JP7354673B2 - エンジンのチェーン潤滑装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばエンジンの駆動スプロケット、及び従動スプロケットに掛架されたチェーンに対して、潤滑油を供給するようなエンジンのチェーン潤滑装置に関する。
ガソリンや軽油を燃料とする内燃機関は、シリンダブロック内におけるピストンの往復運動を、クランク軸の回転運動に変換して駆動力として出力している。このクランク軸を介して出力された駆動力は、内燃機関に連結された変速機に伝達されるだけでなく、例えばシリンダブロックに設けた燃料ポンプなどにも伝達されている。
例えば、特許文献1は、クランク軸に設けた駆動スプロケットと、燃料ポンプに設けた従動スプロケットとに掛架された燃料ポンプチェーンを介して、クランク軸の駆動力を燃料ポンプに伝達している。
ところで、特許文献1では、燃料ポンプチェーンに対して潤滑油を噴射するオイル噴射部が、燃料ポンプチェーンで囲われた部分に設けられている。これにより、特許文献1は、駆動スプロケットと燃料ポンプチェーンとの摺動抵抗を低減している。
しかしながら、特許文献1のオイル噴射部は、シリンダブロックとは別体で構成され、かつ締結ボルトを介してシリンダブロックに締結されている。このため、特許文献1のチェーン潤滑装置では、部品点数が増加して、エンジンの限られたスペースが圧迫されるだけでなく、エンジンの重量が増加するおそれがあった。
特開2018-193900号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、部品点数の増加を抑えた簡素な構成で、チェーンに潤滑油を供給できるエンジンのチェーン潤滑装置を提供することを目的とする。
この発明は、エンジンに回転自在に支持された駆動スプロケット、及び従動スプロケットと、前記駆動スプロケット、及び前記従動スプロケットに掛架されたチェーンと、油路を介して潤滑油を前記チェーンに向かって噴射するオイル噴射部とを備えたエンジンのチェーン潤滑装置であって、前記チェーンの摺動を案内するチェーンガイドと、前記エンジンに形成され、前記チェーンガイドの取付け部が締結される取付け台座とを備え、前記取付け台座は、前記オイル噴射部の前記油路に前記潤滑油を導入する導入口を備え、前記チェーンガイドの前記取付け部、及び前記取付け台座の少なくとも一方は、前記油路となる溝部を備え、前記オイル噴射部は、前記チェーンガイドの前記取付け部と前記取付け台座とで構成され、前記オイル噴射部の前記油路は、前記導入口に連通する一端側と他端側との間に、一端側の溝幅、及び他端側の溝幅よりも狭い溝幅の絞り部分を備えたことを特徴とする。
この発明により、チェーンガイド及び取付け台座とは別体でオイル噴射部を備えた場合に比べて、オイル噴射部の部品点数を削減することができる。このため、エンジンのチェーン潤滑装置は、エンジンの限られたスペースが、オイル噴射部によって圧迫されることを防止できる。
さらに、チェーンガイドの取付け部と取付け台座とでオイル噴射部を構成したことにより、エンジンのチェーン潤滑装置は、全長を抑えた略直線的な油路を有するオイル噴射部を、チェーンに近い位置に容易に構成することができる。
このため、エンジンのチェーン潤滑装置は、例えば、潤滑油が少量の場合であっても、チェーンに向けて潤滑油を放出することができる。
従って、エンジンのチェーン潤滑装置は、部品点数の増加、及び重量増加を抑えた簡素な構成で、チェーンに潤滑油を供給することができる。
さらに、この発明において、前記オイル噴射部の前記油路は、前記導入口に連通する一端側と他端側との間に、一端側の溝幅、及び他端側の溝幅よりも狭い溝幅の絞り部分を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、エンジンのチェーン潤滑装置は、オイル噴射部の油路を流れる潤滑油の圧力を、一端側から他端側へ向かう過程で昇圧することができる。さらに、エンジンのチェーン潤滑装置は、絞り部分によって、絞り部分よりも下流へ向かう潤滑油の流速を増速することができる。
このため、エンジンのチェーン潤滑装置は、油路に流入した潤滑油が低圧の場合であっても、オイル噴射部から潤滑油を噴射することができる。
これにより、エンジンのチェーン潤滑装置は、簡素な構成のオイル噴射部であっても、チェーンに対して潤滑油をより安定して供給することができる。
この発明の態様として、前記取付け台座は、前記チェーンに囲われた範囲に形成され、前記オイル噴射部の前記油路は、前記駆動スプロケットと前記チェーンとの噛合い箇所へ向けて開口されてもよい。
この構成によれば、エンジンのチェーン潤滑装置は、簡素な構成のオイル噴射部であっても、例えば、駆動スプロケットとチェーンの張り側との噛合い開始箇所に対して潤滑油を確実に供給することができる。
また、この発明の態様として、前記駆動スプロケットの回転軸に沿った方向を軸方向として、前記オイル噴射部の前記油路は、軸方向における前記チェーンの略中央に向けて開口されてもよい。
この構成によれば、エンジンのチェーン潤滑装置は、簡素な構成のオイル噴射部であっても、チェーンに対して潤滑油をより確実に供給することができる。
また、この発明の態様として、前記オイル噴射部の前記油路は、前記導入口に連通する一端側の断面積に対して、他端側の断面積が小さい形状に形成されてもよい。
