JP7327839B2 - カリウムチャネル調節剤としてのテトラヒドロ―1h―ベンザゼピン化合物ならびにその調製および応用 - Google Patents
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Description
R1は、C6―10アリール基、N、OまたはSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員ヘテロアリール基からなる群の置換または非置換の基から選択され、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基、C1―6アルコキシ基、C3―6シクロアルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C1―6アルキルアミン基からなる群から選択される一つまたは複数の置換基によって置換されることを指し、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択され、
R4は、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基からなる群の置換または非置換の基から選択され、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C2―6アルケニル基、C2―6アルキニル基、C3―6シクロアルキル基からなる群から選択される一つまたは複数の置換基によって置換されることを指し、
mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択される。
別の好ましい例において、
R1は、置換されたC6―10アリール基であり、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基、C1―6アルコキシ基、C3―6シクロアルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C1―6アルキルアミン基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択され、
R4は、C1―6アルキル基、C3―7シクロアルキル基からなる群の置換または非置換の基から選択され、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C2―6アルケニル基、C2―6アルキニル基、C3―6シクロアルキル基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択される。
R1は、置換されたC6―10アリール基であり、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基、C1―6アルコキシ基、C3―6シクロアルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C1―6アルキルアミン基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択され、
R4は、非置換のC3―7シクロアルキル基であり、
mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択される。
別の好ましい例において、R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択される。
別の好ましい例において、mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択される。
R1は、N、OまたはSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む置換または非置換の4~7員ヘテロアリール基であり、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基、C1―6アルコキシ基、C3―6シクロアルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C1―6アルキルアミン基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択され、
R4は、C1―6アルキル基、C3―7シクロアルキル基からなる群の置換または非置換の基から選択され、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C2―6アルケニル基、C2―6アルキニル基、C3―6シクロアルキル基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択される。
R1は、N、OまたはSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む置換された4~7員ヘテロアリール基であり、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基、C1―6アルコキシ基、C3―6シクロアルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C1―6アルキルアミン基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択され、
R4は、C1―6アルキル基、C3―7シクロアルキル基からなる群の非置換の基から選択され、
mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択される。
別の好ましい例において、R4は、C1―6アルキル基、C3―7シクロアルキル基からなる群の非置換の基から選択される。
前記化合物は、
ここで、R1、R2、R3、R4およびmは、本発明の第1の態様に記載のとおりであり、
Qは、ハロゲン、ヒドロキシル基からなる群から選択される。
1)カリウムイオンチャネルに関連する疾患の予防および/または治療、
