JP7338632B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本開示は、表示装置に関する。
従来の表示装置として、特許文献1には、車両の前方風景と重なる虚像として視認者(主に車両の運転者)に視認される画像を表示するものが開示されている。特許文献1に開示された表示装置は、車両から前方対象までの距離に応じて当該前方対象を報知する報知画像の相対的な高さ等を制御するものである。
特開2015-221633号公報
上記のような報知画像を複数同時に表示する場合に特許文献1に開示された技術を用いると、各報知画像に対して車両からの距離に応じた同様の表示制御が行われることになる。しかしながら、複数の報知画像のうち視認者にとってより優先度が高いと想定されるものを効果的に表示するに当たっては改善の余地がある。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、複数の報知画像のうち優先度が高いと想定されるものを効果的に表示することができる表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の表示装置は、
車両の前方風景と重なる虚像として視認者に視認される重畳画像を表示する表示装置であって、
前記車両から前記車両の前方にある前方対象までの距離を取得する取得手段と、
前記重畳画像の表示領域内において前方対象を報知する報知画像を二次元で表示制御する表示制御手段と、
予め定められた基準サイズに対する前記報知画像の表示比率であって前記距離が長いほど小さくなる表示比率を、前記取得手段が取得した前記距離に応じて決定するための基準制御情報を記憶する記憶手段と、を備え、
前記表示制御手段は、
前記報知画像として、第1画像と、前記第1画像よりも前記距離が長い前方対象を報知する第2画像とを含む複数の画像を表示可能であり、
前記第1画像及び前記第2画像の各々の表示比率を前記基準制御情報に基づいて変更制御している際に前記第1画像の表示比率が第1閾値以上となった場合には、前記第2画像を前記基準制御情報に基づいて決定される表示比率よりも大きい比率で表示する拡大処理を実行する。
本開示の表示装置によれば、複数の報知画像のうち優先度が高いと想定されるものを効果的に表示することができる。
(a)は、本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ(HUD)装置の車両への搭載態様例を示す図であり、(b)は、二次元表示される報知画像を説明するための図である。 車両用表示システムのブロック図である。 報知画像特殊制御処理を示すフローチャートである。 (a)は、基準制御情報が示す関数の図であり、(b)及び(c)は、報知画像の具体例を示す図である。 (a)~(c)は、報知画像特殊制御処理を説明するための図である。 (a)~(c)は、報知画像特殊制御処理が実行された際の報知画像の遷移例を示す図である。 (a)~(c)は、拡大処理の変形例を説明するための図である。 (a)~(c)は、基準制御情報が示す関数の変形例を示す図である。
本発明の一実施形態に係る表示装置について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る表示装置は、図2に示す車両用表示システム100に含まれるHUD(Head-Up Display)装置10である。HUD装置10は、図1に示すように、車両1のダッシュボード2の内部に設けられ、車両1に関する情報(以下、車両情報と言う。)だけでなく、車両情報以外の情報も統合的に運転者4に報知する。なお、車両情報は、車両1自体の情報だけでなく、車両1の運行に関連した車両1の外部の情報も含む。
車両用表示システム100は、車両1内において構成されるシステムであり、HUD装置10と、周辺情報取得部40と、前方情報取得部50と、視線検出部60と、ECU(Electronic Control Unit)70と、カーナビゲーション(カーナビ)装置80と、を備える。
HUD装置10は、図1(a)に示すように、フロントガラス3に向けて表示光Lを射出する。フロントガラス3で反射した表示光Lは、運転者4側へと向かう。運転者4は、視点をアイボックスE内におくことで、フロントガラス3の前方に表示された、表示光Lが表す画像を虚像Vとして視認することができる。これにより、運転者4は、虚像Vを前方風景と重畳させて観察することができる。
HUD装置10は、図1(b)に示すように、車両1の前方に設定された仮想面において虚像Vを二次元で表示する。当該仮想面は、運転者4がアイボックスE内に視点をおいた際の視点位置4aから車両1の前方へ、所定距離P(例えば5~10m程度)だけ離れた位置に設定される。仮想面は、表示部20における画像の表示面に対応する。仮想面及びアイボックスEは、当該表示面の大きさや、HUD装置10内の各種の鏡やフロントガラス3によって構成される光学系に基づいて設定される。
HUD装置10は、図2に示す表示部20及び制御装置30と、図示しない反射部とを備える。
