JP7362267B2 - マグネシウム-リチウム系合金、光学機器、撮像装置、電子機器、及び移動体 - Google Patents

マグネシウム-リチウム系合金、光学機器、撮像装置、電子機器、及び移動体 Download PDF

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Description

本発明は、マグネシウム-リチウム系合金に関する。
物品を軽量化するうえで、マグネシウム合金が金属材料として使用されている。近年、物品の更なる軽量化が要求されてきており、例えば特許文献1に記載のようなマグネシウム-リチウム系合金が提案されている。しかし、リチウムは、非常に活性な(イオン化しやすい、溶解しやすい)金属元素であるため、例えば、湿潤状態において腐食しやすい性質を有する。このため、マグネシウム-リチウム系合金は、マグネシウム合金よりも耐食性が重要となっている。特許文献1には、アルミニウムを含有させることにより強度を向上させることが記載されている。
特開2011-84818号公報
しかしながら、従来のマグネシウム-リチウム系合金で物品を形成しても、物品が高温高湿の環境に長期間に亘って晒されると、合金が腐食する問題が生じていた。このため、従来よりも更に耐食性に優れている合金が求められていた。
そこで、本発明は、高温高湿環境に長期間に亘って晒されても、耐食性に優れたマグネシウム-リチウム系合金を提供することを目的とする。
本発明者は、従来法により作製したマグネシウム-リチウム系合金が腐食する原因を検討したところ、マグネシウム-リチウムからなる母相中に、アルミニウムと、マグネシウムとが化合した析出相を作ることが原因ではないかと考えた。また、母相中に、リチウムリッチな粒界(リチウムリッチ相)が偏析することが原因ではないかと考えた。そして、本発明者は、合金の表面に水が付着すると、析出相又はリチウムリッチ相と母相との間で局部電食が生じ、リチウムが溶出することで、合金が腐食すると考えた。そこで、本発明者は、合金にゲルマニウムを含有させることで、析出や偏析を抑制できることを見出した。
本開示の第1態様は、Mg,Li,Al及びGeを含有し、Si,P,Zn及びAsから選ばれる少なくとも1つを更に含有し、残部が不可避不純物であるマグネシウム-リチウム系合金であって、前記Mgの含有量と前記Liの含有量との和が90質量%以上であり、前記Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量が0.5質量%以上15質量%以下であり、前記Alの含有量と、前記Geの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であり、前記Geの含有量が0.1質量%以上1質量%未満であり、前記Si,P,Zn及びAsの含有量の和が、前記Alの含有量より少ないことを特徴とするマグネシウム-リチウム系合金である。
本開示の第2態様は、Mg,Li,Al,Ge及びBeを含有し、Si,P,Zn及びAsから選ばれる少なくとも1つを更に含有し、残部が不可避不純物であるマグネシウム-リチウム系合金であって、前記Mgの含有量と前記Liの含有量との和が90質量%以上であり、前記Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量が0.5質量%以上15質量%以下であり、前記Alの含有量と、前記Geの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であり、前記Geの含有量が0.1質量%以上1質量%未満であり、前記Beの含有量が0.04質量%以上3質量%未満であり、前記Si,P,Zn及びAsの含有量の和が、前記Alの含有量より少ないことを特徴とするマグネシウム-リチウム系合金である。
本開示の第3態様は、Mg,Li,Al,Ge及びCaを含有し、Si,P,Zn及びAsから選ばれる少なくとも1つを更に含有し、残部が不可避不純物であるマグネシウム-リチウム系合金であって、前記Mgの含有量と前記Liの含有量との和が90質量%以上であり、前記Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量が0.5質量%以上15質量%以下であり、前記Alの含有量と、前記Geの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であり、前記Geの含有量が0.1質量%以上1質量%未満であり、前記Caの含有量が、0.1質量%以上1.6質量%以下であり、前記Si,P,Zn及びAsの含有量の和が、前記Alの含有量より少ないことを特徴とするマグネシウム-リチウム系合金である。