2)哺乳動物のカリウムチャネル中のイオン電流の調節(例えば、アップレギュレーションまたはダウンレギュレーション)、および
3)カリウムチャネルのイオン電流の異常(例えば、増加または減少)に応答する病症または状態の予防、治療および/または抑制からなる群から選択される用途に使用される。
別の好ましい例において、前記中枢神経系の病症または状態は、癲癇発作疾患である。
別の好ましい例において、前記神経変性疾患は、アルツハイマー病、ハンチントン病、多発性硬化症、筋萎縮性側方硬化症、AIDS誘発性脳症和由ルベラウイルス、ヘルペスウイルス、ボレリアおよび/または未知の病原体によって引き起こされる他の感染関連脳症、クロイツフェルトヤコブ(Creutzfeld―Jakob)病、パーキンソン病、ならびに外傷誘発性神経変性からなる群から選択される。
別の好ましい例において、前記癲癇発作疾患は、痙攣、癲癇および癲癇重積状態からなる群から選択される。
別の好ましい例において、前記神経因性疼痛は、糖尿病性神経障害に関連する神経因性疼痛または片頭痛に関連する神経因性疼痛である。
別の好ましい例において、前記カリウムイオンチャネル調節剤は、カリウムイオンチャネル開放剤である。
別の好ましい例において、前記カリウムイオンチャネルに関連する疾患は、中枢神経系の病症または状態、疼痛、脳卒中、神経変性疾患、ニューロンの過剰興奮状態からなる群から選択される。
本発明において、特に明記しない限り、使用される用語は、当業者によって知られている一般的な意味を有する。
本発明において、「ハロゲン」という用語は、F、Cl、BrまたはIを指す。
本発明において、「ハロゲン化」という用語は、ハロゲンによって置換されることを指す。
本発明の化合物とは、式Aに示される化合物またはその立体異性体または光学異性体、またはその薬学的に許容される塩を指す。
別の好ましい例において、前記化合物において、R1、R2、R3、R4およびmのいずれかは、それぞれ実施例1~8で調製された具体的な化合物中に対応する基である。
以下、本発明の式Aの構造化合物の調製方法をより詳細に説明するが、これらの具体的な方法は、本発明を何等制限するものではない。本発明の化合物は、本明細書に記載のまたは当該技術分野で公知の様々な合成方法を組み合わせることにより簡単に調製することができ、このような組み合わせは、本発明が属する当業者によって容易に実施することができる。
ここで、R1、R2、R3、R4およびmは、上記のとおりであり、
Qは、ハロゲン、ヒドロキシル基からなる群から選択される。
本発明の化合物は、優れたKCNQ2/3開放活性を有するため、本発明の化合物および主な有効成分として本発明の化合物を含む医薬組成物は、カリウムイオンチャネルに関連する疾患の治療、予防および緩和に使用されることができる。先行技術によると、本発明の化合物は、癲癇、炎症性疼痛、神経因性疼痛、片頭痛、不眠症、神経変性疾患、不安障害、脳卒中、コカイン乱用、ニコチン離脱、アルコール離脱または耳鳴り等の疾患の治療に使用されることができる(これらに限定されない)。
本発明の化合物または医薬組成物の投与方法は、特に制限されないが、代表的な投与方法は、経口、直腸、非経口(静脈内、筋肉内または皮下)、および局所投与等を含むが、これらに限定されない。
活性化合物に加えて、懸濁液は、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよび脱水ソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メトキシドアルミニウムおよび寒天またはそれらの物質の混合物等の懸濁剤を含むことができる。
医薬組成物を使用する場合、本発明の化合物の安全かつ有効な量が、治療を必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)に適用され、ここで、投与時の投与量は、薬学的に考慮される有効投与量であり、体重が60kgであるヒトの場合、1日とうよりょうは、一般に1~2000mg、好ましくは、5~500mgである。もちろん、具体的な投与量は、投与経路、患者の健康状態等の要因をさらに考慮する必要があり、これらは、すべて熟練した医師のスキル範囲内にある。
(1)前記化合物は、より優れた脳対血液比特性等の、より優れた薬物動態特性を有する。
(2)前記化合物は、より優れたカリウムイオンチャネル開放活性、より優れたイオンチャネル選択性、より優れた薬物動態特性、優れたインビボ効力およびより優れた安全性を有する。
(3)前記化合物は、カリウムイオンチャネルの活性に影響を及ぼす疾患および病症の治療および/または予防の使用に期待される。
0℃下で、濃HNO3(4mL)と濃H2SO4(40mL)とを均等に混合し、1,3,4,5―テトラヒドロ―2H―1―ベンザゼピン―2―オン(4.0g、0.024mol)をゆっくりと加え、反応混合物を0℃下で20分間反応させ、終了後氷水に注ぎ、固体が析出し、ろ過し、乾燥して、白色固体である化合物2の粗生成物(5.6g)を得る。
MS(ESI):C10H10N2O3の計算値206、実測値207[M+H]+。
パラジウム炭素(1.5g、0.014mol)を化合物2(5.0g、0.024mol)のエタノール(100mL)溶液に加え、水素ガス保護下で、室温下で混合物を一晩攪拌する。パラジウム炭素を濾去し、溶媒を濃縮および除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物3(2.5g、収率:59%)を得る。
MS(ESI):C10H12N2Oの計算値176、実測値177[M+H]+。
化合物3(500mg、2.8mmol)、メタノール(20mL)、ジクロロメタン(50mL)、ベンジルトリメチルアンモニウムトリブロミド(2.2g、5.6mmol)および炭酸カルシウム(2.5g、7.06mmol)を100mLのナス型フラスコに加え、混合物を室温下で30分間反応させ、次にろ過し、溶媒を濃縮および除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物4(900mg、収率:95%)を得る。
