JP7395193B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、スロットマシンなどの遊技機に関する。
この種の遊技機として、当せん役への入賞がアシストされるAT(アシストタイム)遊技を実行するものが知られている。こうしたAT遊技は、例えばAT抽せんに当せんした場合に開始されるとともに、あらかじめ定められた終了条件(決められたゲーム数の消化など)を達成したときに終了する。
このような遊技機においては、有利なAT遊技が開始することで遊技者の興趣を高めることができる反面、AT遊技が終了したときに遊技者の意欲が低下するという問題があった。
こうした問題を解消するものとして、例えば特許文献1には、AT遊技を実行可能な有利区間と、AT遊技を実行できない非有利区間とを備えた遊技機において、非有利区間(特別モード)におけるAT抽せんの当せん確率を他のモードよりも高く設定することが提案されている。このような遊技機によれば、非有利区間におけるAT遊技のストック確率が高く設定されることになるため、非有利区間へ転落した場合でも遊技者の意欲が低下しないとされている。
特開2020-99730号公報
しかし、上記した特許文献1記載の遊技機は、非有利区間において遊技者に付与される利益が限定的であり、遊技者の意欲を高める効果も限定的であった。
そこで、本発明は、非有利区間に転落した場合に、従来よりも遊技者の意欲を高めることができる遊技機を提供することを課題とする。
上記した課題を解決するため、本発明は、複数の図柄を変動表示又は停止表示するための回転リールと、前記回転リールの図柄を変動表示させるためのスタートスイッチと、前記回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの図柄を停止表示させるためのストップスイッチと、複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行う当せん抽せん手段と、前記複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶した役抽せんテーブルと、前記当せん抽せん手段の抽せん結果と前記ストップスイッチの操作とに基づいて前記回転リールの図柄の停止表示に係る制御を行うリール制御手段と、前記回転リールが図柄を停止表示した際の前記回転リールの停止位置に基づいて前記複数の当せん役のいずれかに入賞したか又は入賞しなかったかの判定を行う入賞判定手段と、前記ストップスイッチの操作順に関する情報を報知する押し順報知制御手段と、前記押し順報知制御手段が作動して当せん役への入賞がアシストされる特定遊技の実行を制御する特定遊技制御手段と、遊技区間を制御するための遊技区間制御手段と、遊技者への有利度が異なる複数段階の設定値の中から設定値を設定するための設定手段と、を備え、前記遊技区間は、前記特定遊技を実行可能な有利区間と、前記特定遊技を実行できない非有利区間と、を含み、前記有利区間から前記非有利区間へと移行したときにフラグON状態となり、前記フラグON状態は、遊技者にとって有利な状態であり、遊技機の電源または遊技機の前記設定値がリセットされるまで維持される。
本発明は上記の通りであり、有利区間から非有利区間へと移行したときにフラグON状態となる。このフラグON状態は、遊技者にとって有利な状態であり、遊技機の電源または遊技機の設定値がリセットされるまで維持される。すなわち、フラグON状態となった後の遊技においては、有利区間または非有利区間の移行にかかわらず、遊技者にとって有利な状態が常に継続することになる。このように、非有利区間へ一度転落することで、遊技者に大きな利益がもたらされるので、非有利区間へ転落した場合でも遊技者の意欲の低下が抑制され、むしろ、遊技者の意欲を高めることができる。
スロットマシンの外観図である。 スロットマシンの構成を概略的に示すブロック図である。 スロットマシンの有効ラインを示す説明図である。 スロットマシンの遊技状態の遷移を示す説明図である。 スロットマシンの遊技区間の遷移を示す説明図である。 通常状態における役抽せんテーブルの役抽せん確率を示す図である。 (a)フラグOFF状態におけるAT移行抽せんの当せん確率を示す図、(b)フラグON状態におけるAT移行抽せんの当せん確率を示す図である。 (a)フラグOFF状態におけるBB移行抽せんの当せん確率を示す図、(b)フラグON状態におけるBB移行抽せんの当せん確率を示す図である。 (a)フラグOFF状態におけるCZ移行抽せんの当せん確率を示す図、(b)フラグON状態におけるCZ移行抽せんの当せん確率を示す図である。 変形例に係る図であって、(a)フラグOFF状態におけるモードの遷移を示す説明図、(b)フラグON状態におけるモードの遷移を示す説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシン10を例に説明する。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図1に示すように、四角箱状の筐体11と、筐体11の正面側に開閉自在に取り付けられる前扉31を有する。この前扉31には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されている。
また、前扉31の高さ方向略中央部には、スロットマシン10を作動させるための操作部31Aおよびメダル投入口14が設けられている。操作部31Aには、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50などが設けられている。
