JP7327419B2 - 操舵制御装置及び操舵制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、操舵制御装置及び操舵制御方法に関する。
車両の自動運転技術として、車両を目標経路に沿って追従走行させる操舵制御が行われている。例えば、PID(Proportional Integral Differential)制御等の線形なフィードバック補償器にて、操舵制御が行われている。
特開2018-118589号公報
ところで、上述したPID制御等では、外乱抑圧性と目標値への追従性とにトレードオフの関係があることが知られている。このため、走行時に外乱(例えば、横風や路面からの外乱等)の影響を受ける車両を操舵制御する場合には、車両を目標経路へ精度良く追従させることができないおそれがある。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、車両を目標経路へ高精度に追従させることを目的とする。
本発明の第1の態様においては、制御対象として非線形の挙動を示す車両を目標経路に沿って追従走行させるための操舵制御装置であって、前記車両の目標経路を取得する経路取得部と、取得した前記目標経路に基づいて、前記制御対象の状態量を切替超平面へ拘束させるスライディングモード制御の前記切替超平面を設定する平面設定部と、前記車両と前記目標経路の距離の挙動を前記切替超平面に到達させるように、到達操舵角入力を求める第1算出部と、前記車両と前記目標経路の距離の挙動を前記切替超平面に拘束させるように、拘束操舵角入力を求める第2算出部と、求めた前記到達操舵角入力および前記拘束操舵角入力に対応したフィードバック補償器の出力に基づいて、前記制御対象に入力する操舵角入力を求める操舵角算出部と、を備える、操舵制御装置を提供する。
また、少なくとも前記車両のヨー角速度、すべり角、車両速度、前記目標経路と前記車両の偏角、及び前記車両の軌道の曲率情報を含む車両情報を取得する車両情報取得部を更に備え、前記操舵角算出部は、前記到達操舵角入力および前記拘束操舵角入力に基づいた前記フィードバック補償器の出力と、前記車両情報取得部が取得した前記車両情報とを、出力を前記制御対象に入力させる非線形補償器に入力して、前記制御対象の応答を線形化させる操舵角入力を求めることとしてもよい。
また、前記操舵角算出部は、前記応答として、前記車両と前記目標経路との距離を0に収束させる前記操舵角入力を求めることとしてもよい。
本発明の第2の態様においては、制御対象として非線形の挙動を示す車両を目標経路に沿って追従走行させるための操舵制御方法であって、前記車両の目標経路を取得するステップと、取得した前記目標経路に基づいて、前記制御対象の状態量を切替超平面へ拘束させるスライディングモード制御の前記切替超平面を設定するステップと、前記車両と前記目標経路の距離の挙動を前記切替超平面に到達させるように、到達操舵角入力を求めるステップと、前記車両と前記目標経路の距離の挙動を前記切替超平面に拘束させるように、拘束操舵角入力を求めるステップと、求めた前記到達操舵角入力および前記拘束操舵角入力に対応したフィードバック補償器の出力に基づいて、前記制御対象に入力する操舵角入力を求めるステップと、を有する、操舵制御方法を提供する。
本発明によれば、車両を目標経路へ高精度に追従させることができるという効果を奏する。
車両と目標経路との関係を説明するための模式図である。 経路追従制御系を説明するためのブロック線図である。 シミュレーション結果を説明するための図である。 一の実施形態に係る操舵制御装置の構成を説明するための模式図である。 操舵制御装置10が実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
<経路追従制御系の構成>
車両を目標経路へ追従させる経路追従制御系を説明する前に、車両及び参照点のモデルについて説明する。参照点は、目標経路において車両に最も近い点を意味する。
図1は、車両と目標経路との関係を説明するための模式図である。
まず、車両の運動モデルについて説明する。図1に示す車両1の運動を等価二輪モデルで表現できるものと仮定すると、車両1のすべり角及びヨー角に関して、式(1)及び式(2)のような状態方程式が導ける。なお、車両1の運動モデルは、等価二輪モデル以外のモデルであってもよい。
式(1)及び式(2)のβは車両1のすべり角であり、Ψはヨー角であり、vは車速であり、δは操舵角入力である。また、係数aij(i,j=1,2,3)は、式(3)~式(8)のように表される。
上記の式で、K、Kはコーナリング係数であり、lは車両1の重心から前輪までの距離であり、lは重心から後輪までの距離であり、mは車両重量であり、Iは慣性モーメントである。