MS(ESI):C10H10Br2N2Oの計算値332、実測値333[M+H]+。
化合物4(660mg、1.97mmol)、1,4―ジオキサン(50mL)、メチルボロン酸(450mg、8.0mmol)および炭酸カリウム(800mg、5.8mmol)を100mLの三つ口フラスコに加え、窒素ガスで3回置換し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(450mg、0.38mmol)を加え、反応混合物を120℃下で一晩反応させ、次にろ過し、溶媒を濃縮および除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物5の粗生成物(600mg)を得る。
MS(ESI):C12H16N2Oの計算値204、実測値205[M+H]+。
0℃下で、化合物5(500mg、2.4mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に水素化ナトリウム(70mg、2.9mmol)を加え、窒素ガス保護下で、混合物を室温下で10分間攪拌し、再加入1―(ブロモメチル)―4―フルオロベンゼン(460mg、2.4mmol)を加える。反応混合物を室温下で1時間攪拌し、次に、適量の冰および酢酸エチルを加え、抽出し、乾燥し、溶媒を濃縮および除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物6(350mg、収率:45.9%)を得る。
MS(ESI):C19H21FN2Oの計算値312、実測値313[M+H]+。
0℃下で、水素化アルミニウムリチウム(128mg、3.36mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に化合物6(350mg、1.12mmol)をゆっくりと加える。混合物を70℃に加熱して、1時間攪拌し、室温に冷却し、次に、氷水(0.13mL)を順序にゆっくりと加え、酢酸エチル(50mL*3)で抽出し、抽出液に十分な無水硫酸マグネシウムを加え、ろ過し、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物7(275mg、収率:82.3%)を得る。
MS(ESI):C19H23FN2の計算値298、実測値299[M+H]+。
化合物7(270mg、0.9mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に3,3―ジメチルブチリルクロリド(147mg、1.09mmol)およびトリエチルアミン(183mg、1.8mmol)を加え、混合物を室温下で1時間攪拌する。水および酢酸エチルを加え、抽出し、乾燥して水を除去し、溶媒を濃縮および除去し、残留物に少量の溶媒(石油エーテル:酢酸エチル=3.5:1)を加えて50℃下でに加熱し、熱いうちにろ過した後、ろ過ケーキを乾燥して、化合物A1(97mg、収率:27%)を得る。
1H NMR(400MHz,CD3OD):δ7.46―7.40(m,2H),7.07―6.99(m,2H),6.76(s,1H),4.27(s,2H),2.98―2.93(m,2H),2.90―2.83(m,2H),2.32(s,2H),2.20(s,3H),2.16(s,3H),1.65―1.52(m,4H),1.15(s,9H)。
化合物7(200mg、0.67mmol、1.0eq.)のジクロロメタン(20mL)溶液に3―シクロペンチルプロピオニルクロリド(161.5mmol、1.01mmol、1.5eq.)およびトリエチルアミン(135.6mg、1.34mmol、2.0eq.)を加え、混合物を室温下で0.5時間攪拌する。TLCによって反応の完了を監視する(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)。反応液に100mLのジクロロメタンを加え、純水で洗浄する(30mL*3)。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥して水を除去し、溶媒を濃縮および除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=100/1~2:1)によって、白色固体である化合物A2(161mg、収率:57%)を得る。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.97(s,1H),7.43(dd,5.7Hz,2H),7.14(t,2H),6.69(s,1H),4.23(s,2H),2.67(m,4H),2.27(m,2H),2.02(s,3H),2.05(s,3H),1.82―1.72(m,3H),1.65―1.55(m,4H),1.55―1.42(m,6H),1.18―1.03(m,2H)。
化合物7(200mg、0.67mmol、1.0eq.)のジクロロメタン(20mL)溶液に塩化ブチリル(107mg、1.007mmol、1.5eq.)およびトリエチルアミン(170mg、1.678mmol、2.5 eq)を加え、混合物を室温下で0.5時間攪拌する。TLCによって反応の完了を監視する(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)。反応液に20mLのジクロロメタンを加え、純水で洗浄する(30mL*3)。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥して水を除去し、溶媒を濃縮および除去し、残留物に15mLの溶媒(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)を加えて室温下で0.5時間攪拌した後、ろ過し、ろ過ケーキを乾燥して、白色固体である化合物A3(188mg、収率:76%)を得る。
