JP7431960B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関制御装置に関するものである。
内燃機関では、燃料と空気が混合された混合気が燃焼する際に、粒子状物質として煤が生成される。この煤の排出量を低減させるために、内燃機関には、煤を捕集するフィルタであるガソリンパーティキュートフィルタ(Gasoline Particulate Filter:以下「GPF」という)が設けられている。GPFは、目詰まりを防止するために、所定量の煤が堆積した際には、捕集した煤を燃焼させて除去(焼却)する再生動作が行われる。
図13は、従来のGPFの再生制御の動作例を示すタイムチャートである。
図13に示すように、GPFの温度が再生可能温度以上に達すると、車両のアクセルオフの減速時に実行される燃料カット(F/C)により、GPFに酸素が供給される。そして、煤が燃焼することにより、GPFが再生される。GPFの再生動作を行う際は、再生前におけるGPFに堆積した煤の量(煤堆積量)や、再生動作後には、焼却された煤の量及びGPFに残留している煤残量の推定動作が行われる。
次に、図14から図16を参照して従来の煤残量の推定方法の概要について説明する。
図14は、従来の煤残量の推定方法における第1の方式を示す概要図である。
図14に示す第1の方式では、煤の堆積量を推定する煤堆積量推定ロジックと、煤の焼却量を推定する煤焼却量推定ロジックと、煤残量を推定する煤残量推定ロジックから構成される。煤堆積量推定ロジック及び煤焼却量推定ロジックでは、物理式やMAP等を用いた論理演算から煤堆積量や煤焼却量を推定する。そして、煤残量推定ロジックでは、推定煤堆積量から推定煤焼却量を減算することで、煤残量を推定している。
図15Aから図15Cは、従来の煤残量の推定方法における第2の方式を示す概要図である。
第2の方式では、図15Aに示すように、差圧センサを用いてGPFの上流側と下流側の圧力の差(差圧)を測定する。そして、図15Bに示す差圧ΔPと煤残量との関係を示す校正曲線から、図15Cに示すように、煤残量を推定している。
なお、図13に示すように、従来の煤残量の推定方法では、推定値と実値との誤差が発生する。そして、この誤差を解消させるために推定値の補正処理が行われている。
図16は、従来の煤残量の推定方法における第3の方式を示す概要図である。図16に示す第3の方式は、上述した第1の方式と第2の方式を組み合わせて推定値を補正するものである。
図16に示すように、第3の方式では、第2の方式、すなわちGPFの差圧ΔPを用いて推定した煤残量をリファレンス値(真値)として用いて、第1の方式である論理演算により推定した煤残量との差分を算出する。そして、算出した差分を用いて煤堆積量推定ロジックに対して補正を実施する。
このような煤残量の推定にかかる従来技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1では、内燃機関の運転状態に基づいた第1推定量と、フィルタの前後の差圧に基づいた第2推定量と、を算出し、第1推定量と第2推定量の偏差を算出し、この偏差を用いて煤堆積量を補正する技術が記載されている。
図17Aから図18Bは、論理演算による煤残量の推定値に生じる誤差を示す説明図である。図17A及び図17Bは、煤堆積量推定ロジックに起因する誤差を示し、図18A及び図18Bは、煤焼却量推定ロジックに起因する誤差を示している。
図17A及び図17Bに示す例では、煤堆積量推定ロジックに誤差が生じた場合、推定煤堆積量が過剰に演算されたことにより推定誤差が生じるため、再生後の推定煤残量に誤差が生じる。このとき、差圧により算出した推定煤残量を真値とし、論理演算により算出した推定煤残量との差分を算出する。そして、算出した差分により推定煤堆積量を推定する推定部(煤堆積量推定ロジック)が補正される。
これに対して、図18A及び図18Bに示す例では、煤焼却量推定ロジックに誤差が生じた場合、推定焼却量が過少に演算されたことにより推定誤差が生じるため、再生後の推定煤残量に誤差が生じる。このとき、差圧により算出した推定煤残量を真値とし、論理演算により算出した推定煤残量との差分を算出する。そして、従来技術では、算出した差分は煤焼却量に起因する誤差であるが、推定煤堆積量を算出する推定部(煤堆積量推定ロジック)を補正している。
特開2019-105181号公報
また、論理演算による煤残量の推定値に生じる誤差には、図17A及び図17Bに示すように、煤堆積量の推定値に起因する誤差だけでなく、図18A及び図18Bに示すように、煤焼却量の推定値に起因する誤差もある。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、第1推定量と第2推定量との間に差分が生じた場合、その偏差を常に煤堆積量の推定部に対して補正を行っている。したがって、正確な推定値を演算している推定部に対して煤焼却量の推定に起因する誤差で補正を行うことになり、次回のGPFの再生動作時に推定煤堆積量に誤差が発生し、再び差圧センサによる補正を行う必要があった。
