JP5174133B2 - 車両用開閉扉の開閉操作装置 - Google Patents

車両用開閉扉の開閉操作装置 Download PDF

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Description

本発明は、開閉扉の少なくとも一部を構成するパネルの外方に配置される把持部を有するハンドルの一端部が前記パネルに回動可能に支承され、前記ハンドルがその他端部に有するガイド腕部を挿入せしめる挿入孔を有するベース部材主部と、前記挿入孔に挿入される前記ガイド腕部をガイドするようにして前記ベース部材主部に連設されるガイド部とを一体に有するベース部材が前記パネルに取付けられる車両用開閉扉の開閉操作装置に関する。
一端部が乗降用ドアのアウターパネルで回動可能に支承されてアウターパネルの外方に配置される把持部を有するハンドルに設けられるガイド腕部が、前記アウターパネルに取付けられるベース部材の挿入孔に挿入されるようにした車両用アウトハンドル装置が、特許文献1で知られている。
特開2003−27773号公報
上記特許文献1で開示されたものでは、ベース部材をアウターパネルの内側に取付けるにあたって、ベース部材をアウターパネルの裏面に押し当てて位置決めをした状態でボルトによりベース部材をアウターパネルに締結するものであり、作業員は、ベース部材をアウターパネルの裏面に押し当てて位置決めをした状態を維持するようにベース部材を保持しておく必要があり、ベース部材のアウターパネルへの取付け作業が煩雑である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、開閉扉のパネルへのベース部材の取付け作業を容易とした車両用開閉扉の開閉操作装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、開閉扉の少なくとも一部を構成するパネルの外方に配置される把持部を有するハンドルの一端部が前記パネルに回動可能に支承され、前記ハンドルがその他端部に有するガイド腕部を挿入せしめる挿入孔を有するベース部材主部と、前記挿入孔に挿入される前記ガイド腕部をガイドするようにして前記ベース部材主部に連設されるガイド部とを一体に有するベース部材が前記パネルに取付けられる車両用開閉扉の開閉操作装置において、前記ベース部材の上部および下部の一方に、少なくとも前記ガイド部を挿入するようにして前記パネルに設けられる透孔の縁部を嵌合せしめる嵌合溝が設けられ、該嵌合溝の開放方向とは反対側に開放する係合溝が前記ベース部材の上部および下部の他方に設けられ、前記ベース部材主部との間に少なくとも前記パネルを挟んだ状態で前記ベース部材に締結可能な取付け部材が、前記パネルの裏面に摺接してスライドすることで前記ベース部材に対する上下方向の位置を規制されつつ前記係合溝に係合されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記ベース部材および前記取付け部材の一方に、水平方向一方に開放した位置規制凹部が設けられ、前記取付け部材の前記係合溝への係合時に前記位置規制凹部に係合して前記ベース部材に対する前記取付け部材の上下方向の位置を規制する位置規制突部が、前記ベース部材および前記取付け部材の他方に設けられることを第2の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記取付け部材が前記ハンドルの長手方向両端部間にわたって形成され、前記ハンドルの一端部を回動可能に支承するようにして前記パネルの内方に突入されるハンドル支持部に上方から係合可能な係合腕部が、前記取付け部材に設けられることを第3の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記係合溝に係合する係合突部が前記取付け部材に一体に設けられ、前記ベース部材主部の少なくとも周縁部および前記パネルの外面間に介在するシール部材の裏面に、前記パネルの裏面に摺接しながら前記係合溝に係合する側への前記取付け部材のスライド方向の移動を規制するようにして前記取付け部材に係合する規制突部が突設されることを第4の特徴とする。
さらに本発明は、第1の特徴の構成に加えて、シリンダ錠を保護するように囲繞するシリンダ錠取付け部が、前記シリンダ錠を取付けるようにして前記取付け部材に一体に設けられることを第5の特徴とする。
なお実施の形態の乗降用ドア21が本発明の開閉扉に対応し、実施の形態のアウターパネル22が本発明のパネルに対応し、実施の形態の第2ベース部材25A,25Bが本発明のベース部材に対応し、実施の形態の第2シール部材34が本発明のシール部材に対応し、実施の形態の第2透孔42が本発明の透孔に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、ベース部材の上部および下部の一方に設けられる嵌合溝に、パネルに設けられる透孔の縁部が嵌合され、嵌合溝の開放方向とは反対側に開放するようにしてベース部材の上部および下部の他方に設けられた係合溝に、ベース部材のベース部材主部との間に少なくともパネルを挟んだ状態でパネルの裏面に摺接してスライドすることで取付け部材が係合され、ベース部材に対する前記取付け部材の上下方向の位置が規制されるので、開閉扉のパネルに、ベース部材および取付け部材を仮組みすることが可能であり、ベース部材および取付け部材を作業員が保持したままで作業することを不要として、取付け部材をベース部材に締結することでベース部材をパネルに取り付けることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、ベース部材および取付け部材の一方に設けられて水平方向一方に開放した位置規制凹部に、ベース部材および取付け部材の他方に設けられる位置規制突部が取付け部材の係合溝への係合時に係合するので、ベース部材に対する取付け部材の上下方向の位置を規制することができるとともに、取付け部材をベース部材に締結する際の取付け部材の回転も阻止することができ、またベース部材に対する取付け部材の組み付け位置がずれているときには位置規制凹部への位置規制突部の係合ができず、位置ずれしていることが容易に分かることになる。
