JP7334515B2 - 現像剤収納容器、現像剤補給装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤収納容器、現像剤補給装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、現像剤収納容器、現像剤補給装置及び画像形成装置に関する。
トナーなどの粉体現像剤を画像形成装置の現像装置に供給するために、画像形成装置に備わる現像剤補給装置に対して着脱可能な現像剤収納容器(現像剤カートリッジ若しくはトナーカートリッジとも称される)が用いられる。現像剤収納容器としては、現像剤を収納する容器本体と、現像剤排出口を開閉するシャッタ等の開閉部材と、現像剤を排出口に搬送する現像剤搬送手段を具備したものが知られている。また、現像剤搬送手段としては、現像剤を排出口に搬送するスクリュ部材と、容器本体内に収納されている現像剤を塊状になるのを防ぐよう回転・攪拌し、かつ、現像剤を前記スクリュ部材まで搬送する攪拌部材と、を有しているものがあることが既に知られている。
従来の現像剤収納容器としては、特許文献1に記載の現像剤収納容器が既知である。特許文献1では、駆動カップリング部材の変形・破損を防止する目的で、後述する図11を参照して説明するように、点PAの箇所に発生する最大負荷を低減するための形状が提案されている。本体側駆動源からの駆動力は図11に示すNから伝達されるが、点PAの箇所に発生する最大負荷は、駆動カップリング部材内の最大応力はNよりも半径が小さいところに存在する点PBに生じる。
しかしながら、特許文献1で提案されている駆動カップリング74X等の負荷低減の程度は限定的であり、駆動カップリング部材の変形・破壊が防止されているわけではなかった。すなわち、駆動カップリング部材が弱い材質の場合、点PBの箇所から変形あるいは亀裂が発生してしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、駆動カップリング部材の変形、破損を防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、現像剤を収納する現像剤収納部と、軸を有し、回転により前記現像剤収納部内の前記現像剤を攪拌する攪拌部材と、画像形成装置本体側に設けられた駆動源からの駆動力を前記攪拌部材に伝達する本体カップリング部材と接触して前記駆動力を受け取る、前記軸の一端側に設けられた突起部を備えた駆動カップリング部材と、を有し、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な現像剤収納容器であって、前記攪拌部材の前記軸と前記駆動カップリング部材とが、一体成形された一体成型部材であり、かつ、前記突起部の外周部は、繋がって壁形状を形成しており、前記現像剤収納部は、貫通した支持部であって前記突起部の外周部を回転可能に支持する貫通支持部と、貫通していない支持部であって前記軸の他端側の先端を回転可能に支持する未貫通支持部とを備え、前記駆動カップリング部材は、前記貫通支持部よりも外径の大きい抜け止め部を備え、前記一体成型部材は、前記貫通支持部と前記未貫通支持部とにより支持される現像剤収納容器にある。
本発明によれば、駆動カップリング部材の変形、破損を防止することができる。
本発明を適用した画像形成装置の一例としての複写機の概略的な全体構成図である。 図1の複写機の外観斜視図である。 現像装置及び感光体の概略構成図である。 各色の現像装置と、現像装置にプレミックストナーを補給する現像剤補給装置全体の構成を示す簡略的な斜視図である。 現像剤収納容器の簡略的な断面図である。 現像剤収納容器の断面斜視図である。 (a)はアジテータの拡大外観斜視図、(b)は(a)の要部の断面図である。 (a)は容器本体に対するアジテータの駆動カップリング周りの模式的な断面図、(b)は(a)の側面図である。 本実施形態に係る現像剤収納容器に関して、組立前の2つの容器本体及びアジテータの状態を示す分解斜視図である。 従来例に係る現像剤収納容器に関して、組立前の2つの容器本体及びアジテータの状態を示す分解斜視図である。 従来例に係る駆動カップリングを模式的に説明する図である。 (a)は従来例の現像剤収納容器のアジテータと駆動カップリングとの組み付け状態を示す分解斜視図、(b)は従来例の現像剤収納容器へのアジテータと駆動カップリングとが組み付けられた駆動カップリング周辺部の容器本体の断面を簡略的に示す断面図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施形態を詳細に説明する。実施形態等に亘り、同一の機能及び形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
図1を参照して、本発明を適用した画像形成装置の一例として、複数の感光体が並んで配置されたタンデム型のカラーレーザ複写機(以下、単に複写機という)について説明する。図1は、本発明を適用した画像形成装置としての複写機の概略的な全体構成図である。
図1に示す複写機は、画像形成部であるプリンタ部100、これを載せる給紙装置200、プリンタ部100の上に固定されたスキャナ300、スキャナ300の上に固定された原稿自動搬送装置400などを備えている。
プリンタ部100は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のプロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18Kからなる画像形成ユニット20を備えている。各符号の数字に添字として付されたY,M,C,Kは、イエロー、シアン、マゼンダ、ブラック用の部材であることを示している(以下同様)。プリンタ部100には、プロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18Kの他に、光書込ユニット21、中間転写ユニット17、2次転写装置22、レジストローラ対49、ベルト定着方式の定着装置25などが配設されている。