本目的は、上記の問題点を考慮し、粒子状物質の残量を推定する際に生じた誤差を適切な推定部に対して補正することができる内燃機関制御装置を提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するため、内燃機関制御装置は、排気通路に設けられて排気中の粒子状物質を捕集するフィルタの再生動作を制御する制御部を備えている。制御部は、堆積量推定部と、焼却量推定部と、残量推定部と、推定誤差判定部と、を備えている。堆積量推定部は、フィルタに堆積する粒子状物質の堆積量を推定する。焼却量推定部は、再生動作時に焼却される粒子状物質の焼却量を推定する。残量推定部は、堆積量推定部が推定した推定堆積量及び焼却量推定部が推定した推定焼却量に基づいてフィルタに残留する粒子状物質の残量を推定する。そして、推定誤差判定部は、残量推定部が推定した推定残量の誤差が、堆積量推定部に起因する誤差か、焼却量推定部に起因する誤差かを判定し、判定した推定部に対して補正を行う。
上記構成の内燃機関制御装置によれば、粒子状物質の残量を推定する際に生じた誤差を適切な推定部に対して補正することができる。
実施の形態例にかかる内燃機関制御装置が搭載された内燃機関の構成を示す概略構成図である。 実施の形態例にかかる内燃機関制御装置の制御系を示すブロック図である。 実施の形態例にかかる内燃機関制御装置のGPF制御装置を示すブロック図である。 実施の形態例にかかる内燃機関制御装置における推定煤残量の算出動作の第1の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態例にかかる内燃機関制御装置における推定煤残量の算出動作の第1の動作例を示すタイムチャートであり、GPFの再生直前を示す図である。 実施の形態例にかかる内燃機関制御装置における推定煤残量の算出動作の第1の動作例を示すタイムチャートであり、GPFの再生直後を示す図である。 従来例にかかる煤堆積量の実値と推定値を示す説明図である。 実施の形態例にかかる内燃機関制御装置における煤堆積量の実値と推定値を示す説明図である。 実施の形態例にかかる内燃機関制御装置における推定煤残量の算出動作の第2の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態例にかかる内燃機関制御装置における推定煤残量の算出動作の第2の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態例にかかる内燃機関制御装置における推定煤残量の算出動作の第2の動作例を示すタイムチャートであり、GPFの再生直前を示す図である。 実施の形態例にかかる内燃機関制御装置における推定煤残量の算出動作の第2の動作例を示すタイムチャートであり、内燃機関が停止した状態を示す図である。 従来のGPFの再生制御の動作例を示すタイムチャートである。 従来の煤残量の推定方法における第1の方式を示す概要図である。 従来の煤残量の推定方法における第2の方式を示すもので、図15Aから図15Cは第2の方式を示す概要図である。 従来の煤残量の推定方法における第3の方式を示す概要図である。 論理演算による煤残量の推定値に生じる誤差を示すもので、図17Aは誤差がない場合を示し、図17Bは煤堆積量推定ロジックに起因する誤差を示す説明図である。 論理演算による煤残量の推定値に生じる誤差を示すもので、図18Aは誤差がない場合を示し、図18Bは煤焼却量推定ロジックに起因する誤差を示す説明図である。
以下、内燃機関制御装置の実施の形態例について、図1~図12を参照して説明する。
なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.実施の形態例1-1.内燃機関制御の構成例
まず、実施の形態例(以下、「本例」という)にかかる内燃機関制御装置の構成例について、図1から図3を参照して説明する。
図1は、内燃機関制御装置が搭載された内燃機関の構成例を示す概略構成図である。
図1に示す内燃機関2は、筒内噴射型のエンジンである。内燃機関2は、吸入行程、圧縮行程、燃焼(膨張)行程、排気行程の4行程を繰り返す4サイクルエンジンである。さらに、内燃機関2は、例えば、4つの気筒(シリンダ)を備えた多気筒エンジンである。
なお、内燃機関2が有する気筒の数は、4つに限定されるものではなく、6つ又は8つ以上の気筒を有していてもよい。
内燃機関2は、吸気量を測定するエアフローセンサ41と、吸気を過給するコンプレッサ42と、過給された吸気を冷却するインタークーラ43と、シリンダ45内に吸入するガスを調節するスロットルバルブ44とを備える。そして、スロットルバルブ44の近傍には、スロットルバルブ44の開度を検出するためのスロットルセンサ59が設けられている。