式(1)及び式(2)の状態方程式から、車両1の軌道が描く曲率κは、式(9)のように表される。式(9)によって、車両単体の運動を記述できる。
次に、参照点の運動モデルについて説明する。ここでは、経路長さrの曲率関数k(r)、基準位置r0における姿勢角φ(r0)、初期位置x(r0)、y(r0)が既知であると仮定する。図1に示す参照点R1は、目標経路R上において車両1に最も近い点として定義される。参照点R1と車両1を結ぶ線と、参照点R1の接線とが直交関係を保っており、経路長さsによって特徴づけられる。経路長さsは、式(10)のように表される。
なお、車両1の目標経路R(具体的には、参照点R1)への距離zは、式(11)のように表される。
また、車両1の進行方向(速度ベクトル)と参照点R1の接線とが成す偏角θは、式(12)のように、すべり角とヨー角の和から参照点R1の姿勢角を引いた値である。
式(12)に式(1)及び式(2)を代入すると、偏角θは、式(13)のように表される。
参照点R1の運動は、車両1の曲率及び走行速度を用いて、式(14)のように表される。
式(14)から、車両1の曲率κを制御することにより、z=0を実現できることがわかる。すなわち、車両1の目標経路Rへの追従を実現できる。式(14)に加えて式(1)及び式(2)から、車両1と参照点R1の運動は、式(15)の状態空間方程式を解くことにより算出できる。
(経路追従制御系について)
図2は、経路追従制御系を説明するためのブロック線図である。図2に示す経路追従制御系100は、制御対象102と、フィードバック補償器104と、非線形補償器106とを有する。フィードバック補償器104は、制御対象102の出力(ここでは、状態量x)に基づいてフィードバック制御する。フィードバック補償器104の出力uが、非線形補償器106に入力される。非線形補償器106の出力δが、制御対象102に入力される。
以下では、図2に示す操舵角入力δから距離zまでの応答を、式(16)で表現する。
式(16)における係数M、Hは、式(17)及び式(18)のように定義される。
フィードバック補償器104の出力をuとすると、制御対象102に入力される操舵角入力δは、式(19)のように表される。式(19)が、非線形補償器106に該当する。非線形補償器106は、フィードバック補償器104とは異なり、調整すべきパラメータを有しない。
車両モデルと実際の車両1の動特性に誤差が無い場合には、uとzの関係は、式(20)~式(23)の状態方程式で表現できる。
式(19)の非線形補償器106を適用することにより、経路追従制御系100を線形化することができる。
ところで、非線形補償器106に含まれる車両緒言(例えば、コーナリング係数)に誤差がある場合、制御精度が劣化する場合がある。また、車両1の様々な外乱を考慮することが望ましい。
そこで、本実施形態では、フィードバック補償器104をスライディングモード制御法の枠組みで設計する。スライディングモードとは、制御対象102の状態量が切替超平面へ拘束されながら平衡点に移動する現象である。状態量は、到達則によって超平面へ到達させられ、スライディングモード状態へ拘束させられる。スライディングモードが発生していれば、外乱やモデルの不確かさに対して状態量の挙動が影響を受けない。このようなスライディングモード制御の枠組みでフィードバック補償器104を設計することで、ロバストな経路追従制御系100を実現できる。
以下では、スライディングモード制御法の枠組みでのフィードバック補償器104の設計について説明する。
まず、切替超平面を設計する。スライディングモード発生時の状態量xの挙動は、式(24)のように示される。
入力の切替時間に遅れがないと仮定すると、スライディングモード状態の透過制御入力は、式(25)のように示される。
式(25)は、スイッチング入力を連続入力で置換した値である。ここで、式(25)を前述した式(20)に代入することにより、切替超平面での状態量の挙動は、式(26)のように示される。
式(26)が線形な状態方程式になっているため、極配置法や最適レギュレータによって切替超平面を設計できる。ここでは、最適レギュレータのフィードバックゲインとして切替超平面を設計するため、式(27)に示す評価関数を最小化する。
式(27)のQは状態量に対する重み行列であり、Rは制御入力に対する重み行列である。例えば、制御入力を小さくする場合には、重み行列Rの値を大きくする必要がある。状態量を平衡状態へ早く収束させる場合には、重み行列Qの値を大きくする必要がある。最適レギュレータのフィードバックゲインは、式(28)のように示される。