この構成によれば、エンジンのチェーン潤滑装置は、オイル噴射部の油路を流れる潤滑油の圧力を、一端側から他端側へ向かうほど昇圧することができる。
このため、エンジンのチェーン潤滑装置は、油路に流入した潤滑油が低圧の場合であっても、オイル噴射部から潤滑油を勢いよく放出することができる。
これにより、エンジンのチェーン潤滑装置は、簡素な構成のオイル噴射部であっても、チェーンに対して潤滑油を安定して供給することができる
た、この発明の態様として、前記チェーンガイドの前記取付け部と前記取付け台座とを締結する締結部材を備え、前記油路の前記絞り部分は、前記締結部材の外形よりも僅かに大きい外形に形成された前記溝部の幅広部分と、該幅広部分を貫通する前記締結部材との隙間で形成されてもよい。
この構成によれば、エンジンのチェーン潤滑装置は、溝部の成形性を損なうことなく、安定した断面積を有する絞り部分を形成することができる。
具体的には、例えば、溝部の溝幅を部分的に幅狭にして、オイル噴射部の絞り部分を形成する場合、溝部における幅狭な部分の成形性が、その他の部分よりも低くなるため、安定した断面積を有する絞り部分を形成できないおそれがある。
これに対して、溝部の幅広部分と締結部材との隙間で、オイル噴射部の絞り部分を構成したことにより、エンジンのチェーン潤滑装置は、溝部に幅狭な部分を形成することを不要にできるため、溝部の成形性が低下することを防止できる。
このため、エンジンのチェーン潤滑装置は、溝部と締結部材との隙間を極端に小さくした場合であっても、絞り部分における断面積を安定して確保することができる。
これにより、エンジンのチェーン潤滑装置は、オイル噴射部の油路を流れる潤滑油の圧力をより安定して昇圧できるため、チェーンに対して潤滑油をより安定して供給することができる。
本発明により、部品点数の増加を抑えた簡素な構成で、チェーンに潤滑油を供給できるエンジンのチェーン潤滑装置を提供することができる。
エンジンの外観を正面視で示す正面図。 取付け台座の外観を正面視で示す正面図。 第1のチェーン、及び第1のチェーンガイドの外観を背面上方視で示す外観斜視図。 第1のチェーン、及び第1のチェーンガイドの外観を背面視で示す背面図。 図4中のA-A矢視断面図。 下側取付け台座に当接する部分の外観を背面視で示す要部背面図。 図6中の断面位置における要部の断面を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態では、エンジン1のチェーンに対して、潤滑油を供給するチェーン潤滑装置について、図1から図7を用いて説明する。
なお、図1はエンジン1の正面図を示し、図2は取付け台座30の正面図を示し、図3は第1のチェーン12、及び第1のチェーンガイド15の背面上方視における外観斜視図を示している。
また、図4は第1のチェーン12、及び第1のチェーンガイド15の背面図を示し、図5は図4中のA-A矢視断面図を示し、図6は下側取付け台座32に当接する部分の要部背面図を示し、図7は図6中の断面位置における要部の断面を説明する説明図を示している。
また、図7(a)は図6中のB-B矢視断面図を示し、図7(b)は図6中のC-C矢視断面図を示し、図7(c)は図6中のD-D矢視断面図を示している。
また、本実施例における前後方向は、エンジン1におけるクランク軸2の軸中心に沿った方向を示し、図中において、矢印Fr及び矢印Rrで示している。なお、図1をエンジン1の前面として、図中の矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。
また、本実施例における幅方向は、前後方向から見て略水平な方向を示し、図中において矢印Rh及び矢印Lhで示している。なお、図中において、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示している。
加えて、図1中の上側をエンジン1の上方、図1中の下側をエンジン1の下方とする。
エンジン1は、ガソリンなどを燃料とする内燃機関であって、例えば、車両前部のエンジンルームに、縦置き、または横置きで配置されている。このエンジン1は、クランク軸2の軸中心に沿った軸方向に沿って、複数の気筒が直列に配設された直列エンジンである。
具体的には、エンジン1は、図1に示すように、クランク軸2を回転自在に支持するエンジンブロック3と、エンジンブロック3の上面に装着されたシリンダヘッド4とを備えている。さらに、エンジン1は、シリンダヘッド4の上面に装着されたヘッドカバー5と、エンジンブロック3の下面に装着されたオイルパン6とを備えている。
エンジンブロック3は、図1に示すように、クランク軸2を車両上方から支持するアッパブロック3aと、クランク軸2を車両下方から支持するロアブロック3bとで構成されている。
アッパブロック3aは、詳細な図示を省略するが、複数の気筒と、クランク軸2を収容可能な空間とが連通した内部空間を有する形状に形成されている。このアッパブロック3aには、各気筒に収容されたピストン、ピストンの上下動によって回動するクランク軸2、燃焼室に燃料を圧送する燃料ポンプ7、及び燃料ポンプ7を駆動させる燃料ポンプ軸8などが配設されている。
