JP7368100B2 - 接続機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電線が接続される接続機器に関する。
従来、制御盤等において電線が接続される接続機器として、いわゆるプッシュイン式の接続機器が利用されている。当該接続機器では、ケースの挿入穴に電線が差し込まれると、ケース内に設けられた板バネにより当該電線が導通端子に押し付けられて電気的に接続される。
例えば、特許文献1および特許文献2では、ハウジングに対して進退可能な棒状の操作要素を設け、当該操作要素をドライバー等でハウジング内に押し込むことにより、ハウジング内の板バネを弾性変形させて導通端子から離間させる。そして、板バネが導通端子から離間したオープン状態を維持しつつ、板バネと導通端子との間に電線を挿入する。その後、操作要素の押し込みを解除することにより、板バネが弾性復帰して電線を導通端子との間で挟持する。
しかしながら、特許文献1および特許文献2の接続機器では、上述のオープン状態を維持するためには、一方の手でドライバー等を比較的強い力で押し込んだ状態で維持する必要があり、接続機器の操作性があまり高くない。
そこで、特許文献3では、操作部をケース内に押し込んだ状態で係止することにより、ドライバー等をケースから抜いて操作部に対する押圧力を解除してもオープン状態を維持することができる技術が提案されている。
特許第6224836号公報 米国特許第9905943号明細書 特開2018-116773号公報
ところで、特許文献3の接続機器では、ケースに係止された操作部を元の位置に戻して弾性部材と導通端子との間に電線を挟持させるために、ドライバー等をケース内に再度挿入し、操作部の位置を変更してケースとの係止を解除する必要がある。すなわち、接続機器に対する電線の接続のために、ドライバー等をケース内に2回挿入することが必要になり、接続機器の操作手順が複雑化する可能性がある。このような接続機器を操作する現場では、接続機器の操作性向上を求める声と、操作手順の簡素化を求める声との双方が存在する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、操作部を押し込んだ状態で維持する力を低減することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、電線が接続される接続機器であって、ケースと、前記ケースに固定された導電性の端子部と、前記ケースに取り付けられ、復元力により電線を前記端子部に押し付けて挟持する弾性部材と、前記ケースに設けられた上下方向に延びる移動経路に沿って移動することにより前記弾性部材の形状を変更する操作部とを備え、前記弾性部材は、前記電線を前記端子部との間で挟持している結線状態と、前記結線状態よりも撓んで前記端子部との間の前記電線の挟持が解除された非結線状態との間で変形可能であり、前記操作部は、第1位置において前記結線状態の前記弾性部材に接触し、前記弾性部材との接触状態を維持しつつ前記第1位置よりも下側の第2位置へと押し込まれることにより、前記弾性部材を前記非結線状態へと変形させ、前記操作部は、下方に向かうに従って前記移動経路の中心線から離れる方向に傾斜する第1傾斜面を有し、前記ケースは、前記移動経路内において前記第1傾斜面と平行に上下方向に対して傾斜する第2傾斜面を有し、前記操作部が前記第1位置に位置する状態では、前記第1傾斜面は前記第2傾斜面から上側に離間した位置に位置し、前記操作部が前記第2位置に位置する状態では、前記第1傾斜面は前記第2傾斜面に下側から当接し、前記非結線状態の前記弾性部材の復元力により、前記第1傾斜面が前記第2傾斜面に対して上向きに押圧され、前記第2傾斜面は、前記弾性部材の復元力を部分的に支持し、前記操作部は前記第2傾斜面による支持のみにより第2傾斜面に係止されない。
請求項2に記載の発明は、電線が接続される接続機器であって、ケースと、前記ケースに固定された導電性の端子部と、前記ケースに取り付けられ、復元力により電線を前記端子部に押し付けて挟持する弾性部材と、前記ケースに設けられた上下方向に延びる移動経路に沿って移動することにより前記弾性部材の形状を変更する操作部とを備え、前記弾性部材は、前記電線を前記端子部との間で挟持している結線状態と、前記結線状態よりも撓んで前記端子部との間の前記電線の挟持が解除された非結線状態との間で変形可能であり、前記操作部は、第1位置において前記結線状態の前記弾性部材に接触し、前記弾性部材との接触状態を維持しつつ前記第1位置よりも下側の第2位置へと押し込まれることにより、前記弾性部材を前記非結線状態へと変形させ、前記操作部は、下方に向かうに従って前記移動経路の中心線から離れる方向に傾斜する第1傾斜面を有し、前記ケースは、前記移動経路内において前記第1傾斜面と平行に上下方向に対して傾斜する第2傾斜面を有し、前記操作部が前記第1位置に位置する状態では、前記第1傾斜面は前記第2傾斜面から上側に離間した位置に位置し、前記操作部が前記第2位置に位置する状態では、前記第1傾斜面は前記第2傾斜面に下側から当接し、前記非結線状態の前記弾性部材の復元力により、前記第1傾斜面が前記第2傾斜面に対して上向きに押圧され、前記第2傾斜面は、前記弾性部材の復元力を部分的に支持し、前記操作部を押し込む力と前記第2斜面が前記弾性部材の復元力を部分的に支持する力の合計よりも、前記非結線状態の前記弾性部材の復元力の方が大きくなることにより前記操作部は前記第2位置から前記第1位置へと移動する。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の接続機器であって、前記前記第1位置よりも上側の第3位置において、前記第1傾斜面とは異なる前記操作部の一部が、前記第2傾斜面とは異なる前記ケースの一部に係止される
