JP7334607B2 - 車両用開閉体制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用開閉体制御装置に関するものである。
従来、パワースライドドア装置等、駆動源を有して車両の開閉体を開閉動作させる車両用開閉体制御装置には、その駆動源となるモータの電流値を監視することにより、開閉体に生じた挟み込みを検知するものがある。例えば、特許文献1に記載の車両用開閉体制御装置は、モータ制御信号の位相を進角させる進角制御が実行されている場合には、挟み込み検知判定において、開閉体の挟み込みが発生したと判定し難くなるように、その判定条件を変更する。そして、これにより、進角制御の実行による電流値の増大によっても、その挟み込み検知判定に誤りが生じ難い構成になっている。
特開2019-2224号公報
しかしながら、上記のような進角制御の実行時以外にも、その駆動制御によってモータの電流値が大きく変動することがある。そして、このような場合においても、精度よく、その挟み込み検知を行うことが望ましいことから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、精度よく、挟み込み検知を行うことのできる車両用開閉体制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、モータを駆動源として車両の開閉体を動作させる駆動制御部と、前記モータの電流値に基づいて前記開閉体の挟み込み検知判定を実行する挟み込み検知部と、を備え、前記駆動制御部は、前記モータに対する駆動電力の供給を通じて前記開閉体の動作速度を制御する速度制御部と、駆動制御中の前記開閉体を加速させる加速操作の入力を検知する加速操作検知部と、前記加速操作の入力が検知された場合に、前記開閉体の動作速度を制御するための目標速度を引き上げる目標速度変更部と、を備え、前記挟み込み検知部は、前記目標速度が引き上げられた場合に、前記開閉体の挟み込みが発生したと判定し難くなるように、前記挟み込み検知判定の判定条件を変更する判定条件変更部と、前記変更された判定条件に基づいて前記挟み込み検知判定を実行する加速操作時挟み込み検知判定部と、を備えるものであって、前記加速操作時挟み込み検知判定部は、前記加速操作の入力後に検出された最低電流値を保持し、該最低電流値を基準に設定される電流増加閾値を超える前記電流値が検出された場合に前記加速操作が終了したと判定するとともに、該加速操作が終了したと判定した時点を基準に設定される電流安定化期間を経過した後、前記変更された判定条件に基づく加速操作時挟み込み検知判定の実行を終了する。
即ち、利用者による加速操作の入力及びその検知による目標速度の引き上げによって、開閉体の駆動源となるモータの電流値が変動する。しかしながら、上記構成によれば、このような場合においても、その電流値の増大による誤検知の発生を回避して、精度よく、その開閉体に生じた挟み込みを検知することができる。また、目標速度の引き上げに起因する電流値の増大は、加速操作の入力に伴う負荷の低減によりモータの電流値が低下した後、その利用者の加速操作が終了することにより発生する。そして、この増大した電流値は、その後、再び低下して、利用者による加速操作の入力前と略等しい一定の値で推移することになる。この点、上記構成によれば、精度よく、その加速操作の終了を検知して、適切に、その加速操作時挟み込み検知判定の実行区間を設定することができる。そして、これにより、その判定条件の変更による感度低下の影響を最小限に抑えて、精度よく、その開閉体の挟み込み検知を行うことができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置において、前記加速操作時挟み込み検知判定部は、前記加速操作の入力が開始されることにより前記電流値の低下が生じた時点における加速操作開始時電流値を保持するとともに、前記電流増加閾値を超え、且つ前記加速操作開始時電流値を超える前記電流値が検出された場合に、前記加速操作が終了したと判定することが好ましい。
上記構成によれば、精度よく、その利用者による加速操作の終了を検知することができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置において、前記加速操作時挟み込み検知判定部は、前記電流増加閾値を超える前記電流値が継続して検出された場合に、前記加速操作が終了したと判定することが好ましい。
上記構成によれば、精度よく、その利用者による加速操作の終了を検知することができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置において、前記挟み込み検知部は、前記電流値が閾値を超えた場合に、前記開閉体の挟み込みが発生したと判定するとともに、前記判定条件変更部は、前記目標速度が引き上げられた場合には、該目標速度の引き上げがない場合よりも大きな値を前記電流値の閾値に設定することが好ましい。