本発明の第3の特徴によれば、取付け部材がハンドルの長手方向両端部間にわたって形成されていても、ハンドルの一端部を回動可能に支承するようにしてパネルの内方に突入したハンドル支持部に、取付け部材に設けられた係合腕部が上方から係合することで取付け部材の仮組み状態を確実に維持することができる。
本発明の第4の特徴によれば、シール部材の裏面に、係合溝に係合するようにして取付け部材に一体に設けられる係合突部を係合溝に係合させる側へのスライド方向の移動を規制するようにして取付け部材に係合する突部が突設されるので、ベース部材および取付け部材の相対位置をより正確に保持することができる。
さらに本発明の第5の特徴によれば、シリンダ錠を保護するように囲繞するシリンダ錠取付け部が取付け部材に一体に設けられ、そのシリンダ錠取付け部にシリンダ錠が取付けられるので、開閉扉の内方側でのシリンダ錠に対する悪意のアタックを困難とし、防盗性を高めることができる。
車両の乗降用ドアの一部側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線拡大断面図である。 アウターパネルを省略した状態での図3の4矢視図である。 アウターパネルに第2ベース部材が取付けられた状態での図4の5−5線に沿う断面図である。 第2ベース部材および第2シール部材の分解斜視図である。 図4から取付け部材を外した状態を示す図である。 レバーの一端部に当接面から作用する力を説明するために図3の要部を拡大して示す断面図である。 戻しばねが装着された状態のレバーを第2ベース部材に組付ける途中の状態を図7の9−9線に沿って示す断面図である。 第2ベース部材をアウターパネルに取付ける途中の状態を示すための図5に対応した断面図である。 取付け部材の正面図である。 取付け部材を第2ベース部材に仮組する途中の状態を示すための図4に対応した図である。 第2の実施の形態を示すものであって取付け部材を取り外した状態をアウターパネルの内方から見た斜視図である。 取付け部材の正面図である。 取付け部材を第1および第2ベース部材に締結した状態をアウターパネルの内方から見た図である。 取付け部材の第2ベース部材側への連結構造を拡大して示すようにした図15の要部拡大図である。 取付け部材の第1ベース部材への連結構造を拡大して示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態を図1〜図12を参照しながら説明すると、先ず図1および図2において、たとえば乗用車両が備える開閉扉としての乗降用ドア21が備えるアウターパネル22には、硬質の合成樹脂から成るハンドル23が回動可能に支承されるものであり、このハンドル23は、車両ユーザが把持することを可能としつつ車両の前後方向(図1の左右方向)に延びるようにしてアウターパネル22の外方に配置される把持部23aと、該把持部23aの一端部(この実施の形態では車両の前後方向に沿う前端部)に一体に連設される支持腕部23bと、前記把持部23aの他端部(この実施の形態では車両の前後方向に沿う後端側)に一体に連設されるガイド腕部23cとを有する。また前記ハンドル23の一端側で前記アウターパネル22には第1ベース部材24が取付けられ、前記ハンドル23の他端側で前記アウターパネル22には第2ベース部材25Aが取付けられる。
前記アウターパネル22には、前記ハンドル23の把持部23aおよび前記アウターパネル22間に車両ユーザの手を挿入することを可能とするための窪み26を形成するための彎曲部22aが内方側に膨らむようにして設けられ、その彎曲部22aを車両の前後方向に沿う前後両側から挟む位置でアウターパネル22の外面には、第1および第2取付け座27,28が設けられる。
第1ベース部材24と、第1取付け座27との間には合成樹脂から成る第1シート部材29が介装される。しかも第1ベース部材24には、第1シート部材29およびアウターパネル22を貫通してアウターパネル22の内方に挿入されるハンドル支持部24aが一体に設けられる。また第1ベース部材24の前記アウターパネル22に臨む面には金属製の第1ナット30が埋設されており、アウターパネル22に内方側から挿通される第1ボルト31を第1ナット30に螺合して締めつけることによって第1ベース部材24がアウターパネル22の第1取付け座27に取付けられる。
前記支持腕部23bは、略L字状に屈曲するように形成されて前記把持部23aの一端部に一体に連設されており、前記アウターパネル22の第1取付け座27および第1ベース部材24には、前記支持腕部23bをアウターパネル22の内方に挿入するための第1透孔32が設けられ、前記ハンドル支持部24a内に配置される前記支持腕部23bは、支持ピン33を介して前記ハンドル支持部24aに回動可能に支承される。すなわちハンドル23の一端部は、第1ベース部材24を介してアウターパネル22に回動可能に支承されている。
図3〜図7を併せて参照して、第2ベース部材25Aは硬質の合成樹脂により形成されるものであり、アウターパネル22における第2取付け座28の外方に配置されるベース部材主部25aと、前記ハンドル23における把持部23aの他端部に略直角に連設される前記ガイド腕部23cをガイドするようにして前記ベース部材主部25aからアウターパネル22の内方に延出されるガイド部25bとを一体に有して、アウターパネル22に取付けられるものであり、ベース部材主部25aの少なくとも周縁部および第2取付け座28間にゴムもしくは合成樹脂等の弾性材から成る第2シール部材34が介装される。