表示部20は、制御装置30の制御により、虚像Vとして運転者4に視認される重畳画像を表示する。表示部20は、例えば、TFT(Thin Film Transistor)型のLCD(Liquid Crystal Display)や、LCDを背後から照明するバックライト等を有する。バックライトは、例えばLED(Light Emitting Diode)から構成されている。表示部20は、制御装置30の制御の下で、バックライトに照明されたLCDが画像を表示することにより表示光Lを生成する。生成した表示光Lは、反射部で反射した後に、フロントガラス3に向けて射出される。反射部は、例えば、折り返しミラーと凹面鏡の二枚の鏡から構成される。折り返しミラーは、表示部20から射出された表示光Lを折り返して凹面鏡へと向かわせる。凹面鏡は、折り返しミラーからの表示光Lを拡大しつつ、フロントガラス3に向けて反射させる。これにより、運転者4に視認される虚像Vは、表示部20に表示されている画像が拡大されたものとなる。なお、反射部を構成する鏡の枚数は設計に応じて任意に変更可能である。
なお、以下では、虚像Vとして運転者4に視認される画像を表示部20が表示することを「重畳画像を表示する」とも言う。また、制御装置30が表示部20の表示制御を行うことを「重畳画像の表示制御を行う」とも言う。また、表示部20は、重畳画像を表示することができれば、LCDを用いたものに限られず、OLED(Organic Light Emitting Diodes)、DMD(Digital Micro mirror Device)、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)などの表示デバイスを用いたものであってもよい。
制御装置30は、HUD装置10の全体動作を制御するマイクロコンピュータからなり、制御部31と、ROM(Read Only Memory)32と、RAM(Random Access Memory)33とを備える。また、制御装置30は、図示しない構成として、駆動回路や、車両1内の各種システムと通信を行うための入出力回路を備える。
ROM32は、動作プログラムや各種の画像データを予め記憶する。RAM33は、各種の演算結果などを一時的に記憶する。制御部31は、ROM32に記憶された動作プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)31aと、CPU31aと協働して画像処理を実行するGDC(Graphics Display Controller)31bとを備える。GDC31bは、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等から構成されている。特に、ROM32には、後述の報知画像特殊制御処理を行うための動作プログラムや基準制御情報BDのデータが格納されている。なお、制御装置30や制御部31の構成は、以下に説明する機能を充足する限りにおいては任意である。
制御部31は、表示部20を駆動制御する。例えば、制御部31は、CPU31aで表示部20のバックライトを駆動制御し、CPU31aと協働して動作するGDC31bで表示部20のLCDを駆動制御する。
制御部31のCPU31aは、GDC31bと協働して、ROM32に記憶された各種の画像データに基づき、重畳画像の制御を行う。GDC31bは、CPU31aからの表示制御指令に基づき、表示部20の表示動作の制御内容を決定する。GDC31bは、表示部20に表示する1画面を構成するために必要な画像パーツデータをROM32から読み込み、RAM33へ転送する。また、GDC31bは、RAM33を使って、画像パーツデータやHUD装置10の外部から通信により受け取った各種の画像データを元に、1画面分の絵データを作成する。そして、GDC31bは、RAM33で1画面分の絵データを完成させたところで、画像の更新タイミングに合わせて、表示部20に転送する。これにより、表示部20に虚像Vとして運転者4に視認される重畳画像が表示される。また、虚像Vとして視認される画像を構成する各画像には予めレイヤが割り当てられており、制御部31は、各画像の個別の表示制御が可能となっている。
また、制御部31は、虚像Vの表示領域内におけるコンテンツ画像の表示位置と大きさとを制御する。特に、この実施形態では、制御部31は、コンテンツ画像に含まれる後述の報知画像の大きさを、車両1から報知画像が報知する対象である前方対象までの距離に応じて制御する。報知画像の機能や制御については、後に詳述する。なお、図1(b)や図6(a)~(c)で虚像Vが示している点線の枠は、虚像Vの表示領域を示し、コンテンツ画像は、当該表示領域内に虚像Vとして視認される画像である。これは、虚像Vとして運転者4に視認される重畳画像を表示する表示部20において、当該重畳画像の表示領域内にコンテンツ画像が表示されることと同義である。
また、制御部31は、周辺情報取得部40、前方情報取得部50、視線検出部60、ECU70及びカーナビ装置80の各々と通信を行う。当該通信としては、例えば、CAN(Controller Area Network)、Ethernet、MOST(Media Oriented Systems Transport)、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)などの通信方式が適用可能である。
周辺情報取得部40は、車両1の周辺(外部)の情報を取得するものであり、車両1とワイヤレスネットワークとの通信(V2N:Vehicle To cellular Network)、車両1と他車両との通信(V2V:Vehicle To Vehicle)、車両1と歩行者との通信(V2P:Vehicle To Pedestrian)、車両1と路側のインフラとの通信(V2I:Vehicle To roadside Infrastructure)を可能とする各種モジュールから構成される。つまり、周辺情報取得部40は、車両1と車両1の外部との間でV2X(Vehicle To Everything)による通信を可能とする。
