JP7345963B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物を複数のチップに分割する加工装置に関する。
ガラス基板や半導体ウェーハに代表される被加工物を切断して複数のチップに分割することにより、様々な部品が製造される。例えば、円盤状のガラス基板を格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)に沿って分割することにより、複数の直方体状のガラスチップが得られる。このガラスチップは、デジタルカメラ、ビデオカメラ等に搭載される、CCD(Charged-Coupled Devices)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子を保護するためのカバーガラスの製造や、光学フィルター等の光学部品の製造に用いられる。
被加工物の分割には、例えば切削装置が用いられる。切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブル(保持テーブル)と、チャックテーブルによって保持された被加工物を切削する加工ユニット(切削ユニット)とを備える。また、加工ユニットには、被加工物を切削するための環状の切削ブレードが装着されるスピンドル(回転軸)が設けられている。切削ブレードは、例えばダイヤモンド等でなる砥粒をボンド材で固定することによって製造される。
スピンドルの先端部に切削ブレードを装着した状態でスピンドルを回転させると、切削ブレードが回転する。そして、切削ブレードを回転させて被加工物に切り込ませることにより、被加工物が切削され、分割される。例えば特許文献1には、切削装置を用いてガラス基板を分割することにより、カバーガラスを製造する手法が開示されている。
特開2004-142428号公報
被加工物を複数のチップに分割する際には、まず、加工条件(被加工物のサイズ、チップのサイズ、分割予定ラインの幅等)に応じて分割予定ラインを設定する必要がある。しかしながら、分割予定ラインの配列の仕方によって、被加工物の分割によって得られるチップの個数が変動する場合がある。例えば、円盤状のガラス基板を複数のガラスチップに分割する際、複数の分割予定ラインをガラス基板の中央から両端に向かって順に配列する場合と、ガラス基板の一端側から他端側に向かって順に配列する場合とで、製造されるガラスチップの個数が異なることがある。
そのため、加工条件に応じて複数の分割予定ラインを配列しても、その配列が必ずしもチップ数が最大となるように設定されているとは限らず、実際に製造されるチップの数が、一の被加工物から製造可能なチップの最大数よりも少ない場合がある。この場合、チップの生産性が低下してしまう。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、被加工物の分割によって得られるチップの数を最大化することが可能な加工装置の提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、被加工物を分割予定ラインに沿って複数のチップに分割する加工装置であって、加工条件として、該被加工物のサイズ、該チップのサイズ、及び該分割予定ラインの幅が入力される入力部と、該入力部に入力された該加工条件に基づいて、該被加工物の分割によって得られる該チップの個数が最大となるように、該分割予定ラインの位置を決定する制御部と、該制御部によって決定された該分割予定ラインの位置を表示する表示部と、を備え、該制御部は、該入力部に入力された該加工条件に従って、該チップに対応する領域と該分割予定ラインに対応する領域とを配列する処理と、該被加工物に対応する領域を該チップに対応する領域と重なるように配置する処理と、該被加工物に対応する領域の外周縁の内側に配置された該チップに対応する領域の数をカウントする処理と、を実行し、該制御部によって位置が決定された該分割予定ラインに沿って、該被加工物を複数の該チップに分割する加工装置が提供される。
なお、該制御部は、該分割予定ラインの位置として、第1の方向に沿う複数の第1の分割予定ラインの位置と、該第1の方向と交差する第2の方向に沿う複数の第2の分割予定ラインの位置とを決定してもよく、該第1の分割予定ラインと該第2の分割予定ラインの両方が、連続した直線状であってもよい。また、該制御部は、該分割予定ラインの位置として、第1の方向に沿う複数の第1の分割予定ラインの位置と、該第1の方向と交差する第2の方向に沿う複数の第2の分割予定ラインの位置とを決定してもよく、該第1の分割予定ラインと該第2の分割予定ラインの一方又は両方が、非連続な線状であってもよい。また、該表示部は、該被加工物を該分割予定ラインに沿って分割した場合に得られるチップを強調して表示してもよい。
