JP7330421B1 - 半導体モジュールおよび電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

高い冷却効率と小型化とを両立することが可能な半導体モジュールおよび電力変換装置が得られる。半導体モジュール(100)は、第1回路部(1b)と、第1端子(3)と、第1冷却部(2b)とを備える。第1回路部(1b)は、第1半導体素子を含む。第1半導体素子は、第1主面と第2主面とを含む。第2主面は、第1主面と反対側に位置する。第1端子(3)は、第1主面側から第1半導体素子と電気的に接続される。第1端子(3)は、第1回路部(1b)の外側に位置する第1延在部(3e)を含む。第1冷却部(2b)は、第1回路部(1b)において第1半導体素子の第2主面が面する表面に接続される。第1端子(3)の第1延在部(3e)は、第1冷却部(2b)と第1絶縁部材(4a)を介して接続されている。

Description

本開示は、半導体モジュールおよび電力変換装置に関する。
従来、パワー半導体モジュールなどの高い冷却効率が求められる半導体モジュールでは、たとえば特開2018-207044号公報に示されるように、半導体素子の両面に冷却器を設置する構成が提案されている。
特開2018-207044号公報
上記のような半導体モジュールでは、半導体素子の両面を冷却器により冷却するため、高い冷却効率を得ることができる。しかし、冷却器を半導体素子の両面に配置するため、半導体モジュールの小型化が困難である。
本開示は、上記のような課題を解決するために成されたものであり、高い冷却効率と小型化とを両立することが可能な半導体モジュールおよび電力変換装置を提供することを目的とする。
本開示に従った半導体モジュールは、第1回路部と、第1端子と、第1冷却部とを備える。第1回路部は、第1半導体素子を含む。第1半導体素子は、第1主面と第2主面とを含む。第2主面は、第1主面と反対側に位置する。第1端子は、第1主面側から第1半導体素子と電気的に接続される。第1端子は、第1回路部の外側に位置する延在部を含む。第1冷却部は、第1回路部において第1半導体素子の第2主面が面する表面に接続される。第1端子の延在部は、第1冷却部と第1絶縁部材を介して接続されている。
本開示に従った電力変換装置は、主変換回路と、制御回路とを備える。主変換回路は、上記半導体モジュールを有する。主変換回路は、入力される電力を変換して出力する。制御回路は、主変換回路を制御する制御信号を主変換回路に出力する。
上記によれば、高い冷却効率と小型化とを両立することが可能な半導体モジュールおよび電力変換装置が得られる。
実施の形態1に係る半導体モジュールの斜視模式図である。 図1に示された半導体モジュールの構成を説明するための模式図である。 図1に示された半導体モジュールの構成を説明するための部分断面模式図である。 図1に示された半導体モジュールの変形例1の構成を説明するための部分断面模式図である。 図1に示された半導体モジュールの変形例2の構成を説明するための斜視模式図である。 図1に示された半導体モジュールの変形例3の構成を説明するための部分断面模式図である。 図1に示された半導体モジュールの変形例4の構成を説明するための斜視模式図である。 図1に示された半導体モジュールの変形例5の構成を説明するための斜視模式図である。 実施の形態2に係る半導体モジュールの側面模式図である。 図9に示された半導体モジュールの構成を説明するための部分断面模式図である。 図9に示された半導体モジュールの構成を説明するための模式図である。 図9に示された半導体モジュールの変形例1の構成を説明するための部分断面模式図である。 図9に示された半導体モジュールの変形例2の構成を説明するための部分断面模式図である。 実施の形態3に係る半導体モジュールの側面模式図である。 図13に示された半導体モジュールの変形例の構成を説明するための部分側面模式図である。 実施の形態4に係る半導体モジュールの構成を説明するための要部斜視模式図である。 実施の形態4に係る半導体モジュールの構成を説明するための要部側面模式図である。 図17に示された半導体モジュールの構成を説明するための模式図である。 図17に示された半導体モジュールの構成を説明するための模式図である。 実施の形態5に係る電力変換システムの構成を示すブロック図である。
以下、本開示の実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。また、以下の図は模式的なものであり、図示された構成要素の正確な大きさを反映していない場合がある。
実施の形態1.
<半導体モジュールの構成>
図1は、実施の形態1に係る半導体モジュール100の斜視模式図である。図2は、図1に示された半導体モジュール100の構成を説明するための模式図である。図3は、図1に示された半導体モジュール100の構成を説明するための部分断面模式図である。
図1から図3に示されるように、本開示に従った半導体モジュール100は、第1回路部1bと、第2回路部1aと、第3回路部1cと、第4回路部1dと、第1端子3としての主端子3a、3b、3cと、第1冷却部2bと、第2冷却部2aと、第3冷却部2cと第4冷却部2dと、天板5と、第1絶縁部材4aと、絶縁シート6a、6b、6c、6dとを主に備える。
第1回路部1bと、第2回路部1aと、第3回路部1cと、第4回路部1dとは、半導体素子を内蔵した回路基板(部品内蔵基板)であって、互いに同様の構成を備え、それぞれ2つの半導体素子を含む。具体的には、図2に示されるように、第1回路部1bは、第1半導体素子7aと第3半導体素子7cとを含む。第2回路部1aは第2半導体素子7bと第4半導体素子7dとを含む。なお、図2では、半導体モジュール100の第2回路部1aおよび第2冷却部2aを取り外し、第1回路部1bの封止樹脂である樹脂43(図3参照)を仮想的に除去した第1回路部1bを示している。
第1回路部1bと、第2回路部1aと、第3回路部1cと、第4回路部1dとは、それぞれインバータ回路の正極側の素子(上アーム)と負極側の素子(下アーム)とが直列に接続された、いわゆる2in1構造となっている。図1に示された半導体モジュール100は、第1回路部1bと、第2回路部1aと、第3回路部1cと、第4回路部1dとを並列に接続しており、いわゆる4パラ2in1構造となっている。
第1回路部1bと第2回路部1aとは対向して配置されている。第1回路部1bと第2回路部1aとは、第1方向DR1において並ぶように配置されている。このように第1回路部1bと第2回路部1aとが対向して配置されることで、主回路のインダクタンスを低減できる。
第1回路部1bにおいて、第2回路部1aに面する表面1baと反対側に位置する表面1bb(図3参照)には、第1冷却部2bが絶縁シート6bを挟んで接続されている。第2回路部1aにおいて、第1回路部1bに面する表面と反対側に位置する表面1ab(図3参照)には、第2冷却部2aが絶縁シート6aを挟んで接続されている。つまり、第1冷却部2bと第2冷却部2aとは間隔を隔てて対向するように配置されている。第1回路部1bと第2回路部1aとは、第1冷却部2bと第2冷却部2aとの間に配置されている。
第1回路部1bおよび第2回路部1aに含まれる第1半導体素子7a、第2半導体素子7b、第3半導体素子7c、第4半導体素子7dには第1端子3としての主端子3a、3b、3cが接続されている。主端子3a、3b、3cは、第1回路部1bと第2回路部1aとの間に配置された接続部3fにおいて第1回路部1bおよび第2回路部1aと接続されている。主端子3a、3bは、たとえば図示しないコンデンサに接続するN端子およびP端子である。主端子3cは、たとえばモータに接続するAC端子である。なお、ここでは第2回路部1aから第1回路部1bに向かう方向を第1方向DR1とする。第1方向DR1に垂直であって、上記接続部3fが延びる方向を第2方向DR2とする。第1方向DR1と第2方向DR2とに垂直な方向を第3方向DR3とする。