例えば、(i)周辺情報取得部40は、WAN(Wide Area Network)に直接アクセスできる通信モジュール、WANにアクセス可能な外部装置(モバイルルータなど)や公衆無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイント等と通信するための通信モジュールなどを備え、インターネット通信を行う。また、周辺情報取得部40は、人工衛星などから受信したGPS(Global Positioning System)信号に基づいて車両1の位置を算出するGPSコントローラを備える。これらの構成により、V2Nによる通信を可能とする。(ii)また、周辺情報取得部40は、所定の無線通信規格に準拠した無線通信モジュールを備え、V2VやV2Pによる通信を行う。(iii)また、周辺情報取得部40は、路側のインフラと無線通信する通信装置を有し、例えば、安全運転支援システム(DSSS:Driving Safety Support Systems)の基地局から、インフラストラクチャーとして設置された路側無線装置を介して、車両1の周辺にある物体情報や交通情報を取得する。これによりV2Iによる通信が可能となる。
この実施形態では、周辺情報取得部40は、車両1の外部に存在する車両、信号機、歩行者などの各種物体の位置、大きさ、属性などを示す物体情報をV2Iにより取得し、制御部31に供給する。なお、物体情報は、V2Iに限られず、V2Xのうち任意の通信により取得されてもよい。また、周辺情報取得部40は、V2Iにより車両1の周辺道路の位置や形状を含む交通情報を取得し、制御部31に供給する。また、周辺情報取得部40のGPSコントローラからの情報に基づき、制御部31は、車両1の位置を算出する。これら各種の情報は、後述する前方対象の内容を示す情報や、車両1から前方対象までの距離を制御部31が特定するための情報を含む。
前方情報取得部50は、例えば、車両1の前方風景を撮像するステレオカメラや、車両1から車両1の前方に位置する物体までの距離を測定するLIDAR(Laser Imaging Detection And Ranging)などの測距センサや、車両1の前方に位置する物体を検出するソナー、超音波センサ、ミリ波レーダ等から構成される。
この実施形態では、前方情報取得部50は、ステレオカメラにより撮像した前方風景画像を示す前方画像データや、測距センサが測定した物体までの距離を示すデータや、その他の検出データを制御部31に送信する。これら各種の情報は、後述する前方対象の内容を示す情報や、車両1から前方対象までの距離を制御部31が特定するための情報を含む。
視線検出部60は、例えば、運転者4の顔を撮像し、撮像データを生成する撮像手段(例えばステレオカメラ)や、撮像データの画像処理を行う画像処理部からなり、運転者4の視線方向を検出する。例えば、視線検出部60は、パタンマッチング法などの公知の画像解析法により運転者4の視線方向を検出し、検出結果を示す検出データをCPU31aに送信する。
CPU31aは、予めROM32内に格納された、視線方向と視認対象の位置とが対応付けられたテーブルデータを参照し、現在、運転者4が視認している対象を特定する。なお、視線方向は、例えば、運転者4の両目のいずれかに基づいて検出されてもよいし、両目の重心として検出されてもよい。CPU31aによって、運転者4が視認している対象を特定することができれば、検出データは任意である。また、視線検出部60は、運転者4の顔の向きを、公知の画像解析法により検出し、検出データとしてもよい。この場合、CPU31aは、予めROM32内に格納された、顔の向きと視認対象の位置とが対応付けられたテーブルデータを参照し、現在、運転者4が視認している対象を特定すればよい。なお、テーブルデータを用いずに、視線方向から視認対象の位置を数式により求めてもよい。当該数式を示すデータは、予めROM32内に格納しておけばよい。
また、視線検出部60は、運転者4が頭部に装着したウェアラブルデバイスに搭載された撮像手段や、眼電位センサや、モーションセンサであってもよい。撮像手段による撮像データにより、前述と同様に視線方向や顔の向きを検出可能である。また、眼電位センサは、測定した眼電位に基づいて運転者4の視線方向を検出する。また、モーションセンサは、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ及び地磁気センサのうち1つ又は複数の組み合わせからなり、運転者4の顔の向きを検出する。
なお、CPU31aが、撮像手段や各種センサからの信号に基づき運転者4の視線方向や顔の向きを検出する構成としてもよい。CPU31aが、運転者4が視認している対象を特定することができれば、運転者4の視線方向や顔の向きの検出手法及び検出構成は任意である。
ECU70は、車両1の各部を制御するものであり、例えば、車両1の現在の車速を示す車速情報をCPU31aへ送信する。なお、CPU31aは、車速センサから車速情報を取得してもよい。また、ECU70は、エンジン回転数などの計測量や、車両1自体の警告情報(燃料低下や、エンジン油圧異常など)や、その他の車両情報をCPU31aへ送信する。ECU70から取得した情報に基づいて、CPU31aは、GDC31bを介して、表示部20に車速、エンジン回転数、各種警告などを示す画像を表示させることも可能となっている。つまり、虚像Vの表示領域内には、後述の報知画像以外の車両情報を示す画像も表示可能となっている。
