JP7365782B2 - 棚の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、棚を、壁面等の取付面へ着脱可能に取付けるための構造に関する。
従来、棚を壁面に取付ける方法として、棚を壁面に直接ネジ止め固定する方法が広く用いられているが、この方法では、棚の下面(裏側)や棚と壁面との隙間が清掃しにくく、特に膝の高さほどの低い位置に取付けてある棚の場合、下側が見えるように大きく前屈みで覗き込むような姿勢をとる必要があった。
そこで、棚本体と取付面の清掃を容易にするため、フックを利用して棚を着脱可能に取付ける構造が用いられている。
特許文献1では、大径の頭部と小径の軸部とを有するフックと、フックの軸部と掛合するガイド溝とからなり、ガイド溝は、一端にある開口部と他端にあって軸部が突き当たる突当部と、突当部と開口部との間にある一つまたは複数の屈曲部により、棚をスライドさせて着脱可能とする構造により、不用意に当たってしまった場合でも落下しにくく、かつ着脱自在な係合方法が開示されている。
さらに、特許文献2では、支持体を棚本体の背面部の下方に開口したスリットに係合させた後、支持体がスリットから離脱することを阻止するロック部材を棚本体に設けた構造により、使用時に意図しない何らかの力が加わったとしても、棚が脱落することを確実に防止する方法が開示されている。
特開2010-121670号公報 特開2012-045025号公報
棚の背面部に形成されたガイド溝をフックの軸部に係合させる構造を用いれば、棚は着脱可能となるが、棚の上方向の動きを抑制する手段がなく、容易に持ち上がってしまうため、棚の上面に置いた物を取ろうとした時に不用意に手や脚が棚に当たった場合に棚ががたついたり、棚上面の物品が転倒、落下したり、また、棚本体が外れて落下してしまう等の問題があった。
特許文献1に記載の構造では、屈曲部を有するガイド溝の一端が開口されており掛合部の強度が低下することで、比較的荷重が掛かる洗面器置き台やカウンター等への適用は避けられるなどの問題点があった。
さらに、屈曲部を有するガイド溝により着脱時に棚を斜め横方向に移動させる動作が必要となり、部屋のコーナー側に寄せて取付けたり、他の部品が棚に隣接して取付けられていると着脱動作を行うことができなく、設置場所が限定されるなどの問題点があった。
また、特許文献2に記載の構造では、棚の脱落防止としてロック部材が用いられているが、着脱時にロック部材の施錠と解除作業の煩雑さを伴うと共に、施錠忘れによる脱落のリスクがあるなどの問題点があった。
さらに、ロック部材とその周辺の形状が複雑かつ凹凸形状を有しており、汚れが付着しやすく、清掃性が劣るなどの問題点があった。
本発明は、上記従来の問題点を鑑みなされたものであって、十分な取付強度を確保しながら、簡便な方法で着脱可能に棚を取付け可能とし、また、不用意な力が加わっても容易には脱落することがなく、かつ、棚の清掃性に優れた着脱可能な棚の取付構造を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決する手段として、以下の構成を有する。
(1)本発明に係る棚の取付構造は、背面に設けられた複数のだるま孔形状の係合部を有する棚と、壁面に固定された複数の係止部材とを具備し、前記係止部材に前記係合部を係合させ、前記棚を壁面に対し着脱可能とする棚の取付構造であって、前記係止部材は、頭部と前記頭部より小径の軸部を有し、前記頭部と前記軸部の中心部を貫通する貫通孔を形成した係止部材であり、前記貫通孔に挿通可能、かつ、前記壁面に取り付け可能な固定材を有し、前記背面板の左右端に設けられた端部側だるま孔が、大径部と小径部を具備してなり、前記大径部と前記小径部の接続端の開口幅寸法が、前記係止部の軸部の外径より狭い狭持部を有するとともに、前記背面板の左右端の端部側だるま孔の間に、大径部と小径部を具備する中央側だるま孔が形成され、前記端部側だるま孔の前記小径部の内径より、前記中央側だるま孔の前記小径部の内径が大きく、前記端部側だるま孔の前記開口幅寸法より、前記中央側だるま孔の大径部と小径部の接続端の開口幅寸法が大きくされたことを特徴とする。
