JP7342393B2 - 床用建材 - Google Patents
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Description
この背景には従来までのように表面が突板であると施工現場で表層の色目が合わない等の問題が起きること、またより高意匠の突板を求めると高級材を使用することになり非常に高価なフローリング材になってしまうこと等に起因する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の実施形態に係る床用建材の断面の構造を示す。本実施形態に係る床用建材は、表面側より適宜設ける化粧シート1、熱可塑性樹脂成形体2、及び木質系基材3を少なくとも含んでいる。
ここで、図面は模式的なものであり、厚さと平面寸法との関係、各層の厚さの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
適宜設ける化粧シート1は、特に限定されるものではなく、例えば、従来公知の床材表面に使用されている化粧シートが使用可能である。具体的には従来公知のポリ塩化ビニル系樹脂あるいはポリオレフィン系樹脂からなるものが使用可能である。環境問題への対応を考慮すると、燃焼時の塩化水素又はダイオキシン等の有害物質の発生のおそれのない、ポリオレフィン系樹脂からなるものが好適である。化粧シート1の層構成は、特に限定されるものではなく、例えば、樹脂基材に絵柄模様を印刷し、その上に透明樹脂層、表面保護層を積層したものが挙げられる。なお、絵柄模様が無く着色樹脂層を設けたものであっても良い。以下、化粧シート1を構成する、表面保護層、透明樹脂層、絵柄模様及び樹脂基材の各層について簡単に説明する。
表面保護層としては、その材質は本実施形態において特に限定されるものではなく、例えば、各種表面物性の観点からは硬化性樹脂を使用することが望ましい。具体的には、例えば、ウレタン系樹脂、アミノアルキド系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、尿素系樹脂、フェノール系樹脂等の熱硬化性樹脂や、不飽和ポリエステル系樹脂、アクリレート系樹脂、メタクリレート系樹脂等の電離放射線硬化性樹脂等を用いることができる。それらの中でも、表面硬度や耐摩耗性等の表面物性と、折り曲げ加工や三次元成形加工等に適した可撓性とのバランスに優れた、2液硬化型ウレタン系樹脂、すなわち、アクリルポリオール又はアクリルポリエーテルを主剤とし、イソシアネート硬化剤を添加して架橋硬化させる熱硬化性樹脂等が、本実施形態に係る床用建材の目的には最も適している。表面保護層の膜厚は、本実施形態において特に制限されるものではないが、物性面及び可撓性面の兼ね合いから、通常3μm以上20μm以下の範囲内とするのが適当である。
透明樹脂層としては、従来公知のポリ塩化ビニル系樹脂あるいはポリオレフィン系樹脂からなるものが使用可能であり特に限定しないが、環境問題への対応を考慮して、燃焼時の塩化水素又はダイオキシン等の有害物質の発生のおそれのない、ポリオレフィン系樹脂からなるものが好適である。透明樹脂層の厚みは総厚が70μm以上120μm以下の範囲内が好適である。
絵柄模様は、所望の意匠絵柄の付与を目的として印刷等により設けられる。その絵柄の種類や構成材料、形成方法等に関して一切制限はない。一般的には、絵柄としては例えば木目柄や石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学模様、文字又は記号、或いはそれらの組み合わせ等であるが、単色無地(ベタ)であっても勿論構わない。構成材料は、染料又は顔料等の着色剤を合成樹脂等の展色剤中に分散した印刷インキ又は塗料等を使用するのが一般的である。絵柄模様の形成方法としては、例えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、凸版印刷法、インクジェット印刷法、転写印刷法等の公知の印刷方法や、ベタ状の場合には例えばグラビアコート法、マイクログラビアコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、ディップコート法、フローコート法、スプレーコート法等の公知の塗工方法等を用いることができる。また、絵柄模様はその表面側の表面保護層あるいは適宜設ける透明樹脂層との間に、層間接着強度を上げるための接着剤層(図示せず)を設けても良い。