カーナビ装置80は、人工衛星などから受信したGPS信号に基づいて車両1の位置を算出するGPSコントローラを含む。カーナビ装置80は、地図データを記憶する記憶部を有し、GPSコントローラからの位置情報に基づいて、現在位置近傍の地図データを記憶部から読み出し、ユーザにより設定された目的地までの案内経路を決定する。そして、カーナビ装置80は、現在の車両1の位置や決定した案内経路に関する情報を制御部31に出力する。また、カーナビ装置80は、地図データを参照することにより、車両1の前方の施設の名称・種類や、施設と車両1との距離などを示す情報を制御部31に出力する。地図データでは、道路形状情報(車線、道路の幅員、車線数、交差点、カーブ、分岐路等)、制限速度などの道路標識に関する規制情報、車線が複数存在する場合の各車線についての情報などの各種情報が位置データと対応付けられている。カーナビ装置80は、これら各種の情報を制御部31に出力する。これら各種の情報は、後述する前方対象の内容を示す情報や、車両1から前方対象までの距離を制御部31が特定するための情報を含む。なお、カーナビ装置80は、車両1に搭載されたものに限られず、制御部31との間で有線又は無線により通信を行い、カーナビゲーション機能を有する携帯端末(スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)など)により実現されてもよい。
(報知画像の機能及び制御)
ここで、報知画像の機能及び制御について説明する。虚像Vの表示領域内において表示される報知画像は、車両1の前方にある前方対象を報知する画像である。前方対象は、実在する物体(以下、実在物体という。)だけでなく、車両1の前方風景内における情報を含む。報知画像は、大別して、実在物体を強調する「強調態様」での表示と、前方風景内に視認されない情報を可視化する「可視化態様」での表示とが可能となっている。
強調態様の報知画像は、車両1の前方に存在する、先行車、歩行者、道路標識、建物などの実在物体に対応する位置に表示される。強調態様の報知画像は、例えば、実在物体に重畳して、または実在物体の近傍に表示され、当該実在物体の存在を強調して報知する。つまり、強調態様の報知画像の表示位置としての「実在物体に対応する位置」とは、実在物体に重畳して視認される位置に限られず、実在物体の近傍の位置であってもよい。なお、強調態様は、実在物体の視認を妨げない態様であれば、任意である。
可視化態様の報知画像は、例えば、道路標識が設置されていない箇所において、当該箇所における各種情報を報知するための道路標識を模した画像や、運転者4がカーナビ装置80等で予め設定した、目的地や施設などのPOI(Point of Interest)を示す画像などである。なお、ここでいう道路標識は、案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識などあらゆるものを含む。つまり、この実施形態で表示可能な報知画像は、道路標識を模した画像を含む。ここで、道路標識を模した、可視化態様の報知画像の一例を図4(b)及び(c)に示す。図4(b)に示す報知画像は、案内標識を模した画像である。図4(c)に示す報知画像は、制限速度を示す規制標識を模した画像である。
制御部31は、車両1から前方対象までの距離Xが遠いほど報知画像の表示サイズが小さくなるように(換言すれば、距離Xが近いほど報知画像の表示サイズが大きくなるように)、報知画像の表示制御を行う。これにより、報知画像に擬似的な遠近感を与えることができる。
制御部31は、周辺情報取得部40、前方情報取得部50及びカーナビ装置80(以下、特定構成と言う。)の少なくともいずれかから送信された情報に基づき、前方対象までの距離Xを取得する。なお、制御部31は、特定構成から距離Xを示す情報を取得してもよいし、特定構成から前方対象の座標情報を取得し、座標情報に基づいて距離Xを算出してもよい。特に、可視化態様の報知画像の報知対象である前方対象までの距離Xは、周辺情報取得部40又はカーナビ装置80からの情報に基づいて特定される前方対象の代表位置(例えば、規制区間の開始位置や、道路案内に適した位置として予め定められた位置など)までの距離として、取得又は算出することができる。
制御部31は、以上のように取得可能な距離Xと基準制御情報BDとに基づき、表示比率Yを決定し、決定した表示比率Yで報知画像を表示する。基準制御情報BDは、距離Xと表示比率Yとの関係を示す関数F(数式)のデータである。関数Fは、例えば、図4(a)に示すように、Y=α/Xで表すことができる逆比例である。なお、定数のαは、例えば、仮想面からアイボックスEまでの所定距離Pと、後述する基準サイズとによって、決定される。
表示比率Yは、基準サイズに対する報知画像の表示比率であって、仮想面に表示させたいサイズをSとし、基準サイズをSとすれば、S/Sで表される。基準サイズは、所定距離Xにおける報知画像のサイズとして予めROM32に記憶されている。なお、所定距離Xをどのように設定するかは任意である。
基準サイズは、報知画像の種類に応じて予め定められている。図4(b)は、矩形の報知画像のとして、横がAの長さ、縦がBの長さの基準サイズの報知画像を示している。図4(c)は、円形の報知画像として、横がCの長さ、縦がDの長さの基準サイズの報知画像を示している。なお、報知画像が、真円形である場合はC=Dであり、楕円形である場合はC≠Dである。ここで言う長さは、例えばピクセルで規定することができる。