本発明の一態様に係る加工装置は、被加工物の分割によって得られるチップの個数が最大となるように、分割予定ラインの位置を決定する制御部を備え、制御部によって位置が決定された分割予定ラインに沿って、被加工物を複数のチップに分割する。これにより、被加工物の分割によって得られるチップの数が最大化され、チップの生産性が向上する。
加工装置を示す斜視図である。 被加工物を示す斜視図である。 制御部の処理を示すフローチャートである。 図4(A)は複数のチップが配列された状態を示す平面図であり、図4(B)は被加工物が複数のチップと重なるように配置された状態を示す平面図であり、図4(C)はチップの数がカウントされる様子を示す平面図である。 図5(A)は被加工物の位置が変更される様子を示す平面図であり、図5(B)はチップの数がカウントされる様子を示す平面図である。 加工ユニット及びチャックテーブルを示す斜視図である。 一部の分割予定ラインが非連続な線状となるように複数のチップが配列された状態を示す平面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一態様に係る実施形態を説明する。まず、本実施形態に係る加工装置の構成例について説明する。図1は、加工装置2を示す斜視図である。加工装置2は、被加工物11に対して切削加工を施す切削装置である。
加工装置2は、加工装置2を構成する各構成要素を支持する基台4を備える。基台4の上方には、基台4の上面側を覆うカバー6が設けられている。このカバー6の内側には、被加工物11に切削加工を施す加工ユニット(切削ユニット)8が設けられている。加工ユニット8は移動機構(不図示)に接続されており、この移動機構は加工ユニット8をY軸方向(割り出し送り方向、前後方向)及びZ軸方向(鉛直方向、上下方向)に沿って移動させる。
図2は、加工装置2によって加工される被加工物11を示す斜視図である。被加工物11は、円盤状に形成されたガラス基板であり、表面11a及び裏面11bを備える。また、被加工物11は、例えば互いに交差するように格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)13によって、複数の領域に区画されている。
図2では、第1の方向(矢印Aで示す方向)に沿う複数の第1の分割予定ライン(第1のストリート)13aと、第1の方向と交差する第2の方向(矢印Bで示す方向)に沿う複数の第2の分割予定ライン(第2のストリート)13bとが配列されている例を示している。第1の方向と第2の方向とは、互いに垂直な方向である。
なお、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば被加工物11は、半導体(Si、GaAs、InP、GaN、SiC等)、サファイア、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなる任意の形状及び大きさの基板であってもよい。
被加工物11は、加工や搬送の便宜のため、環状のフレーム17によって支持される。具体的には、被加工物11の裏面11b側には被加工物11より径の大きい円形のテープ15が貼付される。なお、テープ15の材質に制限はない。例えばテープ15は、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート等の樹脂でなる基材上に、ゴム系やアクリル系の粘着層(糊層)を形成することによって得られる柔軟なフィルムである。
また、テープ15の外周部は、被加工物11より径の大きい円形の開口17aを中央部に備える環状のフレーム17に貼付される。これにより、被加工物11は開口17aの内側に配置された状態で、テープ15を介してフレーム17によって支持される。
図1に示す加工ユニット8の下方には、被加工物11を保持するチャックテーブル(保持テーブル)10が設けられている。チャックテーブル10の上面は被加工物11を保持する保持面10aを構成しており、この保持面10aは、チャックテーブル10の内部に形成された吸引路(不図示)を介して吸引源(不図示)に接続されている。被加工物11をチャックテーブル10上に配置した状態で、保持面10aに吸引源の負圧を作用させることにより、被加工物11がチャックテーブル10によって吸引保持される。