また、操作部31Aの下方には、下パネル31Bを挟んで、メダルを払い出すためのメダル払い出し口18と、メダル払い出し口18から払い出されたメダルを貯留可能な下皿31Cが設けられている。
上記した前扉31の表示窓12には、背後の回転リール40の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。回転リール40は、図柄表示窓13の裏側に配置されて、回転可能にスロットマシン10に取り付けられており、外周表面に表示された複数の図柄を変動表示又は停止表示するためのものである。本実施形態においては、左リール41、中リール42、右リール43の3個の回転リール40が設けられており、それぞれの回転リール40が個別に回転可能となっている。
上記した図柄表示窓13からは、3個の回転リール40のそれぞれについて、上段、中段、下段の3段の図柄が表示されるようになっており、計9個の図柄が図柄表示窓13を通して表示されるようになっている。そして、この計9個の図柄の表示位置の組合せによって有効ラインが設定されている。有効ラインとは、3個の回転リール40のそれぞれについて表示位置にある図柄を1個ずつ繋いでできるラインのうち、入賞するために有効となる図柄組合せの並びを規定したラインである。本実施の形態においては、図3に示すように、左リール41の下段の図柄と、中リール42の中段の図柄と、右リール43の上段の図柄と、を繋ぐラインLが有効ラインとして設定されている。この有効ラインに沿って役に対応付けられた図柄組合せが表示されると、当該役に入賞となる。
また、本実施形態では、1回のゲームを行うために、メダルを1~3枚ベットする(掛ける)ことが可能となっており、1枚のメダルをベットした場合も、2枚のメダルをベットした場合も、3枚のメダルをベットした場合も、上記したラインLが有効ラインとなるように構成されている。
このスロットマシン10の内部には、図示しないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図2参照)が内蔵されている。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図2に示すように、投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、左ストップスイッチ51、中ストップスイッチ52、右ストップスイッチ53が接続されている。なお、入力段に接続されるのは上記した各入力装置に限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図1に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。投入スイッチ15が遊技メダルを検知すると、最大50枚まで遊技メダルを遊技機内部に貯留(クレジット)することができるようになっている。このようにクレジットされた遊技メダルは、クレジット表示部32に数値として表示され、次ゲーム以降に使用することができる。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図1に示すように、操作部31Aの上面に位置するスイッチである。ベットスイッチ16を押下することで、クレジットをメダル投入に代えることができる。クレジットをメダル投入に代えることで、ゲームを開始可能な状態となる。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図1に示すように、操作部31Aの上面左端に位置するスイッチであって、クレジットされているメダルを払い戻すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図1に示すように、操作部31Aの正面左側に位置するレバーである。ゲームを開始可能な状態でスタートスイッチ30を操作すると、後述するリールユニット60の駆動が開始し、回転リール40の図柄が変動表示される。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、後述するリールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、各回転リール40(左リール41,中リール42,右リール43)に対応した3個のスイッチ(左ストップスイッチ51、中ストップスイッチ52、右ストップスイッチ53)から構成され、各回転リール40の下方に一個ずつ配置されている。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止し、回転リール40の図柄が停止表示されるようになっている。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図2に示すように、リールユニット60、ホッパーユニット65、演出部66(画像表示部67、ランプ68、スピーカ69)、の各パーツが接続されている。なお、出力段に接続されるのは上記した各パーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定あるいは支持された3個のステッピングモータと、各々のステッピングモータの出力軸に固定された3個の回転リール40(左リール41,中リール42,右リール43)とから構成されている。各回転リール40は、短円筒状の回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、それぞれ20個の図柄が等間隔で表示されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図1に示すように、筐体11の内部に配置されており、ゲームの結果等に基づいてメダルを払い出すためのものである。
