JP7383594B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、作業車両に関する。
特許文献1は、作業車両の左右の側面に配置された2つの走行用油圧モータを制御する油圧回路を開示している。
特開2020-012350号公報
このような作業車両を直進から左右いずれか一方に旋回させようとするとき、旋回を行うための操作性を向上させることが求められている。
本開示の第1態様に係る作業車両は、車両本体と、第1走行装置と、第2走行装置と、第1油圧モータと、第2油圧モータと、第1油圧ポンプと、第2油圧ポンプと、操作装置と、第1パイロット油路と、第2パイロット油路と、第3パイロット油路と、第4パイロット油路と、第1バイパス油路と、第2バイパス油路と、第1絞りと、第2絞りと、を備える。車両本体は、第1側面と、該第1側面と対向する第2側面とを有する。第1走行装置は、車両本体の第1側面に設けられる。第2走行装置は、車両本体の第2側面に設けられる。第1油圧モータは、第1走行装置を駆動するように構成される。第2油圧モータは、第2走行装置を駆動するように構成される。第1油圧ポンプは、第1油圧回路を介して第1油圧モータに接続される。第1油圧ポンプは、第1ポートと第2ポートとを有する。第1油圧ポンプは、第1ポートにかかる油圧が第2ポートにかかる油圧よりも高いとき、第1走行装置を前進駆動するように第1油圧モータに前記第1油圧回路を介して作動油を供給する。第1油圧ポンプは、第2ポートにかかる油圧が第1ポートにかかる油圧よりも高いとき、第1走行装置を後退駆動するように第1油圧モータに第1油圧回路を介して作動油を供給するように構成される。第2油圧ポンプは、第2油圧回路を介して第2油圧モータに接続される。第2油圧ポンプは、第3ポートと第4ポートとを有する。第2油圧ポンプは、第3ポートにかかる油圧が第4ポートにかかる油圧よりも高いとき、第2走行装置を前進駆動するように第2油圧モータに第2油圧回路を介して作動油を供給する。第2油圧ポンプは、第4ポートにかかる油圧が第3ポートにかかる油圧よりも高いとき、第2走行装置を後退駆動するように第2油圧モータに第2油圧回路を介して作動油を供給するように構成される。操作装置は、第1走行装置及び第2走行装置の少なくとも一方の走行装置を選択し、少なくとも一方の走行装置の前進あるいは後進を操作するように構成される。第1パイロット油路は、操作装置と第1ポートとを接続する。第2パイロット油路は、操作装置と第2ポートとを接続する。第3パイロット油路は、操作装置と第3ポートとを接続する。第4パイロット油路は、操作装置と第4ポートとを接続する。第1バイパス油路は、第1パイロット油路と第4パイロット油路とを接続する。第2バイパス油路は、第2パイロット油路と第3パイロット油路とを接続する。第1絞りは、第1バイパス油路に設けられる。第2絞りは、第2バイパス油路に設けられる。第1パイロット油路、第2パイロット油路、第3パイロット油路、及び、第4パイロット油路は、同一の中継部材を通る。
本願に開示される技術によれば、例えば、直進から左右いずれか一方に旋回させようとするとき、旋回を行うための操作性を向上させた作業車両を提供することができる。
図1は、作業車両の側面図である。 図2は、作業車両の上面図である。 図3は、作業車両の走行系の油圧回路図である。 図4は、中継部材の正面図である。 図5は、中継部材の左側面図である。 図6は、中継部材の右側面図である。 図7は、中継部材の上面図である。 図8は、図3の中継部材付近の油圧回路の拡大図である。 図9は、図6及び図7のIX-IX'線による断面図である。 図10は、図5~図7のX-X'線による断面図である。 図11は、図5~図7のXI-XI'線による断面図である。 図12は、図4~図6のXII-XII'線による断面図である。 図13は、図4~図6のXIII-XIII'線による断面図である。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、図中において同じ符号は、対応するまたは実質的に同一の構成を示している。
<実施形態>
<全体構成>
図1及び図2を参照すると、作業車両1、例えばコンパクトトラックローダは、車両本体2と、一対の走行装置3と、作業装置4とを備えている。車両本体2は、走行装置3、及び、作業装置4を支持する。図示の実施形態では、走行装置3は、履帯式の走行装置である。このため、一対の走行装置3のそれぞれは、油圧モータ装置30によって駆動される駆動輪31、従動輪32、33、及び、転輪34を含む。ただし、一対の走行装置3のそれぞれは、履帯式走行装置に限定されない。一対の走行装置3のそれぞれは、例えば、前輪/後輪走行装置であってもよいし、前輪と後部クローラとを有する走行装置であってもよい。作業装置4は、作業装置4の末端(distal end)に器具(work equipment)(バケット)41を含む。作業装置4の基端(proximal end)は、車両本体2の後部に取り付けられている。作業装置4は、バケットピボット軸43を介してバケット41を回転可能に支持するための一対のアーム機構42を含む。一対のアーム機構42のそれぞれは、リンク44とアーム45を含む。
リンク44は、支点軸(fulcrum shaft)46の周りで車両本体2に対して回転可能である。アーム45は、ジョイント軸(joint shaft)47の周りでリンク44に対して回転可能である。作業装置4は、複数のアームシリンダ48と少なくとも1つの器具シリンダ(equipment cylinder)49とをさらに含む。複数のアームシリンダ48のそれぞれは、車両本体2およびアーム45に回転可能に接続され、リンク44およびアーム45等を移動させて、バケット41を昇降させる。少なくとも1つの器具シリンダ49は、バケット41を傾けるように構成される。車両本体2は、キャビン5を含む。キャビン5は、開閉自在な前窓51を備え、キャブフレーム53によって定義される。前窓51は、省略されてもよい。作業車両1は、キャビン5内に運転席54および操作レバー55を含む。キャブフレーム53は、図2に示されるように、車両本体2上の回動軸(rotational shaft)RSL及びRSR周りに回転可能である。図1及び図2では、回動軸RSL及びRSRによって規定される共通の旋回軸(pivot)AXCを図示している。つまり、キャブフレーム53は、車両本体2に対して旋回軸AXC周りに回動可能に取り付けられている。
なお、本願に係る実施形態において、前後方向DFB(前方向D/後方向D)とは、キャビン5の運転席54に着座したオペレータから見て前後方向(前方向/後方向)を意味する。左方向D、右方向D、幅方向Dとは、当該オペレータから見てそれぞれ、左方向、右方向、左右方向を意味する。上方向D、下方向D、高さ方向Dとは、当該オペレータから見て上方向、下方向、高さ方向を意味する。作業車両1の前後/左右(幅)/上下(高さ)方向とは、それぞれ、当該オペレータから見た前後/左右(幅)/上下(高さ)方向と一致するものとする。
