JP7340519B2 - mTORC1/2二重阻害剤としてのピリドピリミジン系化合物 - Google Patents

mTORC1/2二重阻害剤としてのピリドピリミジン系化合物 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
関連出願の引用
本願は以下の優先権を要求する:
CN201711080753.8、出願日2017-11-06;
CN201810136962.8、出願日2018-02-09;
CN201810661825.6、出願日2018-06-25。

技術分野
本発明は、一連のピリドピリミジン系化合物、およびmTORC1/2二重キナーゼ活性阻害剤の関連薬物の製造におけるその使用に関し、具体的に、mTORC1/2二重キナーゼ活性阻害剤の関連薬物の製造における式(IV)で表される化合物、その互変異性体またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。

背景技術
腫瘍、特に悪性腫瘍は、現在、人類の健康を最も脅かす疾患の一つで、科学技術の進歩および腫瘍治療に対する研究が進むとともに、腫瘍の発生、発展機序および腫瘍の治療の面において素早い進展が得られている。多くの新たな機序およびバイオマーカーが発見された。本発明は、腫瘍の増殖、浸潤・転移および抗アポトーシスにおいて重要な役割を果たすシグナル経路、すなわち、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)-AKT-哺乳類ラパマイシン標的タンパク質mTORシグナル経路に関する。
PI3Kの活性化はその形質膜の内側に近い基質に大きく関与する。線維芽細胞増殖因子(FGF)、血管内皮増殖因子(VEGF)、ヒト成長因子(HGF)、アンジオポエチンI(AngI)やインスリンを含む多くの成長因子およびシグナル伝達複合体が、PI3Kの活性化過程を開始させることができる。これらの因子は受容体型チロシンキナーゼ(RTK)を活性化させることで、自己リン酸化につながる。PI3Kが活性化した結果、形質膜にセカンドメッセンジャーであるPIP3が生成し、PIP3は細胞内におけるPHドメインを含有するシグナルタンパク質AKTおよびPDK1(ホスホイノシチド依存性プロテインキナーゼ1、phosphoinositide dependent kinase-1)と結合し、PDK1によるAKTタンパク質のSer308のリン酸化を促進することによってAKTを活性化させる。ほかのPDK1の基質は、さらに、PKC(プロテインキナーゼC)、S6K(p70S6)およびSGK(血清/グルココルチコイド調節キナーゼ、serum/glucocorticoid regulated kinase)を含む。AKTは、プロテインキナーゼB(PKB)とも呼ばれ、PI3Kの下流の主なエフェクターである。活性化したAKTはいくつかの酵素、キナーゼや転写因子などの下流因子をリン酸化することによって、細胞の機能を調節する。AKTは下流の数種類の経路によって標的タンパク質をリン酸化することによって抗アポトーシス作用を果たす。PTEN(第10染色体で欠失しているホスファターゼおよびテンシンホモログ、phosphatase and tensin homology deleted on chromosome 10)は、一つの癌抑制遺伝子で、幅広いヒトの腫瘍において遺伝子の突然変異または欠失がある。PTENはPIP3-ホスファターゼで、PI3Kの機能と逆で、脱リン酸化によってPIP3をPIP2に変換することができる。PTENはAKTの活性化を減少させることによって、AKTによって調節されるすべての下流シグナル伝達イベントを阻止することができる。mTORはAKTの下流基質として、進化上は比較的に保存的で、栄養、エネルギーおよび成長因子といった多くのシ
グナルを統合し、遺伝子の転写、タンパク質の翻訳、リボソームの合成や細胞アポトーシスなどの生物過程に関与し、細胞の成長において非常に重要な役割を担う。それに2種類の高度に相同的な複合体があり、TorとKOG01の結合でmTORC1が形成し、mTORはAVO1/AVO2/AVO3/およびLST8と結合することでラパマイシンに非感受性のmTORC2が形成する。mTORは下流の標的タンパク質のS40SリボソームS6プロテインキナーゼ、たとえばS6K1や4EBP1をリン酸化させることによって下流のタンパク質の翻訳を調節する。mTORはeIF3と結合し、S6K1をリン酸化することによって、S6K1はeIF3から放出されて活性化され、さらに細胞基質、たとえばp70S6をリン酸化することによってタンパク質の翻訳と発現を促進する。4EBP1は真核翻訳開始因子4Eと結合してその活性を抑制し、mtorによって4E-BP1がリン酸化されると、活性化してeif-4eから分離し、真核細胞の転写を実現させる。mTORC2はAKTをリン酸化することによって、その酵素活性を上方調節することができる。
上記のように、PI3K/AKT/mTORシグナル経路の上流に何らかの突然変異または過剰発現が生じると、下流の一連のカスケード反応が生じ、最終的に腫瘍の発生、発展および転移につながる。mTORはシグナル経路の要になっており、mTORC1およびmTORC2に対する抑制は好適にシグナル伝達を遮断することで、腫瘍の発展を抑える。
研究では、このシグナル経路は多くの固形腫瘍は、たとえば乳癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、膵臓腺癌、肝臓癌、胃癌、結直腸癌、腎臓癌、甲状腺癌、脳膜炎癌や急・慢性リンパ球性白血病、メルケル細胞癌などで発見された。そして、治療耐性および予後不良に密接に関連する。上記から、小分子化合物を開発することによってPI3K/AKT/MTORのシグナル経路に対する抑制を実現させるのは、優れた開発の将来性があることがわかる。
本発明の趣旨は、良い活性を有し、かつ優れた効果と作用を示す二重mTOR小分子化合物標的薬物を発見することにある。
US20170281637では、化合物AZD2014が公開され、mTORC1とmTORC2のキナーゼ阻害剤に属し、その構造式は下記の通りである。
Figure 0007340519000001
発明の概要
本発明は、式(IV)で表される化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体を提供する。
Figure 0007340519000002

ただし、
はHであり、
はMeであり、
あるいは、R、Rおよびモルホリン環におけるNは一つの5~6員ヘテロシクロアルキル基を形成し、
はNH
Figure 0007340519000003

1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基およびC3-6シクロアルキル-NH-C(=O)-から選ばれ、ここで、前記C1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基およびC3-6シクロアルキル-NH-C(=O)-は任意に1、2または3個のRで置換され、
nは1および2から選ばれ、
環Aはフェニル基および6~10員ヘテロアリール基から選ばれ、
はHから選ばれ、
はHから選ばれ、
あるいは、RとRは連結して共に一つの5~6員ヘテロシクロアルキル基を形成し、
、D、DおよびDはそれぞれ独立に単結合、-CH-、-CHCH-および-O-から選ばれ、かつD、D、DおよびDの少なくとも一つは単結合ではなく、ここで、前記-CH-または-CHCH-は任意に1または2個のRで置換され、
、D、DおよびDはそれぞれ独立に単結合、-CH-、-O-および-NH-から選ばれ、かつD、D、DおよびDの少なくとも一つは単結合ではなく、ここで、前記-CH-は任意に1または2個のRで置換されており、-NH-は任意にRで置換され、
はCHおよびNから選ばれ、
は-CH-、-NH-、-O-、
Figure 0007340519000004

-S-および-C(=O)NH-から選ばれ、
ここで、前記-CH-は任意に1または2個のRで置換され、-NH-は任意にRで置換され、
Rはそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OH、NH、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基およびC3-6シクロアルキル基から選ばれ、ここで、前記C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基およびC3-6シクロアルキル基は任意に1または2個のR’で置換され、
R’はそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OHおよびNHから選ばれ、
前記C1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基および6~10員ヘテロアリール基はそれぞれ1、2または3個の独立に-O-、-S-、-NH-、N、-C(=O)-、-C(=O)NH-および-C(=S)NH-から選ばれるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含む。
本発明は、以下から選ばれる上記化合物、薬学的に許容される塩又はその異性体を提供する。
Figure 0007340519000005


ただし、
はHであり、
はMeでであり、
あるいは、R、Rおよびモルホリン環におけるNは一つの5~6員ヘテロシクロアルキル基を形成し、
はNH
Figure 0007340519000006
1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基およびC3-6シクロアルキル-NH-C(=O)-から選ばれ、
ここで、前記C1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基およびC3-6シクロアルキル-NH-C(=O)-は任意に1、2または3個のRで置換され、
環Aはフェニル基および6~10員ヘテロアリール基から選ばれ、
はHから選ばれ、
はHから選ばれ、
あるいは、RとRは連結して共に一つの5~6員ヘテロシクロアルキル基を形成し、
、D、DおよびDはそれぞれ独立に単結合、-CH-、-CHCH-および-O-から選ばれ、かつD、D、DおよびDの少なくとも一つは単結合ではなく、ここで、前記-CH-または-CHCH-は任意に1または2個のRで置換され、
、D、DおよびDはそれぞれ独立に単結合、-CH-、-O-および-NH-から選ばれ、かつ 、D 、D およびD の少なくとも一つは単結合ではなく、ここで、前記-CH-は任意に1または2個のRで置換され、-NH-は任意にRで置換され、
はCHおよびNから選ばれ、
は-CH-、-NH-、-O-、
Figure 0007340519000007

-S-および-C(=O)NH-から選ばれ、
ここで、前記-CH-は任意に1または2個のRで置換され、-NH-は任意にRで置換され、
Rはそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OH、NH、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基およびC3-6シクロアルキル基から選ばれ、ここで、前記C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基およびC3-6シクロアルキル基は任意に1または2個のR’で置換され、
R’はそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OHおよびNHから選ばれ、
前記C1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基および6~10員ヘテロアリール基はそれぞれ1、2または3個の独立に-O-、-S-、-NH-、N、-C(=O)-、-C(=O)NH-および-C(=S)NH-から選ばれるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含む。
本発明は、式(I)で表される化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体を提供する。
Figure 0007340519000008

はHから選ばれ、
はMeから選ばれ、
あるいは、RとRは連結して共に一つの5~6員ヘテロシクロアルキル基を形成し、
はNH
Figure 0007340519000009

1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基およびC3-6シクロアルキル-NH-C(=O)-から選ばれ、
ここで、前記C1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基およびC3-6シクロアルキル-NH-C(=O)-は任意に1、2または3個のRで置換され、
環Aはフェニル基および6~10員ヘテロアリール基から選ばれ、
はHから選ばれ、
はHから選ばれ、
、D、DおよびDはそれぞれ独立に単結合、-CH-、-CHCH-および-O-から選ばれ、ここで、前記-CH-または-CHCH-は任意に1または2個のRで置換され、
、D、DおよびDはそれぞれ独立に単結合、-CH-、-O-および-NH-から選ばれ、
ここで、前記-CH-は任意に1または2個のRで置換され、-NH-は任意にRで置換され、
はCHおよびNから選ばれ、
は単結合、CHおよび-O-から選ばれ、
Rはそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OH、NH、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基およびC3-6シクロアルキル基から選ばれ、ここで、前記C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基およびC3-6シクロアルキル基は任意に1または2個のR’で置換され、
R’はそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OHおよびNHから選ばれ、
前記C1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基および6~10員ヘテロアリール基はそれぞれ1、2または3個の独立に-O-、-S-、-NH-、N、-C(=O)-、-C(=O)NH-および-C(=S)NH-から選ばれるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含む。
本発明の一部の形態において、上記Rはそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OH、NH、Me、Et、
Figure 0007340519000010
から選ばれ、ここで、
前記Me、Et
Figure 0007340519000011
は任意に1または2個のR’で置換され、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記Rはそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OH、NH、Me、CFEt
Figure 0007340519000012
から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 0007340519000013

Figure 0007340519000014
から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記RとRは連結しており、構造単位
Figure 0007340519000015

Figure 0007340519000016

から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記RはNH
Figure 0007340519000017

1H-ピラゾリル基および1H-1,2,4-トリアゾリル基から選ばれ、
ここで、前記NH
Figure 0007340519000018

1H-ピラゾリル基および1H-1,2,4-トリアゾリル基は任意に1、2または3個のRで置換され、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記RはNH
Figure 0007340519000019
1H-ピラゾリル基および1H-1,2,4-トリアゾリル基から選ばれ、
ここで、前記NH

1H-ピラゾリル基および1H-1,2,4-トリアゾリル基は任意に1、2または3個のRで置換され、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記RはNH
から選ばれ、
ここで、前記NH

は任意に1、2または3個のRで置換され、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記RはNH

から選ばれ、
ここで、前記NH

は任意に1、2または3個のRで置換され、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記RはNH

から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。

本発明の一部の形態において、上記RはNH
から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記環Aはフェニル基、ベンゾ[d]オキサゾール、キノリニル基およびキナゾリニル基から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記環Aは

から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記環Aは

から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位

から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位

から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記D、D、DおよびDはそれぞれ独立に単結合、-CH-、-CHCH-、-O-および

から選ばれ、
かつD、D、DおよびDの少なくとも一つは単結合ではなく、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記D、D、DおよびDはそれぞれ独立に単結合、-CH-、-O-、-NH-、

から選ばれ、
かつD5、、DおよびDの少なくとも一つは単結合ではなく、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、構造単位


から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記構造単位
Figure 0007340519000038
から選ばれ、ほかの変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体は、
から選ばれる。
ただし、
、R、R、RおよびRは上記のように定義されており、Xは-CH-、-NH-、-O-、
および-S-から選ばれる。
本発明の別の一部の形態は上記各変量の任意の組み合わせから得られる。
また、本発明は、下記式で表される化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体を提供する。
Figure 0007340519000041
Figure 0007340519000042
Figure 0007340519000043
Figure 0007340519000044
また、本発明は、活性成分として治療有効量の上記化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体と、薬学的に許容される担体とを含む薬物組成物を提供する。
また、本発明は、mTORC1/2二重複合体に関連する疾患を治療する薬物の製造における、上記化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体あるいは上記の薬物組成物の使用を提供する。
また、本発明は、乳癌、乳癌、頭頚部癌、結直腸癌を治療する薬物の製造における、上記化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体あるいは上記組成物の使用を提供する。
技術効果:
本発明の化合物についてmTORC1/2キナーゼ活性試験を行ったところ、データから、本発明の化合物は顕著で、ひいては予想外のmTORキナーゼ阻害活性を有し、現在の臨床化合物AZD2014よりも優れたことが示された。
本発明の化合物はMCF-7、N87およびOE-21細胞に対する増殖抑制活性が顕著で、HT-29細胞に対してある程度の増殖抑制活性を有する。
PK結果から、本発明の化合物の生物利用能が100%に近く、優れた開発可能な経口投与の分子であることが示された。
MCF-7移植腫瘍モデルにおいて、一部の化合物の薬物効果がAZD2014に相当し、本特許発明の化合物は複数の腫瘍の阻害剤になる可能性がある。
定義と説明
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語および連語は以下の意味を有する。一つの特定の用語または連語は、特別に定義されたいない場合、不確定または不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品またはその活性成分を指す。本明細書で用いられる「薬学的に許容される塩」は、それらの化合物、材料、組成物および/または剤形に対するもので、これらは信頼できる医学的判断の範囲内にあり、ヒトおよび動物の組織との接触に適し、過剰な毒性、刺激性、アレルギー反応またはほかの問題または合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩で、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸または塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液または適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アンモニアまたはマグネシウムの塩あるいは類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液または適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩および有機酸塩、さらにアミノ酸(たとえばアルギニンなど)の塩、およびグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、前記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などを含み、前記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸などの類似の酸を含む。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性および酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩または酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基または塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水または有機溶媒あるいは両者の混合物において、遊離酸または塩基の形態のこれらの化合物を化学量論量の適切な塩基または酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何または立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、すべてのこのような化合物を想定し、シスおよびトランス異性体、(-)-および(+)-鏡像異性体、(R)-および(S)-鏡像異性体、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、およびそのラセミ混合物ならびにほかの混合物、たとえば鏡像異性体または非鏡像異性体を多く含有する混合物を含み、すべてのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル基などの置換基にほかの不斉炭素原子が存在してもよい。すべてのこれらの異性体およびこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、用語「エナンチオマー」または「光学異性体」とは互いに鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、用語「シス-トランス異性体」または「幾何異性体」とは二重結合または環構成炭素原子の単結合が自由に回転できないことによるものである。
別途に説明しない限り、用語「ジアステレオマー」とは分子が二つまたは複数のキラル中心を有し、かつ分子同士は非鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、楔形実線結合

および楔形点線結合

一つの立体中心の絶対配置を、棒状実線結合

および棒状点線結合

一つの立体中心の相対配置を、波線

楔形実線結合

または
楔形点線結合

あるいは波線

棒状実線結合

および棒状点線結合

を表す。
本発明の化合物は、特定のものが存在してもよい。別途に説明しない限り、用語「互変異性体」または「互変異性体の形態」とは室温において、異なる官能基の異性体が動的平衡にあり、かつ快速に互いに変換する。互変異性体が可能であれば(溶液において)、互変異性体の化学的平衡に達することが可能である。たとえば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトンの移動を介する相互変換、たとえばケト-エノール異性化やイミン-エナミン異性化を含む。原子価互変異性体 (valence tautomer) は、一部の結合電子の再構成による相互変換を含む。中では、ケト-エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシ-3-ペンテン-2-オンの二つの互変異性体の間の相互変換である。
別途に説明しない限り、用語「一つの異性体を豊富に含む」、「異性体が豊富に含まれる」、「一つの鏡像異性体を豊富に含む」または「鏡像異性体が豊富に含まれる」とは、含まれる一つの異性体または鏡像異性体の含有量が100%未満で、かつ当該異性体または鏡像異性体の含有量が60%以上、または70%以上、または80%以上、または90%以上、または95%以上、または96%以上、または97%以上、または98%以上、または99%以上、または99.5%以上、または99.6%以上、または99.7%以上、または99.8%以上、または99.9%以上である。
別途に説明しない限り、用語「異性体の過剰量」または「鏡像異性体の過剰量」とは、二つの異性体または二つの鏡像異性体の間の相対百分率の差の値である。たとえば、その一方の異性体または鏡像異性体の含有量が90%で、もう一方の異性体または鏡像異性体の含有量が10%である場合、異性体または鏡像異性体の過剰量(ee値)は80%である。
光学活性な(R)-および(S)-異性体ならびにDおよびL異性体は、不斉合成またはキラル試薬またはほかの通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つの鏡像異性体を得るには、不斉合成またはキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、ここで、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて単離された所要の鏡像異性体を提供する。あるいは、分子に塩基性官能基(たとえばアミノ基)または酸性官能基(たとえばカルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸または塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、さらに本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離された鏡像異性体を得る。また、鏡像異性体と非鏡像異性体の分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(たとえばアミンからカルバミン酸塩を生成させる。)と併用する。本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つまたは複数の原子には、非天然の比率の原子同位元素が含まれてもよい。たとえば、三重水素(H)、ヨウ素-125(125 I)またはC-14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。また、たとえば、水素を重水素で置換して重水素化薬物を形成し、重水素と炭素からなる結合は水素と炭素からなる結合よりも強固で、未重水素化薬物と比べ、重水素化薬物は毒性・副作用の低下、薬物の安定性の増加、治療効果の増強、薬物の生物半減期の延長などの優勢がある。本発明の化合物のすべての同位元素の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。用語「薬学的に許容される担体」とは本発明の有効量の活性物質を送達することができ、活性物質の生物活性を干渉せず、かつ宿主または患者に毒・副作用がない任意の製剤または担体媒体を指し、代表的な担体は水、油、野菜やミネラル、クリームベース、洗剤ベース、軟膏ベースなどを含む。これらのベースは懸濁剤、増粘剤、皮膚透過促進剤などを含む。これらの製剤は化粧品分野または局部薬物分野の技術者に周知である。
「任意の」または「任意に」とは後記の事項または状況によって可能であるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項または状況が生じる場合およびその事項または状況が生じない場合を含むことを意味する。
用語「置換された」とは、特定の原子における任意の一つまたは複数の水素原子が置換基で置換されたことで、特定の原子の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素および水素の変形体を含んでもよい。置換基が酸素(すなわち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。酸素置換は、芳香族基に生じない。用語「任意に置換された」とは、置換されてもよく、置換されていなくてもよく、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的に安定して実現できれば任意である。
変量(たとえばR)のいずれかが化合物の組成または構造に1回以上現れる場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0~2個のRで置換された場合、前記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRが独立の選択肢を有する。また、置換基および/またはその変形体の組み合わせは、このような組み合わせであれば安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、たとえば-(CRR)-は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうちの一つの変量が単結合の場合、それで連結している2つの基が直接連結しており、たとえばA-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造は実際にA-Zになる。
置換基がない場合、当該置換基が存在しないことを表し、たとえばA-XにおけるXがない場合、当該構造が実際にAとなることを表す。置換基は一つの環における1個以上の原子に連結する場合、このような置換基はこの環における任意の原子と結合してもよく、たとえば、構造単位

は置換基Rがシクロヘキシル基またはシクロヘキサジエンにおける任意の位置に置換されてもよいことを表す。挙げられた置換基に対してどの原子を通して置換された基に連結するか明示しない場合、こうのような置換基はその任意の原子を通して結合してもよく、たとえば、ピリジル基は置換基としてピリジン環における炭素原子のいずれかを通して置換された基に結合してもよい。挙げられた連結基に対してその連結方向を明示しない場合、その連結方向は任意で、たとえば、