(演出部66)
演出部66は、制御装置20の制御により、入賞等の報知など、種々の演出を行うものである。具体的には、演出部66は、画像表示部67と、ランプ68と、スピーカ69と、から構成されている。
画像表示部67は、回転リール40の上方に設けられた窓部の背後に配置され、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部67としては上記のものに限らず、例えば演出専用の回転リール40を設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
ランプ68は、発光体の点灯又は点滅により入賞等を報知するためのものである。
スピーカ69は、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(制御装置20)
制御装置20は、スロットマシン10の作動を制御するためのものである。この制御装置20は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種の制御を実行するように構成されている。
本実施形態に係る制御装置20は、図2に示すように、遊技状態制御手段100、当せん抽せん手段110、役抽せんテーブル120、リール制御手段130、入賞判定手段140、ホッパー制御手段150、演出制御手段200、押し順報知制御手段210、設定手段220、特定遊技制御手段230、遊技区間制御手段240、の各手段として機能する。なお、制御装置20としては、上記した各手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(遊技状態制御手段100)
遊技状態制御手段100は、遊技状態の管理を行うためのものである。本実施形態に係るスロットマシン10は複数の遊技状態を備えており、遊技状態制御手段100は現在の遊技状態を記憶するとともに、遊技状態の移行契機となる所定の事象が発生したときに遊技状態を切り替える処理を実行する。
本実施形態に係るスロットマシン10は、図4に示すように、少なくとも以下の遊技状態を備えている。なお、遊技状態は以下に限らず、任意の遊技状態を設けることができる。
(1)初期状態
(2)通常状態
(3)AT状態
(4)BB状態
(5)CZ状態
このうち、初期状態は、最初に遊技が開始される遊技状態である。遊技機の電源が投入されたときや、後述する設定手段220により設定が変更されたときには、遊技状態が初期状態となる。また、後述するAT状態やBB状態が終了したときにも、この初期状態へ移行する。
通常状態は、初期状態において、予め定められた所定の移行条件(本実施形態においては所定ゲーム数の消化)を達成したときに移行する遊技状態である。この通常状態からは、遊技者にとってより有利な遊技状態(AT状態・BB状態・CZ状態)へと移行することができる。これらの有利な遊技状態へ移行するか否かは抽せんによって制御されている。この制御の詳しい内容は後ほど説明する。
AT状態は、後述する特定遊技(AT)を実行する遊技状態である。本実施形態においては、通常状態・BB状態・CZ状態のいずれかにおいて特定遊技の開始条件が達成されたとき(本実施形態においてはAT移行抽せんに当せんしたとき)に、特定遊技が開始し、遊技状態がAT状態に移行する。そして、特定遊技が終了すると、遊技状態は初期状態に移行する。
BB状態は、BBゲーム(疑似ボーナス)が行われている状態である。本実施形態においては、通常状態・CZ状態のいずれかにおいてBBゲームの開始条件が達成されたとき(本実施形態においてはBB移行抽せんに当せんしたとき)に、BBゲームが開始し、遊技状態がBB状態に移行する。このBBゲームは、メダル払い出し枚数が規定枚数に到達すると終了する。なお、このBBゲーム中にAT移行抽せんに当せんすると、BBゲームを終了して特定遊技が開始し、遊技状態がAT状態に移行する。一方、AT移行抽せんに当せんせずにBBゲームが終了した場合は、遊技状態は初期状態に移行する。
CZ状態は、AT状態やBB状態への移行を期待できるCZ(チャンスゾーン)遊技が行われている状態である。本実施形態においては、通常状態においてCZ遊技の開始条件が達成されたとき(本実施形態においてはCZ移行抽せんに当せんしたとき)に、CZ遊技が開始し、遊技状態がCZ状態に移行する。このCZ遊技は、あらかじめ定められた所定ゲーム数を消化すると終了する。なお、このCZ遊技中にAT移行抽せんに当せんすると、CZ遊技を終了して特定遊技が開始し、遊技状態がAT状態に移行する。また、このCZ遊技中にBB移行抽せんに当せんすると、CZ遊技を終了してBBゲームが開始し、遊技状態がBB状態に移行する。一方、AT移行抽せんやBB移行抽せんに当せんせずにCZ遊技が終了した場合は、遊技状態は通常状態に戻る。
(当せん抽せん手段110)
当せん抽せん手段110は、複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行うためのものである。すなわち、予め定めた抽せん確率に基づいて当せん役に係る抽せんを行うものである。そして、当せん抽せん手段110による抽せんの結果、所定の当せん役に当せんした場合に当せんフラグが成立し、この当せんフラグの成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当せん図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