また、内燃機関2は、各気筒のシリンダ45に点火エネルギーを供給する点火プラグ46と、各気筒のシリンダ45の中に燃料を噴射する燃料噴射装置49と、シリンダ45に流入した燃料とガスの混合気を圧縮するピストン50とを備える。さらに、内燃機関2は、シリンダ45へ流入する混合気を調整する吸気バルブ47と、燃焼後の排気ガスを排出する排気バルブ48を備える。
また、内燃機関2は、クランク軸60に取り付けられたシグナルロータの信号を検出するクランク角度センサ51と、冷却水の温度を測定する水温センサ52とを備える。さらに、内燃機関2は、排気ガスの運動エネルギーを、シャフトを介してコンプレッサ42に伝えるタービン53と、排気ガス中の有害物質を浄化する三元触媒54を備える。そして、三元触媒54の近傍には、排気ガス中に含まれる酸素濃度を検出するA/Fセンサ55が取り付けられている。
また、内燃機関2は、三元触媒54の下流に設けられたガソリンパーティキュートフィルタ(Gasoline Particulate Filter:以下「GPF」という)56を備える。GPF56は、排気ガス中に含まれる粒子状物質、いわゆる煤を捕集する。GPF56は、壁面に微細な孔を有する多孔質体により形成されている。そして、GPF56は、壁面に形成された微細な孔に煤を捕集し、堆積する。
また、GPF56よりも上流側、すなわち三元触媒54とGPF56との間には、GPF温度センサ57が設けられている。GPF温度センサ57は、GPF56の温度を測定する。GPF56は、温度が再生可能温度以上であれば、燃料カット(以下、F/Cという)により、酸素が供給され煤が焼却されることで、再生される。
また、GPF56には、差圧センサ58が設けられている。差圧センサ58は、GPF56の上流側と下流側の圧力の差(差圧)を測定する。そして、差圧センサ58及びGPF温度センサ57は、内燃機関制御装置11(図2参照)に接続されており、測定した差圧情報及び温度情報を内燃機関制御装置11に出力する。
[ECUの構成]
次に、図2を参照して内燃機関2を制御する内燃機関制御装置11の構成について説明する。
図2は、内燃機関制御装置11の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、内燃機関制御装置11は、入力回路301と、入出力ポート302と、RAM(Random Access Memory)303と、ROM(Read Only Memory)304と、CPU(Central Processing Unit)305を有する。また、内燃機関制御装置11は、電制スロットルバルブ駆動回路306と、燃料噴射装置駆動回路307と、点火出力回路308と、を有する。
入力回路301には、スロットルセンサ59、エアフローセンサ41、クランク角度センサ51、水温センサ52、A/Fセンサ55、GPF温度センサ57、差圧センサ58等の各センサの出力が入力される。入力回路301は、入力された信号に対してノイズ除去等の信号処理を行って、入出力ポート302へ送る。入出力ポート302の入力ポートに入力された値はRAM303に格納される。
ROM304には、CPU305により実行される各種演算処理の内容を記述した制御プログラムや、各処理に用いられるMAPやデータテーブル等が記憶されている。RAM303には、入出力ポート302の入力ポートに入力された値や、制御プログラムに従って演算された各アクチュエータの操作量を表す値を格納する格納領域が設けられている。
また、RAM303に格納された各アクチュエータの操作量を表す値は、入出力ポート302の出力ポートに送られる。
入出力ポート302の出力ポートにセットされたスロットルバルブ44の目標開度を実現する駆動信号は、電制スロットルバルブ駆動回路306を経て、スロットルバルブ44を駆動するモータに送られる。燃料噴射装置49の駆動信号は、開弁時ON、閉弁時OFFとなるON・OFF信号である。入出力ポート302の出力ポートにセットされた燃料噴射装置49の駆動信号は、燃料噴射装置駆動回路307で燃料噴射装置49を駆動するのに十分なエネルギーに増幅されて、燃料噴射装置49に供給される。
点火プラグ46に対する作動信号は、点火出力回路308内の一次側コイルの通流時にONとなり、非通流時にOFFとなるON・OFF信号である。点火プラグ46の点火時期は、点火プラグ46に対する作動信号がONからOFFになる時点である。入出力ポート302の出力ポートにセットされた点火プラグ46に対する作動信号は、点火出力回路308で点火に必要な十分なエネルギーに増幅されて、点火プラグ46に供給される。
また、CPU305には、GPF56の再生制御を行うフィルタ制御部の一例を示すGPF制御装置400(図3参照)が設けられている。
[GPF制御装置の構成]
次に、図3を参照してGPF制御装置400の構成について説明する。