チャックテーブル10は移動機構(不図示)に接続されており、この移動機構はチャックテーブル10をX軸方向(加工送り方向、左右方向)に沿って移動させる。また、チャックテーブル10は回転機構(不図示)に接続されており、この回転機構はチャックテーブル10をZ軸方向と概ね平行な回転軸の周りで回転させる。
基台4の前方の角部には、カセットエレベータ12が設置されている。カセットエレベータ12の上面には、複数の被加工物11を収容可能なカセット14が配置される。カセットエレベータ12は、Z軸方向に沿って昇降可能に構成されており、カセット14からの被加工物11の搬出、及びカセット14への被加工物11の搬入が適切に行われるように、カセット14の高さ(Z軸方向における位置)を調整する。
カセットエレベータ12の近傍には、被加工物11を搬送する搬送機構(不図示)が設けられている。例えば搬送機構は、カセット14に収容された加工前の被加工物11をチャックテーブル10上に搬送するとともに、加工ユニット8によって加工された被加工物11をカセット14に収容する。
カバー6の前面6a側には、モニター等によって構成される表示部(表示手段)16が設けられている。表示部16は、加工される被加工物11の画像や、加工条件等の情報を表示して、加工装置2のオペレーターに報知する。また、加工装置2は、加工装置2に所定の情報を入力するための入力部(入力手段)18を備える。入力部18は、例えば入力キー等によって構成され、加工装置2のオペレーターは入力部18を用いて加工装置2に加工条件等の情報を入力する。
なお、表示部16と入力部18とは、一体化されていてもよい。例えば、カバー6の前面6a側には、ユーザーインタフェースとなるタッチパネル式のモニターが設けられていてもよい。この場合、該タッチパネル式のモニターが、表示部16及び入力部18として機能する。
さらに、加工装置2は、加工装置2を構成する各構成要素の動作を制御する制御部(制御手段)20を備える。加工ユニット8、加工ユニット8に接続された移動機構、チャックテーブル10、チャックテーブル10に接続された移動機構及び回転機構、カセットエレベータ12、搬送機構、表示部16、入力部18等は、制御部20に接続されており、制御部20によってその動作が制御される。加工装置2による被加工物11の加工は、この20によって制御される。
カセット14に収容された被加工物11は、搬送機構によってチャックテーブル10上に搬送され、チャックテーブル10によって吸引保持される。そして、加工ユニット8は、チャックテーブル10によって保持された被加工物11に対して切削加工を施す。加工後の被加工物11は、搬送機構によって搬送され、カセット14に収容される。
加工ユニット8は、Y軸方向に沿って配置された円筒状のスピンドル(不図示)を備えている。このスピンドルの先端部(一端側)には、被加工物11を切削するための環状の切削ブレード22が装着される。切削ブレード22は、例えば、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素(cBN)等でなる砥粒を、金属、セラミックス、樹脂等でなるボンド材によって固定して形成される。ただし、切削ブレード22に含まれる砥粒やボンド材に制限はなく、被加工物11の材質等に応じて適宜選択される。
また、スピンドルの基端部(他端側)には、スピンドルを回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。スピンドルの先端部に切削ブレードが装着された状態で、スピンドルを回転駆動源によって回転させると、回転駆動源からスピンドルを介して伝達される動力によって切削ブレード22が回転する。
切削ブレード22を回転させて被加工物11に切り込ませることにより、被加工物11が切削される。そして、被加工物11を分割予定ライン13(図2参照)に沿って切削して分割すると、分割予定ライン13によって区画された領域が個片化され、被加工物11が複数のチップに分割される。
被加工物11がガラス基板である場合には、被加工物11の分割によって複数の直方体状のガラスチップが得られる。このガラスチップは、デジタルカメラ、ビデオカメラ等に搭載される、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等の撮像素子を保護するためのカバーガラスの製造や、光学フィルター等の光学部品の製造に用いられる。