即ち、加速操作の入力時には、その目標速度の引き上げによりモータの電流値が増大する分、予め、その電流値に基づく加速操作時挟み込み検知判定の閾値に大きな値を設定する。そして、これにより、実際には開閉体の挟み込みが発生していないにも関わらず、モータの電流値が閾値を超えないようにすることで、その誤判定を抑制することができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置において、前記挟み込み検知部は、前記電流値の微分値が閾値を超えた場合に、前記開閉体の挟み込みが発生したと判定するとともに、前記判定条件変更部は、前記目標速度が引き上げられた場合には、該目標速度の引き上げがない場合よりも大きな値を前記微分値の閾値に設定することが好ましい。
即ち、微分値を用いることにより、その開閉体に生じた挟み込みにより増大する電流値の立ち上がりを速やかに検知することができる。しかしながら、加速操作の入力を検知することにより目標速度を引き上げた場合もまた、その電流値の立ち上がりは、急峻なものになりやすい。従って、電流値の微分値に基づく加速操作時挟み込み検知判定においてもまた、予め、その閾値に大きな値を設定することで、より精度よく、その開閉体の挟み込み検知を行うことができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、前記加速操作検知部は、前記開閉体の動作速度が前記目標速度を基準に設定される該目標速度よりも大きな速度上昇閾値を超えた場合に、前記加速操作の入力を検知することが好ましい。
上記構成によれば、精度よく、その利用者による加速操作入力の発生を検知することができる。
本発明によれば、精度よく、挟み込み検知を行うことができる。
スライドドアが設けられた車両の側面図。 パワースライドドア装置の概略構成図。 挟み込み検知判定の処理手順を示すフローチャート。 挟み込み検知判定の処理手順を示すフローチャート。 加速操作入力の発生検知判定の処理手順を示すフローチャート。 加速操作入力の検知に基づいた目標速度変更の処理手順を示すフローチャート。 目標速度の変更に合わせた挟み込み検知判定における判定条件変更の処理手順を示すフローチャート。 通常時駆動制御における目標速度及び電流値の推移を示すグラフ。 加速操作時駆動制御における目標速度及び電流値の推移を示すグラフ。 加速操作の終了検知及び電流安定化期間の設定による加速操作時挟み込み検知判定終了の態様を示すグラフ。 加速操作の入力後に検出された最低電流値更新の処理手順を示すフローチャート。 加速操作の終了検知判定の処理手順を示すフローチャート。 加速操作時挟み込み検知判定終了の処理手順を示すフローチャート。 別例の加速操作の終了検知判定の処理手順を示すフローチャート。 別例の加速操作の終了検知判定の処理手順を示すフローチャート。 別例の加速操作時挟み込み検知判定終了の処理手順を示すフローチャート。 別例の加速操作入力の発生検知判定の処理手順を示すフローチャート。
以下、車両用開閉体制御装置をパワースライドドア装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両1は、車体2の側面2sに設けられたドア開口部3を開閉するスライドドア4を備えている。具体的には、この車両1には、その前後方向(図1中、左右方向)に延びる複数のガイドレール5a~5cと、これらの各ガイドレール5に連結される複数のガイドローラユニット6a~6cと、が設けられている。即ち、本実施形態のスライドドア4は、これらの各ガイドレール5及び各ガイドローラユニット6を介して車体2の側面2sに支持される。また、これらの各ガイドレール5及び各ガイドローラユニット6は、各ガイドレール5の延伸方向に沿って、その各ガイドレール5に対する各ガイドローラユニット6の係合位置を移動させることが可能となっている。そして、本実施形態のスライドドア4は、これにより、その車体2の側面2sに沿う状態で車両前後方向に移動する構成になっている。
即ち、本実施形態のスライドドア4は、車両前方側(図1中、左側)に移動することにより、そのドア開口部3を閉塞する全閉状態となり、車両後方側(同図中、右側)に移動することにより、そのドア開口部3を介して車両1の乗員が乗降可能な全開状態となる。そして、このスライドドア4には、当該スライドドア4を開閉操作するためのドアハンドル10が設けられている。
また、図2に示すように、このスライドドア4には、複数のロック装置11が設けられている。尚、このスライドドア4には、当該スライドドア4を全閉位置で拘束する全閉ロックとしてのフロントロック11a及びリアロック11bが設けられている。更に、このスライドドア4には、当該スライドドア4を全開位置で拘束するための全開ロック11cが設けられている。そして、本実施形態のスライドドア4において、これらの各ロック装置11は、リモコン12を介してドアハンドル10に連結されている。
即ち、本実施形態のスライドドア4は、そのドアハンドル10を操作することで、各ロック装置11による拘束状態が解除されるようになっている。尚、このスライドドア4は、車室内に設けられた操作スイッチ、或いは携帯機等を乗員が操作することにより、遠隔操作によっても、その各ロック装置11による拘束状態を解除することが可能になっている。そして、このスライドドア4は、そのドアハンドル10を把持部として、手動により開閉動作させることが可能となっている。
