JP7358653B2 - 撮像装置、駆動方法、及び撮像プログラム - Google Patents

撮像装置、駆動方法、及び撮像プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7358653B2
JP7358653B2 JP2022545499A JP2022545499A JP7358653B2 JP 7358653 B2 JP7358653 B2 JP 7358653B2 JP 2022545499 A JP2022545499 A JP 2022545499A JP 2022545499 A JP2022545499 A JP 2022545499A JP 7358653 B2 JP7358653 B2 JP 7358653B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
frames
imaging device
exposure
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022545499A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022044551A1 (ja
Inventor
智行 河合
康一 田中
祐也 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Publication of JPWO2022044551A1 publication Critical patent/JPWO2022044551A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7358653B2 publication Critical patent/JP7358653B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • H04N23/682Vibration or motion blur correction
    • H04N23/683Vibration or motion blur correction performed by a processor, e.g. controlling the readout of an image memory
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/667Camera operation mode switching, e.g. between still and video, sport and normal or high- and low-resolution modes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/672Focus control based on electronic image sensor signals based on the phase difference signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • H04N23/681Motion detection
    • H04N23/6812Motion detection based on additional sensors, e.g. acceleration sensors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • H04N23/682Vibration or motion blur correction
    • H04N23/684Vibration or motion blur correction performed by controlling the image sensor readout, e.g. by controlling the integration time
    • H04N23/6845Vibration or motion blur correction performed by controlling the image sensor readout, e.g. by controlling the integration time by combination of a plurality of images sequentially taken
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/73Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the exposure time

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

本開示の技術は、撮像装置、駆動方法、及び撮像プログラムに関する。
特許文献1に記載の撮像装置では、撮像素子は画像取得時のフレームレートを変更可能に構成され、手ぶれセンサは、物理的な振動を検知することにより、そのぶれ量を検出するように構成される。撮像装置は、手ぶれセンサからのぶれ量が所定値を超えた場合に、撮像素子において画像取得を行う際のフレームレートを、通常フレームレートよりも高い値に設定し、高速フレームレートで画像取得が行われるように制御する。そして、撮像装置は、そのようして得られる複数フレームの画像を合成する。
特許文献2に記載の画像処理装置では、動きベクトル演算部は、第1フレームレートの画像信号を構成する画像フレームの部分領域である画像ブロックを、画像中の動きに基づいて複数の画像フレーム間で関連付ける動きベクトルを算出する。合成部は、複数の画像フレーム間で動きベクトルによって関連付けられた画像ブロックを加算することによって、複数の画像フレームを合成して1枚の画像フレームを生成し、第1フレームレートよりも低い第2フレームレートの画像信号として出力する。
特許文献3に記載の画像取得装置は、絞りに対応する絞り値と、被写体の輝度とに基づいて、撮像手段の露光時間を算出する露光時間算出部と、レンズの焦点距離と、所定係数とに基づいて、所定時間を算出する所定時間算出部と、露光時間が、所定時間以上である場合、複数の被写体画像を取得し、該複数の被写体画像を合成することによって、被写体の合成画像を取得する多重露光撮影を行うことを決定する撮影方法決定部と、多重露光撮影において、複数の被写体画像間の動きを検出する動き検出部と、検出された動き量に基づいて、所定係数を更新する所定係数算出部と、を具備することを特徴とする。
特開2006-33123号公報 特開2006-319784号公報 特開2007-104029号公報
本開示の技術に係る一つの実施形態は、動きの速い被写体を撮像した場合に、手ブレを抑えつつ、被写体の動きが不連続になることを抑制することを可能とする撮像装置、駆動方法、及び撮像プログラムを提供する。
上記目的を達成するために、本開示の撮像装置は、撮像センサと、少なくとも1つのプロセッサと、を備える撮像装置であって、プロセッサは、撮像センサにより、第1露光モードで第1フレームレートによって撮像された、複数の第1フレームを取得する撮像処理と、複数の第1フレームに、撮像装置に加わるブレ量に基づいて電子的なブレ補正を行う補正処理と、複数の第1フレームを合成することにより、第1フレームレートよりも低い第2フレームレートの第2フレームを有する動画データを生成する生成処理と、を実行するように構成され、プロセッサは、第1露光モードにおいて、mを正の整数とし、第2フレームを構成する第m番目の第1フレームにおける露光時間を、第m+1番目の第1フレームにおける露光時間よりも短くする。
プロセッサは、シャッタ速度に対応した単位時間をP、第2フレームレートをV、第1フレームレートを第2フレームレートで割った値をN、nを正の整数とし、P<1/V-(n-1)/(V×N)を満たす最大のnをmとした場合に、第1露光モードにおいて、第1番目から第N番目の第1フレームのうち、第m番目から第N番目の第1フレームを合成することにより第2フレームを生成し、かつ、第m番目の第1フレームにおける露光時間を、第m+1番目の第1フレームの露光時間よりも短くすることが好ましい。
第m番目から第N番目の第1フレームの各々における露光時間の合計は、単位時間と等しいことが好ましい。
第m番目の第1フレームにおける露光時間は、第1フレームのフレーム期間よりも短く、かつ第m+1番目から第N番目の第1フレームの各々における露光時間は、第1フレームのフレーム期間と等しいことが好ましい。
第m番目から第N番目の第1フレームの各々における露光時間は、時間的に連続していることが好ましい。
プロセッサは、m≧2である場合に、動画データの生成に用いない第1番目から第m-1番目の第1フレームのうちの少なくとも1つを取得することが好ましい。
プロセッサは、取得した複数の第1フレームをブレ補正に用いることが好ましい。
撮像センサは位相差画素を有しており、プロセッサは、取得した第1フレームに含まれる位相差画素の信号に基づいて焦点調節を行うことが好ましい。
プロセッサは、第m番目から第N番目の第1フレームの各々に露光時間を分散させて露光を行う第2露光モードを実行可能とすることが好ましい。
プロセッサは、第1露光モードと第2露光モードとを選択的に実行可能とすることが好ましい。
プロセッサは、被写体の移動速度を検出し、移動速度が一定値以上である場合には、第1露光モードを選択し、移動速度が一定値未満である場合には、第2露光モードを選択することが好ましい。