請求項に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の接続機器であって、前記第1傾斜面は、前記操作部の上端に設けられる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の接続機器であって、前記第1傾斜面は、前記操作部の上端部よりも下側に設けられる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の接続機器であって、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のうち一方の面が凸部を有し、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のうち他方の面が、前記操作部が前記第2位置に位置する状態で前記凸部と嵌合する凹部を有する。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の接続機器であって、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のうち少なくとも一方の面が粗面部を有する。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の接続機器であって、前記弾性部材が板バネである。
本発明では、操作部を押し込んだ状態で維持する力を低減することができる。
第1の実施の形態に係る接続機器の斜視図である。 接続機器の断面図である。 接続機器の断面図である。 接続機器の分解斜視図である。 接続機器の断面図である。 接続機器の一部を拡大して示す断面図である。 接続機器の断面図である。 接続機器の断面図である。 接続機器の一部を拡大して示す断面図である。 接続機器の一部を拡大して示す断面図である。 第2の実施の形態に係る接続機器の一部を拡大して示す断面図である。 接続機器の一部を拡大して示す断面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る接続機器1の斜視図である。図2は、接続機器1の断面図である。図3は、接続機器1を図2中のIII-IIIの位置にて切断した断面図である。図4は、接続機器1の分解斜視図である。接続機器1は、電線91が接続されるプッシュイン式の接続機器である。接続機器1は、例えば、制御盤等の端子台に利用される。図1では、接続機器1の手前側に薄板状のエンドプレート11が取り付けられている。また、図1では、複数の接続機器1が連結された状態を二点鎖線にて示す。図2ないし図4では、電線91が接続機器1に挿入されていない状態を示す。図2では、断面よりも奥側の構成についても併せて図示している。
以下の説明では、図2中の上下方向および左右方向を、単に「上下方向」および「左右方向」とも呼ぶ。また、図2において紙面に垂直な方向を「厚さ方向」とも呼ぶ。図2は、接続機器1の厚さ方向の略中央における断面を示す。当該上下方向、左右方向および厚さ方向は、接続機器1が使用される際の取付方向とは必ずしも一致する必要はない。また、当該上下方向は、重力方向とも必ずしも一致する必要はない。
接続機器1は、ケース2と、端子部3と、弾性部材4と、操作部5とを備える。ケース2は、端子部3、弾性部材4および操作部5を内部に収容する。ケース2は、例えば樹脂製である。図2に示す例では、ケース2には、それぞれに電線が挿入可能な2つの挿入穴21が設けられる。また、ケース2の内部には、2つの端子部3と、2つの弾性部材4と、2つの操作部5とが収容されている。換言すれば、接続機器1は、2セットの端子部3、弾性部材4および操作部5を備える。なお、接続機器1は、1セットまたは3セット以上の端子部3、弾性部材4および操作部5を備えていてもよい。
端子部3、弾性部材4および操作部5の各セットは、挿入穴21に対応して配置される。2セットの端子部3、弾性部材4および操作部5は、形状および大きさ等は互いに同じであり、左右反対向きに配置される。図2中の右側の挿入穴21に注目すると、端子部3は、挿入穴21の下端部の右側に位置し、挿入穴21の下端部から下方に延びる。弾性部材4は、挿入穴21の下端部から左側へと延び、さらに下方へと延びる。操作部5は、挿入穴21の左側において、弾性部材4の上側に配置される。
端子部3は、ケース2に固定された導電性の部材である。端子部3は、例えば金属製である。図2中の右側の端子部3は、図2中の左側の端子部3と電気的に接続されている。図2ないし図4に示す例では、当該2つの端子部3は一繋がりの部材である。具体的には、2つの端子部3の下端部が、左右方向に延びる導電性の端子接続部32により接続されている。
弾性部材4は、ケース2に取り付けられた弾性変形可能な部材である。図2ないし図4に示す例では、弾性部材4は、略帯状の板バネである。弾性部材4は、例えば金属製である。弾性部材4は、導電材料により形成されてもよく、樹脂等の絶縁材料により形成されてもよい。弾性部材4は、例えば、長手方向の中央部41にて略L字状、略V字状または略U字状に折り曲げられた形状を有する。弾性部材4は、中央部41をケース2により挟まれることにより、両端部を略下側に向けた状態でケース2に取り付けられる。以下の説明では、ケース2のうち中央部41に下側から接する部位22を、「支持部22」と呼ぶ。支持部22は、弾性部材4の中央部41から略下方に延びる。