本開示の第4態様は、Mg,Li,Al,Ge,Be及びCaを含有し、Si,P,Zn及びAsから選ばれる少なくとも1つを更に含有し、残部が不可避不純物であるマグネシウム-リチウム系合金であって、前記Mgの含有量と前記Liの含有量との和が90質量%以上であり、前記Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量が0.5質量%以上15質量%以下であり、前記Alの含有量と、前記Geの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であり、前記Geの含有量が0.1質量%以上1質量%未満であり、前記Beの含有量が0.04質量%以上3質量%未満であり、前記Caの含有量が、0.1質量%以上1.6質量%以下であり、前記Si,P,Zn及びAsの含有量の和が、前記Alの含有量より少ないことを特徴とするマグネシウム-リチウム系合金である。
本発明によれば、高温高湿の環境に長期間に亘って晒されても、合金が腐食するのを抑制することができる。
実施形態に係る撮像装置を示した概略図である。 実施形態に係るレンズ鏡筒の筐体及びその表面上に形成された膜の部分断面図である。 実施例1のMg-Li系合金の表面のSEM画像である。 実施例1のMg-Li系合金の表面における成分分析結果を示すグラフである。 比較例1のMg-Li系合金の表面のSEM画像である。 比較例1のMg-Li系合金の表面における成分分析結果を示すグラフである。 実施形態に係る電子機器を示した概略図である。 実施形態に係る移動体を示した概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の撮像装置の好適な実施形態の一例である、一眼レフデジタルカメラ600の構成を示している。図1において、カメラ本体602と光学機器であるレンズ鏡筒601とが結合されているが、レンズ鏡筒601はカメラ本体602対して着脱可能ないわゆる交換レンズである。
被写体からの光は、レンズ鏡筒601の筐体620内の撮影光学系の光軸上に配置された複数のレンズ603、605などからなる光学系630を通過して撮像素子610が受光することにより撮影される。ここで、レンズ605は内筒604によって支持されて、フォーカシングやズーミングのためにレンズ鏡筒601の外筒に対して可動支持されている。
撮影前の観察期間では、被写体からの光は、カメラ本体602の筐体621内の主ミラー607により反射され、プリズム611を透過後、ファインダレンズ612を通して撮影者に撮影画像が映し出される。主ミラー607は例えばハーフミラーとなっており、主ミラーを透過した光はサブミラー608によりAF(オートフォーカス)ユニット613の方向に反射され、例えばこの反射光は測距に使用される。また、主ミラー607は主ミラーホルダ640に接着などによって装着、支持されている。不図示の駆動機構を介して、撮影時には主ミラー607とサブミラー608を光路外に移動させ、シャッタ609を開き、撮像素子610にレンズ鏡筒601から入射した撮影光像を結像させる。また、絞り606は、開口面積を変更することにより撮影時の明るさや焦点深度を変更できるよう構成される。なお、一眼レフデジタルカメラ600を一例として本発明の撮像装置を説明したが、本発明はこれに限定されず、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラであっても構わない。
図2は、実施形態に係るレンズ鏡筒601の筐体620及びその表面上に形成された膜の部分断面図である。図2に示すように、筐体620の表面620A上には、化成被膜110、プライマ120、及び塗装膜130が形成されている。化成被膜110は、筐体620の耐食性を向上させるための被膜であり、例えばリン酸マグネシウム等のリン酸系の被膜とするのが好ましい。塗装膜130は、遮熱材を含む遮熱用の塗料から形成される塗装膜である。筐体620は、マグネシウム-リチウム系合金(Mg-Li系合金)で構成された部材(成形品)である。本実施形態の筐体620を構成するMg-Li系合金は、Mg(マグネシウム)を主成分としている。
Mg-Li系合金は、軽量金属材料であり、筐体620を軽量にすることができ、剛性や振動の吸収性(制振性)を高めることができる。しかし、Li(リチウム)は卑な金属で腐食しやすいため、Mg-Li系合金の耐食性を向上させる必要がある。そのため、本実施形態では、筐体620の表面上に、塗装膜130の下地として、耐食性を向上させる化成被膜110を被覆させている。