プロセッサは、ブレ量が一定値未満である場合には、第1露光モードを選択し、ブレ量が一定値以上である場合には、第2露光モードを選択することが好ましい。
ロール方向の回転ブレと、ロール方向の回転軸に交差する交差方向への並進ブレとを検出するブレ検出センサを有し、プロセッサは、複数の第1フレームに対して並進ブレ補正を行い、第2フレームに対して回転ブレ補正を行うことが好ましい。
プロセッサは、Mを正の整数、NをMの倍数、M<Nとした場合に、ブレ量のうち、1/(V×N)秒でブレ補正が終了する第1ブレ量に基づいて複数の第1フレームに対してブレ補正を行い、ブレ量のうち、1/(V×M)秒でブレ補正が終了する第2ブレ量に基づいて、第1フレームをM枚合成した合成フレームに対してブレ補正を行い、合成フレームをN/M枚合成することにより、第2フレームを生成することが好ましい。
プロセッサは、ブレ量のうち、ロール方向の回転ブレは、第2フレームに対してブレ補正を行い、ブレ量のうち、ロール方向の回転軸に交差する交差方向への並進ブレは、複数の第1フレームに対してブレ補正を行うことが好ましい。
本開示の撮像装置の駆動方法は、撮像センサを備える撮像装置の駆動方法であって、撮像センサにより、第1露光モードで第1フレームレートによって撮像された、複数の第1フレームを取得する撮像工程と、複数の第1フレームに、撮像装置に加わるブレ量に基づいて電子的なブレ補正を行う補正工程と、複数の第1フレームを合成することにより、第1フレームレートよりも低い第2フレームレートの第2フレームを有する動画データを生成する生成工程と、を含み、第1露光モードにおいて、mを正の整数とし、第2フレームを構成する第m番目の第1フレームにおける露光時間を、第m+1番目の第1フレームにおける露光時間よりも短くする。
本開示の撮像プログラムは、撮像センサを備える撮像装置を作動させる撮像プログラムであって、撮像センサにより、第1露光モードで第1フレームレートによって撮像された、複数の第1フレームを取得する撮像処理と、複数の第1フレームに、撮像装置に加わるブレ量に基づいて電子的なブレ補正を行う補正処理と、複数の第1フレームを合成することにより、第1フレームレートよりも低い第2フレームレートの第2フレームを有する動画データを生成する生成処理と、を実行するように構成され、第1露光モードにおいて、mを正の整数とし、第2フレームを構成する第m番目の第1フレームにおける露光時間を、第m+1番目の第1フレームにおける露光時間よりも短くする。
撮像装置の前面側の一例を示す概略斜視図である。 撮像装置の背面側の一例を示す概略斜視図である。 撮像装置の内部構成の一例を示す図である。 プロセッサ及び画像処理部の機能構成の一例を示すブロック図である。 補正量算出部の構成の一例を示すブロック図である。 信号処理部の構成の一例を示す図である。 信号処理部の構成の一例を示す図である。 ブレ補正処理の一例を説明する図である。 フレーム合成処理の一例を説明する図である。 撮像センサの構成の一例を示す図である。 撮像センサの撮像動作の一例を示す図である。 m=1の場合における撮像動作の一例を示す。 m=2の場合における撮像動作の一例を示す。 第2実施形態に係る第2露光モードの一例を示す図である。 露光モードの選択処理の一例を示すフローチャートである。 露光モードの選択処理の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る撮像動作の一例を示す図である。 第4実施形態に係る画像処理部の構成の一例を示す図である。 第4実施形態に係るブレ補正を説明する図である。 第5実施形態に係る画像処理部の構成の一例を示す図である。 第5実施形態に係るブレ補正を説明する図である。
添付図面に従って本開示の技術に係る実施形態の一例について説明する。
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
以下の説明において、「IC」は、“Integrated Circuit”の略称である。「CPU」は、“Central Processing Unit”の略称である。「ROM」は、“Read Only Memory”の略称である。「RAM」は、“Random Access Memory”の略称である。「CMOS」は、“Complementary Metal Oxide Semiconductor”の略称である。
「FPGA」は、“Field-Programmable Gate Array”の略称である。「PLD」は、“Programmable Logic Device”の略称である。「ASIC」は、“Application Specific Integrated Circuit”の略称である。「OVF」は、“Optical View Finder”の略称である。「EVF」は、“Electronic View Finder”の略称である。「JPEG」は、“Joint Photographic Experts Group”の略称である。「DSP」は、“Digital Signal Processor”の略称である。
本開示において、「等しい」とは、完全に等しいことの他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差を含めた意味合いで実質的に等しいことを含む。また、本開示において、「直交」とは、90°の角度で直交することの他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差を含めた意味合いで実質的に直交することを含む。
[第1実施形態]
撮像装置の第1実施形態として、レンズ交換式のデジタルカメラを例に挙げて本開示の技術を説明する。なお、本開示の技術は、レンズ交換式に限られず、レンズ一体型のデジタルカメラにも適用可能である。
(撮像装置の構成)
図1は、撮像装置10の前面側の一例を示す。図1に示すように、撮像装置10は、レンズ交換式のデジタルカメラである。撮像装置10は、本体11と、本体11に交換可能に装着される撮像レンズ12とで構成される。撮像レンズ12は、カメラ側マウント11A及びレンズ側マウント12A(図3参照)を介して本体11の前面11C側に取り付けられる。撮像レンズ12は、本開示の技術に係るレンズの一例である。
本体11の上面には、ダイヤル13及びレリーズボタン14が設けられている。ダイヤル13は、動作モード等の設定の際に操作される。撮像装置10の動作モードとして、例えば、静止画撮像モード、動画撮像モード、及び画像表示モードが含まれる。レリーズボタン14は、静止画撮像、又は動画撮像の実行を開始する際にユーザにより操作される。
図1に示すZ軸Aは、撮像レンズ12の光軸に対応する。X軸A及びY軸Aは、互いに直交し、かつZ軸Aに直交している。X軸A及びY軸Aは、本開示の技術に係るピッチ軸及びヨー軸に対応する。以下の説明では、Z軸A回りの回転方向をロール方向という。また、X軸A回りの回転方向をピッチ方向という。また、Y軸A回りの回転方向をヨー方向という。また、X軸A方向をX方向といい、Y軸A方向をY方向という。なお、Z軸Aは、本開示の技術に係る「回転軸」の一例である。また、X方向及びY方向は、本開示の技術に係る「回転軸に交差する交差方向」の一例である。
図2は、撮像装置10の背面側の一例を示す。図2に示すように、本体11の背面11Dには、ディスプレイ15、指示キー16、及び、図示しないファインダのファインダ接眼部18が設けられている。ファインダは、光学ビューファインダ又は電子ビューファインダが採用可能である。ディスプレイ15には、撮像により得られた画像信号に基づく画像、及び各種のメニュー画面等が表示される。指示キー16は、各種の指示を受け付ける。
図3は、撮像装置10の内部構成の一例を示す。本体11と撮像レンズ12とは、カメラ側マウント11Aに設けられた電気接点11Bと、レンズ側マウント12Aに設けられた電気接点12Bとが接触することにより電気的に接続される。
撮像レンズ12は、対物レンズ30、フォーカスレンズ31、後端レンズ32、及び絞り33を含む。各々部材は、撮像レンズ12の光軸(すなわちZ軸A)に沿って、対物側から、対物レンズ30、絞り33、フォーカスレンズ31、後端レンズ32の順に配列されている。対物レンズ30、フォーカスレンズ31、及び後端レンズ32、撮像光学系を構成している。撮像光学系を構成するレンズの種類、数、及び配列順序は、図3に示す例に限定されない。
また、撮像レンズ12は、レンズ駆動制御部34を有する。レンズ駆動制御部34は、例えば、CPU、RAM、及びROM等により構成されている。レンズ駆動制御部34は、電気接点12B及び電気接点11Bを介して、本体11内のプロセッサ40と電気的に接続されている。
レンズ駆動制御部34は、プロセッサ40から送信される制御信号に基づいて、フォーカスレンズ31及び絞り33を駆動する。レンズ駆動制御部34は、撮像レンズ12の焦点調節を行うために、プロセッサ40から送信される焦点調節用の制御信号に基づいて、フォーカスレンズ31の駆動制御を行う。プロセッサ40は、例えば、位相差方式の頂点調節を行う。
本体11には、撮像センサ20、プロセッサ40、画像処理部41、操作部42、ブレ検出センサ44、メモリ45、及びディスプレイ15が設けられている。撮像センサ20、プロセッサ40の一部としての画像処理部41、操作部42、ブレ検出センサ44、メモリ45、及びディスプレイ15は、プロセッサ40により動作が制御される。プロセッサ40は、例えば、CPU、RAM、及びROM等により構成される。この場合、プロセッサ40は、メモリ45に格納された撮像プログラム45Aに基づいて各種の処理を実行する。なお、プロセッサ40は、複数のICチップの集合体により構成されていてもよい。また、撮像センサ20は、例えば、CMOS型イメージセンサである。