例えば、制御部31が決定した表示比率Yが「2」である場合、図4(b)に示す報知画像は、横が2Aの長さ、縦が2Bの長さのサイズに、基準サイズから拡大されて表示されることになる。また、制御部31が決定した表示比率Yが「1/2」である場合、図4(c)に示す報知画像は、横が1/2C、縦が1/2Dの長さのサイズに、基準サイズから縮小されて表示されることになる。以上のように、報知画像の拡大又は縮小は、基準サイズの報知画像のアスペクト比を保ったまま実行される。なお、報知画像の形状は、矩形や円形に限られず、三角形、多角形状などの他の形状であってもよく、当該他の形状であっても拡大又は縮小の考え方は同様である。報知画像の構成は、前方対象に関する情報を報知することができれば任意であり、例えば、文字、記号、図形、アイコンやこれらの組み合わせであればよい。
図1(b)に示すように、虚像Vは仮想面において二次元で表示されるため、虚像Vの表示領域内に表示される報知画像も二次元で表示される。例えば、仮想面は運転者4と正対して設定され、報知画像も運転者4と正対して表示される。なお、表示部20の表示面(LCDの表示面や、DMDやLCOSを用いた場合にはスクリーン)を傾けて配置することにより、仮想面を車両1の上下方向に対して前方に傾けて設定してもよい。こうした場合であっても、斜めに設定された仮想面から正対面への射影を考慮すれば、報知画像が運転者4と正対して視認されるようにすることができる。したがって、虚像Vの仮想面を斜めに設定した場合であっても、運転者4に視認される報知画像の拡大又は縮小の考え方は、前記と同様である。
以上のようにして、制御部31は、報知画像の表示制御を行う。前方対象が複数ある場合、制御部31は、同一の期間内で(同時に)複数の報知画像を表示することが可能である。
なお、基準制御情報BDに基づき決定される報知画像の表示比率が所定値TM以上となった場合、報知画像を消去してもよい。こうすることで、車両1が所定の前方対象に差し掛かる際、当該前方対象を報知する報知画像が大きく表示されすぎ、運転者4に煩わしさを与えることを回避することができる。所定値TMについては後述する。
ここで、複数の報知画像のうち、車両1からの距離Xが最も近い前方対象を報知するものを第1画像V1とし、第1画像V1よりも距離Xが遠い前方対象を報知するものを第2画像V2とし、第2画像V2よりも距離Xが遠い前方対象を報知するものを第3画像V3とする。
これら複数の報知画像は、基準制御情報BDに基づく制御(以下、通常制御と言う。)により、図1(b)や図6(a)に示すように、表示サイズが大きいものから順に、第1画像V1、第2画像V2、第3画像V3となる。車両1が前方へ走行していくと前方対象までの距離Xは徐々に近くなっていくので、第1画像V1、第2画像V2及び第3画像V3の表示サイズは徐々に大きくなっていく。これを、図5(a)に示す関数Fで説明すれば、関数Fが示す曲線上における、第1画像V1、第2画像V2及び第3画像V3の各々を示す点が左側に移動することに対応する。
しかしながら、通常制御による制御だけでは、距離Xによっては、第1画像V1に続いて表示される第2画像V2が小さくなりすぎて視認しづらい場合がある。これを解消するため、制御部31は、図3に示す報知画像特殊制御処理を実行する。
制御部31は、基準制御情報BDに基づく通常制御時に複数の前方対象を特定すると、当該前方対象を報知する複数の報知画像の表示制御を行う。そして、制御部31は、複数の報知画像が表示されている期間内において、所定の制御周期で報知画像特殊制御処理を繰り返し実行する。つまり、少なくとも第1画像V1及び第2画像V2がともに表示されている期間内に、報知画像特殊制御処理が実行される。
(報知画像特殊制御処理)
まず、制御部31は、第1画像V1の表示比率が第1閾値T1以上であるか否かを判別する(ステップS1)。第1閾値T1は、前方対象が車両1に対して十分に近くなり、当該前方対象がまもなく過ぎ去ると想定される場合の距離Xに対応した表示比率として予め定められ、ROM32内に記憶されている。
第1画像V1の表示比率が第1閾値T1以上である場合(ステップS1;Yes)、制御部31は、ステップS2の処理を実行する。一方、第1画像V1の表示比率が第1閾値T1未満である場合(ステップS1;No)、制御部31は、視線検出部60から取得した視線情報に基づき、運転者4が第1画像V1を視認しているか否かを判別する(ステップS3)。
制御部31は、運転者4が第1画像V1を視認していない場合(ステップS3;No)、報知画像特殊制御処理を終了する一方で、運転者4が第1画像V1を視認している場合(ステップS3;Yes)、ステップS2の処理を実行する。こうすることで、第1画像V1の表示比率が第1閾値T1未満であっても、運転者4が第1画像V1を認識し、既に第1画像V1の重要度が低下したと想定される場合には、後述のように第2画像V2の視認性を確保する拡大処理が実行可能となる。
ステップS2で、制御部31は、第1画像V1の消去条件が成立したか否かを判別する。例えば、制御部31は、第1画像V1の表示比率が所定値TM以上となった場合、消去条件が成立したと判別し(ステップS2;Yes)、第1画像V1を虚像Vの表示範囲内から消去する(ステップS4)。所定値TMは、例えば、第1閾値T1よりも大きい値として予め定められ、ROM32内に記憶されている。ステップS4の実行後や第1画像V1の消去条件が成立していない場合(ステップS2;No)、制御部31は、ステップS5の処理を実行する。