一方で、従来、Al(アルミニウム)を含有するMg-Li系合金が知られている。このMg-Li系合金からなる部材を作製し、部材の表面に化成被膜を被覆した後、塗装膜を被覆したサンプルを作製した。このサンプルに対し、高温高湿環境で長期間、具体的には温度70℃及び湿度80%RHの環境で、1000hrの耐久試験を行ったところ、塗装膜が剥がれ落ち、部材の表面において腐食が進んでいた。
このMg-Li系合金中には、強度向上を目的としてAlが添加されており、Alと、Mgとが化合した析出相が生じると考えられる。また、母相中に、リチウムリッチな粒界(リチウムリッチ相)が偏析することが考えられる。そして、合金の表面に水が付着すると、析出相又はリチウムリッチ相と母相との間で局部電食が生じ、リチウムが表面に溶出することで表面の水と反応し、水素ガスが発生して塗装膜の膨れや剥がれが生じると推定される。
本発明者は、Mg-Li系合金において、偏析や析出の成長を抑制した均質な組成を得るためには、合金を混合溶解し凝固する際に、原子の移動を阻害すればよいことを見出した。具体的には、合金の主要な元素間の原子半径が1.2倍以上異なることで、凝固時間内に偏析や析出が抑制できるようになると考えた。また、主要元素間の混合エンタルピーが負であると、原子の混合分散の状態がエネルギー的に安定になることから、このような組み合わせの元素を選択することでも、偏析や析出が抑制できるようになると考えた。
Alを含有するMg-Li系合金においては、上述のように主成分のMg元素の原子半径(160pm)がAlの原子半径(143pm)に対して1.1倍と小さい。そこで、上記の条件を満足したAl元素より原子半径の小さな周期表2族および11~15族の元素をAl元素と一部置き換えればよいことを見出した。
Al元素を一部置き換える金属元素は、Ge(ゲルマニウム)元素及びBe(ベリリウム)元素の一方又は両方が好ましい。すなわち、Mg-Li系合金において、Al及びGeとBeの少なくとも1種類を含有することで、腐食の起点となる偏析及び析出が防止され、合金が均質な組成となりやすい。つまり、合金が非晶質化、又は合金に含まれる結晶粒が微細化しやすい。合金の結晶の微細化、又は合金の非晶質化により、析出及び偏析が防止されているので、合金の耐食性が向上する。ここで、GeとBeの原子半径はともに122pmである。合金におけるGeの含有量は、合金の強度を高めるという点で、0.1質量%以上1質量%未満が好ましく、0.1質量%以上0.8質量%以下がより好ましい。合金におけるBeの含有量は、合金の強度を高めるという点で、0.04質量%以上3質量%未満が好ましく、0.04質量%以上0.11質量%以下がより好ましい。また、BeおよびGeの含有量は、Alの含有量より少ない。
また、Al元素を一部置き換える金属元素としてはGeおよびBe以外に、Si(ケイ素)、P(リン)、Zn(亜鉛)及びAs(ヒ素)のうち少なくとも1つの金属元素を更に含有するのが好ましい。ここで、Si、P、ZnおよびAsの原子半径はそれぞれ、117pm、110pm、137pmおよび121pmである。これら金属元素もAl元素よりも原子半径が小さく、より一層、析出及び偏析が防止されているので、合金の耐食性が向上する。なお、Cuの原子半径は128pmとAlの原子半径より小さいが、Mg-Li系合金にCuが含有されると、酸化しやすくなるおそれがある。そのため、Cuを含有させることは好ましくない。また、Si、P、ZnおよびAsの含有量は、Alの含有量より少ない。
本実施形態のMg-Li系合金において、析出及び偏析を防止するうえで、Mgの含有量と、Liの含有量との和を、90質量%以上とする必要がある。90質量%未満であると、結晶粒の微細化、又は非晶質化が期待できず、また加工性が低下し、製造コストが高くなり、実用的でない。
本実施形態のMg-Li系合金において、Alの含有量とGeおよびBeの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であるのが好ましい。これにより、Mg-Li系合金において、Alによる合金の強度を高める効果と、GeおよびBeによる合金の強度を高める効果とを、相乗することが可能となる。
また、本実施形態のMg-Li系合金において、Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量が0.5質量%以上15質量%以下であるのが好ましい。これにより、Mg-Li系合金において、合金を効果的に軽量化することができる。Liの含有量が0.5質量%未満であると、Mg合金に対して軽量にすることができないので、軽量化の観点では好ましくない。Liの含有量が15質量%より多いと制振性が十分でなくなるおそれがある。