図3は、GPF制御装置400の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、GPF制御装置400は、入力部401と、煤堆積量推定部402と、煤焼却量推定部403と、煤残量推定部404と、差圧式煤残量推定部405と、推定誤差演算部406と、再生制御部407とを備えている。さらに、GPF制御装置400は、推定誤差判定部408を備えている。
入力部401は、RAM303から、差圧センサ58が測定した差圧情報やGPF温度センサ57が測定した温度情報を取得する。さらに、入力部401には、CPU305からGPF再生処理の検知フラグが入力される。CPU305は、地図データやナビゲーション情報に基づいてGPF56の再生動作の実施を事前に検知又は予測し、検知フラグを入力部401に入力する。
堆積量推定部を示す煤堆積量推定部402は、MAPや物理式で構成される。煤堆積量推定部402には、入力部401からGPF56の温度を示すGPF温度や水温、F/Cフラグ、燃料噴射量等が入力される。そして、煤堆積量推定部402は、入力されたGPF温度や水温、F/Cフラグや燃料噴射量等からGPF56に堆積された煤の量である推定煤堆積量を演算する。煤堆積量推定部402は、演算した推定煤堆積量を煤残量推定部404に出力する。
焼却量推定部を示す煤焼却量推定部403は、MAPや物理式で構成される。煤焼却量推定部403には、煤堆積量推定部402と同様に、入力部401からGPF56の温度を示すGPF温度や水温、F/Cフラグ、燃料噴射量等が入力される。そして、煤焼却量推定部403は、入力されたGPF温度や水温、F/Cフラグ、燃料噴射量等から再生処理時に焼却された煤の量である推定煤焼却量を演算する。煤焼却量推定部403は、演算した推定煤焼却量を煤残量推定部404に出力する。
残量推定部を示す煤残量推定部404は、煤堆積量推定部402で演算した推定煤堆積量と、煤焼却量推定部403で演算した推定煤焼却量を用いて、推定煤残量を求める。そして、煤残量推定部404は、算出した推定煤残量を推定誤差演算部406に出力する。
なお、推定煤残量Xは、下記式1により求められる。
[式1]
推定煤残量X=推定煤堆積量-推定煤焼却量
差圧式残量推定部を示す差圧式煤残量推定部405は、入力部401から差圧情報を取得する。そして、差圧式煤残量推定部405は、差圧情報に基づいて、GPF56に堆積した煤の量である差圧推定煤残量Yを算出する。差圧式煤残量推定部405は、演出した差圧推定煤残量Yを推定誤差演算部406に出力する。
推定誤差演算部406は、差圧式煤残量推定部405が算出した差圧推定煤残量Yを真値とし、煤残量推定部404が算出した推定煤残量Xの差分D、すなわち推定誤差を演算する。そして、推定誤差演算部406は、演算した推定誤差を推定誤差判定部408に出力する。
推定誤差判定部408は、推定誤差演算部406から取得した推定誤差が煤堆積量に起因する誤差か、煤焼却量に起因する誤差かを判定する。推定誤差判定部408は、判定結果に基づいて、推定誤差を煤堆積量推定部402又は煤焼却量推定部403に出力し、煤堆積量推定部402又は煤焼却量推定部403を補正する。そして、補正された煤堆積量推定部402及び煤焼却量推定部403は、定煤堆積量及び推定煤焼却量を補正し、補正した値を煤残量推定部404に出力する。
また、煤残量推定部404は、補正した値に基づいて、推定煤残量を補正し、再生制御部407に出力する。再生制御部407は、煤残量推定部404により演算され、かつ補正された推定煤残量(補正)と、入力部401に入力されたGPF温度等に基づいて、再生制御にかかる再生指令値を演算する。再生指令値は、燃料カット許可や点火リタードに関する情報である。
再生制御部407により演算された再生指令値は、CPU305内の点火時期制御部と燃料噴射制御部にて、点火プラグ46用の信号と、燃料噴射装置49の駆動信号に変化され、入出力ポート302(図3参照)にセットされる。そして、セットされた駆動信号は、入出力ポート302から燃料噴射装置駆動回路307及び点火出力回路308に出力される。
1-2.第1の動作例
次に、上述した構成を有する内燃機関制御装置11における第1の動作例について図4から図6を参照して説明する。第1の動作例では、推定煤残量の算出動作を説明する。
図4は、推定煤残量の算出動作例を示すフローチャートである。図5及び図6は、推定煤残量の算出動作を示すタイムチャートであり、図5はGPF56の再生直前を示す図、図6はGPF56の再生直後を示す図である。
図4に示すように、まず、CPU305は、車両の走行中に地図データやナビゲーション情報に基づいて、F/Cの実施を検知する(ステップS11)。そして、図5に示すように、CPU305は、実施されたF/Cの時間t1を計測する。次に、CPU305は、実施されたF/Cの時間t1が一定時間以上あるか否かを判断する(ステップS12)。すなわち、CPU305は、GPF56の再生動作が一定時間以上行われたか否かを判断する。
