JP7393126B2 - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ Download PDF

Info

Publication number
JP7393126B2
JP7393126B2 JP2019047143A JP2019047143A JP7393126B2 JP 7393126 B2 JP7393126 B2 JP 7393126B2 JP 2019047143 A JP2019047143 A JP 2019047143A JP 2019047143 A JP2019047143 A JP 2019047143A JP 7393126 B2 JP7393126 B2 JP 7393126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
adhesive
adhesive layer
adhesive tape
styrene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019047143A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019163458A (ja
Inventor
嘉謨 郭
春 小谷野
諒 小宮山
大翔 山本
美里 臺谷
元 野世渓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Publication of JP2019163458A publication Critical patent/JP2019163458A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7393126B2 publication Critical patent/JP7393126B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、高い弾性率を有し、被着体に貼付したときに残留溶媒によって被着体が汚染されることなく、かつ、糊残りすることなく剥離可能な粘着テープに関する。
粘着テープは簡便に接合が可能なことから各種産業分野に用いられている。建築分野では養生シートの仮固定、内装材の貼り合わせ等に、自動車分野ではシート、センサー等の内装部品の固定、サイドモール、サイドバイザー等の外装部品の固定等に、電気電子分野ではモジュール組み立て、モジュールの筐体への貼り合わせ等に粘着テープが用いられている。より具体的には例えば、光学デバイス、金属板、塗装した金属板、樹脂板、ガラス板等の部材の表面を一時的に保護するための表面保護テープとしても粘着テープが広く用いられている(例えば、特許文献1~3)。
特開平1-129085号公報 特開平6-1958号公報 特開平8-12952号公報
粘着テープを表面保護テープとして用いる場合、近年の電子機器の薄化、小型化の進展によって、粘着テープもより薄いものが求められている。しかし、粘着テープを薄化するにあたって、単に基材層や粘着剤層を薄くしただけでは基材が柔らかくなりすぎて、貼り付け後カールしたり、保護性能や貼り付け、剥離時の作業性が低下してしまったり、キャリアテープとして使用する場合には伸長する等の問題が生じることがある。そこで、このような薄い粘着テープの基材にはポリエステル系材料等の弾性率が高い材料が使われている。
このようなポリエステル系材料を基材に用いた粘着テープは、一般に塗工法によって製造されている。塗工法では、基材の上に粘着剤溶液を塗工し、その後粘着剤溶液を乾燥することで粘着剤層が形成される。しかしながら、塗工法は粘着剤を溶剤に溶かすことから、粘着剤層中に溶剤が残留しやすく、残留した溶剤によって被着体が汚染されるという問題があった。また、塗工法は工程数が多くコストが高いという問題もあった。
そこで、上記問題を解決するためにポリエステル系材料を基材に用いた粘着テープを共押し出し法によって製造することを試みた。共押し出し法は、基材樹脂と粘着剤樹脂を共押し出し機によって押し出すことで基材層と粘着剤層を同時に形成する製造法である。共押し出し法は、溶剤を用いないことから残留溶剤がなく、また、1つの工程で粘着テープを製造できるためコストも低い。
しかしながら、ポリエステル系材料を基材に用いた粘着テープを共押し出し法によって製造すると、基材層と粘着剤層との接着力が低くなり、被着体から粘着テープを剥離する際に基材と粘着剤層の間で剥離が起こってしまい、糊残りしてしまうという問題があった。
上記問題に鑑み、本発明は高い弾性率を有し、被着体に貼付したときに残留溶媒によって被着体が汚染されることなく、かつ、糊残りすることなく剥離可能な粘着テープを提供することを目的とする。
本発明は、基材層及び粘着剤層を有する粘着テープであって、前記基材層はポリエステル系材料を含有し、前記粘着剤層はスチレン系エラストマーを含有し、前記粘着剤層は前記スチレン系エラストマーの分子内相分離による球状の相分離構造を有する、粘着テープである。
以下、本発明を詳述する。