また、本実施形態のMg-Li系合金において、GeおよびBeの含有量と、Alの含有量と、Si、P、Zn及びAsの中から選択される1つ又は複数の金属元素の含有量との和が、3質量%以上10質量%以下であるのが好ましい。これにより、より一層、結晶粒の微細化もしくは非晶質化しやすくなる。よって、より一層、合金の耐食性が向上する。なおMg-Li系合金において、Si、P、Zn及びAsの中から選択される複数の金属元素を含有する場合には、選択された複数の金属元素の総含有量と、Ge及びBeの含有量と、Alの含有量との和が、3質量%以上7質量%以下であるということになる。例えば、Mg-Li系合金がSi及びZnを含有する場合には、GeおよびBeの含有量と、Alの含有量と、Siの含有量と、Znの含有量との和が、3質量%以上7質量%以下であるということになる。
また、本実施形態のMg-Li系合金において、Caの含有量が0.1質量%以上1.6質量%以下であるのが好ましい。これにより、Mg-Li系合金において、より一層、合金の耐食性が向上する。
なお、本実施形態のMg-Li系合金は、上記に掲げた金属元素以外の金属元素を、特性を変動しない範囲で含有させても構わない。これらの金属元素には製造上、混入を回避できない不可避不純物も含まれる。不可避不純物としては、例えばFe、Ni、CuおよびMnがある。Fe,NiおよびCuであれば、Mg-Li合金中に含まれるそれぞれの含有量が0.1質量%未満であれば特性は変動しない。また、Mnであれば、それぞれ1質量%未満であれば特性は変動しない。
以上、レンズ鏡筒601の筐体620を構成する金属に、Mg-Li系合金を用いた場合について説明したが、これに限定するものではない。カメラ本体602の筐体621を構成する金属についても、筐体620に用いたものと同様の構成のMg-Li系合金を用いてもよい。
本実施形態のMg-Li系合金の製造方法は特に限定されない。製造方法としては、例えば、鋳造や押し出し、鍛造がある。組成を調整する方法としては、所望の金属元素からなる金属片もしくは合金片を混合させて溶融する方法等が挙げられる。
また、本実施形態のMg-Li系合金は、溶融状態から固化させた後に、熱処理(ポストアニール)を行うことが好ましい。再結晶温度付近で、Mg-Li系合金に含有されるMg、Li、Al、Ge等の金属元素が拡散し、新たに化合物を形成して、硬度を増大させることができるためである。
<電子機器>
図7は、本発明の電子機器の好適な実施形態の一例である、パーソナルコンピュータの構成を示している。図7において、パーソナルコンピュータ800は表示部801と本体部802を備える。本体部802の筐体820の内部には電子部品830が備えられている。本発明のマグネシウム-リチウム系合金は本体部802の筐体820に用いることができる。筐体820は本発明のマグネシウム-リチウム系合金のみで構成されても良いし、本発明のマグネシウム-リチウム系合金に塗装膜を設けても良い。本発明のマグネシウム-リチウム系合金は軽量かつ耐食性に優れるため、従来のパーソナルコンピュータより軽量かつ耐食性に優れたパーソナルコンピュータを提供することができる。
なお、パーソナルコンピュータ800を一例として本発明の電子機器を説明したが、本発明はこれに限定されず、スマートフォンやタブレットであっても構わない。
<移動体>
図8は、本発明の移動体の一例であるドローンの一実施形態を示す図である。ドローン700は、複数の駆動部701と、駆動部701と接続される本体部702を備える。駆動部701は、例えば、プロペラを有する。図8のように、本体部702には脚部703を接続しても良いし、カメラ704を接続する構成にしても良い。本発明のマグネシウム-リチウム系合金は、本体部702および脚部703の筐体710に用いることが可能である。筐体710は本発明のマグネシウム-リチウム系合金のみで構成されても良いし、本発明のマグネシウム-リチウム系合金に塗装膜を設けても良い。本発明のマグネシウム-リチウム系合金は、制振性かつ耐食性に優れるため、従来のドローンより制振性かつ耐食性に優れたドローンを提供することができる。
[実施例]
まず、アルゴン雰囲気中でMg地金を700~800℃に加熱して溶融させた。その後、各元素(Al、Ge等)の金属片もしくは合金片を、表1に示す組成比になるように、必要量添加した後に金型に鋳造冷却し、Mg合金のインゴットを作製した。