ブレ検出センサ44は、撮像装置10に加わるブレ量を検出する。ブレ検出センサ44は、例えば、ロール方向、ヨー方向、ピッチ方向、X方向、及びY方向のブレをそれぞれ検出する5軸のブレ検出センサである。以下、ロール方向のブレを回転ブレという。ヨー方向及びピッチ方向のブレを角度ブレという。X方向及びY方向のブレを並進ブレという。
ブレ検出センサ44は、例えば、ジャイロセンサ44Aと加速度センサ44Bとで構成される(図4参照)。ジャイロセンサ44Aは、回転ブレ及び角度ブレを検出する。加速度センサ44Bは、並進ブレを検出する。ブレ検出センサ44は、検出したブレの検出信号をプロセッサ40に出力する。ブレ検出センサ44は、本開示の技術に係るブレ検出部の一例である。なお、ブレ検出センサ44は、撮像レンズ12内に設けられていてもよい。この場合、プロセッサ40は、電気接点12B及び電気接点11Bを介して、撮像レンズ12内のブレ検出センサ44からブレ量の検出値を取得すればよい。
画像処理部41は、例えば、DSPにより構成されている。画像処理部41は、画像信号に対して種々の画像処理を施すことにより、既定のファイル形式(例えば、JPEG形式等)の画像データを生成する。また、画像処理部41は、動画撮像時には、後述する電子式のブレ補正処理、及びフレーム合成処理を実行する。
ディスプレイ15は、画像処理部41が生成した画像データに基づき、画像を表示する。画像には、静止画、動画、及びライブビュー画像が含まれる。ライブビュー画像は、画像処理部41で生成された画像データを、ディスプレイ15に順次出力することにより、ディスプレイ15にリアルタイム表示される画像である。
画像処理部41が生成した画像データは、本体11に内蔵された内部メモリ(図示せず)、又は本体11に着脱可能な記憶媒体(例えば、メモリカード)に保存することが可能である。
操作部42は、前述のダイヤル13、レリーズボタン14、及び指示キー16(図1及び図2参照)を含む。プロセッサ40は、操作部42の操作に応じて、本体11内の各部と、撮像レンズ12内のレンズ駆動制御部34とを制御する。
(プロセッサの構成)
図4は、プロセッサ40及びプロセッサ40の一部の画像処理部41の機能構成の一例を示す。プロセッサ40は、メモリ45に記憶された撮像プログラム45Aにしたがって処理を実行することにより、各種機能部を実現する。図4に示すように、例えば、プロセッサ40には、主制御部50、撮像制御部51、露光制御部52、及び補正量算出部53が実現される。
主制御部50は、操作部42から入力される指示信号に基づき、撮像装置10の動作を統括的に制御する。撮像制御部51は、撮像センサ20を制御することにより、撮像センサ20に撮像動作を行わせる撮像処理を実行する。撮像制御部51は、静止画撮像モード又は動画撮像モードで撮像センサ20を駆動する。
ユーザは、操作部42により、静止画撮像モードと動画撮像モードとの選択を行うことができる。また、ユーザは、操作部42を操作することにより、シャッタ速度及び絞り値を含む露出値の設定を行うことができる。主制御部50は、操作部42を用いて設定されたシャッタ速度(単位:秒)に対応した単位時間Pを、露光制御部52に供給する。例えば、単位時間Pは、シャッタ速度と等しい。主制御部50は、操作部42を用いて設定された絞り値Aを、レンズ駆動制御部34に入力する。
また、ユーザは、操作部42を操作することにより、自動露出モードを選択することが可能である。自動露出モードが選択された場合には、主制御部50は、撮像センサ20により得られる画像信号の輝度とプログラム線図とを用いた演算により、シャッタ速度及び絞り値の最適値を求める。
露光制御部52は、主制御部50から供給された単位時間Pに基づいて、撮像センサ20の露光開始タイミングを決定し、決定した露光開始タイミングを撮像制御部51に供給する。レンズ駆動制御部34は、主制御部50から供給された絞り値Aに基づいて、絞り33(図3参照)の開口径を調整する。
補正量算出部53は、ブレ検出センサ44に含まれるジャイロセンサ44A及び加速度センサ44Bの各々から出力されるブレの検出信号に基づき、撮像センサ20から出力される画像信号に対してブレ補正を行うための、補正量を算出する。補正量算出部53は、算出した補正量を、画像処理部41に供給する。
ジャイロセンサ44Aは、回転ブレ及び角度ブレを検出する角速度センサであり、検出値として角速度信号を出力する。ジャイロセンサ44Aは、回転ブレを表す角速度信号Bと、角度ブレを表す角速度信号B,Bを出力する。角速度信号Bは、ヨー方向の角度ブレを表す。角速度信号Bは、ピッチ方向の角度ブレを表す。
加速度センサ44Bは、並進ブレの検出値として加速度信号を出力する。加速度センサ44Bは、X方向の並進ブレを表す加速度信号BSXと、Y方向の並進ブレを表す加速度信号BSYとを出力する。
本実施形態では、ブレの検出軸が、ロール方向、ヨー方向、ピッチ方向、X方向、及びY方向の5軸であるのに対して、ブレの補正軸は、ロール方向、X方向、及びY方向の3軸である。このため、ヨー方向及びピッチ方向については、角度ブレを表す角速度信号B,Bに基づいて角度ブレを直接補正することはできない。本実施形態では、ヨー方向の角度ブレをX方向の並進ブレに含めて補正し、かつ、ピッチ方向の角度ブレをY方向の並進ブレに含めて補正する。
補正量算出部53は、角速度信号Bに基づき、回転ブレを補正するための回転量Crを算出する。また、補正量算出部53は、加速度信号BSX,BSY、及び角速度信号B,Bに基づき、並進ブレを補正するためのシフト量Csを算出する。
画像処理部41には、動画撮像時に電子的なブレ補正処理を行うブレ補正部46と、ブレが補正された複数のフレームを合成するフレーム合成部47とが構成されている。なお、フレームとは、1フレーム期間に撮像センサ20から出力される画像信号により表される画像をいう。ブレ補正処理は、本開示の技術に係る補正処理の一例である。
ブレ補正部46は、撮像センサ20の撮像領域から画像を部分的に切り出す切り出し領域をフレーム間で変更することにより、並進ブレ及び回転ブレを補正する。切り出し領域の変更には、切り出し領域のシフト及び回転が含まれる。このため、ブレ補正部46は、切り出し領域に含まれる信号に対して、射影変換又はアフィン変換等の演算処理を行う必要がある。
フレーム合成部47は、ブレ補正部46によりブレが補正された複数のフレームを合成することにより、撮像センサ20の駆動周波数に対応する第1フレームレートとよりも低い第2フレームレートの動画データを生成するフレーム合成処理を行う。フレーム合成処理は、本開示の技術に係る生成処理の一例である。
(補正量算出部の構成)
図5~図7は、補正量算出部53の構成の一例を説明する。図5に示すように、補正量算出部53は、信号処理部61~65、加算器66,67、回転量算出部68、及びシフト量算出部69により構成されている。
信号処理部61は、回転ブレを表す角速度信号Bを、角度情報を表す補正量Vに変換し、かつ回転量算出部68に出力する。図6に示すように、信号処理部61は、例えば、減算器61A、ハイパスフィルタ(以下、HPFという。)61B、乗算器61C、及び積分器61Dを有する。
減算器61Aは、角速度信号Bからゼロ点補正値Zの減算することによるオフセット補正を行う。ゼロ点補正値Zは、ジャイロセンサ44Aが静止している場合におけるジャイロセンサ44Aからの出力値である。HPF61Bは、減算器61Aを用いたオフセット補正で除去しきれず、残存した直流成分を除去する。
乗算器61Cは、HPF61Bからの出力信号にゲイン値Gを乗算することによるゲイン補正を行う。ゲイン値Gは、撮像レンズ12の焦点距離、及び/又はジャイロセンサ44Aの感度によって決定される値である。なお、回転ブレの場合には、ゲイン値Gは、撮像レンズ12の焦点距離には依存しない。積分器61Dは、乗算器61Cからの出力信号を積分することにより、角度情報を表す補正量Vを生成し、かつ回転量算出部68に出力する。
回転量算出部68は、信号処理部61から入力される補正量Vに基づいて回転量Crを算出し、算出した回転量Crをブレ補正部46(図4参照)に入力する。ブレ補正部46は、入力された回転量Crに応じた角度だけ切り出し領域を回転させる。
信号処理部62は、X方向の並進ブレを表す加速度信号BSXを、位置情報を表す補正量VSXに変換し、かつ出力する。信号処理部63は、ヨー方向の角度ブレを表す角速度信号Bを、角度情報を表す補正量Vに変換し、かつ出力する。加算器66は、信号処理部62から出力された補正量VSXと、信号処理部63から出力された補正量Vとを加算し、加算値を合算補正量VS1としてシフト量算出部69に出力する。
信号処理部64は、Y方向の並進ブレを表す加速度信号BSYを、位置情報を表す補正量VSYに変換し、かつ出力する。信号処理部65は、ピッチ方向の角度ブレを表す角速度信号Bを、角度情報を表す補正量Vに変換し、かつ出力する。加算器67は、信号処理部64から出力された補正量VSYと、信号処理部65から出力された補正量Vとを加算し、加算値を合算補正量VS2としてシフト量算出部69に出力する。