具体的には、当せん抽せん手段110は、乱数を所定の範囲内で発生させる乱数発生手段を備え、この乱数発生手段が発生する乱数をスタートスイッチ30の操作タイミングで抽出し、抽出した乱数を役抽せんテーブル120に照合することにより抽せんを行う。本実施形態に係る当せん抽せん手段110は、16bitで乱数を発生させるため、0~65535までの65536通りの乱数を発生させるようになっている。後述する役抽せんテーブル120には、この65536通りの乱数のそれぞれに当せん領域が割り当てられており、この役抽せんテーブル120に乱数を照合することにより当せん役またはハズレを特定することができる。
本実施形態に係るスロットマシン10は、当せん役として、入賞によりボーナスゲームを開始するボーナス役と、入賞により遊技メダルを新たに投入することなく再度のゲームを行うことができるリプレイ役と、入賞により遊技メダルを払い出す小役と、を備えている。また、ボーナス役としては、入賞によりBBゲームを開始するBB役を備えている。
なお、ボーナス役に係る当せんフラグは、当せんフラグが成立したゲームにおいて入賞しなかったとしても、次回以降のゲームに持ち越される。すなわち、入賞するまでは当該当せん役に入賞する権利が維持される。一方、その他の当せん役に係る当せんフラグは、当せんフラグが成立したゲームにおいて入賞しなかった場合にはリセットされ、次回以降のゲームに持ち越されない。
(役抽せんテーブル120)
役抽せんテーブル120は、当せん抽せん手段110が抽出した乱数がどの当せん役に対応するかを定めたものである。この役抽せんテーブル120は、当せん抽せん手段110において発生する乱数と当せん役との対応表として設けられており、複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶している。当せん抽せん手段110は、遊技状態や設定値等に応じてこれらの役抽せんテーブル120を切り替えて使用することができる。
(リール制御手段130)
リール制御手段130は、有効なスタートスイッチ30の操作信号に基づいて回転リール40を回転させるとともに、特に図示しないがリール回転検知センサの検知信号に基づいて図柄の現在位置を認識しつつ、当せん抽せん手段110の抽せん結果および有効なストップスイッチ50の操作タイミングに基づいて、回転リール40の停止を制御するためのものである。
このリール制御手段130は、メダルがベットされ、前ゲーム開始から所定時間(いわゆるウエイト時間)が経過しているなど、所定のゲーム開始条件を満たしている場合には、スタートスイッチ30の操作信号に基づいて全ての回転リール40の回転を開始させる。
また、回転リール40が回転中にいずれかのストップスイッチ50が操作されると、ストップスイッチ50の操作信号に基づきストップ信号を出力し、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転を停止させる。
なお、リール制御手段130は回転リール40を停止させる際、停止操作がされたときの図柄表示位置を基準として、最大4コマのスベリコマ数で図柄を回転方向に移動させて停止させることができる。このような制御により、当せん抽せん手段110の抽せん結果が「ハズレ」の場合には、3個の回転リール40の図柄が如何なる入賞の態様にも揃わないように蹴飛ばし制御を行う。また、抽せん結果が所定の当せん役に当せんの場合には、3個の回転リール40の図柄が極力当該当せんに係る入賞の態様となるように引き込み制御を行う。
このような蹴飛ばし制御及び引き込み制御は、当せん抽せん手段110による役抽せんの結果や、ストップスイッチ50の操作タイミング、停止位置の優先順位などに基づいて計算されて実行される。例えば、2種類以上の役に同時当せんしている場合、各役に対応付けられた優先順位に従って、優先順位の高い役に対応する図柄組合せを有効ライン上に表示できるように引き込み制御が行われる。
なお、後述する押し順小役に当せんしている場合には、正解の押し順で各ストップスイッチ50が操作された場合には、停止操作のタイミングに関わらず、当該押し順小役に係る図柄を有効ライン上に引き込んで、押し順小役を入賞させる。一方、その正解の押し順以外の押し順で各ストップスイッチ50が操作された場合には、当該押し順小役に係る図柄が有効ライン上に揃わないようにして、押し順小役が入賞しないように制御する。
(入賞判定手段140)
入賞判定手段140は、ストップスイッチ50の操作により3個の回転リール40が停止したときに、その表示態様に基づいて、入賞したか又は入賞なしかの判定を行うためのものである。具体的には、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの有効入賞ライン上に所定の図柄配列が揃うことを条件として、当該図柄配列に対応した当せん役に入賞したと判定する。そして、入賞がメダル払い出しを伴う場合には、ホッパーユニット65に払い出し入賞信号を出力する(もしくはメダルを払い出す代わりにクレジットに加算する)。また、リプレイ役が入賞した場合には、自動ベット処理を行い、遊技メダルを新たに投入することなく次ゲームを開始できるようにする。
(ホッパー制御手段150)