本発明の粘着テープは、基材層及び粘着剤層を有する粘着テープであって、上記基材層はポリエステル系材料を含有する。
ポリエステル系材料は一般的な粘着テープの基材に用いられるポリプロピレン等より弾性率が高いため、薄くした場合であっても適度なコシが得られることから、基材層にポリエステル系材料を用いることで薄い粘着テープとすることができるようになる。
上記ポリエステル系材料としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等が挙げられる。なかでも、高い弾性率かつ低温成型性を有することから、ポリエステル系材料は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)及びポリエチレンテレフタレート(PET)からなる群から選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。
上記基材層は、本発明の効果を損なわない範囲内で、帯電防止剤、酸化防止剤、耐候剤、結晶核剤等の添加剤、ポリオレフィン、ポリアミド、エラストマー等の樹脂改質剤を含有してもよい。上記樹脂改質剤は、単独で用いてよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記基材層は、結晶化度が45%以下であることが好ましく、43%以下であることがより好ましく、40%以下であることが更に好ましい。
基材層の結晶化度が上記上限値以下であると、基材層の構造がアモルファス構造となり易く、粘着剤層と相互作用しやすくなるため、共押し出し法で製造した場合であっても基材層から粘着剤層を剥離し難くすることができる。また、結晶化度を低くすることで基材層の透明度が高まるため、視認性を向上させることができる。上記結晶化度は、例えば、基材層を形成するときの冷却温度や巻き取り速度によって調節することができる。なお、本明細書における結晶化度は、基材層の粘着剤層と接していない側の表面から厚み方向へ1μmの距離付近における結晶化度のことを指す。上記結晶化度はX線回折によって測定することができる。なお、上記基材層の結晶化度は、通常5%以上である。
上記基材層の厚さは特に限定されないが、好ましい下限は15μm、より好ましい下限は20μmであり、好ましい上限は200μm、より好ましい上限は150μmである。上記基材層の厚さがこの範囲内であると、薄さと取り扱い性を両立できる。
上記粘着剤層は、スチレン系エラストマーを含有し、上記粘着剤層は上記スチレン系エラストマーの分子内相分離による球状の相分離構造を有する。
スチレン系エラストマーは、ゴム弾性を示すゴムセグメントと、ゴムセグメントの擬似架橋点となるスチレンセグメントからなる。このスチレンセグメントは、通常、SP値が9.2程度であり、基材層の原料となるポリエステル系材料のSP値10~11に近く相溶性が高い。そのため、スチレンセグメントと基材層が相互作用することで、基材層と粘着剤層間の接着力が上昇し、粘着剤層が基材層から剥離し難くなる。
また、スチレンセグメントはゴムセグメントと相溶性が低いため、一般的にスチレン系エラストマーは、分子内でゴムセグメントとスチレンセグメントが分離して存在する不均一な相分離構造となる。この相分離構造は、海状に広がったゴムセグメントの中に島状に集まったスチレンセグメントが存在する構造となっており、島状に集まったセグメントは球状、ラメラ状、シリンダー状等様々な形状をとりうる。なかでも、島状のセグメントが球状であることで、スチレンセグメントが等方的に分散され、基材層との相互作用を安定的に強く保てるため、共押し出し法によって製造した場合であっても粘着剤層が基材層からより剥離し難くなると考えられる。
なお、本明細書において球状とは真球状だけでなく楕円球状等の変形した球状も含まれる。
本明細書中、SP値とは、溶解性パラメータ(Solubility Parameter)のことであり、下記式により定義される。SP値は、接着8月号[第40巻、第8号、通巻436号、P6~14]:高分子刊行会に記載の沖津氏の方法により求めることができる。
SP=(ΔE/V)1/2
ここで、ΔEは蒸発エネルギー、Vはモル体積を表す。従って、ΔE/Vは凝集エネルギー密度であるから、SP値は物質の凝集エネルギーに関係した量であるといえる。
上記粘着剤層は上記スチレン系エラストマーの分子内相分離による直径5nm以上の球状のスチレンセグメントを有することが好ましい。
本発明の粘着テープでは、相分離構造において海状となる部分と球状の島状となる部分のどちらがスチレンセグメントであっても発明の効果を発揮することができるものであるが、一般的にスチレンセグメントの方が凝集力が高いため、球状の島状となりやすい。その際、球状のスチレンセグメントの直径が5nm以上であると、充分基材層と相互作用することができるため、共押し出し法で製造した場合であっても基材層から粘着剤層をより剥離し難くすることができる。上記直径のより好ましい下限は6nm、更に好ましい下限は8nmである。上記直径の上限は特に限定されないが、球状構造の安定性の観点から100nm程度が限度である。なお、上記球状が変形した球状である場合、上記直径は長径の長さを指す。上記球状のスチレンセグメントの直径は、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて粘着剤層の基材層と接していない側の表面から厚み方向へ1μmの距離付近の相分離構造を測定することで求めることができる。