次に、Mg合金のインゴットを小片に切断し、セラミックス製の溶解るつぼに同小片とLi合金片とを混合し、アルゴン雰囲気中で高周波誘導加熱により850℃で再溶解し、溶解るつぼ内で十分に電磁撹拌した。Li合金片の添加量を変えてLi濃度を変化させ、表1に示す組成の合金を作製した。以下、「質量%」を「%」と「質量」の文字を省略して表記することもある。
Figure 0007362267000001
セラミック製またはカーボン製のるつぼで溶融した合金素材をアルゴンガス圧により銅ロール上に溶融合金を吹き付け、厚み約0.2mm、幅7mmのリボンを得た。元素成分は蛍光X線にて計測し濃度の補正を行った。
環境試験として、得られたリボンの表面は無処理とし、温度70℃及び湿度80RH%の高温高湿環境下に、1000hr放置した。放置後、同サンプルの光学顕微鏡やSEM-EDX(ZEISS社製、商品名:FE-SEM)にて表面変化を確認した。また、ビッカース硬度計(Mitutoyo社製、商品名:マイクロビッカース硬さ試験機HM-200)により硬さを測定した。環境試験による表面状態の評価結果及び硬さの測定の結果を表2に示す。なお、表2において、環境試験による表面状態が良好であったものを“A”、良好ではなかったものを“B”で示す。また、X線回折装置(Rigaku社製、商品名:多目的X線回折装置UltimaIV)の2θ-θ測定により結晶状態を測定した。
Figure 0007362267000002
<実施例1、実施例2および実施例7>
実施例1として、Mg-1.67%Li-1.6%Ca-4.8%Al-0.8%Ge-0.2%Zn-0.02%MnのMg-Li系合金を作製した。実施例2として、Mg-3.35%Li-1.2%Ca-4.6%Al-0.6%Ge-0.4%Zn-0.04%MnのMg-Li系合金を作製した。実施例7として、Mg-8.6%Li-1.2%Ca-5.7%Al-0.1%Ge-0.11%Mn-0.05%SiのMg-Li系合金を作製した。
実施例1,2,7のいずれのMg-Li系合金においても、Mgの含有量とLiの含有量との和を90質量%以上とした。そして、実施例1,2,7のいずれのMg-Li系合金においても、Al,Ca,Geを含有させた。
更に、実施例1,2,7のいずれのMg-Li系合金においても、Alの含有量と、Geの含有量との和を、3質量%以上7質量%以下の範囲内とした。更に、実施例1,2,7のいずれのMg-Li系合金においても、Caの含有量を、0.1質量%以上1.6質量%以下の範囲内とした。また、実施例1,2,7のいずれのMg-Li系合金においても、Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量を、0.5質量%以上15質量%以下の範囲内とした。また、実施例1,2のいずれのMg-Li系合金においても、Si、P、Zn及びAsのうち少なくとも1つの金属元素として、Znを含有させた。また、実施例1,2のいずれのMg-Li系合金においても、Geの含有量と、Alの含有量と、Znの含有量との和を、3質量%以上7質量%以下の範囲内とした。
<実施例3および実施例4>
実施例3として、Mg-5.9%Li-1.2%Ca-4.4%Al-0.11%BeのMg-Li系合金を作製した。実施例4として、Mg-8.8%Li-0.9%Ca-3.9%Al-0.07%BeのMg-Li系合金を作製した。
実施例3,4のいずれのMg-Li系合金においても、Mgの含有量とLiの含有量との和を90質量%以上とした。そして、実施例3,4のいずれのMg-Li系合金においても、Al,Ca,Beを含有させた。
更に、実施例3,4のいずれのMg-Li系合金においても、Alの含有量と、Beの含有量との和を、3質量%以上10質量%以下の範囲内とした。更に、実施例3,4のいずれのMg-Li系合金においても、Caの含有量を、0.1質量%以上4質量%以下の範囲内とした。また、実施例3,4のいずれのMg-Li系合金においても、Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量を、0.5質量%以上15質量%以下の範囲内とした。
<実施例5および実施例6>
実施例5として、Mg-10.3%Li-1.4%Ca-3.6%Al-0.6%Ge-0.05%Be-0.3%SiのMg-Li系合金を作製した。実施例6として、Mg-11%Li-1.0%Ca-3.4%Al-0.4%Ge-0.04%Be-0.2%SiのMg-Li系合金を作製した。
実施例5,6のいずれのMg-Li系合金においても、Mgの含有量とLiの含有量との和を90質量%以上とした。そして、実施例5,6のいずれのMg-Li系合金においても、Al,Ca,Ge、Beを含有させた。
