JP7425719B2 - ロータリー式切換弁 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ式の冷凍サイクル等に用いられ、冷媒の流路を切り換えるロータリー式切換弁に関する。
従来、この種のロータリー式切換弁(四方切換弁)として例えば特開2005-256853号公報(特許文献1)に開示されたものがある。特許文献1のものは、冷房から暖房または暖房から冷房に切り換えるとき、主弁の上部の空間(弁室)の圧力を低減させて弁座の高圧ポートからの圧力により主弁を弁座から上昇させ、主弁を回転させて所定位置で弁座に着座させるよう構成されている。そして、この主弁を浮かせるとき、主弁に接する副弁を弁本体に当接させるようにしている。
特開2005-256853号公報
特許文献1のものでは、主弁を上昇して回転するとき、主弁の上昇力を副弁を介して本体の広い面で受けることとなるため、大きな摩擦トルクが発生し、大きな駆動トルクを確保する必要がある。このため駆動部も大型化するという問題がある。
本発明は、流路切換時に主弁を上昇して回転するロータリー式切換弁において、主弁の上昇力を受ける部位での摩擦トルクを低減し、消費電力を低減するとともに駆動部の小型化を図ることを課題とする。
本発明のロータリー式切換弁は、弁室を有するケース部材と、前記弁室に対向して設けられた弁座と、前記弁室内で前記弁座上に軸線を中心として回転可能に配設された主弁と、前記ケース部材と前記弁座との間に配設されるとともに、前記主弁を前記軸線上に保持して前記主弁と共に回転可能に配設された前記主弁と別体の主軸とを備え、前記主弁を前記弁座から上昇させて回転させることで、前記弁座のポートに連通する流路を切り換えるロータリー式切換弁において、前記主弁の上昇時の上昇力を、前記主軸で受けるとともに該主軸の前記ケース部材側の端部を介して前記ケース部材で受けるよう構成されていることを特徴とする。
この際に、前記主軸の前記ケース部材側の端部が、点接触により前記上昇力を前記ケース部材側に伝達するよう構成されていることを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
また、前記主軸の前記ケース部材側の端部において、球面により前記点接触を構成していることを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
また、前記主軸の中央部の段差部にて前記主弁を受けるよう構成されていることを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
また、前記主軸の段差部と前記主弁との間にワッシャが配設されていることを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
本発明のロータリー式切換弁によれば、主弁の上昇力を受ける部位での摩擦トルクが低減し、消費電力を低減できるとともに駆動部の小型化を図ることができる。
本発明の実施形態におけるロータリー式切換弁の主弁の着座状態の要部縦断面図である。 実施形態におけるロータリー式切換弁の均圧孔開状態の要部縦断面図である。 実施形態におけるロータリー式切換弁の中心軸端部の拡大図である。 実施形態におけるロータリー式切換弁の初期状態を示す図である。 実施形態におけるロータリー式切換弁の流路切換中の前段の状態を示す図である。 実施形態におけるロータリー式切換弁の流路切換中の後段の状態を示す図である。 実施形態におけるロータリー式切換弁の流路切換の完了状態を示す図である。 実施形態におけるロータリー式切換弁の中心軸端部の変形例を示す図である。 実施形態の冷凍サイクルシステムを示す図である。
次に、本発明のロータリー式切換弁及び冷凍サイクルシステムの実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態におけるロータリー式切換弁の均圧孔閉状態(主弁の着座状態)の要部縦断面図、図2は同ロータリー式切換弁の均圧孔開状態(主弁の浮上状態)の要部縦断面図、図3は同ロータリー式切換弁の中心軸端部の拡大図、図4乃至図7は同ロータリー式切換弁の流路切換時の動作に応じた状態変化を示す図である。図4(C)乃至図7の(C)図において斜線(ハッチング)を付けた部位は主弁が弁座に着座して接触している部分を示している。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1及び図2の図面における上下に対応する。