(2)本発明に係る棚の取付構造は、前記棚が、棚板本体と、該棚板本体の前面側に前記棚板本体の裏面側に向いて突出された前面板と、前記棚板本体の両側面側に前記棚板本体の裏面側に向いて突出された側面板と、前記棚板本体の背面側に前記棚板本体の裏面側に突出された背面板とを具備し、前記背面板を貫通して複数のだるま孔形状の係合部が設けられたことを特徴とする
)本発明に係る棚の取付構造は、(2)に記載の棚の取付構造において、前記棚の側断面は、略コ字状形状であり、前記棚の厚さ方向に平行な前記背面寸法に対して、前記棚の厚さ方向に平行な前記前面板の長さ寸法が、相対的に小さいことを特徴とする。
(4)本発明に係る棚の取付構造は、(1)乃至(3)のいずれかに記載の棚の取付構造において、前記背面の前記壁面に当接する外周縁にR形状部を設けたことを特徴とする。
(5)本発明に係る棚の取付構造は、(1)乃至(4)のいずれかに記載の棚の取付構造において、前記壁面に当接する前記棚の背面側であって、前記だるま孔の外周縁を囲む位置に、前記壁面と離隔する方向に窪む凹部を設けたことを特徴とする。
(6)本発明に係る棚の取付構造は、(1)乃至(5)のいずれかに記載の棚の取付構造において、前記棚の上面に対し前記背面板の背面が90 °を超える交差角度で傾斜され、前記壁面への取付状態で前記棚の上面に前記壁面側に向く下がり勾配が付与されたことを特徴とする。
本発明によれば、壁面に取付けた係止部材に棚の背面のだるま孔を係合させることにより、壁面に棚を着脱可能に取付けることができる。また、棚の左右端に設けられた端部側だるま孔は、大径部と小径部の接続端の開口幅寸法が、小径部の外径より狭い狭持部を有するので、だるま孔の大径部に係止部材を位置合わせして棚を挿入し、棚を押し下げて挟持部を介し係止部材の軸部を端部側だるま孔の小径部に挿入する操作を行うだけで棚の取り付けが完了する。
端部側だるま孔の小径部に挿入した係止部材の軸部を挟持部が抜け止めするため、係止部材が端部側だるま孔の小径部から離脱することが抑制され、使用時の不用意な力で棚が容易に脱落することを防止できる。
棚板本体に前面板と側面板と背面板を一体化して棚を構成し、棚板本体を前面板と側面板と背面板が補強することにより棚の剛性が向上する。この構成において、背面板を貫通するように形成しただるま孔は背面板の内側に開口されているが、だるま孔の存在による棚の剛性低下は殆ど生じないので、棚の取付強度の確保と棚の変形抑制に寄与する構成を提供できる。
横幅の広い棚や取付強度を確保する場合に、中央部に1以上の係止部材と係合部を設けることで対応することができる。ここで、左右端の端部側だるま孔の小径部と挟持部に対して、中央側だるま孔の小径部と挟持部をいずれも大きく形成することで、係止部材の取付け高さやピッチにおける多少のずれを吸収して棚の着脱ができる。
中央側だるま孔の小径部の内径と開口幅寸法を端部側だるま孔の該当部分より大きくすることで、棚の左右のどちらかの端部側だるま孔を先に係止部材に係合し、残りのだるま孔を係止部材に係合し、棚を斜め上下左右方向に微妙に移動させつつ係合する時に、当り防止としてのクリアランス効果を中央側だるま孔が併せ持つという効果を奏する。
棚の厚さ方向に平行な背面の寸法を前面の同一方向寸法に対し大きくすることで、利用状態において係止部材とだるま孔を棚で隠して正面側斜め上方から見えない外観とすることができ、棚として外観を損なうことが無い。また、この構成により、壁面に接する棚の背面側の面積を大きくできるので、棚の取付安定性が向上し、棚の先端側に不意な力が作用しても棚が簡単には外れない構成とすることができる。
更に、棚の上面を壁面側に下がり勾配としておくことで、棚上面の排水性を向上できるとともに、棚の上面と略同じ高さまで目線を落とすと、係止部材とだるま孔を目視することができ、使用者にだるま孔の存在を視認可能にできるので、使用者にだるま孔を介する係止部材の離脱を認知させることができ、棚の着脱を容易に行うことができる。
また、棚のガタツキ等が発生しないように、棚の背面と壁面を密着させて着脱を行うため、背面の外周縁にR形状部を形成することで、着脱動作による棚と壁面との擦り傷の発生を抑制することができる。
さらに、だるま孔の外周縁を囲むように、壁面から離隔する方向に窪む凹部を設けることで、着脱動作で応力が一番集中する係合部の外縁と壁面との擦り傷の発生を抑制することができる。