光書込ユニット21は、画像データに基づいて後述の感光体の表面にレーザ光を照射する。プロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18Kは、像担持体・潜像担持体としてのドラム状の感光体1、帯電器、現像装置4、ドラムクリーニング装置、除電器などを有している。
4組のプロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18Kは、特記する内容を除き、画像形成する色が異なる以外はほぼ同様の構成であるため、以下、イエロー用のプロセスカートリッジ18Yを代表して説明する。尚、各現像装置4Y,4M,4C,4Kは、使用するトナーの色が異なる2成分現像方式の現像装置であり、各色の現像装置内にはトナーとキャリアとを含む2成分現像剤が収容されている。
帯電手段たる帯電器によって、感光体1Yの表面は一様に帯電される。帯電処理が施された感光体1Yの表面には、光書込ユニット21によって変調及び偏向されたレーザ光が照射される。すると、感光体1Y表面の照射部(露光部)の電位が減衰する。この減衰により、感光体1Y表面にY用の静電潜像が形成される。形成されたY用の静電潜像は現像手段たる現像装置4Yによって現像されてYトナー像となる。
Y用の感光体1Y上に形成されたYトナー像は、後述の中間転写ベルト101に1次転写される。1次転写後の感光体1Yの表面は、ドラムクリーニング装置によって転写残トナー等がクリーニングされる。Y用のプロセスカートリッジ18Yにおいて、上記ドラムクリーニング装置によってクリーニングされた感光体1Yは、除電器によって除電される。そして、再び帯電器によって一様に帯電せしめられて、初期状態に戻る。以上のような一連のプロセスは、他のプロセスカートリッジ18M,18C,18Kについても同様である。
中間転写ユニット17は、中間転写ベルト101やベルトクリーニング装置102、張架ローラ14、駆動ローラ15、2次転写バックアップローラ16、4つの1次転写バイアスローラ62Y,62M,62C,62Kなどを有している。
Y用の感光体1Y上に形成された上述のYトナー像は、1次転写電界や1次ニップ圧の影響によって中間転写ベルト101上に1次転写される。このYトナー像の上には、M,C,K用の感光体1M,1C,1K上に形成されたMトナー像、Cトナー像、Kトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト101上には多重トナー像たる4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト101上に重ね合わせ転写された4色トナー像は、後述の2次転写ニップでシート状記録媒体たる転写紙に2次転写される。2次転写ニップ通過後の中間転写ベルト101の表面に残留する転写残トナー等は、ベルトクリーニング装置102によってクリーニングされる。
中間転写ユニット17の図中下方に配設された、2本の張架ローラ23によって紙搬送ベルト24を張架している2次転写装置22では、以下の動作が行われる。紙搬送ベルト24は、少なくとも何れか一方の張架ローラ23の回転駆動に伴って、図中反時計回りに無端移動される。2本の張架ローラ23のうち、図中右側に配設された一方のローラ23は、中間転写ユニット17の2次転写バックアップローラ16との間に、中間転写ベルト101及び紙搬送ベルト24を挟み込んでいる。この挟み込みにより、中間転写ユニット17の中間転写ベルト101と、2次転写装置22の紙搬送ベルト24とが接触する2次転写ニップが形成されている。
そして、上記一方の張架ローラ23には、トナーと逆極性の2次転写バイアスが電源によって印加される。この2次転写バイアスの印加により、2次転写ニップには中間転写ユニット17の中間転写ベルト101上の4色トナー像をベルト側から上記一方の張架ローラ23側に向けて静電移動させる2次転写電界が形成される。後述のレジストローラ対49によって中間転写ベルト101上の4色トナー像に同期するように2次転写ニップに送り込まれた転写紙には、上記した2次転写電界やニップ圧の影響を受けた4色トナー像が2次転写される。
複写機本体の下部に設けられた給紙装置200には、内部に複数の転写紙を紙束の状態で複数枚重ねて収容可能な給紙カセット44が、鉛直方向に複数重なるように配設されている。それぞれの給紙カセット44は、紙束の一番上の転写紙に給紙ローラ42を押し当てている。そして、給紙ローラ42を回転させることにより、一番上の転写紙が給紙路46に向けて送り出される。
給紙カセット44から送り出された転写紙を受け入れる給紙路46は、複数の搬送ローラ対47と、その路内の末端付近に設けられたレジストローラ対49とを有している。そして、転写紙をレジストローラ対49に向けて搬送する。レジストローラ対49に向けて搬送された転写紙は、レジストローラ対49のローラ間に挟まれる。一方、中間転写ユニット17において、中間転写ベルト101上に形成された4色トナー像は、中間転写ベルト101の無端移動に伴って上記2次転写ニップに進入する。レジストローラ対49は、ローラ間に挟み込んだ転写紙を2次転写ニップにて4色トナー像に密着させ得るタイミングで送り出す。これにより、2次転写ニップでは、中間転写ベルト101上の4色トナー像が転写紙に密着し、転写紙上に2次転写されて、白色の転写紙上でフルカラー画像となる。このようにしてフルカラー画像が形成された転写紙は、紙搬送ベルト24の無端移動に伴って2次転写ニップを出た後、紙搬送ベルト24上から定着装置25に送られる。