樹脂基材としては、従来公知のポリ塩化ビニル系樹脂あるいはポリオレフィン系樹脂からなるものが使用可能であり特に限定しないが、環境問題への対応を考慮して、燃焼時の塩化水素又はダイオキシン等の有害物質の発生のおそれのない、ポリオレフィン系樹脂からなるものが好適である。厚みはこれに印刷可能な程度の厚みがあればよく、70μm以上120μm以下の範囲内が好適である。
本実施形態における熱可塑性樹脂成形体2には、熱可塑性樹脂と、無機質材料と、着色顔料とを含有し、無機質材料の含有量が熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、15質量%以上90質量%以下の範囲内であり、着色顔料の含有量が熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、0質量%超10質量%以下の範囲内であるものを用いる。以下、熱可塑性樹脂成形体2の構成について、詳細に説明する。
また、熱可塑性樹脂成形体2は、1軸延伸または2軸延伸の熱可塑性樹脂成形体であることが好ましい。熱可塑性樹脂成形体2が1軸延伸または2軸延伸の熱可塑性樹脂成形体であれば、床用建材10の汎用性を高めることができる。
また、表面アンカー層4a及び裏面アンカー層4bを形成する前に、例えば、熱可塑性樹脂成形体2の表面及び裏面の少なくとも一方をブラッシングして、粉吹きした無機質材料、例えば炭酸カルシウム及び炭酸カルシウム塩の少なくとも一方を含む粉体を事前に落とすようにしてもよい。
表面アンカー層4aは、熱可塑性樹脂成形体2の表面全体を覆うように形成された層であって、熱可塑性樹脂成形体2に含まれる無機質材料の粉落ちを防止するための層である。熱可塑性樹脂成形体2に化粧シート1を積層(接着)させるための接着剤層(図示せず)の塗工時に熱可塑性樹脂成形体2に含まれる無機質材料が塗工系内、具体的には印刷塗工装置内で粉落ちすると、その塗工系内を汚染することがある。また、熱可塑性樹脂成形体2に含まれる無機質材料が粉落ちすると、化粧シート1を接着させるための接着剤層の抜け等の不具合が発生する可能性がある。ここで、「接着剤層の抜け」とは、化粧シート1を接着させるための接着剤層が部分的に塗工されないことをいう。化粧シート1を接着させるための接着剤層に抜け等が発生すると、熱可塑性樹脂成形体2と化粧シート1との密着性が低下することがある。
また、「塩酢ビを含むウレタン系樹脂」は、前述の塩酢ビ及びウレタン系樹脂以外に硬化剤を含んでいてもよい。この硬化剤は、塩酢ビを含むウレタン系樹脂を確実に硬化させるために添加されるものであり、その含有量については特に限定されない。例えば、塩酢ビを含むウレタン系樹脂の含有量と、硬化剤の含有量との比(塩酢ビを含むウレタン系樹脂の含有量(質量)/硬化剤の含有量(質量))は99/1~1/99の範囲内であればよく、99/1~50/50の範囲内であれば好ましく、95/5~90/10の範囲内であればさらに好ましい。
裏面アンカー層4bは、熱可塑性樹脂成形体2の裏面全体を覆うように形成された層であって、熱可塑性樹脂成形体2に含まれる無機質材料の粉落ちを防止するための層である。熱可塑性樹脂成形体2に木質系基材3を積層(接着)させるための接着剤層(図示せず)の塗工時に熱可塑性樹脂成形体2に含まれる無機質材料が塗工系内、具体的には印刷塗工装置内で粉落ちすると、その塗工系内を汚染することがある。
裏面アンカー層4bは、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂を含有していることが好ましい。
なお、実施形態では、上述のように、表面アンカー層4a及び裏面アンカー層4bの両方を設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、表面アンカー層4a及び裏面アンカー層4bの少なくとも一方を設けた形態であっても良いし、表面アンカー層4a及び裏面アンカー層4bの両方を設けなくても良い。
