JP2017087946A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドエアバッグ装置の取付性を向上させた乗物用シートを提供する。【解決手段】乗物用シートは、シートバックフレーム10のサイドフレーム12に取り付けられるブラケット31と、サイドフレーム12に対しシート後方側に延出するブラケット31の延出部(インフレータ取付領域)に取り付けられるインフレータ25と、サイドフレーム12に対しシート幅方向外側においてブラケット31に取り付けられるエアバッグ20と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に、サイドエアバッグ装置を備える乗物用シートに関する。
車両の側面衝突時に車両用シートの側部にエアバッグを膨出展開させて、乗員を保護するサイドエアバッグ装置を備えた車両用シートが知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2009−35089号公報
サイドエアバッグ装置を取り付けるシートの側部には設置スペースが限られている。また、サイドエアバッグ装置は剛性の確保された箇所に取り付けることが必要となる。このように、乗物用シートにおいては、サイドエアバッグ装置の取付性を向上させることが課題となっている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、サイドエアバッグ装置の取付性を向上させた乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、シートバックフレームのサイドフレームに取り付けられるブラケットと、前記サイドフレームに対しシート後方側に延出する前記ブラケットの延出部に取り付けられるインフレータと、前記サイドフレームに対しシート幅方向外側において前記ブラケットに取り付けられるエアバッグと、を備えることを特徴とする乗物用シートにより解決される。
上記の乗物用シートによれば、エアバッグとインフレータとを別体に構成しそれぞれ異なる位置に配置することで、エアバッグとインフレータの配置自由度を向上させることができる。これにより、大型のエアバッグ、インフレータでも配置場所の確保が容易となる。
また、上記の乗物用シートによれば、エアバッグとインフレータとは共通のブラケットに取り付けられているため、両者を繋ぐパイプの長さを短くすることができる。これにより、サイドエアバッグ装置の小型化及び軽量化が可能となる。
すなわち、上記の乗物用シートによれば、エアバッグとインフレータとを備えるサイドエアバッグ装置の取付性を向上できる。
上記の乗物用シートにおいて、前記シートバックフレームの上部フレームと前記サイドフレームの連結部分に対し上下方向において少なくとも一部が重なる位置に取り付けられることとしてよい。
こうすることで、サイドフレームと上部フレームの連結部分という剛性の高い箇所にブラケットを介してエアバッグとインフレータとを取り付けていることで、エアバッグとインフレータとを安定的に保持することが可能となる。
上記の乗物用シートにおいて、前記延出部は、前記エアバッグが取り付けられる領域のシート後方端部からシート幅方向内側に延出する第1延出部と、前記第1延出部からシート後方側に延出する第2延出部と、を有することとしてよい。
こうすることで、インフレータのシート前後方向、シート幅方向についての位置を規制することができる。これにより、インフレータをブラケットにより安定的に保持可能となる。
上記の乗物用シートにおいて、前記第1延出部に、前記インフレータが取り付けられることとしてよい。
こうすることで、インフレータのシート前後方向の位置が規制されるようにインフレータを取り付けることができる。
上記の乗物用シートにおいて、前記第2延出部に、前記インフレータが取り付けられることとしてよい。
こうすることで、インフレータのシート幅方向の位置が規制されるようにインフレータを取り付けることができる。
上記の乗物用シートにおいて、前記ブラケットは、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材を係止する係止部を有することとしてよい。
こうすることで、エアバッグと案内部材の係止部とを近接して配置することができるため、エアバッグを案内部材により案内される展開方向に効率良く展開させることができる。
上記の乗物用シートにおいて、前記インフレータと前記エアバッグを連結するパイプを備えることとしてよい。