式(28)のPは、リカッチ方程式の解として導出できる。ここで、Pの収束が十分に早く、Pの過渡応答を無視できると仮定すると、Pは、式(29)に示すリカッチ代数方程式の解として表現できる。
切替超平面Sは、最適レギュレータのフィードバックゲインを用いることで、式(30)のように示される。
次に、到達則と等価制御入力に基づいたフィードバック補償器104を設計する。
スライディングモード制御法では、任意の初期状態量から切替超平面へ到達し、切替超平面への到達後にスライディングモードを生じるような制御入力を生成する。このため、制御入力は、式(31)に示すように、線形制御入力と非線形制御入力の総和であるものとする。
式(31)の線形制御入力uは、u=ueq(式(25)を参照)とする。また、非線形入力unlは、式(32)のように示される。
式(32)において、kは切替ゲインであり、Gは平滑化係数であり、satは飽和関数である。kの値は、リアプノフの安定論に基づき、制御系が安定化するように設計される。本来のスライディングモード制御では、非線形制御入力をスイッチング関数として算出することが望ましい。一方で、非線形制御入力としてスイッチング関数を選定すると、スライディングモード時にチャタリングによるスピルオーバーが発生する可能性があるが、スイッチング入力を飽和関数で平滑化することで、チャタリングを抑制できる。
上述した式(31)及び式(32)から、スライディングモード制御によるフィードバック補償器104は、式(33)のように設計できる。
式(33)のように設計したフィードバック補償器104の出力を、式(19)の非線形補償器106へ入力することにより、操舵角入力を計算することができる。このように計算された操舵角入力を制御対象102に入力することで、非線形補償器106に含まれる車両緒言の誤差による影響を受けにくくなる。
図3は、シミュレーション結果を説明するための図である。図3(a)には、比較例としてフィードバック補償器104をPID補償器にした場合のシミュレーション結果が示され、図3(b)には、スライディングモード制御法が適用されたフィードバック補償器104の場合のシミュレーション結果が示されている。シミュレーションでは、制御系のロバスト性を検証するために、補償器のコーナリング係数と実際のコーナリング係数に誤差を発生させている。図3(a)及び図3(b)において、目標経路が破線で示され、車両1が実際に通った経路が実線で示されている。なお、目標経路は、ここでは点Aから点Bへ至る経路であるものとする。
図3(a)に示す比較例では、コーナリング係数の誤差によって制御系の過渡特性が変動し、曲線走行時の偏差が増大している。これに対して、図3(b)に示す本実施形態では、比較例に比べて曲線走行時の偏差がほとんどなく、車両1が目標経路に追従していることがわかる。すなわち、本実施形態では、スライディングモードを発生させることにより、誤差の影響に対してロバストになっている。
<操舵制御装置の構成>
上述した経路追従制御系100が適用される操舵制御装置の構成について、図4を参照しながら説明する。
図4は、一の実施形態に係る操舵制御装置の構成を説明するための模式図である。操舵制御装置10は、制御対象102として非線形の挙動を示す車両1(図1)を目標経路に沿って追従走行させる。車両1は、例えばトラックであり、操舵制御装置10によって自動運転が可能である。操舵制御装置10は、例えば、前走車に追従して走行する操舵制御や、走行レーンをキープする操舵制御を行う。操舵制御装置10は、図4に示すように、記憶部20と、制御部30とを有する。なお、図4では、説明の便宜上示されていないが、操舵制御装置10は前述したフィードバック補償器104及び非線形補償器106を含む。
記憶部20は、コンピュータのBIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)、作業領域となるRAM(Random Access Memory)を含む。また、記憶部20は、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム、当該アプリケーションプログラムの実行時に参照される種々の情報を格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサである。制御部30は、記憶部20に記憶されたプログラムを実行することによって、経路取得部32、平面設定部33、第1算出部34、第2算出部35、車両情報取得部36、操舵角算出部37及び操舵制御部38として機能する。