ステップS12の処理において、F/Cの時間t1が一定時間未満であると判断した場合(ステップS12のNO判定)、CPU305は、処理を終了させる。これに対して、ステップS12の処理において、F/Cの時間t1が一定時間以上であると判断した場合(ステップS12のYES判定)、GPF制御装置400は、図5に示すようにGPF56に堆積した煤が全て焼却されたと判断する。
そして、煤堆積量推定部402は、GPF56の煤堆積量がゼロであるとみなす(ステップS13)。すなわち、煤堆積量推定部402は、推定煤堆積量がゼロであると算出する。これにより、煤堆積量の初期値のゼロクリア、すなわちリセット処理が行われる。また、ステップS13の処理では、煤残量推定部404においても、推定煤残量をゼロにリセットする。
また、初期値のリセット処理が完了すると、煤堆積量推定部402は、GPF温度や水温や燃料噴射量等の情報から推定煤堆積量を演算する。そして、煤堆積量推定部402は、演算した推定煤堆積量を煤残量推定部404に出力する。次に、煤残量推定部404は、次に再生動作が生じるまでの期間t2(図5参照)、すなわち次にF/Cが実施されるまでの期間t2、GPF56の煤残量が煤堆積量であると推定する(煤残量=煤堆積量)(ステップS14)。煤残量推定部404は、煤堆積量推定部402が演算した推定煤堆積量を、煤残量であると推定する。
次に、CPU305は、地図データやナビゲーション情報に基づいてF/Cが生じるか否か、すなわちGPF56の再生動作の実施を予測する(ステップS15)。ステップS15の処理において、F/Cが生じないと判断した場合(ステップS15のNO判定)、CPU305は、処理を終了させる。
これに対して、F/Cが生じるとCPU305が判断した場合(ステップS15のYES判定)、CPU305は、検知フラグを入力部401に入力する。検知フラグが入力されると、入力部401は、差圧センサ58からF/C開始直前t3のGPF56の差圧情報ΔP(図5参照)を取得し、差圧式煤残量推定部405に差圧情報ΔPを入力する(ステップS16)。そして、差圧式煤残量推定部405は、入力部401から取得した差圧情報ΔPに基づいて、差圧による推定煤残量(差圧推定煤残量)Yを算出する。
次に、推定誤差演算部406は、差圧による推定煤残量Yと、論理演算による推定煤残量Xに誤差があるか判断する(ステップS17)。ステップS17の処理では、推定誤差演算部406は、差圧による推定煤残量Yとして、差圧式煤残量推定部405が算出した推定煤残量Yを取得する。さらに、推定誤差演算部406は、論理演算により推定煤残量Xとして、煤堆積量推定部402が算出し、煤残量推定部404が推定した推定煤残量Xを取得する。推定誤差演算部406は、推定煤残量Yと推定煤残量Xの差分を求め、推定誤差を演算する。そして、推定誤差演算部406は、例えば、演算した推定誤差が閾値を超えたか否かで誤差の有無を判断する。
ステップS17の処理において、誤差がないと推定誤差演算部406が判断した場合(ステップS17のNO判定)、後述するステップS19の処理に移行する。
ここで、前回のGPF56の再生動作から今回のGPF56の再生動作までの期間t2では、一度も煤の焼却が行われなかったため、再生直前t3に算出された推定誤差は、煤堆積量推定部402に起因する誤差とみなすことができる。そのため、ステップS17の処理において、誤差があると推定誤差演算部406が判断した場合(ステップS17のYES判定)、推定誤差判定部408は、推定誤差演算部406が演算した推定誤差は煤堆積量に起因する誤差であると判定する。そして、図5に示すように、推定誤差判定部408は、煤堆積量推定部402に対して補正を実施する(ステップS18)。
煤堆積量推定部402に対して補正を実施することで、煤堆積量推定部402は、推定煤堆積量を補正する。そして、煤堆積量推定部402は、補正した推定煤堆積量を煤残量推定部404に出力する。煤残量推定部404は、補正した推定煤堆積量を、煤残量であると推定する。また、煤残量推定部404は、推定煤残量(補正)を再生制御部407に出力する。
次に、CPU305は、GPF56の再生動作が終了したか否かを判断する(ステップS19)。CPU305は、例えば、F/Cの実行フラグがオフになった時をGPF56の再生動作が終了したと判断する。または、CPU305は、ステップS15の処理でF/Cの実施を推定する際に、F/Cにかかる時間を推定する。そして、CPU305は、F/Cの時間が、事前に推定したF/Cの時間に達した際に、GPF56の再生動作が終了したと判断する。
ステップS19の処理において、GPF56の再生動作が終了したと判断した場合(ステップS19のYES判定)、CPU305は、検知フラグを入力部401に入力する。
検知フラグが入力されると、入力部401は、差圧センサ58から再生終了直後t4(図6参照)、すなわちF/C終了直後のGPF56の差圧情報ΔP(図6参照)を取得し、差圧式煤残量推定部405に差圧情報ΔPを入力する(ステップS20)。そして、差圧式煤残量推定部405は、入力部401から取得した差圧情報ΔPに基づいて、差圧による推定煤残量(差圧推定煤残量)Yを算出する。