こうすることで、インフレートとエアバッグとの配置自由度を向上させることができる。
上記の乗物用シートにおいて、前記パイプは、前記インフレータで発生するガスを前記エアバッグに下方から入力することとしてよい。
こうすることで、エアバッグの下方からガスが入力されるため、エアバッグをシート下方から上方にかけて展開させることができる。これにより、衝突後の適切なタイミングで頭部を保護するようにエアバッグの展開を調整可能となる。
上記の乗物用シートにおいて、前記インフレータは、前記パイプとの連結部分を下方に向けて前記ブラケットに取り付けられることとしてよい。
こうすることで、インフレータとエアバッグを接続するパイプの長さを短くすると共に、パイプの屈曲箇所を少なくできる。
上記の乗物用シートにおいて、前記パイプは、前記サイドフレームのシート外側を廻って前記インフレータと前記エアバッグを連結する略U字状のパイプであることとしてよい。
こうすることで、インフレータで発生するガスをエアバッグにスムーズに流入させ、エアバッグを効率良く展開させることができる。
上記の乗物用シートにおいて、前記エアバッグの上端は、前記上部フレームの屈曲部よりも上方に位置することとしてよい。
こうすることで、サイドフレームよりも上方の空間を利用して、エアバッグを取り付けることができる。これにより、大型のエアバッグの取り付けが可能となる。
上記の乗物用シートにおいて、前記上部フレームに架設されるクロスメンバを備え、前記エアバッグの上端は、前記クロスメンバよりも上方に位置することとしてよい。
こうすることで、クロスメンバよりも上方の空間を利用して、エアバッグを取り付けることができる。これにより、大型のエアバッグの取り付けが可能となる。
本発明によれば、乗物用シートに対するサイドエアバッグ装置の取付性を向上できる。
本発明の一態様によれば、エアバッグとインフレータとを剛性の高い箇所に取り付け、安定的に保持可能となる。
本発明の一態様によれば、インフレータのシート前後方向、シート幅方向についての位置を規制することができる。
本発明の一態様によれば、インフレータのシート前後方向の位置が規制されるようにインフレータを取り付けることができる。
本発明の一態様によれば、インフレータのシート幅方向の位置が規制されるようにインフレータを取り付けることができる。
本発明の一態様によれば、エアバッグを案内部材により案内される展開方向に効率良く展開させることができる。
本発明の一態様によれば、インフレートとエアバッグとの配置自由度を向上させることができる。
本発明の一態様によれば、衝突後の適切なタイミングで頭部を保護するようにエアバッグの展開を調整可能となる
本発明の一態様によれば、インフレータとエアバッグを接続するパイプの長さを短くすると共に、パイプの屈曲箇所を少なくできる
本発明の一態様によれば、インフレータで発生するガスをエアバッグにスムーズに流入させ、エアバッグを効率良く展開させることができる。
本発明の一態様によれば、サイドフレームよりも上方の空間を利用することで、大型のエアバッグの取り付けが可能となる。
本発明の一態様によれば、クロスメンバよりも上方の空間を利用することで、大型のエアバッグの取り付けが可能となる。
本実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 第1の実施形態に係るサイドエアバッグ装置を備えるシートバックフレームを右後方から見た斜視図である。 図1のIII-III断面図である。 第1の実施形態に係るブラケットの外観図である。 力布クリップの外観図である。 第2の実施形態に係るブラケットを備えるシートバックフレームを右後方から見た斜視図である。 第2の実施形態における図1のVII-VII断面図である。 第2の実施形態に係るブラケットの外観図である。
本発明の実施の形態(以下、本実施形態)は、シートバックフレームのサイドフレームに取り付けられるブラケットと、前記サイドフレームに対しシート後方側に延出する前記ブラケットの延出部に取り付けられるインフレータと、前記サイドフレームに対しシート幅方向外側において前記ブラケットに取り付けられるエアバッグと、を備えることを特徴とする乗物用シートに関するものである。
また、本実施形態では、図1乃至図8に基づいて、本発明に係る乗物用シートを車両のシート(車両用シート)に適用した場合を例として説明する。
なお、以下の説明中において、「前後方向」とは、車両用シートの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致する。