ホッパー制御手段150は、入賞判定手段140からの払い出し入賞信号、精算スイッチ17の操作信号などに基づいて、ホッパーユニット65を作動させ、メダルの払い出しを制御するためのものである。なお、入賞がメダル払い出しを伴う場合に、この払い出しメダルを自動的にクレジットとして電子的に貯留し、クレジットの許容枚数を超過する払い出し分だけをホッパーユニット65から払い出させるようにしてもよい。
(演出制御手段200)
演出制御手段200は、画像表示部67、ランプ68やスピーカ69等の演出部66の作動を制御するためのものである。この演出制御手段200は、ROMに記憶されている演出データをもとに、入賞の報知や押し順報知などの演出を行わせる。
また、この演出制御手段200は、複数回のゲームにわたって連続演出を行わせることができる。例えば、遊技状態に応じた演出を行わせることで、遊技者に有利な状況を示唆し、ゲームを盛り上げることができるようになっている。
(押し順報知制御手段210)
押し順報知制御手段210は、後述する有利区間において押し順報知を制御するためのものである。具体的には、この押し順報知制御手段210は、押し順小役に当せんしたときに、当該押し順小役を入賞させるための正解の押し順(ストップスイッチ50の操作順)を取得し、その正解の押し順を報知するための演出を選択する。押し順報知制御手段210が選択した演出は、演出制御手段200に通知されて実行され、これにより押し順報知が実行される。この押し順報知は、例えば、画像表示部67に操作順を表示したり、操作すべきストップスイッチ50をスピーカ69から音声で報知したり、操作すべきストップスイッチ50を光らせたりすることで行われる。
なお、押し順小役は、所定の押し順でストップスイッチ50が操作されたときに入賞図柄が揃うように制御される小役やリプレイ役である。押し順が報知されない場合、どの押し順小役に当せんしたかが分からず、正解の押し順も分からないため、押し順小役を狙って入賞させることは困難となっている。一方で、正解の押し順が報知される場合には、押し順報知に従ってストップスイッチ50を操作することで容易に押し順小役を入賞させることができるようになっている。
押し順報知制御手段210は、一部または全部の押し順小役に関して、後述する特定遊技(ARTまたはAT)中に押し順報知が行われるように制御する。このため、特定遊技中は押し順小役が入賞しやすくなっており、一方、非特定遊技中は押し順小役が入賞しにくくなっている。
(設定手段220)
設定手段220は、遊技者への有利度が異なる複数段階の設定値の中から設定値を設定するためのものである。この設定値は、鍵のかけられた筐体11の内部に設けられたスイッチを操作することで変更可能であり、スロットマシン10が設置されたホールの管理者によって、ホールの営業開始前あるいは営業終了後に予め設定される。本実施形態においては、設定値に応じて有利な遊技状態(AT状態、BB状態、CZ状態)への移行確率が変動するように設定されており、設定値に応じてメダルの払出率が変わるようになっている。本実施形態においては、設定値は1~6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。払出率の点からでは、設定値として6が設定されているときが遊技者にとって最も遊技に関する有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど遊技に関する有利度が段階的に低くなる。なお、本実施形態においては設定値を6段階としているが、これに限らず、設定値は5段階以下であってもよいし、7段階以上であってもよい。
(特定遊技制御手段230)
特定遊技制御手段230は、特定遊技の実行を制御するためのものである。特定遊技とは、押し順報知制御手段210を作動させることで、遊技者に有利な操作態様を表示する指示機能を発動させた遊技であり、ART(アシストリプレイタイム)やAT(アシストタイム)と呼ばれる遊技である。
この特定遊技制御手段230は、AT移行抽せんに当せんしたときに特定遊技を開始する制御を実行する。ただし、後述する非有利区間においてAT移行抽せんに当せんしたときには、特定遊技の実行権利をストックしておき、有利区間に移行した後に特定遊技を開始する。
このように開始した特定遊技は、付与された特定遊技ゲーム数を消化するまで継続する。付与された特定遊技ゲーム数を消化したら、特定遊技制御手段230は特定遊技を終了させる。
なお、特定遊技ゲーム数は、予め決めておいてもよいし、抽せんにより決定してもよい。また、あらかじめ定められた上乗せ契機(レア役当せんなど)が達成されたときに、特定遊技ゲーム数を上乗せする上乗せ抽せんを実行してもよい。
(遊技区間制御手段240)
遊技区間制御手段240は、遊技区間を制御するためのものである。本実施形態に係るスロットマシン10は、遊技区間として、ストップスイッチ50の押し順が報知されない非有利区間と、ストップスイッチ50の押し順を報知可能な有利区間と、を備えている。図5に示すように、この2つの遊技区間を行き来しながら遊技が実行される。
非有利区間とは、当せん役の入賞をアシストできない遊技区間である。具体的には、押し順報知制御手段210による押し順報知ができない遊技区間である。この遊技区間では上記した特定遊技を実行することができない。
また、有利区間とは、当せん役の入賞をアシスト可能な遊技区間である。具体的には、押し順報知制御手段210による押し順報知が可能な遊技区間である。この遊技区間では上記した特定遊技を実行可能である(逆に言えば、特定遊技中は必ず有利区間である。ただし、非特定遊技中は有利区間の場合もあるし非有利区間の場合もある)。
