JP7425390B2 - 破砕システム及びシュレッダー屑製造方法 - Google Patents

破砕システム及びシュレッダー屑製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、破砕システム及びシュレッダー屑製造方法に関する。本願は、2021年06月04日に、日本に出願された特願2021-094713号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、廃棄自動車など、鉄製品のスクラップを、破砕処理することによって、鉄とその他の不純物に選別する破砕システムがある。非特許文献1には、円筒状ローラの円周上に取り付けられたハンマーを円筒回転に伴う力で叩き潰す破砕機と、軽量不純物を除去するための風力選別機と、磁力の力で非鉄金属を分離する磁力選別機とを備えた破砕システムが開示されている。また特許文献1には、上記構成に加えて、スクラップ原料に含まれる破砕処理に適さない不適合物を落下させて破砕システム外に排出するための排出部を破砕機の入側に設けた構成が開示されている。
日本国特開2011-92902号公報 日本国特開平7-167803号公報
"鉄・非鉄 スクラップ再生"[令和3年5月11日検索]、インターネット〈URL:http://www.fuji-metal.com/scrap〉
上記のような破砕システムの操業における重要な指標として、シュレッダー屑の品質と生産性がある。シュレッダー屑の品質は、製品となるシュレッダー屑中の不純物濃度(例えば製鉄原料として混入が好ましくないトランプエレメントであるCu濃度)で測られる。シュレッダー屑の生産性は、例えば単位時間あたりに何トンのシュレッダー屑を生産できるかという指標で表される。一般的に、シュレッダー屑の品質と生産性はトレードオフの関係にあり、両者の良いバランス点で操業することが望ましい。しかし、シュレッダー屑の品質を測ることは容易ではないため、最適なバランス点で操業することは困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、品質と生産性の最適なバランス点で操業可能な破砕システム及びシュレッダー屑製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の第一の態様は、鉄スクラップ原料を破砕する少なくとも1つの破砕機と、前記破砕機により破砕されて生じたシュレッダー屑の成分を中性子分析法に基づき分析する少なくとも1つの成分分析器と、前記成分分析器の分析結果を出力する出力部と、前記成分分析器の分析結果に基づいて、前記破砕機の操業条件を変更する破砕制御装置と、を備える破砕システムである。
(2)上記(1)に記載の破砕システムでは、前記破砕機で生じたシュレッダー屑から風力によって軽量不純物を除去する風力選別機と、前記破砕機で生じたシュレッダー屑又は前記風力選別機で軽量不純物が除去されたシュレッダー屑に向けて磁力を発生させ当該シュレッダー屑を磁性物と非磁性物とに選別する磁力選別機と、の少なくともいずれかをさらに備え、前記破砕制御装置は、前記成分分析器の分析結果に基づいて、前記風力選別機と前記磁力選別機のうち少なくともいずれか1つの操業条件を変更してもよい。
)上記(1)または(2)に記載の破砕システムでは、成分分析器の分析結果に基づいてシュレッダー屑を合格品と不合格品とに選別する不合格品分別機をさらに備え、不合格品分別機の上流には少なくとも1つの成分分析器が設置されてもよい。
)本発明の第二の態様は鉄スクラップ原料からシュレッダー屑を製造するシュレッダー屑製造方法であって、少なくとも1つの破砕機を用いて前記鉄スクラップ原料を破砕する破砕ステップと、前記破砕ステップで破砕されて生じたシュレッダー屑の成分を中性子分析法に基づき少なくとも1つの成分分析器を用いて分析する成分分析ステップと、前記成分分析器の分析結果を出力する出力ステップと、前記成分分析器の分析結果に基づいて、前記破砕機の操業条件を変更する操業条件変更ステップと、を含む、シュレッダー屑製造方法である。
)上記()に記載のシュレッダー屑製造方法では、前記破砕ステップで生じたシュレッダー屑から風力によって軽量不純物を除去する風力選別機を用いた風力選別ステップと、前記破砕ステップで生じたシュレッダー屑又は前記風力選別ステップで軽量不純物が除去されたシュレッダー屑に向けて磁力を発生させ当該シュレッダー屑を磁性物と非磁性物とに選別する磁力選別機を用いた磁力選別ステップと、の少なくともいずれかをさらに含み、前記操業条件変更ステップでは、前記風力選別機と前記磁力選別機のうち少なくともいずれか1つの操業条件を変更してもよい。
)上記()または()に記載のシュレッダー屑製造方法では、成分分析器の分析結果に基づいて、シュレッダー屑を合格品と不合格品とに選別する不合格品分別ステップを、さらに含んでもよい。
本発明によれば、鉄スクラップ原料を破砕して製造されたシュレッダー屑を中性子分析法に基づく成分分析器により分析して、その分析結果を出力する。これにより、その分析結果に基づく制御が可能になり、シュレッダー屑の品質とシュレッダー屑の生産性を両立し、最適なバランス点で操業することが可能になる。
第1実施形態に係る破砕システムの一構成例を示すブロック図である。 第1実施形態に係る破砕機の概略構成図である。 第1実施形態に係る風力選別機の概略構成図である。 第1実施形態に係る磁力選別機の概略構成図である。 第1実施形態に係る成分分析器の概略構成図である。 第1実施形態に係る不合格品分別機の概略構成図である。 第1実施形態に係る破砕システムの動作の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る破砕システムの一構成例を示すブロック図である。 第2実施形態に係る破砕制御方法の一例を示すフローチャートである。 変形例に係る破砕システムの一構成例を示すブロック図である。 各実施形態及び変形例における破砕制御装置、各制御部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<第1実施形態>
[1.システム構成]
図1は、第1実施形態に係る破砕システム1の一構成例を示すブロック図である。以下、図1を参照して、破砕システム1の概略構成について説明する。
破砕システム1は、図1に示すように、破砕機10と、風力選別機11と、磁力選別機12と、成分分析器13と、不合格品分別機14とを備える。なお、破砕機10、風力選別機11、磁力選別機12は、成分分析器13の上流に設置され、不合格品分別機14は成分分析器13の下流に設置されている。