一方、ロアブロック3bは、潤滑油であるエンジンオイルをエンジン1内に循環させるためのオイルポンプ(図示省略)が内部に配設されるとともに、オイルポンプ(図示省略)を駆動させるオイルポンプ軸9を回転自在に支持している。
また、シリンダヘッド4には、詳細な図示を省略するが、燃焼室の上部、燃焼室に供給される空気の流入路である吸気ポート、及び燃焼室で発生した排気ガスの排出路である排気ポートが形成されている。
さらに、シリンダヘッド4には、図1に示すように、吸気ポートを開閉する吸気弁(図示省略)、排気ポートを開閉する排気弁(図示省略)、吸気弁を開閉動作させる吸気カム軸10、及び排気弁を開閉動作させる排気カム軸11などが配設されている。
なお、吸気カム軸10、及び排気カム軸11は、シリンダヘッド4とヘッドカバー5とで回転自在に支持されている。
次に、上述したクランク軸2、燃料ポンプ軸8、オイルポンプ軸9、吸気カム軸10、及び排気カム軸11について説明する。
クランク軸2は、図1に示すように、アッパブロック3aの下面における略中央に軸中心が位置するように支持されている。ここで、クランク軸2の軸方向をエンジン1の前後方向とする。そして、クランク軸2の前端には、略同径の2つの駆動スプロケットが一体回転可能に装着されている。なお、クランク軸2は、正面視反時計回りに回動するものとする。
また、燃料ポンプ軸8は、図1に示すように、前後方向に略平行な軸中心を有する軸体であって、クランク軸2よりも上方、かつ幅方向右側の位置で回転自在に支持されている。この燃料ポンプ軸8の前端には、図1に示すように、クランク軸2の駆動スプロケット2a(図3参照)に対する従動スプロケットである大径スプロケット8aと、駆動スプロケットとなる小径スプロケット8bとが一体回転可能に装着されている。
なお、大径スプロケット8aは、クランク軸2の駆動スプロケット2aよりも大径に形成されている。一方、小径スプロケット8bは、大径スプロケット8aよりも小径に形成されている。
また、オイルポンプ軸9は、図1に示すように、前後方向に略平行な軸中心を有する軸体であって、クランク軸2の下方の位置に回転自在に支持されている。このオイルポンプ軸9の前端には、図1に示すように、クランク軸2のスプロケット(図示省略)に対する従動スプロケット9aが一体回転可能に装着されている。なお、オイルポンプ軸9の従動スプロケット9aは、クランク軸2の駆動スプロケット2aよりも小径に形成されている。
また、吸気カム軸10、及び排気カム軸11は、図1に示すように、前後方向に略平行な軸中心を有する軸体であって、シリンダヘッド4の上面上に軸中心が位置するように支持されている。
吸気カム軸10は、図1に示すように、クランク軸2と燃料ポンプ軸8との間における幅方向略中央の位置に配設されている。この吸気カム軸10の前端には、図1に示すように、燃料ポンプ軸8の小径スプロケット8bに対する従動スプロケット10aが一体回転可能に装着されている。なお、吸気カム軸10の従動スプロケット10aは、燃料ポンプ軸8の小径スプロケット8bよりも大径に形成されている。
一方、排気カム軸11は、図1に示すように、吸気カム軸10、及びクランク軸2よりも幅方向左側の位置に配設されている。この排気カム軸11の前端には、図1に示すように、燃料ポンプ軸8の小径スプロケット8bに対する従動スプロケット11aが一体回転可能に装着されている。なお、排気カム軸11の従動スプロケット11aは、燃料ポンプ軸8の小径スプロケット8bよりも大径に形成されている。
このようなエンジン1には、図1に示すように、クランク軸2と燃料ポンプ軸8との間に、第1のチェーン12、第1のテンショナアーム13、第1のテンショナ14、及び第1のチェーンガイド15が配設されている。
さらに、エンジン1には、図1に示すように、燃料ポンプ軸8と吸気カム軸10、及び排気カム軸11との間に、第2のチェーン16、第2のテンショナアーム17、第2のテンショナ18、及び第2のチェーンガイド19が配設されている。
加えて、エンジン1には、図1に示すように、クランク軸2とオイルポンプ軸9との間に、第3のチェーン20、第3のテンショナアーム21、及び第3のチェーンガイド22が配設されている。
なお、第1のチェーン12が、ブッシュチェーンで構成され、第2のチェーン16、及び第3のチェーン20が、ローラーチェーンで構成されている。
より詳しくは、第1のチェーン12は、図1に示すように、クランク軸2の駆動スプロケット2a(図3参照)と燃料ポンプ軸8の大径スプロケット8aとに掛架され、クランク軸2の駆動力を燃料ポンプ軸8に伝達している。この第1のチェーン12は、クランク軸2の駆動力によって、正面視反時計回りに走行する。
このため、第1のチェーン12は、正面視において、燃料ポンプ軸8からクランク軸2へ向けて走行する部分が張り側、クランク軸2から燃料ポンプ軸8へ向けて走行する部分が緩み側となる。
また、第1のテンショナアーム13は、図1に示すように、正面視において、第1のチェーン12の緩み側に対して、幅方向左側から当接可能に配設されている。この第1のテンショナアーム13は、その上部がエンジンブロック3に回転自在に支持されている。
第1のテンショナ14は、図1に示すように、正面視において、第1のテンショナアーム13の下部を、幅方向左側から幅方向右側へ向けて押圧可能に配設されている。これにより、第1のテンショナ14は、第1のテンショナアーム13を介して、第1のチェーン12の緩み側に張力を付与している。