1H NMR(400MHz,DMSO―d6)δ8.97(s,1H),7.43(dd,2H),7.19―7.08(m,2H),6.70(s,1H),4.24(s,2H),2.82(s,4H),2.30―2.20(m,2H),2.04(d,6H),1.70―1.55(m,2H),1.50(s,4H),0.94(t,3H)。
マロン酸ジエチル1(10g、62.5mmol)、EtOH(100mL)、3―クロロ―3―メチルブト―1―イン2(13g,125mmol)およびNaOEt(6.3g,93.7mmol)を250mLのナス型フラスコに加え、反応液を60℃下で8時間攪拌する。反応終了後、純水(100mL)を加えてクエンチし、EA(150mL×3)で抽出する。合併された有機層をNa2SO4で乾燥し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーカラム(溶出剤PE/EA=100:5)によって精製して、黄色油状物である2―(2―メチルブト―3―イン―2―イル)マロン酸ジエチル3(2.5g,17%)を得、LCMS:[M+H]+=227.1
2―(2―メチルブト―3―イン―2―イル)マロン酸ジエチル3(1.0g、4.4mmol)、LiCl(570mg、13.4mmol)、DMF(5mL)および純水(0.5mL)をマイクロ波管に加え、マイクロ波180℃下で3時間反応させ、反応終了後室温に冷却し、反応液を純水(50mL)に注ぎ、酢酸エチル(50mL*3)で抽出し、合併された有機相を濃縮乾固して、3,3―ジメチルペント―4―イノエート(黄色油状物4、550mg、81%)を得る。
LCMS:[M+H]+=155.1
3,3―ジメチルペント―4―イノエート4(550mg、3.6mmol)、LiOH.H2O(570mg、13.5mmol)、メタノール(4mL)、純水(2mL)を25mLのナス型フラスコに加え、25℃下で攪拌しながら2時間反応させる。濃縮してほとんどの溶媒を除去し、純水(50mL)を加え、酢酸エチルで水相(50mL*3)を抽出し、有機相を合併する。有機相を乾燥し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=10:3)によって、3,3―ジメチルペント―4―イノ酸(化合物5,100mg、22%)を得、LCMS:[M+H]+=127.1。
3,3―ジメチルペント―4―イノ酸(化合物5,63mg、0.5mmol)、HATU(293mg、0.75mmol)、DIEA(193mg、1.5mmol)および化合物6(150mg、0.5mmol)を5mLのTHFに加え、攪拌し、50℃に加熱して16時間反応させる。反応終了後濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=2:1)によって、白色固体であるN―(1―(4―フルオロベンジル)―6,8―ジメチル―2,3,4,5―テトラヒドロ―1H―ベンザゼピン―7―イル)―3,3―ジメチルペント―4―インアミド(化合物A4,36mg、17%)を得る。
1H NMR(400MHz,DMSO―d6):δ8.98(s,1H),7.41(dd,2H),7.12(t,2H),6.68(s,1H),4.22(s,2H),2.95(s,1H),2.81(s,4H),2.43(s,2H),2.05(d,6H),1.49(s,4H),1.32(s,6H)。
1H NMR(400MHz,DMSO―d6):δ8.85(s,1H),7.43(t,2H),7.14(t,2H),6.71(s,1H),4.24(s,2H),2.83(s,4H),2.18(s,2H),2.08(s,3H),2.05(s,3H),1.51(s,4H),1.14(s,3H),0.54(s,2H),0.31(s,2H)。
1H NMR(400MHz,DMSO):δ8.94(s,1H),6.93(s,2H),6.73(s,1H),4.38(s,2H),2.85―2.78(m,4H),2.21(s,2H),2.09(d,6H),1.58―1.50(m,4H),1.05(s,9H)。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.95(s,1H),6.80―6.69(m,2H),6.52―6.50(m,1H),4.32(s,2H),2.91―2.74(m,4H),2.19(s,2H),2.07(s,6H),1.57―1.49(m,4H),1.05(s,9H)。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.01(s,1H),6.75―6.72(m,2H),6.52―6.50(m,1H),4.32(s,2H),2.92―2.73(m,4H),2.35―2.25(m,2H),2.05(s,6H),1.79―1.75(m,3H),1.62―1.49(m,10H),1.12(br,2H)。
LC―MS:[M+H]+=413.2/415.2
1H NMR(400MHz,DMSO):δ8.91(s,1H),7.43―7.36(m,4H),7.36(d,J=8.2Hz,2H),6.68(s,1H),4.23(s,2H),2.82(s,4H),2.18(s,2H),2.06(s,3H),2.04(s,3H),1.51(s,4H),1.03(s,9H)。
LC―MS:[M+H]+=457.2/459.2
1H NMR(400MHz,DMSO):δ8.92(s,1H),7.51(d,J=8.4Hz,2H),7.36(d,J=8.2Hz,2H),6.68(s,1H),4.23(s,2H),2.82(s,4H),2.18(s,2H),2.08(s,3H),2.06(s,3H),1.51(s,4H),1.03(s,9H)。
LC―MS:[M+H]+=393.3
1H NMR(400MHz,DMSO):δ8.91(s,1H),7.28(d,J=7.8Hz,2H),7.13(d,J=7.8Hz,2H),6.69(s,1H),4.20(s,2H),2.82(s,4H),2.27(s,3H),2.18(s,2H),2.07(s,3H),2.04(s,3H),1.50(s,4H),1.05(s,9H)。
LC―MS:[M+H]+=447.2.