更に、実施例5,6のいずれのMg-Li系合金においても、Alの含有量と、GeおよびBeの含有量との和を、3質量%以上10質量%以下の範囲内とした。更に、実施例5,6のいずれのMg-Li系合金においても、Caの含有量を、0.1質量%以上4質量%以下の範囲内とした。また、実施例5,6のいずれのMg-Li系合金においても、Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量を、0.5質量%以上15質量%以下の範囲内とした。また、実施例5,6のいずれのMg-Li系合金においても、Si、P、Zn及びAsのうち少なくとも1つの金属元素として、Siを含有させた。また、実施例5,6のいずれのMg-Li系合金においても、GeおよびBeの含有量と、Alの含有量と、Siの含有量との和を、3質量%以上10質量%以下の範囲内とした。
実施例1~7のMg-Li系合金に対し、前述の環境試験を行ったところ、金属光沢を保持していた。環境試験後、実施例1のMg-Li系合金について、SEM観察を行った。図3は、実施例2のMg-Li系合金の表面のSEM画像である。図3に示すように、表面の大部分が平滑であった。
図4は、実施例1のMg-Li系合金の表面における成分分析結果を示すグラフである。実施例1のMg-Li系合金における表面の平滑部分についてEDX観察を行ったところ、図4に示すように、Mg、Li、およびO元素は初期の状態とほぼ同じで、表面での酸化、即ち腐食が抑制されていた。
特に、Ge元素の含有量を1質量%未満とした、実施例1,2,5~7のMg-Li系合金やBe元素の含有量を0.1質量%未満とした、実施例3,4のMg-Li系合金では、合金表面の酸化腐食が効果的に抑制されていた。XRDの結果、実施例1~7の合金は、多結晶体であり、Mg母相には圧縮による高角側へのシフトが見られた。なお、ピークシフトの有無は2θ=63°付近のピークで判断した。このピークシフトより、Mg以外の構成元素が母相に置換固溶されていることが推察される。また、表1のように、硬度はGe元素を添加するとおよそHv10ほど高くなり、最大Hv80に達した。
次に、実施例7については、さらに加熱処理を行った。具体的にはサンプルであるMg―Li系合金の温度が250℃になるよう、ホットプレートで30分加熱した。加熱後の実施例7のMg-Li合金の硬度はHv94まで増大した。これは再結晶温度付近で、Mg-Li系合金に含有されるMg、Li、Al、Ge等の金属元素が拡散し、新たに化合物を形成したために、硬度が増大したと考えられる。
<比較例1>
比較例1として、Mg-0.28%Li―2%Ca-6%AlのMg-Li系合金を作製した。比較例1のMg-Li系合金に対し、前述の環境試験を行ったところ、表面の多くの部分が黒色化した。
環境試験後、比較例1のMg-Li系合金について、SEM観察を行った。
図6は、比較例1のMg-Li系合金の表面における成分分析結果を示すグラフである。比較例1のMg-Li系合金における表面についてEDX観察を行ったところ、図6に示すように、LiおよびO元素は初期の状態より大きく増加し、表面において酸化が進んでいることが分かった。XRDの結果、比較例1のMg-Li系合金は、多結晶体であり、化合物相が認められ、一方実施例で見られたピークシフトは認められなかった。一般にMg合金の耐食性を改善するために用いられるAl、Ca元素を添加した比較例1の合金においても、この環境下では腐食を止めることはできなかった。
<比較例2及び比較例3>
比較例2として、Mg-1.67%Li-1.6%Ca-5.6%Al-0.2%Zn-0.02%MnのMg-Li系合金を作製した。比較例3として、Mg-3.35%Li-1.2%Ca-5.2%Al-0.4%Zn-0.04%MnのMg-Li系合金を作製した。比較例2及び比較例3のMg-Li系合金に対し、前述の環境試験を行ったところ、表面の多くの部分が黒色化した。図5は、比較例2のMg-Li系合金の表面のSEM画像である。図5に示すように、表面の大部分が大きく凹凸化していた。
環境試験後、比較例2及び比較例3のMg-Li系合金について、SEM観察を行ったところ、比較例1と同様、表面の大部分が大きく凹凸化していた。比較例2及び比較例3のMg-Li系合金における表面についてEDX観察を行ったところ、LiおよびO元素は初期の状態より大きく増加し、表面において酸化が進んでいることが分かった。一般にMg合金の耐食性を改善するために用いられるAl、Zn、Mn元素を添加した比較例2及び比較例3の合金においても、この環境下では腐食を止めることはできなかった。