破砕システム1に投入された鉄スクラップ原料は、破砕ステップで破砕機10によりシュレッダー屑とされた後、風力選別機11、磁力選別機12を経て成分分析器13に至る。成分分析器13を経たシュレッダー屑は、その成分の分析結果に基づき不合格品分別ステップで不合格品分別機14により選別される。また、不合格品分別機14により不合格品と選別されたシュレッダー屑は、再度破砕機10に投入される。この際、成分分析器13の分析結果に基づき、破砕機10、風力選別機11、磁力選別機12の操業条件は操業条件変更ステップで変更される。
各装置(すなわち、破砕機10、風力選別機11、磁力選別機12、成分分析器13、不合格品分別機14)のそれぞれの間にはベルトコンベア等の搬送機構111、112、113、114が設けられ、搬送機構111、112、113、114によりシュレッダー屑が搬送される。なお、各装置10、11、12、13、14が隣接して設置されている場合は、これら搬送機構111、112、113、114は省略することもできる。
破砕機10の入側には、鉄スクラップ原料を破砕機10へ搬送するための搬送機構110が設けられる。また、不合格品分別機14の出側には、合格品のシュレッダー屑を搬送するための合格品搬送機構115と、不合格品のシュレッダー屑を搬送するための不合格品搬送機構116とが設けられる。各装置10、11、12、13、14は、それぞれ制御部10a、11a、12a、13a、14aを備え、制御部10a、11a、12a、13a、14aの指示に従って動作する。
図2は、第1実施形態に係る破砕機10の概略構成図である。破砕機10は、搬送方向201から破砕システム1に投入された鉄スクラップ原料24(例えば、廃棄自動車)を破砕する装置である。例えば、破砕機10は、外周面にハンマー22が取り付けられた円筒状ローラ21を備え、円筒状ローラ21を回転させることにより鉄スクラップ原料24をハンマー22で叩き潰す。破砕機10の出側には、開口部23aの大きさ(メッシュサイズ)が所定のサイズより小さいシュレッダー屑25のみを通す格子23が設けられている。なお、破砕機10は、非特許文献1に記載の破砕機を用いてもよい。
図3は、第1実施形態に係る風力選別機11の概略構成図である。風力選別機11は、破砕機10の破砕処理により生じたシュレッダー屑25から、風力によって軽量不純物を除去する。本明細書において、軽量不純物は、密度1g/cm程度以下の非金属物質である。
例えば、風力選別機11は、鉛直方向に延びる筒29を備え、筒29の側面に設けられた入側27からシュレッダー屑25を投入可能な機構を有する。また、風力選別機11は、送風機(図示しない)を備え、入側27よりも下方の筒29の側面にある送風口29aから筒29内へ送風する。筒29の上部には上部出側29bが設けられ、筒29の下部には下部出側29cが設けられている。上部出側29bは入側27よりも上方にあり、下部出側29cは送風口29aよりも下方にある。
入側27から投入されたシュレッダー屑25が重力により筒29内を落下する運動に対向して、送風機による送風口29aからの送風により筒29内に下方から上方にガス流れ28が生じる。これにより、送風機の風速より浮遊速度が大きい軽量不純物は上方へと移動して上部出側29bから排出され、浮遊速度が小さいシュレッダー屑25は下方へと移動して下部出側29cから排出される。このように、風力選別機11は、風力によってシュレッダー屑25と軽量不純物とを分離できる。なお、風力選別機11は、非特許文献1に記載の風力選別機を用いてもよい。
図4は、第1実施形態に係る磁力選別機12の概略構成図である。磁力選別機12は、風力選別機11により軽量不純物が除去されて下部出側29cから排出されたシュレッダー屑25に向けて磁力を発生させ、シュレッダー屑25を磁性物と非磁性物とに選別する。本実施形態では、磁力選別機12としてドラム型磁力選別機を用いる場合について説明するが、これ以外の磁力選別機(例えば、吊下げ磁力選別機)を用いてもよい。
図4に示すように、本実施形態の磁力選別機12は、磁力を発生させる磁力発生装置(電磁石、永久磁石等)を内蔵するドラム12bを備え、ドラム12bにはベルトコンベア26が巻き付けられている。ドラム12bの回転に伴って、ベルトコンベア26上のシュレッダー屑25は、ドラム12bの位置まで搬送される。ドラム12bに内蔵されている磁力発生装置から発生する磁力によって、磁性を有するシュレッダー屑25bはドラム12bに吸着するが、非磁性のシュレッダー屑25aはドラム12bに吸着しない。そのため、磁性を有するシュレッダー屑25bは、ドラム12b上を通過した後、図4に示す-X方向側に落下するが、非磁性のシュレッダー屑25aは、ドラム12b上を通過した後、図4に示す+X方向側に落下する。
その後、非磁性のシュレッダー屑25aは、ドラム12bに対して+X方向側に配置されたベルトコンベア26a上に落下し、後続の装置へ搬送される。一方、磁性を有するシュレッダー屑25bは、ドラム12bに対して-X方向側に配置されたベルトコンベア26b上に落下し、後続の装置へ搬送される。このように、磁力選別機12は、磁性を有する(すなわち、鉄を含む)シュレッダー屑25bと非磁性の(すなわち、鉄を含まない)シュレッダー屑25aを選別できる。なお、磁力選別機12は、非特許文献1に記載の磁力選別機を用いてもよい。
図5は、第1実施形態に係る成分分析器13の概略構成図である。本実施形態においては、シュレッダー屑を鉄物質と非鉄物質とに選別する磁力選別機を利用し、成分分析器は鉄物質を中性子分析法に基づいて分析を行う。
図5に示すように、成分分析器13は、上流から搬送されたシュレッダー屑25bの成分を連続的もしくは断続的に測定する。特に、シュレッダー屑25b中の不純物(具体的には銅など)の濃度を測定する。成分分析の手法としては、中性子分析法を用いる。レーザー誘起ブレークダウン分光法、蛍光X線分析法を用いた場合、シュレッダー屑25bの表層の成分測定に留まるが、中性子分析法を用いることで、表層だけではなくその内部の成分まで測定できるため、成分分析器13の成分分析には中性子分析法を採用する。
なお、本実施形態において、破砕機10に投入される鉄スクラップが廃棄自動車であるため、成分分析器13は、上流から搬送されたシュレッダー屑25bのCuの濃度を測定する場合について示した。しかしながら、成分分析器13の測定対象はシュレッダー屑25bのCuの濃度に限られず、シュレッダー屑25bのNiの濃度や、Crの濃度であってもよい。