また、本実施形態のスライドドア4には、モータ20を駆動源とするドアアクチュエータ21が設けられている。更に、このドアアクチュエータ21のモータ20は、ドアECU25から駆動電力の供給を受けることにより回転する。即ち、ドアECU25は、モータ20に対する駆動電力の供給を通じてドアアクチュエータ21の作動を制御する。そして、本実施形態の車両1においては、これにより、そのモータ20の駆動力に基づきスライドドア4を開閉動作させることが可能な車両用開閉体制御装置としてのパワースライドドア装置30が形成されている。
詳述すると、本実施形態のドアアクチュエータ21は、モータ20の駆動力に基づいて、その開閉体とスライドドア4を開閉駆動する開閉駆動部31を備えている。
また、本実施形態のドアアクチュエータ21には、その開閉駆動部31の動作に同期したパルス信号Spを出力するパルスセンサ32が設けられている。そして、本実施形態のドアECU25は、このパルスセンサ32のパルス出力に基づいて、そのドアアクチュエータ21に駆動されたスライドドア4の移動位置X及び動作速度Vを検出する。
更に、本実施形態のドアECU25には、ドアハンドル10や車室内、或いは携帯機等に設けられた操作入力部33から操作入力信号Scrが入力されるようになっている。即ち、本実施形態のドアECU25は、この操作入力信号Scrに基づいて、利用者によるスライドドア4の作動要求を検出する。そして、その要求された作動方向にスライドドア4を移動させるべく、ドアアクチュエータ21の作動を制御する構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態のドアECU25は、スライドドア4を開閉動作させる際、その目標速度Vtを設定する。本実施形態のパワースライドドア装置30において、このスライドドア4の目標速度Vtは、ドアECU25の記憶領域25mに保持されている。そして、本実施形態のドアECU25は、この目標速度Vtにスライドドア4の動作速度Vを追従させるべく、そのモータ20に対する駆動電力の供給を通じたスライドドア4の駆動制御を実行する構成になっている。
また、本実施形態のドアECU25は、例えば、乗員の手や足等の異物が、スライドドア4の前端部4fとドア開口部3の前縁部3fとの間に挟み込まれた場合等、そのスライドドア4に生じた挟み込みの検知判定を実行する機能を有している。具体的には、本実施形態のドアECU25には、モータ20の電流値Iが入力される。そして、本実施形態のドアECU25には、このモータ20の電流値Iに基づいて、そのスライドドア4の挟み込み検知判定を実行する。
図3のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU25は、モータ20の電流値Iを取得すると(ステップ101)、このモータ20の電流値Iと閾値Ithとを比較する(ステップ102)。そして、その電流値Iが閾値Ithを超える場合(I>Ith、ステップ102:YES)には、スライドドア4の挟み込みが発生していると判定し(ステップ103)、電流値Iが閾値Ith以下である場合(I≦Ith、ステップ102:NO)には、挟み込みは発生していないものと判定する(ステップ104)。
また、図4のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU25は、取得したモータ20の電流値Iについて、その微分値αを演算する(ステップ201)。更に、本実施形態のドアECU25は、この電流値Iの微分値αと閾値αthとを比較する(ステップ202)。そして、その電流値Iの微分値αが閾値αthを超える場合(α>αth、ステップ202:YES)には、スライドドア4の挟み込みが発生していると判定し(ステップ203)、電流値Iの微分値αが閾値αth以下である場合(α≦αth、ステップ202:NO)には、挟み込みは発生していないものと判定する(ステップ204)。
即ち、挟み込みの発生時には、モータ20の回転が拘束されることにより、その電流値Iが増大する(拘束電流)。そして、本実施形態のドアECU25は、これによりモータ20に生ずる電流変化を監視することで、そのスライドドア4の挟み込みを検知する構成になっている。
また、本実施形態のドアECU25は、スライドドア4の駆動制御中、利用者が、このスライドドア4を加速させる操作を行った場合に、その加速操作の入力を検知する機能を備えている。
具体的には、図5のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU25は、そのスライドドア4の目標速度Vtを基準として、この目標速度Vtよりも大きな速度上昇閾値V0を設定する(ステップ301)。尚、本実施形態のドアECU25において、この速度上昇閾値V0は、スライドドア4の目標速度Vtに対して所定値βを加算することにより演算される(V0=Vt+β)。更に、本実施形態のドアECU25は、そのスライドドア4の動作速度Vと、この速度上昇閾値V0を比較する(ステップ302)。そして、スライドドア4の動作速度Vが速度上昇閾値V0を超える場合(V>V0、ステップ302:YES)に、加速操作の入力が発生したと判定する(ステップ303)。
尚、利用者による加速操作の態様としては、ドアハンドル10を把持部として、その駆動方向にスライドドア4を操作する場合の他、そのスライドドア4自体を駆動方向に押圧する所謂ドア押し操作が想定される。