棚、係止部材を分離して示し、棚板の取付構造を正面側から見た斜視図である。 棚、係止部材を分離して示し、棚板の取付構造を背面側から見た斜視図である。 (A)は棚を正面側から見た正面図、(B)は同棚の側面図である。 (A)は棚を係止部材に係合させる第一段階の断面図、(B)は棚を取付位置に移動させた最終段階の断面図である。 利用者が目視で係合部の確認を行う場合の参考図である。 壁面に取付けた棚の平面図である。 (A)は棚の係合部のうち、両端側に設けられている端部側だるま孔を示す背面側拡大図、(B)は中央側だるま孔の背面側拡大図である。 壁面に棚を取付けた浴室の一例を示す斜視図である。 係止部材の一例を示す断面図である。 棚の着脱動作の一例を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を挙げて本発明の詳細を説明する。
本実施形態の棚1は図1、図6に示す様に、壁面310に固定された係止部材2に対し、図2~図4に示すように棚1の背面110に設けられただるま孔形状の係合部150を係合させることで、壁面310に対し着脱自在に取り付けられている。
図に示す実施形態において棚1は、水平に近い状態で横長に支持された平板状の棚板本体10と、棚板本体10の前端側に下方に向いて(棚板本体10の裏面側に向いて)一体に垂下された前面板11と、棚板本体10の両側面側に下方に向いて(棚板本体10の裏面側に向いて)一体に垂下された側面板12と、棚板本体10の後端側に下方に向いて(棚板本体10の裏面側に向いて)一体に延出された背面板13とからなる。
棚板本体10の板厚に対し前面板11と側面板12と背面板13の板厚が同等程度に形成され、棚板本体10の厚さ方向(上下方向)に平行な前面板11の長さ(高さ)と側面板12の長さ(高さ)は同等に形成されている。また、棚板本体10の厚さ方向に平行な背面板13の長さ(高さ)は、前面板11の同方向長さ(高さ)の2倍程度に長く(高く)形成されている。
棚1は、一例として、棚板本体10と前面板11と側面板12、12と背面板13を樹脂により一体成型した成型品から構成されている。
棚板本体10に前面板11と側面板12、12と背面板13を一体化して棚1を構成し、棚板本体10を前面板11と側面板12、12と背面板13が補強する一体成型品とすることにより棚1の剛性が向上している。
棚1はだるま孔形状の係合部150からの係合を解くことで壁面310から取り外すことができるので、棚1の背面110と壁面310が接している範囲を清掃するときは、棚1を簡単に取り外して清掃することができる。また、だるま孔形状の係合部150は棚1の背面110を構成する背面板13の内側に開口されていることで、係合部150の剛性低下を抑制し、棚1の取付強度の確保と変形を抑制することができる。
図2及び図7に示す様に、背面板13の左右端に設けられた端部側だるま孔151は、下側の大径部152と上側の小径部153からなる。また、端部側だるま孔151の大径部152と小径部153の接続端の開口幅寸法を小径部153の外径寸法より狭くした狭持部154が設けられている。この構造により、図4(A)から図4(B)の順で示すように、係止部材2を大径部152に挿入し、棚1を押下して端部側だるま孔151の小径部153に係合させることで、棚1を係止部材2に着脱自在に取付けることができる。
尚、狭持部154の幅寸法は、以下に説明する係止部材2の軸部220の外径より小さいことで、軸部220が小径部153から離脱することを抑制することで、使用時や清掃時の不用意な力で棚1が脱落することを抑制できる。
図9に拡大して示す様に、係止部材2は、頭部210と頭部210より小径の軸部220とからなり、頭部210と軸部220の中心部を貫通する貫通孔230が形成され、更に、貫通孔230に挿入して壁面310の固定する固定材(ネジ)240を有している。
尚、端部だるま孔151の大径部152の外形は係止部材2の頭部210の外径より大きく、端部だるま孔151の小径部153の外形は、係止部材2の頭部210の外径より小さく、かつ、軸部220の外径より大きく形成されている。
また、図2、図3(A)及び図7(B)に示す様に、背面板13の幅方向(水平方向)中央側に2つの中央側だるま孔155が形成されている。端部側だるま孔151が背面板13の両端部に形成されているのに対し、2つの中央側だるま孔155は相互に離間して背面板13に形成されている。2つの中央側だるま孔155の間隔と、それら中央側だるま孔155の両側に隣接する端部側だるま孔151との間隔が略等しくなるように各だるま孔が背面板13に形成されている。