における連結基Lは-M-W-で、この時-M-W-は左から右への読む順と同様の方向で環Aと環Bを連結して

を構成してもよく、左から右への読む順と反対の方向で環Aと環Bを連結して

を構成してもよい。前記連結基、置換基および/またはその変形体の組み合わせは、このような組み合わせで安定した化合物になる場合のみ許容される。
別途に定義しない限り、「ヘテロ環基」とは安定したヘテロ原子またはヘテロ原子団を含有する単環または二環または三環で、飽和のもので、炭素原子と1、2、3または4個の独立にN、OおよびSから選ばれる環ヘテロ原子を含む。窒素および硫黄のヘテロ原子は、任意に酸化されてもよい(すなわちNOおよびS(O)pで、pは1または2である)。窒素原子は、置換されたものでも無置換のものでもよい(すなわちNまたはNRで、ここで、RはHまたは本明細書で定義されたほかの置換基である)。当該ヘテロ環は、任意のヘテロ原子または炭素原子の側基に結合して安定した構造を形成してもよい。形成した化合物が安定したものであれば、ここに記載されたヘテロ環は炭素または窒素の位置における置換が生じてもよい。ヘテロ環における窒素原子は任意に第四級アンモニウム化されてもよい。一つの好適な形態は、ヘテロ環におけるSおよびO原子の合計が1を超える場合、これらのヘテロ原子はお互いに隣接しない。もう一つの好適な形態は、ヘテロ環におけるSおよびO原子の合計が1以下である。本明細書で用いられるように、用語「ヘテロアリール基」とは、安定した5、6、7員の単環または二環あるいは7、8、9または10員の二環ヘテロ環基の芳香環で、炭素原子と1、2、3または4個の独立にN、OおよびSから選ばれる環ヘテロ原子を含む。窒素原子は、置換されたものでも無置換のものでもよい(すなわちNまたはNRで、ここで、RはHまたは本明細書で定義されたほかの置換基である)。窒素および硫黄のヘテロ原子は、任意に酸化されてもよい(すなわちNOおよびS(O)pで、pは1または2である)。注意すべきのは、芳香族ヘテロ環におけるSおよびO原子の合計が1以下であることである。一つまたは複数の原子(すなわちC、O、NまたはS)が2つの隣接しない炭素原子または窒素原子と連結すると橋架け環になる。好適な橋架け環は、一つの炭素原子、二つの炭素原子、一つの窒素原子、二つの窒素原子および一つの炭素-窒素基を含むが、これらに限定されない。注意すべきのは、一つの架け橋はいつも単環を三環に変換させることである。橋架け環において、環における置換基も架け橋に現れてもよい。
別途に定義しない限り、用語「5~6員ヘテロシクロアルキル基」自身またはほかの用語との併用はそれぞれ5~6個の環原子からなる飽和の環状基を表し、その1、2、3または4個の環原子は独立にO、SおよびNから選ばれるヘテロ原子で、残りは炭素原子で、ここで、窒素原子は任意に第四級アンモニウム化されてもよく、窒素および硫黄のヘテロ原子は任意に酸化されてもよい(すなわち、NOおよびS(O)で、pは1または2である)。それは単環系および二環系を含み、ここで、二環系はスピロ環、縮合環および架橋環を含む。また、当該「5~6員ヘテロシクロアルキル基」について、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキル基の分子のほかの部分との連結位置を占めてもよい。前記5~6員ヘテロシクロアルキル基は5員ヘテロシクロアルキル基および6員ヘテロシクロアルキル基を含む。5~6員ヘテロシクロアルキル基の実例は、ピロリジル基、ピラゾリニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロチエニル基(テトラヒドロチエン-2-イル基およびテトラヒドロチエン-3-イル基などを含む)、テトラヒドロフリル基(テトラヒドロフラン-2-イル基などを含む)、テトラヒドロピラニル基、ピペリジル基(1-ピペリジル基、2-ピペリジル基および3-ピペリジル基などを含む)、ピペラジル基(1-ピペラジル基および2-ピペラジル基などを含む)、モルホリル基(3-モルホリル基および4-モルホリル基などを含む)、ジオキサニル基、ジチアニル基、イソオキサゾリジニル
基、イソチアゾリジニル基、1,2-オキサジニル基、1,2-チアジニル基、ヘキサヒドロピリダジニル基、ホモピペラジル基やホモピペリジニル基などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、本発明の用語「6~10員ヘテロ芳香環」および「6~10員ヘテロアリール基」は入れ替えて使用することができ、用語「6~10員ヘテロアリール基」は6~10個の環原子からなる、共役π電子系を有する環状基を表し、その1、2、3または4個の環原子は独立にO、SおよびNから選ばれるヘテロ原子で、残りは炭素原子である。それは単環系、縮合二環系または縮合三環系でもよいが、ここで、各環はいずれも芳香性のものである。ここで、窒素原子は任意に第四級アンモニウム化されてもよく、窒素および硫黄のヘテロ原子は任意に酸化されてもよい(すなわちNOおよびS(O)pで、pは1または2である)。6~10員ヘテロアリール基はヘテロ原子または炭素原子を通して分子のほかの部分と連結してもよい。前記6~10員ヘテロアリール基は6~8員ヘテロアリール基、6~7員ヘテロアリール基、6~9員ヘテロアリール基、6員ヘテロアリール基および10員ヘテロアリール基などを含む。前記6~10員ヘテロアリール基の実例は、フリル基(2-フリル基および3-フリル基などを含む)、ピリジル基(2-ピリジル基、3-ピリジル基および4-ピリジル基などを含む)、ピラジニル基、ピリミジニル基(2-ピリミジニル基および4-ピリミジニル基などを含む)、ベンゾチアゾリル基(5-ベンゾチアゾリル基などを含む)、プリニル基、ベンゾイミダゾリル基(2-ベンゾイミダゾリル基などを含む)、ベンゾオキサゾリル基、インドリル基(5-インドリル基などを含む)、イソキノリル基(1-イソキノリル基および5-イソキノリル基などを含む)、キノキサリニル基(2-キノキサリニル基および5-キノキサリニル基などを含む)またはキノリル基(3-キノリル基および6-キノリル基などを含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、本発明の用語「5~6員ヘテロ芳香環」および「5~6員ヘテロアリール基」は入れ替えて使用することができ、用語「5~6員ヘテロアリール基」は5~6個の環原子からなる、共役π電子系を有する単環基を表し、その1、2、3または4個の環原子は独立にO、SおよびNから選ばれるヘテロ原子で、残りは炭素原子である。ここで、窒素原子は任意に第四級アンモニウム化されてもよく、窒素および硫黄のヘテロ原子は任意に酸化されてもよい(すなわちNOおよびS(O)pで、pは1または2である)。5~6員ヘテロアリール基はヘテロ原子または炭素原子を通して分子のほかの部分と連結してもよい。前記5~6員ヘテロアリール基は5員ヘテロアリール基および6員ヘテロアリール基を含む。前記5~6員ヘテロアリール基の実例は、ピロリル基(N-ピロリル基、2-ピロリル基および3-ピロリル基などを含む)、ピラゾリル基(2-ピラゾリル基および3-ピラゾリル基などを含む)、イミダゾリル基(N-イミダゾリル基、2-イミダゾリル基、4-イミダゾリル基および5-イミダゾリル基などを含む)、オキサゾリル基(2-オキサゾリル基、4-オキサゾリル基および5-オキサゾリル基などを含む)、トリアゾリル基(1H-1,2,3-トリアゾリル基、2H-1,2,3-トリアゾリル基、1H-1,2,4-トリアゾリル基および4H-1,2,4-トリアゾリル基などを含む)、テトラゾリル基、イソオキサゾリル基(3-イソオキサゾリル基、4-イソオキサゾリル基および5-イソオキサゾリル基などを含む)、チアゾリル基(2-チアゾリル基、4-チアゾリル基および5-チアゾリル基などを含む)、フリル基(2-フリル基および3-フリル基などを含む)、チエニル基(2-チエニル基および3-チエニル基などを含む)、ピリジル基(2-ピリジル基、3-ピリジル基および4-ピリジル基などを含む)、ピラジニル基またはピリミジニル基(2-ピリミジニル基および4-ピリミジニル基などを含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C3-6シクロアルキル基」は3~6個の炭素原子からなる、飽和の環状炭化水素基を表し、単環系および二環系で、前記C3-6シクロアルキル基
はC3-5シクロアルキル基、C4-5シクロアルキル基およびC5-6シクロアルキル基などを含み、1価、2価または多価のものでもよい。C3-6シクロアルキル基の例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを含むが、これらに限定されない。
一部の実施例において、用語「ヘテロアルキル基」そのものまたはもう一つの用語と合わせて、安定した直鎖、分枝鎖の炭化水素原子団あるいはその組合せを表し、所定の数の炭素原子および一つ以上のヘテロ原子からなる。一つの典型的な実施例において、ヘテロ原子はB、O、NおよびSから選ばれ、その中では、窒素および硫黄原子は任意に酸化され、窒素ヘテロ原子は任意に第四級アンモニウム化された。ヘテロ原子またはヘテロ原子団はヘテロ炭化水素基の内部の任意の箇所に位置してもよく、当該炭化水素基の分子のほかの部分に付着する箇所を含むが、用語「アルコキシ基」、「アルキルアミノ基」および「アルキルチオ基」(またはチオアルコキシ基)は通常の表現で、それぞれ一つの酸素原子、アミノ基またはイオン原子を通して分子のほかの部分と連結するアルキル基を指す。実例は-CH-CH-O-CH、-CH-CH-NH-CH、-CH-CH-N(CH)-CH、-CH-S-CH-CH、-CH-CH、-S(O)-CH、-CH-CH-S(O)-CHを含むが、これらに限定されない。多くとも二個のヘテロ原子が連続してもよく、例えば、-CH-NH-OCHが挙げられる。
特別に定義しない限り、用語「アルキル基」は直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素基を表し、単置換のもの(たとえば-CHF)でも多置換のもの(たとえば-CF)でもよく、1価のもの(たとえばメチル基)、2価のもの(たとえばメチレン基)または多価のもの(たとえばメチン基)でもよい。アルキル基の例は、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(たとえば、n-プロピル基やイソプロピル基)、ブチル基(たとえば、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基)、ペンチル基(たとえば、n-ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基)などを含む。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルキル基」は直鎖または分岐鎖の1~3個の炭素原子からなる飽和炭化水素基を表す。前記C1-3アルキル基はC1-2アルキル基およびC2-3アルキル基などを含み、1価のもの(たとえばメチル基)、2価のもの(たとえばメチレン基)または多価のもの(たとえばメチン基)でもよい。C1-3アルキル基の実例は、メチル基 (Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n-プロピル基およびイソプロピル基を含む)などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルコキシ基」は一つの酸素原子を通して分子のほかの部分と連結している、1~3個の炭素原子を含むアルキル基を表す。前記C1-3アルコキシ基はC1-2アルコキシ基、C2-3アルコキシ基、Cアルコキシ基およびCアルコキシ基などを含む。C1-3アルコキシ基の実例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n-プロポキシ基およびイソプロポキシ基を含む)などを含むが、これらに限定されない。
特別に定義しない限り、用語「シクロアルキル基」は任意の安定した環状または多環炭化水素基を含み、炭素原子のいずれも飽和のもので、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの、2価のものまたは多価のものでもよい。このようなシクロアルキル基の実例は、シクロプロピル基、ノルボルナニル基、[2.2.2]ビシクロオクタン、[4.4.0]ビシクロデカンなどを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「ハロ」または「ハロゲン」そのものまたはもう一つの置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素の原子を表す。また、用語「ハロアルキル基」とは、モノハロアルキル基とポリハロアルキル基を含む。例えば、用語「ハロ
(C-C)アルキル基」とは、トリフルオロメチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、4-クロロブチル基および3-ブロモプロピル基などを含むが、これらに限定されない。別途に定義しない限り、ハロアルキル基の実例は、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ペンタフルオロエチル基およびペンタクロロエチル基を含むが、これらに限定されない。
「アルコキシ基」とは酸素橋で連結された特定の数の炭素原子を有する上記アルキル基を表し、別途に定義しない限り、C1-6アルコキシ基は、C、C、C、C、CおよびCのアルコキシ基を含む。アルコキシ基の例は、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、s-ブトキシ基、t-ブトキシ基、n-ペントキシ基およびS-ペントキシ基を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「アリール基」とは、多不飽和の芳香族炭化水素置換基を表し、単置換のものでも多置換のものでもよく、1価のもの、2価のものまたは多価のものでもよく、単環または多環(たとえば1-3個の環で、ここで、少なくとも1個の環が芳香族のものである)でもよく、一つに縮合してもよく、共役結合してもよい。用語の「ヘテロアリール基」とは1-4個のヘテロ原子を含むアリール基(または環)である。一つの例示的な実例において、ヘテロ原子はB、N、OおよびSから選ばれ、その中では、窒素および硫黄原子は任意に酸化され、窒素ヘテロ原子は任意に第四級アンモニウム化された。ヘテロアリール基はヘテロ原子を通して分子のほかの部分と連結してもよい。アリール基またはヘテロアリール基の非制限的な実施例は、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピラジニル基、オキサゾリル基、フェニルオキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、フリル基、チエニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ベンゾチアゾリル基、プリニル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリル基、イソキノリル基、キノキサリニル基、キノリル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、4-ビフェニル基、1-ピロリル基、2-ピロリル基、3-ピロリル基、3-ピラゾリル基、2-イミダゾリル基、4-イミダゾリル基、ピラジニル基、2-オキサゾリル基、4-オキサゾリル基、2-フェニル-4- オキサゾリル基、5-オキサゾリル基、3 -イソオキサゾリル基、4-イソオキサゾリル基、5-イソオキサゾリル基、2-チアゾリル基、4-チアゾリル基、5-チアゾリル基、2-フリル基、3-フリル基、2-チエニル基、3-チエニル基、2-ピリジル基、3-ピリジル基、4-ピリジル基、2-ピリミジニル基、4-ピリミジニル基、5-ベンゾチアゾリル基、プリニル基、2-ベンゾイミダゾリル基、5-インドリル基、1-イソキノリル基、5-イソキノリル基、2-キノキサリニル基、5-キノキサリニル基、3-キノリル基および6-キノリル基を含む。上記アリール基およびヘテロアリール基の環系の置換基はいずれも後記の許容される置換基から選ばれる。
別途に定義しない限り、Cn-n+mまたはC-Cn+mはn~n+m個の炭素の任意の一つの具体的な様態を含み、たとえば、C1-12はC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11、およびC12を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、たとえば、C1-12はC1-3、C1-6、C1-9、C3-6、C3-9、C3-12、C6-9、C6-12、およびC9-12などを含む。同様に、n員~n+m員は環における原子数がn~n+m個であることを表し、たとえば、3-12員環は3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、および12員環を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、たとえば、3-12員環は3-6員環、3-9員環、5-6員環、5-7員環、6-7員環、6-8員環、および6-10員環などを含む。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造するができ、以下挙げられた具体的な実施形態、ほかの化学合成方法と合わせた実施形態および当業者に熟知の同
等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は様々な用途または適応症に有用で、本願で挙げられた具体的な用途または適応症を含むが、これらに限定されない。
本発明に使用される溶媒は市販品として入手可能である。
本発明の各実施例に係る高速液体クロマトグラフィーによる分離はいずれも中性分離を利用した。
本発明は下記略号を使用する。aqは水を、HATUはO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートを、EDCはN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩を、m-CPBAは3-クロロ過安息香酸を、eqは当量、等量を、CDIはカルボニルジイミダゾールを、DCMはジクロロメタンを、PEは石油エーテルを、DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを、DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを、DMSOはジメチルスルホキシドを、EtOAcは酢酸エチルを、EtOHはエタノールを、MeOHはメタノールを、CBzはアミン保護基のベントキシカルボニル基を、BOCはアミン保護基のt-ブチルカルボニル基を、HOAcは酢酸を、NaCNBHはシアノ水素化ホウ素ナトリウムを、r.t.は室温を、O/Nは一晩行うことを、THFはテトラヒドロフランを、BocOはジカルボン酸ジ-t-ブチルを、TFAはトリフルオロ酢酸を、DIPEAはジイソプロピルエチルアミンを、SOClは塩化チオニルを、CSは二硫化炭素を、TsOHはp-トルエンスルホン酸を、NFSIはN-フルオロ-N-(ベンゼンスルホニル)ベンゼンスルホニルアミドを、n-BuNFはテトラブチルアンモニウムフルオリドを、iPrOHは2-プロパノールを、mpは融点を、LDAはリチウムジイソプロピルアミドを、Pd(PPhはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを、IVは静脈注射を、POは経口投与を表す。
本発明の化合物は本発明の通常の命名原則またはChemDraw(登録商標)ソフトによって名付けられ、市販化合物はメーカーのカタログの名称が使用された。
具体的な実施形態
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明の何らの不利な制限にもならない。ここで、本発明を詳しく説明し、その具体的な実施例の形態も公開したため、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、本発明の具体的な実施形態に様々な変更や改良を加えることができることは、当業者にとって明らかである。
実施例1

工程1
化合物1a(20.0 g, 104 mmol, 1.00 eq)および濃アンモニア水(200 mL, 1.45 mol, 14.0 eq)をオートクレーブに密閉し、130℃で24時間撹拌し、圧力は約0.9MPaであった。反応液を濃縮し、化合物1bを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 173および175、実測値173および175。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ: 8.03 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.56 (br s, 2H), 6.61 (d, J=8.0 Hz, 1H)。
工程2
化合物1b(17.0 g, 98.5 mmol, 1.00 eq)、塩化アンモニウム(10.5 g, 197 mmol, 2.00 eq)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(13.3 g, 98.5 mmol, 1.00 eq)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(18.9 g, 98.5 mmol, 1.00 eq)およびジイソプロピルエチルアミン(38.2 g, 296 mmol, 3.00 eq)をN,N-ジメチルホルムアミド(200.0 mL)に溶解させた。混合物を20℃で16時間撹拌した。反応完了後、溶媒を減圧で回転乾燥し、水(200 mL)を入れ、酢酸エチルで抽出し(200 mL×3 )、合併した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1、R=0.4)によって化合物を得、酢酸エチル(50 mL)で10分間スラリー結晶化を行い、化合物1cを得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ: 7.96 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.62 (br s, 2H), 7.40 (br s, 1H), 6.61 (d, J=8.0 Hz, 1H)。
工程3
化合物1c(8.00 g, 46.6 mmol, 1.00 eq)および塩化オキサリル(7.1 g, 56.0 mmol, 4.9 mL, 1.00 eq)を順にトルエン(200 mL)に入れた。 混合物を110℃で15時間撹拌した。室温
に冷却し、ろ過し、乾燥した。化合物1dを得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ: 8.24 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J=8.0 Hz, 1H)。
工程4
化合物1d(6.00 g, 30.4 mmol, 1.00 eq)およびジイソプロピルエチルアミン(11.8 g, 91.1 mmol, 15.9 mL, 3.00 eq)を順にトルエン(100 mL)に入れた。混合物を70℃で半時間撹拌した。室温に冷却し、塩化ホスホリル(14.0 g,91.1 mmol,8.5 mL,3.00 eq)を混合物に滴下した。混合物を100℃で2時間撹拌した。室温に冷却し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1、Rf=0.4)によって化合物1eを得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ: 8.45 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J=8.3 Hz, 1H)。
工程5
化合物1e(1.90 g, 8.10 mmol, 1.00 eq)、(S)-2-メチルモルホリン(819 mg, 8.10 mmol, 1.00 eq)およびジイソプロピルエチルアミン(2.09 g, 16.2 mmol, 2.83 mL, 2.00 eq)をジクロロメタン (50 mL)に溶解させ、得られた溶液を25℃で2時間反応させた。反応完了後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)によって化合物1fを得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ: 8.47 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.55 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.71-4.72 (m, 1H), 4.12-4.09 (m, 1H), 3.92-3.91 (m, 1H), 3.84 - 3.74 (m, 1H), 3.73 - 3.64 (m, 2H), 3.54-3.53 (m, 1H), 1.46 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
工程6
化合物1f(1.2 g, 4.01 mmol, 1.00 eq)、化合物1g(1.15 g, 4.41 mmol, 1.10 eq)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(232 mg, 200 μmol, 0.05 eq)および炭酸カリウム(1.66 g, 12.0 mmol, 3.00 eq)を水(24
mL)および1,4-ジオキサン(120 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、60℃で5時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(30mL)を入れて希釈した後、酢酸エチルで抽出し(50 mL× 2)、合併した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)によって化合物1hを得た。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ: 8.71 (s, 1H), 8.67 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.55 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.39 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.14 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.01 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.68 (t, J=7.6 Hz, 1H), 4.75 (d, J=6.4 Hz, 1H), 4.17-4.15 (m, 1H), 3.94-3.92 (m, 1H), 3.87 - 3.77 (m, 1H), 3.72 (s, 2
H), 3.59-3.57 (m, 1H), 2.86-2.84 (m, 3H), 1.49 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
工程7
化合物1h(50 mg, 126 μmol, 1 eq)、化合物1i(18.8
mg, 126μmol, 1 eq)およびDIPEA (16.2 mg, 126μmol, 21.89 μL, 1 eq)をDMSO(3 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で20時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物1を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 475、実測値475。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.62 (s, 1H), 8.32 - 8.30 (m, 2H), 7.96 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.72-7.61 (m, 2H), 4.52 (br s, 1H), 4.09-3.92 (m, 6H), 3.91 -3.82(m, 3H),
3.76-3.74 (m, 3H), 2.99 (s, 3H), 1.49 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.81 (s, 2H), 0.71 (s,
2H)。
実施例2