[第1の実施形態]
まず、図1乃至図5に基づいて本発明の第1の実施形態に係る車両用シートについて説明する。図1には、本実施形態に係る車両用シートSの斜視図を示している。図2には、車両用シートSのシートバックS1の骨格となるシートバックフレーム10の後方斜視図を示している。
図3には、図1のIII-III断面図であり、サイドフレーム12においてエアバッグ20及びインフレータ25が取り付けられる部分の断面図を示している。
図4には、エアバッグ20及びインフレータ25を取り付けるブラケット31の外観図を示しており、図5には、エアバッグ20の膨出方向を案内する力布38(案内部材)をブラケット31に取り付けるための係止部である力布クリップ36の外観図を示している。
図1に示されるように、車両用シートSは、背もたれ部分となるシートバックS1と、着座部分となるシートクッションS2と、シートバックS1の上部に配され乗員の頭部を支持するヘッドレストS3を備える。
シートバックS1の側方の内部には、サイドエアバッグ装置1が配置されている。サイドエアバッグ装置1は、エアバッグ20と、インフレータ25と、インフレータ25とエアバッグ20を連結するパイプ30を備える。
サイドエアバッグ装置1は、車両用シートSのシート幅方向の側部の少なくとも一方に設けられる。ここで車両の側面衝突時においては、その衝撃でインフレータ25がガスを発生し、インフレータ25が発生したガスを、パイプ30を通してエアバッグ20に流入させる。これにより、エアバッグ20を、シートバックS1の側部の開裂部から膨出展開させ、シートバックS1の乗員を、隣に着座する乗員等との衝突から保護するようになっている。
ここで、サイドエアバッグ装置1においては、エアバッグ20の内圧を保持する時間を長くするため、インフレータ25のサイズが大きくなる。一方で、車両用シートSのセンタ側にはアームレスト等の部材が取り付けられていることがあり、サイドエアバッグ装置1の取り付けスペースが限られる。そこで、本実施形態においては、エアバッグ20とインフレータ25とを別体として構成し、両者を異なる位置に取り付けるようにしている。
以下、図2及び図3に基づいて、サイドエアバッグ装置1の構成及び取り付けの詳細について説明する。
まず、サイドエアバッグ装置1が取り付けられるシートバックフレーム10の構成について説明する。図2に示されるように、シートバックフレーム10は、逆さU字形の上部フレーム11と、それぞれシート幅方向端部をなす一対のサイドフレーム12と、一対のサイドフレーム12の下端部の間に架設された下部フレーム13と、を備える。
上部フレーム11の下端部と、サイドフレーム12の上端部はそれぞれ上下方向で重なるように配置されており、上部フレーム11の下端部と、サイドフレーム12の上端部は溶接により固定されている。
また、上部フレーム11の上部には、シート幅方向内側に折れ曲がる屈曲部11aが設けられている。また、上部フレーム11の屈曲部11aの上部において、上部フレーム11の両端を架設するクロスメンバ14が設けられている。
以下、サイドエアバッグ装置1が取り付けられるブラケット31の構成について説明する。図2及び図3に示されるように、サイドフレーム12には、2箇所の折れ曲がり部を有するブラケット31が溶接により固定される。なお、ブラケット31はボルト及びナットを用いた締結によりサイドフレーム12に固定されても構わない。
図2及び図4に示されるように、ブラケット31は、エアバッグ20が取り付けられるエアバック取付領域31aと、インフレータ25が取り付けられるインフレータ取付領域31dとを有する。
また、図2乃至図4に示されるように、エアバック取付領域31aは、サイドフレーム12に対しシート幅方向外側において、シート前後方向に延出している。また、インフレータ取付領域31dは、サイドフレーム12に対しシート後方側に延出する部分を有する。具体的には、本実施形態では、インフレータ取付領域31dは、エアバック取付領域31aのシート後方端部からシート幅方向内側に延出する第1延出部31bと、第1延出部31bからシート後方側に延出する第2延出部31cを有する。
エアバック取付領域31aには、力布クリップ取付孔32と、エアバッグ取付孔33と、フック部材取付孔35が形成される。また、インフレータ取付領域31dには、インフレータ取付孔34と、フック部材取付孔35が形成される。
図3に示されるように、力布クリップ取付孔32には、エアバッグ20の膨出方向を案内する力布38のうち、シート内側に配されるインナー力布38bの端部に取り付けられた力布クリップ36が取り付けられる。