更に、本実施形態のドアECU25は、このような加速操作の入力が検知された場合には、そのスライドドア4の動作速度Vを制御するための目標速度Vtを引き上げる。
図2に示すように、本実施形態のドアECU25は、その記憶領域25mに、目標速度Vtとして、第1目標速度Vt1、及び、この第1目標速度Vt1よりも大きな第2目標速度Vt2を保持する(Vt2>Vt1)。そして、上記のように加速操作の入力を検知した場合には、そのスライドドア4の駆動制御に用いる目標速度Vtを、通常時に対応した第1目標速度Vt1から、加速操作時に対応した第2目標速度Vt2に変更する構成になっている。
具体的には、図6のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU25は、加速操作の入力を検知しない場合(ステップ401:NO)には、初期設定値である第1目標速度Vt1を用いてスライドドア4の駆動制御を実行する(通常時駆動制御:Vt=Vt1、ステップ402)。尚、図5に示す加速操作入力の発生検知判定においてもまた、その目標速度Vtとして、この第1目標速度Vt1が用いられる。また、ドアECU25は、上記ステップ401において、加速操作の入力を検知した場合(ステップ401:YES)には、その記憶領域25mから第2目標速度Vt2を読み出す(ステップ403)。そして、その目標速度Vtを第1目標速度Vt1から第2目標速度Vt2に変更してスライドドア4の駆動制御を実行する(加速操作駆動制御時:Vt=Vt2、ステップ404)。
また、本実施形態のドアECU25は、このように加速操作の入力を検知することにより駆動制御の目標速度Vtを引き上げた場合には、そのスライドドア4に生じた挟み込みを検知する際の判定条件を変更する。
図2に示すように、本実施形態のドアECU25は、その記憶領域25mに、モータ20の電流値Iに基づく挟み込み検知判定の閾値Ithとして(図3参照)、第1閾値Ith1、及び、この第1閾値Ith1よりも大きな値を有した第2閾値Ith2を保持する(Ith2>Ith1)。また、ドアECU25は、その記憶領域25mに、電流値Iの微分値αに基づく挟み込み検知判定の閾値αthとして(図4参照)、第1閾値αth1、及び、この第1閾値αth1よりも大きな値を有した第2閾値αth2を保持する(αth2>αth1)。そして、上記のように駆動制御の目標速度Vtが引き上げられた場合には、その電流値Iに基づく挟み込み検知判定の閾値Ith及び電流値Iの微分値αに基づく挟み込み検知判定の閾値αthを、それぞれ、通常時に対応した第1閾値Ith1,αth1から、加速操作時に対応した第2閾値Ith2,αth2に変更する構成になっている。
具体的には、図7のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU25は、第1目標速度Vt1でスライドドア4の駆動制御を実行する通常時(ステップ501:NO)には、初期設定値である第1閾値Ith1,αth1を用いてスライドドア4の挟み込み検知判定を実行する(Ith=Ith1,αth=αth1、ステップ502)。また、ドアECU25は、上記ステップ501において、加速操作の入力を検知することにより駆動制御の目標速度Vtを引き上げた場合(ステップ501:YES)には、その記憶領域25mから第2閾値Ith2,αth2を読み出す(ステップ503)。そして、これらの第2閾値Ith2,αth2を用いて、そのスライドドア4の挟み込み検知判定を実行する(加速操作時挟み込み検知判定:Ith=Ith2,αth=αth2、ステップ504)。
即ち、図8に示すように、利用者による加速操作の入力がない場合、駆動制御の目標速度Vtは、スライドドア4を停止させる終点位置近傍まで、その初期設定値である第1目標速度Vt1に固定される。尚、この図8には、そのスライドドア4を全開位置から全閉位置まで閉作動させた場合の事例が図示されている。また、本実施形態のドアECU25は、その駆動制御の終点位置となる全閉位置近傍にスライドドア4が到達することにより、その駆動制御の目標速度Vtを第1目標速度Vt1から第3目標速度Vt3まで徐々に低減する。更に、同図中、一点鎖線に示すスライドドア4の動作速度Vは、この目標速度Vtに追従するかたちで推移する。このため、モータ20の電流値Iは、スライドドア4の駆動開始とともに増加した後、その駆動制御が停止されるまで、略一定の値で推移する。同様に、電流値Iの加速度変化もまた、その駆動制御の始点位置及び終点位置に限られる(図示略)。そして、本実施形態のドアECU25は、このような略一定の値で推移する電流値Iよりも大きな値を、その通常時における挟み込み検知判定の閾値Ith、つまりは第1閾値Ith1に設定する構成になっている。
一方、図9に示すように、加速操作の入力が発生した場合には、例えば、利用者が駆動制御中のスライドドア4を押す等、そのスライドドア4を加速させる操作力、及びこの加速操作の検知による目標速度Vtの変更によって、モータ20の電流値Iは、大きく変動する。そして、これにより、その電流値Iの微分値αもまた大きく変動することになる。