化合物1(40 mg, 84.3 μmol, 1.00 eq)を130℃のキシレン(2 mL)に溶解させた後、ローソン試薬(37.5 mg, 92.7 μmol, 1.10 eq)を分けて上記反応液に入れ、窒素ガスで3回置換した後、窒素ガスの保護下において130℃で17時間反応させ、反応完了後、溶媒を減圧で回転乾燥し、粗製品に水(10 mL)、ジクロロメタンで抽出し(10 mL×3 )、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、残留物を分取薄層クロマトグラフィーによって分離し(酢酸エチル100%)、この粗製品を分取液体クロマトグラフィーによって分離し、化合物2を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 491、実測値491。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.47 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.05 (d, J=7.8 Hz, 1H), 8.02-7.95 (m, 2H), 7.47-7.36 (m, 2H), 4.30 (s, 1H), 4.04-3.83 (m, 5H), 3.80-3.78
(m, 4H), 3.73-3.60 (m, 3H), 3.33 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.41 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.80-0.74 (m, 2H), 0.60-0.59 (m, 2H)。
実施例3

工程1
化合物1f (0.5 g, 1.37 mmol, 1 eq)、化合物3a (246 mg, 1.37 mmol, 1 eq)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(79.2 mg, 68.53 μmol, 0.05 eq)および無水炭酸ナトリウム(436 mg, 4.11 mmol, 3 eq)をジオキサン(6.0 mL)および水(2.0 mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換した後、窒素ガスの保護下において70℃で3時間反応させた。反応完了後、溶媒を減圧で回転乾燥し、残りの固体に水(20 mL)、酢酸エチル(10 mL×3 )を入れて希釈し、ろ過・分液し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1によって化合物3bを得た。
工程2
化合物3b(180 mg, 375 μmol, 1 eq)、化合物1i(56.0 mg, 375 μmol, 1 eq, HCl)およびDIPEA (145 mg, 1.12 mmol, 196 μL, 3 eq)をDMSO(3 mL)に溶解させた後、70℃で15時間反応させた。反応完了後、化合物3cは処理せずにそのまま次の工程の反応を行った。
工程3
化合物3c(30.0 mg, 65.0 μmol, 1 mL, 1 eq)、化合物3d(10.9 mg, 130 μmol, 2 eq, HCl)、DIPEA(25.2 mg, 195 μmol, 34.0 μL, 3 eq)およびHATU (49.4 mg, 130 μmol, 2 eq)をDMSO(2 mL)に溶解させた後、27℃で20時間反応させた。反応完了後、高速液体クロマトグラフィー法によって分離して化合物3を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 491、実測値491。
H NMR: (400 MHz, CDCl) δ: 9.29 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.13 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.8 (d, J=7.6Hz, 1H), 7.49 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.37-7.46 (m, 1H), 4.22-4.37 (m, 1H), 3.89-4.06 (m, 3H), 3.75-3.89 (m, 9H), 3.60-3.73 (m, 3H), 1.41 (d, J=6.4 Hz, 3H), 0.74-0.81 (m, 2H), 0.61 (br s, 2H)。
実施例4
工程1
化合物4a(180 mg, 375 μmol, 1 eq)、化合物1i(56.0 mg, 375 μmol, 1 eq, HCl)およびDIPEA(145 mg, 1.12 mmol, 196 μL, 3 eq)をDMSO(3 mL)に溶解させ、70℃で15時間反応させた。反応完了後、化合物4bを得たが、そのまま次の工程の反応を行った。
MS-ESI計算値[M+H] 476、実測値476。
工程2
化合物4b(178 mg, 374.31 μmol, 1 eq)およびLiOH(23.56 mg, 561.47 μmol, 1.5 eq)をジメチルスルホキシド(3 mL)に溶解させ、室温で24時間反応させ、LC-MSによるモニタリングでは、化合物3は見られなかった。反応液に水酸化ナトリウム(29.95 mg, 748.63 μmol, 2 eq)を追加し、続いて20時間反応させた。反応完了後、得られた混合物をそのまま高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物4cを得た。
工程3
化合物4c(20 mg, 42.9 μmol, 1 eq)、化合物4d (5.99 mg, 47.2 μmol, 4.13 μL, 1.1 eq)およびDMF
(314 μg, 4.29 μmol, 0.33 μL, 0.1 eq)をジクロロメタン(2 mL)に溶解させ、得られた溶液を室温で1時間反応させた。反応完了後、化合物4eを得たが、処理せずにそのまま次の工程の反応を行った。
工程4
化合物4f(60 mg, 125.01 μmol, 1 eq)を化合物4e(86.9 mg, 1.25 mmol, 10 eq, HCl)およびDIPEA (194 mg, 1.50 mmol, 261 μL, 12 eq)のジクロロメタン(2 mL)溶液に入れた後、室温で2時間反応させた。高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物4を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 477、実測値477。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.57 (s, 1H), 8.34-8.31 (m, 2H), 7.90 (d, J=7.6 Hz,
1H), 7.57-7.78 (m, 2H), 4.62-4.60 (m, 3H), 4.04-4.02 (m, 2H), 4.01-3.92 (m, 3H),
3.87-3.85 (m, 3H), 3.78-3.76 (m, 2H), 1.51 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.93-0.61 (m, 4H)。
実施例5

工程1
化合物1h(300 mg, 754 μmol, 1.00 eq)、化合物5a(301 mg, 1.13 mmol, 1.50 eq)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(43.6 mg, 37.7 μmol, 0.05 eq)および炭酸ナトリウム(240 mg, 2.26 mmol, 3.00 eq)を水(3 mL)および1,4-ジオキサン(10 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、90℃で16時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(10mL)を入れて希釈し、酢酸エチルで抽出し(20 mL× 3)、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%、R=0.4)によって黄色の固体(200 mg)を得た。純度:63.8%、収率:27%。そのうちの40 mgを分取高速液体クロマトグラフィー法によって分離・精製して化合物5bを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 502、実測値502。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.70 (s, 1H), 8.44 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.41 (br d, J=
8.0Hz, 1H), 8.02-7.92 (m, 2H), 7.66 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.35-7.25 (m, 1H), 4.68-4.66 (m, 1H), 4.21-4.210 (m, 1H), 4.05-3.96 (m, 5H), 3.90-3.72 (m, 4H), 3.00 (s, 3H), 2.92 (br s, 2H), 2.56 (s, 2H), 1.94
(t, J=6.4 Hz, 2H), 1.53 (d, J=6.4 Hz, 3H)。
工程2
パラジウム炭素(10 mg,含有量10%,水分:50%)を化合物5b(80 mg, 160 μmol, 1.00 eq)のメタノール(10 mL)溶液に入れ、水素ガスで3回置換した。混合物を窒素ガスの雰囲気(15 psi)において20℃で16時間反応させた。ろ過し、ケーキを10 mLのメタノールで洗浄し、ろ液を濃縮した。粗製品を分取高速液体クロマトグラフィー法によって分離・精製して化合物5を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 504、実測値504。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.73 (s, 1H), 8.48 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.45 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 8.02 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.98
(br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.66 (t, J=8.0 Hz, 1H), 4.78-4.76 (m, 1H), 4.26-4.24 (m, 1H), 4.05-3.94 (m, 5H), 3.89-3.70 (m, 4H), 3.00 (s, 3H), 2.94-2.82 (m, 1H), 2.12-1.99 (m, 4H), 1.92-1.90 (m, 2H), 1.78-1.67 (m, 2H), 1.57 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例6

工程1
化合物1h(50.0 mg, 126 μmol, 1.00 eq)、化合物6a(32.5 mg, 189 μmol, 1.50eq, 0.5当量シュウ酸塩)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(48.7 mg, 377 μmol, 3.00 eq)をジメチルスルホキシド(1.00 mL)に溶解させた後、反応液を70℃で16時間撹拌した。反応完了後、分取高速液体クロマトグラフィー法によって分離・精製して化合物6を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 489、実測値489。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ: 8.64 (s, 2H), 8.31 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.24 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.95 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.69 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.62 (t, J=7.6 Hz, 1H), 4.47-4.45 (m, 1H), 3.95 - 3.82 (m, 6H), 3.79 - 3.70 (m, 1H), 3.69 - 3.50 (m, 7H), 2.84 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.76 (br t,
J=4.8 Hz, 4H), 1.38 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例7

化合物1h(50.0 mg, 126 μmol, 1.00 eq)、化合物7a(32.5 mg, 189 μmol, 1.50eq, 0.5当量シュウ酸塩)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(48.7 mg, 377 μmol, 3.00 eq)をジメチルスルホキシド(1.00 mL)に溶解させた後、反応液を70℃で16時間撹拌した。反応完了後、分取高速液体クロマトグラフィー法によって分離・精製して化合物7を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 489、実測値489。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ: 8.70 - 8.60
(m, 2H), 8.30 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 8.22 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.95 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.68 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.62 (t, J=8.0 Hz, 1H), 4.47 - 4.27 (m, 5H), 3.96 -
3.56 (m, 10H), 2.84 (d, J=4.4 Hz, 3H), 1.83 (br t, J=5.2 Hz, 4H), 1.37 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例8

化合物1h(20 mg, 50.3 μmol, 1.00 eq)、化合物8a(13.4 mg, 75.4 μmol, 1.50 eq, HCl)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(19.5 mg, 151 μmol, 26.3 μL, 3.00 eq)をジメチルスルホキシド(1 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で40時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって分離して化合物8を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 503、実測値503。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.62 (s, 1H), 8.33 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.26 (d, J=8.0
Hz, 1H), 7.95 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.67-7.61 (m, 2H), 4.51 (br d, J=7.03 Hz, 1H),
4.13-4.05 (m, 2H), 4.02-3.85 (m, 7H), 3.82-3.69 (m, 3H), 3.65 (s, 2H), 2.99 (s,
3H), 1.92 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.69 (t, J=5.6 Hz, 4H), 1.48 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例9

化合物9a(100 mg, 175 μmol, 1 eq)、化合物1i(26.28 mg, 175.67 μmol, 1 eq, HCl)およびDIPEA (68.1 mg, 527 μmol, 91.8 μL, 3 eq)をDMSO(5
mL)に溶解させた後、70℃で18時間反応させた。反応完了後、水(10 mL)で反応液を希釈した後、酢酸エチル(15 mL×5 )で抽出し、分液し、合併した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して回転乾燥し、残留物を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物9を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 487、実測値487。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.63 (s, 1H), 8.22 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.14 (d, J=8.0
Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.50-7.61 (m, 2H), 6.56 (s, 1H), 4.59 (s, 2H),
3.69-4.23 (m, 10H), 3.07 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.06-2.20 (m, 2H), 1.98-2.06 (m, 2H), 0.90(s, 2H), 0.69 (s, 2H)。
実施例10

化合物1h(50.0 mg, 126 μmol, 1.00 eq)、化合物10a(20.9 mg, 188 μmol, 1.50 eq)およびトリエチルアミン(38.2 mg, 377 μmol, 52.3 μL, 3.00 eq)をジメチルスルホキシド(1.00 mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換した後、反応液を70℃で12時間撹拌し、反応完了後、高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物10を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 473、実測値473。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.61 (s, 1H), 8.32 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.23 (d, J=8.4
Hz, 1H), 7.95 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.59-7.66 (m, 2H), 4.49-4.47 (m, 1H), 4.00-4.07 (m, 4H), 4.00-3.92 (m, 2H), 3.89-3.87 (m, 1H), 3.82-3.67 (m, 3H), 2.99 (s, 3H), 1.49-1.46 (m, 7H), 0.43 (s, 4H)。
実施例11

工程1
化合物11a(1.0 g, 3.41 mmol, 1 eq)、化合物11b(510 mg, 3.41 mmol, 1 eq, HCl)を無水ジクロロメタン(80 mL)に溶解させた後、DIPEA(441 mg, 3.41 mmol, 594 μL, 1 eq)を入れ、混合溶液を20℃で18時間反応させた。完全に反応した後、減圧で濃縮し、残渣を分取薄層クロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)化合物11cを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 311,312および313、実測値311,312および313。
H NMR (400 MHz, CDCl)δ: 8.14 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.36 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.84 ( s, 2H), 3.97 (d, J=11.2 Hz, 2H), 3.83 (d, J=11.2Hz, 2H), 2.24-2.16 (m, 2H), 2.10-2.01 (m, 2H)。
工程2
化合物11c(200 mg, 643 μmol, 1 eq)、化合物11d(167 mg, 643 μmol, 1 eq)、KCO(266 mg, 1.93 mmol, 3 eq)およびPd(PPh(37.1 mg, 32.1 μmol, 0.05 eq)を無水ジオキサン(30 mL)および水(6 mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、混合溶液を窒素ガスの雰囲気において90℃で2時間反応させた。完全に反応した後、反応液を減圧で濃縮した後、水を20 mL入れ、酢酸エチル(20 mL×3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液を減圧で濃縮し、残渣をプレートクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチル100%)化合物11eを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 409および411、実測値409および411。
工程3
化合物11e(120 mg, 294 μmol, 1 eq)、化合物1i (33.2 mg, 222 μmol, HCl)およびDIPEA(37.9 mg, 294 μmol, 51.1 μL, 1 eq)をDMSO (6 mL)に溶解させ、混合溶液を窒素ガスの雰囲気において70℃で17時間反応させた。完全に反応した後、高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物11を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 486、実測値486。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.38 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.24 (br s, 1H), 8.03 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.94-7.89 (m, 1H), 7.71 (d,
J=8.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.83 (s, 1H), 4.06-3.97 (m, 4H), 3.94 (s, 2H), 3.87 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.80 (br d, J=10.4 Hz, 2H), 2.17-2.00 (m, 4H), 0.86-0.80 (m, 2H), 0.76-0.70 (m, 2H)。
実施例12
Figure 0007340519000082

化合物1h(80 mg, 201 μmol, 1 eq)、化合物12a (28.8 mg, 201 μmol, 25.7 μL, 1 eq)、ジイソプロピルエチルアミン(26.0 mg, 201 μmol, 35.0 μL, 1 eq)をジメチルスルホキシド(4.00 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で1.5時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物12を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 505、実測値505。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.62-8.60 (m
, 1H), 8.31 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.24 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.95 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.65-7.60 (m, 2H), 4.50 (br d, J=6.8 Hz, 1H), 4.09-4.02 (m, 8H), 4.00-3.93 (m, 2H), 3.90-3.84 (m, 1H), 3.81-3.68 (m, 3H),
2.99 (s, 3H), 1.80-1.74 (m, 4H), 1.48 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例13
Figure 0007340519000083
Figure 0007340519000084

化合物1h(50.0 mg, 126 μmol, 1 eq)、化合物13a(19.8 mg, 126 μmol, 1 eq)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(48.7 mg, 377 μmol, 65.7 μL, 3 eq)をジメチルスルホキシド(2 mL)に溶解させ、70℃で16時間反応させた。反応完了後、高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物13を得た。
MS-ESI[M+H]計算値:519、実測値:519。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.63 (s, 1H), 8.24 (d, J=8.00 Hz, 1H), 8.06 (d, J=8.00 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.00 Hz, 1H), 7.49-7.64 (m, 2H), 6.52 (br s, 1H), 4.40 (br d, J=6.8 Hz, 1H), 4.02 (br d, J=10.8 Hz, 3H), 3.83-3.94 (m, 6H), 3.66-3.83 (m, 7H), 3.08 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.80-1.93
(m, 2H), 1.73 (br s, 2H), 1.50 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例14
Figure 0007340519000085
Figure 0007340519000086

工程1
化合物14a(0.08 g, 359 μmol, 1 eq)、ビス(ピナコラト)ジボロン(109 mg, 430 μmol, 1.2 eq)、Pd(dppf)Cl(10.5 mg, 14.4 μmol, 0.04 eq)および酢酸カリウム(106 mg, 1.08 mmol, 3 eq)を20 mLの無水ジオキサンに溶解させ、混合溶液を窒素ガスの保護下において90℃で22時間反応させた。完全に反応した。その後、反応液を濃縮し、化合物14bを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 270、実測値270。
工程2
化合物1f(0.1 g, 334 μmol, 1 eq)、化合物14b(99.3 mg, 367 μmol, 1.1 eq)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(19.3 mg, 16.7 μmol, 0.05 eq)および炭酸カリウム(139 mg, 1.00 mmol, 3 eq)を無水ジオキサン(20 mL)および水(4 mL)に溶解させ、混合溶液を窒素ガスの保護下において70℃で3.5時間反応させた。完全に反応したら、冷却後、反応液に10 mLの水および60 mL(20mL×3)の酢酸エチルを入れて抽出した。その後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって分離して化合物14cを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 407,409、実測値407,409。
工程3
化合物14c(0.04 g, 93.4 μmol, 1 eq)、化合物1i(13.9 mg, 93.4 μmol, 1 eq, HCl)およびジイソプロピルエチルアミン(12.1 mg, 93.4 μmol, 16.3 μL, 1 eq)
をジメチルスルホキシド(3 mL)に溶解させ、反応液を70℃で17時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物14を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 484、実測値484。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ:8.30 (d, J=8.4Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.08 (dd, J=1.6,
8.4 Hz, 1H), 8.01 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.80 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz,
1H), 6.90 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.52 (br s, 1H), 4.07-3.94 (m, 6H), 3.91-3.84 (m, 3H), 3.80-3.72 (m, 3H), 1.49 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.84-0.79 (m, 2H), 0.72 (s, 2H)。
実施例15
Figure 0007340519000087
Figure 0007340519000088

工程1
化合物1h(70 mg, 176 μmol, 1 eq)、化合物15a(40.2 mg, 176 μmol, 1 eq)およびジイソプロピルエチルアミン(22.7 mg, 176 μmol, 30.7 μL, 1 eq)をジメチルスルホキシド(5 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で17時間反応させた。完全に反応したら、反応系を冷却し、さらに反応液に10 mLの水および30 mLの酢酸エチルを入れて抽出した。その後、有機相に水を入れて余分のジメチルスルホキシドを抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。プレートクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=0/1)によって化合物15bを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 590、実測値590。
工程2
化合物15b(100 mg, 169 μmol, 1 eq)を酢酸エチル(3 mL)に溶解させた後、上記溶液に塩酸/酢酸エチル(4 M, 3 mL, 70.8
eq)を入れ、反応液を20℃で3時間反応させた。完全に反応した後、反応液を濃縮し、さらに10 mLの水および45 mL(15 mL×3)の酢酸エチルを入れて抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。少量の反応液を取って高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物15を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 490、実測値490。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.62 (s, 1H), 8.36-8.29 (m, 2H), 7.96 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.69 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.64 (t, J=7.8 Hz, 1H), 4.62 (br d, J=6.4 Hz, 1H), 4.19-3.86 (m, 7H), 3.81-3.72 (m, 5H), 3.65 (br d, J=9.2 Hz, 2H), 3.53 (br d, J=8.0 Hz, 2H), 2.99 (s, 3H), 1.51 (d, J=6.8
Hz, 3H)。
実施例16
Figure 0007340519000089
Figure 0007340519000090

工程1
化合物16a(0.1 g, 446 μmol, 1 eq)、ビス(ピナコラト)ジボロン(136 mg, 536 μmol, 1.2 eq)、Pd(dppf)Cl(13.1 mg, 17.9 μmol, 0.04 eq)および酢酸カリウム(131 mg, 1.34 mmol, 3 eq)を10 mLの無水ジオキサンに溶解させ、混合溶液を窒素ガスの保護下において90℃で2.5時間反応させた。質量分
析で30%の産物の生成が検出されたら、反応を停止させた。その後、反応液を濃縮して化合物16bを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 272、実測値272。
工程2
化合物1f(0.1 g, 334 μmol, 1 eq)、化合物16b(90.6 mg, 334 μmol, 1 eq)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(19.3 mg, 16.7 μmol, 0.05 eq)および炭酸カリウム(139 mg, 1.00 mmol, 3 eq)を無水ジオキサン(20
mL)および水(4 mL)に溶解させ、混合溶液を窒素ガスの保護下において70℃で15時間反応させた。完全に反応したら、冷却後、反応液に10 mLの水および60
mL(20mL×3)の酢酸エチルを入れて抽出した。その後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって分離し(メタノール/酢酸エチル)、化合物16cを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 408,410、実測値408,410。
工程3
化合物16c(0.1 g, 153 μmol, 1 eq)、化合物1i(22.9 mg, 153 μmol, 1 eq, HCl)およびジイソプロピルエチルアミン(19.7 mg, 153 μmol, 26.6 μL, 1 eq)をジメチルスルホキシド(4 mL)に溶解させ、反応液を70℃で15時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物16を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 485、実測値485。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 9.21 (s, 1H), 8.61-8.55 (m, 2H), 8.23 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.61 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.50 (br d, J=6.8 Hz, 1H), 4.04 (q, J=4.4 Hz, 2H), 4.00-3.92 (m, 4H), 3.90-3.84 (m, 3H), 3.80-3.69 (m, 3H),
1.48 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.86-0.78 (m, 2H), 0.75-0.69 (m, 2H)。
実施例17
Figure 0007340519000091
Figure 0007340519000092