加工装置2を用いて被加工物11を分割する際には、まず、図2に示すように分割予定ライン13が設定される。このとき、分割予定ライン13の位置は、加工条件(被加工物11のサイズ、チップのサイズ、分割予定ライン13の幅等)に応じて設定される。ただし、分割予定ライン13の数、幅、及び間隔が同一であっても、分割予定ライン13の位置によって、被加工物11の分割によって得られるチップの個数が異なる場合がある。
本実施形態に係る加工装置2では、被加工物11の分割によって得られるチップの個数が最大となるように、分割予定ライン13の位置が制御部20によって決定される。そして、加工装置2は、制御部20によって位置が決定された分割予定ライン13に沿って被加工物11を切断し、被加工物11を複数のチップに分割する。これにより、一の被加工物11から最大数のチップを得ることができ、チップの生産効率が向上する。以下、制御部20が分割予定ライン13の位置を決定する手順について説明する。
図3は、制御部20の処理を示すフローチャートである。図3に示す各処理は、制御部20によってソフトウェア上で実行される。なお、以下では一例として、第1の分割予定ライン13a及び第2の分割予定ライン13b(図2参照)が連続した直線状である場合について説明する。
分割予定ライン13の位置を決定する際には、まず、入力部18(図1参照)に加工条件が入力される。例えば、被加工物11のサイズ(被加工物11の直径又は半径)、チップのサイズ(チップの縦横の長さ)、及び分割予定ライン13の幅が、加工条件として入力される。なお、チップのサイズは、隣接する分割予定ライン13間の距離に相当する。また、分割予定ライン13の幅は、切削ブレード22によって切削される領域の幅(カーフ幅)に相当し、被加工物11の分割後において隣接するチップ間の距離に相当する。
なお、入力部18に入力される加工条件の内容に制限はない。例えば、被加工物11の形状やチップの形状等が更に加工条件として入力されてもよい。そして、これらの加工条件の情報が、入力部18から制御部20に出力される。
制御部20は、まず、入力部18から入力された加工条件に従って複数のチップを配列する(ステップS1)。図4(A)は、複数のチップ30が配列された状態を示す平面図である。なお、チップ30は、被加工物11(図2参照)を分割予定ライン13に沿って分割した際に得られるチップに対応する、ソフトウェア上で表された領域に相当する。
隣接するチップ30の間には、複数の分割予定ライン(ストリート)32が配列されている。分割予定ライン32は、被加工物11の分割予定ライン13(図2参照)に対応する、ソフトウェア上で表された領域に相当する。また、分割予定ライン32の幅は、隣接するチップ30間の距離に相当する。
図4(A)には、第1の方向(矢印Aで示す方向)に沿う第1の分割予定ライン(第1のストリート)32aと、第2の方向(矢印Bで示す方向)に沿う第2の分割予定ライン(第2のストリート)32bとを示している。第1の分割予定ライン32a、第2の分割予定ライン32bはそれぞれ、図2に示す第1の分割予定ライン13a、第2の分割予定ライン13bに対応する。
複数のチップ30は、入力部18に入力された加工条件に従って配列される。具体的には、チップ30のサイズは、加工条件として入力されたチップのサイズ(隣接する分割予定ライン間の距離)と同一に設定される。また、複数のチップ30は、隣接するチップ30間の距離が、加工条件として入力された分割予定ラインの幅と同一となるように配列される。
チップ30が平面視で矩形状である場合は、例えば図4(A)に示すように、一のチップ30の一辺と他のチップ30の一辺とが対向するように、複数のチップ30が配列される。その結果、第1の分割予定ライン32a及び第2の分割予定ライン32bはそれぞれ、連続した直線状になる。ただし、チップ30の配列方法は、チップ30の形状等に応じて適宜変更できる。
次に、制御部20は、複数のチップ30と重なるように被加工物34を配置する(ステップS2)。図4(B)は、被加工物34が複数のチップ30と重なるように配置された状態を示す平面図である。なお、被加工物34は、被加工物11(図2参照)と形状が同一である、ソフトウェア上で表された領域に相当する。また、図4(B)では、被加工物34の外周縁(輪郭)のみを示している。