この実施形態のロータリー式切換弁100は、主弁1と、副弁2と、弁座部材3と、ケース部材4と、駆動部5と、「主軸」としての中心軸6とを有している。弁座部材3は薄型円柱状の弁座31とこの弁座31の外周に形成されたフランジ部32とで構成されている。また、ケース部材4には略円筒状の弁室4Aが形成されている。弁室4A内には、主弁1、副弁2、駆動部5及び中心軸6が収容されており、中心軸6が、主弁1、副弁2及び駆動部5を貫通して、弁座部材3とケース部材4との間に配設されている。そして、ケース部材4の弁室4Aの開口部に弁座31が嵌合され、フランジ部32をケース部材4の下端に当接させるようにして、弁座部材3がケース部材4に取り付けられている。
主弁1は樹脂で形成された外周が円形の部材であり、弁座31側の袴部11と円筒状のピストン部12と軸受け部13とを一体に形成して構成され、ピストン部12の周囲にはピストンリング12aが配設されている。そして、中心の軸受け部13を中心軸6が貫通することで、主弁1は中心軸6の軸線Xの回りに回動自在に配設されている。また、弁室4Aの上部のピストン部12が収容される空間は円柱状のガイド孔41となっており、主弁1はピストンリング12aをガイド孔41の側面に摺動させて中心軸6の軸線X方向に移動可能となっている。また、主弁1の軸受け部13の上端には、中心軸6を挿通してワッシャ14が配設されている。そして、主弁1が軸線X方向に上昇すると、主弁1はワッシャ14を介して中心軸6の上下方向長さの中央部の段差部6aに当接する。したがって、この主弁1が上昇するときの上昇力は、ワッシャ14を介して中心軸6に伝達される。
また、主弁1の袴部11には、軸線Xの片側においてドーム状に穿たれた低圧流路11Aが形成されるとともに、低圧流路11Aの天井の中央より軸線X寄りには、ピストン部12の内側の副弁収容室12Aに連通する均圧孔11aが形成されている(貫通孔11bを介して均圧孔11aが形成されている)。また、袴部11の弁座部材3側の底面には低圧流路11Aの外周を囲うように摺動リブ111が形成されるとともに、摺動リブ111の軸線Xとは反対側の2か所に摺動リブ112,112が形成されている。さらに、袴部11は、低圧流路11Aに対して軸線Xの反対側に後述のDポート31Dが常時開放している高圧空間11Bが形成され、この高圧空間11Bの外側は略90°の範囲において開口されており、この開口部分の軸線X周り方向の両端は、それぞれストップピン当接部113となっている。このストップピン当接部113は弁座31に設けられたストップピン31aに当接する。
また、ピストン部12の内側は略円柱状の副弁収容室12Aとなっており、この副弁収容室12Aの底部には、軸線X周りの周上で副弁2側に凸となる主弁凸部121が形成されている。この主弁凸部121が円周回りの断面形状が台形状であり、円周回り方向の左右両方の端部はテーパ面となっている。そして、この主弁凸部121には、副弁収容室12Aに開口する前記均圧孔11aが形成されている。この主弁凸部121は一つでもよいが、この実施形態では、この主弁凸部121の他に、外形が主弁凸部121と同様で均圧孔のない主弁凸部が3つ、円周回りに等間隔(等角度)で形成されいる。また、副弁収容室12Aの内周面の2カ所には軸線X側に突出する副弁ストッパ122,122が形成されている。
副弁2は、主弁1のピストン部12の副弁収容室12A内に収納される略半円盤状のフランジ部21とその中央のボス部22とを有しており、このボス部22の中心には上から見て略長方形の角孔22aが形成されている。また、フランジ部21の主弁1側の面には、主弁凸部121と同一円周上で主弁1側に凸となる2つの副弁凸部211,211が形成されている。この2つの副弁凸部211,211は、円周回りの断面形状が台形状であり、円周回り方向の左右両方向の端部はテーパ面となっている。そして、この2つの副弁凸部211,211は、主弁凸部121を挟みうるように円周回りで離間して形成されている。そして、この2つの副弁凸部211,211の間(中間位置)には、主弁1の均圧孔11aに連通可能な均圧流路21aが形成されている。また、副弁凸部211,211の軸線X方向の端部は、主弁1の主弁凸部121の均圧孔11aを封止する副弁シール部となっている。さらに、フランジ部21の軸線X回りの端部は、主弁当接部212,212となっており、この主弁当接部212,212は主弁1の副弁ストッパ122,122に択一的に当接する。
図4乃至図7の(C)図に示すように、弁座31には、弁室4Aと圧縮機の冷媒の吐出側に連通されるDポート31D、低圧流路11Aと圧縮機の冷媒の吸入側に連通されるSポート31S、室外熱交換器側に連通されるC切換ポート31C及び室内熱交換器側に連通されるE切換ポート31Eが、それぞれ形成されている。なお、これらのポートはそれぞれ90°づつ離間する位置に開口されている。