ステップS5で、制御部31は、第2画像V2の表示比率が第2閾値T2未満であるか否かを判別する。第2閾値T2は、第1閾値T1よりも小さい値であるとともに、前方対象が車両1から遠く、当該前方対象を示す第2画像V2が運転者4にとって視認しづらくなると想定される場合の距離Xに対応した表示比率として予め定められ、ROM32内に記憶されている。
第2画像V2の表示比率が第2閾値T2以上である場合(ステップS5;No)、制御部31は、報知画像特殊制御処理を終了する。この場合、第2画像V2は、基準制御情報BDに基づく通常制御、つまり、関数Fに従って表示されることになる。
一方で、第2画像V2の表示比率が第2閾値T2未満である場合(ステップS5;Yes)、制御部31は、第2画像V2に対して拡大処理を実行する(ステップS6)。
ステップS6の拡大処理で、制御部31は、第2画像V2を基準制御情報BDに基づいて決定される表示比率R(図5(b)及び(c)参照)よりも大きい比率で表示する。拡大処理において、制御部31は、例えば図5(c)に示すように、基準制御情報BDに基づく関数F(Y=α/X)を表示比率Yが大きくなるように比例定数を所定量γだけ増加させた特殊関数Fs(Y=(α+γ)/X)を用い、第2画像V2の表示制御を行う。
図6(a)~図6(b)は、拡大処理が実行される際の画像遷移例を表している。拡大処理が実行されると、図6(a)に示すように通常制御で表示されていた第2画像V2が、図6(b)に示すように拡大される。このように第2画像V2に対して拡大処理を実行することで、第1画像V1の報知対象が間もなく過ぎ去り、第1画像V1よりも報知の重要度が高くなると想定される第2画像V2を視認しやすく表示することができる。
また、制御部31は、拡大処理を実行する場合、当該実行前よりも第2画像V2を運転者4から見て上方に表示するようにしてもよい。こうすれば、運転者4に、運転に必要な視野を確保させることができる。このように拡大処理に併せて第2画像V2を上方に移動して表示する制御は、第2画像V2が道路標識を模した可視化態様の報知画像である場合に、特に有用である。通常の道路標識は前方路面よりも上方に表示されるため、運転者4にとっては、あたかも実際の道路標識を見ているかのように第2画像V2を視認することができるためである。
また、第2画像V2よりも距離Xが遠い前方対象を報知する第3画像V3を表示している際は、制御部31は、第2画像V2に対して拡大処理を実行中の場合であっても、第3画像V3の表示を基準制御情報BDに基づく制御で継続する。これにより、相対的に第3画像V3よりも第2画像V2のほうが目立つことになり、直近では報知の重要度が第3画像V3よりも高い第2画像V2を効果的に表示することができる。なお、報知画像特殊制御処理の実行時に報知画像が4つ以上あった場合は、第3画像V3よりも小さく表示されている報知画像(つまり、第3画像V3の報知対象よりも距離Xが遠い前方対象を報知する画像)についても、基準制御情報BDに基づく制御での表示が継続される。
なお、制御部31は、ステップS1又はS2において、図6(b)に示すように、第1画像V1の一部が虚像Vの表示領域から外れているか否かを判別し、そのように外れている場合、且つ、ステップS5でYesと判別した場合に、拡大処理を実行してもよい。こうしても、第1画像V1の報知対象が間もなく過ぎ去り、第1画像V1よりも報知の重要度が高くなると想定される第2画像V2を視認しやすく表示することができる。
続いて、制御部31は、拡大処理の実行開始から予め定められた所定期間(例えば数秒)が経過したか否かを判別する(ステップS7)。所定期間が経過している場合(ステップS7;Yes)、制御部31は、第2画像V2の表示制御を基準制御情報BDに基づく制御に復帰させる復帰処理を実行し(ステップS8)、報知画像特殊制御処理を終了する。
図6(b)~図6(c)は、復帰処理が実行される際の画像遷移例を表している。復帰処理が実行されると、図6(b)に示すように拡大表示されていた第2画像V2が、図6(c)に示すように基準制御情報BDに基づく制御で表示される。
なお、図6(c)では、拡大処理や復帰処理の実行時にY方向に表示比率が変化する例を示したが、第2画像V2の急激なサイズ変化を抑制するために、徐々に表示比率を変化させてもよい。このように、徐々に表示比率を変化させる場合、第2画像V2を示す点(X,Y)は、拡大処理実行時には関数Fから特殊関数FsへY方向に対して左斜め上方に移動し、復帰処理の実行時には特殊関数Fsから関数FへY方向に対して左斜め下方に移動する。
拡大処理の実行開始から所定期間が経過していない場合(ステップS7;No)、制御部31は、視線検出部60から取得した視線情報に基づき、運転者4が拡大表示中の第2画像V2を視認しているか否かを判別する(ステップS9)。
制御部31は、運転者4が第2画像V2を視認していない場合(ステップS9;No)、報知画像特殊制御処理を終了する一方で、運転者4が第2画像V2を視認している場合(ステップS9;Yes)、ステップS8の復帰処理を実行する。こうすることで、運転者4が拡大表示中の第2画像V2を認識したと想定される場合には、第2画像V2の表示制御を基準制御情報BDに基づく制御に復帰させることができ、運転者4にとっては既に重要度が低下した第2画像V2が拡大され続けることを抑制することができる。報知画像特殊制御処理の説明は以上である。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に変形の一例を説明する。
