JP7377988B2 - 開閉体のロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固定体の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体を、閉じた状態にロックするための、開閉体のロック装置に関する。
例えば、自動車のグローブボックス等の固定体に形成された開口部には、リッド等の開閉体が開閉可能に取付けられている。そして、開口部と開閉体との間には、開閉体を閉じたときにロックすると共に、開閉体を開くときにはロックを解除できるようにしたロック装置が設けられている。
例えば、下記特許文献1には、リッドに取付けられたリテーナと、該リテーナの裏側にに軸支されたロータと、ロータに基端部が係合され、先端部がリッド両側から出没可能に支持された一対のロッドと、リテーナの表側に取付けられたノブと、ロータに装着され、ロッドがリッド両側から突出する方向に、常時回動付勢するリターンスプリングとを備え、ノブを押し引き操作することで、ロータがリターンスプリングに抗して回動し、ロッドをリッド内に引き込むように構成された、サイドロック装置が記載されている。
また、リテーナの裏側には、コ字状スリットを介して回動規制爪が形成されている。更に、ロータの裏側には、円弧状溝部と、該円弧状溝部から所定間隔を空けて形成された凹部とが設けられている。ロータにリテーナが組付けられる際には、リテーナ裏側の回動規制爪が、ロータ裏側の凹部に挿入されて、ロータが仮保持され、その状態でロータを回転せると、回動規制爪が、凹部を乗り越えて円弧状溝部に入り込んだ状態となって、ロータが回動可能に軸支される。
また、リターンスプリングにより回動付勢されたロータは、リテーナ裏側の回動規制爪の、先端側に設けた係合面が、ロータ裏側の円弧状溝部の周方向一端部(円弧状溝部と凹部との間の壁部)に係合することで、回動規制がなされるようになっている。
特開2007-100343号公報
上記特許文献1のサイドロック装置では、ローターの回動規制は、回動規制爪の先端側の係合面を、ロータ裏側の円弧状溝部の周方向一端部に当接させることにより行っているので、回動規制爪の先端側に設けた係合面を、ある程度大きく設ける必要があるが、回動規制爪は、凹部を乗り越えなければならないため、上記係合面を確保しにくく、ローターの回動規制が不十分となる可能性があった。
したがって、本発明の目的は、回転体の回転規制を確実に行うことができる、開閉体のロック装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、固定体の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体のロック装置であって、前記固定体又は前記開閉体の一方に設けられたロック部と、前記固定体又は前記開閉体の他方に配置され、前記ロック部に係脱するロック部材と、第1ケース及び該第1ケースに組付けられる第2ケースからなり、前記固定体又は前記開閉体に取付けられるケースと、前記ケースに回転可能に軸支された回転体と、前記回転体を第1方向に回転付勢する付勢手段とを有し、前記第1ケース又は前記回転体の一方に支軸が設けられ、他方に前記支軸が挿通される支持孔が設けられており、前記支持孔の周縁には、切欠きが設けられ、前記支軸には、前記切欠きを通過可能な凸部が設けられていると共に、前記凸部を前記切欠きに通過させた後、前記回転体を前記第1方向とは反対の第2方向に回転させることで、前記第1ケースに対して前記回転体を抜け止めする抜け止め部が設けられており、前記第1ケース及び前記回転体の間には、前記回転体の回転に伴い互いに係合離反する第1係合面及び第2係合面が形成されており、前記第1係合面及び前記第2係合面は、互いに係合することにより、前記回転体の、前記第1方向への回転動作を規制して、前記第1ケースに対して前記回転体を仮止めする、仮止め部をなすように構成されており、前記第2ケース及び前記回転体の間には、前記第2ケースが前記第1ケースに組付けられるときに、係合状態の前記第1係合面と前記第2係合面とが離反するように、前記回転体を前記第2方向へ所定角度回転させるカム手段と、該カム手段によって前記回転体を回転させた後、前記回転体と係合して、前記回転体を、前記第1係合面と前記第2係合面とが離反した状態で、前記第1ケースに対して前記回転体を保持する、本止め部とが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、凸部を切欠きに整合させた状態で、支軸を支持孔に挿入して、凸部を切欠きに通過させた後、回転体を、第1方向とは反対の第2方向に回転させることで、抜け止め部によって、第1ケースに対して回転体が抜け止め保持されると共に、仮止め部の両係合面が互いに係合して、回転体の第1方向への回転動作を規制して、第1ケースに回転体が仮止めされ、この状態で、第1ケースに第2ケースを組付けると、カム手段が回転体を回転させた後、本止め部が回転体と係合して、回転体を、第1係合面と第2係合面とが離反した状態で、第1ケースに対して回転体を保持するように構成したので、回転体の回転規制を確実に行うことができる。
本発明に係る開閉体のロック装置の、一実施形態を示しており、(a)は開閉体を閉じた状態の斜視図、(b)は開閉体を開いた状態の斜視図である。 同ロック装置の分解斜視図である。 同ロック装置の平面図である。 同ロック装置の底面図である。 (A)は、同ロック装置において第2ケースを除いた状態の斜視図、(B)は、同ロック装置の斜視図である。 同ロック装置において、ケースを構成する第1ケースの平面図である。 同ロック装置を構成する回転体を示しており、(A)はその斜視図、(B)は(A)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 同ロック装置を構成する弾性部材を示しており、(A)はその斜視図、(B)は平面図である。 同ロック装置において、第1ケースと回転体との関係を示す平面説明図である。 図9に示す状態から、第1ケースに対して回転体を仮止めした状態を示す平面説明図である。 図10に示す状態から、更にウォームを組付けた状態を示す平面説明図である。 第1ケースに対して回転体を仮止めした状態での、要部断面斜視図である。 同ロック装置において、第2ケースと本止め部をなす弾性部材との関係を示しており、(A)は支持部に弾性部材を支持させていない状態の正面図、(B)は支持部に弾性部材を支持させた状態の正面説明図である。 図13(B)に示す状態から、第2ケースを第1ケースに組付ける際の状態を示す正面説明図である。 (A)は、第2ケースを第1ケースに組付ける際の、カム手段の動作を示す要部拡大斜視図、(B)は(A)から第2ケースが更に押された状態を示す要部拡大斜視図である。 第2ケースを第1ケースに組付けて、本止め部をなす弾性部材によって、回転体を第1係合面と第2係合面とが離反して、第1ケースに対して回転体を保持した状態であって、図3のD-D矢示線における断面図である。 図5(B)のB-B矢視線における断面図である。 図3のA-A矢視線における断面図である。 同ロック装置の作用効果を示す説明図であって、回転体が回転してない状態の平面説明図である。 図19に示す状態から、回転体が回転して、その回転位置が規制された状態の平面説明図である。 図3のH-H矢示線における断面図である。 同ロック装置によって、開閉体を閉じた状態の説明図である。 同ロック装置によって、開閉体を開いた状態の説明図である。 本発明に係る開閉体のロック装置の、他の実施形態を示す平面図である。 図24のE-E矢視線における断面図である。 同ロック装置の底面図である。
(開閉体のロック装置の一実施形態)
以下、図面を参照して、本発明に係る開閉体のロック装置の、一実施形態について説明する。