定着装置25では、定着ベルト26と加圧ローラ27とは互いに当接して定着ニップを形成しており、紙搬送ベルト24から受け取った転写紙を上記定着ニップに挟み込む。ベルトユニットにおける2本のローラのうち、加圧ローラ27から押圧される方のローラは、内部に熱源を有しており、定着ベルト26を加熱しながら加圧する。加熱・加圧された定着ベルト26は、上記定着ニップに挟み込まれた転写紙を加熱する。この加熱やニップ圧により、フルカラー画像が転写紙に定着される。
尚、図示例では2次転写装置22及び定着装置25の下方に、上述した画像形成ユニット20と平行に、転写紙を反転排紙したり、転写紙の両面に画像を形成するために転写紙を反転して再給紙したりする反転装置28を備えている。
定着装置25内で定着処理が施された転写紙は、プリンタ筐体の図中左側板の外側に設けられたスタック部57上にスタックされる。又は、定着処理が施された転写紙は、もう一方の面にもトナー像を形成するために、切替爪29により搬送方向を切り替えられて反転装置28に送られ、この反転装置28を経由して上述の2次転写ニップに戻されるかする。
原稿のコピーがとられる際には、例えばシート原稿の束が原稿自動搬送装置400の原稿台30上セットされる。但し、その原稿が本状に閉じられている片綴じ原稿である場合には、コンタクトガラス32上にセットされる。このセットに先立ち、複写機本体に対して原稿自動搬送装置400が開かれ、スキャナ300のコンタクトガラス32が露出される。この後、閉じられた原稿自動搬送装置400によって片綴じ原稿が押さえられる。
このようにして原稿がセットされた後、図2に示す操作表示部37に配設されているコピースタートボタン38aが押されると、スキャナ300による原稿読取動作がスタートする。但し、原稿自動搬送装置400にシート原稿がセットされた場合には、この原稿読取動作に先立って、原稿自動搬送装置400がシート原稿をコンタクトガラス32まで自動移動させる。原稿読取動作では、先ず、第1走行体33と第2走行体34とがともに走行を開始し、第1走行体33に設けられた光源から光が発射される。そして、原稿面からの反射光が第2走行体34内に設けられたミラーによって反射され、結像レンズ35を通過した後、読取センサ36に入射される。読取センサ36は、上記入射光に基づいて光電変換することで画像情報を作製する。
このような原稿読取動作と並行して、各プロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18K内の各機器や部材、中間転写ユニット17、2次転写装置22、定着装置25がそれぞれ駆動を開始する。そして、読取センサ36によって作製された画像情報に基づいて、光書込ユニット21が駆動制御されて、各感光体1Y,1M,1C,1K上に、上記各機器や部材の上述した動作によって、Yトナー像、Mトナー像、Cトナー像、Kトナー像が形成される。これらトナー像は、中間転写ベルト101上に重ね合わせ転写された4色トナー像となる。
また、原稿読取動作の開始とほぼ同時に、給紙装置200内では給紙動作が開始される。この給紙動作では、給紙ローラ42の1つが選択回転され、ペーパーバンク43内に多段に収容される給紙カセット44の1つから転写紙が送り出される。送り出された転写紙は、分離ローラ対45で1枚ずつ分離されて給紙路46に進入した後、搬送ローラ対47によって2次転写ニップに向けて搬送される。
このような給紙カセット44からの給紙に代えて、手差しトレイ51からの給紙が行われる場合もある。この場合、手差し給紙ローラ50が選択回転されて手差しトレイ51上の転写紙を送り出した後、分離ローラ対52が転写紙を1枚ずつ分離してプリンタ部100の手差し給紙路53に給紙する。
本複写機では、2色以上のトナーからなる多色画像を形成する場合、以下のようにする。即ち、中間転写ベルト101の上部張架面がほぼ水平になる姿勢で張架して、上部張架面に全ての感光体1Y,1M,1C,1Kを接触させるとともに、対応する1次転写バイアスローラ62Y,62M,62C,62Kを中間転写ベルト101の裏面に押し当てる。これに対し、Kトナーのみからなるモノクロ画像を形成する場合には、揺動機構により、中間転写ベルト101を図中左下に傾けるような姿勢にして、その上部張架面及び1次転写バイアスローラ62Y,62M,62Cを感光体1Y,1M,1Cから離間させる。そして、4つの感光体1Y,1M,1C,1Kのうち、K用の感光体1Kだけを図中反時計回りに回転させて、Kトナー像だけを作像する。この際、Y,M,Cについては、感光体だけでなく、現像装置も駆動を停止させて、感光体や現像剤の不要な消耗を防止する。
図2に示すように、本複写機は、複写機内の上記各装置や各機器に動作指示を与えたり動作状況を確認したりする操作表示部37を備えている。操作表示部37には、コピースタートボタン38a及びテンキー38bを始めとして各種キーボタン等と、タッチパネル式の液晶表示部39とが配設されている。図2において、符号58は、画像形成装置本体に対して各プロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18Kや、後述する現像剤収納容器を着脱する際に、また各種点検整備等を行う際に開閉する前ドアを示している。また、本複写機は、複写機内の上記各装置や各機器の制御を司るCPU等から構成される制御部を備えている。
操作者は、操作表示部37に対するキー入力操作により、上記制御部に対して命令を送ることで、転写紙の片面だけに画像を形成するモードである片面プリントモードについて、3つのモードの中から1つを選択することができる。この3つの片面プリントモードとは、ダイレクト排出モードと、反転排出モードと、反転デカール排出モードとからなる。
図3は、4つのプロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18Kのうちの1つが備える現像装置4及び感光体1を示す拡大構成図である。4つのプロセスカートリッジ18Y,18M,18C,18Kは、それぞれ扱うトナーの色が異なる点の他がほぼ同様の構成になっているので、同図では「4」に付すY,M,C,Kという添字を省略している。