図1は、作業車両1の左側を示している。図2に示すように、車両本体2は、車体中央面Mに対して概ね面対称であり、左側側面である第1側面2Lと、右側側面である第2側面2Rとを含む。一対の走行装置3のうち、第1側面2Lに設けられた走行装置3が第1走行装置3Lとして、第2側面2Rに設けられた走行装置3が第2走行装置3Rとして示されている。一対のアーム機構42のうち、車体中央面Mに対して左側に設けられるアーム機構42が第1アーム機構42Lとして、車体中央面Mに対して右側に設けられるアーム機構42が第2アーム機構42Rとして示されている。車体中央面Mに対して左側に設けられるリンク44が第1リンク44Lとして示されている。車体中央面Mに対して左側に設けられるアーム45が第1アーム45Lとして、車体中央面Mに対して右側に設けられるアーム45が第2アーム45Rとして示されている。車体中央面Mに対して左側に設けられる支点軸46が第1支点軸46Lとして、車体中央面Mに対して右側に設けられる支点軸46が第2支点軸46Rとして示されている。車体中央面Mに対して左側に設けられるジョイント軸47が第1ジョイント軸47Lとして、車体中央面Mに対して右側に設けられるジョイント軸47が第2ジョイント軸47Rとして示されている。油圧モータ装置30のうち、車体中央面Mに対して左側に設けられる油圧モータ装置30が第1油圧モータ装置30Lとして、車体中央面Mに対して右側に設けられる油圧モータ装置30が第2油圧モータ装置30Rとして示されている。
図1及び図2を参照すると、作業車両1は、車両本体2の後部に設けられたエンジン6、並びに、第1油圧ポンプ7L、及び、第2油圧ポンプ7Rを含む複数の油圧ポンプ7をさらに備える。エンジン6は、複数の油圧ポンプ7を駆動する。第1油圧ポンプ7L、及び、第2油圧ポンプ7Rは、駆動輪31を駆動する油圧モータ装置30等)を駆動するために作動油を吐出するように構成されている。第1油圧ポンプ7L、及び、第2油圧ポンプ7R以外の複数の油圧ポンプ7は、作業装置4に接続された油圧アクチュエータ(複数のアームシリンダ48、少なくとも1つの器具シリンダ49等)を駆動するために作動油を吐出するように構成されている。エンジン6は、作業車両1の幅方向Dにおいて、一対のアーム機構42の間に設けられている。作業車両1は、エンジン6を覆うためのカバー8をさらに備える。作業車両1は、車両本体2の後端に設けられているボンネットカバー9をさらに備える。ボンネットカバー9は、開閉可能であり、保守員がエンジン6などの保守作業を行うことができる。
図3は、作業車両1の走行系の油圧回路図である。作業車両1は、油圧回路1Aを含む。油圧回路1Aは、作動油タンク70と、第3油圧ポンプ71とを含む。第3油圧ポンプ71は、エンジン6の動力によって駆動される定容量型のギヤポンプである。第3油圧ポンプ71は、作動油タンク70に貯留された作動油を吐出するように構成される。特に、第3油圧ポンプ71は、主に制御に用いる作動油を吐出するように構成される。説明の便宜上、第3油圧ポンプ71から吐出された作動油のうち、制御用として用いられる作動油のことをパイロット油、パイロット油の圧力のことをパイロット圧と呼称される。
油圧回路1Aは、第1油圧ポンプP1の吐出ポートに接続されるパイロット油供給路PA1を含む。パイロット油は、パイロット油供給路PA1を流れる。油圧回路1Aは、パイロット油供給路PA1に接続される複数の切換弁(switching valve)(ブレーキ切換弁SV1、方向切換弁SV2、油圧ロック切換弁SV3)と、複数のブレーキ機構72とを含む。ブレーキ切換弁SV1は、パイロット油供給路PA1に接続されている。ブレーキ切換弁SV1は、複数のブレーキ機構72による制動及び制動の解除を行うための方向切換弁(電磁弁)である。ブレーキ切換弁SV1は、励磁によりその弁体を第1位置VP1aまたは第2位置VP1bに切り換えるように構成された二位置切換弁である。ブレーキ切換弁SV1の弁体の切換は、図示されない操作部材等によって行われる。
複数のブレーキ機構72は、第1走行装置3Lを制動するための第1ブレーキ機構72Lと、第2走行装置3Rを制動するための第2ブレーキ機構72Rとを含む。第1ブレーキ機構72L及び第2ブレーキ機構72Rは、油路PA2を介してブレーキ切換弁SV1と接続されている。第1ブレーキ機構72L及び第2ブレーキ機構72Rは、パイロット油(作動油)の圧力に応じて走行装置3を制動するように構成される。ブレーキ切換弁SV1の弁体が第1位置VP1aに切り替えられた場合、ブレーキ切換弁SV1とブレーキ機構72との間における区間において油路PA2から作動油が抜け、ブレーキ機構72により、走行装置3が制動される。ブレーキ切換弁SV1の弁体が第2位置VP1bに切り替えられた場合、ブレーキ機構72による制動が解除される。なお、ブレーキ切換弁SV1の弁体が第1位置VP1aに切り替えられた場合、ブレーキ機構72による制動が解除され、ブレーキ切換弁SV1の弁体が第2位置VP1bに切り替えられた場合、ブレーキ機構72により走行装置3が制動されてもよい。
方向切換弁SV2は、第1油圧モータ装置30L及び第2油圧モータ装置30Rの回転を変更する電磁弁である。方向切換弁SV2は、励磁によりその弁体を第1位置VP2aまたは第2位置VP2bに切り換えるように構成された二位置切換弁である。方向切換弁SV2の切換は、図示されない操作部材等によって行われる。なお、方向切換弁SV2は、二位置切換弁ではなく吐出する作動油の流量を調整可能な比例弁であってもよい。
第1油圧モータ装置30Lは、第1走行装置3Lに設けられた駆動輪31に動力を伝達する装置である。第1油圧モータ装置30Lは、第1油圧モータ31Lと、第1斜板切換シリンダ32Lと、第1走行制御弁(油圧切換弁)SV4とを含む。第1油圧モータ31Lは、第1走行装置3Lを駆動するための斜板形可変容量アキシャルモータあって、車速(回転)を1速或いは2速に変更することができるモータである。第1斜板切換シリンダ32Lは、伸縮によって第1油圧モータ31Lの斜板の角度を変更するように構成されたシリンダである。第1走行制御弁SV4は、第1斜板切換シリンダ32Lを伸縮させるための弁である。第1走行制御弁SV4は、その弁体を第1位置VP4a及び第2位置VP4bに切り換えるように構成された二位置切換弁である。
第1走行制御弁SV4の切換えは、第1走行制御弁SV4に接続された上流側に位置する方向切換弁SV2によって行われる。具体的には、方向切換弁SV2と第1走行制御弁SV4とは、油路PA3により接続されており、油路PA3を流れる作動油により第1走行制御弁SV4の切換が行われる。例えば、操作部材の操作によって方向切換弁SV2の弁体が第1位置VP2aに切り替えられた場合、方向切換弁SV2と第1走行制御弁SV4との間における区間においてパイロット油が抜け、第1走行制御弁SV4の弁体が第1位置VP4aに切換えられる。その結果、第1斜板切換シリンダ32Lが縮み、第1油圧モータ31Lの速度は1速に変更される。また、操作部材の操作によって方向切換弁SV2の弁体が第2位置VP2bに切り替えられた場合、方向切換弁SV2を通じて第1走行制御弁SV4にパイロット油が供給され、第1走行制御弁SV4の弁体が第2位置VP4bに切換えられる。その結果、第1斜板切換シリンダ32Lが延び、第1油圧モータ31Lの速度は2速に変更される。
第2油圧モータ装置30Rは、第2走行装置3Rに設けられた駆動輪31に動力を伝達する装置である。第2油圧モータ装置30Rは、第2油圧モータ31Rと、第2斜板切換シリンダ32Rと、第2走行制御弁(油圧切換弁)SV5とを含む。第2油圧モータ装置30Rは、第2走行装置3Rを駆動するための油圧モータであり、第1油圧モータ装置30Lと同様に動作する。つまり、第2油圧モータ31Rは、第1油圧モータ31Lと同様に動作する。第2斜板切換シリンダ32Rは、第1斜板切換シリンダ32Lと同様に動作する。第2走行制御弁SV5は、その弁体を第1位置VP5a及び第2位置VP5bに切り換えるように構成された二位置切換弁であり、第1走行制御弁SV4と同様に動作する。