また、GPF56の再生動作中、すなわちF/Cの実行中、煤焼却量推定部403は、GPF温度や水温や燃料噴射量等の情報から推定煤焼却量を演算する。そして、煤焼却量推定部403は、演算した推定煤焼却量を煤残量推定部404に出力する。煤残量推定部404は、補正済みの煤堆積量から煤焼却量推定部403が演算した推定煤焼却量を差分し、推定煤残量を算出する。
次に、推定誤差演算部406は、差圧による推定煤残量Yと、論理演算による推定煤残量Xに誤差があるか判断する(ステップS21)。ステップS21の処理では、推定誤差演算部406は、差圧による推定煤残量Yとして、差圧式煤残量推定部405が算出した推定煤残量Yを取得する。さらに、推定誤差演算部406は、論理演算により推定煤残量Xとして、煤堆積量推定部402が算出し、煤残量推定部404が推定した推定煤残量Xを取得する。推定誤差演算部406は、推定煤残量Yと推定煤残量Xの差分を求め、推定誤差を演算する。
ステップS21の処理において、誤差がないと推定誤差演算部406が判断した場合(ステップS21のNO判定)、CPU305は、処理を終了させる。
ここで、煤堆積量は既に補正済みであるため、再生終了直後t4に算出された推定誤差は、全て煤焼却量推定部403に起因する誤差とみなすことができる。そのため、ステップS21の処理において、誤差があると推定誤差演算部406が判断した場合(ステップS21のYES判定)、推定誤差判定部408は、推定誤差演算部406が演算した推定誤差は煤焼却量に起因する誤差であると判定する。そして、推定誤差判定部408は、煤焼却量推定部403に対して補正を実施する(ステップS22)。
煤焼却量推定部403に対して補正を実施することで、煤焼却量推定部403は、推定煤焼却量を補正する。そして、煤焼却量推定部403は、補正した推定煤焼却量を煤残量推定部404に出力する。煤残量推定部404は、補正済みの推定煤堆積量から補正した推定煤焼却量を引いた値を煤残量であると推定する。そして、煤残量推定部404は、推定煤残量(補正)を再生制御部407に出力する。これにより、内燃機関制御装置11における推定煤残量の算出動作が完了する。
また、上述したステップS17及びステップS21の処理において、推定誤差が一定値以上であると推定誤差演算部406が判断した場合、推定誤差演算部406は、差圧センサ58の故障と判断する。これにより、差圧センサ58の故障判定を行うことができる。
なお、故障判断に用いる値は、誤差の有無に用いる閾値よりも大きい値である。
このように、本例の内燃機関制御装置11によれば、推定誤差が煤堆積量推定部402に起因する誤差か、煤焼却量推定部403に起因する誤差かを判定することで、それぞれの誤差を適切な推定部に対して補正することができる。
また、ステップS22の処理の後に、煤残量推定部404が算出した推定煤残量(補正済み)Z1を次に煤残量を算出する際の初期値として用いてもよい。すなわち、次回の推定煤残量Z2は、推定煤残量(補正済み)Z1+次回の推定煤堆積量(補正後)W2-次回の推定煤焼却量(補正後)W3により算出することができる。なお、煤堆積量推定部402は、推定煤残量(補正済み)Z1を算出する際の差圧情報Qを記憶し、次回の推定煤堆積量W2を補正する際の実差圧から差圧情報Qを引く。これにより、次回の推定煤堆積量W2分のみの差圧を求めることができ、次回の推定煤堆積量W2を適切に補正することができる。
1-3.従来例との比較
次に、図7及び図8を参照して従来例と本例の内燃機関制御装置11における煤堆積量の実値と推定値の比較例について説明する。
図7及び図8は、煤堆積量の実値と推定値を示すもので、図7は、従来例を示しており、図8は、上述した本例の内燃機関制御装置11により算出した例を示す。
図7に示す従来例は、図16に示す第3の方式のように、差圧による推定煤残量値と論理演算による推定煤残量値の誤差に基づいて、煤堆積量推定部にのみ補正を行ったものである。すなわち、煤焼却量推定部に起因する誤差であっても、煤堆積量推定部を補正している。そのため、図7に示すように、次回の再生動作時に、煤堆積量推定部において前回の補正による誤差が発生する。そして、煤堆積量の実値と推定値との差が大きくなる。その結果、従来例では、この差を解消させるために、差圧センサの差圧情報に基づいた補正の回数が増加していた。
これに対して本例の内燃機関制御装置11では、上述したように、推定誤差が煤堆積量推定部402に起因する誤差か、煤焼却量推定部403に起因する誤差かを判定することで、それぞれの誤差を適切な推定部に対して補正している。すなわち、煤焼却量推定部403に起因する誤差は、煤堆積量推定部402ではなく、煤焼却量推定部403に対して補正している。