図2中の右側の弾性部材4に注目すると、当該弾性部材4のうち、中央部41から支持部22の左側に延びる部位42は、支持部22とケース2の他の部位との間に挟まれることにより、ケース2に固定されている。また、当該弾性部材4のうち、中央部41から支持部22の右側に延びる部位43は、上下方向に延びる端子部3に接触している。弾性部材4の部位43は、操作部5により下方に押されることにより、支持部22の上端部を支点として弾性変形して下向きに撓む。また、当該部位43に対する下向きの押圧力がなくなると、部位43は復元力により元の状態に戻る(すなわち、弾性復帰する)。以下の説明では、弾性部材4の部位42および部位43をそれぞれ、「固定部42」および「可動部43」と呼ぶ。固定部42と可動部43とは、中央部41を通る中心線に対して略線対称である。可動部43は、固定部42の上端から斜め下方に延びる。
図2に示す状態では、弾性部材4の可動部43の先端が、上述のように、挿入穴21よりも下側において端子部3に接触し、挿入穴21の下端部を下側から閉鎖している。以下の説明では、図2に示す状態を「挿入穴閉鎖状態」と呼ぶ。また、挿入穴閉鎖状態は、挿入穴21に電線が挿入される前の状態、すなわち、接続機器1が使用される前の初期状態である。
挿入穴閉鎖状態(すなわち、初期状態)の弾性部材4は、固定部42と可動部43とが近づく向きに少し撓んでいる。これにより、弾性部材4がケース2から脱落することを防止することができる。なお、図2中の左側には、撓みの無い状態の弾性部材4を二点鎖線にて示す。また、図2に示す例では、ケース2の支持部22が、固定部42と可動部43とが近づく向きの弾性部材4の撓み(すなわち、弾性部材4の屈曲)を制限するストッパの役割を果たす。
操作部5は、上下方向に延びる略柱状または略板状の部材である。操作部5は、ケース2に設けられた上下方向に延びる穴部(以下、「移動経路24」と呼ぶ。)の内部に位置する。操作部5は、移動経路24に沿って上下方向に移動可能である。移動経路24は、ケース2の上面25に開口し、当該上面25から略下方に延びる。
操作部5は、上端部51と、連結部52と、下端部53とを備える。上端部51、連結部52および下端部53は、この順序で上側から下側に向かって繋がる一繋がりの部材である。操作部5は、例えば樹脂製である。操作部5の上端部51は、例えば略直方体状の部位である。上端部51の上面511は、上下方向に略垂直な平面である。上端部51の上面511の中央部には、下向きに凹む操作凹部が設けられる。連結部52は、上端部51の下端から下方に延び、上端部51と下端部53とを連結する。連結部52は、例えば、厚さ方向の幅が左右方向の幅よりも大きい略板状の部位である。下端部53は、連結部52の下端から下方に延びる。下端部53は、例えば、略板状または略柱状の部位である。
上端部51の左右方向の幅は、上端部51の上下方向の略全長に亘って略一定である。連結部52の左右方向の幅は、連結部52の上下方向の略全長に亘って略一定である。下端部53の左右方向の幅は、下端部53の上部において略一定であり、当該上部から下方に向かうに従って漸次減少する。上端部51の左右方向の幅は、連結部52の左右方向の幅よりも大きい。下端部53の上端の左右方向の幅は、連結部52の下端の左右方向の幅よりも大きい。連結部52の左右両側の側面は、左右方向に略垂直であり、上下方向に略平行に延びる。
図2中の右側の操作部5に注目すると、当該操作部5の上端部51は、連結部52の上端から左側に突出する。上端部51の左側の上端部には、上面511から左斜め下方へと向かう第1傾斜面56が設けられる。換言すれば、第1傾斜面56は、下方に向かうに従って移動経路24の中心線(すなわち、左右方向および厚さ方向における移動経路24の略中心を通って上下方向に延びる直線)から離れる方向に傾斜する面である。図2に示す例では、操作部5の第1傾斜面56と上面511との成す角度は、約45°である。当該角度は、0°よりも大きく、かつ、90°よりも小さい。
操作部5の下端部53の左側の側面は、上端から上下方向に略平行に下方へと延び、その後、下方に向かうに従って右側へと向かう。弾性部材4は、下端部53の左側の側面と部分的に接触する。操作部5の下端部53は、連結部52の下端から右側に突出する。これにより、連結部52の下端(すなわち、下端部53の上端)に、右側へと突出する操作段差部55が形成される。
図2に示す挿入穴閉鎖状態では、操作部5の操作段差部55がケース2の一部に係止することにより、操作部5の上方への移動が制限される。操作部5の下端部53は、上述のように弾性部材4の可動部43に接触しており、弾性部材4の復元力により、操作段差部55がケース2の上記一部に押し付けられる。これにより、操作部5がケース2に係止されるため、操作部5が図2に示す位置よりも上側へと移動することが防止される。接続機器1を組み立てる際には、操作部5は、撓んでいない状態(すなわち、非圧縮状態)の弾性部材4の可動部43が存在するはずの領域に先に配置されており、弾性部材4は、撓んだ状態でケース2に取り付けられる。これにより、上記構造が実現される。