上記スチレン系エラストマーとしては特に限定されず、例えば、スチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体(SEPS)、水添スチレンブタジエンゴム(HSBR)、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレンエチレンプロピレンブロック共重合体(SEP)、スチレンエチレンブチレンブロック共重合体(SEB)、スチレン-イソプレンブロック共重合体(SI)、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン-ブタジエンブロック共重合体(SB)、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体(SBS)等が挙げられる。なかでも、球状の相分離構造を形成しやすいことから、SEBS、SEPS、HSBRが特に好適である。
上記スチレン系エラストマーは、スチレン含有量が5重量%以上45重量%以下であることが好ましい。
スチレン系エラストマーに含まれるスチレンの含有量が上記範囲であることで、充分な量のスチレンセグメントの相分離構造を形成することができ、共押し出し法で製造した場合であっても基材層から粘着剤層をより剥離し難くすることができる。また、上記範囲のスチレン含有量であることで、相分離構造の形状を球状にしやすくすることができる。同様の観点より、上記スチレン系エラストマーのスチレン含有量のより好ましい下限は6重量%、より好ましい上限は40重量%である。
スチレン系エラストマーの水素添加はゴムセグメントの中の不安定な不飽和結合(二重結合)を飽和結合に変化させるために不飽和結合部分を水素化することによって、飽和結合へ変化させることをいう。上記スチレン系エラストマーが水添スチレンブタジエンゴムである場合、水素添加率は95%以上であることが好ましく、97%以上であることがより好ましい。スチレン系エラストマーの水素添加率が上記範囲であることで、耐熱性及び耐候性を向上させることができる。ここで、水素添加率とは、不安定な不飽和結合(二重結合)を飽和結合に変化させる比率のことを指す。なお、水素添加率は通常99%以下である。上記水素添加率は赤外吸収スペクトルのピークから求めることができる。
上記スチレン系エラストマーは、ビニル結合含有率が50%以上90%以下であることが好ましく、60%以上85%以下であることがより好ましい。スチレン系エラストマー中のビニル結合含有率が上記範囲内であることで、タックと粘着力とのバランスに優れた粘着テープとすることができる。ここでビニル結合含有率とはスチレンブタジエンゴムのブタジエンの中、共役ジエンモノマーの1,3―ブタジエンが付加重合される際に、1,4結合と1,2結合の中で、1,2結合(ビニル)が主鎖中に形成される比率のことを指す。上記ビニル結合含有率は、赤外吸収スペクトルを用いてモレロ法により算出することができる。
上記スチレン系エラストマーは、重量平均分子量の好ましい下限が5万、より好ましい下限が10万、好ましい上限が35万、より好ましい上限が30万、さらに好ましい上限が25万、特に好ましい上限が20万である。スチレン系エラストマーの重量平均分子量が上記範囲であることでより粘着力に優れた粘着テープとすることができる。上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定を行い、ポリスチレン換算により求められる値である。重量平均分子量を測定する際のカラムとしては、例えば、SHOKO社製カラムLF-804等が挙げられる。
上記粘着剤層の厚さは特に限定されないが、好ましい下限は2μm、好ましい上限は40μmである。上記粘着剤層の厚さがこの範囲内であると、被着体に対する充分な粘着力と取り扱い性とを両立することができる。上記粘着剤層の厚さのより好ましい下限は2.5μm、より好ましい上限は30μmである。
上記粘着剤層は、粘着付与剤を含有することが好ましい。
粘着付与剤を含有することで、粘着力をより適切な範囲に調節することができる。上記粘着剤層が粘着付与剤を含有する場合、上記粘着付与剤の好ましい含有量は、上記スチレン系エラストマー100重量部に対して60重量部以下、より好ましい含有量は55重量部以下であり、通常0重量部以上である。
上記粘着剤層は、必要に応じて更に軟化剤、酸化防止剤、接着昂進防止剤、離型剤等の添加剤を含有してもよい。上記添加剤は、単独で用いてよく、2種以上を組み合わせて用いてよい。
本発明の粘着テープは、上記基材層と上記粘着剤層の間にプライマー材料を含有するプライマー層を有することが好ましい。