具体的には、利用者がスライドドア4に付与する操作力に基づきモータ20の負荷が軽減されることにより、その電流値Iが大きく低下する。更に、本実施形態のパワースライドドア装置30においては、その後、この加速操作の入力が検知され、駆動制御の目標速度Vtが第1目標速度Vt1から第2目標速度Vt2に変更されることで、その引き上げられた目標速度Vtに動作速度Vを追従させるべく、モータ駆動のデューティが上昇する。そして、これにより、そのモータ20の電流値Iが大きく増加することになる。
この点を踏まえ、本実施形態のドアECU25は、上記のように、その目標速度Vtの引き上げに合わせて、挟み込み検知判定の閾値Ith,αthを、それぞれ、初期設定値である第1閾値Ith1,αth1から第2閾値Ith2,αth2に引き上げる。つまりは、スライドドア4の挟み込みが発生したと判定し難くなるように、その挟み込み検知判定の判定条件を変更する。そして、本実施形態のパワースライドドア装置30においては、これにより、その目標速度Vtの引き上げによる誤検知の発生を回避して、精度よく、スライドドア4に生じた挟み込みを検知することが可能になっている。
さらに詳述すると、図10に示すように、本実施形態のドアECU25は、加速操作の入力(加速操作入力発生位置X1)後に検出されたモータ20の最低電流値Iminを保持する(図2参照)。更に、ドアECU25は、この最低電流値Iminを基準に設定される電流増加閾値Ithuを超える電流値Iが検出された場合に、利用者による加速操作が終了したと判定する。そして、本実施形態のドアECU25は、この加速操作の終了を判定した時点(加速操作入力終了検知位置X3)を基準に設定される電流安定化期間Rを経過した後(電流安定化期間経過位置X4)、その加速操作時挟み込み検知判定の実行を終了する。
具体的には、図11のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU25は、スライドドア4に対して利用者が加速操作を行った状態にある場合(ステップ601:YES)には、検出されるモータ20の電流値Iと、その記憶領域25mに保持された最低電流値Iminとを比較する(ステップ602)。尚、本実施形態のドアECU25は、加速操作の入力を検知することにより目標速度Vtを引き上げた時点の電流値Iを、その最低電流値Iminの初期値とする。そして、検出された電流値Iが、記憶領域25mに保持された最低電流値Iminよりも低い場合(I<Imin、ステップ602:YES)には、その検出された電流値Iで最低電流値Iminを更新する(Imin=I、ステップ603)。つまりは、その検出された電流値Iを新たな最低電流値Iminとして記憶領域25mに保持する。
また、図12のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU25は、記憶領域25mから最低電流値Iminを読み出し(ステップ701)、この最低電流値Iminに所定値γを加えた値を、電流増加閾値Ithuに設定する(Ithu=Imin+γ、ステップ702)。そして、検出されるモータ20の電流値Iと、この電流増加閾値Ithuとを比較して(ステップ703)、その電流値Iの方が大きい場合(I>Ithu、ステップ703:YES)に、利用者による加速操作が終了したと判定する(ステップ704)。
更に、図13のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU25は、加速操作の終了を検知した場合(ステップ801:YES)、その時点におけるスライドドア4の移動位置、即ち加速操作入力終了検知位置X3に所定値δを加えた値を電流安定化期間経過位置X4とした電流安定化期間Rを設定する(X4=X3+δ、ステップ802)。また、ドアECU25は、スライドドア4の移動量をカウントすることにより(ステップ803)、その加速操作が終了したと判定した時点を基準に設定された電流安定化期間Rが経過した否かを判定する(ステップ804)。そして、本実施形態のドアECU25は、これにより、電流安定化期間Rが経過したと判定した場合(ステップ804:YES)に、その加速操作時挟み込み検知判定の実行を終了して、通常の挟み込み検知判定を実行する状態に復帰する(ステップ805)。
即ち、図10に示すように、加速操作の入力に対応した目標速度Vtの引き上げに起因する電流値Iの増大は、その目標速度Vtを引き上げた後、利用者による加速操作が終了することにより発生する。そして、この増大した電流値Iは、その後、再び低下して、利用者による加速操作の入力前と略等しい一定の値で推移することになる。
この点を踏まえ、本実施形態のドアECU25は、加速操作の入力により低下した後、増加に転じたモータ20の電流値Iを監視することにより、その加速操作の終了を検知する。また、ドアECU25は、その後に生ずる電流値Iの変動を考慮して、電流安定化期間Rを設定することにより、この電流安定化期間Rの間、その挟み込み検知判定の閾値Ith,αthを、それぞれ、加速操作時に対応した第2閾値Ith2,αth2に引き上げる。更に、ドアECU25は、その電流安定化期間Rの経過後、挟み込み検知判定の閾値Ith,αthを、それぞれ、初期設定値である第1閾値Ith1,αth1に引き下げる。つまり、本実施形態のドアECU25は、利用者による加速操作の入力を検知してから電流安定化期間Rを経過するまでの間に限定して、スライドドア4の挟み込みが発生したと判定し難くなるように、その判定条件が変更された加速操作時挟み込み検知判定を実行する。そして、本実施形態のパワースライドドア装置30においては、これにより、その駆動制御の目標速度Vtを引き上げることにより増加した電流値Iが再び低下した後においても、精度よく、そのスライドドア4に生じた挟み込みを検知することが可能になっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