図2に示す挿入穴閉鎖状態では、操作部5の上端部51の上面511は、ケース2の上面25のうち操作部5の周囲の領域と略同一平面上に位置する。あるいは、操作部5の上端部51の上面511は、ケース2の上面25のうち操作部5の周囲の領域よりもケース2の内部(すなわち、当該領域よりも下側)に位置する。また、図3に示すように、操作部5の厚さ方向の両側面513は、ケース2の厚さ方向の両側面26のうち操作部5の周囲の領域よりもケース2の内部に位置し、または、当該領域と略同一平面上に位置する。操作部5の他の表面についても同様である。換言すれば、図2に示す挿入穴閉鎖状態では、操作部5の表面は、ケース2の表面のうち操作部5の周囲の領域(すなわち、移動経路24の周囲の領域)よりもケース2の内部に位置し、または、当該領域と略同一平面上に位置する。
ケース2には、図2に示す操作部5の上面511よりも下方の移動経路24内において、第1傾斜面56と略平行に上下方向に対して傾斜する第2傾斜面241が設けられる。図2中の右側の移動経路24では、第2傾斜面241は、操作部5の上端部51の左側に位置し、下方に向かうに従って上端部51から離れる方向(すなわち、左斜め下方)に延びる。移動経路24の左右方向の幅は、第2傾斜面241の位置において、下方に向かうに従って漸次増大する。図2に示す挿入穴閉鎖状態では、第2傾斜面241は、第1傾斜面56から下側に離間した位置に位置する。図2中の左側の移動経路24では、第2傾斜面241は、右斜め下方に延びる。
次に、接続機器1に対する電線の接続の流れについて、図2、図5ないし図8を参照しつつ説明する。なお、以下では、図中の右側の挿入穴21に電線を接続する際の様子について説明する。図中の左側の挿入穴21に電線を接続する場合については、左右反対向きである点を除き、作業員の動作は略同様である。
まず、図2に示す挿入穴閉鎖状態から操作部5がケース2の内部に向かって押し込まれ、移動経路24に沿って下方へと移動する。操作部5が押し込まれる際には、例えば、作業員が通常のマイナスドライバー等の先端を、操作部5の上端部51の操作凹部に接触させ、当該マイナスドライバーを介して操作部5に下向きの力を加える。操作部5の下方への移動に従って、弾性部材4は撓んで弾性部材4の形状が変更される。具体的には、図5に示すように、弾性部材4の可動部43が、操作部5の下端部53により下方へと押し下げられ、端子部3から左側へと離間する。これにより、挿入穴21の下端部が開放される。以下の説明では、図5に示す接続機器1の状態を「挿入穴開放状態」という。
図2に示す挿入穴閉鎖状態から図5に示す挿入穴開放状態への移行時には、操作部5が弾性部材4との接触を維持しつつ下方へと移動し、操作部5の第1傾斜面56とケース2の第2傾斜面241とが上下方向の略同じ位置に位置する。このとき、弾性部材4の復元力により操作部5の下端部53が右向きに押されて操作部5が僅かに傾く。具体的には、操作部5の下端部53は、移動経路24と交差する方向である右向きに移動し、操作部5の上端部51は、移動経路24と交差する方向である左向きに移動する。これにより、操作部5の第1傾斜面56は、ケース2の第2傾斜面241に接触しつつ左向きに移動し、第2傾斜面241の下側に位置する。
第2傾斜面241は、上述の僅かに傾いた状態の操作部5における第1傾斜面56と略平行になるように形成されている。ただし、操作部5の当該傾きは僅かであるため、操作部5が傾いていない状態であっても、第2傾斜面241は第1傾斜面56と略平行である。
図6は、この状態の第1傾斜面56および第2傾斜面241近傍の部位を拡大して示す断面図である。第1傾斜面56は、弾性部材4の復元力により第2傾斜面241に対して下側から当接して上向きに押圧される。これにより、ケース2の第2傾斜面241が、弾性部材4の復元力を部分的に支持する。したがって、操作部5を下向きに押し込んだ状態で維持するために必要な作業員の力が軽減される。なお、第2傾斜面241により支持される弾性部材4の復元力は、弾性部材4の全復元力よりも小さい。したがって、第2傾斜面241による支持のみにより、操作部5が第2傾斜面241に係止されることはない。
接続機器1では、操作部5の上述の傾斜(すなわち、上端部51の左側への移動)は短時間のうちに行われ、マイナスドライバーを握る作業員の手に、当該傾斜に起因する手応え(いわゆる、クリック感)が発生する。また、操作部5の当該傾斜に起因する音(例えば、コツンっという衝突音)も発生する。したがって、作業員は、挿入穴閉鎖状態から挿入穴開放状態への移行完了を容易に認識することができる。
さらに、接続機器1では、操作部5の上述の傾斜と略同時に、操作部5の上端部51の左側の下端が、ケース2の移動経路24内に設けられた上下方向に略垂直な停止面242に上側から接触する。これにより、操作部5の下方への過剰な移動を制限することができる。また、操作部5の上端部51と停止面242との接触による手応えおよび/または音の発生により、作業員は、挿入穴閉鎖状態から挿入穴開放状態への移行完了をさらに容易に認識することもできる。
図5に示す挿入穴開放状態では、操作部5の上端部51の上面511は、ケース2の上面25のうち操作部5の周囲の領域よりもケース2の内部(すなわち、当該領域よりも下側)に位置する。あるいは、操作部5の上端部51の上面511は、ケース2の上面25のうち操作部5の周囲の領域と略同一平面上に位置していてもよい。操作部5の他の表面についても同様である。換言すれば、図5に示す挿入穴開放状態では、操作部5の表面は、ケース2の表面のうち操作部5の周囲の領域(すなわち、移動経路24の周囲の領域)よりもケース2の内部に位置し、または、当該領域と略同一平面上に位置する。