図22や図23に示すように、この実施形態における開閉体のロック装置10(以下、単に「ロック装置10」ともいう)は、例えば、車両のインストルメントパネル等の固定体1の開口部2に開閉可能に取付けられる、グローブボックス等の開閉体5を、閉じた状態にロックするために用いられるものである。特に、この実施形態のロック装置10は、固定体1の開口部2に対して閉じた状態にロックされた開閉体5を、モータ13等によって電動で開くことを可能としたものとなっている。ただし、開閉体のロック装置としては、開閉体を電動で開く構造のみならず、操作者の人力で機械的に開く構造に適用してもよい。
図1~3を併せて参照すると、この実施形態のロック装置10は、固定体1の開口部2に設けられた一対のロック部3,3と、第1ケース20及び第1ケース20に組付けられる第2ケース40からなり、開閉体5に取付られるケース11と、ケース11に回転可能に軸支された回転体60と、回転体60を第1方向(図22の矢印F1参照)に回転付勢するトーションバネ12と、回転体60の回転に連動してスライドし、ロック部3,3に係脱する一対のロック部材80,81と、基部91及びストッパ部92を有する弾性部材90とを、主として備えている。
前記トーションバネ12が、本発明における「付勢手段」をなしている。このトーションバネ12は、線材が巻回されてなる巻回部12aと、該巻回部12aの周方向一端から内方に突出した第1腕部12bと、巻回部12aの周方向他端から内方に突出した第2腕部12cとからなる。
なお、上記の「第1方向」とは、図10、図19、図22の矢印F1に示すように、付勢手段であるトーションバネ12による回転体60の回転付勢方向を意味する。
また、このロック装置10は、回転軸13aを有するモータ13を備えており、回転軸13aには、外周に歯14aを有するウォーム14が連結されている。このモータ13は、回転軸13aを介して、ウォーム14を回転させて、回転体60をトーションバネ12の回転付勢方向とは反対方向に回転させる。
なお、上記ケース11は、その内部に、回転体60、弾性部材90、及びモータ13を収容するものとなっている。
また、開閉体のロック装置としては、上述したように、例えば、インストルメントパネルの開口部に箱状のグローブボックスが回動可能に取付けられた構造に適用したり(この場合、インストルメントパネルが「固定体」、グローブボックスが「開閉体」をなす)、或いは、インストルメントパネルの開口部にリッドが開閉可能に取付けられた構造(この場合、インストルメントパネルが「固定体」、リッドが「開閉体」をなす)に適用したりしてもよく、固定体の開口部を開閉する各種の開閉体に広く用いることができる。
更に図22や図23に示すように、この実施形態では、固定体1の開口部2の幅方向の両側に、孔状をなした一対のロック部3,3が設けられている。なお、ロック部は、孔状でなくとも、凹状や、突起状、枠状等であってもよく、また、ロック部は固定体ではなく、開閉体に設けてもよく、特に限定はされない。
更に図1(A)に示すように、開閉体5の表面側の所定位置には、前記モータ13を動作させるための、スイッチ7(タッチスイッチや、押しボタン式、レバー式等のスイッチ)が配置されている。
なお、モータ13は、一対のバスバー17,17を介して、図示しない電源コネクタに電気的に接続されており、前記スイッチ7の操作によって、その回転軸13aが回転するようになっている。
図1(B)に示すように、各ロック部材80,81は、軸方向途中に屈曲部分を有する棒状をなしており、その軸方向先端部には、テーパ面を設けた係合部82がそれぞれ設けられており、これらの係合部82,82が、前記一対のロック部3,3に係脱するようになっている。なお、上記の係合部82は、ロック部材80,81の先端部でなくても、軸方向途中に設けてもよい。
また、この実施形態においては、ロック部材80,81は開閉体5にスライド可能に配置され、ロック部3が固定体1の開口部2側に形成されているが、これとは反対に、ロック部材を固定体側にスライド可能に配置し、ロック部を開閉体側に設けてもよい。
更に図22に示すように、上記一対のロック部材80,81は、その基端部83,83が前記回転体60に枢支されており、トーションバネ12で回転付勢された回転体60を介して、先端側の係合部82が係合する方向に付勢されるようになっている。
次に、ケース11を構成する第1ケース20について詳述する。
また、このロック装置10においては、上記第1ケース20又は回転体60の一方に支軸が設けられ、他方に支軸が挿通される支持孔が設けられている。図2に示すように、この実施形態では、第1ケース20側に支軸32が設けられており、回転体60側に支持孔65(図3参照)が設けられているが、詳細については後述する。
更に、図9に示すように、上記の支持孔65の周縁には、切欠き67が設けられ、支軸32には、切欠き67を通過可能な凸部(この実施形態では第1凸部33)が設けられていると共に、前記第1凸部33を切欠き67に通過させた後、回転体60を第1方向とは反対の第2方向(矢印F2参照)に回転させることで、第1ケース20に対して回転体60を抜け止めする抜け止め部が設けられている。なお、この実施形態では、回転体60側に切欠き67が設けられており、第1ケース20側に、本発明における「凸部」をなす第1凸部33が設けられているが、詳細については後述する。
また、上記第1ケース20及び回転体60の間には、回転体60の回転に伴い互いに係合離反する(互いに係合し且つ互いに離反する)第1係合面及び第2係合面が形成されている。更に、第1係合面及び第2係合面は、互いに係合することにより、回転体60の、前記第1方向(図10の矢印F1参照)への回転動作を規制して、第1ケース20に対して回転体60を仮止めする、仮止め部をなすように構成されている。図9に示すように、この実施形態では、第1ケース20側に、第1係合面33aを有する第1凸部33が設けられていると共に、回転体60側に、第2係合面68aを有する第2凸部68が設けられているが、詳細については後述する。
図2に示すように、この第1ケース20は、底壁21とその周縁から立設した周壁22とからなり、第2ケース40との対向面側(上方側)が開口した、有底枠状をなしている。
図6を併せて参照すると、この第1ケース20は、モータ13が配置されるモータ配置部23と、該モータ配置部23の、モータ13の回転軸13a側に隣接して設けられ、ウォーム14及び回転体60が配置されるギヤ配置部24とを有している。また、第1ケース20の、モータ配置部23の一側部には、モータ13に電気を供給する図示しない電源コネクタが差し込まれる、コネクタ差込部25が設けられている。なお、ギヤ配置部24側の周壁22であって、ウォーム14の配置箇所とは反対側の部分は、曲面状をなしている。
更に図2及び図6に示すように、ギヤ配置部24側の周壁22であって、ウォーム14の配置箇所とは反対側の、曲面状をなした部分の、周方向に沿った所定範囲には、第2ケース40との対向面側の端部から所定深さで、凹溝状をなした弾性部材配置凹部27が形成されている。この弾性部材配置凹部27に、弾性部材90の一部が収容されて配置される。
更に図2に示すように、第1ケース20の周壁22の、第2ケース40との対向面側の端部からは、前記弾性部材配置凹部27を除くギヤ配置部24の周縁部、及び、コネクタ差込部25を除くモータ配置部23の周縁部を囲む、リブ状の内側壁部28が突設されている。更に、周壁22の外周の所定箇所には、第2ケース40との組付け用の、複数の係合突部29が突設されている。
また、周壁22の、第2ケース40との対向面側の端部の所定箇所からは、一対の取付フランジ30,30がそれぞれ張り出している。一方の取付フランジ30には、丸孔30aが形成され、他方の取付フランジ30には、長孔30bが形成されている。更に両取付フランジ30,30には、開閉体5との取付用の、複数の取付孔30cが形成されている。