この遊技区間制御手段240は、非有利区間において所定の移行条件を達成したときに、遊技区間を有利区間に移行する制御を実行する。例えば、予め定められた所定のレア役(区間移行役)に当せんしたときに、遊技区間を非有利区間から有利区間に移行する制御を実行する。
有利区間は、予め定められた所定の終了条件を達成したときに終了する。有利区間が終了すると、遊技区間制御手段240は、遊技区間を非有利区間に移行する制御を実行する。
本実施形態においては、有利区間は、メダルの払い出し枚数からベット数を差し引いた枚数の累積値であるメダルの差枚数の最大値と最小値との差(最大差枚数:MY)が、あらかじめ定められた所定数(2400枚)に到達したときに終了するように設定されている。なお、「MY」とは、電源が投入されてからのメダルの付与数と投入数とから算出可能な最大差枚数の情報であり、メダル数が最も減少したときと最も増加したときとを比較して算出される。例えば、電源投入後300ゲームが消化された時点において、100ゲーム目でメダル数が最も減少して差枚数が「-100」となっており、200ゲーム目でメダル数が最も増加して差枚数が「+150」となっていた場合、MYは「-100(差枚数の最小値)」と「+150(差枚数の最大値)」との差である「250」となる。なお、電源投入直後のMYは「0」である。
なお、本実施形態においては、有利区間の終了条件として最大差枚数(MY)を使用しているが、これに限らず、他の終了条件を使用してもよい。例えば、所定の有利区間ゲーム数(例えば1500ゲームとしてもよいし、3000ゲームとしてもよい)を消化したときに有利区間を終了してもよい。また、スロットマシン10の電源投入時からの総獲得枚数が所定枚数に達したときに、有利区間を終了してもよい。また、設定値の変更時からの総獲得枚数が所定枚数に達したときに、有利区間を終了してもよい。また、有利区間への移行時からの総獲得枚数が所定枚数に達したときに、有利区間を終了してもよい。また、スロットマシン10の電源投入時から所定のゲーム数を消化したときに、有利区間を終了してもよい。また、設定値の変更時から所定のゲーム数を消化したときに、有利区間を終了してもよい。
(非有利区間移行時のフラグ設定について)
本実施形態に係るスロットマシン10は、スロットマシン10の電源が投入されてから、またはスロットマシン10の設定値がリセットされてから、一度でも有利区間から非有利区間に移行したか否かを記憶した情報(非有利フラグ)を保持している。
この非有利フラグは、スロットマシン10の電源が投入されたとき、および、スロットマシン10の設定値がリセットされたときに初期化されて「OFF」となる(この状態を「フラグOFF状態」という)。一方、有利区間から非有利区間へと移行したときに、非有利フラグが「ON」に設定され、フラグON状態となる。このフラグON状態は、スロットマシン10の電源またはスロットマシン10の設定値がリセットされるまで維持される。
フラグON状態は、遊技者にとって有利な状態である。本実施形態においては、フラグON状態においては、設定値によって変動する所定の抽せん確率について、設定値にかからわらず、遊技者にとって最も有利な設定値(本実施形態においては設定値「6」)と同じ抽せん確率が使用されるように設定されている。すなわち、設定値が「1」の場合でも、設定値が「6」の場合と同条件で抽せんが実行されるようになっている。本実施形態においては、後述するように、AT移行抽せん、BB移行抽せん、CZ移行抽せんが、設定値が「6」の場合と同条件で実行されるようになっている。これにより、フラグON状態においては、設定値が「6」の場合と同等の出玉率となっている。
(当せん役について)
本実施形態に係る当せん抽せん手段110は、抽せんの結果を内部フラグとしてRAMに記憶している。具体的には、当せん抽せん手段110による抽せんの結果、いずれかの役に当せんとなった場合、その当せんに対応した当せんフラグが成立する。そして、成立した当せんフラグに係る当せん役が入賞可能な状態として認識される。
なお、図6は、通常状態における役抽せんテーブル120の役抽せん確率を説明する図である。この図6では、通常状態で使用される役抽せんテーブル120において、各当せん領域に当せんする確率を表示している。この図6に示すように、本実施形態に係るスロットマシン10は、役抽せんの確率が設定値にかかわらず一定となっている。
具体的には、設定値にかかわらず、「BB+1枚役」に「1/3.68」の確率で当せんし、「リプレイA」に「1/21.8」の確率で当せんし、「リプレイB」に「1/21.8」の確率で当せんし、「リプレイC」に「1/21.8」の確率で当せんし、「弱チェリー」に「1/50.4」の確率で当せんし、「強チェリー」に「1/436.9」の確率で当せんし、「スイカ」に「1/72.8」の確率で当せんし、「弱チャンス役」に「1/256」の確率で当せんし、「強チャンス役」に「1/512」の確率で当せんし、「押し順ベルA」に「1/13.1」の確率で当せんし、「押し順ベルB」に「1/13.1」の確率で当せんし、「押し順ベルC」に「1/13.1」の確率で当せんし、「押し順ベルD」に「1/13.1」の確率で当せんし、「押し順ベルE」に「1/13.1」の確率で当せんし、「押し順ベルF」に「1/13.1」の確率で当せんする。
なお、押し順ベルA~Fは、ストップスイッチ50の押し順によって入賞態様が変化する押し順小役である。押し順ベルA~Fに当せんした場合、ストップスイッチ50の押し順によって、遊技者に付与される利益が変動する。言い換えると、押し順報知制御手段210が作動するか否か(例えば特定遊技中であるか否か)によって、遊技者に付与される利益が変動するようになっている。