第1のチェーンガイド15は、図1に示すように、正面視において、第1のチェーン12の張り側に対して幅方向右側から当接して、第1のチェーン12における張り側の走行を案内している。なお、第1のチェーンガイド15は、図2に示すように、エンジンブロック3に立設した取付け台座30に締結固定されている。
また、第2のチェーン16は、図1に示すように、燃料ポンプ軸8の小径スプロケット8bと、吸気カム軸10の従動スプロケット10aと、排気カム軸11の従動スプロケット11aとに掛架されている。この第2のチェーン16は、クランク軸2の駆動力を、燃料ポンプ軸8を介して、吸気カム軸10、及び排気カム軸11に伝達している。なお、第2のチェーン16は、燃料ポンプ軸8の駆動力によって、正面視反時計回りに走行する。
このため、第2のチェーン16は、正面視において、燃料ポンプ軸8から吸気カム軸10へ向けて走行する部分が張り側、排気カム軸11から燃料ポンプ軸8へ向けて走行する部分が緩み側となる。
また、第2のテンショナアーム17は、図1に示すように、正面視において、第2のチェーン16の緩み側に対して、幅方向左側から当接可能に配設されている。この第2のテンショナアーム17は、その下部がエンジンブロック3に回転自在に支持されている。
また、第2のテンショナ18は、図1に示すように、正面視において、第2のテンショナアーム17の上部を、幅方向左側から幅方向右側へ向けて押圧可能に配設されている。これにより、第2のテンショナ18は、第2のテンショナアーム17を介して、第2のチェーン16の緩み側に張力を付与している。
また、第2のチェーンガイド19は、図1に示すように、正面視において、第2のチェーン16の張り側に対して幅方向右側から当接して、第2のチェーン16における張り側の走行を案内している。
また、第3のチェーン20は、図1に示すように、クランク軸2のスプロケットと、オイルポンプ軸9の従動スプロケット9aとに掛架され、クランク軸2の駆動力をオイルポンプ軸9に伝達している。この第3のチェーン20は、クランク軸2の駆動力によって、正面視反時計回りに走行する。
このため、第3のチェーン20は、正面視において、クランク軸2からオイルポンプ軸9へ向けて走行する部分が緩み側、オイルポンプ軸9からクランク軸2へ向けて走行する部分が張り側となる。
また、第3のテンショナアーム21は、図1に示すように、正面視において、第3のチェーン20の緩み側に対して、幅方向右側から当接可能に配設されている。この第3のテンショナアーム21は、内蔵した弾性部材の弾性力によって、第3のチェーン20に当接して、緩み側に張力を付与している。
第3のチェーンガイド22は、図1に示すように、正面視において、第3のチェーン20の張り側に対して幅方向左側から当接して、第3のチェーン20における張り側の走行を案内している。
ここで、図1中の矢印Fで示したように、第1のチェーン12の張り側において、燃料ポンプ軸8からクランク軸2へ向かう方向を、第1のチェーン12の走行方向Fとする。
そして、上述した取付け台座30、及び第1のチェーンガイド15について、さらに詳述する。
まず、取付け台座30は、図1及び図2に示すように、正面視において、第1のチェーン12で囲われた範囲のエンジンブロック3に立設されている。
具体的には、取付け台座30は、図2に示すように、正面視において、走行方向Fに沿って離間した上側取付け台座31、及び下側取付け台座32とで構成されている。
上側取付け台座31は、図1及び図2に示すように、燃料ポンプ軸8に近接して立設され、第1のチェーンガイド15の上方側が締結部材23を介して締結されている。この上側取付け台座31は、正面視略円形の柱状であって、正面視略中央に締結部材23が螺合するネジ孔31aが形成されている。
下側取付け台座32は、図1及び図2に示すように、クランク軸2に近接して立設され、第1のチェーンガイド15の下方側が締結部材24を介して締結されている。
この下側取付け台座32は、前後方向における第1のチェーン12の略中央と略同じ前後方向の位置に、その端面が位置するように形成されている(図5参照)。なお、下側取付け台座32の端面32aは、略平坦な平面に形成されている。
より詳しくは、下側取付け台座32は、図2に示すように、走行方向Fに沿って離間した正面視略円柱状のボス部33、及びオイル導出部34と、これらを連結する正面視略矩形の連結部35とで一体形成されている。
ボス部33は、図2に示すように、上側取付け台座31から走行方向Fに沿って所定間隔だけ離間するとともに、クランク軸2に近接する位置に立設されている。このボス部33には、図2に示すように、正面視略中央に締結部材24が螺合するネジ孔33aが形成されている。
オイル導出部34は、図2に示すように、上側取付け台座31と下側取付け台座32のボス部33との間における正面視略中央の位置に立設されている。このオイル導出部34には、図2に示すように、正面視略中央にエンジン1の内部に連通する開口孔34aが開口形成されている。
この開口孔34aは、エンジン1の内部において、オイルポンプによって圧送されたエンジンオイルが流動する油路に連通している。つまり、オイル導出部34の開口孔34aは、オイルポンプによって圧送されたエンジンオイルが外部に導出される導出口として開口形成されている。