工程1
化合物17a(100 mg, 448 μmol, 1.0 eq)、ビス(ピナコラト)ジボロン(125 mg, 493 μmol, 1.1 eq)、酢酸カリウム(132 mg, 1.34 mmol, 3.0 eq)およびPd(dppf)Cl(16.4 mg, 22.4 μmol, 0.05 eq)を無水ジオキサン(5
mL)に溶解させ、ガスを3回置換し、混合溶液を窒素ガスの雰囲気において100℃で17時間反応させた。完全に反応した後、反応液をそのまま次の工程に使用した。
MS-ESI計算値[M+H] 271、実測値271。
工程2
化合物17bを含有する上記反応液に化合物17c(134 mg, 448 μmol, 1.0 eq)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(25.9 mg, 22.4 μmol, 0.05 eq)および炭酸ナトリウム(143 mg, 1.34 mmol, 3.0 eq)を入れ、水(2 mL)および1,4-ジオキサン(5 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、70℃で4時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(10mL)を入れて希釈し、酢酸エチルで抽出し(10 mL× 3)、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、クロマトグラフィープレートによって分離し(酢酸エチル100%)、化合物17dを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 407,409、実測値407,409。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.60 (s, 1H),
8.14 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.10 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.79
(d, J=8.8 Hz, 1H), 7.62 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.54 - 7.45 (m, 1H), 6.68 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.62 (br d, J=4.3 Hz, 1H), 4.15
(br d, J=12.5 Hz, 1H), 3.98 - 3.92 (m, 1H), 3.81 - 3.67 (m, 4H), 1.53 (d, J=6.8
Hz, 3H)。
工程3
化合物17d(30 mg, 58.3 μmol, 1.00 eq)、化合物1i(13.1 mg, 87.5 μmol, 1.50 eq)およびDIPEA(22.6 mg, 175 μmol, 3.00 eq)をDMSO(3 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で17時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物17を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 484、実測値484。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.48 (s, 1H),
8.02 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.97 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.79 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 7.59
(d, J=2.3 Hz, 1H), 7.49 - 7.42 (m, 2H),
6.67 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.30 (br s, 1H), 4.01 - 3.56 (m, 12H), 1.40 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.79 - 0.73 (m, 2H), 0.61 (br s,
2H)。
実施例18-1および18-2
Figure 0007340519000093
Figure 0007340519000094
化合物1h(100 mg, 251 μmol, 1 eq)、化合物18a(34.1 mg, 251 μmol, 1 eq, HCl)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(97.5 mg, 754 μmol, 131 μL, 3 eq)をジメチルスルホキシド(2 mL)に溶解させ、70℃で18時間反応させた。反応完了後、高速液体クロマトグラフィー法によって精製してラセミ体を得、50 mg取ってキラル分割を行って化合物18-1および化合物18-2を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 461、実測値461。
化合物18-1のピーク出現位置:3.032 min(キラルカラム:AD-3 1
50×4.6mm, 移動相:40%エタノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:2.5 mL/min,カラム温度:40℃)。
18-1核磁気:H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.58
(br s, 1H), 7.84-8.23 (m, 3H), 7.41-7.59 (m, 2H), 6.52 (s, 1H), 4.39 (br s, 1H), 3.63-4.02 (m, 10H), 3.04-3.63 (m, 2H),
2.99 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.46 (s, 3H), 0.57-0.92 (m, 2H)。
化合物18-2のピーク出現位置:3.587 min(キラルカラム:AD-3 150×4.6mm, 移動相:40%エタノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:2.5 mL/min,カラム温度:40℃)。
18-2核磁気:H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.49-8.82 (m, 1H), 7.82-8.23 (m, 3H), 7.42-7.58 (m, 2H), 6.53 (br s, 1H), 4.39 (br s, 1H), 3.60-4.06 (m, 10H), 3.03-3.60 (m,
2H), 2.99 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.46 (s, 3H), 0.54-0.99 (m, 2H)。
実施例19
Figure 0007340519000095
Figure 0007340519000096

工程1
化合物19a(50 mg, 223 μmol, 1eq)、化合物19b(37.5 mg, 446 μmol, 40.8 μL, 2 eq)、p-トルエンスルホン酸(2.14 mg, 22.3 μmol, 1.59 μL, 0.1 eq)をテトラヒドロフラン(2 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、75℃で3時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(40mL)を入れて希釈し、そして飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10 mL)を入れ、酢酸エチルで抽出し(20 mL× 3)、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物19cを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 308,310、実測値308,310。
工程2
化合物19c(70 mg, 227 μmol, 1 eq)、ビス(ピナコラト)ジボロン(57.7 mg, 227 μmol, 1 eq)、Pd(dppf)Cl(8.31 mg, 11.4 μmol, 0.05 eq)、酢酸ナトリウム(66.9 mg, 681 μmol, 3 eq)を1,4-ジオキサン(3 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、100℃で16時間反応させ、反応完了後、化合物19eを得たが、処理せずにそのまま次の工程に投入した。
MS-ESI計算値[M+H] 356、実測値356。
工程3
化合物19d(80.7 mg, 227 μmol, 1eq)、化合物19e (68.0 mg, 227 μmol, 1 eq)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(13.1 mg, 11.4 μmol, 0.05 eq)および炭酸ナトリウム(72.2 mg, 681 μmol, 3 eq)を水(1 mL)および1,4-ジオキサン(3 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、90℃で4時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(30mL)を入れて希釈し、酢酸エチルで抽出し(30 mL× 3)、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)によって精製し、化合物19fを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 492,494、実測値492,494。
工程4
化合物19f(90 mg, 166 μmol, 1 eq)、化合物19g(24.9 mg, 166 μmol, 1 eq, HCl)およびDIPEA(64.6
mg, 499 μmol, 87.0 μL, 3 eq)をDMSO(2 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で16時間反応させた。完全に反応した後、化合物19hを得たが、処理せずにそのまま次の工程の反応に投入した。
MS-ESI計算値[M+H] 569、実測値569。
工程5
HCl(6 M, 166.48 μL, 6 eq)に化合物19h(94.7 mg, 166 μmol, 1 eq)のDMSO(2 mL)溶液を入れ、混合溶液を20 ℃で66時間反応させた。完全に反応した後、高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物19を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 485、実測値485。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.88 (s, 1H), 8.02-8.35 (m, 4H), 7.42-7.77 (m, 3H), 4.40 (br s, 1H), 4.01 (br d, J=10.4 Hz, 3H), 3.82-3.95 (m, 6H), 3.65-3.82 (m, 3H), 1.50 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.83 (s, 2H),
0.59-0.69 (m, 2H)。
実施例20
Figure 0007340519000097
Figure 0007340519000098

化合物1f(60 mg, 151 μmol, 1 eq)および化合物20a(22.6 mg, 151 μmol, 1 eq)を0.8 mLのテトラヒドロフランに溶解させ、カリウムt-ブトキシド(29.0 mg, 302 μmol, 2 eq)を入れ、Ruphos-Pd-G3(12.6 mg, 15.1 μmol, 0.1 eq)を入れ、反応液を窒素ガスで2分間置換した後、80℃で1時間反応させ、完全に反応した後、反応液に1 mLの水を入れ、高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物20を得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.18 (s, 1H),
8.09 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.62-7.53 (m, 2H), 7.21 (s, 1H), 4.51-4.18 (m, 3H), 4.08-3.95 (m, 2H), 3.90-3.75 (m, 6H), 3.64 (s, 2H), 3.08 (d, J=5.0 Hz, 3H), 1.31 (s, 3H), 1.09-1.02 (m, 2H), 0.90 (s, 2H)。
実施例21
Figure 0007340519000099
Figure 0007340519000100

工程1
化合物21a(5.46 g, 24.9 mmol, 3.27 mL, 1 eq)および炭酸水素ナトリウム(6.27 g, 74.6 mmol, 2.90 mL,
3 eq)を無水テトラヒドロフラン(80 mL)に溶解させた後、化合物21b(4.26 g, 74.6 mmol, 5.17 mL, 3 eq)を滴下し、混合
溶液を窒素ガスの保護下において20℃で16時間反応させた。完全に反応した後、反応液をろ過し、さらにろ液を濃縮して化合物21cを得た。
工程2
化合物21c (0.3 g, 1.25 mmol, 1 eq)、21d (476 mg, 1.87 mmol, 1.5 eq)、Pd(dppf)Cl(36.6 mg, 50.0 μmol, 0.04 eq)および酢酸カリウム(368 mg, 3.75 mmol, 3 eq)を無水ジオキサン(25 mL)に溶解させ、混合溶液を窒素ガスの保護下において90℃で2時間反応させた。完全に反応したら、反応系を冷却し、さらに減圧で濃縮し、さらに反応液に15 mLの水および60 mL(20mL×3)の酢酸エチルを入れて抽出した。その後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーによって分離し(42.5%--石油エーテル/酢酸エチル)、化合物21eを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 288、実測値288。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.95-7.89 (m, 2H), 7.85 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.42-7.33
(m, 1H), 2.83 (qt, J=3.6, 7.07 Hz, 1H),
1.28 (s, 12H),.83-0.76 (m, 2H), 0.54-0.59 (m, 2H)。
工程3
化合物1f(0.1 g, 334 μmol, 1 eq)、化合物21e(125 mg, 435 μmol, 1.3 eq)、ジイソプロピルアミンテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(23.2 mg, 20.1 μmol, 0.06 eq)および炭酸カリウム(139 mg, 1.00 mmol, 3 eq)を無水ジオキサン(10 mL)および水(2 mL)に溶解させ、反応液を70℃で4時間反応させた。完全に反応した後、反応液を減圧で濃縮し、さらにカラムクロマトグラフィーによって分離して(20.2%--メタノール/酢酸エチル)化合物21fを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 424,426、実測値424,426。
工程4
化合物21f(0.09 g, 212 μmol, 1 eq)、化合物1i(31.8 mg, 212 μmol, 1 eq, HCl)およびジイソプロピルアミン(27.4 mg, 212 μmol, 37.0 μL, 1 eq)をジメチルスルホキシド(4 mL)に溶解させ、反応液を70℃で15時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物21を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 501、実測値501。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.60 (s, 1H), 8.31 (d, J=8 Hz, 1H), 8.28 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.52 (br d, J=6.0 Hz, 1H), 4.07-3.93 (m, 6H), 3.89-3.83 (m, 3H), 3.80-3.71 (m, 3H), 2.92-2.91 (m, 1H), 1.48 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.90-0.79 (m, 4H), 0.74-0.68 (m, 4H)。
実施例22
Figure 0007340519000101
Figure 0007340519000102

工程1
化合物22a(5 g, 24.9 mmol, 1 eq)および化合物22b(3.79 g, 29.9 mmol, 2.61 mL, 1.2 eq)をジクロロメタン(50 mL)に溶解させ、DMF(18.2 mg, 249 μmol, 19.1 μL, 0.01 eq)を滴下し、室温で2時間反応させ、反応完了後、化合物22cを得た。
工程2
化合物22c(5.46 g, 29 mmol, 1 eq)、化合物22d(7.28 g, 99.5 mmol, 10.5 mL, 4 eq)およびDIPEA(12.9 g, 99.5 mmol, 17.3 mL, 4 eq)をジクロロメタン(50 mL)に溶解させ、室温で5時間反応させ、反応完了後、水で洗浄し(50 mL×3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥して化合物22eを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 256,258、実測値256,258。
工程3
化合物22e(300 mg, 1.17 mmol, 1 eq)、化合物22f(356.9 mg, 1.41 mmol, 1.2 eq)、酢酸カリウム(344 mg, 3.51 mmol, 3 eq)およびPd(dppf)Cl(42.9 mg, 58.6 μmol, 0.05 eq)を1,4-ジオキサン(10 mL)
に溶解させ、窒素ガスの保護下において、反応液を90℃で4時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(30 mL)を入れて希釈し、酢酸エチルで抽出し(20
mL× 3)、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル40%)によって化合物22gを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 304、実測値304。
工程4
化合物1f(98.7 mg, 330 μmol, 1 eq)、化合物22g (100 mg, 330 μmol, 1 eq)、炭酸ナトリウム(105 mg, 989 μmol, 3 eq)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(19.1 mg, 16.5 μmol, 0.05 eq)を1,4-ジオキサン(3 mL)および水(1 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、反応液を90℃で5時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(20 mL)を入れて希釈し、酢酸エチルで抽出し(20 mL× 3)、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)によって精製して化合物22hを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 440,442、実測値440,442。
工程5
化合物22h (60.0 mg, 136 μmol, 1 eq)、化合物1i(20.4 mg, 136 μmol, 1 eq, HCl)およびDIPEA (52.9 mg, 409 μmol, 71.3 μL, 3 eq)をDMSO (3
mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で15時間反応させ、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物22を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 517、実測値517。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.53 (s, 1H), 8.19 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.06 (d, J=8.6
Hz, 1H), 7.94 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.45-7.64 (m, 2H), 6.28 (br s, 1H), 4.32-4.48 (m, 1H), 3.62-4.24 (m, 12H), 1.43-1.61 (m, 12H), 0.58-0.95 (m, 4H)。
実施例23
Figure 0007340519000103
Figure 0007340519000104

工程1
化合物23a(23.0 g, 328 mmol, 24.5 mL, 1.0 eq)およびヨウ化亜鉛(5.20 g, 16.4 mmol, 0.05 eq)を200 mLのジクロロメタンに溶解させ、内部温度を0℃に低下させ、トリメチルシリルシアニド(39.1 g, 393 mmol, 49 mL, 1.2 eq)を入れ、反応液を25℃で18時間反応させ、完全に反応した後、反応液を濃縮して50 mLのアセトニトリルおよび50 mLの塩酸水溶液(1M)を入れ、25℃で5分間撹拌した。酢酸エチルで抽出し、有機相を乾燥し、ろ過し、濃縮し、蒸発残渣をシリカゲルクロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=100:1-1:1)化合物23bを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 4.30 (s, 1H), 2.62-2.59 (m, 2H), 2.33-2.30 (m, 2H), 1.95-1.79 (m, 2H)。
工程2
0℃の条件において、水素化アルミニウムリチウム(9.38 g,247 mmol, 1.5 eq)を含有するテトラヒドロフラン溶液(300 mL)に化合物23b(16.0 g, 164 mmol, 1 eq)を入れ、そして20℃で18時間反応させた。完全に反応した後、順に反応液に水(9.38 mL)、15%水酸化ナトリウム(9.38 mL)および水 (28.1 mL)を入れ、15分間撹拌し、ろ過し、濃縮して化合物23cを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 2.72 (s, 2H), 2.12-1.76 (m, 7H), 1.7-1.63 (m, 1H), 1.49-1.33 (m, 1H)。
工程3
0℃の条件において、化合物23c(2.0 g, 19.8 mmol, 1 eq)およびジイソプロピルエチルアミン(4.0 g, 31.0 mmol, 5.4 mL, 1.6 eq)を含有するジクロロメタン(20.0 mL)溶液にクロロアセチルクロリド(2.23 g, 19.8 mmol, 1.6 mL, 1.0 eq)を入れた。反応液を20℃で2時間反応させた。完全に反応した後、反応液を濃縮し、
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=100:1~1:1)化合物23dを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 6.99 (s, 1H), 4.17-4.02 (m, 2H), 3.50 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.71 (s, 1H), 2.14-1.98 (m, 4H), 1.81-1.71 (m, 1H), 1.64-1.49 (m, 1H)。
工程4
化合物23d(2.2 g, 12.4 mmol, 1 eq)を無水テトラヒドロフラン(100 mL)に入れ、内部温度を0℃に低下させ、水素化ナトリウム (1.49 g, 37.2 mmol, 純度60%, 3 eq)を入れた。反応液を20℃で18時間反応させ、完全に反応した後、反応系に水(15.0 mL)を入れ、酢酸エチル(20 mL×3)で抽出し、有機相を合併し、乾燥し、ろ過し、濃縮して化合物23eを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 6.96 (s, 1H),
4.15 (s, 2H), 3.44-3.35 (m, 2H), 2.27-2.16 (m, 2H), 2.09-2.01 (m, 2H), 1.95-1.86 (m, 1H), 1.74-1.63 (m, 1H)。
工程5
0℃の条件において、水素化アルミニウムリチウム(645 mg,17 mmol,
2 eq)を含有するテトラヒドロフラン溶液(30 mL)に化合物23e(1.2
g, 8.5 mmol, 1 eq)を入れ、そして20℃で18時間反応させた。完全に反応した後、順に反応液に水(0.7 mL)、15%水酸化ナトリウム(0.7
mL)および水 (2.1 mL)を入れ、15分間撹拌し、ろ過し、濃縮して化合物23fを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 3.61-3.51 (m, 2H), 2.87-2.76 (m, 4H), 2.03-1.97 (m, 4H), 1.86-1.82 (m, 1H), 1.62-1.54 (m, 1H)。
工程6
化合物23f(53 mg, 414 μmol, 1.1 eq)、化合物1h(150 mg, 377 μmol, 1 eq)およびDIPEA(48 mg, 377 μmol, 66 μL, 1 eq)をDMSO(4 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物23を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 489、実測値489。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.63 (s, 1H), 8.22 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.05 (d, J=8.4
Hz, 1H), 7.97 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.65-7.41 (m, 2H), 6.53 (br s, 1H), 4.40 (d, J=6.8 Hz, 1H), 4.12-3.95 (m, 3H), 3.93-3.83 (m, 4H), 3.83-3.68 (m, 5H), 3.06 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.07-2.04 (m, , 4H), 1.91
-1.80 (m, 1H), 1.77-1.70 (m, 1H), 1.50 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例24
Figure 0007340519000105
Figure 0007340519000106

工程1
化合物24a(23.0 g, 273 mmol, 24.2 mL, 1 eq)およびヨウ化亜鉛(4.36 g, 13.7 mmol, 0.05 eq)を200
mLのジクロロメタンに溶解させ、内部温度を0℃に低下させ、トリメチルシリルシアニド(32.6 g, 328 mmol, 41.1 mL, 1.2 eq)を入れ、反応液を25℃で18時間反応させ、完全に反応した後、反応液を濃縮して50 mLのアセトニトリルおよび50 mLの塩酸水溶液(1M)を入れ、25℃で5分間撹拌した。酢酸エチルで抽出し、有機相を乾燥し、ろ過し、濃縮し、蒸発残渣をシリカゲルクロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=100:1-1:1)化合物24bを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 3.27-3.20 (m, 1H), 2.10-2.06 (m, 4H), 1.87-1.80 (m, 4H)。
工程2
0℃の条件において、水素化アルミニウムリチウム(8.19 g,216 mmol, 1.5 eq)を含有するテトラヒドロフラン溶液(300 mL)に化合物24b(16 g, 144 mmol, 1 eq)を入れ、そして20℃で18時間反応さ
せた。完全に反応した後、順に反応液に水(8.19 mL)、15%水酸化ナトリウム(8.19 mL)および水 (25 mL)を入れ、15分間撹拌し、ろ過し、濃縮して化合物24cを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 2.74 (s, 2H),
1.90-1.55 (m, 9H), 1.54-1.47 (m, 2H)。
工程3
0℃の条件において、化合物24c(2.0 g, 17.4 mmol, 1 eq)およびジイソプロピルエチルアミン(3.37 g, 26.1 mmol, 4.54 mL, 1.5 eq)を含有するジクロロメタン(20 mL)溶液にクロロアセチルクロリド(1.96 g, 17.4 mmol, 1.38 mL, 1.0 eq)を入れた。反応液を20℃で2時間反応させた。完全に反応した後、反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=100:1~1:1)化合物24dを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 7.03 (s, 1H),
4.09 (s, 2H), 3.44 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.00 (s, 1H), 1.89-1.77 (m, 2H), 1.67-1.64 (m, 6H)。
工程4
化合物24d(2.6 g, 13.6 mmol, 1 eq)を無水テトラヒドロフラン(100 mL)に入れ、内部温度を0℃に低下させ、水素化ナトリウム (1.63 g, 40.7 mmol, 純度60%, 3 eq)を入れた。反応液を20℃で18時間反応させ、完全に反応した後、反応系に水(15.0 mL)を入れ、酢酸エチル(20 mL×3)で抽出し、有機相を合併し、乾燥し、ろ過し、濃縮して化合物24eを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 6.79 (s, 1H),
4.19 (s, 2H), 3.38-3.33 (m, 2H), 1.74-1.64 (m, 8H)。
工程5
0℃の条件において、水素化アルミニウムリチウム(880.32 mg,23.2 mmol, 2 eq)を含有するテトラヒドロフラン溶液(50 mL)に化合物24e(1.8 g, 11.6 mmol, 1 eq)を入れ、そして20℃で18時間反応させた。完全に反応した後、順に反応液に水(0.9 mL)、15%水酸化ナトリウム(0.9 mL)および水 (2.7 mL)を入れ、15分間撹拌し、ろ過し、濃縮して粗製品の化合物24fを得た。
工程6
化合物24f(159 mg, 1.13 mmol, 3 eq)、化合物1h(150 mg, 377 μmol, 1 eq)およびDIPEA(97.5 mg, 754 μmol, 131 μL, 2 eq)をDMSO(4 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物24を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 503、実測値503。
1H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.62 (s, 1H),
8.22 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.05 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.97 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.57 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.4 Hz, 1H),
6.46 (s, 1H), 4.38 (d, J=5.6 Hz, 1H), 4.00 (d, J=10.8 Hz, 2H), 3.93-3.64 (m, 10H), 3.06 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.85-1.70 (m, 6H), 1.64 (s, 2H), 1.49 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例25
Figure 0007340519000107
Figure 0007340519000108