また、図2や図18に示すように、ギヤ配置部24側の底壁21からは、回転体60を回転可能に支持する、略円柱状の支軸32が突設している。この実施形態の支軸32は、第1ケース20の底壁21から一体的に突出している。また、支軸32の突出方向先端部の外周からは、第1係合面33aを設けた第1凸部33が突設されている(図10参照)。この実施形態では、支軸32の外周に、1個だけ第1凸部33が設けられている。図10に示すように、第1凸部33は、その外周面が曲面状をなしており、この外周面が上記第1係合面33aをなしている。なお、第1凸部33は、支軸32に回転体60を軸支させる際に、回転体60に形成された切欠き67に挿通可能となっている。
また、図4に示すように、底壁21の、支軸32の第1凸部33に整合する位置には、第1凸部33を成形するための、凸部成形用穴36が形成されている。
更に、底壁21の、前記支軸32の外周には、周方向一箇所に切欠き溝状のバネ係止溝34aを形成した、略C字環状をなしたバネ係止壁部34が突設されている。このバネ係止壁部34のバネ係止溝34aに、トーションバネ12の第1腕部12bに係止する(図9参照)。また、底壁21の、前記バネ係止壁部34の外周には、環状をなしたバネ保持壁部35が突設されている。図9に示すように、このバネ保持壁部35の内側に、トーションバネ12の巻回部12aが配置されて保持されるようになっている。
以上説明した第1ケースの、各部分(底壁、周壁、係合突部、係合片、取付フランジ、切欠き部等)の形状・構造は、上記態様に限定されるものでない。
次に、回転体60について詳述する。
図2や図7に示すように、この実施形態の回転体60は、天井壁61a及びその周縁から垂設した略円筒状の周壁61bからなる、下方が開口した略円筒枠状をなしたギヤ部61と、このギヤ部61に対して同軸的に連設され、且つ、ギヤ部61よりも小径の回転部62とを有している。
なお、上記回転部62の外周には、O状のシールリング15が装着されており、図18に示すように、第2ケース40の開口部56と回転体60との隙間をシールするようになっている。
また、図18に示すように、これらの回転部62及びギヤ部61の天井壁61aの径方向中央には、軸孔63が貫通して形成されている。更に図6や図18に示すように、ギヤ部61の天井壁61aの裏面側であって、前記軸孔63の周縁からは、略円筒状をなした筒部64が突設されている。
また、前記筒部64の内周面からは、周方向の一部に、筒部64の軸方向に沿って切欠いて形成された切欠き67を設けた、略C字環状をなした内側突出部66が突出している。前記切欠き67には、支軸32に設けた第1凸部33が挿通可能となっている。なお、この内側突出部66は、筒部64の軸方向下端部(第1ケース20の底壁21に対向する端部)から軸方向途中箇所に至る範囲で形成されている(図18参照)。
そして、上記の、筒部64の内側突出部66の内側部分、及び、軸孔63の内側部分が、前記支持孔65をなしており(図18参照)、この支持孔65内に、第1ケース20に設けた支軸32が挿入されて、第1ケース20に対して回転体60が回転可能に支持されるようになっている。
また、ケース11に回転体60が回転可能に軸支されたときに(ここでは、支軸32が支持孔65に挿通されて、支軸32に対して回転体60が回転可能に軸支されたときに)、図4に示すように、前記筒部64の端面(突出方向先端面)が、穴(凸部成形用穴36)を塞ぐように構成されている。更に、前記軸孔63は、支持孔65の周縁に位置するように設けられている(図10参照)。
なお、この実施形態では、第1ケース20側に支軸32を設け、回転体60側に、支軸32が挿通される支持孔65を設けて、第1ケース20に対して回転体60を回転可能に支持させているが、これとは反対に、回転体側に支軸を設け、第1ケース側に支持孔を設けて、第1ケースに回転体を回転可能に支持させるようにしてもよい(この態様については、後述の実施形態で説明する)。
また、前記軸孔63の内径は、支軸32の先端部の、第1凸部33を含めた外径よりも大きく形成されており(図18参照)、この軸孔63内に、第1凸部33を含めた支軸32を受入れ可能となっている。
更に、支持孔65の内径は、支軸32を挿通可能で且つガタツキの少ない寸法となっている。すなわち、支持孔65の内径は支軸32の外径よりもやや大きく形成され、支持孔65の内周と支軸32の外周との間に、隙間が形成されるようになっている。そのため、支軸32は、支持孔65に対して所定のガタツキが生じた状態で、軸支されるようになっている。
また、図18に示すように、前記内側突出部66の下端面には、すり鉢状をなしたガイド面66aが形成されており、筒部64の下端開口から支軸32を挿入する際に、挿入しやすくなっている。更に、内側突出部66の上端は、支軸32に設けた第1凸部33が係止可能な、段状の係止面66bが設けられている(図18上では、係止面66bは第1凸部33と離間しているが、回転体60が第1ケース20の底壁21から離反する方向に外力が作用した場合に、第1凸部33が係止面66bに係止する)。
図7(A)に示すように、前記回転部62の表面(第2ケース40の開口部56側の面)には、回転部62の回転中心(支軸32の軸心と一致する位置)に対して対向する箇所に、先端が球状に膨出した一対の枢支部69,69が突設されている。そして、一対の枢支部69,69が、一対のロック部材80,81の基端部83,83に抜け止め状態で挿入されて、回転部62の回転中心に対して対向する箇所に、一対のロック部材80,81の基端部83,83がそれぞれ枢支されている。それによって、回転体60の回転時に、一対のロック部材80,81が同期して互いに逆方向にスライドするように構成されている(図22参照)。
更に図7(B)に示すように、ギヤ部61の天井壁61aの裏面側からは、略扇状をなした係止部70が突設されている、この係止部70は、その幅狭の基端部側が、前記筒部64の外周に連結されている。また、係止部70の周方向の一側面70aに、付勢手段であるトーションバネ12の第2腕部12cが係止するようになっている。なお、上述したように、トーションバネ12の第1腕部12bは、第1ケース20に設けたバネ係止溝34aに係止しており、この第1腕部12bと、前記第2腕部12cとが離反した状態で、支軸32に回転体60が回転支持される。そのため、回転体60が、トーションバネ12の第1腕部12bに対して第2腕部12cが近接する方向、すなわち、図19や図22の矢印F1方向に回転付勢されて、一対のロック部材80,81の係合部82,82が、ロック部3,3に係合する方向に付勢されるようになっている。
また、図2や図7に示すように、ギヤ部61の周壁61bの外周面であって、周方向に沿った所定範囲には、ウォーム14の歯14aに歯合する、歯71が形成されている。したがって、モータ13を介してウォーム14が回転することで、ウォーム14の歯14aに歯合する歯71を設けた回転体60が、トーションバネ12の回転付勢力に抗して回転するようになっている。なお、この実施形態における歯71は、図12に示すように、回転体60の軸方向から見たときに、周壁61bの、一方の枢支部69に近接する外面から他方の枢支部69に近接する外面に至る範囲に形成されている。
更に、回転体60は、その外周の一部に突出部が設けられている。この実施形態では、図19に示すように、回転体60の軸方向から見たときに、ギヤ部61の周壁61bの外周面であって、前記歯71の周方向一端部に近接する位置から、第1突出部72が突出していると共に、同周壁61bの外周面であって、前記歯71の周方向他端部に近接する位置から、第2突出部74が突出している。