中央側だるま孔155は、大径部156と小径部157からなる。中央側だるま孔155の大径部156の内径は、端部側だるま孔151の大径部152の内径と同等とされているが、中央側だるま孔155の小径部157の内径は端部側だるま孔151の小径部153の内径よりも若干大きくされている。また、端部側だるま孔151の大径部152と小径部153の接続端に形成されている挟持部154の開口幅寸法H1に対し、中央側だるま孔155の大径部156と小径部157の接続部の開口幅寸法H2は若干大きく形成されている。一例として、図7(B)に示すように、中央側だるま孔155の接続部の開口幅寸法H2は、小径部157の内径と同一に形成されている。
背面板13において、4つのだるま孔151、155、155、151は背面板13の略同一高さ位置に水平に整列形成されているが、これらだるま孔各部の上下高さ位置は微妙に異なる。
背面板13において、その下端から同一高さに4つのだるま孔151、155、155、151の個々の大径部152、156、156、152の内底部が配置されている点は共通である。端部だるま孔151の大径部152と中央側だるま孔155の大径部156の内径は同等であるので、いずれのだるま孔も大径部の高さ位置は背面板13に対し同等高さに配置されている。
しかし、端部だるま孔151の小径部153よりも中央側だるま孔155の小径部157の方が内径が大きいので、図7(A)に示す背面板13の下端から端部側だるま孔151の小径部153の内上端までの距離H3より、背面板13の下端から中央側だるま孔155の小径部157の内上端までの距離H4の方が若干大きく形成されている。
中央側だるま孔155の小径部157の内径と接続部の開口幅寸法H2を、端部だるま孔151の対応部分の内径に対して大きく形成することで、係止部材2を取付ける位置の高さやピッチに多少のずれが発生しても吸収して棚1の着脱が容易かつ確実にできるようになり、棚1を取り付ける場合の施工性の向上を図ることができる。
尚、中央側だるま孔155の小径部157の内径のみを大きく形成することでも同様の効果を得ることができる。
以上の構成において、背面板13を貫通するように形成した4つのだるま孔151、155、155、151は背面板13の内側に開口されているが、棚板本体10に前面板11と側面板12、12と背面板13を一体成型して剛体化しているので、だるま孔151、155、155、151の存在による棚1の剛性低下は殆ど生じない。このため、棚1の取付強度の確保と棚1の変形抑制に寄与する構成を提供できる。
さらに、図10に示す様に、棚1を平行状態で上移動させて外す力より、棚1の左右端のどちらか一方の係止部材2を支点にして他方を上移動させて外す方が力を小さくすることができる。
また、図10の矢印に示す方向に棚1を若干回転させる際、中央側だるま孔155の小径部157の内径と接続部の開口幅寸法が大きいことで、棚1の回転にともなう軸部220との当りを回避でき、棚1の回転を円滑にできるので、棚1の円滑な着脱動作を行うことができる。
即ち、中央側だるま孔155の小径部157の内径と開口幅寸法を端部側だるま孔151の該当部分より大きくすることで、棚1の左右のどちらかの端部側だるま孔151を先に係止部材2に係合し、残りのだるま孔を係止部材に係合し、棚1を斜め上下左右方向に微妙に移動させつつ係合する時に、当り防止としてのクリアランス効果を中央側だるま孔155が併せ持つという効果を奏する。また、係合を解除する場合も同様に中央側だるま孔155が当り防止としてのクリアランス効果を併せ持つ。
そして、この効果は、図7に示すように中央側だるま孔155の小径部157の外形が端部側だるま孔151の小径部153の外形より大きいことに加え、背面板13の下端から端部側だるま孔151の小径部153の内上端までの距離H3より、背面板13の下端から中央側だるま孔155の小径部157の内上端までの距離H4の方が若干大きいことによっても効果的に発揮される。