以上に説明した拡大処理では、特殊関数Fsに基づいて第2画像V2を制御する例を示したが、これに限られない。例えば、図7(a)に示すように、拡大処理の実行時には、距離Xに依らない一定の表示比率Yで第2画像V2を表示制御してもよい。
しかしながら、拡大処理実行時に一定の表示比率Yで第2画像V2を表示制御する場合、図7(a)に示すように理想的に、第2画像V2を表す点(X,Y)が復帰処理の開始時点で関数F上に位置することは稀である。したがって、図7(b)に示すように、復帰処理の開始時点からは、当該開始時点における第2画像V2を表す点を通るとともに、関数Fの比例定数を所定の値で減じた復帰用関数Fbを用いて第2画像V2の表示制御を行うようにしてもよい。なお、復帰用関数Fbを用いた制御は、基準制御情報BDに基づく第2画像V2の表示比率の制御の一例であるとも言える。また、図7(c)に示すように、拡大処理が実行されて復帰処理の開始時点までは一定値であった表示比率が、当該開始時点から関数Fに基づいて可変されるようにしてもよい。これらの変形例においても、前述と同様、拡大処理や復帰処理の実行時に徐々に表示比率を変化させてもよい。
なお、図7(a)に示すように、拡大処理の実行時に、距離Xに依らない一定の表示比率Yで第2画像V2を表示制御する場合、当該一定の表示比率Yが関数Fと交差した時点で復帰処理を開始するようにしてもよい。つまり、第2画像V2に対して拡大処理を実行してから復帰処理が開始されるまでの所定期間は、予め定めた期間でなくてもよい。
また、以上では、特殊関数Fsを関数Fの比例定数を増加させたものとし、復帰用関数Fbを関数Fの比例定数を減少させたものとした例を示したが、これに限られない。例えば、特殊関数Fsは、関数F(Y=α/X)をY方向に+δs(δsは定数)だけ平行移動させたものであってもよい(Y=α/X+δs)。また、復帰用関数Fbは、関数F(Y=α/X)をY方向に-δb(δbは定数)だけ平行移動させたものであってもよい(Y=α/X-δb)。
また、以上では、関数Fが反比例である例を示したが、曲線を近似して、関数Fを、例えば、図8(a)に示すように、傾きが一定の1次関数(Y=αX+β)で表される直線を示すものとしてもよい。
また、以上では、関数Fは、多項式関数を含む代数関数や初等関数であって曲線を示すものであってもよい。また、関数Fは、傾きが異なる複数の一次関数で構成されてもよい。例えば、図8(b)に示すように、関数Fは、距離Xが大きくなるほど正比例関係よりも表示比率Yが大きくなる曲線を示すものであってもよい。また、図8(b)に示すように、関数Fが複数の直線で表され、当該複数の直線は、所定の距離X以上の場合には当該距離X未満の場合に比べて傾きが緩やかになる直線を含んでいてもよい。図8(b)や図8(c)に示す関数Fの例は、雨や濃霧時に遠方風景が視認しづらくなる場合や、日差しが強く報知画像が見えづらい場合などに有用である。
また、以上では、基準制御情報BDが関数Fの数式を表すデータである例を示したが、基準制御情報BDは、取得した距離Xに対応して表示比率Yを決定可能に構成されたテーブルデータであってもよい。つまり、基準制御情報BDは、距離Xが長いほど小さくなる表示比率Y(換言すれば、距離Xが短いほど大きくなる表示比率Y)を、取得した距離Xに応じて決定可能なものであれば、数式を示すデータであってもテーブルデータであってもよく、その構成は任意である。
また、以上では、制御部31は、第1画像V1の表示比率が所定値TM以上となった場合、消去条件が成立したと判別していた(図3に示す報知画像特殊制御処理のステップS2)が、これに限定されない。例えば、制御部31は、運転者4が視認している対象が、第1画像V1であった場合、消去条件が成立したと判別(図3に示す報知画像特殊制御処理のステップS2;Yes)してもよい。
また、第2画像V2を効果的に表示することができる限りにおいては、以上で説明した報知画像特殊制御処理において、一部処理の省略、所定処理の変更や追加が可能であることは言うまでもない。例えば、報知画像特殊制御処理のうち、ステップS3、ステップS2及びS4、ステップS9のうち少なくともいずれかを省略してもよい。また、報知画像特殊制御処理においてステップS5の処理を省略してもよい。
表示光Lの投射対象は、フロントガラス3に限定されず、板状のハーフミラー、ホログラム素子等により構成されるコンバイナであってもよい。また、以上の報知画像特殊制御処理を実行する表示装置は、HUD装置10に限られない。表示装置は、車両1の運転者4の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)として構成されてもよい。そして、HMDが虚像として表示する画像において、報知画像の表示制御を、前述と同様な手法で実行してもよい。つまり、表示装置は、車両1に搭載されているものに限られず、車両1で使用されるものであればよい。
以上に説明した表示装置(例えば、HUD装置10)は、車両1の前方風景と重なる虚像Vとして運転者4(視認者の一例)に視認される重畳画像を表示する。
HUD装置10は、車両1から車両1の前方にある前方対象までの距離Xを取得する取得手段(例えば、制御部31)と、重畳画像の表示領域内において前方対象を報知する報知画像を二次元で表示制御する表示制御手段(例えば、制御部31や表示部20)と、予め定められた基準サイズに対する報知画像の表示比率Yであって距離Xが長いほど小さくなる表示比率Yを、取得手段が取得した距離Xに応じて決定するための基準制御情報BDを記憶する記憶手段(例えば、ROM32)と、を備える。