そして、図19に示すように、モータ13が動作せずウォーム14が回転していない状態では、トーションバネ12の回転付勢力によって第1方向(矢印F1参照)回転付勢された回転体60の第2突出部74が、弾性部材90の後述する当接部94に当接して、回転体60の回転位置が規制されるようになっている。また、図20に示すように、モータ13が動作しウォーム14が回転して、トーションバネ12の回転付勢力に抗して、回転体60が第1方向とは反対の第2方向(図19の矢印F2参照)に最大限回転したときに、回転体60の第1突出部72が、弾性部材90の後述するストッパ部92に当接して、回転体60の回転位置が規制されるようになっている。
また、図7(A)に示すように、上記の第2突出部74の、第1突出部72側の周方向一端面であって、ギヤ部61の天井壁61a側の厚さ方向一端部には、テーパ面74bが形成されている。このテーパ面74bは、第2ケース40の、後述する支持部51のテーパ面53に押圧される面となっている。
更に図7に示すように、第1突出部72及び第2突出部74の、歯71とは離反した周方向一側面であって、弾性部材90との当接面側には、切欠き72a,74aがそれぞれ形成されている。
また、図7や図19に示すように、回転体60の外周の一部には、第1突出部72が、弾性部材90のストッパ部92に近づく過程で、弾性部材90に摺接する(ここでは弾性部材90のストッパ部92に摺接する)摺接部76が設けられている。更に、この摺接部76は、回転体60の外周に沿って延設された形状をなしている。
上記の摺接部76について詳述する。図19には、周壁61bの仮想外周面61c(周壁61bを一定外径で延長した場合の周面)が二点鎖線で示されている。そして、図19に示すように、この実施形態における摺接部76は、ギヤ部61の周壁61bの、第1突出部72と第2突出部74との間であって、第1突出部72寄りの位置から、周壁61bの仮想外周面61cよりも、外径方向に向けて略円弧状をなすように膨らんだ第1摺接部76aと、この第1摺接部76aの終端から、第1突出部72に向けて、外径方向に次第に高くなるように且つ第1摺接部76aよりも更に高く突出する第2摺接部76bとから形成されている。
また、図18に示すように、支持孔65の内径は、前記軸孔63の内径や、支軸32の先端部の、第1凸部33を含めた外径よりも小さく、かつ、支軸32の外径に適合する内径をなしている。そのため、図18に示すように、支持孔65内に支軸32が挿入された状態で、支軸32の第1凸部33が、内側突出部66に対して径方向に重なる(ラップする)と共に、係止面66bに対向配置され、かつ、支軸32に対して回転体60をガタ付きを少なくした状態で回転支持可能となっている。
そして、支軸32の第1凸部33に、回転体60の切欠き67を位置合わせして(図9参照)、筒部64の下端開口から支軸32を挿入し、第1凸部33を、切欠き67の上方開口から挿出させた後(すなわち、第1凸部33を切欠き67に通過させた後)、回転体60を、付勢手段(トーションバネ12)の回転付勢力に抗して、図9の矢印F2に示す第2方向(矢印F1に示す第1方向とは反対方向)に回転させることで、第1凸部33が切欠き67に対して周方向に位置ずれするので、支軸32に対して回転体60を抜け止め保持可能となっている。
すなわち、この実施形態においては、第1ケース20側に設けた第1凸部33と、回転体60側に設けた切欠き67と、内側突出部66の係止面66bとが、本発明における「抜け止め部」をなしている。
また、図7(A)や図10に示すように、支持孔65の周縁には、第2係合面68aを設けた第2凸部68が設けられている。この実施形態では、支持孔65の周縁に位置するように設けられた軸孔63の、内周面の周方向所定箇所であって、その下方位置(内側突出部66側の位置)から、第2凸部68が突設されている。この第2凸部68は、前記第1凸部33と同様に、その外周面が曲面状をなしており、この外周面が上記第2係合面86aをなしている。また、第2凸部68は、その基端側が内側突出部66の係止面66bに連結されている。
更に図9に示すように、第2凸部68は、軸孔63の内周面であって、前記切欠き67に近接した位置に形成されている。この第2凸部68は、支軸32側に設けた第1凸部33に対して近接離反するようになっており、その第2係合面68aが、第1凸部33の第1係合面33aに係合(図10及び図11参照)又は離反(図3参照)するようになっている。また、このロック装置10においては、支持孔65と支軸32との間に、隙間が形成されるようになっているので、この隙間を介して、回転体60の回転中心を、支軸32の軸心に対して偏心させるように、回転体60を回転させることで、第2凸部68が第1凸部33を乗り越え可能となっている。
ところで、上述したように、回転体60は、トーションバネ12の回転付勢力によって、図10、図19、図22の矢印F1に示す第1方向に回転付勢されるが、この際、図10~12に示すように、第1凸部33の第1係合面33aと、第2凸部68の第2係合面68aとが互いに係合することで、この位置で、トーションバネ12の回転付勢力に抗して、回転体60の回転が規制されて仮止めされる。なお、第1凸部33の第1係合面33a、及び、第2凸部68の第2係合面68aが、回転体60の第1方向への回転動作を規制して、第1ケース20に対して回転体60を仮止めする、本発明における「仮止め部」をなしている。
また、上述したように、第1凸部33及び第2凸部68どうしは、支軸32と支持孔65との間に形成された隙間を介して偏心させることによって、付勢手段(トーションバネ12)の回転付勢力に抗して乗り越え可能とされているが、更に、凸部33,68どうしが乗り越えた後、図12に示すように、付勢手段の付勢力Gが、第1凸部33及び第2凸部68が互いに当接する方向にも作用することにより(図12の符号G´参照)、第2凸部68の第2係合面68aが、第1凸部33の第1係合面33aに係合して仮止めがなされるように構成されている。
すなわち、上述したように、支軸32の第1凸部33に、回転体60の切欠き67を位置合わせして(図9参照)、第1凸部33を切欠き67に通過させた後、回転体60を図9の矢印F2に示す第2方向に回転させる際に、支持孔65と支軸32との間に形成された隙間を介して、回転体60の回転中心を、支軸32の軸心に対して偏心させるように、回転体60を回転させることで、第2凸部68が第1凸部33を乗り越えようとする。この際、図12に示すように、回転体60の係止部70の周方向の一側面70aに作用する、第2腕部12cからのトーションバネ12の付勢力Gと平行な、トーションバネ12からの付勢力G´が、第2凸部68の第2係合面68aと、第1凸部33の第1係合面33aにも作用するので、第2凸部68の第2係合面68aが、第1凸部33の第1係合面33aに係合して仮止めがなされるようになっている。
以上説明した回転体は、上記形状や構造に限定されるものではなく、少なくとも、第1ケースとの間で、支軸や、支持孔、切欠き部、凸部等を有する形状・構造であればよい。
次に、ケース11を構成する第2ケース40について詳述する。
また、上記の第2ケース40及び回転体60の間には、第2ケース40が第1ケース20に組付けられるときに、係合状態の第1係合面33aと第2係合面68aとが離反するように、回転体60を前記第2方向へ所定角度回転させるカム手段と、該カム手段によって回転体60を回転させた後、回転体60と係合して、回転体60を、第1係合面33aと第2係合面68aとが離反した状態で、第1ケース20に対して回転体60を保持する、本止め部が設けられている。なお、本発明における「本止め部」とは、弾性部材90を意味するが、この弾性部材90の詳細については後述する。
まず、第2ケース40について説明すると、この実施形態における第2ケース40は、天井壁41及びその周縁から垂設した周壁42とからなる、第1ケース20との対向面側(下方側)が開口した、枠状をなしている。
図2や図3に示すように、この第2ケース40には、前記第1ケース20のモータ配置部23、ギヤ配置部24、コネクタ差込部25に対応した位置に、モータ配置部43、ギヤ配置部44、コネクタ差込部45がそれぞれ設けられている。なお、ギヤ配置部44側の周壁42であって、ウォーム14の配置箇所とは反対側の部分は、曲面状をなしている。
