JP7376814B2 - 乗物用シート - Google Patents
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Description
本実施形態では、シートSとして、車両に搭載される乗物用シートを例に挙げて説明することとするが、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される乗物用シートに限定されるものではなく、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートであってもよい。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
「シート幅方向」とは、シートSの横幅方向を意味し、シートSの着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、シートSの高さ方向を意味し、シートSを正面から見たときの上下方向と一致する。
図1には、シートSの斜視図を示した。なお、図1中、シートSの一部(具体的には、シートバックS1の前端角部)については、図示の都合上、表皮材2を外した構成にて図示している。
シートクッションS2は、シートクッションフレームにパッド材1を載置し表皮材2で覆うことで構成されている。
ヘッドレストS3は、芯材にパッド材1を配して表皮材2で被覆して構成されている。
パッド材1は、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材である。
また、シートSに設けられる表皮材2は、例えばクロスや革等の素材からなる。
図2に示されるように、エアバッグモジュール10は、内部に袋体11、インフレータ12を備える。インフレータ12は、車両の衝突を感知するセンサーから作動信号の入力を受けた場合にガスを発生させる装置であり、発生したガスを袋体11に注入して袋体11を膨出展開させる。
以下、エアバッグモジュール10の取り付け構造について詳細に説明する。
ここで、力布ブラケット40は、エアバッグモジュール10の袋体11の展開方向を案内するための力布である第1力布30(インナ側力布)と第2力布35(アウタ側力布)とを取り付けるための部材である。以下、図6及び図7を参照しながら、力布ブラケット40の構成について説明する。
図6及び図7に示されるように、力布ブラケット40は、板部40Aと、板部40Aの前方及び後方の端部に設けられるフランジ部43(前方フランジ部43A及び後方フランジ部43B)、及びボルト締結部46を有する。
なお、板部40Aは、例えば樹脂や金属等の材料により構成されることとしてよい。
具体的には、板部40Aには、第1スリット41、第2スリット42、第1貫通孔44及び第2貫通孔45が形成される。
第1スリット41は、力布ブラケット40において、第1力布30を取り付けるために形成されたスリットであり、板部40Aの上端の第1縁部40Bから内部に向かって形成される。
具体的には、第1スリット41は、第1開口部41A、第1保持部41B及び第1屈曲部41Cを有する。
そして、第1力布30の第1係止部31を、第1開口部41A、第1屈曲部41C、第1保持部41Bの順に通すことで、図7に示すように、第1力布30の第1係止部31を第1保持部41Bに係止することができる。
ここで、第1保持部41Bは、上下方向に延出している。換言すれば、第1保持部41Bは、力布ブラケット40の前後方向の端部に形成されたフランジ部43と略平行の直線状に形成されている。
なお、フランジ部43(前方フランジ部43A、後方フランジ部43B)は、第1保持部41Bよりも上下方向に長くなっている。
また、図7に示されるように、第1保持部41Bは、第1力布30(第1係止部31)の幅よりも長く直線状に形成されている。
このように、第1保持部41Bが第1力布30の幅よりも長く直線状に形成されているため、第1力布30の第1係止部31に皺を作ることなく、力布ブラケット40に第1力布30を保持させることができる。
具体的には、第1屈曲部41CはL字状に屈曲しており、第1屈曲部41Cが第1保持部41Bに連結する部分は、第1保持部41Bの上方端部41Baと下方端部41Bbの間に位置する。
こうすることで、第1保持部41Bに保持される第1係止部31が上方にずれた場合にも、第1係止部31が第1屈曲部41C側に移動することを抑制できる。これにより、第1力布30が第1保持部41Bから抜けてしまうことを抑制できる。
次に、第2スリット42について説明する。
第2スリット42は、力布ブラケット40において、第2力布35を取り付けるために形成されたスリットであり、板部40Aの下端の第2縁部40Cから内部に向かって形成される。
具体的には、図7に示されるように、第2スリット42は、第2開口部42A、第2保持部42B及び第2屈曲部42Cを有する。
そして、第2力布35の第2係止部36を、第2開口部42A、第2屈曲部42C、第2保持部42Bの順に通すことで、図7に示すように、第2力布35の第2係止部36を第2保持部42Bに係止することができる。
ここで、第2保持部42Bは、上下方向に延出している。換言すれば、第2保持部42Bは、力布ブラケット40の前後方向の端部に形成されたフランジ部43と略平行の直線状に形成されている。