<比較例4>
比較例4として、Mg-14.48%Li-0.3%Ca-3%Al-0.15%MnのMg-Li系合金を作製した。比較例4のMg-Li系合金に対し、前述の環境試験を行ったところ、表面全体が白色化し、表面が脆く崩れた。
<比較例5>
比較例5として、Mg-9.5%Li-4.2%Al-1.0%ZnのMg-Li系合金を作製した。比較例5のMg-Li系合金に対し、前述の環境試験を行ったところ、比較例4と同様に、表面全体が白色化し、表面が脆く崩れた。
ここで、実施例1のMg-Li系合金は、比較例2のMg-Li系合金に対し、Alの一部をGeに置換したものである。また、実施例2のMg-Li系合金は、比較例3のMg-Li系合金に対し、Alの一部をGeに置換したものである。また、実施例3,4のMg-Li系合金は、比較例1のMg-Li系合金に対し、Alの一部をBeに置換したものである。また、実施例5~7のMg-Li系合金は、比較例4のMg-Li系合金に対し、Alの一部をGeあるいはGeとBeとSiに置換したものである。環境試験の結果、実施例1~7の合金は、高温高湿環境に長期間に亘って晒されても、比較例1~4の合金よりも耐食性が向上していることがわかった。
環境試験後、比較例4及び5のMg-Li系合金について、SEM観察を行ったところ、表面の大部分が激しく凹凸化していた。比較例4及び5のMg-Li系合金における表面についてEDX観察を行ったところ、LiおよびO元素は初期の状態より大きく増加し、表面において酸化が進んでいることが分かった。多量のLi元素を固溶した合金は激しく腐食することが認められた。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
600 一眼レフデジタルカメラ(撮像装置)
601 レンズ鏡筒(光学機器)
700 ドローン(移動体)
800 パーソナルコンピュータ(電子機器)

Claims (18)

  1. Mg,Li,Al及びGeを含有し、Si,P,Zn及びAsから選ばれる少なくとも1つを更に含有し、残部が不可避不純物であるマグネシウム-リチウム系合金であって、
    前記Mgの含有量と前記Liの含有量との和が90質量%以上であり、
    前記Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量が0.5質量%以上15質量%以下であり、
    前記Alの含有量と、前記Geの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であり、
    前記Geの含有量が0.1質量%以上1質量%未満であり、
    前記Si,P,Zn及びAsの含有量の和が、前記Alの含有量より少ないことを特徴とするマグネシウム-リチウム系合金。
  2. 前記Geの含有量と、前記Alの含有量と、前記Si、P、Zn及びAsの含有量との和が、3質量%以上10質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載のマグネシウム-リチウム系合金。
  3. Mg,Li,Al,Ge及びBeを含有し、Si,P,Zn及びAsから選ばれる少なくとも1つを更に含有し、残部が不可避不純物であるマグネシウム-リチウム系合金であって、
    前記Mgの含有量と前記Liの含有量との和が90質量%以上であり、
    前記Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量が0.5質量%以上15質量%以下であり、
    前記Alの含有量と、前記Geの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であり、
    前記Geの含有量が0.1質量%以上1質量%未満であり、
    前記Beの含有量が0.04質量%以上3質量%未満であり、
    前記Si,P,Zn及びAsの含有量の和が、前記Alの含有量より少ないことを特徴とするマグネシウム-リチウム系合金。
  4. 前記Alの含有量と、前記Ge及びBeの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であることを特徴とする請求項3に記載のマグネシウム-リチウム系合金。
  5. 前記Ge及びBeの含有量と、前記Alの含有量と、前記Si、P、Zn及びAsの含有量との和が、3質量%以上10質量%以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載のマグネシウム-リチウム系合金。