油圧回路1Aは、ドレイン油路DR1が接続されている。ドレイン油路DR1は、複数の切換弁(ブレーキ切換弁SV1、方向切換弁SV2、油圧ロック切換弁SV3)からパイロット油を作動油タンク70へ流す油路である。例えば、ドレイン油路DR1は、複数の切換弁(ブレーキ切換弁SV1、方向切換弁SV2、油圧ロック切換弁SV3)の排出ポートに接続されている。つまり、ブレーキ切換弁SV1が第1位置VP1aにある場合、ブレーキ切換弁SV1とブレーキ機構72との間における区間において油路PA2から作動油がドレイン油路DR1に排出される。方向切換弁SV2が、第1位置VP1aにある場合、油路PA3のパイロット油は、ドレイン油路DR1に排出される。
油圧回路1Aは、第1チャージ油路PA4と、油圧駆動装置75とをさらに含む。第1チャージ油路PA4は、パイロット油供給路PA1から分岐され、油圧駆動装置75に接続される。油圧駆動装置75は、第1油圧モータ装置30L及び第2油圧モータ装置30Rを駆動する装置である。油圧駆動装置75は、第1油圧モータ装置30Lの駆動用の第1駆動回路76Lと、第2油圧モータ装置30Rの駆動用の第2駆動回路76Rとを有する。
第1駆動回路76Lは、第1油圧ポンプ7Lと、駆動用油路PA5L,PA6Lと、第2チャージ油路PA7Lとを有する。駆動用油路PA5L,PA6Lは、第1油圧ポンプ7Lと第1油圧モータ31Lとを接続する油路である。駆動用油路PA5L,PA6Lによって形成される油圧回路を第1油圧回路CLと呼ぶ。第2チャージ油路PA7Lは、駆動用油路PA5L,PA6Lに接続され、第3油圧ポンプ71からの作動油を駆動用油路PA5L,PA6Lに補充する油路である。
同様に、第2駆動回路76Rは、第2油圧ポンプ7Rと、駆動用油路PA5R,PA6Rと、第3チャージ油路PA7Rとを有する。駆動用油路PA5R,PA6Rは、第2油圧ポンプ7Rと第2油圧モータ31Rとを接続する油路である。駆動用油路PA5R,PA6Rによって形成される油圧回路を第2油圧回路CRと呼ぶ。第3チャージ油路PA7Rは、駆動用油路PA5R,PA6Rに接続され、第3油圧ポンプ71からの作動油を駆動用油路PA5R,PA6Rに補充する油路である。
第1油圧ポンプ7L及び第2油圧ポンプ7Rは、エンジン6の動力によって駆動される斜板形可変容量アキシャルポンプである。第1油圧ポンプ7Lは、第1油圧回路CLを介して第1油圧モータ31Lに接続され、パイロット圧が作用する第1ポートPLaと第2ポートPLbとを有する。第1油圧ポンプ7Lは、第1ポートPLaと第2ポートPLbとに作用するパイロット圧によって斜板の角度が変更される。具体的には、第1油圧ポンプ7Lは、第1ポートPLaにかかる油圧が第2ポートPLbにかかる油圧よりも高いとき、第1走行装置3Lを前進駆動するように第1油圧モータ31Lに第1油圧回路CLを介して作動油を供給し、第2ポートPLbにかかる油圧が第1ポートPLaにかかる油圧よりも高いとき、第1走行装置3Lを後退駆動するように第1油圧モータ31Lに第1油圧回路CLを介して作動油を供給するように構成される。
第2油圧ポンプ7Rは、第2油圧回路CRを介して第2油圧モータ31Rに接続され、パイロット圧が作用する第3ポートPRaと第4ポートPRbとを有する。第2油圧ポンプ7Rは、第3ポートPRaと第4ポートPRbとに作用するパイロット圧によって斜板の角度が変更される。具体的には、第2油圧ポンプ7Rは、第3ポートPRaにかかる油圧が第4ポートPRbにかかる油圧よりも高いとき、第2走行装置3Rを前進駆動するように第2油圧モータ31Rに第2油圧回路CRを介して作動油を供給し、第4ポートPRbにかかる油圧が第3ポートPRaにかかる油圧よりも高いとき、第2走行装置3Rを後退駆動するように第2油圧モータ31Rに第2油圧回路CRを介して作動油を供給するように構成される。第1油圧ポンプ7L及び第2油圧ポンプ7Rは、斜板の角度に応じて、出力(作動油の吐出量)や作動油の吐出方向を変えることができる。
第1油圧ポンプ7L及び第2油圧ポンプ7Rの出力や作動油の吐出方向の変更は、操作装置56により行われる。具体的には、操作装置56が備える操作レバー55の操作に応じて、第1油圧ポンプ7L及び第2油圧ポンプ7Rの出力や作動油の吐出方向が変更される。つまり、操作装置56は、第1走行装置3L及び第2走行装置3Rの少なくとも一方の走行装置を選択し、少なくとも一方の走行装置の前進あるいは後進を操作するための装置である。
図3に示すように、油圧回路1Aは、パイロット油供給路PA1から分岐され、操作装置56に接続される油路PA8と、油路PA8上に設けられるパイロット圧制御弁CV1とを含む。パイロット圧制御弁CV1は、電磁比例弁であり、操作装置56に供給されるパイロット圧を制御する。さらに、油圧回路1Aは、油路PA8に接続されるスロットルチェック弁TC1と、スロットルチェック弁TC1と油圧ロック切換弁SV3とを接続する油路PA9とを含む。スロットルチェック弁TC1は、油路PA8の油圧が油路PA9の油圧よりも高く、その油圧差が所定の閾値よりも高いとき、多量のパイロット油を油路PA8から油路PA9に流し、それ以外の場合は、油路PA8と油路PA9との間を流れる油量を制限するように構成されている。
油圧ロック切換弁SV3は、その弁体を第1位置VP3aまたは第2位置VP3bに切り換えるように構成された二位置切換弁である。油圧ロック切換弁SV3の弁体の切換は、図示されない操作部材等によって行われる。油圧ロック切換弁SV3の弁体が第1位置VP3aに切り替えられた場合、油路PA9の作動油(パイロット油)は、作動油タンク70に排出される。油路PA9は、図示しない作業装置4を制御するための操作装置へ接続される油路PA10にも接続されており、油路PA9のパイロット油が作動油タンク70に排出されることによって、作業装置4を制御するための操作装置へパイロット油が供給されない。さらに、作業車両1が停止しているときなど操作装置56に作動油(パイロット油)を供給する必要がない場合においても、油路PA8、スロットルチェック弁TC1、油路PA9、ドレイン油路DR1を介して作動油を流すことによって暖機を行うことができる。したがって、油路PA8及び油路PA9のことを暖機油路とも呼ぶ。油圧ロック切換弁SV3の弁体が第2位置VP3bに切り替えられた場合、パイロット油供給路PA1のパイロット油が油路PA10に供給される。これによって、作業装置4を制御するための操作装置へパイロット油が供給される。
操作装置56は、前進用の操作弁OVAと、後進用の操作弁OVBと、右旋回用の操作弁OVCと、左旋回用の操作弁OVDと、操作レバー55とを備える。また、操作装置56は、第1~4シャトル弁SVa,SVb,SVc,SVdを有する。操作弁OVA,OVB,OVC,OVDは、1本の操作レバー55によって操作される。操作弁OVA,OVB,OVC,OVDは、操作レバー55の操作に応じて作動油の圧力を変化させ、且つ、変化後の作動油を第1油圧ポンプ7Lの第1ポートPLa及び第2ポートPLbと第2油圧ポンプ7Rの第3ポートPRa及び第4ポートPRbとに供給する。なお、この実施形態では、1本の操作レバー55で操作弁OVA,OVB,OVC,OVDが操作されるが、操作レバー55は複数本でもよい。
操作弁OVA,OVB,OVC,OVDは排出ポート(ポート)を有している。図3に示すように、排出ポートは、作動油タンク70に至るドレイン油路DR2に接続される。操作レバー55は、中立位置から、前後、前後に直交する幅方向、斜め方向に傾動可能である。操作レバー55の傾動に応じて、操作装置56の操作弁OVA,OVB,OVC,OVDが操作される。それにより、操作レバー55の中立位置からの操作量に比例したパイロット圧が操作弁OVA,OVB,OVC,OVDの二次側ポートから出力される。
