JP7355254B2 - 作業制御方法、作業制御システム及び作業制御装置 - Google Patents

作業制御方法、作業制御システム及び作業制御装置 Download PDF

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Description

本発明は作業制御方法、作業制御システム、作業制御装置及び作業制御プログラムが記録された非一時的なコンピュータ可読媒体に関し、特に建設機械を制御する作業制御方法、作業制御システム、作業制御装置及び作業制御プログラムが記録された非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
近年、建設機械の無人制御が多く提案されている。例えば、特許文献1、2には建設機械の制御に関する技術が開示されている。
特許文献1に記載の装置は、ブームとアームおよびバケットにそれぞれモニタポイントを設定すると共に、侵入禁止領域を設定し、マイクロコンピュータによってブーム角センサおよびアーム角センサの今回の出力値と前回の出力値とから出力値の変化量を演算し、さらに現在のモニタポイントの高さを基に各モニタポイントが侵入禁止領域に到達するまでの予測時間を演算する。この演算によって求められた予測時間と予め設定しておいた所定時間とを比較し、予測時間が所定時間より小さいと判断した場合は、減速の度合いを求め、この値を現在のアクチュエータの動作速度に乗じてアクチュエータを減速する。また、モニタポイントの1つが侵入禁止領域に到達すると、アクチュエータを停止する。
特許文献2に記載の装置では、インバータ回路の出力で駆動される電動機を制御する装置であって、前記インバータ回路で出力可能な時系列な電圧パターンを複数、生成し、これら複数の時系列な電圧パターンそれぞれについて、当該時系列な電圧パターンを時系列な平滑電圧パターンとして平滑化する。そして、これら複数の時系列な平滑電圧パターンそれぞれについて、当該時系列な平滑電圧パターンが前記電動機に入力された場合における前記電動機の制御目的に関する所定の物理量の値を予測値として予測し、最も高い評価の予測値に対応する時系列な平滑電圧パターンを選択し、この選択した時系列な平滑電圧パターンを出力するように前記インバータ回路を制御する。
特開平07-292708号公報 特開2019-201545号公報
しかしながら、建設機械の作業制御では、動作の高速性と可動部の可動予定範囲に対するオーバーシュート量の抑制を両立することが求められている。しかしながら、特許文献1、2では、これら性能を両立することが難しい問題がある。
本発明の作業制御方法の一態様は、周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御ステップと、前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出ステップと、前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出ステップと、前記処理サイクル毎に前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正ステップと、を有する。
本発明の作業制御システムの一態様は、周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御部と、前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出部と、前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出部と、前記処理サイクル毎に前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正部と、を有する。
本発明の作業制御装置の一態様は、周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御部と、前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出部と、前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出部と、前処理サイクルにおいて算出された前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正部と、を有する。
本発明の作業制御プログラムが記録された非一時的なコンピュータ可読媒体の一態様は、周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御手段と、前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出手段と、前記第1の入力値を前記姿勢検出値に基づきフィードバック制御により生成するフィードバック制御手段と、を有する作業制御システムの前記フィードバック制御手段で実行される作業制御プログラムが記録された非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出処理と、前処理サイクルにおいて算出された前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正処理と、を行う。
本発明の、作業制御装置及び作業制御プログラムが記録された非一時的なコンピュータ可読媒体によれば、動作の高速性と可動部の可動予定範囲に対するオーバーシュート量の抑制を両立することができる。