図5に示す挿入穴開放状態では、弾性部材4は、後述する結線状態の弾性部材4よりも撓んでおり、電線を端子部3との間で挟持しない。換言すれば、図5に示す接続機器1の状態である挿入穴開放状態は、弾性部材4と端子部3との間の電線の挟持が解除された「非結線状態」である。
続いて、弾性部材4が挿入穴開放状態にて維持された状態で、電線91が、図5中に二点鎖線にて示すように接続機器1の挿入穴21に挿入される。電線91は、例えば単線であってもよく、より線であってもよい。また、電線91は、先端部に棒状圧着端子等が設けられたより線であってもよい。電線91の先端部の直径は、例えば、0.42mm以上であることが好ましい。電線91の先端部の直径は、現実的には、2.3mm以下である。電線91の先端部の直径は、様々に変更されてよい。また、電線91の先端部以外の部位の直径も、様々に変更されてよい。
電線91は、挿入穴21内にて下方へと移動され、図7に示すように、端子部3と挿入穴開放状態の弾性部材4との間に挿入される。その後、操作部5を押し込む作業員の力が弱められ、弾性部材4の復元力が、作業員の力と第2傾斜面241による支持力との合計よりも大きくなることにより、弾性部材4の可動部43が右斜め上方へと移動し、図8に示すように、電線91に左側から接触する。弾性部材4の可動部43は、上記復元力により、電線91を端子部3に押し付けて端子部3との間で挟持する。これにより、電線91と端子部3とが電気的かつ機械的に接続される。換言すれば、電線91が接続機器1に結線される。以下の説明では、図8に示す状態を「結線状態」という。結線状態の弾性部材4は、上述のように、電線91を端子部3との間で挟持している。
接続機器1では、また、弾性部材4の可動部43の上記右斜め上方への移動により、操作部5の上方への移動が開始される。このとき、第1傾斜面56は、第2傾斜面241に接触した状態を維持しつつ、第2傾斜面241に沿って右斜め上方へと移動する。操作部5は、図7に示す挿入穴開放状態から上方に移動し、下端部53が弾性部材4の可動部43に接触した状態で停止する。結線状態における操作部5の第1傾斜面56は、第2傾斜面241よりも上側に位置する。
図8に示す結線状態では、操作部5の上端部51の上面511は、ケース2の上面25のうち操作部5の周囲の領域よりもケース2の内部(すなわち、当該領域よりも下側)に位置する。あるいは、操作部5の上端部51の上面511は、ケース2の上面25のうち操作部5の周囲の領域と略同一平面上に位置していてもよい。操作部5の他の表面についても同様である。換言すれば、図8に示す結線状態では、操作部5の表面は、ケース2の表面のうち操作部5の周囲の領域(すなわち、移動経路24の周囲の領域)よりもケース2の内部に位置し、または、当該領域と略同一平面上に位置する。
なお、図8に示す結線状態において、図8中の上側が重力方向下側となるように接続機器1が配置されている場合、操作部5は、重力により弾性部材4から図中の上方に離間する。そして、操作部5の操作段差部55が、図2に示す挿入穴閉鎖状態と同様に、ケース2の一部に係止され、操作部5の上方への移動が制限される。したがって、操作部5が図2に示す位置よりも上側へと移動することが防止される。
電線91を接続機器1から取り外す際には、例えば、作業員が通常のマイナスドライバー等の先端を、操作部5の上端部51の操作凹部に接触させ、当該マイナスドライバーを介して操作部5に下向きの力を加える。そして、操作部5を下方に移動し、図7に示すように挿入穴開放状態とする。挿入穴開放状態では、上述のように、弾性部材4は撓んで可動部43が電線91から左側へと離間する。換言すれば、弾性部材4および端子部3による電線91の挟持が解除される。また、操作部5が傾斜することにより、操作部5の第1傾斜面56がケース2の第2傾斜面241に下側から当接し、弾性部材4の復元力の一部が第2傾斜面241により支持される。
このときも、上記と同様に、操作部5の傾斜に起因する手応えおよび音が発生するため、作業員は、接続機器1が挿入穴開放状態(すなわち、非結線状態)となったことを容易に認識することができる。また、操作部5の上端部51と停止面242との接触による手応えおよび/または音の発生により、接続機器1が挿入穴開放状態(すなわち、非結線状態)となったことをさらに容易に認識することができる。
接続機器1では、弾性部材4は、図2に示す挿入穴閉鎖状態と、図5および図7に示す挿入穴開放状態と、図8に示す結線状態との間で変形可能である。以下の説明では、図8に示すように、結線状態の弾性部材4に接触する操作部5の位置を「第1位置」と呼ぶ。また、図5および図7に示すように、挿入穴開放状態(すなわち、非結線状態)の弾性部材4に接触する操作部5の位置を「第2位置」と呼ぶ。さらに、図2に示すように、操作段差部55がケース2の一部に係止する操作部5の位置を「第3位置」と呼ぶ。
上述の移動経路24は、操作部5の第3位置、第1位置および第2位置をこの順に結ぶ。第3位置は、移動経路24において、第1位置を挟んで第2位置とは反対側に位置する。第2位置では、上述のように、操作部5の第1傾斜面56はケース2の第2傾斜面241に下側から当接する。第3位置では、操作段差部55がケース2の一部に係止することにより、操作部5の上方への移動(すなわち、第2位置から離れる方向への移動)が制限される。なお、第3位置では、操作部5の一部がケース2の一部に係止していればよく、必ずしも操作段差部55がケース2の一部に係止する必要はない。