なお、フランジ部43(前方フランジ部43A、後方フランジ部43B)は、第2保持部42Bよりも上下方向に長くなっている。
また、第2保持部42Bは、板部40Aにおいて、第1縁部40Bと第2縁部40Cとの間に形成されている。
このように、第2保持部42Bが第2力布35の幅よりも長く直線状に形成されているため、第2力布35の第2係止部36に皺を作ることなく、力布ブラケット40に第2力布35を保持させることができる。
具体的には、第2屈曲部42CはL字状に屈曲しており、第2屈曲部42Cが第2保持部42Bに連結する部分は、第2保持部42Bの上方端部42Baと下方端部42Bbの間に位置する。
こうすることで、第2保持部42Bに保持される第2係止部36が上方にずれた場合にも、第2係止部36が第2屈曲部42C側に移動することを抑制できる。これにより、第2力布35が第2保持部42Bから抜けてしまうことを抑制できる。
フランジ部43は、力布ブラケット40において前側に設けられた前方フランジ部43Aと、後側に設けられた後方フランジ部43Bとを有する。そして、フランジ部43は、シート幅方向外側、換言すれば、エアバッグモジュール10側に突出するように板部40Aから屈曲している。
また、力布ブラケット40において、第1スリット41を跨ぐ位置には、第1貫通孔44と第2貫通孔45が形成されている。具体的には、第1屈曲部41Cの上側に第1貫通孔44が形成され、第1屈曲部41Cの下側に第2貫通孔45が形成される。
図2に示されるように、第1ボルト13Aは、インフレータ12からシート幅方向内側に向けて延出しており、第1貫通孔44と、サイドフレーム20の凸部21に形成された貫通孔に挿通された状態でナット15により締結される。
具体的には、図5に示されるようにサイドフレーム20の側板には上下に並ぶ第1凸部21A及び第2凸部21Bが形成される。第1凸部21Aと第2凸部21Bとは共にサイドフレーム20の側板においてシート外側に突出した部分である。そして、第1凸部21Aと第2凸部21Bのそれぞれには中心部に第1貫通孔22Aと第2貫通孔22Bが形成される。
力布ブラケット40の第1貫通孔44が、第1凸部21Aの第1貫通孔22Aに対向し、力布ブラケット40の第2貫通孔45が、第2凸部21Bの第2貫通孔22Bに対向した位置に配される。
そして、サイドフレーム20とエアバッグモジュール10との間に力布ブラケット40を配置し、インフレータ12から延出する第1ボルト13Aが第1貫通孔22Aに、第2ボルト13Bが第2貫通孔22Bに挿通されるようにして、第1ボルト13Aと第2ボルト13Bにそれぞれナット15を螺合させて締結する。
これにより、エアバッグモジュール10、力布ブラケット40、サイドフレーム20が共締めされる。この際、図2に示されるように、力布ブラケット40は、サイドフレーム20の凸部21(第1凸部21A、第2凸部21B)に当接した状態で支持される。
図6に示されるように、第1貫通孔44と第2貫通孔45とを結ぶ線分Lは、第1保持部41B及び第2保持部42Bと略平行である。
また、第1保持部41B及び第2保持部42Bは、第1貫通孔44と第2貫通孔45を結ぶ線分Lと上下方向において重なる位置に形成されている。
また、第1貫通孔44と第2貫通孔45とを結ぶ線分Lは、第1保持部41Bと第2保持部42Bとの間に位置している。換言すれば、シートの前後方向において、第1貫通孔44及び第2貫通孔45は、第1保持部41Bと第2保持部42Bとの間に設けられる。
次に、ボルト締結部46について説明する。
図6及び図7に示されるように、第2スリット42の下方にはボルト締結部46が設けられる。ここで、ボルト締結部46は、上側が閉塞し、下側が開放した切欠き部46Aを有する。
そして、図4及び図5に示されるように、ボルト締結部46の切欠き部46Aと、サイドフレーム20に形成される第3貫通孔23にボルト16を通して締結することで、力布ブラケット40をサイドフレーム20に固定することができる。
なお、本実施形態では、インフレータ12から延出する第1ボルト13A及び第2ボルト13B、さらに上記のボルト16の3点において、力布ブラケット40はサイドフレーム20に対して締結される。これにより、力布ブラケット40をサイドフレーム20に対する取り付けを強固にできる。
また、板部40Aは、サイドフレーム20においてシート幅方向外側に突出した凸部21により支持され、これにより、板部40Aの一部は、サイドフレーム20と離間するようになっている。
なお、図6に示されるように、ボルト締結部46は、第1スリット41及び第2スリット42よりも下方に設けられている。
次に、エアバッグモジュール10の取り付け作業について説明する。
まず、図7に示されるように、力布ブラケット40に対して第1力布30及び第2力布35を取り付ける。具体的には、力布ブラケット40の第1スリット41に第1力布30の輪状の第1係止部31を通して、第1保持部41Bに第1係止部31を係止する。同様に、力布ブラケット40の第2スリット42に第2貫通孔45の第2係止部36を通して、第2保持部42Bに第2係止部36を係止する。
そして、破断部50において、第1力布30の破断部側端部32、第2力布35の破断部側端部37、及び表皮材2の端部を引き込んだ状態で共縫いする。