実施の形態1にかかる作業制御システムの概略図である。 実施の形態1にかかる作業制御システムの概略的なブロック図である。 実施の形態1にかかるフィードバック制御部のブロック図である。 実施の形態1にかかる入力値補正部のブロック図である。 実施の形態1にかかる作業制御システムの動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1にかかる作業制御システムにおいて生成される第2の入力値の特性を説明するグラフである。 実施の形態1にかかる入力値補正部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1にかかる作業制御システムを用いてバケットを制御した場合における制御結果を説明するグラフである。 実施の形態2にかかる作業制御システムの概略的なブロック図である。 実施の形態2にかかる入力値補正部のブロック図である。 実施の形態2にかかる入力値補正部の動作を説明するフローチャートである。
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。以下で説明する建設機械の作業制御方法、作業制御システム及び作業制御装置は、油圧やモータ等により可動部を駆動する建設機械を制御する。そこで、以下の説明では、建設機械としてバックホウを例とする。また、以下の説明では、作業制御処理を行う処理ブロックがネットワークを通じて複数の箇所に分散して配置される作業制御システムについて説明するが、作業制御システムに含まれる処理ブロックを1つの装置とする作業制御装置としてもよい。また、作業制御システムにおいて行われる制御内容をもって作業制御方法と称す。これらの具体例については、後述する記載の中で詳細に説明する。
また、以下で説明する作業制御装置は、建設機械として作業者が操作可能な操作レバーを有する機械に対して適用することも、操作レバー用いずに電気的な信号により電磁比例弁等を用いて駆動機構を直接制御する機械に対しても適用できる。
図1に実施の形態1にかかる作業制御システム1の概略図を示す。図1に示す建設機械10は、バックホウである。建設機械10は、クローラー11、旋回台12、コックピット13、ブーム14、アーム15、バケット16を有する。クローラー11は、建設機械10を移動させるための無限軌道である。旋回台12は、コックピット13及びブーム14等が搭載されるシャシーを旋回させる。コックピット13は、建設機械10の姿勢を操作する操作レバー等が配置される操作室である。また、図示を簡略化したが、作業制御システム1では、建設機械10内に建機駆動処理部17が配置される。また、ブーム14、アーム15、及び、バケット16は、それぞれが可動部に相当し、油圧シリンダーによって稼動する。この油圧シリンダーは、建機駆動処理部17の作用により伸縮する。なお、可動部に該当する部分は油圧シリンダー以外にも例えばモータで駆動される部位も含まれる。
また、実施の形態1にかかる作業制御システム1では、建設機械10の可動部に姿勢角を検出する姿勢センサ181~184を取り付ける。図1に示す例では、姿勢センサ181が旋回台12の回転角を検出し、姿勢センサ182がブーム14の現在角度を検出し、姿勢センサ183がブーム14とアーム15の相対角度を検出し、姿勢センサ184がアーム15とバケット16の相対角度を検出する。
そして、実施の形態1にかかる作業制御システム1では、建設機械10に対応して姿勢制御装置20及び作業制御装置30を設ける。姿勢制御装置20は、建機駆動処理部17を動作させるための命令を与える。また、姿勢制御装置20は、姿勢センサ181~184から取得した角度の情報に基づき姿勢検出値を生成する。作業制御装置30は、建設機械10の姿勢を決定する制御入力値を姿勢制御装置20から得た情報に基づき生成する。
実施の形態1にかかる作業制御システム1では、建設機械10の建機駆動処理部17に対してフィードバック制御入力値を与えることで建設機械10のブーム14等の可動部を移動させる。そして、実施の形態1にかかる作業制御システム1では、目標値と姿勢検出値とを用いたフィードバック制御により生成した仮入力値(以下、第2の入力値と称す)に対して補正を加えた上で建設機械10に与える入力値(以下、第1の入力値と称す)を算出する。以下では、実施の形態1にかかる作業制御システム1について以下で詳細に説明する。
まず、実施の形態1にかかる作業制御システム1の処理ブロックの構成について説明する。そこで、図2に実施の形態1にかかる作業制御システムの概略的なブロック図を示す。なお、図2では、建設機械10は作業制御システム1の制御対象のものとして示した。図2に示す例では、姿勢制御装置20に建設機械制御部21、姿勢検出部22が設けられる。作業制御装置30にフィードバック制御部31、入力値補正部32が設けられる。そして、姿勢制御装置20と作業制御装置30とを用いて建設機械10を操作する。図2に示す例は一例であり、例えば姿勢制御装置20と作業制御装置30を1つの装置とし、建設機械10と姿勢制御装置20とを通信により接続することもできる。また、姿勢制御装置20を建設機械10と一体にとなるように設け、姿勢制御装置20と作業制御装置30とが通信により接続される形態とすることもできる。また、建設機械10は作業制御装置30による制御対象であり、姿勢制御装置20は、作業制御装置30が建設機械10を具体的に動作させるためのインタフェースとも捉えられ、その場合、作業制御装置30が作業制御システム1の主要部分と考えることが出来る。