基材層と粘着剤層との間にプライマー層を設けることで、基材層と粘着剤層との間の密着性が上がり、基材層から粘着剤層をより剥離し難くすることができる。特に本発明の粘着テープでは、粘着剤層中の相分離構造が球状であるため、ラメラ等他の形状と比べてプライマー層と広い面積で接触できることから、基材層と粘着剤層との間の密着性をより高めることができる。
上記プライマー材料は特に限定されないが、基材層と粘着剤層との間の密着性をより高められることから、オレフィンに由来する構造と極性基を有するモノマーに由来する構造とを有する、ランダム共重合体、ブロック共重合体及びグラフト重合体からなる群より選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。プライマー材料がオレフィンに由来する構造を有することで、粘着剤層中のゴムセグメントと相溶することができ、極性基を有するモノマーに由来する構造を有することで基材層を構成するポリエステル系材料と相溶することができるため、基材層と粘着剤層との間の密着性をより高めることができる。
上記オレフィンは特に限定されないが、エチレン又は炭素数3~10のα-オレフィンであることが好ましい。
上記極性基を有するモノマーとしては、例えば、水酸基を有するモノマー、カルボキシル基を有するモノマー等が挙げられる。なかでも、基材層と粘着剤層との間の密着性をより高められることから、アクリル酸エステル、無水マレイン酸及びグリシジル酸からなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。上記アクリル酸エステルとしては、例えば、アルコールとアクリル酸とのエステル等が挙げられる。アルコールとしては、例えば炭素数1~20、好ましくは1~15、より好ましくは2~10であるアルコールが挙げられる。アクリル酸エステルとしては、具体的には、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が挙げられる。
上記基材層及び/又は上記粘着剤層が上記プライマー材料を含有していてもよい。
上記プライマー材料は必ずしもプライマー層として1つの層を形成していなくてもよく、基材層と粘着剤層の少なくともいずれかにプライマー材料含まれていれば、基材層と粘着剤層との間の密着性を高めて、基材層から粘着剤層をより剥離し難くすることができる。なお、上記基材層及び/又は上記粘着剤層が上記プライマー材料を含有している場合、上記プライマー材料は基材及び/又は粘着剤層の全体に存在していてもよく、粘着剤層の一部に遍在していてもよい。
本発明の粘着テープの製造方法は特に限定されないが、残留溶媒による被着体の汚染を確実に防止できることから共押し出し法によって製造することが好ましい。本発明の粘着テープは、共押し出し法で製造した場合であると、基材層から粘着剤層が剥離し難いものであるため、粘着剤層の糊残りを低減でき、製造コストも抑えることができる。
なお、共押し出し法によって粘着テープを製造すると、上記基材層と上記粘着剤層の間に移行層が形成される。上記移行層とは、基材層側から粘着剤層側へ進むにつれて基材層を構成するポリエステル系材料と粘着剤層を構成するスチレン系エラストマーが徐々に入れ替わっていく層のことを指す。本発明の粘着テープがプライマー層を有している場合、上記移行層は、基材層側から粘着剤層側へ進むにつれて基材層を構成するポリエステル系材料とプライマー層が徐々に入れ替わっていく層と、プライマー層と粘着剤層を構成するスチレン系エラストマーが徐々に入れ替わっていく層のことを指す。上記移行層の存在はミクロトームを用いて、両面粘着テープの断面を切り出し、観察用の試験サンプルにし、走査プローブ顕微鏡(SPM)で基材層と粘着剤層との界面又は基材層とプライマー層の界面及びプライマー層と粘着剤層の界面における硬さの変化を観察し、硬さが連続的に変化することによって確認することができる。また、本発明の粘着テープが基材層と粘着剤層とからなる場合、上記移行層は、透過型電子顕微鏡(TEM)で基材層と粘着剤層との界面の相分離構造の変化を観察することによっても確認することができる。例えば、粘着剤層がスチレン系エラストマーを含有し、分子内に球状のスチレンセグメントを有する相分離構造を有する場合、移行層が存在すると、粘着剤層中の球状のスチレンセグメントは基材層に近づくにつれてサイズが小さくなったり、球状のスチレンセグメントの密度が低くなる。
本発明の粘着テープの用途は特に限定されないが、薄くとも適度なコシを持ち、残留溶媒による被着体の汚染もなく、被着体から糊残りなく剥離できることから薄い表面保護テープとして特に好適に用いることができる。
本発明によれば、高い弾性率を有し、被着体に貼付したときに残留溶媒によって被着体が汚染されることなく、かつ、糊残りすることなく剥離可能な粘着テープを提供することができる。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されない。
(ベース樹脂)
粘着テープの粘着剤層に用いるベース樹脂として、以下の方法で合成したスチレン系エラストマー又は市販品の樹脂を用いた。