また、成分分析器13はシュレッダー屑25bのCuの濃度のみを測定する場合について説明したがこれに限られない。すなわち、成分分析器13はシュレッダー屑25bのCuの濃度に加えて、Niの濃度、Crの濃度を測定することとしてもよい。
また、シュレッダー屑製造方法では、廃棄自動車を破砕機によって破砕した場合、シュレッダー屑のサイズは最大寸法で1cm~20cm程度となる。
また、このシュレッダー屑をベルトコンベア26b上に積層すると、積層されたシュレッダー屑の積層高さは最大寸法で10cm~1m程度となる。一方で、中性子分析器の中性子線の透過厚さは1m以上ある。したがって、廃棄自動車を破砕機10によって破砕して製造されたシュレッダー屑が、ベルトコンベア26b上に積層された状態で成分分析ステップとして成分分析をすることができる。
中性子分析法は、中性子の照射で励起された測定対象物質から放出されるガンマ線のスペクトルから元素を同定する方法である。中性子分析法は、即発ガンマ線を用いる即発ガンマ線分析法、壊変ガンマ線を用いる中性子放射化分析法との手法に大別される。本実施形態では測定にリアルタイム性が求められるため、中性子照射後速やかに発せられるガンマ線を計測する即発ガンマ線分析法がより好ましい。
即発ガンマ線分析法を採用した本実施形態の成分分析器13は、例えば、図5に示すようにシュレッダー屑25bを搬送するベルトコンベア35の近傍に設置する。そして、中性子ビーム33を放出する中性子源31をベルトコンベア35の下側に設置し、中性子ビーム33の照射で励起されたシュレッダー屑25bから放出されるガンマ線を検出するガンマ線検出器32を、ベルトコンベア35の上側に設置する。中性子線の漏洩を防ぐため、中性子源31の周辺は遮蔽物34で囲うことが望ましい。なお、即発ガンマ線分析法に基づく成分分析器13は、例えば特許文献2に記載の成分分析器を用いてもよい。
また、成分分析器13は、図5に示すように、出力部13bを備える。出力部13bには、出力ステップとして成分分析器13において成分分析した結果(例えば、不純物の濃度)を出力する。例えば、出力部13bは、文字列、画像等を表示するディスプレイであってもよいし、音声を出力するスピーカであってもよい。これらの出力部13bは、成分分析器13と一体的に設けられてもよいし、成分分析器13とは離れた位置に独立して設けてもよい。また、出力部13bは、成分分析器13において成分分析した結果を表す信号を、成分分析器以外の装置10、11、12、14に対して出力(送信)してもよい。
図6は、第1実施形態に係る不合格品分別機14の概略構成図であり、平面視した状態を示す。不合格品分別機14は、成分分析器13において成分分析した結果(例えば、不純物の濃度)が所定の基準値を超えているシュレッダー屑25bを不合格品として除外する。図6に示すように、本実施形態では、不合格品分別機14として分岐型ベルトコンベアを用いる。具体的には、上流からシュレッダー屑25bを搬送する搬送機構114は、成分分析の結果が所定の基準値以下の合格品を搬送する合格品搬送機構115と、所定の基準値を超えている不合格品を搬送する不合格品搬送機構116とに分岐している。合格品搬送機構115と不合格品搬送機構116との分岐点には、分岐器41が設けられ、成分分析器13により成分分析された結果に基づいて分岐器41の位置を変更する。これにより、上流から搬送方向201へ搬送されたシュレッダー屑25bは、不合格品分別機14において、成分分析の結果が所定の基準値以下の合格品(合格品搬送機構115による搬送)と、所定の基準値を超えている不合格品(不合格品搬送機構116による搬送)とに分別される。
以上、第1実施形態に係る破砕システム1について説明した。なお、図1に示す破砕システム1の構成は一例であり、本実施形態としては最低限、少なくとも1つの破砕機10と少なくとも1つの成分分析器13とが含まれていればよい。すなわち、破砕システム1は、一部の装置(例えば、風力選別機11、磁力選別機12、不合格品分別機14)を設けない構成としてもよい。
具体的には、破砕システム1は、破砕機10と成分分析器とを備える構成としてもよく、破砕機と、磁力選別機と、成分分析器とを備える構成としてもよい。また、破砕システム1は、これらの装置に加えて不合格品分別機を備える構成としてもよい。
また、複数の装置の機能を1つの装置が備えてもよく、1つの装置に含まれる複数の機能を異なる装置で実施するように構成することも可能である。さらに、破砕機10、風力選別機11を備えてもよく、それぞれの装置を複数設けるなど、1つの機能に対し複数の装置を備えてもよい。
[2.破砕システムの動作]
次に、第1実施形態に係る破砕システム1の動作について説明する。図7は、第1実施形態に係る破砕システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
(S110:破砕工程)
破砕システム1の破砕機10に鉄スクラップ原料24が投入されると、破砕機10の制御部10aは、円筒状ローラ21を回転させる。円筒状ローラ21が回転することにより、鉄スクラップ原料24はハンマー22により叩き潰されてシュレッダー屑25になる。ここで生じたシュレッダー屑25は、破砕機10と次工程で使用する風力選別機11との間に設けられた搬送機構111を介して、風力選別機11まで搬送される。
(S120:風力選別工程)
風力選別機11に到達したシュレッダー屑25は、図3に示すように、垂直な筒29の側面の入側27から投入される。風力選別機11の制御部11aは、送風機を制御して、筒29の下方の送風口29aから上方に向けて送風する。この際、軽量不純物は送風機による送風により生じたガス流れ28により筒29内を上方へと移動し、シュレッダー屑25は筒29内を下方へと移動するため、シュレッダー屑25と軽量不純物とを分離できる。ここでの分離によって軽量不純物が除去されたシュレッダー屑25は、風力選別機11と次工程で使用する磁力選別機12との間に設けられた搬送機構112を介して、磁力選別機12まで搬送される。
(S130:磁力選別工程)