図3に示すように、感光体1は、図中矢印G1方向に回転しながら、その表面を上記帯電装置により一様に帯電される。帯電された感光体1の表面は、上記露光装置から照射されたレーザ光により静電潜像を形成された潜像に現像装置4からトナーを供給され、トナー像を形成する。
現像装置4は、図中矢印I方向に表面移動しながら感光体1の表面の潜像にトナーを供給し、現像する現像剤担持体としての現像ローラ5を有している。また、現像ローラ5に現像剤を供給しながら、図3の紙面奥方向に現像剤を搬送する供給搬送部材としての供給スクリュ8を有している。供給スクリュ8は、回転軸とこの回転軸に設けられた羽根部とを備え、図中矢印M方向に回転することにより軸方向に現像剤を搬送する現像剤搬送スクリュである。現像ローラ5の供給スクリュ8との対向部から表面移動方向下流側には、現像ローラ5に供給された現像剤を現像に適した厚さに規制する現像剤規制部材としての現像ドクタ12を備えている。
現像ローラ5の感光体1との対向部である現像部から表面移動方向下流側には、現像部を通過した現像済みの現像剤を回収し、回収した回収現像剤を供給スクリュ8と同方向に搬送する回収搬送部材としての回収スクリュ6を備えている。供給スクリュ8を備えた供給搬送路9は現像ローラ5の横方向に、回収スクリュ6を備えた回収搬送路7は現像ローラ5の下方に、それぞれ並設されている。
現像装置4は、供給搬送路9の下方で回収搬送路7に並列して、攪拌搬送路10を設けている。攪拌搬送路10は、図中矢印C方向に回転することにより現像剤を攪拌しながら供給スクリュ8とは逆方向である図中手前側に搬送する攪拌搬送部材としての攪拌スクリュ11を備えている。
供給搬送路9と攪拌搬送路10とは、第1仕切り壁133によって仕切られている。第1仕切り壁133の供給搬送路9と攪拌搬送路10とを仕切る箇所は、図中手前側と奥側との両端は開口部となっており、供給搬送路9と攪拌搬送路10とが連通している。
供給搬送路9と回収搬送路7とも第1仕切り壁133によって仕切られているが、第1仕切り壁133の供給搬送路9と回収搬送路7とを仕切る箇所には開口部を設けていない。また、攪拌搬送路10と回収搬送路7との2つの搬送路は仕切り部材としての第2仕切り壁134によって仕切られている。第2仕切り壁134は、図中手前側が開口部となっており、攪拌搬送路10と回収搬送路7とが連通している。
現像ドクタ12によって現像ローラ5上に薄層化された現像剤を感光体1との対向部である現像領域まで搬送し現像を行う。現像後の現像剤は回収搬送路7にて回収を行い、図3中の断面手前側に搬送され、非画像領域部に設けられた第1仕切り壁133の開口部で、攪拌搬送路10へ現像剤が移送される。
供給搬送路9には、供給搬送路9内の現像剤が所定の嵩を越えた場合にその一部を現像装置4の外部に排出する現像剤排出口94と、現像剤排出口94から排出された現像剤を現像装置4の外部に搬送する排出搬送スクリュ2aを備えた排出搬送路2とを有する。排出搬送路2は、供給搬送路9の搬送方向下流側で仕切り壁135を挟んで供給搬送路9と隣り合うように配置され、現像剤排出口94は供給搬送路9と排出搬送路2とを連通するように仕切り壁135に設けられた開口である。
攪拌搬送路10における現像剤搬送方向上流側の第1仕切り壁133の開口部の付近で攪拌搬送路10の上側に設けられた補給口から攪拌搬送路10にトナーとキャリアとを含む現像剤が補給される。以下、現像装置4に補給されるトナーとキャリアとが混合された現像剤を、「プレミックストナー」と称する。本実施形態においては、プレミックストナーにおけるトナー量は、25~35重量%であり、現像装置4内の現像剤におけるトナー量は、4~10重量%である。
また、本実施形態においては、流出開始温度が90℃以下のトナーを用いた。流出開始温度が90℃以下のトナー(低温定着トナー)を用いることで、低い温度で定着を行うことができ、画像形成装置の省エネルギー化、高速化を図ることができる。
図4を参照して、本発明を適用した各色の現像剤補給装置及び本発明を適用した各色の現像剤収納容器の配置関係について説明する。図4は、各色の現像装置4Y,4M,4C,4Kと、現像装置にプレミックストナーを補給する現像剤補給装置70Y,70M,70C,70Kの全体構成を示す斜視図である。
現像剤補給装置70Y,70M,70C,70Kは、現像装置4Y,4M,4C,4Kの上部に配置されている。なお、現像剤補給装置70Y,70M,70C,70K及び現像剤補給装置70Y,70M,70C,70Kに対応して設けられている各色の図示しないサブホッパは、同一であるため、Y,M,C,Kという添字を適宜省略して説明する。
現像剤補給装置70は、プレミックストナーを収納した現像剤収納容器71と、前記サブホッパとを有している。
前記サブホッパは、現像剤収納容器71から供給されたプレミックストナーを一時的に貯留する現像剤貯留部(図示せず)と、この現像剤貯留部に貯留されたプレミックストナーを現像装置4へ搬送する搬送部(図示せず)とを有している。前記現像剤貯留部と前記搬送部とは、前記サブホッパのケース内部に設けられ、図示を省略した仕切り壁でケース内部を仕切ることで形成されている。
また、前記サブホッパには、現像装置4にプレミックストナーを補給するときに用いる現像剤補給駆動部(図示せず)が備えられている。
本実施形態においては、前記現像剤貯留部を設け、この現像剤貯留部でプレミックストナーを貯留する。これにより、現像剤収納容器71が空となっても、前記現像剤貯留部に貯留したプレミックストナーにより暫くは、現像装置4にトナーを補給することができる。これにより、ユーザが新たな現像剤収納容器を準備する間も良好な画像を形成することができる。