第2ベース部材25Aにおけるベース部材主部25aの前記窪み26側の部分には、前記把持部23aの他端部を受け入れるための受け入れ凹部35が設けられる。而して前記ベース部材主部25aは、前記受け入れ凹部35に前記把持部23aの他端部を受け入れた状態で、把持部23aおよびベース部材主部25aの一体感が得られるような形状を有するように形成されるものであり、ベース部材主部25aの受け入れ凹部35には前記ガイド腕部23cを挿入せしめる矩形状の挿入孔36が設けられ、前記ガイド部25bは前記挿入孔36に連なって角筒状に形成される。
前記受け入れ凹部35に関して前記窪み26とは反対側で第2ベース部材25Aのベース部材主部25aには、アウターパネル22内に突入するナット支持部25cの基端部が一体に連設されており、このナット支持部25cの先端部には、車両の後方に向かうにつれてアウターパネル22から遠ざかるように傾斜した軸線を有する金属製の第2ナット37がモールド結合される。
前記ガイド部25bおよび前記ナット支持部25c間で第2ベース部材25Aには、図示しないキーにより乗降用ドア21の鎖錠および解錠を切換えるシリンダ錠38を連接させるようにして前記ベース部材主部25aから内方にわずかに突出する筒部25dが一体に設けられ、前記ベース部材主部25aには、前記筒部25dに連接されたシリンダ錠38に前記キーを挿脱するためのキー挿入孔39が設けられる。
前記アウターパネル22の第2取付け座28には、第2ベース部材25Aのガイド部25bを挿入させるための第2透孔42と、前記筒部および前記ナット支持部25cを挿入させるための第3透孔43とが設けられており、第2シール部材34は、第2および第3透孔42,43をまとめて囲むように形成される。
前記ハンドル23が一体に備えるガイド腕部23cは、アウターパネル22に対して略直交する方向への移動を可能として、第2ベース部材25Aの挿入孔36からガイド部25b内に挿入される。一方、第2ベース部材25Aにはレバー支持部44が一体に設けられており、このレバー支持部44には、ハンドル23の回動軸線に直交して車両の前後方向に延びる支軸45によりレバー46が回動自在に支承され、ガイド腕部23cに設けられている当接面47にレバー46が係合、当接される。
前記レバー46は、クランク状に形成されるレバー主部46aと、前記支軸45を挿通せしめるようにして前記レバー主部46aの中間部一側面に直角に連設される支持筒部46bとを一体に有するように形成され、支持筒部46bおよびレバー主部46aには、前記支軸45を貫通させる軸孔50が設けられる。
図8において、前記レバー46におけるレバー主部46aの一端部は、前記ハンドル23のガイド腕部23cに設けられて該ガイド腕部23cの左右両側に開口する開口部51内に挿入されるものであり、角筒状の前記ガイド部25bには、前記開口部51の両側に配置されるスリット41,41がガイド部25bの軸方向に延びるようにして設けられ、前記レバー主部46aの一端部は一方のスリット41から前記開口部51内に挿入される。
前記当接面47は、前記ガイド腕部23cの先端側で前記開口部51の一側壁に形成されて外方側に臨むものであり、前記レバー主部46aの一端部には、ナイロン等の摩擦係数の低い合成樹脂から成るレバーカバー48が前記当接面47に接触するようにして装着される。
すなわち乗降用ドア21に回動可能に支承されたハンドル23の回動支点(この実施の形態では支持ピン33)からずれた位置でハンドル23に当接面47が形成され、第2ベース部材25Aを介して前記乗降用ドア21に回動可能に支承されるレバー46の一端部のレバーカバー48が、前記ハンドル23の回動操作に応じて前記レバー46が回動作動するようにして、前記当接面47に当接することになる。
前記当接面47のうち少なくとも前記乗降用ドア21の開放側への前記ハンドル23の操作初期に前記レバー46の一端部のレバーカバー48に当接する部分が、前記ハンドル23の回動に伴う前記当接面47の移動方向52と直交する平面PLに沿う方向で前記レバー46の回動支点すなわち支軸45に近づくにつれて前記移動方向52の前方位置となるようにしつつ前記平面PLと交差するように傾斜もしくは湾曲して形成される。
而して前記当接面47は、前記ハンドル23の操作初期に前記レバー46の一端部のレバーカバー48に当接する初期当接部47aと、前記ハンドル23の操作後期に前記レバー46の一端部のレバーカバー48に当接するようにして前記初期当接部47aに連なる後期当接部47bとから成り、初期当接部47aは、前記当接面47の移動方向52と直交する平面PLに沿う方向で前記レバー46の回動支点に近づくにつれて前記移動方向52の前方位置となるようにしつつ前記平面PLと交差するように湾曲して形成され、前記後期当接部47bは前記平面PLに沿うように形成される。
前記当接面47の初期当接部47aにレバーカバー48を当接させた状態にあるレバー46には、ハンドル23の回動操作によって当接面47の移動方向52に沿う力Fが当接面47から作用するのであるが、初期当接部47aが、当接面47の移動方向52と直交する平面PLに沿う方向で前記レバー46の回動支点に近づくにつれて前記移動方向52の前方位置となるようにしつつ前記平面PLと交差するように湾曲して形成されるものであるので、レバー46を回動させる方向の分力Rが生じることになり、その分力Rによって前記レバー46に作用する回転力M1は、当接面47がその移動方向52と直交する平面状のものであるときにレバー46に作用する回転力M2よりも大きくなる。
前記レバー46におけるレバー主部46aの他端部にはジョイント部材49が装着されており、このジョイント部材49には、乗降用ドア21に設けられたラッチ機構53(図2参照)に開扉操作力を伝達するロッド(図示せず)の一端部が連結される。