磁力選別機12にシュレッダー屑25が到達すると、磁力選別機12の制御部12aは、ドラム12b及びベルトコンベア26を制御して、シュレッダー屑25をドラム12bの位置まで搬送する。これとともに、制御部12aは、ドラム12bに内蔵する磁力発生装置を制御して磁力を発生させる。磁性を有するシュレッダー屑25bは、ドラム12bに吸着するため、ドラム12b上を通過後、図4に示す-X方向側に落下し、ベルトコンベア26b上に載って後続の装置へ搬送される。一方で、非磁性のシュレッダー屑25aは、ドラム12bに吸着しないため、ドラム12b上を通過後、図4に示す+X方向側に落下し、ベルトコンベア26a上に載って後続の装置へ搬送される。このように選別された磁性を有する(すなわち、鉄を含む)シュレッダー屑25bは、ベルトコンベア26bから、磁力選別機12と次工程の作業位置との間に設けられた搬送機構113を介して、次工程の作業位置まで搬送される。
(S140:手選別工程)
手選別工程では、磁力選別機12において選別しきれなかったモーターなどの異物をシュレッダー屑25bから取り除く。例えば、鉄に銅などの異物が混じっている場合には、磁力選別機12では選別が難しい。そこで、手選別工程では、人が、ベルトコンベア26bによって搬送されてきたシュレッダー屑25bから、手作業によって異物を取り除く。異物が取り除かれたシュレッダー屑25bは、搬送機構113を介して、成分分析器13まで搬送される。磁力選別機12で磁力選別をした後に、鉄物質の中性子分析を行う。これにより、異物が最低限除去された状態で正確な中性子分析を行うことが出来る。
(S150:成分分析工程)
磁力選別工程と手選別工程でモーターなどの大きな異物を除去した後、成分分析器13にシュレッダー屑25bが到達すると、成分分析器13の制御部13aは、ベルトコンベア35の下側に設置された中性子源31から、ベルトコンベア35上を搬送されているシュレッダー屑25bに向けて中性子ビーム33を照射させる制御を行う。このとき、ベルトコンベア35の上側に設置されたガンマ線検出器32は、シュレッダー屑25bから放出されたガンマ線を検出し、検出した結果に相当する情報を制御部13aに送信する。制御部13aは、ガンマ線検出器32からの情報に基づいて検出したガンマ線のスペクトルから元素を同定しその成分を定量化する(即発ガンマ線分析法)。これにより、シュレッダー屑25bの内部の成分を特定でき、制御部13aは、シュレッダー屑25bに含まれる不純物の濃度等を得ることができる。
なお、上述の実施形態において、手選別工程の後に成分分析工程を実施する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られず、磁力選別工程を実施した後に成分分析工程を実施してもよい。
これにより、磁力選別により異物が最低限除去された状態でシュレッダー屑の成分分析を行うことが出来る。
出力部13bは、ここで得られた分析結果をオペレータに知らせるためにディスプレイ等に出力(表示)するとともに、分析結果を表す信号を不合格品分別機14に対して送信する。なお、成分分析されたシュレッダー屑25bは、成分分析器13と次工程で使用する不合格品分別機14との間に設けられた搬送機構114を介して、不合格品分別機14まで搬送される。
また、出力部13bは、分析結果を表す信号を破砕制御装置5に対して送信することとしてもよい。
(S160:不合格品分別工程)
不合格品分別機14にシュレッダー屑が到達すると、不合格品分別機14の制御部14aは、成分分析器13からの分析結果を表す信号に基づいて、図6に示す分岐器41を制御する。具体的には、制御部14aは、成分分析器13において成分分析した結果(例えば、不純物の濃度)が所定の基準値を超えている場合には、該当するシュレッダー屑25bが不合格品を搬送するベルトコンベア(不合格品搬送機構116)に向かうように分岐器41の位置を変更する。一方で、制御部14aは、成分分析器13において成分分析した結果が所定の基準値以下である場合には、該当するシュレッダー屑25bが合格品を搬送するベルトコンベア(合格品搬送機構115)に向かうように分岐器41の位置を変更する。これにより、シュレッダー屑25bを合格品と不合格品とに分別でき、高品質なシュレッダー屑を切り出せる。なお、合格品として分別されたシュレッダー屑は、鉄の製造等に再利用可能な鉄屑(製品)として出荷される。
(S170:操業条件変更工程)
また、不合格品とされたシュレッダー屑は、再度破砕機10に投入され、合格品となるまで破砕工程(S110)から不合格品分別工程(S160)までの工程を繰り返してもよい。
また、破砕工程(S110)から不合格品分別工程(S160)までの工程を繰り返す際、第2実施形態として後述するように、制御対象装置(破砕機10、風力選別機11、磁力選別機12)のうち、少なくとも1つの操業条件を変更する操業条件変更工程(S170)を実施することとしてもよい。
具体的には、出力部13bが分析結果を表す信号を破砕制御装置5に出力(送信)し、破砕制御装置5が制御対象装置(破砕機10、風力選別機11、磁力選別機12)のうち少なくとも1つの操業条件を変更する操業条件変更工程(S170)を実施することとしてもよい。また、出力部13bは分析結果をディスプレイ等に出力(表示)するため、ディスプレイなどに出力(表示)された分析結果をもとにオペレータが制御対象装置(破砕機10、風力選別機11、磁力選別機12)のうち少なくとも1つの操業条件を変更する操業条件変更工程(S170)を実施することとしてもよい。
操業条件変更工程(S170)において破砕機10の制御条件を変更したのちに、不合格品と分別されたシュレッダー屑を再度破砕機10に投入することでシュレッダー屑を細かく破砕し、シュレッダー屑から異物を分離させることができる。また、操業条件変更工程(S170)において風力選別機11、磁力選別機12の制御条件を変更することで、シュレッダー屑から分離した異物を精度よく除去することができる。
このように操業条件変更工程(S170)を実施することにより、不合格品と分別されたシュレッダー屑の中から、合格品のシュレッダー屑を製造することができ、その結果、合格品のシュレッダー屑の生産量を増加させることができる。
なお、不合格品とされたシュレッダー屑を同一の破砕システムに再度投入する場合について説明したが、これに限られない。すなわち、不合格品とされたシュレッダー屑を別の破砕システムに投入することとしてもよい。この場合における別の破砕システムは、上述した破砕システム1よりも不純物選別能力が優れていることが好ましい。
以上、第1実施形態に係る破砕システム1の動作について説明した。上記のように、鉄スクラップ原料24から再利用可能な鉄屑(製品)を切り出すまでに、成分分析器13による成分分析工程(S130)を設けているため、成分分析器13による成分分析の結果に応じてシュレッダー屑を機械的に分別できる。成分分析の手法としては、中性子分析法を用いる。レーザー誘起ブレークダウン分光法、蛍光X線分析法を用いた場合、シュレッダー屑25bの表層の成分測定に留まるが、中性子分析法を用いることで、表層だけではなくその内部の成分まで測定できる。そのため、オペレータの主観的な判断によらない客観的な指標に基づく高品質なシュレッダー屑を切り出すことができ、成分分析のために各工程の動作を停止させる必要もないため生産性を低下させることもない。