ここで、力布クリップ36は、硬質樹脂から一体成形されてなり、図5に示すように、力布クリップ取付孔32と嵌合する本体部36aと、本体部36aの上部に設けられるフランジ部36bを有する。そして、力布クリップ36には、フランジ部36bと本体部36aとを貫き、略平行に延びる第1貫通孔36cと第2貫通孔36dが形成されている。
インナー力布38bの端部は、フランジ部36b側から第1貫通孔36cを通り、次いで本体部36a側から第2貫通孔36dを通り、第2縫製部41において縫合されている。これにより、インナー力布38bの端部に力布クリップ36が取り付けられる。そして、インナー力布38bの端部に取り付けられた力布クリップ36の本体部36aが力布クリップ取付孔32に嵌め合わせられることで、インナー力布38bがブラケット31に取り付けられる。
エアバッグ取付孔33には、図3に示されるように、ボルト22と第1ナット23によりエアバッグ20が取り付けられる。具体的には、エアバッグ20の内部のリテーナ21と、ブラケット31のエアバッグ取付孔33に対しシート外側からボルト22を挿通し、シート内側に配された第1ナット23を用いて締結することにより、エアバッグ20がブラケット31に取り付けられる。
図3に示されるように、エアバッグ20のリテーナ21は、上部フレーム11の屈曲部11aよりも下方においてブラケット31に取り付けられており、エアバッグ20の上部は、上部フレーム11の形状に追従するように配置されている。また、エアバッグ20の上端は、上部フレーム11の屈曲部11aや、クロスメンバ14よりも上方に位置するように配置されている。
図3に示されるように、インフレータ取付孔34には、インフレータ25が取り付けられる。具体的には、インフレータ25を第1延出部31bのシート後方、且つ第2延出部31cのシート外側に位置するように配置する。そして、インフレータ25から延びるスタッドボルト26をインフレータ取付孔34に挿通した後に、シート内側に配された第2ナット27により締結することで、インフレータ25がブラケット31に取り付けられる。
また、図3に示すように、フック部材取付孔35には、フック部材40が係止されており、フック部材40は、アウター力布38aの端部と第3縫製部42において縫合されている。
アウター力布38aとインナー力布38bにおける、ブラケット31に取り付けられる側と反対側の端部は、開裂部37bにおいて、クッション材37の表皮材37aの端部と第1縫製部39において共縫いされている。これにより、エアバッグ20にインフレータ25からのガスが入力された場合には、力布38により膨出方向が案内され、エアバッグ20が開裂部37bを開裂しながら展開するようになる。
以上説明した車両用シートSでは、エアバッグ20とインフレータ25とを別体とし、それぞれをサイドフレーム12と上部フレーム11との連結部分の周囲に取り付けるようにしている。これにより、エアバッグ20とインフレータ25の配置自由度を向上させることができる。また、本実施形態に係る車両用シートSによれば、大型のエアバッグ及びインフレータについても配置場所の確保が容易となる。
また、サイドフレーム12と上部フレーム11との連結部分は剛性が高く、こうした剛性の高い箇所にエアバッグ20とインフレータ25を取り付けることで、エアバッグ20とインフレータ25とを安定的に保持可能となる。
また、エアバッグ20とインフレータ25とを共にサイドフレーム12と上部フレーム11の連結部分の周辺に取り付けることで、両者を繋ぐパイプ30の長さを短くすることができる。これにより、サイドエアバッグ装置1の小型化及び軽量化が可能となる。
また、エアバッグ20をサイドフレーム12に対しシート外側に、インフレータ25をサイドフレーム12に対しシート後方に配置することにより、エアバッグ20とインフレータ25とを、車両用シートSに着座する乗員と干渉しない位置に配置できる。また、エアバッグ20とインフレータ25との配置位置を近づけることができるため、両者を繋ぐパイプ30の長さを短くすることができる。
また、エアバッグ20とインフレータ25を取り付けるブラケット31が、サイドフレーム12と上部フレーム11との連結部分をシート外側とシート後方から支持する形状とすることで、上記の連結部分の剛性を高めることができる。
また、ブラケット31に、力布クリップ取付孔32、フック部材取付孔35を設け、力布38を係止するようにしたことで、エアバッグ20と力布38の係止部とを近接して配置することができるため、エアバッグ20を力布38の中で効率良く展開させることができる。