(AT移行抽せん・BB移行抽せん・CZ移行抽せんについて)
上記したように、通常状態においてはAT移行抽せん・BB移行抽せん・CZ移行抽せんが実行され、これらのいずれかに当せんすることで有利な遊技状態へと移行することができる。これらの移行抽せんは、例えば、所定のレア役に当せんしたときに、役抽せんと同時に実行される。具体的には、図7および8に示すように、「強チェリー」「弱チャンス役」「強チャンス役」に役当せんした場合にAT移行抽せんおよびBB移行抽せんが実行される。また、図9に示すように、「弱チェリー」「スイカ」に役当せんした場合にCZ移行抽せんが実行される。
これらの移行抽せんの当せん確率は、フラグOFF状態においては、設定値が高い方が遊技者に有利となっている。すなわち、設定値「1」よりも設定値「6」の方が移行抽せんの当せん確率が高く設定されている(図7(a)、図8(a)、図9(a)参照)。
しかしながら、遊技者にとって有利な状態であるフラグON状態においては、設定値にかからわらず、遊技者にとって最も有利な設定値(設定値「6」)と同じ抽せん確率が使用されている。すなわち、図7(b)に示すように、フラグON状態のAT移行抽せんは、設定値にかかわらず、フラグOFF状態の設定値「6」と同じ当せん確率で実行される。また、図8(b)に示すように、フラグON状態のBB移行抽せんは、設定値にかかわらず、フラグOFF状態の設定値「6」と同じ当せん確率で実行される。また、図9(b)に示すように、フラグON状態のCZ移行抽せんは、設定値にかかわらず、フラグOFF状態の設定値「6」と同じ当せん確率で実行される。
このようなフラグON状態は、遊技機の電源または遊技機の設定値がリセットされるまで維持されるため、一度でも非有利区間に移行すれば、遊技者は以降の遊技をフラグON状態で実行することができる。
なお、遊技者の興趣を高めるために、フラグON状態であることを遊技者に対して報知するようにしてもよい。例えば、遊技状態を変更するタイミング(AT状態やBB状態を終了して初期状態に移行するタイミングなど)で、現在の設定値を示唆する設定示唆演出を実行するようにしてもよい。このとき、フラグON状態であれば、実際の設定値(例えば設定値「1」)ではなく、実質的な設定値(遊技者にとって最も有利な設定値「6」)に基づいて報知を行うようにしてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態によれば、有利区間から非有利区間へと移行したときにフラグON状態となる。このフラグON状態は、遊技者にとって有利な状態であり、遊技機の電源または遊技機の設定値がリセットされるまで維持される。すなわち、フラグON状態となった後の遊技においては、有利区間または非有利区間の移行にかかわらず、遊技者にとって有利な状態が常に継続することになる。このように、非有利区間へ一度転落することで、遊技者に大きな利益がもたらされるので、非有利区間へ転落した場合でも遊技者の意欲の低下が抑制され、むしろ、遊技者の意欲を高めることができる。
なお、フラグON状態の具体的な態様としては、例えば、設定値によって変動する所定の抽せん確率について、設定値にかからわらず、遊技者にとって最も有利な設定値と同じ抽せん確率が使用されるようにすることができる。例えば、本実施形態においては、遊技者にとって有利な遊技状態への移行抽せん(AT移行抽せん、BB移行抽せん、CZ移行抽せん)の抽せん確率について、設定値にかからわらず、遊技者にとって最も有利な設定値と同じ抽せん確率が使用されるようにしている。このうち、AT移行抽せんは、特定遊技の開始条件に係る抽せんであるため、フラグON状態に移行することで特定遊技への期待値が向上し、遊技者の興趣を高めることができる。
なお、本実施形態においては、フラグON状態に移行したときに、AT移行抽せん・BB移行抽せん・CZ移行抽せんのすべてについて、遊技者にとって最も有利な設定値(設定値「6」)と同じ抽せん確率が使用されるようにしたが、これに限らない。例えば、AT移行抽せん・BB移行抽せん・CZ移行抽せんの一部について、遊技者にとって最も有利な設定値と同じ抽せん確率が使用されるようにしてもよい。また、AT移行抽せん・BB移行抽せん・CZ移行抽せんの当せん確率ではなく、役抽せんの当せん確率(当せん抽せん手段110が実行する抽せんの抽せん確率)について、遊技者にとって最も有利な設定値と同じ抽せん確率が使用されるようにしてもよい。すなわち、設定値に応じて役抽せんの当せん確率が変動するような遊技機において、フラグON状態に移行したときに、遊技者にとって最も有利な設定値と同じ役抽せんテーブル120が使用されるようにしてもよい。
(変形例)
また、フラグON状態において、フラグOFF状態よりも有利なモードに移行しやすくなるようにしてもよい。例えば、図10に示すような構成としてもよい。
図10に示す例では、遊技状態を移行する際(この例では通常状態に移行するとき)にモード抽せんが実行される。モード抽せんにおいては、図10(a)に示すように、複数のモードから1のモードが選択され、そのモードで通常状態が実行されることになる。モードの数は問わないが、図10の例では4つのモードが段階的に設けられており、「天国モード」「モードA」「モードB」「モードC」の順に遊技者にとって有利となっている。フラグOFF状態においては、通常状態に移行するときにモード抽せんが実行され、これらのいずれかのモードに移行することになる。