また、第1のチェーンガイド15は、図1に示すように、クランク軸2の近傍から燃料ポンプ軸8の近傍に至る範囲において、第1のチェーン12の張り側の走行を案内している。
この第1のチェーンガイド15は、図3から図5に示すように、第1のチェーン12が摺動する摺動面40aを有する摺動部材40と、摺動部材40を支持してエンジンブロック3を締結される支持部材50とで構成されている。
摺動部材40は、例えば、合成樹脂製などで形成されている。この摺動部材40は、図5に示すように、前後方向に沿った断面において、前後方向における第1のチェーン12の長さよりも長い前後方向の長さを有する略平板状に形成されている。
一方、支持部材50は、図3から図5に示すように、摺動部材40が装着される装着部51と、装着部51から延設された側壁部52と、側壁部52から延設された取付け部53とで一体形成されている。
装着部51は、図5に示すように、前後方向に沿った断面において、前後方向における摺動部材40の長さよりも僅かに長い前後方向の長さを有する略平板状に形成されている。
また、側壁部52は、図3から図5に示すように、第1のチェーン12のプレート12aに対面する大きさで、装着部51の前端から上方へ向けて起立した略平板状に形成されている。
また、取付け部53は、エンジンブロック3の取付け台座30に取付けられる部分として形成されている。この取付け部53は、図3から図5に示すように、側壁部52の後面から上方へ向けて起立した形状に形成されている。
具体的には、取付け部53は、図3及び図4に示すように、上側取付け台座31に当接する上側被締結部54と、上側被締結部54から延設された平板部55と、下側取付け台座32に当接する下側被締結部56、円形当接部57、及び矩形当接部58とで構成されている。
上側被締結部54は、エンジンブロック3の上側取付け台座31に締結固定される部位であって、上側取付け台座31と略同径の略円柱状に形成されている。この上側被締結部54には、図3及び図4に示すように、締結部材23が挿通される挿通孔54aが開口形成されている。
また、平板部55は、上側被締結部54と円形当接部57とを連結する略平板状に形成されている。
また、下側被締結部56、円形当接部57、及び矩形当接部58は、図4から図6に示すように、エンジンブロック3の下側取付け台座32に取付けられる部位である。この下側被締結部56、円形当接部57、及び矩形当接部58は、図4から図6に示すように、下側取付け台座32の端面32aに当接する略平坦な端面59を一体的に有する形状に一体形成されている。
より詳しくは、下側被締結部56、円形当接部57、及び矩形当接部58は、図5及び図7に示すように、それぞれ、下側取付け台座32のボス部33、下側取付け台座32のオイル導出部34、及び下側取付け台座32の連結部35に当接するように一体形成されている。
下側被締結部56は、図3及び図4に示すように、下側取付け台座32におけるボス部33の端面と略同径の端面を有する略円柱状に形成されている。この下側被締結部56には、締結部材24が挿通される挿通孔56aが開口形成されている。
円形当接部57は、図3及び図4に示すように、下側取付け台座32におけるオイル導出部34の端面と略同径の端面を有する略円柱状に形成されている。
矩形当接部58は、図3及び図4に示すように、下側取付け台座32における連結部35の端面と略同じ大きさの端面を有する略角柱状に形成されている。
このような取付け台座30と第1のチェーンガイド15の取付け部53とは、締結部材23,24で締結された状態において、オイル導出部34の開口孔34aから導出されたエンジンオイルを、第1のチェーン12へ向けて噴射するオイル噴射部60を構成している。
このオイル噴射部60は、図5から図7に示すように、オイル導出部34の開口孔34aに連通する油路S1と、走行方向Fに向けて延びる油路S2と、背面視略円環状の油路S3と、第1のチェーン12に向けて延びて吐出口となる油路S4とを、走行方向Fに沿って連結した油路を備えている。
具体的には、オイル噴射部60は、一端がオイル導出部34の開口孔34aに連通し、他端が第1のチェーン12へ向けて開口された油路を、下側取付け台座32の端面32aと、取付け部53の端面59に設けた溝部61とで構成している。
なお、オイル噴射部60の油路は、前後方向における第1のチェーン12の略中央に略同じ前後方向の位置で、クランク軸2の駆動スプロケット2aと第1のチェーン12の張り側との噛合い開始箇所へ向けて開口されている。
取付け部53の溝部61は、図3、図4、及び図6に示すように、円形当接部57の背面視略中央から下側被締結部56の縁端に掛けて凹設されている。
この溝部61は、図6に示すように、円形当接部57に凹設された凹設部分62と、矩形当接部58に凹設された直線溝部分63と、下側被締結部56に凹設された円形溝部分64、及び吐出溝部分65とを連結して構成されている。
凹設部分62は、図6及び図7(a)に示すように、下側取付け台座32におけるオイル導出部34の開口孔34aと略同心円で、オイル導出部34の開口孔34aよりも大きい直径の背面視略円形状で凹設されている。なお、凹設部分62における前後方向の長さを、図7(a)に示すように、凹設部分62の溝深さH1とする。