  6. 前記Ge,Be,Si、P、Zn及びAsの含有量の和が、前記Alの含有量より少ないことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のマグネシウム-リチウム系合金。
  7. Mg,Li,Al,Ge及びCaを含有し、Si,P,Zn及びAsから選ばれる少なくとも1つを更に含有し、残部が不可避不純物であるマグネシウム-リチウム系合金であって、
    前記Mgの含有量と前記Liの含有量との和が90質量%以上であり、
    前記Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量が0.5質量%以上15質量%以下であり、
    前記Alの含有量と、前記Geの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であり、
    前記Geの含有量が0.1質量%以上1質量%未満であり、
    前記Caの含有量が、0.1質量%以上1.6質量%以下であり、
    前記Si,P,Zn及びAsの含有量の和が、前記Alの含有量より少ないことを特徴とするマグネシウム-リチウム系合金。
  8. 前記Geの含有量と、前記Alの含有量と、前記Si、P、Zn及びAsの含有量との和が、3質量%以上10質量%以下であることを特徴とする請求項7に記載のマグネシウム-リチウム系合金。
  9. Mg,Li,Al,Ge,Be及びCaを含有し、Si,P,Zn及びAsから選ばれる少なくとも1つを更に含有し、残部が不可避不純物であるマグネシウム-リチウム系合金であって、
    前記Mgの含有量と前記Liの含有量との和が90質量%以上であり、
    前記Mgの含有量とLiの含有量との和に対して、Liの含有量が0.5質量%以上15質量%以下であり、
    前記Alの含有量と、前記Geの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であり、
    前記Geの含有量が0.1質量%以上1質量%未満であり、
    前記Beの含有量が0.04質量%以上3質量%未満であり、
    前記Caの含有量が、0.1質量%以上1.6質量%以下であり、
    前記Si,P,Zn及びAsの含有量の和が、前記Alの含有量より少ないことを特徴とするマグネシウム-リチウム系合金。
  10. 前記Alの含有量と、前記Ge及びBeの含有量との和が3質量%以上7質量%以下であることを特徴とする請求項9に記載のマグネシウム-リチウム系合金。
  11. 前記Ge及びBeの含有量と、前記Alの含有量と、前記Si、P、Zn及びAsの含有量との和が、3質量%以上10質量%以下であることを特徴とする請求項9又は10に記載のマグネシウム-リチウム系合金。
  12. 前記Ge,Be,Si、P、Zn及びAsの含有量の和が、前記Alの含有量より少ないことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のマグネシウム-リチウム系合金。
  13. 前記Si,P,Zn及びAsから選ばれる少なくとも1つは、前記Alを一部置き換える元素であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のマグネシウム-リチウム系合金。
  14. 筐体と、該筐体内に配置された複数のレンズからなる光学系と、を備える光学機器であって、
    前記筐体が請求項1乃至13のいずれか1項に記載のマグネシウム-リチウム系合金を有することを特徴とする光学機器。
  15. 筐体と、該筐体内に配置された撮像素子と、を備える撮像装置であって、
    前記筐体が請求項1乃至13のいずれか1項に記載のマグネシウム-リチウム系合金を有することを特徴とする撮像装置。
  16. 前記撮像装置がカメラであることを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
  17. 筐体と、該筐体内に配置された電子部品と、を備える電子機器であって、
    前記筐体が請求項1乃至13のいずれか1項に記載のマグネシウム-リチウム系合金を有することを特徴とする電子機器。
  18. 本体部と駆動部とを備える移動体であって、
    前記本体部の筐体が請求項1乃至13のいずれか1項に記載のマグネシウム-リチウム系合金を有することを特徴とする移動体。
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