操作レバー55が前側に傾動されると、前進用の操作弁OVAが操作されて該操作弁OVAからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、操作装置56と第1油圧ポンプ7Lの第1ポートPLaとを接続する第1パイロット油路PA11を介して第1シャトル弁SVaから第1ポートPLaに作用すると共に、操作装置56と第2油圧ポンプ7Rの第3ポートPRaとを接続する第3パイロット油路PA13を介して第2シャトル弁SVbから第3ポートPRaに作用する。これにより、第1油圧ポンプ7Lの出力軸及び第2油圧ポンプ7Rの出力軸が操作レバー55の傾動量に比例した速度で正転(前進回転)して作業車両1が前方に直進する。
また、操作レバー55が後側に傾動されると、後進用の操作弁OVBが操作されて該操作弁OVBからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、操作装置56と第2ポートとを接続する第2パイロット油路PA12を介して第3シャトル弁SVcから第1油圧ポンプ7Lの第2ポートPLbに作用すると共に、操作装置56と第2油圧ポンプ7Rの第4ポートPRbとを接続する第4パイロット油路PA14を介して第4シャトル弁SVdから第4ポートPRbに作用する。これにより、第1油圧ポンプ7Lの出力軸及び第2油圧ポンプ7Rの出力軸が操作レバー55の傾動量に比例した速度で逆転(後進回転)して作業車両1が後方に直進する。
また、操作レバー55が右側に傾動されると、右旋回用の操作弁OVCが操作されて該操作弁OVCからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、第1シャトル弁SVaから第1パイロット油路PA11を介して第1油圧ポンプ7Lの第1ポートPLaに作用すると共に、第4シャトル弁SVdから第4パイロット油路PA14を介して第2油圧ポンプ7Rの第4ポートPRbにも作用する。これにより、第1油圧ポンプ7Lの出力軸が正転し且つ第2油圧ポンプ7Rの出力軸が逆転して、作業車両1が右側に旋回する。
また、操作レバー55が左側に傾動されると、左旋回用の操作弁OVDが操作されて該操作弁OVDからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、第2シャトル弁SVbから第3パイロット油路PA13を介して第2油圧ポンプ7Rの第3ポートPRaに作用すると共に、第3シャトル弁SVcから第2パイロット油路PA12を介して第1油圧ポンプ7Lの第2ポートPLbにも作用する。これにより、第2油圧ポンプ7Rの出力軸が正転し且つ第1油圧ポンプ7Lの出力軸が逆転して作業車両1が左側に旋回する。
すなわち、操作レバー55が左斜め前側に傾動操作されると、該操作レバー55の傾動角度に対応した速度で作業車両1が前進しながら左旋回する。操作レバー55が右斜め前側に傾動操作されると、該操作レバー55の傾動角度に対応した速度で作業車両1が前進しながら右旋回する。操作レバー55が左斜め後側に傾動操作されると、該操作レバー55の傾動角度に対応した速度で作業車両1が後進しながら左旋回する。操作レバー55が右斜め後側に傾動操作されると、該操作レバー55の傾動角度に対応した速度で作業車両1が後進しながら右旋回する。
油圧回路1Aは、第1バイパス油路B1と、第2バイパス油路B2と、第3バイパス油路B3と、第4バイパス油路B4と、第5バイパス油路B5と、第6バイパス油路B6をさらに含む。第1バイパス油路B1は、第1パイロット油路PA11と第4パイロット油路PA14とを接続する。第2バイパス油路B2は、第2パイロット油路PA12と第3パイロット油路PA13とを接続する。第3バイパス油路B3は、第1パイロット油路PA11とドレイン油路DR2とを接続する。第4バイパス油路B4は、第2パイロット油路PA12とドレイン油路DR2とを接続する。第5バイパス油路B5は、第3パイロット油路PA13とドレイン油路DR2とを接続する。第6バイパス油路B6は、第4パイロット油路PA14とドレイン油路DR2とを接続する。
油圧回路1Aは、第1絞りTH1と、第2絞りTH2と、第3絞りTH3と、第4絞りTH4と、第5絞りTH5と、第6絞りTH6をさらに含む。第1絞りTH1は、第1バイパス油路B1に設けられる。第2絞りTH2は、第2バイパス油路B2に設けられる。第3絞りTH3は、第3バイパス油路B3に設けられる。第4絞りTH4は、第4バイパス油路B4に設けられる。第5絞りTH5は、第5バイパス油路B5に設けられる。第6絞りTH6は、第6バイパス油路B6に設けられる。第1バイパス油路B1~第6バイパス油路B6及び第1絞りTH1~第6絞りTH6は、一体成形された中継部材10によって形成される。つまり、中継部材10の内部に、第1バイパス油路B1~第6バイパス油路B6、及び、第1絞りTH1~第6絞りTH6が設けられている。第1パイロット油路PA11、第2パイロット油路PA12、第3パイロット油路PA13、及び、第4パイロット油路PA14は、同一の中継部材10を通る。
第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1は、前進から右片足旋回(右ピボットターン)を行いたいときに、第1パイロット油路PA11から第4パイロット油路PA14に油を逃がす。このため、第4ポートPRbのパイロット圧が昇圧されている。第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1がない場合、前進から右片足旋回を行うときに前進のための操作レバー55の傾動が大きくなればなるほど、その後操作レバー55を同じ度合いで右側に傾動させても第3ポートPRaのパイロット圧と第4ポートPRbのパイロット圧との差圧が大きくなる。このため、右片足旋回に移行させるため、操作レバー55をより大きく右側に傾動させる必要がある。ゆえに、前進から右片足旋回をさせるための操作レバー55の操作は、その直前の前進の操作レバー55の傾動操作によって異なることになり、操作性が低下する。一方、第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1が設けられると、前進のレバー動作が大きいほど、第4ポートPRbのパイロット圧も大きくなる。このため、その後操作レバー55を同じ度合いで右側に傾動させたとしても、第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1がない場合に比べて第3ポートPRaのパイロット圧と第4ポートPRbのパイロット圧との差圧が小さくなる。そのため、前進から右片足旋回を行いたいときに、その直前の前進のレバー操作が異なっても、類似した右側への傾動操作で右片足旋回を行うことができる。このため、前進から右片足旋回への操作性が向上される。
さらに、第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1は、前進しながらの右片足旋回から前進を行いたいときに、第4パイロット油路PA14から第1パイロット油路PA11に油を逃がすため、第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1がない場合に比べて第3ポートPRaのパイロット圧と第4ポートPRbのパイロット圧との差圧が大きくなる。そのため、前進しながらの右片足旋回から前進を行いたいときに、その直前の右片足旋回のレバー操作が異なっても、類似した前側への傾動操作で前進を行うことができる。このため、前進しながらの右片足旋回から前進に移行する操作性が向上される。