前記シリンダ錠38が解錠状態に在るときに、ハンドル23を操作しない場合にはレバー46は図3で示す非作動位置に在り、このとき前記ラッチ機構53で乗降用ドア21の閉状態が保持される。またハンドル23を操作して第2ベース部材25Aの受け入れ凹部35からハンドル23の他端部が離れることに伴なうガイド腕部23cの作動により、レバー46が図3の位置から時計方向に回動したときに、前記ラッチ機構53は、乗降用ドア21の閉状態を解除することになり、ハンドル23の操作により乗降用ドア21を開放することが可能となる。
前記レバー46とレバー支持部44との間には、前記レバー46の支持筒部46bを囲繞するねじりばねである戻しばね54が設けられており、この戻しばね54のばね力により、当接面47にレバーカバー48を当接させたレバー46は非作動位置側に付勢されており、ハンドル23が戻しばね54で開位置側にばね付勢されることになる。
前記レバー支持部44は、前記ガイド部25bに連なって第2ベース部材25Aに設けられるものであり、前記レバー46に設けられた軸孔50を貫通する前記支軸45の両端部を挿通、支持するための支持孔55,56が同軸にそれぞれ設けられて前記レバー46の両側に配置される一対の側壁57,58から成り、それらの側壁57,58は前記ガイド部25bに一体にかつ直角に連設される。
前記ガイド部25bとは反対側で前記両側壁57,58間には、前記戻しばね54がその一端部54aを前記レバー46に係合させるようにして組み付けられた状態にある前記レバー46を、図9で示すように、前記戻しばね54の他端部54bが前記両側壁57,58の一方57に係合するようにしつつ前記当接面47に該レバー46の一端部が当接するようにして、両側壁57,58間に押し込むのをガイドする組み付けガイド部59が設けられる。
また前記両側壁57,58間で第2ベース部材25Aには、たとえば両側壁57,58間で相互間に間隔をあけて配置される3つのストッパ61,62,63が設けられるものであり、前記両側壁57,58間に押し込まれた前記レバー46がそれらのストッパ61〜63に当接して押し込み移動が規制されたときに、前記レバー46が、その軸孔50を前記両側壁57,58の前記支持孔55,56に対応させた位置となる。而して3つのストッパ61〜63のうち1つのストッパ61は、前記レバー46におけるレバー主部46aに当接するように円弧状に突出して形成され、残余の2つのストッパ62,63は、前記戻しばね54のうち前記レバー46の支持筒部46bを囲繞する部分に当接するように円弧状に突出して形成される。
前記支軸45は、前記レバー46の押し込みがストッパ61〜63で規制された状態で、両側壁57,58のうちシリンダ錠38に連設されるようにして第2ベース部材25Aに設けられる筒部25d寄りにある一方の側壁57から当該側壁57の支持孔55、前記レバー46の軸孔50および他方の側壁58の支持孔56に順次挿入せしめられるものであり、該支軸45の一端部には、周方向に分離した複数個たとえば3個の係合片45a…が一体に設けられる。而して前記軸孔50および両支持孔55,56に支軸45が挿通される際には挿通操作を容易とするために前記係合片45a…は縮径することが可能であるが他方の側壁58から突出した状態では拡径して他方の側壁58の外側面に係合することになる。また前記支軸45の他端には、一方の前記側壁57の外側面に係合する係合鍔部45bが半径方向外方に張り出すようにして一体に設けられる。
而して支軸45を介して前記レバー46を両側壁57,58で回動可能に支持した状態では、前記レバー46および前記戻しばね54と、前記ストッパ61〜63との間には間隙が生じており、レバー46の回動時にレバー46およびストッパ61間、ならびに戻しばね54およびストッパ62,63間で摩擦が生じることはない。
また前記ストッパ61〜63で規制されるまで前記両側壁57,58間に押し込まれた状態にあって前記戻しばね54が発揮するばね力で回動付勢される前記レバー46の回動位置は、ハンドル23のガイド腕部23cに形成された当接面47にレバー46の一端部のレバーカバー48が当接するとともに、前記組み付けガイド部59に隣接して第2ベース部材25Aに設けられる規制部60に前記レバー46が当接することで規制される。
また前記両側壁57,58のうち一方の側壁57には前記戻しばね54の他端部54bが係合されるのであるが、一方の側壁57には、前記戻しばね54が組み付けられた状態にある前記レバー46が、図9で示すように前記組み付けガイド部59でガイドされて前記両側壁57,58間に押し込まれる際に前記戻しばね54の他端部54bを引っかける突起64と、前記レバー46が前記組み付けガイド部59でガイドされて前記両側壁57,58間に押し込まれるにつれて前記突起64から離脱した前記戻しばね54の他端部54bを係合状態を維持しつつスライドさせるばね支持部65とが設けられる。
ところで前記両側壁57,58は、前記ベース部材25Aのベース部材主部25aから略直角に突出するようにして設けられており、一方の側壁57の前記ベース部材主部25aからの突出端部57aには、前記ガイド部25bおよび組み付けガイド部59間の中間部に位置する前記突起64が前記ベース部材主部25aとは反対側に突出するようにして設けられる。前記ばね支持部65は、前記突起64および前記ガイド部25b間にわたって前記一方の側壁57の前記突出端部57aに形成されており、前記レバー46が前記ストッパ61〜63に当接するまで前記両側壁57,58間に押し込まれた状態では、図5で示すように、前記戻しばね54の他端部54bは前記ばね支持部65のうち前記ガイド部25b側の端部に係合された状態となる。
しかも前記戻しばね54の他端部54bは、前記ばね支持部65に中間部を当接させるとともに前記一方の側壁57の外側面に係合することを可能として略U字状に屈曲して形成されており、ばね支持部65に当接しつつスライドすることが可能であり、そのスライド時に戻しばね54が前記側壁57の内側に倒れ込むことはその他端部54bが側壁57の外側面に係合することで抑制される。