姿勢制御装置20は、建設機械制御部21及び姿勢検出部22を有する。建設機械制御部21は、作業制御装置30が周期的に繰り返される処理サイクル毎に算出する第1の入力値に基づき建機駆動処理部17を動作させることで、建設機械10の各可動部を変位させる。つまり、建設機械制御部21は、作業制御システム1において、第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御ステップを行う作業制御処理部である。
姿勢検出部22は、建設機械10のアーム等の可動部に設けられた姿勢センサ181~184から各可動部の関節角を取得して建設機械10の姿勢を表す姿勢検出値として出力する。つまり、姿勢検出部22は、可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出ステップを行う姿勢検出処理部である。姿勢検出部22は、建設機械10のアーム等の可動部に設けられた姿勢センサ181~184から各可動部の関節角を取得して建設機械10の姿勢を表す姿勢検出値として出力する。つまり、姿勢検出部22は、可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出ステップを行う姿勢検出処理部である。
作業制御装置30は、フィードバック制御部31及び入力値補正部32を有する。フィードバック制御部31は、姿勢検出値を用いてPID制御等により第2の入力値を生成する。この第2の入力値は、後述する入力値補正部32による補正が適用される前の値であって、入力値補正部32を用いない場合、建設機械制御部21に与えられる第1の入力値になるものである。入力値補正部32は、処理サイクル毎に第1の入力値と可動部が目標値に達するまでの到達時間の推定値とに基づき算出される補正量により第2の入力値を補正する入力値補正ステップと、を実行する。
なお、この第1の入力値は、建設機械10の可動部毎に生成されるものであってもよく、複数の可動部に対する第1の入力値が含まれるものであっても良い。また、作業制御システム1は、可動部毎に異なるパラメータを用いて第1の入力値(或いは第2の入力値)を算出するものとする。
続いて、実施の形態1にかかる作業制御システム1のより詳細な構成について説明する。そこで、図3に実施の形態1にかかる作業制御システム1のフィードバック制御部31のブロック図を示す。
フィードバック制御部31は、姿勢検出部22が出力する姿勢検出値に対してPID制御等の所定の演算処理を行い姿勢検出値が目標値との誤差eを小さくする第2の入力値u’(t)を生成する。入力値補正部32は第2の入力値u’(t)に対して補正処理を加えて建設機械制御部21に与える第1の入力値u(t)を算出する。
ここで、フィードバック制御部31について詳細に説明する。フィードバック制御部31は、作業指示部311、制御誤差算出部312、フィードバック入力値算出部313を有する。作業指示部311は、建設機械10の可動部毎の姿勢検出値の目標値となる目標角度を出力する。作業指示部311は、建設機械10の作業内容に従って異なる目標角度を出力する。制御誤差算出部312は、姿勢検出部22が出力する姿勢検出値と作業指示部311が出力する目標角度を含む目標値との誤差eを算出する誤差算出ステップを実行する。フィードバック入力値算出部313は、誤差eを最小化する第2の入力値u’(t)を算出するフィードバック入力値算出ステップを実行する。
入力値補正部32は、第2の入力値u’(t)に対して補正値を適用して第1の入力値を算出する。入力値補正部32について図4を参照して説明する。図4は実施の形態1にかかる入力値補正部の詳細なブロック図である。図4に示すように、入力値補正部32は、駆動速度推定部321、目標到達時間推定部322、補正量算出部323、制御入力決定部324を有する。
駆動速度推定部321は、前処理サイクルで算出された第1の入力値u(t)と可動部の最大移動速度とに基づき可動部の駆動速度を推定する駆動速度推定処理ステップを実施する。駆動速度推定部321は、駆動速度の推定値に基づき可動部の姿勢検出値が目標値に達する到達時間を推定する目標到達時間推定処理ステップを実施する。補正量算出部323は、到達時間の推定値に基づき第2の入力値を抑制する補正量を算出する補正量算出ステップを実施する。なお、詳しくは後述するが、補正量算出部323は、駆動時間比算出処理と補正量決定処理とを行う。駆動時間比算出処理では、到達時間の推定値と可動部に対して設定される収束最大時間との比率を算出する駆動時間比を算出する。補正量決定処理は、駆動時間比と、予め設定される抑制率と、第1の入力値の変化範囲の大きさと、の積に基づき補正量を決定する。制御入力決定部324は、第2の入力値u’(t)に対して補正量算出部323で算出された補正量を適用して建設機械制御部21に与える第1の入力値u(t)を決定する。
続いて、実施の形態1にかかる作業制御システム1の動作について説明する。そこで、図5に実施の形態1にかかる作業制御システム1の動作を説明するフローチャートを示す。なお、以下の説明における処理は、制御方法のステップに対応する。図5に示すように、実施の形態1にかかる作業制御システム1では、まず、建設機械制御部21が第1の入力値に基づき建設機械10を制御する建機制御処理を行う(ステップS1)。次いで、姿勢検出部22が建設機械10の可動部の各部に取り付けられた姿勢センサ181~184から取得した角度値を用いて姿勢検出値を生成する(ステップS2)。