また、パイプ30は、インフレータ25で発生するガスをエアバッグ20に下方から入力するようにしたことで、エアバッグ20をシート下方から上方にかけて展開させることができる。これにより、衝突の発生後の適切なタイミングで乗員の頭部を保護するようにエアバッグ20を展開させることができる。具体的には、エアバッグ20は、上下方向におけるリテーナ21の位置で開裂部37bを開裂し、開裂がリテーナ21の位置から上方に進行するようになるため、エアバッグ20が乗員の頭部に向けて膨出するようになり、頭部を適切なタイミングで保護可能となる。
また、車両用シートSでは、インフレータ25とパイプ30との連結部分がシート下方に向くように、インフレータ25をブラケット31に取り付けることとしている。これにより、パイプ30の長さを短くすると共に、パイプ30の屈曲箇所を少なくすることができる。
また、車両用シートSでは、パイプ30は、サイドフレーム12のシート外側を廻ってインフレータ25とエアバッグ20を連結する略U字状のパイプとしている。これにより、インフレータ25で発生するガスをエアバッグ20にスムーズに流入させ、エアバッグ20を効率良く展開させることができる。
また、車両用シートSでは、エアバッグ20の上端は、上部フレーム11の屈曲部11aよりもシート上方に位置するようにエアバッグ20を配置することとしている。これにより、サイドフレーム12よりも上方の空間を利用して、エアバッグ20を取り付けることができる。そのため、大きなサイズのエアバッグの配置を確保できる。
また、エアバッグ20の上端は、クロスメンバ14よりもシート上方に位置するようにエアバッグ20を配置することで、クロスメンバ14よりも上方の空間を利用して、エアバッグ20を取り付けることができる。これにより、大きなサイズのエアバッグの配置の確保が容易となる。
[第2の実施形態]
次に、図6乃至図8に基づいて、本発明の第2の実施形態に係る車両用シートについて説明する。第2の実施形態に係る車両用シートは、第1の実施形態に係る車両用シートとはサイドエアバッグ装置1の取付構造(具体的にはサイドエアバッグ装置1を取り付けるブラケットの構成)において相違しているが他の点については共通しているため、以下では相違点について説明し、共通点については説明を省略する。
図6には、第2の実施形態に係るブラケット131が取り付けられたシートバックフレーム10の後方斜視図を示している。
図7には、第2の実施形態に係るブラケット131を備える車両用シートSに関する図1のVII-VII断面図であり、サイドフレーム12においてエアバッグ20及びインフレータ25が取り付けられる部分の断面図を示している。
そして、図8には、第2の実施形態に係るブラケット131の外観図を示している。
図6及び図7に示されるように、第2の実施形態においては、インフレータ25は、ブラケット131の第1延出部31bに対して取り付けられる点で第1の実施形態と相違している。
以下、第2の実施形態に係るブラケット131の構成について説明する。図8に示されるように、第2の実施形態に係るブラケット131においては、インフレータ25を取り付けるためのインフレータ取付孔134が、第2延出部31cではなく、第1延出部31bに設けられている点で第1の実施形態と相違する。また、第2の実施形態においては、インフレータ取付孔134が設けられる分、第1延出部31bの幅が、第1の実施形態におけるものよりもシート幅方向に長くなっている。
図8に示されるように、インフレータ取付孔134は、フック部材取付孔35に対してシート内側に形成されている。そして、図6及び図7に示されるように、インフレータ取付孔134にインフレータ25から延びるスタッドボルト26を挿通し、シート前方側に配された第2ナット27により締結することで、インフレータ25がブラケット131及びサイドフレーム12に取り付けられる。
また、インフレータ25とブラケット131の第2延出部31cとが当接するように配置することにより、インフレータ25のシート幅方向内側への動きが規制され、インフレータ25をより安定的に固定することができる。
以上説明した第2の実施形態に係る車両用シートにおいても、第1の実施形態に係る車両用シートと同様の効果が奏される。また、第2の実施形態に係る車両用シートにおいては、ブラケット131の第2延出部31cを設けないようにしてもよい。こうした場合には、ブラケット131をより小型化することができるため、車両用シートの更なる小型化、軽量化の実現が可能となる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S 車両用シート