さらに、第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2は、後進から右片足旋回を行いたいときに、第2パイロット油路PA12から第3パイロット油路PA13に油を逃がすため、第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2がない場合に比べて第3ポートPRaのパイロット圧と第4ポートPRbのパイロット圧との差圧が小さくなる。そのため、後進から右片足旋回を行いたいときに、その直前の後進のレバー操作が異なっても、類似した右側への傾動操作で右片足旋回を行うことができる。このため、後進から右片足旋回に移行する操作性が向上される。
また、後進しながらの右片足旋回から後進を行いたい場合についても、第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2は、第3パイロット油路PA13から第2パイロット油路PA12に油を逃がすため、第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2がない場合に比べて第3ポートPRaのパイロット圧と第4ポートPRbのパイロット圧との差圧が大きくなる。そのため、後進しながらの右片足旋回から後進を行いたいときに、その直前の右片足旋回のレバー操作が異なっても、類似した後側への傾動操作で後進を行うことができる。このため、後進しながらの右片足旋回から後進に移行する操作性が向上される。
同様に、第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2は、前進から左片足旋回(左ピボットターン)を行うときに、第3パイロット油路PA13から第2パイロット油路PA12に油を逃がす。このため、第2ポートPLbのパイロット圧が昇圧されている。第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2がない場合、前進から左片足旋回を行うときに前進のための操作レバー55の傾動が大きくなればなるほど、操作レバー55を同じ度合いで左側に傾動させても第1ポートPLaのパイロット圧と第2ポートPLbのパイロット圧との差圧が大きくなる。このため、左片足旋回に移行させるため、操作レバー55をより大きく左側に傾動させる必要がある。ゆえに、前進から左片足旋回をさせるための操作レバー55の操作は、その直前の前進の操作レバー55の傾動操作によって異なることになり、操作性が低下する。一方、第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2が設けられると、前進のレバー動作が大きいほど、第2ポートPLbのパイロット圧も大きくなる。このため、その後操作レバー55を同じ度合いで左側に傾動させたとしても、第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2がない場合に比べて第1ポートPLaのパイロット圧と第2ポートPLbのパイロット圧との差圧が小さくなる。そのため、前進から左片足旋回を行いたいときに、その直前の前進のレバー操作が異なっても、類似した左側への傾動操作で左片足旋回を行うことができる。このため、前進から左片足旋回への操作性が向上される。
さらに、第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2は、前進しながらの左片足旋回から前進を行いたいときに、第2パイロット油路PA12から第3パイロット油路PA13に油を逃がすため、第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2がない場合に比べて第1ポートPLaのパイロット圧と第2ポートPLbのパイロット圧との差圧が大きくなる。そのため、前進しながらの左片足旋回から前進を行いたいときに、その直前の左片足旋回のレバー操作が異なっても、類似した前側への傾動操作で前進を行うことができる。このため、前進しながらの左片足旋回から前進に移行する操作性が向上される。
さらに、第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1は、後進から左片足旋回を行いたいときに、第4パイロット油路PA14から第1パイロット油路PA11に油を逃がすため、第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1がない場合に比べて第1ポートPLaのパイロット圧と第2ポートPLbのパイロット圧との差圧が小さくなる。そのため、後進から左片足旋回を行いたいときに、その直前の後進のレバー操作が異なっても、類似した左側への傾動操作で左片足旋回を行うことができる。このため、後進から左片足旋回に移行する操作性が向上される。
また、後進しながらの左片足旋回から後進を行いたい場合についても、第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1は、第1パイロット油路PA11から第4パイロット油路PA14に油を逃がすため、第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1がない場合に比べて第1ポートPLaのパイロット圧と第2ポートPLbのパイロット圧との差圧が大きくなる。そのため、後進しながらの左片足旋回から後進を行いたいときに、その直前の左片足旋回のレバー操作が異なっても、類似した後側への傾動操作で後進を行うことができる。このため、後進しながらの左片足旋回から後進に移行する操作性が向上される。
第1パイロット油路PA11のパイロット圧はドレイン油路DR2の油圧よりも高いため、第1パイロット油路PA11にたまったエアは第3バイパス油路B3及び第3絞りTH3を介してドレイン油路DR2に抜けやすい。同様に、第2パイロット油路PA12のパイロット圧はドレイン油路DR2の油圧よりも高いため、第2パイロット油路PA12にたまったエアは第4バイパス油路B4及び第4絞りTH4を介してドレイン油路DR2に抜けやすい。第3パイロット油路PA13のパイロット圧はドレイン油路DR2の油圧よりも高いため、第3パイロット油路PA13にたまったエアは第5バイパス油路B5及び第5絞りTH5を介してドレイン油路DR2に抜けやすい。第4パイロット油路PA14のパイロット圧はドレイン油路DR2の油圧よりも高いため、第4パイロット油路PA14にたまったエアは第6バイパス油路B6及び第6絞りTH6を介してドレイン油路DR2に抜けやすい。ドレイン油路DR2は後述するエア抜き孔AV(図11参照)を含んでいるため、以上の構成によって、第1パイロット油路PA11、第2パイロット油路PA12、第3パイロット油路PA13、及び、第4パイロット油路PA14にたまったエアを抜くことが可能となる。
図4は、中継部材10の正面図である。図5は、中継部材10の左側面図である。図6は、中継部材10の右側面図である。図7は、中継部材10の上面図である。図8は、図3の中継部材付近の油圧回路の拡大図である。中継部材10は、アルミニウムや鉄等の熱伝導性に優れた金属材料から成る。中継部材10は、略直方体状の中継部材本体11と、複数のポートPT1~PT13とを有している。中継部材10は、長手方向D1に延びる。中継部材10は、当該長手方向D1が作業車両1の高さに沿う高さ方向Dに実質的に平行になるように、ボルト等の締結部材BT1、BT2により車両本体2に固定されている。図8には、複数のポートPT1~PT13に対応する油圧回路中の箇所が図示されている。