図4では、C色とK色の現像剤収納容器71C,71Kが装着されている状態を示し、Y色とM色の現像剤収納容器71Y,71Kは離脱されている状態を示している。
以下、Y色、M色、C色、K色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)の現像剤収納容器71は、収納しているプレミックストナーの色が異なるだけで、同様の構成を有しているため、各色を表す符号を省略して現像剤収納容器71として説明する。
現像剤収納容器71は、現像剤収納容器71を収容する現像剤収納容器収容部である容器保持部77に保持される。
容器保持部77は、4つに区画されており、図中左側から順に、Y色、M色、C色、K色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)の現像剤収納容器71が保持される。現像剤収納容器71は、容器保持部77に対して着脱可能かつ挿脱可能に保持される。現像剤収納容器71内のプレミックトナーが無くなると、ユーザが容器保持部77から現像剤収納容器71を抜き出し、新品の現像剤収納容器71を容器保持部77に差し込む。これにより、新しいプレミックストナーが前記サブホッパに供給される。
現像剤補給装置70Y,70M,70C,70Kは、画像形成装置の前側、即ち図1の紙面手前側、図2に示す右側の前ドア58側に配置されており、ユーザは画像形成装置の前側から現像剤収納容器71にアクセス可能となっている。
図5、図6を参照して、現像剤収納容器71の基本的な内部構成を説明する。図5は、現像剤収納容器71の簡略的な断面図、図6は、現像剤収納容器の断面斜視図である。図5、図6を始めとするX,Y,Z座標において、X方向は現像剤収納容器の幅(図1の左右)に対応する幅方向を、Y方向は現像剤収納容器の図1等の奥行きに対応する前後方向であり、Z方向は現像剤収納容器の高さに対応する上下方向である。
図5、図6に示すように、現像剤収納容器71は、現像剤収納部としての容器本体71A1(容器本体71A2側は断面であるため見えない)と、容器本体71A1内に配設される供給部材としての搬送スクリュ72と、攪拌部材としてのアジテータ73とを備えている。アジテータ73は、容器本体71A1内で搬送スクリュ72と平行に配設されている。
アジテータ73は、軸としての軸部731と、軸部731と一体成形された接続部としての骨部734と、軸部731の端部に軸部731と一体成形された駆動カップリング部材である駆動カップリング74と、骨部734に取り付けられた羽根部732とを備えている。
アジテータ73の軸部731と骨部734とは剛性を有する剛体として形成されている。また、アジテータ73の羽根部732は可撓性を有している。そのため、アジテータ73の羽根部732は、容器本体71A1の内壁71bと接触することにより羽根部732が撓みながら、アジテータ73が回転する。搬送スクリュ72は、アジテータ73により搬送されてきたプレミックストナーを前記サブホッパへと搬送する。
可撓性を有する羽根部732は、剛性の低い材質で製造することが望ましい。例えば、羽根部732は、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)又はポリウレタンなどから成るシート状の可撓性を有する材質が望ましい。この羽根部732の厚さは、約50[μm]~500[μm]程度が好ましく、より好ましくは50[μm]~300[μm]が好適である。
各色の現像剤収納容器71に対応して、装置本体側には、現像剤収納容器71内のプレミックストナーを、図4に示した現像剤補給装置70の前記サブホッパに供給するときに用いる駆動部である現像剤供給駆動部(図示せず)が配設されている。前記現像剤供給駆動部は、また、現像剤収納容器71のアジテータ73、搬送スクリュ72及び前記サブホッパ内に配設されている各種攪拌搬送部材を駆動させるものである。
前記現像剤供給駆動部には、駆動源としての補給用駆動モータと、補給用駆動モータの回転駆動力を現像剤収納容器71のアジテータ73、搬送スクリュ72及び前記サブホッパ内の各種攪拌搬送部材に伝達するギヤ等の駆動力伝達部材が配設されている。
アジテータ73は、前記現像剤供給駆動部によって駆動され、搬送スクリュ72と平行に配設された軸部731と一体で、図5に破線で示す矢印NR方向(正転方向)に回転する。そして、アジテータ73は、容器本体71A1内に収容されている現像剤Gである、キャリアCとトナーTとを含むプレミックストナーを攪拌しながら搬送スクリュ72に向けて移動させるように搬送する。
図7、図8を参照して、アジテータの構成及び容器本体に対するアジテータの駆動カップリング周りの構成について説明する。図7(a)は、アジテータの拡大外観斜視図、図7(b)は、図7(a)の要部の断面図である。図8(a)は、容器本体に対するアジテータの駆動カップリング周りの模式的な断面図、図8(b)は、図8(a)の側面図である。なお、図8(a)及び図8(b)においては、図の簡明化のため、図7(a)及び図7(b)に示したフランジ部746の図示を省略している。
図7、図8に示すように、アジテータ73は、駆動カップリング74と、軸部731と、骨部734とが一体成形されている。アジテータ73は、駆動カップリング74と、軸部731と、骨部734とが一体成形された一体化物であり、攪拌部材一体化物としてのアジテータ一体化物とでも呼ぶべきものである。さらに詳しくは、アジテータ73は、駆動カップリング74と、軸部731と、骨部734とが樹脂を用いて一体成型されている。
このように、本発明の一実施形態に係る現像剤収納容器71は、駆動カップリング部材である駆動カップリング74と攪拌部材であるアジテータ73の軸部731とは、従来の別体部品組付ではなく、樹脂を用いて一体成型されている点が大きな特徴となっている。