図1に示すように、駆動部5は、中心軸6に回動可能に配置されたウォームホイール51と、このウォームホイール51に歯合されたウォーム歯車52とを有し、このウォーム歯車52は図示しないモータの駆動軸に固定されている。ウォームホイール51は副弁2側に突出するカム部51aを有しており、ウォームホイール51は、このカム部51aによって中心軸6に回転可能に配置されている。また、このカム部51aは副弁2の前記略長方形の角孔22aに嵌合されている。これにより、副弁2はウォームホイール51に対して軸線X周りの回動が規制された状態で軸線X方向にのみ摺動可能となり、この副弁2はウォームホイール51と共に協働して回動する。また、ウォームホイール51と副弁2との間には、副弁2を主弁1側に付勢するコイルバネ53が配設されている。
図4は流路切換の初期状態を示し、図5は流路切換中の前段の状態、図6は流路切換中の後段の状態、図7は流路切換の完了状態をそれぞれ示している。また、図4乃至図7において、(B)図は(A)図に示す矢印Aの方向から見た一部破砕図である。
まず、図1及び図4の状態では、副弁2の副弁凸部211が主弁凸部121の均圧孔11aを閉じている。そして、駆動部5が作動(図1の上から見て反時計回りに回転)すると、ウォーム歯車52とウォームホイール51の駆動力が、ウォームホイール51のカム部51aを介して副弁2に回転力が加わり、副弁2が軸線X周りの反時計回りに回転する。なお、このときは均圧孔11aが閉じられて主弁1は圧力差により弁座31に押しつけられた状態であるため副弁2が回転しても主弁1は弁座31との摩擦力により回転できず、副弁2だけが回転する。副弁2が回転すると、副弁凸部211が主弁凸部121上をスライドして、主弁凸部121の均圧孔11aが均圧流路21aにより開かれる。これにより、主弁1の上部の流体の圧力が低圧流路11A内(低圧側)へ逃げる。これにより、主弁1の上部側が低圧となるため、高圧空間11Bと弁室4Aの高圧との差圧により、主弁1には上向きの力が発生し、図2及び図5に示すように主弁1が弁座31から浮上し、副弁凸部211と主弁凸部121が互い違いに噛み合う。
そして、さらに反時計回りに回転させることで、副弁2の他方の副弁凸部211が軸線X回りの周方向の左右両端部であるテーパ面(斜面)の一方(反時計回転の為、右端部のテーパ面)が主弁凸部121の周方向の左右両端部であるテーパ面(斜面)の一方(反時計回転の為、左端部のテーパ面)に当接し、主弁1が副弁2と共に回転し、図6のように、主弁1のストップピン当接部113がストップピン31aに当接する。この状態で副弁2をさらに反時計回転で回転させると、主弁1はストップピン31aと当接している為、これ以上反時計回り方向に回転できない為、副弁凸部211が、主弁凸部121と当接している互いのテーパ面の傾斜を使って主弁凸部121に乗り上がり、さらに回転させることにより、図7のように、副弁2の主弁当接部212は主弁1の副弁ストッパ122に周方向に当接し副弁2が回転停止するとともに、他方の副弁凸部211が主弁凸部121の均圧孔11aを閉じる。これにより、ピストンリング12a(及びピストン部12)とガイド孔41とのクリアランスを介して高圧の流体がピストン部12の上部へ流れ込んだ流れが、均圧孔11aから低圧流路11Aに逃げることが出来ない為、主弁1の上側が高圧となり、図7のように、主弁1の上部と低圧流路11A内(低圧側)との圧力差により、主弁1が弁座31に着座する。
図3は図2に「P」で示す一点鎖線の丸の部分(中心軸6の端部)の拡大図である。ケース部4の天部の中央には中心軸6の外径に整合する内径を有する円筒孔42が形成されている。また、中心軸6の端部には、円環状のリム部をかしめることによりボール61が固着されている。ケース部4の円筒孔42の底面42aは研磨等により平面状に形成されており、前記主弁1及び中心軸6が上昇したとき、ボール61が底面42aに当接する。すなわち、ボール61が円筒孔42の底面42aに点接触することで、主弁1の上昇力を中心軸6を介してケース部材4で受けるようになっている。したがって、この中心軸6のボール61とケース部材4(底面42a)の間の軸線X回りの摩擦力が殆どなく、主弁1を回転させるための回転トルクが小さくてよい。したがって、駆動部5を小型化することができる。