スライドドア4の駆動制御中、利用者が、このスライドドア4を加速させる操作を行った場合には、そのスライドドア4の動作速度Vを制御するための目標速度Vtが引き上げられる。また、この目標速度Vtの引き上げに合せ、スライドドア4の挟み込みが発生したと判定し難くなるように、その挟み込み検知判定の判定条件が変更される。更に、加速操作の入力後に検出された最低電流値Iminを基準に設定される電流増加閾値Ithuを超える電流値Iが検出された場合に、その加速操作が終了したと判定される。そして、この加速操作が終了したと判定した時点を基準に設定される電流安定化期間Rを経過した後、上記のように挟み込みが発生したと判定し難くなるように判定条件を変更して行う加速操作時挟み込み検知判定の実行が終了される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)車両用開閉体制御装置としてのパワースライドドア装置30において、ドアECU25は、モータ20を駆動源として車両1の開閉体となるスライドドア4を動作させる駆動制御部40aと、モータ20の電流値Iに基づいてスライドドア4の挟み込み検知判定を実行する挟み込み検知部40bとしての機能を備える。駆動制御部40aとしてのドアECU25は、モータ20に対する駆動電力の供給を通じてスライドドア4の動作速度Vを制御する速度制御部40cとしての機能を備える。また、ドアECU25は、駆動制御中のスライドドア4を利用者が加速させる加速操作の入力を検知する加速操作検知部40dとしての機能と、加速操作の入力が検知された場合に、その動作速度Vを制御するための目標速度Vtを引き上げる目標速度変更部40eとしての機能と、を備える。更に、挟み込み検知部40bとしてのドアECU25は、目標速度Vtが引き上げられた場合に、スライドドア4の挟み込みが発生したと判定し難くなるように、その挟み込み検知判定の判定条件を変更する判定条件変更部40fとしての機能を備える。そして、ドアECU25は、その変更された判定条件に基づいて挟み込み検知判定を実行する加速操作時挟み込み検知判定部40gとしての機能を備える。また、加速操作時挟み込み検知判定部40gとしてのドアECU25は、加速操作の入力後に検出された最低電流値Iminを保持し、この最低電流値Iminを基準に設定される電流増加閾値Ithuを超える電流値Iが検出された場合に、その加速操作が終了したと判定する。そして、ドアECU25は、この加速操作が終了したと判定した時点を基準に設定される電流安定化期間Rを経過した後、その変更された判定条件に基づく加速操作時挟み込み検知判定の実行を終了する。
即ち、利用者による加速操作の入力及びその検知による目標速度Vtの引き上げによって、スライドドア4の駆動源となるモータ20の電流値Iが変動する。しかしながら、上記構成によれば、このような場合においても、その電流値Iの増大による誤検知の発生を回避して、精度よく、そのスライドドア4に生じた挟み込みを検知することができる。また、目標速度Vtの引き上げに起因する電流値Iの増大は、加速操作の入力に伴う負荷の低減によりモータ20の電流値Iが低下した後、その利用者の加速操作が終了することにより発生する。そして、この増大した電流値Iは、その後、再び低下して、利用者による加速操作の入力前と略等しい一定の値で推移することになる。この点、上記構成によれば、精度よく、その加速操作の終了を検知して、適切に、その加速操作時挟み込み検知判定の実行区間を設定することができる。そして、これにより、その判定条件の変更による感度低下の影響を最小限に抑えて、精度よく、そのスライドドア4の挟み込み検知を行うことができる。
(2)ドアECU25は、加速操作の入力を検知することにより目標速度Vtを引き上げた時点の電流値Iを、その最低電流値Iminの初期値として、検出された電流値Iが、記憶領域25mに保持された最低電流値Iminよりも低い場合に、その検出された電流値Iで最低電流値Iminを更新する。これにより、精度よく、その利用者による加速操作の終了を検知することができる。
(3)ドアECU25は、電流値Iが閾値Ithを超えた場合に、スライドドア4の挟み込みが発生したと判定する。そして、ドアECU25は、加速操作の入力を検知することにより目標速度Vtが引き上げられた場合には、目標速度Vtの引き上げがない場合における第1閾値Ith1よりも大きな第2閾値Ith2を、その電流値Iに基づく挟み込み検知判定の閾値Ithに設定する。
即ち、加速操作の入力時には、その目標速度Vtの引き上げによりモータ20の電流値Iが増大する分、予め、その電流値Iに基づく加速操作時挟み込み検知判定の閾値Ithに大きな値を設定する(Ith2>Ith1)。そして、これにより、実際にはスライドドア4の挟み込みが発生していないにも関わらず、モータ20の電流値Iが閾値Ithを超えないようにすることで、その誤判定を抑制することができる。