この熱可塑性樹脂成形体2を使用することで、床用建材10に対して、ISO5660-1に準拠したコーンカロリ燃焼試験に準拠して、床用建材10に対する総発熱量及び時間に対する発熱速度を求めた際に、(i)加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり、(ii)加熱開始後20分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えず、かつ(iii)加熱開始後20分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がないことを満たす不燃性を付与可能となる。
木質系基材3は、例えば合板、パーティクルボード、中密度木質繊維板(MDF)、又はハードボード等である。木質系基材3の厚みは、例えば1mm以上50mm以下である。
なお、木質系基材3としては、例えば、1%含水率変化当たりの寸法変化量が0.02%よりも大きく、且つ平均含水率が6~10質量%である木質系基材を使用してもよい。そのような木質系基材3としては、例えば、中密度木質繊維板(MDF)、高密度木質繊維板(HDF)、パーティクルボード(PB)、針葉樹合板及び早成樹合板の一つ、又はこれらの板から選択された2以上の板を積層して構成される基材が例示出来る。
また、上述の接着剤は、化粧シート1と熱可塑性樹脂成形体2とを貼り付ける際の接着剤としても使用可能である。
市販ポリスチレンと、平均粒子径が0.8μmであるシリカ(含有量15質量%)と、着色顔料10質量%と、ステアリン酸カルシウム1質量%とを、2軸押出機によって混合、押出し、厚さ0.5mm、幅450mmの断面長方形状に成形し、その表裏にコロナ放電処理を施し、熱可塑性樹脂成形体2とした。
そしてこの熱可塑性樹脂成形体2の表面側に厚さ160μmのオレフィン系樹脂からなり、絵柄印刷層を備えた化粧シート1((株)トッパン・コスモ製:「エコシート」)をPUR接着剤50μm(厚さ)を塗布し接着した。その後、熱可塑性樹脂成形体2の裏面側に酢酸ビニル系接着剤30μm(厚さ)を塗布し、木質系基材3としてラワン普通合板を用いこれを貼り合わせ、実施例1の床用建材を得た。
無機質材料(シリカ)の含有量を80質量%とし、着色顔料の含有量を5質量%とし、ステアリン酸カルシウムの含有量を3質量%とした以外は実施例1と同様にして、実施例2の床用建材を得た。
(実施例3)
無機質材料(シリカ)の平均粒子径を1μmとした以外は実施例2と同様にして、実施例3の床用建材を得た。
無機質材料(シリカ)の平均粒子径を3μmとした以外は実施例2と同様にして、実施例4の床用建材を得た。
(実施例5)
無機質材料を三酸化アンチモンとした以外は実施例2と同様にして、実施例5の床用建材を得た。
無機質材料を酸化ジルコンとした以外は実施例2と同様にして、実施例6の床用建材を得た。
(実施例7)
無機質材料を酸化カルシウムとした以外は実施例2と同様にして、実施例7の床用建材を得た。
熱可塑性樹脂を市販ポリプロピレンとした以外は実施例1と同様にして、実施例8の床用建材を得た。
(実施例9)
熱可塑性樹脂を市販ポリエチレンとした以外は実施例1と同様にして、実施例9の床用建材を得た。
熱可塑性樹脂を市販ポリエステルとした以外は実施例1と同様にして、実施例10の床用建材を得た。
(実施例11)
熱可塑性樹脂と無機質材料との合計含有量を90質量%とした以外は実施例1と同様にして、実施例11の床用建材を得た。
熱可塑性樹脂と無機質材料との合計含有量を99質量%とした以外は実施例1と同様にして、実施例12の床用建材を得た。
(実施例13)
熱可塑性樹脂成形体2の両面にアンカー層を、塩酢ビを含むウレタン系樹脂で形成した以外は実施例1と同様にして、実施例13の床用建材を得た。
熱可塑性樹脂成形体2の両面にアンカー層を、塩酢ビを含むアクリル系樹脂で形成した以外は実施例1と同様にして、実施例14の床用建材を得た。
(実施例15)
無機質材料を炭酸カルシウムとし、その含有量を80質量%とし、その平均粒子径を2μmとして、熱可塑性樹脂をポリプロピレンとし、熱可塑性樹脂と無機質材料との合計含有量を90質量%とし、熱可塑性樹脂成形体2の両面にアンカー層を、塩酢ビを含むウレタン系樹脂で形成し、着色顔料の含有量を5質量%とし、ステアリン酸カルシウムを3質量%とした以外は実施例1と同様にして、実施例15の床用建材を得た。
熱可塑性樹脂成形体2の両面にアンカー層を、塩酢ビを含むアクリル系樹脂で形成した以外は実施例15と同様にして、実施例16の床用建材を得た。
(比較例1)
無機質材料の含有量を13質量%とした以外は実施例1と同様にして、比較例1の床用建材を得た。