図8は中心軸6の端部の変形例を示す図である。図8(A)の変形例1は、ケース部4の円筒孔42の底面42aに研磨等を施さずに円筒孔42の切削加工によりできたバリを削除したものであり、底面42aにバリの削除により凹部42bが形成されている。そして、この変形例1では中心軸6のボール61を円錐状の凹部42bの開口円周上部に線状に当接させたものである。従って、前記点接触時よりも多少摩擦力が大きくなる。これに対し、図8(B)の変形例2は、円筒孔42の奥にさらに円筒孔42′を形成し、この円筒孔42′内の凹部42b′と中心軸6のボール61との間に第2のボール61′を配設したものである。この変形例2ではボール61と第2のボール61′とが軸線X上で点接触する。点接触となる為、変形例1の円錐状凹部42bを形成したときの線接触よりも摩擦力が少なく、回転トルクも小さくなる。
また、図3の点接触の実施形態のものでは、ケース4は通常は硬度の高い(SUS440C等)ボール61よりも硬度が低い材質で作られている為、使用時間の増加につれて、ケース4側が摩耗、変形し、ボール61とケース4の接触面積が増加し、摩擦力が大きくなっていくが、この変形例2の構成では、通常、硬度の高いボール同士での点接触であり、図3の実施形態のものよりも摩耗しにくく、耐久性に優れ、回転トルク小を維持できる。なお、主弁1及び中心軸6が軸線X方向に上昇したとき、中心軸6の上下方向長さの中央部の段差部6aにて、主弁1を受ける様に構成されているため、中心軸6の下方部(の段差部等)で主弁1を受ける構成の場合よりも中心軸6の左右へのふらつきがなく、安定した回転作動となる。また、中心軸6の段差部6aと主弁1との間にワッシャ14が配設されていることにより、主弁1及び中心軸6が軸X方向に上昇したときの上昇力を、中心軸6の段差部6aよりも面積の広いワッシャ面で受け、中心軸6に伝達する事が出来る。従って、主弁1の上昇力を中心軸6に伝える当接面の面圧が、ワッシャなしの段差部6aとの面圧よりも下がり、主弁1の表面当接部の食い込みが防止でき、作動安定性向上となる。また、安価なワッシャ14を間に配設するだけで食い込み防止となる為、ワッシャなしで中心軸6の段差部6aの面積を広くする為の軸の大径化や、軸にフランジ部加工を施すなどの切削加工等によるコストアップを回避する事が出来る。
以上のように、主弁1の上昇時の上昇力を、中心軸6(主軸)で受けるとともに中心軸6(主軸)のケース部材4側の端部で受けるよう構成されているので、ボール61がある場合は勿論であるが、ボール61をなくした場合の中心軸6と円筒孔42の底面42aとの接触面積は、少なくとも中心軸6の軸線Xと直交する面の断面積以下の大きさしかなく、かつその接触面積は軸線Xに極めて近い範囲にあるので、摩擦トルクを極めて小さく低減できる。
なお、図1のように、均圧孔11aは貫通孔11bの上部で導通しており、主弁凸部121の均圧孔11aは低圧流路11Aから軸線X方向(上方向)に開いた貫通孔11bに対して軸線Xに近い位置(軸線X側にシフトした位置)に形成されている。すなわち、主弁凸部121と副弁凸部211も軸線Xに近い位置(軸線X側にシフトした位置)に形成されている。したがって、貫通孔11bの位置(軸線Xからの位置)に均圧孔を開けた場合よりも、副弁凸部211が主弁凸部121に乗り上げる際の回転トルクが小さくなり、駆動部5の動力を小さくできる。また、図1等の実施形態では、貫通孔11bは軸線方向(上方向)に開いた孔としたが、軸線方向に開く穴に限定するものではなく、軸線方向に対し、傾いた斜め孔としても良い。また、本実施形態に於いて、副弁2における2つの副弁凸部211の間に、主弁凸部121の均圧孔11aに連通可能な均圧流路21aが形成されていることによる効果は以下の通りである。均圧流路21aが形成されていない場合でも、均圧孔11aが開いた時に、主弁と副弁の狭い隙間を流れ、低圧流路11Aと副弁収容室12Aとを均圧することは可能ではあるが、均圧流路21aが形成されていることで、より確実に、早く、低圧流路11Aと副弁収容室12Aとを均圧をすることができる。
図9は実施形態の冷凍サイクルシステムを示す図であり、空気調和機の冷凍サイクルシステムの例である。空気調和機は、圧縮機50、室外熱交換器60,膨張弁70、室内熱交換器80、実施形態のロータリー式切換弁100を有しており、これらの各要素は、それぞれ導管によって図示のように接続され、ヒートポンプ式の冷凍サイクルシステムを構成している。