アジテータ73は、駆動カップリング74と、軸部731と、骨部734とを、ABS樹脂やPC樹脂を用いて一対成型して形成しても問題ないが、本体カップリング85との係合・噛み合いとの関係で、摺動性に優れるPOM樹脂が好ましい。
前記現像剤供給駆動部における前記駆動力伝達部材の端部には、本体駆動側の本体カップリング部材としての本体カップリング85(図8(a)に破線で示す)が設けられている。一方、駆動カップリング74には、本体駆動側の本体カップリング85(図8(a)に破線で示す)と選択的に接触し噛み合う一対の突起部742が一体成形されている。一対の突起部742は、駆動カップリング74の周方向に対して180°ずれた位置で外方に突出するように形成されている。
突起部742には、本体カップリング85に形成されている一対の爪状部材(図示せず)と選択的に接触し噛み合う一対の爪状部材(図示せず)が一体成形されている。突起部742の一対の爪状部材の細部形状や、一対の爪状部材同士が噛み合う細部の構成例は、本発明の開示範囲を超えるため図8(a)において模式的に簡略化して示すに留める。
駆動カップリング74の突起部742の「接触部」及び「外周部」についてさらに説明を加える。
突起部742の「接触部」とは、図8(a)に示す本体カップリング85と当接し、概略平板状で径方向に設けられている部分である。
突起部742の「外周部」とは、「接触部」で径方向端部と一体化されている、「接触部」を囲み、支持している部分である。
駆動カップリング74の一対の突起部742は、一対の突起部742の外周部が繋がって、壁形状としての外周リブ形状部744を形成している。上記壁形状は、円筒形状となっているものであり、突起部742の周囲を連続して取り囲んでいるものである。これにより、突起部742の強度アップが図られている。
外周リブ形状部744は、図8(a)に示すように、Y方向に延びて、軸部731の突起部742側の一端部737aまでその外径φ1を維持して形成されている。これにより、突起部742を含む駆動カップリング74部位のねじり強度が著しく向上し、高トルクが付加された際の、ねじ切れといった破損が防止できる。
図7(b)及び図8(a)に示すように、容器本体71A1の外壁部のほぼ中央には、容器本体71A1の内部から容器本体71A1の外壁部に向かってY方向に沿って延びた貫通した軸支持部765Aが形成されている。軸支持部765Aは、駆動カップリング74の外周リブ形状部744が容器本体71A1の外壁部を貫通することにより、アジテータ73の駆動カップリング74の外周リブ形状部744を回転可能に支持する軸受である。駆動カップリング74の外周リブ形状部744は、軸支持部765Aを介して容器本体71A1の外壁部を貫くように設けられている。
軸支持部765Aの内径φ2は、駆動カップリング74の外周リブ形状部744の外径φ1よりも僅かに大きくなるように形成されている。
駆動カップリング74のフランジ部746は、図7(a)に示すように、円い平板によって形成されている部分である。突起部742は、フランジ部746に軸部731のY方向に延びるように突設されている。フランジ部746は、図7(b)に示すように、容器本体71A1の軸支持部765Aの内径φ2(図8(a)参照)よりも大きい外径となるように形成されている。そのため、フランジ部746は、容器本体71A1の軸支持部765Aからの駆動カップリング74の抜け止め、ストッパーとしても機能する。
後述する図12を参照して説明するように、従来は駆動カップリング部材と攪拌部材が別体組付けであったため、両部品の組付寸法関係を適切にすることで、シール部材のシールつぶし量を一定にすることができた。しかしながら、本発明のように駆動カップリング部材と攪拌部材の少なくとも軸とを一体成形すると、シール部材のシールが機能せず、従来と同じ位置にシール部材を配置すると、振動・落下等の衝撃時にシールつぶし量が変化し、現像剤漏れが発生してしまう。
そこで、本実施形態では、駆動カップリング74の外周リブ形状部744の外側面と本体容器71A1の軸支持部765Aとの間に、現像剤漏れ防止用のシール部材としてのスポンジシール75を有するようにした。スポンジシール75は、図7(b)及び図8(a)では、軸支持部765A側にシール部材装着用の図示しない溝を設けて、軸支持部765Aの全内周面に渡り装着し、両面テープや接着剤で接着固定している。
このようにスポンジシール75を配置することで、従来と同等の現像剤シール性を発揮することができる。
現像剤漏れ防止用のシール部材としては、上記したスポンジシール75に限らず、ゴム製のオイルシールや、パイル織物からなるパイルシールでもよい。後述する図12(b)に示す従来例であると、スポンジシール75のスポンジの潰しによってシール性を発揮していたため、使用できるのは略スポンジシールのみとなっていた。しかしながら、本実施形態ではシール部材としての材料構成の選択に幅を持たせることができる。
また、スポンジシール75は、上記位置に配置することに限らず、外周リブ形状部744の外側面に配置するようにしてもよい。
図9を参照して、本実施形態に係る現像剤収納容器に関して、組立前後の2つの容器本体及びアジテータの状態について説明する。図9は、本実施形態に係る現像剤収納容器に関して、組立前の2つの容器本体及びアジテータの状態を示す分解斜視図である。
上述のような樹脂製の攪拌部材を備える現像剤収納容器では、攪拌部材が大きくなるため、組み付け上からは2つに分割された樹脂製の容器部材である容器本体71A1,71A2を用いる。そして、2つに分割された容器本体71A1,71A2を組み立てる前に、アジテータ73を組み込む必要がある。
現像剤収納容器71は、組み付け上、容器本体は2つの樹脂製の容器本体71A1,71A2に分割されており、攪拌部材であるアジテータ73を先に2つの容器本体71A1,71A2に組み込んだ状態にて、分割された容器本体71A1,71A2を組み付ける。ここで、容器本体71A1は、一方の容器部材ないしは第1の容器部材であり、容器本体71A2は、他方の容器部材ないしは第2の容器部材である。