以上の実施例1~16、比較例1に以下の4項目について性能評価を行った。
切削断面の着色効果:木質調の絵柄印刷層を施した当該化粧材を用意し、VカットラジアルソーにてV溝を切削加工し、溝部の着色効果を目視にて確認した。
○:絵柄印刷層・基材層表面と色味の遜色なし。
△:やや白みが見られ、微量ながら絵柄印刷層・基材層表面との差異が確認できる。
×:白みが強く、絵柄印刷層・基材層表面との差異が大きく目立つ。
上記評価において、「○」及び「△」を合格とした。
1.総発熱量が8MJ/m2以下
2.最大発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えない
3.防火上有害な裏面まで貫通する亀裂および穴が生じない
なお、不燃性基材としては、石こうボードを用いた。また、評価基準は以下の通りである。
○:上記要件を全て満たす
×:上記要件の少なくとも1つを満たさない
上記各評価において、「×」の評価があるシートは、シート全体として不合格とした。
○:成形性良好
△:成形安定性にやや難有り、寸法安定性等に欠く
×:成形不可
上記評価において、「○」及び「△」を合格とした。
〇:7×10E-5未満
△:7×10E-5~10×10E-5未満
×:10×10E-5以上
上記評価において、「○」及び「△」を合格とした。
◎:15N(ニュートン)の力で引き剥がした場合に、化粧シート1と熱可塑性樹脂成形体2との層間で剥離は発生せず
○:10Nの力で引き剥がした場合に、化粧シート1と熱可塑性樹脂成形体2との層間で剥離は発生せず
△:10Nの力で引き剥がした場合に、化粧シート1と熱可塑性樹脂成形体2との層間の一部で剥離が発生
×:セロハンテープ全面に化粧シート1が付着し、化粧シート1と熱可塑性樹脂成形体2との層間で顕著な剥離が発生
上記評価において、「◎」、「○」及び「△」を合格とした。
以上の結果を表1に示す。
2…熱可塑性樹脂成形体
3…木質系基材
4a…表面アンカー層
4b…裏面アンカー層
10…床用建材
Claims (11)
- 木質系基材上に熱可塑性樹脂成形体を積層してなる床用建材において、
前記熱可塑性樹脂成形体は、熱可塑性樹脂と、無機質材料と、着色顔料とを含有し、
前記無機質材料の含有量は、前記熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、80質量%以上90質量%以下の範囲内であり、
前記着色顔料の含有量は、前記熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、0質量%超10質量%以下の範囲内であり、
前記無機質材料は、粉末形状であり、平均粒子径が1μm以上3μm以下の範囲内であり、且つ最大粒子径が50μm以下であることを特徴とする床用建材。 - 前記熱可塑性樹脂成形体の表面に化粧シートを積層してなることを特徴とする請求項1に記載の床用建材。
- 前記無機質材料は、三酸化アンチモン、アンチモンソーダ、珪酸ジルコン、酸化ジルコン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、硼砂、ホウ酸亜鉛、炭酸カルシウム、三酸化モリブデンあるいはジモリブデン酸アンチモンと水酸化アルミニウムとの錯体、三酸化アンチモンとシリカとの錯体、三酸化アンチモンと亜鉛華との錯体、ジルコニウムのケイ酸、及びジルコニウム化合物と三酸化アンチモンとの錯体、並びにそれらの塩の少なくとも一種を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の床用建材。
- 前記無機質材料は、三酸化アンチモン、アンチモンソーダ、珪酸ジルコン、酸化ジルコン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、硼砂、ホウ酸亜鉛、三酸化モリブデンあるいはジモリブデン酸アンチモンと水酸化アルミニウムとの錯体、三酸化アンチモンとシリカとの錯体、三酸化アンチモンと亜鉛華との錯体、ジルコニウムのケイ酸、及びジルコニウム化合物と三酸化アンチモンとの錯体、並びにそれらの塩の少なくとも一種を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の床用建材。