続いて、作業制御システム1では、制御誤差算出部312及びフィードバック入力値算出部313により可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差eを小さくする第2の入力値u’(t)を算出する(ステップS3)。この誤差eは、処理サイクルの順番を示す記号をt、目標値をθr、姿勢角をθとすると、(1)式で表される。
Figure 0007355254000001
ここで、第2の入力値u’(t)の最小値はゼロ、最大値は予め設定された最大入力値とする。そして、フィードバック入力値算出部313では、誤差eと、予め設定された誤差許容量と、の差に予め設定されたゲイン値を乗算した値に予め設定された最小入力値を加算した値を第2の入力値u’(t)として算出する。
この第2の入力値u’(t)は、例えば、(2)式及び(3)式を用いて算出される。(2)式は、作業制御システム1が行うフィードバック制御における制御ゲインKであり、この制御ゲインKを用いて(3)式の計算を行うことで第2の入力値u’(t)が算出される。
Figure 0007355254000002
(2)式において、uthは、これ以下の第1の入力値では建設機械10が動作しないことを示す値であり、最小入力量と称す。umaxは、これ以上の第1の入力値では建設機械10が危険な姿勢になることを示す値であり、最大入力量と称す。ethは、誤差eがこの値以内であれば目標位置に達したと判断できる指標である許容誤差量である。emaxは、最大入力量を発生させる誤差量を示す指標を示す最大入力誤差量。
Figure 0007355254000003
ここで、図6に実施の形態1にかかる作業制御システム1において生成される第2の入力値u’(t)の特性を説明するグラフを示す。図6に示すように、第2の入力値u’(t)は、誤差eが許容誤差量eth未満ではゼロとなり、誤差eが最大入力誤差量emax以上では最大入力量umaxとなる。そして、第2の入力値u’(t)は、誤差eが許容誤差量eth以上、最大入力誤差量emax以下の期間に最小入力量uthから最大入力量umaxの間の値であって、誤差eの大きさに応じた大きさとなる。
続いて、実施の形態1にかかる作業制御システム1は、入力値補正部32が処理サイクル毎に第1の入力値u(t)と、可動部が目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により第2の入力値を補正する(ステップS4)。ここで、ステップS4の入力値補正処理について、図7を参照して説明する。図7は、実施の形態1にかかる入力値補正部32の動作を説明するフローチャートである。
図7に示すように、入力値補正部32は、まず、駆動速度推定部321において、前処理サイクルの第1の入力値u(t)と可動部の最大移動速度とに基づき可動部の駆動速度を推定する駆動速度推定処理を行う(ステップS11)。駆動速度推定処理では、入力値比率算出処理と角速度推定処理を行う。入力値比率算出処理では、与えられた第1の入力値u(t)の第1の入力値の変化範囲中の比率を算出する。具体的には、入力値比率算出処理では、入力値比率r(t)を(4)式に基づき算出する。
Figure 0007355254000004
(4)式より、入力平滑値r(t)は最大値が1、最小値が0となることがわかる。
角速度推定処理では、最大入力時の角速度vmaxから線形近似することで現処理サイクルにおける角速度を推定する。つまり、角速度推定処理では、特定のモデルを用いずに角速度を推定する。この角速度推定処理では、例えば、(5)式を用いて角速度v(t)を算出する。
Figure 0007355254000005
続いて、入力値補正部32では、目標到達時間推定部322において、駆動速度の推定値に基づき可動部の姿勢検出値が目標値に達する到達時間を推定する目標到達時間推定処理を行う(ステップS13)。この目標到達時間推定処理では、推定した角速度で進み続けたと仮定したときに目標値に達するまでの時間を推定する。具体的には、目標への到達時間の推定値τ(t)を(6)式に基づき算出する。なお、(6)式のεは、ゼロ除算を避けるための小さな値である。
Figure 0007355254000006
続いて、入力値補正部32は、補正量算出部323において、到達時間の推定値に基づき第2の入力値を抑制する補正量を算出する補正量算出処理を行う(ステップS14)。補正量算出部は、駆動時間比算出処理と補正量決定処理を行う。駆動時間比算出処理では、到達時間の推定値と可動部に対して設定される収束最大時間との比率を算出する駆動時間比を算出する。駆動時間比は、駆動時間の最大値を示すパラメータである最大駆動時間τmaxに対する到達時間の推定値τの比率を算出する。駆動時間比ξは、(7)式で表すことができる。
Figure 0007355254000007
(7)式より、駆動時間比ξは、到達時間の推定値τがゼロのときに1になり、到達時間の推定値τが最大駆動時間τmaxを超える場合はゼロとなる。
補正量決定処理では、駆動時間比ξと、予め設定される抑制率ρと、第1の入力値の変化範囲の大きさと、の積に基づき補正量s(t)を決定する。より具体的には、補正量s(t)は(8)式に基づき算出される。なお、抑制率ρは、1未満の値で第2の入力値の抑制度合いを決定するパラメータである。
Figure 0007355254000008