図7に示すように、信号処理部62は、例えば、減算器62A、HPF62B、乗算器62C、第1積分器62D、及び第2積分器62Eを有する。信号処理部62は、位置情報の二階微分値である加速度信号BSXを位置情報に変換するために、第1積分器62D及び第2積分器62Eの2つの積分器を有している。
図6に示す信号処理部61と同様に、減算器62Aは、加速度信号BSXからゼロ点補正値ZSXの減算することによるオフセット補正を行う。ゼロ点補正値ZSXは、加速度センサ44Bが静止している場合における加速度センサ44Bからの出力値である。HPF62Bは、減算器62Aによるオフセット補正で残存した直流成分を除去する。乗算器62Cは、HPF62Bからの出力信号にゲイン値GSXを乗算することによるゲイン補正を行う。ゲイン値GSXは、撮像レンズ12の焦点距離、及び/又は加速度センサ44Bの感度によって決定される値である。
第1積分器62Dは、乗算器62Cからの出力信号を積分した積分値を出力する。第2積分器62Eは、第1積分器62Dから出力された積分値を積分することにより、位置情報を表す補正量VSXを生成し、かつ出力する。
信号処理部63は、例えば、減算器63A、HPF63B、乗算器63C、及び積分器63Dを有する。信号処理部63の構成は、図6に示す信号処理部61の構成と同様である。
信号処理部64は、例えば、減算器64A、HPF64B、乗算器64C、第1積分器64D、及び第2積分器64Eを有する。信号処理部64の構成は、信号処理部62の構成と同様である。
信号処理部65は、例えば、減算器65A、HPF65B、乗算器65C、及び積分器65Dを有する。信号処理部65の構成は、図6に示す信号処理部61の構成と同様である。
シフト量算出部69は、加算器66から入力される合算補正量VS1と、加算器67から入力される合算補正量VS2とに基づいて、X方向及びY方向へのシフト量を表すシフト量を算出し、算出したシフト量Csをブレ補正部46(図4参照)に入力する。ブレ補正部46は、入力されたシフト量Csに応じた距離及び方向に切り出し領域を移動させる。
(ブレ補正処理)
図8は、ブレ補正部46によるブレ補正処理の一例を説明する。図8において、符号21は、撮像センサ20の受光面20Aにおける撮像領域を示している。撮像領域21は、例えば、有効画素領域である。また、符号CAは、撮像領域21に対応する全体画像から画像を部分的に切り出す領域を表す切り出し領域である。切り出し領域CAは、撮像領域21よりも小さい。
なお、画像の切り出しは、例えば、撮像領域21に対応する全体画像データをメモリに格納した後、メモリに格納された全体画像データから切り出し領域CAに対応するデータを読み出すことにより行われる。
ブレ補正部46は、撮像領域21内において、切り出し領域CAをシフト及び/又は回転させる。具体的には、ブレ補正部46は、シフト量算出部69から入力されるシフト量Csに応じて切り出し領域CAをX方向及びY方向にシフトさせるとともに、回転量算出部68から入力される回転量Crに応じて切り出し領域CAをロール方向に回転させる。図8中の2点鎖線は、シフト及び回転後の切り出し領域CAの一例を示している。
ブレ補正部46は、撮像センサ20から1フレーム分の画像信号が出力されるたびに、切り出し領域CAを変更する。すなわち、ブレ補正部46は、フレーム間で切り出し領域CAを変更することにより、並進ブレ及び回転ブレを補正する。
(フレーム合成処理)
図9は、フレーム合成部47によるフレーム合成処理の一例を説明する。撮像センサ20は、第1フレームレートで画像信号を出力する。ブレ補正部46は、1フレームごとに切り出し領域CAを変化させながら、切り出し領域CAから画像を切り出す。以下、第1フレームレートで取得されたフレームは、第1フレームという。
図9は、4つの第1フレームを合成することにより、1つの第2フレームを合成する例を示している。第1フレームF1(1)~F1(4)は、ブレ補正部46により切り出された(すなわち、ブレ補正が行われた)連続する4フレーム分の画像である。フレーム合成部47は、フレームF1(1)~F1(4)を、対応する画素ごとに加算処理することにより、1つの第2フレームF2を生成する。
本例では、第2フレームF2は、4つの第1フレームF1(1)~F1(4)を合成することにより生成されるので、第2フレームF2のフレームレート(以下、第2フレームレートという。)は、第1フレームレートの1/4倍である。複数の第2フレームF2により、第2フレームレートの動画データが生成される。例えば、第1フレームレートは240fps(frames per second)であり、第2フレームレートは60fpsである。
動画データを構成する第2フレームF2は、ブレ補正が行われた複数の第1フレームF1(1)~F1(4)を合成することにより生成されるので、ブレの影響が抑制され、かつ明るい画像となる。
電子的なブレ補正の場合、各フレームの映像の露光時間中に生じたブレを補正することは困難という技術的な課題がある。しかし、240fpsのような高速の第1フレームレートで撮像された動画データの場合、各フレームにおける露光時間は非常に短くなるため露光時間中に生じるブレ量を極小化することが可能となる。よって、フレーム間で大幅なブレが生じづらいため、動画データ全体として電子手ぶれ補正の精度は向上する。合成によって生成された60fpsの第2フレームレートの動画データは、合成せずに60fpsで撮像された動画データよりも、ブレの影響が抑制された映像となる。
なお、動画データを構成する第2フレームF2の明るさの調整を、画像処理部41内でゲイン調整により行ってもよい。
(撮像センサの構成)
図10は、撮像センサ20の構成の一例を示す。図10に示す撮像センサ20は、CMOS型イメージセンサである。撮像センサ20は、撮像領域21、垂直走査回路22、ラインメモリ23、水平走査回路24、及び出力アンプ25を有する。
撮像領域21には、複数の画素26が、X方向及びY方向に沿って二次元マトリクス状に配列されている。また、撮像領域21には、X方向に沿って複数の行選択線L1及び複数の行リセット線L2が配線されており、かつ、Y方向に沿って複数の列信号線L3が配線されている。画素26は、行選択線L1、行リセット線L2、及び列信号線L3に接続されている。以下、X方向に並ぶ複数の画素26を単に「行」と称することもある。なお、数の画素26のうちの一部は、焦点調節を行うための位相差画素であってもよい。
画素26は、フォトダイオードD1、アンプトランジスタM1、画素選択トランジスタM2、及びリセットトランジスタM3を有する。フォトダイオードD1は、入射光を光電変換することにより、入射光量に応じた信号電荷を生成し、生成した信号電荷を蓄積する。アンプトランジスタM1は、フォトダイオードD1に蓄積された信号電荷の電荷量に応じた電圧(以下、画素信号Sという。)を生成する。
画素選択トランジスタM2は、行選択線L1を介して垂直走査回路22により制御され、アンプトランジスタM1により生成された画素信号Sを列信号線L3に出力する。リセットトランジスタM3は、行リセット線L2を介して垂直走査回路22により制御され、フォトダイオードD1に蓄積された信号電荷を電源線に破棄する。以下、フォトダイオードD1から信号電荷を破棄することは、画素26をリセットするという。
なお、CMOS型イメージセンサでは、画素26からの画素信号Sの読み出しは、画素26に蓄積された信号電荷は影響を与えない非破壊読み出しであるため、画素信号Sの読み出し後に、画素26をリセットする必要がある。
垂直走査回路22は、撮像制御部51から入力されるタイミング信号に基づいて、行選択信号SEL及びリセット信号RSTを発生する。垂直走査回路22は、信号読み出し動作時に、行選択線L1に行選択信号SELを与えることにより、当該行選択線L1に接続された画素26から画素信号Sを列信号線L3に出力させる。
また、垂直走査回路22は、リセット動作時に、行リセット線L2にリセット信号RSTを与えることにより、当該行リセット線L2に接続された画素26をリセットする。例えば、第n行の行リセット線L2に接続された画素26のリセットは、第n+1行の行選択線L1に接続された画素26から画素信号Sが読み出されている間に行われる。
ラインメモリ23は、一行分の画素26から出力された画素信号Sを記憶する。ラインメモリ23は、キャパシタ等により構成されている。ラインメモリ23は、スイッチとしてのトランジスタ29を介して水平出力線24Aに接続されている。出力アンプ25は、水平出力線24Aの端部に接続されている。水平走査回路24は、トランジスタ29を順に選択する水平走査を行うことにより、ラインメモリ23に記憶された一行分の画素信号Sを順に水平出力線24Aに出力させる。水平出力線24Aに出力された画素信号Sは、出力アンプ25を介して、画像信号として外部の画像処理部41へ出力される。
垂直走査回路22、ラインメモリ23、及び水平走査回路24の動作は、撮像制御部51(図4参照)により制御される。撮像制御部51は、垂直走査回路22を制御することにより、一行ずつ順に行選択線L1を選択しながら画素信号Sを出力させる。また、撮像制御部51は、垂直走査回路22を制御することにより、一行ずつ順に行リセット線L2を選択しながら画素26をリセットさせる。このように、撮像制御部51は、「順次読み出し方式」及び「順次リセット方式」により、撮像センサ20からの画像信号の読み出し及びリセットの制御を行う。
動画撮像モードでは、撮像制御部51は、主制御部50から供給される第1フレームレートで撮像センサ20を駆動する。撮像制御部51は、第1フレームレートに対応する周期で、撮像センサ20に、画像信号の読み出し及びリセットの動作を繰り返し実行させる。