(4)ドアECU25は、電流値Iの微分値αが閾値αthを超えた場合に、スライドドア4の挟み込みが発生したと判定する。そして、ドアECU25は、加速操作の入力を検知することにより目標速度Vtが引き上げられた場合には、目標速度Vtの引き上げがない場合における第1閾値αth1よりも大きな第2閾値αth2を、その電流値Iの微分値αに基づく挟み込み検知判定の閾値αthに設定する。
即ち、微分値αを用いることにより、そのスライドドア4に生じた挟み込みにより増大する電流値Iの立ち上がりを速やかに検知することができる。しかしながら、加速操作の入力を検知することにより目標速度Vtを引き上げた場合もまた、その電流値Iの立ち上がりは、急峻なものになりやすい。従って、電流値Iの微分値αに基づく加速操作時挟み込み検知判定においてもまた、予め、その閾値αthに大きな値を設定することで(αth2>αth1)、より精度よく、そのスライドドア4の挟み込み検知を行うことができる。
(5)ドアECU25は、スライドドア4の動作速度Vが目標速度Vtを基準に設定される当該目標速度Vtよりも大きな速度上昇閾値V0を超えた場合に、加速操作の入力を検知する。これにより、精度よく、その利用者による加速操作入力の発生を検知することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、車両1のドア開口部3に設けられたスライドドア4を開閉体とするパワースライドドア装置30に具体化した。しかし、これに限らず、その開閉体として車両後部に設けられたバックドアやスイング式のサイドドア等を開閉するものに適用してもよい。そして、例えば、車両の窓ガラスを昇降させるウィンドレギュレータやサンルーフ装置等、ドア以外の開閉体を対象とするものに適用してもよい。
・上記実施形態では、ドアECU25は、加速操作時挟み込み検知判定部40gとしてのドアECU25は、加速操作の入力後に検出された最低電流値Iminを保持する。そして、この最低電流値Iminを基準に設定される電流増加閾値Ithuを超える電流値Iが検出された場合に、その加速操作が終了したと判定することとした。
しかし、これに限らず、加速操作の入力が開始されることにより電流値Iの低下が生じた時点における加速操作開始時電流値Istを保持する(図10参照)。尚、この加速操作開始時電流値Istについては、例えば、モータ20の電流値Iを連続的に保持し、最低電流値Iminをピークとした電流低下の開始点を遡ることにより、その加速操作の開始時点を推定する等の方法が考えられる。
そして、図14のフローチャートに示すように、モータ20の電流値Iが電流増加閾値Ithuを超え(I>Ithu、ステップ903:YES)、且つ上記加速操作開始時電流値Istを超える電流値Iが検出された場合(I>Ist、ステップ904:YES)に、加速操作が終了したと判定する構成としてもよい(ステップ905)。これにより、より精度よく、利用者による加速操作の入力を検知することができる。
・また、図15のフローチャートに示すように、電流増加閾値Ithuを超える電流値Iが継続して検出された場合(ステップ1003:YES及びステップ1004:YES)に、加速操作が終了したと判定する構成としてもよい(ステップ1005)。尚、継続判定の内容については、例えば、連続超過時間要件を設定する、或いは単位時間内における超過割合を設定する等、任意に変更してもよい。これにより、より精度よく、利用者による加速操作の入力を検知することができる。
・更に、最低電流値Iminの保持及び更新の開始タイミングについては、例えば、加速操作の入力が開始されることにより電流値Iの低下が生じた時点に遡って決定する等、任意に変更してもよい。即ち、加速操作の入力により生ずる電流低下のピークを捕捉できればよい。
・上記実施形態では、加速操作の終了を検知した場合、その時点におけるスライドドア4の移動位置、即ち加速操作入力終了検知位置X3に所定値δを加えた値を電流安定化期間経過位置X4とした電流安定化期間Rを設定することとしたが、電流安定化期間Rは、時間経過により設定されるものであってもよい。
例えば、図16のフローチャートに示すように、加速操作の終了を検知した時点(ステップ1101:YES)からの経過時間を計測する(ステップ1102)。そして、その経過時間が電流安定化期間Rとして設定された所定時間を経過した場合(ステップ1103:YES)に、その加速操作時挟み込み検知判定の実行を終了する構成としてもよい(ステップ1104)。
・上記実施形態では、スライドドア4の動作速度Vが、その目標速度Vtを基準に設定される速度上昇閾値V0を超えることにより、加速操作の入力が発生したと判定することとした。