また、直線溝部分63は、図5に示すように、凹設部分62の溝深さH1と略同じ溝深さH2で、走行方向Fに沿って略直線的に延びる凹溝状に凹設されている。
この直線溝部分63は、図5に示すように、走行方向Fに対して背面視略直交する方向に沿った長さである溝幅W1が、溝深さH2よりも僅かに短くなるように凹設されている。換言すると、直線溝部分63は、前後方向に沿った断面における溝幅W1が溝深さH2よりも僅かに短くなるように凹設されている。
また、円形溝部分64は、図3及び図7(b)に示すように、オイル噴射部60における背面視略円環状の油路S3を、挿通孔56aに挿通された締結部材24、及び取付け台座30とでなすように形成されている。
さらに、円形溝部分64は、図5、図6、及び図7(b)に示すように、締結部材24の軸部との隙間、すなわち、円形溝部分64における溝幅W2が、直線溝部分63の溝幅W1に対して幅狭になるように形成されている。なお、円形溝部分64は、図5及び図7(b)に示すように、直線溝部分63の溝深さH2と略同じ溝深さH3で凹設されている。
このため、円形溝部分64は、走行方向Fに対して略直交する方向、すなわち、前後方向に沿った断面において、締結部材24の軸部との隙間の断面積が、直線溝部分63の断面積よりも小さくなる。
より詳しくは、円形溝部分64は、図6及び図7(b)に示すように、挿通孔56aと略同心円で、締結部材24における軸部の直径に対して僅かに大きい直径の背面視略円形状に凹設されている。そして、円形溝部分64は、図7(b)に示すように、円形溝部分64を貫通する締結部材24の軸部と、取付け台座30とで、オイル噴射部60における背面視略円環状の油路S3を構成している。
また、吐出溝部分65は、図3、図4、及び図6に示すように、背面視において、走行方向Fに対して交差する挿通孔56aの径方向へ向けて、円形溝部分64から略直線的に延びる凹溝状に形成されている。なお、吐出溝部分65は、下側取付け台座32に締結された状態において、下側取付け台座32の端面32aとで、エンジンオイルを噴射する吐出口を形成する。
より詳しくは、吐出溝部分65は、図4及び図6に示すように、背面視において、クランク軸2の駆動スプロケット2a、及び第1のチェーン12の張り側の噛合い開始箇所と、挿通孔56aの略中央とを結ぶ仮想直線Lに沿って延びる凹溝状に形成されている。
この吐出溝部分65は、図7(c)に示すように、凹設部分62の溝深さH2、及び直線溝部分63の溝深さH3の半分以下の溝深さH4で凹設されている。さらに、吐出溝部分65は、直線溝部分63の溝幅W1に比べて僅かに幅狭で、かつ円形溝部分64の溝幅W2に比べて幅広な溝幅W3で凹設されている。
つまり、吐出溝部分65は、仮想直線Lに背面視略直交する方向に沿った断面における断面積が、走行方向Fに背面視略直交する方向に沿った断面における直線溝部分63の断面積、及び円形溝部分64の断面積に比べて小さくなるように形成されている。
このようにオイル噴射部60は、前後方向に沿った断面において、凹設部分62で形成された油路S1、直線溝部分63で形成された油路S2、円形溝部分64で形成された油路S3、吐出溝部分65で形成された油路S4の順に、その断面積が段階的に小さくなるように構成されている。
さらに、オイル噴射部60は、直線溝部分63と吐出溝部分65との間に、円形溝部分64と締結部材24と下側取付け台座32とで、背面視略円環状の油路S3を構成している。つまり、オイル噴射部60は、油路の溝幅を部分的に幅狭にした絞り部分を、円形溝部分64と締結部材24と下側取付け台座32とで構成している。
このオイル噴射部60の絞り部分は、前後方向に沿った断面において、直線溝部分63と下側取付け台座32とで形成された油路S2の断面積よりも小さく、かつ吐出溝部分65と下側取付け台座32で構成された油路S4の断面積よりも大きい断面積に構成されている。
以上のように、エンジン1のチェーン潤滑装置は、駆動スプロケット2a、及び大径スプロケット8aと、第1のチェーン12と、エンジンオイルを噴射するオイル噴射部60とを備えた構成である。
さらに、エンジン1のチェーン潤滑装置は、第1のチェーン12の摺動を案内する第1のチェーンガイド15と、エンジン1に形成され、第1のチェーンガイド15の取付け部53が締結される取付け台座30とを備えている。
この取付け台座30は、オイル噴射部60の油路にエンジンオイルを導入する開口孔34aを備えている。また、第1のチェーンガイド15の取付け部53は、油路となる溝部61を備えている。そして、オイル噴射部60は、第1のチェーンガイド15の取付け部53と取付け台座30とで構成されている。
これにより、エンジン1のチェーン潤滑装置は、第1のチェーンガイド15及び取付け台座30とは別体でオイル噴射部を備えた場合に比べて、オイル噴射部60の部品点数を削減することができる。このため、エンジン1のチェーン潤滑装置は、エンジン1の限られたスペースが、オイル噴射部60によって圧迫されることを防止できる。
さらに、第1のチェーンガイド15の取付け部53と取付け台座30とでオイル噴射部60を構成したことにより、エンジン1のチェーン潤滑装置は、全長を抑えた略直線的な油路を有するオイル噴射部60を、第1のチェーン12に近い位置に容易に構成することができる。