また、周壁42の外周であって、前記第1ケース20の複数の係合突部29に対応する位置には、複数の係合片47が垂設されている。これらの複数の係合片47を、複数の係合突部29に係合させることで、図3や図5(B)に示すように、第1ケース20に第2ケース40が組付けられて、ケース11が構成されるようになっている。そして、ケース11の内部に、モータ配置部23,43によって、モータ13の配置空間が設けられ、ギヤ配置部24,44によって、ウォーム14及び回転体60の配置空間が設けられ、コネクタ差込部25,45によって、図示しない電源コネクタが差し込まれると共に、コネクタ差込部が設けられるようになっている。
なお、上記コネクタ差込部には、ケース11とは別体の、筒状をなしたコネクタケース16が組付けられるようになっている。このコネクタケース16内には、一対のバスバー17,17やOリング18が配置されると共に、モータ13に電気を供給するための、図示しない電源コネクタが差し込まれるようになっている。
また、周壁42の、第1ケース20との対向面側の端部であって、前記第1ケース20の一対の取付フランジ30,30に対応した位置からは、一対の取付フランジ48,48がそれぞれ張り出している。図13(A)に示すように、各取付フランジ48の内面からは、位置決めピン48aがそれぞれ突出している。そして、第1ケース20に対して第2ケース40を組付ける際に、一方の位置決めピン48aが丸孔30aに嵌入され、他方の位置決めピン48aが長孔30bに位置ずれ可能に挿入されることで、両ケース20,40の寸法誤差等が適宜修正されて組付けられるようになっている。また、図2に示すように、両取付フランジ48,48には、開閉体5との取付用の、複数の取付孔48bがそれぞれ形成されている。
更に図2や図13(A)に示すように、天井壁41の、第1ケース20に設けた弾性部材配置凹部27に整合する位置であって、ギヤ配置部44側の周壁42の、ウォーム14の配置箇所とは反対側の曲面状をなした部分よりも内側から、本発明における「本止め部」をなす弾性部材90を支持する、支持部51が突出している。
この支持部51は、周壁42の周方向に沿って曲面状に延びる、幅広の突片状をなしている。また、この支持部51は、弾性部材90の後述する支持孔93(図8(A)参照)に挿入される。更に、この支持部51は、その突出方向の先端側に、前記カム手段が形成されており、基端側に、弾性部材90が支持されるようになっている。
具体的には、図13に示すように、この実施形態における支持部51は、その突出方向の先端部側であって、幅方向の両外側面には、支持部51を先細とするテーパ面52,53が形成されている。
図13(A)に示すように、この実施形態の支持部51は、その突出方向の先端部51bが一定幅で広がると共に、この先端部51bの、後述する壁部42a側に位置する一端部から、支持部51の基端部51c側に向けて次第に高く突出するテーパ面52と、前記先端部51bの、壁部42aとは反対側に位置する他端部から、支持部51の基端部51c側に向けて次第に高く突出するテーパ面53とを有している。
これらの2つのテーパ面52,53のうち、壁部42aの反対側に位置するテーパ面53と、上述した回転体60の第2突出部74に設けたテーパ面74bとが、本発明における「カム手段」をなしている。
すなわち、上述したように、支軸32の第1凸部33に、回転体60の切欠き67を整合させて位置合わせして(図9参照)、筒部64の下端開口から支軸32を挿入し、第1凸部33を切欠き67に通過させた後、回転体60を、トーションバネ12の回転付勢力に抗して、図9の矢印F2に示す第2方向に回転させて、第1凸部33を切欠き67に対して周方向に位置させて、支軸32に対して回転体60を抜け止め保持させると共に、図10や図11に示すように、トーションバネ12の回転付勢力に抗して、凸部33,68どうしを乗り越えさせて、両係合面33a,68aを互いに係合させることで、回転体60を、それ以上第1方向側へ回転しないように仮止めする。
上記の仮止め状態とした後、図14に示すように、支持部51に本止め部をなす弾性部材90を支持した第2ケース40を、第1ケース20に向けて押し込んでいく。
すると、図15(A)に示すように、支持部51のテーパ面53が、回転体60の第2突出部74のテーパ面74bを押圧して、トーションバネ12の回転付勢力に抗して、第2凸部68の第2係合面68aが、第1凸部33の第1係合面33aから離反する方向に回転させていく。
その後、更に第2ケース40を押し込んでいくと、図15(B)に示すように、支持部51のテーパ面53が、回転体60の第2突出部74のテーパ面74bを更に押圧する。すると、トーションバネ12の回転付勢力に抗して、第2凸部68の第2係合面68aが、第1凸部33の第1係合面33aから更に離反する方向に回転させる。
上記状態から更に、第2ケース40を押し込んで、第1ケース20の複数の係合突部29に、第2ケース40の複数の係合片47を係合させて、第1ケース20に対して第2ケース40を組付けると、図16に示すように、第2ケース40の支持部51に支持された弾性部材90の基部91が、回転体60の第2突出部74に係合する。その結果、図3や、図17、図19に示すように、弾性部材90によって、回転体60を、第1係合面33aと第2係合面68aとが互いに離反した状態で、第1ケース20に対して回転体60が保持されるようになっている(すなわち、第2ケース20に回転体60が本止めされる)。
なお、この状態では、図16に示すように、弾性部材90の一部が、回転体60の外周と支持部51の内周との間に、挟持されるようになっている。ここでは、弾性部材90の基部91の、後述する当接部94が、回転体60の第2突出部74の、テーパ面74b側の端面と、支持部51の切欠き53a側の側面との間で、挟持されるようになっている。
また、後述する壁部42aの反対側に位置するテーパ面53の基端側には、切欠き53aを介して係止段部53bが形成されている。この係止段部53bは、弾性部材90の支持孔93の裏側周縁に係止するようになっている。これによって、支持部51の基端側に、弾性部材90が支持される。
更に図2や図13(A)に示すように、支持部51の基端部側の外面には、複数のリブ51aが所定間隔を空けて突設されている。これらの複数のリブ51aは、弾性部材90の支持孔93の拡径部分の内面93a(図8(B)参照)に当接するようになっている。
また、ケースの外周であって、弾性部材90の基部91が係止される支持部51に対向する位置に、切欠き部55が形成されている。この実施形態の場合、第2ケース40の、ギヤ配置部44側の周壁42であって、ウォーム14の配置箇所とは反対側の曲面状をなした部分の、支持部51に対向する位置に、周壁42に沿って円弧状に切欠かれた切欠き部55が形成されている。
図5(B)や図13に示すように、ギヤ配置部44側の周壁であって、前記切欠き部55の周方向一端の周縁部は、回転体60の外周に対向した位置に配置される壁部42aをなしている。
また、図2に示すように、ギヤ配置部44側の天井壁41には、回転体60の回転部62を突出させる、円形状の開口部56が形成されている。更に図18に示すように、この開口部56の裏側(ケースの内部空間側)であって、前記支持部51を除く周縁からは、リブ57が突設されている。
以上説明した第2ケースの、各部分(底壁、周壁、係合突部、係合片、取付フランジ、切欠き部等)の形状・構造は、上記態様に限定されるものでない。
一方、図8に示すように、本発明における「本止め部」をなす弾性部材90は、所定の弾性材料で形成されたクッション性を有するものであって、ケース11に設けられた支持部51に係止されて支持される基部91と、回転体60の第1突出部72に当接して、回転体60の所定方向への最大回動位置を規制するストッパ部92とを有している。