(合成例1)
窒素置換された反応容器に、脱気、脱水されたシクロヘキサン500重量部、スチレン6重量部及びテトラヒドロフラン5重量部を仕込み、重合開始温度の40℃にてn-ブチルリチウム0.13重量部を添加して、昇温重合を行い、芳香族アルケニル重合体ブロック(Aブロック)を得た。
芳香族アルケニル重合体ブロックの重合転化率が略100%に達した後、反応液を15℃に冷却し、次いで、共役ジエン化合物として1,3-ブタジエン94重量部を加え、更に昇温重合を行い、共役ジエン重合体ブロック(Bブロック)を得た。
重合転化率がほぼ100%に達した後、カップリング剤としてメチルジクロロシラン0.06重量部を加え、カップリング反応を行った。カップリング反応が完結した後、水素ガスを0.4MPa-Gaugeの圧力で供給しながら10分間放置した。一部取り出したポリマーについてカラムとしてSHOKO社製カラムLF-804を用い、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる分析を行ったところ、ポリスチレン換算による重量平均分子量は約15万であり、カップリング率(共重合体全体のうちのカップリングした共重合体の含有量)は60%であった。また、一部取り出したポリマーの赤外吸収スペクトルを測定し、モレロ法により算出したところ、ビニル結合含有率は64モル%であった。赤外吸収スペクトルによって水素添加率を測定したところ97%であった。SP値を計算したところ7.6であった。
(合成例2)
Aブロックの合成の際に用いたスチレンの量を9重量部とし、Bブロックの合成の際に用いた1,3-ブタジエンの量を91重量部とした以外は合成例1と同様にしてスチレン系エラストマーを得て、重量平均分子量、カップリング率、ビニル結合含有率、水素添加率を測定した。SP値を計算したところ、7.8であった。
(合成例3)
窒素置換された反応容器に、脱気、脱水されたシクロヘキサン500重量部、スチレン15重量部及びテトラヒドロフラン5重量部を仕込み、重合開始温度の40℃にてn-ブチルリチウム0.13重量部を添加して、昇温重合を行い、芳香族アルケニル重合体ブロック(Aブロック)を得た。
芳香族アルケニル重合体ブロックの重合転化率が略100%に達した後、反応液を15℃に冷却し、次いで、芳香族アルケニル化合物としてスチレン20重量部及び共役ジエン化合物として1,3-ブタジエン65重量部を加え、更に昇温重合を行い、共役ジエン重合体ブロック(Bブロック)を得た。
重合転化率がほぼ100%に達した後、カップリング剤としてメチルジクロロシラン0.06重量部を加え、カップリング反応を行った。カップリング反応が完結した後、水素ガスを0.4MPa-Gaugeの圧力で供給しながら10分間放置した。
一部取り出したポリマーをGPC分析したところ、重量平均分子量は約15万であり、カップリング率(共重合体全体のうちのカップリングした共重合体の含有量)は60%であった。また、一部取り出したポリマーの赤外吸収スペクトルを測定し、モレロ法により算出したところ、ビニル結合含有率は64モル%であった。赤外吸収スペクトルによって水素添加率を測定したところ97%であった。SP値を計算したところ8.4であった。
(市販品)
以下の市販品の樹脂をそのままベース樹脂とした。
市販品1:DYNARON 9901P(SEBS系樹脂、JSR社製)
市販品2:DYNARON 6200P(エチレンエチレンブチレンエチレンブロック共重合体、CEBC系樹脂、JSR社製)
市販品3:EVOLUE SP0540(低密度ポリエチレン樹脂、プライムポリマー社製)
Figure 0007393126000001
(プライマー材料)
粘着テープのプライマー層に用いるプライマー材料として以下の市販品を用いた。
市販品4:Lotryl 30BA02(エチレン-アクリル酸エステル共重合体、アルケマ社製)
市販品5:Lotryl 29MA03T(エチレン-アクリル酸エステル共重合体、アルケマ社製)
市販品6:Lotader AX8900(エチレン-アクリル酸エステル-グリシジル酸共重合体、アルケマ社製)
市販品7:Lotader 3410(エチレン-アクリル酸エステル-無水マレイン酸共重合体、アルケマ社製)
市販品8:アドマー SF741(無水マレイン酸変性ポリオレフィン、三井化学社製)
市販品9:DYNARON 8630P(末端アミン変性SEBSブロック共重合体、JSR社製)
混合物:市販品4(60重量%)と実施例13の粘着剤層組成物(40重量%)の混合物
(実施例1)
ベース樹脂として合成例1を100重量部、粘着付与剤(アルコンAP125、荒川化学社製)を5重量部、酸化防止剤(IRGANOX 1010、BASF社製)を1重量部配合し、粘着剤層を形成するための粘着剤組成物を得た。
基材層の原料としてポリブチレンテレフタレート樹脂(700FP、Polyplastics社製、SP値:10.3)を、粘着剤層の原料として上記で得られた粘着剤組成物を用い、Tダイ法により共押出成形し、粘着剤層の厚さ5μm、総厚み60μmの粘着テープを得た。