このため、エンジン1のチェーン潤滑装置は、例えば、エンジンオイルが少量の場合であっても、第1のチェーン12に向けてエンジンオイルを放出することができる。
従って、エンジン1のチェーン潤滑装置は、部品点数の増加、及び重量増加を抑えた簡素な構成で、第1のチェーン12にエンジンオイルを供給することができる。
また、取付け台座30は、第1のチェーン12に囲われた範囲に形成されている。さらに、オイル噴射部60の油路は、駆動スプロケット2aと第1のチェーン12との噛合い箇所へ向けて開口されている。これにより、エンジン1のチェーン潤滑装置は、簡素な構成のオイル噴射部60であっても、駆動スプロケット2aと第1のチェーン12の張り側との噛合い開始箇所に対してエンジンオイルを確実に供給することができる。
また、オイル噴射部60の油路は、前後方向における第1のチェーン12の略中央に向けて開口されている。これにより、エンジン1のチェーン潤滑装置は、簡素な構成のオイル噴射部60であっても、第1のチェーン12に対してエンジンオイルをより確実に供給することができる。
また、オイル噴射部60の油路は、開口孔34aに連通する直線溝部分63の断面積に対して、吐出溝部分65の断面積が小さい形状に形成されている。これにより、エンジン1のチェーン潤滑装置は、オイル噴射部60の油路を流れるエンジンオイルの圧力を、直線溝部分63から吐出溝部分65へ向かうほど昇圧することができる。
このため、エンジン1のチェーン潤滑装置は、油路に流入したエンジンオイルが低圧の場合であっても、オイル噴射部60からエンジンオイルを勢いよく放出することができる。
従って、エンジン1のチェーン潤滑装置は、簡素な構成のオイル噴射部60であっても、第1のチェーン12に対してエンジンオイルを安定して供給することができる。
また、オイル噴射部60の油路は、直線溝部分63と吐出溝部分65との間に、直線溝部分63の溝幅W1、及び吐出溝部分65の溝幅W3よりも狭い溝幅W2の絞り部分を備えている。これにより、エンジン1のチェーン潤滑装置は、オイル噴射部60の油路を流れるエンジンオイルの圧力を、直線溝部分63から吐出溝部分65へ向かう過程で昇圧することができる。
さらに、エンジン1のチェーン潤滑装置は、絞り部分によって、絞り部分よりも下流へ向かうエンジンオイルの流速を増速することができる。このため、エンジン1のチェーン潤滑装置は、油路に流入したエンジンオイルが低圧の場合であっても、オイル噴射部60からエンジンオイルを噴射することができる。
従って、エンジン1のチェーン潤滑装置は、簡素な構成のオイル噴射部60であっても、第1のチェーン12に対してエンジンオイルをより安定して供給することができる。
また、エンジン1のチェーン潤滑装置は、さらに、第1のチェーンガイド15の取付け部53と取付け台座30とを締結する締結部材24を備えている。そして、油路の絞り部分は、締結部材24の軸部の直径よりも僅かに大きい直径で形成された溝部61の円形溝部分64と、円形溝部分64を貫通する締結部材24の軸部との隙間で形成されている。
これにより、エンジン1のチェーン潤滑装置は、溝部61の成形性を損なうことなく、安定した断面積を有する絞り部分を形成することができる。
具体的には、例えば、溝部61の溝幅を部分的に幅狭にして、オイル噴射部60の絞り部分を形成する場合、溝部61における幅狭な部分の成形性が、その他の部分よりも低くなるため、安定した断面積を有する絞り部分を形成できないおそれがある。
これに対して、溝部61の円形溝部分64と締結部材24の軸部との隙間で、オイル噴射部60の絞り部分を構成したことにより、エンジン1のチェーン潤滑装置は、溝部61に幅狭な部分を形成することを不要にできるため、溝部61の成形性が低下することを防止できる。
このため、エンジン1のチェーン潤滑装置は、溝部61と締結部材24との隙間を極端に小さくした場合であっても、絞り部分における断面積を安定して確保することができる。
これにより、エンジン1のチェーン潤滑装置は、オイル噴射部60の油路を流れるエンジンオイルの圧力をより安定して昇圧できるため、第1のチェーン12に対してエンジンオイルをより安定して供給することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の従動スプロケットは、実施形態の大径スプロケット8aに対応し、
以下同様に、
チェーンは、第1のチェーン12に対応し、
チェーンガイドは、第1のチェーンガイド15に対応し、
導入口は、開口孔34aに対応し、
軸方向は、前後方向に対応し、
導入口に連通する一端は、直線溝部分63に対応し、
他端は、吐出溝部分65に対応し、
幅広部分は、円形溝部分64に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、複数の気筒が直列に配設されたエンジン1としたが、単気筒エンジン、あるいはV型エンジンなどであってもよい。
また、クランク軸2の駆動スプロケット2aと、吸気カム軸10の従動スプロケット10a、及び排気カム軸11の従動スプロケット11aとを、第1のチェーン12、及び第2のチェーン16で連結したが、1つのチェーンで連結する構成であってもよい。