なお、上記弾性部材90は、上述したように、前記カム手段(ここでは、支持部51のテーパ面53と、回転体60のテーパ面74b)によって回転体60を回転させた後、回転体60と係合して、回転体60を、第1係合面33aと第2係合面68aとが離反した状態で、第1ケース20に対して回転体60を保持するものとなっている。
この実施形態の弾性部材90は、ケース11を構成する第1ケース20及び第2ケース40の、ギヤ配置部側の曲面状をなした周壁22,42に適合するように、全体として曲面状をなすように所定長さで延び且つ所定厚さで形成された、肉厚ブロック形状をなしている。
前記基部91は、その長手方向に沿った両側面91a,91bが曲面状をなしている。一方の側面91aは、両ケース20,40の、ギヤ配置部側の周壁22,42の内側に対向した配置される面となっている。他方の側面91bは、回転体60のギヤ部61の周壁61bの外側に対向して配置される面となっている。
また、基部91の内側には、前記支持部51が挿入されて係止する、支持孔93が形成されている。この支持孔93は、基部91の長手方向に沿って延び、長手方向に沿った両内面93a,93bが曲面状をなした、長孔状となっている。更に、基部91の長手方向他端部が当接部94をなしており、この当接部94に、モータ13が動作しておらずウォーム14が回転していない状態で、トーションバネ12により回転付勢された回転体60の第2突出部74が、回転体60の第2突出部74が当接するようになっている(図19参照)。
また、支持孔93の底部側であって、支持孔93の一方の内面93aからは、薄肉突起状のリブ93cが周方向に沿って突出している。図21に示すように、支持孔93の内部空間は、前記リブ93cを介して、支持部51の先端部側のみが挿入される縮径部分と、この縮径部分よりも拡径し、支持部51及び複数のリブ51aが挿入される拡径部分とに画成される。そして、支持部51が支持孔93に挿入されると、支持部51に設けた複数のリブ51aが、支持孔93の拡径部分の内面93aに当接して、支持部51に対する弾性部材90のガタツキを抑えると共に、支持部51の係止段部53bが、支持孔93の裏側周縁に係止することで、支持部51に基部91が支持されて、該支持部51に弾性部材90が支持されるようになっている(図13(B)参照)。
また、基部91の、一方の側面91aであって、基部91の天井部側端面から底部側に至る所定範囲には、第2ケース40の切欠き部55内に入り込んで、同切欠き部55を塞ぐ突出壁部95が突出している。
そして、基部91が支持部51に支持されることで、支持部51に支持された弾性部材90は、第1ケース20に対して第2ケース40が組付けられた状態で、基部91の、突出壁部95よりも下方側の部分が、第1ケース20の弾性部材配置凹部27内に収容されて配置され、突出壁部95の下端部が、第1ケース20の、弾性部材配置凹部27を設けた周壁22の上端部に係止する(図5(A)参照)。また、上記状態では、突出壁部95の上端部が、第2ケース40の切欠き部55の上端部に係止し、突出壁部95の周方向両端部が、切欠き部55の周方向両端部にそれぞれ係止して、切欠き部55が閉塞されるようになっている(図13(B)参照)。なお、弾性部材90が支持部51に支持された状態では、弾性部材90の突出壁部95の外面と、第2ケース40の、切欠き部55の周縁の周壁42や壁部42aの外面とは、面一となっている(図5(B)参照)。
また、図8に示すように、基部91の長手方向他端部であって、一方の側面91a寄りの位置からは、基部91よりも幅狭の板状をなした延出部96が延出している。図19に示すように、この延出部96は、基部91が弾性部材配置凹部27内に収容配置された状態で、第1ケース20の、ギヤ配置部24側の周壁22の、弾性部材配置凹部27の周方向他端部側に、対向して配置されるようになっている。
一方、ストッパ部92は、基部91の長手方向一端部から延出している。この実施形態におけるストッパ部92は、その内側に略半円状をなした変形用孔92aが形成されると共に、該変形用孔92aを介して形成された、アーチ状をなした変形壁部92bを有している。また、変形壁部92bの外周は、丸みを帯びた曲面状をなしている。
更に、ストッパ部92は、基部91の、回転体60の外周に対向する面(他方の側面91b)よりも、回転体60の外面に向かって膨出する膨出部92dを有している。これについて説明すると、図8(B)には、基部91の側面91bの仮想外面91c(側面91bを、一定内径で延長した周面)が二点鎖線で示されている。そして、図8(B)に示すように、この実施形態における膨出部92dは、ストッパ部92の、アーチ状をなした変形壁部92bの基端部側であって、基部91の側面91b側に、前記仮想外面91cよりも、回転体60の、ギヤ部61の周壁61bの外面に向かって膨らむ形状となるように設けられている。
以上説明した弾性部材90を形成する弾性材料としては、例えば、ブチルゴム(イソブチエン・イソプレンゴム:IIR)、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、ブタジエンゴム(BR)、ウレタン系ゴム、シリコーン系ゴム、フッ素系ゴム、アクリル系ゴム等のゴム材料や、熱可塑性の弾性エラストマー、などを好ましく用いることができる。特に、反発弾性が低い(衝撃吸収能が大きい)、弾性材料を用いることが好ましい。
上記弾性部材90は、トーションバネ12の回転付勢力に抗して回転体60が回転して、第1突出部72がストッパ部92に当接して最大回転位置が規制される過程で、回転体60の摺接部76a,76bに、ストッパ部92の膨出部92dが摺接して、回転体60の回転速度で減衰されつつ、その後、ストッパ部92の変形壁部92bが撓み変形して、第1突出部72に当接することで、回転体60の第1突出部72が弾性部材90に衝突する際の打音(衝突音)が軽減されるようになっている。
なお、弾性部材90を構成する各部分(基部91、ストッパ部92、突出壁部95、延出部96等)は、全て一体形成されている。
以上説明した弾性部材は、上記形状や構造に限定されるものではなく、回転体を、第1係合面と第2係合面とが離反した状態で保持可能な形状・構造であればよい。
(作用効果)
次に、上記構造からなるロック装置10の作用効果について説明する。
すなわち、固定体1の開口部2を閉じるべく、開口部2に対して開閉体5を押し込むと、一対のロック部材80,81の係合部82,82のテーパ面が、開口部2の両側内面に押圧されて、トーションバネ12の付勢力に抗して、一対のロック部材80,81が開閉体5の内方に引き込まれていく。そして、各係合部82,82が、ロック部3,3に至ると、トーションバネ12の付勢力によって、回転体60が回転付勢されて、ロック部材80,81が開閉体5の外方に向けて押し出されて、各係合部82,82がロック部3,3にそれぞれ係合して、固定体1の開口部2を開閉体5で閉じた状態にロックすることができる(図1(A)及び図22参照)。
一方、固定体1の開口部2から開閉体5を開く場合には、開閉体5の表面側のスイッチ7を操作する。すると、図示しない電源に接続された電源コネクタからバスバー17,17を通してモータ13に電気が供給されて、モータ13の回転軸13aが回転すると共にウォーム14が回転し、それに連動して回転体60が、トーションバネ12の回転付勢力に抗して、図19の矢印F2に示す第2方向に回転する。その結果、一対のロック部材80,81の係合部82,82が、ロック部3,3から離脱する方向にスライドして、係合部82とロック部3との係合が解除されるので、固定体1の開口部2から開閉体5を移動させて、固定体1の開口部2を開くことができる(図1(B)及び図23参照)。