(実施例2~6、比較例1~3、参考例1)
粘着剤組成物の配合や基材層の原料を表2、3の通りとした以外は実施例1と同様にして粘着テープを得た。なお、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリプロピレン樹脂は以下のものを用いた。
ポリエチレンテレフタレート樹脂:TR-BB(帝人社製)
ポリプロピレン樹脂:J715(プライムポリマー社製)
(実施例7)
ベース樹脂として合成例2を100重量部、粘着付与剤(アルコンAP125、荒川化学社製)を5重量部、酸化防止剤(IRGANOX 1010、BASF社製)を1重量部配合し、粘着剤層を形成するための粘着剤組成物を得た。
基材層の原料としてポリブチレンテレフタレート樹脂(700FP、Polyplastics社製、SP値:10.3)を、プライマー層の原料として市販品4を、粘着剤層の原料として上記で得られた粘着剤組成物を用い、Tダイ法により共押出成形し、粘着剤層の厚さ5μm、プライマー層の厚さ10μm総厚み60μmの粘着テープを得た。
(実施例8~13、比較例7)
粘着剤組成物の配合やプライマー層及び基材層の原料を表2、3の通りとした以外は実施例7と同様にして粘着テープを得た。
(比較例4)
100重量部の合成例3をトルエン100重量部に溶かし、更に、粘着付与剤5重量部、酸化防止剤1重量部を加えて粘着剤層を形成するための粘着剤組成物のトルエン溶液を得た。次いで、ポリブチレンテレフタレート樹脂を押出成形して厚み50μm基材層とし、基材層の片面にコロナ処理を行った。その後、得られた粘着剤組成物のトルエン溶液を、得られた基材層のコロナ処理を施した面上に乾燥後の粘着剤層の厚さが10μmとなるようにドクターナイフで塗工し、110℃、5分間加熱して塗工溶液を乾燥させ粘着テープを得た。
(比較例5、6)
粘着剤層の配合及び基材層の原料を表3の通りとした以外は比較例4と同様にして粘着テープを得た。なお、アクリル糊は東亜合成社製のS-1601アクリル粘着剤組成物のトルエン溶液を用いた。
<物性の測定>
実施例、比較例、参考例で得られた粘着テープについて、以下の物性を測定した。結果を表2、3に示した。
(移行層の有無)
得られた粘着テープの移行層の存在は、走査プローブ顕微鏡(SPM)を用いて確認した。具体的には、ミクロトームを用いて、粘着テープの断面を切り出し、観察用の試験サンプルにし、走査プローブ顕微鏡(SPM)で基材層と粘着剤層との界面における硬さの変化を観察し、硬さが連続的に変化するかどうかによって確認した。基材層と粘着剤層との界面において硬さが連続的に変化した場合を移行層「有」とし、硬さが連続的に変化しなかった場合を移行層「無」とした。なお、実施例7~13及び比較例7については、基材層とプライマー層との界面及びプライマー層と粘着剤層との界面における硬さの変化を観察し、同様の基準で移行層の有無を確認した。
(相分離構造)
得られた粘着テープの粘着剤層を透過電子顕微鏡JEM-2100(日本電子社製)で観察することにより相分離構造の形状の確認を行った。相分離構造の形状が球状であった場合はそのサイズを測定した。
(基材層の結晶化度)
X線回折装置(SmartLab、リガク社製)を用いて、粘着テープの基材層の粘着剤層と接していない側の面からX線を入射させることで、基材層の表面から厚み方向に1μmの距離付近の結晶化度を測定した。
(光学特性)
ヘイズメーター(村上色彩技術研究所社製、HM-150)を用いて得られた粘着テープの全光線透過率とヘイズを測定した。
(引張弾性率)
得られた粘着テープを10mm幅の短冊状に裁断して試験片を作製した。その後、引張試験機(RTG1250A、AND社製)を用いて、温度23℃、湿度50%で、試験速度300mm/分で引張試験を行い、JIS K7161-1に準じて、引張弾性率を求めた。
(ΔSP)
SP値は、接着8月号[第40巻、第8号、通巻436号、P6~14]:高分子刊行会に記載の沖津氏の方法を用いて、下記式により、粘着剤層のベース樹脂、基材層の原料、スチレンドメインのSP値を求めた。
SP=(ΔE/V)1/2
ここで、ΔEは蒸発エネルギー、Vはモル体積を表す。
次いで、ベース樹脂のSP値、基材原料のSP値、スチレンドメインのSP値(9.2)から、基材層と粘着剤層全体とのSP値の差と、基材層とスチレンドメインとのSP値の差を求めた。
<評価>
実施例、比較例、参考例で得られた粘着テープについて、以下の評価を行った。結果を表2、3に示した。
(残留溶剤の評価)
水素炎イオン化法(FID法)を用いて堀場製作所社製のFV-250で残留溶剤の量を測定した。残留溶剤が検出されなかった(1ppm未満)場合を「〇」、残留溶剤が検出された場合を「×」として残留溶剤を評価した。
(糊残りの評価)
PMMA樹脂板に得られた粘着テープを貼り付け、温度50℃相対湿度50%の条件で48時間静置した。静置後、粘着テープを剥離した。剥離後のPMMA樹脂板を光学顕微鏡にて観察し、糊残りがなかった場合を「〇」、糊残りがあった場合を「×」として糊残りを評価した。
(層間剥離強度の評価)