従来の成分分析工程が無い破砕システムでは、品質を担保するためにはある程度生産性を犠牲にせざるを得なかった。しかし、本実施形態に係る破砕システム1を用いれば、生産性を高めた際に発生してしまう不合格品に対し、上記の通り合格品から切り分け、破砕機10に再投入するなどの対応を取ることができる。したがって、本実施形態の破砕システム1によれば、品質と生産性の最適なバランス点で操業できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態に係る破砕システム1の一構成例を示すブロック図である。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同一の点は説明を省略する。
以下、第2実施形態では、成分分析器13の成分分析結果に基づいて不合格品分別機14以外の装置10、11、12も制御する破砕制御方法について説明する。すなわち、第2実施形態では、成分分析器の下流に設置された制御対象装置である不合格品分別機14と、成分分析器の上流に設置された制御対象装置である10、11、12も制御される。なお、上記の第1実施形態では、各装置10、11、12、13、14は、それぞれ制御部10a、11a、12a、13a、14aにより独立して制御されているが、第2実施形態に係る破砕制御方法では、図8に示すように、制御部10a、11a、12a、13a、14aを統括する破砕制御装置5が各装置10、11、12、13、14を連携して動作させる。
[3.成分分析結果に基づく破砕制御方法]
図9は、第2実施形態に係る破砕制御方法の一例を示すフローチャートである。
まず、破砕システム1の破砕制御装置5は、破砕システム1の操業を開始する前に、操業条件を設定する(S210)。具体的には、破砕制御装置5は、成分分析器の上流に設置された制御対象装置である破砕機10、風力選別機11、及び磁力選別機12に関わる操業条件、搬送機構110~116の搬送速度などを設定する。破砕機10の操業条件としては、搬送機構110の搬送速度、格子23のメッシュサイズ、円筒状ローラ21の回転数などがある。風力選別機11の操業条件としては、ガス流れ28の風量などがある。磁力選別機12の操業条件としては、ドラム12bに内蔵される磁力発生機の磁力の大きさ、同ドラム12bに巻き付けられたベルトコンベア26の送り速度、同ドラム12bのロール径などがある。
操業条件を設定後、破砕制御装置5は、破砕システム1の操業を開始する(S220)。具体的には、破砕制御装置5は、各装置10、11、12、13、14に対して操業開始を指示する。この指示に基づき、各制御部10a、11a、12a、13a、14aは、それぞれ、図7のステップS110からステップS160までの工程の動作を開始する。
操業開始後、成分分析器13の制御部13aは、ベルトコンベア35上を搬送中のシュレッダー屑25bの中性子分析法に基づく成分分析を行い、その分析結果を表す信号を出力部13bから破砕制御装置5に対して送信する。そして、破砕制御装置5は、この分析結果を表す信号に基づいて、成分分析器13において成分分析した結果が所定の第1基準値以下であるか否か判別する(S230)。具体的には、破砕制御装置5は、不純物の代表例である銅(Cu)の濃度が所定の第1基準値(例えば、0.2%)以下であるか否か判別する。第1基準値は、破砕システム1の操業条件の変更の要否を判定するために設定される。第1基準値を満たすシュレッダー屑25bは、合格品として取り扱われる。
破砕制御装置5は、成分分析器13において成分分析した結果が所定の第1基準値以下である場合には(S230:YES)、破砕システム1の操業条件(操業条件)を変更せずに、現時点での設定値に基づいて操業を続ける。そして、不合格品分別機14の制御部14aは、図7の不合格品分別工程(S160)と同様に、該当するシュレッダー屑25bを合格品として分別する(S260)。
一方、破砕制御装置5は、成分分析器13において成分分析した結果が所定の第1基準値を超える場合には(S230:NO)、破砕システム1の操業条件(操業条件)を変更する(S240)。変更対象の操業条件の具体例としては、破砕機10、風力選別機11、及び磁力選別機12に関わる操業条件、搬送機構110~116の搬送速度などがある。破砕機10の操業条件としては、搬送機構110の搬送速度、格子23のメッシュサイズ、円筒状ローラ21の回転数などがある。風力選別機11の操業条件としては、ガス流れ28の風量などがある。磁力選別機12の操業条件としては、ドラム12bに内蔵される磁力発生機の磁力の大きさ、同ドラム12bに巻き付けられたベルトコンベア26の送り速度、同ドラム12bのロール径などがある。
これらの操業条件の変更は、破砕制御装置5が各制御部10a、11a、12aに指示を与えることで行われる。ただし、操業条件の変更はオペレータ(人)が手作業により行ってもよく、その場合には、成分分析器13の出力部13bが、分析結果(不純物の濃度)とともに、操業条件の変更をオペレータに促すための情報を表示してもよい。このとき、出力部13bから出力された成分分析器13の分析結果は、操業条件の変更対象の装置(制御対象装置)へオペレータ(人)を介して入力され、この入力に基づき、制御対象装置の制御部10a、11a、12aが操業条件を変更する。
また、破砕機10の格子23のメッシュサイズ、磁力選別機12のドラム12bのロール径などの操業条件は、破砕システム1の操業中に変更できない場合がある。そのような場合には、一旦操業を止め、それら操業条件を変更した後、運転を再開すればよい(S220)。
なお、従来、破砕機10のハンマー22のような消耗品は、一定の期間が経過したところで消耗品を交換するTBM(Time Based Maintenance)に基づいて交換されていた。
これに対し、本発明では成分分析器により測定された成分分析の結果を、破砕機10のハンマー22のような消耗品を交換する指標としてもよい。これによって、破砕機10のハンマー22のような消耗品を、CBM(Condition Based Maintenance)に基づき交換できるようになり、操業コストを下げられる。