半導体モジュール100において、第1冷却部2bから見て第1回路部1bと反対側には第3冷却部2cが配置されている。第3冷却部2cは第1冷却部2bから間隔を隔てて配置されている。第1冷却部2bと第3冷却部2cとの上端部は天板5に接続されている。第1方向DR1において、第3冷却部2cから見て第1冷却部2bと反対側には第4冷却部2dが配置されている。第4冷却部2dは第3冷却部2cと間隔を隔てて配置されている。第3回路部1cと第4回路部1dとは、第3冷却部2cと第4冷却部2dとの間に配置される。
第3回路部1cと第4回路部1dとは対向して配置されている。第3回路部1cと第4回路部1dとは、第1方向DR1において並ぶように配置されている。このように第3回路部1cと第4回路部1dとが対向して配置されることで、主回路のインダクタンスを低減できる。第3回路部1cにおいて、第4回路部1dに面する表面と反対側に位置する表面には、第3冷却部2cが絶縁シート6cを挟んで接続されている。第4回路部1dにおいて、第3回路部1cに面する表面と反対側に位置する表面には、第4冷却部2dが絶縁シート6dを挟んで接続されている。
第3回路部1cは2つの半導体素子を含む。第4回路部1dは2つの半導体素子を含む。第3回路部1cおよび第4回路部1dに含まれる半導体素子には、第1端子3としての主端子3a、3b、3cが接続される。主端子3a、3b、3cは、第3回路部1cと第4回路部1dとの間に配置された接続部において、第3回路部1cおよび第4回路部1dと接続される。
第1端子3である主端子3a、3b、3cにおける第1延在部3eは、第1冷却部2bおよび第3冷却部2cと接続された天板5と、第1絶縁部材4aを介して接続されている。なお、図1および図2では、主回路用の導体である主端子3a、3b、3cは図示されているが、制御用の端子は図示されていない。当該制御用の端子においては、主端子3a、3b、3cのような大電流は流れない。そのため、制御用の端子を冷却する必要性は低い。しかし、当該制御用の端子についても、主端子3a、3b、3c同様に絶縁シートを介して天板5と接続してもよい。半導体モジュール100は、第1方向DR1において天板5を挟んで左右対称な構造を有している。天板5の材料および第1端子3である主端子3a、3b、3cの材料としては、たとえばアルミニウムまたは銅などの熱伝導性に優れた金属を用いることができる。
図3に示されるように、第1回路部1bにおいて、パワー半導体素子である第1半導体素子7aは、第1主面7aaと第2主面7abとを含む。第2主面7abは、第1主面7aaと反対側に位置する。第1端子3(図1参照)は、第1主面7aa側から第1半導体素子7aと電気的に接続される。第1回路部1bは、第1半導体素子7aを内部に埋設した回路基板である。
具体的には、第1半導体素子7aの第1主面7aaと対向するように回路配線46a、46cが配置されている。回路配線46a、46cは、それぞれ第1半導体素子7aの第1主面7aaに形成された電極(図示せず)と接続導体40a、40cを介して電気的に接続されている。第1半導体素子7aの第2主面7abと対向するように回路配線46bが配置されている。回路配線46bは、第1半導体素子7aの第2主面7abに形成された電極(図示せず)と接続導体40bを介して電気的に接続されている。
接続導体40a、40b、40cは、たとえば銅めっき膜である。接続導体40a、40b、40cを構成する材料としては、電気伝導性の良好な材料であれば任意の材料を用いることができる。たとえば、当該材料として、銅ペースト、銀ペーストを用いてもよい。あるいは、接続導体40a、40b、40cとして、銅などの金属柱を配置するとともに導電性材料のペースト、はんだ、あるいは銅めっき膜などを当該金属柱の表面に形成して得られる、当該金属柱とペーストなどとの複合体を用いてもよい。
回路配線46aは第1端子3と電気的に接続されている。回路配線46bは、第1半導体素子7aと対向する位置から第1半導体素子7aと重ならない位置にまで延在している。回路配線46bは第1半導体素子7aと重ならない位置において第1端子3を構成する主端子3cと接続されている。回路配線46cは制御端子41と接続されている。
回路配線46a、46b、46cとしては、電気伝導性の良好な材料であれば任意の部材を用いることができる。当該部材は、たとえば銅めっき膜、銅箔、銅板などである。
第1半導体素子7aと第3半導体素子7c(図2参照)と接続導体40a、40b、40cと回路配線46a、46b、46cとは樹脂43に埋め込まれている。樹脂43は絶縁性の樹脂であり、第1半導体素子7aなど上記第1回路部1bを構成する部材間を絶縁している。
第1半導体素子7aとしては、たとえば珪素(Si)、化合物半導体である炭化珪素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)などを用いたパワーデバイスを用いることができる。具体的には、第1半導体素子7aとして、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、FWD(Free Wheeling Diode)、RC-IGBT(Reverse Conducting Insulated Gate Bipolar Transistor)などを用いることができる。
第1冷却部2bは、第1回路部1bにおいて第1半導体素子7aの第2主面7abが面する表面1bbに接続される。具体的には、第1回路部1bの表面1bbと第1冷却部2bとの間に、絶縁シート6bと銅箔44と接合材45とが配置されている。第1回路部1bの表面1bbに絶縁シート6bが固定されている。絶縁シート6bにおいて第1回路部1bの表面1bbに面する表面と反対側の面に銅箔44が固定されている。銅箔44において絶縁シート6bに面する表面と反対側の面は接合材45により第1冷却部2bに接合されている。なお、図3において、第1冷却部2bについて断面ではなく外観が示されている。
第2回路部1aは、図3に示された第1回路部1bと同様の構成を備える。第2回路部1aは、第1回路部1bから見て第1冷却部2bと反対側に配置されている。第2回路部1aは、第2半導体素子7bと第4半導体素子7dとを含む。第2半導体素子7bは第1半導体素子7aと第1方向DR1において対向するように配置される。第4半導体素子7dは第3半導体素子7cと第1方向DR1において対向するように配置される。第2半導体素子7bは、第3主面7baと第4主面7bbとを含む。第3主面7baは第1回路部1bに面する。第4主面7bbは第3主面7baと反対側に位置する。第1端子3は、第3主面7ba側から第2半導体素子7bと電気的に接続される。第2半導体素子7bと第1端子3との接続部の構成は、第1半導体素子7aと第1端子3との接続部の構成と同様である。第2冷却部2aは、第2回路部1aにおいて第2半導体素子7bの第4主面7bbが面する表面に接続される。第3回路部1cおよび第4回路部1dも、基本的に第1回路部1bと同様の構成を備える。
上述した第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dは、プリント基板技術を用いて形成された半導体素子などの部品を内蔵した回路基板である。このような回路基板では、半導体素子と端子との接続には、たとえば銅めっき配線が用いられる。また、当該回路基板中の同一層間での配線部材としてたとえば銅板を用いる。このような配線部材を用いることで、ワイヤーボンディングによって配線を形成する場合より配線経路長を短縮できる。このため、回路基板におけるインダクタンスを低減できる。