続いて、入力値補正部32は、ステップS14で算出された補正量s(t)を用いて第2の入力値u’(t)を補正して現処理サイクルの第1の入力値u(t)を制御入力決定部324が決定する。具体的には、補正量決定処理では、(9)式に基づき第1の入力値u(t)を決定する。
Figure 0007355254000009
実施の形態1にかかる作業制御システム1では、入力値補正部32を用いて単純なフィードバック制御において算出される第2の入力値u’(t)を補正量s(t)を用いて抑制して、補正後の第2の入力値u’(t)を第1の入力値u(t)とする。これにより、実施の形態1にかかる作業制御システム1では、可動部のオーバーシュートの抑制と可動部の可動速度の高速化を両立する。そこで、この効果を説明するために、図8に実施の形態1にかかる作業制御システム1を用いてバケット16を制御した場合における制御結果を説明するグラフを示す。図8に示す例では、バケット16を制御角が70度と150度の間を往復させるような動作をさせた場合のバケットの制御角の時間遷移を示した。また、図8では、実施の形態1にかかる作業制御システム1の制御結果を下段に示し、上段に比較例として入力値補正部32を用いない場合の制御結果を示した。
図8に示すように、実施の形態1にかかる作業制御システム1は、比較例にかかる作業制御システムに比べるとオーバーシュートが抑制されながら、同じ回数の往復運動を早期に終了させることが出来ていることがわかる。また、実施の形態1にかかる作業制御システム1では、制御角が70度付近のオーバーシュートを顕著に抑制することが出来ていることがわかる。
上記説明より、実施の形態1にかかる作業制御システム1では、建設機械10の可動部を目標値付近では減速させてオーバーシュートを抑制することが出来、かつ、目標値から離れた部分では減速させずに高速に動作させることができる。
また、実施の形態1にかかる作業制御システム1では、上記制御を建設機械10の種類毎に決定するモデルを用いることなく行うことができるため、汎用性が高い。また、実施の形態1にかかる作業制御システム1では、姿勢検出値の微分値を用いることなく上記制御を行うため、制御の安定化が可能であり、高い安全性を確保することができる。
実施の形態2
実施の形態2では、入力値補正部32の別の形態となる入力値補正部42について説明する。なお、実施の形態2の説明において実施の形態1と同じ構成要素については実施の形態1とおなじ符号を付して説明を省略する。
図9に実施の形態2にかかる作業制御システム2の概略的なブロック図を示す。実施の形態2にかかる作業制御システム2は、作業制御システム1の作業制御装置30を作業制御装置40に置き換えたものである。また、作業制御装置40は、作業制御装置30の入力値補正部32を入力値補正部42に置き換えたものである。入力値補正部42は、補正量算出ステップにおいて用いる処理サイクル毎に入力される第1の入力値に対して平滑処理を行い、平滑化した第1の入力値を用いて補正量を算出する。
続いて、図10に実施の形態2にかかる入力値補正部42のブロック図を示し、入力値補正部42について詳細に説明する。図10に示すように、入力値補正部42は、入力値補正部32に平滑化処理部421を追加するとともに、駆動速度推定部321を駆動速度推定部422に置き換えたものである。
平滑化処理部421は、前処理サイクルまでの前記第1の入力値を平滑化した入力平滑値を算出する平滑化処理ステップを実行する。駆動速度推定部422は、平滑入力値と可動部の最大移動速度とに基づき可動部の駆動速度を推定する。つまり、駆動速度推定部422は、駆動速度の推定値の算出に用いる入力値を、第1の入力値から平滑化処理部421が算出した平滑入力値に置き換えたものである。
そこで、図11に実施の形態2にかかる入力値補正部42の動作を説明するフローチャートを示す。図11に示すように、実施の形態2にかかる入力値補正部42の動作は、図7に示した入力値補正部32の動作に対して、ステップS21の平滑化処理を追加し、ステップS11の駆動速度推定処理をステップS22の駆動速度推定処理に置き換えたものである。
入力値補正部42では、まず、前処理サイクルまでに算出された第1の入力値を所定の係数に基づき平滑化した入力平滑値を算出する平滑化処理を行う(ステップS21)。より具体的には、平滑化処理では、現処理サイクルの入力平滑値u(t)を(10)式を用いて算出する。この(10)式では、前処理サイクルの入力平滑値をu(t-1)とし、前処理サイクルの第1の入力値をu(t-1)とし、第1の係数をαとする。
Figure 0007355254000010
(10)式より、平滑化した第1の入力値が大きいほど、つまり駆動速度が大きいほど第1の入力値が抑制されることがわかる。また、このように第1の入力値を平滑化することによって、動作直後の速度が小さい段階では第2の入力値を抑制する抑制項が小さくなる。
続いて、入力値補正部42は、駆動速度推定部422において駆動速度推定処理を行う(ステップS22)。ステップS22の駆動速度推定処理では、駆動速度推定部321における入力値比率算出処理を、入力平滑値比率算出処理に置き換える。そして、入力平滑値比率算出処理では、入力平滑値u(t)の第1の入力値の変化範囲中の比率を算出する。具体的には、入力平滑値比率算出処理では、入力平滑値比率r(t)を(11)式に基づき算出する
Figure 0007355254000011
(11)式より、入力平滑値r(t)は最大値が1、最小値が0となることがわかる。そして、駆動速度推定部422は、(11)式で算出された入力平滑値比率r(t)を(5)式に適用して駆動速度の推定値を得る。