さらに、破砕制御装置5は、成分分析器13において成分分析した結果が所定の第2基準値以下であるか否か判別する(S250)。具体的には、破砕制御装置5は、不純物の代表例である銅(Cu)の濃度が所定の第2基準値(例えば、0.25%)以下であるか否か判別する。第2基準値は、第1基準値は満たさないが、製品としては合格品とすることのできるシュレッダー屑25bを抽出するために設定される。
なお合格・不合格を判別する第2基準値の他に第1基準値を設けるのは以下の理由による。
第1基準値の設定がない場合で、成分分析器13が測定した不純物の濃度が第2基準値以上の場合に、例えば磁力選別機12の操業条件を変更する。しかしながら、不純物の濃度が第2基準値以上の場合に、磁力選別機12の操業条件を変更したとしても、操業条件の変更時点で磁力選別機12と成分分析器13との間にはシュレッダー屑が存在している。そのため、操業条件の変更時点で磁力選別機12と成分分析器13との間に存在するシュレッダー屑は不合格になる可能性が高い。
これに対し、第2基準値よりも基準値の低い第1基準値を設けた場合、不純物の濃度が第2基準値には達するよりも前の段階(例えば、第1基準値に到達した段階)で操業条件を変更することができるため、前述のような不合格品の発生を回避できる。
破砕制御装置5は、成分分析器13において成分分析した結果が所定の第2基準値以下である場合には(S250:YES)、その旨を不合格品分別機14に通知し、不合格品分別機14の制御部14aは、図7の不合格品分別工程(S160)と同様に、該当するシュレッダー屑25bを合格品として分別する(S260)。
一方、破砕制御装置5は、成分分析器13において成分分析した結果が所定の第2基準値を超える場合には(S250:NO)、その旨を不合格品分別機14に通知し、不合格品分別機14の制御部14aは、図7の不合格品分別工程(S160)と同様に、該当するシュレッダー屑25bを不合格品として分別する(S270)。
ステップS260またはステップS270によるシュレッダー屑25bの分別を終えると、破砕制御装置5は、操業が終了したか否かを判定する(S280)。操業の終了は、例えば、成分分析器13の上流にある破砕機10、風力選別機11、及び磁力選別機12が停止状態にあること、あるいは、破砕機10への鉄スクラップ原料24の投入がなくなってから所定時間(具体的には、鉄スクラップ原料24が破砕機10へ投入されてから成分分析器13に到達するまでの時間)経過していること、等により判定することができる。操業が終了していれば(S280:YES)、破砕制御装置5は、図9の処理を終了する。操業が終了していなければ(S280:NO)、破砕制御装置5は、ステップS230(またはS220)からの処理を繰り返す。
以上、成分分析器13の成分分析の結果に基づく破砕制御方法について説明した。上記のように、成分分析器13の成分分析の結果に基づいて破砕システム1の操業条件を変更することにより、より品質と生産性が最適となるバランス点で破砕システム1を操業できるようになる。
一般的に、シュレッダー屑の品質(不純物の濃度)と生産性(単位時間あたりの生産量)はトレードオフの関係にあり、両者の良いバランス点に操業条件を設定することが望ましい。しかしながら成分分析器を設けない従来の方法では、シュレッダー屑の不純物の濃度を測れない。不合格品を出さないためには、不純物の濃度に関し合格品の基準値に対して尤度を持たせ、生産性が低いまま操業せざるを得なかった。一方、本発明の方法によれば、随時不純物の濃度をモニターしながら操業できるため、上記尤度を小さくすることができ、結果として従来の成分分析器を設けない方法と比較して、生産性を向上させることができる。
なお、上記実施形態に限定されず、成分分析の結果が所定の第1基準値を超える場合には(S230:NO)、必ず不合格品として分別するようにし(S270)、第2基準値に基づく不合格品分別の判別処理(S250)は省略してもよい。それ以外にも、成分分析の結果が所定の第1基準値を超える場合(S230:NO)、操業条件の変更のみ実施するようにし(S240)、不合格品分別(S250、S270)は行わないようにしてもよい。これは図7で見ると、成分分析工程(S150)の後に、操業条件変更工程(S170)のみを設け、不合格品分別工程(S160)を省略することに相当する。逆に、成分分析工程(S150)の後に、不合格品分別工程(S160)のみを設け、操業条件変更工程(S170)を省略してもよい。
[4.変形例]
上記各実施形態では、成分分析器13を磁力選別機12と不合格品分別機14の間に設置した例で説明しているが、本発明は係る例に限定されず、操業条件を変更する対象となる制御対象装置を、成分分析器13より下流に位置する装置としてもよい。例えば、成分分析器13とは別に、風力選別機11と磁力選別機12との間に成分分析器13を設置してもよい。以下では、風力選別機11と磁力選別機12との間の成分分析器を第1成分分析器13Aと称し、磁力選別機12と不合格品分別機14の間の成分分析器を第2成分分析器13Bと称する。
図10は、本変形例に係る破砕システム1の一構成例を示すブロック図である。本変形例においては、破砕システム1の操業条件の変更は第1成分分析器13Aの成分分析の結果を基になされ、シュレッダー屑25bの出荷合否判定は第2成分分析器13Bの成分分析の結果を基になされる。すなわち、図9の第2実施形態の破砕制御方法において、Cuの濃度が0.2%以下であるか否か(ステップS230)は第1成分分析器13Aにより判断され、Cuの濃度が0.25%以下であるか否か(ステップS250)は第2成分分析器13Bにより判断される。
第2実施形態と比較して、成分分析器を制御対象装置(本変形例では磁力選別機)の上流工程にも設置する本変形例は、破砕システム1の操業条件の変更をより迅速に行える効果がある。すなわち、第2実施形態では、成分分析器13が不純物の濃度が高いことを検知したとしても、該当するシュレッダー屑25bは既に磁力選別機12等を通過済みのため、当該屑に対しそれ以上不純物の濃度を下げることはできない。一方、図10の本変形例では、第1成分分析器13Aにて不純物の濃度が高いことを検知してから、その下流工程にある磁力選別機12の操業条件を変更することで、該当するシュレッダー屑25に含まれる不純物の濃度を下げることが可能となる。もちろん、こうした操業条件の変更は第1成分分析器13Aから磁力選別機12までシュレッダー屑25がベルトコンベアなどの搬送機構112aを介して搬送される時間を考慮して行うとさらに効果的である。