表示制御手段は、報知画像として、第1画像V1と、第1画像V1よりも距離Xが長い前方対象を報知する第2画像V2とを含む複数の画像を表示可能である。また、表示制御手段は、第1画像V1及び第2画像V2の各々の表示比率Yを基準制御情報BDに基づいて変更制御している際に第1画像V1の表示比率Yが第1閾値T1以上となった場合には、第2画像V2の表示比率Yが第1閾値T1よりも小さい第2閾値T2未満であるか否かを判別する。そして、表示制御手段は、第2画像V2の表示比率Yが第2閾値T2以上である場合は、基準制御情報BDに基づいて第2画像V2の表示比率Yを制御し、第2画像V2の表示比率Yが第2閾値T2未満である場合には、第2画像V2を基準制御情報BDに基づいて決定される表示比率R(図5(c)参照)よりも大きい比率で表示する拡大処理を実行する。
このように第2画像V2に対して拡大処理を実行することで、前述のように、第1画像V1の報知対象が間もなく過ぎ去り、第1画像V1よりも報知の重要度が高くなると想定される第2画像V2を視認しやすく表示することができる。つまり、以上に説明した表示装置によれば、複数の報知画像のうち優先度が高いと想定されるものを効果的に表示することができる。
以上の説明では、本開示の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
100…車両用表示システム
10…HUD装置
20…表示部
30…制御装置
31…制御部(31a…CPU、31b…GDC)
32…ROM、33…RAM
40…周辺情報取得部
50…前方情報取得部
60…視線検出部
70…ECU
80…カーナビ装置
BD…基準制御情報
F…関数、Fs…特殊関数、Fb…復帰用関数
T1…第1閾値、T2…第2閾値、TM…所定値
V…虚像
V1…第1画像、V2…第2画像、V3…第3画像
1…車両、2…ダッシュボード、3…フロントガラス、4…運転者
E…アイボックス、L…表示光

Claims (8)

  1. 車両の前方風景と重なる虚像として視認者に視認される重畳画像を表示する表示装置であって、
    前記車両から前記車両の前方にある前方対象までの距離を取得する取得手段と、
    前記重畳画像の表示領域内において前方対象を報知する報知画像を二次元で表示制御する表示制御手段と、
    予め定められた基準サイズに対する前記報知画像の表示比率であって前記距離が長いほど小さくなる表示比率を、前記取得手段が取得した前記距離に応じて決定するための基準制御情報を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、
    前記報知画像として、第1画像と、前記第1画像よりも前記距離が長い前方対象を報知する第2画像とを含む複数の画像を表示可能であり、
    前記第1画像及び前記第2画像の各々の表示比率を前記基準制御情報に基づいて変更制御している際に前記第1画像の表示比率が第1閾値以上となった場合には、前記第2画像を前記基準制御情報に基づいて決定される表示比率よりも大きい比率で表示する拡大処理を実行する、
    表示装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記基準制御情報に基づいて変更制御していた前記第1画像の表示比率が前記第1閾値よりも大きい所定値以上となった場合に、前記第1画像を消去する、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記拡大処理は、前記第2画像の表示比率が前記第1閾値よりも小さい第2閾値未満であることを条件に実行され、
    前記第2画像の表示比率が前記第2閾値以上であって前記拡大処理が実行されない場合、前記表示制御手段は、前記基準制御情報に基づいて前記第2画像の表示比率を制御する、
    請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記複数の画像は、前記第2画像よりも前記距離が長い前方対象を報知する第3画像を含み、
    前記表示制御手段は、前記拡大処理を実行する場合であっても、前記基準制御情報に基づいて前記第3画像の表示比率を制御する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記拡大処理を実行する場合、当該実行前よりも前記第2画像を前記視認者から見て上方に表示する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記表示制御手段は、前記拡大処理を実行してから所定期間経過後に、前記第2画像を前記基準制御情報に基づいて決定される表示比率に復帰させる、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記表示制御手段は、視線検出手段から取得した前記視認者の視線方向を示す視線情報に基づき、前記拡大処理が実行された前記第2画像を前記視認者が視認したことを特定すると、前記第2画像を前記基準制御情報に基づいて決定される表示比率に復帰させる、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記表示制御手段によって表示可能な前記報知画像は、道路標識を模した画像を含む、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示装置。
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