工程1
化合物25a(100 mg, 446 μmol, 1.0 eq)、ビス(ピナコラト)ジボロン(136 mg, 536 μmol, 1.2 eq)、酢酸カリウム(131 mg, 1.34 mmol, 3.0 eq)およびPd(dppf)Cl(16.4 mg, 22.4 μmol, 0.05 eq)を無水ジオキサン(5
mL)に溶解させ、ガスを3回置換し、混合溶液を窒素ガスの雰囲気において90℃で16時間反応させた。完全に反応した後、化合物25bの反応液を得たが、反応液をその
まま次の工程に使用した。
MS-ESI計算値[M+H] 190、実測値190。
工程2
化合物25bを含有する上記反応液に化合物25c(133 mg, 446 μmol, 1.0 eq)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(25.8 mg, 22.3 μmol, 0.05 eq)、炭酸ナトリウム(142 mg, 1.34 mmol, 3.0 eq)を入れ、水(2 mL)および1,4-ジオキサン(5 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、80℃で17時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(10mL)を入れて希釈し、酢酸エチルで抽出し(20 mL× 3)、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1:10)によって化合物25dを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 408,410、実測値408,410。
工程3
化合物25d(30 mg, 73.5 μmol, 1.00 eq)、化合物1i(10.0 mg, 66.8 μmol, 1.00 eq)およびDIPEA(28.5 mg, 221 μmol, 3.00 eq)をDMSO(2 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で17時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物25を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 485、実測値485。
H NMR (400MHz, CDCl) δ : 9.01 (s, 1H), 8.22 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.01 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.75 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.50 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.18 (s, 2H), 4.31 (br s, 1H), 4.02 - 3.54 (m, 12H), 1.41 (d, J=6.4 Hz, 3H), 0.77 (s,
2H), 0.61 (br s, 2H)。
実施例26
Figure 0007340519000109
Figure 0007340519000110

工程1
化合物26a(150 mg, 639 μmol, 1.00 eq)、化合物26b(57.4 mg, 639 μmol, 1.00 eq)およびジイソプロピルエチルアミン(248 mg, 1.92 mmol, 2.83 mL, 3.00 eq)をジクロロメタン(10 mL)に溶解させ、20℃で2時間反応させた。反応完了後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1:5)によって化合物26cを得た。
工程2
化合物26c(0.12 g, 386 μmol, 1.00eq)、化合物26d
(90.6 mg, 347 μmol, 0.90 eq)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(22.3 mg, 19.3 μmol, 0.05 eq)および炭酸ナトリウム(123 mg, 1.16 mmol, 3.00 eq)を水(3 mL)および1,4-ジオキサン(10 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、80℃で16時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(10
mL)を入れて希釈し、酢酸エチルで抽出し(30 mL× 3)、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=1:5)によって精製して化合物26eを得た。
工程3
化合物26e(70 mg, 171 μmol, 1.00 eq)、化合物1i(30.7 mg, 205 μmol, 1.20 eq)およびDIPEA(66.2
mg, 512 μmol, 89 μL, 3.00 eq)をDMSO(3 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で17時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物26を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 487、実測値487。
H NMR (400MHz, CDCl) δ : 8.62 (s, 1H), 8.21 (d, J=7.8 Hz, 1H), 8.06 (d, J=8.4
Hz, 1H), 7.98 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.56 (
t, J=7.8 Hz, 1H), 7.49 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.59 (br s, 1H), 4.48 (br s, 2H), 4.13
(br d, J=12.8 Hz, 2H), 4.06 (br s, 2H),
3.94 (br s, 2H), 3.90 - 3.84 (m, 2H), 3.62 (br d, J=11.6 Hz, 2H), 3.06 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.06 - 1.90 (m, 4H), 0.89 - 0.82 (m, 2H), 0.69 (s, 2H)。
実施例27
Figure 0007340519000111
Figure 0007340519000112

化合物15(150 mg, 306 μmol, 1 eq)およびホルムアルデヒド(11.96 mg, 398 μmol, 11.0 μL, 1.3 eq)をジクロロエタン(10 mL)および酢酸(2mL)に溶解させた後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(38.5 mg, 613 μmol, 2 eq)を入れ、混合溶液を20℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応系を冷却し、さらに反応液を減圧で濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物27を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 504、実測値504。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.63 (s, 1H), 8.36-8.30 (m, 2H), 7.96 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.65 (t, J=7.8 Hz, 1H), 4.63 (br s, 2H), 4.17-3.85 (m, 7H), 3.83-3.67 (m, 8H), 2.99 (s, 3H), 2.61 (s, 3H), 1.51 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例28
Figure 0007340519000113
Figure 0007340519000114

工程1
化合物メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(25.9 g, 72.6 mmol, 1.6 eq)を350 mLのテトラヒドロフランに溶解させ、20℃の条件において、カリウムt-ブトキシド(1 M, 81.7 mL, 1.8 eq)を入れ、反応液を20℃で3時間反応させ、反応液に化合物28a(8.0 g, 45.4 mmol, 1 eq)を入れ、18時間反応させた。完全に反応した後、それに水(200 mL)および酢酸エチル(300 mL)を入れて抽出し、有機相を飽和食塩水(100 mL×3)で洗浄し、有機相を乾燥し、ろ過し、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=100:1-1:1)化合物28bを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.36-7.31 (m, 5H), 4.87-4.85 (m, 2H), 4.46 (s, 2H),,
4.45-4.08 (m, 1H), 2.89-2.86 (m, 2H), 2.78-2.73 (m, 2H)。
工程2
化合物28b(1.5 g, 8.61 mmol, 640 μL, 1 eq)およびN-(2-ヒドロキシエチル)ギ酸t-ブチル(1.67 g, 10.3 mmo
l, 1.60 mL, 1.2 eq)を含有するアセトニトリル溶液(14 mL)にNIS(2.32 g, 10.3 mmol, 1.2 eq)を入れ、そして20℃で4時間反応させた。完全に反応した後、順に反応液に水(20 mL)および酢酸エチル(30 mL)を入れて抽出し、乾燥し、ろ過し、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=100:1-1:1)化合物28cを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 7.33-7.30 (m,
5H), 5.01-4.97 (m, 1H), 4.44-4.43 (m, 2H), 3.79-3.71 (m, 1H), 3.33-3.32 (m, 3H), 2.45-2.40 (m, 5H), 2.03-2.02 (m, 1H), 1.46 (s, 9H)。
工程3
化合物28c(1.8 g, 3.90 mmol, 1 eq)を無水テトラヒドロフラン(50 mL)に入れ、内部温度を0℃に低下させ、水素化ナトリウム (312
mg, 7.80 mmol, 純度60%, 2 eq)を入れた。反応液を20℃で18時間反応させ、完全に反応した後、反応系に水(50.0 mL)を入れ、酢酸エチル(50 mL×3)で抽出し、有機相を合併し、乾燥し、ろ過し、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=100:1-1:1)化合物28dを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 7.33-7.20 (m,
5H), 4.63-4.09 (m, 3H), 3.52-3.50 (m, 2H), 3.37 (s, 1H), 3.30 (s, 2H), 3.18 (s,
1H), 2.35 (s, 1H), 2.28-2.15 (m, 1H), 1.97-1.85 (m, 2H), 1.43-1.28 (m, 9H)。
工程4
化合物28d (2.6 g, 13.6 mmol, 1 eq)を酢酸エチル(15 mL)に入れ、それに湿潤パラジウム炭素(0.1 g,10%)を入れた。反応液を水素ガスで3回置換してその雰囲気(15 psi)において25℃で2時間反応させ、完全に反応した後、ろ過し、濃縮して化合物28eを得たが、粗製品をそのまま次の工程に使用した。
工程5
化合物28e(360 mg, 1.48 mmol, 1 eq)および酢酸エチルを入れた反応瓶にHCl/EtOAc(4 M, 10 mL, 27 eq)を入れ、そして20℃で2時間反応させた。完全に反応した後、濃縮して粗製品の化合物28fを得たが、そのまま次の工程に使用した。
工程6
化合物28f(210 mg, 1.47 mmol, 1 eq)およびDIPEA
(381 mg, 2.95 mmol, 513 μL, 2 eq)をジクロロメタン(5 mL)に溶解させ、反応液にクロロギ酸ベンジル(302 mg, 1.77
mmol, 251μL, 1.2 eq)を入れた。反応系を20℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応系に水(30.0 mL)を入れ、酢酸エチル(20 mL×3)で抽出し、有機相を合併し、乾燥し、ろ過し、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=100:1-1:1)化合物28gを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 7.43-7.29 (m,
5H), 5.23-5.10 (m, 2H), 4.55- 4.10 (m, 1H), 3.61 (s, 2H), 3.55 (s, 1H), 3.47-3.45 (m, 2H), 3.34 (s, 1H), 2.60-2.30 (m, 2H), 1.95-1.93 (m, 2H)。
工程7
化合物28g(320 mg, 1.15 mmol, 1 eq)をジクロロメタン(5 mL)に溶解させ、反応液にDMP(636 mg, 1.50 mmol, 1.3 eq)を入れた。反応系を20℃で2時間反応させた。完全に反応した後、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=100:1~1:1)化合物28hを得た。
1H NMR (400MHz, CDCl) δ: 7.46-7.30 (m,
5H), 5.16 (s, 2H), 3.71 (s, 2H), 3.62 (s, 2H), 3.58-3.52 (m, 2H), 3.15-3.07 (m,
2H), 2.98 (s, 2H)。
工程8
化合物28h(200 mg, 727 μmol, 1 eq)をジクロロメタン(1 mL)に溶解させた後、反応液に三フッ化N,N-ジエチルアミノ硫黄(703 mg, 4.36 mmol, 576 μL, 6 eq)を入れ、反応系を20℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応系に水(40.0 mL)を入れ、ジクロロメタン(30 mL×3)で抽出し、有機相を合併し、乾燥し、ろ過し、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー法によって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=100:1-1:1)化合物28iを得た。
工程9
化合物28i (180 mg, 606 μmol, 1 eq)をメタノール(5
mL)に入れ、それに湿潤パラジウム炭素(0.01 g,10%)を入れた。反応液を水素ガスで3回置換してその雰囲気(15 psi)において20℃で2時間反応させ、完全に反応した後、ろ過し、濃縮して化合物28jを得たが、粗製品をそのまま次の工程に使用した。
工程10
化合物28j(42 mg, 257 μmol, 1 eq)、化合物1h(102
mg, 257 μmol, 1 eq)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(66.5 mg, 514 μmol, 89.7 μL, 2 eq)をDMSO(1 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物28を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 525、実測値525。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.54 (s, 1H),
8.15 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.89 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.54-7.41 (m, 2H), 6.38 (br s, 1H), 4.36 (br s,
1H), 4.06-3.84 (m, 6H), 3.79-3.53 (m, 6H), 2.99 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.73-2.46 (m
, 4H), 1.44 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例29
Figure 0007340519000115
Figure 0007340519000116

化合物29a(109 mg, 257 μmol, 1 eq)、化合物29b(42 mg, 257 μmol, 1 eq)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(66.5 mg, 514.82 μmol, 89.7 μL, 2 eq)をDMSO(1 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物29を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 551、実測値551。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.57 (s, 1H),
8.20 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.07 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.61-7.47 (m, 2H), 6.56 (s, 1H), 4.43 (d, J=6.4
Hz, 1H), 4.12-4.05 (m, 2H), 4.03-3.92 (m, 4H), 3.88-3.83 (m, 1H), 3.80-3.70 (m,
5H), 3.01-2.92 (m, 1H), 2.76-2.57 (m, 4H), 1.53-1.50 (m, 3H), 0.98-0.87 (m, 2H), 0.76-0.60 (m, 2H)。
実施例30
Figure 0007340519000117
Figure 0007340519000118

工程1
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(102 g, 285 mmol, 2 eq)およびカリウムt-ブトキシド(1 M, 257 mL, 1.8 eq)をテトラヒドロフラン(500 mL)に溶解させ、室温で1時間反応させ、化合物30a(10.0 g, 143 mmol, 10.7 mL, 1 eq)を入れ、室温で17時間反応させた後、80℃で蒸留し、留分は化合物30bであった。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 4.51 (dt, J=1.13, 2.32 Hz, 2H), 3.71-3.48 (m, 2H), 2.61-2.46 (m, 2H), 1.81-1.74 (m, 2H).
工程2
化合物30b(30.0 g, 17.6 mmol, 1 eq)、化合物30c(3.70 g, 21.1 mmol, 1.2 eq)、N-ヨードスクシンイミド(4.76 g, 21.1 mmol, 1.2 eq)をテトラヒドロフラン(10.0 mL)に溶解させ、室温で24時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(100 mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(50.0 mL× 3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル20%)によって化合物30dを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 370、実測値270。
工程3
化合物30d(30.9 g, 2.44 mmol, 1 eq)、水素化ナトリウ
ム(195 mg, 4.87 mmol, 純度60%, 1.2 eq)をテトラヒドロフラン(10.0 mL)に溶解させ、65℃で16時間反応させ、反応完了後、水(50.0 mL)を入れてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し(50.0 mL× 3)、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物30eを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 242、実測値142。
工程4
化合物30e(0.18 g, 746 μmol, 1 eq)を塩酸/酢酸エチル(20.0 mL)に溶解させ、撹拌しながら5時間反応させ、反応完了後、減圧で回転乾燥し、化合物30fを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 142、実測値142。
工程5
化合物1h(141 mg, 354 μmol, 0.25 eq)、化合物30f(200 mg, 1.42 mmol, 1 eq, HCl)、DIPEA (549 mg, 4.25 mmol, 740 μL, 3 eq)をDMSO(5.00
mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で16時間反応させ、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物30を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 503、実測値503。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.65 (s, 1H), 8.22 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 8.07 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.99 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 7.63-7.48 (m, 2H), 6.56 (br s, 1H), 4.81
(br d, J=13.6 Hz, 2H), 4.42 (br d, J=5.6 Hz, 1H), 4.08-3.97 (m, 1H), 3.96-3.67 (m, 6H), 3.58 (d, J=11.6 Hz, 1H), 3.18 (br d, J=13.2 Hz, 1H), 3.08 (d, J=4.8 Hz,
3H), 2.26-1.93 (m, 4H), 1.93-1.77 (m, 2H), 1.52 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.36 (br d, J=6.8 Hz, 3H).
実施例31
Figure 0007340519000119
Figure 0007340519000120

工程1
化合物1h(100 mg, 251 μmol, 1.00 eq)、化合物31a(36.0 mg, 251 μmol, 1.00 eq)、DIPEA(97.5 mg, 754 μmol, 131 μL, 3.00 eq)をDMSO(3.00
mL)に溶解させ、混合溶液を90℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物31を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 505、実測値505。
H NMR (400MHz, CDCl) δ:8.57 (br s, 1H), 8.11 (br d, J=7.2Hz, 1H), 7.95 (br d,
J=8.4 Hz, 1H), 7.91 (br d, J=8.0, 1H), 7.48 (br t, J=8.0, 1H), 7.41 (br d, J=8.4Hz, 1H), 6.53 (br s, 1H), 4.31 (br s, 1H), 4.01-3.52 (m,14H), 2.99 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.67 (br s, 4H), 1.41 (br d, J=6.8 Hz, 3H).
実施例32-1および32-2
Figure 0007340519000121
Figure 0007340519000122

化合物1h(280 mg, 704 μmol, 1.00 eq)、化合物32a(101 mg, 703.8 μmol, 1.00 eq)、DIPEA(273 mg, 2.11 mmol, 131 μL, 3.00 eq)をDMSO(5 mL)に溶解させ、混合溶液を80℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製し、さらにSFCキラル分割によって化合物32-1および化合物32-2を得た。
化合物32-1のピーク出現位置:2.105min(キラルカラム:AD-3 100×4.6mm,I.D.,3 μm, 移動相:40%エタノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:2.8 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物32-1 MS-ESI計算値[M+H]+ 505、実測値505。
化合物32-1 H NMR (400MHz, CDCl) δ:.56 (s, 1H), 8.13 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.0z, 1H), 7.90 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.54-7.39 (m, 2H), 6.50 (br s, 1H), 4.34
(br d, J=7.2Hz, 1H), 4.03-3.55 (m, 16H), 2.99 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.09-1.87 (m, 2H), 1.42 (d, J=6.8 Hz, 3H).
化合物32-2のピーク出現位置:2.632min(キラルカラム:AD-3 100×4.6mm,I.D.,3 μm, 移動相:40%エタノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:2.8 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物32-2 MS-ESI計算値[M+H] 505、実測値505。
化合物32-2 H NMR (400MHz, CDCl) δ: .56 (s, 1H), 8.13 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.98 (d,
J=8.4Hz, 1H), 7.90 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.53-7.42 (m, 2H), 6.52 (br s, 1H), 4.34 (br d, J=6.4Hz, 1H), 4.04-3.54 (m, 16H),
2.98 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.08-1.88 (m, 2H), 1.42 (d, J=6.8 Hz, 3H).
実施例33-1および33-2
Figure 0007340519000123
Figure 0007340519000124

工程1
化合物メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(32.4 g, 90.8 mmol, 1.6 eq ) を室温(20℃)でカリウムt-ブトキシド(11.5 g,
102 mmol, 1.8 eq)の無水テトラヒドロフラン(400 mL)に溶解させ、上記混合溶液を室温で3時間反応させた後、上記溶液に化合物33a(10.0
g, 56.8 mmol, 1 eq)を滴下し、混合溶液を20℃で17時間反応させた。完全に反応した後、TLCプレートで新たな化合物のドットの発生が示され、反応液に水(100mL)を入れ、そして酢酸エチルで抽出し(200mL×3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで処理し、減圧で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって分離し(50%--酢酸エチル/石油エーテル)、化合物33bを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.23-7.13 (m, 5H), 4.74 (br s, 2H), 4.34-4.27 (m, 2H), 4.00-3.92 (m, 1H), 2.80-2.71 (m, 2H),
2.68-2.58 (m, 2H).
工程2
化合物33b(8.7 g, 49.9 mmol, 1 eq)、N-Bocエタノールアミン(9.66 g, 59.9 mmol, 9.29 mL, 1.2 eq
)をアセトニトリル(90.0 mL)に溶解させた後、上記溶液にN-ヨードスクシンイミド(13.5 g, 59.9 mmol, 1.2 eq)を入れ、混合溶液を20℃で18時間反応させた。完全に反応した後、TLCプレートで新たな化合物のドットの発生が示され、反応液に水(30.0 mL)を入れ、そして酢酸エチルで抽出し(30 mL×2)、有機相を無水硫酸ナトリウムで処理し、減圧で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって分離し(35.5%--酢酸エチル/石油エーテル)、化合物33cを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.37-7.32 (m, 5H), 5.03 (br d, J=10.8 Hz, 1H), 4.44 (d, J=9.6 Hz, 2H), 3.79-3.67 (m, 1H), 3.34 (br d, J=5.6 Hz, 3H), 2.59-2.37 (m, 3H), 2.31-2.11 (m, 2H), 2.08-1.98 (m, 1H), 1.52-1.42 (m, 9H).
工程3
化合物33c(4 g, 169 μmol, 1 eq)をN,N-ジメチルアセトアミド(160 mL)に溶解させた後、上記溶液に氷浴において水素化ナトリウム(694 mg, 純度60%, 2 eq)を入れ、反応液を20℃で17時間反応させた。完全に反応した後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液(30 mL)に注ぎ、反応液に水(60.0 mL)を入れ、そして酢酸エチルで抽出し(50 mL×3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで処理し、減圧で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって分離し(30%--酢酸エチル/石油エーテル)、化合物33dを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.38-7.32 (m, 5H), 4.47-4.40 (m, 2H), 4.23-4.15 (m, 1H), 3.62-3.53 (m, 2H), 3.45 (s, 1H), 3.41-3.32 (m, 2H), 3.25 (s, 1H), 2.43 (br s, 1H), 2.35-2.27 (m, 1H), 2.04 (s, 2H),
1.46 (d, J=5.2 Hz, 9H).
工程4
化合物33d(1.00 g, 3.00 mmol, 1 eq)をメタノール(30.0 mL)に溶解させた後、窒素ガスの雰囲気において上記溶液に水酸化パラジウム(421 mg, 純度20%, 0.2 eq)を入れ、さらに水素ガスで数回置換し、反応液を水素ガスを使用して50℃、50 psiの条件において50時間反応させた。完全に反応した後、反応液をろ過し、ろ液を減圧で濃縮して化合物33eを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 4.06-3.87 (m, 1H), 3.51 (br s, 2H), 3.42-3.36 (m, 2H), 3.34-3.26 (m, 2H), 3.21-3.14 (m, 1H),
2.47-2.38 (m, 1H), 2.35-2.25 (m, 1H), 1.92-1.79 (m, 2H), 1.39 (s, 9H).
工程5
化合物33e(0.28 g, 1.15 mmol, 1 eq)を酢酸エチル(10.0 mL)に溶解させた後、上記溶液に塩酸/酢酸エチル(4 M, 10 mL,
34.8 eq)を入れ、反応液を20℃の条件において6時間反応させた。完全に反応した後、反応液を減圧で濃縮して化合物33fを得た。
工程6
化合物1h(0.3 g, 754 μmol, 1 eq)をジメチルスルホキシド(10.0 mL)に溶解させた後、上記溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(
292 mg, 2.26 mmol, 3 eq)および化合物33f(162 mg, 902 μmol, 1.20 eq, HCl)を入れ、反応液を70℃で25時間反応させた。完全に反応した後、反応液に水(12 mL)を入れ、そして酢酸エチルで抽出し(10.0 mL×3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで処理し、減圧で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって分離し(12.8%--メタノール/ジクロロメタン)、キラル分割によって化合物33-1および化合物33-2を得た。および
化合物33-1のピーク出現位置:1.672 min(キラルカラム:AD-3 100×4.6mm,I.D.,3 μm, 移動相:40%イソプロパノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:2.8 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物33-1 MS-ESI計算値[M+H] 505、実測値505。
化合物33-1H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.62 (s, 1H), 8.34 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.29 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.96 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.68 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.66-7.62 (m,
1H), 4.54 (br d, J=7.2 Hz, 1H), 4.12 (br s, 1H), 4.04-3.93 (m, 3H), 3.93-3.70 (m, 10H), 3.02-2.97 (m, 3H), 2.56-2.52 (m, 2H), 1.96-1.92 (m, 2H), 1.51 (d, J=6.8
Hz, 3H).
化合物33-2のピーク出現位置:3.338 min(キラルカラム:AD-3 100×4.6mm,I.D.,3 μm, 移動相:40%イソプロパノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:2.8 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物33-2 MS-ESI計算値[M+H] 505、実測値505。
化合物33-2H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.62 (s, 1H), 8.33 (d, J=7.8 Hz, 1H), 8.28 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.96 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.67 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.66-7.62 (m,
1H), 4.57 (br d, J=7.2 Hz, 1H), 4.44-4.36 (m, 1H), 4.08-3.95 (m, 4H), 3.95-3.85
(m, 3H), 3.82-3.70 (m, 5H), 2.99 (s, 3H), 2.43-2.40 (m, 2H), 2.04-1.95 (m, 2H),
1.51 (d, J=6.8 Hz, 3H).
実施例34-1および34-2
Figure 0007340519000125
Figure 0007340519000126