なお、撮像センサ20の構成は、図10に示す構成に限られない。例えば、撮像センサ20にA/D変換器が設けられていてもよい。
(撮像動作)
図11は、動画撮像モードにおける撮像センサ20の撮像動作の一例を示す。図11において、T1は、第1フレームレートの逆数で表される第1フレーム周期である。T2は、第2フレームレートの逆数で表される第2フレーム周期である。例えば、第1フレームレートが240fpsである場合には、T1=1/240秒である。第2フレームレートが60fpsである場合には、T2=1/60秒である。
第1フレーム周期T1は、同一の行選択線L1において、垂直走査回路22から行選択信号SELが入力される周期により規定される。すなわち、第1フレーム周期T1ごとに、撮像センサ20から画像信号が出力される。
本実施形態では、第2フレーム周期T2に4つの第1フレームF1(1)~F1(4)が含まれる。F1(n)は、第2フレーム周期T2において、第2フレーム周期T2が開始してから第n番目の第1フレームであることを表す。ここで、nは、正の整数である。
符号E1~E4は、第1フレームF1(1)~F1(4)の各々における露光時間を示している。露光時間E1~E4は、それぞれ、各行において、リセット信号RSTが入力されてから行選択信号SELが入力されるまでの時間(すなわち電荷蓄積時間)である。
本実施形態では、露光期間は、行ごとにずれる。すなわち、撮像センサ20は、フォーカルプレーン方式の電子シャッタで露光を行う。
図11では、露光時間E1~E4は、すべて同一であって、第1フレーム周期T1と等しい。すなわち、図11に示す露光時間E1~E4は、電子シャッタを全開とした最長の露光時間である。
第1フレームF1(1)~F1(4)は、ブレ補正部46によりブレ補正が行われた後、フレーム合成部47により合成されることにより、第2フレームF2となる。
第2フレームF2は、第2フレーム周期T2ごとに生成される。第2フレームF2は、同一の露光時間で撮像された4つの第1フレームF1(1)~F1(4)が合成された画像であるので、明るさは、4倍の露光時間で撮像された画像に相当する。
図11に示す撮像動作は、前述のシャッタ速度に対応した単位時間Pが設定可能な最大である場合に実行される。この場合、単位時間Pは、第2フレーム周期T2と等しい。
(露光制御)
次に、露光制御部52による露光時間の制御について説明する。露光制御部52は、主制御部50から供給される単位時間Pに基づき、露光開始タイミングを決定する。具体的には、露光制御部52は、第1フレームの各々における露光時間の合計が単位時間Pと等しくなるように露光開始タイミングを決定する。露光制御部52は、決定した露光開始タイミングに基づき、撮像制御部51を介して撮像センサ20のリセットタイミングを制御する。
さらに具体的には、露光制御部52は、下式(1)を満たす最大のnをmとした場合に、第m番目の第1フレームF1(m)における露光時間を、第m+1番目における露光時間よりも短くするように露光開始タイミング(すなわち、リセットタイミング)を決定する。
P<1/V-(n-1)/(V×N) ・・・(1)
ここで、Vは、第2フレームレートである。Nは、第1フレームレートを第2フレームレートで割った値である。すなわち、Nは、第2フレーム周期T2における第1フレームのフレーム数を表す。nは、正の整数である。
露光制御部52は、第m番目の第1フレームF1(m)から第N番目の第1フレームF1(N)の各々における露光時間の合計を、単位時間Pと等しくする。また、露光制御部52は、第m番目の第1フレームF1(m)における露光時間を、第m+1番目から第N番目の第1フレームF1(m)~F1(N)の各々における露光時間よりも短くすることが好ましい。具体的には、第m番目の第1フレームF1(m)における露光時間を第1フレーム周期T1より短くし、かつ、第m+1番目の第1フレームF1(m+1)から第N番目の第1フレームF1(N)の各々における露光時間を第1フレーム周期T1と等しくすることが好ましい。本実施形態では、第m番目の第1フレームF1(m)から第N番目の第1フレームF1(N)の各々における露光時間は、時間的に連続している。
第1番目から第N番目の第1フレームF1(1)~F1(N)のうち、第m番目から第N番目の第1フレームF1(m)~F1(N)の画像は、ブレ補正部46によりブレ補正が行われた後、フレーム合成部47により合成されることにより、動画データを構成する第2フレームF2となる。すなわち、m≧2の場合には、第1番目の第1フレームF1(1)から第m-1番目の第1フレームF1(m-1)までは、動画データの生成には用いられない。
例えば、第1フレームレートが240fpsであり、かつ第2フレームレートが60fpsである場合には、V=240fps、N=4である。この場合、例えば、P=1/70秒とすると、m=1となる。また、P=1/100秒とすると、m=2となる。
図12は、m=1の場合における撮像動作の一例を示す。m=1の場合には、露光制御部52は、第1番目の第1フレームF1(1)において、垂直走査回路22がリセット信号RSTを発生するタイミング(すなわちリセットタイミング)を遅らせることにより、第1フレームF1(1)における露光時間E1を、第1フレーム周期T1よりも短くする。
第1番目の第1フレームF1(1)において画素26(図10参照)に蓄積された信号電荷は、リセットにより破棄される。画素26は、リセットにより信号電荷が破棄された後、新たに信号電荷の蓄積を開始する。すなわち、第1番目の第1フレームF1(1)におけるリセットタイミングが、露光開始タイミングに対応する。本例では、第1番目の第1フレームF1(1)のフレーム期間の開始からリセットまでの期間(図12で斜線のハッチングで示した期間)が、遮光期間となる。なお、遮光期間中に、繰り返し画素26のリセットを行ってもよい。
このように、m=1の場合には、4つの第1フレームF1(1)~F1(4)に基づいて、第2フレームF2が生成される。本例では、露光時間E1~E4は、時間的に連続している。
図13は、m=2の場合における撮像動作の一例を示す。m=2の場合には、露光制御部52は、第2番目の第1フレームF1(2)において、垂直走査回路22がリセットタイミングを遅らせることにより、第2フレームF1(2)における露光時間E2を、第1フレーム周期T1よりも短くする。
本例では、第1番目の第1フレームF1(1)は、撮像センサ20からの読み出し後に破棄するか、もしくは、撮像センサ20内で破棄する。すなわち、第1番目の第1フレームF1(1)は、動画データの生成には用いられない。本例では、第1番目の第1フレームF1(1)のフレーム期間、及び第2番目の第1フレームF1(2)のフレーム期間の開始からリセットまでの期間(図13で斜線のハッチングで示した期間)が、遮光期間となる。なお、遮光期間中に、繰り返し画素26のリセットを行ってもよい。
このように、m=2の場合には、3つの第1フレームF1(2)~F1(4)に基づいて、第2フレームF2が生成される。本例では、露光時間E2~E4は、時間的に連続している。
m=3の場合、及びm=4の場合についても同様である。m=3の場合には、露光制御部52は、第3番目の第1フレームF1(3)における露光時間E3を、第1フレーム周期T1よりも短くする。m=4の場合には、第4番目の第1フレームF1(4)における露光時間E4を、第1フレーム周期T1よりも短くする。
以上のように、本実施形態に係る露光モードでは、単位時間Pの長さによらず、複数の第1フレームの各々における露光時間が時間的連続している(図11~図13参照)。これに対して、複数の第1フレームの各々に露光時間を分散させることが考えられる。この場合、第1フレームの各々の露光時間は、連続せず、離散的となるので、動きの速い被写体を撮像した場合に、被写体の動きが不連続になる可能性がある。本実施形態に係る露光モードでは、複数の第1フレームの各々における露光時間が時間的に連続しているので、ブレによる影響を抑えつつ、被写体の動きが不連続になることを抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、上記第1実施形態に係る露光モードを第1露光モードの他に、複数の第1フレームの各々に露光時間を分散させる第2露光モードを実行可能とする。
第2露光モードでは、露光制御部52は、単位時間Pを、第2フレーム周期T2における第1フレームのフレーム数Nで割った値を、複数の第1フレームの各々における露光時間とする。本実施形態では図14に示すように、第2露光モードでは、露光時間E1~E4はすべて等しい。但し、各露光時間に差異があってもよい。
第2露光モードでは、露光時間E1~E4が離散的であるので、上述のように、動きの速い被写体を撮像した場合に、被写体の動きが不連続になる可能性がある。しかし、第2露光モードでは、単位時間Pが短くなるとともに露光時間E1~E4のそれぞれが短くなり、かつ、動画データを生成する第1フレームの数は常に一定であるので、高いブレの抑制効果が得られる。
例えば、露光制御部52は、第1露光モードと第2露光モードとを、操作部42を用いてユーザにより設定され、かつ主制御部50から供給される設定情報に基づいて、切り替えることが好ましい。
また、露光制御部52は、被写体の移動速度の検出値、又はブレ量に基づいて、第1露光モード及び第2露光モードから適切な露光モードを選択してもよい。
図15は、被写体の移動速度の検出値に基づいて露光モードを選択する選択処理の一例である。図15に示すように、露光制御部52は、まず、撮像センサ20により動画撮像が開始されたか否かを判定する(ステップS10)。このとき、初期の露光モードとして、例えば、第2露光モードを用いて動画撮像が行われる。