被加工物34は、入力部18(図1参照)から入力された加工条件に従って配置される。具体的には、被加工物34のサイズは、加工条件として入力された被加工物11のサイズと同一に設定される。被加工物11(図2参照)が平面視で円形である場合には、被加工物11と直径が同一である円形の被加工物34が配置される。
次に、制御部20は、被加工物34の外周縁の内側に配置されたチップ30(被加工物34と重なる位置に配置されたチップ30)の数をカウントする(ステップS3)。図4(C)は、チップ30の数がカウントされる様子を示す平面図である。なお、図4(C)では、被加工物34の外周縁の内側に配置されたチップ30にハッチングを付している。そして、被加工物34の外周縁の内側に配置されたチップ30の数が、例えば制御部20が備えるメモリ(記憶部)に記憶される。
その後、被加工物34の他の配置でチップ30の数のカウントが続行される(ステップS4でYES)。具体的には、制御部20は、複数のチップ30に対して被加工物34を水平方向に移動させて、被加工物34の位置を変更する(ステップS5)。図5(A)は、被加工物34の位置が変更される様子を示す平面図である。例えば図5(A)に示すように、被加工物34が複数のチップ30に対して第2の方向(矢印Bで示す方向)に沿って移動する。なお、被加工物34の移動量は、第2の方向におけるチップ30のピッチ未満であり、その具体的な数値は適宜設定される。
そして、制御部20は、位置が変更された被加工物34の外周縁の内側に配置されたチップ30の数をカウントする(ステップS3)。図5(B)は、チップ30の数がカウントされる様子を示す平面図である。このようにして、複数のチップ30と被加工物34との位置関係が異なる複数の状況下で、チップ30の数のカウントが行われる。
その後、被加工物34の位置の変更(ステップS5)とチップ30の数のカウント(ステップS3)とが、所定の回数繰り返される。例えば、被加工物34の第1の方向(矢印Aで示す方向)における位置を固定した状態で、被加工物34を第2の方向(矢印Bで示す方向)に沿って所定の距離ずつ移動させて、各位置におけるチップ30の数を順次カウントする。その後、被加工物34の第1の方向における位置を変え、同様にチップ30の数を順次カウントする。
上記の手順を繰り返すことにより、複数のチップ30と被加工物34とが様々な位置関係にある場合それぞれについて、被加工物34の外周縁の内側に配置されたチップ30の数がカウントされる。そして、予定された全ての位置関係においてチップ30の数のカウントが終了すると(ステップS4でNO)、制御部20によるチップ30の数のカウントが完了する。
チップ30の数のカウントが完了すると、制御部20はメモリにアクセスし、カウントされたチップ30の数を参照する。そして、制御部20は、被加工物34の外周縁の内側に配置されたチップ30の数が最大となる被加工物34の配置を選択する。なお、チップ30の数が最大となる被加工物34の配置が複数存在する場合は、そのうち一の配置を選択する。
そして、制御部20は、被加工物34の外周縁の内側に配置されたチップ30の数が最大となるように配置された被加工物34を、複数のチップ30とともに表示部16(図1参照)に表示させる(ステップS6)。例えば、図4(C)に示す被加工物34の配置が、被加工物34の外周縁の内側に配置されたチップ30の数が最大となる配置である場合には、図4(C)に示す複数のチップ30、第1の分割予定ライン32a、第2の分割予定ライン32b、及び被加工物34が、表示部16に表示される。
このとき表示部16に表示される第1の分割予定ライン32a及び第2の分割予定ライン32bの位置は、被加工物11(図2参照)の分割によって得られるチップの数が最大となる第1の分割予定ライン13a及び第2の分割予定ライン13b(図2参照)の位置に相当する。すなわち、上記の制御部20による処理によって、被加工物11の分割によって得られるチップの数が最大となる分割予定ライン13の位置が特定される。そして、加工装置2のオペレーターは、表示部16の表示を参照することにより、チップの製造に適した分割予定ライン13の位置を確認できる。