上記説明より、実施の形態2では、補正量の算出に用いる第1の入力値に対して平滑化処理を適用する。これにより、実施の形態2にかかる作業制御システム2では、第1の入力値の突発的な変化により算出される補正量が不安定になることを防止することが出来る。また、補正量を安定させることで、システム全体の動作を安定化させることができる。建設機械では、姿勢検出値に重畳されるノイズが大きく第1の入力値に突発的な大きな変動が生じることが多いため、平滑化処理により補正量を安定させることの効果は大きい。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記発明は以下のような観点を含む。
(付記1)
周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御ステップと、
前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出ステップと、
前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出ステップと、
前記処理サイクル毎に前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正ステップと、
を有する作業制御方法。
(付記2)
前記入力値補正ステップは、
前記第1の入力値と前記可動部の最大移動速度とに基づき前記可動部の駆動速度を推定する駆動速度推定処理ステップと、
前記駆動速度の推定値に基づき前記到達時間を推定する目標到達時間推定処理ステップと、
前記到達時間の推定値に基づき前記第2の入力値を抑制する前記補正量を算出する補正量算出ステップと、
を有する付記1に記載の作業制御方法。
(付記3)
前記補正量算出ステップでは、
前記到達時間の推定値と前記可動部に対して設定される収束最大時間との比率を算出する駆動時間比を算出する駆動時間比算出ステップと、
前記駆動時間比と、予め設定される抑制率と、前記第1の入力値の変化範囲の大きさと、の積に基づき前記補正量を決定する補正量決定ステップと、
を有する付記2に記載の作業制御方法。
(付記4)
前記入力値補正ステップは、
前処理サイクルまでの前記第1の入力値を平滑化した入力平滑値を算出する平滑化処理ステップをさらに有し、
前記駆動速度推定処理ステップは、前記第1の入力値として前記入力平滑値を用いて前記駆動速度の推定値を算出する付記2又は3に記載の作業制御方法。
(付記5)
前記フィードバック入力値算出ステップでは、
前記第2の入力値の最小値はゼロ、最大値は予め設定された最大入力値とし、
前記誤差と、予め設定された誤差許容量と、の差に予め設定されたゲイン値を乗算した値に予め設定された最小入力値を加算した値を前記第2の入力値として算出する付記1乃至4のいずれか1項に記載の作業制御方法。
(付記6)
前記建設機械は、複数の前記可動部を有し、前記可動部毎に最適化されたパラメータを用いて前記入力値補正ステップを実行する付記1乃至5のいずれか1項に記載の作業制御方法。
(付記7)
周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御部と、
前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出部と、
前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出部と、
前記処理サイクル毎に前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正部と、
を有する作業制御システム。
(付記8)
前記入力値補正部は、
前記第1の入力値と前記可動部の最大移動速度とに基づき前記可動部の駆動速度を推定する駆動速度推定部と、
前記駆動速度の推定値に基づき前記到達時間を推定する目標到達時間推定部と、
前記到達時間の推定値に基づき前記第2の入力値を抑制する前記補正量を算出する補正量算出部と、
を有する付記7に記載の作業制御システム。
(付記9)
前記補正量算出部では、
前記到達時間の推定値と前記可動部に対して設定される収束最大時間との比率を算出する駆動時間比を算出する駆動時間比算出部と、
前記駆動時間比と、予め設定される抑制率と、前記第1の入力値の変化範囲の大きさと、の積に基づき前記補正量を算出する補正量算出部と、
を有する付記8に記載の作業制御システム。
(付記10)
前記入力値補正部は、
前処理サイクルまでの前記第1の入力値を平滑化した入力平滑値を算出する平滑化処理部をさらに有し、
前記駆動速度推定部は、前記第1の入力値として前記入力平滑値を用いて前記駆動速度の推定値を算出する付記8又は9に記載の作業制御システム。
(付記11)
前記フィードバック入力値算出部では、
前記第2の入力値の最小値はゼロ、最大値は予め設定された最大入力値とし、
前記誤差と、予め設定された誤差許容量と、の差に予め設定されたゲイン値を乗算した値に予め設定された最小入力値を加算した値を前記第2の入力値として算出する付記7乃至10のいずれか1項に記載の作業制御システム。
(付記12)
前記建設機械は、複数の前記可動部を有し、前記入力値補正部は、前記可動部毎に最適化されたパラメータを用いて前記補正量を算出する付記7乃至11のいずれか1項に記載の作業制御システム。
(付記13)
周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御部と、