露光制御部52は、動画撮像が開始されたと判定すると(ステップS10:YES)、被写体の移動速度を検出する(ステップS11)。例えば、露光制御部52は、第1フレーム間における被写体の移動ベクトルを求めることにより、被写体の移動速度を検出する。なお、露光制御部52は、第2フレーム間における被写体の移動ベクトルを求めることにより、被写体の移動速度を検出してもよい。
次に、露光制御部52は、検出した被写体の移動速度が一定値以上であるか否かを判定する(ステップS12)。露光制御部52は、被写体の移動速度が一定値以上であると判定した場合には(ステップS12:YES)、第1露光モードを選択する(ステップS13)。一方、露光制御部52は、被写体の移動速度が一定値未満であると判定した場合には(ステップS12:NO)、第2露光モードを選択する(ステップS14)。撮像センサ20は、露光制御部52により選択された露光モードで露光が行われる。
ステップS13又はステップS14の後、露光制御部52は、動画撮像が終了したか否かを判定する(ステップS15)。露光制御部52は、動画撮像が終了していないと判定した場合には(ステップS15:NO)、処理をステップS11に戻し、再度ステップS11を実行する。一方、露光制御部52は、動画撮像が終了したと判定した場合には(ステップS15:YES)、処理を終了する。
以上のように、被写体の移動速度が速い場合には、動きの速い被写体の撮像に適した第1露光モードが選択される。例えば、歩いている人が被写体である場合、又は撮像装置10を保持したユーザが歩いている場合には、第2露光モードが選択される。
図16は、ブレ量に基づいて露光モードを選択する選択処理の一例である。図16に示すように、露光制御部52は、まず、撮像センサ20により動画撮像が開始されたか否かを判定する(ステップS20)。このとき、初期の露光モードとして、例えば、第2露光モードを用いて動画撮像が行われる。
露光制御部52は、動画撮像が開始されたと判定すると(ステップS20:YES)、ブレ量を取得する(ステップS21)。例えば、露光制御部52は、ブレ検出センサ44からブレ量の検出値を取得する。なお、露光制御部52は、補正量算出部53から、回転量算出部68により算出される回転量、及び/又はシフト量算出部69により算出されるシフト量を、ブレ量として取得してもよい。
次に、露光制御部52は、取得したブレ量が一定値以上であるか否かを判定する(ステップS22)。露光制御部52は、ブレ量として、回転量及びシフト量を取得する場合には、回転量とシフト量との両方又は一方が一定値以上であるか否かを判定する。露光制御部52は、ブレ量が一定値以上であると判定した場合には(ステップS22:YES)、第2露光モードを選択する(ステップS23)。一方、露光制御部52は、ブレ量が一定値未満であると判定した場合には(ステップS22:NO)、第1露光モードを選択する(ステップS24)。撮像センサ20は、露光制御部52により選択された露光モードで露光が行われる。
ステップS23又はステップS24の後、露光制御部52は、動画撮像が終了したか否かを判定する(ステップS25)。露光制御部52は、動画撮像が終了していないと判定した場合には(ステップS25:NO)、処理をステップS21に戻し、再度ステップS21を実行する。一方、露光制御部52は、動画撮像が終了したと判定した場合には(ステップS25:YES)、処理を終了する。
以上のように、撮像装置10に加わるブレ量が大きい場合には、ブレの抑制に適した第2露光モードが選択される。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。第1実施形態では、m≧2の場合には、第1番目の第1フレームF1(1)から第m-1番目の第1フレームF1(m-1)までは、動画データの生成には用いられず、破棄される。これに対して、第3実施形態では、m≧2の場合に、第1番目の第1フレームF1(1)から第m-1番目の第1フレームF1(m-1)のうち少なくとも1つを取得し、取得した第1フレームをブレ補正及び/又は焦点調節に用いる。なお、ブレ補正及び焦点調整は例に過ぎず、取得した第1フレームを撮影のシーン認識や被写体認識等の他の機能に用いても良い。第1番目の第1フレームF1(1)から第m-1番目の第1フレームF1(m-1)までのフレームが、動画データの生成に用いられない点については、上述の実施形態と同一である。
図17は、m=2の場合における撮像動作の一例を示す。m=2の場合には、第1番目の第1フレームF1(1)が、ブレ補正、又は焦点調節に用いられる。第1番目の第1フレームF1(1)をブレ補正に用いる場合には、ブレ補正部46は、フレーム間の差分により得られる移動ベクトルに基づいてブレ補正を行う。
また、第1フレームF1(1)をブレ補正に用いる場合には、主制御部50は、第1フレームF1(1)に含まれる位相差画素の信号に基づいて、レンズ駆動制御部34を制御することにより、位相差方式の焦点調節を行う。
m≧3の場合についても同様である。例えば、m=3の場合には、第1番目の第1フレームF1(1)及び第2番目の第1フレームF1(2)を用いて、ブレ補正及び/又は焦点調節が行われる。
以上のように、本実施形態では、動画データの生成に用いられない第1フレームが有効活用される。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。第1実施形態では、フレーム合成部47により合成される前の第1フレームに対して、並進ブレ及び回転ブレの補正が行われている。これに対して、第4実施形態では、第1フレームに対して並進ブレを補正し、フレーム合成部47により合成された第2フレームに対して回転ブレを補正する。
図18は、第4実施形態に係る画像処理部41の構成を示す。図18に示すように、本実施形態では、画像処理部41は、第1ブレ補正部46A、第2ブレ補正部46B、及びフレーム合成部47を有する。第1ブレ補正部46Aは、フレーム合成部47の前段に配置されている。第2ブレ補正部46Bは、フレーム合成部47の後段に配置されている。第1ブレ補正部46Aには、シフト量算出部69からシフト量Csが入力される。第2ブレ補正部46Bには、回転量算出部68から回転量Crが入力される。
図19は、第4実施形態に係るブレ補正を説明する。図19に示すように、第1ブレ補正部46Aは、シフト量算出部69から入力されるシフト量Csに基づいて、第1フレームに対して並進ブレ補正を行う。フレーム合成部47は、並進ブレ補正が行われた複数の第1フレームを合成することにより、第2フレームを生成する。第2ブレ補正部46Bは、回転量算出部68から入力される回転量Crに基づいて、第2フレームに対して回転ブレ補正を行う。
並進ブレ補正及び回転ブレ補正には、射影変換又はアフィン変換等の演算処理が要される。特に、回転ブレ補正は、並進ブレ補正と比較して、演算処理に長い時間が要されるので、第1フレーム期間の間に処理が終了しない可能性がある。本実施形態のように、回転ブレ補正をフレーム期間の長い第2フレームに対して行うことで、回転ブレ補正を確実に行うことができる。
なお、第1ブレ補正部46Aと第2ブレ補正部46Bとがそれぞれ特定の周波数帯域のブレ成分を補正するように構成してもよい。また、第1ブレ補正部46Aが補正する並進ブレの周波数帯域と、第2ブレ補正部46Bが補正する回転ブレの周波数帯域とを異ならせてもよい。また、ブレ検出センサ44が検出する並進ブレの検出周波数帯域と、ブレ検出センサ44が検出する回転ブレの検出周波数帯域とを異ならせてもよい。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。第4実施形態では、画像処理部41は、1つのフレーム合成部を有する。これに対して、第5実施形態では、画像処理部41は、複数のフレーム合成部を有する。
図20は、第5実施形態に係る画像処理部41の構成を示す。図20に示すように、本実施形態では、画像処理部41は、第1ブレ補正部46A、第2ブレ補正部46B、第1フレーム合成部47A、及び第2フレーム合成部47Bを有する。第1ブレ補正部46Aは、第1フレーム合成部47Aの前段に配置されている。第2ブレ補正部46Bは、第1フレーム合成部47Aの後段に配置されている。第2フレーム合成部47Bは、第2ブレ補正部46Bの後段に配置されている。第1ブレ補正部46Aには、シフト量算出部69からシフト量Csが入力される。第2ブレ補正部46Bには、回転量算出部68から回転量Crが入力される。
第1フレーム合成部47Aは、M<N(ここで、Mは正の整数であって、NはMの倍数である。)とした場合に、第1フレームをM枚合成することにより合成フレームを生成する。第1実施形態と同様に、Nは、第1フレームレートを第2フレームレートで割った値である。第2フレーム合成部47Bは、合成フレームをN/M枚合成することにより、第2フレームを生成する。例えば、N=4、M=2の場合には、第1フレーム合成部47Aは、第1フレームを2枚合成することにより合成フレームを生成し、第2フレーム合成部47Bは、合成フレームを2枚合成することにより第2フレームを生成する。
