ビット線を基準として前記ソース線に印加するライトドライバと、
    前記ライト信号の印加時間の中で前記記憶素子の抵抗状態を監視し、前記低抵抗状態および前記高抵抗状態の一方から他方への状態変化を検出した際に検出信号を出力する状態監視回路と、
    前記検出信号に応じて、前記ライトドライバにおける前記ライト信号の印加を停止させるライト停止回路と、
    を有し、
    前記高抵抗状態から前記低抵抗状態への前記ライト信号は、電圧信号であり、
    前記状態監視回路は、
    予め定めた一定の比較用電流を生成する比較用電流源と、
    前記ライト信号の前記印加時間の中で、前記記憶素子に流れるメモリセル電流が前記比較用電流を超えた際に前記検出信号を出力する第1のコンパレータと、
    を有する、
    半導体装置。
  2. 請求項記載の半導体装置において、
    前記低抵抗状態から前記高抵抗状態への前記ライト信号は、電流信号であり、
    前記状態監視回路は、
    予め定めた一定の比較用電圧を生成する比較用電圧源と、
    前記ライト信号の前記印加時間の中で、前記記憶素子に生じたメモリセル電圧が前記比較用電圧を超えた際に前記検出信号を出力する第2のコンパレータと、
    を有する、
    半導体装置。
  3. 請求項記載の半導体装置において、
    前記メモリユニットは、更に、前記記憶素子からのリードデータと、前記ライトデータとの一致・不一致を判定するベリファイ回路を有し、
    前記比較用電流源は、前記比較用電流として、第1の比較用電流と、前記第1の比較用電流よりも大きい第2の比較用電流とを生成し、
    前記ライト回路は、前記ライトドライバを用いて、前記高抵抗状態から前記低抵抗状態への前記ライト信号の印加を2回行い、
    前記状態監視回路は、1回目の前記ライト信号の前記印加時間の中で、前記第1のコンパレータに、前記メモリセル電流と前記第1の比較用電流との比較を行わせ、2回目の前記ライト信号の前記印加時間の中で、前記第1のコンパレータに、前記メモリセル電流と前記第2の比較用電流との比較を行わせ、
    前記ベリファイ回路は、前記1回目の前記ライト信号の前記印加時間の後に、前記リードデータと前記ライトデータとの一致・不一致を判定し、
    前記ライト回路は、前記ベリファイ回路での判定結果が不一致である前記メモリセルのみを対象に、前記ライトドライバを用いて前記2回目の前記ライト信号の印加を行う、
    半導体装置。
  4. 請求項記載の半導体装置において、
    前記メモリユニットは、更に、前記記憶素子からのリードデータと、前記ライトデータとの一致・不一致を判定するベリファイ回路を有し、
    前記比較用電圧源は、前記比較用電圧として、第1の比較用電圧と、前記第1の比較用電圧よりも大きい第2の比較用電圧とを生成し、
    前記ライト回路は、前記ライトドライバを用いて、前記低抵抗状態から前記高抵抗状態への前記ライト信号の印加を2回行い、
    前記状態監視回路は、1回目の前記ライト信号の前記印加時間の中で、前記第1のコンパレータに、前記メモリセル電圧と前記第1の比較用電圧との比較を行わせ、2回目の前記ライト信号の前記印加時間の中で、前記第1のコンパレータに、前記メモリセル電圧と前記第2の比較用電圧との比較を行わせ、
    前記ベリファイ回路は、前記1回目の前記ライト信号の前記印加時間の後に、前記リードデータと前記ライトデータとの一致・不一致を判定し、
    前記ライト回路は、前記ベリファイ回路での判定結果が不一致である前記メモリセルのみを対象に、前記ライトドライバを用いて前記2回目の前記ライト信号の印加を行う、
    半導体装置。
  5. メモリユニットを有する半導体装置であって、
    前記メモリユニットは、
    ワード線と、
    前記ワード線に交差して配置されるビット線と、
    前記ビット線に並んで配置されるソース線と、
    前記ワード線と、前記ビット線または前記ソース線との交点に配置されるメモリセルと、
    前記メモリセルに外部からのライトデータをライトするライト回路と、
    基準信号生成回路と、
    を有し、
    前記メモリセルは、
    前記ビット線に接続され、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)を構成要素として低抵抗状態か高抵抗状態かによって異なるデータを記憶する記憶素子と、
    前記ソース線と前記記憶素子との間に接続され、前記ワード線によってオン・オフが制御される選択トランジスタと、
    を有し、