図2、図3(B)に示す様に、棚1の上面130は、前面120から背面110に向けて。換言すると壁面310に向かう下がり勾配となる排水勾配を設けることで、利用者側(前面120側)へ物品が転倒することがなく、使用者側に湯水が掛かかることを抑制することができる。
図1、図2、図6に示す様に、上面130の右端部側に小物が湯水等で流されて落下する排水路111を設けることで、小物の流出効果をさらに、高めることができる。
窪み131は、上面130の他の部分から一段低められた平面視略矩形状の凹部型の窪みであり、棚板本体10において前面板11よりも若干奥側の位置から棚板本体10の最奥部まで達するように形成されている。窪み131の横幅は棚板本体10の横幅の数分の一程度に形成されている。この窪み131の最奥部中央に位置するように、背面板13の表面に縦溝を形成することで排水路111が形成されている。
このため、前述の下がり勾配によって窪み131内の湯水は排水路111に導かれ、速やかに棚1から排出される。
図5は図8の取付状態参照図に示す様に、背面110の垂下寸法に対して、前面120の垂下寸法を小さくすることで、利用者は通常の使用状態における目線で係止部材2及び係合部150を目視することがないので、通常使用時の目線で棚1の美観を損なうことがない。
また、図5に示すように使用者が姿勢を低くして棚1の上面130と略同じ高さまで目線を落とすことで、係止部材2及び係合部150の存在を前面板11越しに目視することができ、棚1の着脱位置を容易に確認することができる。
使用者が姿勢を低くした目線で係止部材2及び係合部150の存在を目視できるのは、棚板本体10に壁面310側に向く下がり勾配が付与されていて、前面板11の下端が係止部材2及び係合部150の固定位置よりも若干上方に配置されているからである。
本実施形態の棚1は一例として図8に示すように、浴室3に設けられている床330の上方の壁面310であって、水栓340の取付け位置より若干上方に着脱自在に取り付けられている。この取付位置は、エプロン350を備える浴槽320の上面位置に準じる位置、あるいは、フロイスに座って手が届く位置であり、概ね、浴室の床面から40~70cm程度の高さ位置である。
この位置に棚1が着脱自在に取付けられている場合、使用者が棚1を外すためには、だるま孔151、155の存在や係止部材2との係合構造を知っている場合は良いが、知らない場合、使用者は棚1をどのように取り外すのか、係合部150を低い目視でのぞき込んで把握する必要がある。
このため、図5に示すように前面板11の下端近くに目線を落として係合部をのぞき込む必要がある。ここで、棚板本体10に壁面310側に向かう下がり勾配が付与されていて、前面板11の下端位置から係止部材2と係合部150の固定位置を見ると、係合部150を目視できることが重要である。棚1が浴室の床面から25cm程度の高さ位置である場合、図5のように目線を落とすことは、通常身長の使用者であればこの高さ程度が限界でありこれ以上目線を下方にすることは難しい。
図5に示す低い目線により係合部150を目視した使用者が目視する状態が図3(A)に示す状態となる。図3(A)に示す状態では、4つのだるま孔151、155、155、151の小径部153、157、157、153に個々に係止部材2が挿通されて棚1が係止されている状態を使用者が目視認識できる。
また、使用者は係止部材2の軸部220を直接見ることはできないが、係止部材2の頭部210越しにだるま孔の大径部152、156、156、152の上部側の徐々に狭くなってゆく部分の存在を認識でき、係止部材2の頭部210よりもだるま孔の大径部152、156、156、152の方が大きいと認識できるので、棚板1を上方にスライド移動させることで棚板1を取り外すことができると認識できる。
従って、棚1の取り外し方法を仮に知らなかった使用者であっても、図5に示すように目線を低くすることで棚1の取り外し方を容易に認識できるようになる。
このように認識できるのは、だるま孔の大径部152、156、156、152の上部側の徐々に狭くなってゆく部分を頭部210が目隠していないからである。この効果を得るために、頭部210の外径の大きさは、だるま孔の小径部153、157の外形よりは大きいが、だるま孔の大径部152、156、156、152の上部側の徐々に狭くなってゆく部分を隠さない程度の大きさであることが好ましい。