図21は、第5実施形態に係るブレ補正を説明する。図21に示すように、第1ブレ補正部46Aは、シフト量算出部69から入力されるシフト量Csに基づいて、第1フレームに対して並進ブレ補正を行う。第1フレーム合成部47Aは、並進ブレ補正が行われた複数の第1フレームを合成することにより、合成フレームを生成する。第2ブレ補正部46Bは、回転量算出部68から入力される回転量Crに基づいて、合成フレームに対して回転ブレ補正を行う。第2フレーム合成部47Bは、回転ブレ補正が行われた複数の合成フレームを合成することにより、第2フレームを生成する。
なお、第1ブレ補正部46Aは、撮像装置10に加わるブレ量のうち、第1フレーム周期(すなわち、1/(V×N)秒)でブレ補正が終了する第1ブレ量に基づき、第1フレームに対してブレ補正を行えばよい。また、第2ブレ補正部46Bは、撮像装置10に加わるブレ量のうち、第1フレーム周期のN/M倍(すなわち、1/(V×M)秒)でブレ補正が終了する第2ブレ量に基づき、合成フレームに対してブレ補正を行えばよい。本実施形態では、第1ブレ量は並進ブレのブレ量であり、かつ第2ブレ量は回転ブレのブレ量である。
本実施形態は、例えば、第1フレームレートを240fpsとし、かつ第2フレームレートを30fpsとする場合に好適である。この場合、V=30、N=8であり、例えば、M=2とすればよい。
[変形例]
上記各実施形態では、撮像装置10に加わるブレ量を加速度センサ44Bにより検出しているが、フレーム間の差分により得られる移動ベクトルに基づいてブレ量を検出してもよい。また、1つのフレームについて空間数周波数等を画像解析で求めることによってブレ量を検出してもよい。
また、上記各実施形態では、画像処理部41はプロセッサ40の一部であるが、画像処理部41は、プロセッサ40とは別に設けられていてもよい。プロセッサ40及び画像処理部41は、本開示の技術に係るプロセッサの一例である。
また、上記各実施形態は、矛盾が生じない限り、互いに組み合わせることが可能である。
上記実施形態において、プロセッサ40を一例とする制御部のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。上記各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGAなどの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサが含まれる。FPGAには、PLD、又はASICなどの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
制御部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の制御部は1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の制御部を1つのプロセッサで構成する例は複数考えられる。第1の例に、クライアント及びサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の制御部として機能する形態がある。第2の例に、システムオンチップ(System On Chip:SOC)などに代表されるように、複数の制御部を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、制御部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成できる。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
10 撮像装置
11 本体
11A カメラ側マウント
11B 電気接点
11C 前面
11D 背面
12 撮像レンズ
12A レンズ側マウント
12B 電気接点
13 ダイヤル
14 レリーズボタン
15 ディスプレイ
16 指示キー
18 ファインダ接眼部
20 撮像センサ
20A 受光面
21 撮像領域
22 垂直走査回路
23 ラインメモリ
24 水平走査回路
24A 水平出力線
25 出力アンプ
26 画素
29 トランジスタ
30 対物レンズ
31 フォーカスレンズ
32 後端レンズ
34 レンズ駆動制御部
40 プロセッサ
41 画像処理部
42 操作部
44 ブレ検出センサ
44A ジャイロセンサ
44B 加速度センサ
45 メモリ
45A 撮像プログラム
46 ブレ補正部
46A 第1ブレ補正部
46B 第2ブレ補正部
47 フレーム合成部
47A 第1フレーム合成部
47B 第2フレーム合成部
50 主制御部
51 撮像制御部
52 露光制御部
53 補正量算出部
61,62,63,64,65 信号処理部
61A,62A,63A,64A,65A 減算器
61B,62B,63B,64B,65B HPF
61C,62C,63C,64C,65C 乗算器
61D,63D,65D,積分器
62D,64D 第1積分器
62E,64E 第2積分器
66,67 加算器
68 回転量算出部
69 シフト量算出部
D1 フォトダイオード
E1~E4 露光時間
F1(1)~F1(4) 第1フレーム
F2 第2フレーム
L1 行選択線
L2 行リセット線
L3 列信号線
M1 アンプトランジスタ
M2 画素選択トランジスタ
M3 リセットトランジスタ
P 単位時間
RST リセット信号
S 画素信号
SEL 行選択信号
T1 第1フレーム周期
T2 第2フレーム周期

Claims (17)

  1. 撮像センサと、少なくとも1つのプロセッサと、を備える撮像装置であって、
    前記プロセッサは、
    前記撮像センサにより、第1露光モードで第1フレームレートによって撮像された、複数の第1フレームを取得する撮像処理と、
    前記複数の第1フレームに、前記撮像装置に加わるブレ量に基づいて電子的なブレ補正を行う補正処理と、
    前記複数の第1フレームを合成することにより、前記第1フレームレートよりも低い第2フレームレートの第2フレームを有する動画データを生成する生成処理と、を実行するように構成され、
    前記プロセッサは、前記第1露光モードにおいて、mを正の整数とし、前記第2フレームを構成する第m番目の前記第1フレームにおける露光時間を、第m+1番目の前記第1フレームにおける露光時間よりも短くする、
    撮像装置。
  2. 前記プロセッサは、
    シャッタ速度に対応した単位時間をP、前記第2フレームレートをV、前記第1フレームレートを前記第2フレームレートで割った値をN、nを正の整数とし、
    P<1/V-(n-1)/(V×N)
    を満たす最大のnをmとした場合に、
    前記第1露光モードにおいて、第1番目から第N番目の前記第1フレームのうち、第m番目から第N番目の前記第1フレームを合成することにより前記第2フレームを生成し、かつ、第m番目の前記第1フレームにおける露光時間を、第m+1番目の前記第1フレームの露光時間よりも短くする、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 第m番目から第N番目の前記第1フレームの各々における露光時間の合計は、前記単位時間と等しい、
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 第m番目の前記第1フレームにおける露光時間は、前記第1フレームのフレーム期間よりも短く、かつ第m+1番目から第N番目の前記第1フレームの各々における露光時間は、前記第1フレームのフレーム期間と等しい、
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 第m番目から第N番目の前記第1フレームの各々における露光時間は、時間的に連続している、
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記プロセッサは、
    m≧2である場合に、前記動画データの生成に用いない第1番目から第m-1番目の前記第1フレームのうちの少なくとも1つを取得する、
    請求項2から請求項5のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記プロセッサは、
    取得した前記複数の第1フレームを前記ブレ補正に用いる、
    請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像センサは位相差画素を有しており、
    前記プロセッサは、
    取得した前記第1フレームに含まれる前記位相差画素の信号に基づいて焦点調節を行う、
    請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記プロセッサは、
    第m番目から第N番目の前記第1フレームの各々に露光時間を分散させて露光を行う第2露光モードを実行可能とする、
    請求項2から請求項8のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記プロセッサは、
    前記第1露光モードと前記第2露光モードとを選択的に実行可能とする、
    請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記プロセッサは、
    被写体の移動速度を検出し、前記移動速度が一定値以上である場合には、前記第1露光モードを選択し、前記移動速度が一定値未満である場合には、前記第2露光モードを選択する、
    請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記プロセッサは、
    前記ブレ量が一定値未満である場合には、前記第1露光モードを選択し、前記ブレ量が一定値以上である場合には、前記第2露光モードを選択する、