ところで第2ベース部材25Aは、そのベース部材主部25aとの間に第2シール部材34および前記アウターパネル22を挟んだ状態にある取付け部材68を、その取付け部材68に挿通される第2ボルト69を第2ベース部材25Aの第2ナット37に螺合して第2ベース部材25Aに締結することで前記アウターパネル22に取付けられるものである。
第2ベース部材25Aを前記アウターパネル22に取付けるために、第2ベース部材25Aの上部および下部の一方に、少なくとも前記ガイド部25bを挿入するようにして前記アウターパネル22に設けられる透孔の縁部を嵌合せしめる嵌合溝70が設けられ、該嵌合溝70の開放方向とは反対側に開放する係合溝71が第2ベース部材25Aの上部および下部の他方に設けられる。
而してこの実施の形態では、前記ガイド部25bだけを挿入するようにして前記アウターパネル22に設けられる第2透孔42の上縁部を、第2シール部材34とともに嵌合するようにして上方に向けて開放した嵌合溝70が、ベース部材主部25aと、前記組み付けガイド部59および前記規制部60との間に配置されるようにして第2ベース部材25Aに設けられる。また前記組み付けガイド部59は、前記嵌合溝70に嵌合される第2透孔42の上縁部よりも上方かつ車内側に延びるようにして第2ベース部材25Aに設けられるものであり、第2ベース部材25Aの前記乗降用ドア21への取付け状態では、前記戻しばね54の少なくともアウターパネル22側の部分を上方から覆うことになる。
前記係合溝71は、前記ガイド部25bの下部の先端から下方に一体に突出する突部25eと、ベース部材主部25aとの間で下方に向けて開放するようにして第2ベース部材25Aの下部に設けられる。而して前記係合溝71のベース部材主部25a側の側壁71aの下端は、アウターパネル22における第2透孔42の下縁部よりも下方位置に在り、前記係合溝71の前記突部25e側の側壁71bの下端は、第2透孔42の下縁部よりも上方位置に在る。
ところで前記挿入孔36および前記ガイド部25bに前記ハンドル23のガイド腕部23cが挿入されるとともに戻しばね54が装着された前記レバー46を組み付けた状態に在る第2ベース部材25Aは、図10で示すように、ハンドル23が上方位置となるように傾斜した姿勢で第2透孔42の上縁部および第2シール部材34を前記嵌合溝70に上方から嵌合しつつ斜め下方から第2透孔42にガイド部25bを挿入するとともに第3透孔43に筒部25dおよびナット支持部25cを挿入するようにして、アウターパネル22側に組付けられていくものであり、前記嵌合溝70の幅は、そのような第2ベース部材25Aの組み付け時の姿勢変化に対応し得るようにするために、アウターパネル22の厚みおよび第2シール部材34の厚みの合計値よりも大きく設定される。このため第2ベース部材25Aのベース部材主部25aが前記アウターパネル22の外面との間に第2シール部材34を挟んだ状態で、前記アウターパネル22の内面と、前記嵌合溝70の内側面との間には、図5で示すような間隙が生じる。
図11を併せて参照して、前記取付け部材68は、第3透孔43の周囲でアウターパネル22の裏面に当接する平面部68aと、前記シリンダ錠38を保護するように囲繞しつつ該シリンダ錠38を取り付けるようにして前記平面部68aに直角に連なる筒状のシリンダ錠取付け部68bと、第2ベース部材25Aのナット支持部25cを上下から挟むように形成されて前記平面部68aに直角に連なるとともにシリンダ錠取付け部68bに連なる上下一対の壁部68c,68cと、第2ベース部材25Aのナット支持部25cにモールド結合される第2ナット37に対向するように形成して前記両壁部68c…の先端間を一体に結ぶ締結板部68dと、前記係合溝71に係合されるようにして前記平面部68aの下部から前方に突出する係合突部68eと、該係合突部68eの下部に連なりつつ係合突部68eよりもさらに前方に突出するようにして前記平面部68aの最下部から前方に延出される延出腕部68fとを一体に備え、前記係合突部68eは、前記突部25e側の側壁71bに沿うようにして前記係合溝71にスライド挿入される。
前記締結板部68dには、第2ナット37に螺合する第2ボルト69を挿通するためのボルト挿通孔72が設けられる。また係合突部68eは、第2ベース部材25Aのベース部材主部25aとの間に、第2シール部材34およびアウターパネル22を挟んだ状態で、アウターパネル22の裏面に平面部68aを摺接させつつ、図12の矢印73Aで示すように図12の右から左すなわち車両の前後方向に沿う後方から前方に向けて取付け部材68をスライドさせるか、図12の矢印73Bで示すようにわずかに前下がりの姿勢とした取付け部材68を下方から前側斜め上方に向けてスライドさせることで前記係合溝71に係合される。
しかも係合溝71に係合突部68eを係合させた状態で、第2ベース部材25Aに対する取付け部材68の上下方向相対位置は規制されるものであり、その上下方向相対位置を規制するために、第2ベース部材25Aおよび前記取付け部材68の一方に、水平方向一方に開放した位置規制凹部74が設けられ、前記取付け部材68の前記係合溝71への係合時に前記位置規制凹部74に係合して第2ベース部材25Aに対する前記取付け部材68の上下方向の位置を規制する位置規制突部75が、第2ベース部材25Aおよび前記取付け部材68の他方に設けられる。
この実施の形態では、取付け部材68の平面部68aにおいて第2ベース部材25Aのガイド部25b側の側面に前記位置規制凹部74が設けられ、第2ベース部材25Aのガイド部25bに前記位置規制突部75が設けられる。しかも位置規制凹部74の上方で前記平面部68aの前記ガイド部25bに臨む側面には、係合溝71に係合突部68eを係合させるようにして取付け部材68をスライドさせる際に、前記位置規制突部75の先端を摺接させて該規制突部75を位置規制凹部74側に案内する傾斜面76が形成される。