経路取得部32は、車両1が走行すべき目標経路を取得する。例えば、経路取得部32は、カメラやレーダー等の車両1の周囲の状況(例えば、前走車や走行車線)を検出する周囲検出装置の検出結果に基づいて決定される目標経路を取得する。経路取得部32は、取得した目標経路を平面設定部33に出力する。
平面設定部33は、取得した目標経路に基づいて、制御対象102の状態量を切替超平面へ拘束させるスライディングモード制御の切替超平面を設定する。具体的には、平面設定部33は、経路取得部32が取得した目標経路に基づいて、切替超平面を設定する。なお、切替超平面は、例えば経路追従制御系100の設計者によって定義される。
第1算出部34は、車両1と目標経路の距離zの挙動を切替超平面に到達させるように、到達操舵角入力を求める。すなわち、第1算出部34は、車両1と目標経路の距離zの挙動を、平面設定部33が設定した切替超平面に到達させるように、到達操舵角入力を求める。
第2算出部35は、車両1と目標経路の距離zの挙動を切替超平面に拘束させるように、拘束操舵角入力を求める。すなわち、第2算出部35は、第1算出部34によって切替超平面に到達した距離zの挙動を、切替超平面に拘束させるように、拘束操舵角入力を求める。
車両情報取得部36は、制御対象の車両1に関する車両情報を取得する。車両情報取得部36は、車両1に設けられた各種センサの検出結果から、走行中の車両1の車両情報を取得する。車両情報取得部36は、車両情報として、少なくとも車両1のヨー角速度、すべり角、車両速度、目標経路と車両1の偏角、及び車両1の軌道の曲率情報を含む車両情報を取得する。車両情報取得部36は、取得した車両情報を操舵角算出部37に出力する。
操舵角算出部37は、車両1を目標経路へ追従させるための操舵角入力を求める。本実施形態では、操舵角算出部37は、第1算出部34が求めた到達操舵角入力と、第2算出部35が求めた拘束操舵角入力とに対応したフィードバック補償器104の出力に基づいて、制御対象102に入力させる操舵角入力を求める。
操舵角算出部37は、到達操舵角入力および拘束操舵角入力に基づいたフィードバック補償器104の出力と、車両情報取得部36が取得した車両情報とを、出力を制御対象に入力させる非線形補償器106に入力して、制御対象102の応答を線形化させる操舵角入力を求める。具体的には、操舵角算出部37は、式(33)に示すフィードバック補償器104を、式(19)に示す非線形補償器106に入力することで、操舵角入力δを求める。非線形補償器106を用いることで、非線形な挙動を示す車両1であっても、車両1を目標経路に追従させやすくなる。
操舵角算出部37は、応答として、車両1と目標経路との距離を0に収束させる操舵角入力を求める。これにより、目標経路から離れている車両1を、目標経路へ精度良く追従させることができる。
操舵制御部38は、例えばステアリングシャフトの操舵力をアシストするモータの回転を制御することにより、車両1の操舵を制御する。操舵制御部38は、操舵角算出部37が求めた操舵角入力に基づいて、車両1の操舵を制御する。すなわち、操舵制御部38は、車両1と目標経路との距離が0になるように、車両1を操舵する。
<操舵制御装置の処理例>
目標経路を追従走行させる際の操舵制御装置10の処理例について、図5を参照しながら説明する。
図5は、操舵制御装置10が実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。図5に示す処理は、車両1の目標経路への追従制御を行うところから開始され、車両1が走行している間、繰り返し実行される。
経路取得部32は、車両1が走行すべき目標経路を取得する(ステップS102)。次に、平面設定部33は、取得した目標経路に基づいて、制御対象102の状態量を切替超平面へ拘束させるスライディングモード制御の切替超平面を設定する(ステップS104)。切替超平面は、例えば設計者によって定義される。
次に、第1算出部34は、車両1と目標経路の距離zの挙動を切替超平面に到達させるように、到達操舵角入力を求める(ステップS106)。そして、第2算出部35は、車両1と目標経路の距離zの挙動を切替超平面に拘束させるように、拘束操舵角入力を求める(ステップS108)。すなわち、第2算出部35は、切替超平面に到達した距離の距離zを切替超平面に拘束するように、拘束操舵角入力を求める。
次に、車両情報取得部36は、走行中の車両1に関する車両情報を取得する(ステップS110)。具体的には、車両情報取得部36は、車両1のヨー角速度、すべり角、車両速度、目標経路と車両1の偏角、及び車両1の軌道の曲率情報を含む車両情報を取得する。