このように成分分析器の結果に基づいて、成分分析器よりも下流に位置する制御対象装置を制御することで不合格品の発生を大きく抑えた状態で操業することが可能となる。すなわち、不合格品のシュレッダー屑が発生しにくくなり、合格品のシュレッダー屑の生産性を向上することができる。
以上の説明では、上流工程に配す第1成分分析器13Aが風力選別機11と磁力選別機12との間に備えられる例を説明したが、設置場所は係る例に限定されない。破砕システム1の操業条件の変更をより迅速に行える効果を享受するためには、少なくとも1つの成分分析器が制御対象装置よりも上流に位置する設備構成を取ればよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本実施形態に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記変形例の説明では、第1成分分析器13A、第2成分分析器13Bを磁力選別機12または不合格品分別機14の前に配する例を示したが、本発明は係る例に限定されない。例えば、破砕機10の前に設置することも可能である。また成分分析器13の台数も1台、2台に限らず、3台以上としてもよい。また成分分析器13を除いた破砕システム1の構成についても上記説明では、破砕機10、風力選別機11、磁力選別機12、不合格品分別機14を1個ずつ設ける構成を例として説明したが、適宜追加、省略することも可能である。例えば、破砕システム1は、破砕機10、風力選別機11、磁力選別機12を複数台構える構成としてもよい。また非金属物質を分離する目的の風力選別機については、必ずしも風力による分離でなくともよく、例えば比重差選別機やトロンメル回転選別機を用いてもよい。
また、上記の第2実施形態では、破砕制御装置5が各装置10、11、12、13、14を連携して動作させるように説明したが、各制御部10a、11a、12a、13a、14a同士が直接情報をやり取りして、連携した動作が可能になるようにしてもよい。
[5.破砕制御装置、各制御部のハードウェア構成]
図11は、上記各実施形態及び変形例における破砕制御装置5、各制御部10a、11a、12a、13a、14a(以下では、まとめて破砕システム1の制御装置と称する)のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
破砕システム1の制御装置は、プロセッサ(図11ではCPU901)と、ROM903と、RAM905とを含む。また、破砕システムの制御装置は、バス907と、入力I/F909と、出力I/F911と、ストレージ装置913と、ドライブ915と、接続ポート917と、通信装置919とを含む。
CPU901は、演算処理装置及び制御装置として機能する。CPU901は、ROM903、RAM905、ストレージ装置913、またはリムーバブル記録媒体925に記録された各種プログラムに従って、破砕システム1の制御装置内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムあるいは演算パラメータ等を記憶する。RAM905は、CPU901が使用するプログラム、あるいは、プログラムの実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバス等の内部バスにより構成されるバス907により相互に接続されている。
バス907は、ブリッジを介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バスに接続されている。
入力I/F909は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ及びレバー等の、オペレータが操作する操作手段である入力装置921からの入力を受け付けるインタフェースである。入力I/F909は、例えば、ユーザが入力装置921を用いて入力した情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等として構成されている。入力装置921は、例えば、赤外線あるいはその他の電波を利用したリモートコントロール装置、あるいは、破砕システム1の制御装置の操作に対応したPDA等の外部機器927であってもよい。破砕システム1の制御装置のオペレータは、入力装置921を操作し、破砕システム1の制御装置に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力I/F911は、入力された情報を、ユーザに対して視覚的または聴覚的に通知可能な出力装置923へ出力するインタフェースである。出力装置923は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置及びランプ等の表示装置であってもよい。あるいは、出力装置923は、スピーカ及びヘッドホン等の音声出力装置や、プリンター、移動通信端末、ファクシミリ等であってもよい。出力I/F911は、出力装置923に対して、例えば、破砕システム1の制御装置により実行された各種処理にて得られた処理結果を出力するよう指示する。具体的には、出力I/F911は、表示装置に対して破砕システム1の制御装置による処理結果を、テキストまたはイメージで表示するよう指示する。また、出力I/F911は、音声出力装置に対し、再生指示を受けた音声データ等のオーディオ信号をアナログ信号に変換して出力するよう指示する。
ストレージ装置913は、破砕システム1の制御装置の記憶部の1つであり、データ格納用の装置である。ストレージ装置913は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイスまたは光磁気記憶デバイス等により構成される。ストレージ装置913は、CPU901が実行するプログラム、プログラムの実行により生成された各種データ、及び、外部から取得した各種データ等を格納する。
ドライブ915は、記録媒体用リーダライタであり、破砕システム1の制御装置に内蔵あるいは外付けされる。ドライブ915は、装着されているリムーバブル記録媒体925に記録されている情報を読み出し、RAM905に出力する。また、ドライブ915は、装着されているリムーバブル記録媒体925に情報を書き込むことも可能である。リムーバブル記録媒体925は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクまたは半導体メモリ等である。具体的には、リムーバブル記録媒体925は、CDメディア、DVDメディア、Blu-ray(登録商標)メディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CompactFlash:CF)、フラッシュメモリ、SDメモリカード(Secure Digital memory card)等であってもよい。また、リムーバブル記録媒体925は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit card)または電子機器等であってもよい。