得られた粘着テープを24mm幅の短冊状に裁断して試験片を作製した。試験片の粘着剤層側にカッターで糊厚の約2倍深さの切り込みを入れた。その後PMMA板(サイズ50mm×125mm)の上に、両面テープ(ダブルタックテープNo.570E、積水化学工業製)を介して粘着剤層側がPMMAと対向した状態となるように載せた。次いで、試験片上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラーを一往復させることにより、試験片とPMMA板とを貼り合わせた。その後、引張試験機(RTG1250A、AND社製)を用いて、温度23℃、湿度50%で24時間静置し、JIS Z0237に準じて、剥離速度300mm/分で180°方向の引張試験を行い、基材層と粘着剤層の層間剥離強度を測定した。層間剥離強度が40N/25mm以上の場合を「S」、35N/25mm以上40N/25mm未満の場合を「A」、20N/25mm以上35N/25mm未満の場合を「B」、20N/25mm未満の場合を「C」として層間剥離強度を評価した。
Figure 0007393126000002
Figure 0007393126000003
本発明によれば、高い弾性率を有し、被着体に貼付したときに残留溶媒によって被着体が汚染されることなく、かつ、糊残りすることなく剥離可能な粘着テープを提供することができる。

Claims (7)

  1. 基材層及び粘着剤層を有する粘着テープであって、
    前記基材層はポリエステル系材料を含有し、
    前記粘着剤層はスチレン系エラストマーを含有し、
    前記粘着剤層は前記スチレン系エラストマーの分子内相分離による球状の相分離構造を有し、
    前記基材層と粘着剤層の間に移行層を有し、
    前記基材層と前記粘着剤層の間にプライマー材料を含有するプライマー層を有し、
    前記プライマー材料は、オレフィンに由来する構造と極性基を有するモノマーに由来する構造とを有し、
    前記極性基を有するモノマーは、アクリル酸エステル及び無水マレイン酸からなる群より選択される少なくとも1種を含む、粘着テープ。
  2. 前記粘着剤層は、前記スチレン系エラストマーの分子内相分離による直径5nm以上の球状のスチレンセグメントを有する、請求項1記載の粘着テープ。
  3. 前記基材層の結晶化度は45%以下である、請求項1又は2記載の粘着テープ。
  4. 前記スチレン系エラストマーはスチレン含有量が5重量%以上45重量%以下である、請求項1、2又は3記載の粘着テープ。
  5. 前記ポリエステル系材料は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)及びポリエチレンテレフタレート(PET)からなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項1、2、3又は4記載の粘着テープ。
  6. 前記粘着剤層は粘着付与剤を含有する、請求項1、2、3、4又は5記載の粘着テープ。
  7. 前記基材層及び/又は前記粘着剤層が前記プライマー材料を含有する、請求項1、2、3、4、5又は6記載の粘着テープ。
JP2019047143A 2018-03-14 2019-03-14 粘着テープ Active JP7393126B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018046690 2018-03-14
JP2018046690 2018-03-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019163458A JP2019163458A (ja) 2019-09-26
JP7393126B2 true JP7393126B2 (ja) 2023-12-06

Family

ID=68065704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019047143A Active JP7393126B2 (ja) 2018-03-14 2019-03-14 粘着テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7393126B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011016859A (ja) 2009-07-07 2011-01-27 Sekisui Chem Co Ltd シート状粘着組成物、及びそれを有する粘着シート
JP2011016860A (ja) 2009-07-07 2011-01-27 Sekisui Chem Co Ltd シート状粘着組成物、及びそれを有する粘着シート
JP2015140378A (ja) 2014-01-28 2015-08-03 住友理工株式会社 フィルム用粘着剤組成物およびこれを用いた粘着フィルムならびに遮熱性粘着フィルム、粘着フィルムの施工方法ならびに遮熱性粘着フィルムの施工方法