この際、このロック装置10においては、図19に示すモータ13が動作せずウォーム14が回転していない状態から、モータ13が動作してウォーム14が回転すると、トーションバネ12の回転付勢力に抗して、回転体60の第1突出部72が、弾性部材90のストッパ部92に近接する方向に、回転体60が回転していく(図19の矢印F2参照)。
このとき、回転体60の摺接部76の第1摺接部76aや第2摺接部76bが、弾性部材90のストッパ部92(ここではストッパ部92の膨出部92d)に順次摺接して、回転体60の回転速度を減衰させながら、最終的に図20に示すように、回転体60の突出部(第1突出部72)に衝突して、回転体60の回転を停止させるので、打音を軽減することができる。
そして、このロック装置10においては、支軸32の第1凸部33を、回転体60の切欠き67に整合させた状態で、支軸32を支持孔65に挿入して、第1凸部33を切欠き67に通過させた後、回転体60を、トーションバネ12の回転付勢力に抗して、図9の矢印F2に示す第2方向に回転させることで、第2凸部68が第1凸部33を乗り越えて、抜け止め部(第1凸部33、切欠き67と、係止面66b)によって、第1ケース20に対して回転体60が抜け止め保持されると共に、仮止め部をなす、第1凸部33の第1係合面33a、及び、第2凸部68の第2係合面68aが互いに係合して、回転体60を、それ以上第1方向側へ回転しないように、第1ケース20に対して回転体60を仮止めすることができる(図10参照)。
この状態で、図14に示すように、第1ケース20に対して第2ケース40を組付けると、カム手段(支持部51のテーパ面53、及び、回転体60のテーパ面74b)が回転体60を回転させた後(図15(A),(B)参照)、図16に示すように、本止め部をなす弾性部材90が回転体60と係合するので、図3や、図17、図19に示すように、回転体60を、第1係合面33aと第2係合面68aとが離反した状態で、第1ケース20に対して回転体60が保持されて、第1ケース20に回転体60を本止めすることができる。
なお、第2ケース20に回転体60が本止めされた状態で、回転体60が第2方向に回転した場合には、両凸部33,68の、両係合面33a,68aが互いに離反するので、両凸部33,68どうしが互いに係合することはない。また、第2ケース20に回転体60が本止めされた状態で、回転体60が第1方向に回転しようとしても、本止め部をなす弾性部材90が回転体60と係合していて、両凸部33,68の、両係合面33a,68aが離反した位置に保持されているので、両凸部33,68どうしが互いに係合することもなく、図19に示す状態の回転体60が、矢印F1に示す第1方向へ回転することが規制される(本止め状態の回転体60の、第1方向への戻り回転が規制される)。
そして、このロック装置10においては、上述したように、第1凸部33を切欠き67に整合させた状態で、支軸32を支持孔65に挿入して、第1凸部33を切欠き67に通過させた後、回転体60を、第1方向とは反対の第2方向に回転させることで、抜け止め部によって、第1ケース20に対して回転体60が抜け止め保持されると共に、仮止め部の両係合面33a,68aが互いに係合して、回転体60の第1方向への回転動作が規制されて、第1ケース20に対して回転体60が仮止めされ、この状態で、第1ケース20に第2ケース40を組付けると、カム手段が回転体60を回転させた後、本止め部をなす弾性部材90が回転体60と係合して、回転体60を、第1係合面33aと第2係合面68aとが離反した状態で、第1ケース20に対して回転体60を保持するように構成したので、回転体60の回転規制(図19に示す状態における回転体60の、第1方向側への回転動作が規制)を確実に行うことができる。
また、このロック装置10においては、上記のように、本止め部によって回転体60を回転規制するように構成したので、仮止め部を構成する両凸部33,68の、係合面33a,68aの面積を小さくすることができる。すなわち、両凸部33,68の、係合面33a,68aの面積が小さければ、第1ケース20に回転体60を仮止めすべく、回転体60を図9の矢印F2に示す第2方向に回転させる際に、第2凸部68の第2係合面68aが、第1凸部33の第1係合面33aを容易に乗り越えさせることができるので、上記特許文献1のサイドロック装置における回動規制爪の先端側のように、積極的な弾性を与える必要がない。すなわち、このロック装置10では、上記のような係合面33a,68aを設けることで、特許文献1における回動規制爪のように、弾性を付与すべくコ字状スリット等を形成する必要がないので、回転体60やケース11に余計な開口が不要となり、音を漏れにくくすることができる。
そして、開閉体5の表面側のスイッチ7を操作して、上述したように、モータ13やウォーム14等を介して、トーションバネ12の回転付勢力に抗して回転体60回転させて、一対のロック部材80,81の係合部82,82が、ロック部3,3から離脱する方向にスライドさせて、係合部82とロック部3との係合を解除して、固定体1の開口部2から開閉体5が開いた状態とした後、スイッチ7から手を離すと、トーションバネ12の回転付勢力によって、回転体60が矢印F1に示す第1方向に回転付勢されて、ロック部材80,81が開閉体5の外方に向けて押し出される。
この際、図3や、図17、図19に示すように、回転体60は、弾性部材90によって、第1係合面33aと第2係合面68aとが離反した位置に保持されているので、ロック部材80,81とロック部3,3との係合を解除した後、付勢手段により回転体60が回転付勢されたときの、仮止め部の両係合面33a,68aどうしが係合することを規制することができ、その結果、両係合面33a,68aが互いに係合する際の打音を、低減することができる。
また、第1ケース20に回転体60を抜け止め保持し、かつ、両係合面33a,68aが係合して、第1ケース20に対して回転体60を仮止めした状態で(図10及び図11参照)、第1ケース20に第2ケース40を組付ける際に、カム手段によって、回転体60を、第2方向に回転させて、弾性部材90に係合させることができるので(図16参照)、手動で回転体60を回転させる必要がなく、ロック装置10の組立て作業性を高めることができる。
また、この実施形態においては、図13に示すように、第2ケース40からは、本止め部をなす弾性部材90が支持される支持部51が突出しており、この支持部51の先端側にカム手段(ここではテーパ面53)が形成されており、基端側に弾性部材90が支持されるようになっている。
上記態様によれば、第1ケース20に回転体60を抜け止め保持し、かつ、両係合面33a,68aが係合して、第1ケース20に対して回転体60を仮止めした状態で(図10及び図11参照)、第1ケース20に対して第2ケース40を押し込むだけの簡単な作業で、支持部51の先端側に形成したカム手段(テーパ面53)によって、回転体60を、付勢手段の回転付勢力に抗して回転させた後、支持部51の基端側に支持された弾性部材90が係合するため、ロック装置10の組立て作業性をより高めることができる。
更に、この実施形態においては、支軸32の外周に、第1係合面33aを設けた第1凸部33が設けられており、支持孔65の周縁に、第2係合面68aを設けた第2凸部68が設けられており、両凸部33,68が仮止め部をなしており、第1凸部33及び第2凸部68どうしは、支軸32と支持孔65との間に形成された隙間を介して偏心させることによって、付勢手段(トーションバネ12)の回転付勢力に抗して乗り越え可能とされており、凸部33,68どうしが乗り越えた後、図12に示すように、付勢手段の付勢力Gが、第1凸部33及び第2凸部68が当接する方向にも作用することにより(図12の付勢力G´参照)、第2凸部68の第2係合面68aが、第1凸部33の第1係合面33aに係合して仮止めがなされるように構成されている。