第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、第4冷却部2dの構成は、それぞれ隣接する回路部を冷却することができれば、任意の構成を採用し得る。たとえば、第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、第4冷却部2dとして、アルミニウムなどの熱伝導性が高い金属材料からなるフィン構造と、当該フィン構造の周囲に冷却水などの冷媒を流通させる冷媒流路とを含む冷却装置を用いてもよい。あるいは、第1半導体素子7aなどからの発熱量が少ない場合には、第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、第4冷却部2dとして、水などの冷媒を流通させる流路が形成された金属体(いわゆるウォータージャケット)を用いてもよい。第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、第4冷却部2dにおいて用いられる冷媒は、水などの液体でもよいし、空気などの気体であってもよい。第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、第4冷却部2dを構成する上記金属材料は、上述したアルミニウム以外の金属、たとえば銅などであってもよい。
第1絶縁部材4aおよび絶縁シート6a、6b、6c、6dの材料としては、半導体モジュール100において求められる絶縁耐圧を有する電気絶縁体であって、熱伝導性が良好な材料であれば任意の材料を用いることができる。第1絶縁部材4aとしては、シート状の電気絶縁部材、ペースト状の電気絶縁部材などを用いることができる。
絶縁シート6a、6b、6c、6dは、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dを製造するときに、プリント基板製造技術を利用して各回路部に貼り合わせてもよい。また、各回路部に対して、ペースト状の電気絶縁部材を印刷または塗布して焼成などの硬化処理を行うことで、絶縁シート6a、6b、6c、6dを形成してもよい。
<作用>
本開示に従った半導体モジュール100は、第1回路部1bと、第1端子3と、第1冷却部2bとを備える。第1回路部1bは、第1半導体素子7aを含む。第1半導体素子7aは、第1主面7aaと第2主面7abとを含む。第2主面7abは、第1主面7aaと反対側に位置する。第1端子3は、第1主面7aa側から第1半導体素子7aと電気的に接続される。第1端子3は、第1回路部1bの外側に位置する第1延在部3eを含む。第1冷却部2bは、第1回路部1bにおいて第1半導体素子7aの第2主面7abが面する表面1bbに接続される。第1端子3の第1延在部3eは、第1冷却部2bと第1絶縁部材4aを介して接続されている。
このようにすれば、第1半導体素子7aが第2主面7ab側から第1冷却部2bにより冷却される。さらに、第1端子3が第1絶縁部材4aを介して第1冷却部2bにより冷却されることで、結果的に第1端子3が接続された第1主面7aa側からも第1半導体素子7aを冷却できる。このため、第1半導体素子7aの第1主面7aaおよび第2主面7abの両面側に個別に冷却部を配置する場合より、半導体モジュール100の小型化、高密度化を図りつつ、第1半導体素子7aを十分に冷却できる。
上記半導体モジュール100において、第1回路部1bは、第1半導体素子7aを内部に埋設した回路基板であってもよい。この場合、当該回路基板を用いた半導体モジュール100において、回路基板に含まれる第1半導体素子7aなどの半導体素子を十分に冷却できるとともに小型化を図ることができる。
上記半導体モジュール100は、第2回路部1aと、第2冷却部2aとをさらに備えてもよい。第2回路部1aは、第1回路部1bから見て第1冷却部2bと反対側に配置されてもよい。第2回路部1aは、第2半導体素子7bを含んでもよい。第2半導体素子7bは、第3主面7baと第4主面7bbとを含んでもよい。第3主面7baは第1回路部1bに面してもよい。第4主面7bbは第3主面7baと反対側に位置してもよい。第1端子3は、第3主面7ba側から第2半導体素子7bと電気的に接続されてもよい。第2冷却部2aは、第2回路部1aにおいて第2半導体素子7bの第4主面7bbが面する表面に接続されてもよい。
この場合、第2半導体素子7bについても、第3主面7ba側からは第1端子3を介して第1冷却部2bにより冷却できる。さらに、第4主面7bb側からも第2冷却部2aにより第2半導体素子7bを冷却できる。このため、第1回路部1bと第2回路部1aとが並ぶ方向(第1方向DR1)から第1回路部1bおよび第2回路部1aを挟むように配置された第1冷却部2bおよび第2冷却部2aによって、第1半導体素子7aと第2半導体素子7bとの両方を、それぞれ両面から冷却できる。このため、第1半導体素子7aと第2半導体素子7bとのそれぞれを個別に挟むように合計4つの冷却部を配置する場合より、半導体モジュール100の小型化を図ることができる。
上記半導体モジュール100において、第1回路部1bは、第3半導体素子7cを含んでもよい。第2回路部1aは、第4半導体素子7dを含んでもよい。この場合、第1回路部1bおよび第2回路部1aはそれぞれ2つの半導体素子を含む2in1構造とすることができる。このような2in1構造の回路部を備えた半導体モジュール100において、サイズの小型化と十分な冷却性能の両立を図ることができる。
<変形例>
図4は、図1に示された半導体モジュールの変形例1の構成を説明するための部分断面模式図である。図4は図3に対応し、第1回路部1bの断面形状を模式的に示している。図4に示された第1回路部1bを含む半導体モジュールは、基本的には図1から図3に示された半導体モジュール100と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、第1回路部1bの内部構造が図1から図3に示された半導体モジュール100と異なっている。すなわち、図4に示された半導体モジュールでは、第1回路部1bに含まれる第1半導体素子7aおよび第3半導体素子7cが、接続導体40b(図3参照)ではなくダイボンド材42を介して回路配線46bと電気的に接続されている。このような構成は、第2回路部1a(図1参照)、第3回路部1c(図1参照)、第4回路部1d(図1参照)においても適用される。図3または図4に示されるような第1回路部1bの構成では、第1半導体素子7aおよび第3半導体素子7cの電極に接続された導体部を、第1回路部1bにおいて第2回路部1aに面する表面1ba側に引き出しやすい。このため、第1回路部1bと第2回路部1aとを図1に示すように第1方向DR1において対向配置した場合に、第1回路部1bと第2回路部1aとの間に第1端子3を容易に配置できる。また、第1回路部1bと第2回路部1aとが同じ構成であるため、第1回路部1bと第2回路部1aとが全く異なる構成である場合よりも第1端子3との接続構造を簡略化できる。このため、半導体モジュールのインダクタンスを低減し易い。
なお、図3または図4に示された第1回路部1bにおいて、第1半導体素子7aの第1主面7aaに形成された電極(図示せず)と回路配線46a、46cとをダイボンド材により接続してもよい。図4に示されたダイボンド材42および上述した回路配線46a、46cと接続されるダイボンド材としては、たとえば焼結性の銀ペースト、銅ペースト、はんだなどを用いることができる。
図5は、図1に示された半導体モジュールの変形例2の構成を説明するための斜視模式図である。図5に示された半導体モジュール100は、基本的には図1から図3に示された半導体モジュール100と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、第1回路部1bと第3回路部1cとの間に配置された冷却部の構成が図1から図3に示された半導体モジュール100と異なっている。すなわち、図5に示された半導体モジュール100では、図1に示された第1冷却部2bと第3冷却部2cと天板5とが一体化した第5冷却部2eが第1回路部1bと第3回路部1cとの間に配置されている。第1回路部1bは第5冷却部2eと絶縁シート6bを介して接続されている。第3回路部1cは第5冷却部2eと絶縁シート6cを介して接続されている。第1端子3の第1延在部3eは、第5冷却部2eと第1絶縁部材4aを介して接続されている。この場合、半導体モジュール100の構成部材の数を低減できるので、半導体モジュール100の製造プロセスを簡略化できるとともに製造コストを低減できる。