工程1
化合物34a(0.27 g, 1.11 mmol, 1 eq )を無水テトラヒドロフラン(20.0 mL)に溶解させた後、0℃で上記混合溶液に慎重に水素化ナトリウム(133 mg, 純度60%, 3 eq)、およびヨードメタン(1.19 g, 522 μL, 7.55 eq)を入れ、反応液を徐々に室温に昇温させ、室温で3時間反応させた。完全に反応した後、TLCプレートで新たな化合物のドットの発生が示され、反応液を減圧で濃縮して化合物34bを得た。
工程2
化合物34b(0.10 g, 389 μmol, 1 eq)を酢酸エチル(8 mL)に溶解させた後、上記溶液に塩酸/酢酸エチル(4 M, 8.0 mL, 82.34 eq)を入れ、混合溶液を20℃で18時間反応させた。完全に反応した後、TLCプレートで新たな化合物のドットの発生が示され、反応液を減圧で濃縮して化合物34cを得た。
工程3
化合物1h(0.1 g, 251 μmol, 1 eq)をジメチルスルホキシド(5.00 mL)に溶解させた後、上記溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(65.0 mg, 87.6 μL, 2 eq)および化合物34c(73.0 mg, 377 μmol, 1.5 eq, HCl)を入れ、反応液を70℃で22時間反応させた。完全に反応した後、反応液に水(20.0 mL)を入れ、そして酢酸エチルで抽出し(15.0 mL×3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで処理し、減圧で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって分離し(100%--酢酸エチル/石油エーテル)、キラル分割によって化合物34-1および化合物34-2を得た。
化合物34-1のピーク出現位置:2.407 min(キラルカラム:OD-3 50×4.6mm,I.D.,3 μm;移動相:A:CO、B:エタノール(0.05%ジエチルアミン),5% Bを0.2 min維持した後、1.4 min内でBの含有量を5%から勾配で40%に増加し、さらに40% Bを1.05 min維持し、最後に5% Bを0.35 min維持した;流速:4 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物34-1 MS-ESI計算値[M+H] 519、実測値519。
化合物34-1H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.64-8.60 (m, 1H), 8.34 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.29 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.96 (dd, J=1.2,
8.0 Hz, 1H), 7.68 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.66-7.61 (m, 1H), 4.55 (br d, J=7.2 Hz, 1H), 4.06-3.93 (m, 3H), 3.92-3.70 (m, 10H), 3.28 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.56-2.48
(m, 2H), 1.96-1.86 (m, 2H), 1.51 (d, J=6.8 Hz, 3H).
化合物34-2のピーク出現位置:1.807 min(キラルカラム:OD-3 50×4.6mm,I.D.,3 μm;移動相:A:CO、B:エタノール(0.05%ジエチルアミン),5% Bを0.2 min維持した後、1.4 min内でBの含有量を5%から勾配で40%に増加し、さらに40% Bを1.05 min維持し、最後に5% Bを0.35 min維持した;流速:4 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物34-2 MS-ESI計算値[M+H] 519、実測値519。
化合物34-2H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.62
(s, 1H), 8.33 (d, J=8.03 Hz, 1H), 8.29 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.96 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.68 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.66-7.62 (m,
1H), 4.57 (br d, J=6.0 Hz, 1H), 4.08-3.97 (m, 5H), 3.94-3.2 (m, 8H), 3.27 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.39-2.27 (m, 2H), 2.09-2.01(m, 2H), 1.51 (d, J=6.8 Hz, 3H).
実施例35
Figure 0007340519000127
Figure 0007340519000128

工程1
化合物1f(2 g, 6.0 mmol, 1 eq )、化合物35a(993 mg, 6.0 mmol, 1 eq)、炭酸ナトリウム(1.9 g, 18.1
mmol, 3 eq)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(211 mg, 301 μmol, 0.05 eq)を無水ジオキサン(35 mL)および水(7.0 mL)に溶解させ、上記溶液を窒素ガスの雰囲気において70℃で19時間反応させた。完全に反応した後、反応液を減圧で濃縮した後、水(15 mL)を入れ、そして酢酸エチルで抽出し(20 mL×3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで処理し、減圧で収集し、カラムクロマトグラフィーによって分離し(メタノール/酢酸エチル、R=0.28)、化合物35bを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 384および386、実測値384および386。
工程2
化合物35b(0.1 g, 261 μmol, 1 eq)、化合物30f73.6 mg, 414 μmol, 1.6 eq)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(33.7 mg, 261 μmol, 1 eq)をジメチルスルホキシド(5.00 mL)に溶解させ、反応液を70℃で40時間反応させた。完全に反応した後、反応液をろ過し、そして高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物35を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 489、実測値489。
H NMR (400 MHz, CDOD) δ: 8.70 (s, 1H), 8.36 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.30 (d, J=8.8
Hz, 1H), 8.04 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.68 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.68-7.64 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 4.56 (d, J=6.4 Hz, 1H), 4.04-3.96 (m, 2H), 3.90 (dd, J=2.8, 11.6 Hz, 1H), 3.84 (dd, J=3.2, 11.6 Hz, 1H), 3.77-3.75 (m, 3H), 3.59 (d, J=11.6 Hz, 1H), 3.14 (dd, J=1.6, 13.6 Hz, 1H), 2.20-2.08
(m, 2H), 2.08-1.96 (m, 2H), 1.92-1.76 (m, 2H), 1.50 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.36 (d,
J=6.8 Hz, 3H)。
実施例36
Figure 0007340519000129
Figure 0007340519000130

工程1
ナトリウム(3.66 g, 159 mmol, 3.77 mL, 2 eq)をエタノール(147 mL)に溶解させ、化合物36a(9 g, 79.6 mmol, 8.49 mL, 1 eq)を入れ、さらに化合物36b(16.1 g, 79.6 mmol, 8.11 mL, 1 eq)を入れ、混合溶液を80℃で3時間反応させた。その後、回転蒸発でエタノールを除去し、そして水(500 mL)に注ぎ、酢酸エチル(100 mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル20%)によって精製して化合物36cを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 4.26-4.14 (m, 2H), 2.67-2.56 (m, 4H), 2.20-2.04 (m, 2H), 1.28-1.25 (m, 3H)。
工程2
水素化アルミニウムリチウム(1.98 g, 52.2 mmol, 2 eq)をテトラヒドロフラン(100 mL)に溶解させ、化合物36c(4.00 g, 26.1 mmol, 1 eq)を入れ、混合溶液を45℃で18時間反応させ、反応完了後、0~20℃で順に水(2.00 mL)、15% NaOH (2.00 mL)、水(6.00 mL)を入れてクエンチングし、0.5時間撹拌し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物36dを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 3.75 (s, 2H), 2.97 (s, 2H), 1.93-1.73 (m, 6H)。
工程3
化合物36d(0.5 g, 4.34 mmol, 1 eq)をジクロロメタン(10.0 mL)に溶解させ、炭酸ナトリウム(920 mg, 8.68 mmol,
2 eq)および化合物36e(539 mg, 4.77 mmol, 380 μL, 1.1 eq)を入れ、混合溶液を20℃で1時間反応させ、反応完了後、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(20% メタノール/ジクロロメタン)によって化合物36fを得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.00 (s, 1H), 4.11-4.08 (m, 3H), 3.54-4.54 (m, 5H),
3.04-3.01 (m, 1H), 1.98-1.94 (m, 2H), 1.82-1.75 (m, 4H)。
工程4
化合物36f(0.22 g, 1.15 mmol, 1 eq)をテトラヒドロフラン(22.0 mL)に溶解させ、水素化ナトリウム(138 mg, 3.44 mmol, 60%, 3 eq)を入れ、混合溶液を20℃で1時間反応させ、反応完了後、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(20% メタノール/ジクロロメタン)によって化合物36gを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 156、実測値156。
工程5
化合物36g(0.35 g, 2.26 mmol, 1 eq)をテトラヒドロフラン(10.0 mL)に溶解させ、水素化アルミニウムリチウム(257 mg, 6.77 mmol, 3 eq)を入れ、混合溶液を25℃で18時間反応させ、反応完了後、0~20℃で順に水(0.26 mL)、15% NaOH (0.26 mL)、水(0.78 mL)を入れてクエンチングし、0.5時間撹拌し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物36hを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 142、実測値142。
工程6
化合物36h(0.1 g, 261 μmol, 1 eq)、化合物35b(55.18 mg, 391 μmol, 1.5 eq)、DIPEA (101 mg,
782 μmol, 136 μL, 3 eq)をDMSO(3.00 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で16時間反応させ、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物36を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 489、実測値489。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.70 (br s, 1H), 8.24 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 8.08-7.03
(m, 2H), 7.59 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.49 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.70 (br s, 1H), 5.76 (br s, 1H), 4.40 (br s, 1H), 4.16 (br d,
J=12.4 Hz, 2H), 4.02 (br s, 2H), 3.99-3.81 (m, 5H), 3.81-3.61 (m, 5H), 1.92 (br
s, 6H), 1.49 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例37
Figure 0007340519000131
Figure 0007340519000132

化合物1h(0.1 g, 251 μmol, 1 eq)、化合物36h(53.2 mg, 377 μmol, 1.5 eq)、DIPEA (97.5 mg, 754 μmol, 131 μL, 3 eq)をDMSO(5.00 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で16時間反応させ、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物37を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 503、実測値503。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.64 (br s, 1H), 8.19 (br d, J=7.2 Hz, 1H), 8.06 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 7.98 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.57 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.49 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.70 (br s, 1H), 4.40 (br s, 1H), 4.16 (br d, J=12.0 Hz, 2H), 4.02 (br s, 2H), 3.96-3.84 (m, 4H), 3.84-3.59
(m, 6H), 3.07 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.11-1.84 (m, 6H), 1.49 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例38
Figure 0007340519000133
Figure 0007340519000134

工程1
水素化アルミニウムリチウム(3.91 g, 103 mmol, 2 eq)をテトラヒドロフラン(100 mL)に溶解させ、化合物38a(5.00 g, 51.5 mmol, 3.37 mL, 1 eq)を入れ、混合溶液を45℃で18時間反応させ、反応完了後、0~20℃で順に水(4.00 mL)、15% NaOH (4.00 mL)、水(8.00 mL)を入れてクエンチングし、0.5時間撹拌し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物38bを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 102、実測値102。
工程2
化合物38b(4 g, 39.6 mmol, 1 eq)をジクロロメタン(10.0 mL)に溶解させ、炭酸ナトリウム(8.38 g, 79.1 mmol, 2
eq)および化合物38c(4.47 g, 39.6 mmol, 3.15 mL, 1.0 eq)を入れ、混合溶液を20℃で1時間反応させ、反応完了後、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(20% メタノール/ジクロロメタン)によって化合物38dを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 178、実測値178。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.27 (s, 1H), 4.09 (s, 2H), 3.44 (d, J=5.2 Hz, 2H), 3.32 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.83-2.81 (m, 1H), 0.52 (d, J=3.6 Hz, 4H)。
工程3
化合物38d(4.70 g, 26.5 mmol, 1 eq)をテトラヒドロフラン(470 mL)に溶解させ、水素化ナトリウム(3.18 g, 79.4 mmol, 純度60%, 3 eq)を入れ、混合溶液を20℃で1時間反応させ、反応完
了後、塩酸を入れてpHが7になるように調整し、無水硫酸ナトリウムを入れて乾燥し、化合物38eを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 142、実測値142。
工程4
化合物38e(0.5 g, 3.54 mmol, 1 eq)をテトラヒドロフラン(10 mL)に溶解させ、水素化アルミニウムリチウム(269 mg, 7.08
mmol, 2 eq)を入れ、混合溶液を20℃で1時間反応させ、反応完了後、0~20℃で順に水(0.26 mL)、15% NaOH (0.26 mL)、水(0.78 mL)を入れてクエンチングし、0.5時間撹拌し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物38fを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 128、実測値128。
工程5
化合物38f(48.2 mg, 126 μmol, 1 eq)、化合物35b(159.84 mg, 1.26 mmol, 10 eq)、DIPEA (48.7
mg, 377 μmol, 65.7 μL, 3 eq)をDMSO(5.00 mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で16時間反応させ、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物38を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 475、実測値475。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.69 (br s, 1H), 8.25 (br d, J=7.2 Hz, 1H), 8.06-8.03
(m, 2H), 7.71-7.40 (m, 2H), 6.63 (br s,
1H), 5.80 (br s, 1H), 4.48-4.17 (m, 3H), 4.07-3.94 (m, 2H), 3.87 (br s, 4H), 3.83-3.62 (m, 4H), 3.55 (s, 2H), 1.48 (br d, J=6.4 Hz, 3H), 0.85-0.31 (m, 4H)。
実施例39
Figure 0007340519000135
Figure 0007340519000136

工程1
化合物38f(141 mg, 354 μmol, 0.25 eq)、化合物1h(200 mg, 1.42 mmol, 1 eq, HCl)、DIPEA (549 mg, 4.25 mmol, 740 μL, 3 eq)をDMSO(5.00
mL)に溶解させ、混合溶液を70℃で16時間反応させ、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物39を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 489、実測値489。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.64 (br s, 1H), 8.21 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 8.06 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.99 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.58 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.50 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 6.59 (br s, 1H), 4.38 (br d, J=6.8 Hz, 1H), 4.34-4.12 (m, 2H), 4.07-3.96 (m, 2H), 3.96-3.81 (m, 5H), 3.81-3.61 (m, 3H), 3.56 (s, 2H), 3.08 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.49 (br d, J=6.8 Hz, 3H), 0.80-0.54 (m, 4H)。
実施例40
Figure 0007340519000137
Figure 0007340519000138

工程1
化合物40a(0.28 g, 1.13 mmol, 1 eq)をトリフルオロ酢酸(5.00 mL)およびジクロロメタン(10.0 mL)に溶解させ、室温で撹拌しながら2時間反応させ、反応完了後、減圧で回転乾燥し、化合物40bを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 148、実測値148。
工程2
化合物40b(300 mg, 1.15 mmol, 1 eq, TFA)、化合物40c(320 mg, 804 μmol, 0.7 eq)、DIPEA(445
mg, 3.45 mmol, 600 μL, 4 eq)をジメチルスルホキシド(5.00 mL)に溶解させ、70℃で16時間反応させ、反応完了後、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物40を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 509、実測値509。
工程3
化合物40d(100 mg, 197 μmol, 1 eq)、p-トルエンスルホニルクロリド(37.5 mg, 197 μmol, 1 eq)および水素化ナトリウム(15.7 mg, 393 μmol, 60%, 2 eq)をDMF (10.0 mL)に溶解させ、室温で16時間反応させ、反応完了後、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物40を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 491、実測値491。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.65 (s, 1H), 8.23 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 8.09 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.99 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 7.62-7.53 (m, 2H), 6.60 (br s, 1H), 4.66
(d, J=6.4 Hz, 2H), 4.57-4.41 (m, 3H), 4.32-4.14 (m, 2H), 4.08-3.85 (m, 5H), 3.83-3.75 (m, 5H), 3.08 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.52 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例41
Figure 0007340519000139
Figure 0007340519000140

工程1
化合物41a(70.0 mg, 138 μmol, 1 eq)、メタンスルホニルクロリド(0.8 g, 541 μmol, 50.7 eq)およびトリエチルアミン(27.9 mg, 275 μmol, 38.3 μL, 2 eq)をジクロロメタン(10.0 mL)に溶解させ、室温で16時間反応させ、反応完了後、減圧で回転乾燥し、化合物41bを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 665、実測値665。
工程2
化合物41b(59.9 mg, 90.26 μmol, 1 eq)、ヨウ化テトラ-n-ブチルアンモニウム(3.33 mg, 9.03 μmol, 0.1 eq)、硫化ナトリウム(21.1 mg, 271 μmol, 11.4 μL, 3 eq)をN,N’-ジメチルホルムアミド(5.00 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、70℃で18時間反応させ、反応完了後、水で洗浄し(50.0 mL×3)、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物41を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 507、実測値507。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.67 (br s, 1H), 8.20 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 8.10-8.03 (m, 1H), 7.99 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.60-7.52 (m, 2H), 6.64 (br s, 1H), 4.46 (br d, J=5.6 Hz, 1H), 4.42-4.33 (m, 1H), 4.19 (br d, J=13.2 Hz, 1H), 4.09-3.91 (m, 3H), 3.91-3.69 (m, 7H), 3.42 (br d, J=10.0 Hz, 2H), 3.06 (d, J=4.8 Hz, 3H), 3.00 (br d, J=8.0 Hz, 2H), 1.53 (br d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例42
Figure 0007340519000141
Figure 0007340519000142

化合物41(70.0 mg, 138 μmol, 1 eq)をメタノール(20.0 mL)に溶解させ、モノ過硫酸水素カリウム(84.9 mg, 138 μmol, 1 eq)の水溶液(10.0 mL)を滴下し、室温で1時間反応させ、反応完了後、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物42を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 523、実測値523。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.72-7.51 (m, 1H), 8.11 (br d, J=7.2 Hz, 1H), 8.00 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.93 (br d, J=7.8 Hz, 1H), 7.55-7.43 (m, 2H), 4.49-4.33 (m, 1H), 4.20 (s, 2H), 3.94 (br d, J=8.4 Hz, 3H), 3.82-3.74 (m, 1H), 3.74-3.60 (m, 5H), 3.52 (br d, J=13.6 Hz, 2H), 3.28-3.06 (m, 2H), 3.00-2.94 (m, 3H), 1.44 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例43
Figure 0007340519000143
Figure 0007340519000144

化合物41(120 mg, 237 μmol, 1 eq)をメタノール(5.00 mL)に溶解させ、モノ過硫酸水素カリウム(291 mg, 474 μmol,
2 eq)の水溶液(5.00 mL)を滴下し、室温で30時間反応させ、反応完了後、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物43を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 539、実測値539。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 8.58 (br s, 1H), 8.14 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 8.02 (d,
J=8.4 Hz, 1H), 7.91 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.60-7.44 (m, 2H), 6.57 (br s, 1H), 4.42 (br d, J=6.0 Hz, 1H), 4.27-3.85 (m, 10H), 3.82-3.60 (m, 6H), 2.99 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.46 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例44
Figure 0007340519000145
Figure 0007340519000146

化合物35b(150 mg, 391 μmol, 1 eq)、化合物23f(1
28 mg, 782 μmol, 1 eq)およびDIPEA(152 mg, 1.17 mmol, 3 eq)をDMSO(3.00 mL)に溶解させ、混合溶液を90℃で20時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物44を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 475、実測値475。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.66 (br s, 1H), 8.18 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.95 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.51 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.46 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 6.72-6.11 (m, 1H), 5.64 (br
s, 1H), 4.35 (br s, 1H), 3.95-3.57 (m, 11H), 2.07-1.77 (m, 7H), 1.45 (br d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例45-1および45-2
Figure 0007340519000147
Figure 0007340519000148