次に、操舵角算出部37は、車両1と目標経路の距離zを0に収束させるように、操舵角入力を求める(ステップS112)。すなわち、操舵角算出部37は、ステップS106で求めた到達操舵角入力とステップS108で求めた拘束操舵角入力とに対応したフィードバック補償器104の出力に基づいて、制御対象102に入力する操舵角入力を求める。具体的には、操舵角算出部37は、式(33)に示すフィードバック補償器104を、式(19)に示す非線形補償器106に入力することで、操舵角入力δを求める。
次に、操舵制御部38は、ステップS112で求めた操舵角入力に基づいて、車両1の操舵を制御する(ステップS114)。これにより、目標経路から離れた車両1を目標経路へ精度良く追従させることができる。
<本実施形態における効果>
上述した実施形態の操舵制御装置10は、車両1と目標経路との距離の挙動をスライディングモード制御の切替超平面に到達させる到達操舵角入力と、距離の挙動を切替超平面に拘束させる拘束操舵角入力とを求める。そして、操舵制御装置10は、求めた到達操舵角入力および拘束操舵角入力に基づいたフィードバック補償器104の出力に基づいて、制御対象102に入力する操舵角入力を求める。
これにより、車両1と目標距離との距離の挙動を切替超平面に拘束させるように操舵角入力を求めることで、外乱等による不確かさの影響を受けにくくなる。特に、経路追従制御系100に非線形補償器106を設けた場合の外乱等の影響を受けにくくなる。この結果、自動操舵のロバスト性が向上し、経路追従の精度が向上する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 車両
10 操舵制御装置
32 経路取得部
33 平面設定部
34 第1算出部
35 第2算出部
36 車両情報取得部
37 操舵角算出部
102 制御対象
104 フィードバック補償器
106 非線形補償器

Claims (3)

  1. 制御対象として非線形の挙動を示す車両を目標経路に沿って追従走行させるための操舵制御装置であって、
    前記車両の目標経路を取得する経路取得部と、
    取得した前記目標経路に基づいて、前記制御対象の状態量を切替超平面へ拘束させるスライディングモード制御の前記切替超平面を設定する平面設定部と、
    前記車両と前記目標経路の距離の挙動を前記切替超平面に到達させるように、到達操舵角入力を求める第1算出部と、
    前記車両と前記目標経路の距離の挙動を前記切替超平面に拘束させるように、拘束操舵角入力を求める第2算出部と、
    求めた前記到達操舵角入力および前記拘束操舵角入力に対応したフィードバック補償器の出力に基づいて、前記制御対象に入力する操舵角入力を求める操舵角算出部と、
    少なくとも前記車両のヨー角速度、すべり角、車両速度、前記目標経路と前記車両の偏角、及び前記車両の軌道の曲率情報を含む車両情報を取得する車両情報取得部と、
    を備え
    前記操舵角算出部は、前記到達操舵角入力および前記拘束操舵角入力に基づいた前記フィードバック補償器の出力と、前記車両情報取得部が取得した前記車両情報とを、出力を前記制御対象に入力させる非線形補償器に入力して、前記制御対象の応答を線形化させる操舵角入力を求める、操舵制御装置。
  2. 前記操舵角算出部は、前記応答として、前記車両と前記目標経路との距離を0に収束させる前記操舵角入力を求める、
    請求項に記載の操舵制御装置。
  3. 制御対象として非線形の挙動を示す車両を目標経路に沿って追従走行させるための操舵制御方法であって、
    前記車両の目標経路を取得するステップと、
    取得した前記目標経路に基づいて、前記制御対象の状態量を切替超平面へ拘束させるスライディングモード制御の前記切替超平面を設定するステップと、
    前記車両と前記目標経路の距離の挙動を前記切替超平面に到達させるように、到達操舵角入力を求めるステップと、
    前記車両と前記目標経路の距離の挙動を前記切替超平面に拘束させるように、拘束操舵角入力を求めるステップと、
    求めた前記到達操舵角入力および前記拘束操舵角入力に対応したフィードバック補償器の出力に基づいて、前記制御対象に入力する操舵角入力を求めるステップと、
    少なくとも前記車両のヨー角速度、すべり角、車両速度、前記目標経路と前記車両の偏角、及び前記車両の軌道の曲率情報を含む車両情報を取得するステップと、
    を有し、
    前記操舵角入力を求めるステップにおいて、前記到達操舵角入力および前記拘束操舵角入力に基づいた前記フィードバック補償器の出力と、取得した前記車両情報とを、出力を前記制御対象に入力させる非線形補償器に入力して、前記制御対象の応答を線形化させる操舵角入力を求める、操舵制御方法。
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