図6は、図1に示された半導体モジュールの変形例3の構成を説明するための部分断面模式図である。図6は図5に示された半導体モジュール100における第1回路部1bと第5冷却部2eとの接続部を示している。図6に示された半導体モジュールは、基本的には図5に示された半導体モジュール100と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、第5冷却部2eと第1回路部1bとの接続部の構造が図5に示された半導体モジュール100と異なっている。すなわち、図6に示された半導体モジュールでは、絶縁シート6bと対向する第5冷却部2eの表面に複数の凸部であるフィン2eaが形成されている。フィン2eaが形成された第5冷却部2eの表面と絶縁シート6bとの間には接合材45が配置されている。なお、図3に示されたように絶縁シート6bと接合材45との間に銅箔44を配置してもよい。当該フィン2eaは、第5冷却部2eにおいて絶縁シート6c(図5参照)に面する表面にも形成されている。また、当該フィン2eaは、第5冷却部2eにおいて第1端子3の第1延在部3eに面する表面に形成されてもよい。フィン2eaを構成する材料としては、たとえばアルミニウムまたは銅といった金属など、熱伝導性に優れた材料を用いることができる。
図7は、図1に示された半導体モジュールの変形例4の構成を説明するための斜視模式図である。図7は、図1に示された半導体モジュール100を3つ組み合わせたモジュールを示している。図7に示されたモジュールは、モータ駆動を想定してUVWの3相に対応するように構成されている。図7では、3つの半導体モジュール100が第1方向DR1に並ぶように配置されている。第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、第4冷却部2d(図1参照)に供給される冷媒を、第1方向DR1に沿って並ぶ半導体モジュール100に対し順番に供給する場合、冷媒を3つの半導体モジュール100に対して並列的に供給するため当該冷媒を分配する必要が無いため、冷媒の供給流路の構成を簡略化できる。しかし、冷媒の温度上昇により、当該冷媒の流通方向における上流側に位置する半導体モジュール100と比べて、流通方向の下流側に位置する半導体モジュール100での冷却効率は低下する恐れがある。
図8は、図1に示された半導体モジュールの変形例5の構成を説明するための斜視模式図である。図8も、図1に示されたに半導体モジュール100を3つ組み合わせたモジュールを示している。図8では、3つの半導体モジュール100が第3方向DR3に並ぶように配置されている。第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、第4冷却部2d(図1参照)に供給される冷媒を、第3方向DR3に沿って並ぶ半導体モジュール100に対し並列的に供給する場合、図7に示したモジュールと比べて、冷媒を3つの半導体モジュール100に対して並列的に供給するための配管構成が複雑化、大型化する可能性が有る。一方、3つの半導体モジュール100に対して均等に冷媒が供給されるため、図7に示したモジュールのように、冷媒の流通方向における上流側に位置する半導体モジュール100と比べて、流通方向の下流側に位置する半導体モジュール100での冷却効率が低下するといった問題は発生し難い。図7および図8に示したモジュールの構成のうちいずれを採用するかは、半導体モジュール100の動作条件などを考慮して適宜決定される。
実施の形態2.
<半導体モジュールの構成>
図9は、実施の形態2に係る半導体モジュール200の側面模式図である。図10は、図9に示された半導体モジュール200の構成を説明するための部分断面模式図である。図10では、半導体モジュール200を構成する第1回路部1bの断面が示されている。図11は、図9に示された半導体モジュールの構成を説明するための模式図である。図11では、半導体モジュール200における第1回路部1bと第1冷却部2bとの接続部の部分的な断面が示されている。
図9から図11に示された半導体モジュール200は、基本的には図5に示された半導体モジュール100と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dの構成が図5に示された半導体モジュール100と異なっている。すなわち、図9から図11に示された半導体モジュール200では、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dが、半導体素子などを樹脂23(図10参照)により封止した構造を有している。当該樹脂23による封止は、たとえばトランスファーモールド法により実施される。第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dは互いに同様の構成を備えるため、以下第1回路部1bを例にその構造を説明する。
図10に示されるように、第1回路部1bは、第1半導体素子7a、第3半導体素子7c、ダイボンド材15a、15b、銅回路18、絶縁シート16,銅箔19および樹脂23を主に備える。第1半導体素子7aは、ダイボンド材15aを用いて導電体である銅回路18の上面に接続されている。第3半導体素子7cは、ダイボンド材15bを用いて銅回路18の上面に接続されている。ダイボンド材15a、15bとしては、はんだ、銀焼結体、銅焼結体などを用いることができる。
銅回路18の上面と反対側に位置する裏面には絶縁シート16が接続されている。絶縁シート16において銅回路18と接続された面と反対側の裏面には銅箔19が接続されている。銅回路18、絶縁シート16および銅箔19の間の接続には、たとえば接着剤などの接合材を用いる方法など、任意の方法を用いることができる。
第1半導体素子7aの側方には、銅回路18から間隔を隔てて導電体からなる端子としての制御回路21が配置されている。第3半導体素子7cの側方には、銅回路18から間隔を隔てて導電体からなる端子としての主回路20が配置されている。制御回路21、第1半導体素子7a、第3半導体素子7c、主回路20は配線22により電気的に接続されている。配線22としては、たとえばアルミニウムワイヤを用いることができるが、他の任意の導体線を用いることができる。たとえば、配線22として銅線、アルミ被覆銅線などの良導体からなる線材を配線22として用いてもよい。
第1半導体素子7a、第3半導体素子7c、配線22、主回路20の一部(配線22が接続された部分)、制御回路21の一部(配線22が接続された部分)、銅回路18、絶縁シート16および銅箔19を埋め込むように封止材としての樹脂23が配置されている。なお、樹脂23の表面では、銅箔19の裏面(絶縁シート16と接続された表面と反対側の面)が露出している。主回路20において配線22が接続されていない先端部が樹脂23の外部に位置している。制御回路21において配線22が接続されていない先端部が樹脂23の外部に位置している。
図11に示されるように、第1回路部1bにおける銅箔19の裏面と第5冷却部2eとは接合材28で接続される。接合材28としては、たとえば熱伝導性グリース、はんだなどを用いることができる。図9に示されるように、第1回路部1bと第2回路部1aとが対向するように配置される。第3回路部1cと第4回路部1dとが対向するように配置される。第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1cおよび第4回路部1dのそれぞれの主回路20が第1端子3としての主端子3cに接続される。なお、図9においては、各回路部における制御回路21は図示されていない。