工程1
TMSCN(18.9 g, 191 mmol, 1.5 eq)、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(18.1 g, 127 mmol, 1.0 eq)を順に化合物45a(13.0 g, 127 mmol, 1.0 eq)のジクロロメタン(250 mL)溶液に入れ、20℃で15時間反応させ、反応完了後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2:1)によって化合物45bを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 3.34 (d, J=12.0 Hz, 1H), 3.19 (s, 1H), 3.16 (dd, J=1.6, 12.0 Hz, 1H), 3.13-3.01 (m, 2H), 2.59-2.47 (m, 1H), 2.32 (td, J=8.8, 12.8 Hz,
1H)。
工程2
0℃において、ボラン-テトラヒドロフラン(1 M, 157 mL, 1.5 eq)を化合物45bのテトラヒドロフラン(200 mL)溶液に滴下し、混合溶液を20℃で17時間反応させた。10 mLのメタノールを反応液に入れて反応をクエンチングし、反応液を濃縮して化合物45cを得たが、粗製品をそのまま次の工程に使用した。
工程3
0℃において、化合物45d(8.48 g, 75.1 mmol, 1.0 eq)を化合物45c(10.0 g, 75.1 mmol, 1.0 eq)およびジイソプロピルエチルアミン(19.4 g, 150 mmol, 2.0 eq)のジクロロメタン(150 mL)に滴下し、混合溶液を20℃で3時間反応させた。5 mLの水を反応液に入れて反応をクエンチングし、反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)によって化合物45eを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 7.12-6.88 (m,
1H), 4.06-3.99 (m, 2H), 3.55 (d, J=6.0 Hz, 2H), 3.01-2.84 (m, 3H), 2.82 (d, J=11.2 Hz, 1H), 2.68 (dd, J=1.6, 11.6 Hz, 1H), 2.08-1.99 (m, 1H), 1.81 (td, J=9.2, 13.2 Hz, 1H)。
工程4
0℃において、カリウムt-ブトキシド(9.63 g, 85.8 mmol, 3.0 eq)を化合物45e(6.0 g, 28.6 mmol, 1.0 eq)のテトラヒドロフラン(500 mL)溶液に入れ、混合溶液を20℃で2時間反応させた。反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル=1:10)によって化合物45fを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 6.43 (br s, 1H), 4.26 (s, 2H), 3.59-3.39 (m, 2H), 3.13-3.00 (m, 2H), 2.96-2.78 (m, 2H), 2.47-2.32 (m, 1H), 2.02-1.88 (m, 1H).
工程5
0℃において、水素化アルミニウムリチウム(329 mg, 8.66 mmol,
1.5 eq)を化合物45f(1.0 g, 5.77 mmol, 1.0 eq)の無水テトラヒドロフラン(30.0 mL)に入れ、混合溶液を20℃で1時間反応させた。反応液に順に0.3 mLの水、0.3 mLの15%水酸化ナトリウム水溶液
、1 mLの水を滴下し、ろ過し、ケーキを10 mLの酢酸エチルで洗浄し、ろ液を濃縮し、化合物45gを得たが、粗製品をそのまま次の工程に使用した。
工程6
化合物45g(92.1 mg, 578 μmol, 2.3 eq)、化合物45h(100 mg, 251 μmol, 1.00 eq)、DIPEA(97.5 mg, 754 μmol, 3.00 eq)をDMSO(3.00 mL)に溶解させ、混合溶液を80℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応液に水を(10.0 mL)入れて希釈し、さらに酢酸エチル(20.0 mL×3)で抽出し、合併した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、分取クロマトグラフィープレートによって精製して(酢酸エチル100%)化合物45iを得た。さらにSFCキラル分割によって化合物45-1および化合物45-2を得た。
化合物45-1 MS-ESI計算値[M+H] 521、実測値521。
化合物45-1のピーク出現位置:0.950 min(キラルカラム:AD-3 50×4.6mm,I.D.,3μm, 移動相:40%エタノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:4 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物45-1 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.57 (s, 1H), 8.13 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.98
(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.90 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.52-7.42 (m, 2H), 6.57 (br s, 1H), 4.35 (br d, J=6.8 Hz, 1H), 4.22 (d, J=13.2 Hz, 1H), 4.13 (br s, 1H), 3.95-3.61 (m, 10H), 2.98 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.97-2.78 (m, 4H), 2.21 (td, J=6.0, 12.4 Hz, 1H), 1.99-1.88 (m, 1H), 1.43 (d, J=6.8 Hz,
3H)。
化合物45-2 MS-ESI計算値[M+H] 521、実測値521。
化合物45-2のピーク出現位置:1.168 min(キラルカラム:AD-3 50×4.6mm,I.D.,3μm, 移動相:40%エタノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:4 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物45-2 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.57 (s, 1H), 8.13 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.98
(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.90 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.52-7.43 (m, 2H), 6.54 (br s, 1H), 4.34 (br d, J=6.8 Hz, 1H), 4.23 (br d, J=13.2 Hz, 1H), 4.17 (br s, 1H), 3.95-3.60 (m, 10H), 2.99 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.97-2.76 (m, 4H), 2.20 (td, J=6.0, 12.4 Hz,
1H), 2.00-1.89 (m, 1H), 1.42 (d, J=6.8 Hz, 3H).
実施例46-1および46-2
Figure 0007340519000149
Figure 0007340519000150

過硫酸水素カリウム(402 mg, 653 μmol, 0.85 eq)の水溶液(40.0 mL)を化合物46a (400 mg, 768 μmol, 1.0
eq)のメタノール(60.0 mL)溶液に滴下し、25℃で1.5時間反応させた。10 mLの飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で反応をクエンチングし、体積が約50 mLになるように濃縮し、酢酸エチルで抽出し(30 mL×3)、合併した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル=1:10)によってラセミ体を得、さらにSFCキラル分離によって化合物46-1および化合物46-2を得た。
化合物46-1のピーク出現位置:5.297 min(キラルカラム:AD-3 150×4.6mm,I.D.,3μm, 移動相:40%メタノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:2.5 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物46-1 MS-ESI計算値[M+H] 537、実測値537。
化合物46-1 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.69 (br s, 1H), 8.13-7.91 (m, 3H), 7.53-7.40
(m, 2H), 4.46-4.22 (br d, J=6.8 Hz, 2H), 4.14 (br d, J=12.2 Hz, 1H), 3.97-3.62 (m, 10H), 3.17 (br s, 1H), 2.97 (d, J=4.8 Hz, 6H), 2.68 (br d, J=6.4 Hz, 1H), 2.49-2.38 (m, 1H), 1.43 (d, J=6.8 Hz, 3H).
化合物46-2のピーク出現位置:6.265 min(キラルカラム:AD-3 150×4.6mm,I.D.,3μm, 移動相:40%メタノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:2.5 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物46-2 MS-ESI計算値[M+H] 537、実測値537。
化合物46-2 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.70 (br s, 1H), 8.13-7.91 (m, 3H), 7.55-7.39
(m, 2H), 4.45-4.22 (m, 2H), 4.20-4.08 (m, 1H), 3.94-3.63 (m, 10H), 3.17 (br s, 1H), 2.97 (d, J=4.8 Hz, 6H), 2.78-2.61 (m, 1H), 2.44 (br d, J=14.1 Hz, 1H), 1.41
(d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例47-1および47-2
Figure 0007340519000151
Figure 0007340519000152

過硫酸水素カリウム(779 mg, 1.27 mmol, 3.3 eq)の水溶液(30.0 mL)を化合物47a (200 mg, 384 μmol, 1.0
eq)のメタノール(30.0 mL)溶液に滴下し、25℃で5時間反応させた。10 mLの飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で反応をクエンチングし、体積が約40 mLになるように濃縮し、ジクロロメタン(50.0 mL×4)、合併した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、分取クロマトグラフィープレートによって精製し(メタノール/ジクロロメタン=1:20)によってラセミ中間体を得、さらにSFCキラル分離によって化合物47-1および化合物47-2を得た。
化合物47-1 MS-ESI計算値[M+H] 553、実測値553。
化合物47-1のピーク出現位置:1.617 min(キラルカラム:AD-3 50×4.6mm,I.D.,3μm, 移動相:40%エタノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:4 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物47-1 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.65 (s, 1H), 8.23 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.10 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.0 Hz, 1H),
7.64-7.55 (m, 2H), 6.58 (br s, 1H), 4.66-4.34 (m, 3H), 4.07-3.55 (m, 10H), 3.45
-3.18 (m, 4H), 3.08 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.57-2.45 (m, 1H), 2.38-2.26 (m, 1H), 1.53 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
化合物47-2 MS-ESI計算値[M+H] 553、実測値553。
化合物47-2のピーク出現位置:2.000 min(キラルカラム:AD-3 50×4.6mm,I.D.,3μm, 移動相:40%エタノール(0.05%ジエチルアミン)+二酸化炭素,流速:4 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物47-2 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.65 (s, 1H), 8.23 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.10 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.0 Hz, 1H),
7.64-7.55 (m, 2H), 6.58 (br s, 1H), 4.66-4.34 (m, 3H), 4.07-3.55 (m, 10H), 3.45-3.18 (m, 4H), 3.08 (d, J=4.8 Hz, 3H), 2.57-2.45 (m, 1H), 2.38-2.26 (m, 1H), 1.53 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例48-1および48-2
Figure 0007340519000153
Figure 0007340519000154

工程1
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(83.0 g, 232 mmol, 2.0 eq)およびカリウムt-ブトキシド(26.01, 232 mmol, 2.0 eq)をテトラヒドロフラン(1.00 L)に溶解させ、20℃で1時間反応させ、化合物48a(10.0 g, 116.16 mmol, 1.0 eq)を入れ、20℃で17時間反応させた後、80℃で蒸留し、留分は化合物48bであった。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 5.05-4.91 (m,
2H), 4.26 (s, 2H), 3.90 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.56 (br t, J=6.8 Hz, 2H)。
工程2
化合物48b(6.00 g, 28.5 mmol, 純度4%, 1 eq)、化合物48c(5.0 g, 28.5 mmol, 1.0 eq)、N-ヨードスクシンイミド(6.42 g, 28.5 mmol, 1.0 eq)をテトラヒドロフラン(80.0 mL)に溶解させ、60℃で17時間反応させ、反応完了後、100 mLの飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液でクエンチングし、酢酸エチルで抽出し(150 mL× 3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1:1)によって化合物48dを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 386、実測値386。
工程3
化合物48d(0.2 g, 519 μmol, 1.0 eq)、水素化ナトリウム(41.5 mg, 1.04 mmol, 純度60%, 2.0 eq)をN,N-ジメチルホルムアミド(10.0 mL)に溶解させ、25℃で16時間反応させ、反応完了後、水(1.00 mL)を入れてクエンチングし、濃縮し、10.0 mLの水を入れて希釈し、酢酸エチルで抽出し(10.0 mL× 3)、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物48eを得た。
工程4
化合物48e(0.15 g, 583 μmol, 1 eq)を塩酸/酢酸エチル(10.0 mL, 2M)に溶解させ、25℃で撹拌しながら17時間反応させ、反応完了後、減圧で回転乾燥し、化合物48fを得た。
工程5
化合物48f(90.0 mg, 465 μmol, 1.85 eq)、化合物48g(100 mg, 251 μmol, 1.0 eq)、DIPEA (97.5
mg, 754 μmol, 3.0 eq)をDMSO(5.00 mL)に溶解させ、混合溶液を80℃で18時間反応させ、高速液体クロマトグラフィーによって精製してラセミ体を得、さらにSFCキラル分離によって化合物48-1および化合物48-2を得た。。
化合物48-1のピーク出現位置:3.301 min(キラルカラム:AS-H 150×4.6mm,I.D.,5μm;移動相:A:CO、B:エタノール(0.05%ジエチルアミン),5% Bを0.2 min維持した後、3.5 min内でBの含有量を5%から勾配で40%に増加し、さらに40% Bを2.5 min維持し、最後に5% Bを1.5 min維持した;流速:3 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物48-1 MS-ESI計算値[M+H] 519、実測値519。
化合物48-1 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.54 (s, 1H), 8.13 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.89 (d, J=8.0 Hz, 1H),
7.49 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.50 (br s, 1H), 4.93 (br s, 1H), 4.59 (br d, J=13.2 Hz, 1H), 4.33 (br d, J=6.4 Hz, 1H), 3.94-3.54 (m, 12H), 3.23 (d, J=13.6 Hz, 1H), 2.99 (d, J=5.2 Hz, 3H), 2.14-2.00 (m, 1H), 1.98-1.88 (m, 1H), 1.42 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.29 (br d,
J=6.4 Hz, 3H)。
化合物48-2のピーク出現位置:3.608 min(キラルカラム:AS-H 150×4.6mm,I.D.,5μm;移動相:A:CO、B:エタノール(0.05%ジエチルアミン),5% Bを0.2 min維持した後、3.5 min内でBの含有量を5%から勾配で40%に増加し、さらに40% Bを2.5 min維持し、最後に5% Bを1.5 min維持した;流速:3 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物48-2 MS-ESI計算値[M+H] 519、実測値519。
化合物48-2 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.54 (s, 1H), 8.13 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.89 (d, J=8.0 Hz, 1H),
7.49 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.50 (br s, 1H), 4.93 (br s, 1H), 4.59 (br d, J=13.2 Hz, 1H), 4.33 (br d, J=6.4 Hz, 1H), 3.94-3.54 (m, 12H), 3.23 (d, J=13.6 Hz, 1H), 2.99 (d, J=5.2 Hz, 3H), 2.14-2.00 (m, 1H), 1.98-1.88 (m, 1H), 1.42 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.29 (br d,
J=6.4 Hz, 3H)。
実施例49
Figure 0007340519000155
Figure 0007340519000156

化合物35b(100 mg, 261 μmol, 1.00 eq)、化合物24f(92.6 mg, 522 μmol, 2.00 eq)、DIPEA(101 mg, 782 μmol, 136 μL, 3.00 eq)をDMSO(2.00
mL)に溶解させ、混合溶液を80℃で40時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物49を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 489、実測値489。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.62 (s, 1H),
8.18 (br d, J=7.6 Hz, 1H), 7.97 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.93 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.51 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.52 (br s, 1H), 5.63 (br s, 1H),
4.29 (br s, 1H), 3.95-3.57 (m, 12H), 1.70 (br d, J=8.4 Hz, 8H), 1.41 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例50-1および50-2
Figure 0007340519000157
Figure 0007340519000158

化合物35b(80.0 mg, 208 μmol, 1.00 eq)、化合物50a(44.9 mg, 250 μmol, 1.20 eq)およびDIPEA(80.8 mg, 625 μmol, 109 μL, 3 eq)をDMSO(2.00 mL)に溶解させ、混合溶液を80℃で22時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製してラセミ体を得、さらにSFC分割によって化合物50-1および化合物50-2を得た。
化合物50-1のピーク出現位置:3.491 min(キラルカラム:OJ-3 100×4.6mm,I.D.,3 μm;移動相:A:CO、B:メタノール(0.05%ジエチルアミン),4.5 min内でBの含有量を5%から勾配で40%に増加し、さらに5% Bを1.0 min維持した;流速:2.8 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物50-1 MS-ESI計算値[M+H] 491、実測値491。
化合物50-1 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.63 (s, 1H), 8.18 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.99
(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.94 (d, J=80 Hz, 1H), 7.51 (t, J=7.2 Hz, 1H), 7.46 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.61 (br s, 1H), 5.69 (br s, 1H), 4.33 (br d, J=6.4 Hz, 1H), 3.97-3.59 (m, 16H), 2.07-1.85 (m, 2H), 1.41 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
化合物50-2のピーク出現位置:3.846 min(キラルカラム:OJ-3 100×4.6mm,I.D.,3 μm;移動相:A:CO、B:メタノール(0.05%ジエチルアミン),4.5 min内でBの含有量を5%から勾配で40%に増加し、さらに5% Bを1.0 min維持した;流速:2.8 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物50-2 MS-ESI計算値[M+H] 491、実測値491。
化合物50-2 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.63 (s, 1H), 8.18 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.99
(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.94 (d, J=80 Hz, 1H), 7.51 (t, J=7.2 Hz, 1H), 7.46 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.61 (br s, 1H), 5.69 (br s, 1H), 4.33 (br d, J=6.4 Hz, 1H), 3.97-3.59 (m, 16H), 2.07-1.85 (m, 2H), 1.41 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例51
Figure 0007340519000159
Figure 0007340519000160

化合物35b(100 mg, 261 μmol, 1.00 eq)、化合物1i(46.8 mg, 313 μmol, 1.20 eq)、DIPEA(101 mg, 782 μmol, 136 μL, 3.00 eq)をDMSO(2.00 mL)に溶解させ、混合溶液を80℃で18時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物51を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 461、実測値461。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.60 (s, 1H),
8.18 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.92 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.51 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.46 (br s, 1H), 5.62 (br s, 1H),
4.30 (br s, 1H), 4.05-3.59 (m, 12H), 1.40 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.80-0.73 (m, 2H),
0.61 (br s, 2H)。
実施例52
Figure 0007340519000161
Figure 0007340519000162

工程1
化合物52a(900 mg, 2.11 mmol, 1 eq)をメタノール(20.0 mL)に溶解させ、水酸化パラジウム(591 mg, 421 μmol, 0.2 eq)を入れ、50 psiの水素ガスの雰囲気において、混合溶液を50℃で42時間反応させた。その後、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物52bを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 3.80-3.58 (m,
6H), 3.52-3.50 (m, 1H), 3.51 (s, 1H), 3.50-3.38 (m, 4H), 1.49 (s, 9H)。
工程2
化合物52b(500 mg, 2.02 mmol, 1 eq)の塩酸/酢酸エチル溶液(20.0 mL, 2M)を25℃で1時間反応させ、反応完了後、減圧で回転乾燥し、粗製品の化合物52cを得た。
H NMR (400MHz, CDOD) δ: 4.15 - 4.10 (
m, 2H), 3.71 - 3.63 (m, 4H), 3.31 (s, 2H), 3.23 - 3.17 (m, 2H)。
工程3
化合物52c(350 mg, 1.91 mmol, 1 eq)、化合物52d(531 mg, 1.33 mmol, 0.7 eq)、DIPEA (668 mg, 5.17 mmol, 0.9 mL, 2.71 eq)をDMSO(7.00 mL)に溶解させ、混合溶液を80℃で23時間反応させ、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物52eを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 509、実測値509。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.61 (s, 1H),
8.21 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 8.08 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.60-7.54 (m, 2H), 4.46 (br d, J=4.8 Hz, 1H), 4.34-3.45 (m, 19H), 3.07 (d, J=4.8 Hz,
3H), 1.52 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
工程4
化合物52e(300 mg, 590 μmol, 1 eq)をエタノール(15.0 mL)および水(15.0 mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(118 mg, 2.95 mmol, 5 eq)を入れ、混合溶液を105℃で285時間反応させ、高速液体クロマトグラフィーによって精製して黄色の固体として化合物52fを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 496、実測値496。
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ: 8.78 (s, 1H), 8.28 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 8.23 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.05 (br d, J=8.0 Hz, 1H),
7.68 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.58 (t, J=8.0 Hz, 1H), 4.66-4.39 (m, 3H), 3.96-3.41 (m, 14H), 1.38 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
工程5
化合物52f(78 mg, 157 μmol, 1 eq)、塩化アンモニウム(33.7 mg, 630 μmol, 4 eq)、DIPEA (81.4 mg,
630 μmol, 110 μL, 4 eq)、EDCI (60.4 mg, 315 μmol, 2 eq)、HOBt (42.5 mg, 315 μmol,
2 eq)をジクロロメタン(10.0 mL)に溶解させ、混合溶液を30℃で16時間反応させ、反応完了後、水(3 mL)を入れてクエンチングした後、濃縮して溶媒を除去し、水(20.0 mL)を入れて希釈した後、酢酸エチル(20.0 mL ×
3)およびメタノール(5.00 mL)で抽出し、合併した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物52gを得た。
MS-ESI計算値[M+H] 495、実測値495。
工程6
化合物52g(87.4 mg, 177 μmol, 1 eq)、TosCl(5
0.5 mg, 265 μmol, 1.5 eq)、水素化ナトリウム(35.3 mg, 884 μmol, 純度60%, 5 eq)をDMF(4.00 mL)に溶解させ、混合溶液を30℃で24時間反応させ、高速液体クロマトグラフィーによって精製して化合物52を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 477、実測値477。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.62 (s, 1H),
8.19 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 8.00 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.94 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.54-7.45 (m, 2H), 6.54 (br s, 1H), 5.73 (br s, 1H), 4.57 (d, J=6.8 Hz, 2H), 4.47-4.35 (m, 3H), 4.21-4.07 (m, 2H), 3.96-3.65 (m, 10H), 1.43 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例53-1および53-2
Figure 0007340519000163
Figure 0007340519000164

工程1
0℃において、デス・マーチン試薬(1.31 g, 3.08 mmol, 1.5
eq)を化合物53a(0.5 g, 2.06 mmol, 1.0 eq)のジクロロメタン(5 mL)溶液に入れ、25℃で4時間反応させた。反応液を濃縮し、粗製品を10.0 mLの1M水酸化ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチル(20.0 mL×3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1:4)によって化合物53bを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 3.71 (br t, J=4.8 Hz, 2H), 3.55 (s, 2H), 3.50 (br d, J=4.8 Hz, 2H), 3.21-3.08 (m, 2H), 3.06-2.91 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
工程2
化合物53b(0.25 g, 1.04 mmol, 1 eq)を塩酸/酢酸エチル(10.0 mL, 2M)に溶解させ、30℃で撹拌しながら15時間反応させ、反応完了後、減圧で回転乾燥し、粗製品をそのまま次の工程に使用した。
工程3
化合物53d(400 mg, 1.01 mmol, 1.0 eq)、化合物53c(200 mg, 1.13 mmol, 1.12 eq)、DIPEA(390 mg, 302 μmol, 3.0 eq)をDMSO(10.0 mL)に溶解させ、混合溶液を80℃で17時間反応させ、溶液を20.0 mLの水で希釈し、酢酸エチルで抽出し(20 mL× 3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)によって化合物53eを得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.53 (s, 1H),
8.15 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.89 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.48-7.44 (m, 1H), 6.41 (br s, 1H), 4.34 (br d, J=7.2 Hz, 1H), 4.03-3.90 (m, 4H), 3.82-3.59 (m, 8H), 3.13-3.00 (m, 4H), 2.99 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.42
(d, J=6.8 Hz, 3H)。
工程4
塩酸ヒドロキシアミン(41.5 mg, 596.9 μmol, 3 eq)を化合物53e(100 mg, 199 μmol, 1.0 eq)のメタノール(3.00 mL)溶液に入れ、70℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮し、粗製品を5 mLの水で希釈し、酢酸エチルで抽出し(10.0 mL×3)、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、分取クロマトグラフィープレートによって精製して(酢酸エチル100%)化合物53fを得た。
工程5
水酸化ナトリウム(101 mg, 2.51 mmol, 10.0 eq)、p-トルエンスルホニルクロリド(479 mg, 2.51 mmol, 10.0 eq)を順に化合物53f (130 mg, 251 μmol, 1.0 eq)のアセトン(40 mL)および水(4 mL)溶液に入れ、 30℃で16時間反応させ、反応液を濃縮し、粗製品を10 mLの水で希釈し、酢酸エチルで洗浄し(20 mL ×
3)、有機相を捨て、水相を濃縮し、分取クロマトグラフィープレートによって精製して(メタノール/酢酸エチル=1:10)ラセミ体を得、さらにSFCキラル分離によって化合物53-1和 53-2を得た。
化合物53-1のピーク出現位置:2.589 min(キラルカラム:AS-3 150×4.6mm, 移動相:A:CO, B:メタノール(0.05%ジエチルアミン),流速:25 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物53-1 MS-ESI計算値[M+H] 518、実測値518。
化合物53-1 H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.55 (s, 1H), 8.13 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.90 (d, J=8.0 Hz, 1H),
7.53-7.43 (m, 2H), 6.52 (br s, 1H), 5.55 (br s, 1H), 4.34 (br d, J=6.4 Hz, 1H),
3.97-3.58 (m, 12H), 3.45-3.37 (m, 2H), 2.98 (d, J=5.2 Hz, 3H), 2.56-2.41 (m, 2H), 1.42 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
化合物53-2のピーク出現位置:5.877 min(キラルカラム:AS-3 150×4.6mm, 移動相:A:CO, B:メタノール(0.05%ジエチルアミン),流速:25 mL/min,カラム温度:40℃)。
化合物53-2 MS-ESI計算値[M+H] 518、実測値518。
化合物53- H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.55 (s, 1H), 8.13 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.99 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.90 (d, J=8.0 Hz, 1H),
7.53-7.43 (m, 2H), 6.52 (br s, 1H), 5.55 (br s, 1H), 4.34 (br d, J=6.4 Hz, 1H),
3.97-3.58 (m, 12H), 3.45-3.37 (m, 2H), 2.98 (d, J=5.2 Hz, 3H), 2.56-2.41 (m, 2H), 1.42 (d, J=6.8 Hz, 3H)。
実施例54
Figure 0007340519000165
Figure 0007340519000166