前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出部と、
前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出部と、
前記処理サイクル毎に前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正部と、
を有する作業制御装置。
(付記14)
前記入力値補正部は、
前記第1の入力値と前記可動部の最大移動速度とに基づき前記可動部の駆動速度を推定する駆動速度推定部と、
前記駆動速度の推定値に基づき前記到達時間を推定する目標到達時間推定部と、
前記到達時間の推定値に基づき前記第2の入力値を抑制する前記補正量を算出する補正量算出部と、
を有する付記13に記載の作業制御装置。
(付記15)
前記補正量算出部は、
前記到達時間の推定値と前記可動部に対して設定される収束最大時間との比率を算出する駆動時間比を算出する駆動時間比算出部と、
前記駆動時間比と、予め設定される抑制率と、前記第1の入力値の変化範囲の大きさと、の積に基づき前記補正量を算出する補正量算出部と、
を有する付記14に記載の作業制御装置。
(付記16)
前記入力値補正部は、
前処理サイクルまでの前記第1の入力値を平滑化した入力平滑値を算出する平滑化処理部をさらに有し、
前記駆動速度推定部は、前記第1の入力値として前記入力平滑値を用いて前記駆動速度の推定値を算出する付記14又は15に記載の作業制御装置。
(付記17)
前記フィードバック入力値算出部では、
前記第2の入力値の最小値はゼロ、最大値は予め設定された最大入力値とし、
前記誤差と、予め設定された誤差許容量と、の差に予め設定されたゲイン値を乗算した値に予め設定された最小入力値を加算した値を前記第2の入力値として算出する付記13乃至16のいずれか1項に記載の作業制御装置。
(付記18)
前記建設機械は、複数の前記可動部を有し、前記入力値補正部において、前記可動部毎に最適化されたパラメータを用いて前記補正量を算出する付記13乃至17のいずれか1項に記載の作業制御装置。
(付記19)
周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御手段と、
前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出手段と、
前記第1の入力値を前記姿勢検出値に基づきフィードバック制御により生成するフィードバック制御手段と、を有する作業制御システムの前記フィードバック制御手段で実行される作業制御プログラムが記録された非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出処理と、
前処理サイクルにおいて算出された前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正処理と、
を行う作業制御プログラム。
(付記20)
前記入力値補正処理において、
前記第1の入力値と前記可動部の最大移動速度とに基づき前記可動部の駆動速度を推定する駆動速度推定処理と、
前記駆動速度の推定値に基づき前記到達時間を推定する目標到達時間推定処理と、
前記到達時間の推定値に基づき前記第2の入力値を抑制する前記補正量を算出する補正量算出処理と、
を有する付記19に記載の作業制御プログラム。
(付記21)
前記入力値補正処理において、
前記到達時間の推定値と前記可動部に対して設定される収束最大時間との比率を算出する駆動時間比を算出する駆動時間比算出処理と、
前記駆動時間比と、予め設定される抑制率と、前記第1の入力値の変化範囲の大きさと、の積に基づき前記補正量を算出する補正量算出処理と、
を行う付記20に記載の作業制御プログラム。
(付記22)
前記入力値補正処理は、
前処理サイクルまでの前記第1の入力値を平滑化した入力平滑値を算出する平滑化処理をさらに有し、
前記駆動速度推定処理は、前記第1の入力値として前記入力平滑値を用いて前記駆動速度の推定値を算出する付記19又は20に記載の作業制御プログラム。
(付記23)
前記フィードバック入力値算出処理では、
前記第2の入力値の最小値はゼロ、最大値は予め設定された最大入力値とし、
前記誤差と、予め設定された誤差許容量と、の差に予め設定されたゲイン値を乗算した値に予め設定された最小入力値を加算した値を前記第2の入力値として算出する付記19乃至22のいずれか1つに記載の作業制御プログラム。
(付記24)
前記建設機械は、複数の前記可動部を有し、前記入力値補正処理において、前記可動部毎に最適化されたパラメータを用いて前記補正量を算出する付記19乃至23のいずれか1つに記載の作業制御プログラム。
(付記25)
前記建機制御部では、
前記建設機械に備え付けられ、オペレータが手動操作可能な操作レバーに取り付けられたアクチュエータを前記第1の入力値に従って変位させることで、前記可動部を駆動する付記19乃至24のいずれか1つに記載の作業制御プログラム。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2020年9月28日に出願された日本出願特願2020-161974を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 作業制御システム
2 作業制御システム
10 建設機械
11 クローラー
12 旋回台
13 コックピット