    前記基準信号生成回路は、時間と共に振幅が増加する基準信号を生成し、
    前記ライト回路は、
    前記基準信号に比例するライト信号を、前記ソース線を基準として前記ビット線に、または、前記ビット線を基準として前記ソース線に印加するライトドライバと、
    前記ライト信号の印加時間の中で前記記憶素子の抵抗状態を監視し、前記低抵抗状態および前記高抵抗状態の一方から他方への状態変化を検出した際に検出信号を出力する状態監視回路と、
    前記検出信号に応じて、前記ライトドライバにおける前記ライト信号の印加を停止させるライト停止回路と、
    を有し、
    前記高抵抗状態から前記低抵抗状態への前記ライト信号は、電圧信号であり、
    前記状態監視回路は、
    時間と共に増加する比較用電流を生成する比較用電流源と、
    前記ライト信号の前記印加時間の中で、前記記憶素子に流れるメモリセル電流が前記比較用電流を超えた際に前記検出信号を出力する第1のコンパレータと、
    を有する、
    半導体装置。
  6. 請求項記載の半導体装置において、
    前記低抵抗状態から前記高抵抗状態への前記ライト信号は、電流信号であり、
    前記状態監視回路は、
    時間と共に増加する比較用電圧を生成する比較用電圧源と、
    前記ライト信号の前記印加時間の中で、前記記憶素子に生じたメモリセル電圧が前記比較用電圧を超えた際に前記検出信号を出力する第2のコンパレータと、
    を有する、
    半導体装置。
  7. メモリユニットを有する半導体装置であって、
    前記メモリユニットは、
    ワード線と、
    前記ワード線に交差して配置される複数のビット線と、
    前記複数のビット線に並んで配置される複数のソース線と、
    前記ワード線と、前記複数のビット線または前記複数のソース線との交点にそれぞれ配置される複数のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルに外部からのライトデータをライトする複数のライト回路と、
    前記複数のライト回路に対して共通に設けられる基準信号生成回路と、
    を有し、
    前記複数のメモリセルのそれぞれは、
    前記ビット線に接続され、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)を構成要素として低抵抗状態か高抵抗状態かによって異なるデータを記憶する記憶素子と、
    前記ソース線と前記記憶素子との間に接続され、前記ワード線によってオン・オフが制御される選択トランジスタと、
    を有し、
    前記基準信号生成回路は、時間と共に振幅が増加する基準信号を生成し、
    前記複数のライト回路のそれぞれは、
    前記基準信号に比例するライト信号を、前記ソース線を基準として前記ビット線に、または、前記ビット線を基準として前記ソース線に印加するライトドライバと、
    前記ライト信号の印加時間の中で前記記憶素子の抵抗状態を監視し、前記低抵抗状態および前記高抵抗状態の一方から他方への状態変化を検出した際に検出信号を出力する状態監視回路と、
    前記検出信号に応じて、前記ライトドライバにおける前記ライト信号の印加を停止させるライト停止回路と、
    を有し、
    前記高抵抗状態から前記低抵抗状態への前記ライト信号は、電圧信号であり、
    前記状態監視回路は、
    予め定めた一定の比較用電流を生成する比較用電流源と、
    前記ライト信号の前記印加時間の中で、前記記憶素子に流れるメモリセル電流が前記比較用電流を超えた際に前記検出信号を出力する第1のコンパレータと、
    を有する、
    半導体装置。
  8. 請求項記載の半導体装置において、
    前記複数のライト回路のそれぞれは、前記ライト信号を前記ビット線または前記ソース線のいずれに印加するかを選択するセレクタを有する、
    半導体装置。
  9. 請求項記載の半導体装置において、
    前記ライトドライバは、ゲートに前記基準信号が入力され、ソースから電圧信号となる前記ライト信号を出力するクランプ用MOSトランジスタを有する、
    半導体装置。
  10. 請求項記載の半導体装置において、
    前記ライトドライバは、ゲートに前記基準信号とは逆の特性のバイアス信号が入力され、ドレインから電流信号となる前記ライト信号を出力する電流源用MOSトランジスタを有する、
    半導体装置。
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