棚1と壁面310は、取付けた状態でがたつき等が発生しないよう、図4(A)、(B)に示す様に、壁面310に密着させながら押し下げるか、押し上げて着脱を行うため、背面110の外周縁全周にR形状部170を形成することで、着脱動作による棚1の背面110との擦り傷の発生を抑制することができる。
図6に示す通り、平面視状態で壁面310側の両角にもR形状部170を形成することが好ましい。
さらに、図2、図7に示す様に、係合部150の外周縁を囲むように、壁面310から離隔する方向に窪む凹部180を背面110に設けることで、着脱動作で応力が一番集中する係合部150の外縁と壁面310との擦り傷の発生を抑制することができる。
例えば、棚1の着脱動作を繰り返すと、棚1の位置合わせなどのために係止部材2の頭部210がだるま孔151、155の周辺部分と繰り返し干渉するが、頭部210が干渉する部分は凹部180の内側となるので、干渉により擦り傷がつくのは、凹部180の内側に制限される。従って、棚1の背面110側において傷が目立たない。
1…棚、10…棚板本体、11…前面板、12…側面板、13…背面板、
110…背面、111…排水路、120…前面、130…上面。131…窪み、
140…側面、150…係合部。151…端部側だるま孔、152…大径部、
153…小径部、154…狭持部、155…中央側だるま孔、156…大径部、
157…小径部、160…排水勾配、170…R形状部、180…凹部、
2…係止部材、210…頭部、220…軸部、230…貫通孔、
240…固定材(ネジ)、
3…浴室、310…壁面、320…浴槽、330…床、340…水栓、
350…エプロン。

Claims (6)

  1. 背面板に設けられた複数のだるま孔形状の係合部を有する棚と、壁面に固定された複数の係止部材とを具備し、前記係止部材に前記係合部を係合させ、前記棚を壁面に対し着脱可能とする棚の取付構造であって、
    前記係止部材は、頭部と前記頭部より小径の軸部を有し、前記頭部と前記軸部の中心部を貫通する貫通孔を形成した係止部材であり、前記貫通孔に挿通可能、かつ、前記壁面に取り付け可能な固定材を有し、
    前記背面板の左右端に設けられた端部側だるま孔が、大径部と小径部を具備してなり、前記大径部と前記小径部の接続端の開口幅寸法が、前記係止部材の軸部の外径より狭い狭持部を有するとともに、
    前記背面板の左右端の端部側だるま孔の間に、大径部と小径部を具備する中央側だるま孔が形成され、前記端部側だるま孔の前記小径部の内径より、前記中央側だるま孔の前記小径部の内径が大きく、前記端部側だるま孔の前記開口幅寸法より、前記中央側だるま孔の大径部と小径部の接続端の開口幅寸法が大きくされたことを特徴とする棚の取付構造。
  2. 前記棚が、棚板本体と、該棚板本体の前面側に前記棚板本体の裏面側に向いて突出された前面板と、前記棚板本体の両側面側に前記棚板本体の裏面側に向いて突出された側面板と、前記棚板本体の背面側に前記棚板本体の裏面側に突出された背面板とを具備し、前記背面板を貫通して複数のだるま孔形状の係合部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の棚の取付構造。
  3. 前記棚の側断面は、略コ字状形状であり、前記棚板本体の厚さ方向に平行な前記背面板の長さ寸法に対して、前記棚板本体の厚さ方向に平行な前記前面板の長さ寸法が、相対的に小さいことを特徴とする請求項2に記載の棚の取付構造。
  4. 前記背面の前記壁面に当接する外周縁にR形状部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の棚の取付構造。
  5. 前記壁面に当接する前記棚の背面側であって、前記だるま孔の外周縁を囲む位置に、前記壁面と離隔する方向に窪む凹部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の棚の取付構造。
  6. 前記棚の上面に対し前記背面板の背面が90°を超える交差角度で傾斜され、前記壁面への取付状態で前記棚の上面に前記壁面側に向く下がり勾配が付与されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の棚の取付構造。
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