工程1
化合物1f(150 mg, 501 μmol, 1.00eq)、化合物54a(82.1 mg, 451 μmol, 0.90 eq)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(17.6 mg, 25.1 μmol, 0.05 eq)および炭酸ナトリウム(106 mg, 1.0 mmol, 2.00 eq)を水(2.00 mL)および1,4-ジオキサン(4.00 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、70℃で15.5時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(10 mL)を入れて希釈した後、酢酸エチルで抽出し(10.0 mL× 3)、合併した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物54bを得た。
工程2
化合物54b(100 mg, 249 μmol, 1.00 eq)、化合物1i(33.9 mg, 299 μmol, 1.2 eq)およびDIPEA(96.7
mg, 748 μmol, 130 μL, 3 eq)をDMSO(3.00 mL)に溶解させ、混合溶液を80℃で17時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物54を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 478、実測値478。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.20-8.13 (m,
2H), 8.00 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.36 (br s, 1H), 4.08-3.63 (m, 15H), 1.47 (d, J=6.4 Hz, 3H), 0.85 (s, 2H), 0.70 (br s, 2H)。
実施例55
Figure 0007340519000167
Figure 0007340519000168

工程1
化合物1f(100 mg, 334 μmol, 1.00eq)、化合物55a(65.5 mg, 334 μmol, 1.00 eq)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(11.7 mg, 16.7 μmol, 0.05 eq)および炭酸ナトリウム(70.9 mg, 669 μmol, 2.00 eq)を水(1.00 mL)および1,4-ジオキサン(3.00 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護下において、80℃で15時間反応させ、反応完了後、濃縮して溶媒を除去し、水(15.0 mL)を入れて希釈した後、酢酸エチルで抽出し(50.0 mL× 3)、合併した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧で回転乾燥し、化合物55bを得た。
工程2
化合物55b(168 mg, 404 μmol, 1.00 eq)、化合物1i(54.4 mg, 364 μmol, 0.90 eq)およびDIPEA(157
mg, 1.21 mmol, 211 μL, 3.00 eq)をDMSO(3.00 mL)に溶解させ、混合溶液を80℃で15時間反応させた。完全に反応した後、濃縮して溶媒を除去し、化合物55cを得たが、粗製品をそのまま次の工程に使用した。
工程3
化合物55c(99.0 mg, 201 μmol, 1.00 eq)、化合物55d(24.5 mg, 363 μmol, 1.80 eq)、DIPEA(104
mg, 806 μmol, 140 μL, 4.00 eq)、EDCI (57.9 mg, 302 μmol, 1.50 eq)、 HOBt (40.8 mg, 302 μmol, 1.50 eq)をDMSO(4.00 mL)に溶解させ、混合溶液を30℃で22時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物55を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 505、実測値505。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.75 (br s, 1H), 8.51 (br d, J=8.0 Hz, 1H), 7.94 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 7.76 (br s, 1H), 7.50 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 7.03 (br d, J=8.4 Hz, 1H), 4.29 (br s, 1H), 3.97 (s, 3H),
3.96-3.51 (m, 12H), 2.98 (br d, J=4.4 Hz, 3H), 1.38 (br d, J=6.8 Hz, 3H), 0.76 (br s, 2H), 0.61 (br s, 2H)。
実施例56
Figure 0007340519000169
Figure 0007340519000170

化合物56c(99.0 mg, 201 μmol, 1.00 eq)、塩化アンモニウム(43.1 mg, 806 μmol, 4.00 eq)、DIPEA(104 mg, 806 μmol, 140 μL, 4.00 eq)、EDCI (57.9 mg, 302 μmol, 1.50 eq)、 HOBt (40.8 mg, 302 μmol, 1.50 eq)をDMSO(4.00 mL)に溶解させ、混合溶液を30℃で22時間反応させた。完全に反応した後、反応液を高速液体クロマトグラフィー法によって精製して化合物56を得た。
MS-ESI計算値[M+H] 491、実測値491。
H NMR (400MHz, CDCl) δ: 8.76 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.55 (dd, J=2.4, 8.8 Hz, 1H),
7.93 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.67 (br s, 1H), 7.50 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.06 (d, J=8.8
Hz, 1H), 5.75 (br s, 1H), 4.28 (br d, J=5.6 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.97-3.36 (m, 12H), 1.38 (d, J=6.8 Hz, 3H), 0.79-0.73 (m, 2H), 0.61 (br s, 2H)。
実験例1:体外におけるmTORキナーゼ抑制活性の評価
実験材料:
本実験はDiscoverXにおいて測定され、すべての材料および方法はDiscoverXから提供された。
実験操作:
キナーゼ活性分析。
1 HEK-293細胞において標識されたmTORキナーゼを安定して発現させた。
室温の条件において、ビオチン小分子リガンドでストレプトアビジン磁気ビーズを30分間処理し、キナーゼ分析用親和性樹脂を調製した。
リガンドビーズを過剰量のビオチンでブロッキングして緩衝液(1%ウシ血清アルブミン、0.05%ツイン20 mL、ジチオトレイトール1 mL)で洗浄し、結合していないリガンドおよび非特異的に結合したリガンドを流した。
キナーゼリガンド親和性ビーズを構築し、被験化合物の三者の結合反応はいずれも緩衝液(20% ブロッキング緩衝液、0.17×リン酸塩緩衝液、0.05%ツイン20、6 mLジチオトレイトール)において行われた。
被験化合物をジメチルスルホキシドに溶解させた。
測定に使用された化合物はいずれもDMSOに溶解させ、さらに化合物をそのまま濃度が0.9%になるように希釈した。
溶液を384ウェルポリプロピレンプレートに体積0.02 mLずつ置いた。
室温の条件において、1時間振とうした。
緩衝液(1×PBS、0.05%ツイン20)で洗浄した。
10 親和性ビーズを緩衝液(1×PBS、0.05%ツイン20、0.5μMの非ビオチン親和性リガンド)に再懸濁させて室温で30分間インキュベートした。
11 qPCRによって溶離液におけるキナーゼの濃度を測定した。
実験結果:

Figure 0007340519000171
Figure 0007340519000172
Figure 0007340519000173
結論:本発明の化合物が顕著で、ひいては予想外のmTORキナーゼ抑制活性を有する。
実験例2 細胞増殖抑制活性の評価:
実験目的:細胞増殖に対する被験化合物の抑制活性を検出する。
実験原理:Cell-Titer-Glo試薬におけるルシフェラーゼはフルオレセイン、酸素およびATPを反応基質とし、酸化型フルオレセインが生成し、そして光の形態でエネルギーを放出する。ルシフェラーゼ反応にはATPが必要であるため、反応による光の合計量は細胞活力を反映するATP数の合計量に正比例する。
実験材料:
細胞系:MCF-7細胞系(ATCC-CRL-22)、HT-29細胞系(ATCC-HTB-38)、OE21(ECACC-96062201)、NCI-N87細胞系(ATCC-CRL-5822)
細胞培地:(RPMI 1640培地(Invitrogen#1868546; 1
0%血清Invitrogen #1804958; 1×L-グルタミン,Invitrogen #1830863;二重耐性 Hyclone# J170012))
Cell Titer-Glo(登録商標) 発光法細胞活力検出キット(Promega #G7573)
384ウェル細胞培養プレート(Greiner# E15103MA)
化合物プレート(LABCYTE # 0006346665)
COインキュベーター(Thermo#371)
Vi-cell細胞カウンター(Beckman Coulter)
分注装置(Eppendorf)
メスピペット(Greiner)
マイクロピペット(Eppendorf)
マルチラベルプレートリーダー(Envision Reader)
ECHOリキッドハンドリングワークステーション(Labcyte-ECHO555)
実験手順および方法:
2.1 1日目:
細胞接種の概略図に従って384または96ウェルプレートにそれぞれ細胞を1000個/ウェルで、25μL/ウェルの密度で接種し、周縁のウェルに細胞の代わりに25μLのPBSを入れた。
2.2 0日目:
(1)化合物母液は10mMで、DMSOで初期濃度が4mMになるように化合物を希釈した。化合物母液プレートに化合物を9μL/ウェル入れた。
(2)ECHOリキッドハンドリングワークステーションによって化合物の希釈を行って細胞プレートに化合物を125nL/ウェル入れ、2列目および23列目の細胞ウェルにDMSOを125nL/ウェル入れ、1列目および24列目のPBSウェル孔にDMSOを125nL/ウェル入れた。
(3)細胞プレートに培地を25μL/ウェル入れ、最終的に細胞プレートの各ウェルは50μLで、化合物の濃度は1μMで、3倍希釈で10の濃度で、左右に重複ウェルを設け、DMSOの最終濃度は0.25%であった。
2.3 化合物を入れた後、1000rpmで1min遠心し、細胞プレートを37℃、5% COのインキュベーターにおいて3日培養した。
2.4 3日目:
インキュベーターから細胞プレートを取り出し、室温で30分間平衡化させた。各ウェルにCell-Titer-Glo試薬を25μLずつ入れ、十分に均一に混合するように1分間振とうし、1000rpmで1分間遠心した。10分間後、PerkinElmer Envisionでプレートを読み取り、蛍光の読み取り時間を0.2秒とした。実験結果:実験結果は表2に示す。

Figure 0007340519000174
Figure 0007340519000175
Figure 0007340519000176
結論:MCF-7、N87およびOE-21細胞に対する本発明の化合物の増殖抑制活性が顕著で、HT-29細胞に対してある程度の増殖抑制活性を有する。
実験例3:薬物動態学の評価
・ 実験方法
被験化合物を5% DMSO/95% 10%ポリオキシエチレンヒマシ油(Cremophor EL)と混合し、ボルテックス・超音波で処理し、1mg/mLのほぼ清澄
な溶液を調製し、ミクロポアフィルターでろ過して使用に備えた。18~20グラムのBalb/cメスマウスを選び、投与量1または2mg/kgで候補化合物の溶液を静脉注射で投与した。被験化合物を1% ツイン80、9% ポリエチレングリコール400、90%水溶液と混合し、ボルテックス・超音波で処理し、1mg/mLのほぼ清澄な溶液を調製し、ミクロポアフィルターでろ過して使用に備えた。18~20グラムのBalb/cメスマウスを選び、投与量2または10mg/kgで候補化合物の溶液を経口投与した。一定の時間内の全血を収集し、血漿を調製し、LC-MS/MS法によって薬物濃度を解析し、そしてPhoenix WinNonlinソフト(米国Pharsight社)によって薬物動態学のパラメーターを計算した。
測定結果
測定結果を表3~表8に示す。
Figure 0007340519000177
Figure 0007340519000178
Figure 0007340519000179
Figure 0007340519000180
Figure 0007340519000181
Figure 0007340519000182

実験結論:被験化合物は参照化合物と同等、ひいてはより優れた薬物動態学の性質を示し、本発明の化合物は生物利用能が100%に近く、優れた開発可能な経口投与の分子である。
実験例4:ヒト乳癌MCF-7細胞皮下異種移植腫瘍BALB/cヌードマウスモデルにおける体内薬効学研究:
実験目的:ヒト乳癌MCF-7細胞皮下異種移植腫瘍に対するBALB/cヌードマウスモデルの体内における被験化合物の薬効を研究する
実験動物:雌BALB/cヌードマウス、6~8週齢、体重18~22gで、上海SIPPR-BK実験動物有限公司によって提供された
実験方法と手順:
4.1 細胞培養
ヒト乳癌MCF-7細胞(ECACC、ロット番号:86012803)を体外で単層培養を行い、培養条件はEMEM (EBSS)+2mM グルタミン酸 + 1% 非必須アミノ酸(Non Essential Amino Acids、NEAA)培地に10%牛胎児血清、100 U/mL ペニシリンおよび100 μg/mLストレプトマイシンを入れ、37℃、5%COインキュベーターで培養した。週に2回トリプシン-EDTAで通常処理を行って継代した。細胞の飽和度が80%~90%になり、数が要求に達すると、細胞を回収し、計数し、接種した。
4.2 腫瘍細胞の接種(腫瘍の接種)
細胞接種の3日前に、エストロゲン錠(0.18 mg)を各マウスの左背中に接種した。0.2 mL(1×10個)MCF-7細胞(マトリゲル添加、体積比1:1)を各マウスの右背中に皮下接種し、腫瘍平均体積が約142 mmに達したら群分けをして投与を始めた。
4.3 被験物の調製:
被験化合物は0.75mg/mL、1.5 mg/mLおよび3 mg/mLの清澄溶液に調製され、溶媒は5%DMSO+30%ポリエチレングリコール300+65%水であった。
4.4 腫瘍の測量と実験指標
実験指標は腫瘍生長が抑制、遅延または治癒することができるかどうかという考察である。週に2回腫瘍直径をノギスで測定した。腫瘍体積の計算公式は、V = 0.5a×bで、aおよびbはそれぞれ腫瘍の長径および短径を表す。
化合物の腫瘍阻害治療効果はTGI(%)または相対腫瘍増殖率T/C (%)で評価した。TGI(%)は、腫瘍生長阻害率を反映する。TGI(%)の計算:TGI(%)=[1-(ある処理群の投与終了時の平均腫瘍体積-当該処理群の投与開始時の平均腫瘍体積)/(溶媒対照群の治療終了時の平均腫瘍体積-溶媒対照群の治療開始時の平均腫瘍体積)]×対照群。
相対腫瘍増殖率T/C(%):計算式は、T/C %=TRTV/CRTV 群治療開始レベル(TRTV:治療群RTV、CRTV:陰性対照群RTV)である。腫瘍の測量の結果から相対腫瘍体積(relative tumor volume、RTV)を計算し、計算式は、RTV=V/Vである。ここで、Vは群分けして投与する時点(即ちd)で測定された平均腫瘍体積で、Vはある回の測量の時点における平均腫瘍体積で、TRTVとCRTVは同じ日に取ったデータである。
実験終了後腫瘍重量を検出し、そしてT/重量百分率を計算し、T重量およびC重量はそれぞれ投与群および溶媒コントロール群の腫瘍重量を表す。
4.5 統計分析
統計分析は、各群の各時点における腫瘍体積の平均値および標準誤差(SEM)を含む。治療群は、試験終了の時点で、投与後21日目に最も優れた治療効果を示したため、このデータに基づいて統計学分析で群間の差を評価した。2つの群の間でT-testで分析し、3つの群または複数の群の間で一元配置分散分析(one-way ANOVA)で分析し、F値に有意差がある場合、Games-Howell法によって検定した。F値に有意差がない場合、ダネット(両側)法によって分析した。SPSS 17.0ですべてのデータ分析を行った。p<0.05は有意差があることを示す。
4.6 実験結果
MCF-7移植腫瘍モデルにおいて、一部の化合物の薬物効果はAZD2014に相当する。

Figure 0007340519000183
Figure 0007340519000184
4.7 実験結論
溶媒群と比べて、ヒト乳癌ヌードマウス移植腫瘍モデルにおいて、AZD2014は15 mg/kg、そして実施例23は30 mg/kgの投与量で、溶媒対照群と有意差があり、TGIがそれぞれ104%および98%であった。

Claims (14)

  1. 式(IV)で表される化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
    Figure 0007340519000185
    (ただし、
    はHであり、
    はMeであり、
    あるいは、R、Rおよびモルホリン環におけるNは一つの5~6員ヘテロシクロアルキル基を形成し、
    はNH
    Figure 0007340519000186
    から選ばれ、
    ここで、NH
    Figure 0007340519000187
    は任意に1、2または3個のRで置換され、
    nは1および2から選ばれ、
    環Aはフェニル基および6~10員ヘテロアリール基から選ばれ、
    はHであり、
    はHであり、
    あるいは、RとRは連結して共に一つの5~6員ヘテロシクロアルキル基を形成し、
    構造単位
    Figure 0007340519000188

    Figure 0007340519000189
    から選ばれ
    はそれぞれ独立にCF、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基およびC3-6シクロアルキル基から選ばれ、ここで、前記C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基およびC3-6シクロアルキル基は任意に1または2個のR’で置換され、
    R’はそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OHおよびNHから選ばれ、
    前記C1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基および6~10員ヘテロアリール基はそれぞれ1、2または3個の独立に-O-、-S-、-NH-、N、-C(=O)-、-C(=O)NH-および-C(=S)NH-から選ばれるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含み、
    Figure 0007340519000190
    は結合を表す。)
  2. 以下から選ばれる請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
    Figure 0007340519000191
    (ただし、
    はHであり、
    はMeであり、
    あるいは、R、Rおよびモルホリン環におけるNは一つの5~6員ヘテロシクロアルキル基を形成し、
    はNH
    Figure 0007340519000192
    から選ばれ、
    ここで、NH
    Figure 0007340519000193
    は任意に1、2または3個のRで置換され、
    環Aはフェニル基および6~10員ヘテロアリール基から選ばれ、
    はHから選ばれ、
    はHから選ばれ、
    あるいは、RとRは連結して共に一つの5~6員ヘテロシクロアルキル基を形成し、
    構造単位
    Figure 0007340519000194

    Figure 0007340519000195
    から選ばれ、
    Rはそれぞれ独立にCF、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基およびC3-6シクロアルキル基から選ばれ、ここで、前記C1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基およびC3-6シクロアルキル基は任意に1または2個のR’で置換され、
    R’はそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OHおよびNHから選ばれ、
    前記C1-3ヘテロアルキル基、5~6員ヘテロアリール基および6~10員ヘテロアリール基はそれぞれ1、2または3個の独立に-O-、-S-、-NH-、N、-C(=O)-、-C(=O)NH-および-C(=S)NH-から選ばれるヘテロ原子またはヘテロ原子団を含む。)
  3. Rはそれぞれ独立にCF、F、Cl、Br、I、OH、NH、Me、Et、
    Figure 0007340519000196
    から選ばれ、
    ここで、前記Me、Et、
    Figure 0007340519000197
    は任意に1または2個のR’で置換されており、
    或いは、Rはそれぞれ独立にF、Cl、Br、I、OH、NH、Me、CF、Et、
    Figure 0007340519000198
    から選ばれる、請求項2に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
  4. 構造単位
    Figure 0007340519000199

    Figure 0007340519000200
    から選ばれ、
    又は、環Aはフェニル基、ベンゾ[d]オキサゾール、キノリニル基およびキナゾリニル基から選ばれる、請求項1~3のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
  5. はNH
    Figure 0007340519000201
    から選ばれる請求項4に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
  6. 環Aは
    Figure 0007340519000202
    から選ばれる請求項4に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
  7. 構造単位
    Figure 0007340519000203

    Figure 0007340519000204
    から選ばれる請求項1または6に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
  8. 構造単位
    Figure 0007340519000205

    Figure 0007340519000206
    から選ばれる請求項2または6に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
  9. 以下から選ばれる請求項1~5のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
    Figure 0007340519000207
    (ただし、
    、R、R、RおよびRは請求項1~5のいずれかで定義された通りであり
    Xは-CH-、-CF-、
    Figure 0007340519000208
    -NH-、
    Figure 0007340519000209
    -O-、
    Figure 0007340519000210
    および-S-から選ばれ、
    Yは-CH-および-CHCH-から選ばれる。)
  10. 以下から選ばれる請求項1または3~5のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
    Figure 0007340519000211
    (ただし、
    、R、R、RおよびRは請求項1または3~5で定義された通りである。)
  11. 以下の式で表される化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
    Figure 0007340519000212
    Figure 0007340519000213
    Figure 0007340519000214
    Figure 0007340519000215
  12. 活性成分として治療有効量の請求項1~11のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体と、薬学的に許容される担体とを含む薬物組成物。
  13. mTOR二重複合体に関連する疾患を治療する薬物の使用のための請求項1~11のいずれかに記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
  14. 乳癌、頭頚部癌、結直腸癌を治療する薬物の使用のための、請求項1~11のいずれかに記載の化合物またはその薬学的に許容される塩又はその立体異性体。
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