なお、表示部16は、被加工物34を分割予定ライン32に沿って分割した場合に得られるチップ30を強調して表示してもよい。例えば、表示部16は、図4(C)に示す被加工物34の外周縁の内側に配置されたチップ30の色を変える(着色)、該チップ30の輪郭を太くする、該チップ30を点滅させる等の方法により、該チップ30を強調して表示してもよい。これにより、被加工物34の分割によって得られるチップ30の数や配置が、オペレーターに容易に認識される。
上記のように、チップの数が最大となる分割予定ライン13の位置が特定された後、加工装置2は、この分割予定ライン13の位置に基づいて被加工物11を加工ユニット8で加工する。図6は、加工ユニット8及びチャックテーブル10を示す斜視図である。なお、図6ではフレーム17(図2参照)の図示を省略している。
例えば被加工物11は、表面11a側が上方に露出し、裏面11b側(テープ15側)がチャックテーブル10の保持面10aと対向するように、テープ15を介してチャックテーブル10上に配置される。この状態でチャックテーブル10の保持面10aに吸引源(不図示)の負圧を作用させると、被加工物11がチャックテーブル10によって吸引保持される。
チャックテーブル10の上方には、加工ユニット8が配置されている。加工ユニット8には、被加工物11を切削するための切削ブレード22が装着される。また、加工ユニット8には、チャックテーブル10によって保持された被加工物11等を撮像するための撮像ユニット(カメラ)24が装着されている。撮像ユニット24によって取得された画像に基づいて、加工ユニット8とチャックテーブル10との位置合わせが行われる。
まず、チャックテーブル10を回転させ、分割予定ライン13がX軸方向に沿うように被加工物11の角度を調整する。また、切削ブレード22の下端を、被加工物11の裏面11b(テープ15の上面)よりも下方で、且つチャックテーブル10の保持面10a(テープ15の下面)よりも上方に位置付ける。この状態で、切削ブレード22を回転させるとともにチャックテーブル10をX軸方向移動させることにより、切削ブレード22が被加工物11に切り込み、被加工物11が分割予定ライン13に沿って切断される。
ここで、分割予定ライン13の位置は、制御部20の処理(図3参照)によって位置が特定された分割予定ライン32(図4(C)等参照)と同一の位置に設定され、被加工物11の分割によって得られるチップの数が最大となるように設定されている。そのため、分割予定ライン13に沿って被加工物11を分割することにより、多くのチップを製造することができる。
以上の通り、本実施形態に係る加工装置2は、被加工物11の分割によって得られるチップの個数が最大となるように、分割予定ライン13の位置を決定する制御部20を備え、制御部20によって位置が決定された分割予定ライン13に沿って、被加工物11を複数のチップに分割する。これにより、被加工物11の分割によって得られるチップの数が最大化され、チップの生産性が向上する。
なお、上記の実施形態では、第1の分割予定ライン13a及び第2の分割予定ライン13b(図2参照)が連続した直線状であるという条件下で、チップの数が最大となるように第1の分割予定ライン13a及び第2の分割予定ライン13bの位置を特定する例について説明した。ただし、第1の分割予定ライン13aと第2の分割予定ライン13bの一方又は両方は、非連続な線状であってもよい。
図7は、一部の分割予定ライン32が非連続な線状となるように複数のチップ30が配列された状態を示す平面図である。図3におけるステップS5では、被加工物34の位置の変更に加え、又は被加工物34の位置の変更に代えて、分割予定ライン32の一部が非連続な線状となるように複数のチップ30の位置を変更してもよい。
例えば、図4(C)に示すチップ30の配置でチップ数のカウントが完了した後、図7に示すように、第1の方向(矢印Aで示す方向)に沿って配列された複数のチップ30を、一列おきに第1の方向に沿ってずらしてもよい。図7では、第1の方向におけるチップ30の半ピッチ分だけ、チップ30の位置が変更された例を示している。その結果、第2の分割予定ライン32bが非連続な線状(破線状)となる。
その後、上記のようにチップ30が配列された状態で、チップ30の数のカウントが行われる。このように、分割予定ライン32の形状が連続した直線状に限定されない場合、チップ30の配列の自由度が増し、より多くのチップ30が得られる分割予定ライン32の配置が見つかりやすくなる。
そして、例えば図7に示す第2の分割予定ライン32bが非連続な線状となった状態が、チップ30の数が最大となる分割予定ライン32の配置であることが確認されると、加工装置2によって被加工物11を切削する際(図6参照)、非連続な線状の分割予定ライン13に沿って被加工物11が分割される。