また第2シール部材34の下部の裏面には、前記前記係合溝71に係合突部68eを係合する側への前記取付け部材68のスライド方向の移動を規制するための規制突部77が突設されており、前記延出腕部68fの先端部には、その規制突部77を係合させる規制溝78が設けられる。
而してベース部材主部25aとの間に第2シール部材34およびアウターパネル22を挟んだ状態の前記係合突部68eを前記係合溝71に係合させるべく前記取付け部材68をスライドさせることによって、前記延出腕部68fの前端部が前記規制突部77を乗り越え、該規制突部77が規制溝78に収納、係合されることになり、その際、カチッと嵌まり込む感覚が得られるので、取付け部材68のスライドが完了したか否かを感覚的に知ることができる。しかも弾性材から成る第2シール部材34に前記規制突部77が設けられるので、規制突部77自体が撓み易くなり、規制突部77を大きくして規制力を大きくしたり、取付け部材68のスライドが完了したか否かの感覚を感じ易くすることができる。
前記取付け部材68のシリンダ錠取付け部68bに挿入されるようにして該シリンダ錠取付け部68bに取付けられるシリンダ錠38のロータ79には、伝動軸80の一端部が相対回転不能に取付けられており、この伝動軸80の他端部は、シリンダ錠80の操作による施・解錠操作力を伝達するようにして、図2で示すように前記ラッチ機構53に連結される。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、乗降用ドア21に、回動操作によって該乗降用ドア21を開閉するためのハンドル23と、乗降用ドア21に設けられるラッチ機構53に解錠操作力を伝達するためのレバー46とが回動可能に支承され、ハンドル23の回動支点からずれた位置で該ハンドル23に形成される当接面47に、ハンドル23の回動操作に応じて前記レバー46が回動作動するようにして前記レバー46の一端部が当接されるのであるが、当接面47のうち少なくとも前記乗降用ドア21の開放側への前記ハンドル23の操作初期に前記レバー46の一端部のレバーカバー48に当接する部分が、ハンドル23の回動に伴う前記当接面47の移動方向52と直交する平面PLに沿う方向で前記レバー46の回動支点に近づくにつれて前記移動方向52の前方位置となるようにしつつ前記平面PLと交差するように傾斜もしくは湾曲して形成される。
したがって当接面47の移動方向52と直交する平面状の当接面にレバー46の一端部が当接しているのに比べて当接面47からレバー46に作用する回転分力Rを大きくすることが可能であり、レバー46および当接面47間で生じる摩擦抵抗力も比較的小さくなり、小さな操作力でレバー46に大きな回転トルクを付与することが可能となる。而して初期作動時のハンドル23の操作荷重を軽くすることによってハンドル23を操作したときの引っかかり感を無くし、ハンドル23の操作フィーリングを高めることができる。
また当接面47が、当接面47の移動方向52と直交する平面PLに沿う方向で前記レバー46の回動支点に近づくにつれて前記移動方向52の前方位置となるようにしつつ前記平面PLと交差するように傾斜もしくは湾曲して形成されて前記ハンドル23の操作初期に前記レバー46の一端部に当接する初期当接部47aと、前記平面に沿うように形成されて前記ハンドル23の操作後期に前記レバー46の一端部に当接するようにして前記初期当接部47aに連なる後期当接部47bとから成るので、ハンドル23の初期操作後には、レバー46の当接面47への当接箇所の変位によってレバー比が大きくなり、初期操作時よりも大きな回転トルクをレバー46に付与することが可能であり、当接面47のうち当接面47の移動方向52と直交する平面PLに沿う後期当接部47bにレバー46の一端部を当接させることでハンドル23の操作力の変化を少なくし、滑らかな作動フィーリングを得ることができる。
また前記ハンドル23が備えるガイド腕部23cの先端側に前記当接面47が形成され、ガイド腕部23cを移動自在に挿通させる挿入孔36を有してアウターパネル22に取付けられる第2ベース部材25Aに、支軸45を介して前記レバー46を回動可能に支承するレバー支持部44が設けられ、レバー支持部44およびレバー46間に、レバー46の一端部を前記当接面47に当接させる側に前記レバー46を回動付勢する戻しばね54が設けられるのであるが、レバー支持部44が、前記レバー46に設けられた軸孔50を貫通する前記支軸45の両端部を挿通、支持するための支持孔55,56を同軸に有して前記レバー46の両側に配置される一対の側壁57,58から成り、前記戻しばね54がその一端部54aを前記レバー46に係合させるようにして組み付けられた状態にある前記レバー46を前記戻しばね54の他端部54bが前記両側壁57,58の一方である側壁57に係合するようにしつつ前記当接面47に該レバー46の一端部が当接するように両側壁57,58間に押し込むのをガイドする組み付けガイド部59と、前記両側壁57,58間に押し込まれた前記レバー46を前記軸孔50が前記両側壁57,58の前記支持孔55,56に対応した位置で規制するストッパ61〜63とが前記両側壁57,58間に配置されて第2ベース部材25Aに設けられ、前記ストッパ61〜63で規制されるまで前記両側壁57,58間に押し込まれた状態にあって前記戻しばね54が発揮するばね力で回動付勢される前記レバー46の回動位置が、前記当接面47および第2ベース部材25Aの規制部60に当接することで規制される。