そのため、図8に示すように、次回の再生動作に、補正による誤差が生じず、煤堆積量の実値と推定値との差を軽減又は無くすことができる。その結果、本例の内燃機関制御装置11では、従来例よりも差圧センサ58の差圧情報に基づいた補正の回数を減少させることができる。
2.第2の動作例
次に、次に、上述した構成を有する内燃機関制御装置11における第2の動作例について図9から図12を参照して説明する。第1の動作例では、推定煤残量の算出動作を説明する。
図9及び図10は、推定煤残量の算出動作例を示すフローチャートである。図11及び図12は、推定煤残量の算出動作を示すタイムチャートであり、図11はGPF56の再生直前を示す図、図12は内燃機関2が停止した状態を示す図である。
この第2の動作例にかかる第1の動作例と異なる点は、GPF56の再生動作が終了する前に、アイドリングストップ等で内燃機関2が停止した状態を判別する点である。図9及び図11に示すように、ステップS31からステップS38までの処理は、第1の動作例におけるステップS11からステップS18までの処理と同様であるため、その説明は省略する。
図10に示すように、ステップS38の処理が終了すると、CPU305は、GPF56の再生動作中に内燃機関2が停止したか否かを判断する(ステップS41)。ステップS41の処理において、内燃機関2が停止していないとCPU305が判断した場合(ステップS41のNO判定)、ステップS42の処理に移行する。なお、ステップS42からステップS45までの処理は、第1の動作例におけるステップS19からステップS22の処理と同様である。そのため、この間に生じた誤差は、煤焼却量推定部403に起因する誤差であると判断し、煤焼却量推定部403に対して補正を行う。
これに対して、図10に示すように、ステップS41の処理において、内燃機関2が停止したとCPU305が判断した場合(ステップS41のYES判定)、差圧式煤残量推定部405は、停止直後のGPF56の差圧情報ΔP(図12参照)を記録する(ステップS46)。また、煤残量推定部404は、停止直後の論理演算による推定煤残量を記録する(ステップS47)。すなわち、煤残量推定部404は、補正した推定煤堆積量から停止直後に煤焼却量推定部403が算出した推定煤焼却量を引いた値を、推定煤残量として記録する。
次に、図12に示すように、内燃機関2が再始動(ステップS48)すると、推定誤差演算部406は、差圧による推定煤残量Yと、論理演算による推定煤残量Xに誤差があるか判断する(ステップS49)。
ステップS49の処理において、ここで、差圧式煤残量推定部405は、内燃機関2の停止直後t5に記録していた差圧情報を用いて差圧による推定煤残量Yを算出し、推定誤差演算部406に出力する。また、煤残量推定部404は、内燃機関2の停止直後t5に記録していた推定煤残量を、論理演算による推定煤残量Xとして推定誤差演算部406に出力する。そして、推定誤差演算部406は、推定誤差演算部406は、推定煤残量Yと推定煤残量Xの差分を求め、推定誤差を演算する。
ステップS49の処理において、誤差がないと推定誤差演算部406が判断した場合(ステップS49のNO判定)、CPU305は、処理を終了させる。
ここで、煤堆積量は既に補正済みであるため、内燃機関2の停止直後t5に算出された推定誤差は、全て煤焼却量推定部403に起因する誤差とみなすことができる。そのため、ステップS49の処理において、誤差があると推定誤差演算部406が判断した場合(ステップS49のYES判定)、推定誤差判定部408は、推定誤差演算部406が演算した推定誤差は煤焼却量に起因する誤差であると判定する。そして、推定誤差判定部408は、煤焼却量推定部403に対して補正を実施する(ステップS50)。
煤焼却量推定部403に対して補正を実施することで、煤焼却量推定部403は、推定煤焼却量を補正する。そして、煤焼却量推定部403は、補正した推定煤焼却量を煤残量推定部404に出力する。煤残量推定部404は、補正済みの推定煤堆積量から補正した推定煤焼却量を引いた値を煤残量であると推定する。そして、煤残量推定部404は、推定煤残量(補正)を再生制御部407に出力する。これにより、内燃機関制御装置11における推定煤残量の算出動作が完了する。
この第2の動作例においても、第1の動作例と同様に、差圧による推定煤残量と論理演算による推定煤残量との誤差を適切な推定部に対して補正することができる。そのため、図8に示すように、次回の再生動作に、補正による誤差が生じず、煤堆積量の実値と推定値との差を軽減又は無くすことができ、従来例よりも差圧センサ58の差圧情報に基づいた補正の回数を減少させることができる。
なお、本発明は、上述し、かつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
さらに、内燃機関として燃料をシリンダ45の燃焼室に直接噴射する筒内噴射型の内燃機関を適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、吸気管における吸気ポートの近傍や、スロットルバルブの近傍に燃料噴射装置49を配置し、吸気管に燃料を噴射する内燃機関にも適用できるものである。