1H NMR(400MHz,DMSO):δ7.58(d,J=8.0Hz,2H),7.52(d,J=8.0Hz,2H),6.70(s,1H),6.60(s,1H),4.33(s,2H),3.11―3.05(m,2H),2.92(s,2H),2.85(s,2H),2.29(s,2H),2.21(s,3H),2.18(s,3H),1.40(t,J=7.2Hz,2H),1.15(s,9H)。
1.実験方法:
1.1.実験過程
細胞の準備:CHO―KCNQ2細胞を175cm2の培養フラスコで培養し、細胞密度が60~80%になったら、培地を取り除き、7mLのPBS(Phosphate Buffered Saline、リン酸塩緩衝液)で1回洗浄し、次に3mLの0.25%トリプシン(Trypsin)を加えて消化する。消化完了後、7mLの培地(90%DMEM/F12+10%FBS+500μg/mLのG418)を加えて中和し、800rpmで3分間遠心分離し、上澄みを吸引し、5mLの培地を加えて懸濁し、細胞をカウントする。
蛍光染料のインキュベーション:細胞培地を捨て、80μL/ウェルのローディング緩衝液を加え、室温下で、暗所で60分間インキュベートする。
蛍光データの収集:FDSS/μCELL機器を使用して、リアルタイムの蛍光信号を記録し、励起波長は、480nmであり、発光波長は、540nmであり、1秒に1回記録し、10秒のベースラインを記録した後、20μL/ウェルの刺激緩衝液を加え始め、180秒の終わりまで記録を続ける。
ローディング緩衝液:10mL/プレート、調製方法は、次のとおりである。
20mMのDMSO化合物の母液を調製し、20mMの化合物の母液10μLを20μLのDMSO溶液に取り、八つの中間濃度に3倍連続希釈し、それぞれ中間濃度の化合物を試験緩衝液に取り、200倍に希釈して、試験する必要のある最終濃度を得、80μLを検出プレートに加える。
最終試験濃度のDMSO含有量は、0.5%を超えず、この濃度のDMSOは、KCNQ2カリウムチャネルに影響を与えない。
実験データは、Excel2007およびGraphPad Prism5.0ソフトウェアで分析し、180秒の比率を統計して活性化効果を計算する。化合物の活性化効果は、次の式で計算される。
環境:温度~25℃
試薬:FluxORTM検出キット(Invitrogen、Cat#F0017)
報告の実験データは、Z’Factor>0.5の標準を満たす必要がある。
Zhaobing Gaoら、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(Journal of Biological Chemistry)、2010、285(36):28322―28332。
1)研究目的:雄ICRマウスにおける化合物A1およびA4のインビボ薬物動態特徴および血液脳関門の状態を得るためである。
健康な雄ICRマウス(体重範囲は、18~22gである)を取り、24匹/グループおよび3匹/時点に分け、12時間以上絶食し(経口投与グループのみ)、投与し、0.083(ivのみ)、0.25、0.5、1、2、4、6(poのみ)、8および24時間の時点で心臓穿刺により採血し、少なくとも0.3mLの全血をEDTA―K2抗凝固チューブに採取し、30分内に遠心分離して(6000rpm、8分間、4℃)血漿を取り、―20℃で冷凍保存する。同時に、経口グループの脳組織を採取し、生理食塩水で洗浄した後、吸収紙で乾燥させ、秤量し、―20℃で冷凍保存する。
1)目的
化合物B1、B2、A1、A2、A6、A7およびA8をSDラットに単回尾静脈内注射で投与した毒性反応を観察して、最大耐量を決定し、後続の毒性試験の設計のために参照を提供する。
雄Sprague―Dawley(SD)ラット(SPF級)を選択し、グループに分け(各グループ3匹のラット)、尾静脈内注射によって投与する。単回投与し、投与48時間後観察する。試験期間中に、毎日2回の籠側観察および2回の詳細な臨床観察(投与当日の観察は、投与前および投与2時間後行う)を行う。毒性研究動物の体重を毎日測定して記録し、各動物の摂餌量を毎日24±1時間測定して記録する。試験(D3)の最終機関に、二酸化炭素吸入麻酔の方法で安楽死させ、腹部大動脈/静脈瀉血の方法によって動物の脂肪を確実にし、肉眼解剖学的検査および記録を行う。
単回静脈内注射投与は、0(溶媒対照)であり、すべての動物に異常反応は見られない。
Claims (10)
- 式Aに示される化合物またはその薬学的に許容される塩であって、
R1は、C6―10アリール基(aryl group)、N、OまたはSから選択される1~3個のヘテロ原子(heteroatoms)を含む4~7員ヘテロアリール基(heteroaryl group)からなる群の置換または非置換の基から選択され、前記置換とは、ハロゲン(Halogen)、ニトロ基(nitro group)、シアノ基(cyano group)、C1―6アルキル基(alkyl group)、C3―6シクロアルキル基(cycloalkyl group)、C1―6アルコキシ基(alkoxy group)、C3―6シクロアルコキシ基(cycloalkoxy group)、ハロゲン化(halogenated)C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C1―6アルキルアミン基(alkylamin group)からなる群から選択される一つまたは複数の置換基によって置換されることを指し、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択され、
R4は、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基からなる群の置換または非置換の基から選択され、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C2―6アルケニル基(alkenyl group)、C2―6アルキニル基(alkynyl group)、C3―6シクロアルキル基からなる群から選択される一つまたは複数の置換基によって置換されることを指し、
mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択されることを特徴とする、前記化合物またはその薬学的に許容される塩。 - R1は、置換されたC6―10アリール基であり、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基、C1―6アルコキシ基、C3―6シクロアルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C1―6アルキルアミン基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択され、
R4は、C1―6アルキル基、C3―7シクロアルキル基からなる群の置換または非置換の基から選択され、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C2―6アルケニル基、C2―6アルキニル基、C3―6シクロアルキル基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択されることを特徴とする
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。 - R1は、置換されたC6―10アリール基であり、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基、C1―6アルコキシ基、C3―6シクロアルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C1―6アルキルアミン基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択され、
R4は、非置換のC3―7シクロアルキル基であり、
mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択されることを特徴とする
請求項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。 - R1は、N、OまたはSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む置換または非置換の4~7員ヘテロアリール基であり、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基、C1―6アルコキシ基、C3―6シクロアルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C1―6アルキルアミン基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択され、
R4は、C1―6アルキル基、C3―7シクロアルキル基からなる群の置換または非置換の基から選択され、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C2―6アルケニル基、C2―6アルキニル基、C3―6シクロアルキル基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択されることを特徴とする
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。 - R1は、N、OまたはSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む置換された4~7員ヘテロアリール基であり、前記置換とは、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C1―6アルキル基、C3―6シクロアルキル基、C1―6アルコキシ基、C3―6シクロアルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基、C1―6アルキルアミン基からなる群から選択される1、2、3、4または5個の置換基によって置換されることを指し、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、C1―6アルキル基、C1―6アルコキシ基、ハロゲン化C1―6アルキル基、ハロゲン化C1―6アルコキシ基からなる群から選択され、
R4は、C1―6アルキル基、C3―7シクロアルキル基からなる群の非置換の基から選択され、
mは、0、1、2、3、4、5、6からなる群から選択されることを特徴とする
請求項1または4に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。 - 前記化合物は、
請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。 - 請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の調製方法であって、
ここで、R1、R2、R3、R4およびmは、請求項1に記載のとおりであり、
Qは、ハロゲン、ヒドロキシル基からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の調製方法。 - 医薬組成物であって、
一つまたは複数の薬学的に許容されるベクター、および一つまたは複数の請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含むことを特徴とする、前記医薬組成物。 - 請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の、薬物の調製のための使用であって、
前記薬物は、
1)カリウムイオンチャネルに関連する疾患の予防および/または治療、
2)哺乳動物のカリウムチャネル中のイオン電流の調節(例えば、アップレギュレーションまたはダウンレギュレーション)、および
3)カリウムチャネルのイオン電流の異常(例えば、増加または減少)に応答する病症または状態の予防、治療および/または抑制からなる群から選択される用途に使用されることを特徴とする、前記使用。 - 前記薬物は、中枢神経系の病症または状態、疼痛、脳卒中、神経変性疾患、ニューロンの過剰興奮状態からなる群から選択される病症または状態の予防および/または治療に使用されることを特徴とする
請求項9に記載の使用。
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