なお、上記の破断部側端部32とは、第1力布30において第1係止部31とは反対側の端部である。同様に、破断部側端部37とは、第2力布35において第2係止部36とは反対側の端部である。
具体的には、袋体11が膨張することに伴い、第1力布30と第2力布35が破断部50を引き裂くように作用し、これにより、袋体11が破断部50を破断して、破断部50からシート外側に膨出するようになる。
次に、図8乃至図13を参照しながら、力布ブラケット40の第1変形例~第4変形例について説明する。
この孔部46Xaには、力布ブラケット40と同様に、ボルト16が通される。これにより、力布ブラケット240をサイドフレーム20に対して取り付けることができる。
このボルト締結部46Yには、力布ブラケット40と同様に、ボルト16が通される。これにより、力布ブラケット340をサイドフレーム20に対して取り付けることができる。
このボルト締結部46Zには、力布ブラケット40と同様に、ボルト16が通される。これにより、力布ブラケット440をサイドフレーム20に対して取り付けることができる。
ビード部51は、板部40Aからシート幅方向内側に凹んだ部分であり、ボルト締結部46と連結している。具体的には、ビード部51は、ボルト締結部46の切欠き部46Aの上部に形成される。そして、ビード部51とボルト締結部46はサイドフレーム20の側板に当接した状態で、力布ブラケット640がサイドフレーム20に取り付けられる。こうすることで、力布ブラケット640をサイドフレーム20に取り付けた際のガタツキを抑制することができる。また、ビード部51を設けたことで、力布ブラケット640の剛性を向上させることができる。
本実施形態に係るシートSの主な特徴は以下の通りである。
[1]シートSは、袋体11を含むエアバッグモジュール10を具備する乗物用シートである。シートSは、エアバッグモジュール10が取り付けられるフレーム部材(例えばサイドフレーム20)と、袋体11の展開方向を案内する第1力布30と、フレーム部材に取り付けられ、第1力布30を固定するための力布ブラケット40と、を備える。第1力布30は、輪状に形成された第1係止部31を有し、力布ブラケット40は、第1力布30を取り付けるための第1スリット41を有する。第1スリット41は、力布ブラケット40の第1縁部40Bに設けられた第1開口部41Aと、第1開口部41Aを介して通された第1力布30の第1係止部31を保持する第1保持部41Bと、を有する。
上記のシートSによれば、力布ブラケット40において第1力布30を取り付けるための第1スリット41の一部が開放しているため、第1力布30の輪状の第1係止部31を、第1スリット41を通じて力布ブラケット40に取り付けることができる。
すなわち、上記のシートSによれば、力布の取り付けを容易とすることができる。
なお、上記の第1力布はインナ側力布、アウタ側力布のいずれであっても構わない。
こうすることで、力布ブラケット40から第1力布30が抜けることを抑制できる。
こうすることで、第1力布30を第1スリット41に取り付ける際に、第1力布30が傷つくことを抑制できる。
こうすることで、力布ブラケット40の剛性を向上できる。これにより、力布ブラケット40が第1力布30を安定して保持可能となる。
また、第1力布30の第1係止部31と力布ブラケット40の当接箇所を分散させることで、第1係止部31への荷重を分散できる。これにより、第1力布30の損傷を抑制できる。
こうすることで、力布ブラケット40の剛性をより一層向上できる。これにより、力布ブラケット40が第1力布30をより安定して保持可能となる。
こうすることで、エアバッグの展開時に、第1力布30が力布ブラケット40のフランジ部43によって損傷することを抑制できる。
こうすることで、第1力布30の端部に皺を作ることなく、力布ブラケット40に第1力布30を保持できる。
こうすることで、力布ブラケット40から第1力布30が抜けることをより一層抑制できる。
このように、第1スリット41を跨ぐ位置にエアバッグモジュール10を取り付けることで、第1力布30が力布ブラケット40から抜けることを抑制できる。
このように第1スリット41を塞ぐようにインフレータ12を取り付けることで、第1力布30が力布ブラケット40から抜けることをより一層抑制できる。
このように、第1保持部41Bを、第1貫通孔44と第2貫通孔45を結ぶ線分Lと略平行に設けたことにより、エアバッグ展開時に第1力布30の第1係止部31に掛かる力をバランス良く分散させることができる。これにより、エアバッグを安定して展開させることができる。
こうすることで、エアバッグ展開時に第1力布30の第1係止部31に掛かる力をバランス良く分散させることができる。これにより、エアバッグをより一層安定して展開させることができる。
こうすることで、1つの力布ブラケット40に対し第1力布30と第2力布35を取り付けることができる。これにより、エアバッグの展開方向をより安定させることができる。
こうすることで、エアバッグの展開方向をより安定させることができる。
また、力布ブラケット40にボルト締結部46がさらに形成されていることにより、外側への引っ張り力に対する力布ブラケットの取り付け剛性を向上できる。