したがって一対の側壁57,58から成るレバー支持部44に、一端部54aをレバー46に係合させるようにして戻しばね54が組み付けられた状態にあるレバー46を組み込む際には、両側壁57,58間に設けられた組み付けガイド部59でガイドすることによって、戻しばね54の他端部54bが両側壁57,58の一方である側壁57に係合するようにしつつガイド腕部23cの当接面47にレバー46の一端部が当接するようにしてレバー46を両側壁57,58間に押し込むことができる。しかも押し込まれたレバー46をストッパ61〜63で規制したときには、レバー46の軸孔50が両側壁57,58の支持孔55,56に対応した位置にあり、ストッパ61〜63で規制されるまで両側壁57,68間に押し込まれた状態にあるレバー46は、当接面47および第2ベース部材25Aに当接することで回動位置が規制されるので、レバー46から手を離した状態で支軸45をレバー46の軸孔50および両側壁57,58の支持孔55,56に挿通することができ、第2ベース部材25Aのレバー支持部44へのレバー46の組み付け作業が容易であり、組付け性を高めることができる。
また一対の前記側壁57,58のうち前記戻しばね54の他端部54bが係合される側壁57に、戻しばね54が組み付けられた状態にある前記レバー46が前記組み付けガイド部59でガイドされて前記両側壁57,58間に押し込まれる際に前記戻しばね54の他端部54bを引っかける突起64と、前記レバー46が前記組み付けガイド部59でガイドされて前記両側壁57,58間に押し込まれるにつれて前記突起64から離脱した前記戻しばね54の他端部54bを係合状態を維持しつつスライドさせるばね支持部65とが設けられているので、戻しばね54が組み付けられた状態にあるレバー46をレバー支持部44に組み込む際に戻しばね54の側壁57との係合状態を維持しつつ戻しばね54の他端部54bの側壁57への係合位置をずらせることができ、レバー支持部44へのレバー46の組み付け作業がより容易となり、組付け性をより高めることができる。
また前記組み付けガイド部59が、第2ベース部材25Aの前記乗降用ドア21への取付け状態で前記戻しばね54の少なくともアウターパネル22側の部分を上方から覆うようにして第2ベース部材25Aに設けられるので、この実施の形態のように乗降用ドア21のアウターパネル22が車両の外方に臨むものであっても、アウターパネル22の裏面を伝わる上方からの水滴が戻しばね54にかからないようにして組み付けガイド部29で防水機構を発揮することができる。
またハンドル23のガイド腕部23cを挿入せしめる挿入孔36が設けられる第2ベース部材25Aは、前記挿入孔36を有するベース部材主部25aと、前記挿入孔36に挿入される前記ガイド腕部23cをガイドするようにして前記ベース部材主部25aに連設されるガイド部25bとを一体に有しており、この第2ベース部材25Aの上部および下部の一方(この実施の形態では上部)に、少なくとも前記ガイド部25bを挿入するようにしてアウターパネル22に設けられる第2透孔42の上縁部を嵌合せしめる嵌合溝70が設けられ、該嵌合溝70の開放方向とは反対側に開放する係合溝71が第2ベース部材25Aの上部および下部の他方(この実施の形態では下部)に設けられ、前記ベース部材主部25aとの間に第2シール部材34および前記アウターパネル22を挟んだ状態で第2ベース部材25Aに締結可能な取付け部材68が、アウターパネル22の裏面に摺接してスライドすることで第2ベース部材25Aに対する上下方向の位置を規制されつつ前記係合溝71に係合される。
したがって乗降用ドア25Aのアウターパネル22に、第2ベース部材25Aおよび取付け部材68を仮組みすることが可能であり、第2ベース部材25Aおよび取付け部材68を作業員が保持したままで作業することを不要として、取付け部材68を第2ベース部材25Aに締結することで第2ベース部材25Aをアウターパネル22に取り付けることができる。
また第2ベース部材25Aおよび前記取付け部材68の一方(この実施の形態では取付け部材68)に、水平方向一方に開放した位置規制凹部74が設けられ、前記取付け部材68の前記係合溝71への係合時に前記位置規制凹部74に係合して第2ベース部材25Aに対する前記取付け部材68の上下方向の位置を規制する位置規制突部75が、第2ベース部材25Aおよび前記取付け部材68の他方(この実施の形態では第2ベース部材25A)に設けられるので、第2ベース部材25Aに対する取付け部材68の上下方向の位置を規制することができるとともに、取付け部材68を第2ベース部材25Aに締結する際の取付け部材68の回転も阻止することができ、また第2ベース部材25Aに対する取付け部材68の組み付け位置がずれているときには位置規制凹部74への位置規制突部75の係合ができず、位置ずれしていることが容易に分かることになる。
また第2ベース部材25Aのベース部材主部25aおよびアウターパネル22間に挟まれる第2シール部材34の裏面に、アウターパネル22の裏面に摺接しながら前記係合溝71に係合突部68eを係合する側への前記取付け部材68のスライド方向の移動を規制するようにして前記取付け部材68に係合する規制突部77が突設されるので、第2ベース部材25Aおよび取付け部材68の相対位置をより正確に保持することができる。
さらにシリンダ錠38を保護するように囲繞するシリンダ錠取付け部68bが、前記シリンダ錠38を取付けるようにして前記取付け部材68に一体に設けられるので、乗降用ドア21の内方側でのシリンダ錠38に対する悪意のアタックを困難とし、防盗性を高めることができる。
本発明の第2の実施の形態について図13〜図17を参照しながら説明するが、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ハンドル23の一端側でアウターパネル22には、ハンドル23の一端側の支持腕部23bを支持するようにしてアウターパネル22から内方に突入するハンドル支持部24aを有する第1ベース部材24が配設され、前記ハンドル23の他端側で前記アウターパネル22には、ハンドル23の他端側のガイド腕部23cを挿入せしめるガイド部25bを有するとともにレバー46が回動可能に支承される第2ベース部材25Bが配設され、前記ハンドル23の長手方向両端部間にわたって形成されて前記アウターパネル22の裏面側に配置される取付け部材81が、アウターパネル22を第1および第2ベース部材24,25Bとの間に挟むようにして、第1および第2ベース部材24,25Bに締結される。