上記態様によれば、凸部33,68どうしが乗り越えた後、図12に示すように、付勢手段の付勢力Gが、第1凸部33及び第2凸部68が当接する方向にも作用することにより(図12の付勢力G´参照)、第2凸部68の第2係合面68aが、第1凸部33の第1係合面33aに係合して仮止めがなされるので、付勢手段の回転付勢力によって、凸部33,68が戻り方向に乗り越えて、仮止めが解除されることを防止することができ、回転体60を確実に仮止めすることができる。
また、この実施形態においては、第1ケース20から支軸32が一体的に突出しており、回転体60に、支軸32が挿入される筒部64が設けられており、支軸32の外周に、第1係合面33aを設けた第1凸部33が設けられており、支持孔65の周縁に、第2係合面68aを設けた第2凸部68が設けられており、第1ケース20には、第1凸部33を成形するための穴(凸部成形用穴36)が形成されており、ケース11に回転体60が回転可能に軸支されたときに、図4に示すように、筒部64の端面が、前記穴を塞ぐように構成されている。
上記態様によれば、ケース11に回転体60が回転可能に軸支されたときに、図4に示すように、第1ケース20に形成した凸部形成用の穴36が、回転体60に設けた筒部64の端面で塞がれるので、ケース内部で生じる打音を、ケース外部に、より音漏れしにくくすることができる。
(開閉体のロック装置の、他の実施形態)
図24~26には、本発明に係る開閉体のロック装置の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態における開閉体のロック装置10A(以下、単に「ロック装置10A」ともいう)は、回転体60A側に支軸32Aを設け、第1ケース20側に支持孔65Aを設けて、第1ケース20Aに回転体60Aを回転可能に支持させた構造となっている。
具体的には、図25に示すように、回転体60Aの、回転部62の裏側中心から、支軸32Aが突出しており、その軸方向先端部の外周の一箇所に、第1凸部33Aが突設されている。また、回転部62には、第1凸部33Aを成形するための、凸部成形用穴36Aが形成されている(図24参照)。
一方、第1ケース20Aの底壁21の、支軸32Aに整合する位置に、軸孔63Aが形成されており、この軸孔63Aの表側周縁から、筒部64Aが突出している。この筒部64Aの突出方向先端部の内側からは、切欠き67A(図26参照)を設けた内側突出部66Aが突出しており、その内側部分が、支持孔65Aをなしている。また、図26に示すように、支持孔65Aの周縁に、第2凸部68Aが設けられている。
そして、この実施形態においては、支軸32Aの第1凸部33Aを、回転体60Aの切欠き67Aに整合させた状態で、支軸32Aを支持孔65Aに挿入して、第1凸部33Aを切欠き67Aに通過させた後、回転体60を、付勢手段の回転付勢力に抗し第2方向に回転させることで、抜け止め部によって、第1ケース20Aに対して回転体60Aが抜け止め保持されると共に、仮止め部の両係合面33a,68aが互いに係合して、第1ケース20Aに対して回転体60Aが仮止めされ、この状態で、第1ケース20Aに対して第2ケース40Aを組付けると、カム手段が回転体60Aを回転させた後、弾性部材90が回転体60Aと係合して、回転体60Aを、第1係合面33aと第2係合面68aとが離反した状態で、第1ケース20Aに対して回転体60Aが保持される(図26参照)。その結果、仮止め部の両係合面33a,68aどうしが係合することを規制して、両係合面33a,68aが互いに係合する際の打音を、低減することができる。
また、この実施形態においても、ケース11に回転体60Aが回転可能に軸支されたときに、図24に示すように、回転体60Aに形成した凸部形成用の穴36Aが、第1ケース20Aに設けた筒部64Aの端面で塞がれるので、ケース内部で生じる打音を、ケース外部に、より音漏れしにくくすることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 固定体
2 開口部
3 ロック部
5 開閉体
10,10A 開閉体のロック装置(ロック装置)
11 ケース
12 トーションバネ
13 モータ
14 ウォーム
20,20A 第1ケース
32,32A 支軸
33,33A 第1凸部
33a 第1係合面
36,36A 凸部成形用穴
40,40A 第2ケース
51 支持部
53 テーパ面
60,60A 回転体
64,64A 筒部
65,65A 支持孔
68,68A 第2凸部
68a 第2係合面
80,81 ロック部材
82 係合部
90 弾性部材

Claims (4)

  1. 固定体の開口部に開閉可能に取付けられる開閉体のロック装置であって、
    前記固定体又は前記開閉体の一方に設けられたロック部と、
    前記固定体又は前記開閉体の他方に配置され、前記ロック部に係脱するロック部材と、
    第1ケース及び該第1ケースに組付けられる第2ケースからなり、前記固定体又は前記開閉体に取付けられるケースと、
    前記ケースに回転可能に軸支された回転体と、
    前記回転体を第1方向に回転付勢する付勢手段とを有し、
    前記第1ケース又は前記回転体の一方に支軸が設けられ、他方に前記支軸が挿通される支持孔が設けられており、
    前記支持孔の周縁には、切欠きが設けられ、前記支軸には、前記切欠きを通過可能な凸部が設けられていると共に、前記凸部を前記切欠きに通過させた後、前記回転体を前記第1方向とは反対の第2方向に回転させることで、前記第1ケースに対して前記回転体を抜け止めする抜け止め部が設けられており、
    前記第1ケース及び前記回転体の間には、前記回転体の回転に伴い互いに係合離反する第1係合面及び第2係合面が形成されており、
    前記第1係合面及び前記第2係合面は、互いに係合することにより、前記回転体の、前記第1方向への回転動作を規制して、前記第1ケースに対して前記回転体を仮止めする、仮止め部をなすように構成されており、
    前記第2ケース及び前記回転体の間には、前記第2ケースが前記第1ケースに組付けられるときに、係合状態の前記第1係合面と前記第2係合面とが離反するように、前記回転体を前記第2方向へ所定角度回転させるカム手段と、該カム手段によって前記回転体を回転させた後、前記回転体と係合して、前記回転体を、前記第1係合面と前記第2係合面とが離反した状態で、前記第1ケースに対して前記回転体を保持する、本止め部とが設けられていることを特徴とする開閉体のロック装置。
  2. 前記第2ケースからは、支持部が突出しており、
    該支持部の先端側に前記カム手段が形成されており、基端側に前記本止め部が設けられている請求項記載の開閉体のロック装置。
  3. 前記支軸の外周に、前記第1係合面を設けた第1凸部が設けられており、前記支持孔の周縁に、前記第2係合面を設けた第2凸部が設けられており、
    前記第1凸部及び前記第2凸部どうしは、前記支軸と前記支持孔との間に形成された隙間を介して偏心させることによって、前記付勢手段の回転付勢力に抗して乗り越え可能とされており、
    前記凸部どうしが乗り越えた後、前記付勢手段の付勢力が、前記第1凸部及び前記第2凸部が当接する方向にも作用することにより、前記支持孔の第2凸部の第2係合面が、前記支軸の第1凸部の第1係合面に係合して仮止めがなされるように構成されている請求項1又は2記載の開閉体のロック装置。
  4. 前記第1ケースから支軸が一体的に突出しており、
    前記回転体に、前記支軸が挿入される筒部が設けられており、
    前記支軸の外周に、前記第1係合面を設けた第1凸部が設けられており、前記支持孔の周縁に、前記第2係合面を設けた第2凸部が設けられており、前記第1ケースには、前記第1凸部を成形するための穴が形成されており、
    前記ケースに前記回転体が回転可能に軸支されたときに、前記筒部の端面が前記穴を塞ぐように構成されている請求項1~3のいずれか1つに記載の開閉体のロック装置。
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