JP2016186044A (ja) 2015-03-27 2016-10-27 積水化学工業株式会社 粘着剤組成物、表面保護フィルム、及び、表面保護フィルム付きプリズムシート
JP2017132851A (ja) 2016-01-26 2017-08-03 東ソー株式会社 接着剤、フィルム及びポリエチレンテレフタレート製容器用蓋材
WO2018168990A1 (ja) 2017-03-15 2018-09-20 デンカ株式会社 粘着性シート、保護材及びワイヤーハーネス

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6183862B1 (en) * 1998-09-23 2001-02-06 Avery Dennison Corporation Multilayer PSA construction exhibiting reduced tackifier migration

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011016859A (ja) 2009-07-07 2011-01-27 Sekisui Chem Co Ltd シート状粘着組成物、及びそれを有する粘着シート
JP2011016860A (ja) 2009-07-07 2011-01-27 Sekisui Chem Co Ltd シート状粘着組成物、及びそれを有する粘着シート
JP2015140378A (ja) 2014-01-28 2015-08-03 住友理工株式会社 フィルム用粘着剤組成物およびこれを用いた粘着フィルムならびに遮熱性粘着フィルム、粘着フィルムの施工方法ならびに遮熱性粘着フィルムの施工方法
JP2016186044A (ja) 2015-03-27 2016-10-27 積水化学工業株式会社 粘着剤組成物、表面保護フィルム、及び、表面保護フィルム付きプリズムシート
JP2017132851A (ja) 2016-01-26 2017-08-03 東ソー株式会社 接着剤、フィルム及びポリエチレンテレフタレート製容器用蓋材
WO2018168990A1 (ja) 2017-03-15 2018-09-20 デンカ株式会社 粘着性シート、保護材及びワイヤーハーネス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019163458A (ja) 2019-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2438128B1 (en) Stretch releasable pressure-sensitive adhesives
JP5586102B2 (ja) ポリプロピレン樹脂からなる感圧接着材料
US20110033699A1 (en) Pressure-sensitive adhesive tape
WO2012111358A1 (ja) 粘着シート
TWI335350B (ja)
JP5155527B2 (ja) 表面保護フィルム
KR20120039039A (ko) 표면 보호 필름
KR101946322B1 (ko) 적층 필름
US20110287253A1 (en) Pressure-sensitive adhesive tape
JP4943372B2 (ja) 表面保護フィルム
JP7485000B2 (ja) 粘着性樹脂組成物、及びそれからなる積層フィルム
JP2013194130A (ja) 塗膜保護シート
JP2011042777A (ja) 粘着テープ
JP2011213753A (ja) 粘着テープ
US20110244221A1 (en) Pressure-sensitive adhesive tape
US20110287240A1 (en) Pressure-sensitive adhesive tape
JP2012172004A (ja) 粘着シート
JP7393126B2 (ja) 粘着テープ
TW201233757A (en) Surface protective film
JP2014208734A (ja) 表面保護フィルム
WO2012032977A1 (ja) 粘着シートおよびその製造方法
JP2020070437A (ja) 粘着テープ、光学フィルム積層体及びフィルム
WO2013121848A1 (ja) 表面保護シート
JP6841642B2 (ja) 耐熱粘着フィルム、表面保護フィルム及び耐熱粘着フィルムの製造方法
JP2020026531A (ja) 積層フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221213

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231124

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7393126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151