1…車両、 2…内燃機関、 11…内燃機関制御装置、 45…シリンダ、 46…点火プラグ、 47…吸気バルブ、 48…排気バルブ、 49…燃料噴射装置、 50…ピストン、 54…三元触媒、 56…GPF(ガソリンパーティキュートフィルタ)、 57…GPF温度センサ、 58…差圧センサ、 301…入力回路、 302…入出力ポート、 303…RAM、 304…ROM、 305…CPU、 306…電制スロットルバルブ駆動回路、 307…燃料噴射装置駆動回路、 308…点火出力回路
400…GPF制御装置(制御部)、 401…入力部、 402…煤堆積量推定部(堆積量推定部)、 403…煤焼却量推定部(焼却量推定部)、 404…煤残量推定部(残量推定部)、 405…差圧式煤残量推定部(差圧式残量推定部)、 406…推定誤差演算部、 407…再生制御部、 408…推定誤差判定部

Claims (10)

  1. 排気通路に設けられて排気中の粒子状物質を捕集するフィルタの再生動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記フィルタに堆積する前記粒子状物質の堆積量を推定する堆積量推定部と、
    再生動作時に焼却される前記粒子状物質の焼却量を推定する焼却量推定部と、
    前記堆積量推定部が推定した推定堆積量及び前記焼却量推定部が推定した推定焼却量に基づいて前記フィルタに残留する前記粒子状物質の残量を推定する残量推定部と、
    前記残量推定部が推定した推定残量の誤差が、前記堆積量推定部に起因する誤差か、前記焼却量推定部に起因する誤差かを判定し、判定した推定部に対して補正を行う推定誤差判定部と、
    を備えた内燃機関制御装置。
  2. 前記制御部は、
    前記フィルタの上流側と下流側の圧力の差である差圧に基づいて、前記フィルタに残留する前記粒子状物質を推定する差圧式残量推定部と、
    前記差圧式残量推定部が推定した差圧による推定残量から、前記残量推定部が推定した前記推定残量の前記誤差を演算する推定誤差演算部と、を備えた
    請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記推定誤差判定部は、前記フィルタの再生動作が一定時間以上実施されてから次に前記フィルタの再生動作が実施されるまで、前記残量推定部が推定した前記推定残量の誤差が、前記堆積量推定部に起因する誤差であると判断する
    請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  4. 前記堆積量推定部は、前記フィルタの再生動作が一定時間以上実施されたと判断されると、前記推定堆積量がゼロであると初期値をリセットし、
    前記残量推定部は、次に前記フィルタの再生動作が実施されるまで、前記推定残量を前記推定堆積量であると判断する
    請求項3に記載の内燃機関制御装置。
  5. 前記推定誤差判定部は、前記フィルタの再生動作が一定時間以上実施されてから次に前記フィルタの再生動作が実施された直後に、前記残量推定部が推定した前記推定残量の誤差が、前記焼却量推定部に起因する誤差であると判断する
    請求項4に記載の内燃機関制御装置。
  6. 前記堆積量推定部及び前記焼却量推定部は、MAP又は物理式から前記推定堆積量及び前記推定焼却量を演算する
    請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  7. 前記堆積量推定部を補正した後に、内燃機関が停止した際、前記差圧式残量推定部は、停止直後の前記フィルタの前記差圧を記録し、前記残量推定部は、停止直後に演算した前記推定残量を記録する
    請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  8. 前記内燃機関が再始動した際、前記差圧式残量推定部は、停止直後に記録した前記差圧に基づいて停止直後推定残量を推定し、
    前記推定誤差演算部は、前記停止直後推定残量から、停止直後に前記残量推定部が記録した前記推定残量の誤差を演算する
    請求項7に記載の内燃機関制御装置。
  9. 前記推定誤差演算部は、前記残量推定部が推定した前記推定残量の前記誤差が一定値以上であると判断した場合、前記フィルタの前記差圧を測定する差圧センサの故障と判断する
    請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  10. 前記残量推定部は、前記堆積量推定部及び前記焼却量推定部を補正した後の推定残量を、次に推定残量を推定する際の初期値に設定する
    請求項1に記載の内燃機関制御装置。
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