図9は、図6及び図7のIX-IX'線による断面図である。図10は、図5~図7のX-X'線による断面図である。図7、図9、及び、図10を参照すると、中継部材10は、暖機油路PA8を形成する流路(channel)CH1,CH2,CH3,CH4,CH5を含む。図7においては、流路CH1,CH2,CH3,CH4,CH5は、点線もしくは二点鎖線で示されている。流路CH2は、中継部材10の長手方向D1から見て中継部材10の略中央において長手方向D1に延びる。流路CH2は、第5セグメントと呼称されてもよい。流路CH1は、長手方向D1に垂直な第1横方向(first cross direction)D2に延び、ポートPT1と流路CH2の一端とを接続する。流路CH4は、その一端においてポートPT2に接続され、長手方向D1及び第1横方向D2に対して垂直な第2横方向D3に延びる。流路CH3は、流路CH2の該一端と反対の他端と流路CH4とを接続し、第1横方向D2に延びる。流路CH5は、流路CH4の該一端の反対の他端とポートPT2とを接続し、第1横方向D2に延びる。
図11は、図5~図7のXI-XI'線による断面図である。図7及び図11を参照すると、中継部材10は、ドレイン油路DR2を形成する流路CH6,CH7,CH8を含む。図7においては、流路CH6,CH7,CH8は、点線で示されている。流路CH6は、第3絞りTH3~第6絞りTH6に接続される流路で中継部材10の内部で長手方向D1に延びる。流路CH6は、第6セグメントと呼称されてもよい。図11に示されるように、中継部材10は、流路CH6(第6セグメント)の上端に接続されるエア抜き孔AVを含む。エア抜き孔AVの止めネジLSを外すことによって第1パイロット油路PA11、第2パイロット油路PA12、第3パイロット油路PA13、及び、第4パイロット油路PA14にたまったエアを抜くことができる。流路CH7は、ポートPT4と流路CH6の上端とを接続し、第1横方向D2に延びる。流路CH8は、ポートPT5と流路CH7とを接続し、第2横方向D3に延びる。
図12は、図4~図6のXII-XII'線による断面図である。図5、図10、及び、図12を参照すると、中継部材10は、第4パイロット油路PA14を形成する流路CH9,CH10を含む。図5においては、流路CH9,CH10は、点線で示されている。流路CH9は、ポートPT6と流路CH10とを接続し、中継部材10の内部で長手方向D1に延びる。流路CH10は、ポートPT7と流路CH9の上端とを接続し、中継部材10の内部で第2横方向D3に延びる。このように、第4パイロット油路PA14が中継部材10の内部で屈曲する。流路CH9は、第4セグメントと呼称されてもよい。流路CH10は、第10セグメントと呼称されてもよい。図6、図10、及び、図12を参照すると、中継部材10は、第3パイロット油路PA13を形成する流路CH11,CH12を含む。図6においては、流路CH11,CH12は、点線で示されている。流路CH11は、ポートPT8と流路CH12とを接続し、中継部材10の内部で長手方向D1に延びる。流路CH12は、ポートPT9と流路CH11の上端とを接続し、中継部材10の内部で第2横方向D3に延びる。このように、第3パイロット油路PA13が中継部材10の内部で屈曲する。流路CH11は、第3セグメントと呼称されてもよい。流路CH12は、第9セグメントと呼称されてもよい。
図13は、図4~図6のXIII-XIII'線による断面図である。図6、図11、及び、図13を参照すると、中継部材10は、第2パイロット油路PA12を形成する流路CH13,CH14,CH15を含む。図6においては、流路CH13,CH14,CH15は、点線で示されている。流路CH14は、中継部材10の内部で長手方向D1に延びる。流路CH13は、ポートPT10と流路CH14とを接続し、中継部材10の内部で第2横方向D3に延びる。流路CH15は、ポートPT11と流路CH14の上端とを接続し、中継部材10の内部で第2横方向D3に延びる。このように、第2パイロット油路PA12が中継部材10の内部で屈曲する。流路CH14は、第2セグメントと呼称されてもよい。流路CH15は、第8セグメントと呼称されてもよい。図5、図11、及び、図13を参照すると、中継部材10は、第1パイロット油路PA11を形成する流路CH16,CH17,CH18を含む。図5においては、流路CH16,CH17,CH18は、点線で示されている。流路CH17は、中継部材10の内部で長手方向D1に延びる。流路CH16は、ポートPT12と流路CH17とを接続し、中継部材10の内部で第2横方向D3に延びる。流路CH18は、ポートPT13と流路CH17の上端とを接続し、中継部材10の内部で第2横方向D3に延びる。このように、第1パイロット油路PA11が中継部材10の内部で屈曲する。流路CH17は、第1セグメントと呼称されてもよい。流路CH18は、第7セグメントと呼称されてもよい。
図5及び図13を参照すると、中継部材10は、第1バイパス油路B1を形成する流路CH19を含む。流路CH19は、流路CH17,CH18に接続され、流路CH18(第7セグメント)から第2横方向D3に延びる。流路CH19の中心軸は、流路CH18の中心軸と同軸である。流路CH19の末端(流路CH19の第2横方向D3に沿う2つの端のうち、流路CH18と接続する端と反対側の端)には、流路CH9に接続される第1絞りTH1が接続される。つまり、中継部材10は、流路CH9と流路CH18とを接続する第1絞りTH1を含む。第1絞りTH1は、中継部材10に形成された小径の孔である。ただし、第1絞りTH1は、金属部材を孔加工によって形成されたものでなくてもよく、汎用のオリフィスが挿入されたものであってもよい。
図6及び図13を参照すると、中継部材10は、第2バイパス油路B2を形成する流路CH20を含む。流路CH20は、流路CH14,CH15に接続され、流路CH15(第8セグメント)から第2横方向D3に延びる。流路CH20の中心軸は、流路CH15の中心軸と同軸である。流路CH20の末端(流路CH20の第2横方向D3に沿う2つの端のうち、流路CH15と接続する端と反対側の端)には、流路CH11に接続される第2絞りTH2が接続される。つまり、中継部材10は、流路CH11と流路CH20とを接続する第2絞りTH2を含む。第2絞りTH2は、中継部材10に形成された小径の孔である。ただし、第2絞りTH2は、金属部材を孔加工によって形成されたものでなくてもよく、汎用のオリフィスが挿入されたものであってもよい。
図11~図13を参照すると、中継部材10は、第3バイパス油路B3~第6バイパス油路B6をそれぞれ形成する流路CH21~CH24を含む。第6バイパス油路B6を形成する流路CH21は、流路CH10(第10セグメント)を介して流路CH9(第4セグメント)に接続され、中継部材10の内部で第1横方向D2に延びる。第5バイパス油路B5を形成する流路CH22は、流路CH12(第9セグメント)を介して流路CH11(第3セグメント)に接続され、中継部材10の内部で第1横方向D2に延びる。第4バイパス油路B4を形成する流路CH23は、流路CH15(第8セグメント)を介して流路CH14(第2セグメント)に接続され、中継部材10の内部で第1横方向D2に延びる。第3バイパス油路B3を形成する流路CH24は、流路CH18(第7セグメント)を介して流路CH17(第1セグメント)に接続され、中継部材10の内部で第1横方向D2に延びる。さらに、中継部材10は、流路CH6と流路CH21とを接続する第6絞りTH6と、流路CH6と流路CH22とを接続する第5絞りTH5と、流路CH6と流路CH23とを接続する第4絞りTH4と、流路CH6と流路CH24とを接続する第3絞りTH3と、を含む。第3絞りTH3~第6絞りTH6の各々は、中継部材10に形成された小径の孔である。ただし、第3絞りTH3~第6絞りTH6のうちの少なくとも1つは、金属部材を孔加工によって形成されたものでなくてもよく、汎用のオリフィスが挿入されたものであってもよい。