以上に説明したように、電線91が接続される接続機器1は、ケース2と、端子部3と、弾性部材4と、操作部5とを備える。端子部3は、導電性であり、ケース2に固定される。弾性部材4は、ケース2に取り付けられる。弾性部材4は、復元力により電線91を端子部3に押し付けて挟持する。操作部5は、ケース2に設けられた上下方向に延びる移動経路24に沿って移動することにより、弾性部材4の形状を変更する。弾性部材4は、電線91を端子部3との間で挟持している結線状態と、結線状態よりも撓んで端子部3との間の電線91の挟持が解除された非結線状態(すなわち、挿入穴開放状態)との間で変形可能である。
操作部5は、第1位置において結線状態の弾性部材4に接触する。操作部5は、弾性部材4との接触状態を維持しつつ、第1位置よりも下側の第2位置へと押し込まれることにより、弾性部材4を非結線状態へと変形させる。操作部5は、下方に向かうに従って移動経路24の中心線から離れる方向に傾斜する第1傾斜面56を有する。ケース2は、移動経路24内において第1傾斜面56と平行に上下方向に対して傾斜する第2傾斜面241を有する。操作部5が第1位置に位置する状態では、第1傾斜面56は第2傾斜面241から上側に離間した位置に位置する。操作部5が第2位置に位置する状態では、第1傾斜面56は第2傾斜面241に下側から当接する。
このように、弾性部材4の復元力により上向きに押される操作部5が、第1傾斜面56を介してケース2の第2傾斜面241に当接することにより、操作部5をケース2内に押し込んだ状態(すなわち、非結線状態)で維持する力を低減することができる。これにより、接続機器1の操作性を向上することができる。
上述のように、好ましくは、非結線状態の弾性部材4の復元力により、第1傾斜面56は第2傾斜面241に対して上向きに押圧され、第2傾斜面241は弾性部材4の復元力を部分的に支持する。このため、非結線状態の接続機器1に電線91を結線する際に、マイナスドライバー等により操作部5を下向きに押す力を緩めることにより、操作部5を第2位置から第1位置へと容易に移動させ、弾性部材4の可動部43と端子部3との間に電線91を容易に挟持させることができる。また、接続機器1から電線91を抜き取った後、弾性部材4を非結線状態(すなわち、挿入穴開放状態)から挿入穴閉鎖状態へと戻す際にも同様に、マイナスドライバー等により操作部5を下向きに押す力を緩めることにより、操作部5を第2位置から第3位置へと容易に移動させることができる。したがって、電線91の結線の際、あるいは、電線91の結線解除の際に、マイナスドライバー等を移動経路24に繰り返し挿入する必要がないため、接続機器1の操作性を向上することができる。
上述のように、第1傾斜面56は、操作部5の上端に設けられることが好ましい。これにより、第1傾斜面56を視認可能とすることができるため、操作部5が第3位置から第2位置に到達するタイミング(すなわち、操作部5を押し込む力が低減されるタイミング)等を、比較的容易に直感的に把握することができる。したがって、接続機器1の操作性をさらに向上することができる。また、第1傾斜面56を周囲の部位とは異なる色に着色している場合、操作部5が第2位置に位置することにより第1傾斜面56の色が見えなくなるため、操作部5が第2位置に到達したことを視覚を通じてさらに容易に把握することができる。
上述のように、弾性部材4は板バネであることが好ましい。これにより、接続機器1の構造を簡素化することができる。その結果、接続機器1の製造を容易とすることができる。
接続機器1では、図9に示すように、操作部5の第1傾斜面56に凸部561が設けられ、ケース2の第2傾斜面241に凹部243が設けられてもよい。凹部243は、操作部5が上述の第2位置に位置する状態で、凸部561と嵌合する。これにより、操作部5をケース2内に押し込んだ状態で維持する力をさらに低減することができる。
また、接続機器1では、ケース2の第2傾斜面241に凸部が設けられ、操作部5の第1傾斜面56に凹部が設けられてもよい。換言すれば、接続機器1では、第1傾斜面56および第2傾斜面241のうち一方の面が凸部を有し、第1傾斜面56および第2傾斜面241のうち他方の面が、操作部5が第2位置に位置する状態で当該凸部と嵌合する凹部を有することが好ましい。これにより、上述のように、操作部5をケース2内に押し込んだ状態(すなわち、非結線状態)で維持する力をさらに低減することができる。その結果、接続機器1の操作性をさらに向上することができる。なお、この場合であっても、操作部5を押し込む力を緩めると、弾性部材4の復元力により、操作部5は上方へと移動し、可動部43は右上方へと移動する。
接続機器1では、図10に太線にて示すように、第1傾斜面56および第2傾斜面241が、周囲の部位よりも表面粗度が大きい粗面部562,244を有していてもよい。粗面部562と粗面部244とが接触することにより、第1傾斜面56と第2傾斜面241との間の摩擦抵抗が増大するため、操作部5をケース2内に押し込んだ状態で維持する力をさらに低減することができる。