このような構成の半導体モジュール200においても、図5に示された半導体モジュール100と同様に第1半導体素子7aなどを両面から冷却できる。たとえば、第1半導体素子7aの裏面については、ダイボンド材15a、銅回路18、絶縁シート16、銅箔19および接合材28を介して第5冷却部2eにより冷却される。また、第1半導体素子7aの表面については、配線22、主回路20、主端子3c、第1絶縁部材4aを介して第5冷却部2eにより冷却される。
<作用>
上記半導体モジュール200において、第1回路部1bは、第1半導体素子7aを封止する樹脂23をさらに含んでもよい。この場合、樹脂23により半導体素子などを封止した回路部を用いた半導体モジュール200において、当該回路部に含まれる第1半導体素子7aなどの半導体素子を十分に冷却できるとともに小型化を図ることができる。
<変形例>
図12は、図9に示された半導体モジュールの変形例1の構成を説明するための部分断面模式図である。
図12に示された第1回路部1bを用いた半導体モジュール200は、基本的には図9に示された半導体モジュール200と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dの構成が図9に示された半導体モジュール200と異なっている。すなわち、図13に示された半導体モジュール200では、主回路20が銅板からなり、当該主回路20が樹脂23の外部から第1半導体素子7aおよび第3半導体素子7cの上にまで延びている。主回路20と第1半導体素子7aの上面に形成された電極(図示せず)とは接合材24aにより接続されている。主回路20と第3半導体素子7cの上面に形成された電極(図示せず)とは接合材24bにより接続されている。接合材24a、24bとしては、はんだ、銀焼結体、銅焼結体など、任意の導電性の接合部材を用いることができる。このような構成の半導体モジュール200においても、図9から図11に示された半導体モジュール200と同様の効果を得ることができる。
図13は、図9に示された半導体モジュールの変形例2の構成を説明するための部分断面模式図である。図13は図12に対応する。
図13に示された第1回路部1bを用いた半導体モジュール200は、基本的には図12に示された半導体モジュール200と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dの構成が図12に示された半導体モジュール200と異なっている。すなわち、図13に示された半導体モジュール200では、第1半導体素子7aと第3半導体素子7cとが絶縁基板に搭載されている。
絶縁基板は、絶縁板26と、当該絶縁板26の第1面に接続された銅回路25と、絶縁板26の第1面と反対側の第2面に接続された銅板27とを含む。第1半導体素子7aと第3半導体素子7cとは、ダイボンド材15a、15bにより銅回路25に接続されている。第1回路部1bの底面において、銅板27の表面が露出している。第1回路部1bにおける銅板27の表面(裏面)と第5冷却部2e(図9参照)とは接合材28(図11参照)により接続される。このような構成の半導体モジュール200においても、図9から図11に示された半導体モジュール200と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
<半導体モジュールの構成>
図14は、実施の形態3に係る半導体モジュール300の側面模式図である。図14は図9に対応する。
図14に示された半導体モジュール300は、基本的には図9から図11に示された半導体モジュール200と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dの構成および第2端子8を備える点が図9から図11に示された半導体モジュール200と異なっている。すなわち、図14に示された半導体モジュール300では、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dが、主回路20として第1主回路20aと第2主回路20bとを含む。第1主回路20aと第2主回路20bとは互いに異なる方向に延びている。具体的には、第1主回路20aは、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dの第1面(上面)から突出するように配置されている。第2主回路20bは、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dの第2面(第1面と反対側の下面)から突出するように配置されている。
第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dの第1主回路20aは、それぞれ主端子3cに接続される。主端子3cの第1延在部3eは第1絶縁部材4aを介して第5冷却部2eに接続される。第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dの第2主回路20bは、それぞれ主端子である第2端子8に接続される。第2端子8は、第2延在部8eを含む。第2延在部8eは第5冷却部2eに隣接する領域に配置される。第2延在部8eは、第1回路部1bから見て第1端子3の第1延在部3eが位置する方向と異なる方向に位置する。第2端子8の第2延在部8eは第2絶縁部材4bを介して第5冷却部2eに接続される。
第1回路部1bの第2主回路20bおよび第1主回路20aは、図10などに示された主回路20と同様に、第1主面7aa側から第1半導体素子7aと電気的に接続されている。このため、第1端子3である主端子3cおよび第2端子8も、第1主面7aa側から第1半導体素子7aと電気的に接続されることになる。
上記のような構成の半導体モジュール300では、たとえば第1主回路20aがN端子およびP端子であり、第2主回路20bがAC端子である。半導体モジュール300が適用される装置において、たとえばN端子およびP端子である第1主回路20aはコンデンサ(図示せず)に接続される。AC端子である第2主回路20bは、たとえばモータ(図示せず)に接続される。
<作用>
上記半導体モジュール300は、第2端子8をさらに備えてもよい。第2端子8は、第1主面7aa側から第1半導体素子7aと電気的に接続されてもよい。第2端子8は、第2延在部8eを含んでもよい。第2延在部8eは、第1回路部1bから見て第1延在部3eが位置する方向と異なる方向に位置してもよい。第2端子8の第2延在部8eは、第1冷却部2bと第2絶縁部材4bを介して接続されてもよい。
この場合、接続される機器が異なる端子(第1主回路20aおよび第2主回路20b)を、それぞれ異なる方向に配置できる。このため、各端子から接続先の機器までの配線経路長を短くできる。この結果、半導体モジュール300を含む回路のインダクタンスを低減できる。
<変形例>
図15は、図14に示された半導体モジュール300の変形例の構成を説明するための部分側面模式図である。図15は、半導体モジュール300を構成する第1回路部1bと第2回路部1aとの一部を示している。
図15に示された第1回路部1bおよび第2回路部1aを含む半導体モジュールは、基本的には図14に示された半導体モジュール300と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c(図14参照)、第4回路部1d(図14参照)の構成が図14に示された半導体モジュール300と異なっている。すなわち、図15に示された第1回路部1bと第2回路部1aとは、第1主回路20aを共有している。また、第1回路部1bと第2回路部1aとは、図示しない第2主回路20bを共有してもよい。
この場合、第1回路部1bと第2回路部1aとのそれぞれの内部において、第1主回路20aに接続される回路の分流設計に応じた配線構造を形成できる。このため、回路設計の自由度を大きくすることができ、結果的に回路の低インダクタンス化を図ることができる。なお、上述した第1回路部1bおよび第2回路部1aの構成は、第3回路部1cおよび第4回路部1dにも適用される。
実施の形態4.