このようにボルト締結部46の上側が閉塞しているため、ボルト締結部46に取り付けるボルト16の位置決めが容易となる。
こうすることで、第1保持部41Bと第2保持部42Bを、エアバッグモジュール10の締結点を隔てて配置させることができる。これにより、エアバッグ展開時の第1力布30と第2力布35の引っ張り方向を逆として、互いの引っ張る力を相殺可能となる。そのため、エアバッグ展開時に力布ブラケット40に強い力が掛かることを抑制し、エアバッグ展開時に力布ブラケット40が外れることを抑制できる。
こうすることで、ボルト締結部46に、第1力布30と第2力布35の引っ張り力が強く掛かることを抑制できる。これにより、エアバッグ展開時に力布ブラケット40に強い力が掛かることを抑制し、それにより力布ブラケット40が外れることを一層抑制できる。
なお、上記のフレーム部材とは、サイドフレーム20に限らず、シートS内部の金属フレーム、金属ワイヤー、樹脂プレート等の各種部材を含むものである。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
シートSの片側にエアバッグモジュール10を取り付けた例を示したが、シートSの両側にエアバッグモジュール10を取り付けることとしてもよい。
この場合には、車両のドアに近い側がニアサイドエアバッグとなり、車両のドアから遠い側がファーサイドエアバッグとなる。
この際、力布ブラケット40が、フレーム部材とエアバッグモジュール10との間に配されることとしてもよい。
また、力布ブラケット40(及び他の変形例についても同様)には、全体にナイロンコーティングが施されていてもよい。
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
1 パッド材
2 表皮材
10 エアバッグモジュール
11 袋体
12 インフレータ
13 ボルト
13A 第1ボルト
13B 第2ボルト
15 ナット
16 ボルト
20 サイドフレーム
21 凸部
21A 第1凸部
21B 第2凸部
22A 第1貫通孔
22B 第2貫通孔
23 第3貫通孔
30 第1力布(インナー力布)
31 第1係止部
31A 第1縫製部
32 破断部側端部
35 第2力布(アウター力布)
36 第2係止部
36A 第2縫製部
37 破断部側端部
40 力布ブラケット
40A 板部
40B 第1縁部
40C 第2縁部
41 第1スリット
41A 第1開口部
41Aa 角部
41B 第1保持部
41Ba 上方端部
41Bb 下方端部
41C 第1屈曲部
42 第2スリット
42A 第2開口部
42Aa 角部
42B 第2保持部
42Ba 上方端部
42Bb 下方端部
42C 第2屈曲部
43 フランジ部
43A 前方フランジ部
43B 後方フランジ部
44 第1貫通孔
45 第2貫通孔
46 ボルト締結部
46A 切欠き部
46X ボルト締結部
46Xa 孔部
46Y ボルト締結部
46Z ボルト締結部
47 段差部
48 第3貫通孔
49 第4貫通孔
50 破断部
51 ビード部
140 力布ブラケット
240 力布ブラケット
340 力布ブラケット
440 力布ブラケット
540 力布ブラケット
640 力布ブラケット
L 線分
Claims (3)
- 袋体を含むエアバッグモジュールを具備する乗物用シートであって、
前記エアバッグモジュールが取り付けられるフレーム部材と、
前記袋体の展開方向を案内する第1力布及び第2力布と、
前記フレーム部材に取り付けられ、前記第1力布及び前記第2力布を固定するための力布ブラケットと、を備え、
前記第1力布は、輪状に形成された第1係止部を有し、
前記第2力布は、輪状に形成された第2係止部を有し、
前記力布ブラケットは、前記第1力布を取り付けるための第1スリットと、前記第2力布を取り付けるための第2スリットを有し、
前記第1スリットは、前記第1力布の前記第1係止部を保持する第1保持部を有し、
前記第2スリットは、前記第2力布の前記第2係止部を保持する第2保持部を有することを特徴とする乗物用シート。 - 前記エアバッグモジュールの前方及び側方には、パッド材と、該パッド材を被覆する表皮材が配置され、
前記表皮材は、前記袋体が膨張したときに破断する破断部を有し、
前記第1力布は、一方側の端部が前記破断部において前記表皮材に係止され、
前記第2力布は、一方側の端部が前記破断部において前記表皮材に係止されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。 - 着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバックと、
前記着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッションと、を備え、
前記フレーム部材は、前記シートバックの骨格を構成するシートバックフレームの側部を構成するサイドフレームであり、
前記サイドフレームには、前記エアバッグモジュールが取り付けられるとともに、前記力布ブラケットが当接することを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
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