容器本体71A1,71A2は、それぞれ、例えばPS(ポリスチレン)樹脂を用いて一体成形されている。一方の容器部材である容器本体71A1を箱形状に成形し、他方の容器部材である容器本体71A2を容器本体71A1に被せて接合すべく概略蓋形状に成形している。容器本体71A2の外周端部には、振動溶着した際に容器本体71A1に溶け込む溶着リブ760が形成されている。
容器本体71A2の中央部は、図9に示すように、樹脂成形により低下する面剛性及び強度を確保すべく、図の左側に凸状に張り出して形成されている。容器本体71A2のほぼ中央には、アジテータ73の軸部731の右側の他端部軸737の先端を回転可能に支持する軸受である軸支持部770が未貫通状態で一体的に形成されている。また、容器本体71A2の下部中央には、図6等に示した搬送スクリュ72の軸を回転可能に支持する軸受である軸支持部775が未貫通状態で一体的に形成されている。
駆動カップリング74と、軸部731と、骨部734とがアジテータ一体化物を構成しているアジテータ73を、容器本体71A1,71A2に組み付ける動作について説明する。
先ず、アジテータ73の他端部軸737を容器本体71A2側の軸支持部770に支持させる。次いで、アジテータ73の駆動カップリング74の外周リブ形状部744を軸支持部765Aに支持させつつ挿通し、駆動カップリング74の突起部742を容器本体71A1から露出させる。これにより、アジテータ73の駆動カップリング74は本体カップリング85(図8(a)参照)と連結可能かつ接触可能な位置に保持される。その後、現像剤のシール性及びコスト等の観点から、振動による摩擦熱で樹脂を溶かし接合し結合する手段である振動溶着を用いて、容器本体71A1,71A2を接合し結合固定する。
容器本体71A1と容器本体71A2との振動溶着の詳細は、例えば本出願人が提案した特開2017-219808号公報の段落[0092]に開示されていると同様である。
以上述べたとおり、本実施形態では、図11を参照して背景技術で説明したように、点PAの箇所で発生していた負荷である力がそもそも存在しなくなる。従って、本実施形態によれば、大きな駆動力を伝達可能であり、かつ、駆動カップリング部材の変形、破損が防止できる現像剤収納容器を提供することができる。
また、一体成形することで部品点数が減少するため、低コスト化に繋がる。さらに組立時にカップリング部材を組み付ける工数も削減できる。
図10及び図11を参照して、従来の現像剤収納容器について補足説明をする。従来の現像剤収納容器としては、図10に示すように、特許文献1に開示されていると同様の現像剤収納容器71Xが挙げられる。現像剤収納容器71Xは、組み付け上、容器本体は2つの樹脂製の容器本体71A1,71A2に分割されており、攪拌部材であるアジテータ73Xを先に2つの71A1,71A2に組み込んだ状態にて、分割された容器本体71A1,71A2を組み付ける。
アジテータ73Xの軸部731Xの先端部には、回転防止部733と端部軸735とが一体形成されている。駆動カップリング74Xは、アジテータ73Xの軸部731Xの回転防止部733及び端部軸735に対して別体的に設けられている。駆動カップリング74Xは、画像形成装置本体側に設けられた本体カップリングに対して連結可能である。
分割された容器本体71A1,71A2の組み付けは、現像剤のシール性、及びコストの観点から振動溶着、すなわち振動による摩擦熱で容器本体の樹脂を溶かし接合・結合する手段を用いるのが一般的である。
また、大容量の現像剤収納容器では、これを運搬する際の微振動や重力の作用、あるいは画像形成装置に装着した後での経時的な作用により、容器内部の現像剤が圧縮されて嵩が小さくなり、嵩密度が著しく上昇するという現象が発生する。この現象が起こった現像剤収納容器では、現像剤の流動性が悪くなり、攪拌部材の回転トルクが増大し、攪拌部材に大きな負荷が発生する。
特に、画像形成装置本体側に設けられた駆動源からの駆動力が伝達される、攪拌部材の軸端部に設けられた駆動カップリング部材である駆動カップリング74Xに掛かる大きな負荷は、駆動カップリング部材の変形や破損に至る不具合の原因となってしまう。
図11に示されているように、駆動カップリング74X駆動時に、アジテータ73X(図10参照)が現像剤を攪拌すべく回転する際に負荷Nを受ける突起部742の第1の点を点PA、負荷Nにより駆動カップリング74Xが回転する力を受ける回転防止部743の第2の点を点PBとしている。
特許文献1では、駆動カップリング部材の変形・破損を防止する目的で、上述した点PAの箇所に発生する最大負荷を低減するための形状が提案されている。本体側駆動源からの駆動力は図11に示すNから伝達されるが、点PAの箇所に発生する最大負荷は、駆動カップリング部材内の最大応力はNよりも半径が小さいところに存在する点PBに生じる。
図12を参照して、さらに現像剤収納容器71Xについて補足説明する。図12(a)は従来例の現像剤収納容器のアジテータと駆動カップリングとの組み付け状態を示す分解斜視図、図12(b)は従来例の現像剤収納容器へのアジテータと駆動カップリングとが組み付けられた駆動カップリング周辺部の容器本体の断面を簡略的に示す断面図である。
図12(a)、図12(b)に示すように、アジテータ73Xの軸部731Xと端部軸735との間には、円板状のフランジ部746が軸部731X及び端部軸735と共に一体形成されている。フランジ部746には、現像剤漏れ防止用のスポンジシール75を装着するための図示しない溝が形成されている。アジテータ73Xを容器本体に組み付ける前に、フランジ部746の上記溝(図示せず)にスポンジシール75が予め装着される。