    請求項10に記載の撮像装置。
  13. ロール方向の回転ブレと、前記ロール方向の回転軸に交差する交差方向への並進ブレとを検出するブレ検出センサを有し、
    前記プロセッサは、
    前記複数の第1フレームに対して並進ブレ補正を行い、前記第2フレームに対して回転ブレ補正を行う、
    請求項1から請求項12のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記プロセッサは、
    Mを正の整数、NをMの倍数、M<Nとした場合に、
    前記ブレ量のうち、1/(V×N)秒でブレ補正が終了する第1ブレ量に基づいて前記複数の第1フレームに対してブレ補正を行い、
    前記ブレ量のうち、1/(V×M)秒でブレ補正が終了する第2ブレ量に基づいて、前記第1フレームをM枚合成した合成フレームに対してブレ補正を行い、
    前記合成フレームをN/M枚合成することにより、前記第2フレームを生成する、
    請求項2から請求項12のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  15. 前記プロセッサは、
    前記ブレ量のうち、ロール方向の回転ブレは、前記第2フレームに対してブレ補正を行い、
    前記ブレ量のうち、前記ロール方向の回転軸に交差する交差方向への並進ブレは、前記複数の第1フレームに対してブレ補正を行う、
    請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  16. 撮像センサを備える撮像装置の駆動方法であって、
    前記撮像センサにより、第1露光モードで第1フレームレートによって撮像された、複数の第1フレームを取得する撮像工程と、
    前記複数の第1フレームに、前記撮像装置に加わるブレ量に基づいて電子的なブレ補正を行う補正工程と、
    前記複数の第1フレームを合成することにより、前記第1フレームレートよりも低い第2フレームレートの第2フレームを有する動画データを生成する生成工程と、を含み、
    前記第1露光モードにおいて、mを正の整数とし、前記第2フレームを構成する第m番目の前記第1フレームにおける露光時間を、第m+1番目の前記第1フレームにおける露光時間よりも短くする、
    撮像装置の駆動方法。
  17. 撮像センサを備える撮像装置を作動させる撮像プログラムであって、
    前記撮像センサにより、第1露光モードで第1フレームレートによって撮像された、複数の第1フレームを取得する撮像処理と、
    前記複数の第1フレームに、前記撮像装置に加わるブレ量に基づいて電子的なブレ補正を行う補正処理と、
    前記複数の第1フレームを合成することにより、前記第1フレームレートよりも低い第2フレームレートの第2フレームを有する動画データを生成する生成処理と、を実行するように構成され、
    前記第1露光モードにおいて、mを正の整数とし、前記第2フレームを構成する第m番目の前記第1フレームにおける露光時間を、第m+1番目の前記第1フレームにおける露光時間よりも短くする、
    撮像プログラム。
JP2022545499A 2020-08-28 2021-07-06 撮像装置、駆動方法、及び撮像プログラム Active JP7358653B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020144966 2020-08-28
JP2020144966 2020-08-28
PCT/JP2021/025380 WO2022044551A1 (ja) 2020-08-28 2021-07-06 撮像装置、駆動方法、及び撮像プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022044551A1 JPWO2022044551A1 (ja) 2022-03-03
JP7358653B2 true JP7358653B2 (ja) 2023-10-10

Family

ID=80353188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022545499A Active JP7358653B2 (ja) 2020-08-28 2021-07-06 撮像装置、駆動方法、及び撮像プログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230209194A1 (ja)
JP (1) JP7358653B2 (ja)
CN (1) CN116018816A (ja)
WO (1) WO2022044551A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205719A (ja) 2011-07-22 2011-10-13 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置
JP2017220745A (ja) 2016-06-06 2017-12-14 オリンパス株式会社 撮像装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7271155B2 (ja) * 2018-12-10 2023-05-11 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205719A (ja) 2011-07-22 2011-10-13 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置
JP2017220745A (ja) 2016-06-06 2017-12-14 オリンパス株式会社 撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20230209194A1 (en) 2023-06-29
JPWO2022044551A1 (ja) 2022-03-03
CN116018816A (zh) 2023-04-25
WO2022044551A1 (ja) 2022-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4900401B2 (ja) 撮影装置およびプログラム
JP5764740B2 (ja) 撮像装置
KR101566081B1 (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 기억 매체
JP2009284394A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP6656035B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置および画像処理装置の制御方法
JP5381142B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP5121870B2 (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP2018207413A (ja) 撮像装置
JP6261397B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2024069348A (ja) 撮像装置、撮像装置の作動方法、及びプログラム
JP2018148512A (ja) 撮像装置と撮像装置の制御方法、及びプログラム
JP4418342B2 (ja) 画像処理装置及び電子カメラ
JP7358653B2 (ja) 撮像装置、駆動方法、及び撮像プログラム
JP6557451B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法ならびにプログラム
JP6226536B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP5831492B2 (ja) 撮像装置、表示制御方法及びプログラム
JP2006135501A (ja) 撮像装置
JP6728005B2 (ja) 撮像装置、撮像方法およびプログラム
JP2006293196A (ja) 焦点検出装置
US12022193B2 (en) Imaging apparatus and operation method thereof
JP7458495B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の駆動方法、及びプログラム
JP2011078132A (ja) 撮像装置、撮像方法、画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体
JP6797566B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、および、画像処理装置
JP5656598B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、プログラム及び画像処理装置
JP6107882B2 (ja) 撮像装置、表示制御方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7358653

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150