<半導体モジュールの構成>
図16は、実施の形態4に係る半導体モジュール500の構成を説明するための要部斜視模式図である。図16は、半導体モジュール500を構成する冷却器モジュール400を示している。図17は、実施の形態4に係る半導体モジュール500の構成を説明するための要部側面模式図である。図18は、図17に示された半導体モジュール500の構成を説明するための模式図である。図19は、図17に示された半導体モジュール500の構成を説明するための模式図である。図19は、半導体モジュール500に供給される冷却材の流れを示している。
図16から図19に示された半導体モジュール500は、基本的には図9から図11に示された半導体モジュール200と同様の構成を備え、同様の効果を得ることができるが、第2冷却部2a、第5冷却部2eおよび第4冷却部2dに代えて、図16に示される冷却器モジュール400を備える点が図9から図11に示された半導体モジュール200と異なっている。すなわち、図16から図19に示された半導体モジュール500は、冷却器モジュール400と、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1d、第1端子3としての主端子3cを主に備える。冷却器モジュール400は、第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、封止板34、第1側面冷却部31a、第2側面冷却部31b、第3側面冷却部31c、第4側面冷却部31d、底面冷却部35を主に備える。
底面冷却部35は板状の部材である。底面冷却部35上に、第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、封止板34、第1側面冷却部31a、第2側面冷却部31b、第3側面冷却部31c、第4側面冷却部31dが固定されている。図17に示されるように、第2冷却部2a、第1冷却部2b、第3冷却部2cは、第1方向DR1に沿ってこの順番で間隔を隔てて配置されている。第1冷却部2b、第2冷却部2aおよび第3冷却部2cは互いに同様の構成を有する。
第1冷却部2bは、第1端部2baと、第2端部2bbとを含む。第2端部2bbは、第1端部2baと反対側に位置する。第1冷却部2bには、第1端部2baから第2端部2bbにまで延びる第1冷却材流路33bが形成されている。第1端部2baでは、第1冷却材流路33bの一方端である第1開口33baが形成されている。第2端部2bbでは、第1冷却材流路33bの他方端である第2開口33bbが形成されている。
第2冷却部2aは、第3端部2aaと、第4端部2abとを含む。第4端部2abは、第3端部2aaと反対側に位置する。第2冷却部2aには、第3端部2aaから第4端部2abにまで延びる第2冷却材流路33aが形成されている。第3端部2aaは、第1冷却部2bの第1端部2baと同じ側に位置している。第3端部2aaでは、第2冷却材流路33aの一方端である第3開口33aaが形成されている。第4端部2abでは、第2冷却材流路33aの他方端である第4開口33abが形成されている。
第3冷却部2cは、第5端部2caと、第6端部2cbとを含む。第6端部2cbは、第5端部2caと反対側に位置する。第3冷却部2cには、第5端部2caから第6端部2cbにまで延びる第3冷却材流路33cが形成されている。第5端部2caは、第1冷却部2bの第1端部2baと同じ側に位置している。第5端部2caでは、第3冷却材流路33cの一方端である第5開口33caが形成されている。第6端部2cbでは、第3冷却材流路33cの他方端である第6開口33cbが形成されている。
第1冷却部2b、第2冷却部2aおよび第3冷却部2cの頂面および底面に接するように封止板34が配置されている。第1冷却部2b、第2冷却部2aおよび第3冷却部2cは底面側の封止板34を介して底面冷却部35に接続されている。
第1側面冷却部31aは、第1端部2baと第3端部2aaとを接続するように配置される。第1側面冷却部31aにおいて第1回路部1bおよび第2回路部1aが位置する側と反対側の表面には凹部31aaが形成されている。第2側面冷却部31b、第3側面冷却部31c、第4側面冷却部31dは、第1側面冷却部31aと同様の構成を備える。
第2側面冷却部31bは、第2端部2bbと第4端部2abとを接続するように配置される。第3側面冷却部31cは、第1端部2baと第5端部2caとを接続するように配置される。第4側面冷却部31dは、第2端部2bbと第6端部2cbとを接続するように配置される。
第1冷却部2bと第2冷却部2aと第1側面冷却部31aと第2側面冷却部31bと底面冷却部35とにより囲まれた領域に、第1回路部1bおよび第2回路部1aが配置される。第1冷却部2bと第3冷却部2cと第3側面冷却部31cと第4側面冷却部31dと底面冷却部35とにより囲まれた領域に、第3回路部1cおよび第4回路部1dが配置される。第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dのそれぞれの主回路20が第1端子3としての主端子3cに接続される。主端子3cの第1延在部3eが第1絶縁部材4aおよび封止板34を介して第1冷却部2bに接続されている。また、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dのそれぞれの底面(底面冷却部35に面する表面)が、底面冷却部35に接続されている。また、第1側面冷却部31a、第2側面冷却部31b、第3側面冷却部31c、第4側面冷却部31dにも、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dのそれぞれの側面が接続されている。
第1冷却部2b、第2冷却部2aおよび第3冷却部2cでは、図16および図18などに示すように、第1冷却材流路33b、第2冷却材流路33a、第3冷却材流路33cの内部に複数のフィンが形成されている。第1冷却部2b、第2冷却部2aおよび第3冷却部2cを構成する材料は、たとえばアルミニウムである。図19に示されるように、第1冷却材流路33b、第2冷却材流路33a、第3冷却材流路33cには冷却材が導入される。冷却材としてはたとえば水などの液体、あるいは空気等の気体を用いる事ができる。
第1冷却材流路33b、第2冷却材流路33a、第3冷却材流路33cのそれぞれに個別に冷却材を導入するための個別の配管を形成してもよいが、図19に示されるように、第2冷却部2aから第3冷却部2cまでの領域全体に冷却材を流す導入部36を設置してもよい。導入部36では、冷却材の流入部から矢印37aに示すように冷却材が供給される。導入部の下流側に分岐器38が設置されている。流入部から供給された冷却材は、分岐器38に衝突する。その後、矢印37b、37cに示されるように冷却材は分岐して流れる。
その後、冷却材は第1側面冷却部31aおよび第3側面冷却部31cに接触する。第1側面冷却部31aおよび第3側面冷却部31cの表面には凹部31aa、31caが形成されている。当該凹部31aa、31caに冷却材が一端貯留され、その後矢印37d、37e、37f、37gに示されるように、冷却材は第1冷却材流路33b、第2冷却材流路33aおよび第3冷却材流路33cに対して均等に流入する。凹部31aa、31caは冷却材の流れを均一化する冷却材拡散部として機能する。
また、第2側面冷却部31bおよび第4側面冷却部31dは第1側面冷却部31aと同様の構成を備える。このため、第2側面冷却部31bおよび第4側面冷却部31dにも凹部が形成されている。第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2cにおいて冷却材の流れ方向における下流側(第2端部2bb側)では、第1冷却部2bなどから排出される冷却材が当該凹部に一端貯留されることで、半導体モジュール500から排出される冷却材の流れを均質化することができる。