図12(b)に示すように、容器本体71A1の外壁部には、駆動カップリング74Xを組み込むための容積を備える円筒状の軸支持部765がY方向に沿って形成されている。容器本体71A1の軸支持部765の中央部には、アジテータ73Xの端部軸735を挿通させるための軸挿通部71aが形成されている。軸挿通部71aの内側壁71bは、アジテータ73Xのフランジ部746に装着されたスポンジシール75と接触係合する部位となる。
図10を参照して説明したように、アジテータ73Xを先に2つの容器本体71A1と容器本体71A2に組み込んだ状態にて、分割された容器本体71A1と容器本体71A2とを組み付ける。この際、振動溶着を用いて、容器本体71A1,71A2を接合し結合固定する。アジテータ73Xを容器本体71A1に組み付け後、アジテータ73Xの軸部731Xの先端部に一体形成された回転防止部733と端部軸735とに、駆動カップリング74Xを組み付ける。駆動カップリング74Xには、回転防止部743と一対の突起部742とが既に一体形成されている。
アジテータ73Xの軸部731Xの先端部に、駆動カップリング74Xが組み付けられた後、ネジ等の締結部材あるいは熱カシメなどによって回転防止部733が駆動カップリング74Xに組み付け・固定される。アジテータ73Xと駆動カップリング74Xとの組み付け後には、図12(b)に示すように、アジテータ73Xのフランジ部746に円形状に装着されたスポンジシール75が容器本体71A1の内側壁71bと接触係合する。これにより、容器本体71A1,71A2の内部がシールされて現像剤の漏れ防止が図られる。このように、従来例では、スポンジシール75のスポンジの潰しによってシール性を発揮していた。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上記実施形態等に記載した技術事項を適宜組み合わせたものであってもよい。
本発明は、例えば特許文献1に開示されている現像剤収納容器にも適用することができる。
例えば、本発明は、上述したようにトナーとキャリアとを含む2成分現像剤を用いて画像形成を行う画像形成装置に限らず、1成分現像剤としてのトナーを用いて画像形成を行う画像形成装置にも適用ないしは準用可能である。
本発明の実施の形態に適宜記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 感光体(潜像担持体の一例)
4 現像装置(現像手段の一例)
18 プロセスカートリッジ
70 現像剤補給装置
71 現像剤収納容器
71A 容器本体(現像剤収納部の一例)
71A1,71A2 容器本体(現像剤収納部)
73 アジテータ(攪拌部材の一例)
74 駆動カップリング(駆動カップリング部材の一例)
75 スポンジシール(シール部材の一例)
77 容器保持
5 本体カップリング(本体カップリング部材の一例)
731 軸部(軸の一例)
731a 軸の端部
742 突起部(突起部の一例)
744 外周リブ形状部(壁形状の一例)
746 フランジ部(抜け止め部の一例)
765A 軸支持部(貫通支持部の一例)
770 軸支持部(未貫通支持部の一例)
G 現像剤
特開2016-224416号公報

Claims (7)

  1. 現像剤を収納する現像剤収納部と、
    軸を有し、回転により前記現像剤収納部内の前記現像剤を攪拌する攪拌部材と、
    画像形成装置本体側に設けられた駆動源からの駆動力を前記攪拌部材に伝達する本体カップリング部材と接触して前記駆動力を受け取る、前記軸の一端側に設けられた突起部を備えた駆動カップリング部材と、
    を有し、前記画像形成装置本体に対して着脱可能な現像剤収納容器であって、
    前記攪拌部材の前記軸と前記駆動カップリング部材とが、一体成形された一体成型部材であり、かつ、前記突起部の外周部は、繋がって壁形状を形成しており、
    前記現像剤収納部は、貫通した支持部であって前記突起部の外周部を回転可能に支持する貫通支持部と、貫通していない支持部であって前記軸の他端側の先端を回転可能に支持する未貫通支持部とを備え、
    前記駆動カップリング部材は、前記貫通支持部よりも外径の大きい抜け止め部を備え、
    前記一体成型部材は、前記貫通支持部と前記未貫通支持部とにより支持される現像剤収納容器。
  2. 請求項1記載の現像剤収納容器において、
    前記突起部の外周部は、前記軸の前記突起部の一端部までその外径を維持していることを特徴とする現像剤収納容器。
  3. 請求項1又は2記載の現像剤収納容器において、
    前記突起部の外周部は、前記現像剤収納部の外壁部を貫いており、
    前記突起部の外周部の外側面と前記現像剤収納部の前記外壁部との間に、現像剤漏れ防止用のシール部材を有することを特徴とする現像剤収納容器。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の現像剤収納容器において、
    前記攪拌部材の少なくとも前記軸と前記駆動カップリング部材とは、樹脂を用いて一体成型されていることを特徴とする現像剤収納容器。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の現像剤収納容器において、
    前記現像剤収納容器は、前記攪拌部材を組み込む前は、少なくとも2つに分割可能な樹脂製の容器本体を有することを特徴とする現像剤収納容器。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の現像剤収納容器を備えたことを特徴とする現像剤補給装置。
  7. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の現像剤収納容器又は請求項6記載の現像剤補給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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