- 前記熱可塑性樹脂は、ポリプロピレン、ポリエチレン及びポリエステルの少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の床用建材。
- 前記熱可塑性樹脂と、前記無機質材料との合計含有量は、前記熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、90質量%以上99質量%以下の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の床用建材。
- 前記熱可塑性樹脂成形体の第1の面に形成された第1のアンカー層と、
前記熱可塑性樹脂成形体の前記第1の面とは反対側の面である第2の面に形成された第2のアンカー層と、を更に備え、
前記第1のアンカー層及び前記第2のアンカー層は、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂を含有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の床用建材。 - ISO5660-1に準拠したコーンカロリ燃焼試験に準拠して、床用建材に対する総発熱量及び時間に対する発熱速度を求めた際に、(i)加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり、(ii)加熱開始後20分間、最大発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えず、かつ(iii)加熱開始後20分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がないことを満たす不燃性能であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の床用建材。
- 木質系基材上に熱可塑性樹脂成形体を積層してなる床用建材において、
前記熱可塑性樹脂成形体は、熱可塑性樹脂と、無機質材料と、着色顔料とを含有し、
前記無機質材料の含有量は、前記熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、15質量%以上90質量%以下の範囲内であり、
前記着色顔料の含有量は、前記熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、0質量%超10質量%以下の範囲内であり、
前記無機質材料は、粉末形状であり、平均粒子径が1μm以上3μm以下の範囲内であり、且つ最大粒子径が50μm以下であることを特徴とする床用建材。 - 木質系基材上に熱可塑性樹脂成形体を積層してなる床用建材において、
前記熱可塑性樹脂成形体は、熱可塑性樹脂と、無機質材料と、着色顔料とを含有し、
前記無機質材料の含有量は、前記熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、15質量%以上90質量%以下の範囲内であり、
前記着色顔料の含有量は、前記熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、0質量%超10質量%以下の範囲内であり、
前記熱可塑性樹脂と、前記無機質材料との合計含有量は、前記熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、90質量%以上99質量%以下の範囲内であることを特徴とする床用建材。 - 木質系基材上に熱可塑性樹脂成形体を積層してなる床用建材において、
前記熱可塑性樹脂成形体は、熱可塑性樹脂と、無機質材料と、着色顔料とを含有し、
前記無機質材料の含有量は、前記熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、15質量%以上90質量%以下の範囲内であり、
前記着色顔料の含有量は、前記熱可塑性樹脂成形体の質量に対して、0質量%超10質量%以下の範囲内であり、
前記熱可塑性樹脂成形体の第1の面に形成された第1のアンカー層と、
前記熱可塑性樹脂成形体の前記第1の面とは反対側の面である第2の面に形成された第2のアンカー層と、を更に備え、
前記第1のアンカー層及び前記第2のアンカー層は、塩酢ビを含むウレタン系樹脂、または塩酢ビを含むアクリル系樹脂を含有することを特徴とする床用建材。
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