前記取付け部材81は、第1ベース部材24に締結されるボルト82を挿通せしめる挿通孔83を有する前部取付け部81aと、第2ベース部材25Bに締結されるボルト84を挿通せしめる挿通孔85を有する後部取付け部81bと、前部および後部取付け部81a,81b間を連結する連結部81cとを一体に有するように形成される。
後部取付け部81bには、第1の実施の形態において取付け部材68によって第2ベース部材25Aをアウターパネル22に取付けるようにした構造と同様に、第2ベース部材25Bの下部に設けられる係合溝71に係合する係合突部86が設けられる。
また後部取付け部81bには、係合溝71に係合突部86を係合した状態で第2ベース部材25Bに対する後部取付け部81bの上下相対移動を規制するために、第2ベース部材25Bのガイド部25bに突設された位置規制突部75に上方から当接、係合する突部87が突設される。
さらに前記取付け部材81の前記ハンドル支持部24aに対応する部分、すなわち前記取付け部材81の前部には、アウターパネル22から内方に突入された前記ハンドル支持部24aに上方から係合可能な係合腕部81dが設けられるものであり、この係合腕部81dは、略L字状に屈曲して形成されて前記前部取付け部81aから前方に延設される。
この第2の実施の形態によれば、取付け部材81がハンドル23の長手方向両端部間にわたって形成されるものではあるが、アウターパネル22から内方に突入するハンドル支持部24aに、係合腕部81dが上方から係合することで取付け部材81の仮組み状態を確実に維持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施の形態では、開閉扉として乗降用ドア21を取り上げて説明したが、リヤテールゲートやグローブボックスを開閉扉とした場合にも本発明を適用することができる。
21・・・開閉扉である乗降用ドア
22・・・パネルであるアウターパネル
23・・・ハンドル
23a・・・把持部
23c・・・ガイド腕部
24a・・・ハンドル支持部
25A,25B・・・ベース部材である第2ベース部材
25a・・・ベース部材主部
25b・・・ガイド部
34・・・シール部材である第2シール部材
36・・・挿入孔
38・・・シリンダ錠
42・・・透孔である第2透孔
68,81・・・取付け部材
68b・・・シリンダ錠取付け部
68e・・・係合突部
70・・・嵌合溝
71・・・係合溝
74・・・位置規制凹部
75・・・位置規制突部
77・・・規制突部
81d・・・係合腕部

Claims (5)

  1. 開閉扉(21)の少なくとも一部を構成するパネル(22)の外方に配置される把持部(23a)を有するハンドル(23)の一端部が前記パネル(22)に回動可能に支承され、前記ハンドル(23)がその他端部に有するガイド腕部(23c)を挿入せしめる挿入孔(36)を有するベース部材主部(25a)と、前記挿入孔(36)に挿入される前記ガイド腕部(23c)をガイドするようにして前記ベース部材主部(25a)に連設されるガイド部(25b)とを一体に有するベース部材(25A,25B)が前記パネル(22)に取付けられる車両用開閉扉の開閉操作装置において、前記ベース部材(25A,25B)の上部および下部の一方に、少なくとも前記ガイド部(25b)を挿入するようにして前記パネル(22)に設けられる透孔(42)の縁部を嵌合せしめる嵌合溝(70)が設けられ、該嵌合溝(70)の開放方向とは反対側に開放する係合溝(71)が前記ベース部材(25A,25B)の上部および下部の他方に設けられ、前記ベース部材主部(25a)との間に少なくとも前記パネル(22)を挟んだ状態で前記ベース部材(25A,25B)に締結可能な取付け部材(68,81)が、前記パネル(22)の裏面に摺接してスライドすることで前記ベース部材(25A,25B)に対する上下方向の位置を規制されつつ前記係合溝(71)に係合されることを特徴とする車両用開閉扉の開閉操作装置。
  2. 前記ベース部材(25A)および前記取付け部材(68)の一方に、水平方向一方に開放した位置規制凹部(74)が設けられ、前記取付け部材(68)の前記係合溝(71)への係合時に前記位置規制凹部(74)に係合して前記ベース部材(25A)に対する前記取付け部材(68)の上下方向の位置を規制する位置規制突部(75)が、前記ベース部材(25A)および前記取付け部材(68)の他方に設けられることを特徴とする請求項1記載の車両用開閉扉の開放操作装置。
  3. 前記取付け部材(81)が前記ハンドル(23)の長手方向両端部間にわたって形成され、前記ハンドル(23)の一端部を回動可能に支承するようにして前記パネル(22)の内方に突入されるハンドル支持部(24a)に上方から係合可能な係合腕部(81d)が、前記取付け部材(81)に設けられることを特徴とする請求項1記載の車両用開閉扉の開放操作装置。
  4. 前記係合溝(71)に係合する係合突部(68e)が前記取付け部材(68)に一体に設けられ、前記ベース部材主部(25a)の少なくとも周縁部および前記パネル(22)の外面間に介在するシール部材(34)の裏面に、前記パネル(22)の裏面に摺接しながら前記係合溝(71)に係合する側への前記取付け部材(68)のスライド方向の移動を規制するようにして前記取付け部材(68)に係合する規制突部(77)が突設されることを特徴とする請求項1記載の車両用開閉扉の開放操作装置。
  5. シリンダ錠(38)を保護するように囲繞するシリンダ錠取付け部(68b)が、前記シリンダ錠(38)を取付けるようにして前記取付け部材(68)に一体に設けられることを特徴とする請求項1記載の車両用開閉扉の開閉操作装置。
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