接続機器1では、第1傾斜面56および第2傾斜面241のうち、少なくとも一方の面に粗面部が設けられていればよい。この場合であっても、第1傾斜面56と第2傾斜面241との間の摩擦抵抗が増大するため、操作部5をケース2内に押し込んだ状態(すなわち、非結線状態)で維持する力をさらに低減することができる。その結果、接続機器1の操作性をさらに向上することができる。なお、当該摩擦抵抗が増大した状態であっても、操作部5を押し込む力を緩めると、弾性部材4の復元力により、操作部5は上方へと移動し、可動部43は右上方へと移動する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る接続機器1aについて説明する。図11および図12は、接続機器1aの操作部5a近傍を拡大して示す断面図である。接続機器1aは、図6に示す第1傾斜面56および第2傾斜面241とは異なる位置に第1傾斜面56aおよび第2傾斜面241aが設けられる点を除き、接続機器1と略同様の構造を有する。以下の説明では、接続機器1の構成に対応する接続機器1aの構成に同符号を付す。
図11は、接続機器1aの右側の操作部5aが第1位置に位置する状態(すなわち、結線状態)を示し、図12は、当該操作部5aが第2位置に位置する状態(すなわち、非結線状態)を示す。操作部5aは、操作段差部55の右側の端部(すなわち、連結部52から遠い側の端部)に、第1傾斜面56aを有する。第1傾斜面56aは、操作部5aの上端部51よりも下側に設けられる。第1傾斜面56aは、操作段差部55から右斜め下方へと向かう。換言すれば、第1傾斜面56aは、下方に向かうに従って移動経路24の中心線から離れる方向に傾斜する面である。ケース2は、移動経路24内において第1傾斜面56aと平行に上下方向に対して傾斜する第2傾斜面241aを有する。
図11に示すように、操作部5aが第1位置に位置する状態では、第1傾斜面56aは第2傾斜面241aから上側に離間した位置に位置する。また、図12に示すように、操作部5aが第2位置に位置する状態では、第1傾斜面56aは第2傾斜面241aに下側から当接する。これにより、図6に示す接続機器1と同様に、操作部5aをケース2内に押し込んだ状態(すなわち、図12に示す非結線状態)で維持する力を低減することができる。これにより、接続機器1aの操作性を向上することができる。
接続機器1aでは、接続機器1と同様に、非結線状態の弾性部材4の復元力により、第1傾斜面56aは第2傾斜面241aに対して上向きに押圧され、第2傾斜面241aは弾性部材4の復元力を部分的に支持することが好ましい。これにより、接続機器1と同様に、接続機器1aの操作性を向上することができる。
上述のように、第1傾斜面56aは、操作部5aの上端部51よりも下側に設けられることが好ましい。これにより、第1傾斜面56aがケース2の内部に位置するため、操作部5aの押し込みに使用されるマイナスドライバー等と衝突して破損することを防止することができる。
接続機器1aでは、接続機器1と同様に、弾性部材4は板バネであることが好ましい。これにより、接続機器1aの構造を簡素化することができる。その結果、接続機器1aの製造を容易とすることができる。
接続機器1aでは、接続機器1と同様に、第1傾斜面56aおよび第2傾斜面241aのうち一方の面が凸部を有し、第1傾斜面56aおよび第2傾斜面241aのうち他方の面が、操作部5aが第2位置に位置する状態で当該凸部と嵌合する凹部を有することが好ましい。これにより、接続機器1と同様に、操作部5aをケース2内に押し込んだ状態(すなわち、非結線状態)で維持する力をさらに低減することができる。その結果、接続機器1aの操作性をさらに向上することができる。
接続機器1aでは、接続機器1と同様に、第1傾斜面56aおよび第2傾斜面241aのうち、少なくとも一方の面に粗面部が設けられてもよい。これにより、接続機器1と同様に、操作部5aをケース2内に押し込んだ状態(すなわち、非結線状態)で維持する力をさらに低減することができる。その結果、接続機器1aの操作性をさらに向上することができる。
上述の接続機器1,1aでは、様々な変更が可能である。
例えば、接続機器1,1aでは、端子部3、弾性部材4および操作部5,5aの形状は様々に変更されてよい。例えば、弾性部材4は板バネ以外の部材(例えば、弦巻バネ)であってもよい。
接続機器1では、第1位置、第2位置および第3位置に位置する操作部5の表面が、ケース2の表面のうち操作部5の周囲の領域よりも外側に突出していてもよい。接続機器1aにおいても同様である。
接続機器1では、第2位置に位置する操作部5は、必ずしも、第1位置に位置する操作部5から左右方向に傾斜する必要はなく、第1位置に位置する操作部5と略同様の姿勢であってもよい。接続機器1aにおいても同様である。
接続機器1では、第1傾斜面56および第2傾斜面241に、上述の互いに嵌合する凸部および凹部と、上記粗面部との双方が設けられてもよい。接続機器1aにおいても同様である。
接続機器1では、操作部5における第1傾斜面56の位置、および、ケース2における第2傾斜面241の位置は、様々に変更されてよい。接続機器1aにおいても同様である。
上述の接続機器1,1aは、様々な装置において電線を接続するために利用されてよい。例えば、接続機器1,1aは、リレーソケットまたは操作スイッチ等に利用されてよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1,1a 接続機器
2 ケース
3 端子部
4 弾性部材
5,5a 操作部
24 移動経路
51 (操作部の)上端部
56,56a 第1傾斜面
91 電線
241,241a 第2傾斜面
243 凹部
244 粗面部
561 凸部
562 粗面部

Claims (8)

  1. 電線が接続される接続機器であって、