また、第1のチェーン12をブッシュチェーンとして説明したが、これに限定せず、例えば、ローラーチェーン、あるいはサイレントチェーンなどであってもよい。同様に、第2のチェーン16、及び第3のチェーン20をローラーチェーンとしたが、例えば、ブッシュチェーン、あるいはサイレントチェーンなどであってもよい。
また、エンジンオイルを潤滑油として噴射するオイル噴射部60としたが、潤滑性を確保できる油脂類であれば、適宜の油脂類を潤滑油として噴射するオイル噴射部としてもよい。
また、第2のチェーン16、または/および第3のチェーン20に対して潤滑油を噴射するオイル噴射部を、オイル噴射部60と同様の構成で設けてもよい。この際、オイル噴射部は、駆動スプロケットと、チェーンの張り側との噛合い開始箇所に対してエンジンオイルを潤滑油として噴射する構成が望ましい。
また、第1のチェーンガイド15の溝部61と取付け台座30の端面32aとで油路を構成するオイル噴射部60としたが、第1のチェーンガイド15の端面59と取付け台座30の端面32aに設けた溝部とで油路を構成するオイル噴射部であってもよい。
あるいは、第1のチェーンガイド15の端面59に設けた溝部と、取付け台座30の端面32aに設けた溝部とで油路を構成するオイル噴射部であってもよい。
もしくは、第1のチェーンガイド15の端面59、及び取付け台座30の端面32aに、走行方向Fに沿って交互に設けた溝部によって油路を構成したオイル噴射部であってもよい。例えば、第1のチェーンガイド15の端面59に凹設された凹設部分、及び円形溝部分と、取付け台座30の端面32aに凹設された直線溝部分、及び吐出溝部分とで油路を構成するオイル噴射部であってもよい。
また、オイル噴射部60における油路の断面積が、凹設部分62から吐出溝部分65にかけて段階的に小さくなる構成としたが、凹設部分62から吐出溝部分65にかけて漸次小さくなる構成としてもよい。
また、円形溝部分64と締結部材24と取付け台座30とで構成した背面視略円環状の油路を、オイル噴射部60における油路の溝幅を部分的に幅狭にした絞り部分としたが、これに限定せず、適宜の構成で絞り部を構成してよい。
例えば、第1のチェーンガイド15の挿通孔56aを迂回するように、直線溝部分63と吐出溝部分65とを連結する溝部分を備え、当該溝部分の溝幅を、直線溝部分63の溝幅W1、及び吐出溝部分65の溝幅W3よりも幅狭にして、絞り部分を形成してもよい。あるいは、オイル噴射部60における油路の断面積を部分的に小さくすることで、絞り部分を形成してもよい。
1…エンジン
2a…駆動スプロケット
8a…大径スプロケット
12…第1のチェーン
15…第1のチェーンガイド
24…締結部材
30…取付け台座
34a…開口孔
53…取付け部
60…オイル噴射部
61…溝部
63…直線溝部分
64…円形溝部分
65…吐出溝部分

Claims (5)

  1. エンジンに回転自在に支持された駆動スプロケット、及び従動スプロケットと、
    前記駆動スプロケット、及び前記従動スプロケットに掛架されたチェーンと、
    油路を介して潤滑油を前記チェーンに向かって噴射するオイル噴射部とを備えたエンジンのチェーン潤滑装置であって、
    前記チェーンの摺動を案内するチェーンガイドと、
    前記エンジンに形成され、前記チェーンガイドの取付け部が締結される取付け台座とを備え、
    前記取付け台座は、
    前記オイル噴射部の前記油路に前記潤滑油を導入する導入口を備え、
    前記チェーンガイドの前記取付け部、及び前記取付け台座の少なくとも一方は、
    前記油路となる溝部を備え、
    前記オイル噴射部は、
    前記チェーンガイドの前記取付け部と前記取付け台座とで構成され
    前記オイル噴射部の前記油路は、
    前記導入口に連通する一端側と他端側との間に、一端側の溝幅、及び他端側の溝幅よりも狭い溝幅の絞り部分を備えた
    エンジンのチェーン潤滑装置。
  2. 前記取付け台座は、前記チェーンに囲われた範囲に形成され、
    前記オイル噴射部の前記油路は、前記駆動スプロケットと前記チェーンとの噛合い箇所へ向けて開口された
    請求項1に記載のエンジンのチェーン潤滑装置。
  3. 前記駆動スプロケットの回転軸に沿った方向を軸方向として、
    前記オイル噴射部の前記油路は、
    軸方向における前記チェーンの略中央に向けて開口された
    請求項1または請求項2に記載のエンジンのチェーン潤滑装置。
  4. 前記オイル噴射部の前記油路は、
    前記導入口に連通する一端側の断面積に対して、他端側の断面積が小さい形状に形成された
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のエンジンのチェーン潤滑装置。
  5. 前記チェーンガイドの前記取付け部と前記取付け台座とを締結する締結部材を備え、
    前記油路の前記絞り部分は、
    前記締結部材の外形よりも僅かに大きい外形に形成された前記溝部の幅広部分と、該幅広部分を貫通する前記締結部材との隙間で形成された
    請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のエンジンのチェーン潤滑装置。
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