なお、上述した第1冷却部2b、第2冷却部2aおよび第3冷却部2cの構成は、上述したような冷却材流路を備えるものであってもよいが、他の構成であってもよい。たとえば、半導体素子の発熱量が比較的少ない場合は、第1冷却部2b、第2冷却部2aおよび第3冷却部2cとして、金属などの部材の内部に冷却材を流通させる配管経路を蛇行するように形成した、いわゆるウォータージャケットを用いてもよい。第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、第1側面冷却部31a、第2側面冷却部31b、第3側面冷却部31c、第4側面冷却部31d、底面冷却部35、封止板34の材料としては、アルミニウム、銅など熱伝導性に優れた金属を用いることができる。上述した半導体モジュール500では、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dを、第1端子3が配置された側の方向を除く5つの方向から冷却できる。
なお、底面冷却部35に開口部を形成する等の対応を行うことで、図14に示したように主回路20を2つの異なる方向に配置することもできる。また、底面冷却部35を配置しない構成としてもよい。
なお、第1冷却部2b、第2冷却部2a、第3冷却部2c、第1側面冷却部31a、第2側面冷却部31b、第3側面冷却部31c、第4側面冷却部31d、底面冷却部35と、第1回路部1b、第2回路部1a、第3回路部1c、第4回路部1dとの接続部には熱伝導性のグリースまたは熱伝導性のシート部材などを配置することで、冷却性能を向上させてもよい。
<作用>
上記半導体モジュール500において、第1冷却部2bは、第1端部2baと、第2端部2bbとを含んでもよい。第2端部2bbは、第1端部2baと反対側に位置してもよい。第1冷却部2bには、第1端部2baから第2端部2bbにまで延びる第1冷却材流路33bが形成されてもよい。第1端部2baでは、第1冷却材流路33bの一方端である第1開口33baが形成されてもよい。第2端部2bbでは、第1冷却材流路33bの他方端である第2開口33bbが形成されてもよい。第2冷却部2aは、第3端部2aaと、第4端部2abとを含んでもよい。第4端部2abは、第3端部2aaと反対側に位置してもよい。第2冷却部2aには、第3端部2aaから第4端部2abにまで延びる第2冷却材流路33aが形成されてもよい。第3端部2aaは、第1冷却部2bの第1端部2baと同じ側に位置してもよい。第3端部2aaでは、第2冷却材流路33aの一方端である第3開口33aaが形成されてもよい。第4端部2abでは、第2冷却材流路33aの他方端である第4開口33abが形成されてもよい。上記半導体モジュール500は、第1側面冷却部31aを備えてもよい。第1側面冷却部31aは、第1端部2baと第3端部2aaとの間に配置されてもよい。第1側面冷却部31aは第1回路部1bと第2回路部1aとに接続されてもよい。第1側面冷却部31aにおいて第1回路部1bおよび第2回路部1aが位置する側と反対側の表面には凹部31aaが形成されてもよい。
この場合、第1冷却材流路33bおよび第2冷却材流路33aに対して、第1側面冷却部31a側から冷却材を流入させるときに、凹部31aaにおいて冷却材を一端貯留したあと、第1冷却材流路33bおよび第2冷却材流路33aに対して均等に冷却材を供給できる。また、第1側面冷却部31aを第1回路部1bおよび第2回路部1aに接触させることで、第1回路部1bおよび第2回路部1aを効果的に冷却できる。
上記半導体モジュール500は、第2側面冷却部31bを備えてもよい。第2側面冷却部31bは、第2端部2bbと第4端部2abとの間に配置されてもよい。第2側面冷却部31bは、第1回路部1bと第2回路部1aとに接続されてもよい。
この場合、第2側面冷却部31bを第1回路部1bおよび第2回路部1aに接触させることで、第1回路部1bおよび第2回路部1aを効果的に冷却できる。
上記半導体モジュール500は、底面冷却部35を備えてもよい。底面冷却部35には、第1冷却部2b、第2冷却部2a、第1側面冷却部31a、第2側面冷却部31b、第1回路部1b、および第2回路部1aが接続されてもよい。
この場合、底面冷却部35を第1回路部1bおよび第2回路部1aに接触させることで、第1回路部1bおよび第2回路部1aを効果的に冷却できる。
実施の形態5.
本実施の形態は、上述した実施の形態5に係る半導体装置を電力変換装置に適用したものである。本開示は特定の電力変換装置に限定されるものではないが、以下、実施の形態5として、三相のインバータに本開示を適用した場合について説明する。
図20は、本実施の形態に係る電力変換装置を適用した電力変換システムの構成を示すブロック図である。
図20に示す電力変換システムは、電源1100、電力変換装置1200、負荷1300から構成される。電源1100は、直流電源であり、電力変換装置1200に直流電力を供給する。電源1100は種々のもので構成することが可能であり、例えば、直流系統、太陽電池、蓄電池で構成することができるし、交流系統に接続された整流回路やAC/DCコンバータで構成することとしてもよい。また、電源1100を、直流系統から出力される直流電力を所定の電力に変換するDC/DCコンバータによって構成することとしてもよい。
電力変換装置1200は、電源1100と負荷1300の間に接続された三相のインバータであり、電源1100から供給された直流電力を交流電力に変換し、負荷1300に交流電力を供給する。電力変換装置1200は、図20に示すように、直流電力を交流電力に変換して出力する主変換回路1201と、主変換回路1201を制御する制御信号を主変換回路1201に出力する制御回路1203とを備えている。
負荷1300は、電力変換装置1200から供給された交流電力によって駆動される三相の電動機である。なお、負荷1300は特定の用途に限られるものではなく、各種電気機器に搭載された電動機であり、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車、鉄道車両、エレベーター、もしくは、空調機器向けの電動機として用いられる。
以下、電力変換装置1200の詳細を説明する。主変換回路1201は、スイッチング素子と還流ダイオードを備えており(図示せず)、スイッチング素子がスイッチングすることによって、電源1100から供給される直流電力を交流電力に変換し、負荷1300に供給する。主変換回路1201の具体的な回路構成は種々のものがあるが、本実施の形態にかかる主変換回路1201は2レベルの三相フルブリッジ回路であり、6つのスイッチング素子とそれぞれのスイッチング素子に逆並列された6つの還流ダイオードから構成することができる。主変換回路1201の各スイッチング素子および各還流ダイオードの少なくともいずれかは、上述した実施の形態1から実施の形態4のいずれかの半導体モジュールに相当する半導体装置1202が有するスイッチング素子又は還流ダイオードである。6つのスイッチング素子は2つのスイッチング素子ごとに直列接続され上下アームを構成し、各上下アームはフルブリッジ回路の各相(U相、V相、W相)を構成する。そして、各上下アームの出力端子、すなわち主変換回路1201の3つの出力端子は、負荷1300に接続される。
また、主変換回路1201は、各スイッチング素子を駆動する駆動回路(図示なし)を備えているが、駆動回路は半導体装置1202に内蔵されていてもよいし、半導体装置1202とは別に駆動回路を備える構成であってもよい。駆動回路は、主変換回路1201のスイッチング素子を駆動する駆動信号を生成し、主変換回路1201のスイッチング素子の制御電極に供給する。具体的には、後述する制御回路1203からの制御信号に従い、スイッチング素子をオン状態にする駆動信号とスイッチング素子をオフ状態にする駆動信号とを各スイッチング素子の制御電極に出力する。スイッチング素子をオン状態に維持する場合、駆動信号はスイッチング素子の閾値電圧以上の電圧信号(オン信号)であり、スイッチング素子をオフ状態に維持する場合、駆動信号はスイッチング素子の閾値電圧以下の電圧信号(オフ信号)となる。