冷凍サイクルシステムの流路は実施形態のロータリー式切換弁100により冷房運転および暖房運転の2通りの流路に切換えられ、冷房運転時には主弁1を上記説明のように反時計回りに回転させることで、図9(A)の状態となり、暖房運転時には主弁1を上記説明とは逆の時計回りに回転させることで、図9(B)の状態となる。なお、この図9に示すロータリー式切換弁100は弁座部3の裏側から見た状態として、要部の位置関係のみを示し、主弁1の一部の破線表示と実線は弁座と当接した部分を図示してある。また、前記Sポート31S、Dポート31D、E切換ポート31E、C切換ポート31Cは符号を省略し、それぞれ「S」、「D」、「E」、「C」の記号で示してある。
図9(A)の冷房運転時には、ロータリー式切換弁100において主弁の低圧流路11AによりSポート「S」がE切換ポート「E」に接続され、高圧空間11BによりDポート「D」がC切換ポート「C」に接続される。そして、図に矢印で示すように、圧縮機50で圧縮された流体としての冷媒がロータリー式切換弁100のDポート「D」に流入してC切換ポート「C」から室外熱交換器60に流入され、室外熱交換器60から流出する冷媒が、膨張弁70に流入される。そして、この膨張弁70で冷媒が膨張され、室内熱交換器80に供給される。この室内熱交換器80から流出する冷媒は、ロータリー式切換弁100でE切換ポート「E」からSポート「S」に流れ、Sポート「S」から圧縮機50へ循環される。
図9(B)の暖房運転時には、ロータリー式切換弁100において主弁の低圧流路11AによりSポート「S」がC切換ポート「C」に接続され、高圧空間11BによりDポート「D」がE切換ポート「E」に接続される。そして、図に矢印で示すように、圧縮機50で圧縮された冷媒がロータリー式切換弁100のDポート「D」に流入してE切換ポート「E」から室内熱交換器80に流入され、室内熱交換器80から流出する冷媒が、膨張弁70に流入される。そして、この膨張弁70で冷媒が膨張され、室外熱交換器60に供給される。この室外熱交換器60から流出する冷媒は、ロータリー式切換弁100でC切換ポート「C」からSポート「S」に流れ、Sポート「S」から圧縮機50へ循環される。
以上の実施形態では、中心軸(主軸)の端部にボールを設けることで点接触を実現しているが、中心軸の端部を単に球面加工したものでもよい。また、実施形態では、主弁凸部と副弁凸部との係合により主弁を回転させるようにした例を説明したが、主弁を回転させる構造は他の構成でもよい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 主弁
11A 低圧流路
11B 高圧空間
11a 均圧孔
11b 貫通孔
113 ストップピン当接部
12 ピストン部
121 主弁凸部
2 副弁
21 フランジ部
211 副弁凸部
3 弁座部材
31 弁座
31D Dポート
31S Sポート
31E E切換ポート
31C C切換ポート
31a ストップピン
4 ケース部材
4A 弁室
42 円筒孔
5 駆動部
51 ウォームホイール
51a カム部
52 ウォーム歯車
53 コイルバネ
6 中心軸
61 ボール
X 軸線
50 圧縮機
60 室外熱交換器
70 膨張弁
80 室内熱交換器
100 ロータリー式切換弁

Claims (5)

  1. 弁室を有するケース部材と、前記弁室に対向して設けられた弁座と、前記弁室内で前記弁座上に軸線を中心として回転可能に配設された主弁と、前記ケース部材と前記弁座との間に配設されるとともに、前記主弁を前記軸線上に保持して前記主弁と共に回転可能に配設された前記主弁と別体の主軸とを備え、前記主弁を前記弁座から上昇させて回転させることで、前記弁座のポートに連通する流路を切り換えるロータリー式切換弁において、
    前記主弁の上昇時の上昇力を、前記主軸で受けるとともに該主軸の前記ケース部材側の端部を介して前記ケース部材で受けるよう構成されていることを特徴とするロータリー式切換弁。
  2. 前記主軸の前記ケース部材側の端部が、点接触により前記上昇力を前記ケース部材側に伝達するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式切換弁。
  3. 前記主軸の前記ケース部材側の端部において、球面により前記点接触を構成していることを特徴とする請求項2に記載のロータリー式切換弁。
  4. 前記主軸の中央部の段差部にて前記主弁を受けるよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至3に記載のロータリー式切換弁。
  5. 前記主軸の段差部と前記主弁との間にワッシャが配設されていることを特徴とする請求項4に記載のロータリー式切換弁。
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