    ケースと、
    前記ケースに固定された導電性の端子部と、
    前記ケースに取り付けられ、復元力により電線を前記端子部に押し付けて挟持する弾性部材と、
    前記ケースに設けられた上下方向に延びる移動経路に沿って移動することにより前記弾性部材の形状を変更する操作部と、
    を備え、
    前記弾性部材は、前記電線を前記端子部との間で挟持している結線状態と、前記結線状態よりも撓んで前記端子部との間の前記電線の挟持が解除された非結線状態との間で変形可能であり、
    前記操作部は、第1位置において前記結線状態の前記弾性部材に接触し、前記弾性部材との接触状態を維持しつつ前記第1位置よりも下側の第2位置へと押し込まれることにより、前記弾性部材を前記非結線状態へと変形させ、
    前記操作部は、下方に向かうに従って前記移動経路の中心線から離れる方向に傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記ケースは、前記移動経路内において前記第1傾斜面と平行に上下方向に対して傾斜する第2傾斜面を有し、
    前記操作部が前記第1位置に位置する状態では、前記第1傾斜面は前記第2傾斜面から上側に離間した位置に位置し、
    前記操作部が前記第2位置に位置する状態では、前記第1傾斜面は前記第2傾斜面に下側から当接し、前記非結線状態の前記弾性部材の復元力により、前記第1傾斜面が前記第2傾斜面に対して上向きに押圧され、前記第2傾斜面は、前記弾性部材の復元力を部分的に支持し、前記操作部は前記第2傾斜面による支持のみにより第2傾斜面に係止されないことを特徴とする接続機器。
  2. 電線が接続される接続機器であって、
    ケースと、
    前記ケースに固定された導電性の端子部と、
    前記ケースに取り付けられ、復元力により電線を前記端子部に押し付けて挟持する弾性部材と、
    前記ケースに設けられた上下方向に延びる移動経路に沿って移動することにより前記弾性部材の形状を変更する操作部と、
    を備え、
    前記弾性部材は、前記電線を前記端子部との間で挟持している結線状態と、前記結線状態よりも撓んで前記端子部との間の前記電線の挟持が解除された非結線状態との間で変形可能であり、
    前記操作部は、第1位置において前記結線状態の前記弾性部材に接触し、前記弾性部材との接触状態を維持しつつ前記第1位置よりも下側の第2位置へと押し込まれることにより、前記弾性部材を前記非結線状態へと変形させ、
    前記操作部は、下方に向かうに従って前記移動経路の中心線から離れる方向に傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記ケースは、前記移動経路内において前記第1傾斜面と平行に上下方向に対して傾斜する第2傾斜面を有し、
    前記操作部が前記第1位置に位置する状態では、前記第1傾斜面は前記第2傾斜面から上側に離間した位置に位置し、
    前記操作部が前記第2位置に位置する状態では、前記第1傾斜面は前記第2傾斜面に下側から当接し、前記非結線状態の前記弾性部材の復元力により、前記第1傾斜面が前記第2傾斜面に対して上向きに押圧され、前記第2傾斜面は、前記弾性部材の復元力を部分的に支持し、前記操作部を押し込む力と前記第2斜面が前記弾性部材の復元力を部分的に支持する力の合計よりも、前記非結線状態の前記弾性部材の復元力の方が大きくなることにより前記操作部は前記第2位置から前記第1位置へと移動することを特徴とする接続機器。
  3. 請求項1または2に記載の接続機器であって、
    前記第1位置よりも上側の第3位置において、前記第1傾斜面とは異なる前記操作部の一部が、前記第2傾斜面とは異なる前記ケースの一部に係止されることを特徴とする接続機器。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の接続機器であって、
    前記第1傾斜面は、前記操作部の上端に設けられることを特徴とする接続機器。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の接続機器であって、
    前記第1傾斜面は、前記操作部の上端部よりも下側に設けられることを特徴とする接続機器。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の接続機器であって、
    前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のうち一方の面が凸部を有し、
    前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のうち他方の面が、前記操作部が前記第2位置に位置する状態で前記凸部と嵌合する凹部を有することを特徴とする接続機器。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の接続機器であって、
    前記第1傾斜面および前記第2傾斜面のうち少なくとも一方の面が粗面部を有することを特徴とする接続機器。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の接続機器であって、
    前記弾性部材が板バネであることを特徴とする接続機器。
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