制御回路1203は、負荷1300に所望の電力が供給されるよう主変換回路1201のスイッチング素子を制御する。具体的には、負荷1300に供給すべき電力に基づいて主変換回路1201の各スイッチング素子がオン状態となるべき時間(オン時間)を算出する。例えば、出力すべき電圧に応じてスイッチング素子のオン時間を変調するPWM制御によって主変換回路1201を制御することができる。そして、各時点においてオン状態となるべきスイッチング素子にはオン信号を、オフ状態となるべきスイッチング素子にはオフ信号が出力されるよう、主変換回路1201が備える駆動回路に制御指令(制御信号)を出力する。駆動回路は、この制御信号に従い、各スイッチング素子の制御電極にオン信号又はオフ信号を駆動信号として出力する。
本実施の形態に係る電力変換装置では、主変換回路1201を構成する半導体装置1202として実施の形態1から実施の形態4に係る半導体装置を適用するため、高い冷却効率と小型化とを両立することが可能な電力変換装置を実現することができる。
本実施の形態では、2レベルの三相インバータに本開示を適用する例を説明したが、本開示は、これに限られるものではなく、種々の電力変換装置に適用することができる。本実施の形態では、2レベルの電力変換装置としたが3レベルやマルチレベルの電力変換装置であっても構わないし、単相負荷に電力を供給する場合には単相のインバータに本開示を適用しても構わない。また、直流負荷等に電力を供給する場合にはDC/DCコンバータやAC/DCコンバータに本開示を適用することも可能である。
また、本開示を適用した電力変換装置は、上述した負荷が電動機の場合に限定されるものではなく、例えば、放電加工機やレーザー加工機、又は誘導加熱調理器や非接触給電システムの電源装置として用いることもでき、さらには太陽光発電システムや蓄電システム等のパワーコンディショナーとして用いることも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。矛盾のない限り、今回開示された実施の形態の少なくとも2つを組み合わせてもよい。本開示の基本的な範囲は、上記した説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1a 第2回路部、1ab,1ba,1bb 表面、1b 第1回路部、1c 第3回路部、1d 第4回路部、2a 第2冷却部、2aa 第3端部、2ab 第4端部、2b 第1冷却部、2ba 第1端部、2bb 第2端部、2c 第3冷却部、2ca 第5端部、2cb 第6端部、2d 第4冷却部、2e 第5冷却部、2ea フィン、3 第1端子、3a,3c 主端子、3e 第1延在部、3f 接続部、4a 第1絶縁部材、4b 第2絶縁部材、5 天板、6a,6b,6c,6d,16 絶縁シート、7a 第1半導体素子、7aa 第1主面、7ab 第2主面、7b 第2半導体素子、7ba 第3主面、7bb 第4主面、7c 第3半導体素子、7d 第4半導体素子、8 第2端子、8e 第2延在部、15a,15b,42 ダイボンド材、18,25 銅回路、19,44 銅箔、20 主回路、20a 第1主回路、20b 第2主回路、21,1203 制御回路、22 配線、23,43 樹脂、24a,24b,28,45 接合材、26 絶縁板、27 銅板、31a 第1側面冷却部、31aa 凹部、31b 第2側面冷却部、31c 第3側面冷却部、31d 第4側面冷却部、33a 第2冷却材流路、33aa 第3開口、33ab 第4開口、33b 第1冷却材流路、33ba 第1開口、33bb 第2開口、33c 第3冷却材流路、33ca 第5開口、33cb 第6開口、34 封止板、35 底面冷却部、36 導入部、37a,37b,37d 矢印、38 分岐器、40a,40b 接続導体、41 制御端子、46a,46b,46c 回路配線、100,200,300,500 半導体モジュール、400 冷却器モジュール、1100 電源、1200 電力変換装置、1201 主変換回路、1202 半導体装置、1300 負荷。

Claims (8)

  1. 第1回路部を備え、
    前記第1回路部は、第1半導体素子を含み、
    前記第1半導体素子は、第1主面と、前記第1主面と反対側に位置する第2主面とを含み、さらに、
    第1端子を備え、
    前記第1端子は、前記第1主面側から前記第1半導体素子と電気的に接続され、
    前記第1端子は、前記第1回路部の外側に位置する第1延在部を含み、さらに、
    第1冷却部を備え、
    前記第1冷却部は、前記第1回路部において前記第1半導体素子の前記第2主面が面する表面に接続され、
    前記第1端子の前記第1延在部は、前記第1冷却部と第1絶縁部材を介して接続されており、
    前記第1回路部から見て前記第1冷却部と反対側に配置された第2回路部をさらに備え、
    前記第2回路部は、第2半導体素子を含み、
    前記第2半導体素子は、前記第1回路部に面する第3主面と、前記第3主面と反対側に位置する第4主面とを含み、
    前記第1端子は、前記第3主面側から前記第2半導体素子と電気的に接続され、さらに、
    第2冷却部を備え、
    前記第2冷却部は、前記第2回路部において前記第2半導体素子の前記第4主面が面する表面に接続されており、
    前記第1冷却部は、第1端部と、前記第1端部と反対側に位置する第2端部とを含み、
    前記第1冷却部には、前記第1端部から前記第2端部にまで延びる第1冷却材流路が形成され、
    前記第1端部では、前記第1冷却材流路の一方端である第1開口が形成され、
    前記第2端部では、前記第1冷却材流路の他方端である第2開口が形成され、
    前記第2冷却部は、第3端部と、前記第3端部と反対側に位置する第4端部とを含み、
    前記第2冷却部には、前記第3端部から前記第4端部にまで延びる第2冷却材流路が形成され、
    前記第3端部は、前記第1冷却部の前記第1端部と同じ側に位置し、
    前記第3端部では、前記第2冷却材流路の一方端である第3開口が形成され、
    前記第4端部では、前記第2冷却材流路の他方端である第4開口が形成され、さらに、
    前記第1端部と前記第3端部との間に配置されるとともに、前記第1回路部と前記第2回路部とに接続された第1側面冷却部を備え、
    前記第1側面冷却部において前記第1回路部および前記第2回路部が位置する側と反対側の表面には凹部が形成されている、半導体モジュール。
  2. 前記第1回路部は、前記第1半導体素子を内部に埋設した回路基板である、請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 前記第1回路部は、前記第1半導体素子を封止する樹脂をさらに含む、請求項1に記載の半導体モジュール。
  4. 前記第1回路部は、第3半導体素子を含み、
    前記第2回路部は、第4半導体素子を含む、請求項に記載の半導体モジュール。
  5. 前記第2端部と前記第4端部との間に配置されるとともに、前記第1回路部と前記第2回路部とに接続された第2側面冷却部を備える、請求項に記載の半導体モジュール。
  6. 前記第1冷却部、前記第2冷却部、前記第1側面冷却部、前記第2側面冷却部、前記第1回路部、および前記第2回路部が接続された底面冷却部を備える、請求項に記載の半導体モジュール。
  7. 第2端子をさらに備え、
    前記第2端子は、前記第1主面側から前記第1半導体素子と電気的に接続され、
    前記第2端子は、前記第1回路部から見て前記第1延在部が位置する方向と異なる方向に位置する第2延在部を含み、
    前記第2端子の前記第2延在部は、前記第1冷却部と第2絶縁部材を介して接続されている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  8. 請求項1記載の半導体モジュールを有し、入力される電力を変換して出力する主変換回路と、
    前記主変換回路を制御する制御信号を前記主変換回路に出力する制御回路と、
    を備えた電力変換装置。
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