図7、図9、図12、及び、図13を参照すると、暖機油路PA8の一部である流路CH2(第5セグメント)は、第1パイロット油路PA11~第4パイロット油路PA14を形成もしくは連通する流路CH9~12、CH14、CH17、CH19、及び、CH20によって囲まれる。つまり、暖機油路PA8は、中継部材10の内部で、第1パイロット油路PA11、第2パイロット油路PA12、第3パイロット油路PA13、及び、第4パイロット油路PA14に囲まれる。具体的には、図13に示されるように、長手方向D1に見て、流路CH2(第5セグメント)は、流路CH9(第4セグメント)の中心C4と、流路CH11(第3セグメント)の中心C3と、流路CH14(第2セグメント)の中心C2と、流路CH17(第1セグメント)の中心C1によって定義される四角形C1C2C3C4の内部に位置する。さらに具体的には、当該四角形C1C2C3C4は、長方形であり、流路CH2(第5セグメント)の中心C5は、当該長方形の対角線の交点と実質的に一致する。このため、暖機油路PA8、PA9と、第1パイロット油路PA11~第4パイロット油路PA14との間で熱交換を効率よく行うことができる。
<実施形態の作用及び効果>
本実施形態では、作業車両1は、車両本体2と、第1走行装置3Lと、第2走行装置3Rと、第1油圧モータ31Lと、第2油圧モータ31Rと、第1油圧ポンプ7Lと、第2油圧ポンプ7Rと、操作装置56とを備える。さらに、作業車両1は、操作装置56と第1油圧ポンプ7Lの第1ポートPLaとを接続する第1パイロット油路PA11と、操作装置56と第1油圧ポンプ7Lの第2ポートPLbとを接続する第2パイロット油路PA12と、操作装置56と第2油圧ポンプ7Rの第3ポートPRaとを接続する第3パイロット油路PA13と、操作装置56と第2油圧ポンプ7Rの第4ポートPRbとを接続する第4パイロット油路PA14と、第1パイロット油路PA11と第4パイロット油路PA14とを接続する第1バイパス油路B1と、第2パイロット油路PA12と第3パイロット油路PA13とを接続する第2バイパス油路B2と、第1バイパス油路B1に設けられた第1絞りTH1と、第2バイパス油路B2に設けられた第2絞りTH2とを備える。
第1バイパス油路B1及び第1絞りTH1は、前進から右片足旋回を行うときに、第1パイロット油路PA11から第4パイロット油路PA14に油を逃がす。このため、第2油圧ポンプ7Rの第4ポートPRbのパイロット圧が昇圧されるため、右片側旋回の操作性が向上される。第2バイパス油路B2及び第2絞りTH2は、前進から左片足旋回を行うときに、第3パイロット油路PA13から第1パイロット油路PA11に油を逃がす。このため、第1油圧ポンプ7Lの第2ポートPLbのパイロット圧が昇圧されるため、左片側旋回の操作性が向上される。
<実施形態の変形例>
上述の実施形態において、中継部材10の内部の第1パイロット油路PA11を形成する流路と中継部材10の内部の第4パイロット油路PA14を形成する流路とが入れ替わるとともに、中継部材10の内部の第2パイロット油路PA12を形成する流路と中継部材10の内部の第3パイロット油路PA13を形成する流路とが入れ替わってもよい。さらには、中継部材10の内部の第1パイロット油路PA11を形成する流路と中継部材10の内部の第4パイロット油路PA14を形成する流路との組み合わせと、中継部材10の内部の第2パイロット油路PA12を形成する流路と中継部材10の内部の第3パイロット油路PA13を形成する流路との組み合わせとが入れ替わってもよい。
本願においては、「備える」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有する」、「含む」およびそれらの派生語にも適用される。
「~部材」、「~部」、「~要素」、「~体」、および「~構造」という文言は、単一の部分や複数の部分といった複数の意味を有し得る。
「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在することを暗に意味するわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在することを暗に意味するわけではない。
程度を表す「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言は、実施形態に特段の説明がない限りにおいて、最終結果が大きく変わらないような合理的なずれ量を意味し得る。本願に記載される全ての数値は、「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言を含むように解釈され得る。
本願において「A及びBの少なくとも一方」という文言は、Aだけ、Bだけ、及びAとBの両方を含むように解釈されるべきである。
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。

Claims (11)

  1. 第1側面と、該第1側面と対向する第2側面とを有する車両本体と、
    前記車両本体の前記第1側面に設けられた第1走行装置と、
    前記車両本体の前記第2側面に設けられた第2走行装置と、
    前記第1走行装置を駆動するための第1油圧モータと、
    前記第2走行装置を駆動するための第2油圧モータと、
    第1油圧回路を介して前記第1油圧モータに接続され、第1ポートと第2ポートとを有し、前記第1ポートにかかる油圧が前記第2ポートにかかる油圧よりも高いとき、前記第1走行装置を前進駆動するように前記第1油圧モータに前記第1油圧回路を介して作動油を供給し、前記第2ポートにかかる油圧が前記第1ポートにかかる油圧よりも高いとき、前記第1走行装置を後退駆動するように前記第1油圧モータに前記第1油圧回路を介して作動油を供給するように構成された第1油圧ポンプと、
    第2油圧回路を介して前記第2油圧モータに接続され、第3ポートと第4ポートとを有し、前記第3ポートにかかる油圧が前記第4ポートにかかる油圧よりも高いとき、前記第2走行装置を前進駆動するように前記第2油圧モータに前記第2油圧回路を介して作動油を供給し、前記第4ポートにかかる油圧が前記第3ポートにかかる油圧よりも高いとき、前記第2走行装置を後退駆動するように前記第2油圧モータに前記第2油圧回路を介して作動油を供給するように構成された第2油圧ポンプと、
    前記第1走行装置及び前記第2走行装置の少なくとも一方の走行装置を選択し、前記少なくとも一方の走行装置の前進あるいは後進を操作するための操作装置と、
    前記操作装置と前記第1ポートとを接続する第1パイロット油路と、
    前記操作装置と前記第2ポートとを接続する第2パイロット油路と、
    前記操作装置と前記第3ポートとを接続する第3パイロット油路と、
    前記操作装置と前記第4ポートとを接続する第4パイロット油路と、
    前記第1パイロット油路と前記第4パイロット油路とを接続する第1バイパス油路と、
    前記第2パイロット油路と前記第3パイロット油路とを接続する第2バイパス油路と、
    前記第1バイパス油路に設けられた第1絞りと、
    前記第2バイパス油路に設けられた第2絞りと、
    内部に、前記第1パイロット油路、前記第2パイロット油路、前記第3パイロット油路、及び、前記第4パイロット油路が形成される中継部材と、
    を備える、作業車両。