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
1 サイドエアバッグ装置
10 シートバックフレーム
11 上部フレーム
11a 屈曲部
12 サイドフレーム
13 下部フレーム
14 クロスメンバ
20 エアバッグ
21 リテーナ
22 ボルト
23 第1ナット
25 インフレータ
26 スタッドボルト
27 第2ナット
30 パイプ
31 ブラケット(第1実施形態)
31a エアバッグ取付領域
31b 第1延出部
31c 第2延出部
31d インフレータ取付領域(延出部)
32 力布クリップ取付孔
33 エアバッグ取付孔
34 インフレータ取付孔(第1実施形態)
35 フック部材取付孔
36 力布クリップ
36a 本体部
36b フランジ部
36c 第1貫通孔
36d 第2貫通孔
37 クッション材
37a 表皮材
37b 開裂部
38 力布
38a アウター力布
38b インナー力布
39 第1縫製部
40 フック部材
41 第2縫製部
42 第3縫製部
131 ブラケット(第2実施形態)
134 インフレータ取付孔(第2実施形態)

Claims (12)

  1. シートバックフレームのサイドフレームに取り付けられるブラケットと、
    前記サイドフレームに対しシート後方側に延出する前記ブラケットの延出部に取り付けられるインフレータと、
    前記サイドフレームに対しシート幅方向外側において前記ブラケットに取り付けられるエアバッグと、を備えることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記ブラケットは、前記シートバックフレームの上部フレームと前記サイドフレームの連結部分に対し上下方向において少なくとも一部が重なる位置に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記延出部は、
    前記エアバッグが取り付けられる領域のシート後方端部からシート幅方向内側に延出する第1延出部と、
    前記第1延出部からシート後方側に延出する第2延出部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第1延出部に、前記インフレータが取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記第2延出部に、前記インフレータが取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
  6. 前記ブラケットは、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材を係止する係止部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の乗物用シート。
  7. 前記インフレータと前記エアバッグを連結するパイプを備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の乗物用シート。
  8. 前記パイプは、前記インフレータで発生するガスを前記エアバッグに下方から入力することを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
  9. 前記インフレータは、前記パイプとの連結部分を下方に向けて前記ブラケットに取り付けられることを特徴とする請求項8に記載の乗物用シート。
  10. 前記パイプは、前記サイドフレームのシート外側を廻って前記インフレータと前記エアバッグを連結する略U字状のパイプであることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の乗物用シート。
  11. 前記エアバッグの上端は、前記上部フレームの屈曲部よりも上方に位置することを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  12. 前記上部フレームに架設されるクロスメンバを備え、
    前記エアバッグの上端は、前記クロスメンバよりも上方に位置することを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
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