一方、フラグON状態であれば、図10(b)に示すように、モード抽せんが省略されて、必ず「天国モード」に移行するようになっている(モード抽せんで必ず「天国モード」に当せんするようにしてもよい)。このように、フラグON状態においては、通常状態に移行するときに、必ず遊技者にとって最も有利なモードに移行するようにしてもよい。
なお、「天国モード」の内容としては、例えば、AT移行抽せん・BB移行抽せん・CZ移行抽せんのすべてまたは一部について、他のモードよりも有利な当せん確率を設定してもよい。また、役抽せんの当せん確率(当せん抽せん手段110が実行する抽せんの抽せん確率)について、他のモードよりも有利な当せん確率を設定してもよい。
なお、上記した変形例においては、フラグOFF状態で通常状態に移行するときにモード抽せんが実行されるようにしたが、他のタイミングでモード抽せんが実行されるようにしてもよい。例えば、通常状態以外の遊技状態に移行するときに、フラグOFF状態であればモード抽せんが実行され、フラグON状態であればモード抽せんが実行されないようにしてもよい。また、遊技状態を移行するタイミング以外(例えば各ゲームごと)に、フラグOFF状態であればモード抽せんが実行され、フラグON状態であればモード抽せんが実行されないようにしてもよい。
10 スロットマシン
11 筐体
12 表示窓
13 図柄表示窓
14 メダル投入口
15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
18 メダル払い出し口
20 制御装置
30 スタートスイッチ
31 前扉
31A 操作部
31B 下パネル
31C 下皿
32 クレジット表示部
40 回転リール
41 左リール
42 中リール
43 右リール
50 ストップスイッチ
51 左ストップスイッチ
52 中ストップスイッチ
53 右ストップスイッチ
60 リールユニット
65 ホッパーユニット
66 演出部
67 画像表示部
68 ランプ
69 スピーカ
100 遊技状態制御手段
110 当せん抽せん手段
120 役抽せんテーブル
130 リール制御手段
140 入賞判定手段
150 ホッパー制御手段
200 演出制御手段
210 押し順報知制御手段
220 設定手段
230 特定遊技制御手段
240 遊技区間制御手段

Claims (5)

  1. 複数の図柄を変動表示又は停止表示するための回転リールと、
    前記回転リールの図柄を変動表示させるためのスタートスイッチと、
    前記回転リールに対応して設けられ、対応する回転リールの図柄を停止表示させるためのストップスイッチと、
    複数の当せん役のいずれかに当せんしたか又はハズレかの抽せんを行う当せん抽せん手段と、
    前記複数の当せん役に対応する当せん領域を記憶した役抽せんテーブルと、
    前記当せん抽せん手段の抽せん結果と前記ストップスイッチの操作とに基づいて前記回転リールの図柄の停止表示に係る制御を行うリール制御手段と、
    前記回転リールが図柄を停止表示した際の前記回転リールの停止位置に基づいて前記複数の当せん役のいずれかに入賞したか又は入賞しなかったかの判定を行う入賞判定手段と、
    前記ストップスイッチの操作順に関する情報を報知する押し順報知制御手段と、
    前記押し順報知制御手段が作動して当せん役への入賞がアシストされる特定遊技の実行を制御する特定遊技制御手段と、
    遊技区間を制御するための遊技区間制御手段と、
    遊技者への有利度が異なる複数段階の設定値の中から設定値を設定するための設定手段と、
    を備え、
    前記遊技区間は、前記特定遊技を実行可能な有利区間と、前記特定遊技を実行できない非有利区間と、を含み、
    前記有利区間から前記非有利区間へと移行したときにフラグON状態となり、
    前記フラグON状態は、遊技者にとって有利な状態であり、遊技機の電源または遊技機の前記設定値がリセットされるまで維持され
    前記フラグON状態においては、前記設定値によって変動する所定の抽せん確率について、前記設定値にかからわらず、遊技者にとって最も有利な前記設定値と同じ抽せん確率が使用される、遊技機。
  2. 前記所定の抽せん確率とは、遊技者にとって有利な遊技状態への移行抽せんの抽せん確率である、
    請求項に記載の遊技機。
  3. 前記所定の抽せん確率とは、前記特定遊技の開始条件に係る抽せんの抽せん確率である、
    請求項に記載の遊技機。
  4. 前記所定の抽せん確率とは、前記当せん抽せん手段が実行する抽せんの抽せん確率である、
    請求項に記載の遊技機。
  5. 前記有利区間は、メダルの払い出し枚数からベット数を差し引いた枚数の累積値であるメダルの差枚数の最大値と最小値との差(最大差枚数)が、あらかじめ定められた所定数に到達したときに終了する、
    請求項1~のいずれか1項に記載の遊技機。
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Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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「ビッグウェンズディ」,パチンコ必勝ガイド 2013年5.4号,株式会社ガイドワークス ,2013年05月14日,p.38
「探偵オペラミルキィホームズ1/2の奇跡」,パチスロ必勝ガイドMAX 2021年8月号 ,株式会社ガイドワークス ,2021年08月01日,p.104

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