  2. 前記中継部材の内部に、前記第1バイパス油路及び前記第2バイパス油路が設けられている、請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記中継部材の内部に、前記第1絞り及び前記第2絞りが設けられている、請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記中継部材の内部で、前記第1パイロット油路、前記第2パイロット油路、前記第3パイロット油路、及び、前記第4パイロット油路に囲まれた暖機油路をさらに備える、
    請求項1から3のいずれかに記載の作業車両。
  5. 前記中継部材は、長手方向に延び、
    前記第1パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第1セグメントを含み、
    前記第2パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第2セグメントを含み、
    前記第3パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第3セグメントを含み、
    前記第4パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第4セグメントを含み、
    前記暖機油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第5セグメントを含み、
    前記長手方向に見て、前記第5セグメントは、前記第1セグメントの中心と、前記第2セグメントの中心と、前記第3セグメントの中心と、前記第4セグメントの中心によって定義される四角形の内部に位置する、
    請求項4に記載の作業車両。
  6. 前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第6セグメントを含むドレイン油路と、
    前記第1セグメントに接続され、前記中継部材の内部で前記長手方向に垂直な第1横方向に延びる第3バイパス油路と、
    前記第2セグメントに接続され、前記中継部材の内部で前記第1横方向に延びる第4バイパス油路と、
    前記第3セグメントに接続され、前記中継部材の内部で前記第1横方向に延びる第5バイパス油路と、
    前記第4セグメントに接続され、前記中継部材の内部で前記第1横方向に延びる第6バイパス油路と、
    前記第3バイパス油路に設けられる第3絞りと、
    前記第4バイパス油路に設けられる第4絞りと、
    前記第5バイパス油路に設けられる第5絞りと、
    前記第6バイパス油路に設けられる第6絞りと、
    をさらに備え、
    前記長手方向は、前記作業車両の高さに沿う高さ方向と実質的に平行であって、
    前記中継部材は、前記第6セグメントの上端に接続されるエア抜き孔を含む、
    請求項に記載の作業車両。
  7. 前記第1パイロット油路と前記第4パイロット油路とのうちの少なくとも一方の油路が前記中継部材の内部で屈曲し、
    前記第2パイロット油路と前記第3パイロット油路ととのうちの少なくとも一方の油路が前記中継部材の内部で屈曲している、
    請求項6に記載の作業車両。
  8. 前記第1パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向及び前記第1横方向に対して垂直な第2横方向に延びる第7セグメントを含み、
    前記第2パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記第2横方向に延びる第8セグメントを含み、
    前記第3パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記第2横方向に延びる第9セグメントを含み、
    前記第4パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記第2横方向に延びる第10セグメントを含む、
    請求項7に記載の作業車両。
  9. 前記第1バイパス油路は、前記第セグメントから前記第2横方向に延び、
    前記第2バイパス油路は、前記第セグメントから前記第2横方向に延びる、
    請求項8に記載の作業車両。
  10. 前記中継部材は、金属材料から成る、
    請求項1から9のいずれかに記載の作業車両。
  11. 第1側面と、該第1側面と対向する第2側面とを有する車両本体と、
    前記車両本体の前記第1側面に設けられた第1走行装置と、
    前記車両本体の前記第2側面に設けられた第2走行装置と、
    前記第1走行装置を駆動するための第1油圧モータと、
    前記第2走行装置を駆動するための第2油圧モータと、
    第1油圧回路を介して前記第1油圧モータに接続され、第1ポートと第2ポートとを有し、前記第1ポートにかかる油圧が前記第2ポートにかかる油圧よりも高いとき、前記第1走行装置を前進駆動するように前記第1油圧モータに前記第1油圧回路を介して作動油を供給し、前記第2ポートにかかる油圧が前記第1ポートにかかる油圧よりも高いとき、前記第1走行装置を後退駆動するように前記第1油圧モータに前記第1油圧回路を介して作動油を供給するように構成された第1油圧ポンプと、
    第2油圧回路を介して前記第2油圧モータに接続され、第3ポートと第4ポートとを有し、前記第3ポートにかかる油圧が前記第4ポートにかかる油圧よりも高いとき、前記第2走行装置を前進駆動するように前記第2油圧モータに前記第2油圧回路を介して作動油を供給し、前記第4ポートにかかる油圧が前記第3ポートにかかる油圧よりも高いとき、前記第2走行装置を後退駆動するように前記第2油圧モータに前記第2油圧回路を介して作動油を供給するように構成された第2油圧ポンプと、
    前記第1走行装置及び前記第2走行装置の少なくとも一方の走行装置を選択し、前記少なくとも一方の走行装置の前進あるいは後進を操作するための操作装置と、
    前記操作装置と前記第1ポートとを接続する第1パイロット油路と、
    前記操作装置と前記第2ポートとを接続する第2パイロット油路と、
    前記操作装置と前記第3ポートとを接続する第3パイロット油路と、
    前記操作装置と前記第4ポートとを接続する第4パイロット油路と、
    内部に、前記第1パイロット油路、前記第2パイロット油路、前記第3パイロット油路、及び、前記第4パイロット油路が形成され、長手方向に延びる中継部材と、
    前記中継部材の内部で、前記第1パイロット油路、前記第2パイロット油路、前記第3パイロット油路、及び、前記第4パイロット油路に囲まれた暖機油路と、
    を備え、
    前記第1パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第1セグメントを含み、
    前記第2パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第2セグメントを含み、
    前記第3パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第3セグメントを含み、
    前記第4パイロット油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第4セグメントを含み、
    前記暖機油路は、前記中継部材の内部で前記長手方向に延びる第5セグメントを含み、
    前記長手方向に見て、前記第5セグメントは、前記第1セグメントの中心と、前記第2セグメントの中心と、前記第3セグメントの中心と、前記第4セグメントの中心によって定義される四角形の内部に位置する、
    作業車両。
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