しかし、これに限らず、図17のフローチャートに示すように、動作速度Vが速度上昇閾値V0を超えるとともに(V>V0、ステップ1202:YES)、モータ20の電流値Iが、電流低下閾値Ithdを下回った場合(I<Ithd、ステップ1203:YES)に、加速操作の入力が発生したと判定する構成としてもよい(ステップ1204)。これにより、より精度よく、その利用者による加速操作入力の発生を検知することができる。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記加速操作検知部は、前記開閉体の動作速度が前記速度上昇閾値を超え、且つ前記電流値が電流低下閾値を下回った場合に、前記加速操作の入力を検知すること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。これにより、精度よく、その利用者による加速操作入力の発生を検知することができる。
(ロ)前記加速操作時挟み込み検知判定部は、前記目標速度が引き上げられた時点の前記電流値を前記最低電流値の初期値として、前記保持する前記最低電流値よりも検出された前記電流値が低い場合に、該検出された電流値で前記最低電流値を更新する。これにより、精度よく、その利用者による加速操作の終了を検知することができる。
4…スライドドア(開閉体)
20…モータ
30…パワースライドドア装置(車両用開閉体制御装置)
25…ドアECU
40a…駆動制御部
40b…挟み込み検知部
40c…速度制御部
40d…加速操作検知部
40e…目標速度変更部
40f…判定条件変更部
40g…加速操作時挟み込み検知判定部
I…電流値
Imin…最低電流値
Ithu…電流増加閾値
R…電流安定化期間

Claims (6)

  1. モータを駆動源として車両の開閉体を動作させる駆動制御部と、
    前記モータの電流値に基づいて前記開閉体の挟み込み検知判定を実行する挟み込み検知部と、を備え、
    前記駆動制御部は、
    前記モータに対する駆動電力の供給を通じて前記開閉体の動作速度を制御する速度制御部と、
    駆動制御中の前記開閉体を加速させる加速操作の入力を検知する加速操作検知部と、
    前記加速操作の入力が検知された場合に、前記開閉体の動作速度を制御するための目標速度を引き上げる目標速度変更部と、を備え、
    前記挟み込み検知部は、
    前記目標速度が引き上げられた場合に、前記開閉体の挟み込みが発生したと判定し難くなるように、前記挟み込み検知判定の判定条件を変更する判定条件変更部と、
    前記変更された判定条件に基づいて前記挟み込み検知判定を実行する加速操作時挟み込み検知判定部と、を備えるものであって、
    前記加速操作時挟み込み検知判定部は、
    前記加速操作の入力後に検出された最低電流値を保持し、該最低電流値を基準に設定される電流増加閾値を超える前記電流値が検出された場合に前記加速操作が終了したと判定するとともに、該加速操作が終了したと判定した時点を基準に設定される電流安定化期間を経過した後、前記変更された判定条件に基づく加速操作時挟み込み検知判定の実行を終了する車両用開閉体制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記加速操作時挟み込み検知判定部は、
    前記加速操作の入力が開始されることにより前記電流値の低下が生じた時点における加速操作開始時電流値を保持するとともに、
    前記電流増加閾値を超え、且つ前記加速操作開始時電流値を超える前記電流値が検出された場合に、前記加速操作が終了したと判定すること、
    を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記加速操作時挟み込み検知判定部は、前記電流増加閾値を超える前記電流値が継続して検出された場合に、前記加速操作が終了したと判定すること、
    を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  4. 請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記挟み込み検知部は、前記電流値が閾値を超えた場合に、前記開閉体の挟み込みが発生したと判定するとともに、
    前記判定条件変更部は、前記目標速度が引き上げられた場合には、該目標速度の引き上げがない場合よりも大きな値を前記電流値の閾値に設定すること、
    を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  5. 請求項1~請求項4の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記挟み込み検知部は、前記電流値の微分値が閾値を超えた場合に、前記開閉体の挟み込みが発生したと判定するとともに、
    前記判定条件変更部は、前記目標速度が引き上げられた場合には、該目標速度の引き上げがない場合よりも大きな値を前記微分値の閾値に設定すること、
    を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  6. 請求項1~請求項5の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記加速操作検知部は、前記開閉体の動作速度が前記目標速度を基準に設定される該目標速度よりも大きな速度上昇閾値を超えた場合に、前記加速操作の入力を検知すること、
    を特徴とする車両用開閉体制御装置。
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