14 ブーム
15 アーム
16 バケット
17 建機駆動処理部
181~184 姿勢センサ
20 姿勢制御装置
21 建設機械制御部
22 姿勢検出部
30 作業制御装置
31 フィードバック制御部
311 作業指示部
312 制御誤差算出部
313 フィードバック入力値算出部
32 入力値補正部
321 駆動速度推定部
322 目標到達時間推定部
323 補正量算出部
324 制御入力決定部
40 作業制御装置
42 入力値補正部
421 平滑化処理部
422 駆動速度推定部

Claims (10)

  1. 周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御ステップと、
    前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出ステップと、
    前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出ステップと、
    前記処理サイクル毎に前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正ステップと、
    演算装置にて行う作業制御方法。
  2. 前記入力値補正ステップは、
    前記第1の入力値と前記可動部の最大移動速度とに基づき前記可動部の駆動速度を推定する駆動速度推定処理ステップと、
    前記駆動速度の推定値に基づき前記到達時間を推定する目標到達時間推定処理ステップと、
    前記到達時間の推定値に基づき前記第2の入力値を抑制する前記補正量を算出する補正量算出ステップと、
    を有する請求項1に記載の作業制御方法。
  3. 前記補正量算出ステップでは、
    前記到達時間の推定値と前記可動部に対して設定される収束最大時間との比率を算出する駆動時間比を算出する駆動時間比算出ステップと、
    前記駆動時間比と、予め設定される抑制率と、前記第1の入力値の変化範囲の大きさと、の積に基づき前記補正量を決定する補正量決定ステップと、
    を有する請求項2に記載の作業制御方法。
  4. 前記入力値補正ステップは、
    前処理サイクルまでの前記第1の入力値を平滑化した入力平滑値を算出する平滑化処理ステップをさらに有し、
    前記駆動速度推定処理ステップは、前記第1の入力値として前記入力平滑値を用いて前記駆動速度の推定値を算出する請求項2又は3に記載の作業制御方法。
  5. 前記フィードバック入力値算出ステップでは、
    前記第2の入力値の最小値はゼロ、最大値は予め設定された最大入力値とし、
    前記誤差と、予め設定された誤差許容量と、の差に予め設定されたゲイン値を乗算した値に予め設定された最小入力値を加算した値を前記第2の入力値として算出する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の作業制御方法。
  6. 周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御手段と、
    前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出手段と、
    前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出手段と、
    前記処理サイクル毎に前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正手段と、
    を有する作業制御システム。
  7. 前記入力値補正手段は、
    前記第1の入力値と前記可動部の最大移動速度とに基づき前記可動部の駆動速度を推定する駆動速度推定手段と、
    前記駆動速度の推定値に基づき前記到達時間を推定する目標到達時間推定手段と、
    前記到達時間の推定値に基づき前記第2の入力値を抑制する前記補正量を算出する補正量算出手段と、
    を有する請求項に記載の作業制御システム。
  8. 前記補正量算出手段では、
    前記到達時間の推定値と前記可動部に対して設定される収束最大時間との比率を算出する駆動時間比を算出する駆動時間比算出手段と、
    前記駆動時間比と、予め設定される抑制率と、前記第1の入力値の変化範囲の大きさと、の積に基づき前記補正量を算出する補正量算出手段と、
    を有する請求項に記載の作業制御システム。
  9. 前記入力値補正手段は、
    前処理サイクルまでの前記第1の入力値を平滑化した入力平滑値を算出する平滑化処理手段をさらに有し、
    前記駆動速度推定手段は、前記第1の入力値として前記入力平滑値を用いて前記駆動速度の推定値を算出する請求項又はに記載の作業制御システム。
  10. 周期的に繰り返される処理サイクル毎に入力される第1の入力値に基づき建設機械の可動部を駆動する建機制御手段と、
    前記可動部の位置を姿勢検出値として検出する姿勢検出手段と、
    前記可動部の目標値と前記姿勢検出値との誤差を小さくする第2の入力値を算出するフィードバック入力値算出手段と、
    前記処理サイクル毎に前記第1の入力値と、前記可動部が前記目標値に達するまでの到達時間の推定値と、に基づき算出される補正量により前記第2の入力値を補正する入力値補正手段と、
    を有する作業制御装置。
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