接続ポート917は、機器を破砕システム1の制御装置に直接接続するためのポートである。接続ポート917は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート、RS-232Cポート等である。破砕システム1の制御装置は、接続ポート917に接続された外部機器927から、直接各種データを取得したり外部機器927に各種データを提供したりすることができる。
通信装置919は、例えば、通信網929に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。通信装置919は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)またはWUSB(Wireless USB)用の通信カード等である。また、通信装置919は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデム等であってもよい。通信装置919は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。また、通信装置919に接続される通信網929は、有線または無線によって接続されたネットワーク等により構成されている。例えば、通信網929は、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信等である。
以上、破砕システム1の制御装置のハードウェア構成の一例を示した。上述の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されてもよく、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されてもよい。破砕システム1の制御装置のハードウェア構成は、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて適宜変更可能である。
1 破砕システム
5 破砕制御装置
10 破砕機
10a、11a、12a、13a、14a 制御部
11 風力選別機
12 磁力選別機
12b ドラム
13 成分分析器
13A 第1成分分析器
13B 第2成分分析器
13b 出力部
14 不合格品分別機
21 円筒状ローラ
22 ハンマー
23 格子
23a 開口部
24 鉄スクラップ原料
25 シュレッダー屑
25a 非磁性のシュレッダー屑
25b 磁性のシュレッダー屑
26、26a、26b ベルトコンベア
27 風力選別機の入側
28 ガス流れ
29 筒
29a 送風口
29b 上部出側
29c 下部出側
31 中性子源
32 ガンマ線検出器
33 中性子ビーム
34 遮蔽物
41 分岐器
110、111、112、112a、113、114 搬送機構
115 合格品搬送機構
116 不合格品搬送機構
201 搬送方向
900 情報処理装置
901 CPU
903 ROM
905 RAM
907 バス
909 入力I/F
911 出力I/F
913 ストレージ装置
915 ドライブ
917 接続ポート
919 通信装置
921 入力装置
923 出力装置
925 リムーバブル記録媒体
927 外部機器
929 通信網

Claims (6)

  1. 鉄スクラップ原料を破砕する少なくとも1つの破砕機と、
    前記破砕機により破砕されて生じたシュレッダー屑の成分を中性子分析法に基づき分析する少なくとも1つの成分分析器と、
    前記成分分析器の分析結果を出力する出力部と、
    前記成分分析器の分析結果に基づいて、前記破砕機の操業条件を変更する破砕制御装置と、を備える破砕システム。
  2. 前記破砕機で生じたシュレッダー屑から風力によって軽量不純物を除去する風力選別機と、
    前記破砕機で生じたシュレッダー屑又は前記風力選別機で軽量不純物が除去されたシュレッダー屑に向けて磁力を発生させ当該シュレッダー屑を磁性物と非磁性物とに選別する磁力選別機と、の少なくともいずれかをさらに備え、
    前記破砕制御装置は、前記成分分析器の分析結果に基づいて、前記風力選別機と前記磁力選別機のうち少なくともいずれか1つの操業条件を変更する、請求項1に記載の破砕システム。
  3. 前記成分分析器の分析結果に基づいて前記シュレッダー屑を合格品と不合格品とに選別する不合格品分別機をさらに備え、
    前記不合格品分別機の上流には少なくとも1つの前記成分分析器が設置されている、請求項1または2に記載の破砕システム。
  4. 鉄スクラップ原料からシュレッダー屑を製造するシュレッダー屑製造方法であって、
    少なくとも1つの破砕機を用いて前記鉄スクラップ原料を破砕する破砕ステップと、
    前記破砕ステップで破砕されて生じたシュレッダー屑の成分を中性子分析法に基づき少なくとも1つの成分分析器を用いて分析する成分分析ステップと、
    前記成分分析器の分析結果を出力する出力ステップと、
    前記成分分析器の分析結果に基づいて、前記破砕機の操業条件を変更する操業条件変更ステップと、を含む、シュレッダー屑製造方法。
  5. 前記破砕ステップで生じたシュレッダー屑から風力によって軽量不純物を除去する風力選別機を用いた風力選別ステップと、
    前記破砕ステップで生じたシュレッダー屑又は前記風力選別ステップで軽量不純物が除去されたシュレッダー屑に向けて磁力を発生させ当該シュレッダー屑を磁性物と非磁性物とに選別する磁力選別機を用いた磁力選別ステップと、の少なくともいずれかをさらに含み、
    前記操業条件変更ステップでは、前記風力選別機と前記磁力選別機のうち少なくともいずれか1つの操業条件を変更する、請求項4に記載のシュレッダー屑製造方法。
  6. 前記成分分析器の分析結果に基づいて、前記シュレッダー屑を合格品と不合格品とに選別する不合格品分別ステップをさらに含む、請求項4または5に記載のシュレッダー屑製造方法。
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