また、上記の実施形態では、切削ブレード22によって被加工物11を加工する加工装置2が用いられる例について説明したが、被加工物11の分割に用いられる加工装置の種類に制限はない。例えば、被加工物11を保持するチャックテーブル(保持テーブル)と、レーザービームの照射によって被加工物11を加工する加工ユニット(レーザー照射ユニット)とを備えるレーザー加工装置を用いることもできる。
レーザー照射ユニットから照射されるレーザービームの波長は、例えば、レーザービームの少なくとも一部が被加工物11に吸収されるように設定される。この場合、被加工物11に対して吸収性を有するレーザービームが、チャックテーブルによって保持された被加工物11に照射される。これにより、被加工物11にアブレーション加工が施され、被加工物11が分割される。
特に、被加工物11の分割予定ライン13が非連続な線状(図7参照)である場合は、切削ブレード22によって被加工物11を分割予定ライン13に沿って分割しにくいことがある。そのため、分割予定ライン13が非連続な線状である場合は、レーザー加工装置を用いたレーザー加工等によって被加工物11を分割することが好ましい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
11a 表面
11b 裏面
13 分割予定ライン(ストリート)
13a 第1の分割予定ライン(第1のストリート)
13b 第2の分割予定ライン(第2のストリート)
15 テープ
17 フレーム
17a 開口
2 加工装置
4 基台
6 カバー
6a 前面
8 加工ユニット(切削ユニット)
10 チャックテーブル(保持テーブル)
10a 保持面
12 カセットエレベータ
14 カセット
16 表示部(表示手段)
18 入力部(入力手段)
20 制御部(制御手段)
22 切削ブレード
24 撮像ユニット(カメラ)
30 チップ
32 分割予定ライン(ストリート)
32a 第1の分割予定ライン(第1のストリート)
32b 第2の分割予定ライン(第2のストリート)
34 被加工物

Claims (4)

  1. 被加工物を分割予定ラインに沿って複数のチップに分割する加工装置であって、
    加工条件として、該被加工物のサイズ、該チップのサイズ、及び該分割予定ラインの幅が入力される入力部と、
    該入力部に入力された該加工条件に基づいて、該被加工物の分割によって得られる該チップの個数が最大となるように、該分割予定ラインの位置を決定する制御部と、
    該制御部によって決定された該分割予定ラインの位置を表示する表示部と、を備え、
    該制御部は、該入力部に入力された該加工条件に従って、該チップに対応する領域と該分割予定ラインに対応する領域とを配列する処理と、該被加工物に対応する領域を該チップに対応する領域と重なるように配置する処理と、該被加工物に対応する領域の外周縁の内側に配置された該チップに対応する領域の数をカウントする処理と、を実行し、
    該制御部によって位置が決定された該分割予定ラインに沿って、該被加工物を複数の該チップに分割することを特徴とする加工装置。
  2. 該制御部は、該分割予定ラインの位置として、第1の方向に沿う複数の第1の分割予定ラインの位置と、該第1の方向と交差する第2の方向に沿う複数の第2の分割予定ラインの位置とを決定し、
    該第1の分割予定ラインと該第2の分割予定ラインの両方が、連続した直線状であることを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  3. 該制御部は、該分割予定ラインの位置として、第1の方向に沿う複数の第1の分割予定ラインの位置と、該第1の方向と交差する第2の方向に沿う複数の第2の分割予定ラインの位置とを決定し、
    該第1の分割予定ラインと該第2の分割予定ラインの一方又は両方が、非連続な線状であることを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  4. 該表示部は、該被加工物を該分割予定ラインに沿って分割した場合に得られるチップを強調して表示することを特徴とする請求項1記載の加工装置。
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